JP2024006913A - 調味用食品組成物 - Google Patents

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Kazuya Higashikata
勝義 齋藤
Katsuyoshi Saito
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Abstract

【課題】α-リノレン酸とジアシルグリセロールを補給することができる調味用食品組成物の提供。【解決手段】構成脂肪酸の20質量%以上がα-リノレン酸であるジアシルグリセロールを含有する油脂を含む調味用食品組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、α-リノレン酸とジアシルグリセロールを含有する油脂を含む調味用食品組成物に関する。
アマニ(亜麻仁)等に豊富に含まれるα-リノレン酸(C18:3、ALA)は、体内に入ると生理活性の高いエイコサペンタエン酸(C20:5)やドコサヘキサエン酸(C22:6)に変換されることが知られ、近年、これを多く含む油脂の利用が望まれている。
他方、ジアシルグリセロールを高濃度に含む油脂は、食後の血中トリグリセリド(中性脂肪)の増加を抑制し、体内への蓄積性が少ない等の生理作用を有することが報告されている。
そこで、これまでに、α-リノレン酸とジアシルグリセロールの生理活性機能を有効に発現させるべく、構成脂肪酸の15重量%未満がω3系不飽和脂肪酸であるジグリセリド15~17重量%と、構成脂肪酸の15重量%以上がω3系不飽和脂肪酸であるトリグリセリド30~85重量%を含有する油脂組成物(特許文献1)、構成脂肪酸の15~90重量%が炭素数20未満のω3系不飽和脂肪酸であるジグリセリド5~59.9重量%、トリグリセリド及びモノグリセリドを含有する油脂組成物(特許文献2)等が提案されている。
特開2003-160794号公報 特開2002-138297号公報
しかしながら、前記油脂組成物は、主に食品加工時等に通常の食用油脂と置き換える油脂代替物としての使用が想定されるものであった。このような場合、各々が規定の有効量を日常の食生活において手軽に摂取することは容易ではなかったと考えられる。
従って、本発明の課題は、手軽に且つ美味しくα-リノレン酸とジアシルグリセロールを補給することができる手段を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を行ったところ、α-リノレン酸とジアシルグリセロールを含有する油脂を含む調味用の組成物とすれば、様々な食事に混ぜたり、かけたりして、α-リノレン酸とジアシルグリセロールを補給できることを見出した。
すなわち、本発明は、構成脂肪酸の20質量%以上がα-リノレン酸であるジアシルグリセロールを含有する油脂を含む調味用食品組成物を提供するものである。
本発明によれば、α-リノレン酸とジアシルグリセロールを補給することができる調味用食品組成物が提供される。
本発明の調味用食品組成物は、構成脂肪酸の20質量%以上がα-リノレン酸であるジアシルグリセロールを含有する油脂を含む。本発明において、油脂は、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びトリアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものである。油脂の種類に特に制限はなく、食用油脂として使用できるものであれば何れでもよい。
以下、本明細書において「構成脂肪酸の20質量%以上がα-リノレン酸であるジアシルグリセロールを含有する油脂」を単に「本発明の油脂」と記載することがある。
本発明の油脂において、ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量は20質量%(以下、単に「%」とする)以上である。ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量は、生理効果の点から、好ましくは25%以上、更に好ましくは30%以上、更に好ましくは40%以上、更に好ましくは45%以上、更に好ましくは50%以上、更に好ましくは52%以上であり、また、酸化安定性の点から、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下、更に好ましくは65%以下、更に好ましくは60%以下である。
なお、本明細書における脂肪酸量は遊離脂肪酸換算量である。
ジアシルグリセロールのα-リノレン酸以外の構成脂肪酸としては、特に限定されず、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれであってもよい。
油脂の風味・工業的生産性の点からは、構成脂肪酸中、不飽和脂肪酸の含有量は、好ましくは60~100%、更に好ましくは70~100%、更に好ましくは80~99.5%である。不飽和脂肪酸の炭素数は、生理効果の点から、好ましくは14~24、より好ましくは16~22である。
なかでも、ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のリノール酸(C18:2)の含有量は、工業的生産性の点から、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下である。
また、ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中のオレイン酸(C18:1)の含有量は、工業的生産性の点から、好ましくは10%以上であり、また、好ましくは65%以下、より好ましくは50%以下、更に好ましくは30%以下である。
ジアシルグリセロールを構成する脂肪酸中の飽和脂肪酸の合計含有量は、外観、生理効果、油脂の工業的生産性の点から、好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下、更に好ましくは10%以下、更に好ましくは7%以下であり、また、0.5%以上であるのが好ましい。
飽和脂肪酸の炭素数は、好ましくは14~24、より好ましくは16~22、更に好ましくは16、18、20である。
本発明の油脂中のジアシルグリセロールの含有量は、特に限定されないが、効果を有効に発現する点、生理効果の点から、好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上、更に好ましくは25%以上、更に好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上、更に好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上であり、また、工業的生産性の点から、好ましくは99.5%以下、より好ましくは98%以下、更に好ましくは95%以下、更に好ましくは90%以下である。
本発明の油脂は、トリアシルグリセロールを含有していてもよく、その含有量は、油脂の工業的生産性の点から、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上、更に好ましくは5%以上、更に好ましくは10%以上であり、また、好ましくは85%以下、より好ましくは80%以下、更に好ましくは75%以下、更に好ましくは50%以下、更に好ましくは25%以下である。
本発明の油脂中のモノアシルグリセロールの含有量は、風味、油脂の工業的生産性、及び酸化安定性の点から、好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下、更に好ましくは2%以下、更に好ましくは1.5%以下であり、また、好ましくは0%超である。
油脂中のモノアシルグリセロールの含有量は、0%でもよい。
本発明の油脂は、不純物として遊離脂肪酸又はその塩を含有していてもよい。油脂中の遊離脂肪酸又はその塩の含有量は、風味、酸化安定性の点から、好ましくは3%以下、より好ましくは2%以下、更に好ましくは1%以下であり、また、好ましくは0%超である。油脂中の遊離脂肪酸又はその塩の含有量は、0%でもよい。
本発明の油脂において、トリアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びモノアシルグリセロールの脂肪酸組成は同じであっても異なっていてもよい。
本発明の油脂を構成する脂肪酸は特に限定されず、前述した飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のいずれであってもよいが、本発明においては、効果を有効に発現する点、及び生理効果の点から、油脂を構成する脂肪酸中のα-リノレン酸の含有量は、好ましくは20~80%、より好ましくは25~70%、更に好ましくは30~70%、更に好ましくは40~70%、更に好ましくは45~70%、更に好ましくは50~65%、更に好ましくは52~60%である。
本発明の油脂は、常法に従って、油脂由来の脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応、油脂とグリセリンとのエステル交換反応(グリセロリシス)等により得ることができる。必要に応じて通常の食用油脂を混合してもよい。
エステル化反応とグリセロリシス反応は、アルカリ金属又はその合金、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のアルコキシド等の化学触媒を用いる化学法と、リパーゼ等の酵素を用いる酵素法とに大別される。
なかでも、脂肪酸組成を制御する点から、後述する油脂を加水分解して得られる脂肪酸(分別脂肪酸)とグリセリンとのエステル化反応が好ましい。
本発明において、油脂の起源は、食用油脂として使用できるものであれば特に制限はなく、植物性油脂、動物性油脂のいずれでもよい。例えば、大豆油、菜種油、サフラワー油、米油、コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、チアシード油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、アザラシ油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂;あるいはこれらのエステル交換油、水素添加油、分別油等の油脂類を挙げることができる。
これらの油は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは適宜混合して用いてもよい。なかでも、使用性の点から、植物性油脂を用いるのが好ましく、更に低温耐性に優れた液状油脂を用いるのが好ましく、更にα-リノレン酸を豊富に含むシソ油、アマニ油、エゴマ油、チアシード油及びサチャインチ油から選ばれる少なくとも1種の油脂を用いるのが好ましい。なお、液状油脂とは、基準油脂分析試験法2.3.8-27による冷却試験を実施した場合、20℃で液状である油脂をいう。また、食用油脂は、精製工程を経た精製油脂であるのが好ましい。
油脂由来の脂肪酸は、油脂を加水分解して得ることができる。油脂を加水分解する方法としては、高温高圧分解法と酵素分解法が挙げられる。高温高圧分解法とは、油脂に水を加えて、高温、高圧の条件で反応することにより、脂肪酸とグリセリンを得る方法である。また、酵素分解法とは、油脂に水を加えて、油脂加水分解酵素を触媒として用い、低温の条件で反応することにより、脂肪酸とグリセリンを得る方法である。
加水分解反応は、常法に従って行うことができる。
油脂の加水分解後は、加水分解反応物を分別して固体を除去することが好ましい。分別方法としては、溶剤分別法、自然分別法(ドライ分別法)、湿潤剤分別法が挙げられる。
析出した固体の除去手段としては、静置分離、濾過、遠心分離、脂肪酸に湿潤剤水溶液を混合し分離する方法等が挙げられる。
油脂由来の脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応は、酵素法により温和な条件で行うのが風味等の点で優れており好ましい。
酵素の使用量は、酵素の活性を考慮して適宜決定することができるが、反応速度を向上する点から、固定化酵素を使用する場合は、エステル化反応原料の合計質量に対して、好ましくは1~30%、より好ましくは2~20%である。
エステル化反応の反応温度は、反応速度を向上する点、酵素の失活を抑制する点から、好ましくは0~100℃、より好ましくは20~80℃、更に好ましくは30~60℃である。また、反応時間は、工業的な生産性の点から、好ましくは15時間以内、より好ましくは1~12時間、更に好ましくは2~10時間である。
脂肪酸とグリセリンとの接触手段としては、浸漬、攪拌、固定化リパーゼを充填したカラムにポンプ等で通液する方法等が挙げられる。
エステル化反応の後は、通常油脂に対して用いられる精製工程を行ってもよい。具体的には、蒸留処理、酸処理、水洗、脱色、脱臭等の工程を挙げることができる。
本発明において、調味用食品組成物中の本発明の油脂の含有量は、調味用食品組成物の形態により適宜選択可能であるが、例えば、生理効果の点、手軽に有効量を摂取する点から、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上、さらに好ましくは5%以上であり、また、工業的生産性の点から、好ましくは99%以下である。
本発明の調味用食品組成物は、更に香料、糖質、合成甘味料、天然甘味料、調味料類、本発明の油脂以外の油脂類、たんぱく質、エキス類、具材、乳化剤、酸化防止剤、酸味料、着色料、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤、保存料、栄養強化剤、苦味料、発色剤、漂白剤、防カビ剤、膨張剤、光沢剤、pH調整剤、その他食品添加物から選ばれる少なくとも1種を含有することができる。これらの含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
香料は、例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等の柑橘類、アップル、バナナ、グレープ、ピーチ、マンゴー、ストロベリー、パイナップル等の果実類、じゃがいも、トマト、トウモロコシ等の野菜類、ミルク、クリーム、バター、チーズ等の乳製品、ココナッツ、バニラ、胡椒、シナモン、キャラメル、ジンジャー、ナツメグ、クローブ、ミント、アーモンド、ナッツ、チョコレート、コーヒー、紅茶、酒類、ローズ、サクラ等の花類、カニ、エビ等の魚介類、ビーフ、ポーク等の肉類、各種調理品等の香料が挙げられる。
糖質は、例えば、単糖類(ブドウ糖、果糖等)、二糖類(ショ糖、麦芽糖、ラクトース、トレハロース、マルトース等)、少糖類(オリゴ糖、ラフィノース等)、多糖類(でんぷん、デキストリン等)、異性化糖、加工でん粉、糖アルコール(マルチトール、還元麦芽糖水アメ、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール等)、はちみつ、メープルシュガー、でんぷん加水分解物等が挙げられる。
でん粉加水分解物は、コーンスターチ、小麦でん粉、馬鈴薯でん粉、甘藷でん粉、タピオカでん粉、米等のでん粉を加水分解したものであり、例えば、水あめ、コーンシラップ等が挙げられる。
合成甘味剤は、例えば、スクラロース、サッカリン及びその塩、アスパルテーム、アセスルファムカリウム等が挙げられる。
天然甘味料は、例えば、ステビア抽出物、甘草抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。
調味料類は、例えば、しょうゆ、たれ、つゆ、だし、魚醤、ブイヨン、みそ、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、塩、砂糖、酢、カレー粉、日本酒、ワイン、リキュール、カクテル、アミノ酸等が挙げられる。
本発明の油脂以外の油脂類は、例えば、菜種油、ゴマ油、オリーブ油等の植物性油脂、魚油等の動物性油脂、香味油等が挙げられる。
たんぱく質は、例えば、各種たんぱく質、各種ペプチド、たんぱく加水分解物等が挙げられる。
エキス類は、例えば、魚介エキス、ポークエキス、チキンエキス、野菜エキス、香辛料エキス、酵母エキス等が挙げられる。
具材は、例えば、魚、かに、えび、かまぼこ等の魚介類、牛肉、豚肉、鶏肉等の肉類、大豆、豆腐、納豆等の豆類、牛乳、チーズ等の乳製品、わかめ、こんぶ、のり等の海藻類、トマト、キャベツ、ピーマン等の野菜類、椎茸等のきのこ類、アーモンド、ナッツ等の種実類、米、パン、麺等の穀類、じゃがいも、さつまいも等の芋類、卵等が挙げられる。
乳化剤は、例えば、モノグリセリド等のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。
酸化防止剤は、例えば、天然抗酸化剤、レシチン、トコフェロール、アスコルビルパルミテート、アスコルビルステアレート、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)及びブチルヒドロキシアニソール(BHA)等が挙げられる。
酸味料は、例えば、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸、グルコン酸、酒石酸等が挙げられる。
着色料は、例えば、クチナシ黄色素、カラメル色素、カロテナイド色素、コチニール色素、ベニコウジ色素、ウコン色素、食用タール系色素、ベニバナ赤色素等が挙げられる。
増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤は、例えば、ゼラチン、ペクチン、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、タラガム、トラガントガム、カードラン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
保存料は、例えば、ソルビン酸、しらこたん白抽出物、プロピオン酸、ボリリジン、安息香酸等が挙げられる。
栄養強化剤は、例えば、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンA、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンD2、ビタミンD3、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、塩化第二鉄、クエン酸鉄、L-イソロイシン、L-アスパラギン酸ナトリウム、L-トリプトファン、L-バリン、DL-アラニン、グリシン等が挙げられる。
苦味料は、例えば、カフェイン、ナリンジン等が挙げられる。
発色剤は、例えば、亜硝酸ナトリウム、硝酸ナトリウム等が挙げられる。
漂白剤は、例えば、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
防カビ剤は、例えば、オルトフェニルフェノール、ジフェニル等が挙げられる。
膨張剤は、例えば、炭酸水素ナトリウム、焼ミョウバン、グルコノデルタラクトン等が挙げられる。
光沢剤は、例えば、ミツロウ、シェラック等が挙げられる。
pH調製剤は、例えば、DL-リンゴ酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。
その他、例えば、水酸化ナトリウム、プロテアーゼ等が挙げられる。
本発明の調味用食品組成物は、常温(20℃±15℃)で、固形状、半固形状、液状のいずれの形状であってもよく、適宜の形態を採り得る。固形状としては、例えば、粉末状、顆粒状、錠状、棒状、板状、ブロック状等が挙げられる。半固形状としては、例えば、ゼリー等が挙げられる。液状としては、例えば、分離液状、乳化液状等が挙げられる。
本発明の調味用食品組成物は、容器に充填して提供することができる。例えば、合成樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等)、アルミ箔、ガラス等の容器に充填する態様が挙げられる。容器内は、品質維持の観点から、窒素ガスを充填してもよい。
なかでも、1食あたりの摂取量単位で包装された形態とすることが好ましい。小分け包装とすることで、手軽に規定の有効量を摂取することができ、また、携帯性、取扱性、継続性にも優れる。小分け包装の内容量は、好ましくは0.5~20g、更に好ましくは1~15g、より好ましくは2~10gである。
本発明の調味用食品組成物において、α-リノレン酸の1食あたりの摂取量は、生理効果の点から、好ましく0.5g以上、更に好ましくは1g以上、より好ましくは1.5g以上である。また、ジアシルグリセロールの1食あたりの摂取量は、生理効果の点から、好ましく1g以上、更に好ましくは1.5g以上、より好ましくは2.5g以上である。なお、本明細書における摂取量は成人1人(60kg)に対しての量とする。
本発明の調味用食品組成物は、飲食品の調味の用に供されるが、飲食品と組み合わせて提供し、当該飲食品に混ぜる、乳化する、かける、練りこむ、漬ける、噴霧する等の方法で摂取されることが好ましい。また本発明の調味用食品組成物は、当該飲食品の調理前、調理中及び調理後に添加できるが、特に調理前又は調理後に添加し摂取されることが好ましく、調理後に添加し摂取されることがより好ましい。このように摂取することで、食事の内容、食事場所を選ばずにα-リノレン酸を補給することができる。
飲食品としては、特に限定されず、揚げ物(天ぷら、コロッケ、から揚げ、フライドポテト、とんかつ等)、焼き物(ステーキ、餃子、お好み焼き等)、炒め物(野菜炒め、チャーハン等)、煮物(煮魚、肉じゃが、サバの味噌煮等)、蒸し物(酒蒸し、茶わん蒸し等)、鍋物、酢の物、漬物、汁物(スープ、味噌汁等)、飲料(コーヒー、紅茶、スムージー等)、サラダ、海藻類、米飯、ご飯類(チャーハン、おにぎり、釜めし等)、麺類(ラーメン、焼きそば、パスタ等)、パン類(ピザ等)、穀類加工品(シリアル、オートミール等)、菓子類(チョコレート、クッキー、和菓子等)、豆腐・油揚げ類、納豆、食肉製品(ハム、ソーセージ等)、豆乳、牛乳、乳飲料、チーズ、ヨーグルト、アイスクリーム類、インスタント食品(カップラーメン、カップスープ)、各種冷凍食品、缶詰(シーチキン、サバ缶等)、瓶詰食品、レトルト食品(カレー、牛丼等)等が挙げられる。
本発明の調味用食品組成物は、常法にしたがって製造することが可能であり、適宜の方法を採り得るが、例えば、本発明の油脂と、必要により他の成分を配合して製造することができる。本発明の油脂と他の成分との混合順序は特に限定されず、一方を他方に添加しても、両者を同時に添加してもよい。混合方法としては、撹拌、震盪等の適宜の方法を採用することができるが、混合装置を使用しても構わない。本発明の調味用食品組成物が固形状である場合には、所望の形状とするために圧縮成形しても、公知の造粒法により造粒してもよい。また、前述したように、容器に充填する際は、更に充填工程を経て製造することができる。
〔油脂の調製〕
アマニ油を酵素により加水分解して脂肪酸を得た後、段階的に冷却し、析出した脂肪酸を遠心分離により分別した。次いで、固定化1,3位選択リパーゼを触媒として、分別脂肪酸とグリセリンとを減圧下でエステル化反応を行った。固定化酵素を濾別した後、反応終了品を分子蒸留にかけ、水洗、脱臭後、抗酸化剤を添加して、α-リノレン酸及びジアシルグリセロール含有油脂(ALA-DAG油)を調製した。当該ALA-DAG油のグリセリド組成は、トリアシルグリセロール16.2%、ジアシルグリセロール82.5%、モノアシルグリセロール1.0%、遊離脂肪酸0.3%、また、脂肪酸組成は、C18:1 22.6%、C18:2 15.9%、C18:3 53.2%、飽和脂肪酸合計 4.3%、その他の脂肪酸 4.0%であった。当該ALA-DAG油中のジアシルグリセロールの脂肪酸組成は、C18:1 23.0%、C18:2 16.0%、C18:3 56.3%、飽和脂肪酸合計 4.0%、その他の脂肪酸 0.7%であった。
グリセリド組成及び脂肪酸組成の分析方法は以下のとおりである。
(i)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC分析条件>
(条件)
装置:アジレント7890B(アジレントテクノロジー社製)
カラム:DB-1ht 10m×0.25mm×0.2μm (Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=340℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
(ii)油脂の構成脂肪酸組成
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.-1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f-96(GLC法)に準拠して測定した。
<GLC分析条件>
装置:アジレント7890B(アジレントテクノロジー社製)
カラム:CP-SIL88 50m×0.25mm×0.2μm(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=300℃
ディテクター:FID、T=300℃
オーブン温度:150℃5min保持→1℃/min昇温→160℃5min保持→2℃/min昇温→200℃10min保持→10℃/min昇温→220℃5min保持
〔調味用食品組成物の調製〕
処方例1~33
上記で調製したALA-DAG油を表1~表3に記載の製品とスプーン又は箸でよく混合し、調味用食品組成物を得た。当該調味用食品組成物は、表1~表3に記載の飲食品に混ぜて又はかけて使用することができる。
尚、本明細書の実施例では、表1~表6に記載のメーカーの製品を使用したが、同等の他メーカーの食品であっても、同等の結果が得られる。
処方例34~46
上記で調製したALA-DAG油を表4に記載の製品とスプーン又は箸でよく混合し、調味用食品組成物を得た。当該調味用食品組成物は、表4に記載の飲食品に混ぜて又はかけて使用することができる。
処方例47~53
上記で調製したALA-DAG油、表5に記載の使用製品、及び処方例の使用食品をホモジナイザー(IKA社製)で均一に乳化し、調味した食品組成物を得た。
処方例54~55
上記で調製したALA-DAG油を表6に記載の製品とスプーン又は箸でよく混合し、調味用食品組成物を得た。当該調味用食品組成物を、表6に記載の飲食品の原料(表7又は表8参照)にそれぞれ混ぜた後、焼成し、当該飲食品を得ることができる。
Figure 2024006913000007
Figure 2024006913000008

Claims (5)

  1. 構成脂肪酸の20質量%以上がα-リノレン酸であるジアシルグリセロールを含有する油脂を含む調味用食品組成物。
  2. 油脂中のジアシルグリセロールの含有量が15質量%以上である請求項1記載の調味用食品組成物。
  3. さらに香料、糖質、合成甘味料、天然甘味料、調味料類、油脂類、たんぱく質、エキス類、具材、乳化剤、酸化防止剤、酸味料、着色料、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊剤、保存料、栄養強化剤、苦味料、発色剤、漂白剤、防カビ剤、膨張剤、光沢剤、pH調整剤、水酸化ナトリウム及びプロテアーゼから選ばれる少なくとも1種を含む請求項1又は2記載の調味用食品組成物。
  4. 1食あたりの摂取量単位で包装された形態である請求項1~3のいずれか1項記載の調味用食品組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか1項記載の調味用食品組成物を組み合わせた飲食品。
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