JP2023173835A - キャップ及びキャップ付き容器 - Google Patents

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JP2023173835A JP2022086343A JP2022086343A JP2023173835A JP 2023173835 A JP2023173835 A JP 2023173835A JP 2022086343 A JP2022086343 A JP 2022086343A JP 2022086343 A JP2022086343 A JP 2022086343A JP 2023173835 A JP2023173835 A JP 2023173835A
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諒 船島
Makoto Funashima
克巳 亀田
Katsumi Kameda
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Abstract

【課題】内容物の改ざん防止を図るとともに、容易に開栓することが可能な、キャップ及びキャップ付き容器を提供する。【解決手段】キャップ20は、天部21と、天部21から延びる内筒部22と、内筒部22の径方向外側に位置する外筒部23と、内筒部22と外筒部23との間に設けられたバンド部30と、内筒部22、バンド部30及び外筒部23を互いに連結する複数のリブ40とを備えている。バンド部30は、周囲の部分よりも薄肉化された切断部31と、径方向内側に突出する突出部32と、周囲の部分よりも薄肉化された変形部33とを有している。リブ40同士の間において、変形部33、突出部32及び切断部31は、キャップ20の開栓方向に沿って、この順に配置されている。【選択図】図5

Description

本開示は、キャップ及びキャップ付き容器に関する。
従来から、容器に取り付けられるキャップが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、保証シールを備えた容器用キャップ、即ち、容器が初めて開けられた時に、破壊されて、容器が開けられ或いは容器に手が加えられたことが分かるシールを備えたキャップが開示されている。
特許第5146849号公報
ところで、このようなキャップが取り付けられたキャップ付き容器では、キャップ付き容器を開栓しやすくすることが求められ得る。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、内容物の改ざん防止を図るとともに、容易に開栓することが可能な、キャップ及びキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様は、キャップであって、天部と、前記天部から延びる内筒部と、前記内筒部の径方向外側に位置する外筒部と、前記内筒部と前記外筒部との間に設けられたバンド部と、前記内筒部、前記バンド部及び前記外筒部を互いに連結する複数のリブとを備え、前記バンド部は、周囲の部分よりも薄肉化された切断部と、径方向内側に突出する突出部と、周囲の部分よりも薄肉化された変形部とを有し、前記リブ同士の間において、前記変形部、前記突出部及び前記切断部は、前記キャップの開栓方向に沿って、この順に配置されている、キャップである。
本開示の第2の態様は、上述した第1の態様によるキャップにおいて、前記リブ同士の間において、前記突出部から前記切断部までの前記開栓方向に沿った長さは、前記変形部から前記突出部までの前記開栓方向に沿った長さよりも、短くても良い。
本開示の第3の態様は、上述した第1の態様又は上述した第2の態様によるキャップにおいて、前記バンド部は、前記内筒部及び前記外筒部のいずれにも、直接連結されていなくても良い。
本開示の第4の態様は、上述した第1の態様から上述した第3の態様のそれぞれによるキャップにおいて、前記変形部の厚みは、前記切断部の厚みよりも厚くても良い。
本開示の第5の態様は、容器本体と、前記容器本体に装着された、上述した第1の態様から上述した第4の態様のそれぞれによるキャップとを備える、キャップ付き容器である。
本開示によれば、内容物の改ざん防止を図るとともに、キャップ付き容器を容易に開栓できる。
図1は、一実施の形態によるキャップ付き容器を示す正面図である。 図2は、一実施の形態によるキャップを示す正面図である。 図3は、一実施の形態によるキャップを示す平面図である。 図4は、一実施の形態によるキャップを示す断面図(図3のIV-IV線断面図)である。 図5は、一実施の形態によるキャップを下方から示す斜視図である。 図6は、一実施の形態によるキャップを示す底面図である。 図7は、一実施の形態によるキャップを示す断面図(図2のVII-VII線断面図)である。 図8(a)-(c)は、一実施の形態によるキャップ付き容器の開栓方法を示す断面図である。 図9は、一実施の形態によるキャップの変形例を示す平面図である。 図10は、一実施の形態によるキャップの変形例を下方から示す斜視図である。 図11は、一実施の形態によるキャップの変形例を示す底面図である。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。図1乃至図8は一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示した図である。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施できる。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されることなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含めて解釈することとする。なお、本明細書中、「上」、「下」及び「水平方向」とは、それぞれキャップ付き容器1又はキャップ20を正立させた状態(図1及び図2)における上方、下方及び水平方向のことをいう。
キャップ付き容器
まず、図1により、一実施の形態によるキャップ付き容器の概要について説明する。
図1に示すように、本実施の形態によるキャップ付き容器1は、容器本体2と、容器本体2に装着されたキャップ20とを備えている。
容器本体
容器本体2は、パウチ3と、パウチ3に装着されたスパウト10とを有している。
このうちパウチ3は、胴部4aと底部4bとを有するスタンディング形式のパウチである。胴部4aは、互いに対向して配置された一対の主面シート5a、5bを含んでおり、重ね合せられた一対の主面シート5a、5bの側縁6近傍及び上縁7近傍が互いにヒートシールされている。
また、一対の主面シート5a、5bの下縁8間に、底部4bをなす底面シート9が配置されている。そして、一対の主面シート5a、5bと底面シート9とによって囲まれる空間内に、内容物を収容する収容空間2aが区画されている。
底面シート9は、収容空間2a側に向かって凸となるように曲げられ、その周縁近傍を、重なり合う主面シート5a、5bの下部とともにヒートシールされている。底面シート9が一対の主面シート5a、5bの下縁8の形状を保持することによって、パウチ3に自立性を付与している。
また、パウチ3の上部の中央部には、スパウト10が取り付けられている。スパウト10は、重ね合せられた一対の主面シート5a、5b間に配置されている。このように、パウチ3の上部は、一対の主面シート5a、5bと、スパウト10とによって閉鎖されている。
なお、図1において、パウチ3がスタンディング形式のパウチである例を示したが、これに限定されず、パウチ3は、ガセット袋や三方袋、四方袋等の平袋であっても良い。
パウチ3に用いる主面シート5a、5b及び底面シート9としては、以下に示すような層構成を有する積層体を用いることができる。
PET/DL/AL/DL/ON/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
PET/DL/ON/DL/AL/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
蒸着PET/DL/ON/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
PET/DL/蒸着ON/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
蒸着PET/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
コーティングPET/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
蒸着ON/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
PET/DL/蒸着PET/DL/ON/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
PBT/DL/AL/DL/CPP又はLLDPE(内容物側)
なお、「PET」はポリエチレンテレフタレート、「AL」はアルミニウム箔、「DL」はドライラミネーション法による接着剤層、「ON」はナイロン、「CPP」は未延伸ポリプロピレンフィルム、「LLDPE」は直鎖状低密度ポリエチレン、「蒸着PET」は酸化珪素又は酸化アルミを蒸着したPET、「蒸着ON」は酸化珪素又は酸化アルミを蒸着したON、「コーティングPET」はPVA(ポリビニルアルコール)やPVDC(ポリ塩化ビニリデン)などのバリア基材をコーティングしたPET、「PBT」は、ポリブチレンテレフタレートを意味する。
次に、スパウト10について説明する。スパウト10は、中空の円筒形状を有するとともに外面に雄ねじ14が形成された円筒部11と、円筒部11の外周面に設けられたフランジ部12と、フランジ部12の下方に設けられ、パウチ3の一対の主面シート5a、5bが溶着される溶着部13とを有している。これら円筒部11、フランジ部12及び溶着部13は、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等の合成樹脂により一体に成形されている。また、スパウト10は、例えば熱可塑性樹脂を用いた射出成形法によって作製されても良い。なお、スパウト10を成形する樹脂としては、上述した各種樹脂をブレンドして用いても良く、バイオマス由来成分を含む樹脂を用いても良い。
スパウト10には平面視略円形状の貫通孔15が形成されている。この貫通孔15は、スパウト10の軸線方向に沿って上下に延びている。貫通孔15は、パウチ3の内部と連通しており、この貫通孔15を介してパウチ3に収容された内容物が外部に注出される。
円筒部11の外面には、キャップ20の内周面に設けられた後述する雌ねじ26(図4等参照)と螺合する雄ねじ14が設けられている。この雄ねじ14は、一条ねじ又は多条のねじからなっていても良い。
雄ねじ14とフランジ部12との間には、円周凸部16が形成されている。この円周凸部16とフランジ部12との間には、キャップ20の後述するバンド部30が収容されるようになっている。
また、円周凸部16とフランジ部12との間には、複数のラチェット部19が径方向外側に向けて突出している。ラチェット部19は、キャップ付き容器1を開栓する際、後述するバンド部30の突出部32(図3等参照)が当接してバンド部30の回転を抑制するものである。図示された例においては、2つのラチェット部19が設けられている。なお、ラチェット部19は、1つ又は3つ以上設けられていても良い。
フランジ部12は、円筒部11の下部に設けられている。このフランジ部12は、円筒部11の外面から径方向外側に向けて延びている。
キャップ
次に、図2乃至図7を参照して、キャップ20について説明する。キャップ20は、容器本体2に装着されて、キャップ付き容器1内の内容物を密封するものである。キャップ20は、容器本体2に対して着脱可能となっている。
図2乃至図4に示すように、キャップ20は、天部21と、内筒部22と、外筒部23と、バンド部30と、複数のリブ40とを備えている。これら天部21、内筒部22、外筒部23、バンド部30及びリブ40は、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等の合成樹脂により一体に成形されている。また、キャップ20は、例えば熱可塑性樹脂を用いた射出成形法によって作製されても良い。なお、キャップ20を成形する樹脂としては、上述した各種樹脂をブレンドして用いても良く、バイオマス由来成分を含む樹脂を用いても良い。
天部21は、平面視略円形状を有している。図4に示すように、天部21の下面であって内筒部22の径方向内側には、円筒状の内側リング24が形成されている。この内側リング24は、スパウト10の円筒部11の内面に接触するように構成されている。また、天部21の下面であって内側リング24の径方向外側には、円環状のコンタクトリング25が形成されている。このコンタクトリング25は、スパウト10の円筒部11の上面に接触ように構成されている。このように、内側リング24とコンタクトリング25とによって、キャップ付き容器1の気密性を高めることができるようになっている。
図4に示すように、内筒部22は、天部21から延びている。すなわち、内筒部22は、天部21から垂下している。この内筒部22は、小径部22aと、小径部22aの下方に設けられた拡径部22bと、拡径部22bの下方に設けられた大径部22cとを有している。小径部22a及び大径部22cは、それぞれ、略円筒形状を有している。大径部22cの外径は、小径部22aの外径よりも大きくなっている。また、拡径部22bは、下方に向かうにつれて、徐々に外径が大きくなる形状を有している。このような内筒部22の内面には、スパウト10の雄ねじ14に螺合する雌ねじ26が形成されている。この雌ねじ26は、一条ねじ又は多条のねじからなっていても良い。
図2乃至図6に示すように、外筒部23は、内筒部22の径方向外側に位置している。この外筒部23は、肩部23aと、肩部23aの下方に設けられた第1筒部23bと、第1筒部23bの下方に設けられた第2筒部23cとを有している。肩部23aは、下方に向かうにつれて、徐々に外径が大きくなる状を有している。第1筒部23b及び第2筒部23cは、それぞれ、略八角形筒形状を有している。第1筒部23b及び第2筒部23cは、下方に向かうにつれて、徐々に幅(径方向距離)が大きくなる形状を有している。このような外筒部23の外面には、キャップ20を手で握ったときの滑り止めとしての機能をもつ複数のローレット27が形成されている。各ローレット27は、外筒部23から径方向外側に突出するとともに、外筒部23の上下方向(スパウト10の軸線方向)に平行に延びている。
バンド部30は、内筒部22と外筒部23との間に設けられている。バンド部30は、リング状のピルファーバンドからなり、開栓の際に、円周方向の一部が破断するタイプのピルファーバンドからなる。
バンド部30は、内筒部22及び外筒部23に、リブ40を介して連結されている。また、バンド部30は、内筒部22及び外筒部23のいずれにも、直接連結されていない。そして、径方向において、バンド部30と、内筒部22及び外筒部23との間には隙間が形成されている。なお、バンド部30の詳細は、後述する。
各々のリブ40は、内筒部22、バンド部30及び外筒部23を互いに連結している。各々のリブ40は、径方向に沿って延びており、内筒部22と外筒部23との間に設けられている。リブ40は、板状に形成されている。本実施の形態においては、リブ40は内筒部22の外面から外筒部23の内面まで延びている。図示された例においては、4つのリブ40が設けられている。各々のリブ40は、周方向に沿って、等間隔に配置されている。なお、リブ40の個数は、2つ、3つ又は5つ以上であっても良い。
次に、図5乃至図7を参照して、バンド部30の詳細について説明する。
図5乃至図7に示すように、バンド部30は、周囲の部分よりも薄肉化された切断部31と、径方向内側に突出する突出部32と、周囲の部分よりも薄肉化された変形部33とを有している。
このうち切断部31は、下方から薄肉化されており、容易に破断可能になっている。そして、切断部31が破断されているかどうかを確認することにより、キャップ20の不正な開栓が生じていたかどうかを判断することができる。切断部31の厚みT1(上下方向距離、図2参照)は、例えば、0.2mm以上0.5mm以下であっても良い。切断部31の厚みT1が0.2mm以上であることにより、バンド部30の成形性を向上できる。また、厚みT1が0.2mm以上であることにより、切断部31が意図せずに切断されることを抑制できる。切断部31の厚みT1が0.5mm以下であることにより、切断部31を切断しやすくできる。
図示された例においては、4つの切断部31が設けられている。各々の切断部31は、周方向に沿って、等間隔に配置されている。なお、切断部31の個数は、2つ、3つ又は5つ以上であっても良い。
突出部32は、キャップ付き容器1を初期開栓する際、スパウト10のラチェット部19に当接してバンド部30の回転を抑制する部分である。このように、バンド部30から径方向内側に突出する突出部32が設けられていることにより、切断部31を確実に破断させることができる。図示された例においては、4つの突出部32が設けられている。各々の突出部32は、周方向に沿って、等間隔に配置されている。なお、突出部32の個数は、2つ、3つ又は5つ以上であっても良い。
変形部33は、変形することにより、バンド部30の形状を変形させるための部分である。変形部33の厚みT2(上下方向距離、図2参照)は、切断部31の厚みT1よりも厚くなっていても良い。これにより、変形部33を切断させることなく、上述した切断部31を切断させることができる。
変形部33の厚みT2(上下方向距離、図2参照)は、例えば、0.4mm以上0.8mm以下であっても良い。変形部33の厚みT2が0.4mm以上であることにより、変形部33が切断されることを効果的に抑制できる。変形部33の厚みT2が0.8mm以下であることにより、変形部33を変形させやすくできる。
図示された例においては、4つの変形部33が設けられている。各々の変形部33は、周方向に沿って、等間隔に配置されている。なお、変形部33の個数は、2つ、3つ又は5つ以上であっても良い。
ここで、リブ40同士の間において、変形部33、突出部32及び切断部31は、キャップ20の開栓方向d(図6の時計回り方向、図7の反時計回り方向)に沿って、この順に配置されている。これにより、キャップ20を回転させた際に、バンド部30に対して加えられる回転力を、変形部33ではなく、切断部31に効果的に作用させることができる。このため、切断部31を容易に切断できるとともに、変形部33が切断されることを抑制できる。
リブ40同士の間において、突出部32から切断部31までの開栓方向に沿った長さL1は、変形部33から突出部32までの開栓方向dに沿った長さL2よりも、短くなっていても良い。これにより、キャップ20を回転させた際に、バンド部30に対して加えられる回転力を、切断部31に更に効果的に作用させることができる。また、切断部31が切断された後のバンド部30の変形量を大きくできる。
次に、本実施の形態による作用について説明する。ここでは、キャップ付き容器1の製造方法の開栓方法について、図8(a)-(c)により説明する。
まず、キャップ20を準備する。キャップ20は、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法により作製する。また、キャップ20を準備することと並行して、容器本体2を準備する。
次に、図8(a)に示すように、キャップ20を容器本体2に装着する。このようにして、キャップ付き容器1が得られる。
使用者がキャップ付き容器1を使用する際には、使用者はキャップ20を開栓方向d(図8(a)の反時計回り方向)に回転させる。この際、キャップ20のバンド部30の突出部32が、スパウト10のラチェット部19に当接する。これにより、バンド部30の回転が抑制される。一方、バンド部30は、リブ40を介して、キャップ20の内筒部22及び外筒部23に連結されている。このため、キャップ20を開栓方向dに回転させることにより、内筒部22及び外筒部23は、バンド部30に対して回転力を加える。そして、内筒部22及び外筒部23がバンド部30に対して回転することにより、切断部31がねじ切られる。これにより、図8(b)-(c)に示すように、切断部31が切断される。また、このとき、変形部33が変形することにより、バンド部30は、切断部31が切断される前と比較して、径方向外側に広がるようになる(図8(b)参照)。また、変形部33が変形することにより、バンド部30は、変形部33から垂れ下がるようになる(図8(c)参照)。このため、使用者は、キャップ付き容器1が開栓されたことを容易に判断できる。
以上のように本実施の形態によれば、キャップ20が、天部21と、天部21から延びる内筒部22と、内筒部22の径方向外側に位置する外筒部23と、内筒部22と外筒部23との間に設けられたバンド部30と、内筒部22、バンド部30及び外筒部23を互いに連結する複数のリブ40とを備えている。このように、キャップ20が内筒部22と外筒部23とを備えていることにより、キャップ20の外径を大きくできる。これにより、使用者が、キャップ20を掴みやすくできる。このため、キャップ付き容器1を容易に開栓できる。
また、バンド部30が、周囲の部分よりも薄肉化された切断部31と、径方向内側に突出する突出部32と、周囲の部分よりも薄肉化された変形部33とを有している。さらに、リブ40同士の間において、変形部33、突出部32及び切断部31が、キャップ20の開栓方向に沿って、この順に配置されている。これにより、キャップ20を回転させた際に、バンド部30に対して加えられる回転力を、変形部33ではなく、切断部31に効果的に作用させることができる。このため、切断部31を容易に切断できる。この結果、使用者は、キャップ付き容器1が開栓されたことを判断できる。このため、内容物の改ざん防止を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、リブ40同士の間において、突出部32から切断部31までの開栓方向に沿った長さL1が、変形部33から突出部32までの開栓方向に沿った長さL2よりも、短くなっている。これにより、キャップ20を回転させた際に、バンド部30に対して加えられる回転力を、切断部31に更に効果的に作用させることができる。このため、キャップ20を回転させた際に、切断部31を容易に切断できるとともに、変形部33が切断されることを抑制できる。また、長さL1が長さL2よりも短くなっていることにより、切断部31が切断された後のバンド部30の変形量を大きくできる。
また、本実施の形態によれば、バンド部30が、内筒部22及び外筒部23のいずれにも、直接連結されていない。これにより、切断部31が切断された後のバンド部30の変形量を更に大きくできる。すなわち、バンド部30が内筒部22及び外筒部23のいずれにも直接連結されていないため、切断部31が切断された後、リブ40同士の間において、変形部33から切断部31までの部分が、内筒部22及び外筒部23のいずれにも直接連結されないようになる。このため、リブ40同士の間において、変形部33から切断部31までの部分が、変形部33から径方向外側に大きく広がるとともに、変形部33から大きく垂れ下がるように変形する。この結果、使用者は、キャップ付き容器1が開栓されたことを更に容易に判断できる。
さらに、本実施の形態によれば、変形部33の厚みT2は、切断部31の厚みT1よりも厚くなっている。これにより、変形部33を切断させることなく、上述した切断部31を切断させることができる。
なお、上述した本実施の形態において、外筒部23の第1筒部23b及び第2筒部23cが、それぞれ、略八角形筒形状を有している例について説明したが、これに限られない。例えば、図9乃至図11に示すように、外筒部23の第1筒部23b及び第2筒部23cが、それぞれ、略円筒形状を有していても良い。
また、図9乃至図11に示すように、各々のリブ40は、周方向に沿って、等間隔に配置されていなくても良い。さらに、バンド部30の切断部31、突出部32及び変形部33の個数が、それぞれ2つずつであっても良い。この場合においても、リブ40同士の間において、変形部33、突出部32及び切断部31が、キャップ20の開栓方向に沿って、この順に配置されていることにより、キャップ20を回転させた際に、バンド部30に対して加えられる回転力を、変形部33ではなく、切断部31に効果的に作用させることができる。このため、使用者は、キャップ付き容器1が開栓されたことを判断でき、内容物の改ざん防止を図ることができる。
また、上述した本実施の形態において、容器本体2が、パウチ3と、パウチ3に装着されたスパウト10とを有している例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、容器本体が、PETボトル等の容器であっても良い。
さらに、上述した本実施の形態において、キャップ20が金型80を用いて作製される例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、キャップ20が、3Dプリンターを用いて作製されても良い。
上記実施の形態及び各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
1 キャップ付き容器
2 容器本体
20 キャップ
21 天部
22 内筒部
23 外筒部
30 バンド部
31 切断部
32 突出部
33 変形部
40 リブ

Claims (5)

  1. キャップであって、
    天部と、
    前記天部から延びる内筒部と、
    前記内筒部の径方向外側に位置する外筒部と、
    前記内筒部と前記外筒部との間に設けられたバンド部と、
    前記内筒部、前記バンド部及び前記外筒部を互いに連結する複数のリブとを備え、
    前記バンド部は、周囲の部分よりも薄肉化された切断部と、径方向内側に突出する突出部と、周囲の部分よりも薄肉化された変形部とを有し、
    前記リブ同士の間において、前記変形部、前記突出部及び前記切断部は、前記キャップの開栓方向に沿って、この順に配置されている、キャップ。
  2. 前記リブ同士の間において、前記突出部から前記切断部までの前記開栓方向に沿った長さは、前記変形部から前記突出部までの前記開栓方向に沿った長さよりも、短い、請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記バンド部は、前記内筒部及び前記外筒部のいずれにも、直接連結されていない、請求項1に記載のキャップ。
  4. 前記変形部の厚みは、前記切断部の厚みよりも厚い、請求項1に記載のキャップ。
  5. 容器本体と、
    前記容器本体に装着された、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャップとを備える、キャップ付き容器。
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