JP2023161376A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】IRCF抜去時においても適切なホワイトバランスに制御可能にする。【解決手段】画像処理装置は、入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定し、入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する。また、画像処理装置は、第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定し、その判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する。ここで、第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する際には、補正強度に基づいて、第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定する。【選択図】 図15

Description

本発明は、撮像装置によって撮像された画像の処理技術に関する。
従来、撮像センサが赤外光を取り込んだ状態でホワイトバランス(White Balance、以下適宜、WBとする)制御を行い、カラー画像を出力する撮像装置が知られている。
カラー画像の色は通常、可視光のみ取り込んだ状態、即ち、赤外光を取り込まないように赤外光カットフィルタ(Infra-Red Cut-оff Filter、以下、IRCFとする)を光軸上に挿入した状態を想定して設計されている。一方で、低照度環境での撮影時などに、IRCFを光軸上から抜去して赤外光を取り込むことで撮像センサの感度を向上させるモードを備えた撮像装置がある。ただし、前述した通り、撮像装置の色は赤外光を取り込まない状態で設計されているため、赤外光を取り込むことでカラー画像の色は崩れてしまう。具体的には、赤外光を取り込まない状態と比べて、撮像画像の色が赤みを帯びたりしてしまう。即ち、撮像装置の色再現性が低下してしまう。
それに対して、特許文献1では、IRCFの位置に応じて、ホワイトバランス制御の方式を切り替える技術が開示されている。特許文献1によれば、IRCFの位置に応じて、画面全体のRGB(赤緑青)成分の各々の積分値の比が、予め記憶された比になるようにホワイトバランス制御を行うか、1:1:1になるようにホワイトバランス制御を行うかを切り替える。これにより、撮像装置の色再現性を向上させている。
また、近年の撮像素子の高感度化に伴い、IRCF抜去時に赤外光を取り込んだ分だけ露出を下げても可視光成分を取り込めるようになり、IRCF抜去時に被写体の色情報が失われにくくなっている。換言すると、撮像素子の高感度化によって可視光成分と赤外光成分とが混合された撮像画像を得やすくなっている。
特開2005-130317号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、赤外光カットフィルタ(IRCF)抜去時において、撮像範囲内の被写体の色に偏りがある場合に、ホワイトバランスが崩れてしまう虞がある。
また、前述の通り、撮像素子の高感度化に伴い、IRCF抜去時に可視光成分と赤外光成分とが混合された撮像画像を得られるようになっているが、前述した従来技術では適切なホワイトバランス制御ができない。
そこで本発明は、IRCF抜去時においても適切なホワイトバランスに制御可能にすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、を備え、前記判定手段は、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定することを特徴とする。
本発明によれば、IRCF抜去時においても適切なホワイトバランスに制御可能になる。
第1の実施形態の画像処理装置の構成例を示した図である。 本実施形態の画像処理の主要部の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における第1のWBゲイン制御例を表す図である。 第1の実施形態における第2のWBゲイン制御例を表す図である。 第1の実施形態における第3のWBゲイン制御例を表す図である。 第1の実施形態における第4のWBゲイン制御例を表す図である。 第2の実施形態におけるゲイン決定部の動作説明に用いる図である。 第3の実施形態の画像処理装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態におけるWBゲイン制御の一例を表す図である。 第4の実施形態の画像処理装置の構成例を示す図である。 第4の実施形態におけるゲイン決定部の動作説明に用いる図である。 第5の実施形態における入力画像の一例を示す図である。 第5の実施形態におけるWBゲインの一例を表す図である。 第6の実施形態におけるWBゲイン制御例を表す図である。 第7の実施形態の画像処理装置の構成例を示した図である。 第7の実施形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。 第7の実施形態におけるWBゲイン制御例を表す図である。 画像処理装置を適用可能なハードウェア構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。以下の各実施形態において、同一の構成については同じ符号を付して説明する。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態の画像処理装置の構成例を示したブロック図である。
以下、図1を参照して、第1の実施形態による画像処理装置について説明する。本実施形態の画像処理装置は、デジタルカメラや監視カメラ等の撮像装置に内蔵もしくは接続される装置であるとする。
入力画像は不図示のレンズおよび撮像センサからなる撮像ユニットで撮像された画像である。入力画像は、複数の画素からなる画像データ(または画像信号)であり、複数の色の情報を含む。複数の色は、例えば赤(Red:R)、緑(Green:G)、青(Blue:B)の各色であり、画像データは、不図示の撮像センサ上に設けられた各色に対応するカラーフィルタを透過して、撮像センサで電気信号に変換された光量に相当するデータである。カラーフィルタは、赤色、緑色、青色に相当する可視光だけでなく、一部の赤外光(非可視光)も透過する。そのため、一般的な撮像装置では、赤外光カットフィルタ(Infra-Red Cut-оff Filter:IRCF)を設けて、赤外光成分を除去することにより、人間の視覚に近い画像が得られるようにしている。撮像センサは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などの撮像素子からなる。
出力画像は、入力画像の画素値に対し、後述するようにして求められる最終的なホワイトバランス制御値であるホワイトバランスゲインを乗じることによって、ホワイトバランスが適切に補正された画像である。以降の説明では、ホワイトバランス(White Balance)を適宜、WBと記す。詳細は後述するが、本実施形態の画像処理装置は、入力画像が、撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けているか否かに応じたホワイトバランス制御(WB制御)を行うことによって、ホワイトバランスが適切に補正された出力画像を得るものである。
特徴量取得部101は、入力画像の色に関する特徴量を取得し、その特徴量をゲイン算出部102に出力する。より具体的には、特徴量取得部101は、入力画像を複数の矩形領域に分割した場合の各矩形領域内に含まれる画像データによって決定される矩形領域毎の色情報を取得する。色情報は例えば矩形領域毎の色差信号の代表値であり、代表値は例えば平均値や最頻値などである。
ゲイン算出部102は、入力画像の特徴量に応じて第1のホワイトバランス制御値を算出する。例えば、ゲイン算出部102は、特徴量取得部101から領域毎の色情報を取得して、入力画像の色情報の代表値を算出する。そしてゲイン算出部102は、第1のホワイトバランス制御値として、出力画像の色情報の代表値が所定の目標値となるようなホワイトバランスゲイン(以下、WBゲインとする)を算出する。本実施形態において、ホワイトバランス制御に使用されるWBゲインは、例えば、画像の赤みを調整する赤ゲイン(以下、Redゲインとする)、および画像の青みを調整する青ゲイン(以下、Blueゲインとする)であるとする。ゲイン算出部102にて算出されたWBゲインの情報は、ゲイン判定部104およびゲイン決定部105に送られる。
赤外光検知部103は、入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する。即ち、赤外光検知部103は、入力画像の色が、撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けているか否かを検知し、その検知結果をゲイン判定部104に出力する。例えば、赤外光検知部103は、不図示のIRCFが撮像ユニットのレンズの光軸上に挿入されている場合に、入力画像の色は赤外光の影響を受けていないことを検知する。一方、赤外光検知部103は、IRCFが撮像ユニットのレンズの光軸上に挿入されていない(光軸上から抜去されている)場合に、入力画像の色は赤外光の影響を受けていることを検知する。
ゲイン判定部104は、赤外光検知部103から取得した検知結果に基づいて、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)が有効か否かを判定するための判定条件を決定する。そして、ゲイン判定部104は、その判定条件を用いて、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)が有効か否かを判定して、その判定結果をゲイン決定部105に出力する。即ち、ゲイン判定部104は、入力画像の色が、赤外光の影響を受けていない場合と赤外光の影響を受けている場合とで、異なる判定条件に基づいてWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)が有効か否かを判定する。詳細は後述するが、本実施形態において、ゲイン判定部104は、判定条件として、WBゲインに対する所定の領域A1と所定の領域A2とを用いる。そして、ゲイン判定部104は、例えば入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合において、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが所定の領域A1内であるときには当該WBゲインが有効であると判定する。また、ゲイン判定部104は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合において、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが所定の領域A1とは異なる所定の領域A2内であるときには当該WBゲインが有効であると判定する。
詳細は後に図3から図6を用いて説明するが、所定の領域A1は入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインの有効範囲を表す領域であり、領域A2は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効範囲を表す領域である。ここで、所定の領域A1は、撮像センサに可視光のみ取り込んだ状態、即ち赤外光を取り込まないようにIRCFを光軸上に挿入した状態を想定したWBゲインの有効範囲を表す領域である。一方、所定の領域A2の位置は、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かと、撮像センサの感度と、に応じて設計されている。即ち、IRCF抜去時に撮像センサが取り込む赤外光と可視光との比率は、撮影環境における赤外光と可視光との比率や、撮像センサの赤外光に対する感度と可視光に対する感度との比率によって決まる。したがって本実施形態において、所定の領域A2の位置は、撮像センサが高感度であるほど、所定の領域A1の位置から離れた位置を含むように設計されている。換言すると、所定の領域A2は、撮像センサが高感度であるほど、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインと、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインとの差が大きくなることを許容するように設計される。
ゲイン決定部105は、後述するゲイン乗算部106で入力画像に乗算される最終的なホワイトバランス制御値(最終的なWBゲイン)を決定する。詳細は後述するが、ゲイン決定部105は、ゲイン判定部104による判定結果または判定条件に基づいて、最終的なWBゲインを決定する。本実施形態において、ゲイン乗算部106で入力画像に乗算される最終的なWBゲインは、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)、または、所定のホワイトバランス制御値としての第2のホワイトバランス制御値である。ゲイン決定部105は、ゲイン算出部102からWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)を取得し、またゲイン判定部104からWBゲインが有効か否かの判定結果を取得して、最終的なWBゲインを決定してゲイン乗算部106に出力する。より具体的には、ゲイン決定部105は、ゲイン判定部104から取得した判定結果が有効を表す判定結果である場合には、ゲイン算出部102で算出した第1のホワイトバランス制御値を、最終的なWBゲインとしてゲイン乗算部106に出力する。一方、ゲイン決定部105は、ゲイン判定部104から取得した判定結果が有効でないことを表す判定結果である場合には、所定のホワイトバランス制御値(第2のホワイトバランス制御値)を、最終的なWBゲインとしてゲイン乗算部106に出力する。なお、第2のホワイトバランス制御値は、例えば不図示の記憶装置に記憶されたWBゲインである。また、記憶装置に記憶されたWBゲインとは、例えば過去に最終的なWBゲインとして用いられたWBゲインや、所定の領域A1またはA2内に含まれる予め定められたWBゲインである。
ゲイン乗算部106は、ゲイン決定部105から最終的なWBゲインを取得し、その最終的なWBゲインを入力画像に乗じることでホワイトバランス制御がなされた出力画像を生成して、出力する。
図2は、本実施形態の画像処理装置で実行される画像処理の主要部の流れの一例を示すフローチャートである。以下、図2のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る画像処理の一例について説明する。なお、以降のフローチャートの説明では、処理ステップを、符号の「S」を用いて表している。
まずS1では、特徴量取得部101が、入力画像の色に関する特徴量を取得する。
次にS2では、ゲイン算出部102が、S1で取得した特徴量に基づいて第1のホワイトバランス制御値であるWBゲインPを算出する。
次にS3において、赤外光検知部103は、入力画像の色が、撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けているか否かを検知する。そして、入力画像の色が赤外光の影響を受けていないことを赤外光検知部103が検知した場合、処理はS4に進む。一方、入力画像の色が赤外光の影響を受けていることを赤外光検知部103が検知した場合、処理はS5に進む。
S4に進むと、ゲイン判定部104は、WBゲインPが領域A1に含まれているか否かを判定する。そして、ゲイン判定部104は、WBゲインPが領域A1に含まれている場合には、WBゲインPが有効であると判定し、処理をS6に進める。一方、ゲイン判定部104は、WBゲインPが領域A1に含まれていない場合には、WBゲインPが有効でないと判定し、処理をS7に進める。
S5に進むと、ゲイン判定部104は、WBゲインPが領域A2に含まれているか否かを判定する。そして、ゲイン判定部104は、WBゲインPが領域A2に含まれている場合にはWBゲインPが有効であると判定し、その後、処理はS6進む。一方、ゲイン判定部104は、WBゲインPが所定の領域A2に含まれていない場合にはWBゲインPが有効でないと判定し、その後、処理はS8に進む。
S6に進むと、ゲイン決定部105は、WBゲインP(第1のホワイトバランス制御値)を、最終的なWBゲインとしてゲイン乗算部106に出力する。
またS7に進んだ場合、ゲイン決定部105は、所定のホワイトバランス制御値(第2のホワイトバランス制御値)としてWBゲインQを、最終的なWBゲインとし、ゲイン乗算部106に出力する。WBゲインQについては後述する。
またS8に進んだ場合、ゲイン決定部105は、所定のホワイトバランス制御値(第2のホワイトバランス制御値)としてWBゲインRを、最終的なWBゲインとし、ゲイン乗算部106に出力する。WBゲインRについては後述する。
以下、本実施形態におけるホワイトバランスゲイン制御とその効果について説明する。
図3は、本実施形態におけるホワイトバランスゲイン制御の一例である第1のWB制御例を表した図である。
図3において、所定の領域A1は、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインの有効範囲を表しており、以下、有効領域A1とする。所定の領域A2は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効範囲を表し、以下、有効領域A2とする。本実施形態において、有効範囲は、その有効範囲内のWBゲインが入力画像に適用されることで、適切なホワイトバランスに制御され、ユーザに大きな違和感を与えないような範囲に設計されている。即ち、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合には、入力画像に対して有効領域A1に属するWBゲインを適用することで、ホワイトバランスが崩れて画質が劣化することを防止できる。同様に、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合には、入力画像に対して有効領域A2に属するWBゲインを適用することで、ホワイトバランスが崩れて画質が劣化することを防止できる。
また、図3において、WBゲインP1、P2、P3、Q、およびRは、それぞれがWBゲインを表している。WBゲインP1は、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合に算出されたWBゲインを表しており、WBゲインP2およびP3は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に算出されたWBゲインを表している。WBゲインP2に含まれる例示された3つのWBゲインは、それら3つのWBゲインのうち、撮影環境の照明条件に最適ないずれかのWBゲインが適用されることを表している。一方、WBゲインP3は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合における有効領域A2の範囲外のWBゲインであり、入力画像に対して適用されることは無いWBゲインである。WBゲインQは、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合において、入力画像の特徴量から算出されたWBゲインが有効領域A1の範囲外であるときに、当該入力画像に対して適用される、有効領域A1の範囲内のWBゲインである。一方、WBゲインRは、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合において、入力画像の特徴量から算出されたWBゲインが有効領域A2の範囲外であるときに、当該入力画像に対して適用される、有効領域A2の範囲内のWBゲインである。この例では、WBゲインQとWBゲインRは、有効領域A1とA2の共通領域に属するWBゲインとし、Q=Rとする。また、実際には、WBゲインを時間的に急峻に変化させてしまうとユーザに違和感を与える虞があるため、WBゲインP1、P2、Q、Rを目標値として、現在のWBゲインから目標値へ、時間的に緩やかにWBゲインを変化させる制御が行われる。
ここで、既存のホワイトバランス制御においては、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かに関係なく、WBゲインの有効範囲は固定となされている。そのため、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に、図3のWBゲインP2に示した撮影環境の照明条件に最適なWBゲインを適用することができなかったり、WBゲインP3に示すWBゲインが適用されてしまったりする。このため、実際に適用されるWBゲインと最適なWBゲインとの差が大きい場合、ホワイトバランスが崩れてしまい画質が劣化する虞がある。
これに対し、本実施形態におけるホワイトバランス制御では、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かに応じて、WBゲインの有効範囲を可変としている。そのため、本実施形態では、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合には、図3のWBゲインP2に示したような撮影環境の照明条件に最適なWBゲインを適用することができる。一方、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合には、有効範囲外のWBゲインP3が算出されたとしても、有効範囲内のWBゲインRを適用するようになされるため、ホワイトバランスが崩れて画質が劣化することを防止できる。
また、本実施形態のホワイトバランス制御では、撮像センサの感度に応じて、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効領域A2を設計している。即ち、本実施形態では、撮像センサが高感度であるほど、WBゲインの有効領域A2の位置を、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインの有効領域A1の位置から離れた位置を含むように設計している。
ここで、低照度であるほど撮影環境における赤外光成分の可視光成分に対する比率が大きくなるため、撮像画像の赤みは強くなる。そして、撮像画像に含まれる強い赤みを補正するためには、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインと比較して大きく異なるWBゲインを適用する必要がある。また、撮像センサが高感度であるほど、低照度環境であってもSNが高く、被写体本来の色を残した撮像画像が得られる。以上のことから、撮像センサが高感度であるほど、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合であっても、低照度環境においてより積極的にホワイトバランスを制御することで、色再現性向上効果を得ることができる。一方で、撮像センサの感度が不足している場合に、積極的にホワイトバランスを制御してしまうと、ノイズの影響によりホワイトバランスが大きく崩れてしまう虞がある。即ち、撮像センサの感度が不足している場合には、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合であっても、赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインと比較して差が小さいWBゲインを適用することで、ホワイトバランスが大きく崩れることを防止できる。
これらのことから、本実施形態のホワイトバランス制御では、撮像センサが高感度であるほど、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合であっても積極的にホワイトバランスを制御する。即ち、本実施形態のホワイトバランス制御では、撮像センサが高感度であるほど、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインと比較して大きく異なるWBゲインが適用されるようにする。これにより、ホワイトバランスの大きな崩れを防止しつつ、低照度時の撮像画像の色再現性を向上することができる。
本実施形態では、赤外光検知部103においてIRCFの挿抜状態を検知するとしたが、これに限らない。例えば、不図示の赤外照明ユニットを具備した撮像装置の場合には、赤外照明のON/OFF状態に応じて入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かを検知してもよい。即ち、赤外照明ユニットが赤外光を照射している場合に入力画像の色が赤外光の影響を受けていることを検知し、赤外照明ユニットが赤外光を照射していない場合に入力画像の色が赤外光の影響を受けていないことを検知してもよい。あるいは、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かをユーザが設定できるようにしてもよい。即ち、入力画像の色が赤外光の影響を受けているときのWB制御モードと、入力画像の色が赤外光の影響を受けていないときのWB制御モードとを設けて、ユーザがいずれかのWB制御モードを選択できるようにしてもよい。
なお、ゲイン決定部105は、赤外光検知部103の検知結果が変化したタイミングでのみ、WBゲインQ、またはWBゲインRを、ゲイン乗算部106に出力してもよい。例えば、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合において、ゲイン算出部102で算出されたWBゲインが有効領域A2の範囲外であったとする。この場合、ゲイン決定部105は、過去に算出されたWBゲインによって現在適用されているWBゲインが有効領域A2の範囲内にある場合には、WBゲインRではなく現在のWBゲインを出力する。一方、IRCFが抜去されたタイミングにおいては、現在適用されているWBゲインは、IRCF挿入時に算出されており、有効領域A1の範囲内にあるので、ゲイン決定部105は、有効領域A2の範囲内のWBゲインRを出力する。即ち、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合、現在適用されているWBゲインが有効領域A2の範囲外である場合のみ、有効領域A2の範囲内のWBゲインRを出力する。
図4は、本実施形態における第2のWB制御例を表した図である。
図4に示す第2のWB制御例において、ゲイン決定部105は、WBゲインQ、WBゲインRを、それぞれ、有効領域A1、有効領域A2の中心にする。このようにすることで、有効領域内の平均的なWBゲインを適用することができる。これにより、真の(最適な)WBゲインが有効領域内のいずれのゲインであったとしても、適用されるWBゲインと真の(最適な)WBゲインとのずれを小さく抑えることができ、ホワイトバランスが大きく崩れることを防止できる。また、適用されるWBゲインと真の(最適な)WBゲインとのずれを小さく抑えることができるため、WBゲインを時間的に緩やかに制御する場合において、WBゲインが真の値(最適な値)に収束するまでに要する時間を最小にすることができる。
図5は、本実施形態における第3のWB制御例を表した図である。
図5に示す第3のWB制御例において、ゲイン決定部105は、WBゲインRを領域A2内の予め定められたWBゲインとするのではなく、領域A2内でWBゲインP3と最も近いWBゲインとする。また、ゲイン判定部104は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合の有効領域A2を、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合の有効領域A1よりも小さくしてもよい。入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合、被写体の素材によっては被写体の色が大きくずれてしまう虞があり、その色でホワイトバランスを制御することで、ホワイトバランスも大きく崩れてしまう虞がある。図5に示すように、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に、WBゲインの有効領域A2を小さくすることで、想定外のWBゲインが適用されてホワイトバランスが大きく崩れることを防止できる。なお、有効領域A2を小さくすると、算出されるWBゲインが有効領域A2の外側になることが多くなる。この場合に、WBゲインRを固定値にしていると照明条件の変化によって最適なホワイトバランスに動的に制御することができなくなってしまう。そのため、WBゲインRを、有効領域A2の外側に算出されたWBゲインP3から最も近く、かつ、有効領域A2内であるWBゲインとすることにより、照明条件の変化に応じて最適なホワイトバランスに動的に制御することができる。
図6は、本実施形態における第4のWB制御例を表した図である。
図6の第4のWB制御例において、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に算出されたWBゲインP2を、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効領域A2内にあるWBゲインRaにする。また、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に算出されたWBゲインP3を、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効領域A2内にあるWBゲインRとして出力してもよい。WBゲインP2は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効領域A2の範囲内であり、WBゲインP3は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効領域A2の範囲外である。そして、WBゲインRaは、有効領域A2の範囲内にあり、ホワイトバランスを適切に制御するために予め定められたWBゲインである。
ここで、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合であってもホワイトバランスを動的に制御するためには、有効領域A2を広く設定する必要がある。しかしながら、有効領域A2を広く設定すると、取り得るWBゲインの幅が大きくなるため、想定外のWBゲインが適用されて、ホワイトバランスが崩れてしまう虞がある。そこで、第4のWB制御例では、算出されたWBゲイン(例えば、WBゲインP2)が有効領域A2の範囲内であっても、より限定された範囲に存在するWBゲイン(例えば、WBゲインRa)を適用する。これにより、想定外のWBゲインが適用されてホワイトバランスが大きく崩れることを防止でき、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合であっても、ホワイトバランスを適切に制御して撮像画像の色再現性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、IRCFの挿抜に応じて、適切な画像データを生成することができる。
<第2の実施形態>
次に、図7を参照して、第2の実施形態の画像処理装置について説明する。第2の実施形態のホワイトバランス制御では、WBゲインの急峻な変動に伴う画質劣化を防止するため、WBゲインを時間的に緩やかに変化させる。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の機能構成は第1の実施形態と同じであるためその図示は省略する。また、第1の実施形態と同じ機能部については説明を省略し、第1の実施形態とは異なる機能を有する機能部についてのみ以下に説明する。
ゲイン決定部105は、ゲイン算出部102からWBゲインを取得し、ゲイン判定部104からWBゲインが有効か否かの判定結果を取得する。さらに、ゲイン決定部105は、取得した情報と、ゲイン決定部105が記憶している現在のWBゲインとに基づいて、最終的なWBゲインを決定する。そして第2の実施形態の場合、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインから最終的なWBゲインまで緩やかに変化するようなWBゲインを、ゲイン乗算部106に出力する。なお、現在のWBゲインとは、過去に算出され、ゲイン乗算部106に設定されているWBゲインであり、動画像においては、例えば1フレーム前の入力画像に対して適用されたWBゲインである。
図7は、第2の実施形態のゲイン決定部105における動作の説明に用いる図である。
図7のWBゲインP1は現在のWBゲインであり、WBゲインP2は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合にゲイン算出部102で算出されたWBゲインである。入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合、WBゲインP2は有効領域A2内のWBゲインであるため、ゲイン決定部105は、このWBゲインP2を最終的なWBゲインとして設定する。
ここで、WBゲインを急峻に変えてしまうと、急に色が変わったり、場合によっては短い期間に何度も色の変化を繰り返してホワイトバランスが振動してしまったりすることで画質が劣化する虞がある。それを防止するため、ゲイン決定部105は、WBゲインP1からWBゲインP2までWBゲインが緩やかに変化するように、WBゲインP1とP2との間に位置する複数のWBゲインを逐次算出して出力する。即ち、ゲイン決定部105は、WBゲインを緩やかに変化させる際の目標WBゲインを設定し、入力画像に適用されるWBゲイン(現在のWBゲイン)が徐々に目標WBゲインに近づくようなWBゲインを逐次算出して出力する。
より具体的に説明すると、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインが有効領域A1にのみ属するか、有効領域A2にのみ属するか、あるいは有効領域A1とA2の共通領域に属するかによって目標WBゲインを制御する。例えば、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインが、有効領域A1とA2の共通領域を除く有効領域A1に属する場合(例えば図7のP1の位置)、目標WBゲインを有効領域A1とA2の共通領域に属するWBゲイン(例えば図7のRの位置)に設定する。そして、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインがWBゲインRに徐々に近づくようにWBゲインを設定する。
次に、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインが有効領域A1とA2の共通領域に属するWBゲインRに達した後で、目標WBゲインを本来の算出されたWBゲインP2に設定する。つまりゲイン決定部105は、現在のWBゲインが有効領域A1とA2の共通領域に属する場合、目標WBゲインを、有効領域A1とA2の共通領域を除く有効領域A2に属するWBゲイン(例えば図7のP2の位置)に設定する。そして、ゲイン決定部105は、現在のWBゲインが、WBゲインRから最終的な目標であるWBゲインP2へ時間的に緩やかに変化するようにWBゲインを設定して出力する。
第2の実施形態のように、WBゲインを時間的に緩やかに変化させる場合、例えばWBゲインを図7のWBゲインP1からP2まで変化させる際には、WBゲインP1とP2とを結ぶ直線上を徐々に変化させるのが一般的である。しかしながら、異なる有効領域A1とA2を跨いでWBゲインを変化させる場合、領域の形状によっては、図7に示したようにWBゲインP1とP2とを結ぶ直線が有効領域A1にもA2にも含まれない領域外に出てしまう場合がある。この場合、WBゲインが図7のゲインSの位置で止まって(収束して)しまい、WBゲインP2まで変化させることができなくなる虞がある。つまり、適切なホワイトバランスに制御することができなくなることが考えられる。
そこで、本実施形態では、現在のWBゲインが一方の有効領域から二つの有効領域の共通領域に達するまでは、目標WBゲインを二つの有効領域の共通領域に属する第1の目標WBゲインに設定する。そして、2つの有効領域の共通領域に達した後、第1の目標WBゲインを他方の有効領域に属する第2の目標WBゲイン(最終的なWBゲイン)に設定する。このように実施することで、本来の最終的なWBゲインに達する前にWBゲインが収束してしまうことを防止し、適切なホワイトバランスに制御することができる。
なお、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かが切り替わった直後、即ちWBゲインの有効領域が切り替わった直後のタイミングにおいて、目標WBゲインを二つの有効領域の共通領域に属するWBゲインに設定してもよい。または、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かが切り替わった直後のタイミングにおいて二つ有効領域の共通領域に属するWBゲインを出力してもよい。入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かが切り替わるタイミングにおいては、入力画像の色が大きく変化するため、ホワイトバランスが大きく変化しても画質劣化を感じにくいと考えられる。従って、ゲイン決定部105は、入力画像の色が赤外光の影響を受けているか否かが切り替わった直後のタイミングで、入力画像に適用されるWBゲインを、例えば図7のWBゲインP1からWBゲインRに変更する。その後、ゲイン決定部105は、図7のWBゲインRからWBゲインP2まで、緩やかにWBゲインを変更する。このように実施することで、本来の最終的な目標WBゲインに達する前にWBゲインが収束してしまうことを防止しつつ、本来の最終的な目標WBゲインに達するのに要する時間を短縮することができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態の画像処理装置について説明する。すでに説明した実施形態では、IRCFの挿抜や、赤外照明の点灯/消灯、ユーザによるモード切り替えなど、入力画像の色が撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けているか否かに応じてホワイトバランスを制御する。
それに対して第3の実施形態は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさを検知し、赤外光の影響の大きさに応じてホワイトバランスを制御する。従って、第3の実施形態においては、入力画像の色が撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を常に受ける場合であっても、その影響の相対的な大きさに応じて適切なホワイトバランス制御を行うことができる。
図8は、第3の実施形態に係る画像処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。なお、第1の実施形態と同じ機能部には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
赤外光検知部303は、特徴量取得部101から入力画像の色に関する特徴量を取得する。そして、赤外光検知部303は、入力画像の色に関する特徴量に基づいて、入力画像の色が撮像センサで取り込んだ赤外光の影響をどの程度受けているかを検知し、その検知結果をゲイン判定部304に出力する。より具体的には、赤外光検知部303は、入力画像の色の平均値を算出し、その算出した色平均値の赤色成分が大きいほど赤外光の影響が大きいと検知し、一方、算出した色平均値の赤色成分が小さいほど赤外光の影響が小さいと検知する。
ゲイン判定部304は、赤外光検知部303から取得した検知結果に応じて、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが有効か否かを判定し、その判定結果をゲイン決定部105に出力する。より具体的には、ゲイン判定部304は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさに応じて、異なる判定条件に基づいてWBゲインが有効か否かを判定する。例えば、ゲイン判定部304は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが小さい場合において、WBゲインが所定の領域(後述する図9の有効領域A20)内であるときはそのWBゲインが有効であると判定する。またゲイン判定部304は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが中程度の場合において、WBゲインが所定の領域(後述する図9の有効領域A21)内であるときにはそのWBゲインが有効であると判定する。またゲイン判定部304は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが大きい場合において、WBゲインが所定の領域(A22)内であるときにはそのWBゲインが有効であると判定する。さらにゲイン判定部304は、例えば、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさの差が大きいほど、所定の領域が離れるように領域の位置を設定する。なお、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが小さいか、または大きいか、あるいは中程度か等の判定は、例えば、それぞれに対応した有効範囲内か否かにより行ってもよいし、それぞれに対応した閾値との比較を用いて行ってもよい。
図9は、第3の実施形態におけるゲイン判定部304およびゲイン決定部105の動作の説明に用いる図である。
図9の領域A20は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが小さい場合の有効範囲(有効領域A20とする)を表している。また図9の領域A21は入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが中程度の場合の有効範囲(有効領域A21とする)を表し、図9の領域A22は入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが大きい場合の有効範囲(有効領域A22とする)を表している。有効範囲に含まれるWBゲインは、入力画像に適用されたときに、適切なホワイトバランスの出力画像が出力されるWBゲインである。図9のWBゲインP20は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが小さく、有効領域A20が設定されている場合に算出された、当該有効領域A20に属する有効なWBゲインを表している。図9のWBゲインP22は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが大きく、有効領域A22が設定されている場合に算出された、当該有効領域A22に属する有効なWBゲインを表している。図9のWBゲインP31は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが中程度であり、有効領域A21が設定されている場合に算出された、当該有効領域A21に属さない、有効でないWBゲインを表している。図9のWBゲインR1は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさが中程度であり、有効領域A21が設定されている際に、算出されたWBゲインが有効領域A21の外側であった場合に入力画像に適用されるWBゲインを表している。
本実施形態におけるホワイトバランス制御では、入力画像の色に対する赤外光の影響が小さい場合にはWBゲインP20、影響が中程度の場合にはWBゲインR1、影響が大きい場合にはWBゲインP22の、各WBゲインが適用される。本実施形態では、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさに応じて最適なWBゲインの有効範囲を設定できるため、撮像センサが赤外光を取り込む場合であっても、撮像画像の色再現性を向上できると共にホワイトバランスが大きく崩れることを防止できる。
赤外光検知部303は、入力画像の色の平均値を算出し、算出した色平均値の赤色成分が大きいほど赤外光の影響が大きいと検知したが、赤外光の影響度を検知する方法はこれに限らない。例えば、赤外光検知部303は、撮影環境の照度情報を取得して、照度が低いほど赤外光の影響が大きいと検知してもよい。照度情報は、入力画像の明るさに基づいて算出したり、露出条件に基づいて算出したり、あるいは、不図示の照度センサを設けてその読み取り値に基づいて算出したりすればよい。また、赤外光検知部303は、入力画像の領域毎の色情報の分布に基づいて、色情報の分布の偏りが大きいほど赤外光の影響が大きいと検知してもよい。赤外光の影響が大きいほど被写体の色成分が少なくなるため、撮像画像の色は被写体の色ではなく赤外光による赤みが支配的になり、色情報の分布は赤色周辺に偏るためである。
なお、ゲイン判定部304は、図9に示したように、入力画像の色に対する赤外光の影響が大きくなるほど、WBゲインの有効範囲の大きさを小さくするように制御してもよい。入力画像の色に対する赤外光の影響が大きくなる状況であるほど、被写体本来の色成分が少なくなり、撮像センサの感度不足によりノイズ量が増加することが考えられる。そのため、想定外のWBゲインが算出され、ホワイトバランスが大きく崩れてしまう虞がある。そこで、入力画像の色に対する赤外光の影響が大きくなるほど、WBゲインの有効範囲の大きさを小さくすることで、想定外のWBゲインが適用されてしまうことを防止し、適切なホワイトバランスに制御することができる。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態の画像処理装置について説明する。すでに説明した実施形態では入力画像の色が、撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けている場合であっても、ホワイトバランスを適切に制御して、有彩色の出力画像を出力するものである。それに対して第4の実施形態では、入力画像の色が撮像センサで取り込んだ赤外光の影響を受けている場合に、赤外光の影響の大きさに応じて出力画像を有彩色とするか、または無彩色とするかを切り替える。
図10は、第4の実施形態に係る画像処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。なお、第1の実施形態と同じ機能部には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
ゲイン決定部405は、ゲイン算出部102からWBゲインを取得し、ゲイン判定部104からWBゲインが有効か否かの判定結果を取得して、最終的なWBゲインを決定し、ゲイン乗算部106に出力する。また、ゲイン決定部405は、ゲイン算出部102にて算出されたWBゲインに基づいて、出力画像を有彩色とするか無彩色とするかを決定し、その結果を色切り替え部407に出力する。さらに、ゲイン決定部405は、出力画像を無彩色とすることを決定した場合、予め定められたWBゲインを、最終的なWBゲインとしてゲイン乗算部106に出力する。
色切り替え部407は、ゲイン決定部405から出力画像を有彩色とするか無彩色とするかの判断結果を取得し、無彩色とする場合には入力画像を無彩色に色変換して出力画像を出力する。
図11は、第4の実施形態におけるWBゲイン制御の説明に用いる図である。
図11において、領域A1は入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインの有効範囲(有効領域A1)を表し、領域A2は入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインの有効範囲(有効領域A2)を表している。有効範囲内のWBゲインは入力画像に適用されて出力画像が生成される。有効範囲は、その有効範囲内のWBゲインが入力画像に適用されることで、適切なホワイトバランスに制御され、ユーザに大きな違和感を与えないような範囲に設計されている。
また、図11に示したWBゲインP1、P2a、P2b、P2cにおいて、WBゲインP1は入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合に算出されたWBゲインである。一方、WBゲインP2a、P2b、およびP2cは、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合に算出されたWBゲインである。
ここで、撮影環境が低照度になり、入力画像の色に対する赤外光の影響が大きくなるほど入力画像の赤みが強くなる。そのため、入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインは、入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインと比較して差が大きくなる。即ち、WBゲインP2aは相対的に赤外光の影響が小さい場合のWBゲインであり、WBゲインP2bは赤外光の影響が中程度の場合のWBゲインであり、WBゲインP2cは相対的に赤外光の影響が大きい場合のWBゲインである。入力画像の色に対する赤外光の影響が大きい場合、被写体の本来の色成分が少なくなるため、ホワイトバランスを適切に制御したとしても、撮像センサの感度によっては十分な色再現性向上効果を得られない。一方で、ノイズ量が増えてしまうために適切なホワイトバランスに制御できない虞がある。
そこで、ゲイン決定部405は、WBゲイン(Redゲイン)が所定の範囲、例えばWBゲインP2bより大きくなる範囲では、出力画像を有彩色CCとするように決定し、また、ゲイン算出部102で算出されたWBゲインを最終的なWBゲインに設定する。これにより、算出されたWBゲインに応じて動的にホワイトバランスが制御されることになる。一方、WBゲイン(Redゲイン)が所定の範囲、例えばWBゲインP2bより小さくなる範囲では、ゲイン決定部405は、出力画像を無彩色NCとするように決定し、また、予め定められた固定のWBゲインを適用する。このようなWBゲイン制御が行われることで、撮像センサの感度が足りている場合には、入力画像の色に対する赤外光の影響に応じてホワイトバランスを制御することで撮像画像の色再現性向上効果を得ることができる。一方、撮像センサの感度が不足している場合には、WBゲインが固定値になされるとともに出力画像が無彩色になされることで、ホワイトバランスが大きく崩れた画像が表示されてしまうことを防止することができる。
なお、ゲイン決定部405は、Redゲインに応じて無彩色とするか有彩色とするかを決定したが、これに限らない。Blueゲインに応じて無彩色とするか有彩色とするかを決定してもよい。また、ゲイン決定部405は、撮影環境の照度情報を取得して、照度が低い場合に無彩色とし、照度が高い場合に有彩色とするように決定してもよい。
<第5の実施形態>
以下、第5の実施形態の画像処理装置について説明する。すでに説明した実施形態は、画像全体に対して一様に適用するWBゲインを制御するものである。それに対して、第5の実施形態は、入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさを画素毎に判定して、その画素毎の判定結果に基づいて、画素毎にWBゲインを設定する。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の機能構成図は第1の実施形態と同じであるため省略する。また、第1の実施形態と同じ機能部については説明を省略し、第1の実施形態とが異なる機能を有する機能部についてのみ以下に説明する。
ゲイン乗算部106は、ゲイン決定部105で決定されたWBゲインを取得し、入力画像にWBゲインを乗じることで出力画像を生成して、出力する。ここで、第5の実施形態の場合、ゲイン乗算部106は、取得した入力画像に基づいて画素毎の輝度値を算出し、その輝度値に基づいて、画素毎に最終的なWBゲインを設定する機能をも有する。即ち、第5の実施形態のゲイン乗算部106は、画素毎の輝度値に基づいて、画素毎に設定したWBゲインを最終的なWBゲインとして入力画像に適用する。
第5の実施形態の場合、ゲイン乗算部106は、入力画像に含まれる画素毎の明るさを算出する。そして、ゲイン乗算部106は、当該明るさが所定値未満の画素に対してはゲイン決定部105で決定されたWBゲインを最終的なWBゲインとして適用する。一方、ゲイン乗算部106は、明るさが所定値以上の画素に対しては、所定のホワイトバランス制御値として第3のホワイトバランス制御値を設定し、それを最終的なWBゲインとして適用する。本実施形態において、第3のホワイトバランス制御値は、予め決めたWBゲインとなされている。
本実施形態で想定しているユースケースについて、図12を用いて説明する。
図12は、低照度環境に存在する被写体1200を表している。また被写体1200は、LEDのインジケータのような光源1201を具備している。例えば、被写体1200は、無人の施設に設置された装置であって、装置の動作状態を表すLEDインジケータを備えているとする。そしてこの被写体1200の装置は、当該装置に何らかの異常が生じた場合にアラートを発する目的で、LEDインジケータを発光させるものであるとする。
このような場合においては、被写体1200が存在する環境が低照度なので、入力画像の色に対する赤外光の影響は大きい。しかしながら、LEDインジケータの周辺部分の画像の領域1202については、LEDインジケータが可視光を発した場合、入力画像の色に対する赤外光の影響は小さくなる。このような場合、画像内の面積比率でいえば、入力画像の色に対する赤外光の影響が大きい領域1203の面積の方が大きい。このため、画像全体に対して一様なホワイトバランス制御を行ってしまうと、赤外光の影響が大きい領域1203の画像に適したWBゲインが画像全体に適用されることになる。即ち、LEDインジケータの周辺の赤外光の影響が小さい領域1202に対しても、赤外光の影響が大きい領域1203の画像に適したWBゲインが適用されてしまう。その結果、LEDインジケータの周辺の赤外光の影響が小さい領域1202のホワイトバランスが適切に制御できない虞があり、LEDインジケータの正しい色を識別できなくなることが考えられる。つまり、装置が発しているアラートが、見落とされてしまう虞がある。
上述したような、可視光が支配的な領域1202と赤外光が支配的な領域1203とがある場合、可視光が支配的な領域1202、とりわけ光源が存在する部分は高輝度の画素値が得られる。そのため、本実施形態のゲイン乗算部106は、入力画像において高輝度の領域を可視光が支配的な領域と判定し、一方、入力画像において低輝度の領域を赤外光が支配的な領域と判定する。そしてゲイン乗算部106は、可視光が支配的な領域、即ち高輝度の領域に対しては可視光に適したWBゲインとして第3のホワイトバランス制御値を設定する。本実施形態において、可視光に適した第3のホワイトバランス制御値は、所定の色温度の光源、例えば5600K(ケルビン)の白色光源に適したWBゲインであるとする。一方、ゲイン乗算部106は、赤外光が支配的な領域、即ち低輝度の領域に対しては入力画像の色が赤外光の影響を受けている場合のWBゲインを適用する。つまり、ゲイン乗算部106は、低輝度領域の画素に対しては、ゲイン決定部105から取得したWBゲインを適用する。
本実施形態のゲイン乗算部106が行うWBゲイン補正処理について、図13を用いて説明する。
図13は、ゲイン乗算部106が画素毎に行うWBゲインの補正方法の一例を表し、Blueゲイン1300とRedゲイン1301を示した図である。
ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の明るさが所定値以上である場合には、可視光が支配的な領域であると判定し、可視光に適したWBゲインを適用する。一方、ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の明るさが所定値未満である場合には、赤外光が支配的な領域であると判定し、赤外光を含む画像に適したWBゲインを適用する。より具体的には、ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の輝度値が第1の輝度閾値以上(Y1以上)である場合には、可視光が支配的な領域と判定し、可視光に適したWBゲインを適用する。一方、ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の輝度値が第2の輝度閾値以下(Y2以下)である場合には、赤外光が支配的な領域と判定し、赤外光を含む画像に適したWBゲインを適用する。ここで、可視光に適したWBゲインは、前述のように例えば5600K(ケルビン)の白色光源に適したWBゲインである。また、赤外光を含む画像に適したWBゲインは、ゲイン決定部105から取得したWBゲインである。なお、第1の輝度閾値と第2の輝度閾値は同じ所定値でもよいが、本実施形態では異なる値とし、第1の輝度閾値は第2の輝度閾値より大きい値であるとする。
即ち、ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の輝度値が第1の輝度閾値Y1以上の場合、ゲイン算出部102が算出したWBゲインは有効ではないと判定する。そして、この場合、ゲイン乗算部106は、第1の輝度閾値Y1以上の画素に対しては、第3のホワイトバランス制御値として、所定のWBゲイン、例えば5600Kの白色光源に適したWBゲインを適用する。一方、ゲイン乗算部106は、入力画像の画素の輝度値が第2の輝度閾値Y2以下である場合、ゲイン算出部102が算出したWBゲインは有効である判定する。そして、ゲイン乗算部106は、ゲイン決定部105で決定されたWBゲインを適用する。
ただし、例えば空間的に急峻にWBゲインを変えてしまうと画質上の違和感を生じる虞がある。このためゲイン乗算部106は、入力画像の画素の輝度値が第1の輝度閾値未満でかつ第2の輝度閾値より高い領域(Y1とY2との間)では、可視光に適したWBゲインと赤外光を含む画像に適したWBゲインとの中間となるWBゲインを算出する。この場合のゲイン乗算部106は、入力画像の画素に対し、この中間のWBゲインを適用する。本実施形態の場合、中間のWBゲインとは、第1の輝度閾値と第2の輝度閾値との間で時間的に緩やかに変化させて得られたWBゲインとする。
以上のように実施することにより、入力画像において可視光が支配的な領域と赤外光が支配的な領域がある場合であっても、画素毎にWBゲインを補正することで、適切なホワイトバランスに制御された出力画像を得ることができる。従って、上述したようなユースケースにおいて、LEDインジケータの色を正しく再現することができるので、装置が発したアラートを見落とすことを防止できる。
<第6の実施形態>
以下、第6の実施形態の画像処理装置について説明する。すでに説明した実施形態は、赤外光の影響の有無に応じて、WBゲインが有効か否かを判定する際の判定条件を変更している。それに対して、第6の実施形態では、赤外光の影響の有無が切り替わったタイミングで算出されたホワイトバランス制御値を、判定条件に関わらず有効である、と判定するものである。
なお、本実施形態に係る画像処理装置の機能構成図は第1の実施形態と概ね同じであるため図示を省略する。また、第1の実施形態と同じ機能部については説明を省略し、第1の実施形態とが異なる機能を有する機能部についてのみ以下に説明する。
第6の実施形態において、ゲイン算出部102は、赤外光検知部103による検知結果に基づいて、前述の実施形態とは異なる方法で算出したホワイトバランス制御値(WBゲイン)を出力する。より具体的には、第6の実施形態のゲイン算出部102は、赤外光検知部103から取得した検知結果が変化したタイミングにおいて、それ以外の期間とは異なる方法でWBゲインを算出する。WBゲイン算出の異なる方法とは、例えば、入力画像が無彩色の被写体であると推定して、入力画像の色の積分値、または、平均値が無彩色を表す数値になるようにWBゲインを算出するような方法である。このようなWBゲイン算出方法を、以下の説明では「白設定」と称するものとする。
赤外光検知部103は、入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する。第6の実施形態の場合、赤外光検知部103の検知結果は、ゲイン判定部104だけでなく、ゲイン算出部102にも送られる。
ゲイン判定部104は、赤外光検知部103から取得した検知結果に基づいて、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが有効か否かを判定して、その判定結果をゲイン決定部105に出力する。第6の実施形態の場合、ゲイン判定部104は、赤外光検知部103の検知結果に基づいて、異なる判定条件に基づいてWBゲインが有効か否かを判定する。即ち、第6の実施形態のゲイン判定部104は、赤外光検知部103から取得した検知結果が変化したタイミングにおいては、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが有効であると判定する。
ゲイン決定部105は、ゲイン算出部102からWBゲインを取得し、ゲイン判定部104からWBゲインが有効か否かの判定結果を取得して、最終的なWBゲインを決定し、ゲイン乗算部106に出力する。第6の実施形態のゲイン決定部105は、ゲイン算出部102からのWBゲインが、白設定処理にて算出され、また、赤外光検知結果が変化したタイミングにおいて有効であるとゲイン判定部104が判定したWBゲインである場合、当該WBゲインに固定する。より具体的には、第6の実施形態のゲイン決定部105は、IRCFが抜去された後に再度挿入されて、赤外光検知部103の検知結果が変化するまでの間、つまりIRCFが抜去されている間は一定のWBゲインを出力し続ける。
図14は、第6の実施形態のゲイン決定部105における動作の説明に用いる図である。
図14において、領域A1は入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合のWBゲインの有効範囲(有効領域A1)を表している。入力画像の色が赤外光の影響を受けていない場合には、例えば、有効領域A1内のWBゲインP1が入力画像に適用されて出力画像が生成される。一方、第6の実施形態において、図14のWBゲインP2は、入力画像の色に対する赤外光の影響の有無が変化したタイミングで算出されたWBゲインを表している。WBゲインP2は、例えば、前述した白設定処理によって算出される。つまり第6の実施形態では、入力画像の色に対する赤外光の影響の有無が変化したタイミングで白設定処理が行われる。また、第6の実施形態では、入力画像の色に対する赤外光の影響の有無が変化したタイミングで算出されたWBゲインP2は有効であると判定され、入力画像に適用される。即ち、第6の実施形態の場合、IRCFの挿抜が行われたタイミングで白設定処理が行われ、それによって算出されたWBゲインが適用される。これにより、入力画像の色に対する赤外光の影響に応じてホワイトバランスを制御可能となり、出力画像の色再現性を向上することができる。
なお、本実施形態では、入力画像の色に対する赤外光の影響の有無が変化したタイミングで算出されたWBゲインを無条件、あるいは、通常より緩和された条件に基づいて有効性を判定し、適用するものである。従って、WBゲインの算出方法は、前述の白設定処理の方法によるものに限らない。また、一般的な白設定処理では、設定後のWBゲインを固定するが、固定してもよいし、しなくてもよい。本実施形態では、図14のWBゲインP2を設定後、WBゲインの有効領域は領域A1のままであるが、入力画像の色に対する赤外光の影響が有る場合には領域A1に含まれないWGゲインが算出される。即ち、有効でないWBゲインが算出され、その場合、現在設定されているホワイトバランスが維持されるため、自ずとWBゲインP2に固定される。
<第7の実施形態>
以下、第7の実施形態の画像処理装置について説明する。すでに説明した各実施形態では、赤外光の影響の有無や大きさに応じて、WBゲインが有効か否かを判定する際の判定条件を変更している。それに対して、第7の実施形態では、赤外光の影響をどの程度補正するかを定める「補正強度」の設定に応じて、WBゲインが有効か否かを判定する際の判定条件を変更する例を挙げる。さらに、第7の実施形態では、赤外光の影響をどの程度補正するかを定める「補正強度」の設定に応じて、有効であると判定されたWBゲインに対する補正量を変更する。
第7の本実施形態に係る画像処理装置の機能構成図は、第1の実施形態の図1と概ね同じであるが、図15に示すように、入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整部501を備えている。また、図16は、第7の実施形態に係る画像処理装置にて実行される画像処理の主要部の流れの一例を示すフローチャートである。以下、第1の実施形態と同じ機能部および各処理ステップの説明は省略し、第1の実施形態とは異なる機能部の動作および処理ステップについてのみ以下に説明する。
調整部501は、入力画像(撮像画像)の色に対する赤外光の影響をどの程度補正するかを定める補正強度を設定する。赤外光の影響を受けている場合において、補正強度は通常の設定値としては例えば「中」に設定されており、この補正強度の「中」が適正なレベルとして設定されている。ここで例えば、撮影環境や被写体の種類によっては、補正強度の設定が「弱い」や「強い」であることが好ましい場合がある。このため第7の実施形態において、調整部501は、撮影環境や被写体の種類に応じて補正強度を調整可能となされている。つまり、調整部501は、通常設定時には「中」となされている補正強度を、撮影環境や被写体の種類に応じて「弱い」や「強い」に設定すること、あるいはさらに細かく調整可能となされている。補正強度の設定変更は、例えば、ユーザが任意に指定してもよいし、撮像センサの感度、撮像時の露出、シャッター速度、撮影モード等の設定、画像の明るさや色合い、被写体距離、画像から自動認識した被写体などに応じて自動的に行われてもよい。このように、補正強度は、撮影環境や被写体の種類などのユースケース、或いはユーザの好みに応じて調整可能になされている。
ゲイン判定部502は、第1の実施形態のゲイン判定部104等と同様に、赤外光検知部103から取得した検知結果に基づいて、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)が有効か否かを判定するための判定条件を決定する。
ここで、第7の実施形態の場合は、S3において入力画像の色に対する赤外光の影響があると判定された場合、ゲイン判定部502はS10の処理に進む。そしてS10において、ゲイン判定部502は、赤外光の影響をどの程度補正するかを定める「補正強度」の設定に応じて、ゲイン算出部102から取得したWBゲインが有効か否かを判定するための判定条件を決定する。
より具体的には、ゲイン判定部502は、入力画像の色に対する赤外光の影響がある場合において、赤外光の影響に対するホワイトバランスの補正量の大きさ(補正強度)の設定状態に応じて、異なる判定条件に基づいてWBゲインが有効か否かを判定する。即ち、ゲイン判定部502は、補正強度が「強い」ほど、入力画像の色に対する赤外光の影響がない場合のWBゲインと比較して差が大きいWBゲインが適用され得るような判定条件を設定する。逆に、補正強度が「弱い」ほど、ゲイン判定部502は、入力画像の色に対する赤外光の影響が大きい場合であったとしても、入力画像の色に対する赤外光の影響がない場合のWBゲインに近いWBゲインが適用され得るような判定条件を設定する。
なおゲイン判定部502は、例えば「補正強度」の設定が「強い」ほど、所定の領域が離れるように領域の位置を設定する。即ち、ゲイン判定部502は、「補正強度」の設定が「強い」ほど、入力画像の色に対する赤外光の影響が無い場合のWBゲインと、当該ゲイン判定部502が有効と判断するWBゲインとの、差分が大きくなるように判定条件を決定する。一方、ゲイン判定部502は、「補正強度」の設定が「弱い」ほど、入力画像の色に対する赤外光の影響が無い場合のWBゲインと、当該ゲイン判定部502が有効と判断するWBゲインとの、差分が小さくなるように判定条件を決定する。
そしてゲイン判定部502は、補正強度の設定に応じて決定した判定条件を用い、次のS11において、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)が有効か否かを判定し、その判定結果をゲイン決定部503に出力する。例えば、「補正強度」の設定が「弱い」場合、ゲイン判定部502は、WBゲインが所定の領域(後述する図17の有効領域A30)内であるときはそのWBゲインが有効であると判定する。また、ゲイン判定部502は、「補正強度」の設定が「中」程度の場合、WBゲインが所定の領域(後述する図17の有効領域A31)内であるときにはそのWBゲインが有効であると判定する。また、ゲイン判定部502は、「補正強度」の設定が「強い」場合において、WBゲインが所定の領域(後述する図17の有効領域A32)内であるときにはそのWBゲインが有効であると判定する。
ゲイン決定部503は、ゲイン乗算部106で入力画像に乗算される最終的なホワイトバランス制御値(最終的なWBゲイン)を決定する。ゲイン決定部503は、ゲイン判定部502による判定結果または判定条件に基づいて、最終的なWBゲインを決定する。ここで、第7の実施形態の場合、S11にてWBゲインが有効であると判定された場合、ゲイン決定部503は、S12の処理に進む。S12に進むと、ゲイン決定部503は、赤外光の影響をどの程度補正するかを定める「補正強度」の設定値をゲイン判定部502から受け取る。そして、ゲイン決定部503は、当該補正強度の設定値に応じて、ゲイン算出部102から取得したWBゲイン(第1のホワイトバランス制御値)を補正してゲイン乗算部106に出力する。即ち第7の実施形態のゲイン決定部503は、ゲイン判定部502から得た判定結果が有効を表す判定結果である場合、ゲイン算出部102で算出した第1のホワイトバランス制御値を「補正強度」の設定に応じて補正した値をゲイン乗算部106に出力する。
例えばゲイン決定部503は、「補正強度」の設定が「強い」ほど、ゲイン算出部102から取得したWBゲインのうちBlueゲインが大きくなるように補正する。また、ゲイン決定部503は、「補正強度」の設定が「弱い」ほど、ゲイン算出部102から取得したWBゲインに対する補正量を小さくするように補正して出力する。なお「補正強度」の設定が「弱い」場合には、ゲイン算出部102から取得したWBゲインを補正せずにそのまま出力してもよい。一方、ゲイン決定部503は、ゲイン判定部502からの判定結果が有効でないことを表す判定結果である場合、S8において所定のホワイトバランス制御値(第2のホワイトバランス制御値)を最終的なWBゲインとしてゲイン乗算部106に出力する。なお、第2のホワイトバランス制御値は、前述した第1の実施形態でも説明したように、例えば不図示の記憶装置に記憶されたWBゲインである。また、記憶装置に記憶されたWBゲインとは、例えば過去に最終的なWBゲインとして用いられたWBゲインや、ゲイン判定部502が決定した現在の所定の領域に含まれる予め定められたWBゲインである。
なお、第7の実施形態では「補正強度」に応じてWBゲインの補正量を決定したが、WBゲインの補正量の決定方法はこれに限らない。例えば、ゲイン判定部502が決定した判定条件に応じて、WBゲインの補正量を決定してもよい。
図17は、第7の実施形態のゲイン判定部502、および、ゲイン決定部503における動作の説明に用いる図である。
図17の領域A30は、入力画像に対する赤外光の影響をどの程度補正するかを定める「補正強度」の設定が「弱い」場合の有効範囲(有効領域A30とする)を表している。また、図17の領域A31は「補正強度」の設定が「中」程度の場合の有効範囲(有効領域A31とする)を表し、図17の領域A32は「補正強度」の設定が「強い」場合の有効範囲(有効領域A32とする)を表している。図17のWBゲインP20は、「補正強度」の設定が「弱い」であり、有効領域A30が設定されている場合に算出された、当該有効領域A30に属する有効なWBゲインを表している。図17のWBゲインP21は、「補正強度」の設定が「中」程度であり、有効領域A31が設定されている場合に算出された、当該有効領域A31に属する有効なWBゲインを表している。図17のWBゲインP22は、「補正強度」の設定が「強い」であり、有効領域A32が設定されている場合に算出された、当該有効領域A32に属する有効なWBゲインを表している。図17のWBゲインR20は、「補正強度」の設定が「弱い」であり、有効領域A30が設定されている場合に算出されたWBゲインP20を補正した結果のWBゲインを表している。この例では、「補正強度」の設定が「弱い」場合はWBゲインの補正を行わず、R20=P20としている。図17のWBゲインR21は、「補正強度」の設定が「中」程度であり、有効領域A31が設定されている場合に算出されたWBゲインP21を補正した結果のWBゲインを表している。図17のWBゲインR22は、「補正強度」の設定が「強い」であり、有効領域A32が設定されている場合に算出されたWBゲインP22を補正した結果のWBゲインを表している。
第7の実施形態においては、入力画像の特徴量、および、「補正強度」に応じて設定された有効範囲に基づいて算出されたWBゲインP20、P21、P22をそれぞれ補正したWBゲインであるR20、R21、R22が最終的なWBゲインとして適用される。WBゲインの補正量は「補正強度」に応じて決定されるが、「補正強度」に応じて一定の補正量としてもよいし、複数の「補正強度」に対応する複数の補正量の中間の補正量としてもよい。例えば、図17のP20とP21との中間に相当するWBゲインが算出された場合、算出されたWBゲインを補正したWBゲインはR20とR21との中間に相当するWBゲインとしてもよい。
入力画像の平均的な色情報に基づいてホワイトバランスを制御する場合、被写体毎の赤外光反射率の偏りが少ないなど、入力画像に含まれる被写体毎の赤外光の影響度合いが均一である場合はホワイトバランスを適切に制御できる。しかしながら、被写体毎の赤外光反射率の偏りが大きい場合などに、入力画像の平均的な色情報に基づいてホワイトバランスを補正すると、例えば赤外光の影響度合いが大きい被写体は補正不足に、赤外光の影響度合いが小さい被写体は過補正になってしまう。
第7の実施形態においては、入力画像の平均的な色情報だけでなく、「補正強度」の設定値に応じてホワイトバランスを補正する。即ち、「補正強度」の設定値が「強い」場合は、ホワイトバランスの補正量を大きくし、「補正強度」の設定値が「弱い」場合は、ホワイトバランスの補正量を小さくする。これにより、被写体毎の赤外光反射率の偏りが大きい場合であっても、注目被写体などの重要度の高い被写体を優先したホワイトバランス制御が可能となり、注目被写体の出力画像の色再現性を向上することができる。
前述した実施形態の画像処理装置は、撮像装置に適用される例を挙げたが、撮像装置に接続等されたパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理装置(コンピュータ)によって画像処理装置が実現されてもよい。この場合、撮像装置は撮像ユニットにて撮像された生データと、露光時間やフレームレートや露出値等を示す撮影パラメータとともに、IRCFの使用の有無を示す情報、即ち入力画像の色に対する赤外光の影響の有無を示す情報をもコンピュータへ出力する。なお、赤外光の影響の有無を示す情報は、ユーザにより入力されてもよい。そして、コンピュータにおいて前述の実施形態で説明したのと同様の画像処理が行われる。この例におけるコンピュータは、本実施形態の画像処理を実現するソフトウェアのプログラムコードを実行する。
図18は、前述した各実施形態に画像処理装置に適用可能なハードウェア構成の一例(例えばコンピュータの構成)を示した図である。この図18に示した構成は、カメラ等の撮像装置に接続されたコンピュータを例に挙げているが、この図18に示した構成が撮像装置に内蔵されていてもよい。図18に示すように、各実施形態の画像処理装置を実現するコンピュータは、CPU171、ROM172、RAM173、補助記憶装置174、ディスプレイ装置175、操作装置176、通信I/F177、及びバス等を有して構成される。
CPU171は、ROM172やRAM173に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて、当該コンピュータの全体を制御するとともに、前述したホワイトバランス制御等を実行する。なお、本実施形態の画像処理装置は、CPUとは異なる1又は複数の専用のハードウェアを有していて、CPUによる処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行する構成であってもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、およびDSP(デジタルシグナルプロセッサ)などがある。
ROM172は、変更を必要としないプログラムなどを格納する。RAM173は、補助記憶装置174から供給されるプログラムやデータ、及び通信I/F177を介して外部から供給されるデータなどを一時記憶する。補助記憶装置174は、HDD等で構成され、画像データ、撮影パラメータ、赤外光の影響の有無を示す情報などの種々のデータを記憶する。
ディスプレイ装置175は、例えば液晶ディスプレイやLEDディスプレイ等で構成され、ユーザが画像処理装置を操作するためのGUIなどを表示する。操作装置176は、例えばキーボードやマウス、ジョイスティック、タッチパネル等で構成され、ユーザによる操作を受けて各種の指示をCPU171に入力する。またCPU171は、ディスプレイ装置175を制御する表示制御部、及び操作装置176を制御する操作制御部としても動作する。通信I/F177は、画像処理装置の外部の装置との通信に用いられる。例えば、画像処理装置がさらに外部の装置と有線で接続される場合には、通信用のケーブルが通信I/Fに接続される。画像処理装置が外部の装置と無線通信する機能を有する場合には、通信I/F177はアンテナを備える。バスは、画像処理装置の各部をつないで情報を伝達する。なお本実施形態の場合、画像処理装置と接続される外部の装置は、前述した撮像装置や他の情報処理装置等である。またディスプレイ装置175と操作装置176が画像処理装置の内部に存在するものとしたが、ディスプレイ装置175と操作装置176との少なくとも一方が画像処理装置の外部に別の装置として存在していてもよい。また、画像処理装置は、ディスプレイ装置175と操作装置176を必ずしも備えていなくてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また前述した各実施形態では個別の例を挙げて説明したが、それら各実施形態における各構成や各処理ステップを組み合わせた場合も本発明に含まれる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本実施形態の開示は、以下の構成、方法、およびプログラムを含む。
(構成1)
入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、を備え、
前記判定手段は、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定することを特徴とする画像処理装置。
(構成2)
前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正手段をさらに備え、
前記補正手段は、前記調整手段が決定した補正強度、または、前記判定手段が決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成3)
入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する検知手段と、
入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、
前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、を備え、
前記判定手段は、前記検知手段の検知結果、および、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定し、
前記補正手段は、前記調整手段が決定した補正強度、または、前記判定手段が決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする画像処理装置。
(構成4)
前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定された場合には、当該第1のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成1乃至3のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成5)
前記設定手段は、前記判定条件に基づいて、前記第2のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成1乃至3のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成6)
前記検知手段は、前記入力画像が、赤外光カットフィルタを透過した光から得られた画像であるか否かに応じて前記赤外光の影響を検知することを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成7)
前記検知手段は、前記入力画像が撮影された環境の照度に応じて前記赤外光の影響を検知することを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成8)
前記検知手段は、前記入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさを検知し、
前記判定手段は、前記赤外光の影響の大きさに応じて前記判定条件を決定することを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成9)
前記判定手段は、前記赤外光の影響が大きいほど、前記赤外光の影響が小さい場合の前記判定条件との差が大きくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする構成8に記載の画像処理装置。
(構成10)
前記判定手段は、前記入力画像を撮像した撮像センサの感度が高いほど、前記赤外光の影響が小さい場合の前記判定条件との差が大きくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする構成8または9に記載の画像処理装置。
(構成11)
前記判定手段は、前記第1のホワイトバランス制御値が所定の有効範囲に含まれる場合には当該第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定し、または、前記第1のホワイトバランス制御値が前記所定の有効範囲に含まれない場合には当該第1のホワイトバランス制御値が有効でないと判定することを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成12)
前記判定手段は、前記赤外光の影響が大きいほど、前記赤外光の影響が小さい場合と比較して、前記所定の有効範囲が小さくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする構成11に記載の画像処理装置。
(構成13)
前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定された場合には、当該第1のホワイトバランス制御値とは異なり、かつ前記所定の有効範囲に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成11に記載の画像処理装置。
(構成14)
前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効でないと判定された場合には、前記所定の有効範囲に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成11に記載の画像処理装置。
(構成15)
前記設定手段は、前記所定の有効範囲を第1の領域から第2の領域に変更するタイミングにおいて、前記第1の領域と前記第2の領域との共通領域に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成11乃至14のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成16)
前記判定手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値を有効であると判定することを特徴とする構成11乃至15のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成17)
前記設定手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定されてから、再度、前記検知手段の検知結果が変化するまでの間では、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて算出された、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする構成16に記載の画像処理装置。
(構成18)
前記算出手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記検知手段の検知結果が変化しない期間とは異なる方法で、第1のホワイトバランス制御値を算出することを特徴とする構成16または17に記載の画像処理装置。
(構成19)
前記算出手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記入力画像に含まれる被写体が無彩色である場合に算出されるホワイトバランス制御値を、前記第1のホワイトバランス制御値として算出することを特徴とする構成18に記載の画像処理装置。
(構成20)
前記設定手段は、ホワイトバランス制御値を変更する場合には、ホワイトバランス制御値を時間的に緩やか変化させるようにすることを特徴とする構成1乃至19のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成21)
前記設定手段は、前記入力画像に対して前記ホワイトバランス制御値を適用して、前記入力画像のホワイトバランスを制御した出力画像を生成する適用手段をさらに備えることを特徴とする構成1乃至20のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(構成22)
有彩色の画像を無彩色の画像に変換する色変換手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさに基づいて、前記出力画像を有彩色とするか無彩色とするかを決定することを特徴とする構成21に記載の画像処理装置。
(構成23)
前記設定手段は、前記入力画像に含まれる画素毎の明るさを算出し、前記明るさが所定値以上の画素に対しては第3のホワイトバランス制御値を適用することを特徴とする構成21に記載の画像処理装置。
(構成24)
前記明るさが所定値以上の画素に対して適用される前記第3のホワイトバランス制御値は、所定の色温度に対応したホワイトバランス制御値であることを特徴とする構成23に記載の画像処理装置。
(構成25)
前記算出手段は、前記赤外光の影響を受けている入力画像に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を算出することを特徴とする構成1乃至24のいずれか1構成に記載の画像処理装置。
(方法1)
画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整ステップと、
入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出ステップと、
前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップでの判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定ステップと、を備え、
前記判定ステップでは、前記調整ステップで決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定することを特徴とする画像処理方法。
(方法2)
画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する検知ステップと、
入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整ステップと、
入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出ステップと、
前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップでの判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定ステップと、
前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正ステップと、を備え、
前記判定手段は、前記検知ステップでの検知結果、および、前記調整ステップで決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定し、
前記補正ステップでは、前記調整ステップで決定した補正強度、または、前記判定ステップで決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする画像処理方法。
(プログラム1)
コンピュータを、構成1乃至25のいずれか1構成に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
101:特徴量取得部、102:ゲイン算出部、103:赤外光検知部、104:ゲイン判定部、105:ゲイン決定部、106:ゲイン乗算部

Claims (29)

  1. 入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記調整手段が決定した補正強度、または、前記判定手段が決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する検知手段と、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記検知手段の検知結果、および、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定し、
    前記補正手段は、前記調整手段が決定した補正強度、または、前記判定手段が決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定された場合には、当該第1のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記設定手段は、前記判定条件に基づいて、前記第2のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記検知手段は、前記入力画像が、赤外光カットフィルタを透過した光から得られた画像であるか否かに応じて前記赤外光の影響を検知することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記検知手段は、前記入力画像が撮影された環境の照度に応じて前記赤外光の影響を検知することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  8. 前記検知手段は、前記入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさを検知し、
    前記判定手段は、前記赤外光の影響の大きさに応じて前記判定条件を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  9. 前記判定手段は、前記赤外光の影響が大きいほど、前記赤外光の影響が小さい場合の前記判定条件との差が大きくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記判定手段は、前記入力画像を撮像した撮像センサの感度が高いほど、前記赤外光の影響が小さい場合の前記判定条件との差が大きくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記判定手段は、前記第1のホワイトバランス制御値が所定の有効範囲に含まれる場合には当該第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定し、または、前記第1のホワイトバランス制御値が前記所定の有効範囲に含まれない場合には当該第1のホワイトバランス制御値が有効でないと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 前記判定手段は、前記赤外光の影響が大きいほど、前記赤外光の影響が小さい場合と比較して、前記所定の有効範囲が小さくなるように、前記判定条件を決定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定された場合には、当該第1のホワイトバランス制御値とは異なり、かつ前記所定の有効範囲に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  14. 前記設定手段は、前記判定手段において前記第1のホワイトバランス制御値が有効でないと判定された場合には、前記所定の有効範囲に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  15. 前記設定手段は、前記所定の有効範囲を第1の領域から第2の領域に変更するタイミングにおいて、前記第1の領域と前記第2の領域との共通領域に含まれるホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  16. 前記判定手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値を有効であると判定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  17. 前記設定手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値が有効であると判定されてから、再度、前記検知手段の検知結果が変化するまでの間では、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて算出された、前記所定の有効範囲に含まれない前記第1のホワイトバランス制御値を設定することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記算出手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記検知手段の検知結果が変化しない期間とは異なる方法で、第1のホワイトバランス制御値を算出することを特徴とする請求項16または17に記載の画像処理装置。
  19. 前記算出手段は、前記検知手段の検知結果が変化したタイミングにおいて、前記入力画像に含まれる被写体が無彩色である場合に算出されるホワイトバランス制御値を、前記第1のホワイトバランス制御値として算出することを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記設定手段は、ホワイトバランス制御値を変更する場合には、ホワイトバランス制御値を時間的に緩やか変化させるようにすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 前記設定手段は、前記入力画像に対して前記ホワイトバランス制御値を適用して、前記入力画像のホワイトバランスを制御した出力画像を生成する適用手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  22. 有彩色の画像を無彩色の画像に変換する色変換手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記入力画像の色に対する赤外光の影響の大きさに基づいて、前記出力画像を有彩色とするか無彩色とするかを決定することを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。
  23. 前記設定手段は、前記入力画像に含まれる画素毎の明るさを算出し、前記明るさが所定値以上の画素に対しては第3のホワイトバランス制御値を適用することを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。
  24. 前記明るさが所定値以上の画素に対して適用される前記第3のホワイトバランス制御値は、所定の色温度に対応したホワイトバランス制御値であることを特徴とする請求項23に記載の画像処理装置。
  25. 前記算出手段は、前記赤外光の影響を受けている入力画像に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  26. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整ステップと、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出ステップと、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでの判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定ステップと、を備え、
    前記判定ステップでは、前記調整ステップで決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定することを特徴とする画像処理方法。
  27. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する検知ステップと、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整ステップと、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出ステップと、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでの判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定ステップと、
    前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正ステップと、を備え、
    前記判定ステップでは、前記検知ステップでの検知結果、および、前記調整ステップで決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定し、
    前記補正ステップでは、前記調整ステップで決定した補正強度、または、前記判定ステップで決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正することを特徴とする画像処理方法。
  28. コンピュータを、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段として機能させ、
    前記判定手段では、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定するプログラム。
  29. コンピュータを、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を検知する検知手段と、
    入力画像の色に対する赤外光の影響を補正する際の補正強度を決定する調整手段と、
    入力画像に基づいて第1のホワイトバランス制御値を算出する算出手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、第2のホワイトバランス制御値を設定する設定手段と、
    前記第1のホワイトバランス制御値を補正する補正手段として機能させ、
    前記判定手段は、前記検知手段の検知結果、および、前記調整手段が決定した補正強度に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値が有効か否かを判定するための判定条件を決定し、
    前記補正手段では、前記調整手段が決定した補正強度、または、前記判定手段が決定した判定条件の、少なくとも一方に基づいて、前記第1のホワイトバランス制御値を補正するプログラム。
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