JP2024036147A - 記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷装置の利用に関する契約に関する契約情報を取得し、且つネットワークに接続可能な印刷装置をより適切に制御すること。【解決手段】記録装置は、記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を、ネットワークを介して取得可能な取得手段と、記録装置に対するインクの充填を禁止するための禁止制御を実行する制御手段と、記録装置がいずれかのネットワークと接続した場合、禁止制御を解除する解除手段と、を有することを特徴とする。【選択図】図14

Description

本開示は、記録装置、記録装置の制御方法、及びプログラムに関する。
印刷装置は、ユーザの元に出荷された後、利用可能な状態にするために初期設置作業が行われる。ユーザは取扱説明書、印刷装置の操作画面、または携帯端末などを参照しながら指定された手順に従って初期設置を行う。
初期設置においてユーザが行う主な設定に、インクセットアップとネットワークセットワークとがある。インクセットアップとは、印刷装置が印刷するために消耗品であるインクを印刷装置に取り付けて印刷装置にインクを充填させる作業である。また、ネットワークセットアップとは、ネットワークを介して印刷装置と外部装置とが通信するために、印刷装置を所望のアクセスポイントに接続させるための設定を行う作業である。また、ネットワークセットアップが完了すると、セットアップされたネットワークを介し、契約サービスの確認が行われる。
上記の2つのセットアップには直接的な前後関係がないため、いずれのセットアップを先に行ってもよいものとされている。特許文献1では、インクセットアップとネットワークセットワークとを並行して行う旨の記載が開示されている。
特開2021-22876号公報
ところで、印刷装置の利用に関する契約に関する契約情報を取得し、且つネットワークに接続可能な印刷装置が普及するにつれ、当該印刷装置をより適切に制御することが要望されている。
そこで本発明は、印刷装置の利用に関する契約に関する契約情報を取得し、且つネットワークに接続可能な印刷装置をより適切に制御することを目的とする。
本開示の一態様に係る記録装置は、記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を、ネットワークを介して取得可能な取得手段と、前記記録装置に対するインクの充填を禁止するための禁止制御を実行する制御手段と、前記記録装置がいずれかのネットワークと接続した場合、前記禁止制御を解除する解除手段と、を有することを特徴とする。
本開示によれば、印刷装置の利用に関する契約に関する契約情報を取得し、且つネットワークに接続可能な印刷装置をより適切に制御することができる。
印刷システムの構成を示す図である。 プリンタの外観図である。 プリンタのハードウェア構成を示す図である。 プリンタのソフトウエアモジュール図である。 クラウドサーバーのハードウェア構成を示す図である。 クラウドサーバーのソフトウエアモジュール図である。 WebAPIデータ構造図である。 クラウドサーバーのレコードデータを示す図である。 クラウドサーバーの処理フローチャートである。 プリンタのインクセットアップ概要図である。 プリンタのインクセットアップ外観図である。 プリンタのインクセットアップ構成図である。 プリンタのインクセットアップ外観図である。 プリンタの初期設置時のフローチャートである。 インクセットアップのフローチャートである。 プリンタのインクセットアップのフローチャートである。 プリンタの表示画面を示す図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を例示的に説明する。ただし、本開示については、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下に記載する実施形態に対して適宜変更、改良が加えられたものについても本開示の範囲に入ることが理解されるべきである。
<実施形態1>
図1は、印刷システム100の構成を示す図である。印刷システム100は、ローカルエリアネットワーク102およびインターネット104で接続された、クラウドサーバー200およびデバイス400を含む。デバイス400にはネットワーク接続が可能な各種装置が含まれる。デバイス400は、例えばスマートフォン500、プリンタ300、パーソナルコンピュータもしくはワークステーションなどのクライアント端末401、またはデジタルカメラ402などが挙げられる。ただし、デバイス400はこれらの種類に限られるものではなく、例えば冷蔵庫、テレビ、またはエアコンなどの家電製品を含むものであってもよい。これらのデバイス400はローカルエリアネットワーク102で相互に接続され、ローカルエリアネットワーク102に設置されているルータ103を介してインターネット104と接続することが可能である。ここで、ルータ103はローカルエリアネットワーク102とインターネット104とを接続する機器として図示されているが、ローカルエリアネットワーク102を構成する無線LANアクセスポイント機能を持たせることも可能である。この場合、各デバイス400は有線LANでルータ103と接続する以外に、無線LANでアクセスポイントと接続してローカルエリアネットワーク102に参加するように構成することができる。例えばプリンタ300またはクライアント端末401は、有線LANで接続し、スマートフォン500またはデジタルカメラ402は、無線LANで接続するように構成することも可能である。各デバイス400は、ルータ103を介して接続されたインターネット104を経由してクラウドサーバー200と相互に通信することが可能である。また、各デバイス400どうしもローカルエリアネットワーク102を経由して相互に通信することが可能である。また、スマートフォン500およびプリンタ300は、近距離無線通信101によって通信可能である。近距離無線通信101としては、Bluetooth(登録商標)規格またはNFC規格に則った無線通信を利用するものが考えられる。またスマートフォン500は携帯電話回線網105とも接続されており、この携帯電話回線網105を介してクラウドサーバー200と通信することもできる。なお、この構成は本実施形態の一例を示すものであって、異なる構成を取るものであってもよい。例えばルータ103がアクセスポイント機能を備えている例を示したが、アクセスポイントはルータ103と異なる装置で構成してもよい。
図2は、プリンタ300の外観図である。本実施形態では、プリンタにスキャナ、またはその他の機能を兼ね備えたマルチファンクションプリンタ(MFP)を例にしている。図2(a)は、プリンタ300の全体外観図を表している。原稿台301はガラス状の透明な台であり、原稿をのせてスキャナで読み取る際に使用する。原稿台圧板302はスキャナで読み取りを行う際に原稿が浮かないように原稿台に押しつけるとともに、外光がスキャナユニットにはいらないようにするためのカバーである。印刷用紙挿入口303は、様々なサイズの用紙をセットする挿入口である。ここにセットされた用紙は一枚ずつ印刷部に搬送され、所望の印刷を行って印刷用紙排出口304から排出される。
図2(b)はプリンタ300上面の外観図を表している。原稿台圧板302の上部には操作パネル305および近距離無線通信ユニット306が配置されている。操作パネル305は、タッチパネル方式の液晶表示器で構成されており、各種表示を行ったり、利用者のプリンタ300への操作入力を行ったりすることができる。
近距離無線通信ユニット306、は近距離無線通信を行うためのユニットであり、所定距離内にいる通信相手の近距離無線通信ユニットと通信を行うことができる。無線LANアンテナ307は、無線LANを用いてローカルエリアネットワーク102と接続して通信を行うためのアンテナが埋め込まれている。
図3は、プリンタ300の構成を示すブロック図である。プリンタ300は、装置全体の制御を行うメインボード310、無線LANユニット308、および近距離無線通信ユニット306を有する。メインボード310に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU311は、内部バス312を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ313に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ314の内容とに従って動作する。CPU311は、スキャナ機構制御回路315を制御して原稿を読み取り、データメモリ314中の画像メモリ316に格納する。また、CPU311は印刷機構制御回路317を制御してデータメモリ314中の画像メモリ316の画像を記録媒体に印刷することができる。CPU311は、無線LAN制御回路318を通じて無線LANユニット308を制御することで、他の通信端末装置と無線LAN通信を行う。またCPU311は近距離無線通信制御回路319を介して近距離無線通信ユニット306を制御することによって、他の近距離無線通信端末との接続を検知したり、他の近距離無線通信端末との間でデータの送受信を行ったりすることができる。CPU311は、操作部制御回路320を制御することによって操作パネル305にプリンタ300の状態または機能選択メニューの表示制御を行ったり、ユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。また、CPU311は、カバー機構制御回路321を制御してカバー322またはカバー326の状態を検知したり開閉を固定したりすることでカバーを管理することが可能である。尚、カバー326は、インクタンク内蔵型プリンタが備えている。インクタンク内蔵型プリンタの説明は後述する。また、操作に関する制御を操作部制御回路320が行い、カバー322またはカバー326の管理をカバー機構制御回路321が行うとしているが、これらは同一の制御回路であってもかまわない。また、CPU311は、プリンタヘッド制御回路323を制御してプリンタヘッド324またはインクタンク325の状態を検知したり、プリンタヘッド324の位置を変更することでプリンタヘッド324またはインクタンク325を管理することが可能である。尚、印刷に関する制御を印刷機構制御回路317が行い、プリンタヘッド324またはインクタンク325の管理をプリンタヘッド制御回路323が行うとしているが、これらは同一の制御回路であってもかまわない。
図4は、プリンタ300上で動作するソフトウェアのモジュール構成を示す図である。プリンタ300で動作するプリンタ制御ソフトウェア1300は、組込制御オペレーティングシステム(OS)1301上で動作する。各モジュールは、大きくシステム制御層1310、ジョブ管理層1320、ミドルウェア層1330、またはアプリケーション層1340に分類される。組込み制御OS1301は、プリンタ制御ソフトウェア1300の基本動作を制御するオペレーティングシステム(OS)であり、一般的に応答性に優れたリアルタイムOSが用いられる。システム制御層1310は、主にプリンタ300のハードウェア制御を制御するモジュール群である。印刷制御モジュール1311は、印刷機構制御回路317を制御してプリンタ300の印刷動作を実行したり、プリンタヘッド制御回路323を制御してプリンタヘッド324またはインクタンク325を管理したりするための制御モジュールである。読取制御モジュール1312は、スキャナ機構制御回路315を制御して原稿台301に置かれた原稿の読取動作を実行するための制御モジュールである。
パネル制御モジュール1313は、プリンタ300の操作パネル305の表示を制御したり、各種キー操作またはカバー322の状態を検出したりするための制御モジュールである。メモリ管理モジュール1314は、データメモリ314または画像メモリ316の動的割当て等の管理を行うための制御モジュールである。電源制御モジュール1315は、プリンタ300の電源制御を行い、動作に必要な電力をハードウェアの各ブロックに供給したり、省電力モード制御を行ったりするための制御モジュールである。近接無線通信制御モジュール1316は、近距離無線通信ユニット306を制御して、スマートフォン500などの端末装置と通信を行うための制御モジュールである。ネットワーク通信制御モジュール1317は、無線LANユニット308を制御して、外部装置とLAN通信を行うための通信物理層制御を行うための制御モジュールである。ジョブ管理層1320は、上位層からのジョブ実行要求に対してハードウェアのリソース割当て、排他制御、スケジューリングなどを行いながらシステム制御層1310を利用して各種動作を実行するモジュール群である。ミドルウェア層1330は、アプリケーション層1340とジョブ管理層1320との中間に位置しており、アプリケーション層1340にある複数の機能モジュールから共通利用されるモジュール群をまとめたものである。アプリケーションフレームワーク1331は、アプリケーション層1340からジョブ管理層1320にジョブ実行を要求する際に共通的に用いられるフレームワークモジュールである。
ネットワークプロトコルスタック1332は、HTTPまたはTCP/IPなど、各種のネットワークプロトコルに則した通信を行うためのモジュールである。暗号処理モジュール1333は、ネットワーク通信等で必要になる暗号化、または復号の処理を行うためのモジュールである。Webサーバーモジュール1334は、リモートUIコンテンツを配信するために、プリンタ300をWebサーバーとして動作させるためのモジュールである。アプリケーション層1340は、プリンタ300の各種機能を実現するアプリケーション群である。コピーアプリケーション1341は、原稿を読み取って印刷する、コピー動作を実行するためのアプリケーションモジュールである。ドライバ印刷アプリケーション1342は、スマートフォン500またはクライアント端末401のプリンタドライバからジョブを受信して動作を実行するためのアプリケーションモジュールである。ドライバからのジョブには、印刷動作を実行する印刷ジョブ、原稿を読み取って画像データを出力するスキャンジョブ、または外部装置と情報のやり取りを行ってプリンタ300の設定や管理を行うメンテナンスジョブなどがある。標準印刷アプリケーション1343は、スマートフォン500のシステムが持つ標準印刷サービスからジョブを受信して動作を実行するアプリケーションモジュールである。標準印刷サービスからのジョブには、印刷動作を実行する印刷ジョブ、または原稿を読み取って画像データを出力するスキャンジョブがある。ただし、標準印刷サービスは、スマートフォンメーカまたは標準OSベンダが提供するものであるため、個々のメーカのプリンタ機種に関する固有の設定、管理は行うことができないという制約がある。リモートUIモジュール1344は、Webサーバーモジュール1334を用いて、プリンタ300が持つリモートUI機能を外部装置に提供するモジュールである。リモートUIを用いることによって、プリンタ300の設定または管理を行うことが可能になる。特に本実施形態に示したプリンタ300では、操作パネル305で表示したり設定したりできる情報が限られているため、より詳細な設定、管理を行うためにリモートUIが用いられる。また、スマートフォン500またはクライアント端末401に専用のドライバが用意されていない場合には、標準印刷サービスのみとなるため、詳細な設定・管理を行うためにはリモートUIの利用が必須となる。
本実施形態のプリンタ300は、後述のネットワークセットアップにより接続モードが設定され、設定された接続モードに基づいた接続形態により、スマートフォン500と通信を行う。本実施形態のプリンタ300は、インフラストラクチャー接続により通信を行う場合は、接続モードとしてインフラストラクチャー接続モードが設定される。
<<インフラストラクチャー(インフラ)接続方式について>>
インフラ接続は、通信を行う機器(例えば、スマートフォン500またはプリンタ300)のネットワークを統括するアクセスポイント(例えば、ルータ103)と接続し、機器同士がアクセスポイントを介して通信するための接続形態である。プリンタ300は、接続モードの1つとして、インフラ接続で通信するためのモード(インフラ接続モード)でも動作可能である。本実施形態では、インフラ接続は、IEEE802.11シリーズの通信規格によって実現されるものとする。
インフラ接続において、各機器は機器探索コマンドによりアクセスポイントを探索する。アクセスポイントが探索されると、機器とアクセスポイントとの間で残りの無線接続の処理(無線接続の確立等)を経て、その後、IP接続の処理(IPアドレスの割当等)を行うことになる。なお、機器とアクセスポイントとの間で無線接続を実現する場合に送受信されるコマンドやパラメータについては、IEEE802.11シリーズの通信規格で規定されているものを用いればよく、ここでの説明は省略する。
本実施形態においてプリンタ300がインフラ接続で動作する際はルータ103が親局、プリンタ300が子機として動作する。すなわち本実施形態では、インフラ接続は、子機として動作するプリンタ300と親機として動作する装置との間の接続を指す。プリンタ300がインフラ接続を確立しており、且つスマートフォン500もルータ103とのインフラ接続を確立している場合、プリンタ300とスマートフォン500との間で、ルータ103を介した通信が可能となる。インフラ接続における通信に使用されるチャネルは、ルータ103により決定されるため、プリンタ300は、ルータ103により決定されたチャネルを使用してインフラ接続における通信を実行する。本実施形態では、プリンタ300は、インフラ接続における通信に、2.4GHzの周波数帯に対応するチャネルと、5GHzの周波数帯に対応チャネルとを使用可能であるものとする。なおプリンタ300は、インフラ接続における通信には、5GHzの周波数帯のうちDFS帯に対応するチャネルも使用可能である。なお、スマートフォン500は、プリンタ300およびルータ103を介して通信するためには、ルータ103によって形成され、スマートフォン500が属するネットワーク上に、プリンタ300が属していることを認識する必要がある。
なお本実施形態では、プリンタ300は、ダイレクト接続とインフラ接続とを並行して確立することが可能である。言い換えれば、プリンタ300は、自身が子機となるWi-Fi接続と自身が親機となるWi-Fi接続とを並行して確立することが可能である。このように上述の2つの接続を並行して確立した状態で動作することを同時動作という。なおダイレクト接続とは、具体的には、ルータ103等の外部装置を介さずに装置同士が直接(すなわちPeer to Peerで)無線接続する形態を指す。
<<ネットワークセットアップについて>>
本実施形態においてスマートフォン500は、インフラ接続モードでプリンタ300を動作させるための設定であるネットワークセットアップを、プリンタ300との無線通信を用いて実行する。本実施形態におけるネットワークセットアップは、無線通信によって実行されるためケーブルレスセットアップ(CLS)とも呼ばれる。なお、ネットワークセットアップは、有線通信によって実行されても良い。
スマートフォン500は、ROM104や外部記憶装置106等に格納されている所定のアプリケーションが起動されているときに、プリンタ300に対してネットワークセットアップを行う。所定のアプリケーションとは、プリンタ300の接続先のアクセスポイントの設定を行ったり、プリンタ300にスマートフォン500内の画像データや文書データ等を印刷したりするためのアプリケーションであり、以後印刷用アプリという。なお、印刷用アプリは、プリンタ300の接続先のアクセスポイントを設定する機能や印刷機能以外に、他の機能を備えていても良い。例えば、印刷用アプリは、プリンタ300がスキャン機能を備えている場合に、プリンタ300にセットされた原稿をスキャンさせる機能や、プリンタ300の他の設定を行う機能、プリンタ300の状態を確認する機能等を備えていても良い。ユーザは、印刷用アプリが表示する表示画面を介して、所望の画像の印刷、通信装置の設定等、または通信装置の備える機能を利用することができる。
例えば、印刷用アプリが表示するプリントボタンの押下を検知すると、スマートフォン500は、プリンタ300に印刷を実行させるための処理を実行する。当該処理は、印刷対象の画像の選択を受け付ける処理や、プリンタ300に印刷を実行させるための印刷ジョブの送信処理を含む。
また、スキャンボタンの押下を検知すると、スマートフォン500は、プリンタ300にスキャンを実行させるための処理を実行する。当該処理は、プリンタ300にスキャンを実行させるためのスキャンジョブの送信処理や、スキャンジョブに基づいて実行されたスキャンにより得られた画像の受信処理を含む。
また、プリンタセットアップボタンの押下を検知すると、スマートフォン500は、ネットワークセットアップを開始する。
プリンタ300は、ネットワークセットアップを実行するためのモードである接続設定モード(接続設定状態)で動作可能であり、接続設定モードで動作している状態で、ネットワークセットアップを実行する。接続設定モードの詳細は後述する。
スマートフォン500は、プリンタ300をインフラ接続モードとして動作させる場合、インフラ接続モードとして動作させるための設定情報であるインフラ設定情報をプリンタ300に無線送信する。インフラ設定情報には、ルータ103に関する情報が含まれる。ルータ103に関する情報とは、例えば、SSID(Service Set Identifier)やパスワード、周波数帯に関する情報等である。
本実施形態では、ネットワークセットアップにおける、インフラ設定情報の送信には、スマートフォン500とプリンタ300との間の接続設定用のダイレクト接続が用いられる。そして、本実施形態では接続設定用のダイレクト接続として、Wi-Fiを用いたネットワークセットアップを実行しているが、これに限らない。例えば、Bluetooth等のWi-Fi以外の無線通信規格が用いられても良いし、有線LANやUSB(Universal Serial Bus)等の有線通信規格が用いられても良い。
ネットワークセットアップによって、スマートフォン500とプリンタ300との間に、Wi-Fiによるインフラ接続、またはダイレクト接続が確立した後は、確立した接続を介して、スマートフォン500とプリンタ300との間で通信が可能となる。具体的には、例えば、スマートフォン500は、確立した接続を介して、プリンタ300に印刷を実行させるための印刷ジョブや、プリンタ300にスキャンを実行させるためのスキャンジョブをプリンタ300に送信することが可能である。
<<接続設定モードについて>>
上述したように、プリンタ300は、接続設定モードで動作可能である。プリンタ300が接続設定モードでの動作を開始するためのトリガーは、例えば、接続設定モード用ボタンをユーザが押下することであっても良いし、プリンタ300が起動(ソフトオン状態に移行)することであっても良い。なお、接続設定モード用ボタンは、プリンタ300が備えるハードウェアボタンであっても良いし、プリンタ300が操作表示部160に表示するソフトウェアボタンであっても良い。プリンタ300は、接続設定モードでの動作を開始すると、Wi-Fi通信を有効化する。具体的には、プリンタ300を接続設定モード専用のAPとして動作させる。これにより、プリンタ300は、スマートフォン500とWi-Fiによるダイレクト接続を確立可能な状態になる。接続設定モード専用のAPと接続するための接続情報(SSID等)は、スマートフォン500にインストールされたプリンタ300用セットアッププログラムに予め保持されているものとする。また、スマートフォン500は、接続設定モード専用のソフトAPと接続するための接続情報を予め認識しているものとする。そのため、ダイレクト接続モードにおいて有効化されるアクセスポイントの接続情報と異なり接続設定モード専用のソフトAPモードと接続するための接続情報の少なくとも一部(SSIDの少なくとも一部等)は、ユーザによって任意に変更できないものとする。また本実施形態では、接続設定モード専用のソフトAPと接続するためのパスワードは無く、スマートフォン500はSSIDさえ認識していれば、接続設定モードで動作するプリンタ300とパスワード無しに接続することができるものとする。なおこの形態に限定されない。例えば、接続設定モード専用のソフトAPと接続するためのパスワードも、プリンタ300用セットアッププログラムに予め保持されており、パスワードが利用されて接続設定モードで動作するプリンタ300との接続が行われる形態であっても良い。
なお、接続設定モードにおいて、プリンタ300は、通常のWi-Fiでなく、Wi-Fi Direct(WFD)によってスマートフォン500と接続しても良い。すなわち、プリンタ300は、Group Ownerして動作し、WFDによる通信によってスマートフォン500から設定情報を受信しても良い。なおWFDはWi-Fi Allianceによって策定された規格であり、IEEE802.11シリーズの通信規格(Wi-Fiの通信規格)に含まれる規格である。また接続設定モードにおいて、プリンタ300は、Bluetoothによってスマートフォン500と接続しても良い。すなわち、プリンタ300は、Bluetoothにおけるスレーブ装置して動作し、Bluetoothによる通信(Bluetooth接続を介した通信)によってスマートフォン500から設定情報を受信しても良い。なおBluetoothは、Bluetooth Classicであっても良いし、Bluetooth Low Energy(BLE)であっても良い。BLEが用いられる場合、通信装置は接続設定モードでの動作を開始すると、BLE規格に基づくアドバタイズ情報の送信を開始し、アドバタイズ情報を受信したスマートフォン500とのBLE接続を可能な状態になる。また接続設定モードは、Wi-FiおよびBluetoothのどちらも利用可能な状態であっても良い。すなわち、接続設定モードで動作するプリンタ300は、スマートフォン500からWi-Fiで接続要求を受け付けた場合は、Wi-Fi接続を介して設定情報を受信しても良い。また、スマートフォン500からBluetoothで接続要求を受け付けた場合は、Bluetooth接続を介して設定情報を受信しても良い。
ここでは、例としてスマートフォン500とプリンタ300との処理分担を上記のように示したが、特にこの分担形態に限らず他の形態であってもよい。
図5は、クラウドサーバー200の構成を示すブロック図である。クラウドサーバー200は、装置全体の制御を行うメインボード210、ネットワーク接続ユニット201、およびハードディスクユニット202を有する。メインボード210に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU211は、内部バス212を介して接続されているプログラムメモリ213に格納されている制御プログラムと、データメモリ214の内容とに従って動作する。CPU211はネットワーク制御回路215を介してネットワーク接続ユニット201を制御することで、インターネット104などのネットワークと接続し、他の装置との通信を行う。CPU211はハードディスク制御回路216を経由して接続されたハードディスクユニット202にデータを読み書きすることができる。ハードディスクユニット202には、プログラムメモリ213にロードして使用されるオペレーティングシステムまたはクラウドサーバー200の制御ソフトウェアが格納されるほか、各種のデータも格納される。メインボード210にはGPU217が接続されており、各種演算処理をCPU211の代わりに実行させることが可能である。
図6は、クラウドサーバー200上で動作するソフトウェアのモジュール構成を示す図である。クラウドサーバー200で動作するソフトウェア1200は、オペレーティングシステム(OS)1201上で動作する。各モジュールは、大きくデータストレージ層1210、ミドルウェア層1220、およびアプリケーション層1230に分類される。各モジュールは、ハードディスクユニット202に格納されているものが適宜プログラムメモリ213およびデータメモリ214にロードして実行される。データストレージ層1210は、各種サービスで利用する情報を格納して管理するデータベースとファイルストレージとを有する。データベース1211は、データベースマネジメントシステム1223により管理される関係データベースのデータを格納する。ファイルストレージ1212は、ファイルシステム1224により管理されるファイル類を格納する。ファイルストレージ1212に格納されるファイルとしては、プリンタ300で印刷するための印刷ジョブの画像データ、またはプリンタ300でスキャンした画像データなどが挙げられる。ミドルウェア層1220は、アプリケーション層1230の下位に位置しており、アプリケーション層1230にある複数のアプリケーションモジュールから共通利用されるモジュール群をまとめたものである。
WebAPI(Application Programming Interface)サービス1221は、クラウドサーバー200が提供するサービスのWebAPI処理を行うためのモジュールである。WebAPIはHTTPプロトコルでやり取りされるデータ構造として定義されたものである。WebAPIサービス1221は、ネットワークプロトコルスタック1222を用いて受信したHTTPリクエストの中身に応じて、アプリケーション層1230にある各種サービス1231~1235の各モジュールに処理を依頼する。また、WebAPIサービス1221は依頼した各モジュールの処理結果を受け取り、ネットワークプロトコルスタック1222を用いて要求元にHTTPレスポンスを返却する処理を行う。ネットワークプロトコルスタック1222は、HTTPまたはTCP/IPなど、各種のネットワークプロトコルに則した通信を行うためのモジュールである。データベースマネジメントシステム1223は、アプリケーション層1230にある各種サービス1231~1235から、データベース1211の情報へアクセスするための管理機能を提供するモジュールである。ファイルシステム1224は、アプリケーション層1230にある各種サービス1231~1235から、ファイルストレージ1212へのファイルの読み書きなどの管理機能を提供するモジュールである。
アプリケーション層1230は、クラウドサーバー200の各種機能を提供するサービス群である。プリンタ管理サービス1231は、登録されたプリンタ300の情報に関する管理機能を提供する。提供する機能としては、プリンタ300から受信する状態通知の管理、サービス利用契約に基づくプリンタ300の状態に応じたインク配送依頼、またはサービス利用契約に基づくプリンタ300の印刷枚数の管理および上限値を超える印刷の制限が挙げられる。
アカウント管理サービス1232は、登録されたサービス利用者の情報に関する管理機能を提供する。提供する機能としては、サービス利用者の情報の管理、サービス利用契約に基づくファイルストレージ1212に保存されるデータ容量の管理、または上限値を超える容量のデータ保存の制限、などが挙げられる。
ジョブ管理サービス1233は、サービス利用者が登録されたプリンタ300を利用して印刷、スキャン等を実行するためのジョブの情報に関する管理機能を提供する。提供する機能としては、サービス利用者からのジョブ実行要求の受信、ジョブデータのファイルストレージへのスプール、およびプリンタ300への通知、またはプリンタ300からの問合せを受けてのジョブの情報返却が挙げられる。また、その他の機能としてプリンタ300からのジョブ状態通知を受けて管理し、完了したジョブデータをファイルストレージから消去すること、などである。
契約管理サービス1234は、サービス利用者の登録プリンタであるプリンタ300の利用に関わるサービス利用契約情報に関する管理機能を提供する。提供する機能は、サービス利用契約の情報を管理すること、などである。
インク配送管理サービス1235は、サービス利用契約に基づいて、プリンタ300で使用する消耗品であるインクを、サービス提供者からサービス利用者に対して配送するための情報に関する管理機能を提供する。提供する機能としては、プリンタ管理サービス1231からのインク配送依頼を受けて、サービス利用者に向けて必要なインクの配送手続きを行うこと、またはインク配送に関する情報の管理を行うこと、などである。
なお、図6では、クラウドサーバー200を、一つの物理サーバーとして構築する場合を想定して描かれているが、上記の複数のモジュールを二つまたはそれ以上の物理サーバーに分散して構築するように構成してもよい。例えば、アプリケーション層の各種サービス1231~1235を、それぞれ異なる物理サーバーで稼働させてもよい。また、これらのサービスを提供するアプリケーションサーバーと、データベース1211またはファイルストレージ1212とを、それぞれ異なる物理サーバーで稼働させてもよい。
図7は、クラウドサーバー200のWebAPIデータ構造を示す図である。図7(a)は、APIリクエスト3000のデータ構造を示す。APIリクエスト3000は、HTTPリクエストとしてプリンタ300からクラウドサーバー200に送信される。APIリクエスト3000は全体がテキストデータとして記述され、改行コードを区切りとする行単位で構造が決められている。APIリクエスト3000の最初の1行はリクエストライン3001である。リクエストライン3001はリクエストするHTTPメソッドで始まり、リクエストする資源を特定するURI(Universal Resource Indentifier)と、プロトコルのバージョン表記とが続き、改行コードで終端される。ここで、URIは、クラウドサーバー200の所在を示すURIである「base」に続けて、APIリクエストの名称を示す文字列が結合されたものである。リクエストライン3001の次の行から、最初の空行が出現するまでの行が、リクエストヘッダ3002である。リクエストヘッダ3002はリクエスト、またはリクエスト元であるHTTPクライアントに関する追加情報を、リクエスト先であるHTTPサーバーに渡すために用いられる。ここでは一例として、「userid:」の名称文字列に続けて利用者を識別する文字列3004が記述され、「printerid:」の名称文字列に続けてプリンタを識別する文字列3005が記述されている。さらに3006の行以降にその他のパラメータを記述することができる。リクエストヘッダ3002の後の空行以降の行はメッセージボディ3003と呼ばれる。メッセージボディ3003は、リクエストのHTTPメソッドの種類に応じて、HTTPクライアントからHTTPサーバーへ渡すデータそのものが記述される。なお、APIの種別によっては、メッセージボディ3003が存在しない場合もある。
図7(b)は、APIレスポンスのデータ構造を示す。このデータ構造は、APIリクエスト3000に対してクラウドサーバー200からプリンタ300に返送される応答を、HTTPレスポンスとして送るために用いられる。APIレスポンス3010は全体がテキストデータとして記述され、改行コードを区切りとする行単位で構造が決められている。APIレスポンス3010の最初の1行はステータスライン3011である。ステータスライン3011はプロトコルのバージョンで始まり、数字によるステータスコードと文字列とが、改行コードで終端される。ステータスライン3011の次の行から、最初の空行が出現するまでの行が、ステータスヘッダ3012である。ステータスヘッダ3012はステータス、またはHTTPレスポンスに含まれるメッセージボディ3013で渡されるデータに関する追加情報などを、リクエスト元であるHTTPクライアントに渡すために用いられる。ここでは一例として、「userid:」の名称文字列に続けて利用者を識別する文字列3014が記述され、「printerid:」の名称文字列に続けてプリンタを識別する文字列3015が記述されている。さらに3016の行以降にその他のパラメータを記述することができる。ステータスヘッダ3012の後の空行以降の行はメッセージボディ3013と呼ばれる。メッセージボディ3013は、HTTPサーバーからHTTPクライアントへ渡すデータそのものが記述される。ここでは一例として、API返送データ3017が格納されている場合を示しているが、APIの種別によっては、メッセージボディ3013が存在しない場合もある。
図8は、クラウドサーバー200のデータベースに格納されるレコードのデータ構造を示す図である。各テーブルのデータ構造は、複数の属性値をひとまとめにしたものとして定義される。属性には、テーブルに格納されているレコードを一意に特定する主キーと、他のテーブルのレコードを参照するための外部キーとを含む。ここでは、データ構造を上下の枠に区切って記載し、上の箱には主キーを、下の箱には外部キーを含む属性を記載するものとする。本実施形態では例として、図8に示す5つのレコードデータ(利用者情報レコード3100、プリンタ情報レコード3110、ジョブ情報レコード3120、契約情報レコード3130、および配送情報レコード3140)を説明していく。
図8(a)は、利用者情報テーブルに格納される利用者情報レコード3100のデータ構造を示す図である。利用者ID3101は主キーであり、利用者情報テーブルに格納されている複数のレコードから所望のレコードを一意に特定することができる。利用者詳細情報3102は、利用者の住所、氏名、または年齢といった属性情報を格納する。現期間上限保存容量3103は、該当利用者の現在期間における上限保存容量を格納する。現期間使用保存容量3104は、該当利用者の現在期間における使用保存容量を格納する。現在期間とは、契約に基づいて決められる管理期間あり、1月単位または1年単位など所定の期間を基準として管理される。また、現期間上限保存容量3103は、後述する契約情報レコード3130の記憶容量上限値3137の値に基づいて管理期間ごとに設定され、サービスの利用状況によっては期間内で増減することができる。これによって、契約で定められた保存容量を一時的に超過して使用することを、利用者に許容することが可能となる。尚、現期間使用保存容量3104が現期間上限保存容量3103を超えると、該当する利用者はそれ以上のデータをクラウドサーバー200に保存することができなくなる。現在保有ポイント3105は、利用者が保有するポイント情報を格納する。ポイントは、印刷枚数またはインク消費に応じて付与されるもので、利用者は付与されたポイントを用いて様々なサービスを受けることができる。例えば、契約に関わる課金の支払いに充てたり、サービス提供者が販売する物品の支払いに充てたりすることができる。
図8(b)は、プリンタ情報テーブルに格納されるプリンタ情報レコード3110のデータ構造を示す図である。プリンタID3111は主キーであり、プリンタ情報テーブルに格納されている複数のレコードから所望のレコードを一意に特定することができる。プリンタ状態3112は、プリンタ300にエラーが発生しているか否かを表しており、エラーが発生している場合はエラーの種別などの情報を格納する。インク残量3113は、プリンタ300で使用するインクの残量情報を格納する。インク残量が所定量以下になった場合は警告を出したり、エラーとして動作を停止したりする。現期間印刷枚数3114は、該当プリンタであるプリンタ300の、現在期間における印刷枚数を格納する。現期間上限印刷枚数3115は、該当プリンタであるプリンタ300の、現在期間における上限印刷枚数を格納する。また、現期間上限印刷枚数3115は、後述する契約情報レコード3130の印刷枚数上限値3136の値に基づいて管理期間ごとに設定され、サービスの利用状況によって期間内で増減することができる。これによって、契約で定められた印刷枚数を一時的に超過して使用することを、利用者に許容することが可能となる。現期間印刷枚数3114が現期間上限印刷枚数3115を超えると、該当するプリンタ300ではそれ以上の印刷を実行することができなくなる。
図8(c)は、ジョブ情報テーブルに格納されるジョブ情報レコード3120のデータ構造を示す図である。ジョブID3121は主キーであり、ジョブ情報テーブルに格納されている複数のレコードから所望のレコードを一意に特定することができる。利用者ID3122は、外部キーであり、ジョブをリクエストした利用者を特定し、その利用者の情報を利用者情報テーブルから参照するために用いられる。プリンタID3123は外部キーであり、ジョブを実行すべきプリンタ300を特定し、そのプリンタの情報をプリンタ情報テーブルから参照するために用いられる。ジョブステータス情報3124は、該当ジョブに関する現在のステータス情報を格納する。ステータスは、印刷待ち、印刷中、印刷完了、または代替印刷済みなどの値を取りうる。印刷パラメータ設定3125は、該当ジョブで使用する印刷条件を指定するパラメータ情報を格納する。これには、用紙サイズ、用紙種別、または使用するインク種別などの情報を含めることができる。印刷ジョブデータ3126は、該当ジョブで印刷すべき印刷画像データを特定する情報を格納する。これはファイルストレージ1212に保存されたジョブの所在情報などで構成される。再印刷フラグ3127は、該当ジョブが再印刷対象であるか否かを示す。代替印刷を行った後、再印刷が必要な場合にセットされ、再印刷が完了するとクリアされる。
図8(d)は、契約情報テーブルに格納される契約情報レコード3130のデータ構造を示す図である。契約ID3131は主キーであり、契約情報テーブルに格納されている複数のレコードから所望のレコードを一意に特定することができる。利用者ID3132は外部キーであり、契約の対象となる利用者を特定し、その利用者の情報を利用者情報テーブルから参照するために用いられる。プリンタID3133は外部キーであり、契約の対象となるプリンタを特定し、そのプリンタの情報をプリンタ情報テーブルから参照するために用いられる。契約種別3134は、該当契約の種別を格納する。契約の種別には、従量契約、定額契約または配送契約などがある。従量契約は、プリンタの使用量に応じて課金される契約である。即ち、印刷枚数、あるいは消耗品の消費量に応じて課金されるものである。定額契約は、いわゆるサブスクリプション契約と呼ばれるプリンタの使用量に関わらず、所定期間ごとに一定の使用料金が課金される契約である。所定期間ごとの印刷枚数に上限を設けたり、クラウドサーバー200に保持される印刷データ保存容量に制限を設けたりして、その範囲内であれば定額料金で使い放題となる契約である。配送契約は、インクなどの消耗品が残り少なくなると自動発注されて配送されるが、発注された消耗品に応じた購入金額を支払う契約である。なお、ここで説明した契約種別はあくまでも例であり、その他の利用形態を契約により提供するように構成してもよい。契約情報詳細3135は、該当契約に関する詳細情報を格納する。これには、契約期間、利用条件、または金額などの情報を含めることができる。印刷枚数上限値3136は、該当契約に関わるプリンタ300の、契約上の上限印刷枚数を格納する。記憶容量上限値3137は、該当契約に関わる利用者の、契約上の上限保存容量を格納する。
図8(e)は、配送情報テーブル格納される配送情報レコード3140のデータ構造を示す図である。発注ID3141は主キーであり、配送情報テーブルに格納されている複数のレコードから所望のレコードを一意に特定することができる。契約ID3142は外部キーであり、配送のもととなる契約を特定し、その契約の情報を契約情報テーブルから参照するために用いられる。発注詳細情報3143は、該当する配送に関する詳細情報を格納する。これには、インク種別または数量などの情報を含めることができる。発注日3144は、配送を手配した日付を格納する。到着予定日3145は、配送手配した物品が利用者の手元に届く予定の日付を格納する。
図9は、クラウドサーバー200がWebAPIのリクエストを受信した際の処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、クラウドサーバー200が外部からWebAPIのリクエストを受けることで、クラウドサーバー200のCPU211によって実行される。また、本フローチャートに示される一連の処理は、クラウドサーバー200が有するCPU211がプログラムメモリ213に記憶されているプログラムコードをデータメモリ214に展開し実行することによって行われる。尚、以下の各処理の説明における「S」はフローチャートにおけるステップであることを意味し、以降の実施形態においても同様である。
まず、S901においてクラウドサーバー200のCPU211は、受信したWebAPIリクエストの種別をチェックする。以下、WebAPIのリクエストの種別のチェック結果に応じた処理を各ステップで行う。
リクエストが利用者端末からのジョブ実行であった場合はS902へ進み、CPU211は、ジョブの内容に応じたジョブ実行処理を行う。
プリンタ300からのリクエストがジョブ問合せであった場合はS903へ進み、CPU211は、プリンタ300に対するジョブがあればジョブデータを送信する。ここでジョブデータの送信は、スプールされているジョブデータそのものをWebAPIのレスポンスとして返してもよいし、スプールされているジョブデータを指すURIをレスポンスとして返してもよい。
プリンタ300からのリクエストがジョブ状態通知であった場合は、S904へ進み、CPU211は、ジョブ状態通知処理を行う。
プリンタ300からのリクエストがプリンタ状態通知であった場合はS905へ進み、CPU211は、プリンタ状態通知処理を行う。
リクエストが配送状況問合せであった場合はS906へ進み、CPU211は、データベース1211から該当する配送情報レコード3140を取得してWebAPIレスポンスとして返す。
リクエストが契約状況問合せであった場合はS907へ進み、CPU211は、データベース1211から該当する契約情報レコード3130を取得してWebAPIレスポンスとして返す。
リクエストがポイント更新通知であった場合は、S908へ進み、CPU211は、データベース1211に格納されている利用者情報レコード3100の現在保有ポイント3105を更新する。
リクエストがその他のリクエストであった場合はS909へ進み、CPU211は、リクエストに応じた処理を行う。S902~S909のいずれかの処理を終えると、CPU211は本フローチャートを終了する。
図10は、プリンタ300のインクタンク325およびプリンタヘッド324の構成を示す概要図である。本実施形態では、プリンタ300は、インクジェットプリンタであるものとし、印刷機構には記録媒体上にインクを吐出するためのプリンタヘッド324及び、プリンタヘッド324に供給されるインクを保持するインクタンク325を含むものとする。また、記録部は、プリンタヘッド324とインクタンク325とが分離型に形成されている形態、またはプリンタヘッド324とインクタンク325とが一体型に形成されているインクカートリッジを用いる形態がある。
ところで、プリンタ300の契約サービスの確認において何らかの問題が発生すると、ユーザは印刷装置の利用を開始することができない。これが原因でユーザは、契約サービスを解除して印刷装置をサービス供給側に返却する可能性がある。このとき、先にインクセットアップが行われていたとすると、印刷装置にインクが充填された状態で印刷装置が返却されることがある。その場合、返却に伴う移動時のインク漏れ、印刷装置を再利用させるためのメンテナンス工程の発生、またはセットアップされたインクが無駄になる、等のコストが発生する虞がある。そこで本実施形態は、不必要なコストを発生させないように制御する。
図10(a)は、インクタンク分離型プリンタヘッドのインク取り付け方法を示す図である。インクタンク分離型プリンタヘッドにおいては、着脱可能なインクタンク325をプリンタヘッド324に装着し、さらにプリンタヘッド324をプリンタ300に接続されているヘッド装着部1001に装着する。ヘッド装着部1001はプリンタ300に備え付けられているキャリッジ1002を介して平行移動することで、インクタンク325のインクをプリンタヘッド324から吐出して印刷を行う。キャリッジ1002とヘッド装着部1001とは、同一の形態となっていてもかまわない。尚、分離型の方式において、ユーザがどこまでの作業を必要とするかは特に定義しない。例えば、プリンタヘッド324とヘッド装着部1001とは、プリンタ300の製品出荷時に予め装着されており、ユーザはインクタンク325だけを取り付けたり入れ替えたりする構成であってもかまわない。
図10(b)は、インクタンク一体型プリンタヘッドのインク取り付け方法を示す図である。インクタンク一体型プリンタヘッドにおいては、インクタンク325とプリンタヘッド324とが一体型に形成されているため、ユーザはまとめてヘッド装着部1001に装着する。ヘッド装着部1001はプリンタ300に備え付けられているキャリッジ1002を介して平行移動することで、インクタンク325のインクをプリンタヘッド324から吐出して印刷を行う。キャリッジ1002とヘッド装着部1001とは同一の形態となっていてもかまわない。一体型の場合、インクがなくなった場合はインクタンク325とプリンタヘッド324とをまとめて交換する。
図11は、図10で説明したインクタンク325およびプリンタヘッド324をヘッド装着部1001に装着するための手順を示す外観図である。本図においての装着手順は、インクタンク一体型プリンタヘッドおよびインクタンク分離型プリンタヘッドのいずれにも適用することができる。プリンタ300には、プリンタ300の開口部を覆うカバー322が備えられている。カバー322は、プリンタ300の開口部を開放する開放位置と、プリンタ300の開口部を覆う閉じ位置との間で回動ないし移動可能である。カバー322が閉じ位置に位置する状態では、プリンタヘッド324は、待機位置に位置する。
図11(a)は、カバー322が開放されて開放位置に移動したことに基づいてプリンタヘッド324が待機位置から移動することで、プリンタヘッド324がインクセットアップ可能位置にある状態を示す図である。インクセットアップ可能位置は、後述するプリンタ300の初期設置時の処理においてインクセットアップが許可されている場合にプリンタヘッド324が移動することが可能な位置である。また、図11(b)は、インクセットアップ禁止処理によりプリンタヘッド324がインクセットアップ不可能位置にあることを示す図である。インクセットアップ不可能位置は、後述するプリンタ300の初期設置時の処理においてインクセットアップが禁止制御されている場合にプリンタヘッド324が待機する位置である。インクセットアップ不可能位置は、上述の待機位置と同じであるので、インクセットアップが禁止されている場合にはプリンタヘッド324は、カバー322が開放されて開放位置に移動したとしても待機位置から移動しないものとする。カバー322が開放位置に位置することで、ユーザはプリンタ300の開口部からプリンタ300の内部を視認しインクタンク325、もしくはプリンタヘッド324、またはその両方を、ヘッド装着部1001を介してプリンタ300に取り付けることができる。プリンタ300は、カバー322が閉じ位置に位置するか否かを検知するためのカバーセンサ1101を有している。プリンタ300は、カバーセンサ1101によりカバーが閉じ位置から移動したことを検知した場合、ヘッド装着部1001を移動させるキャリッジ1002を待機位置から図11(a)に示すような開口部の位置(カートリッジ取り付け位置)まで移動させる。このとき、操作パネル305にインクセットアップが可能である旨の表示を行っても良い。また、インクセットアップによって多少のインクが消費されることになる。このとき、印刷媒体にインクを吐出しない場合でも、インクタンク325からプリンタヘッド324にインクが充填されることでインクタンク325のインクが消費される。
ユーザは、ヘッド装着部1001にプリンタヘッド324を取り付ける。その後プリンタ300は、カバーセンサ1101によりカバー322が閉じ位置に戻ったことを検知した場合、キャリッジ1002を介してヘッド装着部1001をインクセットアップ可能位置から図11(b)に示すセットアップ不可能位置まで移動させる。インクセットアップ不可能位置は、プリンタ300の外装に覆われているため、物理的にユーザがインクタンク325またはプリンタヘッド324をヘッド装着部1001に取り付けることができない。このとき操作パネル305にインクセットアップが不可能である旨の表示を行っても良い。尚、本実施形態ではプリンタヘッド324の交換位置をプリンタ300の上部開口部に設けているが、別の構成をとってもかまわない。例えば、開口部が上面ではなく側面または前面にあって、ユーザが側面または前面からインクセットアップを行う構成であってもかまわない。
図12は、インクタンクがプリンタ300の装置内に内蔵されている例を示す構成図である。インクタンクがプリンタ300の装置内に内蔵されているプリンタをインクタンク内蔵型と呼ぶ。また、図12に示すインクタンクを内蔵型インクタンク1241と呼ぶ。
図12(a)にインクタンク内蔵型のプリンタ構成を示す。内蔵型インクタンク1241は不図示のチューブを介してプリンタヘッド324にインクを供給する。プリンタヘッド324からインクを吐出して印刷する構成は、前述したインクタンク分離型またはインクタンク一体型と同様である。尚、図12において内蔵型インクタンク1241は収納の観点からインク色によって別けられてプリンタ300の左右に内蔵されているが、一ヵ所にまとめて内蔵されていてもよい。
図12(b)にインクタンク内蔵型のインクセットアップ方法を示す。まず手順1250でインクボトル1242を用意する。インクボトル1242にはインクが十分に入っているとする。次に手順1260でインクボトル1242をインク注入口1243に接続する。すると、手順1270でインク注入が開始される。具体的にはインクボトル1242のインクがインク注入口1243を介して、内蔵型インクタンク1241に注入される。尚、この手順によりインクの消費が発生する。
図13は、インクボトル1242を内蔵型インクタンク1241へ注入する手順を示す外観図である。プリンタ300には、プリンタ300の開口部を覆うカバー322およびインク注入口1243を覆うカバー326が備えられている。カバー322は、プリンタ300の開口部と閉口部との間で回転ないし移動可能である。また、カバー326はインク注入口1243を開放する開放位置と、インク注入口1243を覆う閉じ位置との間で回動ないし移動可能である。また、カバー326とプリンタ300はソレノイド(不図示)によって接続されており、ソレノイドをカバー機構制御回路321で制御することにより、カバー326の開閉をロックしたりアンロックしたりすることができる。それにより、プリンタ300の状態に応じてカバー322をロックすることで、ユーザがカバー326を開けることを物理的に禁止することができる。そのため本実施形態では、インクセットアップ禁止処理により、カバー322がロックされる。なお、本実施形態ではプリンタ300の開口部とインク注入口1243を覆うカバー326を別々の構成としているが、これらは一体であってもかまわない。
図13(a)は、カバー326にソレノイドが作用しておらず、インクセットアップ可能な状態を示す図である。カバー326が開放位置に位置することで、ユーザはインクボトル1242をインク注入口1243にセットして、プリンタ300の内蔵型インクタンク1241に注入することができる。このとき、操作パネル305にインクセットアップが可能である旨の表示を行っても良い。
図13(b)は、インクセットアップ禁止処理によりカバー326にソレノイドが作用しており、インクセットアップ不可能な状態を示す図である。プリンタ300は、ユーザにインクボトル1242の注入を禁止したい場合、ソレノイドを介してカバー326をロックする。このときはカバー326が閉じた状態のままで開くことができないため、インクセットアップが物理的に不可能となる。このとき操作パネル305にインクセットアップが不可能である旨の表示を行っても良い。
尚、本実施形態ではインクタンク内蔵型のプリンタ300は、インクの注入の可否をカバー326のロックとアンロックとによって制御する例を示したが、上記のロック制御はプリンタヘッド324の交換に対して適用してもよい。また、プリンタヘッド324の交換の可否については、前述したインクタンク一体型プリンタヘッドおよびインクタンク分離型プリンタヘッドと同様に、キャリッジ1002を介したヘッド装着部1001の移動制御によって実現してもかまわない。
次に、本実施形態におけるプリンタの初期設置の際の流れを説明していく。プリンタの初期設置の際の主な設定にネットワークセットアップとインクセットアップとがある。
インクセットアップにおいて、ユーザはインクタンクが着脱式になっている場合は所定の場所にインクを取り付けたり、インクタンクが印刷装置に内蔵されている方式の場合は所定の場所にインクボトルを取り付けたりして、インクを印刷装置に注入する。印刷装置はインクの注入が確認されると、インククリーニングまたはインク充填などのプリントヘッドにインクを満たす処理を行う。
また、ユーザが初期設置で行うことの一つに、ネットワークセットアップがある。ネットワークセットアップとは、印刷装置がネットワークを介して外部装置と通信するために、印刷装置を所望のアクセスポイントに接続させるための設定を行う作業である。
インクセットアップとネットワークセットアップには直接的な前後関係がないため、初期設置ではどちらから先に行っても初期設置が成功することがユーザに望ましく、そのためにどちらのセットアップを先に行ってもよいものとされている。しかし、インクセットアップにおいてプリンタにインクの充填が完了した後にネットワークセットアップまたはネットワークセットアップ後の契約確認においてなんらかのエラーが発生するようなケースがある。具体的には、例えば所定期間ごとに一定の使用料金が課金されるいわゆるサブスクリプション契約に対応したプリンタにおいて、サービスが開通されていないといったケースがある。正しくサービスが締結されたことが確認できない場合は、ユーザはプリンタの使用を開始することができない。仮にこのようなケースになった場合ユーザは、サービス契約を解除して印刷装置をサービス供給側に返却する可能性がある。この場合、返却に伴う移動時のインク漏れ、印刷装置を再利用させるためのメンテナンス工程発生、またはセットアップされたインクが無駄になる等、様々な問題が発生する虞がある。以下では、上述したような懸念を踏まえた初期設置のフローを説明していく。
図14は、本実施形態において、定額契約に対応するプリンタ300が実行する初期設置処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、CPU311が、ROM313または外部記憶装置(不図示)に格納されているフローチャートに関する制御プログラムをデータメモリ314にロードし、その制御プログラムを実行することにより実現されるものとする。なお、本フローチャートは、プリンタ300が電源オフ状態で開始されるものとする。
まず、S1401にて、CPU311は、プリンタ300が備える電源ボタンが押下された(電源オン操作が実行された)ことを検知した場合、プリンタ300を電源オフ状態から電源オン状態に移行させる。
次に、S1402において、CPU311は、データメモリ314に保存されている初期設置か否かを示す情報を参照して、初期設置か否かを判定する。具体的にはプリンタ300の初回起動時、データメモリ314において初期設置時フラグがONとなっている。一方、2回目以降のプリンタ300の起動処理では、データメモリ314において初期設置時フラグがOFFとなる。CPU311は、初期設置時フラグを参照することによりS1402の判定が実現される。初期設定であると判定した場合はS1403に進み、初期設定でないと判定した場合は、S1411に進む。尚、この判定は、例えば、プリンタ300が過去に初期設置を実行したか否かを判定しても良い。S1411においてCPU311は、プリンタ300を通常起動する。その後、CPU311は本フローチャートを終了する。
S1402で初期設置であると判定されると、S1403においてCPU311は、インクセットアップ禁止処理を行う。これによりインク形態(インクタンク分離型、インクタンク一体型、またはインクタンク内蔵型)に関わらず、ユーザは物理的にインクのセットアップが実行できなくなる。つまり、インクタンク一体型およびインクタンク分離型の場合は、カバー322が開放されて開放位置に移動したとしても、図11(b)に示すようにインクセットアップ不可能位置の状態のまま維持されることとなる。インクタンク内蔵型の場合は、図13(b)に示すようにインクセットアップ不可能(カバーロックあり)の状態となる。インクセットアップ禁止処理の詳細は図15および図16にて後述する。また、S1402にて初期設置であると判定した直後にインクセットアップ禁止処理を行うため、ネットワークセットアップより先にインクセットアップが行われてしまうことを抑制することができる。これにより、上述した、インクが充填された状態で供給側にプリンタの返却が行われるという懸念の解消につながる。
次にS1404においてCPU311は、ネットワークセットアップを開始する。ネットワークセットアップは、プリンタ300がローカルエリアネットワーク102、およびルータ103を介しインターネット104に接続するための処理である。本実施形態では、無線LAN制御回路318が無線LANユニット308を制御してネットワークと通信可能になるための設定であるが、実際は通信方式について限定しないため設定内容については特に限定しない。例えば有線LAN接続によりルータ103と接続することによりネットワークと通信可能となる設定内容でもかまわない。
S1404においてCPU311は、具体的にはまず、プリンタ300による接続設定モードで動作の動作を開始させる。そしてCPU311は、スマートフォン500とプリンタ300との間の無線接続の確立や、スマートフォン500からのインフラ設定情報の受信を待つ。そしてCPU311は、インフラ設定情報を受信した場合、インフラ設定情報に基づいて、プリンタ300とルータ103の間の無線接続を確立する。これによりネットワークセットアップが完了する。なおネットワークセットアップの方法はこの方法に限定されず、ユーザがプリンタ300とルータ103の間を有線で接続させ、CPU311が、プリンタ300とルータ103の間の接続が有線により確立されたことを検知することで実行されても良い。また、スマートフォン500からのインフラ設定情報の受信に基づくネットワークセットアップではなく、プリンタ300本体に対する操作によりネットワークセットアップが実行されても良い。プリンタ300本体に対する操作によるネットワークセットアップにおいて具体的には、プリンタ300は、自身に対する所定のユーザ操作に基づき自身の周囲のネットワークを検索し、検索されたネットワークを表示する。そしてプリンタ300は、表示したネットワークのうちいずれかの選択や選択されたネットワークのパスワードの入力を受け付けることにより、選択されたネットワークを形成するアクセスポイント(ここではルータ103)と接続する。
S1405においてCPU311は、ネットワークセットアップが完了したかどうか判定する。完了したと判定した場合はS1406に進み、完了していないと判定した場合は、引き続きS1404のネットワークセットアップを行う。なおここでは具体的には例えば、CPU311は、プリンタ300がインターネット104に接続したか否かを判定する。プリンタ300がインターネット104に接続した場合に、ネットワークセットアップが完了したとみなされる。プリンタ300がインターネット104に接続した場合とはすなわち、プリンタ300がインターネット通信を実行可能になった場合に相当する。なおこの形態に限定されず、例えば本処理においてCPU311は具体的には例えば、プリンタ300がインターネット104を介してクラウドサーバーにアクセス可能であるかを判定しても良い。プリンタ300がインターネット104を介して、クラウドサーバーにアクセス可能である場合に、ネットワークセットアップが完了したとみなされる。
なお上述では、ネットワークセットアップにより、プリンタ300がスマートフォン500からインフラ設定情報を受信し、プリンタ300とルータ103の間の無線接続が確立される形態を説明した。しかし例えば、ネットワークセットアップにより、プリンタ300をダイレクト接続モードで動作させることにより、プリンタ300とスマートフォン500の間の無線接続が確立されることも可能であっても良い。具体的にはスマートフォン500は、プリンタ300をダイレクト接続モードとして動作させる場合、ダイレクト接続モードとして動作させるための設定情報であるダイレクト設定情報をプリンタ300に無線送信する。ダイレクト設定情報には、WFD機能を有効化させGroup Ownerとして動作させたり、プリンタ300のアクセスポイント設定を有効化させたりするための指示が含まれる。また、スマートフォン500は、プリンタ300からプリンタ300とダイレクト接続するために必要な接続情報を取得する。プリンタ300とダイレクト接続するための接続情報には、例えば、プリンタ300のSSIDやパスワード等の情報が含まれている。プリンタ300をインフラ接続モードで動作させるか、ダイレクト接続モードで動作せるかは、スマートフォン500が表示する画面上でユーザが任意に選択可能であるものとする。また、スマートフォン500は、ユーザの当該選択に基づいて、プリンタ300にインフラ設定情報を送信するかダイレクト設定情報を送信するかを切り替えるものとする。
なお上述のように、ネットワークセットアップにより、プリンタ300がダイレクト接続モードで動作させられ、プリンタ300とスマートフォン500の間の無線接続が確立された場合、プリンタ300は、インターネット通信を実行できない場合がある。そのため、このような場合は、S1405においてNOと判定されても良い。
S1406においてCPU311はネットワークセットアップによりプリンタ300が接続したネットワークを介して契約形態の確認を行う。即ち、CPU311は、ネットワークとの通信が確立されたプリンタ300が、例えば定額料金サービスに加入しているか否かを確認する。契約状態の確認はクラウドサーバーに対する契約状況問い合わせ(図9のS907)によって実行する。続けてS1407においてCPU311は、当該の契約状況においてプリンタ300を利用可能かどうか判定する。利用可能と判定した場合はS1408に進む。
一方、利用不可能と判定した場合は、S1406に戻って契約形態確認を続ける。この場合は、ユーザは別途インターネットを経由するなどしてプリンタ300を利用可能とするサービス契約を締結する必要がある。
尚、本実施形態ではS1407でチェックする契約内容については特に定義しない。例えば、上限のあるインク定期利用契約であってもよいし、プリンタ300だけをレンタルする契約であってもかまわない。
S1407においてプリンタを利用可能な契約であることが判定されると、S1408においてCPU311はインクセットアップ許可処理を行う。これは、S1403で実施したインクセットアップ禁止処理を解除するものである。つまり、インクタンク一体型またはインクタンク分離型の場合は、図11(a)に示すようなインクセットアップ可能位置の状態となる。また、インクタンク内蔵型の場合は、図13(a)に示すようなインクセットアップ可能(カバーロックなし)の状態となる。
S1408でインクセットアップ許可処理がされると、S1409においてユーザはインクセットアップを行うことが可能となる。具体的には、図10~図13で示した方法をとる。そしてS1409のインクセットアップが完了すると、プリンタ300の初期設置が完了してプリンタが利用可能となる。よってS1410においてCPU311は、初期設置時か否かを示す情報を更新し、次回以降にプリンタ300がソフトオン状態に移行した際に初期設定時でないことを示すことが可能となる。S1410の処理後、CPU311は本フローチャートを終了する。
尚、本実施形態では初期設置時にユーザが行うセットアップをネットワークセットアップS1404とインクセットアップS1409とを示したが、実際の初期設置ではこれら以外の設定を行っても構わない。また、ネットワークセットアップおよびインクセットアップ以外の設定はいずれのタイミングで実施しても構わない。例えば、プリンタ300の操作パネル305で表示する言語の設定や、プリンタ300を使用する国の設定、現在の時刻の設定を、ネットワークセットアップS1404よりも前の工程で行ってもかまわない。また、プリンタ300は、ユーザからアンケートの回答を受け付ける処理を、S1409とS1410の間に実行しても良い。そして当該処理が実行されるタイミングは限定されず、例えばネットワークセットアップS1404よりも前の工程で当該処理が行われても良い。
以上、図14で説明したフローによって、ユーザは予めプリンタ300に対応したサービス契約を締結していることをネットワーク経由で認証した後にプリンタ300のインクセットアップを行うことができる。
次に、図14のS1403におけるインクセットアップ禁止処理詳細について、インクタンク分離型とインクタンク一体型とについては図15を、インクタンク内蔵型については図16を用いて詳細に説明する。
図15はインクタンク分離型またはインクタンク一体型の構成におけるインクセットアップ禁止処理のフローである。
まずS1501においてプリンタ300のCPU311は、でインクセットアップシーケンス無効化が行う。即ち、プリンタ300のインクセットアップが禁止中であることを示すための内部設定の変更を行う。
次に、S1502においてCPU311は、プリンタヘッド位置検出を行う。プリンタヘッド324の位置検出方法については、例えばキャリッジまたはヘッド装着部1001の位置をカウンタでデータメモリ314に記憶することで、プリンタヘッド324がプリンタ300のどこに位置しているかを識別する。また、上述の方法以外の方法で位置検出を行っても構わない。
次に、S1503においてCPU311は、現在プリンタヘッド324がインクセットアップ可能位置にあるか否かを判定する。インクセットアップ可能位置にあると判定した場合はS1504に進む。一方、インクセットアップ可能位置にないと判定した場合は、ユーザによるインクセットアップは物理的に行うことができないため、プリンタヘッド324の位置をその位置のまま維持しインクセットアップ禁止処理を終了する。
S1504においてCPU311は、プリンタヘッド324をインクセットアップ不可能位置に移動させる。インクセットアップ不可能位置は図11(b)で示した位置であるが、ユーザによるインクセットアップができない位置であれば、他の位置であっても構わない。また、プリンタヘッド324は出荷時に最初からインクセットアップ不可能位置にあるようにしてもよい。以上が、インクタンク分離型またはインクタンク一体型の構成におけるインクセットアップ禁止処理のフローである。
図16はインクタンク内蔵型の構成におけるインクセットアップ禁止処理のフローである。
まずS1601においてプリンタ300のCPU311は、でインクセットアップシーケンス無効化が行う。即ち、プリンタ300のインクセットアップが禁止中であることを示すための内部設定の変更を行う。
次に、S1602においてCPU311は、カバー開閉状態の検出を行う。カバー326の状態検出方法については、例えばカバーセンサ1101を介して、カバー326が閉じているのか開いているのかを識別する。次に、S1603においてCPU311は、カバーロックがされているか否かを判定する。この判定はソレノイドの状態を検知することで行う。カバーロック状態と判定した場合は、ユーザによるインクセットアップが物理的に行えないため、そのまま本フローを終了する。カバーロックがされていないと判定した場合は、S1604に進み、CPU311は、ソレノイドを介してカバー326をロックする。インクセットアップ不可能位置は図13(b)で示した状態であるが、ユーザによるインクセットアップができなければ他の仕組みを用いても構わない。例えば、インク注入口1243に弁を設け、それをソレノイドで開閉する仕組みであってもかまわない。以上が、インクタンク内蔵型の構成におけるインクセットアップ禁止処理のフローである。
図17は、プリンタ300の表示画面を示す図である。インクセットアップ禁止処理中においてプリンタ300は、図17に示すようにプリンタ300の操作パネル305に、現在インセットアップができない旨の通知を行ってもよい。図17の表示1701は、初期設置時においてネットワークセットアップが完了していない場合に表示される表示画面である。また、表示1702は、ネットワークセットアップ完了後の処理である契約確認において、所定の契約が確認できなかった場合に表示される表示画面の例を示している。表示内容はこれに限定されず、状況に応じた表示内容が表示されることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷装置の利用に関する契約に関する契約情報を取得し、且つネットワークに接続可能な印刷装置をより適切に制御することができる。具体的には、プリンタの初期設置時にインクセットアップよりも先にネットワークセットアップを行う。これにより、仮にユーザがネットワークセットアップに失敗し、プリンタを返却する事態になったとしても、初期設置にかかるコストを低減することができる。即ち、返却に伴う移動時のインク漏れ、印刷装置を再利用させるためのメンテナンス工程発生、またはセットアップされることで発生するインク消費等を抑えることができる。
<その他の実施形態>
上述では、S1405の判定がYES、且つS1407の判定がYESとなったことに基づいて、インクセットアップ禁止処理が解除されていたが、この形態に限定されない。例えば、S1405の判定がYESとなった後でありS1406の処理の前にインクセットアップ禁止処理が解除されても良い。すなわち、単にS1405の判定がYESとなったことに基づいて、インクセットアップ禁止処理が解除されても良い。
上述では、プリンタ300は、定額料金サービスによってユーザに提供されるインクでのみ印刷可能な形態である。しかし例えばプリンタ300は、定額料金サービスによってユーザに提供されるインクで印刷する第1モードと定額料金サービスにより提供されるインクとは異なりユーザが任意の方法で用意したインクで印刷する第2モードとを切り替えられる形態であってよい。その場合、プリンタ300は、S1402の後に、第1モードか第2モードかを判定し、第1モードであると判定された場合にS1403を実行しても良い。そして、第2モードであると判定された場合は、禁止処理を実行しない形態であっても良い。そして第2モードであると判定された場合は、ネットワークセットアップ処理の前に、インクセットアップが実行されても良い。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。又、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を、ネットワークを介して取得可能な取得手段と、
前記記録装置に対するインクの充填を禁止するための禁止制御を実行する制御手段と、
前記記録装置がいずれかのネットワークと接続した場合、前記禁止制御を解除する解除手段と、
を有することを特徴とする記録装置。
(構成2)
前記解除手段は、前記記録装置が、インターネットに接続しているいずれかのネットワークと接続した場合、前記禁止制御を解除することを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成3)
前記解除手段は、前記記録装置がいずれかのネットワークと接続し、且つ前記記録装置が利用可能な状態であることを示す契約情報が前記取得手段によって取得された場合、前記禁止制御を解除することを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成4)
前記取得手段は、前記ネットワークを介して通信を行うための初期セットアップであるネットワークセットアップが完了した後に、セットアップされた前記ネットワークを介して前記契約情報を取得することを特徴とする構成1乃至3のいずれか一項に記載の記録装置。
(構成5)
前記制御手段は、前記記録装置が特定の記録装置である場合、前記インクの充填を禁止する制御をし、前記記録装置が特定の記録装置でない場合、前記インクの充填を禁止する制御を実行しないことを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成6)
前記特定の記録装置は、所定の契約に基づくサービスに対応する記録装置であることを特徴とする構成5に記載の記録装置。
(構成7)
前記所定の契約に基づくサービスは、定額契約を含むことを特徴とする構成6に記載の記録装置。
(構成8)
前記記録装置は、プリンタヘッドとインクタンクとが初期設置時に一体となっている一体型、およびプリントヘッドとインクタンクとが初期設置時に分離されている分離型であり、
前記制御手段は、前記プリンタヘッドの位置をインクの交換ができない位置に移動させることを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成9)
前記記録装置は、インクタンクが前記記録装置に内蔵されている内蔵型の種類であり、
前記制御手段は、インクタンクを内蔵しているカバーをロックすることを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成10)
前記制御手段は前記インクの充填を禁止している間、前記記録装置が有する操作パネルに前記インクを充填することを禁止している旨を表示制御することを特徴とする構成1に記載の記録装置。
(構成11)
前記制御手段は、前記記録装置の初回起動時に前記禁止制御を行うことを特徴とする構成1乃至10のいずれか一項に記載の記録装置。
(構成12)
前記解除手段は、前記取得手段によって取得した前記契約情報に基づいて、前記契約が正しく締結していると確認できた場合に前記禁止制御を解除することを特徴とする構成1乃至11のいずれか一項に記載の記録装置。
(構成13)
記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を取得可能な取得ステップと、
前記記録装置の初期セットアップ時において、前記記録装置が利用可能な状態であることを示す契約情報が前記取得ステップによって取得されるまで、インクの充填を禁止する制御をする制御ステップと、
を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
(構成14)
構成1乃至12のいずれか一項に記載の記録装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
300 プリンタ
200 クラウドサーバー

Claims (14)

  1. 記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を、ネットワークを介して取得可能な取得手段と、
    前記記録装置に対するインクの充填を禁止するための禁止制御を実行する制御手段と、
    前記記録装置がいずれかのネットワークと接続した場合、前記禁止制御を解除する解除手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記解除手段は、前記記録装置が、インターネットに接続しているいずれかのネットワークと接続した場合、前記禁止制御を解除することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記解除手段は、前記記録装置がいずれかのネットワークと接続し、且つ前記記録装置が利用可能な状態であることを示す契約情報が前記取得手段によって取得された場合、前記禁止制御を解除することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記取得手段は、前記ネットワークを介して通信を行うための初期セットアップであるネットワークセットアップが完了した後に、セットアップされた前記ネットワークを介して前記契約情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記記録装置が特定の記録装置である場合、前記インクの充填を禁止する制御をし、前記記録装置が特定の記録装置でない場合、前記インクの充填を禁止する制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記特定の記録装置は、所定の契約に基づくサービスに対応する記録装置であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記所定の契約に基づくサービスは、定額契約を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記記録装置は、プリンタヘッドとインクタンクとが初期設置時に一体となっている一体型、およびプリントヘッドとインクタンクとが初期設置時に分離されている分離型であり、
    前記制御手段は、前記プリンタヘッドの位置をインクの交換ができない位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 前記記録装置は、インクタンクが前記記録装置に内蔵されている内蔵型の種類であり、
    前記制御手段は、インクタンクを内蔵しているカバーをロックすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  10. 前記制御手段は前記インクの充填を禁止している間、前記記録装置が有する操作パネルに前記インクを充填することを禁止している旨を表示制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記記録装置の初回起動時に前記禁止制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記解除手段は、前記取得手段によって取得した前記契約情報に基づいて、前記契約が正しく締結していると確認できた場合に前記禁止制御を解除することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 記録装置の利用に関する契約を示す契約情報を取得可能な取得ステップと、
    前記記録装置の初期セットアップ時において、前記記録装置が利用可能な状態であることを示す契約情報が前記取得ステップによって取得されるまで、インクの充填を禁止する制御をする制御ステップと、
    を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
  14. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の記録装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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