JP2024025453A - 液状調味料及びその利用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形具材を含む液状調味料であって、該固形具材を偏りなく均等に含みながら取り分けることができ、しかも多様な固形具材を適用可能な、液状調味料を提供すること。【解決手段】具材部と液状部を含有する液状調味料であって、該具材部が、目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.21~1.4g/cm3である具材Aと、目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.00~1.20g/cm3である具材Bとを、A:Bの質量比として1:1~1:5で含有し、該液状部の比重が1.0~1.2g/cm3である、液状調味料。【選択図】なし

Description

本発明は、固形具材を含む液状調味料であって、取り分ける際に該具材を偏りなく均等に含みながら取り分けることができる液状調味料に関する。
シチューソース、カレーソース、パスタソース、中華ソース、スープソース等の各種液状調味料は、液状部のみからなる場合と、液状部と共に固形具材を含有する場合がある。一般的に液状調味料は、その適量を他の食品に付着させた状態で喫食されることが多く、液状調味料に固形具材を含ませると、固形具材と上記の他の食品との食感を同時に味わうことができる。また、スープのように液状調味料を単独で喫食する場合、固形具材を液状部と同時に喫食するか、液状部又は固形具材を単独で喫食する等することで、喫食時の味わいに変化を与えることができる。このような固形具材を含有する液状調味料は、これを取り分けて容器詰めを行う場合や配膳する場合に、固形具材を均等に取り分けることが困難である場合が少なくない。これは、具材の種類により、液状調味料中で沈降や浮上を起こし、局在化してしまうためである。このような場合、取り分け操作を行う直前に、液状調味料全体をよく撹拌して固形具材を分散させておき、再度局在化する前に手早く取り分け操作を行う必要がある。また、液状調味料を工業的に製造する場合も、大量に液状調味料を貯留したタンクからノズルを用いて容器充填を行う際に、同様に固形具材が偏るという問題がある。
このような問題に関して、具材を工夫する技術が提案されている。特許文献1には、酢酸と水溶性多糖含有食材とを含有し、加熱処理済みである具材含有液状調味料、さらに、加熱処理前の具材の最長辺の長さが1.0mm以上80mm以下であって、加熱処理前後の具材の質量増加率が0.5倍以上10倍以下である上記具材含有液状調味料が記載されており、斯かる具材含有液状調味料は、具材と液状調味料を均等に充填できると記載されている。
また、上記の問題に関して、調味料に工夫を施す提案もされている。特許文献2には、具材類および/又は食用油脂類を含有し、増粘安定剤を含有する液状調味料であって、該具材類および/又は食用油脂類を除いた該液状調味料の粘度が20~500mPa・sである液状調味料を1~20℃に調整して充填操作を行うと、一定量ずつ充填することができることが記載されている。特許文献3には、平均粒径1μm以下の微粉砕化卵殻を含有する具材入りホワイトソースは、具材の充填量のばらつきが小さいことが記載されている。
国際公開第2020/158563号 特開2002-85007号公報 特開2009-124949号公報
上記の従来技術を利用することで、前述の問題点に対して一定の改善効果が見込まれるが、これらの従来技術は、多様な固形具材を含有する種々の液状調味料に対し、汎用的に適用可能な技術ではなかった。
本発明の課題は、固形具材を含む液状調味料であって、該固形具材を偏りなく均等に含みながら取り分けることができ、しかも多様な固形具材を適用可能な、液状調味料を提供することにある。
本発明は、具材部と液状部を含有する液状調味料であって、
該具材部が、目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.21~1.40g/cmである具材Aと、目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.00~1.20g/cmである具材Bとを、具材A:具材Bの質量比として1:1~1:5で含有し、
該液状部の比重が1.0~1.2g/cmである液状調味料である。
本発明によれば、固形具材を偏りなく均等に含みながら取り分けることができる固形具材含有液状調味料を提供することができ、しかも本発明は、多様な固形具材を含有する種々の液状調味料に対し、汎用的に適用可能である。
本発明の液状調味料は、液状部と具材部とからなる。液状部は、常温常圧で流動性を有する部分であり、具材部は、常温常圧で流動性を有しない固形具材からなる部分である。通常、本発明の液状調味料には、該固形具材として、多数個の粒状、小片状、ブロック状等の任意の形状の固形具材が含まれている。このような液状部と具材部とからなる本発明の液状調味料の種類としては、限定されるものではないが、例えば、シチューソース、カレーソース、パスタソース、中華ソース、スープソース等が挙げられる。
本発明において、液状部は、液状調味料を目開き2mmの篩を用いて固液分離した際に、篩の下に分離される部分である。液状部は、通常、この種の液状調味料に通常用いられている各種原材料を特に制限無く用いて、常法に従って製造することができる。
液状部に用いる原材料としては、例えば、清水、出汁等の水類;油脂類;食塩、グルタミン酸ナトリウム等の調味料;動植物エキスやその発酵液;牛乳、生クリーム、バター、チーズ等の乳製品;水飴、デキストリン、還元デキストリン、サイクロデキストリン、ソルビトール、トレハロース等の糖類;穀粉類;澱粉類;卵等の蛋白質;食酢、クエン酸等の有機酸又はその塩;アスコルビン酸又はその塩、ビタミンE等の酸化防止剤;増粘剤;乳化剤;着色料;香料;甘味料;保存料が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることできる。
本発明において液状部の比重は、1.0~1.2g/cm、好ましくは1.02~1.15g/cmである。本発明において、液状部の比重は、品温20℃においてボーメ計を用いて測定される値である。液状部の比重が1.0g/cm未満又は1.2g/cm超であると、液状調味料中で固形具材の偏りが生じやすくなり、その結果、固形具材を均等に取り分けることができなくなる場合がある。
本発明において、液状部の粘度は、液状部の食感に比して固形具材の風味と食感をより際立たせる観点から、好ましくは1000~8000mPa・s、より好ましくは2000~7000mPa・sである。ここでいう「粘度」は、測定対象となる液状部のみを液状調味料から取り出し、B型粘度計を用いて、液状部の品温80℃、回転速度3~13rpmで測定された値を指す。
本発明において、具材部は、液状調味料を目開き2mmの篩を用いて固液分離した際に、篩の上に分離される部分である。固形部として用いることができる原材料としては、例えば、牛肉、豚肉、鶏肉等の肉類;ハム、ベーコン等の塩蔵畜肉;ヒラメ、カニ、エビ等の魚介類;アサリ、シジミ等の貝類;タラコ等の魚卵類;トマト、タマネギ、ニンジン、ピーマン、パプリカ、サツマイモ、ジャガイモ等の野菜類;マッシュルーム、なめこ等のキノコ類;植物性蛋白質(例えば大豆蛋白質)等が挙げられる。
本発明の液状調味料に用いる具材部は、以下の具材Aと具材Bを含有する。
具材A:目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.21~1.40g/cm
具材B:目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.00~1.20g/cm
本発明で用いる具材Aは、目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさを有する。具材Aは、好ましくは、目開き13mmの篩を通過せず目開き28mmの篩を通過する大きさを有し、より好ましくは、目開き15mmの篩を通過せず目開き25mmの篩を通過する大きさを有する。
具材Aのうち、特に好ましいものは、前記「目開き15mmの篩を通過せず目開き25mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材A1」とも言う。)であり、具材Aにおける具材A1の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上、最も好ましくは100質量%である。すなわち具材Aは、具材A1のみからなることが最も好ましい。
具材Aから具材A1を除いた画分は、「目開き13mmの篩を通過せず目開き15mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材A2a」とも言う。)又は「目開き25mmの篩を通過せず目開き28mmの篩を通過するもの」(以下、「具材A2b」とも言う。)を比較的多く含むことが好ましい。以下、具材A2a及び具材A2bを総称して「具材A2」とも言う。具材Aにおける具材A1及び具材A2の総含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましく90質量%以上、最も好ましくは100質量%である。
具材Aから具材A1,A2を除いた画分は、「目開き10mmの篩を通過せず目開き13mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材A3a」とも言う。)であるか、又は「目開き28mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過するもの」(以下、「具材A3b」とも言う。)である。以下、具材A3a及び具材A3bを総称して「具材A3」とも言う。
また本発明で用いる具材Aは、比重が1.21~1.40g/cmである。ここで具材Aの比重は、具材Aの液状調味料中の見掛け密度である。具材部として用いられる原材料は、天然物由来であることなどに起因して、内部に空隙を通常有しており、液状調味料中では、該空隙に液状調味料の液状部が浸透して、具材内部に液状部が含まれた状態になっている。従って、具材Aの比重は、具材内部に液状部を含んだ状態で測定される値であるといえる。具材Aの比重は、好ましくは1.25~1.35g/cmである。
本発明において具材Aの比重は、次のように求めることができる。まず測定に用いる液状調味料と測定する器具や環境温度を20℃で平衡化させる。具材Aを液状調味料から取り出し、網の上で3分間静置して、表面に付着した余分な液状部を除去する。その後、具材Aの質量(Xg)を測定する。次に、メスシリンダーに正確に水を量り取り、ここに前記質量を測定した具材Aを投入し、液面の上昇値から体積増加分(Ycm)を読み取る。比重は、X/Yによって求めることができる。
尚、上記の比重を求める際の質量を測定する手順は、後述の具材の含有量及び質量比を求める際に必要となる質量の測定にも適用する。つまり、後述の具材の含有量及び質量比も、具材内部に液状部が含まれた状態での値である。
本発明で用いる具材Bは、目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさを有する。具材Bは、好ましくは、3mmの篩を通過せず目開き8mmの篩を通過する大きさを有し、より好ましくは、4mmの篩を通過せず目開き7mmの篩を通過する大きさを有する。また具材Bの比重は、1.00~1.20g/cm、好ましくは1.05~1.15g/cmである。尚、具材Bの比重の定義は、上述の具材Aと同じである。
具材Bのうち、特に好ましいものは、前記「目開き4mmの篩を通過せず目開き7mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材B1」とも言う。)であり、具材Bにおける具材B1の含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上、最も好ましくは100質量%である。すなわち具材Bは、具材B1のみからなることが最も好ましい。
具材Bから具材B1を除いた画分は、「目開き3mmの篩を通過せず目開き4mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材B2a」とも言う。)又は「目開き7mmの篩を通過せず目開き8mmの篩を通過するもの」(以下、「具材B2b」とも言う。)を比較的多く含むことが好ましい。以下、具材B2a及び具材B2bを総称して「具材B2」とも言う。具材Bにおける具材B1及び具材B2の総含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは100質量%である。
具材Bから具材B1及び具材B2を除いた画分は、「目開き2mmの篩を通過せず目開き3mmの篩を通過する大きさを有するもの」(以下、「具材B3a」とも言う。)であるか、又は「目開き8mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過するもの」(以下、「具材B3b」とも言う。)である。以下、具材B3a及び具材B3bを総称して「具材B3」とも言う。
上述の大きさ及び比重を有する具材A及び具材Bの種類は、それぞれの大きさ及び比重を満たす限り限定されるものではないが、より簡便に調製が可能な観点からは、具材Aとしては、ハム、ベーコン等の塩蔵畜肉、アサリ、シジミ等の貝類、なめこ等のキノコ類、ニンジン、サツマイモ、ジャガイモ等の根菜類を好ましく挙げることができる。同様に具材Bとしては、みじん切りしたタマネギ、ピーマン、パプリカ等の野菜類や、挽肉、粒状植物性蛋白質を好ましく挙げることができる。
具材A及び具材Bは、それぞれ、単一の具材から構成されていてもよく、あるいは複数種類の具材から構成されていてもよい。後者の場合において、複数種類の具材の混合物(例えば豆腐とアサリとの混合物)が、具材の種類ごとに前記の具材Aの要件(目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.21~1.40g/cm)を満たす場合、該混合物は総体として具材Aであり、同様に具材の混合物が具材の種類ごとに前記の具材Bの要件(目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.00~1.20g/cm)を満たす場合、該混合物は総体として具材Bである。一方、上記の場合において、豆腐が前記の具材Aの要件を満たし、アサリが前記の具材Bの要件を満たす場合は、豆腐が具材A、アサリが具材Bである。
本発明の液状調味料における具材Aの含有量は、液状調味料100質量%中、好ましくは2~10質量%、より好ましくは4~9質量%である。本発明の液状調味料における具材Bの含有量は、液状調味料100質量%中、好ましくは2~50質量%、より好ましくは4~45質量%である。
本発明の液状調味料における具材Aと具材Bの合計の含有量は、液状調味料に具材を含有させることによるメリットと含有成分の分散安定性とのバランスの観点から、液状調味料100質量%中、好ましくは4~50質量%、より好ましくは8~40質量%である。
また本発明においては、前記具材Aと具材Bとを、特定の質量比で含有させることが必要である。具体的には、前記具材Aと具材Bとを、A:Bの質量比として1:1~1:5、好ましくは1:2~1:4で含有させる。前記質量比の範囲外であると、固形具材の偏りが生じやすくなり、その結果、固形具材を均等に取り分けることができなくなる場合がある。
本発明の液状調味料は、通常の液状調味料と同様に製造することができる。例えば、具材A及び具材Bとして適当な材料を含む原材料を用いて、常法で製造してもよく、あるいは、液状部のみを予め調製しておき、ここに加熱調理済み又は未調理の具材A及び具材Bを個別に又は同時に液状部に加えて、全体になじませて製造してもよい。
本発明の液状調味料は、固形具材の偏りが少なく、製造直後のみならず、製造後に容器に収容する等して長期間保存した後であっても、取り分け操作を行う際は軽く撹拌して取り分けるだけで、固形具材を均等にしながら取り分けることができる。そのため本発明の液状調味料は、複数回分の使用量の液状調味料を容器内に保存し、使用時にその容器内から必要量ごとに取り分けて使用する、いわゆる小出しの使用態様に好適であり、容器から小出しにされた本発明の液状調味料は常時、固形具材を含む含有成分が均一に分散したものであり得る。本発明の液状調味料を収容し保存するための容器は特に制限されず、プラスチック、ガラス、金属等の素材でできた容器を用いることができる。本発明の液状調味料は、必要量ごとに取り分けた後は、直接喫食に供されてもよく、又は保管及び/若しくは調理を経て喫食に供されてもよい。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1~8、比較例1~4〕
具材部と液状部とを含有し、2種類の具材α1~α7(以下、これらを総称して「具材α」とも言う。)及び具材β1~β6(以下、これらを総称して「具材β」とも言う。)を含有する液状調味料を製造した。
具体的には、まず、市販のコンソメスープの素及び鶏がらスープの素を混合し、湯で希釈して液状部を製造した。この液状部の20℃におけるボーメ計による比重は1.05g/cmであった。
これとは別に、具材α及びβに用いる各種材料を用意した。各材料を、上記と同様に調製した液状部に6時間浸漬して十分に液状部を浸透させた状態とし、これを具材α及び具材βに用いた。各具材α及び具材βの比重は、下記表1の通りであった。各具材α及び具材βは、適宜切断、成型して、具材αは目開き15mmの篩を通過せず目開き25mmの篩を通過する大きさ、具材βは目開き4mmの篩を通過せず目開き7mmの篩を通過する大きさとなるようにした。具材αは、前記具材A1(目開き15mmの篩を通過せず目開き25mmの篩を通過する大きさを有するもの)と大きさが同じもののみを含み、具材βは、前記具材B1(目開き4mmの篩を通過せず目開き7mmの篩を通過する大きさを有するもの)と大きさが同じもののみを含む。具材αのうち、具材α2~α6が前記具材A(A1)であり、具材βのうち、具材β2~β5が前記具材B(B1)である。
次に、上記のように調製した液状部と具材α及びβを下記表2~3の配合量で混合して、寸胴鍋に入れて火にかけ、沸騰しないように加熱して、全体になじむよう10分間弱く撹拌して液状調味料を製造した。
尚、以降の表では、表記を簡潔にするため具材の大きさを範囲で示している(例えば、表2~3では、具材αの大きさを「15-25」、具材βの大きさを「4-7」と記載する)が、この具材の大きさの範囲は、上限値を含むが下限値は含まない。例えば、以降の表の「大きさ(mm)」の欄に「15-25」と記載されている場合、当該具材は、目開き15mmの篩を通過せず目開き25mmの篩を通過する大きさを有することを意味する。また例えば、前記欄に「4-7」と記載されている場合、当該具材は、目開き4mmの篩を通過せず目開き7mmの篩を通過する大きさを有することを意味する。
Figure 2024025453000001
〔試験例1〕
各液状調味料を、寸胴鍋のまま撹拌して、具材α及びβを全体に分散させた。その後鍋を静置したままとし、具材の分散の様子を10名の専門パネラーに観察してもらい、下記評価基準に従って状態を評価してもらった。その結果を10名の専門パネラーの評価点の平均値として表2~3に示す。
<具材の分散状態の評価基準>
・5点:各具材が均一に分散しており優れる。
・4点:各具材がほぼ均一に分散しておりやや優れる。
・3点:各具材の分散にわずかに偏りがあるが、許容範囲。
・2点:各具材の分散にやや偏りがあり、やや劣る。
・1点:各具材の分散が偏っており、劣る。
Figure 2024025453000002
Figure 2024025453000003
〔実施例9~12及び比較例5~8〕
具材を表4~5のように変更した以外は、実施例2と同様にして液状調味料を製造し、得られた液状調味料を試験例1と同様にして評価した。その結果を表4~5に示す。尚、表4~5には実施例2の結果を再掲する。表4、5に記載の各実施例で用いた具材の詳細は以下のとおりである。
・具材α3:具材A1の含有量100質量%
・具材α8:具材A1の含有量80質量%、具材A2の含有量10質量%、具材A3の含有量10質量%
・具材α9:具材A1の含有量80質量%、具材A2の含有量20質量%
・具材β3:具材B1の含有量100質量%
・具材β7:具材B1の含有量80質量%、具材B2の含有量10質量%、具材B3の含有量10質量%
・具材β8:具材B1の含有量80質量%、具材B2の含有量20質量%
Figure 2024025453000004
Figure 2024025453000005
〔実施例13~15及び比較例9~12〕
具材の配合量を表6のように変更した以外は、実施例2と同様にして液状調味料を製造し、得られた液状調味料を試験例1と同様にして評価した。その結果を表6に示す。尚、表6には実施例2の結果を再掲する。
Figure 2024025453000006
〔実施例16~20〕
具材の配合量を表7のように変更した以外は、実施例2と同様にして液状調味料を製造し、得られた液状調味料を試験例1と同様にして評価した。その結果を表7に示す。尚、表7には実施例2及び14の結果を再掲する。
Figure 2024025453000007

Claims (5)

  1. 具材部と液状部を含有する液状調味料であって、
    該具材部が、目開き10mmの篩を通過せず目開き30mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.21~1.40g/cmである具材Aと、目開き2mmの篩を通過せず目開き10mmの篩を通過する大きさで且つ比重1.00~1.20g/cmである具材Bとを、具材A:具材Bの質量比として1:1~1:5で含有し、
    該液状部の比重が1.0~1.2g/cmである、液状調味料。
  2. 液状調味料100質量%中、前記具材Aを2~10質量%含有する請求項1に記載の液状調味料。
  3. 前記液状部の粘度が、B型粘度計を用いて、品温80℃、回転速度3~13rpmで測定して1000~8000mPa・sである、請求項1又は2に記載の液状調味料。
  4. 必要量ごとに取り分けた後、喫食に供される、請求項1~3のいずれか一項に記載の液状調味料。
  5. 請求項1~3のいずれか一項に記載の液状調味料の利用方法であって、該液状調味料を必要量ごとに取り分けた後、直接喫食に供する、又は保管及び/若しくは調理を経て喫食に供する、方法。
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