JP2024020846A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024020846A
JP2024020846A JP2022123340A JP2022123340A JP2024020846A JP 2024020846 A JP2024020846 A JP 2024020846A JP 2022123340 A JP2022123340 A JP 2022123340A JP 2022123340 A JP2022123340 A JP 2022123340A JP 2024020846 A JP2024020846 A JP 2024020846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
subject
unit
lens
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022123340A
Other languages
English (en)
Inventor
隆弥 平澤
Takaya Hirasawa
雄一郎 加藤
Yuichiro Kato
敏宗 長野
Toshimune Nagano
徹 松本
Toru Matsumoto
正康 水島
Masayasu Mizushima
信乃 守吉
Shinno Moriyoshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2022123340A priority Critical patent/JP2024020846A/ja
Priority to US18/362,186 priority patent/US20240048837A1/en
Publication of JP2024020846A publication Critical patent/JP2024020846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/58Means for changing the camera field of view without moving the camera body, e.g. nutating or panning of optics or image sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/62Control of parameters via user interfaces
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/64Computer-aided capture of images, e.g. transfer from script file into camera, check of taken image quality, advice or proposal for image composition or decision on when to take image
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/667Camera operation mode switching, e.g. between still and video, sport and normal or high- and low-resolution modes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/673Focus control based on electronic image sensor signals based on contrast or high frequency components of image signals, e.g. hill climbing method
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/681Motion detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/681Motion detection
    • H04N23/6812Motion detection based on additional sensors, e.g. acceleration sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/682Vibration or motion blur correction
    • H04N23/685Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation
    • H04N23/687Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation by shifting the lens or sensor position
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/695Control of camera direction for changing a field of view, e.g. pan, tilt or based on tracking of objects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

【課題】 構図を変えた流し撮り撮影を可能とする撮像装置を提供する。【解決手段】 光軸OAに直交する方向に移動可能に構成された少なくとも一つの6群レンズ6又は8群レンズ8と、6群レンズ6又は8群レンズ8を光軸OAに直交する方向に駆動する第1シフト駆動部11B又は第2シフト駆動部12Bと、6群レンズ6又は8群レンズ8の位置を検出する第1シフト位置検出部11A又は第2シフト位置検出部12Aと、撮影条件を制御する撮影条件制御部50Aと、被写体の移動速度及び移動方向の少なくとも一つを検出する検出部62と、検出部62からの信号に基づいて、6群レンズ6又は8群レンズ8を制御するシフト制御部30Bとを有するカメラシステム100において、撮影条件制御部50Aは、被写体の移動に対して露光及び6群レンズ6又は8群レンズ8の駆動を断続的に行う流し撮り撮影モードを有することを特徴とする。【選択図】 図5

Description

本発明は、撮像装置に関する。
躍動感を表現する撮影方法として、移動する被写体を追いながら低速でシャッターを切ることで、被写体は止まって写り、背景は流れて写る流し撮りという手法がある。流し撮りにおいては、カメラを振りながら低速でシャッターを切るため、手振れの影響を受けやすく、ブレの少ない写真を撮るには撮影者の技術に依存してしまう。
特許文献1には、撮影者の技術に依存しない流し撮り手法として、カメラが静止した状態で自動的に流し撮りを行う技術が開示されている。
特許第2925150号公報
特許文献1では、あらかじめ設定した位置に被写体が現れた際に流し撮りを開始するため、意図した構図と異なった際は撮影のやり直しとなり、撮影の機会を損なうおそれがある。
本発明は、構図を変えた流し撮り撮影を可能とする撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光軸に直交する方向に移動可能に構成された少なくとも一つのシフト用光学部材と、前記シフト用光学部材を前記光軸に直交する方向に駆動する駆動部と、前記シフト用光学部材の位置を検出する位置検出部と、撮影条件を制御する条件制御部と、被写体の移動速度及び移動方向の少なくとも一つを検出する検出部と、前記検出部からの信号に基づいて、前記シフト用光学部材を制御するシフト制御部とを有する撮像装置において、前記条件制御部は、前記被写体の移動に対して露光及び前記シフト用光学部材の駆動を断続的に行う制御モードを有することを特徴とする。
本発明によれば、構図を変えた流し撮り撮影を可能とする撮像装置を提供することができる。
実施形態のカメラシステム100の断面図である。 実施形態のカメラシステム100の電気的構成図である。 (A)通常のピントが合う範囲を示す図である。(B)シャインプルーフの原理を示す図である。(C)実施形態において、シャインプルーフが適用されたことを示す図である。 構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際に必要なレンズ鏡筒101の構成を示す図である。 構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際に必要なカメラ本体102の構成を示す図である。 構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際の制御方法のフローチャートである。 (A)~(D)流し撮りを行う際に起こりうる被写体状況を示す図である。 (A)~(H)構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際のフローを示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態のカメラシステム100(撮像装置)を構成するレンズ鏡筒101(レンズ装置)及びカメラ本体102の断面図である。なお、図面において、レンズ鏡筒101における光軸OAに沿った方向をX軸方向、ピッチ方向をY軸方向、ヨー方向をZ軸方向と定める。
カメラ本体102は、撮像部58(撮像素子)を有している。レンズ鏡筒101を通して結像した像を、カメラCPU50により不図示のシャッターを制御することで、任意の時間だけ撮像部58に露光し、撮影することができる。また、撮影画像の表示やカメラシステム100の各種設定の変更が可能なタッチパネル機能を有する表示部60、覗き込むことで撮影画像の確認や視線入力が可能なファインダー70を有する。
レンズ鏡筒101は、1群レンズ1、2群レンズ2、3群レンズ3、4群レンズ4、5群レンズ5、6群レンズ6、7群レンズ7、8群レンズ8、9群レンズ9、10群レンズ10を有する。これらの各群レンズからなる光学系は、光軸OAを有する。各群レンズの光軸OA方向の位置関係を変化させることで、レンズ鏡筒101の焦点距離が変化する。また、レンズ鏡筒101は、レンズCPU30によりその光学系の開口径を変化させる絞り機構14を有する。
各群レンズは、カムフォロアを有する鏡筒により保持されており、カムフォロアは、案内筒15の光軸OAに平行な直進溝とカム筒16の光軸OAに傾きを持った溝に係合している。カム筒16は、ズーム操作環20に係合されており、ズーム操作環20が回転するとカム筒16が回転するので、ズーム操作環20を回転させることで焦点距離を変化させることができる。また、ズーム操作環20の回転量を検出する不図示のズーム位置検出手段(ズーム操作環回転検出部20A)によって、光学系の焦点距離が検出可能である。
2群レンズ2は、光軸OA方向に駆動させることでピント調節が可能なフォーカス群となっている。フォーカスユニット13は、光軸OA方向に案内する不図示のガイドバーと、2群レンズ2を駆動するフォーカス駆動部13B(振動アクチュエータ)と、2群レンズ2の移動距離を検出する不図示のフォーカス位置検出部13Aによって構成されている。フォーカスユニット13は、レンズCPU30によって駆動制御される。
6群レンズ6と8群レンズ8の各々を、又は少なくとも一つを光軸OAと直交する方向に駆動させることで、撮像面に対してピント面を傾けるティルト効果や撮影範囲(画角)を移動させるシフト効果が得られる。すなわち、6群レンズ6と8群レンズ8の各々は、光軸OAに直交する方向に移動可能に構成されたシフト用光学部材である。具体的には、6群レンズ6と8群レンズ8が共に正の屈折力又は、負の屈折力を持つ場合には、互いに反対方向に動かすとティルト効果を得ることができ、それぞれを同じ方向に動かすとシフト効果を得ることができる。6群レンズ6と8群レンズ8の一方が正の屈折力をもち、他方が負の屈折力をもつ組み合わせの場合には、互いに反対方向に動かすとシフト効果を得ることができ、それぞれを同じ方向に動かすとティルト効果を得ることができる。光軸OAに直交する方向に移動可能に保持する保持手段、駆動手段、移動距離を検出する第1シフト位置検出部11A(位置検出部)によって第1シフトユニット11が構成され、6群レンズ6が駆動される。また、同様に第2シフトユニット12が構成され、8群レンズ8が駆動される。このとき、第1シフトユニット11、第2シフトユニット12はレンズCPU30により駆動制御される。
レンズ鏡筒101には、マウント17が備えられており、マウント17が不図示のカメラ本体102のマウントに接続され、レンズ鏡筒101を固定することができる。また、レンズ鏡筒101とカメラ本体102は、それぞれレンズCPU30とカメラCPU50を接続するレンズ側電気接点21とカメラ側電気接点51を有しており、カメラ側で設定した設定事項をレンズ鏡筒101に反映することができる。
図2は、レンズ鏡筒101及びカメラ本体102におけるカメラシステム100の電気的構成図である。まず、カメラ本体102における制御について説明する。カメラCPU50はマイクロコンピュータにより構成される。カメラCPU50は、カメラ本体102内の各部の動作を制御する。また、カメラCPU50は、レンズ鏡筒101の装着時にはレンズ側電気接点21、カメラ側電気接点51を介して、レンズ鏡筒101内に設けられたレンズCPU30との通信を行う。
カメラCPU50からレンズCPU30に送信される情報(信号)には、2群レンズ2の駆動量情報、ピントズレ情報、絞り駆動命令、加速度センサ等のカメラ姿勢検出部52からの信号に基づくカメラ本体102の姿勢情報が含まれる。また、撮影者がピントを合わせたい所望の被写体を指示するTS指示部61からの信号に基づく被写体の被写体距離情報、位置情報、更には所望の撮影範囲(画界)を指示する撮影範囲情報等が含まれる。このTS指示部61の詳細は後述する。
レンズCPU30からカメラCPU50に送信される情報(信号)には、レンズ鏡筒101の撮像倍率等の光学情報や、装着したレンズ鏡筒101に搭載されたズームや防振等のレンズ機能情報が含まれる。また、ジャイロセンサや加速度センサ等のレンズ姿勢検出部22からの姿勢情報も含まれる。
なお、レンズ側電気接点21、カメラ側電気接点51には、カメラ本体102からレンズ鏡筒101に電源を供給するための接点も含まれている。
電源スイッチ53は、撮影者により操作可能なスイッチであり、カメラCPU50の起動、及びカメラシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給の開始をすることができる。レリーズスイッチ54は、撮影者により操作可能なスイッチであり、第1ストロークスイッチSW1と第2ストロークスイッチSW2とを有する。レリーズスイッチ54からの信号は、カメラCPU50に入力される。カメラCPU50は、第1ストロークスイッチSW1からのON信号の入力に応じて、撮影準備状態に入る。撮影準備状態では、測光部55による被写体輝度の測定と、焦点検出部56による焦点検出が行われる。
カメラCPU50は、測光部55による測光結果に基づいて絞り機構14の絞り値や撮像部58の露光量(シャッター秒時)等を演算する。また、カメラCPU50は、焦点検出部56による撮影光学系の焦点状態の検出結果である焦点情報(デフォーカス量及びデフォーカス方向)に基づいて、被写体に対する合焦状態を得るための2群レンズ2の駆動量情報(駆動方向を含む)を決定する。2群レンズ2の駆動量情報は、レンズCPU30に送信される。レンズCPU30は、レンズ鏡筒101の各構成部の動作を制御する。
また、本実施形態のレンズ鏡筒101においては、6群レンズ6と8群レンズ8の各々を、又は少なくとも一つを光軸OAと直交する方向に駆動させることで、撮像面に対してピント面を傾けるティルト効果や撮影範囲を移動させるシフト効果を得られる。そのため、カメラCPU50は、TS指示部61によって指示された所望の被写体に対してピントを合わせるためのティルト駆動量を演算する。また、現在の撮影範囲から、TS指示部61によって指示された撮影範囲へ変更するシフト駆動量を演算する。これらの駆動量の情報はカメラCPU50からレンズCPU30へ送信され、6群レンズ6と8群レンズ8の駆動が制御される。
ここで、TS指示部61によって指示される被写体は複数であっても良い。仮に距離が異なる被写体が複数であっても、前述のティルト効果によって傾いた被写体面202b(図3(B)参照)上に少なくとも一つの被写体があればピントを合わせることが可能となる。ティルト動作によるティルト効果を使った撮影詳細については後述する。
また、TS指示部61がカメラ本体102ではなく、レンズ鏡筒101にあっても良く、レンズ鏡筒101やカメラ本体102の既存の回転操作部やボタン・スイッチ等に、その機能を割り当てることも可能である。
更にカメラCPU50は、所定の撮影モードになると、不図示の防振レンズの偏芯駆動、すなわち手振れ防振動作の制御を開始する。なお、防振機能が無いレンズ鏡筒101もあり、その場合この防振レンズの偏芯駆動は不要である。
レリーズスイッチ54における第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力されると、カメラCPU50は、レンズCPU30に対して絞り駆動命令を送信し、絞り機構14が先に演算した絞り値に設定される。また、カメラCPU50は、露光部57に露光開始命令を送信し、不図示のミラーの退避動作(なお、ミラーレスカメラにはこの動作は無い。)や不図示のシャッターの開放動作を行わせ、撮像部58において、被写体像の光電変換、すなわち露光動作を行わせる。
撮像部58からの撮像信号は、カメラCPU50内の信号処理部にてデジタル変換され、更に各種補正処理が施されて画像信号として出力される。画像信号(データ)は、画像記録部59において、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録保存される。
また、液晶や有機EL技術によるディスプレイである表示部60に、撮影時に撮像部58で撮像される画像や、画像記録部59に記録された画像を表示することもできる。近年、このディスプレイにはタッチ操作技術が搭載されており、ライブビュー撮影のディスプレイで被写体を選択し、ピントを合わせることができる。なお、TS指示部61が表示部60に含まれる構成が一般的である。
また、カメラCPU50には、検出部62、測距部63が電気的に接続されているが、検出部62、測距部63の制御については、後述する。
次に、レンズ鏡筒101における制御について説明する。なお、レンズ鏡筒101のレンズCPU30には、第1シフトユニット11、第2シフトユニット12、フォーカスユニット13、絞り機構14が電気的に接続されているが、これらの制御の詳細については、後述する。
まず、各検出部について説明する。第1シフト位置検出部11Aは、第1シフトユニット11に含まれる第1シフト駆動部11B(駆動部)により駆動される6群レンズ6の位置を検出する。同様に、第2シフト位置検出部12Aは、第2シフトユニット12に含まれる第2シフト駆動部12B(駆動部)により駆動される8群レンズ8の位置を検出する。
フォーカス操作環回転検出部18Aは、フォーカス操作環18の回転を検出する不図示のセンサを含む。絞り操作環回転検出部19Aは、絞り操作環19の回転を検出する不図示のセンサを含む。ズーム操作環回転検出部20Aは、ズーム操作環20の回転を検出する不図示のセンサを含む。
レンズ姿勢検出部22は、ジャイロセンサや加速度センサ等で構成され、図1には不図示であるが、レンズ鏡筒101内部に配置、固定され、レンズCPU30に電気的に接続されている。ジャイロセンサ(レンズ姿勢検出部22)は、カメラシステム100の角度振れである縦(ピッチ方向)振れと横(ヨー方向)振れのそれぞれの角速度を検出し、検出値を角速度信号としてレンズCPU30に出力する。レンズCPU30は、ジャイロセンサからのピッチ方向及びヨー方向の角速度信号を電気的又は機械的に積分して、それぞれの方向での変位量であるピッチ方向振れ量及びヨー方向振れ量(これらをまとめて角度振れ量という。)を演算する。
TS操作検出部23は、ティルト効果及びシフト効果を得るための準備をするためのマニュアル操作部(制御変更部)と、その操作量を検出する不図示のセンサを含む。すなわち、TS操作検出部23は、6群レンズ6と8群レンズ8を光軸OAに直交する方向に駆動させる際に、後述の画角A(図7(A)参照)を移動させるためのマニュアル操作量をセンサで検出し、6群レンズ6と8群レンズ8を駆動する。
次に、各駆動部について説明する。フォーカスユニット13のフォーカス駆動部13Bは、合焦動作を行う2群レンズ2の駆動量情報に応じて、2群レンズ2を光軸OAの方向へ駆動する。その駆動量情報は、前述のカメラCPU50からの信号に基づいて決定される。又は、手動で操作されたフォーカス操作環18の回転をフォーカス操作環回転検出部18Aにより検出し、ピント位置を手動で指示したその信号から駆動量情報を決定することもできる。
絞り機構14の電磁絞り駆動部14Bは、カメラCPU50からの絞り駆動命令を受けたレンズCPU30により制御され、絞り機構14を指定された絞り値に相当する開口状態に駆動する。また、絞り操作環19の操作により撮影者が所望の絞り値を指定した際も同様に駆動する。
IS駆動部24は、防振動作を行う不図示の防振レンズの駆動アクチュエータとその駆動回路とを含む。レンズCPU30は、上述した角度振れ量と平行振れ量の合成変位量に基づいてIS駆動部24を制御して図1には不図示である防振レンズをシフト駆動し、角度振れ補正及び平行振れ補正を行う。なお、防振機能が無いレンズ鏡筒101においては、この構造、機能は不要となる。また、レンズCPU30は、ピント振れ量に基づいてフォーカス駆動部13Bを制御して2群レンズ2を光軸方向に駆動させ、ピント振れ補正を行う。
TS駆動部25は、カメラCPU50から被写体距離情報、位置情報、撮影範囲情報を受け、所望の傾いたピント面(被写体面202b、図3(B)参照)となるようにティルト動作すると共に、所望の撮影範囲が得られるようシフト動作をする。ここで、所望のピントを得るため、TS駆動部25とフォーカス駆動部13Bが最適に動作するよう、レンズCPU30によって制御されることは言うまでもない。また、本実施形態のレンズ鏡筒101は、シフト動作によって被写体距離が変わらなくてもピントが変化する光学特性となっている。しかしながら、その特性に合わせTS駆動部25とフォーカス駆動部13Bが最適に制御されることは言うまでもない。
ここで、本実施形態のレンズ鏡筒101において、レンズCPU30は、レンズ姿勢検出部22からの出力に基づいて演算されたレンズ鏡筒101の振れ、変位量に基づいて、TS駆動部25の制御を行う。例えば、カメラシステム100を手で持って撮影する際に手振れが発生した場合、被写体に対して被写体面がずれる。しかしながら、本実施形態のカメラシステム100は、後述の被写体記憶部26に被写体の位置が記憶されているため、手振れを補正して被写体に被写体面を合わせ続けるTS駆動部25の制御が可能である。このTS駆動部25の制御のため、カメラ本体102に搭載された加速度センサの信号が使用される場合もある。
被写体記憶部26は、TS指示部61や表示部60によって指示された被写体の、撮影範囲における空間上の位置を記憶する。この位置は被写体距離、及び撮像面をX-Y軸平面としたその座標(X、Y)で定義できるが、その詳細は後述する。
次に、シャインプルーフの原理について説明する。図3(A)は、撮像面200aに対して光学系201aの光軸OAが傾いていない場合の、いわゆる通常、ピントが合う範囲を示している。図3(B)は、撮像面200bに対して光学系201bの光軸OAが傾いている場合に、シャインプルーフの原理によりピントが合う範囲を示している。
図中、撮像面200a、撮像面200b、光学系201a、光学系201b、ピントの合う被写体面202a、ピントの合う被写体面202b、光学系の主面203a、主面203bが示されている。図3(B)に示すように、レンズ鏡筒101における光学系の光軸OAと撮像部58が傾いているとき、シャインプルーフの原理により被写体側のピントの合う範囲が決定される。シャインプルーフの原理は、撮像面200bに接する線の延長線と、光学系の主面203bに接する線の延長線とが交点204bで交わるとき、被写体面202bに接する線の延長線もまた交点204bを通るというものである。
撮影したい被写体が奥行きを持っているとき、その奥行きに沿うように被写体面202bを傾けることで、被写体の手前から奥までピントを合わせることができる。あおり機構を持たないレンズで奥行き部分にピントを合わせたいときには、絞りを絞って被写界深度を深くする方法が一般的であるが、あおりレンズでは絞りが開放であってもティルト動作させることで、その奥行きに合わせてピントを合わせることが可能となる。
また、逆に光学系201bの主面203bを奥行きのある被写体の傾きと反対方向にティルト動作させることにより、被写体の奥行き方向に対して被写体面202bを直角に近い角度で交差させることも可能である。この場合、ピントの合う範囲を極端に狭くすることができるので、ジオラマ風の画像を取得することができる。
図3(C)は、本実施形態において、シャインプルーフの原理が適用されていることを示す図である。本実施形態では、光学系201cを倒す方法ではなく、光学素子を偏芯させることにより像面倒れを利用することで、被写体面202cの傾きθobjを発生させる。しかしながら、倒れが発生しない光学系201cの主面203cと被写体面202cに対してシャインプルーフの原理を当てはめると、撮像面200cには角度θimgの像面倒れが発生するはずである。そこで、光学系201cの偏芯でこの角度θimgを補正し、撮像面200cを倒さなくても被写体面202cが倒れ、所望の被写体にピントを合わせられるようになっている。この構成によって、撮像面200cから角度θimg傾いた線の延長線と、光学系の主面203cの延長線が交点204cで交わり、被写体面202cに接する線の延長線もまた交点204cを通るので、シャインプルーフの原理が適用されていることがわかる。
その一方で、所定の撮像面倒れ補正効果を確保しようとすると、光学系201cの偏芯量が増え、構図ズレが大きくなる。そこで、偏芯時の収差変動が小さくなるように設計されたもう1つのレンズを動かし、構図ズレが大きくならないようにする。すなわち、本実施形態では、光学系201cに相当する6群レンズ6又は8群レンズ8の少なくとも一つを偏芯動作させることで、構図ズレが大きくなる問題を解決している。
次に、本実施形態の主要部である6群レンズ6と8群レンズ8を光軸OAに直交する方向にシフトさせ、一度の撮影操作で構図が異なる複数の流し撮りを行う方法について説明する。
図4(A)は、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際のレンズCPU30の制御形態を示し、図4(B)は、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際のカメラCPU50の制御形態を示す。
まず、図4(A)を参照してレンズCPU30による制御フローについて説明する。レンズCPU30には、フォーカス制御部30A、シフト制御部30B及び絞り制御部30Cが含まれる。また、シフト制御部30Bには、第1シフト制御部30B1と第2シフト制御部30B2が含まれる。シフト制御部30Bは、TS操作検出部23からの信号に基づいて制御を行う。
第1シフトユニット11には、第1シフト位置検出部11Aと第1シフト駆動部11Bが含まれる。第1シフト駆動部11Bは、第1シフト制御部30B1からの指示で6群レンズ6を駆動させる。そして、第1シフト位置検出部11Aは、6群レンズ6の位置を検出して第1シフト制御部30B1に出力する。
第2シフトユニット12には、第2シフト位置検出部12Aと第2シフト駆動部12Bが含まれる。第2シフト駆動部12Bは、第2シフト制御部30B2からの指示で8群レンズ8を駆動させる。そして、第2シフト位置検出部12Aは、8群レンズ8の位置を検出して第2シフト制御部30B2へ出力する。なお、第1シフト駆動部11Bと第2シフト駆動部12Bは、TS駆動部25に含まれる。
フォーカスユニット13には、フォーカス位置検出部13Aとフォーカス駆動部13Bが含まれる。フォーカス駆動部13Bは、フォーカス制御部30Aからの指示でフォーカス群である2群レンズ2を駆動させる。そして、フォーカス位置検出部13Aは、2群レンズ2の位置を検出してフォーカス制御部30Aに出力する。
絞り機構14には、電磁絞り駆動部14Bが含まれる。電磁絞り駆動部14Bは、絞り制御部30Cからの指示で絞り機構14を駆動し、指定された絞り値に相当する開口状態にする。
次に、図4(B)を参照してカメラCPU50による制御フローについて説明する。カメラ本体102には、検出部62と測距部63が含まれる。検出部62には、撮影範囲内に入った被写体を検出する被写体検出部62Aと、撮影範囲内を移動している被写体の移動速度を検出する移動速度検出部62Bと、被写体の移動方向を検出する移動方向検出部62Cが含まれる。測距部63は、被写体検出部62Aで検出した被写体までの距離を測定する。
検出部62と測距部63で検出された各被写体情報はカメラCPU50に出力され、カメラCPU50にて第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の移動速度と移動方向の制御情報に変換され、レンズCPU30のシフト制御部30Bへ出力される。
カメラCPU50には、撮影条件を制御する撮影条件制御部50A(条件制御部)が含まれる。撮影条件制御部50Aは、通常撮影モードM1と、被写体の移動に対して露光と第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を断続的に制御して撮影を行う流し撮り撮影モード(制御モード)を有する。流し撮り撮影モードには、被写体の流し撮りを行う流し撮りモードM2(第1のモード)と被写体の流し撮りを複数回行う複数流し撮りモードM3(第2のモード)がある。そして、通常撮影モードM1から流し撮りモードM2又は複数流し撮りモードM3に撮影モードを撮影者の選択によって切り替える流し撮り制御部50Bが撮影条件制御部50Aに含まれる。この切り替えは、撮影者の選択による切り替えに限定されず、撮影条件制御部50Aによって流し撮りモードM2と複数流し撮りモードM3が切り替えられても良い。
本実施形態における流し撮りモードM2と複数流し撮りモードM3は、第1シフトユニット11と第2シフトユニット12を駆動させて被写体を追うことで、撮影者がカメラシステム100を振らずに流し撮りを行う流し撮り撮影モードである。
図5は、複数流し撮りモードM3において、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際の制御のフローチャートである。
図6(A)~(D)は、流し撮りを行う際に起こりうる被写体状況を示す図である。図6(A)は、画角A外から画角A内に被写体Oが入ってくる際に、その移動方向が予測可能な被写体Oを撮影する状況を示す。図6(B)は、画角A内において被写体Oの移動方向が予測可能な被写体Oを撮影する状況を示す。図6(C)は、画角A外から画角A内に被写体Oが入ってくる際に、その移動方向が予測不可能な被写体Oを撮影する状況を示す。図6(D)は、画角A内において被写体Oの移動方向が予測不可能な被写体Oを撮影する状況を示す。また、画角Aは、可動範囲Rにおいて可動である。
図7(A)~(H)は、例えば図6(A)のように被写体Oの移動方向が予測可能な被写体Oに対する、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際のフローを示す図である。以下、構図を変えた複数回の流し撮り撮影モードのフローについて、図5と図7(A)~(H)を用いて説明する。
まず、図5のステップS1で撮影者は、流し撮り撮影モード(流し撮りモードM2又は複数流し撮りモードM3)を選択する。次にステップS2へ進み、撮影者は被写体Oの移動方向が予測可能か否かを判定する。移動方向が予測可能(Y)であれば、ステップS3へ進み、予測不可能(N)であれば、ステップS4へ進む。移動方向が予測可能な被写体Oとしては、例えば図6(A)、図6(B)に示すような電車やカーレース、競馬やサイクルロードレース、徒競走などの動きが一方向又はコースが決まっているものなどが挙げられる。予測不可能な被写体Oとしては、例えば図6(C)、図6(D)に示すような鳥や猫などの生き物や子ども、スポーツのセットプレーなど動きが不規則でコースが決まっていないものが挙げられる。
電車を被写体Oとした例を示す図7(A)~(H)における可動範囲Rは、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12を駆動することで画角Aを移動できる範囲を示している。
ステップS3では、撮影者はTS操作検出部23のマニュアル操作部を操作することによって第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12を駆動させ、初期画角A1を図7(A)に示す被写体Oが可動範囲Rに進入してくる位置(画角A)に移動させる。ここでは、撮影者が6群レンズ6又は8群レンズ8の少なくとも一つを寄せるように設定する。マニュアル操作部は、タッチパネル機能を有する表示部60において操作が可能となっている。なお、ステップS1にて複数流し撮りモードM3が選択されているので、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動は断続的に行われる流し撮り撮影モードの設定となっている。しかしながら、撮影者がTS操作検出部23のマニュアル操作部を操作することで、流し撮り撮影モードが、TS操作検出部23によって第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12を駆動させる制御に変更される。このようにして、マニュアル操作部は、6群レンズ6又は8群レンズ8の少なくとも一つを被写体Oの移動に応じた方向へ移動させる。ステップS3で初期画角A1を画角Aとすることで、流し撮り撮影を行う際の第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動量を増やすことができる。この設定によって、より効果的に流し撮りを行うことが可能となる。
ステップS4では、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を行わず、画角変更は行われない。すなわち、撮影者がシフト群の6群レンズ6又は8群レンズ8の少なくとも一つを中心に位置するように設定する。ステップS4で図6(C)、図6(D)のように画角変更を行わない状態としておくことで第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12に対して一定量の駆動量を得ることができる。
次に、ステップS5へ進み、被写体検出部62Aが被写体Oを検出する。これは、図7(A)に示すように被写体Oの一部が画角A内に入ったタイミングで行われる。
次に、ステップS6へ進み、測距部63により測距を行い、被写体Oまでの距離情報を得る。次に、ステップS7及びステップS8へ進む。ステップS7でカメラCPU50は、測光部55による被写体輝度の測定と焦点検出部56による焦点検出を行ない、被写体Oに対し合焦させ、すなわち露出・ピント合わせ等の撮影準備を行う。ステップS8では移動速度検出部62B及び移動方向検出部62Cにより被写体Oの移動速度及び移動方向の検出を行う。移動速度、移動方向の検出は、画角A内の所定の2点間に対し被写体Oが写っている時間及び測距部63により得られた被写体距離情報から算出することが可能であるが、それに限定されるものではない。本実施形態では、図7(A)でポイントP1に被写体Oが写ってから、図7(B)のポイントP2に被写体Oが写るまでの時間と被写体距離情報から被写体Oの移動速度を算出する。なお、被写体の移動方向が予測可能である場合には、検出部62は、被写体の移動速度及び移動方向の少なくとも一つを検出するようにしてもよい。
次に、ステップS9に進む。ステップS9では、流し撮りを行うために撮影条件制御部50Aが、ステップS8で検出された被写体Oの移動速度及び移動方向に基づいて、シフト群の駆動速度、駆動方向を決定する。撮影条件制御部50Aは、被写体Oの移動に合わせて画角Aを移動させるための第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動速度を算出する。
次に、ステップS10に進み、ステップS9で算出された駆動速度情報に基づき、シフト制御部30Bにより6群レンズ6又は8群レンズ8の少なくとも一つを駆動するために第1シフトユニット11又は第2シフトユニット12の駆動が開始される。駆動開始のタイミングは、被写体Oが画角Aの中央部ACなど所定の位置に入ったときでも良いし、ステップS9での算出が終了次第でも良い。また、撮影者が任意に定めても良い。
次に、ステップS11に進み、第1シフトユニット11又は第2シフトユニット12が駆動されながら、第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力される。すなわち、撮像部58の撮像素子において、被写体像の光電変換(露光動作)が行われる。第2ストロークスイッチSW2からのON信号の入力は、撮影者が実際に第2ストロークスイッチSW2を押しても良く、予め設定されたタイミングで自動入力されても良い。図7(B)、図7(C)においては、被写体Oが画角Aの中央部ACに差し掛かったタイミングで算出された被写体Oの移動速度に基づいて画角Aの駆動が開始される。そして、被写体Oが画角変更前の初期画角A1の中央部Cに来たタイミングで第2ストロークスイッチSW2からのON信号が入力され、露光動作が行われる。露光動作中も被写体Oに合わせて第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12が駆動を続けることで流し撮り効果が得られ、図7(G)のような流し撮り撮影が完了する。
次に、ステップS12に進み、撮影条件制御部50Aにて構図を変えた流し撮り撮影が可能かどうかの判定が行われる。ステップS11で1枚目の流し撮りが完了したタイミングにおいて、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の残り駆動量RD(図7(C)参照)に対する駆動速度と露光時間によって流し撮り撮影が可能か判定される。流し撮り撮影の継続が可能(Y)であればステップS13へ進み、不可能(N)であればステップS17へ進み撮影を終了する。また、ステップS1で構図を変えた流し撮り撮影を行う複数流し撮りモードM3が選択されていない場合もステップS17へ進んで撮影を終了する。
ステップS13では、シフト駆動である第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を停止する。第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を停止することで、画角Aの移動が停止する(図7(C)~図7(D)参照)。あるいは、駆動速度を遅くしても良く、被写体Oの移動に対して画角Aの移動に遅れを生じさせることができれば良い。
次に、ステップS14に進み、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を再開する。図7(D)において、画角Aの移動が停止していたが、その間も被写体Oは移動を続けるので、画角Aに対して進行方向へ進んだ構図に変化する。第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動を再開することで、図7(E)に示すように再び画角Aは被写体Oに合わせて移動すると共に、残り駆動量RDが減少していく。これにより、1回目の撮影時の画角Aに対して被写体Oが移動方向へ進んだ構図となる。
次に、ステップS15に進み、第1シフトユニット11及び第2シフトユニット12の駆動をしながら、再度露光動作を行うことで、図7(H)のように1回目の撮影に対して構図に変化が生じた2回目の撮影が完了する。
その後、ステップS16に進み、構図を変えた複数回の流し撮り撮影の継続が可能かどうかの判定を再度行う。継続可能と判定(Y)された場合は、ステップS13へ戻り、継続不可能の判定となるまで撮影を繰り返す。ステップS16で継続不可能と判定(N)された場合は、ステップS17へ進み撮影を終了する。図7(F)においては、2回目の撮影が完了した時点で画角Aは可動範囲Rの限界へ達しており、残り駆動量RDはゼロとなっているため、継続不可能と判定され撮影を終了する。すなわち、撮影条件制御部50Aの流し撮り撮影モードでは、被写体Oの移動に対して、露光及び6群レンズ6と8群レンズ8の駆動が断続的に行われる。そして、流し撮り撮影モードは、検出された6群レンズ6と8群レンズ8のそれぞれの位置と、第1シフト駆動部11Bと第2シフト駆動部12Bの制御状態に基づき、シフト用光学部材の移動が終了するまでの間に実行される。
以上のような構成と処理方法により、撮影者の技術に依存しない流し撮り撮影を可能としたうえで、1回の撮影操作において構図を変えた複数回の流し撮り撮影が可能となる。本実施形態によれば、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を可能とする撮像装置を提供することができる。
図6(A)に示されるような被写体Oの移動方向が予測可能な例の説明を行ったが、図6(C)や図6(D)のように移動方向が予測不可能な被写体Oに対して、構図を変えた複数回の流し撮り撮影を行う際もステップS12にて同様の判定が行われる。また、ステップS7で焦点検出部56による合焦は、予め合焦位置を設定しておくなどにより省略しても良い。
本実施形態のレンズ鏡筒101は、図1に示されるようにカメラ本体102に着脱可能に装着される構成であるが、カメラ本体102とレンズ鏡筒101が一体の構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
光軸に直交する方向に移動可能に構成された少なくとも一つのシフト用光学部材と、
前記シフト用光学部材を前記光軸に直交する方向に駆動する駆動部と、
前記シフト用光学部材の位置を検出する位置検出部と、
撮影条件を制御する条件制御部と、
被写体の移動速度及び移動方向の少なくとも一つを検出する検出部と、
前記検出部からの信号に基づいて、前記シフト用光学部材を制御するシフト制御部とを有する撮像装置において、
前記条件制御部は、前記被写体の移動に対して露光及び前記シフト用光学部材の駆動を断続的に行う制御モードを有することを特徴とする撮像装置。
(構成2)
前記制御モードは、前記位置検出部にて検出された前記シフト用光学部材の位置と、前記シフト制御部の制御状態とに基づき、前記シフト用光学部材の移動が終了するまでの間に実行されることを特徴とする構成1に記載の撮像装置。
(構成3)
前記制御モードは、前記被写体の流し撮りを行う第1のモードと前記被写体の流し撮りを複数回行う第2のモードとを有することを特徴とする構成1又は2に記載の撮像装置。
(構成4)
前記被写体の移動方向が予測可能か否かに応じて、前記制御モードを変更する制御変更部を有することを特徴とする構成1から3の何れか1つに記載の撮像装置。
(構成5)
前記制御変更部は、前記被写体の移動方向が予測可能な際に、前記シフト用光学部材を前記被写体の移動に応じた方向へ移動させることを特徴とする構成4に記載の撮像装置。
(構成6)
前記シフト用光学部材を前記光軸に直交する方向に駆動することによって、撮像面に対してピント面を傾けるティルト効果又は撮影範囲を移動させるシフト効果が得られることを特徴とする構成1から5の何れか1つに記載の撮像装置。
(構成7)
前記ティルト効果は、二つの前記シフト用光学部材のそれぞれを反対方向に駆動することにより得られることを特徴とする構成6に記載の撮像装置。
(構成8)
前記シフト効果は、二つの前記シフト用光学部材のそれぞれを同じ方向に駆動することにより得られることを特徴とする構成6に記載の撮像装置。
(構成9)
前記撮像装置には、前記シフト用光学部材及び被写体像を撮像素子へ結像する光学系を含むレンズ装置が着脱可能に装着されていることを特徴とする構成1から8の何れか1つの構成に記載の撮像装置。
6 6群レンズ(シフト用光学部材)
8 8群レンズ(シフト用光学部材)
11A 第1シフト位置検出部(位置検出部)
11B 第1シフト駆動部(駆動部)
12A 第2シフト位置検出部(位置検出部)
12B 第2シフト駆動部(駆動部)
30B シフト制御部
50A 撮影条件制御部(条件制御部)
62 検出部
100 カメラシステム(撮像装置)
101 レンズ鏡筒(レンズ装置)
102 カメラ本体
O 被写体
OA 光軸
M2 流し撮りモード(第1のモード)
M3 複数流し撮りモード(第2のモード)

Claims (9)

  1. 光軸に直交する方向に移動可能に構成された少なくとも一つのシフト用光学部材と、
    前記シフト用光学部材を前記光軸に直交する方向に駆動する駆動部と、
    前記シフト用光学部材の位置を検出する位置検出部と、
    撮影条件を制御する条件制御部と、
    被写体の移動速度及び移動方向の少なくとも一つを検出する検出部と、
    前記検出部からの信号に基づいて、前記シフト用光学部材を制御するシフト制御部とを有する撮像装置において、
    前記条件制御部は、前記被写体の移動に対して露光及び前記シフト用光学部材の駆動を断続的に行う制御モードを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御モードは、前記位置検出部にて検出された前記シフト用光学部材の位置と、前記シフト制御部の制御状態とに基づき、前記シフト用光学部材の移動が終了するまでの間に実行されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御モードは、前記被写体の流し撮りを行う第1のモードと前記被写体の流し撮りを複数回行う第2のモードとを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記被写体の移動方向が予測可能か否かに応じて、前記制御モードを変更する制御変更部を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記制御変更部は、前記被写体の移動方向が予測可能な際に、前記シフト用光学部材を前記被写体の移動に応じた方向へ移動させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記シフト用光学部材を前記光軸に直交する方向に駆動することによって、撮像面に対してピント面を傾けるティルト効果又は撮影範囲を移動させるシフト効果が得られることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記ティルト効果は、二つの前記シフト用光学部材のそれぞれを反対方向に駆動することにより得られることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記シフト効果は、二つの前記シフト用光学部材のそれぞれを同じ方向に駆動することにより得られることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像装置には、前記シフト用光学部材及び被写体像を撮像素子へ結像する光学系を含むレンズ装置が着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の撮像装置。
JP2022123340A 2022-08-02 2022-08-02 撮像装置 Pending JP2024020846A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022123340A JP2024020846A (ja) 2022-08-02 2022-08-02 撮像装置
US18/362,186 US20240048837A1 (en) 2022-08-02 2023-07-31 Image pickup apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022123340A JP2024020846A (ja) 2022-08-02 2022-08-02 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024020846A true JP2024020846A (ja) 2024-02-15

Family

ID=89768867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022123340A Pending JP2024020846A (ja) 2022-08-02 2022-08-02 撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20240048837A1 (ja)
JP (1) JP2024020846A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20240048837A1 (en) 2024-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0327011A (ja) レンズ位置制御方法
JP2003172961A (ja) ブレ補正装置及び撮影装置
JP2010107866A (ja) デジタルカメラ及び光学機器
JP3376012B2 (ja) カメラ
JPS63131112A (ja) ビデオカメラ撮影機構
JPH07333670A (ja) ブレ防止装置
JP5724057B2 (ja) 撮像装置
JP4363070B2 (ja) カメラシステム
JP2008191391A (ja) 焦点調節装置、カメラ
JP2006091106A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2011118021A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2024020846A (ja) 撮像装置
JP7110078B2 (ja) 撮像装置、撮像方法
JP2013003325A (ja) 光学装置
JP2012159796A (ja) 焦点調節装置および撮像装置
JP5544901B2 (ja) 画角中心ズレ補正装置、撮像装置、画角中心ズレ補正方法及びプログラム
JP2017200131A (ja) 画角制御装置および画角制御方法
JPH11326743A (ja) カメラ
JP2010026172A (ja) レンズ鏡筒、レンズ鏡筒の調整方法、光学装置、および光学装置の調整方法
JP2008070566A (ja) カメラシステム、カメラ本体、交換レンズユニットおよび像ブレ補正方法
JP2015197562A (ja) 光学機器、光学機器を備えた撮像装置、光学機器の制御方法
JP2010085440A (ja) 撮影装置及びカメラシステム
JP7414484B2 (ja) 光学機器、撮像装置および制御方法
US20230305294A1 (en) Control apparatus, lens apparatus, image pickup apparatus, camera system, control method, and storage medium
JP2018194770A (ja) カメラシステム、交換レンズおよびカメラ