JP2017114546A - 注出口組合体、及び注出口組合体付容器 - Google Patents

注出口組合体、及び注出口組合体付容器 Download PDF

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克巳 亀田
金野 誠
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【課題】初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体、及び注出口組合体付容器を提供する。【解決手段】おねじ12が形成された注出口本体10と、おねじ12とかみ合うめねじ34が形成された外周壁31と、天面32とを有する有頂筒状のキャップ30と、上下方向に移動するスライド部材50と、を備え、注出口本体10は、薄肉部17を介して内周面と連結し、下方の側を封止する閉塞部18を有し、キャップ30は、天面32から延び、外周面に段部38が形成され、スライド部材50の内部に挿入される中央筒体37を有し、スライド部材50は、注出口本体10の本体ガイド部20と係合して開封方向への回転が規制されるガイド部53と、内周面に案内リブ54とを有し、開封時に、スライド部材50は、案内リブ54が段部38に摺接して下方へ移動され、下端の突き刺し部51が閉塞部18を押し下げることで、薄肉部17が破断されるように構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、容器に取り付けられる注出口組合体、及び注出口組合体付容器に関し、より詳細には、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体、及び注出口組合体付容器に関する。
内容物を収容する容器に取り付けられる注出口部材として、注出口本体と、キャップと、スライド部材と、開口を封止するシールフィルムとを備え、開封時にスライド部材によってシールフィルムを突き刺して開封がなされる注出口組合体が知られている。このような注出口組合体は、開口がシールフィルムによって封止されるので、初期開封されるまでは容器の密封性を高く保つことが可能であり、紙容器やプラスチック容器等に広く用いられている。
特許文献1には、破断可能なフィルムで封止された液体用紙容器の注出孔に突設される注出口具と、注出口具の内側に上下移動可能に内設される下端に欠刃部分を有し複数の開封刃を備える開封中栓と、開封中栓を移動させる内筒部を有し、注出口具を覆うように挿着されるキャップとからなる注出口栓であって、フィルムの開封中栓による円形状の破断部分の直径に対する開封中栓の容器内への押し出し最大長の比が、0.65より大きく、且つ、開封中栓の下端に備える複数の開封刃の先端が全て同一平面上にあることを特徴とする液体用紙容器の注出口栓が開示されている。
また、特許文献2には、液体容器の注出孔に取着され液体容器の内方に臨む下縁開口を破断容易なフィルムで封止した注出口具と、注出口具の円筒部に上下移動可能に挿入され下縁にフィルムと対峙する刃部を備えた略円筒状の開封刃と、円筒部を覆って回転可能に取着されたキャップとからなり、キャップは開封刃内に挿入する筒体を有し、この筒体と開封刃との対向面部のうち、一方に上縁側から下縁側に亘ってキャップの開回転方向に上り勾配で傾斜した案内斜面部を備え、他方に案内斜面部に摺接する摺接体を有して、キャップの開回転時に開封刃を降下可能に設けたことを特徴とする液体容器用注出栓が開示されている。
実開平5−77052号公報 特開平11−222231号公報
特許文献1の注出口栓によれば、容器開封時の開封中栓によるフィルムの破断時に開封音が発生し、感覚的な切れ味と満足感が向上され、さらに、注出口栓を取り付ける時に開封中栓の方向の規制がなく、生産性が改善されるとされている。
また、特許文献2の液体容器用注出栓によれば、開封の際には、注出口具、開封刃、フィルムなどに触れることがなく衛生的であり、また、注出口具にフィルムが予め取着されているので、容器の内方から注出口具を取り付けることができ、注出口具周りの容器の外観を損なうことがないとされている。
ここで、特許文献1の注出口栓は、容器に形成された開口を別部材である破断可能なフィルムで閉塞し、このフィルムを開封中栓によって破断させて開封する構成である。また、特許文献2の液体容器用注出栓は、注出口具の下縁開口を別部材である破断容易なフィルムで閉塞し、このフィルムを開封刃によって破断させて開封する構成である。つまり、特許文献1及び特許文献2は、いずれも別部材としてのフィルムを有するので、注出口組合体や注出口組合体付容器を作製する際にこのフィルムを取り付ける工程が必要であり、注出口組合体及び注出口組合体付容器の生産性が悪い。
そこで本発明の目的は、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体、及び注出口組合体付容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、容器に取り付けられる注出口組合体であって、
外周面におねじと前記容器に接合される取り付け部とが形成された上下に延びる筒状の注出口本体と、
前記おねじとかみ合うめねじが内周面に形成された筒状の外周壁と、前記外周壁の上端を閉塞する天面とを有し、前記注出口本体に取り付けられて前記注出口本体の上端を閉塞する有頂筒状のキャップと、
前記注出口本体の内周面の側で、上下方向に移動する筒状のスライド部材とを備え、
前記注出口本体は、破断可能な薄肉部を介して内周面と連結し、前記スライド部材よりも下方の側を封止する閉塞部と、
前記閉塞部よりも上方の側の内周面に内方へ突出して上下方向に延びる本体ガイド部とを有し、
前記キャップは、前記天面から下方に延び、外周面に外方へ突出する第1案内部が形成され、前記スライド部材の内部に挿入される筒状の中央筒体を有し、
前記スライド部材は、下端に前記閉塞部と対向する突き刺し部と、
外周面から外方へ突出し、前記本体ガイド部と係合して前記注出口本体に対する開封方向への回転が規制されるガイド部と、
内周面から内方へ突出する第2案内部とを有し、
前記キャップが開封方向に回転された際に、前記スライド部材は、前記第2案内部が前記第1案内部に摺接して前記注出口本体に対して下方へ移動され、前記突き刺し部が前記閉塞部を押し下げることで、前記薄肉部が破断されるように構成されることを特徴とする。
更に、前記注出口本体は、内周面から内方に突出して周方向に延び、前記キャップが開封方向に回転されて前記スライド部材の移動が完了した際に、前記ガイド部と係合して前記注出口本体に対する前記スライド部材の上方への移動が規制される本体係合部を有することを特徴とする。
更に、前記突き刺し部は、下方に向かって先細り形状であり、先端に前記閉塞部の上面と平行な突き刺し頂部を有することを特徴とする。
更に、前記薄肉部は、突起を有し、前記突起は、薄肉部の径方向の幅を部分的に狭くするように形成されることを特徴とする。
更に、前記突起は、前記薄肉部の前記閉塞部の側の端及び前記注出口本体の側の端のいずれか一方を起点に他方に向かって先細り形状であることを特徴とする。
更に、前記突起は、前記突き刺し部に対応して配置されることを特徴とする。
更に、前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面から外方に突出し、下側の面が開封方向に向かって上方へ傾斜した段部であり、
前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面から内方に突出し、開封方向に向かって上方へ延びる案内リブであることを特徴とする。
更に、前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面に形成され、前記注出口本体の前記おねじの巻方向と同じ巻方向のおねじであり、
前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面に形成され、前記中央筒体の前記おねじとかみ合うめねじであることを特徴とする。
更に、本発明に係る注出口組合体付容器は、上述されたいずれかの注出口組合体を備えることを特徴とする。
本発明によれば、容器に取り付けられる注出口組合体であって、外周面におねじと前記容器に接合される取り付け部とが形成された上下に延びる筒状の注出口本体と、前記おねじとかみ合うめねじが内周面に形成された筒状の外周壁と、前記外周壁の上端を閉塞する天面とを有し、前記注出口本体に取り付けられて前記注出口本体の上端を閉塞する有頂筒状のキャップと、前記注出口本体の内周面の側で、上下方向に移動する筒状のスライド部材とを備え、前記注出口本体は、破断可能な薄肉部を介して内周面と連結し、前記スライド部材よりも下方の側を封止する閉塞部と、前記閉塞部よりも上方の側の内周面に内方へ突出して上下方向に延びる本体ガイド部とを有し、前記キャップは、前記天面から下方に延び、外周面に外方へ突出する第1案内部が形成され、前記スライド部材の内部に挿入される筒状の中央筒体を有し、前記スライド部材は、下端に前記閉塞部と対向する突き刺し部と、外周面から外方へ突出し、前記本体ガイド部と係合して前記注出口本体に対する開封方向への回転が規制されるガイド部と、内周面から内方へ突出する第2案内部とを有し、前記キャップが開封方向に回転された際に、前記スライド部材は、前記第2案内部が前記第1案内部に摺接して前記注出口本体に対して下方へ移動され、前記突き刺し部が前記閉塞部を押し下げることで、前記薄肉部が破断されるように構成されるので、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。
更に、前記注出口本体は、内周面から内方に突出して周方向に延び、前記キャップが開封方向に回転されて前記スライド部材の移動が完了した際に、前記ガイド部と係合して前記注出口本体に対する前記スライド部材の上方への移動が規制される本体係合部を有する構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。また、注出性が良好となる。
更に、前記突き刺し部は、下方に向かって先細り形状であり、先端に前記閉塞部の上面と平行な突き刺し頂部を有する構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。また、開封性が良好となる。
更に、前記薄肉部は、突起を有し、前記突起は、薄肉部の径方向の幅を部分的に狭くするように形成される構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。また、開封性が良好となる。
更に、前記突起は、前記薄肉部の前記閉塞部の側の端及び前記注出口本体の側の端のいずれか一方を起点に他方に向かって先細り形状である構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。また、開封性が更に良好となる。
更に、前記突起は、前記突き刺し部に対応して配置される構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。また、開封性が更に良好となる。
更に、前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面から外方に突出し、下側の面が開封方向に向かって上方へ傾斜した段部であり、前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面から内方に突出し、開封方向に向かって上方へ延びる案内リブである構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。
更に、前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面に形成され、前記注出口本体の前記おねじの巻方向と同じ巻方向のおねじであり、前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面に形成され、前記中央筒体の前記おねじとかみ合うめねじである構成によれば、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体を提供することができる。
更に、本発明によれば、上述されたいずれかの注出口組合体を備える注出口組合体付容器であるので、初期密封性が高く、生産性に優れた注出口組合体付容器を提供することができる。
本実施形態に係る注出口組合体の一例が示された正面図である。 図1の注出口組合体の平面図である。 図1の注出口組合体の底面図である。 図2のIV−IV線部分断面図である。 図4の薄肉部周辺の拡大図である。 図1の注出口組合体の注出口本体の平面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図1の注出口組合体のキャップの底面図である。 図8のIX−IX線部分断面図である。 図1の注出口組合体のスライド部材の底面図である。 図10のスライド部材のXI方向矢視図である。 本実施形態に係る注出口組合体を備える注出口組合体付容器の一例が示された要部断面図である。 本体ガイド部にガイド部が係合した状態が示された平面図である。 スライド部材の移動完了時の状態が示された要部断面図である。 スライド部材の移動完了時の状態が示された要部断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本実施形態に係る注出口組合体について詳細に説明する。図1は本実施形態に係る注出口組合体1の一例が示された正面図であり、図2は図1の注出口組合体1の平面図であり、図3は図1の注出口組合体1の底面図であり、図4は図2のIV−IV線部分断面図であり、図5は図4の薄肉部17周辺の拡大図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1における後述する有頂筒状のキャップ30側を上とし、後述する注出口本体10の取り付け部としてのフランジ13側を下とする。また、図2におけるIV−IV線は、有頂筒状のキャップ30の中心を通る直線であり、図4は注出口組合体1の鉛直部分断面図である。そして、図4においては、後述するキャップ30の中央筒体37以外が断面として示されている。また、図2におけるXV−XV線は、有頂筒状のキャップ30の中心を通り、IV−IV線と直交する直線である。また、図1、図2、図4には、キャップ30の閉栓方向d1及び開封方向d2が矢印で示されている。
図1〜図4に示されるように、本実施形態に係る注出口組合体1は、下端部に取り付け部としてのフランジ13を有する円筒状の注出口本体10と、注出口本体10の上端を閉塞する有頂筒状のキャップ30と、注出口本体10の内周面の側である内部に収容される円筒状のスライド部材50とを備える。注出口本体10は、破断可能な薄肉部17を介して内周面と連結し、スライド部材50よりも下方の側を閉塞する閉塞部18を有する。キャップ30は、スライド部材50の内部に挿入される中央筒体37を有する。そして、詳細については後述するが、注出口組合体1は、キャップ30が開封方向へ回転されることで、スライド部材50が注出口本体10に対して下方へ移動し、薄肉部17が破断されて初期開封がなされるように構成されている。
円筒状の注出口本体10は、図4〜図7に示されるように、中身の注出口、及び飲み口であって、上端に円形の開口11を有するとともに、外周面におねじ12を有する。ここで、図6は図1の注出口組合体1の注出口本体10の平面図であり、図7は図6のVII−VII線断面図である。なお、図6におけるVII−VII線は、円筒状の注出口本体10の軸を通る直線であり、図6は図4と同様の断面が示された注出口本体10の鉛直断面図である。また、図6には、キャップ30の閉栓方向d1及び開封方向d2が矢印で示されている。おねじ12は、キャップ30のめねじ34とかみ合うものであり、キャップ30は、このねじのかみ合いによって、注出口本体10に緩みなく取り付けられる。おねじ12は、右ねじであり、平面視において時計回りの回転方向がキャップ30の閉栓方向d1であり、反時計回りの方向が開封方向d2である。なお、おねじ12とめねじ34は、キャップ30が注出口本体10に緩みなく取り付けられる形状であれば良く、その形状は、一条ねじであっても良く、二条ねじや三条ねじ等の多条ねじであっても良い。また、平面視において、おねじ12の一端から他方の端までの間を周回する角度である巻き角度についても適宜設計でき、キャップ30のめねじ34も同様である。
注出口本体10は、下端部に外周面から外方に突出し、平面視の外形が略円形である板状のフランジ13を有する。フランジ13は、肉厚が上方へ向けて厚く形成されたフランジ基部14を有し、このフランジ基部14を介して注出口本体10に連結されている。つまり、フランジ13は、フランジ基部14によって注出口本体10との連結部の強度が向上されている。フランジ基部14は、平面視の外形が略円形であり、後述する容器に形成される孔に対応した形状に形成されている。フランジ基部14の外縁には、外方へ突出した4つの爪部15が形成されている。爪部15は、フランジ13の上面と所定の間隔を有し、平面視において周方向に略等間隔に配置されている。また、フランジ基部14は、下面の側が全周にわたって上方へ切り欠かれた円筒状の切り欠き部16を有する。フランジ基部14は、この切り欠き部16によって、所定の肉厚よりも厚くなる部位が形成されないように構成されており、射出成形性が向上されている。
なお、取り付け部としてのフランジ13は注出口組合体1の容器への接合に用いられるものであり、その形状は上述の形状に限定されるものではなく、注出口組合体1が取り付けられる容器の形態に応じて適宜設計できる。
注出口本体10の下端は、薄肉部17を介して内周面に連結する円板状の閉塞部18が形成されている。より詳細には、円板状の閉塞部18は、その外縁が周回状の薄肉部17を介して、注出口本体10の内周面に連結されている。閉塞部18は、注出口本体10の下端の開口に対応した形状である。そして、円筒状の注出口本体10は、閉塞部18によって下端の開口が封止されるように構成され、薄肉部17が破断することによって露出する開口を介して中身が上端の開口11から注出可能となる。
薄肉部17は、注出口本体10の下端の開口と略同径で形成される。薄肉部17は、図7に示すように、断面視において、下方の側が略V字状に切り欠かれて、上下方向におけるその肉厚が薄くなるように形成されている。つまり、薄肉部17は、径方向において外方及び内方の側に肉厚が徐々に薄くなる薄肉縁部17a,17bと、外方及び内方の側の薄肉縁部17a,17bの間に位置する薄肉中央部17cとを有する。そして、この肉厚が薄く形成された薄肉部17は、初期開封時に肉薄中央部17cが破断可能に構成されている。
なお、閉塞部18は、薄肉部17を介して注出口本体10の内周面に連結し、注出口本体10のスライド部材50よりも下方の側を封止するとともに、初期開封時には薄肉部17が破断可能な構成であれば良い。例えば、薄肉部17は、断面視において、上方の側が略V字状に切り欠かれて、上下方向におけるその肉厚が薄くなるように形成されても良い。また、薄肉部17は、径方向において外方及び内方の側に肉厚が徐々に薄くなる薄肉縁部17a,17bを備えない構成であっても良い。つまり、薄肉部17は、薄肉中央部17cのみから形成される構成であっても良い。また、閉塞部18は、スライド部材50よりも下方の側に位置していれば良い。しかしながら、注出口組合体1の初期開封性や生産性等の観点から、閉塞部18は、注出口本体10の下端に形成されることが好ましい。
ここで、閉塞部18の下面は、フランジ13の下面よりわずかに上方に位置していることが好ましい。このような構成にすることで、容器に接合される前の状態において、フランジ13の下面を接地面として載置しても、薄肉部17には力が作用せず、薄肉部17の破断や損傷が生じることがなく、製造時や搬送時の使い勝手が良い。
薄肉部17は、下面の側に、閉塞部18の側の端から径方向の外方へ、つまり注出口本体10の側の端へ向かって先細り形状の4つの突起19を有する(図3参照)。薄肉部17は、この突起19によって薄肉中央部17cの径方向の幅が部分的に狭められている。突起19が形成された箇所の薄肉中央部17cは、厚さが他の部位よりも厚く、剛性が向上されている。突起19は、周方向に略等間隔に配置されており、後述するスライド部材50の有する突き刺し部51に対応して形成される。なお、突起19は、薄肉部17における薄肉中央部17cの径方向の幅を部分的に狭くするように形成されていれば良く、例えば、薄肉部17の注出口本体10の側の端から径方向の内方である閉塞部18の側の端へ向かって延びて形成されても良い。また、薄肉部17は突起19を備えない構成であっても良い。しかしながら、注出口組合体1の初期開封性の観点から、薄肉部17は、周方向において、スライド部材50の有する突き刺し部51に対応した位置に突起19を有することが好ましい。更に、突起19は、薄肉部17の閉塞部18の側の端及び注出口本体10の側の端のいずれか一方を起点に他方に向かって先細り形状であることが好ましい。
また、注出口本体10は、内周面から内方へ向けて突出する4つの本体ガイド部20を有する。本体ガイド部20は、後述するスライド部材50の有するガイド部53に対応して形成される。本体ガイド部20は、周方向に略等間隔で配置されており、注出口本体10の上部から薄肉部17まで延びている。より詳細には、本体ガイド部20の下端は、薄肉部17の外周の側の肉厚が徐々に薄くなる薄肉縁部17aと接続している。また、平面視において、本体ガイド部20の先端である内方の側の端は、薄肉縁部17aの内周の側の縁に位置しており、本体ガイド部20は薄肉中央部17cと接続していない。
本体ガイド部20の開封方向の側の端面と注出口本体10の内周面(本体ガイド部20の開封方向の側の端面と注出口本体10の内周面との接合部を通り、注出口本体10の内周面に接する面)とのなす角は鈍角である。一方、本体ガイド部20の閉栓方向の側の端面と注出口本体10の内周面(本体ガイド部20の閉栓方向の側の端面と注出口本体10の内周面との接合部を通り、注出口本体10の内周面に接する面)とのなす角は略直角である。なお、本体ガイド部20は、後述するスライド部材50が注出口本体10の内部で閉栓方向に回転する際には、スライド部材50の有するガイド部53と係合することがなく、スライド部材50が開封方向に回転する際には、ガイド部53と係合してスライド部材50の開封方向の回転が規制される構成であれば良く、その形状や構成は特に限定されるものではない。
また、注出口本体10は、内周面から内方へ向けて突出し、周方向に延びる本体係合部21を有する。本体係合部21の先端である内方の側の端は、本体ガイド部20の内方の側の端より外方に位置している。本体係合部21は、上下方向において閉塞部18の上面から所定の間隔を有して位置する。この間隔は、後述するスライド部材50のガイド部53の上下方向の幅に対応する。
また、注出口本体10は、おねじ12の下方に、外周面から外方へ突出する環状のカブラ22を有する。カブラ22は、フランジ基部14の上面から所定の間隔を有して位置する。そして、カブラ22とフランジ基部14との間には、外周面から外方へ向けて突出する4つのラチェット突起23が形成される。ラチェット突起23は、後述するキャップ30に連結されたバンド33が有するラチェット爪41に対応して形成される。
ラチェット突起23の開封方向の側の端面と注出口本体10の外周面(ラチェット突起23の開封方向の側の端面と注出口本体10の外周面との接合部を通り、注出口本体10の外周面に接する面)とのなす角は鈍角である。一方、ラチェット突起23の閉栓方向の側の端面と注出口本体10の外周面(ラチェット突起23の閉栓方向の側の端面と注出口本体10の外周面との接合部を通り、注出口本体10の外周面に接する面)とのなす角は鋭角である。なお、ラチェット突起23は、後述するキャップ30に連結されたバンド33が注出口本体10に対して閉栓方向に回転する際には、バンド33の有するラチェット爪41と係合することがなく、バンド33が開封方向に回転する際には、ラチェット爪41と係合してバンド33の開封方向の回転が規制される構成であれば良く、その形状や構成は特に限定されるものではない。
キャップ30は、図4、図8、図9に示されるように、上下方向に延びた円筒状の外壁部31と、外壁部31の上端を閉塞する円板状の天面32とを有し、有頂円筒状に形成される。また、キャップ30の下方には、円筒状のバンド33が連結されている。ここで、図8は図1の注出口組合体1のキャップ30の底面図であり、図9は図8のIX−IX線断面図である。なお、図8におけるIX−IX線は、円筒状の外壁部31の軸を通る直線であり、図8は図4と同様の断面が示されたキャップ30の鉛直断面図である。また、図8、図9には、キャップ30の閉栓方向d1及び開封方向d2が矢印で示されている。
外壁部31の内周面には、注出口本体10のおねじ12とかみ合うめねじ34が形成される。キャップ30は、めねじ34とおねじ12とのかみ合いによって、注出口本体10に緩みなく取り付けられる。なお、キャップ30は、連結されたバンド33と一体的に注出口本体10に取り付けられる。
外壁部31の外周面には、上下方向に延びる複数のリブからなるローレット35が形成される。キャップ30がローレット35を備えることにより、キャップ30を注出口本体10に着脱する際に指が滑りにくくなり、着脱動作が容易となる。ローレット35は、キャップ30を注出口本体10に着脱する際の滑り止めとして機能する形状であれば良い。なお、滑り止めの構成としては、ローレット35に替わって、外壁部31の外周面の表面粗さを粗くして形成されるシボを設ける構成であっても良い。
天面32は、内側面から下方へ延びる環状のインナーリング36と、内側面から下方へ延びる円筒状の中央筒体37とを有する。環状のインナーリング36と筒状の中央筒体37は、円筒状の外壁部31と同軸上に形成され、中央筒体37は、インナーリング36の内方の側に位置する。キャップ30は、注出口本体10に取り付けられた際に、天面32とインナーリング36とによって、注出口本体10の開口11を密閉するように構成されている。インナーリング36は、外径が注出口本体10の内径より大であるとともに、先端部の外周面が下方に向かって内方へ傾斜した先細りに形成される。インナーリング36は、キャップ30が注出口本体10に取り付けられた際に、開口11から内部に挿入されて注出口本体10と嵌合する。この時、インナーリング36は、内方へ撓んだ状態となり、外周面が注出口本体10の内周面と密着して開口11を密閉する。
なお、インナーリング36は、注出口本体10の開口11を密閉可能な形状であれば良く、注出口本体10の形状に応じて適宜設計できる。また、注出口本体10の開口11を密閉する構成は、インナーリング36による構成に限定されるものではない。例えば、インナーリング36の外方の側に、天面32の内側面から下方へ突出する環状の閉塞リングを更に設け、キャップ30が注出口本体10に取り付けられた際に、注出口本体10の上端や上部の外周面と密着して開口11を密閉するように構成しても良い。
中央筒体37は、円筒状の外壁部31と同軸の円筒状に形成される。中央筒体37は、キャップ30が注出口本体10に取り付けられた際に、注出口本体10の内部に収容される円筒状のスライド部材50の内部に挿入される。中央筒体37は、外周面から外方へ突出する第1案内部としての2つの段部38を有する。段部38は、後述するスライド部材50が有する第2案内部としての案内リブ54に対応して形成される。段部38の下側の面38aは、開封方向に向かって上方へ傾斜する。そして、段部38は、側面視で、斜辺が開封方向に向かって上方へ傾斜した略直角三角形状に形成される。なお、段部38の下側の面38aの開封方向に対する傾斜方向は、注出口本体10のおねじ12の傾斜方向と同じであるものの、おねじ12よりもその傾斜の角度は大である。
2つの段部38は、それぞれ中央筒体37の外周の略半周面に形成され、底面視で中央筒体37の軸を基準とした点対称に形成される。そして、段部38は、キャップ30が開封方向に回転された際に、スライド部材50の案内リブ54が段部38の下側の面38aに摺接して、スライド部材50が注出口本体10に対して下方へ移動されるように構成されている。
なお、第1案内部としての段部38は、後述するスライド部材50が有する第2案内部としての案内リブ54に対応して形成され、キャップ30が開封方向に回転された際に、案内リブ54が段部38に摺接してスライド部材50が注出口本体10に対して下方へ移動されるように構成されていれば良い。
バンド33は、円筒状の外壁部31と同軸の円筒状に形成され、バンド33の外径は外壁部31の外径と略同一である。バンド33の上端には、内周面から内方へ突出する環状の頂部39が形成される。そして、バンド33は、上端が外壁部31の下端に接続し、下端がバンド33の頂部39に接続する薄肉の連結部材40によって、キャップ30の下方に連結される。
また、バンド33は、内周面から内方へ向けて突出する4つのラチェット爪41を有する。4つのラチェット爪41は、上述した注出口本体10のラチェット突起23にそれぞれ対応して形成される。底面視において、ラチェット爪41の開封方向の側の端面とバンド33の内周面(ラチェット爪41の開封方向の側の端面とバンド33の内周面との接合部を通り、バンド33の内周面に接する面)とのなす角は鋭角であり、ラチェット爪41の閉栓方向の側の端面とバンド33の内周面(ラチェット爪41の閉栓方向の側の端面とバンド33の内周面との接合部を通り、バンド33の内周面に接する面)とのなす角は鈍角である。そして、ラチェット爪41は、バンド33が注出口本体10に対して閉栓方向に回転する際には、注出口本体10の有するラチェット突起23と係合することがなく、バンド33が開封方向に回転する際には、ラチェット突起23と係合してバンド33の開封方向の回転が規制されるように構成されている。
バンド33は、キャップ30が注出口本体10に取り付けられた際には、注出口本体10のカブラ22とフランジ基部14との間に配置される(図4参照)。キャップ30が開封方向に回転されると、ラチェット爪41がラチェット突起23に係合し、バンド33の注出口本体10に対する開封方向への回転が規制される。更に、キャップ30が回転されると、薄肉の連結部材40が破断し、キャップ30とバンド33とが切り離される。そして、バンド33がカブラ22とフランジ基部14との間に残った状態で、キャップ30は注出口本体10から取り外される。このように、キャップ30は、初期開封が行われた否かが一目でわかる不正開封防止機能、いわゆるピルファープルーフ機能を有する。なお、このようなピルファープルーフ機能を奏する構成は上述のバント33に限定されるものではない。キャップ30は、ピルファープルーフ機能を有することが好ましいものの、バンド33を備えなくても構わない。
スライド部材50は、図4、図10、図11に示されるように、上下方向に延びた円筒状に形成され、注出口本体10の内周面の側、かつ閉塞部18より上方に、注出口本体10、キャップ30、及び中央筒体37と同軸上に収容される。なお、スライド部材50は、キャップ30が開封方向に回転された際に、中央筒体37によって、注出口本体10に対して下方へ移動されるように構成されている。ここで、図10は図1の注出口組合体1のスライド部材50の平面図であり、図11は図10のスライド部材50のXI方向矢視図である。また、図10には、注出口本体10に収容された状態におけるキャップ30の閉栓方向d1及び開封方向d2が矢印で示されている。
図5に示されるように、スライド部材50の外径は、薄肉中央部17cの外縁の径(薄肉中央部17cと外方の側の薄肉縁部17aとの接合部の径)よりも小である。スライド部材50の内径は、薄肉中央部17cの内縁の径(薄肉中央部17cと内方の側の薄肉縁部17bとの接合部の径)よりも小である。つまり、スライド部材50は、薄肉中央部17c、及び閉塞部18の外縁部に対応して形成されている。なお、スライド部材50は、注出口本体10の内部に収容され、内部にキャップ30の中央筒体37が挿入可能であり、初期開封時に閉塞部18を押し下げることができる構成であれが良く、外径と内径の大きさ等は特に限定されるものではない。
スライド部材50は、下端に閉塞部18と対向する2つの突き刺し部51を有する。2つの突き刺し部51は、平面視でスライド部材50の軸を基準とした点対称に配置されている。突き刺し部51は、側面視で略等脚台形状であり、下方に向かって先細り形状に形成される。また、突き刺し部51は、外側の面が上方から下方に向かって内方へ傾斜しており、径方向においても先細り形状に形成される。突き刺し部51の最も下端に位置する突き刺し頂部52は、側面視で閉塞部18の上面と平行な平坦面である。
また、スライド部材50は、上方の側に、外周面から外方へ突出する4つのガイド部53を有する。ガイド部53は、注出口本体10の本体ガイド部20に対応して形成される。ガイド部53は周方向に略等間隔で配置されている。平面視において、ガイド部53の先端である外方の側の端を結ぶ径は、注出口本体10の内周面の径よりわずかに小である。つまり、スライド部材50は、ガイド部53が注出口本体10の内周面に引っ掛かることがなく、注出口本体10の内部に収容可能である。
ここで、ガイド部53の開封方向の側の端面とスライド部材50の外周面(ガイド部53の開封方向の側の端面とスライド部材50の外周面との接合部を通り、スライド部材50の外周面に接する面)とのなす角は略直角である。一方、ガイド部50の閉栓方向の側の端面とスライド部材50の外周面(ガイド部53の閉栓方向の側の端面とスライド部材50の外周面との接合部を通り、スライド部材50の外周面に接する面)とのなす角は鈍角である。
そして、ガイド部53は、スライド部材50が注出口本体10に対して閉栓方向に回転する際には、注出口本体10の有する本体ガイド部20と係合することがなく、スライド部材50が開封方向に回転する際には、本体ガイド部20と係合してスライド部材50の開封方向の回転が規制されるように構成されている。なお、ガイド部53は、スライド部材50が注出口本体10の内部で閉栓方向に回転する際には、注出口本体10の有する本体ガイド部20と係合することがなく、スライド部材50が開封方向に回転する際には、本体ガイド部20と係合してスライド部材50の開封方向の回転が規制される構成であれば良く、その形状や構成は特に限定されるものではない。
また、スライド部材50は、内周面から内方に突出する第2案内部としての2つの案内リブ54を有する。2つの案内リブ54は、それぞれスライド部材50の内周の略半周面に形成され、平面視でスライド部材50の軸を基準とした点対称に形成される。案内リブ54は、キャップ30の段部38に対応して形成されており、下端部から開封方向に向かって上方へ傾斜し、上端部まで延びている。案内リブ54は、スライド部材50の内部にキャップ30の中央筒体37が挿入された際に、上側の面54aが段部38の下側の面38aに周方向にわたって接するように形成される。なお、案内リブ54の開封方向に対する傾斜方向は、キャップ30のめねじ34の傾斜方向と同じであるものの、めねじ34よりもその傾斜の角度は大である。そして、第1案内部としての段部38と第2案内部としての案内リブ54は、キャップ30が開封方向に回転された際に、案内リブ54の上側の面54aが段部38の下側の面38aと摺接し、スライド部材50が注出口本体10に対して下方へ移動されるように構成されている。
注出口組合体1は、成形性に優れ、柔軟性を有し、密着性に優れ、容器との接着性、好ましくは熱接着性に優れる材料であると良い。注出口組合体1の材料としてより具体的には、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン共重合体、ポリアセタール系樹脂等を用いることができ、更に、これらの樹脂が混合されたものであっても良い。そして、これらの樹脂を用いて、射出成形等によって、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50の3つの部品をそれぞれ成形し、これらを組み合わせることによって注出口組合体1を作製することができる。なお、注出口組合体1の寸法は限定されるものではなく、取り付けられる容器の大きさ、容器の中身の流動性等に応じて適宜設計できる。
次に、本実施形態に係る注出口組合体1における、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50の組立方法について詳細に説明する。まず、スライド部材50の内部にキャップ30の中央筒体37を挿入して、キャップ30とスライド部材50とを嵌合させる。この際、スライド部材50の案内リブ54の上側の面54aが中央筒体37の段部38の下側の面38aと摺接し、スライド部材50はキャップ30に対して開封方向に回転しながらキャップ30に嵌合する。
次に、注出口本体10に、嵌合されたキャップ30とスライド部材50を一体的に取り付ける。詳細には、スライド部材50及びキャップ30の中央筒体37が注出口本体10の開口11から内部に挿入されるように、キャップ30を注出口本体10に覆い被せる。次に、注出口本体10に対してキャップ30を閉栓方向に回転させると、注出口本体10のおねじ12とキャップ30のめねじ34とがかみ合い、キャップ30が注出口本体10にねじ込まれていく。バンド33は、連結部材40によってキャップ30に連結されているので、キャップ30とバンド33は一体的に回転する。また、スライド部材50は、中央筒体37が内部に挿入されてキャップ30と嵌合しているので、キャップ30とスライド部材50とは一体的に回転する。
ここで、スライド部材50の外周面に形成されたガイド部53が、注出口本体10の内周面に形成された本体ガイド部20を乗り越えながら、キャップ30が注出口本体10にねじ込まれていく。なお、ガイド部53の閉栓方向の側の端面とスライド部材50の外周面とのなす角は鈍角であり、本体ガイド部20の開封方向の側の端面と注出口本体10の内周面とのなす角は鈍角である。したがって、本体ガイド部23とガイド部53は、互いに鈍角である側の端面が擦り合うように当接するため、ガイド部53は本体ガイド20を容易に乗り越えることができる。
また、バンド33が有するラチェット爪41は、注出口本体10が有するラチェット突起23を乗り越えるものの、本体ガイド部23とガイド部53との関係と同様に、ラチェット爪41とラチェット突起23は、互いに鈍角である側の端面が擦り合うように当接する。したがって、ラチェット爪41はラチェット突起23を容易に乗り越えることができる。
更に、キャップ30を回転させると、天面32に形成されたインナーリング36は注出口本体10の開口11から内部に挿入されて注出口本体10と嵌合し、注出口本体10に対するキャップ30の回転が完了し、注出口組合体1が作製される。この時、インナーリング36の外周面は注出口本体10の内周面と密着するため、注出口本体10の開口11は、キャップ30の天面32とインナーリング36とよって、密閉される。また、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50が組み合わされた注出口組合体1において、スライド部材50の突き刺し頂部52は閉塞部18の上面に接触する程度に位置されている。
ここで、注出口組合体1の組立作業は、スライド部材50の内部にキャップ30の中央筒体37を挿入して、キャップ30とスライド部材50とを嵌合させる工程と、スライド部材50が嵌合されたキャップ30を注出口本体10にねじのかみ合わせによって取り付ける工程のみである。したがって、注出口組合体1の作製には、接着作業等を必要とすることがなく、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50を組み立てるだけで良い。更に、その組立作業は、工程数が少なく、またそれぞれの工程は簡易であるので、注出口組合体1の生産性が良好である。
なお、注出口組合体1における、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50の組立方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、まず、スライド部材50を開口11から注出口本体10の内部に収容させる。次に、キャップ30の中央筒体37が注出口本体10の内部に収容されたスライド部材50の内部に挿入されるように、キャップ30を注出口本体10の開口11の側に覆い被せる。次に、注出口本体10に対してキャップ30を閉栓方向に回転させ、中央筒体37をスライド部材50の内部に挿入させながら、注出口本体10のおねじ12とキャップ30のめねじ34とをかみ合わせ、キャップ30を注出口本体10にねじ込む。そして、注出口本体10に対するキャップ30の回転が完了するまで、中央筒体37をスライド部材50の内部に挿入させながら、キャップ30を閉栓方向に回転させる。このような方法であっても、注出口組合体1を作製することができ、前述の方法と同様の効果が得られ、注出口組合体1の生産性が良好である。
なお、第1案内部としての段部38の下側の面38aの開封方向に対する傾斜方向、及び第2案内部としての案内リブ54の開封方向に対する傾斜方向は、注出口本体10のおねじ12、及びキャップ30のめねじ34の傾斜方向と同じである。つまり、キャップ30を閉栓方向へ回転させて注出口本体10にねじ込む際に、案内リブ54の上側の面54aが段部38の下側の面38aと摺接し、スライド部材50はキャップ30に対して開封方向に回転しながら中央筒体37が挿入されてキャップ30に嵌合する。
本実施形態に係る注出口組合体付容器は、注出口組合体1を備える。図12は、本実施形態に係る注出口組合体1を備える注出口組合体付容器70の一例が示された要部断面図である。図12には、紙容器60に注出口組合体1が取り付けられた注出口組合体付容器70が例示されている。なお、図12は注出口組合体1と紙容器60の上部が断面で示され、上述の図4と同様の鉛直断面図である。
紙容器60は、紙を基材層した多層構造の積層材料から形成される。紙容器60を構成する積層材料は、中身の性質や、紙容器として積層材料に要求される機能に応じて適宜選択される。積層材料としては、例えば、外側から順に、紙基材層、バリア層、内層が積層された3層構造とすることができる。
紙基材層は、主強度材であり、ミルク原紙、純白ロール紙、コート紙、クラフト紙、板紙、加工紙等の各種紙材を用いることができる。紙基材層に用いる紙材の坪量は紙容器の形態に応じて適宜決定することができ、坪量は、80g/m2〜600g/m2であることが好ましく、100g/m2〜450g/m2であることがより好ましい。また、厚みは、110μm〜860μmであることが好ましく、140μm〜640μmであることがより好ましい。
バリア層は、遮光や酸素等のガスの透過を防止するためのものであり、アルミニウム箔、シリカやアルミニウム等の蒸着層が形成された二軸延伸ナイロンフィルム、シリカやアルミニウム等の蒸着層が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム等を用いることができる。
内層は、液体の内容物を保持するとともに、紙容器の形成時の接着の役割を果たすものであり、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等を用いることができ、加工性の観点から、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。なお、内層の厚みは特に限定されるものではなく、10μm〜120μmであり、より好ましくは、20μm〜60μmである。
紙容器60を構成する積層材料は、上述の構成に限定されるものではなく、例えば、紙基材層の外側に、印刷層や、上述の内層と同様の熱可塑性樹脂から成る保護層等を備える構成であっても良い。また、各層の積層方法も限定されるものではない。
紙容器60は、上部61が傾斜した屋根形状であり、胴部62が四角筒状のゲーブルトップ型である。しかしながら、紙容器60の形態は特に限定されるものではなく、注出口組合体1を取り付けることが可能な平坦なパネルを有するものであれば良く、例えば、上部が平坦な形状であるフラットトップ型等であっても良い。
紙容器60の上部61の合わせ部63が開放した接合前の状態において、上部61の傾斜したパネル64(積層材料)に予め形成された孔に注出口組合体1を紙容器60の内方側から挿入する。その際、注出口組合体1は、パネル64の内面とフランジ13の上面が対向するように、キャップ30の側から孔に挿入される。そして、パネル64の孔の外縁がフランジ基部14に形成された爪部15を乗り越えるように注出口組合体1を内方側から押し込み、爪部15とフランジ13との間にパネル64を配置させる。なお、パネル64に予め形成された孔の形状は、フランジ基部14の外形に対応しており、孔にフランジ基部14が嵌合される。そして、フランジ13の上面とパネル64の内面とを超音波溶着、熱溶着、及び接着剤等によって固着することで、注出口組合体1が紙容器60に取り付けられる。
フランジ基部14はパネル64の孔に嵌合され、注出口組合体1が紙容器60に仮固定されるので、注出口組合体1の紙容器60への固着作業が容易に行える。さらに、フランジ基部14には爪部15が形成されているので、フランジ基部14がパネル64の孔に嵌合された注出口組合体1は、爪部15によってパネル64に係止される。つまり、注出口組合体1は、より強固に紙容器60に仮固定されるので、注出口組合体1の紙容器60への固着作業が更に容易に行える。
そして、注出口組合体1の紙容器60への取り付け作業は、フランジ13の上面が容器60の内面と当接するまで注出口部材1をパネル64の孔に押し込む工程と、フランジ13の上面とパネル64の内面とを固着する工程のみである。したがって、注出口組合体付容器1は、注出口組合体1以外の部材を接着等する必要がなく、注出口組合体1を紙容器60に取り付けるだけで作製することができる。更に、その取り付け作業は、工程数が少なく、またそれぞれの工程は簡易であるので、注出口組合体付容器70の生産性が良好である。
ここで、注出口組合体1の紙容器60への取り付けは、紙容器60が製函される前の状態、つまり、紙容器60を形成する積層材料を打ち抜いて形成されるブランクの状態で行っても良い。このような状態での取り付けを行う場合には、平坦なブランクに注出口組合体を取り付けることができるので、さらにその作業が容易となる。
また、注出口組合体付容器70への中身の充填方法は特に限定されるものではない。例えば、紙容器60の上部61の合わせ部63が開放した接合前の状態で、上述のように紙容器60に注出口組合体1を取り付ける。そして、合わせ部63が開放した開口から中身を充填し、合わせ部63を接合して紙容器60を密封する。このようにして、注出口組合体付容器70に中身を充填させることができる。
更に、注出口組合体付容器70は、上述された紙容器に限定されるものではない。例えば、可撓性を有するフィルムが重ね合わされた上でその周縁部が接着されて袋状に形成されたパウチであっても良い。パウチに注出口組合体1を取り付ける場合には、例えば、パウチに未接着の周縁部を残しておいた状態で、紙容器60の場合と同様に、一方のフィルムに予め形成された孔に注出口組合体1をパウチの内方側から挿入し、パウチ(フィルム)の内面とフランジ13の上面を固着させれば良い。
また、注出口組合体1を、フランジ13に替わって、平面視で注出口本体10から直径方向の両側に略三角形状に突出し、正面視で略長方形である、舟形の取り付け部を備える構成とし、この舟形の取り付け部にパウチを接着させて取り付けても良い。詳細には、キャップ30の側がパウチの外方に位置し、舟形の取り付け部がパウチの周縁部に位置するように、注出口組合体1とパウチを構成するフィルムとを配置させる。そして、取り付け部の一方の側面にパウチを構成する一方のフィルムの内面を接着し、取り付け部の他方の側面にパウチを構成する他方のフィルムの内面を接着させ取り付ける。なお、超音波溶着、熱溶着、及び接着剤等によって舟形の取り付け部をパウチに接着させる。
パウチを構成するフィルムは、中身の性質や、包装材料としてのフィルムに要求される機能に応じて選択される。フィルムは、単層であっても多層であっても良い。多層フィルムの場合には、例えば、内側からヒートシール層、及び基材層が積層された2層構造とすることができ、内側のヒートシール層と取り付け部と容易に熱溶着させることができる。
ヒートシール層には、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムを用いることができ、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を原料としたフィルムを用いることができる。ヒートシール層の厚さは、10μm以上であることが好ましく、40μm以上であることがより好ましく、80μm〜200μmであることが特に好ましい。
基材層には、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートやポリアミド等を原料とし、二軸延伸されたフィルムを用いることができる。基材層の厚さは、10μm〜50μmであることが好ましく、12μm〜25μmであることがより好ましい。更に、ヒートシール層は、基材層に対して、2倍〜20倍の厚さであることが好ましく、4倍〜10倍の厚さであることがより好ましい。
なお、多層フィルムの場合には、紙容器60を構成する積層材料と同様に、バリア層や印刷層が更に設けられても良い。また、各層の積層方法も限定されるものではない。
更に、パウチの包装形態についても特に限定はなく、スタンディングパウチ、二方シール袋、三方シール袋、四方シール袋、ガゼット袋、ピロー包装袋、角底袋、バックインボックス内袋、その他等の各種の包装形態から選択して用いることができる。
更に、注出口組合体付容器70は、上述された紙容器や包装容器に限らずボトルであっても良い。ボトルは、可撓性を有する材料で構成される、例えばプラスチックボトルであっても良く、可撓性を有さない材料で構成される、例えばガラス瓶であっても構わない。そして、注出口組合体1の取り付け部をボトルの口部の形態に合わせて適宜設計して取り付ける。
次に、本実施形態に係る注出口組合体付容器70の初期開封方法について詳細に説明する。図13は、本体ガイド部20にガイド53が係合した状態が示された平面図であり、図14、図15は、スライド部材50の移動完了時の状態が示された要部断面図である。なお、図13においては、キャップ30の記載を省略するとともに、キャップ30の閉栓方向d1及び開封方向d2が矢印で示されている。また、図14は注出口組合体1と紙容器60のパネル64が断面で示され、上述の図12と同様の断面が示された鉛直断面図であり、図14の下側が紙容器60の内部である。また、図15は注出口組合体1と紙容器60のパネル64が断面で示され、図14とは異なる断面であり、図2のXV−XV線断面が示された鉛直断面図である。つまり、図15は、図14において紙面に対して垂直な断面が示された断面図である。また、図15の下側が紙容器60の内部である。
注出口組合体1の初期の密閉状態では、図12に示されるように、閉塞部18は薄肉部17を介して注出口本体10の内周面に連結されており、閉塞部18によって注出口本体10のスライド部材50よりも下方の側が封止されている。このような初期状態から、注出口本体10に対して、キャップ30を開封方向に回転させることで、初期開封がなされる。注出口本体10に対してキャップ30を開封方向に回転させると、キャップ30に嵌合しているスライド部材50、及びキャップ30に連結しているバンド33は、キャップ30とともに一体的に回転する。
そして、図13に示されるように、スライド部材50の外周面に形成されたガイド部53は、注出口本体10の内周面に形成された本体ガイド部20を開封方向に向かって乗り越えることなく、本体ガイド部20に係合される。ここで、ガイド部53の開封方向の側の端面とスライド部材50の外周面とのなす角は略直角であり、本体ガイド部20の閉栓方向の側の端面と注出口本体10の内周面とのなす角は略直角である。したがって、ガイド部53と本体ガイド部20とは、互いに略直角側の端面が引っ掛かるように当接し、ガイド部53は本体ガイド部20に係合する。そして、ガイド部53が本体ガイド部20に係合することで、注出口本体10に対するスライド部材50の開封方向への回転が規制される。
なお、ガイド部53が本体ガイド部20に係合した状態で、スライド部材50の突き刺し部51が、平面視で薄肉部17に形成されたいずれかの突起19に対応した位置となるように、ガイド部53、本体ガイド部20、突き刺し部51、及び突起19が配置されている。
ガイド部53が本体ガイド部20に係合した状態で、更に、キャップ30を開封方向に回転させると、スライド部材50の案内リブ54の上側の面54aが中央筒体37の段部38の下側の面38aと摺接し、スライド部材50は注出口本体10に対して開封方向へ回転することなくキャップ30に対して下方へ移動される。なお、スライド部材50は、キャップ30に対しては閉栓方向へ回転することになる。
スライド部材50が下方へ移動することで、突き刺し部51が、注出口本体10のスライド部材50よりも下方の側を封止していた閉塞部18、及び注出口本体10と閉塞部18を連結する薄肉部17を押し下げる。この際、突き刺し部51の先端の突き刺し頂部52が閉塞部18、及び薄肉部17と当接する。そして、薄肉部17は、薄肉中央部17cにおける突き刺し部51の近傍に位置する部位が破断される。この際に、注出口本体10のおねじ12とキャップ30のめねじ34とのかみ合いの力が用いられているため、強い力を必要とせずに、突き刺し部51による薄肉中央部17cの破断を行うことができる。また、突き刺し部51は、下方に向かって先細り形状であり、その先端の突き刺し頂部52に力が集中されるので、より容易に薄肉中央部17cの破断を行うことができる。
ここで、薄肉中央部17cは、突き刺し部51に対応した突起19を有し、形成された箇所の剛性が向上されている。したがって、薄肉中央部17cに作用する力は、この剛性が向上された突起19に集中しやすい。更に、突起19は、図3に示されるように、閉塞部18の側の端から径方向の外方へ向かって先細り形状であり、突起19の縁の内で、その先細りの先端に力が集中しやすい。つまり、薄肉中央部17cに作用する力は、効果的に突起19の先端に集中され、薄肉中央部17cは、この突起19の先端の縁が破断される。したがって、より容易に薄肉中央部17cの破断を行うことができる。
なお、突き刺し部52は、薄肉部17を切るためのものではなく、閉塞部18、及び薄肉部17押し下げるためのものである。そして、突き刺し頂部52は、側面視で閉塞部18の上面と平行な平坦面であり、閉塞部18、及び薄肉部17を効果的に押し下げることができ、薄肉中央部17cの破断を確実に行うことができる。
更に、キャップ30を開封方向に回転させると、薄肉中央部17cの破断は、スライド部材50の下方への移動にともなって、突き刺し部51によって破断された部位を起点に、周方向に伝播されていく。なお、薄肉部17の外方の側の薄肉縁部17aは注出口本体10の側に残り、内方の側の薄肉縁部17bは閉塞部18の側に残ることになる。
そして、薄肉中央部17cの破断の伝播が進むにつれて、突き刺し部51の突き刺し頂部52は閉塞部18の上面に対して垂直に当接しなくなる。したがって、突き刺し部51の下方への移動によって薄肉中央部17cに作用する力であって、薄肉中央部17cをせん断するように働く力は弱くなり、薄肉中央部17cの破断の伝播は薄肉中央部17cの全周に波及することはない。そして、図15に示されるように、薄肉中央部17cの内で、破断されずに曲げられて残る部位である薄肉連結部17dが形成され、この薄肉連結部17dによって、注出口本体10と閉塞部18とが連結された状態となる。したがって、閉塞部18は、薄肉中央部17cが破断された際にも、薄肉連結部17dによって連結されているため、注出口組合体付容器70の内部に脱落しない。
なお、スライド部材50は、2つの突き刺し部51を有するため、薄肉中央部17cはいずれかの突き刺し部51の近傍、または、2つの突き刺し部51の両方の近傍が破断される。いずれかの突き刺し部51の近傍が破断される際には、この破断された部位を起点に周方向に伝播される。2つの突き刺し部51の両方の近傍が破断される際には、この2箇所の破断された部位を起点に周方向に伝播される。
また、キャップ30は、開封方向に回転することで注出口本体10に対して上方へ移動するものの、段部38の下側の面38a及び案内リブ54の開封方向に対する傾斜は、ねじ12及びめねじ34の傾斜よりも大であるため、キャップ30に対してスライド部材50が下方へ移動する距離は、注出口本体10に対してキャップ30が上方への移動する距離よりも大となる。したがって、スライド部材50は注出口本体10に対して下方へ移動する。
スライド部材50の下方への移動は、案内リブ54の上側の面54aと段部38の下側の面38aが摺接しなくなることで完了する。スライド部材50の移動が完了した際に、ガイド部53は、上下方向において、本体係合部21を乗り越えて本体係合部21に係合する。そして、スライド部材50は、ガイド部53と本体係合部21が係合することで、注出口本体10に対する上方への移動が規制される。また、注出口本体10の下端部には、薄肉中央部17cが破断され、薄肉部17の外方の側の薄肉縁部17aが残る。そして、スライド部材50は、ガイド部53が薄肉縁部17aと当接し、スライド部材50の更なる下方への移動が規制される。したがって、スライド部材50は、下方への移動が終了した際に、ガイド部53が本体係合部21と薄肉縁部17aとの間に位置することで注出口本体10に係止され、上下方向の移動が規制されるように構成される。なお、スライド部材50の注出口本体10への係止は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、スライド部材50にガイド部53とは異なる突起を更に設け、この突起を用いた係止であっても良い。
ここで、スライド部材50の移動が完了し、案内リブ54の上側の面54aと段部38の下側の面38aが摺接しなくなった状態であっても、インナーリング36は注出口本体10の内周面と当接するように構成されており、開口11はインナーリング36と天面32とによって密封されている。したがって、例えば紙容器60の胴部62が把持されて、注出口組合体付容器70の内部が陽圧となった状態で初期開封がされた場合であっても、薄肉部17の破断後すぐに開口11から中身が注出されることがなく、使い勝手が良い。
更に、キャップ30を開封方向に回転させることで、注出口本体10のおねじ12とキャップ30のめねじ34とのかみ合いが外れてキャップ30を注出口本体10から取り外すことができ、注出口本体10の開口11が開放されて初期開封が完了する。なお、キャップ30は、スライド部材50が外れた状態であり、キャップ30を回転させる際に生じる抵抗力は小さくなくなる。したがって、消費者は薄肉部17が破断されたことを目視することなく認識できる。そして、注出口組合体付容器70の内部から、スライド部材50の内部、注出口本体10の内部、開口11へと続く流路が形成され、開口11から中身を注出可能となる。
なお、キャップ30に連結されたバンド33は、上述したよう初期開封の際に連結部材40が破断され、バンド33がカブラ22とフランジ基部14との間に残るので、不正な開封を防止することができる。一方で、注出口組合体付容器70は、再封することもでき、使い勝手が良い。詳細には、おねじ12とめねじ34とのかみ合いによってキャップ30を注出口本体10に取り付けることで再封できる。なお、再封された際には、インナーリング36は開口11に嵌合され、開口11は密閉される。
ここで、スライド部材50は、本体係合部21と、注出口本体10の側に残った薄肉部17の外方の側の薄肉縁部17aとによって、注出口本体10に係止されるので、注出口組合体付容器70の内部に脱落せず、また注出口本体10の開口11から飛び出すことがなく、中身の注出を良好に行える。また、スライド部材50が再封の妨げとなることがない。また、スライド部材50は、注出口本体10の下端よりも注出口組合体付容器70の内方へ突出するため、閉塞部18が中身の流路を塞ぐように戻ることがなく、中身の注出を良好に行える。
また、閉塞部18は、薄肉中央部17cが破断された際にも、薄肉連結部17dによって連結されているため、注出口組合体付容器70の内部に脱落しないので、中身に閉塞部18が混入したり、中身の流路を塞いだりすることがなく、中身の注出を良好に行える。なお、薄肉中央部17cの全周が破断され、閉塞部18が注出口組合体付容器70の内部に脱落した場合であっても、円板状の閉塞部18はフィルム等とは異なり、可撓性が少なく変形しにくいため、スライド部材50の内部を通過することがなく、中身とともに開口11から排出されることはない。
また、スライド部材50の軸を基準に対称に配置された2つの突き刺し部51で閉塞部18、及び薄肉部17を押し下げるため、スライド部材50が注出口本体10及びキャップ30の軸に対して傾きにくく、薄肉中央部17cを破断させる際に、スライド部材50が注出口本体10やキャップ30に挟まることがなく、薄肉中央部17cの破断を良好に行うことができる。
また、注出口組合体付容器70は、薄肉中央部17cが破断されることによって初期開封がなされるので、初期開封されまでの間、高い密封性を保つことができ、中身を長期保存する場合等に好適に用いることができる。
なお、注出口組合体1を構成する注出口本体10、キャップ30、スライド部材50は上述の構成に限定されるものではない。例えば、スライド部材50の2つの突き刺し頂部52,52は、上下方向でその位置が異なるような構成であっても良い。このような構成にすることで、スライド部材50が下方へ移動した際に、薄肉中央部17cは、まず、突き刺し頂部52が下方に位置する突き刺し部51に対応する部位が破断され、次に、他方の突き刺し頂51に対応する部位が破断される。つまり、薄肉中央部17cに作用する力は、2箇所に分散されずに、各箇所に順次集中して作用するので、より容易に薄肉中央部17cの破断を行うことができる。なお、突き刺し部51の数は2つに限定されるものではなく、1つであっても、3つ以上であっても構わない。
また、図示による説明は省略するが、スライド部材50は、周方向において、2つの突き刺し部51の間に、下端から上部にかけて切り欠かれた切り欠き部を有する構成であっても良い。なお、切り欠き部の上端は、ガイド部53の下端より上方に位置させる。つまり、スライド部材50は、上部から脚状に延びる2つの突き刺し部51を備えるような構成としても良い。このような構成にすることで、スライド部材50の下方への移動が完了した際に、切り欠き部の上端は、閉塞部18より上方の側に位置する。つまり、スライド部材50の切り欠き部は、薄肉部17を越えることがなく、薄肉中央部17cの破断の伝播が切り欠き部に対応する位置で止まり、薄肉中央部17cの全周に波及することが確実に防止される。そして、この切り欠き部に対応する部位に薄肉連結部17dが形成される。したがって、閉塞部18が注出口組合体付容器70の内部に脱落することを確実に防止できる。また、切り欠き部は中身の流路となるため、より高速に中身を注出することができる。
また、キャップ30が開封方向へ回転された際に、スライド部材50を注出口本体10に対して下方へ移動させる構成は、中央筒体37の外周面に形成された第1案内部としての段部38と、スライド部材50の内周面に形成された第2案内部としての案内リブ54とによる構成に限定されるものではない。例えば、第2案内部を、第1案内部としての段部38と同様に、内周面から内方へ突出する段部としても良い。このような構成の場合には、第2案内部としての段部の上側の面が、第1案内部としての段部38の下側の面38aと摺接し、スライド部材50がキャップ30及び注出口本体10に対して下方へ移動される。
また、第1案内部を、第2案内部としての案内リブ54と同様に、外周面から外方へ突出するリブとしても良い。また、第1案内部を注出口本体10のおねじ12と同様のおねじとし、第2案内部をキャップ30のめねじ34と同様のめねじとした構成であっても良い。なお、このような構成の場合には、第1案内部としてのおねじと第2案内部としてのめねじのピッチは、おねじ12とめねじ34のピッチよりも大とする。このような構成であっても、キャップ30が開封方向に回転された際に、スライド部材50を注出口本体10に対して下方へ移動させることができる。
ここで、注出口組合体付容器70における初期開封は、注出口本体10に対してスライド部材50を下方へ移動させ、突き刺し部51が閉塞部18を押し下げることで、薄肉部17が破断されてなされる。薄肉部17の強度が高い場合には初期開封性が低下しやすく、薄肉部17の強度が低い場合には注出口組合体1や注出口組合体付容器70の生産性が低下しやすい。また、注出口本体10に対してスライド部材50の強度が低い場合には初期開封性が低下しやすい。したがって、注出口組合体1は、初期開封性や生産性を考慮した構成とする必要がある。
そして、初期開封性等の観点から、スライド部材50は、注出口本体10よりも強度を有する材料とし、注出口本体10は柔軟性に優れる材料とすることが好ましい。例えば、注出口本体10の材料を低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンとし、キャップ30及びスライド部材50の材料をポリプロピン、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン共重合体、ポリカーボネート等とすることが好ましい。このような材料から構成することで、初期開封時に好適に薄肉中央部17cを破断させることができる。また、薄肉中央部17cの破断の伝播が全周に波及したり、形成された薄肉連結部17dが破断されたりすることをより確実に防止することができる。
また、初期開封性、生産性等の観点から、薄肉部17の薄肉中央部17cの径方向の幅w1は、0.1mm以上、1.0mm以下であることが好ましく、薄肉中央部17cの上下方向の厚さt1は、0.1mm以上、0.3mm以下であることが好ましく、突起19が形成された部位における薄肉中央部17cの径方向の幅w2は、0.1mm以上、0.3mm以下であることが好ましい(図5参照)。薄肉中央部17cの径方向の幅w1が0.1mm未満であると、初期開封時に薄肉中央部17cを破断させにくくなり、初期開封性が低下して好ましくない。一方で、薄肉中央部17cの径方向の幅w1が1.0mmより大であると、成形しにくくなり、生産性が低下して好ましくない。また、薄肉中央部17cの上下方向の厚さt1が、0.1mm未満であると、成形しにくくなる。また、薄肉中央部17cの強度が弱く、注出口組合体1の組立時や注出口組合体付容器70の製造時に薄肉中央部17cが破断されやすくなり、生産性が低下して好ましくない。一方で、薄肉中央部17cの上下方向の厚さt1が、0.3mmより大であると、初期開封時に薄肉中央部17cを破断させにくくなり、初期開封性が低下して好ましくない。突起19が形成された部位における薄肉中央部17cの径方向の幅が、0.1mm以上、0.3mm以下であると、初期開封時に薄肉中央部17cを好適に破断させることができる。
また、初期開封性等の観点から、キャップ30が開封方向に回転された際に、注出口本体10に対してキャップ30が上方へ移動する距離に対する、キャップ30に対してスライド部材50が下方へ移動する距離の比は、2.0以上、7.0以下であることが好ましい。この比が2.0未満であると、初期開封時にキャップ30を回転させる回数が増大し、初期開封性が低下して好ましくない。また、注出口組合体1が上下方向に大きくなり、コンパクト化が図れない。一方、この比が7.0より大であると、キャップ30を回転させために必要な力が増加し、初期開封性が低下して好ましくない。
以上に説明がなされたように、本実施形態に係る注出口組合体1は、外周面におねじ12と容器に接合されるフランジ13とが形成された上下に延びる筒状の注出口本体10と、おねじ12とかみ合うめねじ34が内周面に形成された筒状の外周壁31と、外周壁31の上端を閉塞する天面32とを有し、注出口本体10に取り付けられて注出口本体10の上端を閉塞する有頂筒状のキャップ30と、注出口本体10の内周面の側で、上下方向に移動する筒状のスライド部材50と、を備え、注出口本体10は、破断可能な薄肉部17を介して内周面と連結し、スライド部材50よりも下方の側を封止する閉塞部18と、閉塞部18よりも上方の側の内周面に内方へ突出して上下方向に延びる本体ガイド部20とを有し、キャップ30は、天面32から下方に延び、外周面に外方へ突出する段部38が形成され、スライド部材50の内部に挿入される筒状の中央筒体37を有し、スライド部材50は、下端に閉塞部18と対向する突き刺し部51と、外周面から外方へ突出し、本体ガイド部20と係合して注出口本体10に対する開封方向への回転が規制されるガイド部53と、内周面から内方へ突出する案内リブ54とを有し、キャップ30が開封方向に回転された際に、スライド部材50は、ガイド部53が段部38に摺接して注出口本体10に対して下方へ移動され、突き刺し部51が閉塞部18を押し下げることで、薄肉部17が破断されるように構成される。
本実施形態に係る構成によれば、接着等をすることなく、注出口本体10、キャップ30、及びスライド部材50を組み立てるだけ注出口組合体1を作製することができ、注出口組合体1の生産性が良好である。また、注出口組合体1以外の部材を取り付けることなく、注出口組合体1を容器に取り付けるだけで注出口組合体付容器70を作製することができ、注出口組合体付容器70の生産が良好である。
したがって、本実施形態によれば、初期密封性が高く、生産に優れた注出口組合体1、及び注出口組合体付容器70を提供すことができる。
本開示は、容器に取り付けられる注出口組合体1、及びこれを備えた注出口組合体付容器70に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態に限定されるものではない。本開示の注出口組合体付容器に充填される中身も、流動性を有するものであれば特に限定されず、飲料、調味料等の食品や、化粧品、洗剤、医薬品等の日用品、その他であっても良い。更に、本開示に係る注出口組合体付容器70は、初期開封されまでの間、高い密封性を保つことができるので、中身を長期保存する容器にも適している。
1 注出口組合体
10 注出口本体
12 おねじ
13 フランジ(取り付け部)
17 薄肉部
18 閉塞部
19 突起
20 本体ガイド部
21 本体係合部
30 キャップ
31 外壁部
32 天面
34 めねじ
37 中央筒体
38 段部(第1案内部)
50 スライド部材
51 突き刺し部
52 突き刺し頂部
53 ガイド部
54 案内リブ(第2案内部)
60 紙容器(容器)
70 注出口組合体付容器

Claims (9)

  1. 容器に取り付けられる注出口組合体であって、
    外周面におねじと前記容器に接合される取り付け部とが形成された上下に延びる筒状の注出口本体と、
    前記おねじとかみ合うめねじが内周面に形成された筒状の外周壁と、前記外周壁の上端を閉塞する天面とを有し、前記注出口本体に取り付けられて前記注出口本体の上端を閉塞する有頂筒状のキャップと、
    前記注出口本体の内周面の側で、上下方向に移動する筒状のスライド部材とを備え、
    前記注出口本体は、破断可能な薄肉部を介して内周面と連結し、前記スライド部材よりも下方の側を封止する閉塞部と、
    前記閉塞部よりも上方の側の内周面に内方へ突出して上下方向に延びる本体ガイド部とを有し、
    前記キャップは、前記天面から下方に延び、外周面に外方へ突出する第1案内部が形成され、前記スライド部材の内部に挿入される筒状の中央筒体を有し、
    前記スライド部材は、下端に前記閉塞部と対向する突き刺し部と、
    外周面から外方へ突出し、前記本体ガイド部と係合して前記注出口本体に対する開封方向への回転が規制されるガイド部と、
    内周面から内方へ突出する第2案内部とを有し、
    前記キャップが開封方向に回転された際に、前記スライド部材は、前記第2案内部が前記第1案内部に摺接して前記注出口本体に対して下方へ移動され、前記突き刺し部が前記閉塞部を押し下げることで、前記薄肉部が破断されるように構成されることを特徴とする、
    注出口組合体。
  2. 前記注出口本体は、内周面から内方に突出して周方向に延び、前記キャップが開封方向に回転されて前記スライド部材の移動が完了した際に、前記ガイド部と係合して前記注出口本体に対する前記スライド部材の上方への移動が規制される本体係合部を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の注出口組合体。
  3. 前記突き刺し部は、下方に向かって先細り形状であり、先端に前記閉塞部の上面と平行な突き刺し頂部を有することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の注出口組合体。
  4. 前記薄肉部は、突起を有し、前記突起は、薄肉部の径方向の幅を部分的に狭くするように形成されることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の注出口組合体。
  5. 前記突起は、前記薄肉部の前記閉塞部の側の端及び前記注出口本体の側の端のいずれか一方を起点に他方に向かって先細り形状であることを特徴とする、
    請求項4に記載の注出口組合体。
  6. 前記突起は、前記突き刺し部に対応して配置されることを特徴とする、
    請求項4または5に記載の注出口組合体。
  7. 前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面から外方に突出し、下側の面が開封方向に向かって上方へ傾斜した段部であり、
    前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面から内方に突出し、開封方向に向かって上方へ延びる案内リブであることを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載に注出口組合体。
  8. 前記第1案内部は、前記中央筒体の外周面に形成され、前記注出口本体の前記おねじの巻方向と同じ巻方向のおねじであり、
    前記第2案内部は、前記スライド部材の内周面に形成され、前記中央筒体の前記おねじとかみ合うめねじであることを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載に注出口組合体。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の注出口組合体を備えることを特徴とする、注出口組合体付容器。
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