JP2023149728A - カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層に備える、カテーテルを提供する。【解決手段】カテーテル60は、肉厚が0.005~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える。【選択図】図2

Description

本発明は、カテーテルに関する。
従来から、生体管腔内の治療等を行うためにカテーテルが用いられている。このカテーテルは、経皮的に体内に挿入して、血管を経由して病変箇所まで到達させる。カテーテル内部には、ガイドワイヤが通過したりや薬液が注入されたりするため、内径は大きく、患者への侵襲性の低下のため、外径は小さくすることが求められている。換言すれば、カテーテルを構成する各層の肉厚は、できるだけ小さくすることが望ましい。
一般的に、カテーテルは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブからなる内層と、内層の外周に設けられ樹脂層からなる外層と、を有する。このようなカテーテルは、銅線などの芯線にPTFEを被覆して、その上に外層を形成した後に、芯線を引き抜くことによって、製造される。具体的には、芯線上をPTFEチューブで覆って被覆する方法があるが、PTFEチューブは、芯線を挿通された状態で延伸されることで縮径されて芯線に密着する。このため、PTFEチューブには、延伸するための伸び性と延伸に耐える引張強度が必要となる。
例えば下記の特許文献1には、薄肉で引張強度が大きいチューブを得るために、ペースト押出成形後に、チューブ長手方向に延伸して薄肉化する方法が開示されているが、特許文献1の方法では、PTFEチューブの引張強度が大きくなる代わりに、引張伸び性が低下する。
また、特許文献2には、引張伸び性および引張強度を両立させることを目的としたPTFEチューブが開示されている。
特開2004-340364号公報 特許第6244490号
本発明者らは、上述した特許文献2に記載のPTFEチューブよりも肉厚の薄いPTFEチューブを得るべく鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層に備える、カテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、肉厚が0.005~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える。
また、上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、肉厚が0.005~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、450%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレンチューブを内層に備える。
上記のように構成したカテーテルによれば、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層に備える、カテーテルを提供することができる。
本実施形態に係るカテーテルを示す概略図である。 本実施形態に係るカテーテルの先端部分を拡大して示す軸方向断面図である。 肝動脈化学塞栓術において、カテーテルおよびガイドワイヤを進めている様子を模式的に示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1、図2を参照して、本実施形態に係るカテーテル60の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るカテーテル60を示す概略図である。図2は、本実施形態に係るカテーテル60の先端部分を拡大して示す軸方向断面図である。
本明細書の説明では、カテーテル60のシャフト部70が延伸する長手方向(図1中の左右方向)を軸方向と定義し、各図において矢印Xで示す。軸方向に直交する方向を径方向と定義し、図2において矢印Rで示す。カテーテル60において生体内(血管内)に挿入される側を先端側(遠位側、図1中の左側)と定義し、各図において矢印X1で示し、先端側と反対側に位置する手元での操作がなされる側を基端側(近位側、図1中の右側)と定義し、各図において矢印X2で示す。本明細書において先端部とは、先端(最先端)から軸方向における一定の範囲を含む部分を意味し、基端部とは、基端(最基端)から軸方向における一定の範囲を含む部分を意味するものとする。
カテーテル60は、図1、図2に示すように、内腔71を有するシャフト部70と、シャフト部70の基端部に取り付けられたカテーテルハブ110と、シャフト部70およびカテーテルハブ110の連結部付近に設けられる耐キンクプロテクタ(ストレインリリーフ)115と、を有する。なお、カテーテル60は、図1の形態に限定されず、耐キンクプロテクタ115を備えていなくてもよい。
例えば、図3に示すように、肝動脈化学塞栓術(TACE:Trance catheter arterial chemo embolization)は、肝臓90の動脈91からさらに腫瘍92の近くまでカテーテル60を進め、抗がん剤や塞栓物質を注入して腫瘍を選択的に壊死させる治療方法である。この肝動脈化学塞栓術において、カテーテル60はガイドワイヤ10と一体化されて使用される。
シャフト部70は、図1に示すように、略円形の断面を備え、生体内に導入可能な長尺状に構成される。
シャフト部70は、図2に示すように、軸方向に延在する内腔71が形成された可撓性を有する管状の部材として構成している。シャフト部70の長さは、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、700mm~2000mm程度に設定され、好ましくは、1000mm~1500mm程度に設定される。シャフト部70の外径(太さ)は、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、0.4mm~3.0mm程度に設定され、好ましくは、0.5mm~1.1mm程度に設定され、さらに好ましくは、0.85mm~0.99mm程度に設定される。
シャフト部70は、図2に示すように、管状の内層72と、内層72の外表面を被覆するように配置された外層73と、を有する。シャフト部70の先端部の一部には、内層72と外層73との間にX線不透過性を有する材料によって形成された造影部74が配置されている。シャフト部70の先端に柔軟性を付加するための先端チップ(不図示)が設けられていてもよい。シャフト部70は、造影部74が形成された部分よりも基端側に線材を編組して形成された補強体75が設けられている。
内層72は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブから構成される。この構成によれば、内面の摩擦抵抗を小さくすることが可能になるため、カテーテル60の使用時にシャフト部70の内腔71に挿入されるガイドワイヤ10の操作性を向上させることができる。
本実施形態では、PTFEチューブの肉厚は、0.005~0.04mmであり、好ましくは、0.010~0.020mmである。また、本実施形態では、PTFEチューブの内径は、挿入するガイドワイヤ10の太さ、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、0.3mm~2.5mm程度に設定され、好ましくは、0.4mm~0.8mm程度に設定され、さらに好ましくは、0.68mm~0.72mm程度に設定される。
また、本実施形態のPTFEチューブでは、肉厚が外径に対して5%~10%である。カテーテル60の層の一部として使用したときに、肉厚が薄いことで、カテーテル60の機能を妨げることなくカテーテルの細径化に貢献できる。
本発明のPTFEチューブは、350%以上の引張破断伸びを示す。より好ましくは450%以上の引張破断伸びを示すものである。引張破断伸びとは、23℃±2℃の周囲環境下において、引張速度50mm/minで測定したときの、破断するまでのチューブの伸びを意味する。
本発明のPTFEチューブは、示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上である。370℃±5℃の融解エネルギーが0.6J/g以上のチューブにすることでチューブ変位量が10mmのときの引張強度が50N/mm以上、またはチューブ変位量が20mmのときの引張強度が70N/mmのチューブを得ることができる。
本発明でいう引張強度とは、引張試験において、引張初期の、チューブ変位量(伸び量)が10mmのとき、または20mmのときの引張強度のことを指す。
以下、本発明の実施形態のPTFEチューブの構成について詳しく述べる。
成形用のPTFEパウダーは、ファインパウダーとモールディングパウダーの二種類がある。本実施形態で使用するのは、乳化重合によって得られるファインパウダーである。ファインパウダーは、せん断応力をかけるとフィブリル化を伴って変形する性質を持っており、この性質を利用したのがペースト押出成形である。ペースト押出成形は、一般に助剤(潤滑剤)と呼ばれる有機溶剤と混合して圧縮し、予備成形体を作成して、それを押出機を用いて成形温度70℃以下で押出して成形する方法である。フィルム、チューブ、電線被覆材料などの成形に用いられる。
本実施形態で使用するPTFEは、テトラフルオロエチレン(以下、「TFE」と言う)のホモポリマーであっても良いし、変性PTFEであっても良い。変性PTFEは、TFEと少量のTFE以外の単量体とを重合させたものである。少量のTFE以外の単量体は、例えば、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PPVE)などが挙げられる。変性PTFEを用いることで、成形品の耐熱性や、耐摩耗性、耐屈曲性などを変えることができるが、これに限られない。
PTFEファインパウダーは、平均粒径が0.2~0.5μmの一次粒子が凝集して平均粒径400~700μmの二次粒子を形成しているものが一般的である。本発明の実施形態では、平均二次粒径400~600μmのファインパウダーを使用する。
助剤は、PTFEファインパウダーに添加することによりペースト化して押出すことを可能にするもので、本実施形態で使用する助剤は、潤滑性が高い有機溶剤を用いることが好ましい。PTFEファインパウダーに助剤を添加した後、押出機で金型を通してチューブに成形するが、成形中に助剤が揮発すると安定した成形が困難になり好ましくない。本発明の実施形態で使用する助剤は初留点(IBP)が150℃以上のものが好ましい。PTFEファインパウダーと助剤をチューブに成形後、チューブを焼成する前に、助剤を揮発させて除去する。このとき助剤を確実に除去できるように、助剤のIBPは250℃以下であることが好ましい。潤滑性が高く、IBPが150~250℃の有機溶剤として、石油系溶剤が特に好ましく用いられる。
従来のペースト押出しで用いられる助剤は、PTFEの界面張力と助剤の界面張力の差が小さいものが用いられてきた。しかし、本発明の実施形態で使用する助剤は、界面張力が、PTFEの界面張力18.5mN/mよりも4mN/m以上高いことが好ましい。助剤の界面張力が高いことでPTFE粒子間を移動しにくく、粒子表面に留まり易くなると考えられる。PTFEペースト押出では、押出時にPTFE粒子同士が金型内で摺れる際に、粒子表面がフィブリル化し、そのフィブリル同士が絡み合うことで、変形しにくくなり押出圧力が上昇する。このとき、粒子間に助剤が存在することによって、PTFE粒子間の絡み合いを抑え、押出圧力の上昇が抑えられる。
PTFEチューブの肉厚を0.005~0.04mm、または、肉厚が外径に対して5%~10%のチューブにするためには、金型内の樹脂が流れる流路が極めて狭く、高Reduction Ratio(リダクション比とも呼ばれる。以下、「RR」と言う。)の条件で行うことになる。高RRの条件では、PTFE粒子と金型の内壁およびPTFE粒子間に生じるせん断力が大きくなる。PTFE粒子に急激に大きなせん断応力がかかると、PTFE粒子の大部分が一気にフィブリル化し、押出圧力が高くなる。ダイ内部では乱流状態になり、オーバーシェアとなる。オーバーシェアの状態で成形されたチューブには、表面荒れ、チューブ内部の歪み、キズなどが発生する。さらに、押出圧力が高くなりすぎ、押出機の能力範囲を超えると、押出不可能となる。本発明の実施形態では、助剤がPTFE粒子間に留まることで、PTFE粒子間およびPTFE粒子と金型の内壁との間のせん断力を低減させる効果が高く、PTFEの急激過ぎるフィブリル化と押出圧力の上昇を抑えることが可能になる。そのため、成形品内外部の欠陥が少ないチューブを得ることが可能であり、350%以上の引張破断伸びを有するにも関わらず、引張強度が大きいチューブが得られる。また、引張破断伸びは450%以上のものがより好ましい。
本発明の実施形態のチューブは、フィラーまたはその他の樹脂を含むものであっても良い。フィラーとして、例えば、カーボン、アルミナなどの金属酸化物、樹脂フィラーなどが挙げられる。上記フィラーのうち、1種または複数種をPTFEに混合して用いることが出来る。
外層73の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素系樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物を挙げることができる。外層73は、異なる樹脂材料を積層して構成された多層構造を有していてもよい。また、外層73の外表面に親水性高分子からなる材料を被覆して親水性コート層などを形成することも可能である。
造影部74は、内層72および外層73よりも高いX線不透過性を有する金属材料あるいは樹脂材料によって構成されている。X線不透過性を有する金属材料は、例えば、白金、金、銀、タングステン、イリジウムまたはこれらの合金によって構成することが可能である。またX線不透過性を有する樹脂材料は、X線不透過性を備えない樹脂材料等にX線造影物質を被覆や含有することによって構成することが可能である。X線造影物質としては、タングステン、硫酸バリウム、酸化ビスマス等の粉末状の無機材料が挙げられる。造影部74は金コイルあるいは白金-イリジウム合金のパイプ状でもよい。
カテーテルハブ110は、接着剤や固定具(図示せず)などによって、シャフト部70の基端部に液密に取り付けられている。カテーテルハブ110は、図1に示すように、内腔を有する本体部111と、本体部111の側部に突出して形成された一対のウイング部112と、を有する。カテーテルハブ110は、シャフト部70の内腔71へのガイドワイヤ10の挿入口および造影剤、薬液、塞栓物質等の注入口等として機能する。カテーテルハブ110は、カテーテル60を操作する際の把持部として機能する。本体部111の基端部には、内側がルアーテーパーとなっている雄ネジ部113が形成されている。
カテーテルハブ110の構成材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂あるいはポリアミド系エラストマー、ポリエステルポリエステル系エラストマーであり、ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレンコポリマーである。
耐キンクプロテクタ115は、シャフト部70の基端部の一部を囲むように設けられる弾性材料により構成することができる。耐キンクプロテクタ115の構成材料としては、例えば、天然ゴム、シリコーン樹脂等、ポリカーボネート、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂あるいはポリアミド系エラストマー、ポリエステルポリエステル系エラストマーであり、ポリオレフィンは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレンコポリマーを使用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル60は、肉厚が0.005mm~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層72に備える。このように構成されたカテーテル60によれば、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層72に備える、カテーテル60を提供することができる。本実施形態では内径が0.7mm、外径が0.8mmから0.95mmであり、先端から少しずつ外径が大きくなり、また先端より基部の外層樹脂のショア硬度が硬いものを使用してもよい。
また、以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル60は、肉厚が0.005mm~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、450%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層72に備える。このように構成されたカテーテル60によれば、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層72に備える、カテーテル60を提供することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル60は、肉厚が外径に対して5%~10%であって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層72に備える。このように構成されたカテーテル60によれば、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層72に備える、カテーテル60を提供することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係るカテーテル60は、肉厚が外径に対して5%~10%であって、450%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層72に備える。このように構成されたカテーテル60によれば、引張伸び性および引張強度を両立させることができるとともに、肉厚がより薄いPTFEチューブを内層72に備える、カテーテル60を提供することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るカテーテル60を説明したが、本発明は明細書内で説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、肝動脈化学塞栓術に用いるカテーテル60を例に挙げたが、本発明のカテーテル60は他の手技に用いることができることは言うまでもない。カテーテル60は、適用する手技に応じた適切な長さを有するようにすればよい。
10 ガイドワイヤ、
60 カテーテル、
70 シャフト部、
71 内腔、
72 内層、
73 外層、
74 造影部、
75 補強体、
90 肝臓、
110 カテーテルハブ、
111 本体部、
112 ウイング部、
113 雄ネジ部。

Claims (4)

  1. 肉厚が0.005mm~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える、カテーテル。
  2. 肉厚が0.005mm~0.04mmであって、内径が0.3~2.5mmであって、450%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える、カテーテル。
  3. 肉厚が外径に対して5%~10%であって、350%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える、カテーテル。
  4. 肉厚が外径に対して5%~10%であって、450%以上の引張破断伸びを有し、かつ示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程において、370℃±5℃の吸熱ピークから算出される融解エネルギーが0.6J/g以上であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブを内層に備える、カテーテル。
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