JP2023537280A - 自己免疫疾患の処置のためのイミダゾ[1,2-a]ピリジン化合物 - Google Patents
自己免疫疾患の処置のためのイミダゾ[1,2-a]ピリジン化合物 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、式(I):TIFF2023537280000128.tif51165(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びAは、本明細書に記載されるとおりである)の化合物、及びその薬学的に許容され得る塩、並びに該化合物を含む組成物及び該化合物を使用する方法に関する。
Description
本発明は、哺乳動物における療法及び/又は予防に有用な有機化合物、特に全身性エリテマトーデス又はループス腎炎を処置するのに有用なTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニストに関する。
発明の分野
自己免疫性結合組織病(connective tissue disease:CTD)には、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、原発性シェーグレン症候群(primary Sjoegren’s syndrome:pSjS)、混合性結合組織病(mixed connective tissue disease:MCTD)、皮膚筋炎/多発性筋炎(dermatomyositis/polymyositis:DM/PM)、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)、及び全身性硬化症(systemic sclerosis:SSc)等のプロトタイプの自己免疫症候群が含まれる。RAを除いて、患者が利用可能である実際に効果的で安全な治療法はない。SLEは、100,000人あたり20~150人の有病率を有するプロトタイプのCTDであり、皮膚や関節で一般的に観察される症状から腎不全、肺不全、又は心不全に至るまで、様々な臓器において広範な炎症や組織損傷を引き起こす。従来、SLEは、非特異的な抗炎症薬又は免疫抑制薬を用いて処置されてきた。しかしながら、免疫抑制薬、例えばコルチコステロイドの長期使用は、部分的にしか有効ではなく、望ましくない毒性及び副作用を伴う。ベリムマブは、ここ50年間においてループスに対する唯一のFDA認可薬であるが、その有効性は一部のSLE患者においてのみ中等度かつ遅延している(Navarra,S.V.et al Lancet 2011,377,721)。抗CD20 mAb、特定のサイトカインに対するmAb又は可溶性受容体等の他の生物学的製剤は、ほとんどの臨床研究で失敗している。したがって、より大きな比率の患者群において持続した改善を提供し、かつ多くの自己免疫疾患及び自己炎症疾患における長期的な使用にとってより安全である、新規の療法が必要とされる。
自己免疫性結合組織病(connective tissue disease:CTD)には、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、原発性シェーグレン症候群(primary Sjoegren’s syndrome:pSjS)、混合性結合組織病(mixed connective tissue disease:MCTD)、皮膚筋炎/多発性筋炎(dermatomyositis/polymyositis:DM/PM)、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)、及び全身性硬化症(systemic sclerosis:SSc)等のプロトタイプの自己免疫症候群が含まれる。RAを除いて、患者が利用可能である実際に効果的で安全な治療法はない。SLEは、100,000人あたり20~150人の有病率を有するプロトタイプのCTDであり、皮膚や関節で一般的に観察される症状から腎不全、肺不全、又は心不全に至るまで、様々な臓器において広範な炎症や組織損傷を引き起こす。従来、SLEは、非特異的な抗炎症薬又は免疫抑制薬を用いて処置されてきた。しかしながら、免疫抑制薬、例えばコルチコステロイドの長期使用は、部分的にしか有効ではなく、望ましくない毒性及び副作用を伴う。ベリムマブは、ここ50年間においてループスに対する唯一のFDA認可薬であるが、その有効性は一部のSLE患者においてのみ中等度かつ遅延している(Navarra,S.V.et al Lancet 2011,377,721)。抗CD20 mAb、特定のサイトカインに対するmAb又は可溶性受容体等の他の生物学的製剤は、ほとんどの臨床研究で失敗している。したがって、より大きな比率の患者群において持続した改善を提供し、かつ多くの自己免疫疾患及び自己炎症疾患における長期的な使用にとってより安全である、新規の療法が必要とされる。
Toll様受容体(TLR)は、多種多様な免疫細胞において広範な免疫応答を開始することができるパターン認識受容体(PRR)の重要なファミリーである。天然の宿主防御センサとして、エンドソームTLR7、8及び9は、ウイルス、細菌に由来する核酸を認識し、具体的には、TLR7/8及びTLR9はそれぞれ、一本鎖RNA(ssRNA)及び一本鎖CpG-DNAを認識する。しかしながら、TRL7、8、9の異常な核酸感知は、幅広い自己免疫疾患及び自己炎症性疾患の重要なノードと見なされている(Krieg,A.M.et al.Immunol.Rev.2007,220,251.Jimenez-Dalmaroni,M.J.et al Autoimmun Rev.2016,15,1.Chen,J.Q.,et al.Clinical Reviews in Allergy&Immunology 2016,50,1.)。抗RNA抗体及び抗DNA抗体は、十分に確立されたSLE診断マーカーであり、これらの抗体は、自己RNA及び自己DNAの両方をエンドソームへ送達することができる。自己RNA複合体が、TLR7及びTLR8によって認識され得るのに対し、自己DNAは、TLR9の活性化を引き起こし得る。実際、血液及び/又は組織からの自己RNA及び自己DNAのクリアランスの欠陥は、SLE(全身性エリテマトーデス)患者において明白である。TLR7及びTLR9は、SLE組織において上方調節され、それぞれループス腎炎の慢性化及び活動と相関していると報告されてきた。SLE患者のB細胞において、TLR7発現は、抗RNP抗体産生と相関しているのに対し、TLR9発現は、IL-6レベル及び抗二本鎖DNA抗体レベルと相関している。一貫して、ループスマウスモデルにおいて、TLR7は、抗RNA抗体に必要とされ、TLR9は、抗ヌクレオソーム抗体に必要とされる。その一方で、マウスにおけるTLR7又はヒトTLR8の過剰発現は、自己免疫及び自己炎症を促進する。その上、TLR8の活性は、mDC/マクロファージの炎症性サイトカイン分泌、好中球ネトーシス、Th17細胞の誘導、及びTreg細胞の抑制に特異的に寄与する。B細胞の自己抗体産生を促進する上で説明されたTLR9の役割に加えて、pDCにおける自己DNAによるTLR9の活性化はまた、I型IFN及び他の炎症性サイトカインの誘導をもたらす。pDC及びB細胞のいずれにもおけるTLR9のこれらの役割を考慮すると、自己免疫疾患の病理発生に対する鍵となる寄与因子としても、自己免疫疾患に罹患している多くの患者においてTLR9を容易に活性化し得る自己DNA複合体の広範な存在としても、TLR7及びTLR8の経路の阻害の頂点における自己DNA媒介性TLR9経路を更に遮断することは更に有益かもしれない。まとめると、TLR7、8、及び9の経路は、有効なステロイド非含有及び非細胞毒性の経口薬が存在しない自己免疫疾患及び自己炎症性疾患治療用の新たな治療標的を表しており、これらの経路全ての最上流からの阻害は、満足のいく治療効果を送達するかもしれない。このようなものとして、本発明者らは、自己免疫疾患及び自己炎症性疾患の処置用の、TLR7、TLR8及びTLR9を標的としかつ抑制する経口化合物を発明した。
発明の概要
本発明は、式(I):
(式中、
R1は、H又はC1~6アルキルであり、
R2は、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3は、H又はC1~6アルキルであり、
R4は、H、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ又は(C1~6アルキル)2アミノであり、
R5は、(5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル)ピペラジニル;(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;(C1~6アルキルピペラジニル)ピペリジニル;(ヒドロキシC1~6アルキル)ピペラジニル;(モルホリニルカルボニル)ピペラジニル;1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;アミノ(C1~6アルキル)アゼチジニル;アミノ(C1~6アルキル)ピペリジニル;アミノピペリジニル又はピペラジニルピペリジニルであり、
Aは、CH、N又はCR6(式中、R6は、C1~6アルキルである)である)
の新規化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明は、式(I):
(式中、
R1は、H又はC1~6アルキルであり、
R2は、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3は、H又はC1~6アルキルであり、
R4は、H、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ又は(C1~6アルキル)2アミノであり、
R5は、(5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル)ピペラジニル;(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;(C1~6アルキルピペラジニル)ピペリジニル;(ヒドロキシC1~6アルキル)ピペラジニル;(モルホリニルカルボニル)ピペラジニル;1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;アミノ(C1~6アルキル)アゼチジニル;アミノ(C1~6アルキル)ピペリジニル;アミノピペリジニル又はピペラジニルピペリジニルであり、
Aは、CH、N又はCR6(式中、R6は、C1~6アルキルである)である)
の新規化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の他の目的は、式(I)の新規化合物に関する。その製造、本発明による化合物に基づく医薬及びその製造、並びにTLR7及びTLR8及びTLR9アンタゴニストとしての式(I)の化合物の使用、並びに全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための使用。式(I)の化合物は、優れたTLR7及びTLR8及びTLR9の拮抗活性を示す。加えて、式(I)の化合物は、良好な細胞毒性、光毒性、可溶性、hPBMC、ヒトミクロソーム安定性、AO(ヒトサイトゾルアルデヒドオキシダーゼ)、及びSDPKプロファイル、並びに低いCYP阻害も示す。
発明の詳細な説明
定義
「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和、直鎖、又は分枝鎖のアルキル基、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチル、tert-ブチル等を意味する。特定の「C1-6アルキル」基は、メチル、エチル、及びn-プロピルである。
定義
「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和、直鎖、又は分枝鎖のアルキル基、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチル、tert-ブチル等を意味する。特定の「C1-6アルキル」基は、メチル、エチル、及びn-プロピルである。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、C1~6アルキル基の水素原子の少なくとも1つが、同じ又は異なるハロゲン原子、特に、フルオロ原子で置き換えられているC1~6アルキル基を示す。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、若しくはトリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、若しくはトリフルオロエチル、又はモノフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、若しくはトリフルオロプロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、又はトリフルオロメチルが挙げられる。
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、生物学的に又は他の点で望ましくないものではない塩を意味する。薬学的に許容され得る塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。
「薬学的に許容され得る酸性付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等の無機酸と、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic acid)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸等の有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸類から選択される有機酸とで形成されるような薬学的に許容され得る塩を意味する。
用語「薬学的に許容され得る塩基付加塩」とは、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容され得る塩を意味する。許容され得る無機塩基の例は、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩を含む。薬学的に許容され得る有機非毒性塩基から誘導される塩としては、天然の置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂を含む、第一級、第二級、及び第三級アミン、置換アミンの塩が挙げられる。
「薬学的に活性な代謝物」という用語は、特定の化合物又はその塩の体内での代謝を通じて産生される薬理学的に活性な生成物を意味する。体内に入った後、ほとんどの薬物は化学反応の基質となり、それらの物理的特性及び生物学的効果を変化させ得る。これらの代謝変換は、通常、本発明の化合物の極性に影響を与え、薬物が体内に分配されて体内から***される方法を変える。しかしながら、場合によっては、治療効果のために薬物の代謝が必要になる。
「治療有効量」という用語は、対象に投与されると、(i)特定の疾患、状態、若しくは障害を治療若しくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状を減衰、改善、若しくは排除する、又は(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防若しくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を意味する。治療有効量は、化合物、治療される病状、治療される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、主治医又は獣医師の判断、並びにその他の要因に応じて異なる。
「医薬組成物」という用語は、該医薬組成物を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトへ投与されるべき薬学的に許容され得る賦形剤とともに治療有効量の活性のある医薬成分を含む、合剤又は液剤を表す。
TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニスト
本発明は、(i)式(I):
(式中、
R1は、H又はC1~6アルキルであり、
R2は、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3は、H又はC1~6アルキルであり、
R4は、H、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ又は(C1~6アルキル)2アミノであり、
R5は、(5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル)ピペラジニル;(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;(C1~6アルキルピペラジニル)ピペリジニル;(ヒドロキシC1~6アルキル)ピペラジニル;(モルホリニルカルボニル)ピペラジニル;1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;アミノ(C1~6アルキル)アゼチジニル;アミノ(C1~6アルキル)ピペリジニル;アミノピペリジニル又はピペラジニルピペリジニルであり、
Aは、CH、N又はCR6(式中、R6は、C1~6アルキルである)である)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明は、(i)式(I):
(式中、
R1は、H又はC1~6アルキルであり、
R2は、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3は、H又はC1~6アルキルであり、
R4は、H、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ又は(C1~6アルキル)2アミノであり、
R5は、(5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル)ピペラジニル;(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;(C1~6アルキルピペラジニル)ピペリジニル;(ヒドロキシC1~6アルキル)ピペラジニル;(モルホリニルカルボニル)ピペラジニル;1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;アミノ(C1~6アルキル)アゼチジニル;アミノ(C1~6アルキル)ピペリジニル;アミノピペリジニル又はピペラジニルピペリジニルであり、
Aは、CH、N又はCR6(式中、R6は、C1~6アルキルである)である)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の更なる態様は、(ii)Aが、CH又はNである、(i)に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる態様は、(iii)R1がHである、(i)又は(ii)に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる態様は、(iv)R3がHである、(i)~(iii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる実施形態は、(v)R4が、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル又はC1~6アルコキシである、(i)~(iv)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明の更なる実施形態は、(vi)R5が、(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;ピペラジニルピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニルである、(i)~(v)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる実施形態は、(vii)(3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル;4-メトキシ-3-アミノ-ピロリジン-1-イル;4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イルである、(i)~(vi)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる実施形態は、(viii)(i)~(vii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であって、
R1がHであり、
R2が、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3がHであり、
R4が、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R5が、(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;ピペラジニルピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニルであり、
Aが、CH又はNである、前記化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
R1がHであり、
R2が、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3がHであり、
R4が、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R5が、(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;ピペラジニルピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニルであり、
Aが、CH又はNである、前記化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の更なる実施形態は、(ix)(i)~(viii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であって、
R1がHであり、
R2が、メチル又はメトキシであり、
R3がHであり、
R4が、エチル、ジフルオロメチル又はメトキシであり、
R5が、(3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル;4-メトキシ-3-アミノ-ピロリジン-1-イル;4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イルであり、
Aが、CH又はNである、前記化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
R1がHであり、
R2が、メチル又はメトキシであり、
R3がHであり、
R4が、エチル、ジフルオロメチル又はメトキシであり、
R5が、(3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル;4-メトキシ-3-アミノ-ピロリジン-1-イル;4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イルであり、
Aが、CH又はNである、前記化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の別の実施形態は、
1-[6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
[(2S)-1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
9-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-7,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
2-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジン;
8-メチル-6-[5-メチル-6-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-ピペリジル]-3-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-アミン;
3-[6-(ジフルオロメチル)-5-(8-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
2-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-モルホリン-2-イル-メタノン;
2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-メチル-ピペリジン-4-アミン;
6-[2-エチル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
3-[3-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリジン-2-アミン;
6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミン;
6-[2-メトキシ-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
6-[4-エチル-2-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリミジン-5-イル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;及び
2-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
から選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
1-[6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
[(2S)-1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
9-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-7,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
2-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジン;
8-メチル-6-[5-メチル-6-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-ピペリジル]-3-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-アミン;
3-[6-(ジフルオロメチル)-5-(8-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
2-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-モルホリン-2-イル-メタノン;
2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-メチル-ピペリジン-4-アミン;
6-[2-エチル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
3-[3-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリジン-2-アミン;
6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミン;
6-[2-メトキシ-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
6-[4-エチル-2-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリミジン-5-イル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;及び
2-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
から選択される、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物及び該化合物の出発材料を合成するのに適した方法は、以下のスキームにおいて及び実施例において提供されている。全ての置換基、特にR1、R2、R3、R4、R5及びAは、別段示されない限り、上に記載されるとおりである。更に、別段の明白な記述がない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物及び該化合物の出発材料を合成するのに適した方法は、以下のスキームにおいて及び実施例において提供されている。全ての置換基、特にR1、R2、R3、R4、R5及びAは、別段示されない限り、上に記載されるとおりである。更に、別段の明白な記述がない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
式(I)の化合物を調製するための一般的な合成経路を以下に示す。
スキーム1
式中、X1及びX2はハロゲンであり、AはN又はCR6であり、PGは保護基、例えばBocであり、Lは、非置換の、又は置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アゼチジニル、及びピロリジニルから選択される基であり、Gは、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル及びピペラジニルである。
スキーム1
式中、X1及びX2はハロゲンであり、AはN又はCR6であり、PGは保護基、例えばBocであり、Lは、非置換の、又は置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アゼチジニル、及びピロリジニルから選択される基であり、Gは、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル及びピペラジニルである。
式(IV)の化合物を、適切な塩基、例えばKOAc、及び適切なパラジウム触媒、例えばPdCl2(DPPF)-CH2Cl2付加物の存在下でビス(ピナコラト)ジボロンで処理して、式(V)の化合物を得る。PdCl2(DPPF)-CH2Cl2 付加物等の適切な触媒及びK2CO3等の適切な塩基を用いた式(V)の化合物と式(VI)の化合物との間のSuzuki-カップリング反応により、式(VII)の化合物が得られる。式(VII)の化合物を、RuPhos Pd G2等の触媒、及びCs2CO3又はt-BuONa等の適切な塩基の存在下で化合物(VIII)とBuchwald-Hartwigアミノ化して、式(IX)の化合物を得る。TFA等の酸性条件下での式(IX)の化合物の脱保護により、(I-1)の化合物が得られる。RuPhos Pd G 2等の触媒、及びCs2CO3又はt-BuONa等の適切な塩基を用いたBuchwald-Hartwigアミノ化条件下での式(I-1)の化合物と式(X)の化合物とのカップリングにより、式XIの化合物が得られる。TFA等の酸性条件下での式(XI)の化合物の脱保護により、式(I-2)の化合物が得られる。
スキーム2
式中、Aは、N又はCR6であり、PGはBoc等の保護基であり、nは、0、1又は2であり、Mは、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル又はピペラジニルである。
スキーム2
式中、Aは、N又はCR6であり、PGはBoc等の保護基であり、nは、0、1又は2であり、Mは、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル又はピペラジニルである。
式(VII)の化合物を、RuPhos Pd G2等の触媒、及びCs2CO3又はt-BuONa等の適切な塩基の存在下で化合物(XII)とBuchwald-Hartwigアミノ化して、式(XIII)の化合物を得る。式XIIIの化合物を式XIVの化合物とNaBH(OAc)3等の還元剤で処理して、式XVの化合物を得る。TFA等の酸性条件下での式(XV)の化合物の脱保護により、I-3の化合物を得る。
スキーム3
式中、Xはハロゲンであり、AはN又はCR6であり、nは、0、1又は2である。
スキーム3
式中、Xはハロゲンであり、AはN又はCR6であり、nは、0、1又は2である。
式VII及びXIIIの化合物は、スキーム3を介して得ることもできる。
KOAc等の適切な塩基、及びPdCl2(DPPF)-CH2Cl2付加物等の適切なパラジウム触媒の存在下で、式(VI)の化合物をビス(ピナコラト)ジボロンで処理すると、式(XVII)の化合物が得られる。PdCl2(DPPF)-CH2Cl2 付加物等の適切な触媒、及びK2CO3等の適切な塩基を用いるSuzukiカップリング条件下での式(XVII)の化合物と式(IV)の化合物とのカップリングにより、式(VII)の化合物を得る。
本発明の化合物は、ジアステレオマー又は鏡像異性体の混合物として取得することができ、該ジアステレオマー又は鏡像異性体は、当技術分野で周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又はSFCによって分離することができる。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製方法であって、
a)式(IX):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-1):
の化合物を与える工程、
b)式(XI):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-2):
の化合物を与える工程、
c)式(XV):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-3):
の化合物を与える工程
(式中、
Lは、非置換の、又は置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アゼチジニル及びピロリジニルから選択される基であり、
Gは、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル及びピペラジニルであり、
Mは、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル又はピペラジニルであり、
nは、0、1又は2であり、
工程a)、b)及びc)において、酸は、例えば、TFAであり得る)
のいずれかを含む、方法に関する。
a)式(IX):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-1):
の化合物を与える工程、
b)式(XI):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-2):
の化合物を与える工程、
c)式(XV):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-3):
の化合物を与える工程
(式中、
Lは、非置換の、又は置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アゼチジニル及びピロリジニルから選択される基であり、
Gは、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル及びピペラジニルであり、
Mは、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル又はピペラジニルであり、
nは、0、1又は2であり、
工程a)、b)及びc)において、酸は、例えば、TFAであり得る)
のいずれかを含む、方法に関する。
上記の方法によって製造された場合の式(I)の化合物もまた、本発明の目的となる。
適応症及び処置方法
本発明は、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9アンタゴニストとして使用することができ、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を介した経路活性化、並びにあらゆる種類のサイトカイン及びあらゆる形態の自己抗体の産生を通じて媒介される自然免疫応答及び適応免疫応答を含むがこれらに限定されない、それぞれの下流の生物学的事象を阻害する化合物を提供する。したがって、本発明の化合物は、形質細胞様樹状細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、単球、好中球、ケラチノサイト、上皮細胞を含むがこれらに限定されないTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を発現する全種類の細胞においてこのような受容体(複数可)を遮断するのに有用である。このようなものとして、該化合物は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎のための治療薬又は予防薬として使用することができる。
本発明は、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9アンタゴニストとして使用することができ、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を介した経路活性化、並びにあらゆる種類のサイトカイン及びあらゆる形態の自己抗体の産生を通じて媒介される自然免疫応答及び適応免疫応答を含むがこれらに限定されない、それぞれの下流の生物学的事象を阻害する化合物を提供する。したがって、本発明の化合物は、形質細胞様樹状細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、単球、好中球、ケラチノサイト、上皮細胞を含むがこれらに限定されないTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を発現する全種類の細胞においてこのような受容体(複数可)を遮断するのに有用である。このようなものとして、該化合物は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎のための治療薬又は予防薬として使用することができる。
本発明は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎の処置又は予防を必要とする患者における該処置又は予防のための方法を提供する。
別の実施形態は、このような処置を必要とする哺乳動物における全身性エリテマトーデス及びループス腎炎を処置又は予防する方法を含み、該方法は、該哺乳動物に、治療有効量の式(I)の化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ又は薬学的に許容され得る塩を投与することを含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
略語
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下のとおりである:
ACN:アセトニトリル
Boc2O:ジ-tertブチルジカーボネート
NaBH(OAc)3:トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
EtOAc又はEA:酢酸エチル
FA:ギ酸
IC50:50%阻害濃度
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
MS:質量分析法
PE:石油エーテル
prep-HPLC:分取高速液体クロマトグラフィー
PdCl2(dppf)-CH2Cl2:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
RuPhos Pd G2:クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)第2世代
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TEA:トリメチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
v/v:体積比
PBS リン酸緩衝生理食塩水
ACN:アセトニトリル
Boc2O:ジ-tertブチルジカーボネート
NaBH(OAc)3:トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
EtOAc又はEA:酢酸エチル
FA:ギ酸
IC50:50%阻害濃度
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
MS:質量分析法
PE:石油エーテル
prep-HPLC:分取高速液体クロマトグラフィー
PdCl2(dppf)-CH2Cl2:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
RuPhos Pd G2:クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)第2世代
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TEA:トリメチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
v/v:体積比
PBS リン酸緩衝生理食塩水
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25カートリッジモジュール;ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び細孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロン シリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25カートリッジモジュール;ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び細孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロン シリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、XBridge(商標)Prep-C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、SunFire(商標)Prep-C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、Phenomenex Synergi-C18(10μm、25×150mm)又はPhenomenex Gemini-C18(10μm、25×150mm)を用いる逆相カラム上での分取HPLCによって精製した。Waters AutoP精製システム(Sample Manager 2767、ポンプ2525、検出器:Micromass ZQ及びUV2487、溶媒システム:アセトニトリル及び水中0.1%水酸化アンモニウム;アセトニトリル及び水中0.1%FA又はアセトニトリル及び水中0.1%TFA)、又はGilson-281精製システム(ポンプ322、検出器:UV 156、溶媒システム:アセトニトリル及び水中0.05%水酸化アンモニウム;アセトニトリル及び水中0.225%FA;アセトニトリル及び水中0.05%HCl;アセトニトリル及び水中0.075%TFA;又はアセトニトリル及び水)を使用して、逆相カラムでの分取HPLCにより精製した。
SFCキラル分離について、中間体を、キラルカラム(Daicel chiralpak IC、5μm、30×250mm)、AS(10μm、30×250mm)又はAD(10μm、30×250mm)によって、Mettler Toledo Multigram IIIシステムSFC、Waters 80Q分取SFC又はThar80分取SFC、溶媒システム:CO2及びIPA(IPA中の0.5%TEA)、又はCO2及びMeOH(MeOH中の0.1%NH3・H2O)、背圧100バール、254又は220nmの検出紫外線を用いて分離した。
化合物のLC/MSスペクトルは、LC/MS(Waters(商標)Alliance 2795-Micromass ZQ、Shimadzu Alliance 2020-Micromass ZQ又はAgilent Alliance 6110-Micromass ZQ)を用いて取得し、LC/MS条件は、以下のとおりとした(試行時間3分又は1.5分)。
酸性条件I:A:H2O中0.1%TFA;B:アセトニトリル中0.1%TFA;
酸性条件II:A:H2O中0.0375%TFA;B:アセトニトリル中0.01875%TFA;
塩基性条件I:A:H2O中0.1%NH3・H2O;B:アセトニトリル;
塩基性条件II:A:H2O中0.025%NH3・H2O;B:アセトニトリル;
中性条件:A:H2O:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):概して、親質量を示すイオンのみが報告されており、別段の記載がない限り、引用される質量イオンは、正の質量イオン(MH)+である。
酸性条件II:A:H2O中0.0375%TFA;B:アセトニトリル中0.01875%TFA;
塩基性条件I:A:H2O中0.1%NH3・H2O;B:アセトニトリル;
塩基性条件II:A:H2O中0.025%NH3・H2O;B:アセトニトリル;
中性条件:A:H2O:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):概して、親質量を示すイオンのみが報告されており、別段の記載がない限り、引用される質量イオンは、正の質量イオン(MH)+である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHzを使用して取得した。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixtyマイクロ波合成装置において実施した。空気感受性試薬を包含する反応は全て、アルゴン雰囲気下又は窒素雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、更に精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
以下の実施例は、本発明の意味を説明することを意図しているが、決して本発明の意味の範囲内での限定を表すものではない。
以下の実施例は、本発明の意味を説明することを意図しているが、決して本発明の意味の範囲内での限定を表すものではない。
2-プロパノール(2mL)中の5-ブロモ-3,4-ジメチルピリジン-2-アミン(207mg、1.03mmol、CAS番号374537-97-0、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD70340)、2-ブロモ-1,1-ジエトキシエタン(406mg、2.06mmol、CAS番号2032-35-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログPBN20120554)の溶液に、ピリジン4-メチルベンゼンスルホネート(25.9mg、103μmol、CAS番号24057-28-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD148963-100g)を加え、次いで、混合物を130oCで12時間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、得られた懸濁液をフィルタにかけた。濾過ケークを回収し、真空で乾燥させると、6-ブロモ-7,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(200mg、収率86.3%)が淡褐色固体として得られた。MS計算値225(M+H+)、実測値225(M+H+).
DMF(5mL)中の5-ブロモ-3-メチル-ピリジン-2-アミン(935mg、5.0mmol、CAS番号供給業者:Bide Pharmatech、カタログ)、クロロアセトン(0.44mL、5.5mmol、CAS番号、供給業者:Bide Pharmatech、カタログ)の溶液を90oCで2時間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、得られた懸濁液をDCM(20mL)と飽和NaHCO3溶液(30mL)に分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、次いで、真空で濃縮して、6-ブロモ-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(300mg、収率26.7%)を淡褐色固体として得た。MS計算値225(M+H+)、実測値225(M+H+).
5-ブロモ-3,4-ジメチルピリジン-2-アミンの代わりに5-ブロモ-3-メトキシ-ピリジン-2-アミン(CAS番号42409-58-5、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD 196595)を使用して、Int-A1の調製と同様にInt-A3を調製した。Int-A3(320mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値227(M+H+)、実測値227(M+H+).
MeOH(40mL)中の6-イソプロピルピリジン-2-アミン(3.2g、23.5mmol、CAS番号78177-12-5、供給業者:Accela Chem Bio Inc、カタログSY006009-5g)の溶液に、-ブロモスクシンイミド(4.18g、23.5mmol、CAS番号128-08-5、販売業者:Accela Chem Bio Inc.、カタログSY001733)を0°Cで加えた。次いで、混合物を室温に温め、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を水(60mL)でクエンチし、EA(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。次いで、残渣を、EA/PEの勾配(0%から50%)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、5-ブロモ-6-イソプロピルピリジン-2-アミン(3.8g、収率75.2%)を黄色油として得た。MS:計算値215(M+H+)、実測値215(M+H+).
1,2-ジクロロエタン(40mL)中の5-ブロモ-6-イソプロピルピリジン-2-アミン(3.6g、16.7mmol)、塩化銅(I)(828mg、8.37mmol、CAS番号7758-89-6、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD122484)及び塩化銅(II)(3.38g、25.1mmol、CAS番号10125-13-0、供給業者:Accela Chem Bio Inc.、カタログSY009935)の懸濁液を0℃で10分間撹拌した。次いで、得られた懸濁液に亜硝酸tert-ブチル(3.45g、3.98mL、33.5mmol、CAS番号540-80-7、販売業者:TCI Shanghai、カタログN0357)を加えた。混合物をN2雰囲気下0℃で更に1時間撹拌し、次いで混合物を70℃で48時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を室温に冷却し、水(30mL)でクエンチし、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残渣を、EA/PEの勾配(0%から20%)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、3-ブロモ-6-クロロ-2-イソプロピルピリジン(2.475g、収率63.1%)を黄色油として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 7.90(d,J=8.3 Hz,1H),7.14(d,J=8.3 Hz,1H),3.53(td,J=6.7,13.5 Hz,1H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS計算値234(M+H+)、実測値234(M+H+).
ジオキサン(18mL)中の3-ブロモ-6-クロロ-2-イソプロピルピリジン(2.475g、10.6mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.22g、12.7mmol、CAS番号73183-34-3、供給業者:Accela ChemBio Inc、カタログSY001323)、酢酸カリウム(2.59g、26.4mmol)の混合物に、PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(862mg、1.06mmol)を加え、次いで、混合物をN2雰囲気下にて90oCで2時間撹拌した。冷却後、混合物をフィルタにかけ、固体をEA(20mL)で2回洗浄した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残渣を、EA/PEの勾配(0%から40%)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製することにより、6-クロロ-2-イソプロピル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(2.8g、収率94.2%)を淡黄色固体として得た。MS計算値282(M+H+)、実測値282(M+H+).
工程1において、6-イソプロピルピリジン-2-アミンの代わりに6-エチルピリジン-2-アミンを使用して、化合物Int-B1の調製と同様に化合物Int-B3を調製した。MS計算値220(M+H+)、実測値220(M+H+).
3-ブロモ-6-クロロ-2-イソプロピル-ピリジンの代わりに3-ブロモ-6-クロロ-2-エチル-ピリジンを使用して、化合物Int-B2の調製と同様に化合物Int-B4を調製した。MS計算値268(M+H+)、実測値268(M+H+).
3-ブロモ-6-クロロピコリンアルデヒド(1.5g、6.8mmol)をDCM(20mL)に溶解し、溶液を-78oCに冷却し、続いて(ジエチルアミノ)三フッ化硫黄(4.39g、3.6mL、27.2mmol、CAS番号38078-09-0、供給業者:Pharma Block Sciences(Nanjing),Inc.、カタログPBLY8231)を加え、混合物を-78oCで30分間撹拌し、次いで、室温で10時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を2M K2CO3溶液(30mL)でクエンチし、得られた混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮し、次いで、残渣をEA/PEの勾配(0%から50%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、3-ブロモ-6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン(1.5g、収率90.9%)をわずかに黄色の固体として得た。MS計算値242(M+H+)、実測値242(M+H+).
工程1において、6-イソプロピルピリジン-2-アミンの代わりに3-エチルピリジン-2-アミン(CAS番号78177-12-5、供給業者:Accela ChemBio Inc、カタログSY006009)を使用して、化合物Int-B1の調製と同様に化合物Int-B6を調製した。5-ブロモ-2-クロロ-3-エチル-ピリジン(500mg)を黄色液体として得た。MS計算値 221(M+H+)、実測値 221(M+H+).
3-ブロモ-6-クロロ-2-イソプロピル-ピリジンの代わりに5-ブロモ-2-クロロ-3-エチル-ピリジンを使用して、化合物Int-B2の調製と同様に化合物Int-B7を調製した。2-クロロ-3-エチル-5-(3,3,4,4-テトラメチル-1λ3,2,5-ブロモジオキソラン-1-イル)ピリジン(190mg)を黄色油として得た。MS計算値268(M+H+)、実測値268(M+H+).
ジオキサン(20mL)及びNa2CO3(2M、6mL)の混合溶媒中の6-クロロ-2-イソプロピル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(800mg、2.84mol)、6-ブロモ-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、2.84mmol、CAS番号217435-65-9、供給業者:Accela ChemBio Inc、カタログSY039846)及びPddCl2(DPPF)(232mg、284μmol)の混合物にN2を投入し、混合物を90oCで1時間撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、残渣を、EA/PEの勾配(0%から100%)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、収率66.5%)が淡褐色油として得られた。MS:計算値286(M+H+)、実測値286(M+H+).
ジオキサン(2mL)中の6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(50mg、175μmol)、tert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメート(42mg、210μmol)及びCs2CO3(171mg、525μmol)の溶液に、RuPhosPdG2(13.6mg、17.5μmol)を加え、反応混合物をN2下、105℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、残渣を、MeOH/DCMの勾配(0%から15%)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル(1-(6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)カルバメート(47mg、収率59.7%)を淡黄色固体として得た。MS:計算値450(M+H+)、実測値450(M+H+)。
0oCに冷却したDCM(2mL)中のtert-ブチル(1-(6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)カルバメート(47mg)の溶液にTFA(1mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、1-[6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン(34mg、収率98%)を淡黄色固体として得た。MS:計算値350(M+H+)、実測値350(M+H+).1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.57(s,1H),8.23(d,J=2.1 Hz,1H),8.08(d,J=2.1 Hz,1H),7.69(s,1H),7.46(d,J=8.7 Hz,1H),6.80(d,J=8.7 Hz,1H),4.60(br d,J=13.7 Hz,2H),3.46-3.36(m,1H),3.09-2.96(m,3H),2.70(s,3H),2.14-2.04(m,2H),1.64(dq,J=4.2,12.2 Hz,2H),1.21(d,J=6.7 Hz,6H).
工程2において、tert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりにtert-ブチル4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS番号205059-24-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD 57121)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例2(40mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.58(s,1H),8.24(d,J=2.1 Hz,1H),8.08(d,J=2.1 Hz,1H),7.69(s,1H),7.49(d,J=8.7 Hz,1H),6.83(d,J=8.8 Hz,1H),4.70(br d,J=13.7 Hz,2H),3.74-3.58(m,9H),3.09-2.96(m,3H),2.70(s,3H),2.25(br d,J=11.0 Hz,2H),1.80(dq,J=4.0,12.1 Hz,2H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H).MS:計算値419(M+H+)、実測値419(M+H+).
工程1において、6-ブロモ-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-ブロモ-2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(Int-A2)を使用して、化合物1aの調製と同様に化合物3aを調製した。MS:計算値300(M+H+)、実測値300(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例3(7mg)を白色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.47-8.44(m,1H),7.94(d,J=1.0 Hz,1H),7.62(t,J=1.2 Hz,1H),7.44(d,J=8.7 Hz,1H),6.79(d,J=8.8 Hz,1H),4.69(br d,J=13.6 Hz,2H),3.61-3.47(m,9H),3.06-2.91(m,3H),2.66(s,3H),2.58(d,J=1.0 Hz,3H),2.24-2.16(m,2H),1.75(dq,J=4.1,12.1 Hz,2H),1.20(d,J=6.6 Hz,6H).MS:計算値432(M+H+)、実測値432(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジンを使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例4(12mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.46(s,1H),7.94(d,J=1.1 Hz,1H),7.61(s,1H),7.43(d,J=8.7 Hz,1H),6.78(d,J=8.7 Hz,1H),4.59(br d,J=13.6 Hz,2H),3.46-3.35(m,1H),3.06-2.95(m,3H),2.66(s,3H),2.58(d,J=0.9 Hz,3H),2.07(br s,2H),1.63(dq,J=4.2,12.2 Hz,2H),1.20(d,J=6.6 Hz,6H).MS:計算値364(M+H+)、実測値364(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル(3S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS番号314741-40-7、供給業者:PharmaBlock(Nanjing)R&D Co.Ltd、カタログPBN20121940)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例5(12mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.49(s,1H),7.97-7.93(m,1H),7.64(s,1H),7.50(d,J=8.7 Hz,1H),6.79(d,J=8.8 Hz,1H),4.46(br dd,J=2.5,14.0 Hz,1H),3.96(dq,J=4.8,11.0 Hz,2H),3.77(br d,J=13.0 Hz,1H),3.66-3.50(m,2H),3.41-3.31(m,2H),3.23(dt,J=4.0,12.5 Hz,1H),3.04(td,J=6.6,13.3 Hz,1H),2.66(s,3H),2.59(s,3H),1.20(dd,J=2.9,6.7 Hz,6H).MS:計算値493(M+H+)、実測値493(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル1-オキサ-4,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-9-カルボキシレート(CAS番号1368040-61-2、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD00848365)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例6(11mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.46(s,1H),7.94(d,J=1.0 Hz,1H),7.62(s,1H),7.43(d,J=8.7 Hz,1H),6.77(d,J=8.8 Hz,1H),4.22-4.13(m,2H),4.02-3.93(m,2H),3.37-3.32(m,2H),3.26-3.18(m,2H),3.13(s,2H),3.02(quin,J=6.7 Hz,1H),2.66(s,3H),2.58(d,J=0.9 Hz,3H),2.07(br d,J=12.8 Hz,2H),1.75-1.64(m,2H),1.20(d,J=6.6 Hz,6H).MS:計算値420(M+H+)、実測値420(M+H+).
工程1において、6-ブロモ-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-ブロモ-7,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(Int-A1)を使用して、化合物1aの調製と同様に化合物7aを調製した。MS:計算値300(M+H+)、実測値300(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-7,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS番号205059-24-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD57121-5g)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例7(13mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.46(s,1H),8.11(d,J=2.1 Hz,1H),8.00(d,J=2.1 Hz,1H),7.33(d,J=8.7 Hz,1H),6.81(d,J=8.7 Hz,1H),4.71(br t,J=12.8 Hz,2H),3.71-3.48(m,9H),3.03-2.93(m,2H),2.69-2.60(m,4H),2.23(s,5H),1.78(dq,J=3.5,11.9 Hz,2H),1.19(d,J=6.6 Hz,3H),1.11(d,J=6.6 Hz,3H).MS:計算値433(M+H+)、実測値433(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-イソプロピル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルオクタヒドロ-2H-ピラジノ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキシレート(CAS番号1159825-34-9、供給業者:Pharmablock、カタログ:PB07063)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例8(13.6mg)を白色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.06(s,1H),7.57(s,1H),7.37(d,J=8.4 Hz,1H),6.96(s,1H),6.66(br d,J=8.6 Hz,1H),4.43-4.19(m,2H),3.16-2.74(m,7H),2.63-2.48(m,5H),2.43(s,3H),2.41-2.13(m,3H),1.17(br d,J=6.6 Hz,6H).MS:計算値405(M+H+)、実測値405(M+H+).
ジオキサン(8mL)中の6-ブロモ-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1g、4.74mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.44g、5.69mmol、CAS番号73183-34-3、供給業者:Accela Chem Bio Inc.、カタログSY001323)、酢酸カリウム(1.16g、11.8mmol)の混合物に、PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(387mg、0.47mmol)を加え、次いで、混合物をN2雰囲気下にて90oCで2時間撹拌した。冷却後、混合物を濾別し、固体をEA(20mL)で2回洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、粗8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1g、収率81.7%)を黒色固体として得、これを更に精製することなく次の工程で直接使用した。MS計算値259(M+H+)、実測値259(M+H+).
DMSO(1mL)中の5-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルピリジン(95mg、500μmol)、1-メチル-4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン(91.6mg、500μmol)の混合物に、DIPEA(64.6mg、87.3μL、500μmol)を加え、次いで、混合物を130oCで16時間撹拌した。室温に冷却した後、次いで、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EA(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣を、EA/PEの勾配(0%から50)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、1-(1-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)-4-メチルピペラジン(36mg、収率20%)を無色油として得た。MS計算値353(M+H+)、実測値353(M+H+).
ジオキサン(2mL)及びNa2CO3(2M、1mL)の混合溶媒中の1-(1-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)-4-メチルピペラジン(36mg、102μmol)、8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(50mg、194μmol)、及びPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(8mg、10.2μmol)の混合物にN2を投入し、混合物を90oCで1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をEtOAC(20mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、有機層を真空で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、8-メチル-6-[5-メチル-6-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-ピペリジル]-3-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン(10mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ 8.62(s,1H),8.38-8.34(m,1H),7.92(d,J=1.2 Hz,1H),7.83(d,J=1.8 Hz,1H),7.64(d,J=1.3 Hz,1H),7.47(s,1H),3.61(br d,J=12.8 Hz,2H),3.19-2.95(m,8H),2.92-2.79(m,3H),2.73(s,3H),2.62(s,3H),2.38(s,3H),2.06(br d,J=11.2 Hz,2H),1.79(br d,J=3.3 Hz,2H).MS:計算値405(M+H+)、実測値405(M+H+).
DMF(2mL)中の3-ブロモ-6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン(70mg、289μmol)、4-(4-ピペリジル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(100mg、371μmol、CAS番号205059-24-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD57121)及びK2CO3(70mg、506μmol)の混合物を125oCで16時間撹拌した。
反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、次いで残渣をMeOH/DCMの勾配(0%から15%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、tert-ブチル4-[1-[5-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(136mg、収率98%)を黄色油として得た。MS:計算値476(M+H+)、実測値476(M+H+).
反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、次いで残渣をMeOH/DCMの勾配(0%から15%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、tert-ブチル4-[1-[5-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(136mg、収率98%)を黄色油として得た。MS:計算値476(M+H+)、実測値476(M+H+).
ジオキサン(5mL)及び水(1mL)の混合溶媒中の8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(80mg、310μmol)、tert-ブチル4-[1-[5-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(140mg、295μmol、CAS番号205059-24-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD57121)及びK2CO3(85.7mg、620μmol)の混合物に、PdCl2(DPPF)-CH2Cl2付加物(22.7mg、31μmol)を加え、混合物をN2雰囲気下にて80oCで16時間撹拌した。
反応が完了した後、次いで、混合物を真空で濃縮した。次いで、残渣を、MeOH/DCMの勾配(0%から10%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、tert-ブチル4-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(89mg、収率54.5%)を黄色油として得た。MS:計算値527(M+H+)、実測値527(M+H+).
DCM(4mL)中のtert-ブチル4-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレートの溶液に、TFA(1mL)を加え、次いで、混合物を25oCで1時間撹拌した。
反応が完了した後、混合物を真空で濃縮し、次いで残渣を分取HPLCによって精製して、6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(23mg、23.6%)を淡黄色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=8.23-8.26(m,1H),7.85(d,J=1.3 Hz,1H),7.55-7.61(m,2H),7.07(s,1H),6.99(d,J=8.8 Hz,1H),6.38-6.68(m,1H),4.55(br d,J=13.3 Hz,2H),2.83-2.94(m,6H),2.49-2.67(m,8H),2.00(br d,J=12.5 Hz,2H),1.45-1.58(m,2H).MS:計算値427(M+H+)、実測値427(M+H+).
1,4-ジオキサン(8.5mL)中の6-ブロモ-2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.25g,10mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)fフェロセン]ジクロロパラジウム(II)(817mg、1mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.05g、12mmol、CAS番号73183-34-3、供給業者:Accela Chem Bio Inc、カタログ:SY001323)及び酢酸カリウム(2.45g,25mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空で濃縮すると、2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの粗生成物が褐色油として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値273(M+H+)、実測値273(M+H+).
工程2において、8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンを使用して、実施例10の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例11(24mg)を黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=8.53(s,1H),7.97(d,J=1.1 Hz,1H),7.67-7.70(m,1H),7.62-7.67(m,1H),7.09(d,J=8.8 Hz,1H),6.39-6.72(m,1H),4.68(br d,J=13.6 Hz,2H),3.48-3.55(m,4H),3.35-3.47(m,5H),3.01(br t,J=12.0 Hz,2H),2.66(s,3H),2.57-2.61(m,3H),2.18(br d,J=11.1 Hz,2H),1.72(qd,J=12.1,4.0 Hz,2H).MS:計算値441(M+H+)、実測値441(M+H+).
1,4-ジオキサン(10mL)中の6-[6-クロロ-2-(ジフルオロメチル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(462mg、1.50mmol)、ピペリジン-4-オン塩酸塩(305mg,2.25mmol)及び炭酸セシウム(2.20g、6.75mmol)の混合物にRu Phos Pd G2(175mg、225μmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下110℃で16時間撹拌した。
反応混合物をCeliteパッドでフィルタにかけ、濾液を真空で濃縮して粗物質を褐色油として得た。残渣を、DCM中の0~30%MeOHで溶離するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-オン(131mg、収率23.58%)を淡褐色固体として得た。MS:計算値371(M+H+)、測定値371(M+H+).
工程2:tert-ブチルN-[1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-イル]カルバメートの調製
EtOH(1.0mL)中のtert-ブチルN-(3-メチルアゼチジン-3-イル)カルバメート塩酸塩(38.8mg、174μmol、CAS番号1408076-37-8、供給業者:Pharmablock,catalog:PB03046-01)、1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-オン(43mg、116μmol)の溶液に酢酸(10.5mg、10.0μL、174μmol)を加え、反応混合物を50oCで1時間撹拌した。次いで、得られた混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(21.9mg、348μmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下、50oCで16時間更に撹拌した。
反応混合物を、DCM中の0~40%MeOHを含で溶出するフラッシュカラムに素早く通して、粗tert-ブチルN-[1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-イル]カルバメートを黄色油として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値541(M+H+)、実測値541(M+H+).
DCM(2.0mL)中の前の工程からのtert-ブチルN-[1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-イル]カルバメートの溶液に、TFA(1.14g、0.77mL、10mmol)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製し、1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-アミン(10.5mg、2工程で収率23.83%)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.17-8.09(m,1H),7.59(s,1H),7.58-7.52(m,1H),7.02(s,1H),7.00-6.94(m,1H),6.52(t,JH-F=54.5 Hz,1H),4.51-4.34(m,2H),3.38-3.32(m,2H),3.07(d,J=8.2 Hz,2H),3.00-2.89(m,2H),2.55(s,3H),2.50-2.37(m,4H),1.85(br d,J=10.5 Hz,2H),1.42(s,3H),1.34-1.20(m,2H).MS:計算値441(M+H+)、実測値441(M+H+).
6-ブロモ-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-ブロモ-8-メトキシ-イミダゾ[1,2-a]ピリジンを使用して、化合物9aの調製と同様に化合物13aを調製した。8-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(380mg)を褐色油として得た。MS計算値275(M+H+)、実測値275(M+H+).
工程1において、4-(4-ピペリジル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりにtert-ブチル3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレートを使用することにより、化合物10bの調製と同様に、化合物13bを調製した。MS:計算値460(M+H+)、実測値459(M+H+).
工程2において、8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル4-[1-[5-(1,5-ジメチル-6-オキソ-3-ピリジル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに8-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル9-[5-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレートを使用して、実施例10の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例13(12mg、収率17.9%)を黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=8.35(d,J=1.1 Hz,1H),8.23(d,J=2.1 Hz,1H),8.03(d,J=2.1 Hz,1H),7.67(d,J=8.8 Hz,1H),7.33-7.36(m,1H),7.03(d,J=8.8 Hz,1H),6.42-6.75(m,1H),4.13-4.19(m,3H),3.70-3.78(m,4H),3.17-3.27(m,4H),1.78-1.85(m,4H),1.65-1.73(m,4H).MS:計算値428(M+H+)、実測値428(M+H+).
工程1において、6-クロロ-2-イソプロピル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B2)の代わりに6-クロロ-2-エチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B4)を使用して、化合物 1aの調製と同様に化合物14aを調製した。
1,4-ジオキサン(20mL)中の6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(544mg、2.00mmol)、ピペリジン-4-オン塩酸塩(407mg、3.00mmol)及び炭酸セシウム(2.93g、9.00mmol)の混合物にRuPhos Pd G2(233mg、300μmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下110℃で16時間撹拌した。
反応混合物をCeliteパッドでフィルタにかけ、濾液を真空で濃縮して粗生成物を褐色油として得た。残渣を、DCM中の0~30%MeOHで溶離するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-オン(106mg、収率15.85%)を暗褐色固体として得た。MS:計算値335(M+H+)、実測値335(M+H+).
工程3:tert-ブチル2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートの調製
1.6mL EtOH中のtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレート(54.2mg、0.238mmol、CAS番号1251005-61-4、供給業者:Pharmablock、カタログ:PBN20111065)、1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリドン(53.0mg、0.158mmol)の溶液に酢酸(19.0mg、18.1μL、0.317mmol)を加え、反応混合物を50oCで1時間撹拌した。次いで、得られた混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(19.9mg、0.317mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下、50oCで16時間更に撹拌した。
反応混合物を、DCM中の0~40%MeOHを含で溶出するフラッシュカラムに素早く通して、tert-ブチル2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートの粗製物を黄色油として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値547(M+H+)、実測値547(M+H+).
DCM(3.1mL)中の前の工程からのtert-ブチル2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートの溶液に、TFA(1.80g、1.21mL)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製し、2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン(13.5mg、2工程で収率15.24%)を淡黄色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.62(s,1H),8.23(d,J=2.1 Hz,1H),8.09(d,J=2.1 Hz,1H),7.73(s,1H),7.57(d,J=8.7 Hz,1H),6.90(d,J=8.8 Hz,1H),4.62(br d,J=13.8 Hz,2H),4.44(br d,J=11.6 Hz,2H),4.35(d,J=12.0 Hz,2H),4.07-4.00(m,2H),3.61-3.57(m,1H),3.56(s,2H),3.29-3.27(m,2H),3.02(br t,J=12.2 Hz,2H),2.74-2.66(m,5H),2.14(br d,J=12.1 Hz,2H),1.55(qd,J=12.1,4.2 Hz,2H),1.21(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値447(M+H+)、実測値447(M+H+).
工程3において、tert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(CAS番号1932066-52-8、供給業者:Pharmablock、カタログ:PBZ4728)を使用して、実施例14の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例15(8.7mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.63-8.61(m,1H),8.23(d,J=2.2 Hz,1H),8.09(d,J=2.1 Hz,1H),7.75-7.72(m,1H),7.58(d,J=8.8 Hz,1H),6.92(d,J=8.8 Hz,1H),4.62(br d,J=13.3 Hz,2H),4.26-4.22(m,1H),4.12-3.97(m,2H),3.82-3.67(m,2H),3.55(br dd,J=10.9,6.3 Hz,2H),3.46(s,3H),3.03(br t,J=12.0 Hz,2H),2.75-2.67(m,5H),2.25(br s,2H),1.86-1.73(m,2H),1.21(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値435(M+H+)、実測値435(M+H+).
工程1において、6-クロロ-2-イソプロピル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B2)及び6-ブロモ-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-クロロ-2-エチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B4)及び6-ブロモ-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(Int-A1)を使用して、化合物1aの調製と同様に化合物16aを調製した。
工程2において、6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-(6-クロロ-2-エチル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジンを使用して、実施例14の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例16(25.7mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.51(s,1H),7.94(d,J=1.0 Hz,1H),7.66(s,1H),7.55(d,J=8.7 Hz,1H),6.90(d,J=8.8 Hz,1H),4.61(br d,J=13.6 Hz,2H),4.44(br d,J=11.6 Hz,2H),4.40-4.30(m,2H),4.08-3.98(m,2H),3.61-3.51(m,3H),3.30-3.22(m,2H),3.02(br t,J=12.3 Hz,2H),2.73-2.64(m,5H),2.61-2.56(m,3H),2.14(br d,J=12.2 Hz,2H),1.55(br dd,J=12.1,3.8 Hz,2H),1.20(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値461(M+H+)、実測値461(M+H+).
工程2において6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの代わりに6-(6-クロロ-2-エチル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジンを使用し、工程3においてtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(CAS番号1932066-52-8、供給業者:Pharmablock、カタログ:PBZ4728)を使用して、実施例14の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例17(44.5mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.60(s,1H),7.98(d,J=1.0 Hz,1H),7.82-7.74(m,1H),7.71-7.66(m,1H),7.18(d,J=9.2 Hz,1H),4.55(br d,J=13.6 Hz,2H),4.32-4.24(m,1H),4.20-4.09(m,1H),4.09-3.99(m,1H),3.90-3.73(m,2H),3.72-3.59(m,2H),3.46(s,3H),3.29-3.18(m,2H),2.81(q,J=7.5 Hz,2H),2.68(s,3H),2.61-2.57(m,3H),2.43-2.23(m,2H),2.00-1.82(m,2H),1.21(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値449(M+H+)、実測値449(M+H+).
1,4-ジオキサン(8mL)中の6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(357mg、1.25mmol)、1-boc-ピペラジン(349mg、1.88mmol)及び炭酸セシウム(1.22g、3.75mmol)の混合物にRuPhos Pd G2(146mg、0.188μmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下110℃で16時間撹拌した。
室温に冷却した後、反応混合物をCeliteパッドでフィルタにかけ、真空で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~40%EtOAc(10%MeOHを含有)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(321mg、収率58.96%)を淡黄色固体として得た。MS:計算値436(M+H+)、実測値436(M+H+).
DCM(15mL)中のtert-ブチル4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(321mg、0.737mmol)の溶液に、TFA(4.20g、2.82mL、36.9mmol)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
反応混合物を真空で濃縮し、次いで、DCM(100mL)と飽和K2CO3(100mL)に分配した。有機層を分離し、飽和K2CO3(50mL)で3回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。残渣を、DCM中の0~80%MeOHで溶離するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製して、6-(2-エチル-6-ピペラジン-1-イル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(118mg、収率47.73%)を灰白色固体として得た。MS:計算値336(M+H+)、実測値336(M+H+).
DCM(3mL)中の6-(2-エチル-6-ピペラジン-1-イル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(39.0mg、0.116mmol)、4-boc-2-モルホリンカルボン酸(40.3mg、0.174mmol、CAS番号189321-66-2、供給業者:Pharmablock、カタログ:PBN20121307)、DIPEA(60.1mg、81μL、0.465mmol)の溶液に、EDCI(33.4mg、0.174mmol)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をDCM中0~40%MeOHで溶出するフラッシュカラムに素早く通して、粗tert-ブチル2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボニル]モルホリン-4-カルボキシレートを黄色油として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値549(M+H+)、実測値549(M+H+).
DCM(2.3mL)中のtert-ブチル2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボニル]モルホリン-4-カルボキシレート(上記で調製)の溶液に、FA(1.33g、0.900mL、11.6mmol)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて16時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製し、[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-モルホリン-2-イル-メタノン(25.7mg、2工程で収率49.39%)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.10-8.08(m,1H),7.58-7.56(m,1H),7.43(d,J=8.6 Hz,1H),6.99(s,1H),6.71(d,J=8.7 Hz,1H),4.37(dd,J=8.1,3.8 Hz,1H),3.94-3.85(m,1H),3.85-3.45(m,9H),3.04-2.92(m,2H),2.85(br d,J=3.3 Hz,2H),2.67(q,J=7.5 Hz,2H),2.55(s,3H),2.45-2.42(m,3H),1.19(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値449(M+H+)、実測値449(M+H+).
工程1:tert-ブチル2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-7-カルボキシレートの調製
1,4-ジオキサン(1mL)中の6-(2-エチル-6-ピペラジン-1-イル-3-ピリジル)-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(39.0mg、0.116mmol)、tert-ブチル2-クロロ-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-7-カルボキシレート(47.0mg、0.174mmol、CAS番号1196156-15-6、供給業者:Bide Pharmatech、カタログ:BD259018)、Ru Phos Pd G2(13.6mg、0.017mmol)及び炭酸セシウム(113mg、0.349mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下110℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮し、次いで、残渣を、DCM中0~40%MeOHで溶出するフラッシュカラム(シリカゲル)によって精製すると、tert-ブチル2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-7-カルボキシレートの粗生成物が黄色油として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値569(M+H+)、実測値569(M+H+).
工程2:2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジンの調製
DCM(3mL)中のtert-ブチル2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-6,8-ジヒドロ-5H-ピリド[3,4-d]ピリミジン-7-カルボキシレートの溶液に、TFA(1.33g、0.900mL、11.6mmol)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。
混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製し、2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-5,6,7,8-テトラhydroピリド[3,4-d]ピリミジン(39.4mg、2工程で収率58.30%)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.62(s,1H),8.32(s,1H),8.00-7.97(m,1H),7.81(d,J=9.2 Hz,1H),7.70(s,1H),7.18(d,J=9.2 Hz,1H),4.23(s,2H),4.03(dd,J=6.4,4.0 Hz,4H),3.95-3.79(m,4H),3.52(t,J=6.2 Hz,2H),2.97(t,J=6.1 Hz,2H),2.83(q,J=7.5 Hz,2H),2.68(s,3H),2.60(s,3H),1.23(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値469(M+H+)、実測値469(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルN-(4-メチルピペリジン-4-イル)カルバメート(CAS番号163271-08-7、供給業者:Pharmablock、カタログ:PB02909)を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例20(4.0mg)を灰白色の粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.08(s,1H),7.57(s,1H),7.39(d,J=8.6 Hz,1H),6.98(s,1H),6.70(d,J=8.6 Hz,1H),3.91-3.77(m,2H),3.62-3.45(m,2H),2.65(q,J=7.5 Hz,2H),2.55(s,3H),2.43(s,3H),1.75-1.60(m,4H),1.28(s,3H),1.18(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値364(M+H+)、実測値364(M+H+).
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメートの代わりに6-(6-クロロ-2-エチルピリジン-3-イル)-2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例21(31mg)を黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=1.21(t,J=7.52 Hz,3H),1.73-1.87(m,2H),2.21(br d,J=11.13 Hz,2H),2.59(d,J=0.86 Hz,3H),2.67(s,3H),2.70-2.80(m,2H),3.12(br t,J=11.98 Hz,2H),3.37-3.48(m,5H),3.49-3.56(m,4H),4.58(br d,J=13.69 Hz,2H),7.01(d,J=9.05 Hz,1H),7.62-7.70(m,2H),7.96(d,J=1.10 Hz,1H),8.52-8.59(m,1H).MS:計算値419(M+H+)、実測値419(M+H+).
工程1において、6-クロロ-2-イソプロピル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B2)の代わりに2-クロロ-3-エチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(Int-B7)によって、化合物1aの調製と同様に表題化合物を調製した。
工程2において、6-(6-クロロ-2-イソプロピルピリジン-3-イル)-8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメート(CAS番号73874-95-0、供給業者:Accela ChemBio、カタログSY002020)の代わりに6-(6-クロロ-5-エチル-3-ピリジル)-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン及びtert-ブチル3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート を使用して、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例22(2mg)を黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=8.98-8.96(m,1H),8.45(d,J=2.4 Hz,1H),8.24(d,J=2.2 Hz,1H),8.10-8.06(m,2H),8.02(d,J=2.4 Hz,1H),3.27-3.19(m,8H),2.83-2.75(m,2H),2.73(s,3H),1.81(td,J=5.8,13.6 Hz,8H),1.36(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値390(M+H+)、実測値390(M+H+).
DMF(10mL)中の3-ブロモ-6-クロロ-2-フルオロ-ピリジン(1300mg、6.18mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(554.11mg、6.8mmol)及びK2CO3(853.84mg、6.18mmol)の混合物を100oCで一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を水(30mL)で希釈し、得られた混合物をEtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮した。次いで、その残渣をEA/PEの勾配(0%から50%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、
3-ブロモ-6-クロロ-N,N-ジメチル-ピリジン-2-アミン(1000mg、68.73%)を無色油として得た。MS:計算値235(M+H+)、実測値235(M+H+).
3-ブロモ-6-クロロ-N,N-ジメチル-ピリジン-2-アミン(1000mg、68.73%)を無色油として得た。MS:計算値235(M+H+)、実測値235(M+H+).
1,4-ジオキサン(5mL)中の8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(200mg、0.775mmol)、3-ブロモ-6-クロロ-N,N-ジメチル-ピリジン-2-アミン(182.48mg、0.775mmol)、2M K2CO3(0.5mL、1mmol)及びPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(128.11mg、0.155mmol)の混合物をN2雰囲気下にて100℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、次いで残渣を、EA/PEの勾配(0%から50%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、[6-クロロ-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-ジメチル-アミン(200mg、収率90.01%)を褐色固体として得た。MS:計算値287(M+H+)、実測値287(M+H+).
ジオキサン(15mL)中の[6-クロロ-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-ジメチル-アミン(45.4mg、0.158mmol)、4-(4-ピペリジル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(127.95mg、0.475mmol、CAS番号205059-24-1、供給業者:Bide Pharmatech、カタログBD57121)、Cs2CO3(51.6mg、158μmol)の混合物に、Ruphos Pd G2(50mg、158μmol)を加え、次いで、この混合物を100℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮し、次いで残渣をMeOH/DCMの勾配(0%から15%)で溶出するフラッシュカラムによって精製して、tert-ブチル4-[1-[6-(ジメチルアミノ)-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(40mg、48.61%)を暗褐色固体として得た。MS:計算値520(M+H+)、実測値520(M+H+).
DCM(10mL)中のtert-ブチル4-[1-[6-(ジメチルアミノ)-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]ピペラジン-1-カルボキシレート(30mg、0.058mmol)の溶液に、TFA(0.3mL)を加え、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空で濃縮し、次いで残渣を分取HPLCによって精製して、ジメチル-[3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-(4-ピペラジノピペリジノ)-2-ピリジル]アミン(4mg、15.19%)を灰白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ=8.24-8.12(m,1H),7.71(d,J=1.2 Hz,1H),7.48-7.41(m,1H),7.28(d,J=8.3 Hz,1H),7.16(s,1H),6.23(d,J=8.3 Hz,1H),4.40-4.31(m,2H),2.92-2.81(m,4H),2.77-2.69(m,2H),2.64-2.60(s,6H),2.59-2.55(m,4H),2.48-2.44(s,3H),2.43-2.35(m,1H),1.94-1.85(m,2H),1.49-1.38(m,2H).MS:計算値420(M+H+)、実測値420(M+H+).
実施例24
6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミン
6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミン
DCM(25mL)中の1-ベンジルピペリジン-4-オン(525mg、2.77mmol、CAS番号3612-20-2、供給業者:Bide Pharmatech)、tert-ブチルN-[(3S,4S)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(500mg、2.31mmol、128739-92-4、供給業者:PharmaBlock Sciences(Nanjing),Inc.、カタログPBN 20121069)、AcOH(14.0mg、0.23mmol)の混合物に、NaBH(OAc)3(2.43g、11.5mmol)を加え、混合物を40oCで6時間撹拌した。反応が完了した後、次いで、混合物を真空で濃縮した。次いで、残渣をMeOH/DCMの勾配(0%から20%)で溶出するフラッシュカラムによって精製すると、tert-ブチルN-[(3R,4R)-1-(1-ベンジル-4-ピペリジル)-4-メトキシ-ピロリジン-3-イル]カルバメート(800mg、収率88.9%)が黄色油として得られた。MS:計算値390(M+H+)、実測値390(M+H+).
MeOH(10mL)中のtert-ブチルN-[(3R,4R)-1-(1-ベンジル-4-ピペリジル)-4-メトキシ-ピロリジン-3-イル]カルバメート(800mg、2.1mmol)の溶液にパラジウム炭素(10重量%ローディング、50mg)を加え、次いで、混合物をH2雰囲気下、25oCで6時間撹拌した。反応が完了した後、次いで混合物を真空で濃縮して、粗tert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシ-1-(4-ピペリジル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(500mg、収率80.3%)を褐色固体として得た。MS:計算値300(M+H+)、実測値300(M+H+).
工程3:6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミンの調製
工程3において、化合物4-(4-ピペリジル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシ-1-(4-ピペリジル)ピロリジン-3-イル]カルバメートを使用して、実施例23の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例24(1.5mg)を灰白色の粉末として得た。1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ(ppm)=8.21(d,J=0.9 Hz,1H),7.71(d,J=1.3 Hz,1H),7.43(d,J=1.2 Hz,1H),7.28(d,J=8.3 Hz,1H),7.20-7.13(m,1H),6.29-6.18(m,1H),4.48(br s,2H),4.27(br d,J=13.3 Hz,2H),3.26(s,3H),2.99-2.91(m,2H),2.84-2.74(m,2H),2.69-2.65(m,1H),2.62(s,6H),2.45(s,3H),2.40-2.33(m,1H),2.32-2.26(m,1H),1.91-1.82(m,2H),1.47-1.35(m,2H).MS:計算値450(M+H+)、実測値450(M+H+).
工程2において、3-ブロモ-6-クロロ-N,N-ジメチル-ピリジン-2-アミンの代わりに3-ブロモ-6-クロロ-2-メトキシ-ピリジンを使用して、実施例23の調製と同様に表題化合物を調製した。
実施例25(12mg、収率17.9%)を黄色固体として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ(ppm)=8.86-8.84(m,1H),8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.03-7.99(m,2H),7.73(d,J=8.4 Hz,1H),6.52(d,J=8.6 Hz,1H),4.61-4.54(m,2H),3.97(s,3H),3.44-3.37(m,4H),3.25-3.19(m,4H),3.17-3.08(m,1H),3.02-2.91(m,2H),2.67(s,3H),2.09(br d,J=12.3 Hz,2H),1.73-1.61(m,2H).MS:計算値407(M+H+)、実測値407(M+H+).
DMF(15mL)中の2-クロロ-4-エチルピリミジン(1.43g、10mmol、CAS番号188707-99-5、供給業者:Accela ChemBio Inc、カタログ:SY 021045)及びピペリジン-4-オン塩酸塩(2.03g、15mmol)の溶液に、K2CO3(4.84g、35mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下にて130℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をCeliteパッドでフィルタにかけ、次いで、真空で濃縮した。残渣を0~50%EA/PEで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、1-(4-エチルピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-オン(1.62g、78.92%)を無色油として得た。MS:計算値206(M+H+)、実測値206(M+H+).
0℃の1-(4-エチルピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-オン(522mg、2.54mmol)を含むDCM(7mL)の溶液に、シリカゲル(5mg)及びNBS(498mg、2.80mmol)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて暗所で16時間撹拌した。
混合物を真空で濃縮し、残渣を0~30%EA/PEで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、1-(5-ブロモ-4-エチル-ピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-オン(464mg、収率64.23%)が無色油として得られた。MS:計算値284(M+H+)、実測値284(M+H+).
混合物を真空で濃縮し、残渣を0~30%EA/PEで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、1-(5-ブロモ-4-エチル-ピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-オン(464mg、収率64.23%)が無色油として得られた。MS:計算値284(M+H+)、実測値284(M+H+).
ジオキサン(4mL)中の8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(9a、258mg、1mmol)及び1-(5-ブロモ-4-エチル-ピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-オン(341mg、1.2mmol)の溶液に、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(73mg、0.1mmol)及び炭酸カリウム(276mg、2mmol)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下80℃で16時間撹拌した。
混合物を真空で濃縮し、残渣をDCMで希釈し、Celiteパッドを通してフィルタにかけた。濾液を真空で濃縮し、残渣を、石油エーテル中0~60%EtOAc(10%MeOHを含有)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]ピペリジン-4-オン(161mg、収率48.0%)を淡黄色固体として得た。MS:計算値336(M+H+)、実測値336(M+H+).
工程4:tert-ブチルN-[(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメートの調製
EtOH(1.3mL)中の1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]ピペリジン-4-オン(43.6mg、0.130mmol)及びtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(42.2mg、0.195mmol)の溶液に酢酸(15.6mg、7.54μL、0.260mmol)を加え、反応混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、得られた混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(16.3mg、0.260mmol)を加え、混合物をアルゴン雰囲気下、50oCで16時間更に撹拌した。反応が完了した後、次いで、混合物を真空で濃縮し、残渣をDCM中0~60% MeOHで溶出するフラッシュカラムによって精製すると、粗tert-ブチルN-[(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメートを黄色油として得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。MS:計算値536(M+H+)、実測値536(M+H+).
DCM(2.6mL)中の前の工程からのtert-ブチルN-[(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-イル]カルバメートの溶液に、TFA(1.48g、0.99mL、13.0mmol)を加え、反応混合物をアルゴン雰囲気下、室温で16時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製し、(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシピロリジン-3-アミン(20.3mg、2工程で収率28.41%)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.65(s,1H),8.25-8.22(m,2H),8.09(d,J=2.2 Hz,1H),7.75(s,1H),5.07(d,J=13.8 Hz,2H),4.32-4.19(m,1H),4.11(dd,J=8.2,12.5 Hz,1H),4.06-3.95(m,1H),3.78(s,2H),3.67-3.52(m,2H),3.46(s,3H),3.00(t,J=12.1 Hz,2H),2.74-2.62(m,5H),2.26(s,2H),1.79-1.64(m,2H),1.22(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値436(M+H+)、実測値436(M+H+).
工程4において、tert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートを使用して、実施例26の調製と同様に表題化合物を調製した。6-[4-エチル-2-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリミジン-5-イル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(8.3mg)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD,298 K)δ 8.66-8.63(m,1H),8.25-8.21(m,2H),8.09(d,J=2.2 Hz,1H),7.75(s,1H),5.07(d,J=13.6 Hz,2H),3.59-3.40(m,9H),3.02(t,J=11.9 Hz,2H),2.72-2.65(m,5H),2.20(d,J=11.5 Hz,2H),1.69(dd,J=4.1,12.2 Hz,2H),1.22(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値406(M+H+)、実測値406(M+H+).
工程4において、tert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメートの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレートを使用して、実施例26の調製と同様に表題化合物を調製した。2-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン(28.7mg)を白色粉末として得た。1H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.65(s,1H),8.26-8.20(m,2H),8.09(d,J=2.2 Hz,1H),7.75(s,1H),5.05(br d,J=13.7 Hz,2H),4.45(br d,J=11.5 Hz,2H),4.40-4.31(m,2H),4.12-3.95(m,2H),3.66-3.50(m,3H),3.30-3.26(m,2H),3.00(br t,J=12.0 Hz,2H),2.74-2.64(m,5H),2.13(br d,J=10.9 Hz,2H),1.47(dq,J=4.2,12.1 Hz,2H),1.21(t,J=7.5 Hz,3H).MS:計算値448(M+H+)、実測値448(M+H+).
実施例29
以下の試験は、HEK293-Blue-hTLR-7/8/9細胞アッセイにおいて式(I)の化合物の活性を決定するために行った。
以下の試験は、HEK293-Blue-hTLR-7/8/9細胞アッセイにおいて式(I)の化合物の活性を決定するために行った。
HEK293-Blue-hTLR-7細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-7細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr7、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化を監視することによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションの間、R848(Resiquimod)等のリガンドの刺激下でTLR7アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
安定HEK293-Blue-hTLR-7細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr7、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化を監視することによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションの間、R848(Resiquimod)等のリガンドの刺激下でTLR7アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
HEK293-Blue-hTLR7細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20uM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、CO2インキュベータ内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。次いで、各ウェルの上清20μLを180μLのQuanti-blue基質溶液と37℃で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して620~655nmで吸光度を読み取った。TLR7活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR7アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-8細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-8細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr8、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR8の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR8細胞をTLR8リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションの間、R848等のリガンドの刺激下でTLR8アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
安定HEK293-Blue-hTLR-8細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr8、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR8の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR8細胞をTLR8リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションの間、R848等のリガンドの刺激下でTLR8アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
HEK293-Blue-hTLR8細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の60uM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、CO2インキュベータ内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。次いで、各ウェルの上清20μLを180μLのQuanti-blue基質溶液と37oCで2時間インキュベートし、分光光度計を使用して620~655nmで吸光度を読み取った。TLR8活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR8アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-9細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-9細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr9、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR9の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR9細胞をTLR9リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、ODN2006(カタログ番号:tlrl-2006-1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)等のリガンドの刺激下で20時間のインキュベーションの間、TLR9アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
安定HEK293-Blue-hTLR-9細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr9、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR9の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR9細胞をTLR9リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、ODN2006(カタログ番号:tlrl-2006-1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)等のリガンドの刺激下で20時間のインキュベーションの間、TLR9アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清のSEAPレポーター活性を、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変色する検出媒体であるQUANTI-blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して波長640nmで測定した。
HEK293-Blue-hTLR9細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20uM ODN2006の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、CO2インキュベータ内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。次いで、各ウェルの上清20μLを180μLのQuanti-blue基質溶液と37oCで2時間インキュベートし、分光光度計を使用して620~655nmで吸光度を読み取った。TLR9活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR9アンタゴニストを評価するために改変した。
実施例30
hERGチャネル阻害アッセイ:
hERGチャンネル阻害アッセイは、in vivoでの心臓毒性に関連するhERG阻害を呈する化合物を同定する非常に高感度な測定である。hERG K+チャネルは、ヒトにおいてクローン化されており、CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞株において安定して発現した。CHOhERG細胞をパッチクランプ(電圧クランプ、全細胞)実験に使用した。細胞を電圧パターンによって刺激して、hERGチャネルを活性化し、IKhERG電流(hERGチャネルの迅速な遅延した外向き整流器カリウム電流)を伝導した。細胞を数分間安定させた後、IKhERGの振幅及び動態を刺激周波数0.1Hz(6bpm)で記録した。その後、検査化合物を、増大する濃度で調製物に加えた。各濃度について、定常状態の効果に到達するための試みが行われた。これは、通常3~10分以内に達成され、その時点で、次に高い濃度が適用された。IKhERGの振幅及び動態は、薬剤の各濃度において記録して、対照値(100%とする)と比較した。(参考文献:Redfern WS,Carlsson L,Davis AS,Lynch WG,MacKenzie I,Palethorpe S,Siegl PK,Strang I,Sullivan AT,Wallis R,Camm AJ,Hammond TG.2003;Relationships between preclinical cardiac electrophysiology,clinical QT interval prolongation and torsade de pointes for a broad range of drugs:evidence for a provisional safety margin in drug development.Cardiovasc.Res.58:32-45,Sanguinetti MC,Tristani-Firouzi M.2006;hERG potassium channels and cardiac arrhythmia.Nature 440:463-469,Webster R,Leishman D,Walker D.2002;Towards a drug concentration effect relationship for QT prolongation and torsades de pointes.Curr.Opin.Drug Discov.Devel.5:116-26)。
hERGチャネル阻害アッセイ:
hERGチャンネル阻害アッセイは、in vivoでの心臓毒性に関連するhERG阻害を呈する化合物を同定する非常に高感度な測定である。hERG K+チャネルは、ヒトにおいてクローン化されており、CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞株において安定して発現した。CHOhERG細胞をパッチクランプ(電圧クランプ、全細胞)実験に使用した。細胞を電圧パターンによって刺激して、hERGチャネルを活性化し、IKhERG電流(hERGチャネルの迅速な遅延した外向き整流器カリウム電流)を伝導した。細胞を数分間安定させた後、IKhERGの振幅及び動態を刺激周波数0.1Hz(6bpm)で記録した。その後、検査化合物を、増大する濃度で調製物に加えた。各濃度について、定常状態の効果に到達するための試みが行われた。これは、通常3~10分以内に達成され、その時点で、次に高い濃度が適用された。IKhERGの振幅及び動態は、薬剤の各濃度において記録して、対照値(100%とする)と比較した。(参考文献:Redfern WS,Carlsson L,Davis AS,Lynch WG,MacKenzie I,Palethorpe S,Siegl PK,Strang I,Sullivan AT,Wallis R,Camm AJ,Hammond TG.2003;Relationships between preclinical cardiac electrophysiology,clinical QT interval prolongation and torsade de pointes for a broad range of drugs:evidence for a provisional safety margin in drug development.Cardiovasc.Res.58:32-45,Sanguinetti MC,Tristani-Firouzi M.2006;hERG potassium channels and cardiac arrhythmia.Nature 440:463-469,Webster R,Leishman D,Walker D.2002;Towards a drug concentration effect relationship for QT prolongation and torsades de pointes.Curr.Opin.Drug Discov.Devel.5:116-26)。
hERGの結果を表2に示す。30よりも大きな安全比(hERG IC20/EC50)は、潜在的なhERG関連心臓毒性からTLR7/8/9経路を抑制することによって、薬理学を識別するのに十分なウィンドウを示唆している。
実施例31
ヒトPBMC細胞ベースのアッセイ
HEKレポーター細胞株とは異なり、ヒト末梢血単核細胞(human peripheral blood mononuclear cell:PBMC)は、主にリンパ球、単球、樹状細胞からなる血液中の初代ヒト免疫細胞を表す。これらの細胞は、TLR7、TLR8、又はTLR9を発現するため、それぞれのリガンド刺激に対する天然のレスポンダである。これらのTLRが活性化すると、PBMCは in vitro及びin vivoで同様のサイトカイン及びケモカインを分泌するため、ヒトPBMCにおけるTLR7/8/9アンタゴニストの in vitroの効力は、in vivoでの薬力学的応答に容易に変換可能である。
ヒトPBMC細胞ベースのアッセイ
HEKレポーター細胞株とは異なり、ヒト末梢血単核細胞(human peripheral blood mononuclear cell:PBMC)は、主にリンパ球、単球、樹状細胞からなる血液中の初代ヒト免疫細胞を表す。これらの細胞は、TLR7、TLR8、又はTLR9を発現するため、それぞれのリガンド刺激に対する天然のレスポンダである。これらのTLRが活性化すると、PBMCは in vitro及びin vivoで同様のサイトカイン及びケモカインを分泌するため、ヒトPBMCにおけるTLR7/8/9アンタゴニストの in vitroの効力は、in vivoでの薬力学的応答に容易に変換可能である。
新たに採取したリチウムヘパリン化(リチウムヘパリンプラス採血管、BD Vacutainer(登録商標))健康ドナー全血から、密度勾配(Ficoll-PaqueTM PLUS、GE Healthcare life Sciences)によってヒト末梢血単核細胞(PBMC)が単離された。簡単に説明すると、50mLの血液を、多孔質バリア付きの50mL円すい管(Leucosep tube,Greiner bio-one)において、25mL PBS(Ca2+、Mg2+非含有)で希釈し、回転後に15.5mLのFicoll-Paqueを水平に寝かせた。ブレーキをオフ位置にした状態で、管を800×g(1946rpm)で20分間遠心分離し、PBMCをバフィーコートから収集した。次いで、細胞をPBSで2回洗浄し、赤血球を2mLの懸濁液(Red Blood Cell Lysis Buffer、Alfa Aesar)によって室温で5~10分間溶解させた。PBSでの最終洗浄後、10%ウシ胎児血清(Sigma)を補充したGlutaMAXTM(Gibco)を含むRPMI-1640培地において、最終濃度2×106細胞/mLでPBMCを再懸濁させ、組織培養処理した丸底96ウェルプレート(Corning Incorporated)において、150μL/ウェル(3×105細胞/ウェル)でプレーティングした。
可溶化され、100%DMSOにおいて連続希釈されたアンタゴニスト化合物(本発明の化合物)を細胞に2回加えて、1%DMSO(v/v)の最終濃度を得た。PBMCを、アンタゴニスト化合物とともに37°C、5%CO2で30分間インキュベートした後、(最終濃度を示す)以下のように、ウェルあたり48μLの完全培地に多様なTLRアゴニスト試薬を加えた。TLR9の場合、1μMのCpG ODN 2216(InvivoGen)、TLR8の場合、1μg/mLのORN 06/LyoVec(InvivoGen)、TLR7及びTLR8の場合、1μg/mLのR848(InvivoGen)。PBMCを、5%CO2で37°Cで一晩インキュベートした。細胞培養上清を収集し、Luminexアッセイ(ProcartaPlexTM Multiplex Immunoassay,Invitrogen)又は製造元の推奨プロトコル(eBioscience,ThermoFisher Scientific)に従ったELISA手順によって様々なヒトサイトカインのレベルを評価した。細胞の生存率もまたCell Viability Assay(CellTiter Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay,Promega)によって確認された。
実施例32
ヒトミクロソーム安定性アッセイ
ヒト肝ミクロソームにおける試験化合物の代謝安定性の事前評価を行うために、ヒトミクロソーム安定性アッセイを使用する。
ヒトミクロソーム安定性アッセイ
ヒト肝ミクロソームにおける試験化合物の代謝安定性の事前評価を行うために、ヒトミクロソーム安定性アッセイを使用する。
ヒト肝ミクロソーム(カタログ番号:452117、Corning、USA;カタログ番号:H2610、XenoTech、USA)を、試験化合物と100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中、37℃で10分間プレインキュベートした。反応を、NADPH再生系を添加することによって開始した。最終のインキュベーション混合物は、1μMの試験化合物、0.5mg/mLの肝ミクロソームタンパク質、1mMのMgCl2、1mMのNADP、1単位/mLのイソクエン酸デヒドロゲナーゼ、及び6mMのイソクエン酸を100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中に含有していた。37℃で、0、3、6、9、15、及び30分のインキュベーション時間後に、300μLの冷アセトニトリル(内部標準を含む)を100μLのインキュベーション混合物に加えて、この反応を終止させた。沈殿及び遠心分離の後、試料中に残存している化合物の量を、LC-MS/MSによって決定した。0及び30分でのNADPH再生系がない対照も調製及び分析した。本発明の化合物は、上述のアッセイにおいて測定された良好なヒト肝ミクロソーム安定性を示した。結果を以下の表4に示す。
実施例33
In vitro 3T3光毒性アッセイ
光毒性は、特定の化学物質を皮膚に最初の曝露し、その後に光に曝露した後に誘発される毒性反応、又は化学物質を全身に投与した後の皮膚に照射にすることで同様に誘発される毒性反応として定義されている。本研究で使用したアッセイは、Balb/c 3T3マウス線維芽細胞を用いた簡便なin vitro細胞毒性アッセイを使用して、化学物質の光毒性の可能性を検出するように設計されている。この試験の原理は、非毒性用量のUVA光に曝露した場合とそうでない場合の化学物質の細胞毒性を比較することがである。細胞毒性は、治療の1日後に生体色素であるニュートラルレッドの取り込みによって測定される、細胞の増殖率の用量依存性の低下として表される。
In vitro 3T3光毒性アッセイ
光毒性は、特定の化学物質を皮膚に最初の曝露し、その後に光に曝露した後に誘発される毒性反応、又は化学物質を全身に投与した後の皮膚に照射にすることで同様に誘発される毒性反応として定義されている。本研究で使用したアッセイは、Balb/c 3T3マウス線維芽細胞を用いた簡便なin vitro細胞毒性アッセイを使用して、化学物質の光毒性の可能性を検出するように設計されている。この試験の原理は、非毒性用量のUVA光に曝露した場合とそうでない場合の化学物質の細胞毒性を比較することがである。細胞毒性は、治療の1日後に生体色素であるニュートラルレッドの取り込みによって測定される、細胞の増殖率の用量依存性の低下として表される。
1.方法
試験項目のストック溶液の調製と投与量
細胞の曝露を開始する直前に、少量の物質を秤量し、DMSOに新たに配合した。このストック溶液又はDMSOによる適切な希釈液を細胞懸濁液に加えて、必要な最終濃度を得た。全ての溶液は、一般的にエッペンドルフキャップで調製し、使用後に廃棄した。
試験項目のストック溶液の調製と投与量
細胞の曝露を開始する直前に、少量の物質を秤量し、DMSOに新たに配合した。このストック溶液又はDMSOによる適切な希釈液を細胞懸濁液に加えて、必要な最終濃度を得た。全ての溶液は、一般的にエッペンドルフキャップで調製し、使用後に廃棄した。
参照物質
クロルプロマジン(HCL)(Sigma、バッチ/ロット番号:120M1328V)、試験濃度:300μg/mL、溶媒:PBS/3%DMSO
クロルプロマジン(HCL)(Sigma、バッチ/ロット番号:120M1328V)、試験濃度:300μg/mL、溶媒:PBS/3%DMSO
UV吸収スペクトルの測定
それ自体での、又はUV-A若しくはUV-Bの事前照射による吸収スペクトルを、Lambda-2スペクトル光度計(Perkin Elmer)を用いて240nm~400nmの間で記録した。
それ自体での、又はUV-A若しくはUV-Bの事前照射による吸収スペクトルを、Lambda-2スペクトル光度計(Perkin Elmer)を用いて240nm~400nmの間で記録した。
光毒性の測定
この試験では、INVITTOXプロトコルNo 78(毒物学におけるin vitro技術のERGATT/FRAMEデータバンク。INVITTOX PROTOCOL No 78.3T3 NRU光毒性アッセイ。1994年3月)に従って修正したBorenfreund及びPuerner(Borenfreund,E,Puerner JA.Toxicity determined in vitro by morphological alterations and Neutral Red absorption.Toxicology Lett.1985;24:119-124.)のニュートラルレッド取り込み(NRU)アッセイを、試験項目の可能性のある光毒性の可能性を調べるために適合させた。このアッセイは、培養マウス線維芽細胞のリソソームへのニュートラルレッド色素の能動的取り込みに基づいている。リソソーム膜は多くの光毒性化合物の作用部位であることが知られているため、このアッセイは光毒性損傷の可能性の基準を提供することができる。
この試験では、INVITTOXプロトコルNo 78(毒物学におけるin vitro技術のERGATT/FRAMEデータバンク。INVITTOX PROTOCOL No 78.3T3 NRU光毒性アッセイ。1994年3月)に従って修正したBorenfreund及びPuerner(Borenfreund,E,Puerner JA.Toxicity determined in vitro by morphological alterations and Neutral Red absorption.Toxicology Lett.1985;24:119-124.)のニュートラルレッド取り込み(NRU)アッセイを、試験項目の可能性のある光毒性の可能性を調べるために適合させた。このアッセイは、培養マウス線維芽細胞のリソソームへのニュートラルレッド色素の能動的取り込みに基づいている。リソソーム膜は多くの光毒性化合物の作用部位であることが知られているため、このアッセイは光毒性損傷の可能性の基準を提供することができる。
細胞培養の調製
マウス線維芽細胞クローンA31(ATCC番号CCL163-継代番号108)を、sDMEM(10%ウシ胎児血清、2mM L-グルタミン、100単位/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトアビジンを補充した、ダルベッコの最小必須培地)を含む175cm2の組織培養グレードフラスコ中で6%CO2の加湿雰囲気において37℃で培養した。細胞がコンフルエンスに近づく前に、トリプシン処理によってフラスコから取り出した。アッセイで使用する前に、細胞を100μlの容量のsDMEM中で1×104細胞/ウェルの濃度で96ウェルマイクロタイタープレートに移し、24時間付着させた。
マウス線維芽細胞クローンA31(ATCC番号CCL163-継代番号108)を、sDMEM(10%ウシ胎児血清、2mM L-グルタミン、100単位/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトアビジンを補充した、ダルベッコの最小必須培地)を含む175cm2の組織培養グレードフラスコ中で6%CO2の加湿雰囲気において37℃で培養した。細胞がコンフルエンスに近づく前に、トリプシン処理によってフラスコから取り出した。アッセイで使用する前に、細胞を100μlの容量のsDMEM中で1×104細胞/ウェルの濃度で96ウェルマイクロタイタープレートに移し、24時間付着させた。
試験項目への曝露
マウス線維芽細胞とのインキュベーションのために、試験項目をPBS/3%DMSOで希釈した(詳細な濃度は結果を参照)。
マウス線維芽細胞とのインキュベーションのために、試験項目をPBS/3%DMSOで希釈した(詳細な濃度は結果を参照)。
培地(ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、GlutaMAX(Gibco Ref 21885-025)、10%ウシ胎児血清(FBS)(Gibco Ref 10270-106)、100IU/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトマイシン(Gibco Ref 15140-122))をウェルから取り出し、マウス線維芽細胞をPBSで洗浄した。その後、試験項目を含む100μLのPBS/3%DMSOを加え、標的細胞を6%CO2で37℃にて1時間インキュベーションした。
UV曝露
各試験項目について、マイクロタイタープレートを表6に従って調製した。「UVAプレート」は、約5J/cm2のUVA光に曝露し、「ダークプレート」は暗所に保管し、細胞毒性対照として機能した。塩酸クロルプロマジンを含むプレートは、陽性対照として機能した。UVフラックスは、UVメーター(Dr.GroebelRM21)で測定した。
各試験項目について、マイクロタイタープレートを表6に従って調製した。「UVAプレート」は、約5J/cm2のUVA光に曝露し、「ダークプレート」は暗所に保管し、細胞毒性対照として機能した。塩酸クロルプロマジンを含むプレートは、陽性対照として機能した。UVフラックスは、UVメーター(Dr.GroebelRM21)で測定した。
96ウェルマイクロタイタープレートは次のとおり調製した。
各プレートには、標準細胞生存率曲線の計算のために、ニュートラルレッド溶液(0%標準-S1)でインキュベートされていないか、又はニュートラルレッド(100%標準-S2)で染色された細胞と溶媒を含むウェルを含んでいたが、試験項目は含めていなかった。U01~U08でラベル付けされたウェルには、異なるテスト項目の濃度が含まれていた。
ニュートラルレッドの取り込み
すぐに使用可能なニュートラルレッド(NR)染色液は、次のように新たに調製した。
● 0.4%のストック水溶液を遮光し、使用前にフィルタにかけてNR結晶を除去した。
● 次いで、1:40希釈のストック溶液をsDMEMで調製し、細胞に加えた。
すぐに使用可能なニュートラルレッド(NR)染色液は、次のように新たに調製した。
● 0.4%のストック水溶液を遮光し、使用前にフィルタにかけてNR結晶を除去した。
● 次いで、1:40希釈のストック溶液をsDMEMで調製し、細胞に加えた。
インキュベーション後、アッセイするウェルにニュートラルレッドを含む100μLのsDMEMを入れた。標的細胞をNRとともに6%CO2中で37℃にて3時間インキュベーションした。
ニュートラルレッドの取り込みの測定
混入しなかったニュートラルレッドを標的細胞から除去し、少なくとも100μLのPBSでウェルを洗浄した。次いで、150μLのニュートラルレッド脱着溶液(1%氷酢酸、aqua bidest中50%エタノール)を加えて、混入した色素を定量的に抽出した。ニュートラルレッドが細胞から抽出されて均一な溶液を形成するまで、マイクロタイタープレートシェーカー上でプレートを少なくとも10分間激しく振とうした後、得られる着色溶液の吸収を、540nmでSPECTRAmax PLUSマイクロタイタープレートリーダー(Molecular Devices)を用いて測定した。
混入しなかったニュートラルレッドを標的細胞から除去し、少なくとも100μLのPBSでウェルを洗浄した。次いで、150μLのニュートラルレッド脱着溶液(1%氷酢酸、aqua bidest中50%エタノール)を加えて、混入した色素を定量的に抽出した。ニュートラルレッドが細胞から抽出されて均一な溶液を形成するまで、マイクロタイタープレートシェーカー上でプレートを少なくとも10分間激しく振とうした後、得られる着色溶液の吸収を、540nmでSPECTRAmax PLUSマイクロタイタープレートリーダー(Molecular Devices)を用いて測定した。
細胞生存率の計算
細胞生存率は、SOFTmax Proソフトウェアパッケージ(Molecular Devices)を用いて計算した。まず、次の式に基づいて、プログラムの線形曲線フィットオプションを用いて2点標準曲線(0%及び100%の生存率)を計算した。
Y=A+(B×X)
(A=線のy切片;B=線の傾き;
0%の細胞生存率=溶媒を含むが、試験項目とニュートラルレッドを含まない細胞。
100%の細胞生存率=溶媒とニュートラルレッドを含むが、試験項目を含まない細胞)
細胞生存率は、SOFTmax Proソフトウェアパッケージ(Molecular Devices)を用いて計算した。まず、次の式に基づいて、プログラムの線形曲線フィットオプションを用いて2点標準曲線(0%及び100%の生存率)を計算した。
Y=A+(B×X)
(A=線のy切片;B=線の傾き;
0%の細胞生存率=溶媒を含むが、試験項目とニュートラルレッドを含まない細胞。
100%の細胞生存率=溶媒とニュートラルレッドを含むが、試験項目を含まない細胞)
これにより、試験化学物質の濃度を高めながらインキュベートした細胞の生存率を計算した。クロルプロマジン(HCl)は、実験の陽性対照ルとして機能した。
IC50値の算出
全ての計算は、SOFTmax Pro分析ソフトウェアパッケージを使用して行った。
(分子デバイス-詳細については、http://www.mbl.edu/jbpc/files/2014/05/SoftMax_Pro_User_Guide.pdfを参照されたい)
全ての計算は、SOFTmax Pro分析ソフトウェアパッケージを使用して行った。
(分子デバイス-詳細については、http://www.mbl.edu/jbpc/files/2014/05/SoftMax_Pro_User_Guide.pdfを参照されたい)
光毒性の識別係数の計算
光毒性の可能性を評価するために、UV曝露を行った場合とそうでない場合のIC50値を比較した。
係数=IC50(-UV)/IC50(+UV)
光毒性の可能性を評価するために、UV曝露を行った場合とそうでない場合のIC50値を比較した。
係数=IC50(-UV)/IC50(+UV)
光毒性試験化学物質と非光毒性試験化学物質とを区別するために、>5のカットオフ係数を適用した(Liebsch M,Spielmann H,Balls M,Brand M,Duering B,Dupuis J,Holzhueter HG,Klecak G,L.Eplattenier H,Lovell W,Maurer T,Moldenhauer F,Moore L,Pape W,Pfannenbecker U,Potthast JM,De Silva O,Steiling W,Willshaw A.First results of the EC/COLIPA Validation Project.In Vitro Phototoxicity Testing.In:In Vitro Skin Toxicology:Irritation,Phototoxicity,Sensitization;Vol.10.Alternative Methods in Toxicology,-Eds.Rougier A,Maibach HI,Goldberg AM;Mary Ann Liebert Publ.:New York,USA 1994,pp.243-251)。
試験した最高濃度であってもマウス線維芽細胞に対して細胞毒性はないが、UV曝露後に細胞生存率の用量依存性の強い低下を示す試験項目も光毒性と見なされる(Spielmann H,Balls M,Dupuis J,Pape WJW,Pechovitch G,Silva DeO,Holzhuetter,HG,Clothier R,Desolle P,Gerberick F,Liebsch M,Lowell WW,Maurer T,Pfannenbecker U,Potthast JM,Csato M,Sladowski D,Steiling W,Brantom P.The international EU/COLIPA in vitro phototoxicity validation study:Results of phase II(blind trial).Part 1:The 3T3 NRU phototoxicity test.Toxicology in Vitro 1998,12:305-327)。
実施例34
並列人工膜透過性アッセイ(PAMPA)
PAMPA(並行人工膜透過性アッセイ)は、薬物候補の第一選択透過性スクリーニングである。このアッセイは、人工リン脂質膜を使用して経細胞吸収条件を模倣し、化合物ランキング及び最適化、並びに腸吸収を予測するためのin silicoモデルの入力パラメータに使用することができる透過性値を生成する。
並列人工膜透過性アッセイ(PAMPA)
PAMPA(並行人工膜透過性アッセイ)は、薬物候補の第一選択透過性スクリーニングである。このアッセイは、人工リン脂質膜を使用して経細胞吸収条件を模倣し、化合物ランキング及び最適化、並びに腸吸収を予測するためのin silicoモデルの入力パラメータに使用することができる透過性値を生成する。
浸透実験は、疎水性PVDF 96ウェルマイクロタイターフィルタプレート(MultiScreenフィルタプレート、Millipore、#MAIPN 4550)内で行う。各ウェルをPVDF膜でコーティングし、これを1%レシチン(Sigma、P3556-1G)を含有する5μLドデカン(Sigma、D221104)で調製する。
典型的なPAMPA実験プロトコルは以下のとおりである:ドナープレートを、5%DMSOを含有する150μLの100mM PBS緩衝液(2.6gのKH2PO4及び18.5gのK2HPO4・3H2Oを約1000mLの超純水に溶解し、完全に混合する。1M水酸化ナトリウム又は1M塩酸のいずれかを使用して、pHを7.40±0.05に調整する)で予め満たしたテフロン(登録商標)アクセプタープレート上に置く。各アクセプターウェルの底部のフィルタを300μLの100mM PBS緩衝液(2.6gのKH2PO4及び18.5gのK2HPO4・3H2O を約1000mLの超純水に溶解し、完全に混合する。1M水酸化ナトリウム又は1M塩酸のいずれかを使用して、pHを7.40±0.05に調整した)で満たす。得られたサンドイッチを、一定の振盪(300rpm)下、室温で4時間インキュベートする。次いで、サンドイッチを解体する。インキュベーションの前に、20μLの投与溶液をスパイクし、T0試料として250μLのPBS及び130μLのクエンチ溶液(アセトニトリル)と混合する。インキュベーション後、アクセプターチャンバーから270μLの溶液を回収し、続いて130μLのアセトニトリルを加える。ドナーチャンバーから溶液20μLを回収し、PBS 250μL及びアセトニトリル130μLを加える。全試料中の化合物の濃度をLC-MS/MSにより求め、透過性(Pe、10-6cm/sを求める式は以下のとおりである。
VDはドナーウェルの体積であり、VRはアクセプターウェルの体積であり、面積は膜の活性表面積であり、時間はインキュベーション時間(このアッセイでは14,400秒)であり、CR及びCDは、アッセイの完了時のそれぞれアクセプター溶液及びドナー溶液中の化合物の濃度であり、C0は、インキュベーション前のドナー溶液中の化合物の濃度である。
PAMPAアッセイの主な読み出しは、10-6cm/sで表される透過性値Peである。決定される二次読み出しは、ドナー及びアクセプター区画中の化合物の量並びに膜内の化合物保持である。透過速度及び膜保持率に応じて、化合物は「低」(Pe<0.2及び膜保持率<20%)、又は「中及び高」(Pe≧0.2;又はPe<0.2及び膜保持率≧20%)に分類される。各試料を3連で測定し、標準偏差を、透過定数Peについて求める。アクセプター溶液及びドナー溶液中の試料が平衡に達した場合(速度論的情報なし)、参照が沈殿した場合(濁度測定)、又は分析上の制限がある場合、結果は表示されない。
実施例35
雄性Wister-Hanラットにおける単回用量薬物動態(PK)研究
選択した化合物の薬物動態特性を、雄性Wister-Hanラット(供給業者:Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.)における単回用量PK試験によって評価した。簡潔には、2群の動物に、単回用量のそれぞれの化合物を2mg/kgで静脈内投与(IV、ボーラス)又は10mg/kgで経口投与(PO、強制投与)した。血液試料(約150μL)を、投与の5分後(IVの場合のみ)、15分後、30分後、1時間後、2時間後、4時間後、7時間後及び24時間後に頸静脈を介して収集した。血液試料をEDTA-K2抗凝固剤を含むチューブに入れ、4℃で15分間3000rpmで遠心分離して、試料から血漿を分離した。遠心分離後、得られた血漿をLC/MS/MSによる生物分析のために清浄なチューブに移した。薬物動態パラメータは、非コンパートメント分析を用いて計算した。分布容積(Vss)、半減期(T1/2)及びクリアランス(CL)を、IV投与後の血漿濃度-時間曲線に基づいて得た。ピーク濃度(Cmax)は、PO投与後の実験観察から直接記録した。血漿濃度-時間曲線下面積(AUC0-last)は、最後の検出可能な濃度まで線形台形則を使用して計算した。バイオアベイラビリティ(F)は、IV及びPO投薬後の用量正規化AUC0-lastに基づいて計算した。
雄性Wister-Hanラットにおける単回用量薬物動態(PK)研究
選択した化合物の薬物動態特性を、雄性Wister-Hanラット(供給業者:Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.)における単回用量PK試験によって評価した。簡潔には、2群の動物に、単回用量のそれぞれの化合物を2mg/kgで静脈内投与(IV、ボーラス)又は10mg/kgで経口投与(PO、強制投与)した。血液試料(約150μL)を、投与の5分後(IVの場合のみ)、15分後、30分後、1時間後、2時間後、4時間後、7時間後及び24時間後に頸静脈を介して収集した。血液試料をEDTA-K2抗凝固剤を含むチューブに入れ、4℃で15分間3000rpmで遠心分離して、試料から血漿を分離した。遠心分離後、得られた血漿をLC/MS/MSによる生物分析のために清浄なチューブに移した。薬物動態パラメータは、非コンパートメント分析を用いて計算した。分布容積(Vss)、半減期(T1/2)及びクリアランス(CL)を、IV投与後の血漿濃度-時間曲線に基づいて得た。ピーク濃度(Cmax)は、PO投与後の実験観察から直接記録した。血漿濃度-時間曲線下面積(AUC0-last)は、最後の検出可能な濃度まで線形台形則を使用して計算した。バイオアベイラビリティ(F)は、IV及びPO投薬後の用量正規化AUC0-lastに基づいて計算した。
薬物のVssは、薬物が血漿ではなく体組織に分布する程度を表す。Vssは、組織に分布する薬物の量に正比例する。Vssが高いほど、組織分布の量が多いことを示す。
実施例36
ヒトサイトゾルアルデヒドオキシダーゼ(AO)基質アッセイ
ヒトサイトゾルAO基質アッセイは、選択したアルデヒドオキシダーゼ(AO)阻害剤の有無にかかわらず、ヒト肝サイトゾルにおける試験化合物の代謝安定性を評価するためのものである。
ヒトサイトゾルアルデヒドオキシダーゼ(AO)基質アッセイ
ヒトサイトゾルAO基質アッセイは、選択したアルデヒドオキシダーゼ(AO)阻害剤の有無にかかわらず、ヒト肝サイトゾルにおける試験化合物の代謝安定性を評価するためのものである。
細胞質インキュベーションをディープウェル96ウェルプレートで行った。試験化合物の変換及び酸化代謝産物の形成を60分間にわたって監視した。インキュベーションの体積は0.4mL/ウェルであり、時点は0.5、3.5、6.5、10、20、30、45及び60分であった。ヒト肝サイトゾル(1mgタンパク質/mL、BD UltraPool(商標)ヒトサイトゾル)、及び試験化合物(2連で1μM)又は対照化合物(すなわち、既知のAO基質;2連で1μM)を水浴中37℃でインキュベートした。各対応する時点で、120μLのクエンチ溶液(アセトニトリル中のヒドララジン、50μM、総有機濃度は最終インキュベーションで≦1%になる)を加えて反応を停止させ、40μLの試料を取り出した。全ての試料プレートをよく混合し、3220×gで10~20分間遠心分離し、上清をLC/MS/MS分析に適切な水又は緩衝液で希釈した。
試験化合物及び対照化合物のin vitro排出速度を決定するために、以下の式を用いて、分析物/内部標準ピーク面積比を残存率に変換した:
試験化合物及び対照化合物のin vitro排出速度を決定するために、以下の式を用いて、分析物/内部標準ピーク面積比を残存率に変換した:
また、%残存対時間の対数線形プロットから半減期(分)を計算した。in vitroでの肝臓固有クリアランス(CLint)値の推定を、以下のように肝臓サイトゾルインキュベーションにおける基質消失速度から計算した:CLint(サイトゾル)=0.693/半減期/mgサイトゾルタンパク質/mL。
*カルバゼランは、濃度依存性の陽性変力反応を生じるアルデヒドオキシダーゼ(AO)基質及びホスホジエステラーゼ阻害剤である。ヒトでは、化合物は、AOによるフタラジノン代謝産物への4-ヒドロキシル化を介してほぼ完全に除去される。
Claims (20)
- 式(I):
(式中、
R1は、H又はC1~6アルキルであり、
R2は、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3は、H又はC1~6アルキルであり、
R4は、H、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ又は(C1~6アルキル)2アミノであり、
R5は、(5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル)ピペラジニル;(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;(C1~6アルキルピペラジニル)ピペリジニル;(ヒドロキシC1~6アルキル)ピペラジニル;(モルホリニルカルボニル)ピペラジニル;1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;アミノ(C1~6アルキル)アゼチジニル;アミノ(C1~6アルキル)ピペリジニル;アミノピペリジニル又はピペラジニルピペリジニルであり、
Aは、CH、N又はCR6(式中、R6は、C1~6アルキルである)である)
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩。 - AがCH又はNである、請求項1に記載の化合物。
- R1がHである、請求項1又は2に記載の化合物。
- R3がHである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
- R4が、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル又はC1~6アルコキシである、請求項4に記載の化合物。
- R5が、(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;ピペラジニルピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニルである、請求項5に記載の化合物。
- R5が、(3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル;4-メトキシ-3-アミノ-ピロリジン-1-イル;4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イルである、請求項6に記載の化合物。
- R1がHであり、
R2が、C1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R3がHであり、
R4が、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル又はC1~6アルコキシであり、
R5が、(アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル)ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル;アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル;ピペラジニルピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニルであり、
AがCH又はNである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。 - R1がHであり、
R2が、メチル又はメトキシであり、
R3がHであり、
R4が、エチル、ジフルオロメチル又はメトキシであり、
R5が、(3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル;3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル;4-メトキシ-3-アミノ-ピロリジン-1-イル;4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル又は5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イルであり、
AがCH又はNである、請求項8に記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。 - 1-[6-イソプロピル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペリジン-4-アミン;
[(2S)-1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
9-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
6-[2-イソプロピル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-7,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
2-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-イソプロピル-2-ピリジル]-1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジン;
8-メチル-6-[5-メチル-6-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-1-ピペリジル]-3-ピリジル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
6-[2-(ジフルオロメチル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
1-[1-[6-(ジフルオロメチル)-5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-3-メチル-アゼチジン-3-アミン;
3-[6-(ジフルオロメチル)-5-(8-メトキシイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
2-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[6-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
2-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-1-[1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-モルホリン-2-イル-メタノン;
2-[4-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]ピペラジン-1-イル]-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン;
1-[5-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-エチル-2-ピリジル]-4-メチル-ピペリジン-4-アミン;
6-[2-エチル-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-2,8-ジメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
3-[3-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-2-ピリジル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリジン-2-アミン;
6-[4-[(3R,4R)-3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]-1-ピペリジル]-N,N-ジメチル-3-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリジン-2-アミン;
6-[2-メトキシ-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3-ピリジル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;
(3R,4R)-1-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-4-メトキシ-ピロリジン-3-アミン;
6-[4-エチル-2-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)ピリミジン-5-イル]-8-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;及び
2-[1-[4-エチル-5-(8-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル)ピリミジン-2-イル]-4-ピペリジル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
から選択される化合物又はその薬学的に許容され得る塩。 - a)式(IX):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-1):
の化合物を与える工程、
b)式(XI):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-2):
の化合物を与える工程、
c)式(XV):
の化合物を、酸を用いて脱保護して、式(I-3):
の化合物を与える工程
(式中、
PGは保護基であり、
Lは、非置換の、又は置換されている、ピペラジニル、ピペリジニル、1,3,4,6,7,8,9,9a-オクタヒドロピラジノ[1,2-a]ピラジニル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、4-オキサ-1,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アゼチジニル及びピロリジニルから選択される基であり、
Gは、5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジニル、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル及びピペラジニルであり、
Mは、アミノ(C1~6アルコキシ)ピロリジニル、C1~6アルキルピペラジニル又はピペラジニルであり、
nは0、1又は2であり、
工程a)、b)及びc)において、前記酸はTFAであり、
R1~R6及びAは、請求項1~10のいずれか一項に記載される)
のいずれかを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。 - 治療活性物質として使用するための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容され得る塩。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物と、治療不活性担体とを含む、医薬組成物。
- 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための医薬の調製のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- TLR7及びTLR8及びTLR9アンタゴニストのための医薬の調製のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容され得る塩。
- 請求項11に記載の方法により製造された場合の、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容され得る塩。
- 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための方法であって、治療有効量の請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
- 上述した発明。
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