JP7321069B2 - 電動プレス加工機 - Google Patents

電動プレス加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP7321069B2
JP7321069B2 JP2019219264A JP2019219264A JP7321069B2 JP 7321069 B2 JP7321069 B2 JP 7321069B2 JP 2019219264 A JP2019219264 A JP 2019219264A JP 2019219264 A JP2019219264 A JP 2019219264A JP 7321069 B2 JP7321069 B2 JP 7321069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core pin
slide
frame
inner slide
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019219264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021087969A (ja
Inventor
竜哉 高橋
篤盛 稲田
勉 熊埜御堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoden Seimitsu Kako Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
Hoden Seimitsu Kako Kenkyusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoden Seimitsu Kako Kenkyusho Co Ltd filed Critical Hoden Seimitsu Kako Kenkyusho Co Ltd
Priority to JP2019219264A priority Critical patent/JP7321069B2/ja
Publication of JP2021087969A publication Critical patent/JP2021087969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7321069B2 publication Critical patent/JP7321069B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

本発明は、材料を圧縮成形する電動プレス加工機に関する。
従来、材料の密度のばらつきを抑制し、歪みや変形が生じることのないプレス装置が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載されたプレス装置は、ダイの孔部に下方から下パンチを挿入した状態で、下パンチ上方の空間に原料粉末を充填し、上パンチを成形空間の上方からダイの孔部に挿入して、粉末をプレスする。
特許6380614号公報
特許文献1に記載されたプレス装置は、側面が固定されたダイに鉛直方向のみに移動するパンチで成形するので、成形品の形状が限定されるとともに、ダイとパンチにわずかなズレが生じた場合でも成形品又はプレス装置に問題が生じるおそれがあった。
本発明は、様々な形状の成形品に対応でき、高精度の成形が可能な電動プレス加工機を提案することを目的としている。
本発明にかかる電動プレス加工機は、
フレームと、
前記フレームに対して一部が移動可能に取り付けられるアウタースライド機構、インナースライド機構及びコアピン機構と、
前記フレームに対して固定されるダイセットと、
前記アウタースライド機構に固定されるパンチセットと、
前記アウタースライド機構、前記インナースライド機構及び前記コアピン機構の作動を制御する制御部と、
を備え、
前記アウタースライド機構は、
前記フレームに対して移動可能に取り付けられるアウタースライドと、
前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも2つのアウター用モータと、
前記アウター用モータによって駆動され前記アウタースライドを移動させる少なくとも2つのアウター用ボールネジと、
を含み、
前記インナースライド機構は、
前記アウタースライドの下方で前記フレームに対して移動可能に取り付けられるインナースライドと、
前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも2つのインナー用モータと、
前記インナー用モータによって駆動され前記インナースライドを移動させる少なくとも2つのインナー用ボールネジと、
を含み、
前記コアピン機構は、
前記ダイセットを貫通して移動可能に取り付けられるコアピンと、
前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも1つのコアピン用モータと、
前記コアピン用モータによって駆動され前記コアピンを移動させる少なくとも1つのコアピン用ボールネジと、
を含み、
前記ダイセットは、前記インナースライドに形成された孔に下方から挿入可能なダイを含み、
前記パンチセットは、前記インナースライドに形成された孔に上方から挿入可能なパンチを含み、
前記制御部は、前記少なくとも2つのアウター用モータ、前記少なくとも2つのインナー用モータ及び前記少なくとも1つのコアピン用モータをそれぞれ独立に制御し、
前記パンチは、前記インナースライド、前記コアピン及び前記ダイで囲まれた空間にある材料をプレスする
ことを特徴とする。
本発明にかかる電動プレス加工機によれば、様々な形状の成形品に対応でき、高精度の成形が可能となる。
本実施形態の電動プレス加工機1を示す。 図1のII-II断面を示す。 本実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動線図の一例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第1段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第2段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第3段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第4段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第5段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第6段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の作動の第7段階を示す。 本実施形態の電動プレス加工機によって形成された成形品を示す。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、材料として粉末を用いた例について説明するが、材料は樹脂でもよい。
図1は本実施形態の電動プレス加工機1を示す。図2は図1のII-II断面を示す。
電動プレス加工機1は、各種部品を支持するフレーム2を有する。フレーム2は、地面に載置するための基台となるベッド、ベッドから上方に向かって延びる複数の支柱、支柱に載置されるクラウン等を含む。フレーム2には、目盛の入った柱状のアウター用スケール4、インナー用スケール5及びコアピン用スケール6が鉛直方向に固定される。
電動プレス加工機1は、フレーム2に取り付けられるアウタースライド機構10、インナースライド機構20及びコアピン機構30と、フレーム2に対して固定されるダイセット40と、アウタースライド機構10に固定されるパンチセットとで、粉末をプレスし、物品を成形する。
アウタースライド機構10は、フレーム2に対して移動可能に取り付けられるアウタースライド11と、フレーム2に固定され駆動力を発生するアウター用モータ12と、アウター用モータ12によって駆動されアウタースライド11を移動させるアウター用ボールネジ13と、を含む。
アウタースライド11は、アウター用ボールネジ13の上端に載置される板状の部材である。本実施形態では、板状のアウタースライド11の4隅等を、図示しない支柱に摺動可能に案内されるように設置する。
アウター用モータ12は、フレーム2に固定され、アウター用ボールネジ13を駆動する。アウター用ボールネジ13は、アウター用モータ12の出力軸に直接または間接的に連結されるネジ軸と、フレーム2に取り付けられ循環する鋼球を内蔵するナット部を有する。
本実施形態のアウタースライド機構10は、アウタースライド11の4隅に、1つずつアウター用ボールネジ13を設置する。アウター用モータ12は、4つのアウター用ボールネジ13にそれぞれ1つずつ対応して設置される。そして、4つのアウター用モータ12及びアウター用ボールネジ13は、それぞれ独立して作動する。なお、アウター用モータ12及びアウター用ボールネジ13は、それぞれ4つに限らず、少なくとも2つ以上あればよい。
アウター用位置検出部14は、アウタースライド11と同期して上下方向に作動する。そして、アウター用位置検出部14は、目盛の入った柱状のアウター用スケール4の目盛を読み取る。アウター用位置検出部14は、予め定めた基準位置に対するアウタースライド11の高さを測定してもよい。本実施形態のアウター用位置検出部14は、アウタースライド11の4隅に対応して設けられたアウター用スケール4の目盛を読み取れるように、アウタースライド11の4隅に1つずつ設置される。なお、アウター用位置検出部14の数は、それぞれ独立して制御するアウター用モータ12及びアウター用ボールネジ13に対応した数が好ましい。
インナースライド機構20は、フレーム2に対して移動可能に取り付けられるインナースライド21と、フレーム2に固定され駆動力を発生するインナー用モータ22と、インナー用モータ22によって駆動されインナースライド21を移動させるインナー用ボールネジ23と、を含む。
インナースライド21は、アウタースライド11の下方で、インナー用ボールネジ23の上端に載置される板状の部材である。本実施形態では、板状のインナースライド21の4隅又は長辺方向両端等を、図示しない支柱に摺動可能に案内されるように設置する。本実施形態のインナースライド21の中央には後述するダイ43が挿入される孔21aが形成される。
インナー用モータ22は、フレーム2に固定され、インナー用ボールネジ23を駆動する。インナー用ボールネジ23は、インナー用モータ22の出力軸に直接または間接的に連結されるネジ軸と、フレーム2に取り付けられ循環する鋼球を内蔵するナット部を有する。
本実施形態のインナースライド機構20は、インナースライド21の長辺方向の両端且つ短手方向の中央に、1つずつインナー用ボールネジ23を設置する。インナー用モータ22は、2つのインナー用ボールネジ23にそれぞれ1つずつ対応して設置される。そして、2つのインナー用モータ22及びインナー用ボールネジ23は、それぞれ独立して作動する。なお、インナー用モータ22及びインナー用ボールネジ23は、それぞれ2つに限らず、少なくとも2つ以上あればよい。
インナー用位置検出部24は、インナースライド21と同期して上下方向に作動する。そして、インナー用位置検出部24は、目盛の入った柱状のインナー用スケール5の目盛を読み取る。そして、インナー用位置検出部24は、予め定めた基準位置に対するインナースライド21の高さを測定してもよい。本実施形態のインナー用位置検出部24は、インナースライド11の長辺方向の両端且つ短手方向の中央に対応して設けられたインナー用スケール5の目盛を読み取れるように、インナースライド21の長辺方向の両端且つ短手方向の中央に1つずつ設置される。なお、インナー用位置検出部24の数は、それぞれ独立して制御するインナー用モータ22及びインナー用ボールネジ23に対応した数が好ましい。
コアピン機構30は、フレーム2に対して移動可能に取り付けられるコアピン31と、フレーム2に固定され駆動力を発生するコアピン用モータ32と、コアピン用モータ32によって駆動されコアピン31を移動させるコアピン用ボールネジ33と、を含む。
本実施形態のコアピン31は、インナースライド21の中央に形成された孔21aに挿入可能である。本実施形態のコアピン31は、コアピン用ボールネジ33の上端に設置される断面円形の棒状である。なお、コアピン31は、孔21aを貫通可能でもよい。また、コアピン31の断面形状は、多角形、楕円、扇形等でもよい。
コアピン用モータ32は、フレーム2に固定され、コアピン用ボールネジ33を駆動する。コアピン用ボールネジ33は、コアピン用モータ32の出力軸に直接または間接的に連結されるネジ軸と、フレーム2に取り付けられ循環する鋼球を内蔵するナット部を有する。
本実施形態のコアピン機構30は、コアピン31の鉛直下方向に、コアピン用ボールネジ33を設置する。コアピン用モータ32は、コアピン用ボールネジ33に対応して設置される。なお、コアピン31、コアピン用モータ32及びコアピン用ボールネジ33は、1つに限らず、少なくとも1つ以上あればよい。そして、コアピン用モータ32が複数存在する場合、コアピン用モータ32は、それぞれ独立して作動してもよい。コアピン31が複数設置される場合、インナースライド21には複数のコアピン31が挿入又は貫通可能な少なくとも1つ以上の孔21aが形成される。
コアピン用位置検出部34は、コアピン31と同期して上下方向に作動する。そして、コアピン用位置検出部34は、目盛の入った柱状のコアピン用スケール6の目盛を読み取る。そして、コアピン用位置検出部34は、予め定めた基準位置に対するコアピン31の高さを測定してもよい。本実施形態のコアピン用位置検出部34は、コアピン用ボールネジ33の側方に設けられたコアピン用スケール6の目盛を読み取れるように、コアピン用ボールネジ33の側方に設置される。なお、コアピン用位置検出部34の数は、それぞれ独立して制御するコアピン用モータ32及びコアピン用ボールネジ33に対応した数が好ましい。
電動プレス加工機1のインナースライド21の下方のフレーム2には、ダイセット40が固定される。ダイセット40は、フレーム2に設置されるダイホルダ41と、ダイホルダ41に載置されるダイプレート42と、ダイプレート42に載置されるダイ43と、を有する。
ダイホルダ41、ダイプレート42及びダイ43には、コアピン31又はコアピン用ボールネジ33が貫通する孔41a,42a,43aが形成される。本実施形態のダイセット40の孔41a,42a,43aの形状は、円柱状であるが、物品の形状にあわせればよい。ダイ43の上方側の外周は、インナースライド21の孔21aに接触しながら挿入できるように、インナースライド21の孔21aの形状にあわせて形成される。
電動プレス加工機1のアウタースライド31の下方には、パンチセット50が固定される。パンチセット50は、アウタースライド31の下面に設置されるパンチホルダ51と、パンチホルダ51に設置されるパンチ52と、を有する。
パンチ52には、コアピン31が貫通する孔52aが形成される。本実施形態のパンチ52の孔52aの形状は、円柱状であるが、物品の形状にあわせればよい。パンチ52の下方側の外周は、インナースライド21の孔21aに接触しながら挿入できるように、インナースライド21の孔21aの形状にあわせて形成される。
図3は、本実施形態の電動プレス加工機1のシステム構成を示す。
電動プレス加工機1は、アウタースライド機構10、インナースライド機構20及びコアピン機構30を制御する制御部7と、操作者が制御部7に指令する操作盤6と、をさらに有する。
アウタースライド機構10は、各アウター用ボールネジ13の各移動軸に対応して、制御部7から信号を受けてアウター用モータ12を駆動制御するアウター用サーボアンプ16と、アウター用モータ12の回転数を検出するアウター用エンコーダ15と、アウター用ボールネジ13にかかる荷重を検出する歪みゲージ等のアウター用荷重検出部17と、アウター用スライド11の移動位置を検出するアウター用位置検出部14と、を有する。
インナースライド機構20は、各インナー用ボールネジ23の各移動軸に対応して、制御部7から信号を受けてインナー用モータ22を駆動制御するインナー用サーボアンプ26と、インナー用モータ22の回転数を検出するインナー用エンコーダ25と、インナー用ボールネジ23にかかる荷重を検出する歪みゲージ等のインナー用荷重検出部27と、インナー用スライド21の移動位置を検出するインナー用位置検出部24と、を有する。
コアピン機構30は、各コアピン用ボールネジ33の各移動軸に対応して、制御部7から信号を受けてコアピン用モータ33を駆動制御するコアピン用サーボアンプ36と、コアピン用モータ33の回転数を検出するコアピン用エンコーダ35と、コアピン用ボールネジ33にかかる荷重を検出する歪みゲージ等のコアピン用荷重検出部37と、コアピン用スライド31の移動位置を検出するコアピン用位置検出部34と、を有する。
制御部7は、各機構10,20,30の各ボールネジ13,23,33の各軸に対応するサーボアンプ16,26、36に位置又は荷重を指令する指令部7aと、各軸に対応する荷重検出部17,27、37及び位置検出部14,24、34の検出値から指令値を演算する演算部7bと、を有する。
ここで、本実施形態の電動プレス加工機1の位置制御と荷重制御の一例について説明する。なお、ここでは、電動プレス加工機1の4軸のアウタースライド機構10を一例として説明する。
本実施形態の電動プレス加工機の位置制御は、各軸のアウター用位置検出部14で位置を検出し、制御部7が各軸のアウター用モータ12を独立に制御してアウタースライド11を所望の姿勢に移動させる。アウタースライド11の移動速度は可変である。アウタースライド11の上限位置に近い側の速さは、上限位置から遠い側の速さよりも速くすることができる。したがって、加工時間を短縮することが可能となる。
制御部7は、アウタースライド11の任意の位置に対して予め位置制御から荷重制御へ切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、荷重検出部17,27の検出値が荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、位置制御から荷重制御へ切り替えることが可能である。
本実施形態の電動プレス加工機1の荷重制御は、各軸のアウター用荷重検出部17から検出された荷重に基づいて制御する。各軸のアウター用荷重検出部17から検出された荷重は、演算部7bで一度合算される。演算部7bは、合算した荷重の平均値を求めて実荷重とし、予め定めた全体の目標荷重を1/4に分割した設定荷重と実荷重の差を求める。その後、演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して設定荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び目標荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。その後、指令部7aは、演算部7bが演算した荷重指令を各軸に独立して出力する。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が設定荷重に到達したと判定する。したがって、設定荷重に的確に近づけることが可能となる。
そして、予め定めた所定時間、荷重を保持した後、圧抜きを開始する。演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び圧抜き荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が圧抜き荷重に到達したと判定する。なお、圧抜き荷重は、0より大きいことが好ましい。したがって、圧抜き荷重に的確に近づけることが可能となる。
制御部7は、実荷重が圧抜き荷重に到達したと判定すると、荷重制御から位置制御へ切り替えることも可能である。
次に、電動プレス加工機1の作動について説明する。
本実施形態は、被成形品をプレス加工する動作が段階毎に繰り返し自動的に行われるが、本番でのプレス加工期間で、1回ごとの当該プレス加工動作中の段階毎に、アウタースライド11、インナースライド21及びコアピン31が高精度で所望の姿勢に移動することができるようにされている。
すなわち、本番でのプレス加工期間に先立ってのティーチング加工期間において、電動プレス加工機1は、プレス加工の各1回のショットの進行途中の段階毎に、以下のように駆動エネルギーに関する情報を制御部7の演算部7bが演算し、図示しない記憶装置に記憶させると好ましい。
(i)アウタースライド11を所望の姿勢に移動することができるように、アウター用位置検出部14の測定結果を取り込んで、アウタースライド11を駆動する4つのアウター用モータ12の夫々に供給する駆動エネルギーを演算部7bが演算し、段階ごとにアウター用モータ12の夫々に供給する駆動エネルギーに関する情報を図示しない記憶装置に記憶させる。
(ii)インナースライド21を所望の姿勢に移動することができるように、インナー用位置検出部24の測定結果を取り込んで、インナースライド21を駆動する2つのインナー用モータ22のそれぞれに供給する駆動エネルギーを演算部7bが演算し、段階ごとにインナー用モータ22のそれぞれに供給する駆動エネルギーに関する情報を図示しない記憶装置に記憶させる。
(iii)コアピン31を所望の位置に移動することができるように、コアピン用位置検出部34の測定結果を取り込んで、コアピン31を駆動するコアピン用モータ32に供給する駆動エネルギーを演算部7bが演算し、段階ごとにコアピン用モータ32に供給する駆動エネルギーに関する情報を図示しない記憶装置に記憶させる。
続いて、本番加工期間におけるプレス加工中の各1回のショットの進行途中の段階毎に、(i)アウタースライド11を駆動するアウター用モータ12の夫々に、上記記憶しておいた情報にもとづいて駆動エネルギーを供給し、(ii)インナースライド21を駆動するインナー用モータ22の夫々に、上記記憶しておいた情報にもとづいて駆動エネルギーを供給し、(iii)コアピン31を駆動するコアピン用モータ32の夫々に、上記記憶しておいた情報にもとづいて駆動エネルギーを供給する。
本実施形態の電動プレス加工機1は、このような制御が行われることから、1回ごとのプレス加工動作の段階毎においても、アウタースライド11、インナースライド21及びコアピン31を高精度で所望の姿勢又は位置に移動することができる。
図4は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動線図の一例を示す。図5は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第1段階を示す。
まず、制御部7は、第1段階で、図5に示すように、インナースライド21及びコアピン31を上昇させる(ST1)。インナースライド21及びコアピン31は、図1に示すように、初期状態で下限位置にある。作業者によって操作盤6が操作されると、指令部7aは、インナー用サーボアンプ26及びコアピン用サーボアンプ36に速度指令を送り、インナー用モータ22及びコアピン用モータ32を駆動する。
図6は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第2段階の状態を示す。
次に、制御部7は、第2段階で、インナースライド21とコアピン31を上昇させたことによってダイ43の上面にできる空間に粉末101を供給する(ST2)。粉末101は、図示しない供給部から供給される。供給部は、アウタースライド11とインナースライド21の間に側方から進入する。供給部は、コアピン31及びダイ43の上方に移動して粉末101を下方に落下させる。供給部は、インナースライド21の上面に残る粉末101を掻き取るように移動させ、元の位置に戻る。供給部は、制御部7によって制御されると好ましい。
図7は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第3段階の状態を示す。
次に、制御部7は、第3段階で、インナースライド21とコアピン31をさらに上昇させる(ST3)。すると、粉末101の上面は、インナースライド21及びコアピン31の上面よりも下方に位置する。したがって、粉末101は、インナースライド21又はコアピン31の上面に散乱する可能性が少なくなる。
図8は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第4段階の状態を示す。
次に、制御部7は、第4段階で、アウタースライド11を下降させる(ST4)。アウタースライド11が下降すると、パンチ52が下降する。パンチ52は、インナースライド21とコアピン31の間でダイ43の上方の空間に進入する。パンチ52は、インナースライド21、コアピン31及びダイ43で囲まれた空間にある粉末101に接触し、一度停止する。
パンチ52を粉末101に接触させた位置で一度停止させることで、粉末101を均等にならすことが可能となる。
図9は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第5段階の状態を示す。
次に、制御部7は、第5段階で、アウタースライド11、インナースライド21及びコアピン31を下降させる(ST5)。ここで、アウタースライド11の下降距離は、インナースライド21及びコアピン31よりも長い。したがって、パンチ52は、インナースライド21、コアピン31及びダイ43で囲まれた空間にある粉末101をプレスする。
このように、アウタースライド11の下降距離をインナースライド21及びコアピン31よりも長くしながら、アウタースライド11、インナースライド21及びコアピン31を下降させることで、粉末101が均等な荷重でパンチ52にプレスされ、成形品102が形成される。
図10は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第6段階の状態を示す。
次に、第6段階で、アウタースライド11を上昇させる(ST6)。アウタースライド11を上昇させることで、パンチ52は、インナースライド21、コアピン31及びダイ43で囲まれた空間から上方に抜ける。
図11は、本実施形態の電動プレス加工機1の作動の第7段階の状態を示す。
次に、第7段階で、インナースライド21及びコアピン31を下降させる(ST7)。インナースライド21及びコアピン31を下降させることで、ダイ43上の成形品102がインナースライド21及びコアピン31の上面よりも高い位置に現れる。したがって、作業者は成形品102を容易に取り出すことができる。なお、制御部7によって制御される図示しない取出部を設け、取出部が成形品102を取り出してもよい。
図12は、本実施形態の電動プレス加工機1によって形成された成形品102を示す。
成形品102は、インナースライド21によって形成された側面102a、コアピン31によって形成された内面102b、ダイ43によって形成された底面102c、及び、パンチ52によって形成された上面102dを有する。
なお、成形品102は、このような円筒状に限らない。例えば、パンチ52の下面を孔のない平面状とし、且つ、コアピン31の位置を調整することで、内面102bが貫通せず、底面102cが凹み、上面102dが平面で形成される凹状の形状とすることができる。
また、パンチ52の下面に下方に突出する凸部を形成し、コアピン31の上面をダイ43の上面よりも低い位置まで下降させてもよい。内面102bが貫通せず、底面102c及び上面102dが凹む形状とすることができる。
さらに、ダイ43の上面又はパンチ52の下面の少なくとも1つを平面以外にしてもよい。インナースライド21の孔21a又はコアピン34の外周の形状も変更してもよい。インナースライド21を上下方向で複数に分けてもよい。
以上、本実施形態の電動プレス加工機1は、フレーム2と、フレーム2に対して一部が移動可能に取り付けられるアウタースライド機構10、インナースライド機構20及びコアピン機構30と、フレーム2に対して固定されるダイセット40と、アウタースライド機構10に固定されるパンチセット50と、アウタースライド機構10、インナースライド機構20及びコアピン機構30の作動を制御する制御部7と、を備え、アウタースライド機構10は、フレーム2に対して移動可能に取り付けられるアウタースライド11と、 フレーム2に固定され駆動力を発生する少なくとも2つのアウター用モータ12と、アウター用モータ12によって駆動されアウタースライド11を移動させる少なくとも2つのアウター用ボールネジ13と、を含み、インナースライド機構20は、アウタースライド11の下方でフレーム2に対して移動可能に取り付けられるインナースライド21と、フレーム2に固定され駆動力を発生する少なくとも2つのインナー用モータ22と、インナー用モータ22によって駆動されインナースライド21を移動させる少なくとも2つのインナー用ボールネジ23と、を含み、コアピン機構30は、ダイセット40を貫通して移動可能に取り付けられるコアピン31と、フレーム2に固定され駆動力を発生する少なくとも1つのコアピン用モータ32と、コアピン用モータ32によって駆動されコアピン31を移動させる少なくとも1つのコアピン用ボールネジ33と、を含み、ダイセット40は、インナースライド21に形成された孔に下方から挿入可能なダイ41を含み、パンチセット50は、インナースライド21に形成された孔21aに上方から挿入可能なパンチ51を含み、制御部7は、少なくとも2つのアウター用モータ12、少なくとも2つのインナー用モータ22及び少なくとも1つのコアピン用モータ32をそれぞれ独立に制御し、パンチ51は、インナースライド21、コアピン31及びダイ41で囲まれた空間にある材料をプレスする。したがって、本実施形態の電動プレス加工機によれば、様々な形状の成形品に対応でき、高精度の成形が可能となる。
以上、電動プレス加工機1をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の組み合わせ又は変形が可能である。
1…電動プレス加工機
2…フレーム
4…アウター用スケール
5…インナー用スケール
6…コアピン用スケール
7…制御部
10…インナースライド機構
11…インナースライド(第1のスライド)
12…インナー用モータ(第1の駆動源)
13…インナー用ボールネジ
14…インナー用位置検出部(第1の位置検出部)
20…アウタースライド機構
21…アウタースライド(第2のスライド)
22…アウター用モータ(第2の駆動源)
23…アウター用ボールネジ
24…アウター用位置検出部(第2の位置検出部)
30…コアピン機構
31…コアピン
32…コアピン用モータ(第3の駆動源)
33…コアピン用ボールネジ
34…コアピン用位置検出部(第3の位置検出部)
40…ダイセット
41…ダイホルダ
42…ダイプレート
43…ダイ
50…パンチセット
51…パンチホルダ
52…パンチ

Claims (1)

  1. フレームと、
    前記フレームに対して一部が移動可能に取り付けられるアウタースライド機構、インナースライド機構及びコアピン機構と、
    前記フレームに対して固定されるダイセットと、
    前記アウタースライド機構に固定されるパンチセットと、
    前記アウタースライド機構、前記インナースライド機構及び前記コアピン機構の作動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記アウタースライド機構は、
    前記フレームに対して移動可能に取り付けられるアウタースライドと、
    前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも2つのアウター用モータと、
    前記アウター用モータによって駆動され前記アウタースライドを移動させる少なくとも2つのアウター用ボールネジと、
    を含み、
    前記インナースライド機構は、
    前記アウタースライドの下方で前記フレームに対して移動可能に取り付けられるインナースライドと、
    前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも2つのインナー用モータと、
    前記インナー用モータによって駆動され前記インナースライドを移動させる少なくとも2つのインナー用ボールネジと、
    を含み、
    前記コアピン機構は、
    前記ダイセットを貫通して移動可能に取り付けられるコアピンと、
    前記フレームに固定され駆動力を発生する少なくとも1つのコアピン用モータと、
    前記コアピン用モータによって駆動され前記コアピンを移動させる少なくとも1つのコアピン用ボールネジと、
    を含み、
    前記ダイセットは、前記インナースライドに形成された孔に下方から挿入可能なダイを含み、
    前記パンチセットは、前記インナースライドに形成された孔に上方から挿入可能なパンチを含み、
    前記制御部は、前記少なくとも2つのアウター用モータ、前記少なくとも2つのインナー用モータ及び前記少なくとも1つのコアピン用モータをそれぞれ独立に制御し、
    前記パンチは、前記インナースライド、前記コアピン及び前記ダイで囲まれた空間にある材料をプレスする
    ことを特徴とする電動プレス加工機。
JP2019219264A 2019-12-04 2019-12-04 電動プレス加工機 Active JP7321069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219264A JP7321069B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 電動プレス加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019219264A JP7321069B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 電動プレス加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021087969A JP2021087969A (ja) 2021-06-10
JP7321069B2 true JP7321069B2 (ja) 2023-08-04

Family

ID=76218897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019219264A Active JP7321069B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 電動プレス加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7321069B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003305595A (ja) 2002-04-12 2003-10-28 Kyoho Mach Works Ltd 環状粉末成形体の成形方法及びその成形装置
JP2006015397A (ja) 2004-07-05 2006-01-19 Tdk Corp 金型の駆動方法
JP2011235349A (ja) 2010-05-13 2011-11-24 Mitsubishi Materials Techno Corp 粉末成形プレス装置
US20150298416A1 (en) 2014-04-16 2015-10-22 Fette Compacting Gmbh Method For Setting Up And Operating A Press
JP2017070975A (ja) 2015-10-06 2017-04-13 トヨタ自動車株式会社 粉末成形装置の制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003305595A (ja) 2002-04-12 2003-10-28 Kyoho Mach Works Ltd 環状粉末成形体の成形方法及びその成形装置
JP2006015397A (ja) 2004-07-05 2006-01-19 Tdk Corp 金型の駆動方法
JP2011235349A (ja) 2010-05-13 2011-11-24 Mitsubishi Materials Techno Corp 粉末成形プレス装置
US20150298416A1 (en) 2014-04-16 2015-10-22 Fette Compacting Gmbh Method For Setting Up And Operating A Press
JP2017070975A (ja) 2015-10-06 2017-04-13 トヨタ自動車株式会社 粉末成形装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021087969A (ja) 2021-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6532127B2 (ja) 電動プレス加工機
TWI227192B (en) Press
JP4343574B2 (ja) プレス成形機
JP5421978B2 (ja) 電動プレス加工機の作動方法
US7007529B2 (en) Pressing machine
KR0154100B1 (ko) 절곡기의 공구위치 제어장치
JP7321069B2 (ja) 電動プレス加工機
JPH0557498A (ja) 電動式粉末成形機
JP6813425B2 (ja) 電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法
JP4339571B2 (ja) プレス成形方法
WO2016047211A1 (ja) プレス成形システム及びプレス成形方法
JP2001162400A (ja) スクリュープレス
JP6840654B6 (ja) 複合型樹脂成形装置
KR102514661B1 (ko) 나선형 코일 제조 방법
JPH01299711A (ja) 知能曲げプレス
JP4034685B2 (ja) プレス成形方法
JP2023170196A (ja) 電動プレス加工機
EP1555117A1 (en) Press forming method
JP2007326135A (ja) プレス金型装置
JP6840615B2 (ja) 電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法
JP2019093577A (ja) 複合型樹脂成形装置
JPH01104500A (ja) プレスの成形条件自動補正装置
JPH0577099A (ja) 圧縮成形機と圧縮成形方法
JP2014054674A (ja) 電動プレス加工機によって成形される被成形品
JP2022181847A (ja) 電動プレス加工機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7321069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150