JP2024054604A - 撮像装置及びその制御方法とプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】パノラマ合成される領域ごとに白飛びや黒潰れの発生を低減させた適切なコントラストを有するHDRパノラマ画像を得る。【解決手段】1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子102を備える撮像装置100をパンニングさせながら複数回の撮像を行い、複数回の撮像において直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出し、検出された領域から次の撮像での露出段数差を決定し、決定された露出段数差となるように次の撮像でのゲインを制御し、複数回の撮像が終了した後、1回の撮像で出力される複数の画像を用いて複数回の撮像ごとにHDR合成を行い、HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法とプログラムに関し、特に、撮像装置をパンニングさせながら撮像を行うことにより得られた複数の静止画からダイナミックレンジを拡大させたパノラマ画像を生成する技術に関する。
画素単位の出力信号に対して列回路を2つ備えると共に列回路内にある増幅部のゲインを別に備えることにより、ゲインの異なる画像を出力することが可能な撮像素子(DGO(Dual Gain Output Sensor)センサ)が知られている。DGOセンサは、1度の撮像(露光)で異なるゲイン(例えば、HighゲインとLowゲイン)の2枚の画像を出力することができる。
そのため、DGOセンサによる撮像で得られる2枚の画像の合成は、ダイナミックレンジを拡大させた画像を得る手法であるHDR合成に適している。また、DGOセンサによる撮像で得られる2枚の画像のHDR合成には、時分割露光によって得た2枚の画像を合成する場合と比較すると、位置合わせ処理が不要であり、また、移動体のぶれを低減させることができるという利点がある。
HDR合成は、複数の画像からより広画角なパノラマ画像を生成する際に有用な技術である(例えば、特許文献1,2参照)。これは、パノラマ画像を生成する際には極めて広い領域を撮像する必要があるが、撮像領域が広い場合には撮像領域内での明暗差が大きくなりやすいからである。
パノラマ撮影では、一般的に、撮像装置を一方向に動かしながら撮像範囲に重複領域を持たせて、連続して撮像が行われる。こうして得られた画像同士の重複領域で位置合わせを行いつつ、画像同士を連結させる(繋ぎ合わせる)こと(以下「パノラマ合成」という)を行うことによって、パノラマ画像を生成することができる。DGOセンサによる撮像を行って得られるゲインの異なる2枚の画像をHDR合成し、得られたHDR画像を従来手法でパノラマ合成することにより、ダイナミックレンジの広いパノラマ画像(以下「HDRパノラマ画像」という)を生成することができる。
特開2021-90175号公報 特開2017-143390号公報
パノラマ撮影の開始時点では撮像領域全体の明暗差はわからないことが多いため、HDR合成を伴うパノラマ撮影を行う際に、事前に適切な露出段数差を決定することは容易でない。例えば、露出段数差を事前に決定してパノラマ撮影を開始した場合、撮像中に事前に決定した露出段数差で収まらないレンジを撮像する事態となってしまうことで、結果として得られたHDR画像内に白飛び領域が発生してしまうことがある。これに対して、必要以上に露出段数差を大きく設定してHDR合成を伴うパノラマ撮影を実行した場合、HDR画像のコントラストが低下することで画質が低下してしまう。このように、HDR合成を伴うパノラマ撮影を行う際に、撮像開始前に最適な露出段数差を決定することは容易ではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、パノラマ合成される領域ごとに白飛びや黒潰れの発生を低減させた適切なコントラストを有するHDRパノラマ画像を得ることを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置であって、前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を行うことで1回の撮像ごとに異なるゲインが掛けられた複数の画像を取得する取得手段と、前記複数回の撮像において、直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された領域から前記次の撮像での露出段数差を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された露出段数差となるように前記次の撮像での前記異なるゲインを制御する制御手段と、前記撮像素子による1回の撮像で出力される複数の画像を前記複数回の撮像ごとにHDR合成を行う合成手段と、前記HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、パノラマ合成される領域ごとに白飛びや黒潰れの発生を低減させた適切なコントラストを有するHDRパノラマ画像を得ることが可能となる。
実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 撮像素子の構成を示すブロック図である。 列AMP部の構成を示す回路図である。 HDR合成部の構成を示すブロック図である。 H画像及びL画像の入力光量とA/D変換後の出力の関係を示す図である。 H画像とL画像からHDRパノラマ画像を生成する方法の模式図である。 撮像からHDRパノラマ画像を生成するまで処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。撮像装置100は、光学レンズ101、撮像素子102、画像取得部103、信号処理部104、HDR合成部105、パノラマ合成部106、信号記憶部107、領域検出部108、露出制御部109、撮像素子制御部110及びシステム制御部120を有する。
システム制御部120は、演算処理を行うCPU、CPUが実行するプログラム及びプログラムの実行に必要な各種データを格納するROM、CPUがプログラムを展開するための領域と各種データの一時的保存領域とを有するRAM等で構成される。システム制御部120は、CPUがROMから所定のプログラムを読み出してRAMに展開することにより、撮像装置100の各部の動作を統括的に制御する。
光学レンズ101は、被写体からの光を取り込み、撮像素子102の撮像面に入射光を結像させる。撮像素子102は、具体的にはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等であり、前述のDGOセンサとして構成されている。撮像素子102は、撮像面に結像した光学像をアナログ電気信号に変換し、更にアナログ電気信号をA/D変換することによりLVDS等のデジタル信号からなる画像信号を生成して、画像取得部103へ出力する。なお、撮像素子102の構成の詳細については後述する。
画像取得部103は、撮像素子102から出力された画像信号(デジタル信号)に対して各種処理を行う複数のブロック(不図示)から構成され、例えば、撮像素子102の固定パターンノイズの除去や黒レベルクランプ処理を行う。また、画像取得部103は、記憶に使用する信号(画像データ)と撮像素子102の動作を制御するための評価用信号とに、画像信号を分離する処理を行う。
信号処理部104は、撮像装置100の代表的な画像処理機能となる画素加算やノイズリダクション、ガンマ補正、ニー、デジタルゲイン、キズ補正等の各種処理を行う。なお、画像取得部103や信号処理部104はそれぞれ、各種の処理を行うために必要となる設定値を記憶する不図示の記憶回路を有する。
以下、HDR合成部105、パノラマ合成部106、信号記憶部107、領域検出部108、露出制御部109及び撮像素子制御部110については、HDRパノラマ画像を生成するための機能を中心に説明する。
HDR合成部105は、信号処理部104から出力された画像信号から任意の合成方法を用いてHDR画像を合成する。本実施形態では、通常画像としてHighゲイン画像を用い、通常画像のうち明るく白飛びしている部分にLowゲイン画像を合成する手法を用いることとする。
パノラマ合成部106は、HDR合成により得られた複数のHDR画像から任意のパノラマ合成方法を用いてHDRパノラマ画像を生成する。本実施形態では、パノラマ合成方法として、各HDR画像から短冊領域を切り出し、切り出した短冊領域を位置合わせして連結させる(繋ぎ合わせる)方法を用いることとする。なお、短冊領域のアスペクト比は問われず、よって、実質的に矩形領域であっても構わない。
信号記憶部107は、不図示の記憶媒体を備え、パノラマ合成部106から出力されたHDRパノラマ画像の画像データを記憶媒体に格納する。
領域検出部108は、画像取得部103から出力される画像信号とパノラマ撮影時のパンニング方向に基づいて、直前の撮像により得られる画像から次の撮像でのゲインの異なる2枚の画像間の露出段数差を決定するための領域を検出する。以下、1回の撮像(露光)により得ることができる2枚の画像間の露出段数差を「HDR段数差」と称呼し、領域検出部108により検出される領域を「HDR段数差決定領域」と称呼する。
露出制御部109は、領域検出部108が検出したHDR段数差決定領域から次の撮像での適正露出となる露光量とHDR段数差を演算し、決定した露光量とHDR段数差を撮像素子制御部110へ通知する。
撮像素子制御部110は、HDRパノラマ画像を生成する撮像動作において、露出制御部109から通知された露光量とHDR段数差で撮像素子102の露光制御を行う。
なお、撮像装置100の内部における各種の処理に用いられるアルゴリズム(例えば、ゲインの異なる2枚の画像のHDR合成や短冊領域の位置合わせと連結、HDR段数差決定領域及びHDR段数差の決定等を行うアルゴリズム)は、限定されるものではない。
図2は、撮像素子102の概略構成を示すブロック図である。前述したように、撮像素子102は、DGOセンサとして構成されている。撮像素子102は、タイミング・パルス制御部201、垂直走査回路202、画素部203、列AMP204、列ADC205、水平転送回路206、信号処理回路207及び外部出力回路208を有する。
タイミング・パルス制御部201は、撮像素子102の各ブロックに対する動作クロック(動作CLK)を供給し、また、各ブロックにタイミング信号を供給して、撮像素子102の動作を制御する。垂直走査回路202は、二次元配置された画素部203の画素信号電圧を1フレーム中に順次読み出すためのタイミング制御を行う。一般的に、画像信号は、1フレーム中に上部の行から下部の行へ向かって、行単位で順次読み出される。画素部203は、入射光量に応じて光電変換を行い、電圧を出力する光電変換素子である。
列AMP204は、画素部203から読み出された信号を電気的に増幅する。これにより、それ以降の列ADC205が出すノイズに対する画素の信号レベルが増幅されることで、等価的にSN比を改善させることができる。また、撮像素子102では、タイミング・パルス制御部201から列AMP204のゲインを変更することができるよう構成されている。更に、撮像素子102では、列AMP204に入力メモリが2つ設けられ、列AMPゲインを変更して2種類のゲインを出力することが可能となっている。入力メモリを2つ備えることで、画素部203から読み出された信号に対して異なるゲインを掛けて出力することができるため、データ量は増えるが、同時性を持ったゲインの異なる2枚の画像(静止画)を得ることができる。
列ADC205は、列AMP204からの読み出し信号をA/D変換する。列ADC205によりデジタル化された信号は水平転送回路206により順次読み出される。水平転送回路206からの出力信号は信号処理回路207に入力される。
信号処理回路207は、デジタル的に信号処理を行う回路であり、一定量のオフセット値を加える処理、シフト演算処理や乗算処理等のゲイン処理を行う。なお、画素部203に意図的に遮光した画素領域を設けておき、信号処理回路207が遮光画素領域からの出力を利用して黒レベルクランプ動作を行うようにしてもよい。信号処理回路207から出力される信号は、外部出力回路208へ入力される。
外部出力回路208は、シリアライザ機能を有し、信号処理回路207からの多ビットの入力パラレル信号をシリアル信号に変換する。また、外部出力回路208は、生成したこのシリアル信号を、例えばLVDS信号等に変換して、画像情報として外部デバイスに出力する。
図3は、列AMP204の構成を示す回路図である。図3には、列AMP204にある1つの列が抜き出して示されており、ここでは、HDR合成時の列AMP204の動作について説明する。
列AMP204において、オペアンプ305(以下「OP305」と記す)には、入力容量C303,C304と帰還容量C306,C308が接続されている。画素部203から読み出した信号は、スイッチSW301,SW302によりそれぞれ入力容量C303,C304に接続可能となっている。スイッチSW307は、帰還容量C308の接続を制御する。
列AMP204の増幅率は、ここでは容量を用いているため、入力容量を帰還容量で除した値となる。2つの入力容量C303,C304を備えているため、先ず、スイッチSW301を接続し、且つ、スイッチSW302,SW307を切り離して、入力容量C303と帰還要領C306のゲインを掛けて(乗算して)列ADC205へ出力する。続いて、スイッチSW301を切り離し、スイッチSW302,SW307を接続して入力容量C304と帰還容量C306,C308のゲインを掛けて出力する。これにより、異なったゲインが掛けられた2つの(2種類の)画像を出力することができる。
図4は、HDR合成部105の機能ブロックを示す図である。異なるゲインが掛けられた2枚の画像をそれぞれ、Highゲイン画像(以下「H画像」と記す)とLowゲイン画像(以下「L画像」と記す)とする。
HDR合成部105は、露出補正ブロック401により、1組のH画像とL画像の明るさを合わせるために、H画像とL画像のゲインを同一にして、画像合成ブロック402へ出力する。HDR合成部105は、露出補正されたH画像とL画像から画像合成ブロック402によりHDR画像を合成し、パノラマ合成部106(図4に不図示)へ出力する。
図5は、H画像とL画像のHDR合成前後での入力光量(横軸)とA/D変換後の出力(縦軸)との関係を示す図である。なお、入力光量の単位には、一般的にカンデラ(cd)が使用される。
図5(a)は、H画像(太線)とL画像(細線)の入力光量とA/D変換後の出力との関係を示している。この状態では、H画像とL画像とで明るさが異なっているため、そのままHDR合成を行うことはできない。そこで、露出補正ブロック401においてH画像とL画像の明るさを合わせるためにゲインを掛ける。
図5(b)は、H画像とL画像の明るさを合わせるために、L画像の明るさをH画像の明るさに合わせるようにL画像にゲインを掛けた例を示している。L画像を露出補正して、明るさをH画像に合わせたものを、以下、「L2画像」と記す。この場合、露出補正ブロック401でL画像に掛けるゲインは1より大きい値となる。なお、H画像をL画像の明るさに合わせるように露出補正する場合のゲインは1より小さい値となる。
図5(c)は、H画像とL2画像を合成したHDR画像での入力光量とA/D変換後の出力との関係を示している。入力光量が小さい部分についてはH画像を用い、入力光量が大きい部分についてはL2画像を用いてHDR合成を行う。これにより得られるHDR画像では、入力信号に対してリニアな出力が得られる。
図6は、適正露出画像とアンダー露出画像からHDR画像を合成し、更にパノラマ合成を行う方法を説明する模式図である。ここでは、撮像装置100を右方向へパンニングさせながら5回の撮影(撮像素子102に対する露光)を行って得られるフレームA,B,C,D,EのそれぞれについてHDR合成を行うと共にパノラマ合成を行う流れが示されている。なお、ここでは、隣り合うフレーム間では画像の2/3が重なるように撮像を行っている。また、アンダー露出画像と適正露出画像について、図5を参照して説明した露出補正は実行済みとする。
複数回の撮像を行うパノラマ撮影において、直前の撮像で得られた適正露出画像から、次の撮像でのHDR段数差決定領域がパノラマ合成に使用する領域を除く領域から検出される。例えば、今回の撮像によりフレームAの適正露出画像とアンダー露出画像が得られたとする。フレームAにおいてパノラマ合成に使用される領域は領域bであり、領域cが次のフレームBの撮像でのHDR段数差決定領域として検出され、領域cを用いてフレームBの撮像を行う際のHDR段数差が決定される。同様に、フレームBにおいてパノラマ合成に使用する領域は領域cであり、領域dが次のフレームCの撮像でのHDR段数差決定領域として検出され、領域dを用いてフレームCを撮像する際のHDR段数差が決定される。以降については、同様であるため、説明を省略する。
フレームA~Eのそれぞれについて適正露出画像とアンダー露出画像をHDR合成した後、各HDR画像からパノラマ合成に使用する短冊領域を切り出し、位置合わせを行って連結させることにより、HDRパノラマ画像を生成することができる。例えば、フレームAから生成されたHDR画像からは、適正露出画像とアンダー露出画像の領域bに対応する領域b´が切り出される。同様に、フレームB~Eからそれぞれ生成されたHDR画像からは領域c´,d´,e´,f´が切り出され、領域b´,c´,d´,e´,f´を連結させることでHDRパノラマ画像が得られる。
次に、撮像からHDRパノラマ画像を合成するまでの処理の流れについて説明する。ここでは、撮像装置100をパンニングさせながら、1回の撮像(露光)で異なるゲインが掛けられた2枚の画像を出力可能な撮像素子102による複数回の撮像を行い、フレームごとにHDR合成を行った後にパノラマ合成を行うこととする。
図7は、撮像からHDRパノラマ画像を合成するまでの処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、システム制御部120においてCPUがROMに格納された所定のプログラムをRAMに展開して、撮像装置100を構成する各部の動作を統括的に制御することにより実現される。
S701では、露出制御部109がパノラマ撮影の開始時、つまり、複数回の撮像のうちの最初の撮像でのHDR段数差を決定する。例えば、H画像が適正露出となるようにH画像のISO感度が決定され、H画像のISO感度に対して決定されたHDR段数差となるようにL画像のISO感度が決定される。ISO感度の決定方法は、撮影者による手動設定によるものであってもよいし、撮像装置100による自動決定であっても構わない。自動決定の場合には、最初の撮影前に撮像素子102から得られる全撮像範囲の輝度情報を用いて決定することができる。
S702では、撮像素子制御部110が撮像素子102を制御して、S701で決定されたHDR段数差となるように撮像を行い、ゲインの異なる2枚の画像を取得する。ここでは、H画像が適正露出画像として得られ、適正露出画像に対して決定されたHDR段数差のアンダー露出画像がL画像として得られるものとする。
S703では、システム制御部120がパノラマ撮影を終了するか否かを判定する。判定基準は、ユーザによるパノラマ撮影終了の操作であってもよいし、事前に設定された複数回の撮像(露光)が終了したこと(所定数のフレームが得られたこと)等であってもよい。システム制御部120は、パノラマ撮影を終了しないと判定した場合(S703でNO)、S704の処理を実行し、パノラマ撮影を終了すると判定した場合(S703でYES)、S706の処理を実行する。
S704では、領域検出部108が、直前の撮像で得られた適正露出画像からHDR段数差決定領域を検出する。HDR段数差決定領域として、通常は適正露出画像内のパンニング方向の領域が検出される。パンニング方向は、撮像素子102のブレ量から推定することができ、また、撮像装置100の振れやぶれ等の振動を検出するジャイロセンサの情報を用いて推定することもでき、どのような方法を採用しても構わない。HDR段数差決定領域の検出には、例えば、パンニング方向に応じて予め決められた領域を検出する方法を用いることができる。また、ジャイロセンサの情報からパンニングの速度を推定し、パンニングの速度が大きいほどパンニング方向側の広い領域を検出し、パンニングの速度が小さいほど撮像範囲(画像)の中心に近い狭い領域を検出する方法を用いてもよい。
S705では、露出制御部109が、S704で決定したHDR段数差決定領域を用いて、次の撮像でのHDR段数差を決定する。HDR段数差の決定方法としては、HDR段数差決定領域内を所定数のブロックに分割し、ブロックごとの最大輝度値や輝度差から段数差を求める方法を用いることができるが、HDR段数差を決定するものであれば特に限定されるものではない。
システム制御部120は、S705の処理後にS702の処理を実行する。これにより、S702~S705の処理が繰り返されるが、パノラマ合成を行うための複数回の撮像が終了すると、S703での判定がYESとなって、S706の処理が実行される。
パノラマ撮影終了後のS706では、HDR合成部105が、S702で取得した全てのフレームについて、フレームごとにH画像とL画像のHDR合成を行う。
S707では、パノラマ合成部106が、S706で得られた全てのHDR画像のそれぞれからパノラマ合成に用いる短冊領域を切り出し、切り出した短冊領域を連結させる。こうして、HDRパノラマ画像が生成されると、システム制御部120は本処理を終了させる。
上記説明の通り、本実施形態によれば、パノラマ合成される領域ごとに白飛びや黒潰れの発生を低減させた適切なコントラストを有するHDRパノラマ画像を得ることが可能になる。
本実施形態の開示は、以下の構成および方法を含む。
(構成1)1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置であって、前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を行うことで1回の撮像ごとに異なるゲインが掛けられた複数の画像を取得する取得手段と、前記複数回の撮像において、直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された領域から前記次の撮像での露出段数差を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された露出段数差となるように前記次の撮像での前記異なるゲインを制御する制御手段と、前記撮像素子による1回の撮像で出力される複数の画像を前記複数回の撮像ごとにHDR合成を行う合成手段と、前記HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
(構成2)前記決定手段は、前記複数回の撮像のうちの最初の撮像での露出段数差を、前記最初の撮影前に前記撮像素子から得られる全撮像範囲の輝度情報に基づいて決定することを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
(構成3)前記制御手段は、前記複数回の撮像が1組の適正露出画像とオーバー露出画像を得る撮像となるように前記異なるゲインを制御することを特徴とする構成1又は2に記載の撮像装置。
(構成4)前記制御手段は、前記複数回の撮像が1組の適正露出画像とアンダー露出画像を得る撮像となるように前記異なるゲインを制御することを特徴とする構成1又は2に記載の撮像装置。
(構成5)前記検出手段は、前記パノラマ画像を生成するために切り出される所定の領域とは異なる領域を、前記次の撮像での異なるゲインを決定するための領域とすることを特徴とする構成1乃至4のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成6)前記パンニングの速度を推定する推定手段を備え、前記検出手段は、前記露出段数差を決定するための領域として、前記パンニングの速度が大きいほどパンニング方向側の広い領域を検出し、前記パンニングの速度が小さいほど撮像範囲の中心に近い狭い領域を検出することを特徴とする構成5に記載の撮像装置。
(構成7)前記パノラマ画像は、前記複数の画像よりもダイナミックレンジが広いことを特徴する構成1乃至6のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成8)コンピュータを構成1乃至7のいずれか1つに記載の撮像装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
(方法1)1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を行うことで1回の撮像ごとに異なるゲインが掛けられた複数の画像を取得するステップと、
前記撮像素子による1回の撮像で出力される複数の画像を前記複数回の撮像ごとにHDR合成を行うステップと、
前記HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成するステップと、を有し、
前記複数の画像を取得するステップは、
前記複数回の撮像において、直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出するステップと、
前記検出された領域から前記次の撮像での露出段数差を決定するステップと、
前記決定された露出段数差となるように前記次の撮像での前記異なるゲインを制御するステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、撮像素子102はデジタル信号を出力するとしたが、撮像素子102はその内部でA/D変換を行わないものであってもよく、その場合には、画像取得部103がA/D変換を行うアナログフロントエンドを備える構成となる。また、撮像素子102について、画素信号に対して2つの(異なる)ゲインを掛けることにより同時性を持ったゲインの異なる2枚の画像を得ることが可能な構成を示したが、同時出力が可能な画像は2枚に限定されるものではない。
図7のフローチャートでは、H画像が適正露出画像として得られ、L画像がアンダー露出画像として得られるようにしたが、H画像がオーバー露出画像として得られ、L画像が適正露出画像として得られるようにしてもよい。また、各フレームで得られるH画像とL画像をHDR合成した後に短冊領域を切り出して連結させることによりHDRパノラマ画像を生成した。これに限らず、各フレームで得られるH画像とL画像からHDRパノラマ画像を構成する短冊領域を切り出してHDR合成し、得られた短冊状のHDR画像を連結することでHDRパノラマ画像を生成するようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
102 撮像素子
103 画像取得部
104 信号処理部
105 HDR合成部
106 パノラマ合成部
109 露出制御部
110 撮像素子制御部
120 システム制御部
204 列AMP

Claims (9)

  1. 1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を行うことで1回の撮像ごとに異なるゲインが掛けられた複数の画像を取得する取得手段と、
    前記複数回の撮像において、直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された領域から前記次の撮像での露出段数差を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された露出段数差となるように前記次の撮像での前記異なるゲインを制御する制御手段と、
    前記撮像素子による1回の撮像で出力される複数の画像を前記複数回の撮像ごとにHDR合成を行う合成手段と、
    前記HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記決定手段は、前記複数回の撮像のうちの最初の撮像での露出段数差を、前記最初の撮影前に前記撮像素子から得られる全撮像範囲の輝度情報に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数回の撮像が1組の適正露出画像とオーバー露出画像を得る撮像となるように前記異なるゲインを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数回の撮像が1組の適正露出画像とアンダー露出画像を得る撮像となるように前記異なるゲインを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記検出手段は、前記パノラマ画像を生成するために切り出される所定の領域とは異なる領域を、前記次の撮像での異なるゲインを決定するための領域とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 前記パンニングの速度を推定する推定手段を備え、
    前記検出手段は、前記露出段数差を決定するための領域として、前記パンニングの速度が大きいほどパンニング方向側の広い領域を検出し、前記パンニングの速度が小さいほど撮像範囲の中心に近い狭い領域を検出することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記パノラマ画像は、前記複数の画像よりもダイナミックレンジが広いことを特徴する請求項1又は2に記載の撮像装置。
  8. 1回の撮像で異なるゲインを掛けた複数の画像を出力可能な撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置をパンニングさせながら前記撮像素子による複数回の撮像を行うことで1回の撮像ごとに異なるゲインが掛けられた複数の画像を取得するステップと、
    前記撮像素子による1回の撮像で出力される複数の画像を前記複数回の撮像ごとにHDR合成を行うステップと、
    前記HDR合成により得られた画像から所定の領域を切り出して繋げることによりパノラマ画像を生成するステップと、を有し、
    前記複数の画像を取得するステップは、
    前記複数回の撮像において、直前の撮像により得られた画像から次の撮像での露出段数差を決定するための領域を検出するステップと、
    前記検出された領域から前記次の撮像での露出段数差を決定するステップと、
    前記決定された露出段数差となるように前記次の撮像での前記異なるゲインを制御するステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. コンピュータを請求項1又は2に記載の撮像装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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