JP2024037455A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪用軸受装置において、突起部側(径方向内側)に泥水等が入り込むことを抑制して、突起部によるシール部材と外方部材のアウター側端面との密封性を比較的長く維持させることができるものとする。【解決手段】外輪2(外方部材)と、ハブ輪3及び内輪4(内方部材)と、ボール8(転動体)と、アウター側シール部材10(シール部材)と、を備える車輪用軸受装置1において、アウター側シール部材10は芯金11とシール部12とを有し、シール部12は、インナー側に向かって突出して外輪2のアウター側端面2gに接触する突起部12eと、突起部12eよりも径方向外側に配置され、インナー側に向かって突出して外輪2の面取り部2hに接触する突出部12fと、を有するものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車用の車輪用軸受装置が知られている。前記車輪用軸受装置は、内周に外側軌道面が形成された外輪(外方部材)と、外輪の外側軌道面に対向する内側軌道面が形成された内輪(内方部材)と、外輪と内輪との両軌道面間に転動自在に介装された複数のボール(転動体)と、外輪と内輪との間に形成される空間の開口部を塞ぐシール部材と、を備えている(特許文献1参照)。
国際公開第2020/012953号
車輪用軸受装置では、シール部材は外輪の内周面(もしくは、外輪のアウター側端面)に接触する突起部を備えて、シール部材と外輪の内周面との密封性を向上させるものがある。もっとも、突起部側に泥水等が入り込むことによって突起部の劣化が促進されて、シール部材と外輪の内周面との密封性が維持されなくなる虞れがあった。
そこで、本発明においては、突起部側に泥水等が入り込むことを抑制して、突起部による密封性を比較的長く維持させることができる車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
即ち、内周に外側軌道面が形成された外方部材と、前記外側軌道面に対向する内側軌道面が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に介装された複数の転動体と、前記外方部材と前記内方部材との間に形成される環状空間の開口部を塞ぐシール部材と、を備える、車輪用軸受装置であって、前記外方部材は、その外径外側面と端面との境界部分が面取りされて構成される面取り部を有し、前記シール部材は、芯金と、前記芯金に固着されるシール部と、を有し、前記シール部は、前記外方部材側に向かって突出して前記外方部材の端面に接触する突起部と、前記突起部よりも径方向外側に配置され、前記外方部材側に向かって突出して前記外方部材の前記面取り部に接触する突出部と、を有する、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本願の発明によれば、突起部側に泥水等が入り込むことを抑制することができ、突起部による密封性を比較的長く維持させることができる。
本発明の一実施形態に係る車輪用軸受装置を示す断面図。 同じく車輪用軸受装置を示す拡大断面図。 同じく車輪用軸受装置のアウター側シール部材を示す拡大断面図。 同じく車輪用軸受装置を示す拡大断面図。
以下に、図1から図4を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態である車輪用軸受装置1について説明する。
図1または図2に示すように、車輪用軸受装置1は、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材である外輪2、内方部材であるハブ輪3、内輪4、転動列である二列のインナー側ボール列5、アウター側ボール列6、シール部材であるインナー側シール部材9、シール部材であるアウター側シール部材10を備える。ここで、本明細書において、インナー側とは、車輪用軸受装置1を車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表し、アウター側とは、車輪用軸受装置1を車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表す。また、車輪用軸受装置1の回転軸と平行な方向を「軸方向」、車輪用軸受装置1の回転軸に直交する方向を「径方向」、車輪用軸受装置1の回転軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」と表す。
外輪2は、インナー側ボール列5及びアウター側ボール列6を介してハブ輪3と内輪4を支持するものである。外輪2は、略円筒状に形成されている。外輪2の内径面には、インナー側の外側軌道面2cとアウター側の外側軌道面2dとが設けられている。外輪2の外周面には、懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2eが一体に形成されている。
ハブ輪3は、車両の車輪を回転自在に支持するものである。ハブ輪3は、円柱状に形成されている。ハブ輪3のインナー側端部には、外周面に縮径された小径段部3aが形成されている。ハブ輪3のアウター側端部には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bが一体的に形成されている。車輪取り付けフランジ3bには、円周等配位置にハブボルト3dが挿通されている。また、ハブ輪3は、アウター側の内側軌道面3cが外輪2のアウター側の外側軌道面2dに対向するように配置されている。ハブ輪3には、小径段部3aに内輪4が嵌合されている。
外輪2の内径面とハブ輪3の外形面との間には環状空間が形成されている。外輪2とハブ輪3との間に形成されている環状空間のインナー側端部には、インナー側シール部材9が嵌合可能なインナー側の開口部2aが形成されている。外輪2とハブ輪3との間に形成されている環状空間のアウター側端部には、アウター側シール部材10が嵌合可能なアウター側の開口部2bが形成されている。外輪2は外径外側面2fとアウター側端面2gとの境界部分がC面取りされて構成されている。前記外輪2の面取りされる部分は面取り部2hとして構成される。外輪2の面取り部2hは面取りされることから交差が比較的小さくなるように構成されている。
内輪4は、インナー側ボール列5とアウター側ボール列6とに予圧を与えるものである。内輪4の外周面には、周方向に環状の内側軌道面4aが形成されている。内輪4は、かしめによりハブ輪3のインナー側端部に固定されている。つまり、ハブ輪3のインナー側には、内輪4によって内側軌道面4aが構成されている。内輪4は、その内側軌道面4aが外輪2のインナー側の外側軌道面2cに対向するように配置されている。
インナー側ボール列5とアウター側ボール列6とは、転動体である複数のボール8が樹脂製の保持器7によって環状に保持されている。インナー側ボール列5は、内輪4の内側軌道面4aと、外輪2のインナー側の外側軌道面2cとの間に転動自在に介装されている。アウター側ボール列6は、ハブ輪3の内側軌道面3cと、外輪2のアウター側の外側軌道面2dとの間に転動自在に介装されている。
保持器7は、ボール8を保持するものである。保持器7は、耐油性、耐摩耗性、潤滑性に優れた合成樹脂であるポリアミド46(PA46)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド9T(PA9T)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等から構成されている。また、補強材として、樹脂の中にグラスファイバ又はカーボンファイバ等が含まれていてもよい。
ボール8は、高炭素クロム軸受鋼SUJ2からなる鋼球等から構成されている。複数のボール8は、保持器7のポケットPtに回転自在に保持されている。
インナー側シール部材9は、外輪2とハブ輪3との間に形成される環状空間のインナー側の開口部2aを塞ぐ。
図2に示すように、アウター側シール部材10は、外輪2とハブ輪3との間に形成される環状空間のアウター側の開口部2bを塞ぐ。アウター側シール部材10は、シール板と同じ材質の鋼板を略円筒状に形成された芯金11と、芯金11に固着されて芯金11と一体的に構成されるシール部12と、を有する。
アウター側シール部材10の芯金11は、円環状に形成され、円筒部11aと、内径部11bと、円板部11cと、を有する。
円筒部11aは、外輪2のアウター側の端部内周に所定のシメシロを介して圧入される。内径部11bは、円筒部11aから径方向内方に屈曲して延びる。円板部11cは、円筒部11aから径方向外方に延び、外輪2のアウター側端面2gに密着する。円板部11cを外輪2のアウター側端面2gに密着させることにより、アウター側シール部材10におけるアウター側の開口部2bに配置された状態の位置決めを精度良く行うことができ、また、アウター側シール部材10によるアウター側の開口部2bの密封性を向上させることができる。
アウター側シール部材10のシール部12は、例えばNBR(アクリロニトリル-ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなり、グリースリップ12aと、第一サイドリップ12bと、第二サイドリップ12cと、堰部12dと、突起部12eと、突出部12fと、を有する。
シール部12のグリースリップ12aは、芯金11の径方向内側端部から径方向内側且つインナー側へ向けて延出している。グリースリップ12aの先端部はハブ輪3の外周面3eに接触している。第一サイドリップ12bは、グリースリップ12aよりも径方向外側に配置されており、径方向外側且つアウター側へ向けて延出している。第一サイドリップ12bの先端部は、グリースリップ12aの先端部よりもアウター側でハブ輪3の外周面3eに接触している。第二サイドリップ12cは、第一サイドリップ12bよりも径方向外側に配置されており、径方向外側且つアウター側へ向けて延出している。第二サイドリップ12cの先端部はハブ輪3の外周面3eに接触している。堰部12dは、芯金11の円板部11cを覆い且つ芯金11から径方向外側に突出するように形成されている。堰部12dは、外輪2のアウター側端面2gより径方向外側に突出するように形成されている。
芯金11の円板部11cにおける径方向中途部から径方向外側端部に亘る部分は、インナー側の面が切り欠かれるようにして他の部分に比べて若干肉薄状に構成されている。円板部11cの肉薄状の部分は、シール部12によって覆われている。
シール部12の突起部12eは、芯金11の円板部11cの肉薄状の部分に配置されるシール部12からインナー側(軸方向における外輪2のアウター側端面2g側)に向かって突出するように構成されている。突起部12eのインナー側への突出長さは0.2mmから0.3mm程度で構成されている。突起部12eは環状に構成されている。突起部12eは、インナー側に行くに従って径方向の幅が狭くなるような断面視約三角形状に形成されている。突起部12eは、アウター側シール部材10がアウター側の開口部2bに配置された状態において、弾性変形して外輪2のアウター側端面2gに接触している。
このようにシール部12の突起部12eがインナー側(外輪2のアウター側端面2g側)に向かって突出して外輪2のアウター側端面2gに接触することから、アウター側シール部材10と外輪2(外方部材)のアウター側端面2gとの密封性を向上させることができる。
シール部12の突起部12e内には芯金11が配置されないように構成される。このように構成することによって、突起部12eが比較的弾性変形し易くなり、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する作業を比較的容易に行うことができる。
シール部12の突出部12fは、突起部12eよりも径方向外側に配置されている。突出部12fは、芯金11の円板部11cの肉薄状の部分に配置されるシール部12からインナー側(軸方向における外輪2のアウター側端面2g側)に向かって突出するように構成されている。突出部12fは環状に構成されている。突出部12fは、突起部12eよりもインナー側に向かって突出する長さが長く構成されている。突出部12fの径方向外側の面が軸方向と概ね平行する面で構成され、突出部12fの径方向内側の面が軸方向に対して傾斜する面で構成され、突出部12fのインナー側の面(インナー側端面)が軸方向と概ね直交する面で構成されている。即ち、突出部12fは概ね台形状に形成されている。突出部12f(突出部12fの径方向内側の傾斜面)は、アウター側シール部材10がアウター側の開口部2bに配置された状態において、外輪2の面取り部2hに弾性変形して接触している。
このようにシール部12は、突起部12eよりも径方向外側に配置され、インナー側(軸方向における外輪2のアウター側端面2g側)に向かって突出して外輪2の面取り部2hに接触する突出部12fを有することによって、突出部12fから突起部12e側(径方向内側)に泥水等が入り込むことを抑制することができ、突起部12eによるアウター側シール部材10と外輪2(外方部材)のアウター側端面2gとの密封性を比較的長く維持させることができる。
突出部12fのインナー側(軸方向における外輪2のアウター側端面2g側)への突出長さは0.5mm以上で構成されると好適である。このように構成することによって、突出部12fから突起部12e側(径方向内側)に泥水等が入り込むことをより確実に抑制することができる。
突出部12fのインナー側への突出長さは2.0mm以下で構成されると好適である。このように構成することによって、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する際に突出部12fの機能性が損なわれるような変形が生じることを抑制することができる。
ここで、図2に示す線A、点B、線Cについて説明する。線Aは、軸方向に対して直交するようにアウター側ボール列6のボールの中心位置Pから径方向外側に延出する仮想の線である。点Bは、外輪21の外径外側面2fと線Aとが交差する位置を示す。線Cは、点Bから軸心方向外側に延出する仮想の線である。
シール部12の突出部12fの径方向外側の面は、外輪2の外径外側面2fよりも径方向内側に位置する。突出部12fの径方向外側の面は、線Cよりも径方向内側に位置する。
このように突出部12fの径方向外側の面が線Cよりも径方向内側に位置するような突出部12fの径方向の厚みを構成することによって、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する際に突出部12fの機能性が損なわれるような変形が生じることを抑制することができる。
外輪2の面取り部2hの傾斜する角度は軸方向に対して45°以下で構成されると好適である。このように構成することによって、突出部12fから突起部12e側に泥水等が入り込むことをより確実に抑制することができる。
外輪2の面取り部2hの傾斜する角度は軸方向に対して10°以上で構成されると好適である。このように構成することによって、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する際に突出部12fの機能性が損なわれるような変形が生じることを抑制することができる。
シール部12の突出部12fの径方向内側面(外輪2の面取り部2hに接触する面)は、外輪2の面取り部2hの傾斜する角度に対して軸心側に20°以下(0°以上20°以下)で傾斜するように構成されると好適である。このように構成することによって、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する際に突出部12fの機能性が損なわれるような変形が生じることを抑制することができる。
シール部12の突出部12f内には芯金11が配置されないように構成される。このように構成することによって、突起部12eが比較的弾性変形し易くなり、アウター側シール部材10をアウター側の開口部2bに圧入する作業を比較的容易に行うことができる。
なお、突出部12fの径方向内側面はハブ輪3の面取り部2hに接触していない構成として、ラビリンスリップとして構成しても良いものとする。
図3を用いてシール部12の変形例について説明する。図3に示す実施形態については、シール部12の構成の一部が異なるものであり、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、シール部12の突出部12fの径方向内側面(外輪2の面取り部2hに接触する面)は、凹凸部12gを有する。凹凸部12gは突出部12fの径方向内側面のインナー側端部に設けられる。凹凸部12gは筋条に構成されている。このように構成することによって、突出部12fによる面取り部2hに接触する面による接触圧を比較的高く構成することができ、突出部12fから突起部12e側(径方向内側)に泥水等が入り込むことをより確実に抑制することができる。なお、凹凸部12gは筋条に構成されることに限定されず、例えば、複数個の点状の凸部を有するように構成してもよいものとする。
図4を用いてシール部12の変形例について説明する。図4に示す実施形態については、シール部12の構成の一部が異なるものであり、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、シール部12の堰部12dは、外輪2の外径外側面2fより径方向外側に突出せず、外輪2の外径外側面2fよりも径方向内側に位置している。堰部12dの径方向外側端面の径方向の位置は、突出部12fの径方向外側端面の径方向と位置と概ね一致して構成され、堰部12dの径方向外側端面と突出部12fの径方向外側端面とが連続するように構成されている。
シール部12は、第三サイドリップ12hと、第四サイドリップ12iと、を有する。第三サイドリップ12hは、第二サイドリップ12cよりも径方向外側に配置されており、径方向外側且つアウター側へ向けて延出している。第三サイドリップ12hの先端部はハブ輪3の外周面3eに接触している。なお、第三サイドリップ12hの先端部はハブ輪3の外周面3eに接触していない構成として、ラビリンスリップとして構成しても良いものとする。第四サイドリップ12iは、第三サイドリップ12hよりも径方向外側に配置されており、径方向外側且つアウター側へ向けて延出している。第四サイドリップ12iの先端部はハブ輪3の外周面3eに近接しているが接触しておらず、ラビリンスリップとして構成されている。なお、第四サイドリップ12iの先端部は、ハブ輪3の外周面3eに接触する構成としても良いものとする。このように構成することによって、径方向内側に泥水等が入り込むことを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、更に種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 車輪用軸受装置
2 外輪(外方部材)
2a インナー側開口部
2b アウター側開口部
2c 外面軌道面
2d 外面軌道面
2e フランジ
2f 外径外側面
2g アウター側端面
2h 面取り部
3 ハブ輪(内方部材)
3a 小径段部
3b フランジ
3c 内側軌道面
3d ハブボルト
3e 外周面
4 内輪(内方部材)
4a 内側軌道面
5 インナー側ボール列
6 アウター側ボール列
7 保持器
8 ボール
9 インナー側シール部材
10 アウター側シール部材
11 芯金
12 シール部
12a グリースリップ
12b 第一サイドリップ
12c 第二サイドリップ
12d 堰部
12e 突起部
12f 突出部
12g 凹凸部
12h 第三サイドリップ
12i 第四サイドリップ

Claims (5)

  1. 内周に外側軌道面が形成された外方部材と、
    前記外側軌道面に対向する内側軌道面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に介装された複数の転動体と、
    前記外方部材と前記内方部材との間に形成される環状空間の開口部を塞ぐシール部材と、
    を備える、車輪用軸受装置であって、
    前記外方部材は、その外径外側面と端面との境界部分が面取りされて構成される面取り部を有し、
    前記シール部材は、芯金と、前記芯金に固着されるシール部と、を有し、
    前記シール部は、軸方向における前記外方部材側に向かって突出して前記外方部材の端面に接触する突起部と、前記突起部よりも径方向外側に配置され、軸方向における前記外方部材側に向かって突出して前記外方部材の前記面取り部に接触する突出部と、を有する、ことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記突出部の前記外方部材側への突出長さは0.5mm以上で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記外方部材の前記面取り部の傾斜する角度は軸方向に対して45°以下で構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記突出部における前記面取り部に接触する面は、前記外方部材の前記面取り部の傾斜する角度に対して軸心側に20°以下で傾斜する、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記突出部における前記面取り部に接触する面は凹凸部を有する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
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