JP2023179882A - 接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光を用いた接合技術において接合対象の破損を防止する。【解決手段】接合装置は、レーザ光を用いて第1接合対象と第2接合対象とを接合する装置であり、第1ステージと、加圧機構と、第2ステージと、レーザ光源と、を備える。第1ステージは、レーザ光に対する透過性を持ったステージであり、第1接合対象の背面側に位置する。加圧機構は、第1接合対象の背面に圧力を加える機構である。第2ステージは、加圧機構の圧力を第2接合対象の背面側で受け止める受圧面を有する。レーザ光源は、第1接合対象と第2接合対象との接合箇所に第1ステージを介してレーザ光を照射する。そして、加圧機構は、圧力の伝達媒体が気体又は液体で構成された機構であり、その伝達媒体を第1接合対象の背面に接触させた状態で当該背面に圧力を加える。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ光を用いた接合技術に関する。
半導体デバイス(MEMSなど)の製造技術の1つとして、2種類の金属の共晶反応を利用して2枚のウェハを接合する技術が存在する。この技術では、共晶反応を生じる2種類の金属(例えば、アルミニウム(Al)とゲルマニウム(Ge))のうちの一方の金属を主成分として含む金属層と、もう一方の金属を主成分として含む金属層とが、2枚のウェハの接合面にそれぞれ形成される。そして、それらの金属層の接触箇所にて共晶反応を生じさせることにより、2枚のウェハが接合される。一例として、この技術は、センサ(ジャイロセンサ、バイオセンサなど)や導波路などをデバイス内に封止するために用いられる。
このような接合技術において共晶反応を生じさせるためには、2つの金属層を隙間なく接触させることが必要であり、また、それらの金属層の接触箇所を、共晶反応が生じる温度まで加熱することが必要である。そして従来は、2枚のウェハを挟圧することで2つの金属層を接触させ、また、封止するセンサなどと共に当該2枚のウェハ全体を加熱することで2つの金属層の接触箇所を加熱していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-220141号公報 中国実用新案第210223961号明細書
しかし、上述した従来の接合技術では、封止するセンサまでもが加熱されてしまうため、当該センサが熱で破損するおそれがあった。このため、デバイス内に封止できるセンサは、高い耐熱性を持ったものに制限されていた。また、接合箇所の昇温(共晶反応が生じる温度までの昇温)には長い時間が必要であり、更に、接合後においては、ウェハの熱ストレスを徐々に緩和させる必要があるため、降温にも長い時間が必要であった。このため、1回の接合処理に要する時間が長くなるという問題があった。
その他の問題として、上述した2種類の金属が線膨張係数の値が異なるものであった場合、2つの金属層の接合箇所には、昇温時(加熱時)や降温時(冷却時)に歪みが生じるおそれがあった。このため、上述した従来の接合技術では、そのような歪みの発生を抑制するべく、2種類の金属を選定する際には、線膨張係数の値が近いのものを選定する必要があり、選定の自由度が著しく制限されていた。
そこで、近年、レーザ光を用いて、2つの金属層の接触箇所をターゲットにした局所的な加熱を行う技術が提案されている(特許文献2参照)。具体的には、レーザ光に対する透過性を持った石英板と別の部材(チャックなど)とで2枚のウェハを挟圧し、その状態で2つの金属層の接触箇所に石英板を介してレーザ光を照射する。
このようなレーザ光を用いた接合技術によれば、2つの金属層の接触箇所が局所的に加熱されるため、センサへの熱影響が低減され、その結果として、耐熱性の低いセンサをデバイス内に封止することが可能になる。また、2つの金属層の接合箇所をレーザ光で集中的に加熱できるため、当該接合箇所の温度を、共晶反応が生じる温度まで速く上昇させることができ、その結果として、接合処理に要する時間を短縮することが可能になる。このようなレーザ光を用いた接合技術は、共晶反応を利用した接合(共晶接合)に限らず、はんだ接合や溶接接合など、局所的な加熱を必要とする様々な接合において有効である。
更に、上述した2種類の金属が線膨張係数の値が異なったものであって、昇温時(加熱時)や降温時(冷却時)に歪みが生じたとしても、その歪みは、レーザ光が照射される局所的な部分でしか生じないため、著しく小さなものになり、その結果として、2つの金属層の接合箇所への歪みの影響は著しく小さなものになる。このため、2種類の金属を選定する際には、線膨張係数の値が異なるものを選定することが可能になり、選定の自由度が増すことになる。
その一方で、レーザ光を用いた接合技術においては、接合対象であるウェハが、上述した挟圧と加熱とによって石英板に貼り付いてしまい、当該石英板からの剥離が難しくなるという問題がある。そのようにウェハが石英板に貼り付いてしまうと、当該石英板からの剥離の際にウェハが破損するおそれがある。
そこで本発明の目的は、レーザ光を用いた接合技術において接合対象の破損を防止することである。
本発明に係る接合装置は、レーザ光を用いて第1接合対象と第2接合対象とを接合する装置であり、第1ステージと、加圧機構と、第2ステージと、レーザ光源と、を備える。第1ステージは、レーザ光に対する透過性を持ったステージであり、第1接合対象の背面側に位置する。加圧機構は、第1接合対象の背面に圧力を加える機構である。第2ステージは、加圧機構の圧力を第2接合対象の背面側で受け止める受圧面を有する。レーザ光源は、第1接合対象と第2接合対象との接合箇所に第1ステージを介してレーザ光を照射する。そして、加圧機構は、圧力の伝達媒体が気体又は液体で構成された機構であり、その伝達媒体を第1接合対象の背面に接触させた状態で当該背面に圧力を加える。
上記接合装置によれば、圧力の伝達媒体(気体又は液体)による第1接合対象の背面への直接加圧が可能となり、その結果として、第1ステージと非接触な状態で第1接合対象の背面を加圧することが可能になる。従って、レーザ光の照射であっても、第1接合対象が第1ステージに貼り付くといった事態が回避される。
本発明によれば、レーザ光を用いた接合技術において接合対象の破損が防止される。
接合装置で接合される2つの接合対象を例示した概念図である。 第1金属層及び第2金属層のパターン形状の一例を示した(A)断面図及び(B)平面図である。 第1実施形態に係る接合装置を示した概念図であり、(A)第2ステージを上昇させた状態、及び(B)第2ステージを降下させた状態をそれぞれ示す。 第2実施形態に係る接合装置を示した概念図である。
[1]接合対象
図1は、後述する接合装置で接合される2つの接合対象101及び102を例示した概念図である。接合対象101及び102は、例えば半導体ウェハであり、それらの接合面101a及び102aには、第1金属層201及び第2金属層202がそれぞれ形成されている。ここで、第1金属層201は、共晶反応を生じる2種類の金属のうちの一方の金属を主成分として含んだ層であり、第2金属層202は、もう一方の金属を主成分として含んだ層である。2種類の金属の組合せとして、例えば、アルミニウム(Al)とゲルマニウム(Ge)の組合せ、銅(Cu)とスズ(Sn)の組合せ、銀(Ag)とスズ(Sn)の組合せ、インジウム(In)とスズ(Sn)の組合せなどが挙げられる。また、これらの層は、特に限定されるものではないが、接合面101a及び102aへの金属の真空成膜(スパッタ、蒸着を含む)や塗布によって形成される。
図1には、模式的に、接合面101aの全域に第1金属層201が形成され、接合面102aの全域に第2金属層202が形成された場合が示されているが、実際の半導体デバイス(MEMSなど)の製造プロセスでは、第1金属層201及び第2金属層202は、デバイスの形状や用途などに応じて様々な形状にパターニングされる。図2(A)及び(B)は、第1金属層201及び第2金属層202のパターン形状の一例を示した断面図及び平面図である。尚、図2(B)は、第1金属層201及び第2金属層202のうちの第2金属層202のみを平面視した図である。この例では、第1金属層201及び第2金属層202は、各センサ103をデバイス内に封止することが可能となるように、各センサ103を包囲する四角形の枠状に形成されている。尚、第1金属層201及び第2金属層202のパターン形状は、四角形の枠状に限らず、デバイスの形状や用途などに応じて適宜変更できる。
そして、以下に説明する接合装置は、第1金属層201と第2金属層202との接触箇所(接合対象101と接合対象102との接合箇所)をレーザ光で加熱することによって生じる共晶反応(即ち、レーザ光を用いた共晶接合)を利用してそれらの金属層を結合させ、それにより2つの接合対象101及び102の接合面101a及び102aどうしを接合する装置である。
[2]接合装置
[2-1]第1実施形態
図3(A)及び図3(B)は、第1実施形態に係る接合装置を示した概念図である。これらの図に示されるように、本実施形態の接合装置は、チャンバ機構1と、シール機構2と、加圧機構3と、レーザ光源4と、制御部5と、を備える。以下、各部の構成について具体的に説明する。
<チャンバ機構1>
チャンバ機構1は、第1チャンバ構成部11と、第2チャンバ構成部12と、これらの少なくとも何れか一方を駆動する駆動部13と、を有する。
第1チャンバ構成部11及び第2チャンバ構成部12は、接合処理を行うための密閉空間(以下、「チャンバ10」と称す)を構成する部分であり、鉛直方向において相対的に近接離間することでチャンバ10の形成と開放とを選択的に実現できるように構成されている。より具体的には、以下のとおりである。
第1チャンバ構成部11は、第1円筒部111と、当該第1円筒部111の内側に隙間なく支持された第1ステージ112と、で構成されている。そして、第1円筒部111は、その中心軸方向を鉛直方向に一致させた状態で配置されており、第1ステージ112は、第1円筒部111によって水平に支持されている。ここで、第1ステージ112は、レーザ光に対する透過性を持ったステージであり、例えば石英で形成されたものである。
第2チャンバ構成部12は、第1円筒部111の上方にて当該第1円筒部111と同軸に配された第2円筒部121と、当該第2円筒部121の内側に隙間なく且つ上下動可能に支持された第2ステージ122と、当該第2ステージ122を上下動させる駆動部123と、で構成されている。そして、第1円筒部111の上端と第2円筒部121の下端とが隙間なく接触することで、第1ステージ112と第2ステージ122との間にチャンバ10が形成される。尚、図3(A)では、第2ステージ122を上昇させた状態が示され、図3(B)では、第2ステージ122を降下させた状態が示されている。
このように、チャンバ機構1は、第1ステージ112と第2ステージ122との間にチャンバ10を形成することが可能な機構である。
また、第2ステージ122は、接合対象をチャックする機能を持ったステージである。具体的には、第2ステージ122は、接合対象101の背面101b又は接合対象102の背面102bを吸着する吸着面122aを持ったステージである。一例として、吸着面122aは、真空吸引などで内圧を低下させることが可能な吸着溝が全域に形成された平坦面によって構成される。
本実施形態では、2つの接合対象101及び102は、仮接合された状態で、そのうちの何れか一方の接合対象の背面を吸着面122aに吸着させることで、第2ステージ122によってチャックされる。本実施形態において、以下では、第2ステージ122にチャックされた接合対象101及び102のうち、第2ステージ122から遠い方の接合対象を「第1接合対象」と呼び、第2ステージ122に近い方の接合対象を「第2接合対象」と呼ぶ。図3(A)及び図3(B)の例では、接合対象101及び102は、接合対象102を下にして第2ステージ122にチャックされているので、接合対象102が「第1接合対象」に相当し、接合対象101が「第2接合対象」に相当する。従って、第1接合対象の背面側に第1ステージ112が位置し、第2接合対象の背面側に第2ステージ122が位置する。
更に、第2ステージ122は、後述する加圧機構3によって第1接合対象の背面(図3(A)及び図3(B)の例では、接合対象102の背面102b)に圧力が加えられたときに、その圧力を、第2接合対象の背面(図3(A)及び図3(B)の例では、接合対象101の背面101b)側で受け止める。具体的には、第2ステージ122の吸着面122aが、加圧機構3の圧力を受け止めるための受圧面としても機能する。
駆動部13は、第1チャンバ構成部11及び第2チャンバ構成部12の少なくとも何れか一方を鉛直方向において移動させることにより、それらの構成部を相対的に近接離間させる部分である。
<シール機構2>
シール機構2は、チャンバ10内の空間を複数の領域に仕切ると共に隣接する領域間をシールする機構である(図3(B)参照)。具体的には、シール機構2は、チャンバ10内の空間を、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と対向する第1領域R1と、当該第1領域R1に隣接する第2領域R2とに仕切ると共に、これらの領域間をシールする。より具体的には、以下のとおりである。
シール機構2は、鍔部21と、シール部22と、で構成されている。ここで、鍔部21は、第1円筒部111の内面のうちの第1ステージ112よりも上側の位置(即ち、第2円筒部121に近い位置)から第1円筒部111の中心軸の方へ向けて突出した環状の部分であり、鉛直下方から見たときに、第2ステージ122にチャックされた接合対象101及び102の周縁部と重なる位置まで延びている。そして、シール部22は、環状を呈したシール部材(Oリングなど)であり、鍔部21の先端部の上面に、第2ステージ122にチャックされた接合対象101及び102の周縁部と全周に亘って対向するように設置されている。
このようなシール機構2によれば、シール部22は、第2ステージ122が下げられたときに、当該第2ステージ122にチャックされている接合対象101及び102の周縁部に、全周に亘って下方から当接する。これにより、接合対象101及び102の周縁部が、全周に亘って、第2ステージ122の吸着面122a(受圧面)とシール部22との間に挟まれる。その結果として、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と第1ステージ112との間の空間を第1領域R1として、当該第1領域R1と第2領域R2との間が、シール機構2によってシールされる。
そして本実施形態では、第1領域R1の鉛直方向の幅(即ち、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と第1ステージ112との間の幅)の大きさは、接合に使用するレーザ光の波長より大きく設定されており、好ましくは、その波長の約10倍以上に設定される。尚、このように設定する理由については後述する。
<加圧機構3>
加圧機構3は、第1接合対象の背面(図3(A)及び図3(B)の例では、接合対象102の背面102b)に圧力を加える機構である。具体的には、加圧機構3は、圧力の伝達媒体31が気体又は液体で構成された機構であり、その伝達媒体31を第1接合対象の背面に接触させた状態で当該背面に圧力を加える。より具体的には、以下のとおりである。
加圧機構3は、シール機構2でチャンバ10内を仕切ることによって形成された領域ごとに内圧を調整することが可能であり、各領域内を減圧することができ、更に第1領域R1に対しては伝達媒体31によって加圧することが可能である。第1領域R1に対する加圧は、例えば圧縮ポンプによって第1領域R1へ伝達媒体31(気体又は液体)を供給することにより実現される。そして、加圧機構3は、第1領域R1の内圧を第2領域R2の内圧より高くすることにより、それらの差を利用して第1接合対象の背面に圧力を加える。
<レーザ光源4>
レーザ光源4は、レーザ光を発する部分であり、レーザ光に対する透過性を持った第1ステージ112の下方に配されている。また、レーザ光源4は、第1ステージ112の上方にて第1領域R1を隔てて保持された接合対象101及び102へ向けて、当該第1ステージ112を介してレーザ光を照射しつつ、第1金属層201及び第2金属層202のパターン形状に沿ってレーザ光を水平面内で走査することが可能である。更に、レーザ光源4は、第1金属層201と第2金属層202との接触箇所(接合対象101と接合対象102との接合箇所)にレーザ光の焦点を合わせることができる。
<制御部5>
制御部5は、CPUやマイクロコンピュータなどの処理装置で構成されており、接合装置が備える様々な動作部(チャンバ機構1、加圧機構3、レーザ光源4など)を制御する。具体的には、以下のとおりである。
接合処理の実行時において、制御部5は、先ず、第1チャンバ構成部11及び第2チャンバ構成部12を離間させてチャンバ10を開放した状態で、仮接合された接合対象101及び102を第2ステージ122の吸着面122aにチャックする。その後、制御部5は、第1チャンバ構成部11及び第2チャンバ構成部12を近接させて合体させることでチャンバ10を形成する(図3(A)参照)。このとき、制御部5は、接合対象101及び102がシール部22から離間した状態(即ち、第1領域R1と第2領域R2との間のシールが解除された状態)となるように、第2ステージ122を上昇させる。
次に、制御部5は、加圧機構3を制御することにより、チャンバ10内が真空状態となるまで当該チャンバ10全体の内圧を低下させる。このとき、接合対象101及び接合対象102の周縁部が、第2ステージ122の吸着面122a(受圧面)とシール部22との間に挟まれずに開放されているため(即ち、シールから開放されているため)、その周縁部にて接合対象101及び102の間を通る気体の流れが遮断されることがなく、従って、接合対象101と接合対象102との間に隙間が存在していたとすると、その隙間の内圧を低下させることができる。一方、接合対象101及び接合対象102の周縁部が、第2ステージ122の吸着面122a(受圧面)とシール部22との間に挟まれていた(即ち、シールされていた)とすると、そこで気体の流れが遮断されるため、接合対象101と接合対象102との間に隙間が存在していたとしても、その隙間の内圧を低下させることが難しくなる。
その後、制御部5は、第2ステージ122を降下させることにより、当該第2ステージ122にチャックされている接合対象101及び102の周縁部に、全周に亘って、下方からシール部22を当接させる(図3(B)参照)。これにより、接合対象101及び102の周縁部が、全周に亘って、第2ステージ122の吸着面122a(受圧面)とシール部22との間に挟まれる。その結果として、第1領域R1と第2領域R2とが形成されると共に、それらの間がシールされる。
この状態で、制御部5は、加圧機構3を制御することにより、第2領域R2を真空状態に保ったまま、第1領域R1の内圧を上昇させる。これにより、第1領域R1の内圧が第2領域R2の内圧より高くなり、それらの差に応じた圧力が接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)に加わる。このとき、第1領域R1の内圧を変化させることで、接合対象102の背面102bに加える圧力を所望の値へ変化させることができる。尚、第1領域R1の内圧は、第2領域R2の内圧より高い値であれば、大気圧より低い値に設定されてもよいし、大気圧と同程度の値に設定されてもよいし、大気圧より高い値に設定されてもよい。
加圧機構3による接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)への加圧の後、制御部5は、その状態を維持しつつ、レーザ光源4を制御することにより、第1金属層201と第2金属層202との接触箇所(接合対象101と接合対象102との接合箇所)に第1ステージ112を介してレーザ光を照射する。また、制御部5は、第1金属層201及び第2金属層202のパターン形状に沿ってレーザ光を水平面内で走査する。これにより、接合対象101及び102の全域において、第1金属層201と第2金属層202とを共晶接合で結合させることができる。このようにして、2つの接合対象101及び102の接合面101a及び102aどうしが接合される。
このような接合装置では、第1領域R1は、圧力の伝達媒体31(気体又は液体)で充たされる領域であり、且つ、その第1領域R1には、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)が露出している。このため、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)は、直接、圧力の伝達媒体31(気体又は液体)に接触し、それが故に、加圧時には当該伝達媒体31によって直接押されることになる。このように、上述した接合装置によれば、圧力の伝達媒体31(気体又は液体)による接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)への直接加圧が可能となり、その結果として、第1ステージ112と非接触な状態で接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)を加圧することが可能になる。従って、レーザ光の照射後であっても、接合対象102(第1接合対象)が第1ステージ112に貼り付くといった事態が回避される。よって、レーザ光を用いた接合技術において接合対象の破損が防止されることになる。
また、圧力の伝達媒体31(気体又は液体)による直接加圧によれば、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)に常に均一な圧力をかけることができる。従って、その圧力が比較的小さくても、第1金属層201と第2金属層202との間に隙間がなくなるように接合対象102(第1接合対象)を変形させつつ、その状態を維持することができる。よって、比較的小さな圧力でも、第1金属層201と第2金属層202とを広い範囲で隙間なく接触させることができる。また、このように接合に必要な圧力が小さくなることで、それに応じて第1ステージ112に必要な強度(接合時の加圧に耐え得る強度)も小さくなり、その結果として、第1ステージ112の厚さを比較的小さくすることが可能になる。
更に、伝達媒体31として液体を用い、その液体で第1領域R1を充たした場合には、接合処理(レーザ光の照射)時に生じる熱を当該液体で除去したり、第1ステージ112と第1領域R1との屈折率の差を小さくしてレーザ光のエネルギ損失を低減したりすることが可能になる。
また本実施形態では、上述したように、第1領域R1の鉛直方向の幅(即ち、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と第1ステージ112との間の、伝達媒体31が介在する空間の幅)の大きさが、接合に使用するレーザ光の波長より大きく設定されている。従って、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と第1ステージ112との間に異物が存在し、その異物の大きさがレーザ光の波長と同程度又はそれ以下であったとしても、接合対象102の背面102bと第1ステージ112との間には、第1領域R1の鉛直方向の幅分の隙間(即ち、接合に使用するレーザ光の波長より幅の大きな隙間)が確保される。よって、レーザ光の照射時において、異物を原因とするレーザ光の干渉縞の発生や接合対象102(第1接合対象)の変形が防止されることになる。
尚、上述した接合装置は、第2ステージ122にチャックされた接合対象101及び102の位置を調整するアライメント機構(不図示)を更に備えていてもよい。一例として、アライメント機構は、第1チャンバ構成部11及び第2チャンバ構成部12の少なくとも何れか一方の位置を水平面内で調整することにより、第2ステージ122の位置を調整することができる。
上述した接合装置において、第1ステージ112と第2ステージ122との位置関係は、上下が逆の位置関係に適宜変更されてもよく、それに伴って他の部分(加圧機構3やレーザ光源4など)の位置も適宜変更されてもよい。
また、圧力差を利用して接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)に圧力を加える構成は、接合対象101と接合対象102との接合箇所をレーザ光で加熱する場合に限らず、当該接合箇所を別の加熱手段で加熱する場合(例えば、接合対象101及び102の全体を加熱する場合)にも適用することができる。よって、本実施形態からは、圧力差を利用する上記の構成を、発明として抽出することができる。
上述した接合装置において、加圧機構3は、気体又は液体(圧力の伝達媒体31)を第1接合対象の背面に接触させた状態で当該背面に圧力を加える機構に限らず、レーザ光に対する透過性を持ったダイアフラムで第1接合対象の背面に圧力を加えるものに適宜変更されてもよい。
また、上述した接合装置は、第1金属層201と第2金属層202との接触箇所の全てをレーザ光で接合する本接合に限らず、第1金属層201と第2金属層202との接触箇所のうちの数箇所だけをレーザ光で接合する仮接合に用いられてもよい。ここで、仮接合は、アライメント機構(不図示)で調整された接合対象101及び102の位置関係を、搬送時に生じる振動などで崩れることがないように維持するために施される接合処理である。
[2-2]第2実施形態
図4は、第2実施形態に係る接合装置を示した概念図である。本実施形態の接合装置は、第1実施形態の接合装置においてチャンバ機構1及びレーザ光源4の構成が以下のように変形されたものである。
チャンバ機構1では、第1チャンバ構成部11は第1ステージ112を備えておらず、代わりに、第1円筒部111が有底筒状に形成されている。そして本実施形態では、接合対象102の背面102b(第1接合対象の背面)と第1円筒部111の底部111aとの間の空間が第1領域R1として用いられる。
また、レーザ光源4は、第1領域R1内に設けられている。このため、本実施形態では、石英板などのステージを介さずに、レーザ光を、接合対象101及び102の接合箇所に直接照射することができる。従って、本実施形態では、エネルギ損失を低減させることができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した接合装置は、共晶反応を利用した接合(共晶接合)に限らず、はんだ接合や溶接接合、更には拡散接合など、局所的な加熱を必要とする様々な接合に適用することができる。
また、上述の実施形態からは、発明の対象として、上述した接合装置に限らず、その接合装置の構成の一部や、当該接合装置を用いて行われる接合方法などが抽出されてもよい。
1 チャンバ機構
2 シール機構
3 加圧機構
4 レーザ光源
5 制御部
10 チャンバ
11 第1チャンバ構成部
12 第2チャンバ構成部
13 駆動部
21 鍔部
22 シール部
31 伝達媒体
R1 第1領域
R2 第2領域
101、102 接合対象
101a、102a 接合面
101b、102b 背面
103 センサ
111 第1円筒部
111a 底部
112 第1ステージ
121 第2円筒部
122 第2ステージ
122a 吸着面(受圧面)
123 駆動部
201 第1金属層
202 第2金属層

Claims (3)

  1. レーザ光を用いて第1接合対象と第2接合対象とを接合する装置であって、
    前記レーザ光に対する透過性を持ったステージであり、前記第1接合対象の背面側に位置する第1ステージと、
    前記第1接合対象の背面に圧力を加える加圧機構と、
    前記加圧機構の圧力を前記第2接合対象の背面側で受け止める受圧面を有する第2ステージと、
    前記第1接合対象と前記第2接合対象との接合箇所に前記第1ステージを介して前記レーザ光を照射するレーザ光源と、
    を備え、
    前記加圧機構は、圧力の伝達媒体が気体又は液体で構成された機構であり、その伝達媒体を前記第1接合対象の背面に接触させた状態で当該背面に圧力を加える、接合装置。
  2. 前記第1ステージと前記第2ステージとの間にチャンバを形成することが可能なチャンバ機構と、
    前記チャンバ内の空間を複数の領域に仕切ると共に隣接する領域間をシールするシール機構と、
    を更に備え、
    前記複数の領域には、前記第1接合対象の背面と対向する第1領域と、当該第1領域に隣接する第2領域と、が含まれており、
    前記シール機構は、前記第1領域と前記第2領域との間をシールすることが可能なシール部を有しており、当該シール部によって前記第1接合対象及び前記第2接合対象の周縁部を前記第2ステージの受圧面との間に挟むことにより、前記第1接合対象の背面と前記第1ステージとの間の空間を前記第1領域として、当該第1領域と前記第2領域との間をシールし、
    前記加圧機構は、前記領域ごとに内圧を調整することが可能であり、前記第1領域の内圧を前記第2領域の内圧より高くすることにより、それらの差を利用して前記第1接合対象の背面に圧力を加える、請求項1に記載の接合装置。
  3. 制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第1領域と前記第2領域との間をシールする前に、前記チャンバの内圧を低下させ、
    その後、前記シール機構を制御することにより、前記第1領域と前記第2領域との間をシールし、
    その後、前記加圧機構を制御することにより、前記第1領域の内圧を上昇させる、請求項2に記載の接合装置。
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