JP2023170196A - 電動プレス加工機 - Google Patents

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篤盛 稲田
Atsumori Inada
竜哉 高橋
Tatsuya Takahashi
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Abstract

Figure 2023170196000001
【課題】 小型で高精度の成形が可能な電動プレス加工機を提案する。
【解決手段】 電動プレス加工機1は、全体を支持する支持部2と、支持部2の上方に支持される基台3と、基台3の下方で支持部2に支持される3つの第1モータ4と、基台3を貫通して設置され3つの第1モータ4によってそれぞれ別々に駆動される3つの第1ボールネジ5と、3つの第1ボールネジ5の先端に設置される第1スライド6と、基台3の下方で支持部2に支持される3つの第2モータ7と、基台3を貫通して設置され3つの第2モータ7によってそれぞれ別々に駆動される3つの第2ボールネジ8と、3つの第2ボールネジの先端に設置される第2スライド9と、を備え、第1スライド6は、第2スライド9の下方に設置され、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、第1の二等辺三角形5Tを形成し、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、第2の二等辺三角形8Tを形成することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)電気通信回線を通じて公開(ウェブサイト)、http://www.zenformerlab.com./news/?p=1#1639462444-199706、令和4年2月22日、(2)展示により公開、第6回セラミックジャパン「高機能素材WEEK2021」、令和3年12月8日
本発明は、スライドが、複数の駆動部によって上昇あるいは下降される電動プレス加工機に関する。
従来、プレス荷重を検出するロードセル及びモータの回転位置を検出する回転位置センサによってスライドを制御し、被成形品をプレス加工するサーボプレス装置が知られている(特許文献1)。
特開2013─237062号公報
特許文献1に記載されたサーボプレスは、目標荷重に相当する位置を設定し、荷重を規制するものであり、プレス加工中に材料反力が変化した場合、目標荷重に相当する位置も変化するおそれがあり、深絞り成形や樹脂成形等に対して高応答性や高精度の成形が困難であった。
本発明は、小型で高精度の成形が可能な電動プレス加工機を提案することを目的としている。
本発明にかかる電動プレス加工機は、
全体を支持する支持部と、
前記支持部の上方に支持される基台と、
前記基台の下方で前記支持部に支持される3つの第1モータと、
前記基台を貫通して設置され前記3つの第1モータによってそれぞれ別々に駆動される3つの第1ボールネジと、
前記3つの第1ボールネジの先端に設置される第1スライドと、
前記基台の下方で前記支持部に支持される3つの第2モータと、
前記基台を貫通して設置され前記3つの第2モータによってそれぞれ別々に駆動される3つの第2ボールネジと、
前記3つの第2ボールネジの先端に設置される第2スライドと、
を備え、
前記第1スライドは、前記第2スライドの下方に設置され、
前記3つの第1ボールネジの軸心は、第1の二等辺三角形を形成し、
前記3つの第2ボールネジの軸心は、第2の二等辺三角形を形成する
ことを特徴とする。
本発明にかかる電動プレス加工機によれば、小型で高精度の成形が可能となる。
本実施形態の電動プレス加工機の斜視図である。 本実施形態の電動プレス加工機の正面図である。 本実施形態の電動プレス加工機の上面図である。 本実施形態の電動プレス加工機の第1ボールネジ及び第2ボールネジの軸心の配置を示す図である。 本実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。 本実施形態の電動プレス加工機のフローチャートの一例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動線図を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の第1スライド、第2スライド及び供給口を予め定めた第1位置に移動した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の材料供給部の供給口を予め定めた第2位置に移動した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の第1スライドが第2位置に移動した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の供給口が第1位置に移動した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の第1スライドが第3位置へ上昇し、第2スライドが第2位置へ下降した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の第1スライド及び第2スライドが予め定めた第1位置に移動した状態を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の加工品を移動させた状態を示す。
図1は本実施形態の電動プレス加工機の斜視図、図2は本実施形態の電動プレス加工機の正面図、図3は本実施形態の電動プレス加工機の上面図である。なお、図3では材料供給部10を省略している。
電動プレス加工機1は、全体を支持する支持部2と、支持部2の上方に支持される基台3と、基台3の下方で支持部2に支持される第1モータ4と、基台3を貫通して設置され第1モータ4によって駆動される第1ボールネジ5と、第1ボールネジ5の先端に設置される第1スライド6と、基台3の下方で支持部2に支持される第2モータ7と、基台3を貫通して設置され第2モータ7によって駆動される第2ボールネジ8と、第2ボールネジ8の先端に設置される第2スライド9と、材料を供給する材料供給部10と、を備える。
支持部2は、電動プレス加工機1全体を地面等に載置するための部材である。本実施形態の支持部2は、直方体の辺状に組まれた骨組みで形成されるが、この構造に限らず、板状の部材等、他の構造で作成してもよい。また、支持部2は、カバーで覆ってもよい。
基台3は、平面状の板であり、支持部2の上方に設置される。本実施形態の基台3は、支持部2の上端に水平に設置される。基台3には、第1ボールネジ5及び第2ボールネジ8が貫通する孔が形成される。また、本実施形態の基台3には、上方に向かって突出する凸部3aが中央部に設置され、角部に孔3bが形成される。凸部3aは、加工時に型の役割を果たす。孔3bは、図示しない吸入部につながり、散乱した材料を吸入することで材料の散乱を抑制する。
第1モータ4は、基台3よりも下方で支持部2に支持される。第1ボールネジ5は、基台3を貫通して設置され第1モータ4によって駆動される。本実施形態では、3つの第1モータ4及び第1ボールネジ5が設置される。3つの第1ボールネジ5の上端には、上下方向に移動可能な第1スライド6が設置される。
なお、高速仕様にするために第1モータ4を中空のサーボモータとし、第1ボールネジ5をネジ軸に配置すると、よりコンパクト化が図れて好ましい。また、第1モータ4と第1ボールネジ5をベルトで連結して駆動を伝達してもよい。
本実施形態の第1スライド6は、中央に基台3の凸部3aを挿入可能な孔6aが形成される。また、第1スライド6の左右両端には、上方に延びる壁部6bが形成される。壁部6bの上端には、金型Mが載置される。
このように、第1スライド6は、孔6aが形成されることによって、加工時に型の役割を果たすことができる。また、第1スライド6は、壁部6bが形成されることによって、金型の位置決め、金型の交換、金型の清掃、及び、メンテナンスを容易にすることができる。
第2モータ7は、基台3よりも下方で支持部2に支持される。第2ボールネジ8は、基台3を貫通して設置され第2モータ7によって駆動される。本実施形態では、3つの第2モータ7及び第2ボールネジ8が設置される。3つの第2ボールネジ8の上端には、上下方向に移動可能な第2スライド9が設置される。
第2スライド9は、第1スライド6の上方に設置される。また、第2スライド9が上方から見て第1スライド6を隠すように設置されると、電動プレス加工機1がより小型になり好ましい。さらに、本実施形態の第2スライド9には、下方に向かう凸部9aが中央部に設置される。
なお、高速仕様にするために第2モータ7を中空のサーボモータとし、第2ボールネジ8をネジ軸に配置すると、よりコンパクト化が図れて好ましい。また、第2モータ7と第2ボールネジ8をベルトで連結して駆動を伝達してもよい。
材料供給部10は、金型Mの中央付近に材料を供給する。本実施形態の材料は、セラミックス等の粉体又は樹脂等の流体でよい。材料供給部10は、蛇腹状または伸縮する筒部10aによって供給口10bの位置を水平方向及び高さ方向に移動可能である。したがって、供給口10bは、第1スライド6と第2スライド9の間を移動することができる。本実施形態の材料供給部10の筒部10aは、正面から見て、電動プレス加工機の左側から第1スライド6の上方に延び、貯留部10cに連結される。供給口10bは、右側に移動することで金型Mの中央付近に材料を供給することができる。
図4は、本実施形態の電動プレス加工機の第1ボールネジ及び第2ボールネジの軸心の配置を示す図である。
図4に示すように、本実施形態の3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、上方から見て正面側を頂点とする第1の二等辺三角形5Tを形成する。また、本実施形態の3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、上方から見て正面側を底辺とする第2の二等辺三角形8Tを形成する。
このように、3つの第1ボールネジ5の軸心5aが第1の二等辺三角形5Tを形成することで、第1スライド6を安定して移動させることができ、3つの第2ボールネジ8の軸心8aが第2の二等辺三角形8Tを形成することで、第2スライド9を安定して移動させることができる。
また、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、上方から見て正面側を頂点とする第1の二等辺三角形5Tを形成し、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、上方から見て正面側を底辺とする第2の二等辺三角形8Tを形成し、第1の二等辺三角形5Tと第2の二等辺三角形8Tを上方から見て一部が重なるように配置することで、電動プレス加工機1を小型に形成することができると共に、電動プレス加工機1全体のバランスが良くなり、第1スライド6及び第2スライド9を安定して移動させることができ、高精度に加工品を製作することができる。
さらに、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、上方から見て第2の二等辺三角形8Tの外側に配置され、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、上方から見て第1の二等辺三角形5Tの外側に設置されるので、電動プレス加工機1全体のバランスがより良くなり、第1スライド6及び第2スライド9をより安定して移動させることができ、より高精度に加工品を製作することができる。
例えば、第1の二等辺三角形5Tの頂点から底辺に向かう垂直二等分線と、第2の二等辺三角形8Tの頂点から底辺に向かう垂直二等分線が重なる時、第1スライド6及び第2スライド9をより安定して移動させることができ、より高精度に加工品を製作することができる。
なお、本実施形態では、第1スライド6及び第2スライド9の位置を測定するためのリニア・スケール等を設置してもよい。なお、位置の測定は、3つの第1ボールネジ5及び3つの第2ボールネジ8毎に設置してもよい。
図5は、本実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。なお、図5において、第1スライド第2軸のシステム構成及び第1スライド第3軸のシステム構成は、第1スライド第1軸のシステム構成と同様の構成であり、第2スライド第2軸のシステム構成及び第2スライド第3軸のシステム構成は、第2スライド第1軸のシステム構成と同様の構成である。
電動プレス加工機1は、操作者によって操作される操作盤11と、操作盤11からの指令に応じて、第1スライド6を移動させる第1モータ4及び第2スライド9を移動させる第2モータ8を制御する制御部12と、を有する。
また、第1ボールネジ5及び第2ボールネジ8の各軸に対応して、制御部12から信号を受けて第1モータ4及び第2モータ8を駆動制御する第1サーボアンプ41及び第2サーボアンプ81と、第1モータ4及び第2モータ8の回転数を検出する第1エンコーダ42及び第2エンコーダ82と、各軸にかかる荷重を検出する歪みゲージ又はモータトルク等の第1荷重検出部43及び第2荷重検出部83と、各軸の位置を検出する第1位置検出部44及び第2位置検出部84と、を有する。
制御部12は、各軸に対応する第1サーボアンプ41及び第2サーボアンプ81に位置又は荷重を指令する指令部12aと、各軸に対応する第1荷重検出部43、第2荷重検出部83、第1位置検出部44及び第2位置検出部84の検出値から指令値を演算する演算部12bと、を有する。
次に、本実施形態の電動プレス加工機の位置制御と荷重制御について説明する。
本実施形態の電動プレス加工機の位置制御は、各軸の第1位置検出部44及び第2位置検出部84で位置を検出し、制御部12が各軸の第1モータ4及び第2モータ8を独立に制御して、第1スライド6及び第2スライド9を所望の傾斜角度又は平行を保持しながら移動させることができる。第1スライド6及び第2スライド9の移動速度は可変であり、速度切替位置に対して、上限位置に近い側の速さを上限位置から遠い側の速さよりも速くする。したがって、加工時間を短縮することが可能となる。
本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御は、各軸の第1荷重検出部43及び第2荷重検出部83から検出された荷重に基づいて制御する。各軸の1荷重検出部43及び第2荷重検出部83から検出された荷重は、演算部12bで一度合算される。演算部12bは、合算した荷重を求めて実荷重とし、予め定めた全体の目標荷重を1/3に分割した設定荷重と実荷重の差を求める。その後、演算部12bは、予め定めた任意の時間に対して設定荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び目標荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。その後、指令部12aは、演算部12bが演算した荷重指令を各軸に独立して出力する。すなわち、制御部12が各軸の第1モータ4及び第2モータ8を独立に制御して、第1スライド6及び第2スライド9を所望の傾斜角度又は平行を保持しながら昇圧させることができる。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が設定荷重に到達したと判定する。したがって、設定荷重に高精度で近づけることが可能となる。
そして、予め定めた所定時間、荷重を保持した後、圧抜きを開始する。演算部12bは、予め定めた任意の時間に対して圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び圧抜き荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が圧抜き荷重に到達したと判定する。なお、圧抜き荷重は、0より大きいことが好ましい。したがって、圧抜き荷重に高精度で近づけることが可能となる。
制御部12は、第1スライド6及び第2スライド9に対して、位置制御から荷重制御、又は、荷重制御から位置制御へ切り替えることが可能である。例えば、第1位置検出部44及び第2位置検出部84が検出した位置が予め定めた所定の制御切替位置に到達した場合に位置制御から荷重制御へ切り替えればよい。また、第1荷重検出部43及び第2荷重検出部83が検出した荷重が予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合に位置制御から荷重制御へ切り替えてもよい。
次に、電動プレス加工機の作動の一例について説明する。
図6は、本実施形態の電動プレス加工機のフローチャートの一例を示す。図7は、本実施形態の電動プレス加工機の作動線図を示す。図7(a)は、本実施形態の電動プレス加工機の第1スライドの作動線図を示す。図7(b)は、本実施形態の電動プレス加工機の第2スライドの作動線図を示す。図7(c)は、本実施形態の電動プレス加工機の材料供給部の作動線図を示す。
なお、本実施形態では、一例として第1スライド6及び第2スライド9が共に移動する場合について説明するが、第1スライド6又は第2スライド9のいずれか1つのみが移動することも可能である。
まず、ステップ1で、電動プレス加工機1は、予め定めた第1位置に第1スライド6、第2スライド9及び材料供給部10の供給口10bを移動させる(ST1)。図5に示すように、本実施形態の電動プレス加工機1は、操作盤11が操作され制御が開始される。指令部12aは、3つの第1サーボアンプ41にそれぞれ指令を送り、3つの第1モータ4がそれぞれ独立して駆動され、第1スライド6を移動させる。また、指令部12aは、3つの第2サーボアンプ81にそれぞれ指令を送り、3つの第2モータ8がそれぞれ独立して駆動され、第2スライド9を移動させる。さらに、指令部12aは、図示しない駆動部によって供給口10bを移動させる。
図8は、本実施形態の電動プレス加工機1の第1スライド6、第2スライド9及び供給口10bを予め定めた第1位置に移動した状態を示す。
本実施形態の第1スライド6と第2スライド9の予め定めた第1位置は、供給口10bが第1スライド6と第2スライド9の間に挿入できる位置である。ステップ1において、電動プレス加工機1は、第1スライド6を下降させ、第2スライド9を昇降させて、供給口10bを第1スライド6と第2スライド9の間に挿入するための間隔をあける。
次に、ステップ2で、材料供給部10を第2位置へ移動する(ST2)。
図9は、本実施形態の電動プレス加工機1の材料供給部10の供給口10bを予め定めた第2位置に移動した状態を示す。供給口10bが第2位置に移動すると、金型Mに形成された孔Maの少なくとも一部を覆う。本実施形態では、供給口10bの第1位置を後退端、第2位置を前進端とする。
次に、ステップ3で、電動プレス加工機1は、第1スライド6を第2位置へ上昇させる(ST3)。図5に示した指令部12aから3つの第1サーボアンプ41にそれぞれ指令が送られ、3つの第1モータ4が独立して駆動されて、第1スライド6は、上昇する。
図10は、本実施形態の電動プレス加工機1の第1スライド6が第2位置に移動した状態を示す。第1スライド6が上昇すると、凸部3aの上面6a1が、相対的に金型Mの孔Maを下方に移動することになる。そして、凸部3aの上面6a1が底面となり、金型Mの孔Maの側面Mbが壁面となる凹部Ma1の空間が形成される。凹部Ma1の上方には供給口10bが位置しているので、供給口10bから凹部Ma1の空間に材料が供給される。供給された材料は、凹部Ma1に溜まる。材料の供給は自重によるものでも、吸込によるものでもよい。
次に、ステップ4で、電動プレス加工機1の供給口10bを数回往復動作させた後、第1位置へ移動させる(ST4)。
図11は、本実施形態の電動プレス加工機1の供給口10bが第1位置に移動した状態を示す。本実施形態の電動プレス加工機1は、供給口10bを前後方向又は左右方向等に何回か移動させる。供給口10bを数回往復動作させることで、材料の詰まり又は凹部Ma1の空間内の材料の隙間の形成を防いでいる。供給口10bは、往復動作の後、第1位置へ移動する。
次に、ステップ5で、電動プレス加工機1は、第1スライド6を第3位置へ上昇させ、第2スライド9を第2位置へ下降させる(ST5)。図5に示した指令部12aから3つの第1サーボアンプ41及び3つの第2サーボアンプ81にそれぞれ指令が送られ、3つの第1モータ4及び3つの第2モータ7がそれぞれ独立して駆動されて、第1スライド6は上昇し、第2スライド9は下降する。
図12は、本実施形態の電動プレス加工機1の第1スライド6が第3位置へ上昇し、第2スライド9が第2位置へ下降した状態を示す。
本実施形態の電動プレス加工機1は、第2スライド9を下降させて、金型Mと凸部3aで形成される凹部Ma1に第2スライド9の凸部9aを挿入させる。すると、凹部Ma1内の材料を上方から凸部9aが押圧する。この時、第1スライド6をわずかに上昇させると、加圧軸方向の密度差を軽減でき好ましい。
次に、ステップ6で、電動プレス加工機1は、第2スライド9をさらに下降させ、第2スライド9が予め定めた第3位置又は予め定めた荷重に到達したか否かを判定する(ST6)。ステップ6において、第2スライド9が予め定めた第3位置又は予め定めた荷重に到達していない場合、さらに第2スライド9を下降させる。
ステップ6において、第2スライド9が予め定めた第3位置又は予め定めた荷重に到達した場合、ステップ7で、電動プレス加工機1は、第1スライド6及び第2スライド9を予め定めた第4位置へ移動させる(ST7)。第4位置は、第1スライド6及び第2スライド9共に第3位置よりも下方に設定され、所謂ウィズドローアル動作を行う。
次に、ステップ8で、電動プレス加工機1は、第1スライド6及び第2スライド9を予め定めた時間、第4位置に停止又は荷重保持させる(ST8)。
次に、ステップ9で、電動プレス加工機1は、第1スライド6及び第2スライド9を第5位置に移動させる(ST9)。第1スライド6及び第2スライド9を第5位置に移動させることで、除圧することができる。
次に、ステップ10で、電動プレス加工機1は、第1スライド6を予め定めた第1位置に下降させる(ST10)。第1スライド6が下降すると、凸部3aの上面3a1が相対的に上昇したようになり、加工された材料が凸部3aの上面3a1に押されて孔Maから抜ける。
次に、ステップ11で、電動プレス加工機1は、第2スライド9を上昇させる(ST11)。第2スライド9は上方に移動し、凸部9aが加工品Gから離間する。本実施形態の電動プレス加工機1は、第2スライド9を第1位置に上昇させる。
図13は、本実施形態の電動プレス加工機1の第1スライド6及び第2スライド9が予め定めた第1位置に移動した状態を示す。
本実施形態の電動プレス加工機1は、加工が終了し、第1スライド6を下降させた後、第2スライド9を上昇させる。なお、第1スライド6の下降と第2スライド9の上昇を同時に行ってもよい。加工品Gは、凸部3aの上面3a1に載置された状態で、孔Maから抜ける。第1スライド6が第1位置に移動した後、金型Mの上面Mcと凸部3aの上面3a1の高さは同じになると好ましい。
次に、ステップ12で、電動プレス加工機1は、完成した加工品を移動させる(ST12)。
図14は、本実施形態の電動プレス加工機1の加工品を移動させた状態を示す。本実施形態の電動プレス加工機1は、凸部3aの上面3a1に載置された加工品を、供給口10bで押して移動させる。図11に示す状態から、第1スライド6を第1の位置に上昇させると、凸部3aの上面6a1が底面となり、金型Mの孔Maの側面Mbが壁面となる凹部Ma1が形成され、供給口10bから材料を供給される。供給された材料は、図10に示すように、凹部Ma1に溜まる。
その後、電動プレス加工機1は、図7に示した作動線図と同様に繰り返し作動する。
このように本実施形態の電動プレス加工機1は、材料の供給、プレス工程、及び、加工品の移動を円滑な一連の作動で実行することができ、生産性を向上させることができる。
以上、本実施形態の電動プレス加工機1は、全体を支持する支持部2と、支持部2の上方に支持される基台3と、基台3の下方で支持部2に支持される3つの第1モータ4と、基台3を貫通して設置され3つの第1モータ4によってそれぞれ別々に駆動される3つの第1ボールネジ5と、3つの第1ボールネジ5の先端に設置される第1スライド6と、基台3の下方で支持部2に支持される3つの第2モータ7と、基台3を貫通して設置され3つの第2モータ7によってそれぞれ別々に駆動される3つの第2ボールネジ8と、3つの第2ボールネジ8の先端に設置される第2スライド9と、を備え、第1スライド6は、第2スライド9の下方に設置され、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、第1の二等辺三角形5Tを形成し、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、第2の二等辺三角形8Tを形成する。
したがって、本実施形態の電動プレス加工機1は、3軸のボールネジ5,8でスライド6,9を支持するので小型になり、軸心5a,8aが二等辺三角形に形成されるのでバランスが良くなり、高精度の成形が可能となる。また、多数個同時成形も可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機1では、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、上方から見て正面側を頂点とする第1の二等辺三角形5Tを形成し、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、上方から見て正面側を底辺とする第2の二等辺三角形8Tを形成する。したがって、本実施形態の電動プレス加工機1は、本実施形態の電動プレス加工機1は、より小型に形成することができる。
本実施形態の電動プレス加工機1では、第1の二等辺三角形5Tと第2の二等辺三角形8Tは、上方から見て一部が重なるように配置される。したがって、本実施形態の電動プレス加工機1は、より小型に形成することができる。
本実施形態の電動プレス加工機1では、3つの第1ボールネジ5の軸心5aは、上方から見て第2の二等辺三角形8Tの外側に配置され、3つの第2ボールネジ8の軸心8aは、上方から見て第1の二等辺三角形5Tの外側に配置される。したがって、本実施形態の電動プレス加工機1は、より小型に形成することができる。
本実施形態の電動プレス加工機1は、第1の二等辺三角形5Tの頂点から底辺に向かう垂直二等分線5cと、第2の二等辺三角形8Tの頂点から底辺に向かう垂直二等分線8cは、同一直線上にある。したがって、本実施形態の電動プレス加工機1は、より小型に形成することができると共に、電動プレス加工機1全体のバランスがより良くなり、第1スライド6及び第2スライド9を安定して移動させることができ、より高精度に加工品を製作することができる。
以上、電動プレス加工機1をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の組み合わせ又は変形が可能である。
1…電動プレス加工機
2…支持部
3…基台
4…第1モータ
5…第1ボールネジ
6…第1スライド
7…第2モータ
8…第2ボールネジ
9…第2スライド
10…材料供給部
11…操作盤
12…制御部

Claims (5)

  1. 全体を支持する支持部と、
    前記支持部の上方に支持される基台と、
    前記基台の下方で前記支持部に支持される3つの第1モータと、
    前記基台を貫通して設置され前記3つの第1モータによってそれぞれ別々に駆動される3つの第1ボールネジと、
    前記第1ボールネジの先端に設置される第1スライドと、
    前記基台の下方で前記支持部に支持される3つの第2モータと、
    前記基台を貫通して設置され前記3つの第2モータによってそれぞれ別々に駆動される3つの第2ボールネジと、
    前記第2ボールネジの先端に設置される第2スライドと、
    を備え、
    前記第1スライドは、前記第2スライドの下方に設置され、
    前記3つの第1ボールネジの軸心は、第1の二等辺三角形を形成し、
    前記3つの第2ボールネジの軸心は、第2の二等辺三角形を形成する
    ことを特徴とする電動プレス加工機。
  2. 前記3つの第1ボールネジの軸心は、上方から見て正面側を頂点とする第1の二等辺三角形を形成し、
    前記3つの第2ボールネジの軸心は、上方から見て正面側を底辺とする第2の二等辺三角形を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動プレス加工機。
  3. 前記第1の二等辺三角形と前記第2の二等辺三角形は、上方から見て一部が重なるように配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動プレス加工機。
  4. 前記3つの第1ボールネジの軸心は、上方から見て前記第2の二等辺三角形の外側に配置され、
    前記3つの第2ボールネジの軸心は、上方から見て前記第1の二等辺三角形の外側に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  5. 前記第1の二等辺三角形の頂点から底辺に向かう垂直二等分線と、前記第2の二等辺三角形の頂点から底辺に向かう垂直二等分線は、同一直線上にある
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
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