JP5843503B2 - 画像記録システムおよび画像記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録システムおよび画像記録方法に関する。
プリンタの色域を拡張して高い発色性を実現する技術には、次の技術がある。第1の従来技術は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの基本色に加えて、レッド、グリーン、ブルーなどの特色インクを利用する技術である(特許文献1)。例えば、マゼンタインクとイエロインクの重ね合わせで再現した赤色よりも高彩度な赤色を再現するレッドインクを追加することで、赤色領域の色域を拡張できる。第2の従来技術は、入力色信号に応じて最適な色材記録順を設定する技術である(特許文献2)。例えば、イエロインクのドットとシアンインクのドットを重ねて記録する場合、イエロ、シアンの順で重ねて記録した場合と、シアン、イエロの順で重ねて記録した場合では発色が異なる。イエロ、シアンの順で重ねた時にしか再現できない色は、イエロ、シアンの順で記録し、シアン、イエロの順で重ねた時にしか再現できない色は、シアン、イエロの順で重ねることにより、どちらか一方の記録順で記録した時よりも色域を拡張できる。
特開平6−233126号公報 特開2004−155181号公報
しかしながら、前記従来技術には次の課題がある。第1の従来技術は、彩度の高い新たなインクを必要とする。さらに、インク数が増えることでプリンタの構成がより複雑になり、大型化する。第2の従来技術は、記録順が切り替わる色の近傍で階調段差が観察される。また、色域形状が複雑な形状になり、色域圧縮処理において階調反転が発生する。
本発明は、新たな記録材を追加することなく色域を拡張し、高い発色性と階調性を実現する画像記録システムの提供を目的とする。
本発明にかかる画像記録システムは、入力画像を構成する入力色信号を、少なくとも2つ以上の記録材を重ねて画素を形成する重なり構造であって前記重ねられた記録材の量が互いに等しく、重ね順が異なる重なり構造と、前記記録材が単独で画素を形成する構造とを複数含む重なり構造群を構成する信号に変換する変換手段と、前記変換された信号に従って、記録媒体上に記録材を記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、発色性と階調性の高い画像記録を行うことが可能となる。
画像記録装置の概略構成を説明する模式図である。 画像記録システムの機能構成を説明するブロック図である。 各実施形態の画像記録手順を示すフローチャートである。 実施形態の画像記録システムで記録した記録物の色域と、従来の画像記録システムで記録した記録物との色域の違いを説明する模式図である。 2パス記録の動作を説明する模式図である。 画素色変換テーブルの構成を説明する模式図である。 画像記録システムの概略構成を説明するブロック図である。 画素色変換の一例を示す模式図である。 周辺画素への誤差信号の拡散を説明する模式図である。 実施形態1におけるパスマスクの設定の一例を示す模式図である。 各インク重なり構造の2値画像生成方法を説明する模式図である。 実施形態の画像記録システムで緑色領域の色を記録する時の画素配置の一例を示す模式図である。 ヘッドカートリッジの構成を説明する模式図である。 実施形態1における記録ヘッドの吐出口面の一例を示す模式図である。 実施形態2における記録ヘッドの吐出口面の一例を示す模式図である。 実施形態2におけるパスマスクの設定の一例を示す模式図である。 その他の実施形態における画素配置の一例を示す模式図である。 実施形態3における画素色変換テーブルの構成を説明する模式図である。 実施形態3におけるパスマスクの設定の一例を示す模式図である。 実施形態4におけるハーフトーン処理部の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態4におけるディザマトリクスの一例を示す模式図である。 実施形態4におけるディザマトリクスの値の取得方法を説明する模式図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
<実施形態1>
(画像記録システムの概略構成)
図7は、本発明の実施の形態に係わる画像記録システムの概略構成を説明するブロック図である。図において、情報処理装置としてのホスト700は、例えばコンピュータであり、CPU701と、メモリ702と、キーボード等の入力部703と、外部記憶装置704を備える。さらに、ホスト700は、画像記録装置800との間の通信インターフェイス(以下プリンタI/Fという)705と、モニタ900との間の通信インターフェイス(以下ビデオI/Fという)706とを備える。CPU701は、メモリ702に格納されたプログラムに従い種々の処理を実行するものであり、特に、本実施形態に関わるカラーマッチング、画素色変換、ハーフトーン処理、パス分解等の画像処理を実行する。これらのプログラムは外部記憶装置704に記憶しておくか、或いは図示しない外部接続装置から供給される。また、ホスト700はビデオI/F706を介してモニタ900に種々の情報を出力すると共に、入力部703を通じて各種情報を入力する。また、ホスト700はプリンタI/F705を介して画像記録装置800と接続されており、画像処理を施した記録データを画像記録装置800に送信して記録を行わせると共に、画像記録装置800から各種情報を受け取る。
(画像記録装置の概略構成)
図1は、画像記録装置800の概略構成を説明する模式図である。本実施形態の画像記録装置800は、インクを用いて画像記録を行うインクジェットプリンタである。ヘッドカートリッジ101は、複数の吐出口からなる記録ヘッドとこの記録ヘッドへインクを供給するインクタンクを有し、また、記録ヘッドの各吐出口を駆動するための信号などを授受するためのコネクタが設けられている。ヘッドカートリッジ101はキャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、前記コネクタを介してヘッドカートリッジ101に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。103はガイドシャフトである。キャリッジ102は、このガイドシャフト103に沿って往復移動可能となっている。具体的には、キャリッジ102は主走査モータ104を駆動源としてモータ・プーリ105、従動プーリ106およびタイミング・ベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともにその位置及び移動が制御される。尚、このキャリッジのガイドシャフト103に沿った移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。プリント用紙などの記録媒体108はオートシートフィーダ(以下ASFという)110に搭載されており、画像記録時には給紙モータ111の駆動によってギアを介してピックアップローラ112を回転させ、ASF110から一枚ずつ分離給紙される。更に記録媒体108は、搬送ローラ109の回転によりキャリッジ102上のヘッドカートリッジ101の吐出口面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ109はラインフィーダ(LF)モータ113を駆動源としてギアを介して駆動される。記録媒体108が給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の確定は、ペーパエンドセンサ114を記録媒体108が通過した時点で行われる。キャリッジ102に搭載されたヘッドカートリッジ101は、吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して記録媒体108と平行になるように保持されている。
(画像記録動作)
画像記録動作は、次のように行われる。まず、記録媒体108が所定の記録開始位置に搬送されると、キャリッジ102が記録媒体108上をガイドシャフト103に沿って移動し、その移動の際に記録ヘッドの吐出口よりインクが吐出される。そして、キャリッジ102がガイドシャフト103の一方端まで移動すると、搬送ローラ109が所定量だけ記録媒体108をキャリッジ102の走査方向に垂直な方向に搬送する。この記録媒体108の搬送を「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。記録媒体108の所定量の搬送が終了すると、再度キャリッジ102はガイドシャフト103に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ102による走査と紙送りとを繰り返すことにより記録媒体108全体に画像が形成される。
図5は、記録媒体108の同一ライン上を記録ヘッドが2回走査することで画像を記録する2パス記録の動作を説明する模式図である。図5に示すように2パス記録の場合、例えば、キャリッジ102による主走査で記録ヘッドの幅Lだけ画像記録を行い、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体108を副走査方向に距離L/2ずつ搬送する。図の例では、領域Aは記録ヘッドのm回目の主走査とm+1回目の主走査により記録され、領域Bは記録ヘッドのm+1回目の主走査とm+2回目の主走査により記録される。同様にnパス記録を行う場合は、例えば、1ラインの記録が終了する毎に記録媒体108を副走査方向に距離L/nずつ搬送する。この場合、記録媒体の同一ライン上を記録ヘッドがn回主走査することで画像を形成する。一般にパス数nは、値が大きいほど吐出口毎のインク吐出量や吐出方向のばらつきの影響を抑制して濃度ムラを目立ち難くするが、記録に要する時間は長くなる。本実施形態の画像記録装置は、後述するように所定のインク重なり構造を複数のパスによって形成するため、パス数nは2以上である必要があり、例えば4パス記録である。
(記録ヘッド)
図13は、ヘッドカートリッジ101の構成を説明する模式図である。図13(a)に示すように、ヘッドカートリッジ101は、インクを貯留するインクタンク1301と、このインクタンク1301から供給されるインクを吐出信号に応じて吐出させる記録ヘッド1302とから成る。ヘッドカートリッジ101は、例えば、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色独立のインクタンク1301を備え、図13(b)に示すように、それぞれが記録ヘッド1302に対して着脱自在となっている。インクの吐出口は、記録ヘッド1302の下部に位置している。図14は、記録ヘッド1302の吐出口面の一例を示す模式図である。この例では、K、Y、M、Cの各インク色に1つで計4つの記録ヘッドが主走査方向に並置されている。各記録ヘッドは、1列当たり128個の吐出口1401を配列した吐出口列を1色当たり2列、副走査方向にずらして主走査方向に設けてある。
(画像処理)
図2は、本実施形態の画像記録システムの機能構成を示すブロック図である。本画像記録システムは、画像入力部201、解像度変換部202、カラーマッチング部203、画素色変換部204、ハーフトーン処理部205、パス分解部206および画像記録部207とによって、画像を記録媒体上に記録する。なお、画像入力部201、解像度変換部202、カラーマッチング部203、画素色変換部204、ハーフトーン処理部205、パス分解部206はホスト700で実現される。画像記録部207は、画像記録装置800で実現される。
画像入力部201は、記録対象の画像データを入力し、当該画像データを構成する入力色信号(R,G,B)を出力する。
解像度変換部202は、入力画像の解像度を画像記録装置800の印刷解像度に変換し、変換後の色信号(R',G',B')を出力する。前記印刷解像度は、例えば、1画素のサイズが記録媒体上に記録したドット径の0.8倍となる解像度とする。また、解像度の変換方法は、例えば、公知のバイキュービック法を用いる。
カラーマッチング部203は、前記色信号(R',G',B')から、設定された条件に好適な色再現の画像を記録するための画像記録装置に依存した色信号(R'',G'',B'')を計算して出力する。色信号(R'',G'',B'')は、カラーテーブル格納部208に格納されたカラーテーブルを参照して、公知の3次元ルックアップテーブル法(3DLUT法)で算出される。カラーテーブルは、色再現の目的や記録媒体の種類に応じて複数用意しておき、設定された条件に応じて切り替えて使用する。ここで色再現の目的とは、例えば、「モニタに表示された色と一致」や、「標準印刷機で印刷した色と一致」、「記憶色(肌色、空の青色、草の緑色など)を好ましく再現」などである。
画素色変換部204は、画素色変換テーブル格納部209に格納された画素色変換テーブルを参照して前記色信号(R'',G'',B'')から画素色信号を計算して出力する。画素色信号は、記録媒体上の各画素に記録可能なインク重なり構造群の各々に関する多値色信号を成分とする色信号である。前記インク重なり構造群は、例えば、以下の11個の構造である。まず、インクのドットも記録されない紙地構造、Kインクのドットのみが記録される構造、同様にY、M、Cの各ドットが単独で記録される構造の5つの構造を含む。さらに、Cドットの上にYドットが重なって記録される構造、同様にYの上にC、Mの上にC、Cの上にM、Yの上にM、Mの上にYが記録される構造を含む。すなわち、インク重なり構造群は、通常のCMYKの他に、インクのドットが記録されない構造及びインクが重なって記録される構造を含んでいる。記録媒体上の各画素は、紙地構造を含む前記インク重なり構造群のいずれかの構造で記録される。前記各インク重なり構造群の各々に関する多値色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)は、記録媒体上に記録される各構造の画素数の比率を示す。例えば、画素色信号が(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0)であれば、当該画素色信号に対応する領域の全ての画素がYインクのみで記録される構造である。また、例えば、画素色信号が、(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0,0,0,0)であれば、当該画素色信号に対応する領域のYのみが記録される構造の画素数とCの上にYが記録される構造の画素数が同数の記録状態を示す。画素色信号の各成分の合計は、常に1である。なお、Wは紙地構造の信号を示している。
図6は、画素色変換テーブル格納部209に格納される画素色変換テーブルの構成を説明する模式図である。図6は、イエロ、シアン、マゼンタの3つの記録材から2つの記録材を選択する3種類の組み合わせの記録順が異なる記録材重なり構造を含むテーブルを示している。図6を参照すると、例えば、100×100画素の色信号(R'',G'',B'')が(0,255,0)であれば、画素色信号は、その100×100画素については、Y/CとC/Yとの画素数の比率が半分ずつとなることを示す信号に変換されることになる。図6に示すように、画素色変換テーブルには、離散的な色信号(R'',G'',B'')に対応する画素色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)が記述されている。任意の色信号(R'',G'',B'')に関する画素色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)は、当該画素色変換テーブルを用いた公知の3DLUT法で算出される。よって、画素色変換テーブルを適切に設定することで、インクの組み合わせが等しい複数のインク重なり構造で記録される画素数の比率を制御することが可能となる。例えば、重なり順が逆順であるCインクドットの上にYインクドットが重なって記録される構造とYインクドットの上にCインクドットが重なって記録される構造は、インクの組み合わせがYインクとCインクで等しい。すなわち、どの順番でインクドットを重ねて記録するかは異なっているが、インクドットの量(画素数の比率)はYインクとCインクで等しくなっている。画素色変換テーブルによって、色信号(R'',G'',B'')に応じて、Cインクドットの上にYインクドットが重なって記録される構造とYインクドットの上にCインクドットが重なって記録される構造の各々で記録される画素数の比率を制御できる。
図8は、画素色変換の一例を示す模式図である。図8は、(R'',G'',B'')=(255,255,0)と(R'',G'',B'')=(0,255,255)の間の色信号(R'',G'',B'')と画素色信号のY、Y/C、C/Y、Cの各成分の関係を示す。尚、他の成分の値は、図8の区間で0である。本実施形態の画像記録システムによれば、画素色変換テーブルを適切に設定することで、図8に示すように、色信号(R'',G'',B'')の連続的な変化に応じて各インク重なり構造の画素数の比率が連続的に変化するように記録することが可能である。一方、色信号(R'',G'',B'')に応じて記録順を切り替える従来技術では、記録順切り替えポイントにおいて、全ての画素の記録順が切り替わる。例えば、同一色信号(R'',G'',B'')の横100画素、縦100画素のパッチ画像を記録する場合、従来技術では、記録順切り替えポイントにおいて、10000画素全ての記録順が切り替わるため、階調段差が観察される。本実施形態の画像記録システムでは、画素色変換テーブルによってインク重なり構造群の各インク重なり構造で記録される画素数の比率を制御することで、記録順の切り替わりによる階調段差の発生を解消し、階調性の高い画像記録を行うことが可能となる。
また、本実施形態の画像記録システムによれば、Y/Cが1に近い記録状態(第一の構造)と、C/Yが1に近い記録状態(第二の構造)と、Y/CとC/Yが0.5に近い記録状態(第三の構造)とを記録することができる。言い換えれば、(R'',G'',B'')色信号空間のある部分空間内(第一の部分空間内)の色信号ではY/Cが1に近い記録状態で記録される。また、別の部分空間内(第二の部分空間内)の色信号ではC/Yが1に近い記録状態で記録され、さらに別の部分空間内(第三の部分空間内)の色信号ではY/CとC/Yが0.5に近い記録状態で記録される。その結果、Cの上にYが重なって記録される構造の画素が支配的な色と、Yの上にCが重なって記録される構造の画素が支配的な色と、前記2種類の構造の画素が支配的でほぼ同数である色とを再現することができる。これによって、インク重なり構造を制御しない画像記録システムや、インクの組み合わせ毎に1種類のインク重なり構造しか再現できない画像記録システムと比較して、色域が拡張し、より発色性の高い画像記録を行うことが可能となる。尚、前記Y/Cが1に近い構造の色は、Cの上にYが重なって記録される構造の画素数が他の構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録することが望ましい。これは、画素色変換テーブルに画素色信号のY/C成分の値が0.8以上となる色信号(R'',G'',B'')を少なくとも1つ設定することで実現できる。同様に、C/Yが1に近い構造の色は、Yの上にCが重なって記録される構造の画素数が他の構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録することが望ましい。これは、画素色変換テーブルに画素色信号のC/Y成分の値が0.8以上となる色信号(R'',G'',B'')を少なくとも1つ設定することで実現できる。また、Y/CとC/Yが0.5に近い構造の色は、Cの上にYが重なって記録される構造の画素数とYの上にCが重なって記録される構造の画素数がほぼ等しく、これらの画素数が他の構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録することが望ましい。これは、画素色変換テーブルに画素色信号のY/C成分とC/Y成分の値が共に4/9以上となる色信号(R'',G'',B'')を少なくとも1つ設定することで実現できる。このように、画素色信号のインクの成分については、所望の成分の他に他の構造の色成分が部分的に混在していても、上述した発色性の高い画像記録を行うことが可能である。尚、より好適には、図8に示すように、Y/Cが1の構造の色と、C/Yが1の構造の色と、Y/C及びC/Yが0.5の構造の色とを再現するように画素色変換テーブルを設定する。
ハーフトーン処理部205は、誤差拡散法によって、記録媒体上の各画素のインク重なり構造の種類を設定して当該種類に対応する色信号を出力する。具体的には、着目画素の画素色信号(第一の信号)に周辺画素からの誤差信号の和を加えた後、当該着目画素のインク重なり構造として、最も値の大きい成分の一つに対応するインク重なり構造を設定する。例えば、着目画素の画素色信号が (0,0,0.5,0,0,0.5,0,0,0,0,0)であり、周辺画素から拡散されてきた誤差信号の和が (0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0)の場合は以下のように処理される。まず、両者の和である判定信号は、(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,1.5,0,0,0.5,0,0,0,0,0)となる。この場合、当該着目画素のインク重なり構造は、最も値の大きいY成分に対応するインク重なり構造である「Yインクのドットのみが記録される構造」に設定される。そして当該着目画素については、当該インク重なり構造に対応する色信号Yが出力される。また、誤差信号は、前記判定信号から設定されたインク重なり構造に対応する画素色信号を引いた値となる。前記の例では、設定されたインク重なり構造に対応する画素色信号は、(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0)である。この場合、誤差信号は(W,K,Y,M,C,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y, Y/M)=(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0,0,0,0)となる。図9は、周辺画素への誤差信号の拡散を説明する模式図である。P0は着目画素、斜線部は既にインク重なり構造が決定した画素である。着目画素P0の誤差は、P0の周辺でインク重なり構造が決定していない周辺画素P1、P2、P3、P4に所定の比率で拡散される。例えば、P1、P2、P3、P4の各画素にそれぞれP0の誤差の7/16、3/16、5/16、1/16が拡散される。ハーフトーン処理は、インク信号の成分毎に2値化処理が行われることが多いが、インク信号の成分毎に2値化処理を行う方法では、インク重なり構造を制御することができない。本実施形態の画像記録システムによれば、画素色信号をインク重なり構造の種類に対応した色信号に変換することでインク重なり構造を制御することが可能となり、その結果、発色性と階調性の高い画像記録を行うことが可能となる。
パス分解部206は、ハーフトーン処理部205の出力信号から各インク重なり構造の2値画像を生成し、この2値画像にパスマスクを適用することで、各インク各パスの吐出信号に対応する2値画像を生成する。各インク重なり構造の2値画像は、ハーフトーン処理部205で当該インク重なり構造が設定された画素に1、それ以外の画素に0を設定した画像である。図11は、当該2値画像生成方法を説明する模式図である。図11(a)は、ハーフトーン処理部205で設定された各画素のインク重なり構造に基づく3画素×3画素の画像の例である。この例では、「いずれのインクのドットも記録されていない紙地構造」Wの2値画像は、図11(b)のように生成される。同様、「Yインクのドットのみが記録される構造」Yの2値画像が図11(c)、「Cインクのドットの上にYインクのドットが重なって記録される構造」Y/Cの2値画像が図11(d)、その他の構造の2値画像が図11(e)のように各々生成される。図10は、パスマスクの設定の一例を示す模式図である。図10(a)は、インク重なり構造の種類と色材の種類、およびパス番号に対応付けられたパスマスク番号であり、図10(b)は、各パスマスク番号に対応するパスマスクの例である。図10によれば、1パス目のCインクの吐出信号に対応する2値画像は、Y/Cの2値画像にM2-1のマスクを適用した結果とCの2値画像にM4-1のマスクを適用した結果とM/Cの2値画像にM2-1のマスクを適用した結果の論理和によって生成される。
画像記録部207は、パス分解部206の出力信号に基づいて各インクの吐出を行い、記録媒体上に画像を記録する。
(画像記録手順)
図3は、本実施形態の画像記録システムの画像記録手順を示すフローチャートである。まず、ステップS301で記録対象の画像データを入力する。次にステップS302において、解像度変換を行う。解像度変換は、前記解像度変換部202が行う変換であり、ステップS301で入力した画像の解像度を画像記録装置800の印刷解像度に変換する。次にステップS303において、カラーマッチングを行う。カラーマッチングは、前記カラーマッチング部203が行う処理であり、設定された条件に好適な色再現の画像を記録するための画像記録装置に依存した色信号を計算する。次にステップS304において、画素色変換を行う。画素色変換は、前記画素色変換部204が行う処理であり、各インク重なり構造で記録される画素数の比率に関する画素色信号を計算する。インク重なり構造は、記録媒体上の各画素に記録可能な重なり構造であって、インクの組み合わせが等しい複数のインク重なり構造を含む。次にステップS305において、ハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理は、前記ハーフトーン処理部205が行う処理であり、ハーフトーン処理の結果、記録媒体上の各画素に記録されるインク重なり構造の種類を設定する。次にステップS306において、パス分解を行う。パス分解は、前記パス分解部206が行う処理であり、各インク各パスの吐出信号を生成する。最後にステップS307において、ステップS306で生成したインク吐出信号に基づいて各インクの吐出を行い、記録媒体上に画像を記録する。
(記録物の色域)
図4は、本実施形態の画像記録システムで記録した記録物の所定の領域の色域と、他の画像記録システムで記録した記録物の所定の領域の色域との違いを説明する模式図である。図4は、CIEL*a*b*色空間におけるa*、b*平面の緑色領域であり、横軸がa*、縦軸がb*を示す。図4(a)は、記録順を制御しない画像記録システムにおける色域である。この場合、Cインクのドットの上にYインクのドットが重なって記録される構造である構造Aの画素と、Yインクのドットの上にCインクのドットが重なって記録される構造である構造Bの画素とが混在する。その結果、ほぼ全ての画素が構造Aで記録されたときの色を示すY/Cや、ほぼ全ての画素が構造Bで記録されたときの色を示すC/Yは色域外となり、再現できない。図4(b)は、インクの重なり構造が1種類しか選択できない画像記録システムにおける色域であり、異なるインクを常に同一の記録順で記録する場合に相当する。この例では、CインクのドットとYインクのドットが重なるときは、常にCインクのドットの上にYインクのドットが重なって記録される。この場合、Y/Cは再現できるが、C/Yや、ほぼ半分の画素が構造Aで記録され、残りの半分の画素が構造Bで記録されたときの色を示すGは色域外となり再現できない。図4(c)は、記録する色に応じて記録順を切り替える画像記録システムにおける色域である。すなわち、特許文献2に記載の技術を適用した場合の例である。この例では、CインクのドットとYインクのドットが重なるとき、領域Raの色は常にCインクのドットの上にYインクのドットが重なって記録され、領域Rbの色は、常にYインクのドットの上にCインクのドットが重なって記録される。この場合、Y/Cや、C/Yは再現できるが、Gは色域外となり再現できない。また、色域形状が凸凹を含む複雑な形状となるため、色域圧縮処理において階調反転が発生しやすい問題もある。図4(d)は、本実施形態の画像記録システムにおける色域である。本実施形態の画像記録システムによれば、インク重なり構造群の各インク重なり構造で記録される画素数の比率を連続的に変化するように制御するので、Y/C、C/Y、Gを全て再現することができる。また、色域形状が凸凹になることもない。
図12は、本実施形態の画像記録システムで緑色領域の色を記録する時の画素配置の一例を示す模式図である。図12(a)は、図4と同じCIEL*a*b*色空間におけるa*、b*平面の緑色領域であり、図12の(b)〜(e)は、図12(a)のP0〜P3の色に対応する画素配置の例をそれぞれ示す。本実施形態の画像記録システムは、図12(b)及び図12(e)に示すように、記録順(重ね合わせ順)を制御することで、Cの上にYを重ねて記録することで得られるY/Cと、Yの上にCを重ねて記録することで得られるC/Yとを再現することができる。また、図12(c)及び図12(d)に示すように、Cの上にYを重ねて記録する構造Y/Cで記録する画素と、Yの上にCを重ねて記録する構造C/Yで記録する画素の比率を制御することで、他の画像記録システムでは再現できなかった色をも再現可能としている。
以上説明したように、本実施形態の画像記録システムによれば、発色性と階調性の高い画像記録を行うことが可能となる。
<実施形態2>
実施形態1ではインク重なり構造を複数回の主走査によって記録する例を説明したが、実施形態2では、記録ヘッドに同じインクを吐出するノズル列を複数配置することで、1回の主走査で記録する例を説明する。尚、記録ヘッドの構成とパス分解部以外の構成は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
(記録ヘッド)
図15は、本実施形態における記録ヘッドの吐出口面の一例を示す模式図である。本実施形態の記録ヘッドは、Kインク用、Mインク用に加えて、Yインク用とCインク用のヘッドを2個づつ備える。この計6つのヘッドが、主走査方向にY、C、M、K、C、Yの順で並置されている。このような記録ヘッドを用いることで、記録ヘッドが記録媒体の右側から左側に移動する往路と、記録媒体の左側から右側に移動する復路の両方において、1回の主走査で記録順の異なるインク重なり構造を記録することが可能となる。例えば、各ヘッドをY1、C1、M、K、C2、Y2とするとき、Cインクのドットの上にYインクのドットを重ねて記録する構造は、往路ではC1とY1で記録し、復路ではC2とY2で記録すればよい。また、Yインクのドットの上にCインクのドットを重ねて記録する構造は、往路でC2とY2で記録し、復路ではC1とY1で記録すればよい。
(パス分解部)
図16は、本実施形態におけるパスマスクの設定の一例を示す模式図である。図16(a)は、インク重なり構造の種類と色材の種類、および記録ヘッドの走査方向(往路/復路)に対応付けられたパスマスク番号であり、図16(b)は、各パスマスク番号に対応するパスマスクの例である。吐出信号に対応する2値画像の生成は、実施形態1と同じ方法で生成できる。本実施形態では、例えば、往路用の吐出信号と復路用の吐出信号を共に生成しておき、記録時に記録ヘッドの走査方向によって採用する吐出信号を選択するように構成する。
以上説明したように、本実施形態の画像記録システムによれば、インク重なり構造を1回の主走査で記録することが可能となり、記録に要する時間を短縮できる。
<実施形態3>
上述の実施形態では、記録順が異なるインク重なり構造を記録する例を説明したが、実施形態3では、記録順を考慮しない例を説明する。尚、画素色変換部、ハーフトーン処理部、パス分解部以外の構成は実施形態1と同じであるため、説明を省略する。
(画素色変換部)
本実施形態の画素色変換部204は、画素色変換テーブル格納部209に格納された画素色変換テーブルを参照して前記色信号(R'',G'',B'')から画素色信号を計算して出力する。画素色信号は、記録媒体上の各画素に記録可能なインク重なり構造群の各々に関する多値色信号を成分とする色信号である。
本実施形態におけるインク重なり構造群は、例えば、以下の8個の構造である。まず、インクのドットが記録されない紙地構造、Kインクのドットのみが記録される構造、同様にY、M、Cの各ドットが単独で記録される構造を含む。さらに、CドットとYドットが重なって記録される構造、MとC、YとMが重なって記録される構造を含む。本実施形態では、Cの上にYが重なって記録される構造とYの上にCが重なって記録される構造は区別しない。同様にMの上にCが重なって記録される構造とCの上にMが重なって記録される構造、Yの上にMが重なって記録される構造とMの上にYが重なって記録される構造は区別しない。記録媒体上の各画素は、紙地構造を含む前記インク重なり構造群のいずれかの構造で記録される。前記各インク重なり構造群の各々に関する多値色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)は、実施形態1と同様に記録媒体上に記録される各構造の画素数の比率を示す。尚、実施形態1と異なり、Y/CはCの上にYが記録される構造ではなく、CとYが重なって記録される構造を示す。同様に、C/MはMとCが重なって記録される構造、M/YはYとMが重なって記録される構造をそれぞれ示す。また、実施形態1と同様に、Wは紙地構造を示す。例えば、画素色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)が(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0)であれば、Yのみが記録される構造の画素数と、CとYが重なって記録される構造の画素数が、それぞれ、全画素数の50%である記録状態を示す。縦100画素、横100画素の画素色信号が全て(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0)であれば、半数の5000画素はYのみが記録される構造で記録され、残りの5000画素はCとYが重なって記録される構造で記録される。画素色信号の各成分の合計は、常に1である。
図18は、本実施形態の画素色変換テーブル格納部209に格納される画素色変換テーブルの構成を説明する模式図である。図18は、イエロ、シアン、マゼンタの3つの記録材から2つの記録材を重ねた記録材重なり構造を含むテーブルを示している。図18に示すように、画素色変換テーブルには、離散的な色信号(R'',G'',B'')に対応する画素色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)が記述されている。任意の色信号(R'',G'',B'')に関する画素色信号(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)は、当該画素色変換テーブルを用いた公知の3DLUT法で算出される。
本実施形態の画像記録システムによれば、画素色変換テーブルを適切に設定することで、インク重なり構造を詳細に制御することができる。例えば、明るい色に対応する色信号(R'',G'',B'')に、記録材を重ねて記録するY/C、C/M、M/Yの成分が0の画素色信号を対応付けることで、記録材の重なりが抑制され、粒状性の良い画像を記録できる。また、画素色変換テーブルは、例えば、画素色信号(0,0,0.5,0,0.5,0,0,0)と、画素色信号(0.5,0,0,0,0,0.5,0,0)を異なる色信号(R'',G'',B'')に対応付けることができる。前者は、半数の画素がYのみで記録される構造で残り半数がCのみで記録される構造であり、後者は、半数の画素がCとYが重なって記録される構造で残りの半数が紙地構造である。両者は、Cドットの量とYドットの量が等しい。
色信号(R'',G'',B'')と記録材の量を対応付ける従来技術では、記録材の量が等しい複数の異なる記録状態を記録することはできない。記録材の重なりが異なる2種類の記録状態の色が、それぞれ、他のいずれの記録状態の色とも異なる場合、両方の状態を記録できる本実施形態は、一方の状態しか記録できないシステムや2種類が混じった状態しか記録できないシステムよりも色域を拡張できる。
また、記録媒体上の各画素に記録可能なインク重なり構造の数は限られるため、色信号(R'',G'',B'')を特定のインク重なり構造に対応付けるシステムでは、記録状態を(R'',G'',B'')に応じて詳細に制御することができない。
一方、各インク重なり構造の画素数の比率に関する画素色信号は、ほぼ任意の記録状態を表現できる。本実施形態の画像記録システムは、入力色信号に関する色信号(R'',G'',B'')を前記画素色信号に対応づけることで、記録状態を(R'',G'',B'')に応じて詳細に制御できる。また、色信号(R'',G'',B'')を複数画素のインク重なり構造に対応づけるシステムでは、入力信号の1画素を複数画素に対応付けるため、解像度が低下する。本実施形態の画像記録システムは、入力信号の1画素を画素色信号の1画素に対応付けるため、解像度の低下を抑制できる。
(ハーフトーン処理部)
本実施形態のハーフトーン処理部は、画素色信号の成分を除き実施形態1のハーフトーン処理部205と同じであり、誤差拡散法によって、記録媒体上の各画素のインク重なり構造の種類を設定して当該種類に対応する色信号を出力する。具体的には、着目画素の画素色信号に周辺画素からの誤差信号の和を加えた後、当該着目画素のインク重なり構造として、最も値の大きい成分の一つに対応するインク重なり構造を設定する。例えば、着目画素の画素色信号が (0,0,0.5,0,0,0.5,0,0)であり、周辺画素から拡散されてきた誤差信号の和が (0,0,1,0,0,0,0,0)の場合は以下のように処理される。
まず、両者の和である判定信号は、(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)=(0,0,1.5,0,0,0.5,0,0)となる。この場合、当該着目画素のインク重なり構造は、最も値の大きいY成分に対応するインク重なり構造である「Yインクのドットのみが記録される構造」に設定される。そして当該着目画素については、当該インク重なり構造に対応する色信号Yが出力される。また、誤差信号は、前記判定信号から設定されたインク重なり構造に対応する画素色信号を引いた値となる。前記の例では、設定されたインク重なり構造に対応する画素色信号は、(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)=(0,0,1,0,0,0,0,0)である。この場合、誤差信号は(W,K,Y,M,C,Y/C,C/M,M/Y)=(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0)となる。
(パス分解部)
図19は、本実施形態におけるパスマスクの設定の一例を示す模式図である。図19(a)は、インク重なり構造の種類と色材の種類に対応付けられたパスマスク番号であり、図16(b)は、各パスマスク番号に対応するパスマスクの例である。各記録材の吐出信号に対応する2値画像は、実施形態1と同じ方法で生成できる。
以上説明したように、本実施形態の画像記録システムによれば、記録材の重なりを詳細に制御することが可能となる。その結果、粒状性、発色性の高い画像記録を行うことが可能となる。
<実施形態4>
上述の実施形態では、ハーフトーン処理に誤差拡散法を利用する例について説明した。誤差拡散法は、先に処理した画素からの誤差信号に基づいて後に処理する画素の信号を決定するため、複数の画素の処理を並行して実行することができず、処理に時間がかかる場合がある。実施形態4では、乱数発生器を利用することで、各画素の処理を並行して実行することが可能な構成の例を説明する。尚、ハーフトーン処理部以外の構成は、実施形態3と同じであるため、説明を省略する。
(ハーフトーン処理部)
本実施形態のハーフトーン処理部は、乱数発生器を利用して記録媒体上の各画素のインク重なり構造の種類を設定し、当該種類に対応する色信号を出力する。
図20は、実施形態4のハーフトーン処理部の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態によれば、着目画素のインク重なり構造の種類は、以下のように決定される。まず、ステップS2001で着目画素の画素色信号から累積画素色信号を算出する。累積画素色信号は、画素色信号と同様に、記録媒体上の各画素に記録可能なインク重なり構造に対応する成分を持ち、累積画素色信号の第n成分の値は、画素色信号の第一成分の値から第n成分の値までの総和で与えられる信号である。例えば、画素色信号が(0.2,0.2,0.2,0.2,0.2,0,0,0)であれば、累積画素色信号(W',K',Y',M',C',Y/C',C/M',M/Y')は(0.2,0.4,0.6,0.8,1,1,1,1)である。また、画素色信号が(0.5,0.5,0,0,0,0,0,0)であれば、累積画素色信号は(0.5,1,1,1,1,1,1,1)である。
次に、ステップS2002で累積画素色信号から閾値信号(第二の信号)を算出する。閾値信号は、累積画素色信号の各成分の値をA倍した信号である。ここで定数Aは、例えば、256である。この場合、累積画素色信号が(0.5,1,1,1,1,1,1,1)であれば、閾値信号(W'',K'',Y'',M'',C'',Y/C'',C/M'',M/Y'')は(128,256,256,256,256,256,256,256)である。
次に、ステップS2003で乱数発生器を利用して、1から前記定数Aまでの何れかの整数値を1つ生成し、変数V1に設定する。前記乱数発生器には、何れの値も等しい確率で生成する乱数発生器を利用する。
次に、ステップS2004で、前記閾値信号の最初の成分に対応するインク重なり構造の種類を示す色信号値Wを変数Cに設定し、この成分の値を変数V2に設定する。例えば、閾値信号(W'',K'',Y'',M'',C'',Y/C'',C/M'',M/Y'')が(128,256,256,256,256,256,256,256)であれば、V2には128が設定される。
次に、ステップS2005でV1の値とV2の値の大小を比較する。V1の値がV2の値以下であれば、ステップS2006に進む。他の場合は、ステップS2007に進む。
ステップS2006では、変数Cを着目画素のインク重なり構造の種類を示す色信号として出力し、着目画素のハーフトーン処理を終了する。
ステップS2007では、変数Cと変数V2の値を更新し、ステップS2005に進む。具体的には、閾値信号の次の成分に対応するインク重なり構造の種類を示す色信号を変数Cに設定し、閾値信号の当該成分の値を変数V2に設定する。例えば、ステップS2007の処理前の変数Cの値がWであれば、処理後の変数Cの値はKである。また、処理前の変数Cの値がY/Cであれば、処理後の変数Cの値はC/Mである。
以上の処理によれば、着目画素のインク重なり構造の決定は、他の画素の処理によらず独立して実行できる。よって、複数の画素の処理を並行して実行することで、処理を高速化することができる。また、各画素のインク重なり構造は、概ね、画素色信号が示す所定の比率に従って決定される。つまり、縦100画素、横100画素の画素色信号が全て(0,0,0.5,0,0,0.5,0,0)であれば、約5000画素はYのみが記録される構造で記録され、残りの約5000画素はCとYが重なって記録される構造で記録される。
以上説明したように、本実施形態の画像記録システムによれば、ハーフトーン処理を画素毎に並行して実施することが可能となり、処理が高速化できる。尚、本実施形態の構成は、記録順を考慮しない実施形態3の構成に基づいて説明したが、記録順が異なるインク重なり構造を考慮する実施形態1や実施形態2の構成にも適用できる。
<実施形態4の変形例>
実施形態4では、ハーフトーン処理部に乱数発生器を利用する例について説明したが、本変形例では、ディザマトリクスを利用する例について説明する。尚、ハーフトーン処理部以外の構成は、実施形態4と同じであるため、説明を省略する。
(ハーフトーン処理部)
本実施形態のハーフトーン処理部は、ディザマトリクスを利用して記録媒体上の各画素のインク重なり構造の種類を設定し、当該種類に対応する色信号を出力する。具体的には、図20のステップS2003で設定する変数V1の値に、乱数発生器で生成した値に替わって、対応するディザマトリクスの値を設定する。また、ステップS2002で閾値信号の算出に利用する定数Aには、ディザマトリクスの全セル数を利用する。例えば、ディザマトリクスのサイズが、縦256セル、横512セルの計131072セルであれば、前記定数Aには、131072を設定する。その他の処理手順は、実施例4と同じである。
図21は、本変形例のハーフトーン処理部が利用するディザマトリクスの一例を示す。本ディザマトリクスは、縦16セル、横16セルの計256セルにより構成され、各セルには1から256のいずれかの整数値が重複なく格納されている。ディザマトリクスのサイズは、これに限らず、様々な大きさとすることができる。縦のセル数がDy個、横のセル数がDx個のディザマトリクスであれば、各セルには1からDy x Dxのいずれかの整数値が重複なく格納される。例えば、縦256セル、横512セルのディザマトリクスであれば、1から131072のいずれかの整数値が重複なく格納される。好適には、ディザマトリクスの各セルに格納される値は、Bayerディザマトリクスに代表されるドット分散型組織的ディザ法により設定する。この場合、同一のインク重なり構造の画素が分散して設定されるので、実施形態4と比較して、粒状性の点で良好な画質の記録画像を得ることができる。
図22は、着目画素に対応するディザマトリクスの値を取得する方法を説明する模式図である。縦Iy画素、横Ix画素の画素色信号で構成される画像Iは、ディザマトリクスDのサイズである縦Dy画素、横Dx画素毎にブロックが設定される。図では、各ブロックを破線で区切って示している。着目画素Qが存在するブロックにディザマトリクスDを重ねる。着目画素Qに対応するディザマトリクスの値は、着目画素Qの位置に一致するディザマトリクスのセルの値である。画像Iの左上の画素、およびディザマトリクスDの左上のセルの位置をO(0、0)とする。画像Iにおける着目画素の位置をQ(Qx、Qy)、QxをDxで除した余りをMx、QyをDyで除した余りをMyとすると、着目画素に対応するディザマトリクスの値は、ディザマトリクスDの位置(Mx、My)におけるセルの値である。
以上説明したように、本変形例の画像記録システムによれば、乱数発生器を利用することなく、高速な処理が可能となる。
<その他の実施形態>
(記録材の種類)
前記各実施形態では、インクのセットはCMYKの4色インクの構成を説明したが、濃度の低い淡インクやレッドインクなどの特色インク、透明なクリアインクなどを搭載した記録装置においても各実施形態で説明した技術を適用できる。また、同じ種類のインクで吐出量の異なる複数の記録ができる記録装置にも各実施形態で説明した技術を適用できる。いずれの場合もインク重なり構造群に、制御可能な記録要素(例えば、レッドインク、クリアインク、黒インクの吐出量小、黒インクの吐出量大等)で構成される重なり構造を設定すれば良い。
(記録材重なり構造)
前記各実施形態では2段のインク重なりについて説明したが、3段以上であってもかまわない。例えば、Cインクのドットの上にYインクのドットを重ね、さらにその上にCインクのドットが重なるようなインク重なり構造を記録可能な画像記録装置にも適用できる。
(画像処理)
解像度変換方法は、バイキュービック法に限らない。また、記録媒体上のドット配置に合わせた解像度に変換するのが好ましい。さらに、記録媒体上の異なる画素のドットは、できるだけ重ならず、かつ隙間の無いことが望ましい。図17は、本発明に好適な、画素配置の一例を示す模式図であり、記録媒体上の画素をより周密に配置する。図の1701が1画素を示す。このような画素配置を利用する場合は、解像度変換部において、入力画像データから図の各画素位置における色信号を補間計算すればよい。ハーフトーン処理は、同種のインク重なり構造の画素が所定の粒度で集中して記録されるようなドット集中型の処理を利用してもよい。このような処理は、例えば、あらかじめ各画素の画素色信号の成分に重み付けをした上で誤差拡散を行うことで実現できる。このような処理を利用することで、ドットの位置精度の低い画像記録装置において、色安定性や粒状性を改善できる。パスマスク設定や、パスマスクも前記各実施形態の構成に限らない。ハーフトーン処理と同様にドット集中型のパスマスクを利用すれば、ドットの位置精度の低い画像記録装置において粒状性を改善することができる。
(画像記録装置の構成)
前記実施形態1では4パス記録の構成を説明したが、主走査の回数は4回に限らない。2回や8回の主走査で記録する構成でもかまわない。また、本発明は、主走査を行わないフルラインタイプのインクジェットプリンタに対しても有効に適用できる。さらに、電子写真プリンタや、昇華型プリンタのような他の記録方式の画像記録装置にも適用できる。この場合、記録材としてインクの代わりにトナーやインクリボンなどが利用される。また、前記各実施形態では、発明の形態としてホストコンピュータと組み合わされた画像記録システムの例を説明したが、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる画像記録装置の形態としても良い。また、ホストコンピュータで行われる各種の処理の機能が組み込まれた画像記録装置のみで本画像記録システムを構成してもよい。また、リーダ等と組み合わされた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態をとるもの等であってもよい。
(プログラム、記録媒体)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 入力画像を構成する入力色信号を、少なくとも2つ以上の記録材を重ねて画素を形成する重なり構造であって前記重ねられた記録材の量が互いに等しく、重ね順が異なる重なり構造と、前記記録材が単独で画素を形成する構造とを複数含む重なり構造群を構成する信号に変換する変換手段と、
    前記変換された信号に従って、記録媒体上に記録材を記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする画像記録システム。
  2. 前記変換手段は、記録順が逆順となる重なり構造を含む重なり構造群を構成する信号に前記入力色信号を変換することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  3. 前記変換手段は、イエロ、シアン、マゼンタの3つの記録材から2つの記録材を選択する3種類の組み合わせ中の少なくとも1種類に関して、記録順が異なる重なり構造を含む重なり構造群を構成する信号に前記入力色信号を変換することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  4. 前記変換手段は、前記重なり構造として、イエロの記録材の上にシアンの記録材が重なった構造と、シアンの記録材の上にイエロの記録材が重なった構造とを含む重なり構造群を構成する信号に前記入力色信号を変換することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  5. 前記変換手段は、インクが記録されない紙の色を示す紙地構造を含む重なり構造群を構成する信号に前記入力色信号を変換することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  6. 前記記録手段は、前記変換手段により変換された信号から記録媒体上の各画素の重なり構造を設定する設定手段を備え、
    前記設定手段は、前記変換手段により変換された第一の信号と、周辺画素からの誤差信号とに基づき、重なり構造を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  7. 前記設定手段は、前記変換手段により変換された第一の信号と、乱数発生器で生成した第二の信号とから、前記第一の信号を構成する重なり構造群の中で、前記第二の信号に対応する重なり構造を設定することを特徴とする請求項6に記載の画像記録システム。
  8. 前記設定手段は、前記変換手段により変換された第一の信号と、ディザマトリクスから取得した第二の信号とから、前記第一の信号を構成する重なり構造群の中で、前記第二の信号に対応する重なり構造を設定することを特徴とする請求項6に記載の画像記録システム。
  9. 前記重なり構造群を構成する信号は、前記記録媒体上に記録される前記各構造の画素数の比率を示すことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の画像記録システム。
  10. 記録材の種類の組み合わせが等しい複数の重なり構造を記録媒体上の各画素に記録可能な記録手段を有し、
    前記組み合わせが等しく、重なり順の異なる2つの重なり構造を、第一の構造および第二の構造とする時、前記記録手段は、
    入力画像を構成する色信号が当該色信号の色信号空間における第一の部分空間内の色信号である場合には、前記第一の構造で記録された画素数が前記第一の構造と異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    入力画像を構成する色信号が前記第一の部分空間と異なる第二の部分空間内の色信号である場合には、前記第二の構造で記録された画素数が前記第二の構造と異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    さらに、入力画像を構成する色信号が前記第一の部分空間と前記第二の部分空間のいずれとも異なる第三の部分空間内の色信号である場合には、前記第一の構造で記録された画素数と前記第二の構造で記録された画素数がほぼ等しく、当該画素数が前記第一の構造と前記第二の構造のいずれとも異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    前記第一の部分空間と前記第二の部分空間とが近接し、前記第三の部分空間が前記第一の部分空間と前記第二の部分空間との間に位置することを特徴とする画像記録システム。
  11. 入力画像を構成する入力色信号を、少なくとも2つ以上の記録材を重ねて画素を形成する重なり構造であって前記重ねられた記録材の量が互いに等しく、重ね順が異なる重なり構造と、前記記録材が単独で画素を形成する構造とを複数含む重なり構造群を構成する信号に変換する変換工程と、
    前記変換された信号に従って、記録媒体上に記録材を記録する記録工程と
    を備えることを特徴とする画像記録方法。
  12. 記録材の種類の組み合わせが等しい複数の重なり構造を記録媒体上の各画素に記録可能な記録工程を有し、
    前記組み合わせが等しく、重なり順の異なる2つの重なり構造を、第一の構造および第二の構造とする時、前記記録工程は、
    入力画像を構成する色信号が当該色信号の色信号空間における第一の部分空間内の色信号である場合には、前記第一の構造で記録された画素数が前記第一の構造と異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    入力画像を構成する色信号が前記第一の部分空間と異なる第二の部分空間内の色信号である場合には、前記第二の構造で記録された画素数が前記第二の構造と異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    さらに、入力画像を構成する色信号が前記第一の部分空間と前記第二の部分空間のいずれとも異なる第三の部分空間内の色信号である場合には、前記第一の構造で記録された画素数と前記第二の構造で記録された画素数がほぼ等しく、当該画素数が前記第一の構造と前記第二の構造のいずれとも異なる構造で記録された画素数の4倍以上となるように記録し、
    前記第一の部分空間と前記第二の部分空間とが近接し、前記第三の部分空間が前記第一の部分空間と前記第二の部分空間との間に位置することを特徴とする画像記録方法。
  13. 請求項11または請求項12に記載の画像記録方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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