JP2024062122A - 義歯洗浄剤 - Google Patents

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山下 敬三
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井藤漢方製薬株式会社
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Abstract

【課題】洗浄作用を高め、かつ、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することができる義歯洗浄剤を提供する。【解決手段】本発明に係る義歯洗浄剤は、発泡剤と、漂白剤と、界面活性剤と、メタケイ酸塩とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、義歯洗浄剤に関する。
義歯は、歯が欠損した際に用いられ、歯の欠損の状態に応じて総義歯、及び部分床義歯等の様々な形態で利用されている。義歯には、細菌、バイオフィルム、及びステイン等の沈着物が付着しやすく、沈着物が付着した義歯を洗浄せずに放置した場合には、口臭だけでなく、歯周病等の口腔内疾患が誘発されることがある。
このため、義歯を洗浄し、清潔に保つことは不可欠である。また、義歯に付着した沈着物は、ブラシによる清掃では十分に除去できないため、義歯洗浄剤による洗浄が重要である。
義歯洗浄剤による義歯の洗浄には、義歯洗浄剤と水とを混合して調製された義歯洗浄液に、義歯を浸漬する方法が用いられることがある。
下記の特許文献1には、(A)アゾ系色素、ヨウ素原子を含まないキサンテン系色素、インジゴ系色素、トリアリールメタン系色素、ニトロソ系色素、及びアントラキノン系色素よりなる群から選択される少なくとも1種の色素と、(B)漂白剤とを含有する固形状の義歯洗浄剤が開示されている。
特開2019-116459号公報
特許文献1のような従来の義歯洗浄剤を用いた場合には、義歯洗浄剤中の漂白剤により、義歯に含まれる金属が腐食したり、該金属が錆により黒変したりすることがある。特に、従来の義歯洗浄剤では、洗浄作用を高めながら、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することは困難である。すなわち、従来の義歯洗浄剤では、高い洗浄作用と、金属の腐食及び黒変の優れた抑制作用とを両立することは困難である。
本発明の目的は、洗浄作用を高め、かつ、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することができる義歯洗浄剤を提供することである。
本発明の広い局面によれば、発泡剤と、漂白剤と、界面活性剤と、メタケイ酸塩とを含む、義歯洗浄剤が提供される。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、前記メタケイ酸塩が、メタケイ酸ナトリウムである。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、前記義歯洗浄剤100重量%中、前記メタケイ酸塩の含有量が、0.1重量%以上8重量%以下である。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、前記漂白剤100重量部に対して、前記メタケイ酸塩の含有量が、0.5重量部以上30重量部以下である。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤を含む。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、義歯洗浄剤は、結合剤をさらに含む。
本発明に係る義歯洗浄剤のある特定の局面では、義歯洗浄剤2.8gと25℃の水150mLとを混合した義歯洗浄液のpHが7.5以上12.0以下である。
本発明に係る義歯洗浄剤は、発泡剤と、漂白剤と、界面活性剤と、メタケイ酸塩とを含む。本発明に係る義歯洗浄剤では、上記の構成が備えられているので、洗浄作用を高め、かつ、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
(義歯洗浄剤)
本発明に係る義歯洗浄剤は、発泡剤と、漂白剤と、界面活性剤と、メタケイ酸塩とを含む。本発明に係る義歯洗浄剤は、義歯を洗浄するための製剤である。
一般に、義歯洗浄剤が漂白剤を含む場合には、義歯に含まれる金属が腐食したり、該金属が錆により黒変したりすることがある。特に、従来の義歯洗浄剤では、洗浄作用を高めながら、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することは困難である。すなわち、従来の義歯洗浄剤では、高い洗浄作用と、金属の腐食及び黒変の優れた抑制作用とを両立することは困難である。
本発明者は、鋭意検討の結果、漂白剤と、メタケイ酸塩とを併用することにより、上記の課題を解決することができることを見出した。
本発明に係る義歯洗浄剤では、洗浄作用を高め、かつ、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することができる。本発明に係る義歯洗浄剤では、高い洗浄作用と、金属の腐食及び黒変の優れた抑制作用とを両立することができる。
また、本発明に係る義歯洗浄剤では、除菌作用及び抗菌作用を高めることができる。
本発明に係る義歯洗浄剤は、総義歯、部分床義歯又はリテーナーの洗浄に好適に用いられる。本発明に係る義歯洗浄剤は、総義歯、又は部分床義歯の洗浄に特に好適に用いられる。本発明に係る義歯洗浄剤は、金属を含む義歯の洗浄に好適に用いられる。また、本発明に係る義歯洗浄剤は、金属を含まない義歯の洗浄にも用いることができる。上記リテーナーは、例えば、歯の矯正治療中又は矯正治療後に歯に装着する器具である。本明細書において、義歯には、上記リテーナーが含まれることとする。
上記義歯洗浄剤を用いて洗浄することができる義歯の素材は、特に限定されない。上記義歯は、樹脂を含んでいてもよい。上記義歯は、金属を含んでいてもよい。上記義歯に含まれる金属としては、亜鉛、錫、金、銀、チタン、ルテニウム、アルミニウム、コバルト、クロム、ニッケル、パラジウム、プラチナ、ロジウム、イリジウム、インジウム、鉄、及びこれらの合金等が挙げられる。上記義歯に含まれる金属は、1種のみであってもよく、2種以上であってもよい。
上記義歯洗浄剤は、金属として、銀、亜鉛、錫、コバルト、クロム、パラジウム、又はこれらの合金を含む義歯の洗浄に用いられることが好ましい。
上記義歯洗浄剤の性状は、特に限定されない。上記義歯洗浄剤は、液体であってもよく、固体であってもよい。取り扱い性を高める観点からは、上記義歯洗浄剤は、固体であることが好ましい。上記義歯洗浄剤が固体である場合に、上記義歯洗浄剤は、粉末状であってもよく、顆粒状であってもよく、錠剤状であってもよい。取り扱い性を高め、発泡による洗浄作用をより一層高める観点からは、上記義歯洗浄剤は、錠剤状(固形)であることが好ましい。
上記義歯洗浄剤が錠剤状(固形)である場合に、上記義歯洗浄剤の形状は、特に限定されない。上記義歯洗浄剤は、球状であってもよく、球状以外の形状であってもよく、扁平状等であってもよい。
上記義歯洗浄剤の大きさは、特に限定されない。取り扱い性を高め、発泡による洗浄作用をより一層高める観点からは、上記義歯洗浄剤が錠剤状(固形)である場合に、錠剤状の上記義歯洗浄剤の1個当たりの重量は、好ましくは1.0g以上、より好ましくは2.0g以上であり、好ましくは5.0g以下、より好ましくは4.0g以下である。
上記義歯洗浄剤の平面積は、好ましくは10mm以上、より好ましくは100mm以上、さらに好ましくは200mm以上、特に好ましくは300mm以上、最も好ましくは400mm以上であり、好ましくは5000mm以下、より好ましくは2000mm以下、さらに好ましくは1000mm以下、特に好ましくは700mm以下、最も好ましくは500mm以下である。上記義歯洗浄剤の平面積が、上記下限以上及び上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤を良好に包装することができ、かつ良好に溶解させることができる。なお、上記義歯洗浄剤が円盤状である場合に、円盤状の義歯洗浄剤の直径の一例は、24mmである。
上記義歯洗浄剤の厚みは、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは2.5mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上、特に好ましくは3.5mm以上であり、好ましくは6.0mm以下、より好ましくは5.0mm以下、さらに好ましくは4.5mm以下、特に好ましくは4.0mm以下である。上記義歯洗浄剤の厚みが、上記下限以上及び上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤を良好に包装することができ、かつ良好に溶解させることができる。
上記義歯洗浄剤の硬度は、好ましくは0.8kgf以上、より好ましくは1.0kgf以上、さらに好ましくは1.5kgf以上である。上記義歯洗浄剤の硬度が、上記下限以上であると、上記義歯洗浄剤を良好に包装することができ、良好に溶解させることができ、かつ割れ及び欠けを防ぐことができる。上記義歯洗浄剤の硬度の上限は、特に限定されない。上記義歯洗浄剤の硬度は、15.0kgf以下であってもよく、10.0kgf以下であってもよく、7.0kgf以下であってもよい。
上記義歯洗浄剤の硬度は、硬度計を用いて、測定することができる。上記硬度計としては、例えば、藤原製作所製「木屋式硬度計」等が挙げられる。
上記義歯洗浄剤は、水と混合して用いられることが好ましい。上記義歯洗浄剤は、水に溶解させて用いられることが好ましい。上記義歯洗浄剤は、水と混合して、義歯洗浄液として用いられることが好ましい。上記義歯洗浄剤は、水に溶解させて、義歯洗浄液として用いられることが好ましい。
義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制する観点からは、上記義歯洗浄剤は、義歯洗浄液のpHが7.5以上12.0以下となるように、水と混合して用いられることが好ましい。義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制する観点からは、水と混合された上記義歯洗浄液のpHは、好ましくは7.5以上、より好ましくは8.0以上、さらに好ましくは8.5以上であり、好ましくは12.0以下、より好ましくは11.5以下、さらに好ましくは11.0以下である。
発泡による洗浄作用をより一層高める観点からは、上記義歯洗浄剤は、15℃以上60℃未満の水と混合して用いられることが好ましい。発泡による洗浄作用をより一層高める観点からは、上記義歯洗浄剤と混合される水の温度は、好ましくは15℃以上、より好ましくは20℃以上、さらに好ましくは40℃以上であり、好ましくは60℃未満、より好ましくは50℃以下である。
義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制する観点からは、義歯洗浄剤2.8gと25℃の水150mLとを混合した義歯洗浄液のpHは、好ましくは7.5以上、より好ましくは8.0以上、さらに好ましくは8.5以上であり、好ましくは12.0以下、より好ましくは11.5以下、さらに好ましくは11.0以下である。
上記義歯洗浄液のpHは、例えば、以下の方法で測定することができる。義歯洗浄剤2.8gを、25℃の水150mLに入れ、溶解させる。上記義歯洗浄剤の発泡終了後に、よく撹拌して、得られた義歯洗浄液のpHを、pHメーターを用いて測定する。上記pHメーターとしては、市販品(例えば堀場製作所製「F-52」)を用いることができる。
発泡による洗浄作用をより一層高める観点からは、上記義歯洗浄剤2.8gを、25℃の水150mLに入れたときに、上記義歯洗浄剤が40秒以上沈殿していることが好ましい。上記義歯洗浄剤2.8gを、25℃の水150mLに入れたときに、上記義歯洗浄剤の体積の半分以上が水に混合されるまで沈殿していることが好ましく、上記義歯洗浄剤の全体が水に混合されるまで沈殿していることがより好ましい。
上記義歯洗浄剤の保管方法は、特に限定されない。上記義歯洗浄剤は、包装容器内で保管されることが好ましい。上記義歯洗浄剤が錠剤状(固形)である場合に、錠剤状の義歯洗浄剤が1個ずつ包装容器内に収納されていることが好ましい。上記包装容器の材質としては、紙及び樹脂等が挙げられる。
以下、上記義歯洗浄剤に含まれる各成分を説明する。
(発泡剤)
上記義歯洗浄剤は、発泡剤を含む。上記義歯洗浄剤は、発泡剤を含むので、水と混合された際に発泡し、義歯に付着した汚れ(沈着物)を気泡により洗浄することができる。
上記発泡剤は、特に限定されない。上記発泡剤としては、炭酸化合物、及び酸化合物(有機酸又は無機酸)等が挙げられる。上記発泡剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
発泡性を良好にする観点からは、上記発泡剤は、炭酸化合物を含むことが好ましく、酸化合物を含むことが好ましく、炭酸化合物と、酸化合物とを含むことがより好ましい。発泡性を良好にする観点からは、上記発泡剤は、炭酸化合物と酸化合物との混合物であることが好ましい。
上記炭酸化合物としては、炭酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸塩と炭酸水素塩との複塩等が挙げられる。上記炭酸化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、及び炭酸カルシウム等が挙げられる。上記炭酸水素塩としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素マグネシウム、及び炭酸水素カルシウム等が挙げられる。炭酸塩と炭酸水素塩との複塩としては、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。
発泡性を良好にする観点からは、上記炭酸化合物は、炭酸塩であることが好ましく、炭酸ナトリウム、又は炭酸水素ナトリウムであることがより好ましい。
上記酸化合物は、有機酸であってもよく、無機酸であってもよい。上記酸化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記有機酸としては、クエン酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸、アスコルビン酸、マロン酸、及びサリチル酸等が挙げられる。上記無機酸としては、リン酸、ホウ酸、及びスルファミン酸等が挙げられる。
発泡性を良好にする観点からは、上記酸化合物は、有機酸であることが好ましく、クエン酸、コハク酸、又はフマル酸であることがより好ましい。
発泡性を良好にする観点からは、上記発泡剤は、炭酸ナトリウム又は炭酸水素ナトリウムを含み、かつ上記発泡剤は、クエン酸、コハク酸又はフマル酸を含むことが特に好ましい。発泡性を良好にする観点からは、上記発泡剤は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸、コハク酸、及びフマル酸を含むことが特に好ましい。発泡性を良好にする観点からは、上記発泡剤は、炭酸ナトリウムと、炭酸水素ナトリウムと、クエン酸と、コハク酸と、フマル酸との混合物であることが特に好ましい。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記発泡剤の含有量は、好ましくは30重量%以上、より好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上であり、好ましくは95重量%以下、より好ましくは90重量%以下、さらに好ましくは80重量%以下である。上記発泡剤の含有量が上記下限以上であると、洗浄作用をより一層高めることができる。上記発泡剤の含有量が上記上限以下であると、気泡が容器から溢れたり、義歯を洗浄した後の汚れを含んだ泡が義歯に付着したりすることを防ぐことができる。なお、上記義歯洗浄剤が2種以上の発泡剤を含む場合には、上記発泡剤の含有量は、発泡剤の合計の含有量を表す。
洗浄作用をより一層高める観点からは、上記発泡剤100重量%中、上記炭酸化合物の含有量は、好ましくは30重量%以上、より好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上であり、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下、さらに好ましくは75重量%以下である。
洗浄作用をより一層高める観点からは、上記発泡剤において、上記炭酸化合物100重量部に対して、上記酸化合物(有機酸又は無機酸)の含有量は、好ましくは20重量部以上、より好ましくは30重量部以上、さらに好ましくは40重量部以上であり、好ましくは100重量部以下、より好ましくは90重量部以下、さらに好ましくは80重量部以下である。
(漂白剤)
上記義歯洗浄剤は、漂白剤を含む。
上記漂白剤としては、酸素系漂白剤等が挙げられる。上記酸素系漂白剤としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、及び過硫酸水素塩等が挙げられる。洗浄作用をより一層高める観点からは、上記漂白剤は、過酸化物を含むことが好ましい。上記漂白剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記過炭酸塩としては、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウム、及びこれらの水和物等が挙げられる。上記過ホウ酸塩としては、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過ホウ酸アンモニウム、及びこれらの水和物等が挙げられる。上記過硫酸塩としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸リチウム、過硫酸バリウム、及びこれらの水和物等が挙げられる。上記過硫酸水素塩としては、過硫酸水素ナトリウム、過硫酸水素カリウム、過硫酸水素アンモニウム、及びこれらの水和物等が挙げられる。
洗浄作用をより一層高める観点からは、上記漂白剤は、過硫酸カリウム、又は過ホウ酸ナトリウムを含むことが好ましく、過硫酸カリウムを含むことが好ましく、過ホウ酸ナトリウムを含むことが好ましい。洗浄作用をより一層高める観点からは、上記漂白剤は、過硫酸カリウムと、過ホウ酸ナトリウムとを含むことが特に好ましい。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記漂白剤の含有量は、好ましくは1重量%以上、より好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10重量%以上であり、好ましくは50重量%以下、より好ましくは40重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下である。上記漂白剤の含有量が上記下限以上であると、洗浄作用をより一層高めることができる。上記漂白剤の含有量が上記上限以下であると、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制することができる。なお、上記義歯洗浄剤が2種以上の漂白剤を含む場合には、上記漂白剤の含有量は、漂白剤の合計の含有量を表す。
(界面活性剤)
上記義歯洗浄剤は、界面活性剤を含む。
上記界面活性剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、及び両性界面活性剤等が挙げられる。上記界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記カチオン系界面活性剤としては、アルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩、及び脂肪酸アミドアミン塩等が挙げられる。
上記アニオン系界面活性剤としては、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン等の高級脂肪酸塩(高級脂肪酸石鹸);ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィン(C14-16)スルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN-アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のアシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN-アシル-N-メチル-β-アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のアシルグルタミン酸塩;アシルアスパラギン酸塩;アシルタウリン塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のアシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン-1,2-ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩などが挙げられる。
上記非イオン系界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンヒマシ油等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、及びヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステルであってもよく、ポリグリセリン脂肪酸エステルであってもよい。
上記モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、及びジアラキン酸グリセリル等が挙げられる。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル等の上記モノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2~10のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
上記グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、及びポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、及びN-アシルアミノエチル-N-2-ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、及びアルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウム型両性界面活性剤;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-プロピルスルホン酸塩;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩;N-脂肪酸アミドプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等が挙げられる。
洗浄作用をより一層高める観点からは、上記界面活性剤は、アニオン系界面活性剤を含むことが好ましく、アルキル硫酸塩、α-オレフィン(C14-16)スルホン酸塩、又はアシルアミノ酸塩を含むことがより好ましく、アルキル硫酸塩を含むことがさらに好ましく、アルキル硫酸エステル塩を含むことが特に好ましく、ラウリル硫酸ナトリウムを含むことが最も好ましい。上記α-オレフィン(C14-16)スルホン酸塩は、テトラデセンスルホン酸ナトリウム(C14)であることが特に好ましい。上記アシルアミノ酸塩におけるアシル基の炭素数は、好ましくは8以上、より好ましくは12以上であり、好ましくは18以下、より好ましくは16以下である。上記アシルアミノ酸塩は、アシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルサルコシン塩、又はアシルタウリン塩であることが好ましい。上記アシルアミノ酸塩は、酸性アシルアミノ酸塩であることが好ましく、アシルグルタミン酸塩、又はアシルアスパラギン酸塩であることがより好ましく、アシルグルタミン酸塩であることが特に好ましい。上記アシルグルタミン酸塩は、ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ラウロイルアスパラギン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、又はラウロイルメチルタウリン塩であることが好ましく、ラウロイルグルタミン酸塩であることがより好ましく、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムであることがさらに好ましい。上記α-オレフィン(C14-16)スルホン酸塩及び上記アシルアミノ酸塩は、アルカリ金属塩であることが好ましく、ナトリウム塩であることがより好ましい。上記した好ましい形態によって、洗浄作用をより一層高めることができる。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であり、好ましくは10重量%以下、より好ましくは7重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。上記界面活性剤の含有量が、上記下限以上であると、洗浄作用をより一層高めることができる。上記界面活性剤の含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。なお、上記義歯洗浄剤が2種以上の界面活性剤を含む場合には、上記界面活性剤の含有量は、界面活性剤の合計の含有量を表す。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記アニオン系界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であり、好ましくは10重量%以下、より好ましくは7重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。上記アニオン系界面活性剤の含有量が、上記下限以上であると、洗浄作用をより一層高めることができる。上記アニオン系界面活性剤の含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
上記発泡剤100重量部に対して、上記アニオン系界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5重量部以上、より好ましくは1重量部以上、さらに好ましくは2重量部以上であり、好ましくは20重量部以下、より好ましくは15重量部以下、さらに好ましくは10重量部以下である。上記アニオン系界面活性剤の含有量が、上記下限以上であると、洗浄作用をより一層高めることができる。上記アニオン系界面活性剤の含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
(メタケイ酸塩)
上記義歯洗浄剤は、メタケイ酸塩を含む。上記義歯洗浄剤では、漂白剤と、メタケイ酸塩とが含まれているので、洗浄作用を高め、かつ、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変を抑制することができる。
上記メタケイ酸塩としては、メタケイ酸カリウム、及びメタケイ酸ナトリウム等が挙げられる。上記メタケイ酸塩は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制する観点からは、上記メタケイ酸塩は、メタケイ酸カリウム、又はメタケイ酸ナトリウムであることが好ましく、メタケイ酸ナトリウムであることがより好ましい。
上記メタケイ酸ナトリウムは、メタケイ酸ナトリウム9水和物、又はメタケイ酸ナトリウム5水和物であってもよい。上記メタケイ酸ナトリウムは、メタ二ケイ酸ナトリウムであってもよい。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記メタケイ酸塩の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であり、好ましくは8重量%以下、より好ましくは7重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。上記メタケイ酸塩の含有量が、上記下限以上であると、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制することができる。上記メタケイ酸塩の含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
上記義歯洗浄剤100重量%中、上記メタケイ酸ナトリウムの含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であり、好ましくは8重量%以下、より好ましくは7重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。上記メタケイ酸ナトリウムの含有量が、上記下限以上であると、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制することができる。上記メタケイ酸ナトリウムの含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
上記漂白剤100重量部に対して、上記メタケイ酸塩の含有量は、好ましくは0.5重量部以上、より好ましくは1重量部以上、さらに好ましくは3重量部以上、特に好ましくは5重量部以上であり、好ましくは30重量部以下、より好ましくは20重量部以下、さらに好ましくは15重量部以下、特に好ましくは10重量部以下である。上記メタケイ酸塩の含有量が、上記下限以上であると、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制することができる。上記メタケイ酸塩の含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
上記漂白剤100重量部に対して、上記メタケイ酸ナトリウムの含有量は、好ましくは0.5重量部以上、より好ましくは1重量部以上、さらに好ましくは3重量部以上、特に好ましくは5重量部以上であり、好ましくは30重量部以下、より好ましくは20重量部以下、さらに好ましくは15重量部以下、特に好ましくは10重量部以下である。上記メタケイ酸ナトリウムの含有量が、上記下限以上であると、義歯に含まれる金属の腐食及び黒変をより一層効果的に抑制することができる。上記メタケイ酸ナトリウムの含有量が、上記上限以下であると、上記義歯洗浄剤の水への溶解性を高めることができる。
(他の成分)
上記義歯洗浄剤は、必要に応じて、例えば、結合剤、香料、滑沢剤、消臭剤、着色剤、キレート剤、pH調整剤、酵素、甘味料、発泡安定化剤、保存剤、抗菌・殺菌剤、防腐剤、増量剤、賦形剤、崩壊剤、増粘剤、固結防止剤、比重調整剤、及び流動化剤等の添加剤を含んでいてもよい。
上記義歯洗浄剤は、結合剤をさらに含むことが好ましい。上記義歯洗浄剤が結合剤をさらに含む場合には、義歯洗浄剤の打錠性を高めることができるので、所望の硬度及び厚みを有する義歯洗浄剤を容易に製造することができる。
上記結合剤としては、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール、カーボワックス、ノニオン界面活性剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロース、ゼラチン、クレー、乳糖、ソルビトール、グルコース、及びキシリトール等が挙げられる。上記結合剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
義歯洗浄剤の打錠性を高める観点からは、上記結合剤は、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、又はヒドロキシプロピルセルロースを含むことが好ましく、ポリエチレングリコール、又はヒドロキシプロピルセルロースを含むことがより好ましい。
義歯洗浄剤の打錠性を高める観点からは、上記義歯洗浄剤100重量%中、上記結合剤の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であり、好ましくは15重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは7重量%以下である。
上記香料としては、メントール、サリチル酸、スペアミント、ペパーミント、精油、及びハッカ油等が挙げられる。上記香料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記滑沢剤としては、安息香酸ナトリウム、タルク、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、カオリン、ステアリン酸カルシウム、及びステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。
上記酵素としては、プロテアーゼ、アルカラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼ、リゾチーム、及びグルカナーゼ等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
義歯洗浄剤の調製に用いる以下の材料を用意した。
発泡剤:
炭酸ナトリウム(トクヤマ社製「ソーダ灰(ライト)」)
クエン酸(昭和化工社製「クエン酸(無水)」)
漂白剤:
過硫酸カリウム(ランクセス社製「OXONE MPS」)
過ホウ酸ナトリウム(菱江化学社製「パーボラック1水塩」)
界面活性剤:
ラウリル硫酸ナトリウム(アニオン系界面活性剤、花王社製「エマール 10PT」)
エステル型4級カチオン(カチオン系界面活性剤、ADEKA社製「アデカミンSF-106」)
ラウリルアルコールエトキシレート(非イオン系界面活性剤、ADEKA社製「アデカトールLA-775」)
メタケイ酸塩:
メタケイ酸ナトリウム(丸善薬品産業社製「メタケイ酸ソーダ」)
メタケイ酸塩以外の塩:
メタリン酸ナトリウム(大平化学産業社製「メタリン酸ナトリウム」)
ピロリン酸ナトリウム(大平化学産業社製「ピロリン酸ナトリウム(無水)」)
結合剤:
ポリエチレングリコール(三洋化成工業社製「PEG-6000P」)
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社製「セルニー」)
香料:
ミントパウダー(長岡実業社製「ミントパウダー101」)
比重調整剤:
硫酸ナトリウム(東ソー社製「中性無水芒硝」)
滑沢剤:
硬化ナタネ油(川研ファインケミカル社製「ラブリワックス-102H」)
また、義歯洗浄剤の評価に用いる以下の金属片を用意した。
金属片:
ユニシルバー65(YAMAKIN社製、銀65重量%、亜鉛15重量%、錫19.95重量%、その他(ルテニウム、アルミニウム)0.05重量%、直径0.5cm×厚み0.15cmの円盤状)
シルビジウムH(日本歯研工業社製、銀68重量%、亜鉛15重量%、イソジウム12重量%、その他5重量%、直径0.7cm×厚み0.2cmの円盤状)
ミロブライト(ジーシー社製、銀72重量%、亜鉛13重量%、錫9重量%、イソジウム6重量%、直径0.4cm×厚み0.2cmの円盤状)
(実施例1~8)
下記の表1~2に示す成分を下記の表1~2に示す配合量で混合し、直径2.4cmの金型を用いて60kNで打錠成型することにより、1個当たり2.8gの錠剤状の義歯洗浄剤を得た。
(比較例1)
メタケイ酸ナトリウムを用いなかったこと、及び比重調整剤を用いたこと以外は、実施例7と同様にして、義歯洗浄剤を得た。
(比較例2)
メタケイ酸ナトリウムを、メタリン酸ナトリウムに変更したこと以外は、実施例7と同様にして、義歯洗浄剤を得た。
(比較例3)
メタケイ酸ナトリウムを、ピロリン酸ナトリウムに変更したこと以外は、実施例7と同様にして、義歯洗浄剤を得た。
(評価)
(1)義歯洗浄液のpH
得られた義歯洗浄剤1個を、25℃の水150mLに入れ、溶解させた。上記義歯洗浄剤の発泡終了後に、よく撹拌して、得られた義歯洗浄液のpHを、pHメーター(堀場製作所製「F-52」)を用いて測定した。
(2)洗浄作用
JIS K3362の「9.2 台所用合成洗剤の洗浄力評価方法」を参考にして、スライドガラスを人工汚垢液に1分間浸漬し、10分間風乾する操作を2回繰り返して、試験用ガラス片を作製した。15℃の水150mLを入れたビーカーに、得られた義歯洗浄剤1個を入れ、直後にガラス片を入れた。5分間静置後、試験用ガラス片を取り出して水ですすいだ後に、ガラス片の汚れ状態を目視で観察した。水の温度を40℃とした場合についても、同様の試験を行った。義歯洗浄剤の洗浄作用を、以下の基準で判定した。
[洗浄作用の判定基準]
○○:汚れがほとんど観察されなかった
○:汚れがごくわずかに観察された
×:汚れが全体的に観察された
(3)金属の腐食及び黒変の抑制性
得られた義歯洗浄剤1個を、25℃の水150mLに入れ、溶解させて、3つの義歯洗浄液を用意した。上記義歯洗浄剤の発泡終了後に、よく撹拌して、3つの義歯洗浄液のそれぞれに、金属片(ユニシルバー65、シルビジウムH、ミロブライト)を入れた。金属片(ユニシルバー65)を含む義歯洗浄液、金属片(シルビジウムH)を含む義歯洗浄液、及び金属片(ミロブライト)を含む義歯洗浄液を8時間静置した後、金属片を取り出して水ですすいだ。その後に、金属片の両表面に腐食又は黒変が発生しているか否かを、目視で観察した。金属の腐食及び黒変の抑制性を、以下の基準で判定した。
[金属の腐食及び黒変の抑制性の判定基準]
○○:腐食及び黒変がほとんど観察されなかった
○:腐食及び黒変の少なくとも一方がごくわずかに観察された
×:腐食及び黒変の少なくとも一方が全体的に観察された
義歯洗浄剤の組成及び結果を下記の表1~3に示す。
Figure 2024062122000001
Figure 2024062122000002
Figure 2024062122000003
また、「(3)金属の腐食及び黒変の抑制性」の観察後、各金属片を義歯洗浄液に戻して、10日後、20日後、及び30日後に金属片を取り出して水ですすぎ、再度目視で観察した。実施例1~8の金属片では、10日後、20日後、30日後のいずれにおいても腐食又は黒変はほとんど観察されなかった。一方、比較例1~3の金属片では、腐食又は黒変が全体的に観察された。

Claims (7)

  1. 発泡剤と、漂白剤と、界面活性剤と、メタケイ酸塩とを含む、義歯洗浄剤。
  2. 前記メタケイ酸塩が、メタケイ酸ナトリウムである、請求項1に記載の義歯洗浄剤。
  3. 前記義歯洗浄剤100重量%中、前記メタケイ酸塩の含有量が、0.1重量%以上8重量%以下である、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
  4. 前記漂白剤100重量部に対して、前記メタケイ酸塩の含有量が、0.5重量部以上30重量部以下である、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
  5. 前記界面活性剤が、アニオン系界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
  6. 結合剤をさらに含む、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
  7. 義歯洗浄剤2.8gと25℃の水150mLとを混合した義歯洗浄液のpHが7.5以上12.0以下である、請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤。
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