JP2024030609A - コネクタ - Google Patents

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薫 澤入
Kaoru Sawairi
将行 山本
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Abstract

【課題】組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付きを抑えること。【解決手段】ハウジング20は、端子金具10を突出状態で保持するハウジング本体30と、端子金具におけるハウジング本体からの突出部分を囲うカバー40と、を備え、ハウジング本体は、本体係止部32を有し、カバーは、ハウジング本体との組付け完了位置での本体係止部に対する係止が可能で、かつ、本体係止部に係止させることによってハウジング本体及びカバーを組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部42aを有し、ハウジング本体は、片持ちの一対の可撓アーム51を備え、カバーは、組付け完了位置で一対の可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝52を備え、一対の可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を組付け完了位置で可撓アーム収容溝における一対の対向壁52bに各々作用させること。【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタにおいては、端子金具とハウジングとが設けられており、そのハウジングがハウジング本体とカバーの二分割構造を採るものが知られている。この種のコネクタにおいては、端子金具とハウジングとの間の公差ばらつきだけでなく、そのハウジングでもハウジング本体とカバーとの間に公差ばらつきを設けている。このコネクタにおいては、そのような様々な公差ばらつきによって、端子金具とハウジングとの間の組付け作業性やハウジング本体とカバーとの間の組付け作業性を確保することができる。一方、このコネクタにおいては、ハウジング本体とカバーの組付けが完了した後で、ハウジング本体とカバーとの間の公差ばらつきがその間でガタ付きを発生させる要因となる。例えば、下記の特許文献1のコネクタにおいては、ハウジング本体とカバーがその内の一方の楔ガイド突起と他方の楔ガイド溝によって組付け方向に沿って案内される。このコネクタにおいては、楔ガイド突起と楔ガイド溝の内の少なくとも一方に設けた圧入突起で楔ガイド突起と楔ガイド溝を圧入状態のまま保持させることによって、ハウジング本体とカバーのガタ付きを抑えている。また、下記の特許文献2及び3のコネクタにおいては、カバーの天井壁の先端に板バネを設け、この板バネをハウジング本体の筒体部に接触させて撓ませた際の反力によって、ハウジング本体とカバーのガタ付きを抑えている。
特開2021-64568号公報 特開2018-098114号公報 特開2018-098115号公報
このように、従来のコネクタは、ハウジング本体の或る部位からカバーの或る部位に作用させる力とその力の反力とを利用して、組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付きを抑えているが、そのガタ付きを抑える上で未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、組付け後のハウジング本体とカバーの間のガタ付き抑制に適したコネクタを提供することを、その目的とする。
本発明は、端子金具と、前記端子金具が収容されるハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記端子金具を突出状態で保持するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組み付けられ、前記端子金具における前記ハウジング本体からの突出部分を囲うカバーと、を備え、前記ハウジング本体は、本体係止部を有し、前記カバーは、前記ハウジング本体との組付け完了位置での前記本体係止部に対する係止が可能で、かつ、前記本体係止部に係止させることによって前記ハウジング本体及び前記カバーを前記組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部を有し、前記ハウジング本体と前記カバーは、その内の一方に設けた片持ちの一対の可撓アームと、その内の他方に設け、前記組付け完了位置で一対の前記可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝と、を備え、一対の前記可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を前記組付け完了位置で前記可撓アーム収容溝における一対の対向壁に各々作用させることを特徴とする。
本発明に係るコネクタは、ハウジング本体及びカバーの内の一方に設けた一対の可撓アームとその内の他方に設けた可撓アーム収容溝とでガタ付き抑制機構を構成し、このガタ付き抑制機構によって、組付け後のハウジング本体とカバーのガタ付きを抑制することができる。
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。 図2は、組付け完了位置の一対の可撓アームと可撓アーム収容溝を示す斜視図である。 図3は、実施形態のコネクタを側方から見た平面図である。 図4は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。 図5は、一対の可撓アームと可撓アーム収容溝の係合開始位置を側方から見た平面図である。 図6は、一対の可撓アームと可撓アーム収容溝の係合進行位置を側方から見た平面図である。 図7は、コネクタ嵌合接続前のコネクタと相手方コネクタを示す斜視図である。 図8は、コネクタ嵌合接続後のコネクタと相手方コネクタを示す斜視図である。 図9は、相手方コネクタを示す分解斜視図である。
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
図1から図8の符号1は、本実施形態のコネクタを示す。このコネクタ1は、相手方コネクタ501との間で嵌合方向に沿って嵌合接続されて、その相互間を電気接続させる(図7から図9)。
コネクタ1は、端子金具10と、この端子金具10が収容されるハウジング20と、を備える(図1、図4及び図7)。このコネクタ1において、ハウジング20は、ハウジング本体30とカバー40の二分割構造を採っており、このハウジング本体30とカバー40とを組み付けることによって完成する(図1及び図3から図7)。
一方、相手方コネクタ501は、相手方端子金具510と、この相手方端子金具510が収容される相手方ハウジング520と、を備える(図7から図9)。
端子金具10と相手方端子金具510は、その内の一方が雌端子として成形され、かつ、その内の他方が雄端子として成形される。この端子金具10と相手方端子金具510は、コネクタ1と相手方コネクタ501のコネクタ嵌合接続と共に、その嵌合方向に沿って嵌合接続されて、その相互間を物理的且つ電気的に接続させる。ここでは、端子金具10が軸状の雄端子部11を有する雄端子として成形され(図1、図4及び図7)、かつ、その雄端子部11をスロット内で挟持する音叉型の雌端子として相手方端子金具510が成形されている(図9)。
ここで示すコネクタ1と相手方コネクタ501の間では、その端子金具10と相手方端子金具510の組み合わせが複数組設けられている。そして、コネクタ1においては、例えば、それぞれの端子金具10における雄端子部11とは逆側に、フレキシブルプリント回路基板(所謂FPC)等の柔軟性を持った回路基板(図示略)が接続されている。
ハウジング20(ハウジング本体30とカバー40)と相手方ハウジング520は、それぞれに合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
このハウジング20と相手方ハウジング520は、コネクタ1と相手方コネクタ501のコネクタ嵌合接続と共に、その嵌合方向に沿って嵌合接続される。以下において特段の言及も無く「嵌合方向」と記した場合には、コネクタ1と相手方コネクタ501との間の嵌合方向、端子金具10と相手方端子金具510との間の嵌合方向及びハウジング20と相手方ハウジング520との間の嵌合方向のことを示している。
ハウジング本体30は、端子金具10を突出状態で保持するものである(図1及び図7)。そして、カバー40は、そのハウジング本体30に組み付けられ、端子金具10におけるハウジング本体30からの突出部分を囲うものである(図1及び図7)。
ハウジング本体30には、端子金具10を保持する端子保持部31が設けられている(図1、図4及び図7)。このハウジング本体30においては、端子金具10の雄端子部11の軸線方向を嵌合方向に合わせて、その雄端子部11を端子保持部31から突出させている。そして、端子保持部31には、端子金具10の保持部12を収容し且つ保持する端子収容室30aが端子金具10毎に設けられている(図4)。この端子保持部31においては、複数の端子収容室30aが嵌合方向に対する直交方向に略等間隔で並べられている。その端子収容室30aには、端子金具10が雄端子部11から嵌合方向に沿って差し込まれ、その雄端子部11が室外に抜け出た状態で端子金具10の保持部12が嵌入される。ここで示す端子保持部31は、端子収容室30aの配列方向を長手方向とする直方体を成している。
一方、カバー40は、端子保持部31を覆うカバー主体41を有する(図1及び図3から図7)。このカバー主体41は、端子保持部31における嵌合方向と端子収容室30aの配列方向とに対する直交方向に位置する1つの外壁面31aを覆うカバー主壁41aと、端子保持部31における端子収容室30aの配列方向に位置する2つの側壁面31b,31bをそれぞれに覆うカバー側壁41b,41bと、を有する(図1及び図3から図6)。
このハウジング本体30とカバー40の間には、その相互間を組付け完了位置で保持するためのロック機構(以下、「ハウジングロック機構」という。)42が設けられている(図1及び図3から図7)。具体的に、ハウジング本体30は、係止部(以下、「本体係止部」という。)32を有している(図1及び図3から図7)。そして、カバー40は、ハウジング本体30との組付け完了位置での本体係止部32に対する係止が可能で、かつ、その本体係止部32に係止させることによってハウジング本体30及びカバー40を組付け完了位置のままに保持可能な係止部(以下、「カバー係止部」という。)42aを有している(図1及び図3から図6)。
ここで示す本体係止部32は、爪状に形成された突起部であり、端子保持部31のそれぞれの側壁面31b,31bに1つずつ設けている。また、ここで示すカバー係止部42aは、その爪状の本体係止部32に引っ掛けて係止させる片体状の片部であり、可撓性を持つ一対のロックアーム部(以下、「第1ロックアーム部」という。)42b,42b(図1、図3、図5及び図6)を介して、カバー主体41のそれぞれのカバー側壁41b,41bに1つずつ設けている。
第1ロックアーム部42bにおいては、その一端にカバー係止部42aが設けられ、その他端がカバー側壁41bに連結される(図1、図3、図5及び図6)。一対の第1ロックアーム部42b,42bは、互いに間隔を空けた状態でカバー側壁41bとカバー係止部42aとを繋ぐアーム部である。この一対の第1ロックアーム部42b,42bは、ハウジング本体30とカバー40を組み付ける際に、本体係止部32とカバー係止部42aを当接させ、その後、カバー係止部42aが本体係止部32を乗り越えて、ハウジング本体30とカバー40を組付け完了位置へと到達させるように、本体係止部32からカバー係止部42aが受けた力で撓ませる。本体係止部32は、ハウジング本体30とカバー40が組付け完了位置のときに、そのカバー係止部42aと一対の第1ロックアーム部42b,42bとで囲まれた空間内に配置される(図1及び図3)。
このハウジングロック機構42においては、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向に沿わせた組付けに際して、本体係止部32とカバー係止部42aとを当接させ、本体係止部32からの力を受けたカバー係止部42aが一対の第1ロックアーム部42b,42bを撓ませる。ハウジング本体30とカバー40の間では、カバー係止部42aが本体係止部32を乗り越えた際に組付け完了位置となり、一対の第1ロックアーム部42b,42bの撓みが解消される。その際、本体係止部32とカバー係止部42aは、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向とは逆向きの取り外し方向の動きを係止し得る配置となる。
ハウジング20は、相手方コネクタ501を嵌入させる嵌入室21aが設けられた筒状のフード21を有している(図1及び図3から図7)。コネクタ1は、そのフード21の嵌入室21aの中で相手方コネクタ501を嵌合接続させる。
フード21は、ハウジング本体30に設けた第1フード部21Aとカバー40に設けた第2フード部21Bとを備える二分割構造である(図1及び図3から図7)。このフード21は、その第1フード部21Aと第2フード部21Bをハウジング本体30及びカバー40の組付け完了位置で組み合わせて形作られる。
ここで示すフード21は、嵌入室21aを間に置いて対向配置された一対の第1対向壁21b,21bと一対の第2対向壁21c,21cとを有する角筒状に形成される(図1)。このフード21においては、その一対の第1対向壁21b,21bと一対の第2対向壁21c,21cとで囲まれた空間によって、直方体状の嵌入室21aが形成される。
このフード21においては、一対の第2対向壁21c,21cをハウジング本体30の端子保持部31の長手方向に沿って延在させている(図1及び図4)。また、このフード21においては、一方の第2対向壁21cを第1フード部21Aに設け、他方の第2対向壁21cを第2フード部21Bに設けている(図1及び図3から図6)。また、このフード21においては、一対の第1対向壁21b,21bがそれぞれに嵌合方向に沿ってハウジング本体30側とカバー40側とに分断されており、一対の第1対向壁21b,21bのそれぞれの一部を第1フード部21Aに設け、一対の第1対向壁21b,21bのそれぞれの残りを第2フード部21Bに設けている(図1及び図3から図6)。
第1フード部21Aは、ハウジング本体30の端子保持部31から突出させた形で設けられ、それぞれの端子金具10の雄端子部11を覆っている(図1及び図7)。また、第2フード部21Bは、カバー40のカバー主体41から突出させた形で設けられ、ハウジング本体30とカバー40が組付け完了位置のときにそれぞれの端子金具10の雄端子部11を覆う(図1及び図7)。
第1フード部21Aにおいては、一方の第2対向壁21cが矩形の平板状に形成されている(図1及び図4)。そして、この第1フード部21Aは、その一方の第2対向壁21cにおける端子収容室30aの配列方向(端子金具10の配列方向)に直交するそれぞれの辺部に、このそれぞれの辺部から各々垂設させた矩形の平板状の第1立壁33,33を有する(図1及び図3から図6)。また、第2フード部21Bにおいては、他方の第2対向壁21cが矩形の平板状に形成されている(図1及び図4)。そして、この第2フード部21Bは、その他方の第2対向壁21cにおける端子収容室30aの配列方向(端子金具10の配列方向)に直交するそれぞれの辺部に、このそれぞれの辺部から各々垂設させた矩形の平板状の第2立壁43,43を有する(図1及び図3から図6)。
このフード21においては、ハウジング本体30とカバー40が組付け完了位置のときに、一方の第1立壁33と一方の第2立壁43の垂設方向側の辺部同士がその組付け方向で対向配置され、かつ、他方の第1立壁33と他方の第2立壁43の垂設方向側の辺部同士がその組付け方向で対向配置される(図1及び図3)。このフード21においては、その組付け完了位置のときに、一方の第1立壁33と一方の第2立壁43とが同一平面上に配置され、この一方の第1立壁33と一方の第2立壁43によって矩形の平板状の一方の第1対向壁21bが形成される。これと同様に、このフード21においては、その組付け完了位置のときに、他方の第1立壁33と他方の第2立壁43とが同一平面上に配置され、この他方の第1立壁33と他方の第2立壁43によって矩形の平板状の他方の第1対向壁21bが形成される。
このフード21においては、第1フード部21Aにおける一方の第2対向壁21c及び2つの第1立壁33,33で囲まれた空間と、第2フード部21Bにおける他方の第2対向壁21c及び2つの第2立壁43,43で囲まれた空間と、によって直方体状の嵌入室21aが形成されている(図1)。
相手方コネクタ501においては、その嵌入室21aの中に相手方ハウジング520とその内方の相手方端子金具510とが挿入口21a(図1及び図7)から差し込まれる。
ここで示す相手方ハウジング520には、複数の相手方端子金具510を保持し、かつ、嵌入室21aに嵌入される端子保持部521が設けられている(図7から図9)。その端子保持部521には、相手方端子金具510を収容し且つ保持する端子収容室520aが相手方端子金具510毎に設けられている(図9)。この端子保持部521においては、複数の端子収容室520aが嵌合方向に対する直交方向に略等間隔で並べられている。ここで示す端子保持部521は、端子収容室520aの配列方向を長手方向とする直方体を成している。
このコネクタ1は、相手方コネクタ501との間に、その相互間を嵌合完了位置で保持するためのロック機構(以下、「コネクタロック機構」という。)22を設けている。具体的に、ハウジング20は、係止部(以下、「第1コネクタ係止部」という。)22aを有している(図1及び図7)。そして、相手方ハウジング520は、ハウジング20との嵌合完了位置での第1コネクタ係止部22aに対する係止が可能で、かつ、その第1コネクタ係止部22aに係止させることによってハウジング20及び相手方ハウジング520を嵌合完了位置のままに保持可能な係止部(以下、「第2コネクタ係止部」という。)522を有している(図7から図9)。
ここでは、第2コネクタ係止部522が爪状の突起部として形成され、かつ、第1コネクタ係止部22aが爪状の第2コネクタ係止部522に引っ掛けて係止させる片体状の片部として形成されている。第2コネクタ係止部522は、端子保持部521における嵌合方向と端子収容室520aの配列方向(相手方端子金具510の配列方向)とに対する直交方向に位置する1つの外壁面521aに設けている(図7及び図9)。
その外壁面521aは、嵌合完了位置でカバー40の第2フード部21Bにおける他方の第2対向壁21cの内壁面に対向配置される。よって、第1コネクタ係止部22aは、カバー40に設ける。ここで示す第1コネクタ係止部22aは、可撓性を持つ一対のロックアーム部(以下、「第2ロックアーム部」という。)22b,22bを介してカバー40に設けている(図1及び図7)。
第2ロックアーム部22bにおいては、その一端に第1コネクタ係止部22aが設けられ、その他端がカバー主体41のカバー主壁41aに連結される(図1)。一対の第2ロックアーム部22b,22bは、互いに間隔を空けた状態でカバー主壁41aと第1コネクタ係止部22aとを繋ぐアーム部である。この一対の第2ロックアーム部22b,22bは、コネクタ嵌合接続時に、第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522を当接させ、その後、第1コネクタ係止部22aが第2コネクタ係止部522を乗り越えて、ハウジング20と相手方ハウジング520を嵌合完了位置へと到達させるように、第2コネクタ係止部522から第1コネクタ係止部22aが受けた力で撓ませる。
第2コネクタ係止部522は、ハウジング20と相手方ハウジング520が嵌合完了位置のときに、その第1コネクタ係止部22aと一対の第2ロックアーム部22b,22bとで囲まれた空間内に配置させる(図8)。そこで、第2フード部21Bにおける他方の第2対向壁21cには、第1コネクタ係止部22aと一対の第2ロックアーム部22b,22bとを配置させ、かつ、これらの空間内に第2コネクタ係止部522を挿入させるための切欠き21cを設けている(図1及び図7)。その切欠き21cにおいては、第2フード部21Bの挿入口21a側に第1コネクタ係止部22aを配置し、この第1コネクタ係止部22aからカバー主体41のカバー主壁41aに向けて一対の第2ロックアーム部22b,22bを延在させている。一対の第2ロックアーム部22b,22bは、その延在させた先でカバー主壁41aに連結されている。
このコネクタロック機構22においては、コネクタ1と相手方コネクタ501のコネクタ嵌合接続に際して、第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522とを当接させ、第2コネクタ係止部522からの力を受けた第1コネクタ係止部22aが一対の第2ロックアーム部22b,22bを撓ませる。ハウジング20と相手方ハウジング520の間では、第1コネクタ係止部22aが第2コネクタ係止部522を乗り越えた際に嵌合完了位置となり、一対の第2ロックアーム部22b,22bの撓みが解消される。その際、第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522は、コネクタ1と相手方コネクタ501の嵌合方向とは逆向きの抜去方向の動きを係止し得る配置となる。
また、カバー40には、嵌合完了位置での第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522の係止可能な状態を解消させるべく、嵌合方向と端子収容室30aの配列方向(端子金具10の配列方向)とに直交する方向へと押動操作させる操作部22cと、この操作部22cに対する押動操作に伴い第1コネクタ係止部22aを第2コネクタ係止部522から引き離す一対のロック解除アーム部22d,22dと、が設けられている(図1及び図7)。カバー主体41は、カバー主壁41aの一部をハウジング本体30の端子保持部31側にオフセットさせることで形成された凹部41cを有している(図1及び図7)。この凹部41cは、操作部22cを収めるための空間であり、第2フード部21Bの切欠き21cに連通させている。また、一対の第2ロックアーム部22b,22bは、そのカバー主壁41aにおける端子保持部31側にオフセットさせた部分(つまり、凹部41cの底壁)に連結させている。尚、端子保持部31には、その凹部41cを収めるための凹部31cが形成されている(図4)。
一方のロック解除アーム部22dは、一端を第1コネクタ係止部22aにおける一方の第2ロックアーム部22b側に連結させ、他端を操作部22cに連結させる(図1及び図7)。他方のロック解除アーム部22dは、一端を第1コネクタ係止部22aにおける他方の第2ロックアーム部22b側に連結させ、他端を操作部22cに連結させる(図1及び図7)。よって、第2コネクタ係止部522は、ハウジング20と相手方ハウジング520が嵌合完了位置のときに、その第1コネクタ係止部22aと一対のロック解除アーム部22d,22dとで囲まれた空間内に配置される(図8)。一対のロック解除アーム部22d,22dは、操作部22cに対する押動操作に伴って、一対の第2ロックアーム部22b,22bを撓ませながら第1コネクタ係止部22aを持ち上げて、この第1コネクタ係止部22aを第2コネクタ係止部522から引き離す。
ところで、ハウジング20は、先に示したようにハウジング本体30とカバー40の二分割構造を採っているので、その間の組付け作業性を確保するために様々な公差ばらつきを設けている。つまり、このハウジング20は、様々な公差ばらつきによって、少なくともハウジング本体30とカバー40の組付けが完了するまでのその間のガタ付きを許容している。このハウジング20においては、その公差ばらつきに応じたガタ付きがハウジングロック機構42における本体係止部32とカバー係止部42aとの間にも設けられており、ハウジング本体30とカバー40が組付け完了位置のときに、本体係止部32とカバー係止部42aとの間に隙間が設けられている。
しかしながら、コネクタ1においては、そのガタ付きが組付け後のハウジング本体30とカバー40の間に残っていた場合、例えば、コネクタ嵌合接続時の嵌入室21aの中で相手方コネクタ501の位置ずれが生じるなど、ガタ付きがコネクタ嵌合接続の作業性を低下させる要因となり得る。また、このコネクタ1においては、ガタ付きが組付け後のハウジング本体30とカバー40の間に残っていた場合、コネクタロック機構22における嵌合完了位置での第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522との間の係止可能領域(言うなれば、嵌合完了位置での第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522との間の引っ掛かり度合いを示すものであり、その間での接触面積)が狭くなり、ガタ付きがコネクタロック機構22における保持力低下の要因となり得る。
ここで、このコネクタ1においては、ハウジングロック機構42における組付け完了位置での本体係止部32とカバー係止部42aとの間の隙間を狭めた場合、ハウジング本体30とカバー40のガタ付き量を減らすことができる。しかしながら、ハウジング20においては、そのハウジングロック機構42(本体係止部32、カバー係止部42a)をハウジング本体30の端子保持部31とカバー40のカバー主体41に設けており、かつ、コネクタロック機構22の一対の第2ロックアーム部22b,22bをカバー主体41に繋いでいる。このため、このコネクタ1においては、組付け完了位置での本体係止部32とカバー係止部42aとの間の隙間を狭めた場合、コネクタ嵌合接続時に、当接状態の第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522との間で発生する力が大きくなるので、ハウジングロック機構42にて挿入力を増大させてしまう。
そこで、ハウジング20には、組付け後のハウジング本体30とカバー40のガタ付きを抑えるガタ付き抑制機構50を設ける(図1から図8)。具体的に、ハウジング本体30とカバー40は、その内の一方に設けた片持ちの一対の可撓アーム51,51と、その内の他方に設け、ハウジング本体30とカバー40の組付け完了位置で一対の可撓アーム51,51を収容させる可撓アーム収容溝52と、を備える(図1から図6)。その可撓アーム収容溝52は、ハウジング本体30とカバー40の内の一方から他方への組付け方向に沿って一対の可撓アーム51,51を自由端51a,51aから挿入させる挿入口52aを有している(図2、図3、図5及び図6)。
例えば、一対の可撓アーム51,51は、ハウジング本体30の第1フード部21Aとカバー40の第2フード部21Bの内の一方に設ける。そして、この場合、可撓アーム収容溝52は、その第1フード部21Aと第2フード部21Bの内の他方に設ける。
ここでは、ハウジング本体30に可撓アーム収容溝52を設け、カバー40に一対の可撓アーム51,51を設けている(図1から図7)。更に、ここでは、ハウジング本体30の第1フード部21Aに可撓アーム収容溝52を設け、カバー40の第2フード部21Bに一対の可撓アーム51,51を設けている(図1から図7)。ここで示すハウジング20においては、第1フード部21Aにおける一対の第1立壁33,33に可撓アーム収容溝52を各々設け、かつ、第2フード部21Bにおける一対の第2立壁43,43に一対の可撓アーム51,51を各々設けている。
可撓アーム収容溝52は、ハウジング本体30とカバー40の組付け完了位置で第1立壁33における第2立壁43の辺部と対向配置される辺部に設ける(図1から図7)。ここで示す可撓アーム収容溝52は、その第1立壁33の辺部から一方の第2対向壁21cに向けて切り欠いた切欠き溝として形成されている。また、一対の可撓アーム51,51は、ハウジング本体30とカバー40の組付け完了位置で第2立壁43における第1立壁33の辺部と対向配置される辺部に設ける(図1から図7)。ここで示す一対の可撓アーム51,51は、その第2立壁43の辺部から他方の第2対向壁21cとは逆側に向けて突出させる。
一対の可撓アーム51,51は、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力をハウジング本体30とカバー40の組付け完了位置で可撓アーム収容溝52における一対の対向壁52b,52bに各々作用させる(図2、図3、図5及び図6)。ハウジング20においては、その一対の可撓アーム51,51からそれぞれの対向壁52b,52bへの弾発力と、この弾発力を受けた一対の対向壁52b,52bからそれぞれの可撓アーム51,51への反力と、によって、ハウジング本体30とカバー40の間のガタ付きを抑制する。
一対の対向壁52b,52bは、切欠き溝としての可撓アーム収容溝52における溝側壁である(図2、図3、図5及び図6)。この一対の対向壁52b,52bは、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向に対する交差方向の弾発力をそれぞれの可撓アーム51,51から受けている。
ここで示す一対の対向壁52b,52bは、対称形状を成している(図2、図3、図5及び図6)。この一対の対向壁52b,52bは、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向に対して傾斜させ且つその組付け完了位置で可撓アーム51を当接させて当該可撓アーム51からの弾発力を受ける傾斜面であり、互いの溝底52c側の間隔よりも挿入口52a側の間隔が狭くなる当接面52b,52bを各々有している(図2、図3、図5及び図6)。これにより、一対の可撓アーム51,51は、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向に対する交差方向で、かつ、その組付け方向とは逆向きの取り外し方向に向けた弾発力をそれぞれの対向壁52b,52bに作用させる。このガタ付き抑制機構50は、その弾発力を利用して、その取り外し方向へのガタ付きを抑える。
また、ここで示す一対の対向壁52b,52bは、それぞれの挿入口52a側の端部(当接面52b,52bよりも挿入口52a側)がテーパ面52b,52bになっている(図2、図3、図5及び図6)。この一対のテーパ面52b,52bは、一対の対向壁52b,52bの挿入口52aからの挿入作業性を向上させるための傾斜面であり、溝底52cよりも挿入口52a側に向かうほど互いの間隔を広げている。
ここで、ハウジング本体30とカバー40は、例えば、第1立壁33と第2立壁43の辺部同士を対向配置方向で突き合わせることによって、かかる突き合わせ部位で組付け方向へのガタ付き抑制効果を高めてもよい。また、そのような辺部同士の突き合わせが無い場合、例えば、一対の可撓アーム51,51は、ハウジング本体30とカバー40の組付け完了位置で自由端51a,51aを可撓アーム収容溝52の溝底52cに各々当接させてもよい。つまり、ハウジング20においては、その自由端51a,51aと溝底52cの接触状態を利用して、ハウジング本体30とカバー40の組付け方向へのガタ付き抑制効果を高めてもよい。
以上示したように、本実施形態のコネクタ1は、ガタ付き抑制機構50(一対の可撓アーム51,51、可撓アーム収容溝52)によって、組付け後のハウジング本体30とカバー40のガタ付きを抑制することができる。
このため、このコネクタ1においては、その組付け後のハウジング本体30とカバー40のガタ付き抑制効果によって、ハウジング20のフード21における嵌入室21aの体格の変化を抑制できるので、コネクタ嵌合接続時の嵌入室21aの中での相手方コネクタ501の位置ずれが抑えられる。よって、このコネクタ1は、コネクタ嵌合接続の作業性を向上させることができる。特に、このコネクタ1は、ガタ付き抑制機構50(一対の可撓アーム51,51、可撓アーム収容溝52)をフード21に設けているので、嵌入室21aの体格の変化抑制効果が高く、これ故、コネクタ嵌合接続の作業性がより高いものとなる。つまり、このコネクタ1は、ガタ付き抑制機構50(一対の可撓アーム51,51、可撓アーム収容溝52)をフード21に設けているので、このガタ付き抑制機構50がフード21における第1フード部21Aと第2フード部21Bとの間の分離抑制機構(言うなれば、フード21の開き抑制機構)を兼ねている。
また、このコネクタ1においては、組付け後のハウジング本体30とカバー40のガタ付き抑制効果によって、嵌合完了位置でコネクタロック機構22の第1コネクタ係止部22aと第2コネクタ係止部522を設計通りの広い領域で接触させることができるので、コネクタロック機構22における保持力低下を抑制できる。
また、このコネクタ1においては、組付け後のハウジング本体30とカバー40のガタ付き抑制効果によって、ハウジングロック機構42における組付け完了位置での本体係止部32とカバー係止部42aとの間の隙間を狭める必要がないので、このハウジングロック機構42での挿入力増大を抑制できる。
1 コネクタ
10 端子金具
20 ハウジング
21 フード
21A 第1フード部
21B 第2フード部
21a 嵌入室
21b 第1対向壁
21c 第2対向壁
30 ハウジング本体
32 本体係止部
40 カバー
42a カバー係止部
51 可撓アーム
51a 自由端
52 可撓アーム収容溝
52a 挿入口
52b 対向壁
52b 当接面
52c 溝底
501 相手方コネクタ

Claims (5)

  1. 端子金具と、
    前記端子金具が収容されるハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記端子金具を突出状態で保持するハウジング本体と、前記ハウジング本体に組み付けられ、前記端子金具における前記ハウジング本体からの突出部分を囲うカバーと、を備え、
    前記ハウジング本体は、本体係止部を有し、
    前記カバーは、前記ハウジング本体との組付け完了位置での前記本体係止部に対する係止が可能で、かつ、前記本体係止部に係止させることによって前記ハウジング本体及び前記カバーを前記組付け完了位置のままに保持可能なカバー係止部を有し、
    前記ハウジング本体と前記カバーは、その内の一方に設けた片持ちの一対の可撓アームと、その内の他方に設け、前記組付け完了位置で一対の前記可撓アームを収容させる可撓アーム収容溝と、を備え、
    一対の前記可撓アームは、それぞれに互いの間隔を狭める方向への弾性変形が可能で、その弾性変形に伴う弾発力を前記組付け完了位置で前記可撓アーム収容溝における一対の対向壁に各々作用させることを特徴としたコネクタ。
  2. 前記可撓アーム収容溝は、前記ハウジング本体と前記カバーの内の前記一方から前記他方への組付け方向に沿って一対の前記可撓アームを自由端から挿入させる挿入口を有し、
    前記可撓アーム収容溝における一対の前記対向壁は、前記組付け方向に対する交差方向の前記弾発力をそれぞれの前記可撓アームから受けることを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記可撓アーム収容溝における一対の前記対向壁は、前記組付け方向に対して傾斜させ且つ前記組付け完了位置で前記可撓アームを当接させて前記可撓アームからの前記弾発力を受ける傾斜面であり、互いの溝底側の間隔よりも前記挿入口側の間隔が狭くなる当接面を各々有することを特徴とした請求項2に記載のコネクタ。
  4. 一対の前記可撓アームは、前記組付け完了位置で前記自由端を前記可撓アーム収容溝の溝底に各々当接させることを特徴とした請求項2又は3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングは、相手方コネクタを嵌入させる嵌入室が設けられた筒状のフードを有し、
    前記フードは、前記ハウジング本体に設けた第1フード部と前記カバーに設けた第2フード部とを備える二分割構造であり、前記第1フード部と前記第2フード部を前記ハウジング本体及び前記カバーの組付け完了位置で組み合わせて形作られ、
    一対の前記可撓アームは、前記第1フード部と前記第2フード部の内の一方に設け、
    前記可撓アーム収容溝は、前記第1フード部と前記第2フード部の内の他方に設けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。
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