JP2024002331A - 液圧駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生時において、電動機の過大な負荷が作用することを抑えることができる液圧駆動装置を提供する。【解決手段】液圧駆動装置は、ヘッド側ポート及びロッド側ポートの各々に対して作動液を給排するで液圧シリンダを駆動させる液圧駆動装置であって、作動液を吐出し且つ供給される作動液によって回転駆動される液圧ポンプモータと、液圧ポンプモータに接続される電動機と、液圧ポンプモータとヘッド側ポートとの間を流れる作動液の方向を切換える方向制御弁と、ヘッド側ポートとロッド側ポートと繋ぐ再生通路を開閉する再生弁と、液圧ポンプモータの流入圧力を検出する圧力センサと、方向制御弁及び再生弁の各々の動作を制御する制御装置とを備え、制御装置は、再生弁によって再生通路を開き且つ方向制御弁によってヘッド側ポートと液圧ポンプモータとを接続する際、圧力センサによって検出する作動液の流入圧力に応じて再生弁の開度を制御する。【選択図】 図1

Description

本開示は、液圧シリンダのヘッド側ポート及びロッド側ポートの各々に対して作動液を給排する液圧駆動装置に関する。
液圧シリンダを駆動する液圧駆動装置として、例えば特許文献1のような液圧駆動装置が知られている。特許文献1のような液圧駆動装置では、ブーム下げ操作において、ブームシリンダのヘッド側ポートから排出される作動油によって液圧ポンプモータを回転駆動する。これにより、ブームの位置エネルギーを電気エネルギーに回生することができる。
特開2021-181789号公報
特許文献1の液圧駆動装置では、瞬間的に過大な負荷がブームに作用する場合がある。この場合、エネルギーを回生すべく電動機に過大な負荷が与えられる。このような過大な負荷が電動機に作用することを抑えることが望まれている。
そこで本開示は、回生時において、電動機の過大な負荷が作用することを抑えることができる液圧駆動装置を提供することを目的としている。
本開示の液圧駆動装置は、ヘッド側ポート及びロッド側ポートの各々に対して作動液を給排することによって液圧シリンダを駆動させる液圧駆動装置であって、作動液を吐出し且つ供給される作動液によって回転駆動される液圧ポンプモータと、前記液圧ポンプモータに接続される電動機と、前記液圧ポンプモータと前記ヘッド側ポートとの間を流れる作動液の方向を切換える方向制御弁と、前記ヘッド側ポートと前記ロッド側ポートと繋ぐ再生通路を開閉する再生弁と、前記液圧ポンプモータの流入圧力を検出する圧力センサと、前記方向制御弁及び前記再生弁の各々の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記再生弁によって前記再生通路を開き且つ前記方向制御弁によって前記ヘッド側ポートと前記液圧ポンプモータとを接続する際、前記圧力センサによって検出する作動液の流入圧力に応じて前記再生弁の開度を制御するものである。
本開示によれば、流入圧力に応じて再生弁の開度を制御される。それ故、回生時において過大な負荷が電動機に生じる際に再生弁によって圧力損失を発生させることができる。これにより、回生時において、電動機に過大な負荷が作用することが抑制される。
本開示によれば、回生時において、電動機の過大な負荷が作用することを抑えることができる。
本開示の第1実施形態の液圧駆動装置の構成を示す回路図である。 図1の液圧駆動装置が実行するブームシリンダ伸縮処理の手順を示すフローチャートである。 図1の液圧駆動装置において、ブームシリンダを伸長させる際の作動液の流れを示す回路図である。 図1の液圧駆動装置において、ブームシリンダを収縮させる際の作動液の流れを示す回路図である。 本開示の第2実施形態の液圧駆動装置の構成を示す回路図である。
以下、本開示に係る第1及び第2実施形態の液圧駆動装置1,1Aについて前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する液圧駆動装置1,1Aは、本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[第1実施形態]
図1に示す液圧駆動装置1は、例えば作業車両(図示せず)等に備わっている。作業車両は、例えば液圧ショベル及び液圧クレーン等の建設車両及びリフト等の産業車両である。本実施形態において、作業車両は、液圧ショベルである。液圧ショベルは、ブーム、及びアーム及びアタッチメント(例えばバケット等)を備えている。液圧ショベルは、ブーム、アーム及びアタッチメント(例えばバケット等)を動かすことによって種々の作業を行うことができる。液圧ショベルは、ブームシリンダ2を備えている。
液圧シリンダの一例であるブームシリンダ2は、ヘッド側ポート2a及びロッド側ポート2bを有している。ブームシリンダ2は、ブームに設けられている。ブームシリンダ2は、伸縮することによってブームを動かす。ブームシリンダ2は、ヘッド側ポート2a及びロッド側ポート2bの各々に対して作動液(例えば油又は水等の液体)が給排されることによって駆動する。より詳細に説明すると、ブームシリンダ2は、ヘッド側ポート2aに作動液が供給され且つロッド側ポート2bから作動液が排出されると伸長する。これにより、ブームが上昇する。他方、ブームシリンダ2は、ヘッド側ポート2aから作動液を排出させ且つロッド側ポート2bに作動液が供給されることによって収縮する。これにより、ブームが下降する。なお、ブームシリンダ2は、本実施形態において収縮する方向にブームの自重を受けている。それ故、ブームシリンダ2は、ブームの自重によってヘッド側ポート2aから作動液を排出させ、且つロッド側ポート2bから作動液を吸入することによって収縮する。
<液圧駆動装置>
液圧駆動装置1は、ヘッド側ポート2a及びロッド側ポート2bの各々に対して作動液を給排する。これにより、液圧駆動装置1は、ブームシリンダ2を駆動する、即ちブームシリンダ2を伸縮させる。また、液圧駆動装置1は、ブームシリンダ2のヘッド側ポート2aから排出される作動液に関してエネルギー回生を行う。このように機能する液圧駆動装置1は、液圧ポンプモータ11と、電動機12と、方向制御弁13と、再生弁14と、アンロード弁15とを備えている。また、液圧駆動装置1は、操作装置16と、吸入側圧力センサ17と、ストロークセンサ18と、制御装置19とを備えている。
<液圧ポンプモータ>
液圧ポンプモータ11は、吸入ポート11aと、吐出ポート11bとを有している。液圧ポンプモータ11は、更にシャフト11cを有している。吸入ポート11aは、吸入通路21を介してタンク20に接続されている。なお、吸入通路21には、逆止弁24が介在している。逆止弁24は、タンク20から吸入ポート11aへの作動液の流れを許容し、逆方向の流れを阻止する。
液圧ポンプモータ11は、シャフト11cが回転駆動されると、以下ように動作する。即ち、液圧ポンプモータ11は、吸入ポート11aから作動液を吸入する。そして、液圧ポンプモータ11は、吐出ポート11bから作動液を吐出する。他方、液圧ポンプモータ11は、吸入ポート11aに作動液が供給されると、シャフト11cを回転させる。そして、液圧ポンプモータ11は、吐出ポート11bから作動液を排出する。液圧ポンプモータ11は、本実施形態において、可変容量形の斜板ポンプであって、レギュレータ11dを有している。レギュレータ11dは、入力される容量指令に応じて斜板の傾転角を変える。そうすると、液圧ポンプモータ11のポンプ容量が変わる。即ち、液圧ポンプモータ11は、吐出流量及び吸入流量を変えることができる。
<電動機>
電動機12は、液圧ポンプモータ11に接続されている。より詳細に説明すると、電動機12は、シャフト11cに連結されている。電動機12は、液圧ポンプモータ11を回転駆動することによって液圧ポンプモータ11から作動液を吐出させる。より詳細に説明すると、電動機12は、シャフト11cを回転駆動することによって吐出ポート11bから作動液を吐出させる。また、電動機12は、作動液の供給を受けて液圧ポンプモータ11(より詳細にはシャフト11c)が回転させられることによって発電する。即ち、電動機12は、液圧ポンプモータ11と協働することによって、作動液の流体エネルギーを電気エネルギーへと回生する。更に、電動機12は、入力される回転数指令に応じて回転数(より詳細に説明すると、シャフト11cの回転数)を変える。
<方向制御弁>
方向制御弁13は、液圧ポンプモータ11とヘッド側ポート2aとの間を流れる作動液の方向を切換える。方向制御弁13は、液圧ポンプモータ11の吸入ポート11a及び吐出ポート11bに夫々接続されている。より詳細に説明すると、方向制御弁13は、吸入通路21において逆止弁24より液圧ポンプモータ11の吸入ポート11a側に繋がっている。また、方向制御弁13は、吐出通路22を介して吐出ポート11bと繋がっている。更に方向制御弁13は、ブームシリンダ2のヘッド側ポート2aに接続されている。また、方向制御弁13は、ブームシリンダ2のロッド側ポート2b及びタンク20に接続されている。
方向制御弁13は、入力される動作指令に応じて、ヘッド側ポート2aの接続先を吐出ポート11b及び吸入ポート11aに夫々切換える。更に、方向制御弁13は、ヘッド側ポート2aを吐出ポート11bに接続する際、ロッド側ポート2bをタンク20に接続する。他方、方向制御弁13は、ヘッド側ポート2aを吸入ポート11aに接続する際、ロッド側ポート2bを吐出ポート11bに接続する。なお、方向制御弁13は、ロッド側ポート2bを吐出ポート11bに接続する際、吐出ポート11bからロッド側ポート2bへの作動液の流れを許容し、且つ逆方向の作動液の流れを阻止する。また、方向制御弁13は、ヘッド側ポート2aを吸入ポート11aに接続する際、ヘッド側ポート2aと吸入ポート11aとの間の開度(以下、「方向制御弁13の開度」ともいう)を動作指令に応じて制御する。本実施形態において、方向制御弁13は、電気式のスプール弁である。但し、方向制御弁13は、電気式のスプール弁に限定されない。
<再生弁>
再生弁14は、ヘッド側ポート2aとロッド側ポート2bとを繋ぐ再生通路23を開閉する。再生弁14は、再生通路23に介在している。再生弁14は、再生指令に応じて再生通路23を開閉する。また、再生弁14は、再生通路23を開いた状態で再生方向の作動液の流れを許容し、逆方向の流れを阻止する。再生方向とは、ヘッド側ポート2aからロッド側ポート2bへの流れである。これにより、再生弁14は、ヘッド側ポート2aから排出される作動液をロッド側ポート2bに再生する。再生弁14は、再生指令に応じて開度を絞る。再生弁14は、例えば電磁比例制御弁である。
<アンロード弁>
アンロード弁15は、吐出ポート11bと方向制御弁13とを繋ぐ吐出通路22をタンク20に接続する。より詳細に説明すると、アンロード弁15は、入力されるアンロード指令に応じて吐出通路22をタンク20に接続する。これにより、液圧ポンプモータ11をアンロードすることができる。本実施形態において、アンロード弁15は、電磁開閉弁である。但し、アンロード弁15は、開度を制御可能な電磁比例制御弁であってもよい。
<操作装置>
操作装置16は、ブーム(より詳細にはブームシリンダ2)を操作するためのものである。操作装置16は、操作レバー16aを有している。操作レバー16aは、操作可能に構成されている。操作装置16は、操作レバー16aの操作方向及び操作量に応じた操作信号を出力する。操作装置16は、例えば電気ジョイスティックである。但し、操作装置16は、パイロット操作弁であってもよい。この場合、操作装置16は、パイロット操作弁の出力圧に応じた操作信号を出力する。また、操作装置16は、タッチパネルであってもよい。この場合、操作装置16は、入力される操作やプログラムに応じて操作信号を出力する。
<吸入側圧力センサ>
吸入側圧力センサ17は、液圧ポンプモータ11の流入圧力を検出する。流入圧力は、液圧ポンプモータ11の吸入ポート11aに流入する作動液の圧力であって、吸入圧ともいう。より詳細に説明すると、吸入側圧力センサ17は、吸入通路21に接続されている。吸入側圧力センサ17は、吸入通路21の液圧を流入圧力として検出する。そして、吸入側圧力センサ17は、検出した流入圧力を出力する。
<ストロークセンサ>
速度用センサの一例であるストロークセンサ18は、ブームシリンダ2の速度を検出するためのセンサである。より詳細に説明すると、ストロークセンサ18は、ブームシリンダ2のストローク量を検出する。そして、ストロークセンサ18は、検出したストローク量を出力する。なお、速度用センサは、速度センサ、加速度センサ、角度センサ、及び慣性計測装置(略称:IMU)であってもよく、その他の検出結果に基づいてブームシリンダ2の速度を算出することができるセンサであればよい。なお、速度センサは、ブームシリンダ2におけるストロークの速度を検出する。加速度センサは、ブームシリンダ2におけるストロークの加速度を検出する。角度センサは、ブームの角度を検出する。IMUは、ブームの加速度及び回転速度を検出する。
<制御装置>
制御装置19は、入力される操作信号に応じて、方向制御弁13、再生弁14、及びアンロード弁15の動作を制御する。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に応じた動作指令、再生指令、及びアンロード指令を出力することによって、方向制御弁13、再生弁14、及びアンロード弁15の動作を制御する。これにより、制御装置19は、液圧駆動装置1における作動液の流れを制御する。また、制御装置19は、操作信号に応じて液圧ポンプモータ11及び電動機12の動作を制御する。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に応じた容量指令及び回転数指令を出力することによって液圧ポンプモータ11及び電動機12の動作を制御する。これにより、制御装置19は、液圧ポンプモータ11の吐出流量及び吸入流量を制御する。
また、制御装置19は、本実施形態においてストロークセンサ18の検出結果に応じて液圧ポンプモータ11の吐出流量及び吸入流量を変える。これにより、制御装置19は、ブームシリンダ2の速度又は加速度(本実施形態において速度)をフィードバック制御する。更に、制御装置19は、吸入側圧力センサ17で検出される流入圧力に応じて方向制御弁13及び再生弁14の動作を制御する。より詳細に説明すると、制御装置19は、吸入側圧力センサ17で検出される流入圧力に応じて方向制御弁13及び再生弁14の開度を制御する。
<液圧駆動装置の動作>
液圧駆動装置1では、操作装置16が操作される(本実施形態において、操作レバー16aが操作される)と、操作信号が操作装置16から出力される。制御装置19は、操作信号に応じて方向制御弁13と、再生弁14と、アンロード弁15の動作を制御する。また、制御装置19は、操作信号及びストロークセンサ18の検出結果に応じて電動機12、及び液圧ポンプモータ11の動作を制御する。これにより、制御装置19は、操作信号(本実施形態において、操作レバー16aの操作方向及び操作量)に応じた方向及び速度でブームシリンダ2を伸縮させる。液圧駆動装置1では、ブームを下ろす際(即ち、ブームシリンダ2を収縮させる際)、ブームシリンダ2のヘッド側ポート2aから排出される作動液の一部分がロッド側ポート2bに再生される。また、液圧駆動装置1では、ヘッド側ポート2aから排出される作動液の残余部分がエネルギー回生される。更に、制御装置19は、液圧ポンプモータ11の流入圧力に応じて方向制御弁13及び再生弁14の開度を制御する。これにより、電動機12の負荷が過度に上昇することを抑制する。
以下では、ブームシリンダ2を伸長及び収縮させるブームシリンダ伸縮処理について、図2のフローチャートを参照しながら更に詳細に説明される。液圧駆動装置1では、ブームシリンダ2を伸縮させるべく操作装置16が操作されると、操作装置16から操作信号が出力される。そうすると、ブームシリンダ伸縮処理が開始され、ステップS1に移行する。ブーム下げ操作判定工程であるステップS1では、操作装置16に対する操作がブーム下げ操作(即ち、ブームシリンダ2を収縮させる操作)か否かを制御装置19が判定する。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に基づいて操作レバー16aの操作方向を検出する。そして、制御装置19は、操作レバー16aの操作方向に応じてブーム下げ操作か否かを判定する。例えば、操作レバー16aが第1方向に操作されている場合、制御装置19は、ブーム上げ操作と判定する。そうすると、ステップS2に移行する。他方、操作レバー16aが第2方向に操作されている場合、制御装置19は、ブーム下げ操作と判定する。そうすると、ステップS3に移行する。
ブームシリンダ伸長工程であるステップS2では、制御装置19がブームシリンダ2を伸長させる。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に応じて方向制御弁13を動作させる。例えば、制御装置19は、操作信号に応じた動作指令を方向制御弁13に出力する。これにより、方向制御弁13は、図3に示すように吐出ポート11bをヘッド側ポート2aに接続し、ロッド側ポート2bをタンク20に接続する。なお、方向制御弁13において吐出ポート11bとヘッド側ポート2aとの間の開度は、本実施形態において全開となっている。そして、吸入ポート11aは、方向制御弁13によってヘッド側ポート2a及びロッド側ポート2bから遮断される。また、制御装置19は、操作信号に応じた回転数指令及び容量指令を出力する。これにより、液圧ポンプモータ11が操作信号に応じた流量の作動液を吐出ポート11bから吐出する。吐出される作動液は、方向制御弁13を介してヘッド側ポート2aに導かれる(図3の矢印A1)。他方、ロッド側ポート2bからは、方向制御弁13を介してタンク20に作動液が排出される(図3の矢印A2)。これにより、ブームシリンダ2が操作信号に応じた速度で伸長する(図3の矢印A及び二点鎖線参照)。それ故、ブームを操作信号に応じた速度で上げることができる。その後、ブーム上げ操作が終わると、制御装置19はブームシリンダ伸縮処理を終了する。
ブームシリンダ収縮工程であるステップS3では、制御装置19がブームシリンダ2を収縮させる。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に応じて方向制御弁13、再生弁14、及びアンロード弁15を動作させる。例えば、制御装置19は、操作信号に応じた動作指令を方向制御弁13に出力する。これにより、制御装置19は、図4に示すように方向制御弁13によってヘッド側ポート2aを吸入ポート11aに接続させる。また、制御装置19は、再生指令を再生弁14に出力する。これにより、制御装置19は、再生弁14によって再生通路23を開く。そうすると、ヘッド側ポート2aとロッド側ポート2bとが連通する。更に、制御装置19は、アンロード指令をアンロード弁15に出力する。これにより、制御装置19は、アンロード弁15によって吐出通路22をタンク20に接続させる。そうすると、液圧ポンプモータ11がアンロードされる。
前述するように方向制御弁13、再生弁14、及びアンロード弁15を動作させると、作動液が以下のように流れる。即ち、ブームシリンダ2は、収縮する方向にブームの自重を受けている。それ故、ブームシリンダ2は、ブームの自重によって収縮させられる。これにより、ヘッド側ポート2aから作動液が排出される。排出された作動液の一部分が再生通路23を通ってロッド側ポート2bに供給される。即ち、作動液の一部分がヘッド側ポート2aからロッド側ポート2bに再生される(図4の矢印B1参照)。他方、残余部分は、方向制御弁13を介して液圧ポンプモータ11の吸入ポート11aに供給される(図4の矢印B2参照)。そして、残余部分は、液圧ポンプモータ11を介して電動機12を回転駆動した後、吐出ポート11bからアンロード弁15を介してタンク20に排出される。電動機12を回転駆動させることによって電動機12が発電する。これにより、残余部分の流体エネルギーが電気エネルギーに回生される。即ち、ブームの位置エネルギーが電気エネルギーに回生される。このように、排出される作動液に対してエネルギー回生を行うことができる。
また、制御装置19は、液圧ポンプモータ11の吸入流量を制御することによって、操作信号に応じた速度でブームシリンダ2を収縮させる。より詳細に説明すると、制御装置19は、操作信号に応じた回転数指令及び容量指令を出力する。これにより、液圧ポンプモータ11が操作信号に応じた流量の作動液を吸入ポート11aに流入させることができるので、ブームシリンダ2のヘッド側ポート2aから排出される作動液の流量を操作信号に応じた流量に制御することができる。そうすると、ロッド側ポート2bに再生される作動液の流量が操作信号に応じた流量に制御されるので、ブームシリンダ2を操作信号に応じた速度で収縮することができる(図4の矢印B及び二点鎖線参照)。これにより、ブームを操作信号に応じた速度で下げることができる。ブーム下げ操作に応じてブームシリンダ2を収縮させると、ステップS4に移行する。
なお、制御装置19は、ブーム下げ操作において、以下のようなフィードバック制御を行う。即ち、制御装置19は、ストロークセンサ18の検出結果に応じて液圧ポンプモータ11の吸入流量を変える。より詳細に説明すると、制御装置19は、ストロークセンサ18の検出結果に応じて容量指令及び回転数指令を出力することによって、液圧ポンプモータ11の吸入流量を変える。このようにして、ブームシリンダ2の速度が制御装置19によってフィードバック制御される。これにより、ブームシリンダ2で発生するハンチングが抑制される。
流入負荷判定工程であるステップS4では、電動機12に流入する負荷である流入負荷が所定値I1以上であるか否かを制御装置19が判定する。より詳細に説明すると、制御装置19は、吸入側圧力センサ17で検出される流入圧力に基づいて流入負荷Iを推定する。具体的に説明すると、制御装置19は、回転数指令及び容量指令に基づいて液圧ポンプモータ11の吸入流量を算出する。そして制御装置19は、吸入流量と流入圧力とに基づいて流入負荷Iを推定する。制御装置19は、流入負荷Iが所定値I1以上か否かを判定する。流入負荷Iが所定値I1未満である場合、ステップS5に移行する。他方、流入負荷Iが所定値I1以上である場合、ステップS6に移行する。
第1開度制御工程であるステップS5では、流入負荷Iに応じて制御装置19が再生弁14の開度を制御する。より詳細に説明すると、制御装置19は、再生弁14の開度Rを所定の第1再生開度R1以上、例えば全開にする。また、制御装置19は、ヘッド側ポート2aと吸入ポート11aとの間の開度、即ち方向制御弁13の開度Dもまた所定の第1回生開度D1以上、例えば全開にする。このように、再生弁14及び方向制御弁13を全開状態にすることによって作動液に生じる圧力損失を抑えることができるので、より大きなエネルギーを電気エネルギーに回生することができる。なお、第1再生開度R1及び第1回生開度D1は、必ずしも全開である必要はなく、全開の85%以上であればよい。その後、ブーム下げ操作が終わると、制御装置19はブームシリンダ伸縮処理を終了する。
第2開度制御工程であるステップS6では、制御装置19は、再生弁14の開度を絞る。より詳細に説明すると、制御装置19は、再生弁14の開度Rを第1再生開度R1から絞る。即ち、制御装置19は、再生弁14の開度Rを第2再生開度R2(例えば全開状態に対して20%以上85%未満の間の開度)に絞る。これにより、液圧駆動装置1を流れる作動液に圧力損失が生じる。それ故、液圧ポンプモータ11に供給される作動液の流体エネルギーを低減させることができる。なお、第2再生開度R2は前述する数値範囲に限られず、第1再生開度R1より小さければよい。
また、制御装置19は、方向制御弁13の開度を絞る。より詳細に説明すると、制御装置19は、方向制御弁13の開度Dを第1回生開度D1から絞る。即ち、制御装置19は、方向制御弁13の開度Dを第2回生開度D2(例えば全開状態に対して20%以上85%未満の間の開度)に絞る。これにより、ロッド側ポート2bに供給される作動液の液圧の低減を抑えつつ、液圧ポンプモータ11に供給される作動液に圧力損失を生じさせることができる。それ故、液圧ポンプモータ11に供給される作動液の流体エネルギーを低減させることができる。なお、第2回生開度D2は前述する数値範囲に限られず、第1回生開度D1より小さければよい。
このように液圧駆動装置1では、再生弁14及び方向制御弁13によって作動液の流体エネルギーが低減される。これにより、液圧ポンプモータ11に流入する流体エネルギーが低減される。それ故、回生時において、電動機12の流入負荷が抑制される。再生弁14及び方向制御弁13の開度を絞った後、ブーム下げ操作が終わると、制御装置19はブームシリンダ伸縮処理を終了する。
なお、制御装置19は、回生時において液圧ポンプモータ11のポンプ容量及び電動機12の回転数を流入負荷に応じて制御する。より詳細に説明すると、制御装置19は、出力する容量指令及び回転数指令を推定される流入負荷に応じて制限する。これにより、液圧ポンプモータ11のポンプ容量及び電動機12の回転数の各々が制限される。そうすると、液圧ポンプモータ11の吸入流量を抑えることができる。これにより、回生時における電動機12によって回生するエネルギー量を低減することができる。従って、電動機12に過大な負荷(例えば、定格出力を超える出力)が作用することを抑制することができる。
本実施形態の液圧駆動装置1では、流入圧力に応じて再生弁14の開度が制御される。それ故、回生時において過大な負荷が電動機12に生じる際に再生弁14によって圧力損失を発生させることができる。これにより、回生時において、電動機12に過大な負荷が作用することが抑制される。
また、本実施形態の液圧駆動装置1では、流入負荷が所定値以上になると、制御装置19が再生弁14の開度を絞る。それ故、圧力損失を発生させることができる。これにより、再生時における電動機12の負荷を低減することができる。それ故、電動機12が過負荷状態になることを抑制できる。他方、流入負荷が所定値未満において再生弁14の開度を大きくしておくことによって、再生時の圧力損失を抑制することができる。これにより、液圧駆動装置1における再生効率を高く維持することができる。
更に、本実施形態の液圧駆動装置1では、流入負荷が所定値以上になると、制御装置19が方向制御弁13の開度を絞る。それ故、圧力損失を発生させることができる。これにより、回生時における電動機12の負荷を低減することができる。それ故、電動機12が過負荷状態になることを抑制できる。他方、流入負荷が所定値未満において方向制御弁13の開度を大きくしておくことによって、回生時の圧力損失を抑制することができる。これにより、液圧駆動装置1における回生効率を高く維持することができる。
更に、本実施形態の液圧駆動装置1では、制御装置19が流入圧力に応じて電動機12の回転速度を制御する。それ故、電動機12の回転速度を下げることによって、液圧ポンプモータ11の吸入流量を抑えることができる。これにより、電動機12における負荷を抑えることができる。それ故、電動機12が過負荷状態となることが抑えられる。
更に、本実施形態の液圧駆動装置1では、制御装置19が流入圧力に応じて液圧ポンプモータ11のポンプ容量を制御する。それ故、液圧ポンプモータ11のポンプ容量を下げることによって、液圧ポンプモータ11の吸入流量を抑えることができる。これにより、電動機12における負荷を抑えることができる。それ故、電動機12が過負荷状態となることが抑えられる。
更に、本実施形態の液圧駆動装置1では、電動機12で回生を行う際にアンロード弁15によって吐出通路22がタンク20に接続される。これにより、液圧ポンプモータ11の吐出圧の上昇を抑えることができる。それ故、電動機12における回生効率を高く維持することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の液圧駆動装置1Aは、第1実施形態の液圧駆動装置1と構成が類似している。従って、第2実施形態の液圧駆動装置1Aの構成については、主に第1実施形態の液圧駆動装置1と異なる点が説明され、同一の構成については同一の符号を付して説明が省略される。
図5に示す第2実施形態の液圧駆動装置1Aは、液圧ポンプモータ11Aと、電動機12と、方向制御弁13Aと、再生弁14とを備えている。また、液圧駆動装置1Aは、操作装置16と、圧力センサ17Aと、ストロークセンサ18と、制御装置19Aとを備えている。
<液圧ポンプモータ>
液圧ポンプモータ11Aは、第1ポート11Aaと、第2ポート11Abと、シャフト11cとを有している。第1ポート11Aaは、タンク通路21Aを介してタンク20に接続されている。また、第2ポート11Abは、ポンプ通路22Aに接続されている。液圧ポンプモータ11Aは、シャフト11cが正方向に回転駆動されると、第1ポート11Aaから作動液を吸入すると共に第2ポート11Abから作動液を吐出する。他方、液圧ポンプモータ11Aは、第2ポート11Abに作動液が供給されるとシャフト11cを逆方向に回転させる。そして、液圧ポンプモータ11Aは、第1ポート11Aaから作動液を排出する。また、液圧ポンプモータ11Aは、本実施形態において可変容量形の斜板ポンプであって、レギュレータ11dを有している。
<方向制御弁>
方向制御弁13Aは、液圧ポンプモータ11Aとヘッド側ポート2aとの間を流れる作動液の方向を切換える。方向制御弁13Aは、ポンプ通路22Aを介して液圧ポンプモータ11Aの第2ポート11Abと繋がっている。また、方向制御弁13Aは、ブームシリンダ2のヘッド側ポート2a及びロッド側ポート2bに繋がっている。更に、方向制御弁13Aは、タンク20に接続されている。
方向制御弁13Aは、動作指令が入力されると、第2ポート11Abをヘッド側ポート2aに接続する。更に、方向制御弁13Aは、入力される動作指令に応じてロッド側ポート2bとタンク20との間を開閉する。これにより、方向制御弁13Aは、液圧ポンプモータ11Aとヘッド側ポート2aとの間を流れる作動液の方向を切換えることができる。また、方向制御弁13Aは、ヘッド側ポート2aから第2ポート11Abに作動液を流す際、ヘッド側ポート2aと第2ポート11Abとの間の開度(即ち、方向制御弁13Aの開度)を動作指令に応じて制御する。本実施形態において、方向制御弁13Aは、電気式のスプール弁である。但し、方向制御弁13Aは、電気式のスプール弁に限定されない。
<圧力センサ>
圧力センサ17Aは、液圧ポンプモータ11Aの流入圧力を検出する。より詳細に説明すると、圧力センサ17Aは、ポンプ通路22Aに接続されている。圧力センサ17Aは、ポンプ通路22Aを流れる作動液の液圧を検出する。それ故、圧力センサ17Aは、回生時において、ポンプ通路22Aを流れる作動液の液圧流入圧力として検出する。圧力センサ17Aは、検出した流入圧力を出力する。
<制御装置>
制御装置19Aは、第1実施形態の制御装置19と同様に入力される操作信号に応じて、方向制御弁13Aと、再生弁14と、アンロード弁15の動作を制御する。また、制御装置19Aは、本実施形態においてストロークセンサ18の検出結果に応じて液圧ポンプモータ11Aの吐出流量及び吸入流量を変える。更に、制御装置19Aは、圧力センサ17Aで検出される流入圧力に応じて方向制御弁13A及び再生弁14の開度を制御する。
<液圧駆動装置の動作>
液圧駆動装置1Aでは、操作装置16が操作される(本実施形態において、操作レバー16aが操作される)と、第1実施形態の液圧駆動装置1と同様にブームシリンダ伸縮処理を実行する。制御装置19Aが実行するブームシリンダ伸縮処理は、第1実施形態の制御装置19が実行するブームシリンダ伸縮処理と類似している。以下では、制御装置19Aが実行するブームシリンダ伸縮処理において、第1実施形態の制御装置19が実行するブームシリンダ伸縮処理と異なる点が主に説明される。
ブームシリンダ伸長工程であるステップS2では、制御装置19Aがブームシリンダ2を伸長させる。より詳細に説明すると、制御装置19Aは、操作信号に応じて方向制御弁13Aを動作させる。例えば、制御装置19Aは、操作信号に応じた動作指令を方向制御弁13Aに出力する。これにより、方向制御弁13Aは、第2ポート11Abをヘッド側ポート2aに接続し、ロッド側ポート2bをタンク20に接続する。そして、制御装置19Aは、操作信号に応じた回転数指令及び容量指令を出力する。これにより、液圧ポンプモータ11Aが操作信号に応じた流量の作動液を第2ポート11Abから吐出する。それ故、ブームを操作信号に応じた速度で上げることができる。その後、ブーム上げ操作が終わると、制御装置19Aはブームシリンダ伸縮処理を終了する。
ブームシリンダ収縮工程であるステップS3では、制御装置19Aがブームシリンダ2を収縮させる。より詳細に説明すると、制御装置19Aは、操作信号に応じて方向制御弁13A、及び再生弁14を動作させる。例えば、制御装置19Aは、操作信号に応じた動作指令を方向制御弁13Aに出力する。これにより、制御装置19Aは、方向制御弁13Aによってヘッド側ポート2aを第2ポート11Abに接続させ、ロッド側ポート2bとタンク20との間を遮断する。また、制御装置19Aは、再生指令を再生弁14に出力することによって、再生弁14によって再生通路23を開く。そうすると、収縮する方向にブームの自重を受けるブームシリンダ2では、ヘッド側ポート2aから作動液が押し出される。押し出された作動液の一部分がロッド側ポート2bに再生される。また、残余部分は、液圧ポンプモータ11Aに導かれる。そして、電動機12においてエネルギー回生が行われる。また、制御装置19Aは、第1実施形態の制御装置19と同様に吸入流量を制御することによって操作信号に応じた速度でブームシリンダ2を収縮させ、また、ストロークセンサ18の検出結果に応じてブームシリンダ2の速度又は加速度をフィードバック制御する。このようにしてブーム下げ操作に応じてブームシリンダ2を収縮させると、ステップS4に移行する。
流入負荷判定工程であるステップS4では、圧力センサ17Aで検出される流入圧力に基づいて流入負荷Iを制御装置19Aが推定する。具体的に説明すると、制御装置19Aは、回転数指令及び容量指令に基づいて液圧ポンプモータ11Aの吸入流量を算出する。そして、制御装置19Aは、吸入流量と流入圧力とに基づいて流入負荷Iを推定する。推定される流入負荷Iが所定値I1未満である場合、ステップS5に移行する。他方、流入負荷Iが所定値I1以上である場合、ステップS6に移行する。
本実施形態の液圧駆動装置1Aは、第1実施形態の液圧駆動装置1と同様の作用効果を奏する。
<その他の実施形態>
本実施形態の液圧駆動装置1,1Aにおいて、作動液を供給する液圧シリンダはブームシリンダ2以外の液圧シリンダ、例えばアームシリンダ及びリフトシリンダであってもよい。方向制御弁13,13A及び再生弁14は、必ずしも共に開度を調整可能なものである必要はなく、方向制御弁13,13A及び再生弁14の少なくとも一方が開度を調整可能に構成されていればよい。制御装置19,19Aは、流入負荷が上昇した際、必ずしも方向制御弁13,13A及び再生弁14の両方の開度を絞る必要はない。制御装置19,19Aは、方向制御弁13,13A及び再生弁14の少なくとも一方の開度を絞ればよい。更に、制御装置19,19Aは、流入負荷に応じて方向制御弁13,13A及び再生弁14の開度を選択的に絞ってもよい。例えば、制御装置19,19Aは、流入負荷の上昇に伴ってまず再生弁14の開度を絞り、その後に方向制御弁13,13Aの開度を絞る。また、制御装置19,19Aは、流入負荷が上昇した際に必ずしも液圧ポンプモータ11,11Aのポンプ容量及び電動機12の回転数を制限する必要はない。更に、制御装置19,19Aは、必ずしもブームシリンダ2の速度又は加速度をフィードバック制御する必要もない。更に、液圧ポンプモータ11,11Aの駆動源は、電動機12に限定されず、電動機12とエンジンとのハイブリッド式の駆動源であってもよい。
<例示的な実施形態>
第1の局面における液圧駆動装置は、ヘッド側ポート及びロッド側ポートの各々に対して作動液を給排することによって液圧シリンダを駆動させる液圧駆動装置であって、作動液を吐出し且つ供給される作動液によって回転駆動される液圧ポンプモータと、前記液圧ポンプモータに接続される電動機と、前記液圧ポンプモータと前記ヘッド側ポートとの間を流れる作動液の方向を切換える方向制御弁と、前記ヘッド側ポートと前記ロッド側ポートと繋ぐ再生通路を開閉する再生弁と、前記液圧ポンプモータの流入圧力を検出する圧力センサと、前記方向制御弁及び前記再生弁の各々の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記再生弁によって前記再生通路を開き且つ前記方向制御弁によって前記ヘッド側ポートと前記液圧ポンプモータとを接続する際、前記圧力センサによって検出する作動液の流入圧力に応じて前記再生弁の開度を制御するものである。
上記局面に従えば、流入圧力に応じて再生弁の開度を制御される。それ故、回生時において過大な負荷が電動機に生じる際に再生弁によって圧力損失を発生させることができる。これにより、回生時において、電動機に過大な負荷が作用することが抑制される。
第2の局面における液圧駆動装置は、第1の局面における液圧駆動装置において、前記制御装置は、前記圧力センサで検出する流入圧力と前記電動機の回転数とに応じて算出される流入負荷が所定値以上になると、前記再生弁の開度を絞ってもよい。
上記局面に従えば、流入負荷が所定値以上になると、制御装置が再生弁の開度を絞る。それ故、圧力損失を発生させることができる。これにより、再生時における電動機の負荷を低減することができる。それ故、電動機が過負荷状態になることを抑制できる。他方、流入負荷が所定値未満において再生弁の開度を大きくしておくことによって、再生時の圧力損失を抑制することができる。これにより、液圧駆動装置における再生効率を高く維持することができる。
第3の局面における液圧駆動装置は、第1又は第2の局面における液圧駆動装置において、前記制御装置は、前記圧力センサで検出する流入圧力と前記電動機の回転数とに応じて算出される流入負荷が所定値以上になると、前記ヘッド側ポートと前記液圧ポンプモータとの間の開度を前記方向制御弁に絞らせてもよい。
上記局面に従えば、流入負荷が所定値以上になると、制御装置が方向制御弁の開度を絞る。それ故、圧力損失を発生させることができる。これにより、回生時における電動機の負荷を低減することができる。それ故、電動機が過負荷状態になることを抑制できる。他方、流入負荷が所定値未満において方向制御弁の開度を大きくしておくことによって、回生時の圧力損失を抑制することができる。これにより、液圧駆動装置における回生効率を高く維持することができる。
第4の局面における液圧駆動装置は、第1乃至第3の何れか1つの局面における液圧駆動装置において、前記制御装置は、前記圧力センサで検出される流入圧力に応じて前記電動機の回転速度を制御してもよい。
上記局面に従えば、制御装置が流入圧力に応じて電動機の回転速度を制御する。それ故、電動機の回転速度を下げることによって、液圧ポンプモータの吸入流量を抑えることができる。これにより、電動機における負荷を抑えることができる。それ故、電動機が過負荷状態となることが抑えられる。
第5の局面における液圧駆動装置は、第1乃至第4の何れか1つの局面における液圧駆動装置において、前記液圧ポンプモータは、ポンプ容量を変えることができ、前記制御装置は、前記圧力センサで検出される流入圧力に応じて前記液圧ポンプモータのポンプ容量を制御してもよい。
上記局面に従えば、制御装置が流入圧力に応じて液圧ポンプモータのポンプ容量を制御する。それ故、液圧ポンプモータのポンプ容量を下げることによって、液圧ポンプモータの吸入流量を抑えることができる。これにより、電動機における負荷を抑えることができる。それ故、電動機が過負荷状態となることが抑えられる。
第6の局面における液圧駆動装置は、第1乃至第5の何れか1つの局面における液圧駆動装置において、アンロード弁を更に備え、前記液圧ポンプモータは、作動液を吐出する吐出ポートと、作動液を吸入する吸入ポートとを含み、前記方向制御弁は、前記ヘッド側ポート及び前記ロッド側ポートの各々の接続先を前記吐出ポート及び前記吸入ポートに夫々切り替え、前記アンロード弁は、前記吐出ポートと前記方向制御弁とを繋ぐ吐出通路をタンクに接続し、前記制御装置は、前記方向制御弁によって前記ヘッド側ポートを前記吸入ポートに接続する際に前記アンロード弁を作動させてもよい。
上記局面に従えば、電動機で回生を行う際にアンロード弁によって吐出通路がタンクに接続される。これにより、液圧ポンプモータの吐出圧の上昇を抑えることができる。それ故、電動機における回生効率を高く維持することができる。
1,1A 液圧駆動装置
2 ブームシリンダ(液圧シリンダ)
2a ヘッド側ポート
2b ロッド側ポート
11,11A 液圧ポンプモータ
11a 吸入ポート
11b 吐出ポート
12 電動機
13,13A 方向制御弁
14 再生弁
15 アンロード弁
17,17A 圧力センサ
18 ストロークセンサ
19,19A 制御装置
20 タンク
22 吐出通路
23 再生通路

Claims (6)

  1. ヘッド側ポート及びロッド側ポートの各々に対して作動液を給排することによって液圧シリンダを駆動させる液圧駆動装置であって、
    作動液を吐出し且つ供給される作動液によって回転駆動される液圧ポンプモータと、
    前記液圧ポンプモータに接続される電動機と、
    前記液圧ポンプモータと前記ヘッド側ポートとの間を流れる作動液の方向を切換える方向制御弁と、
    前記ヘッド側ポートと前記ロッド側ポートと繋ぐ再生通路を開閉する再生弁と、
    前記液圧ポンプモータの流入圧力を検出する圧力センサと、
    前記方向制御弁及び前記再生弁の各々の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記再生弁によって前記再生通路を開き且つ前記方向制御弁によって前記ヘッド側ポートと前記液圧ポンプモータとを接続する際、前記圧力センサによって検出する作動液の流入圧力に応じて前記再生弁の開度を制御する、液圧駆動装置。
  2. 前記制御装置は、前記圧力センサで検出する流入圧力と前記電動機の回転数とに応じて算出される流入負荷が所定値以上になると、前記再生弁の開度を絞る、請求項1に記載の液圧駆動装置。
  3. 前記制御装置は、前記圧力センサで検出する流入圧力と前記電動機の回転数とに応じて算出される流入負荷が所定値以上になると、前記ヘッド側ポートと前記液圧ポンプモータとの間の開度を前記方向制御弁に絞らせる、請求項1又は2に記載の液圧駆動装置。
  4. 前記制御装置は、前記圧力センサで検出される流入圧力に応じて前記電動機の回転速度を制御する、請求項1又は2に記載の液圧駆動装置。
  5. 前記液圧ポンプモータは、ポンプ容量を変えることができ、
    前記制御装置は、前記圧力センサで検出される流入圧力に応じて前記液圧ポンプモータのポンプ容量を制御する、請求項1又は2に記載の液圧駆動装置。
  6. アンロード弁を更に備え、
    前記液圧ポンプモータは、作動液を吐出する吐出ポートと、作動液を吸入する吸入ポートとを含み、
    前記方向制御弁は、前記ヘッド側ポート及び前記ロッド側ポートの各々の接続先を前記吐出ポート及び前記吸入ポートに夫々切り替え、
    前記アンロード弁は、前記吐出ポートと前記方向制御弁とを繋ぐ吐出通路をタンクに接続し、
    前記制御装置は、前記方向制御弁によって前記ヘッド側ポートを前記吸入ポートに接続する際に前記アンロード弁を作動させる、請求項1又は2に記載の液圧駆動装置。
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