JP2024049290A - 成膜方法及び基板処理システム - Google Patents

成膜方法及び基板処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024049290A
JP2024049290A JP2023035971A JP2023035971A JP2024049290A JP 2024049290 A JP2024049290 A JP 2024049290A JP 2023035971 A JP2023035971 A JP 2023035971A JP 2023035971 A JP2023035971 A JP 2023035971A JP 2024049290 A JP2024049290 A JP 2024049290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
recess
oxide film
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023035971A
Other languages
English (en)
Inventor
一成 武安
忠大 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to KR1020230124093A priority Critical patent/KR20240044338A/ko
Priority to US18/470,878 priority patent/US20240105445A1/en
Publication of JP2024049290A publication Critical patent/JP2024049290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】凹部にルテニウム膜を埋め込む前に酸化タングステン膜を効果的に除去する。【解決手段】上部、側壁部、底部で規定される凹部が形成された絶縁層と、前記凹部の底部から露出するタングステン層と、を有する基板を載置台に準備する工程と、前記凹部の少なくとも底部にTiCl4ガスを供給し、前記底部で前記タングステン層が酸化した酸化タングステン膜を除去する工程と、前記酸化タングステン膜を除去した後、前記凹部にルテニウム膜を埋め込む工程と、を有する成膜方法が提供される。【選択図】図3

Description

本開示は、成膜方法及び基板処理システムに関する。
例えば、特許文献1、2は、絶縁層に形成された凹部にルテニウム膜を埋め込む際、凹部から露出したタングステン層の表面に自然酸化膜が形成されている場合に自然酸化膜を除去してからルテニウム膜を凹部に埋め込むことを提案している。
例えば、特許文献3は、シリコン基板面に形成されたBPSG層の上面にTi-Si層を成膜し、その上にTiN-Ti系のバリアメタル層を積層し、更にその上に電極配線をすることを提案している。BPSG層の主部であるSiOのOを、BPSG層に密着するバリアメタル層のTi膜が吸い出し、TiOとなることが記載されている。
特開2021-14613号公報 特開2020-59916号公報 特開平6-314722号公報
本開示は、凹部にルテニウム膜を埋め込む前に酸化タングステン膜を効果的に除去することができる技術を提供する。
本開示の一の態様によれば、上部、側壁部、底部で規定される凹部が形成された絶縁層と、前記凹部の底部から露出するタングステン層と、を有する基板を載置台に準備する工程と、前記凹部の少なくとも底部にTiClガスを供給し、前記底部で前記タングステン層が酸化した酸化タングステン膜を除去する工程と、前記酸化タングステン膜を除去した後、前記凹部にルテニウム膜を埋め込む工程と、を有する成膜方法が提供される。
一の側面によれば、凹部にルテニウム膜を埋め込む前に酸化タングステン膜を効果的に除去することができる。
第1実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャート。 図1の成膜方法を説明するための膜構造の断面図。 第2実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャート。 図3の成膜方法を説明するための膜構造の断面図。 第3実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャート。 図5の成膜方法を説明するための膜構造の断面図。 一実施形態に係る基板処理システムの構成例を示す図。 一実施形態に係る第1の処理チャンバを実現する処理装置の構成例。 一実施形態に係る第2の処理チャンバを実現する処理装置の構成例。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
シリコン窒化膜(SiN)又はシリコン酸化膜(SiO)等の絶縁層に形成された凹部の底部にタングステン層が露出している膜構造において、凹部にルテニウム膜を埋め込む工程がある。
凹部に埋め込まれたルテニウム膜は金属配線の役割を果たすため、ルテニウム膜とコンタクトする凹部の底部の材料はできるだけ低抵抗の材料が好ましい。一方、凹部の底部の材料として用いられるタングステン層は酸化され易い材料であり、表面が容易に酸化されて酸化タングステン膜(WOx)になってしまう。ルテニウム膜が酸化タングステン膜上に形成されると、酸化タングステン膜は絶縁物であるため、ルテニウム膜とのコンタクト部分にて抵抗が高くなってしまう。よって、凹部の底部の酸化タングステン膜を除去し、凹部の底部の材料を低抵抗のタングステン層にすることが好ましい。そこで、第1および第2実施形態では、凹部にルテニウム膜を埋め込む前に酸化タングステン膜を効果的に除去することができる成膜方法を提供する。
<第1実施形態>
[成膜方法]
第1実施形態に係る成膜方法について図1および図2を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャートである。図2は、図1の成膜方法を説明するための膜構造の断面図である。
(ステップS1)
図1に示す第1実施形態に係る成膜方法では、ステップS1において、基板を後述する処理チャンバ(第1の処理チャンバとする。)に搬入し、第1の処理チャンバ内の載置台に載置して準備する。基板は、図2(a)に示すように、上部、側壁部、底部で規定される凹部120が形成された絶縁層110と、絶縁層110の下地層であり、凹部120の底部から露出するタングステン層100とを有する。絶縁層110は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン窒化膜上にシリコン酸化膜が形成された層のいずれかである。凹部120は、トレンチ、ビアホール、コンタクトホール等であってもよい。図2(a)は、基板を載置台に載置している間や基板を搬送している間に、凹部120の底部に露出するタングステン層100の表面が自然酸化し、酸化タングステン膜101が形成されている状態を示す。
(ステップS2)
次に、ステップS2において、第1の処理チャンバ内にTiClガスを供給する。そして、基板の凹部120の少なくとも底部に供給されたTiClガスにより、酸化タングステン膜101を除去する。これにより、図2(b)に示すように、凹部120の底部に露出する酸化タングステン膜101が除去される。
ステップS2のプロセス条件の一例を示す。
<TiClガスによるWOx除去:プロセス条件>
温度(基板(ウエハ)の温度):300℃~600℃
圧力:1Torr~20Torr(133.3Pa~2666Pa)
ガス:TiCl、Ar
TiCl流量:10sccm~300sccm
Ar流量:300sccm~3000sccm
プラズマ:なし
代表条件としては、460℃、9Torr(1200Pa)、TiCl/Ar=90/1000sccmが挙げられる。ただしこれに限らない。
(ステップS3)
次に、ステップS3において、酸化タングステン膜101が除去された基板を第1の処理チャンバからルテニウム膜を埋め込むための処理チャンバ(第2の処理チャンバとする。)へ真空搬送し、第2の処理チャンバ内の載置台に載置して準備する。後述するように、第1の処理チャンバと第2の処理チャンバとは真空搬送チャンバに接続され、真空搬送チャンバ内の搬送装置により基板を、真空を破らずに第1の処理チャンバと第2の処理チャンバとの間で搬送することができる。
(ステップS4)
次に、ステップS4において、ルテニウム含有原料ガスとCOガスを供給し、凹部120にルテニウム(Ru)を埋め込み、本処理を終了する。ルテニウム含有原料ガスはCOガスをキャリアガスとして同時に供給される。これにより、図2(c)に示すように、凹部120にCOガスをキャリアガスとしてルテニウム含有原料ガスが供給され、凹部120にルテニウム膜130が成膜される。
ステップS4のプロセス条件の一例を示す。
<Ru層の成膜:プロセス条件>
温度(基板(ウエハ)の温度):100℃~300℃
圧力:5mTorr~200mTorr(6.666Pa~2666Pa)
ガス:ルテニウム含有原料ガス、COガス
CO流量:100sccm~2000sccm
プラズマ:なし
代表条件としては、156℃、20mTorr(2.666Pa)、CO=350sccmが挙げられる。ただしこれに限らない。
ルテニウム含有原料ガスとしては、Ru(CO)12を含有するガス、(2,4-dimethylpentadienyl)(ethylcyclopentadienyl)ruthenium:(Ru(DMPD)(EtCp))、bis(2,4-dimethylpentadienyl)Ruthenium:(Ru(DMPD))、4-dimethylpentadienyl)(methylcyclopentadienyl)Ruthenium:(Ru(DMPD)(MeCp))、Bis(Cyclopentadienyl)Ruthenium:(Ru(C)、Cis-dicarbonyl bis(5-methylhexane-2,4-dionate)ruthenium(II)、bis(ethylcyclopentadienyl)Ruthenium(II):Ru(EtCp)等を用いてもよい。
この結果、図2(d)に示すように、凹部120の底部からボトムアップでルテニウム膜130が形成される。このようにして、ボイドやシームの発生を抑制しながら、ルテニウムが成膜され、凹部120の全体に埋め込まれたルテニウム膜130が形成される。
従来のルテニウムの埋め込み方法では、凹部120の底部の酸化タングステン膜101が再酸化等によって残存し、酸化タングステン膜101の上にルテニウム膜130が形成されることがある。このため、絶縁物である酸化タングステン膜によりルテニウム膜130(配線層)のコンタクト部分にて抵抗が大きくなってしまう。
これに対して、第1実施形態に係る成膜方法は、上部、側壁部、底部で規定される凹部120が形成された絶縁層110と、凹部120の底部から露出するタングステン層100と、を有する基板を第1の処理チャンバの載置台に準備する工程と、凹部120の少なくとも底部にTiClガスを供給し、その底部でタングステン層100が酸化した酸化タングステン膜101を除去する工程と、酸化タングステン膜101を除去した後、凹部120にルテニウム膜130を埋め込む工程と、を有する。
第1実施形態にかかる成膜方法によれば、TiClガスにより酸化タングステン膜101を効果的に除去してから凹部120の底部のタングステン層100上にルテニウム膜130を形成する。これにより、タングステン層100に対して低抵抗のルテニウム膜130による金属配線が可能になる。
なお、第1の処理チャンバで行うTiClガスによる酸化タングステン膜101の除去時(ステップS2)の温度条件は300℃~600℃である。一方、第2の処理チャンバで行うルテニウム膜130の成膜時(ステップS4)の温度条件は100℃~300℃である。よって、ステップS2とステップS4では制御する温度帯が異なるため、第1の処理チャンバと第2の処理チャンバとは別の処理チャンバで行うと良い。
<第2実施形態>
[成膜方法]
次に、第2実施形態に係る成膜方法について図3および図4を参照しながら説明する。図3は、第2実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャートである。図4は、図3の成膜方法を説明するための膜構造の断面図である。
(ステップS11)
図3に示す第2実施形態に係る成膜方法では、ステップS11において、基板を第1の処理チャンバに搬入し、第1の処理チャンバ内の載置台に載置して準備する。基板は、図4(a)に示すように、上部、側壁部、底部で規定される凹部120を形成する絶縁層110と、凹部120の底部から露出するタングステン層100とを有する。図4(a)は、凹部120の底部に露出するタングステン層100の表面が自然酸化し、酸化タングステン膜101が形成されている状態を示す。
(ステップS12)
次に、ステップS12において、第1の処理チャンバ内にTiClガスを供給する。そして、基板の凹部120の少なくとも底部に供給されたTiClガスにより、酸化タングステン膜101を除去する。これにより、凹部120の底部に露出する酸化タングステン膜101が除去される。ステップS12のプロセス条件は、図1のステップS2のプロセス条件と同じであるため、ここでは省略する。
ただし、酸化タングステン膜101が除去しきれない場合やタングステン層100が再酸化する場合が生じ得る。例えば、TiClガスを供給して、酸化タングステン膜101を除去できたとしても、第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへ搬送中に凹部120の底部から露出したタングステン層100が再酸化し、酸化タングステン膜101が形成される場合等がある。
また、ステップS12において、TiClガスの使用により、反応副生成物としてチタン及び/又は酸化チタンが生成され、凹部120の底部から露出した酸化タングステン膜101やタングステン層100の表面に残渣として残る場合がある。残渣として残ったチタン及び/又は酸化チタンの反応副生成物がルテニウム膜130とタングステン層100とのコンタクト部分にて抵抗を上げる要因となる。このような複数の要因から、図4(b)に示すように、酸化タングステン膜101が凹部120の底部の表層に残る場合がある。
(ステップS13)
そこで、第2実施形態に係る成膜方法では、次のステップS13において、残った酸化タングステン膜101の上にチタン膜102を形成する。
ステップS13のプロセス条件の一例を示す。
<Ti膜の成膜:プロセス条件>
温度(基板(ウエハ)の温度):300℃~600℃
圧力:1Torr~20Torr
ガス:TiCl、H、NH、Ar
TiCl流量:10sccm~200sccm
流量:10sccm~200sccm
NH流量:300sccm~3000sccm
Ar流量:300sccm~3000sccm
RFパワー:100W~1000W
プラズマ:あり
代表条件としては、460℃、5Torr(666.6Pa)、TiCl/H/NH/Ar=25/20/900/1200sccm、RFパワー300Wが挙げられる。ただしこれに限らない。
これによれば、TiCl、H、NH、Arのガスのプラズマにより、図4(c)に示すように、露出した酸化タングステン膜101の上にチタン膜102が形成される。これにより、チタン膜102によって凹部120の底部がキャップされ、底部にて更にタングステン層100が酸化し、酸化タングステン膜101が生成されることを抑制することができる。
また、チタン膜102が酸化タングステン膜101に密着することにより(図4(c))、チタン膜102のTiが酸化タングステン(WOx)膜101のO(酸素)を吸い出し、TiOxとなって安定化する。これにより、図4(d)に示すように、酸化タングステン膜101が残渣なく除去され、チタン膜102のタングステン層100との接触側(下側)の一部が酸化チタン(TiOx)膜103に改質される。
(ステップS14)
次に、ステップS14において、残りのチタン膜102を酸化チタン膜103に改質する。チタン膜102を酸化チタン膜103に改質することによって、ルテニウム膜を成膜するための第2の処理チャンバに基板を搬送する間にタングステン層100が再酸化されることを効果的に防止することができる。
ステップS14のプロセス条件の一例を示す。
<Ti膜の酸化:プロセス条件>
温度(基板(ウエハ)の温度):300℃~600℃
圧力:1Torr~20Torr
ガス:O
流量:300sccm~3000sccm
ただし、ガスは、Oガスに限らず、Oガスであってもよいし、RFパワーを供給し、酸素(O)プラズマを生成してもよい。つまり、プラズマはあり又はなしのいずれでもよい。
代表条件としては、460℃、5Torr(666.6Pa)、O=1000sccmが挙げられる。ただしこれに限らない。
なお、ステップS13においてTiが酸化タングステン(WOx)膜101のOを吸い出すことによって、チタン膜102のすべてが酸化チタン膜103に改質される可能性がある。また、第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへ搬送中にチタン膜102のすべてが酸化チタン膜103に改質される可能性もある。その場合にはステップS14の処理を省略することも考えられる。
ただし、必ずしもチタン膜102のすべてが酸化チタン膜103に改質されない場合もある。また、場合によっては、酸化チタン膜103とチタン膜102とが交互に3段以上積層される場合も生じ得る。この場合、後述する酸化チタン膜103の除去ステップ(S16)において最上位の酸化チタン膜103のみ除去され、チタン膜102の下に存在する酸化チタン膜103が除去できなくなる。このため、後述する酸化チタン膜103の除去ステップにおいてタングステン層100上のすべての酸化チタン膜103を除去し、その後にルテニウム膜を埋め込むために、ステップS14のチタン膜102の酸化処理は実行することが好ましい。これにより、チタン膜102のすべてを酸化チタン膜103に改質することができる。
(ステップS15)
ステップS14により、図4(d)のチタン膜102がすべて酸化され、酸化チタン膜103になった状態の基板を、次に、ステップS15において、第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへ真空搬送し、第2の処理チャンバ内の載置台に載置して準備する。後述するように、第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへの基板の搬送は、真空を破らずに行うことができる。第2の処理チャンバ内の載置台に載置したときの基板の状態を図4(e)に示す。凹部120の底部のタングステン層100上に酸化チタン膜103が形成された基板が準備されている。
(ステップS16)
次に、ステップS16において、第2の処理チャンバにて凹部120の少なくとも底部にClガスを供給し、酸化チタン膜103を除去する。
<TiOx層の除去:プロセス条件>
温度(基板(ウエハ)の温度):100℃~500℃
圧力:0.1Torr~5Torr(13.33Pa~666.6Pa)
ガス:Cl、Ar
Cl流量:5sccm~300sccm
Ar流量:100sccm~3000sccm
プラズマ:あり
代表条件としては、156℃、500mTorr(66.66Pa)、Cl/Ar=6/400sccmが挙げられる。ただし、これに限らない。
ステップS16では、Clガスのプラズマにより化学反応式(1)で示される化学反応が生じる。
TiO(s)+Cl(g)→TiOCl(g)・・・(1)
これにより、酸化チタン膜103は塩素と反応してTiOClのガスとなって揮発し、図4(f)に示すように、酸化チタン膜103が除去される。
なお、上記ではClからプラズマを生成して酸化チタン膜を除去する例を示したが、プラズマを生成せずにClガスを供給しても同様の効果が得られる。
(ステップS17)
次に、ステップS17において、酸化チタン膜103が除去された凹部120の底部にルテニウム含有原料ガスとCOガスを供給し、凹部120にルテニウム(Ru)を埋め込み、本処理を終了する。ルテニウムを埋め込むための原料ガスはCOガスをキャリアガスとして同時に供給される。これにより、図4(g)に示すように、凹部120にCOガスをキャリアガスとして原料ガスが供給され、凹部120にルテニウム膜130が成膜される。
ステップS17のプロセス条件及びルテニウム含有原料ガスの種類は、図1のステップS4のプロセス条件及び例示したルテニウム含有原料ガスの種類と同一であるため、ここでは説明を省略する。
第2実施形態に係る成膜方法は、凹部120にルテニウム膜130を埋め込む成膜方法であって、上部、側壁部、底部で規定される凹部120が形成された絶縁層110と、凹部120の底部から露出するタングステン層100と、を有する基板を載置台に準備する工程と、凹部120にルテニウム膜130を埋め込む前に、凹部120の底部から露出するタングステン層100の上にチタン膜102を形成する工程と、を有し、チタン膜102により凹部120の底部から露出するタングステン層100の酸化を抑制する。
これにより、チタン膜102をタングステン層100の酸化抑制層として作用させ、チタン膜102でタングステン層100をキャップした状態で第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへ基板を真空搬送することができる。これにより、酸化タングステン膜101を形成することなく、第2の処理チャンバへ基板を搬送することができる。
さらに、第2実施形態にかかる成膜方法によれば、第2の処理チャンバへ基板を搬送後、酸化チタン膜103を除去してから凹部120の底部のタングステン層100上にルテニウム膜130を形成する。これにより、凹部120の底部のタングステン層100上に酸化チタンやチタンの残渣がない状態でルテニウム膜130を成膜することができる。このため、タングステン層100に対してより低抵抗のルテニウム膜130による金属配線が可能になる。
なお、第1の処理チャンバで行うTiClガスによる酸化タングステン膜101の除去時(ステップS12)、チタン膜102の形成時(ステップS13)、チタン膜102の酸化時(ステップS14)の温度条件は300℃~600℃である。一方、第2の処理チャンバで行う酸化チタン膜103の除去時(ステップS16)、ルテニウム膜130の成膜時(ステップS17)の温度条件は、それぞれ100℃~500℃、100℃~300℃である。よって、ステップS12~S14と、ステップS16、S17とでは制御する温度帯が異なるため、第1の処理チャンバと第2の処理チャンバとは別の処理チャンバで行うと良い。
<第3実施形態>
[成膜方法]
次に、第3実施形態に係る成膜方法について図5および図6を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係る成膜方法の一例を示すフローチャートである。図6は、図5の成膜方法を説明するための膜構造の断面図である。
図5に示す第3実施形態の成膜方法において、図3に示す第2実施形態の成膜方法と同一処理ステップには同一ステップ番号を付し、同一ステップ番号の処理の説明を省略又は簡略化する。同様に、図6(a)~(g)は図4(a)~(g)にそれぞれ対応する。
図3に示す第2実施形態に係る成膜方法では、ステップS13において酸化タングステン膜101上にチタン(Ti)膜102を形成した。形成されたチタン膜102は酸化タングステン膜101に密着し(図4(c))、これによりチタン膜102のTiが酸化タングステン膜101のO(酸素)を吸い出し、酸化チタン(TiOx)となって安定化する。つまり、ステップS13で形成されたチタン(Ti)膜102と酸化タングステン(WOx)膜101との界面では、WOxのOxを抜き出す反応(Ti+WOx→TiOx+W)が起きる。これにより、WOxが還元されることによってWOxが除去され、酸化チタン(TiOx)膜103が形成される。
ただし、ステップS12~S14を一度実施しただけでは、酸化タングステン(WOx)膜101を完全に還元できない場合がある。この場合、図6(d)に示すように、酸化タングステン膜101の上に酸化チタン(TiO)膜103が存在すると、酸化タングステン膜101の還元が進まなくなる。
そこで、第3実施形態に係る成膜方法では、ステップS12~S14を実行した後、酸化タングステン膜101が完全に還元できていない場合、WOxを還元する工程とTiOを除去する工程とを繰り返し、酸化タングステン膜101を完全に除去する。具体的には、図6のステップS20においてステップS12~S14を設定回数繰り返したかを判定する。設定回数は、ステップS14において、酸化チタン膜103の下に酸化タングステン膜101が存在しない状態、つまり、酸化タングステン膜101を完全に還元できる回数に予め設定されている。
ステップS20において設定回数繰り返していないと判定した場合、ステップS21に進み、第1の処理チャンバにて凹部120の少なくとも底部にClガス及びArガスを供給し、酸化チタン膜103を除去する(図6(h)及び図6(a)参照)。ステップS21のTiOx層の除去におけるプロセス条件は、基本的に、ステップS16の酸化チタン膜103を除去する処理を行うときのプロセス条件と同じである。ただし、ステップS16は第2の処理チャンバにおいて行う処理であり、基板の温度は100℃~500℃に制御される。一方、ステップS21は第1の処理チャンバで行う処理であり、基板の温度は、第1の処理チャンバで行うステップS12及びS14の処理にて使用する温度帯300℃~600℃を考慮し、重複温度帯の300℃~500℃に制御されることが好ましい。ステップS21の処理実行後、ステップS12に戻り、ステップS12~S14の処理を繰り返す。
ステップS20において設定回数繰り返したと判定した場合、ステップS15に進み、基板を第2の処理チャンバまで真空搬送する。第2の処理チャンバで実行するステップS16及びステップS17の処理は、第2実施形態に係る成膜処理の同一番号ステップの処理と同じであるため、ここでは説明を省略する。
第3実施形態に係る成膜方法では、ステップS12~S14の処理を予め設定された回数繰り返す(図6(a)~(d))。また、ステップS14の処理を実行後(図6(d))、ステップS12の処理を実行する前(図6(a))に、ステップS21の処理を実行し、酸化チタン膜103を除去する(図6(h))。これにより、酸化タングステン膜101を完全に還元できる。よって、タングステン層100に対してより低抵抗のルテニウム膜130による金属配線が可能になる。
なお、第2及び第3実施形態に係る成膜方法では、ステップS13の処理において、Ti膜の成膜に使用するガスは、TiCl、H、NH、Arの混合ガスであった(図4(c)及び図6(c))。しかしながら、Hガスは供給しなくてもよい。ただし、Hガスを供給し、Hガスから生成されたプラズマを使用する方がより好ましい。
また、第2及び第3実施形態に係る成膜方法では、ステップS14の処理において、Ti膜の酸化にOガスを使用する(図6(a))。しかしながら、Oガスが供給しなくてもよい。ただし、Oガスを供給した方がより好ましい。
[基板処理システム]
以下では、2つ以上の処理チャンバを有する基板処理システムの構成例について、図7を参照しながら説明する。図7は、一実施形態に係る基板処理システムの構成例を示す図である。
基板処理システム1は、複数の処理チャンバ11~14と、複数の処理チャンバ11~14に接続され、複数の処理チャンバ11~14に基板Wを真空搬送する真空搬送チャンバ20と、制御装置70と、を有する。
図7に示す基板処理システム1の例では、4つの処理チャンバ11~14を有するが、8つの処理チャンバを有してもよい。例えば矩形の真空搬送チャンバ20の対向面に4つずつの処理チャンバを有することで、8つの処理チャンバを有する基板処理システム1を構築することができる。ただし、これに限らず、基板処理システム1は2つ以上の処理チャンバを有していればよい。
基板処理システム1は、更にロードロック室31,32と、大気搬送室40と、ロードポート51~53と、ゲートバルブ61~68と、制御装置70と、を備える。処理チャンバ11は、半導体ウエハを一例とする基板(以下「基板W」という。)を載置するステージ11aを有し、ゲートバルブ61を介して真空搬送チャンバ20と接続されている。同様に、処理チャンバ12は、基板Wを載置するステージ12aを有し、ゲートバルブ62を介して真空搬送チャンバ20と接続されている。処理チャンバ13は、基板Wを載置するステージ13aを有し、ゲートバルブ63を介して真空搬送チャンバ20と接続されている。処理チャンバ14は、基板Wを載置するステージ14aを有し、ゲートバルブ64を介して真空搬送チャンバ20と接続されている。処理チャンバ11~14内は、所定の真空(減圧)雰囲気に減圧され、その内部にて基板Wに所望の処理(エッチング処理、成膜処理、クリーニング処理、アッシング処理等)を施す。なお、処理チャンバ11~14にて処理を実施するための各部の動作は、制御装置70によって制御される。
真空搬送チャンバ20内は、所定の真空(減圧)雰囲気に減圧されている。また、真空搬送チャンバ20には、搬送機構21が設けられている。搬送機構21は、処理チャンバ11~14、ロードロック室31,32に対して、基板Wを搬送する。なお、搬送機構21の動作は、制御装置70によって制御される。
ロードロック室31は、基板Wを載置するステージ31aを有し、ゲートバルブ65を介して真空搬送チャンバ20と接続され、ゲートバルブ67を介して大気搬送室40と接続されている。同様に、ロードロック室32は、基板Wを載置するステージ32aを有し、ゲートバルブ66を介して真空搬送チャンバ20と接続され、ゲートバルブ68を介して大気搬送室40と接続されている。ロードロック室31,32内は、大気雰囲気と真空(減圧)雰囲気とを切り替えることができるようになっている。なお、ロードロック室31,32内の真空(減圧)雰囲気または大気雰囲気の切り替えは、制御装置70によって制御される。
大気搬送室40内は、大気雰囲気となっており、例えば清浄空気のダウンフローが形成されている。また、大気搬送室40には、搬送機構41が設けられている。搬送機構41は、ロードロック室31,32、ロードポート51~53のキャリアCに対して、基板Wを搬送する。なお、搬送機構41の動作は、制御装置70によって制御される。
ロードポート51~53は、大気搬送室40の長辺の壁面に設けられている。ロードポート51~53は、基板Wが収容されたキャリアC又は空のキャリアCが取り付けられる。キャリアCは、例えばFOUP(Front Opening Unified Pod)である。
ゲートバルブ61~68は、開閉可能に構成される。なお、ゲートバルブ61~68の開閉は、制御装置70によって制御される。
制御装置70は、処理チャンバ11~14の動作、搬送機構21,41の動作、ゲートバルブ61~68の開閉、ロードロック室31,32内の真空(減圧)雰囲気または大気雰囲気の切り替え等を行うことにより、基板処理システム1全体を制御する。
次に、基板処理システムの動作の一例について説明する。例えば、制御装置70は、ゲートバルブ67を開けると共に、搬送機構41を制御して、例えばロードポート51のキャリアCに収容された基板Wをロードロック室31のステージ31aに搬送させる。制御装置70は、ゲートバルブ67を閉じ、ロードロック室31内を真空(減圧)雰囲気とする。
制御装置70は、ゲートバルブ61,65を開けると共に、搬送機構21を制御して、ロードロック室31の基板Wを処理チャンバ11のステージ11aに搬送させる。制御装置70は、ゲートバルブ61,65を閉じ、処理チャンバ11を動作させる。これにより、処理チャンバ11で基板Wに所定の処理(例えば、第1の処理チャンバで実行する処理)を施す。
続いて、制御装置70は、ゲートバルブ61,62を開けると共に、搬送機構21を制御して、処理チャンバ11にて処理された基板Wを処理チャンバ12のステージ12aに搬送させる。制御装置70は、ゲートバルブ61,62を閉じ、処理チャンバ12を動作させる。これにより、処理チャンバ12で基板Wに所定の処理(第2の処理チャンバで実行する処理)を施す。
制御装置70は、処理チャンバ11で処理された基板Wを処理チャンバ12と同様な処理が可能な処理チャンバ13,14のステージ13a、14aに搬送してもよい。第2の処理チャンバで実行するルテニウム膜の成膜工程は、他の工程よりも時間がかかる。そこで、一実施形態では、処理チャンバ12、13、14の動作状態に応じて処理チャンバ11で処理された基板Wを処理チャンバ12、13、14のいずれかに搬送する。これにより、制御装置70は、処理チャンバ12、13、14を使用して複数の基板Wに対して並行してルテニウム膜の成膜工程を行うことができる。これにより、生産性を高めることができる。
制御装置70は、処理チャンバ12、13、14にて処理された基板Wを、搬送機構21を制御してロードロック室31のステージ31a又はロードロック室32のステージ32aに搬送させる。制御装置70は、ロードロック室31又はロードロック室32内を大気雰囲気とする。制御装置70は、ゲートバルブ67又はゲートバルブ68を開けると共に、搬送機構41を制御して、ロードロック室32の基板Wを例えばロードポート53のキャリアCに搬送して収容させる。
このように、図7に示される基板処理システム1によれば、各処理チャンバによって基板Wに処理が施される間、基板Wを大気に曝露することなく、つまり、真空を破らずに基板Wに所定の処理を施すことができる。
[処理装置]
一実施形態の成膜方法における第1の処理チャンバを実現する処理装置400の構成例について説明する。図8は、一実施形態に係る第1の処理チャンバを実現する処理装置の構成例であり、処理装置の断面模式図である。
図8に示される処理装置400は、例えばTiClガスにより酸化タングステン膜101を除去する工程(ステップS2、S12)を行う装置である。また、処理装置400は、チタン膜102を形成する工程(ステップS13)を行う装置である。また、処理装置400は、チタン膜102を酸化する工程(ステップS14)を行う装置である。また、処理装置400は、第3実施形態に係る成膜方法において、酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS21)を行う装置である。
処理装置400は、処理容器410と、ステージ(載置台)420と、シャワーヘッド430と、排気部440と、ガス供給部450と、制御装置460とを有している。
処理容器410は、アルミニウム等の金属により構成され、略円筒状を有している。処理容器410の側壁には、基板Wを搬入又は搬出するための搬入出口411が形成されている。搬入出口411は、ゲートバルブ412により開閉される。処理容器410の本体の上には、断面が矩形状をなす円環状の排気ダクト413が設けられている。排気ダクト413には、内周面に沿ってスリット413aが形成されている。排気ダクト413の外壁には、排気口413bが形成されている。排気ダクト413の上面には、処理容器410の上部開口を塞ぐように天壁414が設けられている。排気ダクト413と天壁414の間はシールリング415で気密に封止されている。
ステージ420は、処理容器410内で基板Wを水平に支持する部材であり、図7ではステージ11aとして図示している。ステージ420は、基板Wに対応した大きさの円板状に形成されており、支持部材423に支持されている。ステージ420は、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックス材料や、アルミニウムやニッケル合金等の金属材料で形成されており、内部に基板Wを加熱するためのヒータ421と電極429とが埋め込まれている。ヒータ421は、ヒータ電源(図示せず)から給電されて発熱する。そして、ステージ420の上面の近傍に設けられた熱電対(図示せず)の温度信号によりヒータ421の出力を制御し、これにより、基板Wが所定の温度に制御される。
電極429には、整合器443を介して第1高周波電源444が接続されている。整合器443は、第1高周波電源444の内部インピーダンスと負荷インピーダンスを整合させる。第1高周波電源444は、所定周波数の電力を、電極429を介してステージ420に印加する。例えば、第1高周波電源444は、13.56MHzの高周波電力を、電極429を介してステージ420に印加する。高周波電力は13.56MHzに限られたものではなく、例えば、450KHz、2MHz、27MHz、60MHz、100MHzなど適宜使用が可能である。このようにして、ステージ420は、下部電極としても機能する。
また、電極429は、処理容器410の外側に配置したON/OFFスイッチ448を介して電源449に接続され、基板Wをステージ420に吸着させるための電極としても機能する。
また、シャワーヘッド430には、整合器445を介して第2高周波電源446が接続されている。整合器445は、第2高周波電源446の内部インピーダンスと負荷インピーダンスを整合させる。第2高周波電源446は、所定周波数の電力をシャワーヘッド430に印加する。例えば、第2高周波電源446は、13.56MHzの高周波電力をシャワーヘッド430に印加する。高周波電力は13.56MHzに限られたものではなく、例えば、450KHz、2MHz、27MHz、60MHz、100MHzなど適宜使用が可能である。このようにして、シャワーヘッド430は、上部電極としても機能する。
ステージ420には、上面の外周領域及び側面を覆うようにアルミナ等のセラミックスにより形成されたカバー部材422が設けられている。ステージ420の底面には、上部電極と下部電極の間のギャップGを調整する調整機構447が設けられている。調整機構447は、支持部材423と昇降機構424とを有する。支持部材423は、ステージ420の底面の中央からステージ420を支持する。また、支持部材423は、処理容器410の底壁に形成された孔部を貫通して処理容器410の下方に延び、下端が昇降機構424に接続されている。ステージ420は、昇降機構424により、支持部材423を介して昇降する。調整機構447は、図8の実線で示す処理位置と、その下方の二点鎖線で示す基板Wの搬送が可能な受け渡し位置の間で昇降機構424を昇降させ、基板Wの搬入及び搬出を可能にする。
支持部材423の処理容器410の下方には、鍔部425が取り付けられており、処理容器410の底面と鍔部425の間には、処理容器410内の雰囲気を外気と区画し、ステージ420の昇降動作にともなって伸縮するベローズ426が設けられている。
処理容器410の底面の近傍には、昇降板427aから上方に突出するように3本(2本のみ図示)の昇降ピン427が設けられている。昇降ピン427は、処理容器410の下方に設けられた昇降機構428により昇降板427aを介して昇降する。
昇降ピン427は、受け渡し位置にあるステージ420に設けられた貫通孔420aに挿通されてステージ420の上面に対して突没可能となっている。昇降ピン427を昇降させることにより、搬送機構(図示せず)とステージ420の間で基板Wの受け渡しが行われる。
シャワーヘッド430は、処理容器410内に処理ガスをシャワー状に供給する。シャワーヘッド430は、金属製であり、ステージ420に対向するように設けられており、ステージ420とほぼ同じ直径を有している。シャワーヘッド430は、処理容器410の天壁414に固定された本体部431と、本体部431の下に接続されたシャワープレート432とを有している。本体部431とシャワープレート432の間には、ガス拡散空間433が形成されており、ガス拡散空間433には処理容器410の天壁414及び本体部431の中央を貫通するようにガス導入孔436が設けられている。シャワープレート432の周縁部には、下方に突出する環状突起部434が形成されている。環状突起部434の内側の平坦面には、ガス吐出孔435が形成されている。ステージ420が処理位置に存在した状態では、ステージ420とシャワープレート432の間に処理空間438が形成され、カバー部材422の上面と環状突起部434とが近接して環状隙間439が形成される。
排気部440は、処理容器410の内部を排気する。排気部440は、排気口413bに接続された排気配管441と、排気配管441に接続された真空ポンプや圧力制御バルブ等を有する排気機構442とを有する。処理に際しては、処理容器410内のガスがスリット413aを介して排気ダクト413に至り、排気ダクト413から排気配管441を通って排気機構442により排気される。
シャワーヘッド430のガス導入孔436には、ガス供給ライン437を介してガス供給部450が接続されている。ガス供給部450は、酸化タングステン膜101を除去する工程(ステップS2、S12)、チタン膜102を形成する工程(ステップS13)、チタン膜102を酸化する工程(ステップS14)の処理に用いる各種のガスを供給する。酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS21)の処理に用いる各種のガスを供給してもよい。
ガス供給ライン437は、上記各工程の処理に対応して適宜分岐し、開閉バルブ、流量制御器が設けられている。ガス供給部450は、各ガス供給ラインに設けられた開閉バルブや流量制御器を制御することにより、各種のガスの流量の制御が可能とされている。
上記のように構成された処理装置400は、制御装置460によって、動作が統括的に制御される。制御装置460は、例えばコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置等を備える。CPUは、ROM又は補助記憶装置に格納されたプログラムやプロセス条件に基づいて動作し、装置全体の動作を制御する。例えば、制御装置460は、ガス供給部450からの各種のガスの供給動作、昇降機構424の昇降動作、排気機構442による処理容器410内の排気動作、第1高周波電源444及び第2高周波電源446からの供給電力を制御する。なお、制御装置460による制御に必要なコンピュータに読み取り可能なプログラムは、記憶媒体に記憶されていてもよい。記憶媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、CD-ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等よりなる。なお、制御装置460は、制御装置70(図7参照)と独立に設けられていてもよく、制御装置70が制御装置460を兼ねてもよい。
処理装置400の動作の一例について説明する。なお、開始時において、処理チャンバ11内は、排気部440により真空(減圧)雰囲気となっている。また、ステージ420は受け渡し位置に移動している。
制御装置460は、ゲートバルブ412を開ける。ここで、外部の搬送機構21(図7参照)により、昇降ピン427の上に基板Wが載置される。搬送機構21が搬入出口411から出ると、制御装置460は、ゲートバルブ412を閉じる。
制御装置460は、昇降機構424を制御してステージ420を処理位置に移動させる。この際、ステージ420が上昇することにより、昇降ピン427の上に載置された基板Wがステージ420の載置面に載置される。
処理位置において、制御装置460は、ヒータ421を動作させ、ON/OFFスイッチ448をONにして基板Wをステージ420に吸着させる。また、制御装置460は、ガス供給部450を制御して各工程のガスをシャワーヘッド430から処理チャンバ11内へ供給させる。これにより、TiClガスにより酸化タングステン膜101を除去する工程(ステップS2、S12)を行う。また、処理装置400は、チタン膜102を形成する工程(ステップS13)を行う。また、処理装置400は、チタン膜102を酸化する工程(ステップS14)を行う。また、酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS21)を行う。処理後のガスは、カバー部材422の上面側の流路を通過し、排気配管441を介して排気機構442により排気される。
酸化タングステン膜101を除去する工程(ステップS2、S12)では、ガス供給部450からTiClガス及びArガスを供給する。第1高周波電源444及び第2高周波電源446からの高周波電力は供給しない(プラズマは生成しない)。ヒータ421は、ステージ420(基板)の温度を300℃~600℃に制御する。
一方、チタン膜102を形成する工程(ステップS13)では、ガス供給部450からTiClガス、Hガス、NHガス及びArガスを供給する。また、第1高周波電源444、又は第1高周波電源444と第2高周波電源446の両方から高周波電力を供給し、プラズマを生成する。ステージ420(基板)の温度は引き続き300℃~600℃に制御される。
チタン膜102を酸化する工程(ステップS14)では、ガス供給部450からOガスを供給する。プラズマは生成してもよいし、生成しなくてもよい。また、ステージ420(基板)の温度は引き続き300℃~600℃に制御される。
酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS21)では、ガス供給部450からClガス及びArガスを供給する。また、第1高周波電源444、又は第1高周波電源444と第2高周波電源446の両方から高周波電力を供給し、プラズマを生成する。ステージ420(基板)の温度は300℃~500℃に制御される。
所定の処理が終了すると、制御装置460は、ON/OFFスイッチ448をOFFにして基板Wのステージ420への吸着を解除させ、昇降機構424を制御してステージ420を受け渡し位置に移動させる。この際、昇降ピン427の頭部がステージ420の載置面から突出し、ステージ420の載置面から基板Wを持ち上げる。
制御装置460は、ゲートバルブ412を開ける。ここで、外部の搬送機構21により、昇降ピン427の上に載置された基板Wが搬出される。搬送機構21が搬入出口411から出ると、制御装置460は、ゲートバルブ412を閉じる。
このように、図8に示される処理装置400によれば、第1の処理チャンバにて実行する所定の処理を行うことができる。第1の処理チャンバにて所定の処理を行った後、基板Wは、ルテニウム膜を成膜するための第2の処理チャンバへ真空搬送される。
[処理装置]
次に、一実施形態の成膜方法における第2の処理チャンバを実現する処理装置500の構成例について説明する。図9は、一実施形態に係る第2の処理チャンバを実現する処理装置の構成例である。
図9に示される処理装置500は、ルテニウム膜130を成膜する工程(ステップS4、S17)を行う装置である。また、処理装置500は、酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS16)を行う装置である。
図9に示される処理装置500は、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。処理装置500では、例えばルテニウム含有前駆体を供給し、基板Wにルテニウム膜を成膜する処理を行う。以下、処理チャンバ13(図7参照)に用いられる処理装置500を例に挙げて説明する。
処理装置500は、本体容器501及び支持部材502を有する。本体容器501は、上側に開口を有する有底の容器である。支持部材502は、ガス吐出機構503を支持する。また、支持部材502が本体容器501の上側の開口を塞ぐことにより、本体容器501は密閉され、処理チャンバ13を形成する。ガス供給部504は、支持部材502を貫通する供給管502aを介して、ガス吐出機構503にルテニウム含有原料ガス等のプロセスガスやキャリアガスを供給する。ガス供給部504から供給されたルテニウム含有原料ガスやキャリアガスは、ガス吐出機構503から処理チャンバ13内へ供給される。
ステージ(載置台)505は、基板Wを載置する部材であり、図7ではステージ13aとして図示している。ステージ505の内部には、基板Wを加熱するためのヒータ506が設けられている。また、ステージ505は、ステージ505の下面中心部から下方に向けて伸び、本体容器501の底部を貫通する一端が昇降板509を介して、昇降機構に支持された支持部505aを有する。また、ステージ505は、断熱リング507を介して、温調部材である温調ジャケット508の上に固定される。温調ジャケット508は、ステージ505を固定する板部と、板部から下方に延び、支持部505aを覆うように構成された軸部と、板部から軸部を貫通する穴部と、を有している。
温調ジャケット508の軸部は、本体容器501の底部を貫通する。温調ジャケット508の下端部は、本体容器501の下方に配置された昇降板509を介して、昇降機構510に支持される。本体容器501の底部と昇降板509との間には、ベローズ511が設けられており、昇降板509の上下動によっても本体容器501内の気密性は保たれる。
昇降機構510が昇降板509を昇降させると、ステージ505は、基板Wの処理が行われる処理位置(図9参照)と、搬入出口501aを介して外部の搬送機構21(図7参照)との間で基板Wの受け渡しを行う受け渡し位置(図示せず)との間を昇降する。
昇降ピン512は、外部の搬送機構21(図7参照)との間で基板Wの受け渡しを行う際、基板Wの下面から支持して、ステージ505の載置面から基板Wを持ち上げる。昇降ピン512は、軸部と、軸部よりも拡径した頭部と、を有している。ステージ505及び温調ジャケット508の板部には、昇降ピン512の軸部が挿通する貫通穴が形成されている。また、ステージ505の載置面側に昇降ピン512の頭部を収納する溝部が形成されている。昇降ピン512の下方には、当接部材513が配置されている。
ステージ505を基板Wの処理位置(図9参照)まで移動させた状態において、昇降ピン512の頭部は溝部内に収納され、基板Wはステージ505の載置面に載置される。また、昇降ピン512の頭部が溝部に係止され、昇降ピン512の軸部はステージ505及び温調ジャケット508の板部を貫通して、昇降ピン512の軸部の下端は温調ジャケット508の板部から突き出ている。一方、ステージ505を基板Wの受け渡し位置(図示せず)まで移動させた状態において、昇降ピン512の下端が当接部材513と当接して、昇降ピン512の頭部がステージ505の載置面から突出する。これにより、昇降ピン512の頭部が基板Wの下面から支持して、ステージ505の載置面から基板Wを持ち上げる。
環状部材514は、ステージ505の上方に配置されている。ステージ505を基板Wの処理位置(図9参照)まで移動させた状態において、環状部材514は、基板Wの上面外周部と接触し、環状部材514の自重により基板Wをステージ505の載置面に押し付ける。一方、ステージ505を基板Wの受け渡し位置(図示せず)まで移動させた状態において、環状部材514は、搬入出口501aよりも上方で図示しない係止部によって係止される。これにより、搬送機構21(図7参照)による基板Wの受け渡しを阻害しないようになっている。
チラーユニット515は、配管515a,515bを介して、温調ジャケット508の板部に形成された流路508aに冷媒、例えば冷却水を循環させる。
伝熱ガス供給部516は、配管516aを介して、ステージ505に載置された基板Wの裏面とステージ505の載置面との間に、例えばHeガス等の伝熱ガスを供給する。
パージガス供給部517は、配管517a、支持部505aと温調ジャケット508の穴部との隙間、ステージ505と断熱リング507の間に形成され径方向外側に向かって延びる流路、ステージ505の外周部に形成された上下方向の流路にパージガスを流す。そして、これらの流路を介して、環状部材514の下面とステージ505の上面との間に、例えば一酸化炭素(CO)ガス等のパージガスを供給する。これにより、環状部材514の下面とステージ505の上面との間の空間にプロセスガスが流入することを防止して、環状部材514の下面やステージ505の外周部の上面に成膜されることを防止する。
本体容器501の側壁には、基板Wを搬入出するための搬入出口501aと、搬入出口501aを開閉するゲートバルブ518と、が設けられている。ゲートバルブ518は、図7ではゲートバルブ63として図示している。
本体容器501の下方の側壁には、排気管501bを介して、真空ポンプ等を含む排気部519が接続される。排気部519により本体容器501内が排気され、処理チャンバ13内が所定の真空(減圧)雰囲気(例えば、1.33Pa)に設定、維持される。
制御装置520は、例えばコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置等を備える。制御装置520のCPUは、ガス供給部504、ヒータ506、昇降機構510、チラーユニット515、伝熱ガス供給部516、パージガス供給部517、ゲートバルブ518、排気部519等を制御する。これにより、制御装置520は、処理装置500の動作を制御する。なお、制御装置520による制御に必要なコンピュータに読み取り可能なプログラムは、記憶媒体に記憶されていてもよい。記憶媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、CD-ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等よりなる。なお、制御装置520は、制御装置70(図7参照)と独立に設けられていてもよく、制御装置70が制御装置520を兼ねてもよい。
処理装置500の動作の一例について説明する。なお、開始時において、処理チャンバ13内は、排気部519により真空(減圧)雰囲気となっている。また、ステージ505は受け渡し位置に移動している。
制御装置520は、ゲートバルブ518を開ける。ここで、外部の搬送機構21により、昇降ピン512の上に基板Wが載置される。搬送機構21が搬入出口501aから出ると、制御装置520は、ゲートバルブ518を閉じる。
制御装置520は、昇降機構510を制御してステージ505を処理位置に移動させる。この際、ステージ505が上昇することにより、昇降ピン512の上に載置された基板Wがステージ505の載置面に載置される。また、環状部材514が基板Wの上面外周部と接触し、環状部材514の自重により基板Wをステージ505の載置面に押し付ける。
処理位置において、制御装置520は、ガス供給部504を制御して、ルテニウム膜130を成膜する工程(ステップS4、S17)、酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS16)の処理に用いる各種のガスを供給する。また、制御装置520は、ヒータ506を動作させ、ルテニウム膜130を成膜する工程(ステップS4、S17)ではステージ420(基板)の温度を100℃~300℃に制御する。酸化チタン膜103を除去する工程(ステップS16)ではステージ420(基板)の温度を100℃~500℃に制御する。これにより、基板Wにルテニウム膜を成膜する処理等の所定の処理が行われる。処理後のガスは、環状部材514の上面側の流路を通過し、排気管501bを介して排気部519により排気される。
この際、制御装置520は、伝熱ガス供給部516を制御して、ステージ505に載置された基板Wの裏面とステージ505の載置面との間に伝熱ガスを供給する。また、制御装置520は、パージガス供給部517を制御して、環状部材514の下面とステージ505の上面との間にパージガスを供給する。パージガスは、環状部材514の下面側の流路を通過し、排気管501bを介して排気部519により排気される。
所定の処理が終了すると、制御装置520は、昇降機構510を制御してステージ505を受け渡し位置に移動させる。この際、ステージ505が下降することにより、環状部材514が図示しない係止部によって係止される。また、昇降ピン512の下端が当接部材513と当接することにより、昇降ピン512の頭部がステージ505の載置面から突出し、ステージ505の載置面から基板Wを持ち上げる。
制御装置520は、ゲートバルブ518を開ける。ここで、外部の搬送機構21により、昇降ピン512の上に載置された基板Wが搬出される。搬送機構21が搬入出口501aから出ると、制御装置520は、ゲートバルブ518を閉じる。
このように、図9に示される処理装置500によれば、基板Wにルテニウム膜を成膜する処理等の所定の処理を行うことができる。なお、処理チャンバ11を有する処理装置400及び処理チャンバ13を有する処理装置500について説明した。しかしながら、処理チャンバ12を有する処理装置、処理チャンバ14を有する処理装置についても上記のいずれかの処理装置と同様の構成を有していてもよく、異なっていてもよい。稼働率や生産性の観点から適宜、適用可能である。
今回開示された実施形態に係る成膜方法及び基板処理システムは、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。例えば、チタン膜の形成工程から直ちに第2の処理チャンバにて酸化チタン膜の除去工程を行うことも可能である。
本開示の処理装置は、Atomic Layer Deposition(ALD)装置、Capacitively Coupled Plasma(CCP)、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Radial Line Slot Antenna(RLSA)、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のいずれのタイプの装置でも適用可能である。
1 基板処理システム
11、12、13、14 処理チャンバ
20 真空搬送チャンバ
70 制御装置
100 タングステン層
101 酸化タングステン膜
102 チタン膜
103 酸化チタン膜
110 絶縁層
120 凹部
130 ルテニウム膜

Claims (11)

  1. 上部、側壁部、底部で規定される凹部が形成された絶縁層と、前記凹部の底部から露出するタングステン層と、を有する基板を載置台に準備する工程と、
    前記凹部の少なくとも底部にTiClガスを供給し、前記底部で前記タングステン層が酸化した酸化タングステン膜を除去する工程と、
    前記酸化タングステン膜を除去した後、前記凹部にルテニウム膜を埋め込む工程と、
    を有する成膜方法。
  2. 前記酸化タングステン膜を除去した後、チタン膜を形成する工程を有し、前記チタン膜により前記底部から露出する前記タングステン層の酸化を抑制する、
    請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記絶縁層は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はシリコン窒化膜上にシリコン酸化膜が形成された層のいずれかである、
    請求項1に記載の成膜方法。
  4. 凹部にルテニウム膜を埋め込む成膜方法であって、
    上部、側壁部、底部で規定される前記凹部が形成された絶縁層と、前記凹部の底部から露出するタングステン層と、を有する基板を載置台に準備する工程と、
    前記凹部にルテニウム膜を埋め込む前に、前記露出するタングステン層の上にチタン膜を形成する工程と、
    を有し、前記チタン膜により前記底部から露出する前記タングステン層の酸化を抑制する成膜方法。
  5. 前記チタン膜は、前記チタン膜の下に残存する酸化タングステン膜に含まれる酸素を吸収する、
    請求項2又は4に記載の成膜方法。
  6. 前記チタン膜を形成する工程の後、前記基板を第1の処理チャンバからルテニウム膜を埋め込むための第2の処理チャンバへ真空搬送する工程を有する、
    請求項2又は4に記載の成膜方法。
  7. 前記チタン膜を形成する工程の後、前記第1の処理チャンバにて前記凹部の少なくとも底部にOガスを供給し、前記チタン膜を酸化チタン膜に改質する工程を有する、
    請求項6に記載の成膜方法。
  8. 前記チタン膜を形成する工程の後、第1の処理チャンバにて前記凹部の少なくとも底部にClガスを供給し、前記底部の酸化チタン膜を除去する工程を有し、
    前記底部の酸化チタン膜を除去する工程の後、前記底部で前記酸化タングステン膜を除去する工程を繰り返し実行する、
    請求項5に記載の成膜方法。
  9. 前記第1の処理チャンバにて前記酸化タングステン膜を除去する工程及び前記チタン膜を形成する工程を設定回数繰り返し実行した後、前記基板を前記第1の処理チャンバから第2の処理チャンバへ真空搬送する工程を有する、
    請求項8に記載の成膜方法。
  10. 前記チタン膜を形成する工程の後又は前記酸化チタン膜に改質する工程の後、前記第2の処理チャンバにて前記凹部の少なくとも底部にClガスを供給し、前記酸化チタン膜を除去する工程を有し、
    前記酸化チタン膜を除去する工程の後、前記凹部に前記ルテニウム膜を埋め込む、
    請求項9に記載の成膜方法。
  11. 第1の処理チャンバと第2の処理チャンバとを含む複数の処理チャンバと、前記複数の処理チャンバの間にて基板を真空搬送する真空搬送チャンバと、制御装置と、を有する基板処理システムであって、
    前記制御装置は、
    上部、側壁部、底部で規定される凹部が形成された絶縁層と、前記凹部の底部から露出するタングステン層と、を有する基板を前記第1の処理チャンバの載置台に準備する工程と、
    前記凹部の少なくとも底部にTiClガスを供給し、前記底部で前記タングステン層が酸化した酸化タングステン膜を除去する工程と、
    前記酸化タングステン膜を除去した後、前記第1の処理チャンバから前記第2の処理チャンバに前記基板を真空搬送する工程と、
    前記第2の処理チャンバにて前記凹部にルテニウム膜を埋め込む工程と、
    を含む工程を制御する、基板処理システム。
JP2023035971A 2022-09-28 2023-03-08 成膜方法及び基板処理システム Pending JP2024049290A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020230124093A KR20240044338A (ko) 2022-09-28 2023-09-18 성막 방법 및 기판 처리 시스템
US18/470,878 US20240105445A1 (en) 2022-09-28 2023-09-20 Film forming method and substrate processing system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022155501 2022-09-28
JP2022155501 2022-09-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024049290A true JP2024049290A (ja) 2024-04-09

Family

ID=90609436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023035971A Pending JP2024049290A (ja) 2022-09-28 2023-03-08 成膜方法及び基板処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024049290A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11387112B2 (en) Surface processing method and processing system
JP7336884B2 (ja) 表面処理方法及び処理システム
US11152260B2 (en) Embedding method and processing system
JPWO2009099252A1 (ja) 絶縁膜のプラズマ改質処理方法
US20060269694A1 (en) Plasma processing method
KR102307270B1 (ko) 매립 방법 및 처리 시스템
WO2005098961A1 (ja) ゲート絶縁膜の形成方法、記憶媒体、及びコンピュータプログラム
US20230227973A1 (en) Ruthenium film forming method and substrate processing system
US10535528B2 (en) Method of forming titanium oxide film and method of forming hard mask
US20080184543A1 (en) Method and apparatus for manufacturing semiconductor device, and storage medium for executing the method
JP4526995B2 (ja) ゲート絶縁膜の形成方法ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体およびコンピュータプログラム
US10522467B2 (en) Ruthenium wiring and manufacturing method thereof
JP2024049290A (ja) 成膜方法及び基板処理システム
US20240105445A1 (en) Film forming method and substrate processing system
TW202420416A (zh) 成膜方法及基板處理系統
JP4593380B2 (ja) 残渣改質処理方法、プラズマ処理方法およびコンピュータ読取可能な記憶媒体
WO2022220190A1 (ja) 表面処理方法及び基板処理装置
US20230357923A1 (en) Film forming method
JP2024001745A (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP2022143537A (ja) 成膜方法及び基板処理方法
JP2008300436A (ja) バリヤ層の形成方法及び処理システム
JPWO2007123212A1 (ja) Ti膜の成膜方法