JP2024060699A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理装置において、簡素な構成で、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑える。【解決手段】画像処理装置の一例であるインクジェット印刷装置1は、インクを吐出する複数のノズル11aにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズル11aを1単位(単位U1,U2)とした場合の単位数(例えば3つ)を取得するノズル情報取得部21と、単位(単位U1)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(単位U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する吐出位置決定部22とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
インクジェット印刷装置においては、高解像度かつ高密度で印刷を実行すると、インク吐出による自己気流が発生し、風紋ムラという周波数の比較的低いムラが発生してしまう。この風紋ムラは、例えば、渦を巻いているように、或いは単なる濃度ムラのように現れる。風紋ムラが起こる主な原因は、ヘッド吐出時に発生するサテライトが、ヘッド吐出の自己気流と紙搬送による風とにより流され、主滴の着弾位置とは異なる位置に着弾してしまうことである。
従来、他のノズル列からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラを低減することなどを目的として、ノズルの径が異なる複数のノズル列を有する記録ヘッドにおいて、濃度域に応じて使うノズルを決定する画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許6904841号公報
上述の風紋ムラの発生は、解像度を下げ、吐出位置を制限することで抑えることができる。しかしながら、解像度を下げると、画像品質が低下する。
また、上述のようにノズルの径が異なる複数のノズル列を有する記録ヘッドは、径が異なるノズルを用意するために、製造上のコスト増やヘッドの大きさ増につながる。
本発明の目的は、簡素な構成で、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができる画像処理装置を提供することである。
1つの態様では、画像処理装置は、インクを吐出する複数のノズルにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズルを1単位とした場合の単位数を取得するノズル情報取得部と、前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域が、前記主走査方向に隣接する前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する吐出位置決定部とを備える。
前記態様によれば、簡素な構成で、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができる。
第1実施形態におけるインクジェット印刷装置を示すブロック図である。 第1実施形態におけるインクジェットヘッドを示す底面図である。 第1実施形態における画像処理を説明するための説明図である。 第1実施形態における画像処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態におけるインクジェットヘッドを示す底面図である。 第2実施形態における画像処理を説明するための説明図(その1)である。 第2実施形態における画像処理を説明するための説明図(その2)である。 第2実施形態における画像処理を説明するための説明図(その3)である。 第2実施形態における画像処理を説明するための説明図(その4)である。 第2実施形態における画像処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る画像処理装置について、インクジェット印刷装置を一例として、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態におけるインクジェット印刷装置1を示すブロック図である。
図2は、インクジェットヘッド10を示す底面図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、インクジェットヘッド10と、制御部20と、記憶部30と、表示部40と、入力部50と、インターフェース部60とを備える。
図2に示すインクジェットヘッド10は、インクを吐出する複数のノズル11aが主走査方向に並ぶ1列のノズル列11を有し、例えばシングルパス方式で印刷を行う。ノズル11aは、例えばブラック(K)のインクを吐出するが、インクジェットヘッド10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などの他の色のノズル列11を有していてもよい。
例えば、ノズル列11には、600dpiの間隔でノズル11aが主走査方向に並んでいる。このノズル11aの最大ドロップ数は、例えば2である。なお、主走査方向に隣接する3つのノズル11aが、同一タイミングでインクを吐出可能な1単位(単位U1,U2)を構成する。ノズル列11には、主走査方向にかけて、単位U1の3つのノズル11aと、単位U2の3つのノズル11aとが交互に並んで配列されている。そして、単位U1のノズル11aはすべて同じタイミングで、単位U2のノズル11aもすべて同じタイミングでインクを吐出可能であり、単位U1のノズル11aと、単位U2のノズル11aとは、互いに異なるタイミングでインクを吐出する。なお、1単位を構成するノズル11aの数(単位数)は、3つに限られず、2つ以上であればよい。
制御部20は、インクジェット印刷装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能する1つ以上のプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有する。このプロセッサは、例えば、記憶部30から、或いは、インクジェット印刷装置1に対して着脱可能な記憶媒体(非一過性のコンピュータ読取可能記録媒体)から、所定のプログラムを読み出して実行することにより、ノズル情報取得部21及び吐出位置決定部22として機能する。このように、制御部20(又はインクジェット印刷装置1)は、プログラムを実行するコンピュータの一例として機能する。
ノズル情報取得部21は、1列のノズル列11について、上記の単位U1,U2のノズル11aの単位数を取得する。例えば、ノズル情報取得部21は、入力部50において入力された単位数を取得する。
吐出位置決定部22は、複数のノズル11a(ノズル列11)の吐出位置を決定する。具体的には、吐出位置決定部22は、単位(例えば単位U1)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(例えば単位U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する。例えば、吐出位置決定部22は、図3(d)に示すように、単位(単位U1,U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が千鳥状に並ぶことで、上記隣接する単位ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が副走査方向にずれて重ならないように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する。
制御部20は、例えば、ユーザ端末などの外部機器、インクジェット印刷装置1に備えられるスキャナなどから取得される画像データにハーフトーン処理等の公知の画像処理等を行う画像処理部を有する。なお、ノズル情報取得部21及び吐出位置決定部22は、インクジェット印刷装置1ではなく、ユーザ端末、印刷制御装置などの外部機器に備えられ、画像処理が行われた印刷画像データをインクジェット印刷装置1が取得してもよい。すなわち、ノズル情報取得部21及び吐出位置決定部22を備える画像処理装置は、インクジェット印刷装置1に限られず、ユーザ端末、印刷制御装置などの外部機器であってもよい。
記憶部30は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などのメモリ、ハードディスク装置などを有する。
表示部40は、ユーザによる入力操作のための表示画面などを表示するディスプレイである。
入力部50は、例えば、各種操作を行うための操作キー、タッチパネルなどを有する。
インターフェース部60は、ユーザ端末などの外部機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部60は、ユーザ端末から画像データを含む印刷ジョブを受信する。
図3及び図4は、本第1実施形態における画像処理を説明するための説明図及びフローチャートである。
なお、図4に示すフローチャートの処理は、例えば印刷ジョブに含まれる印刷ページに対応する画像データのうち、ベタ画像の部分のみに行われてもよいし、その他の様々な画像の部分に行われてもよい。
まず、図4に示すように、ノズル情報取得部21は、インクジェットヘッド10のノズル情報として、ノズル解像度p(例えば600dpi)、ノズル数q、ノズル単位数r(例えば3つ)を取得(入力)する(ステップS11)。
次に、吐出位置決定部22は、上記のノズル情報に基づいて、圧縮解像度、実効解像度を求める(ステップS12)。例えば、図3(b)及び(c)に示すように、吐出位置決定部22は、例えば、「ノズル解像度p/ノズル単位数r」(600/3)で表される圧縮解像度(200×200[dpi])を決定する。また、吐出位置決定部22は、(p/r)/√2で表される図3(d)に示す実効解像度(約141[dpi])を決定する。そして、上述のように、吐出位置決定部22は、単位(単位U1,U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が千鳥状に並ぶように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する。
次に、制御部20(画像処理部)は、画像データ(図3(a)に示す元画像データ)を取得(入力)する(ステップS13)。例えば、制御部20は、ユーザ端末から送信された印刷ジョブに含まれる画像データを取得する。
次に、制御部20は、図3(a)に示す元画像データ(1200×1200[dpi],256階調)を、図3(b)及び(c)に示す上述の「p/r」で表される圧縮解像度の圧縮画像(200×200[dpi],256階調)に圧縮する(ステップS14)。
ところで、図3(d)に示すように、圧縮画像においては、上述の吐出位置決定部22によって決定された複数のノズル11aの吐出位置、すなわち、単位(単位U1,U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域(灰色部分)が千鳥状に並ぶことになる。この場合、制御部20は、解像度を実効解像度(約141[dpi])にするため、使用しない吐出部分(図3(d)に示す円形の点線部分で表す領域)に対応する画素を主走査方向及び副走査方向の4方向に分散させ(ステップS15)、256階調の圧縮画像をN階調に落とすように、実効解像度のブルーノイズマスクを用い、例えば誤差拡散処理によってハーフトーン処理を行う(ステップS16)。N階調は、例えば7階調であるが、各領域が3つのノズル11aで形成される例えば3×3のマス(画素)であり、ノズル11aの最大ドロップ数が2であれば、表現階調を最大で18階調とすることができる。なお、同一内容の印刷を繰り返し行う場合、単位U1のノズル11aと、単位U2のノズル11aとで吐出量に差が生じないように、例えば、印刷ページごと、複数印刷ページごと、印刷ジョブごとなどに、単位U1のノズル11aがインクを吐出する領域と、単位U2のノズル11aがインクを吐出する領域とを入れ替えてもよい。
次に、図3(e)及び(f)に示す吐出対象の4つの領域(階調15,5,2,9)に着目すると、制御部20は、各領域で濃度パターン法によって階調の吐出を各マス(600×600[dpi],3階調)に割り当てて図3(g)に示すように印刷位置を決定し、印刷画像データを形成する(ステップS17)。なお、吐出対象の各領域は、斜めに隣接するため、9マスのうち4つ角部分よりも中央に近づくほどインクが吐出されやすいように、印刷位置が決定されるとよい。
また、制御部20は、このように印刷位置が決定された画像データ(印刷画像データ)に基づき、各ノズル11aにインクを吐出させ、印刷を実行する(ステップS18)。これにより、図4に示す処理が終了する。なお、吐出対象の各領域については、3×3マスの正方形で説明したが、単位U1,U2ごとのノズル11aの単位数(3つ)×任意の複数マスの長方形であってもよい。
以上説明した本第1実施形態では、画像処理装置の一例であるインクジェット印刷装置1は、インクを吐出する複数のノズル11aにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズル11aを1単位(単位U1,U2)とした場合の単位数を取得するノズル情報取得部21と、単位(単位U1)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(単位U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する吐出位置決定部22とを備える。
また、画像処理方法は、コンピュータ(例えば、制御部20又はインクジェット印刷装置1)によって行われる画像処理方法であって、インクを吐出する複数のノズル11aにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズル11aを1単位(単位U1,U2)とした場合の単位数を取得する工程と、単位(単位U1)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(単位U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する工程とを含む。
また、プログラムは、インクを吐出する複数のノズル11aにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズル11aを1単位(単位U1,U2)とした場合の単位数を取得する機能と、単位(単位U1)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(単位U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する機能とをコンピュータ(例えば、制御部20又はインクジェット印刷装置1)に実現させる。
上述のインクジェット印刷装置1、画像処理方法、及びプログラムでは、主走査方向に並ぶ複数のノズル11aを単位分けし、隣接する単位ごとのノズル11a(例えば3つのノズル11a)によってインクが吐出される領域が副走査方向にずれるように吐出位置が決定されることで、画像品質の低下を抑えることができる。また、同時にインクを吐出するノズル11aが主走査方向に単位数を超えて連続しなくなるため、風紋ムラの発生を抑えることができる。更には、例えば、径が異なる複数種類のノズルを用いた構成などの複雑な構成を採用しなくとも、上述のように風紋ムラの発生や画像品質の低下を抑えることができる。よって、本第1実施形態によれば、簡素な構成で、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができる。
また、本第1実施形態では、ノズル情報取得部21は、主走査方向に複数のノズル11aが並ぶ1列のノズル列11について、単位数(例えば3つ)を取得し、吐出位置決定部22は、単位(単位U1,U2)ごとのノズル11aによってインクが吐出される領域が千鳥状に並ぶように、複数のノズル11aの吐出位置を決定する。
これにより、1列のノズル列11を用いたインクジェットヘッド10などにおいても、インクが吐出される領域が千鳥状に並ぶため、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態におけるインクジェットヘッド80を示す底面図である。
なお、本第2実施形態では、上述の第1実施形態の図2に示す1列のノズル列11に代えて、複数のノズル列81,82が配置されること以外、図1に示すインクジェット印刷装置1と同様にすることができる。そのため、詳細な説明は省略する。
図5に示すインクジェットヘッド80は、各列で主走査方向に複数のノズル81a,82aが並ぶノズル列81,82を有し、例えばシングルパス方式で印刷を行う。ノズル列81とノズル列82とでは、各列の主走査方向のノズル間隔の半分だけ主走査方向にノズル81a,82aの位置がシフトしている。すなわち、ノズル列81とノズル列82とでは、ノズル81a,82aの主走査方向の位置が互いに異なる。ノズル81a,82aは、例えばブラック(K)のインクを吐出するが、インクジェットヘッド80は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などの他の色の複数のノズル列を有していてもよい。
例えば、ノズル列81,82のそれぞれでは、300dpi(ノズル解像度)の間隔でノズル81a,82aが主走査方向に並んでいる。そのため、ノズル列81のノズル81aとノズル列82のノズル82aとの主走査方向における間隔は、600dpi(印字解像度)の間隔である。また、ノズル列81のノズル81aとノズル列82のノズル82aとの副走査方向における間隔は、印字解像度の倍数、例えば、300dpi、200dpi、100dpiなどの間隔であるとよい。これにより、ノズル列81,82ごとの吐出タイミングを合わせることが可能となり、空気の逃げを適切に作れるため、風紋ムラの発生を抑えやすくなる。ノズル81a,82aの最大ドロップ数(表現階調数)は、例えば7である。なお、主走査方向に隣接する3つのノズル81a,82aが、同一タイミングでインクを吐出可能な1単位(単位U1,U2)を構成する。ノズル列81,82のそれぞれには、単位U1の3つのノズル81a,82aと、単位U2の3つのノズル81a,82aとが主走査方向に交互に並んで配列されている。また、ノズル列81の単位U1のノズル81aと主走査方向の位置が重複するのは、ノズル列82の単位U2のノズル82aであり、ノズル列81の単位U2のノズル81aと主走査方向の位置が重複するのは、ノズル列82の単位U1のノズル82aである。そして、同一列の単位U1のノズル81a,82aはすべて同じタイミングで、同一列の単位U2のノズル81a,82aもすべて同じタイミングでインクを吐出可能であり、同一列において、単位U1のノズル81a,82aと、単位U2のノズル81a,82aとは、互いに異なるタイミングでインクを吐出する。なお、1単位を構成するノズル81a,82aの数(単位数)は、3つに限られず、2つ以上であればよい。また、ノズル列81,82は、3列以上であってもよい。ノズル列81,82が3列以上配置される場合、少なくとも奇数列と偶数列とで主走査方向のノズルの位置が互いに異なり、奇数列のノズル列と偶数列のノズル列とで主走査方向の位置が重複する単位のノズルは、副走査方向の位置が異なる領域にインクを吐出するとよい。
図1に示すノズル情報取得部21は、本第2実施形態では、複数のノズル列81,82について、上記の単位U1,U2のノズル81a,82aの単位数を取得する。
吐出位置決定部22は、複数のノズル81a,82a(ノズル列81,82)の吐出位置を決定する。具体的には、吐出位置決定部22は、単位(例えば単位U1)ごとのノズル81a,82aによってインクが吐出される領域が、主走査方向に隣接する単位(例えば単位U2)ごとのノズル81a,82aによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、複数のノズル81a,82aの吐出位置を決定する。
ここで、ノズル列81の単位U1(又は単位U2)の3つのノズル81aと主走査方向の位置が重複するノズル列82の単位U2(又は単位U1)の3つのノズル82aとの合計6個のノズル81a,82aを1組として、6(ノズルの合計数)×6マスを図6の区切り解像度で表される領域とする。この場合、6つのノズル81a,82aは、それぞれ600dpi間隔で配列されているため、上記の領域は、区切り解像度100dpiで表すことができる。そして、この6×6マスの領域では、図6に「1」又は「2」で表すように、単位U1のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「1」の領域(図7参照)と、単位U2のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「2」の領域(図8参照)とが、主走査方向及び副走査方向に順に並ぶ。
図9及び図10は、本第2実施形態における画像処理を説明するための説明図及びフローチャートである。
なお、図10に示すフローチャートの処理は、例えば印刷ジョブに含まれる印刷ページに対応する画像データのうち、ベタ画像の部分のみに行われてもよいし、その他の様々な画像の部分に行われてもよい。
まず、図10に示すように、ノズル情報取得部21は、インクジェットヘッド80のノズル情報として、ノズル列s(例えば2列)、ノズル解像度p(例えば300dpi)、ノズル数q、ノズル単位数r(例えば3つ)を取得(入力)する(ステップS21)。なお、ノズル列81とノズル列82とで上述のようにノズル81a,82aの位置が主走査方向に互い違いとなっているため、印字解像度は、ノズル列s(2列)×ノズル解像度(300dpi)で600dpiである。
次に、吐出位置決定部22は、上記のノズル情報に基づいて、図6に示す区切り解像度を求める(ステップS22)。この区切り解像度は、ノズル解像度p(300dpi)/ノズル単位数r(3)で、100dpiと表すことができる。
そして、吐出位置決定部22は、図6に示すように、区切り解像度で表される6×6マスの領域について、上述のように、単位U1のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「1」の領域(図7参照)と、単位U2のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「2」の領域(図8参照)とが、主走査方向及び副走査方向に順に並ぶように「1」及び「2」の2つの番号を各領域に割り振る(ステップS23)。
そして、吐出位置決定部22は、「1」の領域で単位U1のノズル81a,82aのみがインクを吐出し、「2」の領域で単位U2のノズル81a,82aのみがインクを吐出するように、複数のノズル11aの吐出位置(印刷位置)を決定する(ステップS24)。
次に、制御部20(画像処理部)は、画像データ(図9(a)に示す元画像データ)を取得(入力)する(ステップS25)。
次に、制御部20は、図9(a)に示す元画像データ(1200×1200[dpi],256階調)を、図9(b)及び(c)に示すように、例えば、「ノズル解像度p」(300dpi)×「ノズル列」(2列)/「単位U1,U2の種類」(2種)で表される圧縮解像度300dpiのブルーノイズマスクを用い、上記の表現階調数である7階調に落とすハーフトーン処理を行う(ステップS26)。
次に、図9(c)に示す区切り解像度に対応する3×3マスの4つの領域に着目すると、制御部20は、左上及び右下の領域では、単位U1のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「1」の領域(図7参照)とし、左下及び右上の領域では、単位U2のノズル81a,82aのみがインクを吐出する「2」の領域(図7参照)として、印刷画像データを形成する(ステップS27)。ここで、図9(d)に示すすべてのマスでノズル81a,82aがインクを吐出すれば、600×600dpiで印刷を行うことができるが、「1」の領域と「2」の領域とのそれぞれで、インクを吐出するノズル81a,82aが単位U1,U2の一方のみに間引かれ且つ副走査方向に隣接する2つの画素に図9(c)に示す画素の値が振り分けられる(例えば、1を1,0に、3を2,1に、4を2,2に5を3,2に、画素の値が調整される)ため、300×600dpiで印刷を行うことになる。このように画素の値を振り分けることで、区切り解像度上での印刷濃度を調整することができるため、濃度ムラの発生を抑えることができる。なお、300×600dpiに予め画像が圧縮されてもよい。また、例えば、図9(d)に示す左上の領域の一番右のマスと、右上の領域の一番左のマスとは、左右方向(主走査方向)にインクを吐出するマスが連続することになる。そのため、このようなマスでは、例えば誤差拡散処理によって濃度を薄くし、インクの吐出量を減らしてもよい。
また、制御部20は、このように印刷位置が決定された画像データ(印刷画像データ)に基づき、各ノズル81a,82aにインクを吐出させ、印刷を実行する(ステップS28)。これにより、図10に示す処理が終了する。なお、上述の「1」の領域及び「2」の領域については、ノズル列81,82で主走査方向の位置が重複する単位U1,U2の合計6個のノズル81a,82aを1組として、6(ノズルの合計数)×6(副走査方向の吐出タイミング数)マスを図6の区切り解像度で表される領域として正方形で表される領域としたが、副走査方向の吐出タイミング数は、例えば、任意の複数マスであってもよく、その場合、区切り解像度で表される領域は、長方形となる。
以上説明した本第2実施形態では、上述の第1実施形態と重複する事項については重複する効果、すなわち、簡素な構成で、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができるという効果などを得ることができる。
また、本第2実施形態では、ノズル情報取得部21は、各列で主走査方向に複数のノズル81a,82aが並び、ノズル81a,82aの主走査方向の位置が互いに異なる複数のノズル列81,82について、単位数(例えば、3つ)を取得し、吐出位置決定部22は、単位ごとのノズル81a,82aによってインクが吐出される領域(例えば、「1」の領域)が、複数のノズル列81,82における主走査方向の位置が重複する他のノズル列の単位ごとのノズル81a,82aによってインクが吐出される領域(例えば、「2」の領域)と副走査方向に順に並ぶように、複数のノズル81a,82aの吐出位置を決定する。
これにより、複数のノズル列81,82を用いたインクジェットヘッドなどにおいても、主走査方向に並ぶ複数のノズル81a,82aを単位分けし、主走査方向に隣接する単位ごとのノズル81a,82a(例えば3つ)によってインクが吐出される領域が副走査方向にずれるように吐出位置が決定される。そのため、風紋ムラの発生及び画像品質の低下を抑えることができる。更には、ノズル列81の単位ごとのノズル81aと、主走査方向の位置が重複するノズル列82の単位ごとのノズル82とで、インクが吐出される領域が副走査方向に順に並ぶため、副走査方向の連続吐出による風紋ムラの発生も抑えやすくなる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
インクを吐出する複数のノズルにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズルを1単位とした場合の単位数を取得するノズル情報取得部と、
前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域が、前記主走査方向に隣接する前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する吐出位置決定部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
[付記2]
前記ノズル情報取得部は、前記主走査方向に前記複数のノズルが並ぶ1列のノズル列について、前記単位数を取得し、
前記吐出位置決定部は、前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される前記領域が千鳥状に並ぶように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する
ことを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
[付記3]
前記ノズル情報取得部は、各列で前記主走査方向に前記複数のノズルが並び、前記ノズルの主走査方向の位置が互いに異なる複数のノズル列について、前記単位数を取得し、
前記吐出位置決定部は、前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される前記領域が、前記複数のノズル列における前記主走査方向の位置が重複する他のノズル列の前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域と前記副走査方向に順に並ぶように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する
ことを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
1 インクジェット印刷装置
10 インクジェットヘッド
11 ノズル列
11a ノズル
20 制御部
21 ノズル情報取得部
22 吐出位置決定部
30 記憶部
40 表示部
50 入力部
60 インターフェース部
80 インクジェットヘッド
81,82 ノズル列
81a,82a ノズル
U1,U2 単位

Claims (3)

  1. インクを吐出する複数のノズルにおける主走査方向に隣接する2つ以上の単位数のノズルを1単位とした場合の単位数を取得するノズル情報取得部と、
    前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域が、前記主走査方向に隣接する前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域と副走査方向にずれるように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する吐出位置決定部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ノズル情報取得部は、前記主走査方向に前記複数のノズルが並ぶ1列のノズル列について、前記単位数を取得し、
    前記吐出位置決定部は、前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される前記領域が千鳥状に並ぶように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ノズル情報取得部は、各列で前記主走査方向に前記複数のノズルが並び、前記ノズルの主走査方向の位置が互いに異なる複数のノズル列について、前記単位数を取得し、
    前記吐出位置決定部は、前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される前記領域が、前記複数のノズル列における前記主走査方向の位置が重複する他のノズル列の前記単位ごとのノズルによってインクが吐出される領域と前記副走査方向に順に並ぶように、前記複数のノズルの吐出位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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