JP2023159611A - 加熱調理器 - Google Patents

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杏子 石原
Kyoko Ishihara
彰 森井
Akira Morii
一貴 市村
Kazutaka Ichimura
利弘 齋藤
Toshihiro Saito
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Abstract

【課題】被調理物における菌の増殖を抑制して予約調理を実行できる加熱調理器を得る。【解決手段】被調理物を収容する容器と、容器の上部を覆う蓋体と、容器を加熱する加熱装置と、容器の内部を減圧する減圧装置と、加熱装置及び減圧装置とを制御する制御装置とを備え、制御装置は、調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示に応じて、前加熱工程と調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行し、前加熱工程において、容器の内部が大気圧よりも低い圧力になるように減圧装置を制御し、かつ加熱装置を動作させる。【選択図】図3

Description

本開示は、容器に入れられた食品を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
従来、調理終了時刻の予約機能を備えた加熱調理器がある。このような加熱調理器として、肉、野菜、調味料等の食品を調理容器に収納した状態で殺菌する加熱殺菌工程を実行し、その後は保温状態を維持した後、予約設定に応じた調理を調理終了時刻に完了させる技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
国際公開第2015/064307号
特許文献1に記載の加熱調理器では、予約調理を開始すると加熱殺菌工程を実行し、その後、保温状態で待機して、調理終了時刻に加熱調理を完了させ、保温中には、鍋底温度センサの検知結果に基づいて、容器の温度が、菌の増殖が抑制される温度帯にて保温される。しかし、容器内の空間は、容器そのものと比べて温度が下がりやすい。このため、容器内において煮汁から露出している被調理物の一部に菌が繁殖する可能性があった。
本開示は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、被調理物における菌の増殖を抑制して予約調理を実行できる加熱調理器を提供するものである。
本開示に係る加熱調理器は、被調理物を収容する容器と、前記容器の上部を覆う蓋体と、前記容器を加熱する加熱装置と、前記容器の内部を減圧する減圧装置と、前記加熱装置及び前記減圧装置とを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示に応じて、前加熱工程と前記調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行し、前記前加熱工程において、前記容器の内部が大気圧よりも低い圧力になるように前記減圧装置を制御し、かつ前記加熱装置を動作させるものである。
本開示によれば、予約モードにおける前加熱工程において、容器の内部が大気圧よりも低い圧力になるので、容器内の被調理物の沸点が低下する。沸点が低下した状態で加熱装置が動作することで、容器内の空間は、蒸気で満たされ、煮汁から露出している食材も蒸気によって加熱殺菌される。したがって、本開示の加熱調理器は、被調理物における菌の増殖を抑制して予約調理を実行できる。
実施の形態1に係る加熱調理器100の縦断面模式図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る予約調理の工程を示す図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100が実行する予約モードの制御フローチャートである。 実施の形態2に係る予約調理の工程を示す図である。 実施の形態3に係る予約調理の工程を示す図である。
以下、本開示に係る加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す加熱調理器は、本開示の加熱調理器が適用される機器の一例を示すものであり、図面に示された加熱調理器によって本開示の適用機器が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
(加熱調理器の構成)
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の縦断面模式図である。図1では、加熱調理器100の主要部の縦断面を概略的に示すとともに、被調理物である食材300及び煮汁301も併せて図示している。加熱調理器100は、被調理物が入れられた鍋状の容器2を加熱コイル24で加熱することで、被調理物を加熱調理するものである。
加熱調理器100は、本体1と、本体1内に収容される鍋状の容器2と、容器2の上部を覆う外蓋3及び内蓋5とを備える。本体1は、加熱調理器100の外郭を構成する筐体であり、内部に容器2、加熱コイル24、容器カバー25、底温度センサ12及び圧縮バネ13を収容する。
容器2は、誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成され、有底円筒状である。容器2の内部には、被調理物である食材300及び煮汁301が収容される。
容器カバー25は、本体1内に設けられ、容器2の少なくとも一部に接触して容器2を支持する。容器カバー25は、耐熱性を有する材料、たとえば金属又は合成樹脂、で構成される。
加熱コイル24は、容器2を加熱する加熱装置の一例である。加熱コイル24は、容器カバー25の外側、すなわち容器2とは容器カバー25を挟んで反対側に設けられている。加熱コイル24は、環状に巻かれて容器2の底及び底に近い側面と対向する位置に配置されている。加熱コイル24に電流が流れると、加熱コイル24に流れる電流によって生じる磁束により、誘導加熱される材料で構成された容器2に渦電流が生じ、この渦電流による容器2のジュール熱によって、容器2内の被調理物が加熱される。なお、加熱装置は、シーズヒータなどの電気ヒータであってもよい。加熱装置が電気ヒータである場合には、容器2の外面と容器カバー25との間に配置された電気ヒータが直接的に容器2を加熱するか、あるいは、容器カバー25の外側に配置された電気ヒータが容器カバー25を介して容器2を加熱する。
底温度センサ12は、容器2の温度を検出する温度センサの一例である。本実施の形態の底温度センサ12は、サーミスタであり、容器2の底に接触して容器2の温度を検出する。底温度センサ12の下には、圧縮バネ13が設けられている。圧縮バネ13は、底温度センサ12を上へ付勢し、底温度センサ12を容器2の底に押し当てる。
外蓋3及び内蓋5は、容器2の上部を開閉可能に覆う蓋体である。外蓋3は、ヒンジ4によって本体1に支持されており、上下に回動することで容器2の上部を開閉する。内蓋5は、外蓋3の下面に取り付けられている。内蓋5は、例えばアルミ又はステンレス等の金属で構成される。容器2と内蓋5との間には、両者の間の密閉性を確保するシール材であるパッキン6が設けられている。環状のパッキン6は、内蓋5が閉じられたときに、その一部が容器2の上部の開口の内側に入り込むようにして、内蓋5に取り付けられている。
外蓋3には、カートリッジ7が設けられている。カートリッジ7の内部には、容器2内に発生した蒸気の排出経路の一部を構成する空間が設けられている。カートリッジ7は、本実施の形態では、外蓋3に設けられた凹みに嵌め込まれている。カートリッジ7には、カートリッジ7内の空間と外部とを連通させる蒸気排出口8が設けられている。内蓋5には、容器2内の蒸気を排出させる蒸気排出弁10が設けられている。蒸気排出弁10は、通常時には閉じており、容器2内の圧力が所定値を超えると開口する弁である。蒸気排出弁10は、容器2内の圧力が過剰に大きくなることを防ぐ。蒸気排出弁10は、例えば、常圧時には自重により内蓋5に設けられた開口を塞いでおり、容器2内の圧力が高くなると蒸気によって押し上げられて内蓋5の開口を開放する。蒸気の流れ方向において蒸気排出弁10の下流側に、カートリッジ7が設けられている。カートリッジ7の上流側と内蓋5の下流側とをつなぐ経路には、カートリッジパッキン9が設けられている。蒸気排出弁10から出た蒸気は、カートリッジパッキン9に囲まれた空間を通ってカートリッジ7に流入し、蒸気排出口8から加熱調理器100の外部へと流出する。
外蓋3には、開口である第1外蓋通気孔31が設けられ、内蓋5には、開口である第1内蓋通気孔51が設けられている。第1内蓋通気孔51と第1外蓋通気孔31とをつなぐように、第1連通管14が設けられている。第1連通管14の第1内蓋通気孔51側の端部には、第1通気孔パッキン53が取り付けられている。第1通気孔パッキン53は、第1内蓋通気孔51と第1連通管14の端部とを接続しており、第1内蓋通気孔51から出た蒸気の漏洩を防ぐ。第1連通管14には、大気連通路開閉弁20が設けられている。大気連通路開閉弁20は、本実施の形態では、通電によって開閉状態が切り換えられるラッチ式の弁体を有する。大気連通路開閉弁20の弁体は、閉状態のときに通電されると開状態になり、開状態のときに通電されると閉状態になる。
外蓋3には、開口である第2外蓋通気孔32及び第3外蓋通気孔33が設けられ、内蓋5には、開口である第2内蓋通気孔52が設けられている。第2内蓋通気孔52の下流側は、蒸気の経路が二叉に分かれていて、一方が第2外蓋通気孔32に至る経路、他方が第3外蓋通気孔33に至る経路となっている。第2内蓋通気孔52には、第2通気孔パッキン54を介して吸引管16の一端が接続されている。この吸引管16の他端は、減圧経路切替弁19に接続されている。減圧経路切替弁19は、減圧ポンプ21につながる接続管17の連通先を、第2連通管15と、吸引管16との間で択一的に切り換える弁体を有している。減圧経路切替弁19は、通電によって弁体の位置を切り換えることで、接続管17を、第2連通管15と吸引管16のいずれか一つと連通させる。
接続管17と第3外蓋通気孔33との間には、減圧ポンプ21と、吐出管18とが設けられている。吐出管18は、一端が減圧ポンプ21に接続され、他端が第3外蓋通気孔33に接続されている。減圧ポンプ21は、容器2から空気を吸引することで容器2内を減圧する減圧装置である。減圧経路切替弁19が、吸引管16と接続管17とを連通させている状態で、減圧ポンプ21が動作すると、減圧ポンプ21に接続された接続管17及び吸引管16を介して、容器2内の空気が減圧ポンプ21に吸い込まれる。減圧ポンプ21に吸い込まれた空気は、吐出管18及び第3外蓋通気孔33を介して加熱調理器100の外部へ排出される。
蓋温度センサ11は、容器2内の空間の温度を検知する空間温度センサの一例である。蓋温度センサ11は、例えば容器2内の赤外線を検知する赤外線センサである。
本体1には、操作部22が設けられている。操作部22は、加熱調理器100における加熱調理に関するユーザからの指示入力を受け付ける。操作部22は、例えば、ハードウェアボタン又はタッチパネルで構成される。
操作部22は、予約調理の指示の入力を受け付ける。予約調理の指示は、調理終了指示時刻と、調理メニューとを少なくとも含んでいる。調理終了指示時刻とは、加熱調理を終了させる時刻である。調理メニューとは、所定のレシピに従った加熱調理を加熱調理器100が自動で実行するためにユーザが指定する調理の名称である。具体例としては、煮物、蒸し料理、焼き物料理等の調理方法を特定する調理メニューが挙げられる。調理メニューは、カレー、シチュー、豚の角煮等の具体的な料理名を含んでいてもよい。また、調理メニューの設定の一つとして、肉、魚、野菜等の食材の設定を含んでいてもよい。
操作部22は、上述した予約調理の指示のほか、調理の開始、取消、加熱時間、火力の強弱、食材の種類、又は調理方法に関する設定を受け付けることもできる。
本体1には、表示部23が設けられている。表示部23は、加熱調理器100における加熱調理の進行状態を表示するとともに、操作部22への設定入力の内容を表示する。表示部23は、液晶画面、発光素子又は有機EL画面で構成される。加熱調理器100は、表示部23に加えて音声を出力するスピーカを備え、スピーカによってユーザに対する音声報知を行ってもよい。
なお、図1では、操作部22及び表示部23が本体1に設けられた例を図示しているが、操作部22及び表示部23の位置は図示の例に限定されない。操作部22及び表示部23のいずれか又は両方が、外蓋3に設けられていてもよい。また、操作部22及び表示部23のいずれか又は両方の機能は、加熱調理器100とは別の装置によって実現されてもよい。例えば、加熱調理器100はスマートフォン等の通信端末と通信する通信回路を備え、スマートフォン等の通信端末にて、操作部22に対する操作入力を受け付けるとともに、表示部23と同等の表示を行うことができる。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。加熱調理器100は、インバータ26と、制御装置27とを備える。
インバータ26は、商用電源200から供給される交流電流を所定周波数の高周波電流に変換して加熱コイル24に供給する。
制御装置27は、蓋温度センサ11、底温度センサ12及び操作部22からの入力に基づいて、減圧ポンプ21、減圧経路切替弁19、大気連通路開閉弁20、表示部23及びインバータ26を制御する。制御装置27は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成される。あるいは、制御装置27は、プログラムを格納するメモリと、CPU(Central Processing Unit)とを有し、CPUがプログラムを実行することにより制御装置27の機能が実現される。制御装置27は、計時開始からの経過時間をカウントするタイマー回路を有している。
容器2内の圧力を低下させる場合には、制御装置27は、大気連通路開閉弁20を閉状態にする。そして、制御装置27は、減圧経路切替弁19を制御して吸引管16と接続管17とを連通させた状態で、減圧ポンプ21を動作させる。そうすると、容器2内の空気が吸引管16及び接続管17から減圧ポンプ21に吸引され、吸引された空気は吐出管18及び第3外蓋通気孔33を介して加熱調理器100の外部へ排出される。これにより、容器2内が減圧されて低圧状態になる。
容器2内の圧力を低圧状態から常圧状態に戻す場合には、制御装置27は、減圧ポンプ21を停止させる。そして、制御装置27は、大気連通路開閉弁20を開状態にする。そうすると、第1内蓋通気孔51と第1外蓋通気孔31とが連通した状態になり、低圧状態の容器2内に、第1連通管14を介して外気が流入する。これにより、容器2内が昇圧されて常圧状態、すなわち大気圧の状態になる。
容器2の加熱量の大小、すなわち火力の強弱を調整する場合には、制御装置27は、インバータ26を制御して加熱コイル24に供給する高周波電流の周波数を制御する。あるいは、制御装置27は、インバータ26を間欠的に動作させることによって、容器2の加熱量の大小を制御してもよい。具体的に、加熱コイル24による加熱量を小さくしたい場合には、大きくした場合と比べて、低頻度でインバータ26を動作させる。あるいは、制御装置27は、インバータ26のオンデューティ比を調節することにより、加熱コイル24による加熱量の大小を制御してもよい。
(加熱調理器の動作)
図3は、実施の形態1に係る予約調理の工程を示す図である。図3に示す各グラフは、上から順に、温度、減圧ポンプ21の動作状態、容器2内の圧力の、時系列に沿った変化を示している。図3の横軸は時間である。図3の温度を示すグラフでは、底温度センサ12によって検出される容器温度Taと、蓋温度センサ11によって検出される空間温度Tbの両方を示している。
容器2内に被調理物が収容された状態で、調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示が操作部22に入力されると、加熱調理器100は、前加熱工程と前記調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行する。本実施の形態の予約モードは、前加熱工程と及び仕上げ工程に加えて待機工程を含む。
待機工程は、予約調理の開始指示が入力されてから、加熱コイル24による容器2の加熱を開始するまで待機する工程である。待機工程では、制御装置27は、加熱コイル24及び減圧ポンプ21を動作させない。ユーザは、この待機工程の間に、容器2内に入れ忘れた材料又は調味料等を投入することができるし、あるいは、調理メニューの設定又は加熱条件を変更することもできる。表示部23は、待機工程であることを示す表示、例えば、「加熱開始まであと20分」などの表示を行ってもよい。このような待機工程を設けることで、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
待機工程の時間t0は、2時間以内とするのが好ましい。すなわち、予約調理の開始指示が入力されてから2時間以内に、制御装置27は、加熱コイル24による加熱を開始させるのが好ましい。このようにすることで、容器2内における菌の増殖が進む前に、容器2内の被調理物を加熱調理することができる。
前加熱工程は、昇温工程と、高温加熱工程と、余熱工程と、保温工程とを含む。昇温工程は、容器温度Taを、温度T1まで上昇させるように加熱コイル24で容器2を加熱する工程である。本実施の形態では、底温度センサ12が検出する容器温度Taに基づいて加熱コイル24による加熱を制御する例を示すが、容器温度Taに加えて蓋温度センサ11が検出する容器2内の空間温度Tbに基づいて加熱コイル24による加熱を制御してもよい。
高温加熱工程は、容器温度Taを温度T1に維持することで、容器2内の被調理物を昇温させる工程である。温度T1に維持された容器2からの伝熱により、被調理物の温度も上昇していく。高温加熱工程は、容器2内の殺菌を主目的とする工程である。温度T1は、殺菌に適した温度、例えば75℃以上100℃以下とすることができる。温度T1は、高温加熱工程の時間t1に応じて異ならせることができる。具体的に、温度T1が高いほど殺菌時間を短くすることができるので、温度T1が高い場合には、低い場合と比べて高温加熱工程の時間t1を短くする。例えば、温度T1が63℃の場合には時間t1を30分とし、温度T1が75℃の場合には時間t1を1分とすることができる。また、調理終了指示時刻までの時間が短いために高温加熱工程の時間t1を短縮する必要がある場合には、高温加熱工程の温度T1を高くしてもよい。具体的に、予約調理の指示が入力された時刻から調理終了指示時刻までの時間が相対的に短い場合には、温度T1を高温にして時間t1を短くする。
高温加熱工程の温度T1は、食材に応じて異ならせてもよい。食材が野菜である場合、酵素の反応によって40℃~70℃にてペクチンが硬化し、その後高温で加熱したとしても一定以上軟化しなくなってしまう。多少の硬化は煮崩れ抑制に効果的だが、野菜を過度に硬化させるとおいしさの低下につながる。このため、野菜の酵素が失活するまで高温加熱工程でしっかり加熱するとよい。酵素はおおよそ70℃以上で失活するため、高温加熱工程では、制御装置27は、被調理物の全体が70℃まで昇温するよう加熱コイル24を制御する。具体的に、被調理物の全体が70℃になるときの容器2の温度を予め制御装置27が記憶しておき、この温度を温度T1として、加熱コイル24を制御する。高温加熱工程で野菜の酵素を失活させておくことで、高温加熱工程の後の工程の加熱温度が60℃~70℃程度であっても、野菜が過度に硬化することがない。
余熱工程は、加熱コイル24による容器2の加熱を停止させ、容器2及び容器2内の被調理物の温度を低下させる工程である。余熱工程では、容器温度Taが、温度T2に低下する。温度T2は、続く保温工程における容器温度Taの目標温度であり、保温工程においてスローリークによって容器2内に流入した菌を殺菌することができる温度とする。温度T2は、例えば、60℃以上75℃以下の温度である。
保温工程は、容器2内を低圧状態にして容器温度Taを温度T2に維持する工程である。保温工程では、減圧ポンプ21が間欠的に駆動され、容器2内の圧力は大気圧よりも低い圧力P1まで低下する。ここで、容器2内の圧力を低下させる場合には、本実施の形態では上述のように減圧経路切替弁19及び大気連通路開閉弁20の弁体の状態も切り換えられる。しかし、説明の煩雑化を防ぐため、以下では、容器2内を減圧する動作について説明する際には減圧ポンプ21についてのみ言及する。圧力P1は、温度T2に対応した飽和水蒸気圧であるとよい。容器2内が飽和水蒸気圧に達すると、煮汁301の沸騰が生じ、容器2内の空間が温度T2の蒸気で満たされる。このため、煮汁301から露出した食材300は、温度T2の蒸気によって殺菌される。
なお、減圧時の容器2内の圧力は、温度T2の飽和水蒸気圧でなくてもよく、温度T2において煮汁301から蒸気が発生する圧力であればよい。容器温度Taが温度T2になるように加熱コイル24が容器2を加熱すると、容器2の一部分が高温化し、T2よりも高い温度(例えばT2´)となる場合がある。容器2内の圧力が、温度T2の飽和水蒸気圧よりも高い温度T2´の飽和水蒸気圧となっていれば、容器内の煮汁301の一部分で沸騰が起きて蒸気が発生するので、この蒸気によって上述の殺菌効果を得ることができる。したがって、例えば容器2内が温度T2の飽和水蒸気圧に維持されていなくても、容器2内の空間が温度T2に近い温度まで昇温されていればよい。
保温工程では、減圧ポンプ21は、間欠的に駆動される。減圧ポンプ21がON動作すると、容器2内が徐々に減圧され、減圧される途中で煮汁301が沸騰して蒸気が発生する。容器2内に発生した蒸気は、減圧ポンプ21に吸引される。蒸気を吸引することで減圧ポンプ21の減圧速度が低下するため、減圧ポンプ21がON動作中であるにもかかわらず容器2内は一定圧力に維持される。減圧ポンプ21がOFF状態になると、容器2内の圧力は徐々に上昇していくが、次に減圧ポンプ21がON動作することで、容器2内の圧力は、再び圧力P1まで低下する。
なお、予め定められたタイミングで減圧ポンプ21を間欠的に駆動するのではなく、減圧ポンプ21の動作を、蓋温度センサ11の検出結果に基づいて制御してもよい。具体的に、制御装置27は、蓋温度センサ11が検出した空間温度Tbが温度T2よりも低い温度T4以下に低下すると、減圧ポンプ21をON動作させる。また、予め定められたタイミングでの減圧ポンプ21の間欠的な駆動と、蓋温度センサ11が検出した空間温度Tbに基づく減圧ポンプ21の動作制御とを組み合わせてもよい。具体的に、予め定められた減圧ポンプ21のON動作のタイミングになったときに、蓋温度センサ11が検出した空間温度Tbが温度T4よりも高い場合には、制御装置27は、減圧ポンプ21をON動作させずOFF状態を維持させる。このようにすることで、減圧ポンプ21を不要に動作させることがないので、加熱調理器100の消費電力の削減に資する。
減圧ポンプ21の性能によって、保温工程における減圧ポンプ21の制御は異なる。到達圧力が低くトルクの大きい減圧ポンプ21の場合、強い沸騰が維持されて加熱コイル24による加熱を行うほどに蒸気が外部に逃げ、大沸騰が生じて蒸発潜熱で容器2内の温度が低下することになる。そして、減圧するほどに沸点が下がり、減圧ポンプ21による減圧量と加熱コイル24の加熱量とで釣り合いが取れなくなってしまう可能性がある。このため、容器2内を殺菌可能な温度T1に維持するためには、容器2内を飽和蒸気圧に維持するように減圧ポンプ21を制御する必要がある。他方、例えば-80kPaまで減圧できる仕様の減圧ポンプ21であれば、保温工程中に停止させなくても、飽和するまで減圧し続けて煮汁301の沸点を温度T1、例えば65℃程度に維持することができる。
容器2内を大気圧よりも低くする保温工程を設けることによる作用を説明する。まず、容器2内の煮汁301が多く、すべての食材300が煮汁301に沈んでいる場合には、底温度センサ12の検出温度である容器温度Taが温度T2に維持されるように加熱コイル24が制御されることで、容器2内を殺菌できる温度に維持することができる。本実施の形態では、容器2と内蓋5とを密閉状態にするためにパッキン6が設けられているものの、このパッキン6及びパッキン6の周囲からもスローリークが生じる可能性がある。また、蒸気排出弁10及びその周囲からのスローリークも生じうる。スローリークが生じると、容器2内への外気の流入によって容器2の空間温度Tbが低下しやすい。空間温度Tbが低下すると、煮汁301から露出した食材300の温度も低下しやすくなり、殺菌可能な温度に維持されることが難しい。例えば、底温度センサ12によって検出される容器温度Taが75℃に維持されていたとしても、容器2内に流入する外気の温度が低い場合には、容器2の空間温度Tb及び煮汁301から露出した食材300の温度は、殺菌可能な60℃よりも低い温度になりうる。そうすると、食材300に菌が繁殖してしまう可能性がある。また、蓋温度センサ11が検出する容器2内の空間温度Tbに基づいて加熱コイル24を制御することも考えられるが、そうすると、容器2内の温度は、殺菌に必要な温度よりも高くなりうる。具体的には、例えば、蓋温度センサ11で検出される空間温度Tbを65℃に維持するために、容器2の温度を80℃に維持しなければならないという状況も考えられる。ところが、75℃よりも高い温度では、野菜等の食材は時間経過に伴って軟化が進む。そうすると、殺菌による衛生性が保たれたとしても、煮汁301内に入っている野菜等は、調理終了指示時刻に加熱調理が終了したときには、過度に加熱された状態になり、おいしさが低下してしまうことになる。
しかし、本実施の形態の加熱調理器100は、保温工程において、容器2内が大気圧よりも低い圧力を維持するように制御される。このため、加熱コイル24で容器2を加熱して容器2の温度を温度T2に維持することで、容器2内には温度T2の蒸気で満たされる。したがって、容器2内の煮汁301内の食材300のみならず、煮汁301から露出した食材300も、温度T2に維持される。予約調理において菌の繁殖を抑制することができるとともに、過加熱が抑制されることによって食材300のおいしさを維持することができる。
仕上げ工程は、保温工程の後に実行される工程であり、調理終了指示時刻に加熱調理が終わるように容器2内の温度が昇温されて、調理メニューに応じた加熱が実行される工程である。仕上げ工程では、容器温度Taが、温度T2よりも高い温度である温度T3まで上昇する。温度T3は、例えば75℃以上である。このように温度T3まで容器2を昇温させることで、容器2内が高温で殺菌される。続けて、時間t3の間、調理メニューに応じた加熱が実行される。例えば、被調理物がスープであれば、喫食に適した70℃になるように加熱され、被調理物が煮物であれば、喫食に適した80℃になるように加熱される。また、例えば、被調理物が焼き物であれば、被調理物の表面に焦げ目を付けるために100℃以上に加熱されてもよい。仕上げ工程において被調理物を仕上げる温度は、調理メニューによって異なっていてもよいし、操作部22に入力得されたユーザの指定温度であってもよい。
仕上げ工程が終了すると、表示部23は、予約調理が終了したことを表示する。
図3に示した保温工程の時間t2及び仕上げ工程の時間t3は、予約調理の指示として入力された調理終了指示時刻に基づいて決定される。予約調理の指示が入力された時点から、調理終了指示時刻までの時間が長いほど、時間t2及び時間t3のいずれか又は両方は、長くなる。
なお、上記説明では、調理メニューに応じた加熱を仕上げ工程において実行することを説明したが、高温加熱工程又は保温工程において実行してもよい。たとえば、調理メニューがスープ又は煮物等の煮込み料理である場合には、仕上げ工程の時間t3を短くし、その代わりに高温加熱工程の時間tと保温工程の時間t2のいずれか又は両方を長くする。仕上げ工程の時間t3をゼロとしてもよく、この場合には、仕上げ工程において容器温度Taを温度T3に昇温させると、予約調理を終了する。
図4は、実施の形態1に係る加熱調理器100が実行する予約モードの制御フローチャートである。図4を参照して、予約モードにおける各工程での制御装置27の制御の流れを説明する。図4に示した各工程は、図3の各工程に対応している。
(ステップS1)
操作部22に対して予約調理の指示入力がなされると(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。
(ステップS2)
ステップS1で予約調理の指示入力がなされてからの経過時間tが、時間t0を超えたか否かが判定される。経過時間tが時間t0以下(ステップS2:NO)の間はステップS2を繰り返し、経過時間tが時間t0を超える(ステップS2:YES)、ステップS3に進む。ステップS2は、待機工程である。
(ステップS3)
加熱コイル24への通電を開始する。加熱コイル24への通電により、容器2が加熱されて、容器2及び容器2内の被調理物の温度が上昇していく。
(ステップS4)
容器温度Taが、温度T1を超えたか否かが判定される。容器温度Taは、本実施の形態では、底温度センサ12によって検出される。容器温度Taが温度T1を超えない状態では(ステップS4:NO)、加熱コイル24への通電状態が維持され、容器温度Taが温度T1を超えると(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。
(ステップS5)
制御装置27は、底温度センサ12で検出される容器温度Taが、温度T1に維持されるように、加熱コイル24への通電制御を行う。
(ステップS6)
制御装置27は、高温加熱工程の終了条件を満たすか否かを判定する。高温加熱工程の終了条件は、容器温度Taが温度T1に到達してからの経過時間であり、制御装置27は、この経過時間が予め定められた時間t1を超えると、高温加熱工程の終了条件を満たしたと判定する。あるいは、高温加熱工程の終了条件は、蓋温度センサ11によって検出される容器2内の空間温度Tbであり、制御装置27は、空間温度Tbが温度T1を超えると、高温加熱工程の終了条件を満たした判定する。高温加熱工程の終了条件を満たすと(ステップS6:YES)、ステップS7に進み、温加熱工程の終了条件を満たさない場合には(ステップS6:NO)、ステップS5に戻る。
(ステップS7)
制御装置27は、加熱コイル24への通電を停止する。そうすると、容器2及び容器2内の被調理物の温度は徐々に低下していく。
(ステップS8)
制御装置27は、容器温度Taが、温度T2以下であるか否かが判定される。容器温度Taは、本実施の形態では、底温度センサ12によって検出される。温度T2は、温度T1よりも低い温度である。容器温度Taが温度T2を超えている場合には(ステップS8:NO)、ステップS8の処理が繰り返され、容器温度Taが温度T2以下になると(ステップS8:YES)、ステップS9に進む。
(ステップS9)
制御装置27は、減圧ポンプ21を駆動する。具体的に、制御装置27は、減圧ポンプ21を動作させて容器2内を大気圧よりも低い圧力にする。制御装置27は、上述のように好ましくは、容器2内の圧力が温度T2の飽和水蒸気圧になるように、減圧ポンプ21を動作させる。図3に示すように、減圧ポンプ21を間欠的に動作させてもよい。併せて制御装置27は、容器温度Taが温度T2に維持されるように、加熱コイル24への通電を制御する。
(ステップS10)
制御装置27は、保温工程の終了条件を満たすか否かを判定する。保温工程の終了条件は、例えば、調理終了指示時刻までの時間である。制御装置27は、現時点から、調理終了指示時刻までの時間から、仕上げ工程に要する時間を減算した時間が経過すると、保温工程の終了条件を満たしたと判定する。ここで、仕上げ工程に要する時間のうち、時間t3(0以上)は、予め定められており、容器温度Taを温度T3に上昇させるのに要する時間は、昇温工程において容器温度Taを温度T1に上昇させるのに要した時間から制御装置27が予測することができる。保温工程の終了条件を満たすと(ステップS10:YES)、ステップS11に進み、保温工程の終了条件を満たさない場合には(ステップS10:NO)、ステップS9に戻る。
(ステップS11)
制御装置27は、減圧ポンプ21を停止させるとともに、容器温度Taが温度T3まで上昇するように加熱コイル24への通電を制御する。また、制御装置27は、大気連通路開閉弁20を開状態にする。これにより、第1外蓋通気孔31を介して外部の空気が容器2内に流入し、容器2内が常圧状態に戻っていく。
(ステップS12)
制御装置27は、容器温度Taが温度T3以上であるか否かを判定する。容器温度Taが温度T3以上になると(ステップS12:YES)、ステップS13に進み、容器温度Taが温度T3未満であれば(ステップS12:NO)、ステップS12を繰り返す。
(ステップS13)
制御装置27は、調理メニューに応じて加熱コイル24への通電を制御する。
(ステップS14)
制御装置27は、調理終了指示時刻になったか否かを判定し、調理終了指示時刻になっていなければ(ステップS14:NO)、ステップS13を繰り返し、調理終了時刻になると(ステップS14:YES)、予約調理を終了する。
以上のように本実施の形態の加熱調理器100は、被調理物を収容する容器2と、容器2の上部を覆う外蓋3及び内蓋5と、容器2を加熱する加熱装置である加熱コイル24と、容器2の内部を減圧する減圧装置である減圧ポンプ21と、制御装置27とを備える。制御装置27は、加熱コイル24への通電及び減圧ポンプ21のON動作及びOFF動作を制御する。制御装置27は、調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示に応じて、前加熱工程と調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行する。前加熱工程では、制御装置27は、容器2の内部が大気圧よりも低い圧力になるように減圧ポンプ21を制御し、かつ加熱コイル24に加熱動作を実行させる。
本実施の形態では、予約モードにおける前加熱工程において、容器2の内部が大気圧よりも低い圧力になるので、容器2内の被調理物の沸点が低下する。沸点が低下した状態で加熱コイル24が加熱動作を行うことで、容器2内の空間は、蒸気で満たされ、煮汁301から露出している食材300も蒸気によって加熱殺菌される。したがって、本実施の形態の加熱調理器100は、被調理物における菌の増殖を抑制して予約調理を実行できる。
また、本実施の形態の前加熱工程は、容器2又は被調理物を第1温度に維持するよう加熱コイル24を加熱動作させる保温工程を含み、第1温度は、60℃以上75℃以下である。前加熱工程において、容器2又は被調理物の温度が、60℃以上75℃以に維持されることで、仮にスローリークの影響で外気が容器2内に流入しても、外気とともに流入した菌が殺菌される。
また、本実施の形態の加熱調理器100は、保温工程において、制御装置27が、減圧ポンプ21を断続的に動作させる。ここで、断続的に動作とは、所定時間おきに間欠的に動作することを意味する。保温工程において、減圧ポンプ21が断続的に動作することで、容器2内が過度に低圧になることがない。容器2内を飽和蒸気圧に維持しやすくなる。
保温工程において、制御装置27は、容器2内の被調理物の容量が多い場合には、被調理物の容量が少ない場合と比べて減圧ポンプ21による単位時間当たりの減圧量を少なくするように、減圧ポンプ21を制御してもよい。具体的に、制御装置27は、保温工程において、単位時間当たりに減圧ポンプ21をON動作させる累積時間を、被調理物の容量に応じて異ならせる。被調理物の容量は、例えば、昇温工程における容器温度Ta又は空間温度Tbが規定温度に到達するのに要した昇温時間を、予め制御装置27に記憶された被調理物の容量と昇温時間との相関を規定したテーブルと照合することによって検出することができる。あるいは、被調理物の容量は、操作部22にユーザに入力してもらってもよい。あるいは、加熱調理器100は、被調理物の重量を検出する重量センサを備え、重量センサの検出結果に応じて制御装置27が被調理物の容量を検出してもよい。あるいは、加熱調理器100は、被調理物、特に煮汁301の表面温度を検出する超音波センサを備え、超音波センサの検出結果に応じて制御装置27が被調理物の容量を検出してもよい。このように容器2内の被調理物の容量に応じて保温工程における減圧ポンプ21の減圧量を制御することで、保温工程における減圧不足及び過度な減圧を防ぐことができる。
また、本実施の形態の予約調理における前加熱工程は、容器2又は被調理物を第1温度である温度T2よりも高い第2温度である温度T3になるよう加熱コイル24の出力が制御される高温加熱工程を含む。そして、高温加熱工程よりも後に、保温工程が実行される。高温加熱工程を設けることで、容器2内の殺菌効果を高めることができる。
また、本実施の形態の予約調理における高温加熱工程は、予約調理の指示が入力されてから第1時間である時間t0が経過した後に開始される。すなわち、時間t0に渡る待機工程の後に、高温加熱工程が実行される。高温加熱工程の前に待機工程を設けることで、例えばユーザが食材又は調味料等を容器2に入れ忘れたり、予約調理の指示を誤ったりした場合でも、待機工程の間にユーザがこのような不備を解消することができる。
また、本実施の形態の制御装置27は、予約調理の指示が入力された時刻から調理終了指示時刻までの時間の長さに応じて、高温加熱工程における加熱コイル24による容器2の加熱温度及び加熱時間を制御する。これにより、高温加熱工程における殺菌効果を得つつ、調理終了指示時刻に予約調理を完了させることができる。
また、本実施の形態の加熱調理器100は、容器2の内部の空間温度を検知する空間温度センサである蓋温度センサ11を備える。そして、制御装置27は、保温工程において、蓋温度センサ11の検知結果に基づいて減圧ポンプ21の動作を制御する。蓋温度センサ11が検知する空間温度Tbが既定値(温度T4)まで低下した場合にのみ減圧ポンプ21を動作させることで、減圧ポンプ21の不要な動作を避けつつ、保温工程における減圧効果を得ることができる。
また、本実施の形態の予約調理の仕上げ工程において、制御装置27は、容器2又は被調理物を第1温度である温度T2よりも高い第3温度である温度T3になるように加熱コイル24による出力を制御する。仕上げ工程で容器2又は被調理物の温度を、温度T3まで上昇させることで、仕上げ工程で殺菌を行うことができる。
なお、予約モードの余熱工程中に、調理終了指示時刻から逆算した仕上げ工程の開始時刻になった場合であって、容器温度Taが仕上げ工程の温度T3よりも高い場合には、仕上げ工程は実行せず、加熱調理を終了してもよい。食材300及び煮汁301の比熱によっては、高温加熱工程の温度T1から温度T2に低下するまでに要する時間が長くなる。上記のように仕上げ工程を実行しないことで、調理終了指示時刻に加熱調理を終了させることができる。
加熱調理器100は、蓋温度センサ11に代えて、あるいはこれに加えて、容器2内の圧力を検出する圧力センサを備えていてもよい。制御装置27は、保温工程において、圧力センサが検出した容器2内の圧力に基づいて、容器2内が大気圧よりも低い圧力P1に維持されるように、減圧ポンプ21を制御する。このようにしても、本実施の径チアで説明した作用効果を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、待機工程を設けない予約調理を説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図5は、実施の形態2に係る予約調理の工程を示す図である。図5に示す各グラフは、上から順に、温度、減圧ポンプ21の動作状態、容器2内の圧力の、時系列に沿った変化を示している。図5の横軸は時間である。図5の温度を示すグラフでは、容器温度Taと空間温度Tbの両方を示している。
本実施の形態の予約調理は、実施の形態1で説明した待機工程を備えていない。予約調理の開始指示が入力されると、制御装置27は、待機工程を実行することなく、前加熱工程の昇温工程を実行する。実施の形態2のその他の構成は、実施の形態1と同じである。
本実施の形態のように待機工程を設けなくとも、調理終了指示時刻に予約調理を完了させることができる。また、待機工程を設けずに昇温工程を開始することで、加熱前の容器2内における雑菌の繁殖を回避することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、高温加熱工程を設けない予約調理を説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6は、実施の形態3に係る予約調理の工程を示す図である。図6に示す各グラフは、上から順に、温度、減圧ポンプ21の動作状態、容器2内の圧力の、時系列に沿った変化を示している。図6の横軸は時間である。図6の温度を示すグラフでは、容器温度Taと空間温度Tbの両方を示している。
本実施の形態の予約調理は、実施の形態1で説明した高温加熱工程を備えていない。予約調理の開始指示が入力されると、制御装置27は、待機工程の後に昇温工程を実行し、その後、続けて保温工程を実行する。
具体的に、制御装置27は、昇温工程において、容器温度Taを温度T1まで上昇させるように加熱コイル24による加熱を制御する。容器温度Taが温度T1まで上昇すると、保温工程に移行し、容器温度Taを温度T2に維持する。温度T1と温度T2は等しい。
保温工程を開始すると、制御装置27は、減圧ポンプ21を動作させて容器2内を大気圧よりも低い圧力P1にする。その後は、保温工程の時間t2の間、減圧ポンプ21を間欠的に動作させて、容器2内を大気圧よりも低い圧力に維持する。
図5に示すように、保温工程を開始するとすぐに減圧ポンプ21がON動作するのが望ましい。その後、所定時間が経過した後に、間欠的に減圧ポンプ21がON動作している。このように、高温加熱工程を設けない場合には、保温工程を開始してすぐに容器2内を減圧することで、容器2内を速やかに蒸気で満たすことができる。これにより、煮汁301から食材300が露出している場合でも、露出した食材300を殺菌することができるので、菌の繁殖を抑制できる。
また、保温工程を開始して最初の減圧ポンプ21のON動作の時間t4は、その後の減圧ポンプ21のON動作の時間t5よりも長い。保温工程の開始時には容器2内が常圧であるので、大気圧よりも低い圧力P1にするために減圧ポンプ21のON動作時間t4を相対的に長くする必要がある。他方、容器2内が減圧された後は、減圧状態を維持できればよいため、減圧ポンプ21のON動作の時間t5は短くてよい。保温工程を開始して最初の減圧ポンプ21のON動作の時間t4は、例えば4分程度である。
本実施の形態のように高温加熱工程を設けなくとも、調理終了指示時刻に予約調理を完了させることができる。また、本実施の形態では実施の形態1で説明した高温加熱工程での殺菌効果を得ることはできないが、保温工程で容器2が減圧されて加熱されるので、容器2内における雑菌の繁殖を抑制することができる。
高温加熱工程を設けない予約調理は、食材が肉のみである場合に採用することができる。肉は、高温で加熱されると収縮して硬くなってしまうため、高温加熱工程を設けないことで、肉が硬くなることを防ぐことができる。食材が肉である場合、保温工程の温度T2を60℃程度とすることで、殺菌効果を得つつ肉が硬くなるのを防ぐことができる。
また、予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の調理終了指示時刻までの予定時間と、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間との差と、閾値との比較によって、高温加熱工程の実行の有無を決定してもよい。具体的には、予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの規定時間よりも長く、かつ、予定時間と規定時間との差が閾値よりも大きい場合に、高温加熱工程を実行しない。そして予定時間と規定時間との差が閾値以下である場合には、高温加熱工程を実行する。制御装置27は、調理終了指示時刻を含む予約調理の指示が入力されると、上述の予定時間と規定時間との差を算出し、この差と閾値とを比較することで、高温加熱工程の実行の有無を判定する。予定時間と規定時間との差が閾値よりも大きければ、すなわち現時点から調理終了指示時刻まで長時間ある場合には、高温加熱工程を実行せず、保温工程で容器2内を殺菌する。高温加熱工程を実行しない場合にも、制御装置27は、調理終了指示時刻に予約調理が終了するように加熱コイル24及び減圧ポンプ21を制御して保温工程を実行する。これにより、保温工程における殺菌効果を得つつ、調理終了指示時刻に予約調理を完了させることができる。他方、予定時間と規定時間との差が閾値以下であれば、すなわち現時点から調理終了指示時刻まで短時間である場合には、高温加熱工程において比較的高温かつ短時間で、容器2内を殺菌する。なお、予定時間と規定時間との差が閾値以下である場合、予定時間によっては保温工程の時間t2も短くなり得るし、保温工程が省略されることもある。保温工程が省略される場合には、昇温工程と、高温加熱工程と、余熱工程と、仕上げ工程とにより、予約調理が完了する。
実施の形態4.
本実施の形態1~3では、予約終了指示時刻に加熱調理を終了させる予約モードについて説明した。本実施の形態では、加熱指示が入力されると調理メニューに応じた条件で加熱調理を開始する通常モードも実行する加熱調理器100を説明する。本実施の形態は、実施の形態1~3のそれぞれと組み合わせられる。本実施の形態では、実施の形態1~3との相違点を中心に説明する。
本実施の形態の加熱調理器100の制御装置27は、加熱指示が入力されると調理メニューに応じた条件で加熱調理を開始する通常モードを有する。すなわち予約モードは、加熱調理を終了する時刻が予約終了指示時刻としてユーザに指定されるところ、通常モードは、加熱調理を開始するタイミングをユーザに指定されるといえる。通常モードにおける加熱指示は、予約モードと同様に、調理メニューに関する指示を含んでいる。制御装置27は、通常モードを実行する際には、調理メニューに対して予め定められた条件で、加熱コイル24への通電を制御する。加熱調理器100は、1つの調理メニューに対して、通常モードと予約モードとを有しており、通常モードの工程と予約モードの工程とは、その一部又は全部が加熱コイル24の制御において異なっている。
本実施の形態の加熱調理器100は、予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間よりも短い場合には、制御装置27は、通常モードを実行する。具体的には制御装置27は、予約調理の指示が入力されると、上記予定時間を算出し、予定時間と上記規定時間とを比較する。そして、予定時間が、規定時間よりも短い場合、すなわちすぐに予約モードでの予約調理を開始したとしても調理終了指示時刻まで調理を完了できない場合には、通常モードを実行する。通常モードは、すぐに加熱調理を開始するように工程が設計されており、殺菌を目的とした高温加熱工程及び保温工程を備えていない。通常モードにおいて、制御装置27は、調理終了指示時刻にかかわらず、加熱コイル24による加熱動作を開始させる。
このように、予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の調理終了指示時刻までの予定時間が規定時間よりも短い場合には、通常モードを実行することで、速やかに加熱調理を行うことができる。
以下、本開示の諸態様を付記する。
(付記1)
被調理物を収容する容器と、
前記容器の上部を覆う蓋体と、
前記容器を加熱する加熱装置と、
前記容器の内部を減圧する減圧装置と、
前記加熱装置及び前記減圧装置とを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示に応じて、前加熱工程と前記調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行し、
前記前加熱工程において、前記容器の内部が大気圧よりも低い圧力になるように前記減圧装置を制御し、かつ前記加熱装置を動作させる保温工程を含む
加熱調理器。
(付記2)
前記制御装置は、前記保温工程において、前記容器又は前記被調理物を第1温度に維持するよう前記加熱装置を動作させ、
前記第1温度は、60℃以上75℃以下である
付記1に記載の加熱調理器。
(付記3)
前記保温工程において、前記制御装置は、前記減圧装置を断続的に動作させる
付記1又は付記2に記載の加熱調理器。
(付記4)
前記保温工程において、前記制御装置は、前記容器内の前記被調理物の容量が多い場合には、前記被調理物の容量が少ない場合と比べて前記減圧装置による単位時間当たりの減圧量を少なくする
付記1~付記3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(付記5)
前記前加熱工程は、前記容器又は前記被調理物を前記第1温度よりも高い第2温度になるよう前記加熱装置が制御される高温加熱工程を含み、
前記高温加熱工程よりも後に、前記保温工程が実行される
付記2若しくは付記2に従属する付記3又は付記4に記載の加熱調理器。
(付記6)
前記高温加熱工程は、前記予約調理の指示が入力されてから第1時間が経過した後に開始される
付記5に記載の加熱調理器。
(付記7)
前記制御装置は、前記予約調理の指示が入力された時刻から前記調理終了指示時刻までの時間の長さに応じて、前記高温加熱工程における前記加熱装置の加熱温度及び加熱時間を制御する
付記5又は付記6に記載の加熱調理器。
(付記8)
前記制御装置は、前記予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の前記調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間よりも長く、かつ、前記予定時間と前記規定時間との差が、閾値よりも大きい場合には、前記高温加熱工程を実行せず、前記差が、前記閾値以下である場合には、前記高温加熱工程を実行する
付記5~付記7のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(付記9)
前記容器の内部の空間温度を検知する空間温度センサを備え、
前記制御装置は、前記保温工程において、前記空間温度センサの検知結果に基づいて前記減圧装置の動作を制御する
付記1~付記8のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(付記10)
前記仕上げ工程において、前記制御装置は、前記容器又は前記被調理物を前記第1温度よりも高い第3温度になるように前記加熱装置を制御する
付記2若しくは付記2に従属する付記3~付記9のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(付記11)
前記制御装置は、前記調理メニューに対して、前記予約モードとは異なる工程で前記加熱装置を制御する通常モードを有し、
前記予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の前記調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間よりも短い場合には、前記制御装置は、前記通常モードを実行する、
付記1~付記10のいずれか一項に記載の加熱調理器。
(付記12)
前記通常モードにおいて、前記制御装置は、前記調理終了指示時刻にかかわらず前記加熱装置の動作を開始させる
付記11に記載の加熱調理器。
1 本体、2 容器、3 外蓋、4 ヒンジ、5 内蓋、6 パッキン、7 カートリッジ、8 蒸気排出口、9 カートリッジパッキン、10 蒸気排出弁、11 蓋温度センサ、12 底温度センサ、13 圧縮バネ、14 第1連通管、15 第2連通管、16 吸引管、17 接続管、18 吐出管、19 減圧経路切替弁、20 大気連通路開閉弁、21 減圧ポンプ、22 操作部、23 表示部、24 加熱コイル、25 容器カバー、26 インバータ、27 制御装置、31 第1外蓋通気孔、32 第2外蓋通気孔、33 第3外蓋通気孔、51 第1内蓋通気孔、52 第2内蓋通気孔、53 第1通気孔パッキン、54 第2通気孔パッキン、100 加熱調理器、200 商用電源、300 食材、301 煮汁。

Claims (12)

  1. 被調理物を収容する容器と、
    前記容器の上部を覆う蓋体と、
    前記容器を加熱する加熱装置と、
    前記容器の内部を減圧する減圧装置と、
    前記加熱装置及び前記減圧装置とを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    調理終了指示時刻と調理メニューとを含む予約調理の指示に応じて、前加熱工程と前記調理終了指示時刻に加熱調理を終了させる仕上げ工程とを含む予約モードを実行し、
    前記前加熱工程において、前記容器の内部が大気圧よりも低い圧力になるように前記減圧装置を制御し、かつ前記加熱装置を動作させる保温工程を含む
    加熱調理器。
  2. 前記制御装置は、前記保温工程において、前記容器又は前記被調理物を第1温度に維持するよう前記加熱装置を動作させ、
    前記第1温度は、60℃以上75℃以下である
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記保温工程において、前記制御装置は、前記減圧装置を断続的に動作させる
    請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記保温工程において、前記制御装置は、前記容器内の前記被調理物の容量が多い場合には、前記被調理物の容量が少ない場合と比べて前記減圧装置による単位時間当たりの減圧量を少なくする
    請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  5. 前記前加熱工程は、前記容器又は前記被調理物を前記第1温度よりも高い第2温度になるよう前記加熱装置が制御される高温加熱工程を含み、
    前記高温加熱工程よりも後に、前記保温工程が実行される
    請求項2に記載の加熱調理器。
  6. 前記高温加熱工程は、前記予約調理の指示が入力されてから第1時間が経過した後に開始される
    請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記制御装置は、前記予約調理の指示が入力された時刻から前記調理終了指示時刻までの時間の長さに応じて、前記高温加熱工程における前記加熱装置の加熱温度及び加熱時間を制御する
    請求項5に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御装置は、前記予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の前記調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間よりも長く、かつ、前記予定時間と前記規定時間との差が、閾値よりも大きい場合には、前記高温加熱工程を実行せず、前記差が、前記閾値以下である場合には、前記高温加熱工程を実行する
    請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記容器の内部の空間温度を検知する空間温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記保温工程において、前記空間温度センサの検知結果に基づいて前記減圧装置の動作を制御する
    請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  10. 前記仕上げ工程において、前記制御装置は、前記容器又は前記被調理物を前記第1温度よりも高い第3温度になるように前記加熱装置を制御する
    請求項2に記載の加熱調理器。
  11. 前記制御装置は、前記調理メニューに対して、前記予約モードとは異なる工程で前記加熱装置を制御する通常モードを有し、
    前記予約調理の指示が入力された時から当該予約調理の前記調理終了指示時刻までの予定時間が、当該予約モードの実行に予め定められた規定時間よりも短い場合には、前記制御装置は、前記通常モードを実行する
    請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。
  12. 前記通常モードにおいて、前記制御装置は、前記調理終了指示時刻にかかわらず前記加熱装置の動作を開始させる
    請求項11に記載の加熱調理器。
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