JP2023157273A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーの開閉状態を検知するセンサを用いずに、カバーの開閉状態の判定精度を向上させることができる画像読取装置を提供する。【解決手段】搬送路の所定区間で開閉可能なカバー部と、光源と、光源から原稿に照射した光の反射光を検出して読取値を得るセンサと、を有する読取装置と、読取装置の動作を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、光源を消灯させた主走査方向での読取値を第1データとし、光源を点灯させた主走査方向での読取値を第2データとして取得する取得部と、第1データの複数個所に基づいて第1評価値を算出し、第2データの複数個所に基づいて第2評価値を算出する第1算出部と、第1評価値に基づいてカバー部の開閉状態を判定し、第2評価値に基づいてカバー部の開閉状態を判定し、少なくとも一方が開状態を示す場合、カバー部は開状態であると判定し、双方が閉状態を示す場合、カバー部は閉状態と判定する判定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置に関する。
ADF(Automatic Document Feeder:自動原稿送り装置)により原稿搬送を行って原稿読取を行う、いわゆるシートスルー方式の画像読取装置が知られている。このような画像読取装置では、原稿の紙詰まりが発生した際にユーザが自力で取り出せるように原稿搬送路上に開閉可能なカバーを有している。
このように開閉可能なカバーを有しているADFでは、カバーが開いている状態で原稿の読み取り動作が行われると、正常な画像が得られなかったり、原稿にダメージを与えてしまったりするという不具合が発生する。そこで、カバーの開閉状態を検知できるセンサを搭載して閉状態のときにのみ読み取り動作を行う構成が考えられる。しかし、カバーの開閉状態を検知できるセンサを有する構成は、複雑で、かつコストが増大することが問題となる。このような問題を解消するために、構成の簡略化およびコストダウンを目的として、カバーの開閉状態を検知できるセンサを用いずに、画像読取装置のカバー開閉検知を行うことができる技術が開示されている。
このようなカバーの開閉状態を検知できるセンサを用いずに、画像読取装置のカバー開閉検知を行うことができる技術として、ランプの光を開閉体(カバー)に向けて照射させCCDで受光した光量の主走査方向の最大値および最小値または変動幅等に基づいて、開閉状態を判定する構成が開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、カバーが開いている状態でセンサと背景板との距離が離れることにより、背景板からの反射光がセンサに入らず、センサの出力が落ちるという原理を利用しているが、室内の蛍光灯等外乱光が強い場合には、センサの出力が上がることも想定され、その場合、誤判定を発生するおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カバーの開閉状態を検知するセンサを用いずに、カバーの開閉状態の判定精度を向上させることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿を搬送して前記原稿の画像を読み取るための画像読取装置であって、前記原稿の搬送路の所定区間に対して開閉可能なカバー部と、光源と、前記光源から前記原稿に対して照射した光の反射光を検出して読取値を得るセンサと、を有する読取装置と、前記読取装置の動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記光源を消灯させた状態で前記センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第1データとして取得し、該光源を点灯させた状態で該センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第2データとして取得する取得部と、前記第1データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第1評価値を算出し、前記第2データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第2評価値を算出する第1算出部と、前記第1評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第2評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第1評価値に基づく判定結果および前記第2評価値に基づく判定結果のうち少なくとも一方が開状態を示す場合、前記カバー部は開状態であると判定し、双方が閉状態を示す場合、前記カバー部は閉状態と判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、カバーの開閉状態を検知するセンサを用いずに、カバーの開閉状態の判定精度を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る画像読取装置の全体構造の概要の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る制御装置および読取モジュールのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る制御装置における黒データから黒評価値を算出する動作を説明する図である。 図5は、第1の実施形態に係る制御装置における黒評価値に対して閾値判定を行う動作を説明する図である。 図6は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが大きく開いている状態の黒評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。 図7は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが半開きになっている状態の黒評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。 図8は、第1の実施形態に係る制御装置における白データから白評価値を算出する動作を説明する図である。 図9は、第1の実施形態に係る制御装置における白評価値に対して閾値判定を行う動作を説明する図である。 図10は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが浮いている状態の白評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。 図11は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが少し浮いている状態の白評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。 図12は、第2の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態の変形例1に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態の変形例2に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図15は、第2の実施形態の変形例3に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図16は、第3の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図17は、第4の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図18は、第5の実施形態に係る画像読取装置におけるカバー開状態とその他異常との切り分けるための動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図19は、第6の実施形態に係る画像読取装置における黒データおよび白データを流用する動作の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像読取装置の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(画像読取装置の全体構造の概要)
図1は、第1の実施形態に係る画像読取装置の全体構造の概要の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構造の概要を説明する。
図1に示す画像読取装置1は、ADFにより原稿搬送を行って原稿に対する読み取り動作を行うシートスルー方式の画像読取装置である。画像読取装置1は、図1に示すように、カバー11(カバー部)と、搬送路12と、搬入ローラ13と、搬送ローラ14と、搬送ローラ15と、圧接ローラ15aと、搬出ローラ16と、読取モジュール17と、制御装置18と、を備えている。
カバー11は、搬送路12上の所定区間において外光を遮断するために開閉するカバー部材である。カバー11は、読取モジュール17に対向する位置に白色の背景板11aを有する。後述する「白データ」は、当該背景板11aの画像データである。
搬送路12は、読み取り対象となる原稿が搬送される、図1における点線で示された経路である。搬入ローラ13は、セットされた原稿を搬送路12上に搬入させるためのローラである。搬送ローラ14は、搬入ローラ13により搬入された原稿を、読取モジュール17の読み取り位置まで搬送するローラである。
搬送ローラ15は、読取モジュール17により読み取り処理が行われた原稿に対して、従動する圧接ローラ15aによる圧接により当該搬送ローラ15の回転力を原稿に伝達することによって、当該原稿を周方向に搬送するローラである。搬出ローラ16は、搬送ローラ15により搬送された原稿を、画像読取装置1の外へ搬出するためのローラである。
読取モジュール17は、搬送路12上の所定の読取位置において、搬送されてきた原稿に対して読み取り処理を行う読取装置である。読取モジュール17は、図1に示すように、光を照射する光源170と、当該光源170から照射される光の反射光を検出する画像読取センサ171と、を備えている。画像読取センサ171が、光源170により照射された光の原稿での反射光を検出することによって、当該原稿の画像が読み取られる。
制御装置18は、読取モジュール17の動作を制御するコントローラである。また、制御装置18は、読取モジュール17により読み取られたデータ(読取値)(後述する黒データおおよび白データ)を受信し、当該データに基づいて、カバー11の開閉状態を判定する。
図1に示すように、カバー11が開かれると、背景板11aと読取モジュール17との距離が離れていく構成となっている。
(制御装置および読取モジュールのハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る制御装置および読取モジュールのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る画像読取装置1の制御装置18および読取モジュール17のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、読取モジュール17は、光源170と、画像読取センサ171と、A/D変換回路172と、を備えている。
光源170は、光を照射するLED(Light Emitting Diode)等の光源である。
画像読取センサ171は、光源170から照射される光の反射光を検出するCCD(Charge-Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の読取センサである。画像読取センサ171は、読み取り処理により得られたアナログデータをA/D変換回路172へ送信する。
A/D変換回路172は、画像読取センサ171による読み取り処理により得られたアナログデータをデジタルデータ(読取値)に変換して、制御装置18へ出力する電子回路である。
本実施形態においては、原稿に対する読み取り処理の前に、光源170を消灯させた状態で画像読取センサ171による少なくとも主走査方向での読み取り処理により得られたアナログデータについて、A/D変換回路172により変換されたデジタルデータが、「黒データ」として制御装置18に取得される。また、原稿に対する読み取り処理の前に、光源170を点灯させた状態で画像読取センサ171による少なくとも主走査方向での読み取り処理により得られたアナログデータについて、A/D変換回路172により変換されたデジタルデータが、「白データ」として制御装置18に取得される。なお、黒データおよび白データは、主走査方向でのデータのみならず、副走査方向でのデータを含んでいてもよい。
図2に示すように、制御装置18は、CPU(Central Processing Unit)180と、メモリ181と、I/F回路182と、を備えている。
CPU180は、制御装置18の全体動作を制御する演算装置である。CPU180は、例えば、I/F回路182を介して、読取モジュール17から黒データおよび白データを取得し、当該黒データおよび白データに基づいて、カバー11の開閉状態の判定処理等を実行する。
メモリ181は、CPU180で実行するプログラムおよび各種データを記憶する不揮発性の記憶装置である。
I/F回路182は、データの入出力を制御するインターフェース回路である。例えば、I/F回路182は、読取モジュール17による読み取り処理によって取得された画像データ(黒データおよび白データを含む)を受信する。
なお、図2に示した読取モジュール17および制御装置18のハードウェア構成は一例であり、その他の構成要素を備えているものとしてもよい。
(制御装置の機能ブロックの構成)
図3は、第1の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る制御装置18の機能ブロックの構成について説明する。
図3に示すように、制御装置18は、取得部201と、演算処理部202(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、を有する。
取得部201は、読取モジュール17から、I/F回路182を介して黒データ(第1データ)および白データ(第2データ)を取得する機能部である。取得部201は、例えば、図2に示したCPU180によりプログラムが実行されることによって実現される。
演算処理部202は、取得部201により取得された黒データおよび白データからそれぞれ、カバー11の開閉状態の判定処理で使用する黒評価値(第1評価値)および白評価値(第2評価値)を算出する機能部である。演算処理部202は、例えば、図2に示したCPU180によりプログラムが実行されることによって実現される。
カバー開閉判定部203は、演算処理部202により算出された黒評価値および白評価値を用いて、カバー11の開閉状態の判定処理を行う機能部である。そして、カバー開閉判定部203は、当該判定処理の判定結果を出力する。カバー開閉判定部203は、例えば、図2に示したCPU180によりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、取得部201、演算処理部202およびカバー開閉判定部203のうちの一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC等の集積回路によって実現されてもよい。
また、図3に示す取得部201、演算処理部202およびカバー開閉判定部203は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す制御装置18で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3に示す制御装置18で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(カバーの開閉状態の判定処理)
図4は、第1の実施形態に係る制御装置における黒データから黒評価値を算出する動作を説明する図である。図5は、第1の実施形態に係る制御装置における黒評価値に対して閾値判定を行う動作を説明する図である。図6は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが大きく開いている状態の黒評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。図7は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが半開きになっている状態の黒評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。図8は、第1の実施形態に係る制御装置における白データから白評価値を算出する動作を説明する図である。図9は、第1の実施形態に係る制御装置における白評価値に対して閾値判定を行う動作を説明する図である。図10は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが浮いている状態の白評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。図11は、第1の実施形態に係る画像読取装置においてカバーが少し浮いている状態の白評価値に対する閾値判定の状態の一例を説明する図である。図4~図11を参照しながら、制御装置18によるカバー11の開閉状態の判定処理について説明する。
まず、図4~図7を参照しながら、黒データを用いたカバー11の開閉状態の判定処理について説明する。
上述の黒データは、図4(a)に示すように、原稿に対する読み取り処理の前に、光源170を消灯させた状態で読取モジュール17により読み取られた画像データである。図4(a)に示す黒データのグラフは、横軸を主走査方向とし、縦軸を画像レベルとして表したものである。ここで、画像レベルとは、画像データの画素値または輝度値をいうものとする。演算処理部202は、取得部201により取得された黒データについて、主走査方向において所定区間ごとに区間分けを行い、図4(b)に示すように、各区間での黒評価値を算出する。黒評価値の算出方法としては、例えば、各区間での黒データのピーク値としてもよく、平均値としてもよく、当該区間の中央値としてもよく、または、主走査方向だけでなく副走査方向にも広げたピーク値、平均値または中央値であってもよい。
そして、カバー開閉判定部203は、黒評価値に対して閾値判定を行うことにより、カバー11の開閉状態の判定を行う。具体的には、図5に示すように、主走査方向の区間ごとに閾値(第1閾値)としての上限値および下限値を予め設定しておき、カバー開閉判定部203は、主走査方向の各区間において黒評価値が上限値と下限値との間の範囲内に含まれるか否かを判定し、すべての区間において黒評価値が当該範囲内に含まれる場合には、カバー11が閉状態であると判定する。ここで、閾値となる上限値および下限値は、それぞれ、予めカバー11が閉状態としたときの黒評価値を取得しておき当該黒評価値の所定割合の値としてもよく、経時変化またはばらつきを考慮して算出した値としてもよい。また、上述の上限値と下限値との間の範囲を、閾値範囲と称して説明する。
図6を参照しながら、カバー11が大きく開いている状態におけるカバー開閉判定部203による判定処理を説明する。図6(a)に示すように、カバー11が大きく開いている状態では、読取モジュール17に対して外乱光がそのまま入射するため、図6(b)に示すように、黒評価値は、全体的に値が大きくなり、すべての値が閾値範囲を上回って逸脱している。この場合、カバー開閉判定部203は、カバー11が開状態となっていると判定する。
次に、図7を参照しながら、カバー11が半開きになっている状態におけるカバー開閉判定部203による判定処理を説明する。図7(a)に示すように、カバー11が半開きになっている状態では、読取モジュール17に対して一部の外乱光が入射するため、図7(b)に示すように、黒評価値は、主走査方向の一部の区間において値が大きくなり、当該一部の区間での値が閾値範囲を上回って逸脱している(図7(b)の点線内の部分)。この場合においても、カバー開閉判定部203は、カバー11が開状態となっていると判定する。なお、部品レイアウトによっては一部影になって外乱光が入らない状態となり、カバー11が大きく開いている状態であっても、図7(b)のような結果になる場合がある。
次に、図8~図11を参照しながら、白データを用いたカバー11の開閉状態の判定処理について説明する。
上述の白データは、図8(a)に示すように、原稿に対する読み取り処理の前に、光源170を点灯させた状態で読取モジュール17により読み取られた画像データである。図8(a)に示す白データのグラフは、横軸を主走査方向とし、縦軸を画像レベルとして表したものである。演算処理部202は、取得部201により取得された白データについて、主走査方向において所定区間ごとに区間分けを行い、図8(b)に示すように、各区間での白評価値を算出する。白評価値の算出方法としては、例えば、各区間での白データのピーク値としてもよく、平均値としてもよく、または、主走査方向だけでなく副走査方向にも広げたピーク値もしくは平均値であってもよい。
そして、カバー開閉判定部203は、白評価値に対して閾値判定を行うことにより、カバー11の開閉状態の判定を行う。具体的には、図9に示すように、主走査方向の区間ごとに閾値(第2閾値)としての上限値および下限値を予め設定しておき、カバー開閉判定部203は、主走査方向の各区間において白評価値が上限値と下限値との間の範囲内に含まれるか否かを判定し、すべての区間において白評価値が当該範囲内に含まれる場合には、カバー11が閉状態であると判定する。ここで、閾値となる上限値および下限値は、それぞれ、予めカバー11が閉状態としたときの白評価値を取得しておき当該白評価値の所定割合の値としてもよく、経時変化またはばらつきを考慮して算出した値としてもよい。また、上述の上限値と下限値との間の範囲を、閾値範囲と称して説明する。
図10を参照しながら、カバー11が浮いている状態におけるカバー開閉判定部203による判定処理を説明する。図10(a)に示すように、カバー11が浮いている状態では、読取モジュール17と背景板11aとの距離が離れ、背景板11aが画像読取センサ171の焦点位置から外れてしまうため、図10(b)に示すように、白評価値は、全体的に値が小さくなり、すべての値が閾値範囲を下回って逸脱している。この場合、カバー開閉判定部203は、カバー11が開状態となっていると判定する。
次に、図11を参照しながら、カバー11が少し浮いている状態におけるカバー開閉判定部203による判定処理を説明する。図11(a)に示すように、カバー11が少し浮いている状態では、読取モジュール17と背景板11aとの距離が少し離れ、一部の区間において背景板11aが画像読取センサ171の焦点位置から外れてしまうため、図11(b)に示すように、白評価値は、主走査方向の一部の区間において値が小さくなり、当該一部の区間での値が閾値範囲を下回って逸脱している(図11(b)の点線内の部分)。この場合においても、カバー開閉判定部203は、カバー11が開状態となっていると判定する。
以上のように、カバー開閉判定部203は、演算処理部202により算出された黒評価値に基づいてカバー11の開閉状態の判定を行い、さらに、白評価値に基づいてカバー11の開閉状態の判定を行う。そして、カバー開閉判定部203は、黒評価値に基づくカバー11の開閉状態の判定結果、および白評価値に基づくカバー11の開閉状態の判定結果として、少なくともいずれかがカバー11が開状態となっていると判定した場合、最終的な判断としてカバー11が開状態であると判定する。一方、カバー開閉判定部203は、黒評価値に基づくカバー11の開閉状態の判定結果、および白評価値に基づくカバー11の開閉状態の判定結果として、いずれもカバー11が閉状態となっていると判定した場合、最終的な判断としてカバー11が閉状態であると判定する。
以上のように、本実施形態に係る画像読取装置1では、カバー11は、原稿の搬送路12の所定区間に対して開閉可能であり、読取モジュール17は、光源170と、光源170から原稿に対して照射した光の反射光を検出して読取値を得る画像読取センサ171と、を有し、制御装置18は、読取モジュール17の動作を制御し、制御装置18の取得部201は、光源170を消灯させた状態で画像読取センサ171による検出により得られた主走査方向での読取値を黒データとして取得し、光源170を点灯させた状態で画像読取センサ171による検出により得られた主走査方向での読取値を白データとして取得し、制御装置18の演算処理部202は、黒データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ黒評価値を算出し、白データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ白評価値を算出し、制御装置18のカバー開閉判定部203は、黒評価値に基づいてカバー11の開閉状態を判定し、白評価値に基づいてカバー11の開閉状態を判定し、黒評価値に基づく判定結果および白評価値に基づく判定結果のうち少なくとも一方が開状態を示す場合、カバー11は開状態であると判定し、双方が閉状態を示す場合、カバー11は閉状態と判定するものとしている。このような2種の判定を用いて最終的なカバー11の開閉状態を判定することにより、カバー11自体の開閉状態を検知するセンサを用いずに、カバー11の開閉状態の判定精度を向上させることができる。これによって、カバー11が半開き状態であったり、外乱光が強い等の特殊なカバー11の状態であったりしても、正確なカバー開閉状態の判定を行うことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る画像読取装置1について、第1の実施形態に係る画像読取装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、記憶部に予め基準値を記憶させておき、当該基準値からカバー11おの開閉状態を判定するための閾値を算出する動作について説明する。なお、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構成、ならびに制御装置および読取モジュール17のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(制御装置の機能ブロックの構成)
図12は、第2の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図12を参照しながら、本実施形態に係る制御装置18aの機能ブロックの構成について説明する。
図12に示すように、制御装置18aは、取得部201と、演算処理部202a(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、記憶部204と、を有する。なお、取得部201およびカバー開閉判定部203の動作は、上述の第1の実施形態と同様である。
記憶部204は、演算処理部202aによる閾値の算出に用いる基準値を予め記憶しておく機能部である。具体的には、記憶部204は、黒評価値および白評価値それぞれの閾値判定に用いる閾値を求めるための基準値をそれぞれ記憶している。ここで、黒評価値に対応する基準値は「第1基準値」に対応し、白基準値に対応する基準値は「第2基準値」に対応する。なお、後述する各変形例においても同様である。記憶部204は、図2に示すメモリ181によって実現される。
演算処理部202aは、閾値算出部212(第2算出部の一例)を有する。
閾値算出部212は、記憶部204から基準値を読み出し、当該基準値に基づいて、カバー開閉判定部203の判定処理、すなわち黒評価値および白評価値に対する閾値判定に用いる閾値をそれぞれ算出する。ここで、黒評価値についての閾値は「第1閾値」に対応し、白評価値についての閾値は「第2閾値」に対応し、以下同様である。例えば、閾値算出部212は、基準値の所定割合の値を閾値としても算出してもよく、基準値から所定値を加減算した値を閾値として算出してもよい。
なお、記憶部204に記憶される基準値としては、例えば、工場出荷時に測定した黒評価値および白評価値であってもよく、カバー11が閉状態と判定されたときの黒評価値および白評価値を都度記憶部204に書き換えた値であってもよい。
また、図12に示す取得部201、演算処理部202a、カバー開閉判定部203および記憶部204は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図12に示す制御装置18aで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図12に示す制御装置18aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のような構成によって、カバー開閉判定部203によるカバー11の開閉状態の判定処理は毎回同条件で実行することができ、経年変化または光源170の異常時等に誤って閉状態と判定して読取動作を実行してしまう事態の発生を抑制することができる。
(変形例1)
次に、第2の実施形態の変形例1として、記憶部に画像読取装置1の機体ごとに固有の基準値を予め記憶させておき、当該基準値からカバー11おの開閉状態を判定するための閾値を算出する動作について説明する。
図13は、第2の実施形態の変形例1に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図13を参照しながら、本変形例に係る制御装置18aについて説明する。なお、制御装置18aのブロック構成は、上述の図12に示した制御装置18aのブロック構成と同様である。
記憶部204に記憶させておく基準値を、複数の画像読取装置1に共通した固定の値とした場合、機体ごとに構成にばらつきがあるため、特定の機体ではカバー11の開閉状態について誤判定が発生する可能性がある。そこで、本変形例では、記憶部204は、画像読取装置1の機体ごと(個体ごと)に固有の基準値を予め記憶する。なお、記憶部204に記憶される機体ごとに対応した基準値としては、例えば、工場出荷時に機体ごとに測定した黒評価値および白評価値であってもよい。
以上のような構成によって、機体ごとのばらつきに起因するカバー11の開閉状態の誤判定の発生を抑制することができる。
(変形例2)
次に、第2の実施形態の変形例2として、予め記憶部に記憶された基準値から、光源170または画像読取センサ171の特性の経時変化分を考慮した値を算出して、当該値からカバー11おの開閉状態を判定するための閾値を算出する動作について説明する。
図14は、第2の実施形態の変形例2に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図14を参照しながら、本変形例に係る制御装置18bの機能ブロックの構成について説明する。
図14に示すように、制御装置18bは、取得部201と、演算処理部202b(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、記憶部204と、を有する。なお、取得部201、カバー開閉判定部203および記憶部204の動作は、上述の変形例1と同様である。
演算処理部202bは、閾値算出部212(第2算出部の一例)と、経時変化分算出部213(第3算出部)と、を有する。
記憶部204に記憶させておく基準値を固定値とし、閾値について同様に変化しない値とした場合、読取モジュール17に搭載された光源170または画像読取センサ171のうち少なくともいずれかの経時変化により特性が変化したときに、カバー11の開閉状態について誤判定が発生する可能性がある。例えば、光源170の場合、時間が経過するにつれ光量が落ちることにより、これに伴って白評価値も落ちていく。そして、この白評価値を用いて閾値判定を行った場合、たとえカバー11が閉まっている状態であっても開状態と誤判定してしまう可能性がある。そこで、本変形例では、経時変化分算出部213は、記憶部204から読み出した基準値から、光源170または画像読取センサ171のうち少なくともいずれかの特性の経時変化分を考慮した値を算出する。すなわち、経時変化分算出部213は、基準値から、読取モジュール17の経時変化分を加味した値を算出する。例えば、経時変化分算出部213は、光源170の場合、時間が経過するにつれ低下した光量に対応した値を、白評価値に対応する元の基準値から減算した値を、特性の経時変化分を考慮した値として算出してもよい。また、経時変化分算出部213は、光源170または画像読取センサ171の動作時間、または画像読取装置1の起動時間に基づいて、特性の経時変化分を考慮した値を算出してもよい。そして、閾値算出部212は、経時変化分算出部213により算出された値に基づいて、カバー開閉判定部203の判定処理、すなわち黒評価値および白評価値に対する閾値判定に用いる閾値をそれぞれ算出する。
なお、図14に示す取得部201、演算処理部202b、カバー開閉判定部203および記憶部204は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図14に示す制御装置18bで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図14に示す制御装置18bで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のような構成によって、光源170または画像読取センサ171のうち少なくともいずれかの特性の経時変化分を考慮したカバー11の開閉状態の判定を行うことができ、誤判定の発生を抑制することができる。
(変形例3)
次に、第2の実施形態の変形例3として、カバー開閉判定部203によるカバー11の開閉状態の判定の結果、閉状態となった場合の黒評価値および白評価値を新たな基準値として、記憶部204に既に記憶されている基準値を当該新たな基準値で更新する動作について説明する。
図15は、第2の実施形態の変形例3に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図15を参照しながら、本変形例に係る制御装置18cの機能ブロックの構成について説明する。
図15に示すように、制御装置18cは、取得部201と、演算処理部202a(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、記憶部204と、選択処理部205(更新部)と、を有する。なお、取得部201、演算処理部202aおよびカバー開閉判定部203の動作は、上述の第2の実施形態に係る制御装置18aと同様である。
選択処理部205は、演算処理部202aから算出された黒評価値および白評価値、およびカバー開閉判定部203による判定結果を取得し、当該判定結果が閉状態を示すものである場合、取得した黒評価値および白評価値をそれぞれ新たな基準値として、記憶部204に既に記憶されている基準値を当該新たな基準値で更新する機能部である。
なお、図15に示す取得部201、演算処理部202a、カバー開閉判定部203、記憶部204および選択処理部205は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図15に示す制御装置18cで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図15に示す制御装置18cで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のような構成によって、画像読取装置1自身の閉状態と判定された最新の黒評価値および白評価値を基準値として使用することができるため、機体ごとのばらつきによる誤判定、および経時変化による誤判定の発生を抑制することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る画像読取装置1について、第1の実施形態に係る画像読取装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、黒データおよび白データから、所定区間ごとに主走査方向および副走査方向で平均した値を、それぞれ黒評価値および白評価値として算出する動作について説明する。なお、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構成、ならびに制御装置および読取モジュール17のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(制御装置の機能ブロックの構成)
図16は、第3の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図16を参照しながら、本実施形態に係る制御装置18dの機能ブロックの構成について説明する。
図16に示すように、制御装置18dは、取得部201と、演算処理部202c(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、を有する。なお、カバー開閉判定部203の動作は、上述の第1の実施形態と同様である。
取得部201は、読取モジュール17から、I/F回路182を介して、主走査方向および副走査方向における黒データおよび白データを取得する。
演算処理部202cは、平均化処理部214を有する。
平均化処理部214は、取得部201から取得した黒データおよび白データから、所定区間ごとに主走査方向および副走査方向で平均した値を、それぞれ黒評価値および白評価値として算出する平均化処理を行う。なお、上述の「所定区間」は、上述の第1の実施形態において演算処理部202により区間分けした区間と同義であってもよい。また、平均化処理部214は、取得部201から取得した黒データおよび白データから、所定区間ごとに少なくとも主走査方向で平均した値を、それぞれ黒評価値および白評価値として算出するものとしてもよい。
なお、図16に示す取得部201、演算処理部202cおよびカバー開閉判定部203は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図16に示す制御装置18dで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図16に示す制御装置18dで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のように、黒データおよび白データに対する平均化処理により求めた黒評価値および白評価値を判定処理に用いることにより、ノイズおよびごみ等による影響により、一部の区間で画像レベルが低くなる、または高くなるという問題を抑制することができ、カバー11の開閉状態の判定処理における誤判定の発生を抑制することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る画像読取装置1について、第1の実施形態に係る画像読取装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、黒データおよび白データから、主走査方向での所定区間ごとのピーク値を選択し、それぞれ黒評価値および白評価値とする動作について説明する。なお、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構成、ならびに制御装置および読取モジュール17のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(制御装置の機能ブロックの構成)
図17は、第4の実施形態に係る制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図17を参照しながら、本実施形態に係る制御装置18eの機能ブロックの構成について説明する。
図17に示すように、制御装置18eは、取得部201と、演算処理部202d(第1算出部の一例)と、カバー開閉判定部203(判定部)と、を有する。なお、取得部201およびカバー開閉判定部203の動作は、上述の第1の実施形態と同様である。
演算処理部202dは、ピーク値選択部215を有する。
ピーク値選択部215は、取得部201から取得した黒データおよび白データから、主走査方向での所定区間ごとのピーク値を、それぞれ黒評価値および白評価値として算出する処理を行う。なお、上述の「所定区間」は、上述の第1の実施形態において演算処理部202により区間分けした区間と同義であってもよい。
なお、図17に示す取得部201、演算処理部202dおよびカバー開閉判定部203は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図17に示す制御装置18eで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図17に示す制御装置18eで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のように、黒データおよび白データにおける主走査方向の所定区間ごとのピーク値を、それぞれ黒評価値および白評価値として判定処理に用いることにより、上述の第3の実施形態のような平均化処理の処理時間が必要ないため、制御装置18eの処理時間を短縮することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る画像読取装置1について、第1の実施形態に係る画像読取装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、カバー11の開状態と、光源170等の異常とを切り分けるための動作について説明する。なお、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構成、ならびに制御装置および読取モジュール17のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(画像読取装置の動作)
図18は、第5の実施形態に係る画像読取装置におけるカバー開状態とその他異常との切り分けるための動作の流れの一例を示すフローチャートである。図18を参照しながら、本実施形態に係る画像読取装置1におけるカバー11の開状態と、光源170等の異常とを切り分ける動作(以下、切り分け動作と称する)について説明する。
<ステップS11>
制御装置18の取得部201は、読取モジュール17から、I/F回路182を介して黒データおよび白データを取得する。次に、制御装置18の演算処理部202は、取得部201により取得された黒データおよび白データからそれぞれ、カバー11の開閉状態の判定処理で使用する黒評価値および白評価値を算出する。そして、制御装置18のカバー開閉判定部203は、演算処理部202により算出された黒評価値および白評価値を用いて、カバー11の開閉状態の判定処理を行う。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
カバー開閉判定部203による判定処理によりカバー11が開状態であると判定された場合(ステップS12:Yes)、ステップS14へ移行し、閉状態であると判定された場合(ステップS12:No)、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
画像読取装置1は、セットされた原稿を搬入し、読取モジュール17より当該原稿に対する読み取り動作を実行する。そして、画像読取装置1による切り分け動作を終了する。
<ステップS14>
制御装置18は、カバー開閉判定部203によりカバー11が開状態であると判定された回数が所定回数に達したか否か判定する。所定回数に達した場合(ステップS14:Yes)、ステップS16へ移行し、所定回数に達してない場合(ステップS14:No)、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
制御装置18は、画像読取装置1のユーザに対して、カバー11を閉めるように催促するための通知を行う。当該通知としては、例えば、画像読取装置1が備える図示しない表示装置によるカバー11を閉めるように促すためのメッセージの表示、または、画像読取装置1が備える図示しないスピーカによるカバー11を閉めるように促す音声の出力等が挙げられる。そして、ステップS11へ戻る。なお、この場合、ユーザの操作によって制御装置18による通知が解除された後、ステップS11へ戻るものとしてもよい。
<ステップS16>
カバー開閉判定部203は、カバー11が開状態であると判定した回数が所定回数に達した場合、カバー11が閉まっている状態でありながら黒評価値または白評価値のうち少なくともいずれかが閾値範囲から逸脱していると判定し、光源170の異常等のその他の異常と判定する。当該異常としては、例えば、読取モジュール17の光源170の一部またはすべてが故障していることによる光量低下の異常状態、または、画像読取センサ171の一部またはすべてが故障していることによる検出値(出力値)の異常状態等の読取モジュール17の異常が挙げられる。この場合、制御装置18は、当該異常の旨をユーザに対して通知する。なお、当該通知についても、上述に挙げた方法が採用できる。そして、画像読取装置1による切り分け動作を終了する。
以上の画像読取装置1による切り分け動作によって、カバー11が開状態なっているのか、その他の異常が発生しているのかを切り分けることが可能となる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態に係る画像読取装置1について、第1の実施形態に係る画像読取装置1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、黒調整時および黒補正時に使用する画像データを黒データとして、白調整時および白補正時に使用する画像データを白データとして流用する動作について説明する。なお、本実施形態に係る画像読取装置1の全体構成、ならびに制御装置および読取モジュール17のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(画像読取装置の動作)
図19は、第6の実施形態に係る画像読取装置における黒データおよび白データを流用する動作の流れの一例を示すフローチャートである。図19を参照しながら、本実施形態に係る画像読取装置1における、黒調整時および黒補正時に使用する画像データを黒データとして、白調整時および白補正時に使用する画像データを白データとして流用する動作について説明する。
画像読取装置1は、カバー11を閉状態にし、光源170を消灯した状態で画像読取センサ171により読み取られた画像データ用いて、入力光量がないときの画像レベルがノイズを考慮した場合でも0LSB以下にならないように調整する黒調整処理を行う。また、画像読取装置1は、当該画像データの画像レベルが高い場合はダイナミックレンジが狭くなり、ビット数を有効に活用することができないため、当該画像データを用いて、光量が無い場合の出力データを減算処理し、適切な値となるように補正する黒補正処理を行う。
また、画像読取装置1は、カバー11を閉状態にし、光源170を点灯した状態で画像読取センサ171により背景板11aに対して読み取りを行った画像データを用いて、光量が変動しても画像レベルがオーバーフローしない範囲で、できるだけダイナミックレンジを広く使用できるように調整する白調整処理を行う。また、画像読取装置1は、均一濃度の原稿を読み取っても主走査方向において均一データにはならないため、均一濃度の基準白板である背景板11aの上述の画像データを用いて、均一濃度の画像を均一出力になるように補正する白補正処理を行う。
上述のような黒調整処理、黒補正処理、白調整処理および白補正処理とは別に、カバー開閉判定部203によるカバー11の開閉状態の判定処理のために用いる上述の黒データおよび白データを取得していると、画像読取装置1による読み取り動作全体の処理時間が増加してしまい、生産性に大きな影響を与えてしまう問題が発生する。そこで、本実施形態に係る画像読取装置1は、上述した黒調整処理および黒補正処理に用いるために取得した画像データを黒データとして流用し、白調整処理および白補正処理に用いるために取得した画像データを白データとして流用する。以下、図19を参照しながら、当該流用する動作について説明する。
<ステップS21>
制御装置18の取得部201は、読取モジュール17から、I/F回路182を介して、黒調整処理および黒補正処理に使用する画像データを取得し、白調整処理および白補正処理に使用する画像データを取得する。そして、ステップS22へ移行する。
<ステップS22>
制御装置18の演算処理部202は、取得部201により取得された黒調整処理および黒補正処理に使用する画像データを黒データとして流用し、カバー11の開閉状態の判定処理で使用する黒評価値を算出する。また、演算処理部202は、取得部201により取得された白調整処理および白補正処理に使用する画像データを白データとして流用し、カバー11の開閉状態の判定処理で使用する白評価値を算出する。そして、制御装置18のカバー開閉判定部203は、演算処理部202により算出された黒評価値および白評価値を用いて、カバー11の開閉状態の判定処理を行う。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS23>
カバー開閉判定部203による判定処理によりカバー11が開状態であると判定された場合(ステップS23:Yes)、ステップS27へ移行し、閉状態であると判定された場合(ステップS23:No)、ステップS24へ移行する。
<ステップS24>
制御装置18は、取得部201により取得された黒調整処理および黒補正処理に使用する画像データを用いて、当該黒調整処理および黒補正処理を行う。また、制御装置18は、取得部201により取得された白調整処理および白補正処理に使用する画像データを用いて、当該白調整処理および白補正処理を行う。そして、ステップS25へ移行する。
<ステップS25>
画像読取装置1は、セットされた原稿を搬入し、読取モジュール17の読取位置まで搬送する。そして、ステップS26へ移行する。
<ステップS26>
画像読取装置1は、読取モジュール17より当該原稿に対する読み取り動作を実行する。そして、画像読取装置1による動作を終了する。
<ステップS27>
制御装置18は、カバー開閉判定部203によりカバー11が開状態であると判定された回数が所定回数に達したか否か判定する。所定回数に達した場合(ステップS27:Yes)、画像読取装置1による動作を終了し、所定回数に達していない場合(ステップS27:No)、ステップS28へ移行する。なお、所定回数に達した場合(ステップS27:Yes)、上述の第5の実施形態の図18に示したステップS16のように、カバー開閉判定部203は、カバー11が閉まっている状態でありながら黒評価値または白評価値のうち少なくともいずれかが閾値範囲から逸脱していると判定し、光源170の異常等のその他の異常と判定するものとしてもよい。
<ステップS28>
制御装置18は、画像読取装置1のユーザに対して、カバー11を閉めるように催促するための通知を行う。当該通知としては、例えば、画像読取装置1が備える図示しない表示装置によるカバー11を閉めるように促すためのメッセージの表示、または、画像読取装置1が備える図示しないスピーカによるカバー11を閉めるように促す音声の出力等が挙げられる。そして、ステップS21へ戻る。なお、この場合、ユーザの操作によって制御装置18による通知が解除された後、ステップS21へ戻るものとしてもよい。
なお、図19に示した動作のうち原稿搬送および読取動作を除いた動作を、電源立ち上げ時等のタイミングで実行するものとしてもよい。
以上のような動作のように黒調整処理および黒補正処理に用いるために取得した画像データを黒データとして流用し、白調整処理および白補正処理に用いるために取得した画像データを白データとして流用することによって、カバー11の開閉状態の判定処理のために別途、黒データおよび白データを取得することが不要となり、画像読取装置1の処理時間の増加を抑制することができる。
本発明の態様は、以下の通りである。
<1>原稿を搬送して前記原稿の画像を読み取るための画像読取装置であって、
前記原稿の搬送路の所定区間に対して開閉可能なカバー部と、
光源と、前記光源から前記原稿に対して照射した光の反射光を検出して読取値を得るセンサと、を有する読取装置と、
前記読取装置の動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記光源を消灯させた状態で前記センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第1データとして取得し、該光源を点灯させた状態で該センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第2データとして取得する取得部と、
前記第1データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第1評価値を算出し、前記第2データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第2評価値を算出する第1算出部と、
前記第1評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第2評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第1評価値に基づく判定結果および前記第2評価値に基づく判定結果のうち少なくとも一方が開状態を示す場合、前記カバー部は開状態であると判定し、双方が閉状態を示す場合、前記カバー部は閉状態と判定する判定部と、
を備えた画像読取装置である。
<2>前記制御装置は、
第1基準値と、第2基準値とを記憶する記憶部と、
前記第1基準値に基づいて、前記第1評価値に対する閾値判定をするための第1閾値を算出し、前記第2基準値に基づいて、前記第2評価値に対する閾値判定をするための第2閾値を算出する第2算出部と、
をさらに備え、
前記判定部は、前記第1評価値に対する前記第1閾値を用いた閾値判定により前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第2評価値に対する前記第2閾値を用いた閾値判定により前記カバー部の開閉状態を判定する<1>に記載の画像読取装置である。
<3>前記記憶部は、前記第1基準値および前記第2基準値としてそれぞれ、前記画像読取装置の個体ごとに固有の値を記憶する<2>に記載の画像読取装置である。
<4>前記制御装置は、前記第1基準値および前記第2基準値から前記読取装置の経時変化分を加味した値をそれぞれ算出する第3算出部を、さらに備え、
前記第2算出部は、前記第3算出部により前記第1基準値から算出された前記値に基づいて、前記第1閾値を算出し、前記第3算出部により前記第2基準値から算出された前記値に基づいて、前記第2閾値を算出する<3>に記載の画像読取装置である。
<5>前記制御装置は、前記判定部により前記カバー部が閉状態と判定された場合、前記記憶部に記憶された前記第1基準値について、前記第2算出部により算出された前記第1評価値を新たな第1基準値として更新し、前記記憶部に記憶された前記第2基準値について、前記第2算出部により算出された前記第2評価値を新たな第2基準値として更新する更新部を、さらに備えた<2>に記載の画像読取装置である。
<6>前記取得部は、少なくとも主走査横方向での前記読取値を前記第1データおよび前記第2データとしてそれぞれ取得し、
前記第1算出部は、前記第1データにおける少なくとも主走査方向での所定区間ごとのデータの平均値を前記第1評価値としてそれぞれ算出し、前記第2データにおける少なくとも主走査方向での所定区間ごとのデータの平均値を前記第2評価値としてそれぞれ算出する<1>~<5>のいずれか一項に記載の画像読取装置である。
<7>前記第1算出部は、前記第1データにおける主走査方向での所定区間ごとのデータのピーク値を前記第1評価値としてそれぞれ算出し、前記第2データにおける主走査方向での所定区間ごとのデータのピーク値を前記第2評価値としてそれぞれ算出する<1>~<5>のいずれか一項に記載の画像読取装置である。
<8>前記制御装置は、前記判定部により前記カバー部が開状態であると判定された場合、該開状態である旨を通知し、
前記判定部は、
前記制御装置による通知後、さらに、前記カバー部の開閉状態の判定を行い、
前記カバー部が開状態であると判定した回数が所定回数に達した場合、前記読取装置の異常であると判定する<1>~<7>のいずれか一項に記載の画像読取装置である。
<9>前記第1算出部は、黒調整処理および黒補正処理に使用する画像データを前記第1データと使用し、白調整処理および白補正処理に使用する画像データを前記第2データとして使用する<1>~<8>のいずれか一項に記載の画像読取装置である。
なお、上述の各実施形態および各変形例において、画像読取装置1の機能の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の各実施形態および各変形例において、画像読取装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、画像読取装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、画像読取装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の各実施形態および各変形例において、画像読取装置1で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 画像読取装置
11 カバー
11a 背景板
12 搬送路
13 搬入ローラ
14 搬送ローラ
15 搬送ローラ
15a 圧接ローラ
16 搬出ローラ
17 読取モジュール
18、18a~18e 制御装置
170 光源
171 画像読取センサ
172 A/D変換回路
180 CPU
181 メモリ
182 I/F回路
201 取得部
202、202a~202d 演算処理部
203 カバー開閉判定部
204 記憶部
205 選択処理部
212 閾値算出部
213 経時変化分算出部
214 平均化処理部
215 ピーク値選択部
特開2010-273028号公報

Claims (9)

  1. 原稿を搬送して前記原稿の画像を読み取るための画像読取装置であって、
    前記原稿の搬送路の所定区間に対して開閉可能なカバー部と、
    光源と、前記光源から前記原稿に対して照射した光の反射光を検出して読取値を得るセンサと、を有する読取装置と、
    前記読取装置の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記光源を消灯させた状態で前記センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第1データとして取得し、該光源を点灯させた状態で該センサによる検出により得られた主走査方向での前記読取値を第2データとして取得する取得部と、
    前記第1データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第1評価値を算出し、前記第2データにおける主走査方向の複数個所のデータに基づいてそれぞれ第2評価値を算出する第1算出部と、
    前記第1評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第2評価値に基づいて前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第1評価値に基づく判定結果および前記第2評価値に基づく判定結果のうち少なくとも一方が開状態を示す場合、前記カバー部は開状態であると判定し、双方が閉状態を示す場合、前記カバー部は閉状態と判定する判定部と、
    を備えた画像読取装置。
  2. 前記制御装置は、
    第1基準値と、第2基準値とを記憶する記憶部と、
    前記第1基準値に基づいて、前記第1評価値に対する閾値判定をするための第1閾値を算出し、前記第2基準値に基づいて、前記第2評価値に対する閾値判定をするための第2閾値を算出する第2算出部と、
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記第1評価値に対する前記第1閾値を用いた閾値判定により前記カバー部の開閉状態を判定し、前記第2評価値に対する前記第2閾値を用いた閾値判定により前記カバー部の開閉状態を判定する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記記憶部は、前記第1基準値および前記第2基準値としてそれぞれ、前記画像読取装置の個体ごとに固有の値を記憶する請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御装置は、前記第1基準値および前記第2基準値から前記読取装置の経時変化分を加味した値をそれぞれ算出する第3算出部を、さらに備え、
    前記第2算出部は、前記第3算出部により前記第1基準値から算出された前記値に基づいて、前記第1閾値を算出し、前記第3算出部により前記第2基準値から算出された前記値に基づいて、前記第2閾値を算出する請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御装置は、前記判定部により前記カバー部が閉状態と判定された場合、前記記憶部に記憶された前記第1基準値について、前記第2算出部により算出された前記第1評価値を新たな第1基準値として更新し、前記記憶部に記憶された前記第2基準値について、前記第2算出部により算出された前記第2評価値を新たな第2基準値として更新する更新部を、さらに備えた請求項2に記載の画像読取装置。
  6. 前記取得部は、少なくとも主走査横方向での前記読取値を前記第1データおよび前記第2データとしてそれぞれ取得し、
    前記第1算出部は、前記第1データにおける少なくとも主走査方向での所定区間ごとのデータの平均値を前記第1評価値としてそれぞれ算出し、前記第2データにおける少なくとも主走査方向での所定区間ごとのデータの平均値を前記第2評価値としてそれぞれ算出する請求項1~5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記第1算出部は、前記第1データにおける主走査方向での所定区間ごとのデータのピーク値を前記第1評価値としてそれぞれ算出し、前記第2データにおける主走査方向での所定区間ごとのデータのピーク値を前記第2評価値としてそれぞれ算出する請求項1~5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御装置は、前記判定部により前記カバー部が開状態であると判定された場合、該開状態である旨を通知し、
    前記判定部は、
    前記制御装置による通知後、さらに、前記カバー部の開閉状態の判定を行い、
    前記カバー部が開状態であると判定した回数が所定回数に達した場合、前記読取装置の異常であると判定する請求項1~5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記第1算出部は、黒調整処理および黒補正処理に使用する画像データを前記第1データと使用し、白調整処理および白補正処理に使用する画像データを前記第2データとして使用する請求項1~5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
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