JP2023524465A - 複素環式化合物の合成 - Google Patents

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Abstract

式2の化合物の容易な合成に有用な中間体及びプロセスが本明細書で提供され、式中、R1が、C(O)R2であり、R2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。JPEG2023524465000049.jpg2664

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年4月29日出願の米国仮特許出願第63/017,587号の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張し、該米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、複素環式化合物、これを調製するための方法、及びこれを用いて調製された化合物に関する。
本開示の化合物は、c-Kit変異型の強力な阻害剤であり、消化管間質腫瘍(GIST)又は肥満細胞症などのc-Kit変異体媒介疾患の治療に有用であり得る。化合物及びその合成は、WO2014/100620に記載されている。この生物学的に活性な分子及び他の生物学的に活性な分子を、特に工業的規模で効率的に調製するための他の汎用性かつ容易なプロセスを開発することに関心が未だ存在している。
一実施形態では、本開示は、式2の化合物、
Figure 2023524465000002
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を提供し、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
別の実施形態では、本開示は、式2の化合物、
Figure 2023524465000003
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
式(I)の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000004
酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、式2の化合物を形成することを含む、方法を提供し、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
別の実施形態では、本開示は、式3の化合物、
Figure 2023524465000005
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
式(I)の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000006
酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、式2の化合物を形成することと、好適な溶媒中で式2の化合物を酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させて、式3の化合物を形成することと、を含む、方法を提供し、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
更に別の実施形態では、本開示は、式4の化合物、
Figure 2023524465000007
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
式(I)の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000008
酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、式2の化合物を形成することと、好適な溶媒中で式2の化合物を酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させて、式3の化合物を形成することと、式3の化合物を還元して、式4の化合物を形成することと、を含む、方法を提供し、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
更に別の実施形態では、本開示は、式5の化合物、
Figure 2023524465000009
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
式(I)の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000010
酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、式2の化合物を形成することと、好適な溶媒中で式2の化合物を酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させて、式3の化合物を形成することと、式3の化合物を還元して、式4の化合物を形成することと、式4の化合物を式6の化合物、
Figure 2023524465000011
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体と好適なカップリング剤を使用して結合させて、式5の化合物を形成することと、を含む、方法を提供し、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
本開示は、式5の化合物
Figure 2023524465000012
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体の大規模な調製のための新規の合成中間体及びプロセスに関し、式中、
Gが、フェニル又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、各R3は、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式5の化合物の塩は、その薬学的に許容される塩である。
有利には、本開示は、高純度の生物活性分子の高効率であり、低コストであり、かつ、大規模で容易な合成を可能にする、合成中間体及び汎用性のプロセスを提供する。
定義
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、別段で文脈が明示しない限り、複数の言及を含むことに留意されたい。
置換基を除く基中の原子の数は、「x~y(x to y)員」、「x~y(x-y)員」、「Cx~y」、又は「Cx~Cy」として示されてもよく、式中、xは、基中の原子の最小数であり、yは、基中の原子の最大数である。
「ハロゲン」又は「ハロ」は、クロロ(Cl)、フルオロ(F)、ブロモ(Br)、又はヨード(I)を含む、任意のハロゲンを指す。
「アルキル」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、別段で記載しない限り、指定された炭素原子数を有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素を意味する(すなわち、C1~6及びC1~C6は、置換基を除いて1~6個の炭素原子を意味する)。代表的なアルキル基としては、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12個の炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖アルキル基が挙げられる。更なる代表的なアルキル基としては、1、2、3、4、5、6、7、又は8個の炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖アルキル基が挙げられる。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどが挙げられる。アルキル部分中の炭素原子数を示すための接頭辞が含まれない場合、アルキル部分又はその部分は、12個以下の鎖炭素原子(C1~12アルキルを含む)、又は8個以下の鎖炭素原子(C1~8アルキルを含む)、又は6個以下の鎖炭素原子(C1~6アルキルを含む)を有する。例えば、C1~6アルキルは、1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素を指し、C1-2アルキル、C1~4アルキル、C2~6アルキル、C2~4アルキル、C1~3アルキル、及びC3~6アルキルが挙げられるが、これらに限定されない。「フルオロ置換アルキル」は、1個以上のフルオロで置換されているアルキル基、例えば、ペルフルオロアルキルを示し、例えば、好ましくは、低級アルキルが、1、2、3、4、若しくは5個のフルオロ、又は1、2、若しくは3個のフルオロで置換されている。置換基は任意の利用可能な原子に付着し、安定な化合物を生成すると理解されるが、任意に置換されたアルキルが、-OR(例えば、アルコキシ)、-SR(例えば、チオアルキル)、-NHR(例えば、アルキルアミノ)、-C(O)NHRなどの部分のR基である場合、アルキルR基の置換基は、その部分の任意のO、S、又はNに結合したアルキル炭素の置換基(Nがヘテロアリール環原子である場合を除く)が、その部分の任意のO、S、又はNに結合したアルキル炭素に結合している置換基の任意のO、S、又はNをもたらすであろう置換基(Nがヘテロアリール環原子である場合を除く)を排除するようなものである。
「シクロアルキル」は、示された数の環原子を有する飽和又は不飽和の非芳香族単環式、二環式炭素環系又は三環式炭素環系を指す。シクロアルキルは、例えば、3~10個、3~8個、又は3~6個の環原子を含み得、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、アダマンチルなどである(例えば、C3-8シクロアルキル及び3~8員のシクロアルキルは、3~8個の環炭素原子を有する環系を意味する)。「シクロアルキル」又は「炭素環」としては、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどの、縮合基、架橋基、及びスピロ二環式基又は多環式基が挙げられる。シクロアルキル基は、1つ以上の二重結合又は三重結合を有し得る。
「ヘテロアリール」は、任意の環が芳香族であるO、S、及びNからなる群から独立して選択される1個以上、好ましくは14個、より好ましくは13個、更により好ましくは12個の環ヘテロ原子を含む、5個若しくは6個の環原子を含む単環式環構造、又は8~10個の原子を有する二環式環を指す。ヘテロアリールはまた、三級環窒素のスルフィニル、スルホニル、及びN-オキシドなどの酸化されたS又はNを含むことを意図している。ヘテロアリール基は、環炭素又はヘテロ原子を介して分子の残りに結合することができる。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリジニル、ベンゾ[b]チエニル、キナゾリニル、プリニル、インドリル、キノリニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、チエニル、イソオキサゾリル、オキサチアジアゾリル、イソチアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、フラニル、ベンゾフリル、インドリル、トリアジニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、ベンゾトリアジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾトリアジニル、チエノピリジル、チエノピリミジル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジン、ベンゾチアキソリル、ベンゾチエニル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、プテリジニル、及びチアジアゾリルが含まれるが、これらに限定されない。「窒素含有ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子がNであるヘテロアリールを指す。
「ヘテロシクロアルキル」は、N、O、及びSから独立して選択される1~5個のヘテロ原子、又は1~2個のヘテロ原子を含む環を有する飽和又は不飽和の非芳香族環状基を指し、窒素原子及び硫黄原子は、第三環窒素のスルフィニル、スルホニル、及び/又はN-オキシドを形成するために任意に酸化され、窒素原子は任意に四級化され、残りの環原子はCであり、1個又は2個のC原子はカルボニルとして任意に存在し得る。ヘテロシクロアルキル基としては、形式的に電荷分離された芳香族共鳴構造を有する環を有するもの、例えば、N-メチルピリドニルが挙げられる。ヘテロシクロアルキルは、3~12個、4~10個の環原子、又は5~10個の環原子、又は5~6個の環原子の単環式、二環式、又は多環式環系であり得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、-N=、-NH-、-O-、-S-、-S(O)-、又は-S(O)2-及び-C(O)-から選択される1~5個の環原子又は基を含む。一例として、4~6員のヘテロシクロアルキルは、少なくとも1個のヘテロ原子を有する4~6個の環員を有するヘテロシクロアルキルである。ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、ピペリジン、1,4-ジオキサン、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル-S-オキシド、チオモルホリニル-S,S-ジオキシド、ピペラジニル、ピラニル、3-ピロリニル、チオピラニル、ピロン、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピリドン、キヌクリジニルなどが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、環炭素又はヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合することができる。
「任意に置換された」という用語は、非置換であってもよいし、又は示されている置換基で置換されていてもよい基を指す。概して、置換は、水素原子が示される基で置換されることを示す。いくつかの実施形態では、任意に置換された基は、非置換である。いくつかの実施形態では、任意に置換された基は、示される置換基で置換される。
「保護基」とは、分子中の反応性基に結合した場合に、基の反応性をマスクし、低減し、又は妨げる原子の群を指す。保護基の例は、T.W.Greene and P.G.Wuts,PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC CHEMISTRY,(Wiley,4th ed.2006)、Beaucage and Iyer,Tetrahedron48:2223-2311(1992)、及びHarrison and Harrison et al.,COMPENDIUM OF SYNTHETIC ORGANIC METHODS,Vols.1-8(John Wiley and Sons.1971-1996)に見出すことができる。代表的なアミノ保護基には、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、トリメチルシリル(TMS)、2-トリメチルシリル-エタンスルホニル(SES)、トリチル及び置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、ニトロ-ベラトリルオキシカルボニル(NVOC)、トリ-イソプロピルシリル(TIPS)、フェニルスルホニルなど(Boyle,A.L.(編集者)、カルバメート、アミド、N-スルホニル誘導体、式-C(O)ORの基(式中、Rは、例えば、メチル、エチル、t-ブチル、ベンジル、フェニルエチル、CH2=CHCH2-などである)、式-C(O)R’の基(式中、R’は、例えば、メチル、フェニル、トリフルオロメチルなどである)、式-SO2R”の基(式中、R”は、例えば、トリル、フェニル、トリフルオロメチル、2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-イル、2,3,6-トリメチル-4-メトキシフェニルなどである)、及びシラニル含有基、例えば、2-トリメチルシリルエトキシメチル、t-ブチルジメチルシリル、トリイソプロピルシリルなど、CURRENT PROTOCOLS IN NUCLEIC ACID CHEMISTRY,John Wiley and Sons,New York,Volume1,2000も参照)が挙げられる。
「離脱基」という用語は、合成有機化学において従来から関連付けられてきた意味、すなわち、求核剤によって置換され得る原子又は基を有し、ハロ(クロロ、ブロモ、及びヨードなど)、アルカンスルホニルオキシ、アレンスルホニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ(例えば、アセトキシ、トリフルオロアセトキシ)、アリールカルボニルオキシ、メシルオキシ、トシルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、アリールオキシ(例えば、2,4-ジニトロフェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ)、メトキシ、N,O-ジメチル-N-ヒドロキシアミノなどが挙げられる。
「塩」という用語は、当該技術分野において認められている意味を与えるものであり、概して、電荷を有し、対イオンと関連付けられ得る分子を指す。特定の実施形態では、所与の化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。
「薬学的に許容される塩」は、哺乳動物などの患者への投与に許容される塩(例えば、所与の投与計画に対して許容される哺乳動物の安全性を有する塩)を指す。考えられる薬学的に許容される塩の形態は、限定されないが、モノ、ビス、トリス、テトラキスなどを含む。薬学的に許容される塩は、それらが投与される量及び濃度において非毒性である。そのような塩の調製は、化合物がその生理学的効果を発揮するのを妨げることなく化合物の物理的特徴を変更することによって、薬理学的使用を容易にすることができる。物理的特性における有用な変更は、経粘膜投与を容易にするために融点を下げることと、より高濃度の薬物を投与することを容易にするために溶解度を高めることとを含む。そのような塩は、本明細書に記載の化合物に見られる特定の置換基に応じて、薬学的に許容される無機又は有機塩基から、また薬学的に許容される無機又は有機酸から誘導することができる。
薬学的に許容される塩は、標準的な技法によって調製することができる。例えば、遊離塩基形態の化合物は、適切な酸を含有する水性又は水性アルコール溶液などの好適な溶媒中で溶解され、次いで溶液を蒸発させることにより単離することができる。別の例では、塩は、遊離塩基及び酸を有機溶媒中で反応させることによって調製することができる。
本開示の化合物が比較的酸性の官能基を含有する場合、塩基付加塩は、原液のまま、又は好適な不活性溶媒中でのいずれかで、中性形態のそのような化合物を十分な量の所望の塩基(すなわち、一級、二級、三級、四級、又は環状アミン、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物など)と接触させることによって得ることができる。所望の酸は、例えばピラノシジル酸(グルクロン酸又はガラクツロン酸など)、アルファ-ヒドロキシ酸(クエン酸又は酒石酸など)、アミノ酸(アスパラギン酸又はグルタミン酸など)、芳香族酸(安息香酸又はケイ皮酸など)、スルホン酸(p-トルエンスルホン酸又はエタンスルホン酸など)などであり得る。いくつかの実施形態では、塩は、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グリコール酸、グルコン酸、グルコロン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、オキサル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、スルファミン酸、ヨウ化水素酸、カルボン酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、桂皮酸、アントラニル酸、メシル酸、サリチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、エンボン酸(パモ酸)、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、スルファニル酸、ステアリン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、キナ酸、アルギン酸、ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸、及びガラクツロン酸などの薬学的に許容される酸から誘導され得る。
アルギン酸塩などのようなアミノ酸の塩、及びグルクロン酸又はガラクツロン酸などのような有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge,S.M.et al,“Pharmaceutical Salts,”J.Pharmaceutical Science,1977,66:1-19参照)。本開示のある特定の化合物は、化合物を塩基付加塩又は酸付加塩のいずれかに変換することを可能にする塩基性官能基及び酸性官能基の両方を含有する。
中性形態の化合物は、従来の方法で塩を塩基又は酸と接触させ、親化合物を単離することにより再生することができる。親形態の化合物は、極性溶媒への溶解性などの特定の物理的性質において様々な塩形態とは異なるが、それ以外では、塩は、本開示の目的のための化合物の親形態と同等である。
異なる化合物の薬学的に許容される塩は、複合体として存在してもよい。複合体の例としては、8-クロロテオフィリン複合体(例えば、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン8-クロロテオフィリン(1:1)複合体、ドラマミンに類似)及び様々なシクロデキストリン包接複合体が挙げられる。
本明細書で単独で又は基の一部として使用される「重水素化」という用語は、置換されている重水素原子を意味する。本明細書で単独で又は基の一部として使用される「重水素化類似体」という用語は、水素原子の代わりに、置換された重水素原子を含む化合物を意味する。本開示の重水素化類似体は、完全に又は部分的に重水素置換された誘導体であり得る。いくつかの実施形態では、本開示の重水素置換された誘導体は、完全又は部分的に重水素置換されたアルキル、アリール、又はヘテロアリール基を保持する。化合物が重水素化類似体である場合、任意の置換基(例えば、G、R1、R2、若しくはR3)、又は置換基の組み合わせは、水素原子に置き換わるものとして指定された数の重水素原子を含んでよい。
本開示はまた、本明細書に列挙されるものと同一であるが、1つ以上の原子が、通常自然界で見つかる原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置き換えられるという事実に関して、本開示の同位体標識された化合物を包含する。本開示の化合物の全ての同位体変形は、放射性であろうとなかろうと、本開示の範囲内に包含されることが意図される。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体が挙げられるが、2H(重水素、D)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl、及び125Iには限定されない。別段に明記されない限り、位置が特に「H」又は「水素」と指定される場合、位置は、重水素(D)又は三重水素(3H)などの、その天然存在度同位体組成又はその同位体に水素を有すると理解される。本開示の特定の同位体標識された化合物(例えば、3H及び14Cで標識されたもの)は、化合物及び/又は基質の組織分布アッセイにおいて有用である。三重水素化(すなわち、3H)及び炭素-14(すなわち14C)及びフッ素-18(18F)同位体は、それらの調製の容易さ及び検出性のために有用である。更には、重水素(すなわち、2H)などのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性(例えば、インビボ半減期の増加又は必要用量の減少)に起因する特定の治療上の利点をもたらし得、したがっていくつかの状況で好まれ得る。本開示の同位体標識された化合物は一般に、同位体標識試薬を非同位体標識試薬の代わりに用いることにより、本明細書の以下の計画及び実施例に記載されるものと類似の手順に従って調製され得る。
化学反応に関して「条件」という用語は、反応環境及び化学反応の実施に影響を及ぼす他の要因を指す。「に十分な条件下で」又は「に十分な反応条件下で」という用語は、示される化学変換をもたらす要因を指す。反応条件の例としては、以下のうちの1つ以上が挙げられるが、これらに限定されない:温度、溶媒、pH(例えば、個別の酸性分子又は塩基性分子によって影響される)、圧力、時間、触媒又はプロモーターによる接触、反応物質及び/又は触媒の比率、照射又はその欠如など。条件は、例えば、カップリング条件、酸化条件、還元条件などの意図された変換によって参照され得る。化学的変換をもたらすのに十分な例示的な反応条件が本明細書に提供される。反応条件としては、記載されている条件に加えて、試薬などの条件も挙げられ得ることが企図される。
「互変異性体」という用語は、分子式の変化なしに、分子の1つの原子のプロトンが別の原子に移動する現象によって生成される化合物を意味する。例えば、Jerry March,Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structures,Fourth Edition,John Wiley&Sons,pages69-74(1992)を参照されたい。互変異性体という用語はまた、2つ以上の相互変換構造異性体のうちの1つをいう。例としては、アセトン/プロペン-2-オールなどのケト-エノール互変異性体、イミン-エナミン互変異性体など、グルコース/2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシ-ヘキサナールなどの環鎖互変異性体、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、及びテトラゾールなどの、1つの窒素が-NH-として存在する少なくとも2つの窒素原子を含むヘテロアリール基の互変異性体が挙げられる。本明細書に記載の化合物は、1つ以上の互変異性体を有し得る。当業者は、他の互変異性再配置が可能であることを認識するであろう。互変異性化合物のそのような全ての異性体形態は、明示的に本明細書に含まれる。限定されないが、1H-ピラゾール及び2H-ピラゾールの互変異性形態が企図される。
「立体異性体」は、同一の分子式を有するが、構成原子の空間配置が異なる2つ以上の化合物のそれぞれについての用語である。本開示の化合物は、1つ以上の不斉又はキラル中心を含み得る。したがって、必要に応じて、そのような化合物は、純粋な立体異性体として、すなわち、個々のエナンチオマー若しくはジアステレオマーとして、又は立体異性体に富む混合物として調製又は単離することができる。特に明記しない限り、そのような全ての立体異性体(及び濃縮混合物)は、本開示の範囲に含まれる。純粋な立体異性体(又は濃縮混合物)は、例えば、当該技術分野で周知の光学活性出発物質又は立体選択的試薬を使用して調製することができる。あるいは、そのような化合物のラセミ混合物は、例えば、キラルカラムクロマトグラフィー、超臨界流体クロマトグラフィー、キラル結晶によるシーディング、キラル分割剤などを使用して分離することができる。
本開示の特定の化合物は、非溶媒和形態、及び水和形態を含む溶媒和形態で存在することができる。「水和物」は、水分子と、溶質の分子又はイオンとの組み合わせによって形成された複合体を指す。「溶媒和物」とは、溶媒分子と、溶質の分子又はイオンとの組み合わせによって形成される複合体を指す。溶媒は、有機化合物、無機化合物、又は両方の混合物であり得る。溶媒和物は、水和物を含むことを意味する。溶媒のいくつかの例としては、メタノール、N、N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、及び水が挙げられるが、これらに限定されない。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本開示の範囲内に包含される。本開示の特定の化合物は、多結晶形態又は非晶質形態で存在し得る。一般に、全ての物理的形態は、本開示によって企図される使用について同等であり、本開示の範囲内にあることが意図される。
加えて、本明細書で使用される略語は、以下のそれぞれの意味を有する。
Figure 2023524465000013
化合物
一実施形態では、本開示は、式2の化合物、
Figure 2023524465000014
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体であり、式中、
1が、C(O)R2であり、
2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、R2は、CF3である。
いくつかの実施形態では、Gは、フェニル、4-シアノ-2-メチルフェニル、1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル、2-(4-モルホリニル)ピリジン-4-イル、及び2-シクロプロピルピリジン-4-イルから選択される。
いくつかの実施形態では、式2aの化合物、
Figure 2023524465000015
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体である。
いくつかの実施形態では、式2eの化合物、
Figure 2023524465000016
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)、若しくは式(Ie)の化合物、
Figure 2023524465000017
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体である。
式2の化合物は、様々な生物学的に活性な分子、例えば、式5の化合物、
Figure 2023524465000018
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体の合成に有用な中間体であり、式中、Gは、本開示で定義される通りである。
いくつかの実施形態では、式5の化合物は、式5a、式5b、式5c、式5d、若しくは式5eの化合物、
Figure 2023524465000019
又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体である。いくつかの実施形態では、式5a、式5b、式5c、式5d、又は式5eの化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。
合成
化合物は、本明細書に開示される方法及び本明細書の開示を考慮すると明らかであるそのルーチンの変更、並びに当該技術分野で周知の方法を使用して調製することができる。本明細書の教示に加えて、従来の周知の合成方法を使用することができる。本明細書に記載される典型的な化合物の合成は、以下の実施例に記載されるように達成することができる。利用可能な場合、試薬を、例えば、Sigma Aldrich又は他の化学薬品供給業者から商業的に購入することができる。
本開示の化合物は、例えば、以下の一般的な方法及び手順を使用して、容易に入手可能な出発物質から調製することができる。典型的又は好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が与えられている場合、特に明記しない限り、他のプロセス条件も使用できることが理解されよう。最適な反応条件は、使用される特定の反応物又は溶媒によって異なり得るが、そのような条件は、当業者が日常的な最適化手順によって決定することができる。
加えて、当業者には明らかであるように、特定の官能基が望ましくない反応を受けるのを防ぐために、従来の保護基が必要な場合がある。様々な官能基に適した保護基、並びに特定の官能基を保護及び脱保護するための好適な条件は、当該技術分野でよく知られている。例えば、多数の保護基が、Wuts,P.G.M.,Greene,T.W.,&Greene,T.W.(2006).Greene’s protective groups in organic synthesis.Hoboken,N.J.,Wiley-Interscience、及びそこに引用されている参考文献に記載されている。
以下の反応のための出発物質は、一般に既知の化合物であるか、又は既知の手順又はその明らかな変更によって調製することができる。例えば、出発物質の多くは、Aldrich Chemical Co.(Milwaukee,Wisconsin,USA)、Bachem(Torrance,California,USA)、Emka-Chemce、又はSigma(St.Louis,Missouri,USA)などの商用供給業者から入手可能である。他のものは、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,Volumes1-15(John Wiley,and Sons,1991)、Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Volumes1-5,and Supplementals(Elsevier Science Publishers,1989)organic Reactions,Volumes1-40(John Wiley,and Sons,1991)、March’s Advanced Organic Chemistry,(John Wiley,and Sons,5th Edition,2001)、及びLarock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.,1989)などの標準的な参照テキストに記載されている手順又はその明らかな変更によって調製することができる。
「溶媒」、「不活性有機溶媒」、又は「不活性溶媒」という用語は、不活性溶媒と併せて記載される反応の条件下での不活性溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(「THF」)、ジメチルホルムアミド(「DMF」)、クロロホルム、塩化メチレン(又はジクロロメタン)、ジエチルエーテル、メタノール、ピリジンなどを含む)を指し、不活性は、溶媒の非水素原子が基質分子に組み込まれないことを意味するとみなされる。別段で反意の記載がない限り、本開示の反応に使用される溶媒は、不活性有機溶媒であり、反応は、不活性ガス、好ましくは窒素下で行われる。
また、上記のスキームの各々において、任意の置換基の付加は、いくつかの異性体生成物(エナンチオマー又は1つ以上のジアステレオマーを含むがこれらに限定されない)の生成をもたらし得、それらのうちのいずれか又は全てが従来の技法を使用して分離及び精製され得ることも理解されるであろう。鏡像異性的に純粋又は濃縮された化合物が望まれる場合、キラルクロマトグラフィー及び/又は鏡像異性的に純粋又は濃縮された出発物質を、当該技術分野で従来使用されているように、又は実施例に記載されているように用いることができる。
本開示の化合物は、以下に記載される一般的な反応スキーム及び/又は実施例に従って合成することができる。一般的なスキームは、出発物質を同様の構造を有する他の物質で置き換えることによって変更され、対応する生成物をもたらすことができる。所望の生成物の構造は、一般に、当業者に必要な出発物質を明らかにするであろう。
Figure 2023524465000020
式中、G及びXは、本明細書で定義される通りである。
ステップ1において、式(I)又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体は、式1又はその塩を、
Figure 2023524465000021
式(I)の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で、末端アルキン
Figure 2023524465000022
と接触させることによって調製することができ、式中、Xは、好適な脱離基であり、Gは、本明細書に記載の通りである。いくつかの実施形態では、Xは、Cl、Br、I、及びスルホネート(例えば、トリフルオロメタンスルホネート)から選択される。いくつかの実施形態では、Xは、Brである。
ステップ2において、式2の化合物、又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体は、式(I)の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000023
式2の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で、酢酸無水物又はその誘導体と接触させることにより調製することができ、式中、Gは、本明細書に記載の通りである。
酢酸無水物誘導体の非限定的な例としては、トリフルオロ酢酸無水物、トリクロロ酢酸無水物、ジフルオロ酢酸無水物、トリフルオロプロピオン酸無水物、ペンタフルオロプロピオン酸無水物、及びトリフルオロ酢酸無水物が挙げられる。いくつかの実施形態では、酢酸無水物誘導体は、トリフルオロ酢酸無水物である。
ステップ3において、式3の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体は、式2の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000024
式3の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で、酢酸無水物又はその誘導体と接触させることにより調製することができ、式中、Gは、本明細書に記載の通りである。酢酸無水物誘導体の非限定的な例としては、本明細書に提供されるものが挙げられる。
式3の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件は、好適な溶媒を含み得る。使用することができる好適な溶媒の非限定的な例としては、2-メチルテトラヒドロフラン、酢酸イソプロピル、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、及びアセントニトリル(ACN)/N-メチル-2-ピロリドン(NMP)の混合物が挙げられる。いくつかの実施形態では、条件は、70~90℃又は81~85℃の温度を含む。
いくつかの実施形態では、ステップ2及びステップ3は、ワンポットプロセスで行われる。いくつかの実施形態では、式3の化合物は、式2の化合物が単離されないプロセスにおいて式(I)の化合物から調製される。いくつかの実施形態では、ステップ2及び/又はステップ3は、銅を使用しないプロセスで行われる。ワンポットプロセスのいくつかの実施形態では、式2の化合物又はその塩を、式3の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で、酢酸無水物又はその誘導体と接触させ、条件は、酸を含む。いくつかの実施形態では、酸は、酢酸、ギ酸、及びトリフルオロ酢酸から選択される。いくつかの実施形態では、酸は、トリフルオロ酢酸である。いくつかの実施形態では、ワンポットプロセス条件は、トリフルオロ酢酸、アセトニトリル溶媒、及び還流加熱を含む。
いくつかの実施形態では、酢酸無水物又はその誘導体は、式Iの化合物及び/又は式2の化合物に対して1~1.5当量で使用される。いくつかの実施形態では、酢酸無水物又はその誘導体は、式Iの化合物及び/又は式2の化合物に対して1~1.2当量で使用される。いくつかの実施形態では、酢酸無水物又はその誘導体は、式Iの化合物及び/又は式2の化合物に対して1~1.2当量で使用される。いくつかの実施形態では、トリフルオロ酢酸無水物(TFAA)は、式Iの化合物及び/又は式2の化合物に対して1~1.2当量で使用される。いくつかの実施形態では、TFAAは、式Iの化合物及び/又は式2の化合物に対して約1当量で使用される。いくつかの実施形態では、条件は、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸無水物、アセトニトリル溶媒、及び還流加熱を含む。
ステップ4において、式4の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体は、例えば、式3の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000025
式4の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で、還元剤と接触させることにより、式3の化合物を還元することによって調製することができ、式中、Gが、本明細書に記載の通りである。
いくつかの実施形態では、還元剤は、ラネーNi、触媒還元(例えば、Pd/C及び水素)、鉄、亜鉛、及び水素化アルミニウム(例えば、水素化アルミニウムリチウム)から選択される。いくつかの実施形態では、還元剤は、Pd/C及び雰囲気~5000psiの圧力での水素である。いくつかの実施形態では、還元剤は、Pd/C及び25~1000psi又は25~50psiの圧力での水素である。
ステップ5において、式5の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体は、式4の化合物又はその塩を、
Figure 2023524465000026
式6の化合物又はその塩
Figure 2023524465000027
及びカップリング剤と、式5の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を形成するのに十分な条件下で接触させることによって調製することができ、式中、Gは、本明細書に記載の通りである。いくつかの実施形態では、式6の化合物は、互変異性体として存在する。いくつかの実施形態では、カップリング条件は、溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド又はN,N-ジメチルホルムアミド、及び塩基、例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンを含む。いくつかの実施形態では、カップリング条件は、ジメチルスルホキシド溶媒を含む。特に、カップリングプロセスにおける溶媒としてのジメチルスルホキシドは、ICHガイドライン内レベルへの式5の化合物の残留溶媒の還元を促進した。ジメチルスルホキシドについては、ICHガイドラインでは5000ppmの残留が認められている。いくつかの実施形態では、単離された化合物5は、5000ppm未満のジメチルスルホキシドを含む。
使用することができるカップリング剤の非限定的な例としは、BOP(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)、PyBOP(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)、PyBrOP(ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)、TBTU(O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)、HBTU(2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、HATU(1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート)、COMU((1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスフェート)、又はTFFH(テトラメチルフルオロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート)が挙げられる。別の実施形態では、カップリング剤は、PyBOPである。
本開示は更に、以下のプロセスを含む、式3、式4、及び/又は式5の化合物を合成するための方法を提供し、
Figure 2023524465000028
式中、G及びR2は、本明細書で定義される通りである。
上記スキームにおいて、アミンをトリフルオロアセチル基で活性化することによって、環化に対するアミンの能力が増加することが発見された。一実施例では、ステップ2において、式(I)の化合物を、好適な溶媒中トリフルオロ酢酸無水物(TFAA)と接触させることにより、又は好適な溶媒中のTFAA及びトリフルオロ酢酸(TFA)の両方と接触させることにより、トリフルオロアセチル基を式(I)の化合物に付加する。この実施形態で使用することができる好適な溶媒の非限定的な例としては、2-メチルテトラヒドロフラン、酢酸イソプロピル、1,4-ジオキサン、アセントニトリル(ACN)/N-メチル-2-ピロリドン(NMP)の混合物、トリフルオロ酢酸、及びアセトニトリルが挙げられる。いくつかの実施形態では、好適な溶媒は、アセトニトリルである。ステップ2の別の実施形態では、TFAAをACN/NMPの混合物中の式(I)の化合物に添加して、式2-1の化合物を形成する。ステップ2の別の実施形態では、TFAAをACN/NMPの1:1モル混合物中の式(I)に添加して、式2-1の化合物を形成する。ステップ2の別の実施形態では、TFAAをアセトニトリル中の式(I)の化合物に添加して、式2-1の化合物を形成する。ステップ2の別の実施形態では、TFAAをアセトニトリル中の式(I)の化合物に添加して、式2-1を形成する。ステップ2の別の実施形態では、TFAAをアセトニトリル中の溶液として添加する。いくつかの実施形態では、ステップ2及びステップ3は、式2-1の化合物を単離することなく同時に行われる。
本開示のステップ3において、式2-1の化合物からの式3の化合物の形成は、金属触媒反応(銅、金、パラジウム、亜鉛など)などの試薬を含む様々な条件下、又は塩基性条件下で達成することができる。別の実施形態では、CuIは、式2-1の化合物を式3の化合物に環化するのを触媒するために使用される。
しかしながら、銅を使用することによってワークアップが困難になり、反応の完了達成を確実にするために必要な大量の銅によって更に複雑になったことが発見された。銅触媒反応は低収率であり、平均収率は約37重量%であることが見出された。CuIの場合、これらの困難は、金属触媒によって主に引き起こされ、銅が、TFAAの存在下では効率が低下するために充填のばらつきを有することが見出された。これは、反応において予想外に高いCuI当量を強いることとなり、これにより不純物レベルが高くなり、銅を除去するためのワークアップが困難になった。式3のニトロ基を式4のアミンに変換する次のステップにおいて銅が還元を阻害することが見出されたため、銅の除去は重要であった。
別の実施形態は、金属又は塩基触媒を用いず、かつ、式2-1を単離せずに、式(I)を式3に直接変換することに関する。一例としては、好適な溶媒中で式I及び酢酸無水物又はその誘導体を加熱することが挙げられる。例えば、好適な溶媒を加熱還流することができる。この実施形態で使用することができる好適な溶媒の非限定的な例としては、2-メチルテトラヒドロフラン、酢酸イソプロピル、1,4-ジオキサン、1:1アセトニトリル/N-メチル-2-ピロリドン、及びアセトニトリルが挙げられる。別の実施形態では、式(I)を還流条件下、アセトニトリル中でTFAAと接触させることによって、式(I)を式3に変換する。任意に、酸を添加して、この反応を促進することができる。このステップにおいて使用することができる酸の非限定的な例には、TFA、酢酸(HOAc)、及びギ酸が挙げられる。いくつかの実施形態では、酸は、TFAである。別の実施形態では、還流条件下、アセトニトリル中でTFA及びTFAAを使用して、式(I)を式3に変換する。そのような環化のためにはCuIなどの金属触媒又は塩基を使用する文献参照が非常に多いことから、これらの触媒を使用することなく、より成功した結果が見られたことは驚くべきことであった。更に、式3は、銅を使用した触媒反応と比較して驚くほど高い収率で単離された。いくつかの実施形態では、式3の形成は、少なくとも約60%の収率で進行する。
ステップ2及びステップ3の別の実施形態では、温度範囲及び速度は、TFAA溶液の大部分を溶媒還流未満の温度で添加するように選択される。ステップ2及びステップ3の別の実施形態では、10%~50%のTFAAを還流しながら添加して、式2-1の沈殿を回避する。ステップ3の別の実施形態では、TFAAの添加を約40℃で開始し、温度を約1分当たり1.4℃の間隔で80±10℃の最終温度まで上昇させる。いくつかの実施形態では、最終温度は、83±2℃である。いくつかの実施形態では、最終温度は、アセトニトリルの還流温度である。改良されたプロセスにより、式(I)から少なくとも50%の単離された収率で式3が得られることが見出された。
以下の実施例は、本明細書に記載される主題を例示するが、主題を限定するものではない。
本開示で特許請求される特定の分子は、異なるエナンチオマー及びジアステレオマー形態で存在することができ、これらの化合物の全てのそのような異型が企図される。
当業者はまた、有機化学における標準的なワークアップ手順中に、酸及び塩基が頻繁に使用されることを認識するであろう。親化合物の塩は、それらが必要な固有の酸性又は塩基性を有する場合、本開示の中で記載している実験手順中に生成されることがある。更に、化合物を、質量分析法、核磁気共鳴(NMR)分光法などの標準的な方法を使用して特徴づけられる。1H核磁気共鳴(NMR)分光法を、300MHzで動作する分光計を使用して行った。
Figure 2023524465000029
ステップ1-5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-アミン(Ia)の調製
アセトニトリル(4.4mL)及びDIPA(10.9mL)中の3-ブロモ-5-ニトロ-ピリジン-2-イルアミン(1a、2.18g、10.0mmol)、PdCl2(PPh32(0.071g、0.1mmol)、CuI(0.019g、0.1mmol)の混合物を室温でアルゴンでパージした。ACN(2.2mL)中のエチニルベンゼン(1.32mL、12.0mmol)の溶液を、反応混合物に50℃で2時間にわたって添加した。反応混合物を50℃で16時間撹拌し、次いで10℃に冷却した。固体を濾過により収集し、MeOH-H2O(3:1)、次いでMeOHで洗浄した。固体を真空下で乾燥して、純粋な5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-アミンIa(2.126g、収率89%)を得た。
ステップ2-2,2,2-トリフルオロ-N-(5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-イル)アセトアミド(2a)の調製
アセトニトリル(20mL)中の5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-アミン(Ia、1.0g、4.18mmol)の溶液に、TFAA(0.65mL、4.60mmol)を30℃で添加した。反応物を同じ温度で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。固体を濾過により収集し、真空下で乾燥して、2,2,2-トリフルオロ-N-(5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-イル)アセトアミド2a(0.602g、収率43%)を得た。
ステップ3-5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a)の調製
NMP(6.6mL)中の2,2,2-トリフルオロ-N-(5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-イル)アセトアミド(2a、0.602g、1.796mmol)の溶液に、CuI(0.034g、0.18mmol)を添加した。反応物をアルゴン雰囲気下、90℃で16時間撹拌した。冷却した反応混合物を水(30mL)に注ぎ、濾過により沈殿物を収集した。0~20%DCM-酢酸エチルを使用したシリカゲルクロマトグラフィーにより、固体を精製した。単離された固体を酢酸エチルで粉砕して、5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン3a(182mg、収率42%)を得た。
ステップ4-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4a)の調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a、0.182g、0.761mmol)の溶液に、5%パラジウム炭素(0.12g)を添加した。反応混合物を1気圧の水素下で3時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮して、2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン4a(160mg、収率100%)を得た。
ステップ5-4,5-ジメチル-N-(2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(5a)の調製
N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルアミン(4a、0.160g、0.765mmol)、4,5-ジメチル-2H-ピラゾール-3-カルボン酸(6、0.118g、0.841mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.918mmol)の溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中のPyBOP(0.437g、0.841mmol)の溶液を0℃で滴加した。反応物を0℃で3時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(15mL)に注ぎ込み、沈殿物を濾過により収集した。固体をアセトン及び酢酸エチルで粉砕し、濾過により収集して、4,5-ジメチル-N-(2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド5a(179mg、収率70%)を得た。
ステップ2及びステップ3-5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a)の改良された調製
アセトニトリル(30体積)中の5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-アミン(Ia)の溶液に、TFA(1当量)を添加した。混合物を加熱還流し、反応物を還流しながら、1体積のアセトニトリル中のTFAA(1.2当量)を40分間にわたってゆっくりと添加した。5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a)を、収率60%、99%AUC(UPLC)の純度で単離した。
ステップ2及びステップ3-5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a)の第2の改良された調製
アセトニトリル(1.4L、14体積)中の5-ニトロ-3-(フェニルエチニル)ピリジン-2-アミン(Ia、100.0g、1当量)の溶液に、TFA(24mL、0.31mol、0.75当量)を1回で添加した。混合物をゆっくりと加熱し、40℃で、アセトニトリル(100mL、1体積)中のTFAA(61.9mL、0.44mol、1.05当量)の溶液を40分間にわたって添加し、その間に混合物は82℃に達した。反応物を温度で還流しながら48時間撹拌し、その間にTFAの追加のアリコート(8mL、1当量)を1回で添加した。反応を更に72時間監視し、その間にTFAの追加のアリコート(0.25当量)を添加した。反応混合物を室温に冷却し、更に38時間撹拌した。混合物を濾過し、メタノール(3×80mL)で洗浄し、真空下で70℃で20時間乾燥した。5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン3aを収率64%で単離した。
ステップ4-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4a)の改良された調製
ステンレス鋼オートクレーブ中のテトラヒドロフラン(594mL、11体積)中の5-ニトロ-2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3a、54.0g、1当量)の溶液に、5%パラジウム炭素(5.4g、10重量%)及びジメチルホルムアミド(27mL、0.5体積)をすすぎとして添加した。次いで、エタノール(486mL、9体積)を添加した。反応物を窒素でパージし、2barの水素を充填し、25℃に1時間設定し、次いで40℃に加熱して、1時間撹拌し、次いで水素圧力を3barに上げ、温度を20℃に下げ、反応物を一晩撹拌した。次いで、追加の6.4体積のテトラヒドロフランを添加し、反応物を40℃で30分間撹拌した。触媒をセライトで濾過して触媒を除去し、濾液を減圧下で5体積に濃縮し、4体積のトルエンで希釈し、再び5体積に濃縮し、更に4体積のトルエンで希釈し、濾過して固体を得て、これをトルエン(2×3体積)で洗浄し、乾燥して、生成物2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン4a(収率93%)を得た。
ステップ5-4,5-ジメチル-N-(2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(5a)の改良された調製
ジメチルスルホキシド(360mL、9体積)中の2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルアミン(4a、0.191mol、1当量)、4,5-ジメチル-2H-ピラゾール-3-カルボン酸(6、0.229mol、1.2当量)、及びジイソプロピルエチルアミン(43.3mL、0.249mol、1.3当量)の溶液に、混合物を18℃に調整した。ジメチルスルホキシド(240mL、6体積)中のPyBOP(0.229mol)の溶液を50分間にわたって、その時点で反応温度は21℃を超えなかった。反応混合物を18℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を研磨濾過(polish filtered)し、15体積のジクロロメタンを添加し、混合物を3時間撹拌し、固体を収集した。フィルターケーキをDCMで洗浄し、固体をフィルター上で1時間乾燥させ、次いで真空下で60℃で20時間乾燥させて、4,5-ジメチル-N-(2-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド5a(収率57%)を得た。
Figure 2023524465000030
ステップ1-3-メチル-4-((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリルの調製
無水THF(100mL)中の4-ブロモ-3-メチルベンゾニトリル(6.13g、31.28mmol)の溶液に、CuI(298mg、1.564mmol)、PdCl2(PPh32(1.10g、1.564mmol)、及びEt3N(6.33g、8.7mL、62.56mmol)を添加した。反応溶液をアルゴンで10分間パージし、その時点で、エチニルトリメチルシラン(15.36g、22mL、0.156mol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で70℃で16時間加熱し、次いで室温に冷却した。飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を添加し、有機層を分離した。水層をエーテル(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をヘキサン中の0~30%ジクロロメタンを使用したISCOシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、3-メチル-4-(2-トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリル(6.43g、収率96%)を得た。ESI-MS m/z 計算値213.1、実測値214.3(M+H)+。
ステップ2-4-エチニル-3-メチルベンゾニトリルの調製
メタノール(100mL)中の3-メチル-4-(2-トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリル(6.43g、30.13mmol)の溶液に、K2CO3(8.32g、60.26mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。全ての溶媒を減圧下で除去し、そのようにして得られた残渣をエーテル(300mL)と水(150mL)との間で分配した。有機層を分離し、水層をエーテル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン中の0~30%ジクロロメタンを使用したISCOシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4-エチニル-3-メチルベンゾニトリル(3.82g、収率90%)を得た。ESI-MS m/z 計算値141.1、実測値141.8(M+H)+。
ステップ3-4-((2-アミノ-5-ニトロピリジン-3-イル)エチニル)-3-メチルベンゾニトリル(Ib)の調製
4-エチニル-3-メチルベンゾニトリル(1.07g、7.59mmol)、3-ブロモ-5-ニトロピリジン-2-アミン(1a、1.38g、6.33mmol)、PdCl2(PPh32(44.4mg、0.0633mmol)、及びCuI(12mg、0.0633mmol)を、CH3CN(12mL)及びi-Pr2NH(30mL)の混合物に溶解した。溶液をアルゴンで5分間パージし、次いでアルゴン下で52℃で24時間加熱した。LCMS分析は、不完全な反応を示した。次いで、反応混合物を80℃で更に16時間熱した。反応溶液を室温に冷却し、濾過し、アセトニトリル(6mL)、MeOH/H2O(3/1、2x18mL)、続いてMeOH(12mL)で洗浄した。次いで、得られた固体を高真空下で60℃で乾燥させ、4-(2-(2-アミノ-5-ニトロピリジン-3-イル)エチニル)-3-メチルベンゾニトリルIb(949mg、収率54%)を得た。ESI-MS m/z 計算値278.1、実測値279.0(M+H)+。
ステップ4及び5-3-メチル-4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル(3b)の調製
NMP(7.5mL)及びCH3CN(7.5mL)の混合物中の4-(2-(2-アミノ-5-ニトロピリジン-3-イル)エチニル)-3-メチルベンゾニトリル(Ib、945mg、3.40mmol)の溶液に、TFAA(784mg、3.74mmol)を0℃で添加した。得られた溶液をこの温度で30分間撹拌した。反応完了後、殆どのアセトニトリルを減圧下で除去した。アセトニトリル(4.5mL)を添加し、溶液の体積が約7.5mLになるまで減圧下で再び濃縮した。この溶液に、CuI(65mg、0.34mmol)及びNMP(7.5mL)を添加した。反応混合物を90~95℃で40時間加熱し、次いで室温に冷却した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)及び2-メチルテトラヒドロフラン(100mL)を添加した。混合物を20分間超音波処理し、濾過し、1%水酸化アンモニウムを含む飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、水(50mL)、及びヘキサンで洗浄した。このようにして得られた固体を、高真空下で60℃で乾燥して、3-メチル-4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル3b(549mg、収率58%)を得た。ESI-MS m/z 計算値278.1、実測値279.1(M+H)+。
ステップ6-4-(5-アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)-3-メチルベンゾニトリル(4b)の調製
エタノール(120mL)及びテトラヒドロフラン(120mL)の混合物中の3-メチル-4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル(538mg、1.93mmol)の溶液に、5%Pd炭素(110mg)を添加した。得られた懸濁液を、Parrシェーカー中で60psigで16時間水素化した。溶液をセライトを通して濾過し、濾過ケーキをTHFで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、そのようにして得られた固体をエタノール(5mL)に懸濁し、10分間超音波処理し、濾過して、4-(5-アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)-3-メチルベンゾニトリル4b(100mg、収率21%)を得た。ESI-MS m/z 計算値248.1、実測値249.2(M+1)+。
ステップ7-N-(2-(4-シアノ-2-メチルフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(5b)の調製
無水DMF(2mL)中の4-(5-アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)-3-メチルベンゾニトリル(4b、100mg、0.403mmol)及び3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(6、56.5mg、0.403mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(57.3mg、77.2μl、0.443mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、PyBOP(220mg、0.423mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で16時間撹拌した。酢酸エチル(4mL)を添加し、混合物を超音波処理し、濾過し、水(10mL)及びヘキサンで洗浄した。このようにして得られた物質を高真空下で60℃で乾燥させて、N-(2-(4-シアノ-2-メチルフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド5b(70mg、収率47%)を得た。ESI-MS m/z 計算値370.2、実測値371.1(M+1)+。1HNMR(250MHz,DMSO-d6)δ(ppm):12.93(s,1H)、12.00(s,1H)、10.00(s,1H)、8.59(s,1H)、8.43(s,1H)、7.96-7.78(m,3H)、6.75(s,1H)、2.55(s,3H)、2.21(s,3H)、2.19(s,3H)。
Figure 2023524465000031
ステップ1-3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(Ic)の調製
アセトニトリル(35mL)中の3-ブロモ-5-ニトロピリジン-2-アミン(1a、3.79g、17.5mmol)、1-メチル-4-エチニルピラゾール(2.5g、23.6mmol、J.Med.Chem.,2013,56(24),pp10045-10065に従って調製)、Xphos(250mg、0.53mmol)、PdCl2(PPh32(370mg、0.91mmol)、Cs2CO3(14.2g、43.7mmol)の混合物をアルゴンで5分間パージし、得られた混合物を55℃で3時間撹拌した。混合物を氷水浴中で10分間冷却し、濾過した。フィルターケーキを冷アセトニトリル及びメタノールで洗浄し、次いで懸濁し、水(100mL)中で超音波処理した。固体を濾過によって収集し、いくつかの冷アセトニトリル及びメタノールで洗浄して、3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミンIc(4.3g、収率100%)を得た。ESI-MS m/z 計算値243.08、実測値244.1(M+H)+。
ステップ2-2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロ-ピリジン-2-イル)アセトアミドの調製(2c)
アセトニトリル:NMP(18:18mL)の1:1混合物中の3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(Ic、4.05g、16.66mmol)の溶液に、TFAA(2.9mL、20.53mmol)を10分間にわたって滴加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮してアセトニトリルを除去し、次いで冷水(200mL)で希釈した。このようにして形成された沈殿物を濾過により収集し、2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-イル)アセトアミド2c(5.15g、収率74%)を得た。ESI-MS m/z 計算値339.06、実測値340.0(M+H)+。
ステップ3-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3c)の調製
NMP(20mL)中の2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-イル)-アセトアミド(2c、5.03g、14.8mmol)及びCuI(0.422g、2.22mmol)の混合物を74℃で4時間撹拌した。冷却した反応混合物を、10%NH4Cl水溶液(120mL)及び28%NH4OH(20mL)の溶液に注ぎ、混合物を室温で5時間撹拌した。このようにして形成された固体を濾過により収集し、水及びメタノールで洗浄して、2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(2.25g、収率63%)3cを得た。ESI-MS m/z 計算値234.08、実測値244.2(M+H)+。
ステップ4-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4c)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及びDMF(7mL)中の2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3c、1g、4.12mmol)の溶液に、5% Pd/C(250mg)を添加し、混合物をParrシェーカー中で45psigで18時間水素化した。Pd触媒を濾別し、反応混合物を濃縮して、全ての溶媒を除去した。ジエチルエーテル(10mL)を添加し、このようにして形成された固体を濾過により収集して、2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン4c(0.84g、収率96%)を得た。ESI-MS m/z 計算値213.1、実測値214.0(M+H)+。
ステップ5-3,4-ジメチル-N-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]-ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(5c)の調製
DMF(6mL)中の2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4c、0.72g、3.38mmol)、3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(6、0.54g、3.88mmol)、及びBOP(1.715g、3.88mmol)の溶液を氷水浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.8mL、4.56mmol)を滴加し、反応混合物を室温で6時間撹拌し、その時点で、反応物に更なる当量のBOP、3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸6、及びジイソプロピルエチルアミンを0~5℃で充填し、4時間撹拌した。開始アミンの完全な消費が観察されるまで、繰り返し添加を行った。反応混合物を水(60mL)に注ぎ、濾過により収集した。物質をMeOH及びジエチルエーテルで洗浄して、3,4-ジメチル-N-(2-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド5c(409mg、収率36.1%)を得た。ESI-MS m/z 計算値335.15、実測値336.2(M+H)+。
Figure 2023524465000032
ステップ1-4-(4-ブロモピリジン-2-イル)モルホリンの調製
DMF(30mL)中の4-ブロモ-2-フルオロピリジン(3.1mL、30.0mmol)、モルホリン(2.6mL、30.0mmol)、及び炭酸カリウム(4.15g、30.0mmol)の混合物を窒素下で100℃で一晩加熱する。DMFを減圧下で除去し、EtOAc(100mL)を添加した。反応物を水(50mL)及び食塩水(25mL)で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗残渣を0~20%ヘキサン-EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-(4-ブロモピリジン-2-イル)モルホリン(5.56g、収率72%)を得た。ESI-MS m/z 計算値242.01、実測値243.0(M+H)+。
ステップ2-4-(4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン-2-イル)モルホリンの調製
窒素下のTHF(42mL)中の4-(4-ブロモピリジン-2-イル)モルホリン(5.32g、21.9mmol)、PdCl2(PPh3)2(768mg、1.09mmol)、ヨウ化銅(207mg、1.09mmol)、トリエチルアミン(5.8mL、42.0mmol)、及びTMS-アセチレン(15.0mL、109.5mmol)の混合物を70℃で1時間加熱した。EtOAc(100mL)を添加し、反応混合物を水(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。溶媒を除去した後、粗残渣を0~30%ヘキサン:EtOAcを使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-(4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン-2-イル)モルホリン(5.96g、収率100%)を得た。ESI-MS m/z 計算値260.13、実測値261.1(M+H)+。
ステップ3-4-(4-エチニルピリジン-2-イル)モルホリンの調製
メタノール(50mL)中の4-(4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン-2-イル)モルホリン(4.48g、17.2mmol)の溶液に、炭酸カリウム(4.76g、34.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その時点で、回転蒸発によりメタノールを除去した。水(35mL)を添加し、このようにして形成された沈殿物を濾過によって収集し、4-(4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン-2-イル)モルホリン(1.85g、収率57%)を得た。
ステップ4-3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(Id)の調製
乾燥アセトニトリル(35mL)中の3-ブロモ-5-ニトロピリジン-2-アミン(1.59g、7.33mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.154g、0.22mmol)、X-Phos(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル)(0.174g、0.365mmol)、及びCs2CO3(6.23g、19.17mmol)の混合物をアルゴンでパージし、室温で30分間撹拌した。4-(4-エチニルピリジン-2-イル)モルホリン(1.379g、7.33mmol)を添加し、混合物を60℃で20時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濾過し、濾過ケーキを20mLの冷アセトニトリルで洗浄し、濾液のpHが約7になるまで水(3×20mL)で粉砕した。濾過ケーキを乾燥させ、粗3-(2-(2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミンId(1.263g)を得て、それを更に精製することなく次のステップに使用した。
ステップ5-2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロ-ピリジン-2-イル)アセトアミド(2d)の調製
アセトニトリル:NMP(3:3mL)の1:1混合物中の3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(Id、1.02g、3.13mmol)の溶液に、TFAA(0.567mL、4.08mmol)を10分間にわたって滴加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶液を濃縮してアセトニトリルを除去し、次いで冷水(20mL)で希釈した。物質を濾過により収集し、2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-イル)アセトアミド2d(1.23g、収率94%)を得た。ESI-MS m/z 計算値421.1、実測値422.5(M+H)+。
ステップ6-4-(4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン(3d)の調製
NMP(6mL)中の2,2,2-トリフルオロ-N-(3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-イル)アセトアミド(2d、1g、2.37mmol)及びCuI(90mg、0.48mmol)の混合物を95℃で4時間撹拌した。反応混合物を10%NH4Cl水溶液(20mL)及び28%NH4OH(6mL)に注ぎ、混合物を室温で1時間撹拌した。このようにして形成された固体を濾過によって収集し、水及びメタノールで洗浄して、所望の4-(4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン及び3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(634mg)の混合物を1H NMRによる1:1のモル比で得た。ESI-MS m/z 計算値325.12、実測値326.1(M+H)+。
4-(4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン及び3-((2-モルホリノピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(634mg)の混合物をNMP(8mL)に溶解し、炭酸セシウム(1.5g、4.6mmol)を添加した。混合物を脱気し、窒素下で90℃で16時間撹拌した。水(40ml)を添加し、物質を収集し、水及びメタノールで洗浄して、純粋な4-(4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン3d(611mg、収率96%)を得た。ESI-MS m/z 計算値325.12、実測値326.0(M+H)+。
ステップ7-2-(2-モルホリノピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4d)の調製
テトラヒドロフラン(20mL)及びEtOH(20mL)の混合物中の4-(4-(5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン(3d、464mg、1.43mmol)の溶液に、5% Pd/C(150mg)を添加し、混合物をParrシェーカー中で45psigで18時間水素化した。Pd触媒を濾別し、反応混合物を濃縮して、全ての溶媒を除去した。ジエチルエーテル(10mL)を添加し、このようにして形成された固体を濾過により収集し、2-(2-モルホリノ-ピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン4d(402mg、収率95%)を得た。ESI-MS m/z 計算値296.15、実測値296.4(M+H)+。
ステップ8-3,4-ジメチル-N-(2-(2-モルホリノピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(5d)の調製
DMF(2mL)中の2-(2-モルホリノピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4d、0.38g、1.29mmol)、3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(6、0.2g、1.55mmol)、及びジイソプロピルエチル-アミン(0.8mL、4.56mmol)の溶液を氷水浴中で冷却した。DMF(1mL)中のPyBOP(0.74g、1.42mmol)の溶液を滴加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。アセトン(30mL)を添加し、このようにして形成された沈殿物を濾過によって収集した。固体をEtOH及びジエチルエーテルで洗浄して、3,4-ジメチル-N-(2-(2-モルホリノピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド5d(235mg、収率43.7%)を得た。ESI-MS m/z 計算値417.19、実測値418.2(M+H)+。
Figure 2023524465000033
ステップ1-4-ブロモ-2-シクロプロピルピリジンの調製
4-ブロモピリジン塩酸塩(5.0g、43.27mmol)をTHF(145mL)に溶解し、-78℃に冷却した。この溶液にTHF中のシクロプロピルマグネシウムブロミド溶液(135mL、0.7M、95.19mmol)を滴加した。次いで、ヘキサン中のクロロギ酸フェニル(5.5mL、1.25M、43.27mmol)を溶液に添加した。反応混合物を-78℃で10分間撹拌し、室温に温めた。飽和NH4Cl(水)溶液(50mL)を添加することによって反応物をクエンチした。層を分離し、有機層を水(20mL)、2M HCl(15mL)、水(20mL)、及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮して、褐色の油状物を得た。褐色の油状物をトルエン(180mL)に溶解し、DDQ(10.8g、47.60mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。完了後、1M NaOHを添加してpH約7にすることによって反応物をクエンチし、水層をEtOAc(35mL)で3回抽出した。合わせた有機層を水及び食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、濃縮して、4-ブロモ-2-シクロプロピルピリジン(3.6g粗製物、収率42%)を得て、これを更に精製することなく使用した。ESI-MS m/z 計算値197.0、実測値198.5(M+H)+
ステップ2-2-シクロプロピル-4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジンの調製
4-ブロモ-2-シクロプロピルピリジン(2.66g、13.5mmol)をTHF(27mL)に溶解し、エチニル-トリメチルシラン(9.35mL、67.5mmol)、トリエチルアミン(3.76mL、27mmol)、ヨウ化銅(I)(28.6mg、0.675mmol)、及び[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]-ジクロロパラジウム(II)(473.8mg、6.75mmol)を順次添加した。反応物を一晩撹拌し、完了時に水(15mL)で希釈し、EtOAc(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。粗残渣をシリカゲル上に充填し、0~30%ヘキサン:EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-シクロプロピル-4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン(2.46g、収率84%)を得た。ESI-MS m/z 計算値215.1、実測値216.5(M+H)+
ステップ3-2-シクロプロピル-4-エチニルピリジンの調製
2-シクロプロピル-4-((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン(2.46g、11.44mmol)をメタノール(48mL)に溶解し、K2CO3(3.16g、22.88mmol)を溶液に添加した。30分間撹拌した後、固体を濾別し、濾液をシリカゲル上に乾燥充填した。粗混合物を、0~30%:EtOAcヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-シクロプロピル-4-エチニルピリジン(550mg、収率34%)を得た。ESI-MS m/z 計算値143.1、実測値144.2(M+H)+
ステップ4-3-((2-シクロプロピルピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(Ie)の調製
3-ブロモ-5-ニトロピリジン-2-アミン(1e)(450mg、2.06mmol)をMeCN(5mL)に溶解し、[1,1’-ビス-(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(14.5mg、0.02mmol)、ヨウ化銅(I)(3.9mg、0.02mmol)、ジイソプロピルアミン(1.73mL、12.36mmol)を順次添加した。溶液をN2で3分間脱気し、アセトニトリル(1mL)中の2-シクロプロピル-4-エチニルピリジン(354mg、2.47mmol)の溶液を1時間にわたってゆっくりと添加した。反応物を50℃で一晩撹拌し、その間に緑色の沈殿物が形成された。沈殿物を濾過により収集し、フィルターケーキをメタノールで洗浄した。この緑色の固体を逆相HPLCにより精製して、3-((2-シクロプロピル-ピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(58mg、収率10%)を得た。ESI-MS m/z 計算値280.1、実測値281.4(M+H)+
ステップ5及び6-2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(3e)の調製
3-((2-シクロプロピルピリジン-4-イル)エチニル)-5-ニトロピリジン-2-アミン(58mg、0.21mmol)をNMPに溶解し、Cs2CO3(135mg、0.42mmol)を溶液に添加した。混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、遠心分離した。得られたペレットを水(5mL)で洗浄し、再度遠心分離した。ペレットを収集し、乾燥させて、2-(2-シクロプロピル-ピリジン-4-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(36mg、収率62%)を得た。ESI-MS m/z 計算値280.1、実測値281.3(M+H)+
ステップ7-2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(4e)の調製
2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-5-ニトロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(36mg、0.13mmol)をTHFに溶解し、次いでParr容器中の5% Pd/C(15mg)に添加した。反応物を45psigの水素ガス下でParr反応器上で一晩振盪した。完了時に、混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して、2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(28.3mg、収率87%)を得た。ESI-MS m/z 計算値250.1、実測値251.5(M+H)+
ステップ8-N-(2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(化合物5e)の調製
2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アミン(28.3mg、0.11mmol)をDMF(2mL)に溶解し、3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(6)(17.4mg、0.12mmol)及びジイソプロピル-エチルアミン(0.024mL、0.13mmol)を添加した。溶液を氷浴中で0℃に冷却し、DMF(1mL)中のベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(64.5mg、0.12mmol)の溶液を滴加した。室温で一晩撹拌した後、粗反応溶液を逆相HPLC精製に供して、N-(2-(2-シクロプロピルピリジン-4-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)-3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(33mg、収率79%)を得た。ESI-MS m/z 計算値372.2、実測値373.4(M+H)+
本明細書で引用した全ての特許及び他の参考文献は、本開示が関連する当業者の技術レベルを示し、各参考文献の全体が個々に参照により組み込まれているのと同程度に、あらゆる表及び図を含むそれら全体が参照により組み込まれる。
当業者であれば、本開示が言及される目的及び利益、並びにそれに固有のものを得るためによく適合されることを容易に認識するであろう。好ましい実施形態の現行の代表例として本明細書に記載の方法、変形、及び組成物は例示的であり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。その中の変更及び他の使用が当業者に想到されるであろうが、それらは本開示の趣旨の範囲内に包含され、特許請求の範囲の範疇によって定義される。
本発明は特定の実施形態を参照して開示されているが、本発明の他の実施形態及び変形が、本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって考案され得ることは明らかである。
また、反意が示さない限り、様々な数値が実施形態に提供される箇所では、範囲の終点として任意の2つの異なる値をとることによって追加の実施形態が記載される。そのような範囲もまた、本開示の範囲内である。
したがって、追加の実施形態は本開示の範囲内かつ以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (14)

  1. 式2の化合物、
    Figure 2023524465000034
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体であって、式中、
    1が、C(O)R2であり、
    2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
    Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
    各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである、式2の化合物又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体。
  2. 式2の化合物、
    Figure 2023524465000035
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
    式(I)の化合物又はその塩を、
    Figure 2023524465000036
    酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、前記式2の化合物を形成することを含み、式中、
    1が、C(O)R2であり、
    2が、1~5個のハロゲンで任意に置換されたアルキルであり、
    Gが、フェニル、又は1~2個のR3で任意に置換された5~6員のヘテロアリールであり、
    各R3が、独立して、C1~C6アルキル、CN、C1~C6アルキル-CN、3~6員のシクロアルキル、又は4~6員のヘテロシクロアルキルである、方法。
  3. 前記酢酸無水物が、トリフルオロ酢酸無水物である、請求項2に記載の方法。
  4. 式3の化合物、
    Figure 2023524465000037
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
    式(I)の化合物又はその塩を、
    Figure 2023524465000038
    酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、請求項2に記載の式2の化合物を形成することと、
    式2の化合物を好適な溶媒中で酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させ、式3の化合物を形成することと、を含む、方法。
  5. 前記酢酸無水物が、トリフルオロ酢酸無水物である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記好適な溶媒が、アセトニトリルである、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 式4の化合物、
    Figure 2023524465000039
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
    式(I)の化合物又はその塩を、
    Figure 2023524465000040
    酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、請求項2に記載の式2の化合物を形成することと、
    式2の化合物を好適な溶媒中で酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させ、式3の化合物又はその塩を形成することと、
    Figure 2023524465000041
    式3の化合物を還元して、式4の化合物を形成することと、を含む、方法。
  8. 式5の化合物、
    Figure 2023524465000042
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体を調製するための方法であって、
    式(I)の化合物又はその塩を、
    Figure 2023524465000043
    酢酸無水物又はその誘導体と接触させて、請求項2に記載の式2の化合物を形成することと、
    式2の化合物を好適な溶媒中で酢酸無水物又はその誘導体とともに還流させ、式3の化合物又はその塩を形成することと、
    Figure 2023524465000044
    式3の化合物を還元して、式4の化合物又はその塩を形成することと、
    Figure 2023524465000045
    式4の化合物を式6の化合物又はその塩と、
    Figure 2023524465000046
    好適なカップリング剤を用いて結合させて、式5の化合物を形成することと、を含む、方法。
  9. 前記酢酸無水物が、トリフルオロ酢酸無水物である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記好適な溶媒が、アセトニトリルである、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記好適なカップリング剤が、BOP、PyBOP、PyBrOP、TBTU、HBTU、HATU、COMU、又はTFFHである、請求項8、9、又は10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記好適なカップリング剤が、PyBOPである、請求項11に記載の方法。
  13. 式2aの化合物、
    Figure 2023524465000047
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体。
  14. 式2eの化合物、
    Figure 2023524465000048
    又はその塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、若しくは重水素化類似体。
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