JP2023504464A - 自動車のウィンドウのフレーム要素 - Google Patents

Abstract

車両（１０）、特に自動車、のウィンドウのフレーム要素（３０）が開示される。このフレーム要素は略水平であり、ウィンドウ（２０，２２）の略水平な縁部に沿って、このウィンドウの続きで、車両の外側に延びるように構成されており、車両の支持体で支持されるように構成された本体（３２）を備える。フレーム要素は、ピクセル情報を表示するためのスクリーン（２８）と、第１の信号（３６）を受信して、少なくとも１つのスクリーン（２８）に第２の信号（３８）を送信するように構成された制御及び通信システム（３４）と、をさらに備える。スクリーン（２８）は第２の信号に基づいて情報を表示するように構成されている。【選択図】図１

Description

本発明は、特に、車両、特に自動車用のウィンドウのフレーム要素に関する。

自動車は、特にウィンドウの周囲の密閉を確保するために、及び、例えば、一般にクロムめっき、ブラッシュ仕上げ、又は光沢黒色のトリム要素で高級な外観を与えることによってガラスペインを際立たせるために、要素で枠取りされた又は取り囲まれたいくつかのウィンドウを備えている。そのようなフレーム要素は、例えばウィンドウのサイドリッカである。サイドリッカは、通常、可動式のウィンドウの縁部に沿って延び、美しい仕上がりを実現するばかりでなく、ウィンドウの密閉と、昇降時にウィンドウをきれいにするリッキング（その名の通り）との両方を確実に達成できる細長いフレーム要素である。また、このフレーム要素は、フロントガラス（フロントウィンドウ）又はリアガラス（リアウィンドウ）の縁部に沿って延びていてもよく、及び／又は、フロントガラスの底部と向かい合わせに配置されるカウルグリルトリム要素の場合のように、ガラスペインに直接接触していなくてもよい。

従来、フレーム要素は、少なくとも部分的に弾性的に変形可能な本体を含む。該本体は、車両の支持体に支持され、ウィンドウなどの部材と密閉において協働するように構成される。リッカの場合、弾性的な本体が、例えば、車両のドアのラックに装着され、ドアの可動式又は固定式ウィンドウと密閉において協働する。

自動車は、車両のユーザのための情報表示装置をいくつか装備している。これらの装置は、通常、車両の車室内に配置される。

車両の外部、例えば車両のウィンドウに情報を表示することは既に提案されている。しかしながら、これらの技術は、比較的複雑で実施に費用がかかる。

上述のタイプのフレーム要素に照明装置を備えることも提案された。しかしながら、これらの技術では、特に使用される照明装置が特定の色及び／又は形状を有する光点の表示に限定されるために、正確で多様な情報を表示させることができない。

また、これらのソリューションはウィンドウやドアケーシングといった隣接部材と調和的にまとまらないので、その美観も非常に疑問である。

本発明は、簡素で、効果的で、経済的で、美観と情報表示を兼備するソリューションによって、上記問題のうちの少なくともいくつかを改善させる。

本発明は、車両、特に自動車のウィンドウのフレーム要素に関し、このフレーム要素は略水平で、ウィンドウの略水平な縁部に沿って、好ましくはこのウィンドウの延長で、車両の外部に延びるように構成されており、車両の支持体によって支持されるように構成された本体を備え、少なくとも１つのピクセル情報表示スクリーンと、制御及び通信システムと、をさらに備え、制御及び通信システムは第１の信号を受信し、少なくとも１つのスクリーンに第２の信号を送信するように構成され、スクリーンは、第２の信号に基づいて情報を表示するように構成されることを特徴とする。

したがって、本発明は、表示スクリーンをウィンドウのフレーム要素と関連付けることを提案する。このフレーム要素は、オフにされたときに黒い外観の光沢のある表面によって、例えば下方向にウィンドウを仮想的かつ視覚的に延長し、ガラスペインを仮想的に拡大することができ、車両のガラスペインの見かけの形状を変更させることが可能である。したがって、ウィンドウが開くとドアケーシングの中に落として、好ましくは完全に見えなくするということが、その縦サイズとその形状のために、ウィンドウ単独では不可能な、車両設計のモデリングを可能にする新しいスタイリング要素でもある。

このスクリーンは、情報を表示するように構成されており、したがって、情報が投影される単純な表面ではない。このスクリーンは、例えば、下方に拡張することによってガラスペインの表面積を仮想的に拡大させ、したがって、ユーザに情報を提供しながら美観（「デザイン」）を向上させることができる。当該スクリーンはピクセルタイプのものであり、すなわち、単一の光点や複数の光点ではない。

本願では、「ピクセル」は、デジタルマトリクス画像の精細度を測定することを可能にする、すなわち列及び行に編成された基本単位であると理解される。したがって、表示スクリーンは、表示されるべき情報にしたがってその精細度が選択される画素の行列を含むことが理解される。

本発明により、車両の１つの場所及び１つの部分、すなわちフレーム要素において、いくつかの機能を組み合わせることが可能となる。第１の機能は、スクリーンを介した情報表示機能である。このソリューションは、シンプルで、効果的で、美的で、他の情報表示ソリューションよりも安価である。別の機能は、ウィンドウの美観、ひいては車両の美観の向上に関連する。フレーム要素は、ウィンドウ周りの仕上がりを良くすることが知られており、例えば、より大きなガラス表面積という印象を与えるために使用され得る。

使用中のフレーム要素を水平方向にすることにより、例えば車から数メートルの距離で読み取ることができるメッセージなど、車両の外部、ユーザに対する特定の情報の表示を容易にできる。

本発明によるフレーム要素は、単独で、又は互いに組み合わせて、以下の特徴のうちの１つ以上を含むことができる。
－ 本体が細長い形状である。
－ 少なくとも１つのスクリーンが本体上に配置される。
－ フレーム要素が、車両のサイドウィンドウ、フロントウィンドウ、又はリアウィンドウの仕上げトリム要素を備える。
－ フレーム要素が、車両のサイドウィンドウ、フロントウィンドウ、又はリアウィンドウの外側シール又はリッカを備える。
－ フレーム要素が、第１の信号を受信し、少なくとも１つのスクリーンに第２の信号を送信するように構成された制御及び通信システムをさらに備え、少なくとも１つのスクリーンが、第２の信号にしたがって情報を表示するように構成される。
－ システムが、遠隔で、すなわち無線で通信するように構成される。
－ システムが、車両の内部又は外部に配置されるように意図された少なくとも１つの要素と結線によって通信するように構成される。
－ システムが、携帯電話又は携帯電話にインストールされたアプリケーション、センサ、アクチュエータ、キー、車両のデータバス（例えば、ＣＡＮ、ＭＯＳＴ、ＬＩＮ、ＦＬＥＸＲＡＹ，ＥＴＨＥＲＮＥＴ）、移動通信ネットワーク、ＷＩＦＩ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、ローカル又はインターネット接続、近距離無線通信（ｎｅａｒ ｆｉｅｌｄ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｎｇ：ＮＦＣ）オブジェクト等から選択される少なくとも１つのデバイスと通信するように構成される。
－ センサが、ドアロック／アンロックセンサ、ドア開閉センサ、ウィンドウ開閉センサ、温度センサ、ノイズ若しくは音声センサ、画像若しくは動画センサ、地理的位置センサ、近接センサ、レーダ、ライダ、指紋センサ、太陽センサ、若しくは、例えば電流を生成可能な黒色の熱電材料である。
－ アクチュエータが、ウィンドウ又はドアの開閉若しくはロック／アンロック、ドアハンドルの外観、スピーカを可能にするアクチュエータか、又は、サウンド、警告、音楽、又は音声メッセージ等をブロードキャストするためにこのフレーミングの表面から音を出力させる動電式若しくは圧電式アクチュエータである。
－ フレーム要素が、車両のサイドウィンドウ、例えば車両のサイドドアのサイドウィンドウのための外側リッカ又は仕上げトリム要素であるか、それらを含み、トリム要素はクロムめっき、着色、装飾、ウィンドウの輪郭を強調するように構成、スクリーンが発する光の帯からなる、などとすることができる。
－ フレーム要素が、例えば他のウィンドウのフレームにマッチする仕上げトリム要素である。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、少なくとも部分的に触知性であり、及び／又は、フレーム要素が、例えば、情報入力キーボードなどの、少なくとも１つの触知性の表面、又は、遠隔ジェスチャを認識及び解釈する、触覚に基づくレーダ若しくはビデオインターフェースを含む。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、以下から選択される情報を表示するように構成される：車両のドアの開閉の表示、特に車両の電池の充電レベルのインジケータ、特に車両の１つ又は複数のタイヤの圧力、特に車両の登録番号、ユーザがスクリーンに接続された電子デバイス、特に自身の携帯電話又はスマートホン、又はモバイルタイプやクラウドタイプのコンピュータリソースのネットワークから、ユーザがスクリーン上に表示させることを選択したメッセージ及び／又はイメージ、車両の内部又は外部の空気の質に関する情報、通信又は警報ＳＭＳ、車両からの汚染物質排出、勧告、又はガス排気を表すテキスト、又はカラーコードの形態の情報、車両に実施されるべき予防又は緊急の保守行為に関する情報（タイヤ空気抜け、交換すべきオイルレベル、ブレーキパッド／ディスクの摩耗、特定の日に予定された又は予定される駐車場で実施される技術的検査訪問）、車両のレンタル関連した車両の車体の状態に関する情報、運動機能が低下した人のための車両のアクセス性、車両とこの車両の両隣に駐車する車両との距離、特にＰＲＭ要求スペース、に関する情報、通行料、つまりアクセス権、又は警察による起動に起因する規制情報、特にこの駐車料金の支払に関連して、残り駐車時間のカウントダウン、外部デバイスの呼掛け信号又は視覚的検証による特定エリアへのアクセスを認めさせるコード化された情報（ＱＲコード(登録商標)、暗号化メッセージ、パスワード）、認識によってアクセス制御（ユーザのカテゴリ、ＰＲＭ、家族、車両の汚染カテゴリ、移動中の車両の排気量ゼロ特性、などのために予約した駐車空間）の検証を開始させる色、記号、又はロゴ、レンタカーの場合における、予約番号、契約期間中の走行キロメートル数、許可されたキロメートル数、車両の返却日時等。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、１ｃｍ^２より大きい、好ましくは１０ｃｍ^２より大きい表示面積を備え、及び／又は、５０ｄｐｉ（１インチあたりのドット数）の解像度若しくは精細度を備える。
－ 少なくとも１つのスクリーンがウィンドウの全長にわたって延在し、実質的に下方向にウィンドウを拡大して、ウィンドウの底部の切り抜きを他の（仮想的な）形状にすることができる。
－ 車両の支持体は、車両のガラスペイン、特にウィンドウに沿って延びる。
－ フレーム要素が、異なる情報を表示するための複数のスクリーンを備える、
－ 本体及び少なくとも１つのスクリーンが、少なくとも部分的に透明な層によって覆われており、スクリーンがオフにされたときに好ましくは黒光沢の様相を呈する層を通して、表示情報を視覚化する、
－ 該層が、本体を覆う不透明部分、例えば黒色又は白色と、少なくとも１つのスクリーンを覆う透明又は半透明部分とを備え、この透明又は半透明部分は、例えば、スクリーンがオフにされたときに連続的で均一な光沢のある黒色の外観を与えるように灰色に着色される。
－ 該層が少なくとも１つのスクリーンの側に位置する面を含み、該面が、少なくとも１つの不透明で、好ましくは光沢のある部分を形成するための好ましくは黒色のコーティングを備える少なくとも１つの領域と、透明部分を形成するための、そのようなコーティングを備えない少なくとも１つの領域であって、その透明性と、この面の背後に配置される黒色スクリーンに関連する自身の色彩によって、不透明領域のそれと同じ外観、好ましくは光沢ある黒、を与えるように適合されている領域と、を備え、該コーティングは、黒色、光沢、及び／又は、深みがあるものとすることができ、該コーティングは、シルクスクリーン印刷によって、又は例えば裏面に黒色を塗布することによって得ることができ、該コーティングは拡大したり、特定の円筒度や平坦度でウィンドウが開いたときに高さがドア内で見えなくなる従来のウィンドウでは達成できない新しいより多様な形状を与えたりすることによって、ウィンドウの外観を変更させることができ、フレーム要素は、例えば下からウィンドウを視覚的に拡大し、又はその開口部全体に影響を及ぼすことなく不可能な形状及び曲線をとることを可能とし、したがって、ほとんど見えないスクリーンをこの領域に実装することにより、それまでソリューションがなかったスタイルの問題が解決される。
－ この層が少なくとも部分的に触知性である。
－ トリム要素が審美的な外面を画定し、車両のユーザによって視認可能であり、このトリム要素は、スクリーンによって放射される光の帯によって構成可能であり、この最後の事例では、トリム要素は物質ではなく仮想である。
－ フレーム要素が一般的な細長い形状を有する。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、フレーム要素の可視面積の５０％を超える、好ましくは８０％を超える表示面積を有する。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、ＯＬＥＤタイプ、ＤＥＬ／ＬＥＤタイプ、ＬＣＤタイプ、ＴＦＴ－ＬＣＤプラズマタイプ、ファブリックタイプ、又はスキンタイプ、特にインタラクティブタイプのものである。
－ フレーム要素が、ウィンドウ又はガラスパネルを欠いている。
－ フレーム要素が少なくとも１つのカメラを備え、このカメラは、車両の前部、後部、底部、及び／又は片側に向かって撮影するように構成されることが有利である。
－ フレーム要素が、車両の部材、例えばウィンドウ上に上向きに、又はケーシング若しくは地面上に下向きに、情報を投影するように構成された、潜在的に調整可能な、例えばレーザヘッド又はＬＥＤスポットライトなどの少なくとも１つのプロジェクタを備える。
－ フレーム要素が、及び／又は少なくとも１つのレーダ、及び／又は少なくとも１つのスピーカ、及び／又は少なくとも１つの近接センサ、及び／又は少なくとも１つのライダ、及び／又は少なくとも１つのアクチュエータ、及び／又は電気の生成又は回収を可能にする少なくとも１つの太陽又は熱電センサ、及び／又は電気の貯蔵及び回復を可能にする少なくとも１つの電池を備える。
－ センサは、空質センサ（Ａｉｒ Ｑｕａｌｉｔｙ Ｉｎｄｅｘ； ＡＱＩ）、温度計、バックライト適応のための輝度センサ、認識用のカメラ、加速度計、マイクロホン、ウェイクアップ又はＥ－Ｃａｌｌ用の圧力センサ、ウェイクアップ用の近接検出器、磁力計（コンパス）、ジャイロメータ、湿度計などから選択できる。
－ 本体が少なくとも部分的に弾性的に変形可能であるか、又は弾性的に変形可能な部分を含み、ウィンドウなどの部材と密閉において協働するように構成される。
－ フレーム要素が、例えばスクリーン、カメラなどの曇り防止及び／又は除霜及び／又は洗浄のための少なくとも１つの装置を備える。
－ 少なくとも１つのスクリーンが細長い形状を有し、ウィンドウの周囲の５０％を超えて延びるように構成され、スクリーンはこの全周にわたって延びることができ、したがって、ウィンドウの周りの美観を改善するために従来使用されているトリム要素と置き換えることができる。
－ システムは、本体に取り付けられ、例えば結線によって少なくとも１つのスクリーンに接続される。
－ システムが本体から離れており、例えば有線接続又は無線接続によって、少なくとも１つのスクリーンに接続される。
－ フレーム要素が、車両のドアすなわち入口に対する、少なくとも１つのフック又は少なくとも１つの接着帯などの取り外し可能な装着手段を備える。
－ スクリーンが、１ｃｍ以上、好ましくは２ｃｍ以上、さらに好ましくは４ｃｍ以上の高さを有する文字により、少なくとも１つのメッセージを水平に表示するように構成される。
－ 本体が、スクリーンを支持する標準部分と、該標準部分と車両との間に介在し、車両への本体の装着を可能にするように構成された適応部分とを備える。
－ 適応部分は枠形状を有し、枠を越えて少なくとも一方の側に延在する上縁部を備える。
－ 本体が、スクリーン又はシステムを装着するための密閉されたハウジングを備える。

本発明はまた、上述の少なくとも１つのフレーム要素を備え、該フレーム要素が車両の外部に配置されている車両、特に自動車に関する。

本発明による車両は、単独で、又は互いに組み合わせて、以下の特徴のうちの１つ以上を含むことができる。
－ フレーム要素が、ウィンドウの縁部の長さの８０％を超えて、好ましくはこの縁部の全長にわたって延びる。
－ 少なくとも１つのスクリーンが、ウィンドウの縁部の長さの５０％を越えて、又は７０％をも超えて、好ましくはこの縁部の全長にわたって延びることができる。
－ 車両が、先行する請求項のうちのいずれか一項に記載のフレーム要素を少なくとも２つ備え、２つのフレーム要素が、車両の片側に沿って及び２つの隣接するウィンドウの縁部にそれぞれ沿って、縦に並んで延びる。
－ 少なくとも１つのフレーム要素が、車両の側部、後部、又は前部に配置される。

本発明のさらなる特徴及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。その理解のために以下の添付図面が参照される。
図１は、本発明の一実施形態による複数のウィンドウのフレーム要素を装備した自動車の概略側面図である。 図２は、図１の一部分の拡大図である。 図３は、本発明によるフレーム要素及びその構成要素のうちのいくつかのごく概略的な図である。 図４は、本発明によるフレーム要素の一実施形態の概略断面図である。 図５は、本発明の実施形態の変形例によるウィンドウのフレーム要素を装備した自動車の概略側面図である。 図６は、図５のウィンドウのフレーム要素、特にその可視面、の概略斜視図である。 図７は、図５のウィンドウのフレーム要素、特にその装着面、の概略斜視図である。 図８は、図５に示すもののようなフレーム要素の概略分解斜視図である。 図９は、フレーム要素の概略断面図である。 図１０は、車両のドアの概略断面図であり、本発明によるフレーム要素の取り付け環境を表す。 図１１は、図６～図９のフレーム要素が装備された図１０のドアの概略断面図である。

最初に、自動車１０を示す図１を参照する。ただし、本発明は自動車に限らず、例えばトラック、電車、地下鉄等の別の種類の車両にも応用できる。

以下の説明では、「外部（ｅｘｔｅｒｉｏｒ)」及び「外側（ｏｕｔｅｒ）」という用語が車両の外部を指し、「内部（ｉｎｔｅｒｉｏｒ」及び「内側（ｉｎｎｅｒ）」という用語が車両の内部を指す。要素が車両の内部に配置されているか、又は車両の内部に向けられている場合、この要素は車両の車室内又は車室側に位置する。一方、要素が外部に配置されているか、又は車両の外部に向けられている場合、この要素は車両の車室外又は車室と反対の側に位置する。要素が車両のウィンドウに隣接して存在する場合、ウィンドウが延びている平面がこの要素を車両の車室から分離するときは、この要素は車両の外部又は車両の外部側にあると考えることができる。したがって、車両の内部又は車両の内部側に位置する要素は、車室と共に、ウィンドウの平面と同じ側にあると考えることができる。

車両１０が備えるいくつかの特性は周知であり、したがって説明しない。

図示の例では、車両１０は、数枚のガラス面、すなわちフロントに１つ、リアに１つ、サイドに２つのガラス面を備える。図１は、車両のサイドのガラス面１２のうちの一方を示す。

車両は、ここでは、５つのドア、すなわち、４つのサイドドア、つまり２つのフロントドア１４、及び２つのリアドア１６、と１つのトランクドア１８とを備える。図１にはフロントドア１４とリアドア１６が示されている。

ガラス面１２は、車両１０の長さの主要部分に沿って延び、隣接する別体の複数の部分１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄを含む。

前方部分１２ａは固定式ウィンドウ２０を含む。後方部分１２ｄもまた固定式ウィンドウ２０を含む。中間部分１２ｂはフロントドア１４によって支持される可動式ウィンドウ２２を含み、中間部分１２ｃはリアドア１６によって支持される可動式ウィンドウ２２を含む。

ウィンドウ２０，２２のそれぞれは、該ウィンドウの輪郭の全部又は一部の周囲に延びることができるフレームによって取り囲まれている。本明細書で使用されるウィンドウのフレーム要素は、ウィンドウのフレームの一部であり、かつこのウィンドウの縁部に沿って延びるように意図された要素と定義される。フレーム要素は、ウィンドウに装着することも可能であるし、このウィンドウから離して装着することも可能である。

ウィンドウ、特に可動式ウィンドウ２２のフレーム要素の中に、フレームの下側部分すなわち下部分を画定する略水平なフレーム要素であるリッカ２４がある。

フレーム要素は、車両の支持体に支持されかつ車両の部材と密閉において協働するように構成された、少なくとも部分的に弾性変形可能な本体を備える。リッカの場合は、その本体がドア１４又は１６のラックに装着され、このドアの可動式ウィンドウ２２と密閉において協働する。

フレーム要素は、ウィンドウ２０，２２を少なくとも部分的に囲むことに加え、ガラス面１２の全周を取り囲むように構成されてもよい。すなわち、フレーム要素は、ガラス面１２の周囲に沿って互いに隣接して配置される。

フレーム要素はまた、ガラス面１２ひいては車両の美的レンダリングを改善するように意図されたトリム要素２６も含み得る。図示の例では、連続するいくつかのトリム要素からなる連続帯が、ガラス面１２の全周にわたってフレーム要素の上に延びている。これらのトリム要素２６は、例えば、金属プロファイル又は金属化プロファイルを含む。

本発明は、図２に最も良く示されているように、少なくとも１つの情報表示スクリーンを車両の１つ以上のフレーム要素と関連付けるか、又は統合することを提案する。

１つ又は複数のスクリーンが車両の外部に配置され、車両の外部から見えることが好ましい。

図示の例では、複数のスクリーン２８が、ガラス面１２の下部分に沿って延在するフレーム要素上に、ガラス面１２の各部分１２ａ、１２ｂ、１２ｃ、１２ｄの高さに配置されている。

スクリーン２８は、ここではガラス面１２あたり７つあるが、これに限定されない。各フレーム要素は、最大３つ又は４つのスクリーンなど、１つ以上のスクリーン２８を備え得る。スクリーン２８はピクセルタイプのものであり、すなわち、スクリーンはそれぞれが基本表示ユニット（ピクセル）のマトリクスの形態をしており、このマトリクスがデジタル画像を形成する。

スクリーン２８は種々のサイズとすることができ、互いに異なるものであり得る。例えば、スクリーンは、それぞれが１ｃｍ^２よりも大きい、好ましくは１０ｃｍ^２よりも大きい表示面積を有する。

スクリーン２８は、様々な解像度又は精細度を有することができ、互いに異なるものであり得る。例えば、スクリーンは、それぞれが５０ｄｐｉ（換言すれば、５０ドット／インチすなわち長さ２．５４ｃｍの間に光点が５０個）以上の精細度を有する。

スクリーン２８は、フレーム要素の長さすなわちガラス面のウィンドウの縁部にわたって、間隔をあけて配置される場合もある。

各スクリーンに表示される情報は、車両のドアの開及び／又は閉表示、特に車両の電池の充電レベルのインジケータ、車両の１つ又は複数のタイヤの圧力、特に車両の登録番号、ユーザがスクリーンに接続された電子デバイス、特に自身の携帯電話又はスマートホン、からスクリーン上に表示させるように選択したメッセージ、車両内の空気又は外気の質に関する情報、車両の汚染物質排出又はガス排気を表すテキスト又はカラーコードの形態の情報、車両に対して実施されるべき予防的又は緊急の保守行為に関する情報（タイヤ空気抜け、交換すべきエンジンオイルレベル、ブレーキパッド／ディスクの摩耗、特定の日付に予定される又は予定された技術検査訪問）、車両のレンタルに関連した車体の状態に関する情報、運動機能が低下した人のための車両のアクセス性、車両と車両両側に駐車している車両との距離に関する情報、警察の発動による規制情報、特に駐車料金の支払に関連する残り駐車時間のカウントダウン、外部デバイスの視覚的検証による特定エリアへのアクセスを可能にする符号化情報（ＱＲコード(登録商標)、暗号文、パスワード）、認識によってアクセス制御の検証を開始させる色、時間、メッセージ、警報、車両又は外部環境の汚染の表示、車両のオート／マニュアル状態の表示、車両付近の障害物の表示等から選択できる。

スクリーン２８は、ＯＬＥＤタイプ、ＤＥＬ／ＬＥＤタイプ、ＬＤＣタイプ、プラズマタイプ、ファブリックタイプ、スキンタイプ、特にインタラクティブタイプ等のものとすることができる。車両のユーザが情報を入力したり要求を出したりできるように、スクリーンは触知性とすることができる。

一般に、スクリーン２６は、スマートホンタイプの携帯電話のスクリーンのすべての特性及びすべての機能を統合できる。

図３に概略的に示すように、フレーム要素３０は、本体３２と、制御及び通信システム３４に接続される１つ以上のスクリーン２８とを備え得る。

システム３４は、車両の外部に配置されてもよいし、内部に配置されてもよい。したがって、本体３２上、本体３２内、又は、本体から距離をあけてシステムを配置することが可能である。

システム３４は、第１の信号３６を受信し、第２の信号３８を、これらの信号３８に基づいて情報を表示するように構成されたスクリーン２８又はこれらの信号３８に基づいて情報を発するように構成されたスピーカへ送信するように構成される。

システム３４による通信は、遠隔で、すなわち無線で、行うことができる。

システム３４は、携帯電話４０又は携帯電話にインストールされたアプリケーション４２、センサ４４、キー４６、車両のＣＡＮデータバス４８、インターネット又はＷＩＦＩネットワーク５０、アクチュエータ５１、カメラ、レーダ、ライダ、エネルギ回収を可能にするセル、エネルギ貯蔵／放出器等から選択される少なくとも１つの装置と通信するように構成されることが有利である。

センサは、ドアロック／アンロックセンサ、ドア開閉センサ、ウィンドウ開閉センサ、温度センサ、ノイズ又は音声センサ、画像若しくは動画センサ、地理的位置センサ、パラメータセンサ（温度、圧力、湿度、ノイズ、汚染等）、エアバッグ作動センサ、近接センサ、レーダ又はライダ、指紋センサ、モーションセンサ等であってもよい。センサは、超音波、静電容量、加速度計、ジャイロスコープ、触知、視覚、無線周波数タイプ等のものとすることができる。

アクチュエータは、１つ以上のドアの開閉、ドアハンドルの外観、スピーカを可能にするアクチュエータ、 又は、サウンド、警告、音楽、又は音声メッセージをブロードキャストするためにこのフレームの表面から音を出力させる動電式若しくは圧電式アクチュエータとすることができる。
エネルギ回収セルは、光又は熱を回収する太陽センサ又は熱電センサである。
電池で構成されたエネルギ貯蔵／放出器は、電気の貯蔵と回復を可能にする。

図４は、フレーム要素３０の断面図である。本体３２及びスクリーン２８が少なくとも部分的に透明な層５２で覆われていることが分かる。この層を通してスクリーン２８に表示される情報を見る。層５２は、車両の外部に向けられた外面５２ａと、本体３２及びスクリーン２８の側に位置する、車両の内部に向けられた内面５２ｂとを備える。

層５２は、本体３２を覆う不透明部分５４と、スクリーン２８を覆う透明又は半透明部分５６とを備えてもよい。層２８の内面５２ｂは、例えば、シルクスクリーン印刷によって不透明化されてもよい。不透明なシルクスクリーン印刷のコーティングは、組立品の美観を向上するために本体３２の色に近い色であることが好ましい。本体３２及びシルクスクリーン印刷は、例えば黒色である。

図４は、支持体６２、この場合はドアのラック又はフレーム、に引っ掛けるか又は装着するための要素５８と、このドアのウィンドウと協働する少なくとも１つのシールリップ６０と、を本体３２が備えることも示す。

フレーム要素３０は、それ自体が、少なくとも１つのセンサと、例えば、車両の前方向、後方向、底方向、及び／又は横方向を撮影するように構成できるレーダ又はカメラなどの画像センサ、又は、以下のリストのセンサとをさらに備えることができる。
－ 空質センサ（空質指標， Ａｉｒ Ｑｕａｌｉｔｙ Ｉｎｄｅｘ：ＡＱＩ）、
－ 温度計、
－ バックライト適応用の光センサ、
－ 認識用カメラ、
－ 加速度計、
－ マイクロホン、
－ ウェイクアップ又はＥ－Ｃａｌｌ用の圧力センサ、
－ ウェイクアップ用の近接検出器、
－ 磁力計（コンパス）、
－ ジャイロメータ、
－ 湿度計、
－ 他

図５～図１１は、本発明の別の実施形態を示す。図５の車１０は、ここではフロントドア１４に嵌めて装着される少なくとも１つのフレーム要素３０を、車両１０の外部に可動式ウィンドウ２２のリッカ２４の高さに備えている。先の実施形態のように、フレーム要素３０の取り付けは、フロントドアへの取り付けに限定されず、例えばリアドア、又は車両の他の場所に自然に取り付けることができる。

フレーム要素３０は、ウィンドウ２２及びリッカ２４の略全長にわたって延在する。以下により詳細に説明するように、フレーム要素は、接着及び／又は引っ掛けによってドア１４に装着することができる。

フレーム要素３０は車１０の元々のリッカ２４を覆うことができる。又は、フレーム要素３０が、元々のリッカ２４の代わりに取り付けられるように意図された代替リッカを装備しているなら、元々のリッカ２４に置き換えることさえも可能である（図１０及び図１１）。

図６はフレーム要素３０の視認可能な外面６４ａを示し、図７はフレーム要素３０の視認不可能な内面６４ｂを示す。外面６４ａは、車両１０の外にいる人から見える。内面６４ｂは、ドア１４に、場合によってはリッカ２４にも押し付けられるようになっており、装着手段を備える。

フレーム要素３０は、外面６４ａの表面の大部分にわたって延びるスクリーン２８を備え、文字の高さが１ｃｍ以上、例えば２～６ｃｍ、であるフォントで、ロゴ又はメッセージなどの上述の情報を１つ以上表示するように構成される。フレーム要素３０は、例えば、総高６～１２ｃｍである。文字の高さが高いほど、情報は遠くから見えやすく読みやすい。この情報は、車両から５メートルの距離、又は１０メートルの距離でも読めることが理想的である。

図８及び図９は、フレーム要素３０の様々なパーツを示す。要素３０は本体３２を備える、本体３２は、２つの部分、すなわち、例えばいくつかの車両モデルに共通の標準部分３２ａと例えば車両のタイプに固有の適応部分３２ｂ、からなるものであってもよい。

標準部分３２ａはスクリーン２８を支持し、適応部分３２ｂは、標準部分３２ａの車両１０への装着を可能にする。したがって、部分３２ｂが部分３２ａと車両１０との間に介在し、部分３２ａが車両に装着するための手段を含むことが理解される。

これに限定されるわけではないが、図示の例では、部分３２ｂは、略平行六面体又は略矩形の中空又は非中空のフレームの形態をしている。したがって、部分３２ｂは、上縁部３２ｂ１及び下縁部３２ｂ２である２つの長手方向縁部と、２つの側縁部３２ｂ３である２つの水平方向縁部と、を含む。上縁部３２ｂ１は、側縁部３２ｂ３を超えて延び、ウィンドウ２２又は覆われるか置き換えられるかされるリッカ２４の長さに応じた全長を有する。図７及び図９に示されるように、この縁部３２ｂ１は、ドア１４のラック又はフレームに装着するための長手方向フック６６と、ドア１４のウィンドウ２２と協働するシールリップとを面６４ｂ側に装備することができる。下縁部３２ｂ２は、リッカ２４の下に位置するドア１４の外面に貼着されるようになっている接着帯６８を面６４ｂ側に装備してもよい。最後に、縁部３２ｂ３及び３２ｂ２は、ねじ式等の装着要素を通すためのオリフィス６９ａを必要に応じて備えることができる。部分３２ｂを補強するために、図７に示されるように、縁部３２ｂ３に平行な補強脚部６９ｂで縁部３２ｂ１、３２ｂ２を接続してもよい。

最後に、適応部分３２ｂは、標準部分３２ａの周縁６７ｂを可視面６４ａ側に取り付けるための周溝６７ａを備える。部分３２ａ、３２ｂは、例えば、周縁６７ｂを周溝６７ａに入れる高さで互いに接着又は溶接され得る。

標準部分３２ａは、好ましくは密閉されたハウジング７０を備える。ハウジング７０は、要素３０に沿って略細長い形状を有し、スクリーン２８や制御及び通信システム３４さえも包囲する。

図示の例では、標準部分３２ａが３つのセグメント７２，７４，７６を含み、これらセグメントのうちの少なくともいくつかは、例えば２素材射出で同時に１部品に成形することもできるし、部分３２ｂと一体化することもできることが分かる。

部分３２ａは、略平行六面体又は略矩形のフレームの形態をしている第１のセグメント７２を備える。第２のセグメント７４は、セグメント７２の可視面６４ａ側に配置され、かつ前述のハウジング７０の一方側（外側）を閉じる透明又は半透明の壁の形態をしている。このセグメント７２はスクリーン２８を覆い、スクリーン２８は、例えば接着によって、壁の面に直接貼り付けて装着できる。セグメント７２、７４は、例えば、互いに別々に作製し、接着によって貼り合わせることもできる。あるいは、それらは、２素材射出又はオーバーモールドによって同時に作製することができる。

あるいは、適応部分３２ｂと標準部分３２ａが、１部品に形成される、又は、入れ子式及び例えばヒンジ以外の方式で互いに接続される。あるいは、セグメント７４は、標準部分３２ａではなく、適応部分３２ｂの一部であってもよい。このセグメント７４は、ヒンジによって本体の他の部分に接続することもできる。

最後のセグメント７６は、面６４ｂの側でセグメント７２上に配置され、前述のハウジング７０の他方の側（内側）を閉じる壁の形態をしている。このセグメント７６又は壁は、例えば接着によってセグメント７２に装着できる。

図１０及び図１１は、このフレーム要素３０を車両１０のドア１４に取り付ける特定の例を示す。元々のリッカ２４が取り外され、それによってドア１４のラックの外部水平リベート８０が解放される。要素３０のフック６６は、リベート８０と係合される長手方向のゴージ８２を備える。要素３０は、最初にその上縁部をリベート８０の高さに配置して該リベート８０をゴージ８２に係合させることにより、ドア１４に取り付けられる。次いで、リップ６０がドア１４のウィンドウ２２に支持される。次に、要素３０の下縁部がドアの上で折りたたまれて、接着帯６８がドア１４に付着するようにドア１４に貼り付けられる。フレーム要素３０の分解は、これらのステップを逆順に行って、ドア１４上の元々のリッカ２４を交換することによって行われ得る。

システム３４がフレーム要素３０と一体化されている場合には、このシステムをハウジング７０に取り付けることができる。あるいは、システム３４は、車両１０のどこかに配置され、ハウジング７０の面６４ｂ側から出てドア１４のラックを通ってシステム３４に供給を行う一連の導体によって、スクリーン２８に接続される。

本発明によるフレーム要素３０は好ましくは電池で給電される。電池は、車両の電池であってもよいし独立型の電池であってもよく、例えば、要素３０に埋め込まれた電池であってもよい。図５以降に示す最後の変形例では、この電池は、例えばハウジング７０内に配置される。このハウジング７０がシステム３４と電池とを備える場合、この要素３０は自律的であるが、要素が電池を確実に充電するためのソーラーパネルなどを備えていなければ、この電池を充電するために車両の構成部品に接続することが有用であり得る。

Claims (28)

1. 車両（１０）、特に自動車のウィンドウのフレーム要素（３０）であって、前記車両の支持体で支持されるように構成された本体（３２）を備えており、略水平で、ウィンドウ（２０，２２）の略水平な縁部に沿って、このウィンドウの延長で、前記車両の外部に向かって延びるように構成されたフレーム要素において、
   少なくとも１つのピクセル情報表示スクリーン（２８）と、制御及び通信システム（３４）と、をさらに備え、
   前記制御及び通信システムが、第１の信号（３６）を受信し、前記少なくとも１つのスクリーン（２８）に第２の信号（３８）を送信するように構成されており、前記スクリーン（２８）が、前記第２の信号に基づいて情報を表示するように構成されていることを特徴とする、フレーム要素（３０）。
2. 車両（１０）のサイドウィンドウ（２２）、フロントウィンドウ、又はリアウィンドウの仕上げトリム要素を備える、請求項１に記載のフレーム要素（３０）。
3. 車両（１０）のサイドウィンドウ（２２）、フロントウィンドウ、又はリアウィンドウの外側シール又はリッカ（２４）を備える、請求項１に記載のフレーム要素（３０）。
4. 前記システム（３４）が、遠隔で、すなわち無線で通信するように構成される、請求項１から３のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
5. 前記システム（３４）が、携帯電話（４０）又は携帯電話にインストールされたアプリケーション（４２）、センサ（４４）、キー（４６）、車両のデータバス、移動通信ネットワーク、ＷＩＦＩ、無線信号、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、ローカル又はインターネット接続、及び近距離無線通信（ｎｅａｒ ｆｉｅｌｄ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｎｇ：ＮＦＣ）オブジェクトから選択される少なくとも１つのデバイスと通信するように構成される、請求項１又は４に記載のフレーム要素（３０）。
6. 前記センサ（４４）が、ドアロック／アンロックセンサ、ドア開閉センサ、ウィンドウ開閉センサ、温度センサ、ノイズ若しくは音声センサ、画像若しくは動画センサ、地理的位置センサ、近接センサ、レーダ、ライダ、指紋、顔認識若しくはリモートシルエット若しくは歩行認識センサ、又は電流の生成が可能な太陽センサ若しくは、例えば黒色の熱電材料である、請求項５に記載のフレーム要素（３０）。
7. 前記少なくとも１つのスクリーン（２８）が、少なくとも部分的に触知性であり、及び／又は、前記フレーム要素が、少なくとも１つの触知性の表面、又は、遠隔ジェスチャを認識及び解釈する、触覚に基づくレーダ若しくはビデオインターフェースを含む、請求項１から６のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
8. 前記少なくとも１つのスクリーン（２８）が、前記車両のドアの開閉の表示、特に前記車両の電池の充電レベルのインジケータ、前記車両の１つ又は複数のタイヤの圧力、特に前記車両の登録番号、前記ユーザが前記スクリーンに接続された電子デバイス、特に自身の携帯電話又はスマートホンから前記スクリーン上に表示させることを選択したメッセージ及び／又はイメージ、前記車両内の空気又は外気の質に関する情報、通信又は警報ＳＭＳ、前記車両からの汚染物質排出、勧告、又はガス排気を表すテキスト、イメージ、又はカラーコードの形態の情報、前記車両に実施されるべき予防又は緊急の保守行為に関する情報（タイヤ空気抜け、交換すべきオイルレベル、ウォッシャ液量、冷却水量、アドブルー量、ブレーキパッド／ディスクの摩耗、駐車場で実施可能な技術的保守又は特定の日に予定された又は予定される管理と保守）、前記車両のレンタル又はシェアに関連した前記車両の車体の状態に関する情報、運動機能が低下した人のための前記車両のアクセス性、前記車両と前記車両の両隣に駐車する車両との距離（特にＰＲＭ要求スペース）に関する情報、通行料、つまりアクセス権又は警察による起動に起因する規制情報、特にこの駐車料金の支払に関連する残り駐車時間のカウントダウン、外部デバイスの呼掛け信号又は視覚的検証による特定エリアへのアクセスを認めさせる符号化情報、及び、認識によってアクセス制御の検証を引き起こす色、記号、又はロゴ、から選択される情報を表示するように構成される、請求項１から７のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
9. 前記少なくとも１つのスクリーン（２８）が、１ｃｍ^２より大きい、好ましくは１０ｃｍ^２より大きい表示面積を備え、及び／又は、５０ｄｐｉ以上の解像度若しくは精細度を備える、請求項１から８のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
10. 異なる情報を表示するための複数のスクリーン（２８）を備える、請求項１から９のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
11. 前記本体（３２）及び前記少なくとも１つのスクリーン（２８）が層（５２）に覆われ、前記層が、前記層を介して表示情報が見えるように少なくとも部分的になっている、請求項１から１０のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
12. 前記層（５２）が、前記本体を覆う少なくとも１つの不透明部分（５４）と、前記少なくとも１つのスクリーンを覆う少なくとも１つの透明又は半透明部分（５６）とを備える、請求項１１に記載のフレーム要素（３０）。
13. 前記層（５２）が、前記少なくとも１つのスクリーン（２８）の側に位置する面を含み、前記面が、前記少なくとも１つの好ましくは光沢のある不透明部分（５４）を形成するための、好ましくは黒色のコーティングを含む少なくとも１つの領域と、前記透明部分（５６）を形成するための、そのようなコーティングを含まない少なくとも１つの領域であって、その透明度及びこの表面の後ろに配置された黒色スクリーンに関連するそれ自体の色によって、前記不透明領域と同じ前記好ましくは光沢のある黒色の外観を与えるように適合された少なくとも１つの領域と、を含む、請求項１２に記載のフレーム要素（３０）。
14. 美的な外面を画定する、前記車両のユーザによって視認可能な少なくとも１つのトリム要素（２６）を備え、このトリム要素が、請求項１４記載の好ましくは黒色の領域とは異なる金属若しくは他の外観の帯若しくは適合フィルム、又は前記スクリーンによって放射される光の帯で構成され得る、請求項１～１３のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
15. 少なくとも１つのカメラ、及び／又は少なくとも１つのレーダ、及び／又は少なくとも１つのスピーカ、及び／又は少なくとも１つのプロジェクタ、及び／又は少なくとも１つの近接センサ、及び／又は少なくとも１つのライダ、及び／又は少なくとも１つのアクチュエータ、及び／又は電気の生成又は回収を可能にする少なくとも１つの太陽又は熱電センサ、及び／又は電気の貯蔵及び回復を可能にする少なくとも１つの電池を備える、請求項１から１４のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
16. 前記本体（３２）が、少なくとも部分的に弾性的に変形可能であるか、又は弾性的に変形可能な部分を含み、ウィンドウなどの部材と密閉において協働するように構成される。請求項１から１５のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
17. 前記少なくとも１つのスクリーンが、細長い形状を有し、前記ウィンドウの周囲の５０％を超えて延びるように構成される、請求項１から１６のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
18. 前記システム（３４）が、前記本体（３２）上又は前記本体（３２）内に装着され、例えば結線によって前記少なくとも１つのスクリーンに接続される、請求項１から１７のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
19. 前記システム（３４）が前記本体（３２）から離れており、例えば有線接続又は無線接続によって、前記少なくとも１つのスクリーンに接続される、請求項２から１７のいずれかに記載のフレーム要素（３０）。
20. 前記車両のドアに対する、少なくとも１つのフック（６８）又は少なくとも１つの接着帯（６８）などの取り外し可能な装着手段を備える、請求項１から１９のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
21. 前記スクリーン（２８）が、高さ１ｃｍ以上の文字を含む少なくとも１つのメッセージを水平方向に表示するように構成される、請求項１から２０のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
22. 前記本体（３２）が、前記スクリーン（２８）を支持する標準部分（３２ａ）と、前記標準部分（３２ａ）と前記車両（１０）との間に介在し、前記車両への前記本体の装着を可能にするように構成された適応部分（３２ｂ）とを備える、請求項１から２１のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
23. 前記適応部分（３２ｂ）がフレーム形状を有し、前記フレームを越えて少なくとも片側に延びる上縁部（３２ｂ１）を備える、請求項２２に記載のフレーム要素（３０）
24. 前記本体（３２）が、前記スクリーン（２８）又は前記スクリーン（２８）と前記システム（３４）とを取り付けるための密閉されたハウジング（７０）を備える、請求項１から２３のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）。
25. 請求項１から２４のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）を少なくとも１つ備え、該フレーム要素が外部に配置されている車両、特に自動車。
26. 前記フレーム要素が、前記ウィンドウの前記縁部の長さの８０％を超えて、好ましくはこの縁部の全長にわたって延びる、請求項２５に記載の車両。
27. 請求項１から１９のいずれか一項に記載のフレーム要素（３０）を少なくとも２つ備え、前記２つのフレーム要素が、２つの隣接するウィンドウの縁部にそれぞれ沿って縦に並んで延びる、請求項２５又は２６に記載の車両。
28. 前記少なくとも１つのフレーム要素が、前記車両の側部、後部、又は前部に配置される、請求項２５から２７のいずれか一項に記載の車両。

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