JP2024054496A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て作業性を向上させることが可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1は、ハウジングHSと、ハウジングに収容された第1板状部10fと、ハウジングから露出した機器接続部10cと、を有するバスバー10と、電気接続部21を有し、ハウジングに収容された端子20と、を備え、第1板状部は、バスバー貫通孔12を有し、電気接続部は、端子貫通孔25を有し、第1板状部又は電気接続部の一方の主面には、突出部11が形成されており、第1板状部又は電気接続部の他方の端部には、凹形状の切欠部が形成されており、第1板状部と電気接続部とは、バスバー貫通孔と端子貫通孔とが連通する位置関係にある状態で、突出部が、切欠部内に収容されて切欠部の内周面に当接した状態となり、バスバー貫通孔と端子貫通孔とに挿通されたボルトによって締結されていることを特徴とする。【選択図】図4
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来、ハウジングの内部において、バスバーと端子とがボルトによって締結されているコネクタがある。このようなコネクタの場合、コネクタを組み立てる工程において、治具によってバスバーと端子との位置決めや端子の回り止めをした状態で、バスバーと端子とをボルトによって締結する。例えば、特許文献1には、シールドコネクタにおいて、バスバーのボルト孔と平板端子のボルト孔とが連通するように平板状のバスバーと平板端子とを重ねた状態で、それぞれのボルト孔にボルトを挿通させて共締めすることで、バスバーと平板端子とを連結させる構成が開示されている。
特許文献1のような平板状のバスバーと平板端子とを連結する作業においては、バスバーに対する平板端子の位置決めやバスバーに対する平板端子の回転を規制するために治具が用いられる。バスバーと平板端子とを連結する作業において、平板状のバスバーと平板端子とを固定するために治具が必要となることから、部品の製造工数が嵩み、製造コストが高騰する。そのため、コネクタの組み立て作業性を向上させることが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、組み立て作業性を向上させることが可能なコネクタを提供することである。
本発明のコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに収容された平板状の第1板状部と、前記ハウジングから露出し、相手方機器と電気的に接続される機器接続部と、を有するバスバーと、平板状の電気接続部と、電線の末端に取り付けられた電線接続部とを有し、前記ハウジングに収容された端子と、を備え、前記第1板状部は、前記第1板状部を貫通するバスバー貫通孔を有し、前記電気接続部は、前記電気接続部を貫通する端子貫通孔を有し、前記第1板状部又は前記電気接続部の一方の主面には、突出部が形成されており、前記第1板状部又は前記電気接続部の他方の端部には、凹形状の切欠部が形成されており、前記第1板状部と前記電気接続部とは、前記バスバー貫通孔と前記端子貫通孔とが連通する位置関係にある状態で、前記突出部が、前記切欠部内に収容されて前記切欠部の内周面に当接した状態となり、前記バスバー貫通孔と前記端子貫通孔とに挿通されたボルトによって締結されていることを特徴とする。
本発明に係るコネクタは、組み立て作業性を向上させることができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施形態に係るコネクタにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図7を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、コネクタに関する。図1は、実施形態に係るコネクタを示す斜視図、図2は、実施形態のバスバーを示す斜視図、図3は、実施形態の端子を示す斜視図、図4は、実施形態におけるバスバーと端子との固定構造を示す上面図、図5は、実施形態におけるバスバーの第1板状部を示す斜視図、図6は、実施形態におけるバスバーと端子との固定構造を示す斜視図、図7は、実施形態の第1板状部の裏面を示す斜視図である。
図1から図7を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、コネクタに関する。図1は、実施形態に係るコネクタを示す斜視図、図2は、実施形態のバスバーを示す斜視図、図3は、実施形態の端子を示す斜視図、図4は、実施形態におけるバスバーと端子との固定構造を示す上面図、図5は、実施形態におけるバスバーの第1板状部を示す斜視図、図6は、実施形態におけるバスバーと端子との固定構造を示す斜視図、図7は、実施形態の第1板状部の裏面を示す斜視図である。
実施形態に係るコネクタ1は、自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間を接続するものであって、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品としたものである。ワイヤハーネスは、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するように構成される。
図1に示すように、実施形態に係るコネクタ1は、ハウジングHS、バスバー10、及び端子20(図3参照)を含む。ハウジングHSは、絶縁性の合成樹脂で成型されている。ハウジングHSは、収容部31、カバー部材32、フロントホルダ33を含む。バスバー10及び端子20は、ハウジングHS内に収容されており、バスバー10の一部(後述する機器接続部10c)は、ハウジングHS内からハウジングHSの外に向けて飛び出している。
実施形態において、コネクタ1は、バスバー10及び端子20をそれぞれ2つずつ含んでいる。コネクタ1のハウジングHS内には、2つのバスバー10、及び2つの端子20が収容されている。ハウジングHS内において、バスバー10と端子20とは、1対1で電気的に接続されている。端子20は、それぞれが電線W(電線W1、W2)の末端に取り付けられている。
以下の説明において、第1方向Xは、各電線Wの延在方向である。また、第2方向Yは、第1方向Xと直交する方向であり、コネクタ1の相手方機器に対する着脱方向に対応する。更に、第3方向Zは、第1方向X及び第2方向Yと直交する方向であり、2つの電線Wが隣接する方向に対応する。また、第1方向Xにおいて、ハウジングHSから電線W側に向かう方向を機器方向X1とし、ハウジングHSから電線W側に向かう方向とは反対方向をコネクタ1の先端方向X2とする。更に、第2方向Yにおいて、コネクタ1を相手方機器に取り付ける方向を取り付け方向Y1とし、コネクタ1を相手方機器から取り外す方向を取り外し方向Y2とする。更にまた、第3方向Zの一方を上方向Z1とし、他方を下方向Z2とする。
ハウジングHSの収容部31は、バスバー10及び端子20を内部に収容する部分である。収容部31は、第1端子収容部31a、第2端子収容部31b、バスバー収容部31c、及び連結部31dを含む。第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bは、それぞれが第1方向Xに延在する筒状に形成されている。第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bは、電線Wの末端に取り付けられた端子20をそれぞれの内部空間に個別に収容する。第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bは、第3方向Zにおいて隣接しており、第1端子収容部31aは、第2端子収容部31bに対して上方向Z1側に配置されている。実施形態において、第1端子収容部31aは、電線W1の末端に取り付けられた端子20を内部空間に収容しており、第2端子収容部31bは、電線W2の末端に取り付けられた端子20を内部空間に収容している。第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bにおいて、機器方向X1側の端部からは、電線Wが引き出されている。また、第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bにおいて、コネクタ1の先端方向X2側の端部はバスバー収容部31cと連結されている。
バスバー収容部31cは、内部空間に2つのバスバー10を収容する部分である。バスバー収容部31cの内部空間は、第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bの内部空間と連通している。バスバー収容部31cは、第2方向Yにおける取り付け方向Y1側が開口した箱状に形成されており、第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bは、それぞれがバスバー収容部31cの機器方向X1側の側壁と連結されている。
カバー部材32は、バスバー収容部31cの開口を覆う板状の部材である。カバー部材32には、開口が形成されている。カバー部材32の開口は、カバー部材32を第2方向Yに貫通するように形成されている。カバー部材32の開口は、第3方向Zにおいて、カバー部材32の中央よりもやや上方向Z1側に位置している。2つのバスバー10におけるそれぞれの一部分は、カバー部材32の開口を介して外部空間に向けて飛び出している。
フロントホルダ33は、カバー部材32の開口を覆うようにカバー部材32に取り付けられる蓋状の部材であり、相手方機器が有する相手方コネクタ等と嵌合するように形成されている。フロントホルダ33には、第1方向Xに並ぶ2つの開口が形成されており、2つのバスバー10におけるそれぞれの一部分は、対応するフロントホルダ33の開口からハウジングHSの外に向けて飛び出している。フロントホルダ33の周りには、パッキン34が取り付けられている。パッキン34は、フロントホルダ33が相手方コネクタと嵌合した際に、フロントホルダ33と相手方コネクタとの間に密着することで、コネクタ1の防水性能を向上させるように形成されている。
実施形態のコネクタ1は、所謂シールドコネクタであり、シールドシェル32を更に含む。シールドシェル32は、金属等の導電性を有する部材で形成されている。シールドシェル32は、ハウジングHSを覆い、相手方機器の筐体に対して固定される部材である。シールドシェル32は、相手方機器の筐体に対して電気的に接続される。
シールドシェル32は、相手方機器に向けて開口した箱状の部材であり、開口の内側にハウジングHSを収容している。つまり、シールドシェル32は、ハウジングHSを取り外し方向Y2側から覆っており、ハウジングHSにおける相手方機器と対向する部分は、シールドシェル32から露出している。また、シールドシェル32の機器方向X1側には、壁部が設けられておらず、収容部31から引き出された電線Wを通すための開口である電線挿通部が形成されている。
図2は、ハウジングHSに保持された状態のバスバー10を示したものである。図2は、図1に示す2つのバスバー10のうち、フロントホルダ33における先端方向X2側の開口から飛び出しているバスバー10を示したものである。図2に示すバスバー10は、第2端子収容部31b内に収容される端子20と電気的に接続されるバスバー10である。図2に示すように、バスバー10は、第1板状部10f、第2板状部10s、第3板状部10t、第1屈曲部10q、及び第2屈曲部10pを有する。第1板状部10f、第2板状部10s、第3板状部10t、第1屈曲部10q、及び第2屈曲部10pは、それぞれが平板状に形成されている。バスバー10は、金属等の導電性材料で成型される。実施形態のバスバー10は、例えば、母材となる1枚の金属板に対する折り曲げ加工や穴あけ加工等により、所定の形状に成形される。
第1板状部10fは、ボルトによって、端子10の電気接続部21(図3参照)に対して締結される部分である。第1板状部10fは、ハウジングHS内において、第2方向Yが板厚方向となるように配置されており、第1方向Xに沿って延在している。第1方向Xにおいて、第1板状部10fにおける電線W(図1参照)から近い側の端部(機器方向X1側の端部)には、第1板状部10fを第2方向Yに貫通するバスバー貫通孔12が形成されている。第1板状部10fにおける電線W(図1参照)から遠い側の端部(先端方向X2側)は、第1屈曲部10qとつながっている。第1板状部10fの主面には、突出部11が形成されている。突出部11は、バスバー貫通孔12よりも第1屈曲部10q側に配置されている。
第1屈曲部10qは、ハウジングHS内において、第2方向Yが板厚方向となるように配置されており、第1板状部10fとつながっている端部とは反対側の端部が上方向Z1側に向くように屈曲している。第1屈曲部10qにおいて、第1板状部10fとつながっている端部とは反対側の端部は、第2板状部10sとつながっている。
第2板状部10sは、ハウジングHS内において、第2方向Yが板厚方向となるように配置されており、第3方向Zに沿って延在している。第2板状部10sにおいて、第1屈曲部10qとつながっている端部とは反対側の端部は、第2屈曲部10pとつながっている。第2屈曲部10qは、第2板状部10sとつながっている端部とは反対側の端部が、取り付け方向Y1側を向くように屈曲している。第2屈曲部10qにおいて、第2板状部10sとつながっている端部とは反対側の端部は、第3板状部10tとつながっている。
第3板状部10tは、ハウジングHS内において、第3方向Zが板厚方向となるように配置されており、第2屈曲部10qから取り付け方向Y1側に向けて延在している。第3板状部10tは、機器接続部10cを有している。機器接続部10cは、第3板状部10tの取り付け方向Y1側の端部であり、フロントホルダ33の開口からハウジングHSの外に飛び出している部分であり、相手方機器と電気的に接続される部分である(図1参照)。機器接続部10cには、第3方向Zにおいて第3板状部10tを貫通する貫通孔13が形成されている。貫通孔13は、相手方機器が有する相手方コネクタとの接続に利用される。例えば、コネクタ1と相手方機器とは、貫通孔13と相手方コネクタの接続部が有する貫通孔とにボルトが挿通されて締結されることで、電気的に接続される。
なお、図1に示す2つのバスバー10のうち、機器方向X1側のバスバー10は、第1方向Xにおける第1板状部10fの長さ、及び第3方向Zにおける第2板状部10sの長さが、先端方向X2側のバスバー10(図2に示すバスバー10)と異なっており、その他の構成は先端方向X2側のバスバー10と実質的に等しい。機器方向X1側のバスバー10において、第1方向Xにおける第1板状部10fの長さ、及び第3方向Zにおける第2板状部10sの長さは、機器接続部10cをフロントホルダ33における開口から飛び出す位置に配置させる長さに設定される。
実施形態において、機器方向X1側のバスバー10は、先端方向X2側のバスバー10と比べて、端子20からフロントホルダ33における開口までの距離が短いため、第1方向Xにおける第1板状部10fの長さ、及び第3方向Zにおける第2板状部10sの長さが、先端方向X2側のバスバー10のものよりも短く設定される。なお、機器方向X1側のバスバー10において、機器接続部10cをフロントホルダ33における開口から飛び出す位置に配置させるために、第2板状部10sが不要である場合は、第1屈曲部10q及び第2板状部10sは省略されてもよい。この場合、第2屈曲部10qは、第1板状部10fの上方向Zの端に接続される。
実施形態の端子20は、電線Wの末端に対して圧着される圧着端子である。図3は、圧着加工前の端子20を示したものである。図3に示すように、端子20は、電気接続部21、電線接続部22及び連結部23を有する。第1端子収容部31a及び第2端子収容部31bのそれぞれに収容されている端子20は、互いに実質的に大きさ及び形状で形成されている。
電気接続部21は、第1板状部10fと電気的及び物理的に接続される部分である。電気接続部21は、平板状に形成されている。電気接続部21は、電気接続部21を第2方向Yに貫通する端子貫通孔25を有している。実施形態において、端子貫通孔25は、電気接続部21の主面における中央に形成されている。端子貫通孔25の形状及び大きさは、バスバー貫通孔12と実質的に同じ形状及び大きさである。また、電気接続部21において、電線接続部22側の端部とは反対側の端部(先端方向X2側の端部)には、凹形状の切欠部24が形成されている。
電線接続部22は、電線Wの末端と端子20とを電気的に接続する部分である。電線接続部22は、底部22a、第1バレル片部22b、及び第2バレル片部22cを有している。電線Wの末端では、絶縁性の被覆が剥ぎ取られており、芯線が露出している。圧着加工前の端子20において、電線接続部22は、U字形状に形成されている。第1バレル片部22b、及び第2バレル片部22cは、圧着加工前の状態において、電線接続部22の側壁となる部分である。第1バレル片部22bは、第3方向Zにおける底部22aの一方の端部から取り付け方向Y1に向けて延出している。また、第2バレル片部22cは、第3方向Zにおける底部22aの他方の端部から取り付け方向Y1に向けて延出している。
電線接続部22は、底部22a、第1バレル片部22b、及び第2バレル片部22cによって囲まれる空間内に電線Wの末端が配置された状態で、第1バレル片部22b、及び第2バレル片部22cが電線Wの末端に巻き付けられて加締められることにより、電線Wの末端に対して圧着される。
連結部23は、電気接続部21と電線接続部22との間に介在し、電気接続部21と電線接続部22とを連結して導通する部分である。端子20において、電気接続部21と電線接続部22とは連結部23を介して電気的に接続され、電気接続部21は、電線接続部22を介して電線Wの芯線と電気的に接続されて導通される。
図4に示すように、第1板状部10fと電気接続部21とは、第2方向Yにおいて、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通するように重ねられる。第1板状部10fは、電気接続部21に対して、取り外し方向Y2側に配置される(図6参照)。図4に示すように、第1板状部10fと電気接続部21とは、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、突出部11が、切欠部24内に収容されるように構成されている。
突出部11が、切欠部24内に収容された状態において、突出部11は、切欠部24の内周面に当接した状態となる。実施形態に係るコネクタ1において、突出部11が切欠部24の内周面に当接することで、バスバー10と端子20と組み付ける際に治具を使用することなく、バスバー10に対する端子20の位置決めを行うことができる。また、突出部11が切欠部24の内周面に当接することで、バスバー10に対して端子20が回転することを規制することができる。この構成により、治具を用いることなく、バスバー10と端子20とを固定できるため、ボルトによる締結作業をスムーズに行うことができる。
実施形態に係るコネクタ1においては、ハウジングHS内において、第1板状部10fと電気接続部21とが、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、突出部11が、切欠部24内に収容されて切欠部24の内周面に当接した状態となり、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とに挿通されたボルトによって締結されている。例えば、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とに挿通されたボルトは、ナット等に挿通されて螺合することにより、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とを締結する。また、ナットの代わりにハウジングHSに螺合孔が設けられていてもよい。この場合、螺合孔は、ハウジングHSにおいて、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とに挿通されたボルトに対応する位置に形成される。バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とは、螺合孔にボルトが挿通されて螺合することにより締結される。
図5に示すように、バスバー10の突出部11は、第2方向Yにおける突出高さが機器方向X1側に向かうほど高くなるように形成されている。第2方向Yにおける突出部11の上面(取り付け方向Y1側の面)は、取り付け方向Y1側から見た形状が方形状の傾斜面であり、コネクタ1の先端方向X2から機器方向X1にかけて次第に第2方向Yにおける突出部11の突出高さが高くなるように傾斜している。突出部11は、凹形状の切欠部24に対応する形状で形成されており、切欠部24の内周面に当接する第1当接面11a、第2当接面11b及び第3当接面11cを有している。
突出部11において、第1当接面11aは、第1方向Xにおけるバスバー貫通孔12側の側壁面である。当接面11aは、第2方向Yに沿って立設されている。第1当接面11aは、第2方向Y及び第3方向Zに沿った平面形状を有している。図5、6に示すように、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、第1当接面11aは、第1方向Xにおいて、切欠部24の内周面と当接する。第1当接面11aは、切欠部24における機器方向X1側の内周面である第1内周面24aと当接する。
突出部11において、第2当接面11bは、第3方向Zにおける上方向Z1側の側壁面である。第2当接面11bは、第2方向Yに沿って立設されている。第2当接面11bは、第1方向X及び第2方向Yに沿った平面形状を有している。図5、6に示すように、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、第2当接面11bは、第2方向Yにおいて、切欠部24の内周面と当接する。第2当接面11bは、切欠部24における上方向Z1側の内周面である第2内周面24bと当接する。
突出部11において、第3当接面11cは、第3方向Zにおける下方向Z2側の側壁である。第3当接面11cは、第2方向Yに沿って立設されている。第3当接面11cは、第1方向X及び第2方向Yに沿った平面形状を有している。図5、6に示すように、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、第3当接面11cは、第2方向Yにおいて、切欠部24の内周面と当接する。第3当接面11cは、切欠部24における下方向Z2側の内周面である第3内周面24cと当接する。
実施形態において、突出部11は、第1板状部10fの一部が裏面側から表面側に向けてプレスにより打ち出されることで形成されている。図7に示すように、第1板状部10fの裏面には、突出部11の形状に対応した凹部が形成されている。
なお、上述した実施形態では、バスバー10の第1板状部10fが突出部11を有し、端子20の電気接続部21が切欠部24を有する例を用いて説明したがこれに限定されない。例えば、バスバー10の第1板状部10fが切欠部24を有し、端子20の電気接続部21が突出部11を有する構成であってもよい。
以上、説明したように、実施形態に係るコネクタ1は、ハウジングHSと、ハウジングHSに収容された平板状の第1板状部10fと、ハウジングHSから露出し、相手方機器と電気的に接続される機器接続部10cと、を有するバスバー10と、平板状の電気接続部21と、電線の末端に取り付けられた電線接続部22とを有し、ハウジングHSに収容された端子20と、を備え、第1板状部10fは、第1板状部10fを貫通するバスバー貫通孔12を有し、電気接続部21は、電気接続部21を貫通する端子貫通孔25を有し、第1板状部10f又は電気接続部21の一方の主面には、突出部11が形成されており、第1板状部10f又は電気接続部21の他方の端部には、凹形状の切欠部24が形成されており、第1板状部10fと電気接続部21とは、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とが連通する位置関係にある状態で、突出部11が、切欠部24内に収容されて切欠部24の内周面に当接した状態となり、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25とに挿通されたボルトによって締結されている。
実施形態に係るコネクタ1においては、突出部11と切欠部24とにより、第1板状部10fと電気接続部21とをボルトで締結する際に、バスバー貫通孔12と端子貫通孔25との相対位置がずれることを規制することができる。すなわち、治具を使用することなく、バスバー10に対する端子20の位置決め及び回り止めを行うことができる。治具を使用することなく、端子20の位置決め及び回り止めが可能となることから、コネクタ1を組み立てる際に、バスバー10と端子20とをボルトで締結する際の工程数を削減することができ、組み立て作業性を向上させることができる。また、治具が不要となるため、治具の設計等の作業を省略することができる。更に、コネクタの製造コストを削減することもできる。更にまた、突出部11を切欠部24内に突き当てるだけで、容易に位置決め及び回り止めができることも、組み立て作業性の向上に寄与する。
上記の実施形態に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1:コネクタ、 10:バスバー、 10c:機器接続部10c 10f:第1板状部
10s:第2板状部、 10t:第3板状部、 11:突出部、 12:バスバー貫通孔
20:端子、 21:電気接続部、22:電線接続部、 24:切欠部
25:端子貫通孔、 HS:ハウジング
10s:第2板状部、 10t:第3板状部、 11:突出部、 12:バスバー貫通孔
20:端子、 21:電気接続部、22:電線接続部、 24:切欠部
25:端子貫通孔、 HS:ハウジング
Claims (1)
- ハウジングと、
前記ハウジングに収容された平板状の第1板状部と、前記ハウジングから露出し、相手方機器と電気的に接続される機器接続部と、を有するバスバーと、
平板状の電気接続部と、電線の末端に取り付けられた電線接続部とを有し、前記ハウジングに収容された端子と、
を備え、
前記第1板状部は、前記第1板状部を貫通するバスバー貫通孔を有し、
前記電気接続部は、前記電気接続部を貫通する端子貫通孔を有し、
前記第1板状部又は前記電気接続部の一方の主面には、突出部が形成されており、
前記第1板状部又は前記電気接続部の他方の端部には、凹形状の切欠部が形成されており、
前記第1板状部と前記電気接続部とは、前記バスバー貫通孔と前記端子貫通孔とが連通する位置関係にある状態で、前記突出部が、前記切欠部内に収容されて前記切欠部の内周面に当接した状態となり、前記バスバー貫通孔と前記端子貫通孔とに挿通されたボルトによって締結されている
ことを特徴とするコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022160741A JP2024054496A (ja) | 2022-10-05 | 2022-10-05 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022160741A JP2024054496A (ja) | 2022-10-05 | 2022-10-05 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024054496A true JP2024054496A (ja) | 2024-04-17 |
Family
ID=90707975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022160741A Pending JP2024054496A (ja) | 2022-10-05 | 2022-10-05 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024054496A (ja) |
-
2022
- 2022-10-05 JP JP2022160741A patent/JP2024054496A/ja active Pending
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