JP2023142907A - 衣料用経編地 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニフォーム用途に必要な、適度な吸湿性とストレッチ性を有しながら、洗濯耐久性に優れた形態保持性、更には外観品位が良好な衣料用経編地を提供する。【解決手段】フロント筬、ミドル筬、及びバック筬を含む3つ以上の筬で編まれた衣料用経編地であって、白色金属酸化物を0.8~3.5質量%含むポリエステル繊維からなる糸をフロント筬とバック筬に使用し、セルロース繊維を含む紡績糸と90℃熱水処理後の伸縮伸長率が20%~80%のポリエステル高捲縮糸との合撚糸をミドル筬に使用し、ミドル筬は、挿入組織を編成しており、(i)目付が90~230g/m2であり、(ii)20℃85%RHの環境において、JIS-L1096:2010 8.10における編地の水分率が1.0~7.0%であり、(iii)JIS-L1096の伸長率B法(荷重14.7N)により測定した緯方向の伸長率が25~65%であり、(iv)JIS-L1923:2017B法における防透け性が85~98%である。【選択図】なし

Description

本発明は、吸湿性に優れており、軽量で適度なストレッチ性がありながら、防透け性と形態安定性とを有するセルロース混用経編地に関する。
作業服やスポーツ衣料では、着用時に体の動きに追随するように伸縮性の高いニット生地が使用される。また、ドレスシャツ、作業着、白衣等では、着用快適性のために木綿等のセルロース繊維を混用することが好まれている。
しかし、セルロース繊維を含んだ織編物は、ストレッチ性が低く、高いストレッチ性とストレッチバック性を得るためにスパンデックスを芯に入れたコアスパンヤーンやカバーリング糸を使用したり、スパンデックスを交編することが多かった。例えば、特許文献1には、セルロース長繊維で作られた糸を地糸とし、疎水性繊維で作られた糸を表糸とし、弾性糸、疎水性繊維、植物繊維又は機能性繊維で作られた糸をインレイ糸とし、これらの表糸と地糸をプレーティングする編地が提案されている。
しかし、高いストレッチ性を有するポリウレタン系弾性繊維を混用した場合、ポリウレタンの光黄変や加水分解などの経時劣化により、編地が劣化しやすくなるという問題があり、繰り返し洗濯を行いながら使用することが多い、ドレスブラウスや作業服、白衣等の用途での使用は困難であった。また、セルロース繊維を含んだ織編物は、洗濯時のシワが取れ難く、アイロン掛けが必須であった。
上記の問題を解決するものとして、特許文献2では、構成成分の一方がポリエチレンテレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型または偏芯シース・コア型複合のポリエステル系複合繊維を使用した経編地が提案されている。また、特許文献3では、バック糸とフロント糸がポリエステル繊維であり、ミドル糸に2種類以上のポリマーを構成成分とするポリエステル繊維と導電性繊維を使用して挿入編みを形成してなる経編地が提案されている。
特許文献2,3の編地は、ポリウレタン系弾性繊維を使用していないため、コスト的に有利にストレッチ性を有する経編地を得ることができ、洗濯耐久性に優れるものであった。しかしながら、ポリエステル繊維のみからなるため、吸湿性に乏しく、作業中に蒸れ易く、作業服としての着用快適性に劣るものであった。
特開2019-199678号公報 特開2004-44069号公報 特開2022-11744号公報
本発明は、上記の従来技術の問題を克服するために創案されたものであり、ユニフォーム用途に必要な、適度な吸湿性とストレッチ性を有しながら、洗濯耐久性に優れた形態保持性、更には外観品位が良好な衣料用経編地を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、3つ以上の筬で編まれた経編地において、使用する糸の種類、編組織を適切なものに選定し、目付、水分率、緯方向の伸長率、防透け性の特性値の条件を満足する経編地とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に到達した。
すなわち、本発明は、以下の(1)~(7)を要旨とするものである。
(1)フロント筬、ミドル筬、及びバック筬を含む3つ以上の筬で編まれた衣料用経編地であって、白色金属酸化物を0.8~3.5質量%含むポリエステル繊維からなる糸をフロント筬とバック筬に使用し、セルロース繊維を含む紡績糸と90℃熱水処理後の伸縮伸長率が20%~80%のポリエステル高捲縮糸との合撚糸をミドル筬に使用し、ミドル筬は、挿入組織を編成しており、以下の(i)~(iv)の条件を全て満足することを特徴とする衣料用経編地:
(i)目付が90~230g/mである、
(ii)20℃85%RHの環境において、JIS-L1096:2010 8.10における編地の水分率が1.0~7.0%である、
(iii)JIS-L1096の伸長率B法(荷重14.7N)により測定した緯方向の伸長率が25~65%である、
(iv)JIS-L1923:2017B法における防透け性が85~98%である。
(2)綿を含む英式綿番手40~120番手の紡績糸と、インターレース交絡がなく総繊度が33~90デシテックスである前記ポリエステル高捲縮糸とが10~300T/mの撚数で合撚された糸をミドル筬に使用することを特徴とする(1)に記載の衣料用経編地。
(3)フロント筬及びバック筬が1針振り又は2針振りの組織であり、前記フロント筬とバック筬のアンダーラップ方向が逆向きであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の衣料用経編地。
(4)ミドル筬が1針振り又は2針振りの挿入組織であることを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載の衣料用経編地。
(5)JIS-L1096-C4M法で10洗・タンブル乾燥後のウォッシュアンドウエア性が3.0級以上であることを特徴とする(1)~(4)のいずれかに記載の衣料用経編地。
(6)JIS-L1094:2014 7.2B法により測定した裏面の摩擦帯電圧が、JIS-L1096-C4M法で10洗後において0~2500Vであることを特徴とする(1)~(5)のいずれかに記載の衣料用経編地。
(7)(1)~(6)のいずれかに記載の衣料用経編地からなる衣料品であって、ブラウス、ドレスシャツ、ユニフォームシャツ、白衣、ユニフォームパンツ、またはユニフォームジャケットのいずれかから選択されることを特徴とする衣料品。
本発明の衣料用経編地は、ストレッチ性と吸湿性を有して着用快適性に優れながら、外観が綺麗で、洗濯耐久性に優れた形態保持性を有するため、ユニフォーム衣料のような洗濯頻度の多い衣料に好適に使用することができる。
図1は、本発明の経編地のバック筬、フロント筬、ミドル筬の編組織の一実施態様を示す編成組織図の一例である。 図2は、実施例の経編地の経編地のバック筬、フロント筬、ミドル筬の編組織の一実施態様を示す編成組織図である。 図3は、比較例3の平織を示す織物組織図である。
以下、本発明の衣料用経編地について詳細に説明する。
本発明の衣料用経編地は、フロント筬、ミドル筬、及びバック筬を含む3つ以上の筬で編まれた経編地であって、ポリエステル繊維からなる糸をフロント筬とバック筬に使用し、セルロース繊維を含む紡績糸とポリエステル高捲縮糸との合撚糸をミドル筬に使用し、ミドル筬は、挿入組織を編成してなる経編地である。
まず、本発明の衣料用経編地を構成するミドル筬に使用される、セルロース繊維を含む紡績糸とポリエステル高捲縮糸との合撚糸について説明する。セルロース繊維を含む紡績糸は、セルロースの吸湿性により着用中に蒸れにくく、着用快適性を向上させることと、裏面にセルロース繊維があることで肌触りが良くなる効果を有する。セルロース繊維は、セルロース骨格の高分子構造を持つ繊維であり、例えば木綿、麻等の天然セルロース繊維、リヨセル、ビスコースレーヨン、ポリノジック、ハイウェットモジュラス等の再生セルロース(溶剤紡糸セルロースを含む)、銅アンモニアレーヨン、ジアセテート、トリアセテート等の半合成繊維が挙げられる。このうち特に好ましいのは、木綿である。
上記紡績糸は、セルロース繊維のみからなるか、またはセルロース繊維を主体とした紡績糸である。編地の吸湿性を損なわない範囲で他の繊維を併用することができる。ここで、前記編地の吸湿性を損なわない範囲は、20℃85%RH(相対湿度)の環境で編地の水分率が1%を下回らない範囲であり、この範囲でセルロース繊維以外の繊維を混用することができる。具体的には、紡績糸中のセルロース繊維の混率は、50~100質量%であることが好ましく、より好ましくは60~100質量%、更に好ましくは80~100質量%である。セルロース繊維の混率が上記範囲未満であると、編地全体の吸湿性が低下して着用快適性が得られ難くなる。また、吸湿性と風合いの点から編地全体におけるセルロース繊維の混率は3~30質量%が好ましく、より好ましくは5~25質量%である。
上記紡績糸の総繊度は、英式番手で40~120番手であることが好ましく、より好ましくは50~100番手であり、更に好ましくは55~85番手である。上記範囲の番手未満では、糸が太すぎて、この紡績糸を使った編地が重いものとなり、薄くて軽い編地を得られにくい。上記範囲の番手を超えると、編地中のセルロース繊維の混率が低下して着用快適性が低下し易くなる。
セルロース繊維が木綿の場合、紡績糸の有効繊維長は30~45mmとすることが好ましい。より好ましくは37~43mmである。紡績糸の有効繊維長は、例えば繊維長が35mm以上のスーピマ綿やGIZA45、GIZA92、GIZA96、スビン綿、新彊綿、海島綿等の超長綿を使用したり、超長綿にアップランド綿やオーストラリア綿のような中繊維綿と混綿することで調整することができる。有効繊維長が上記範囲未満であると紡績糸の表面毛羽が増えて洗濯等を繰り返すことで編地表面に繊維毛羽が浮き出易くなる。また、セルロースが再生セルロースである場合、繊維のカット長は30~55mmとすることが好ましい。より好ましくはカット長が35~48mmである。この範囲であれば、一般的な綿紡績の設備を使って紡績糸を作りやすい。
紡績糸の紡績方法としては、例えば、リング紡績、オープンエンド紡績、結束紡績(例えば、ムラタボルテックススピナー)等の各種方法が挙げられる。中でも、細番手の紡績糸の作り易さや風合いも良いことからリング紡績が好ましい。より好ましくはコーマ糸である。また、紡績糸を前述した各種方法で精紡する前に、一般的な方法により、混打綿、カード、コーマ、練条、粗紡等の各種処理を施すことができる。上記のセルロース繊維を使用する場合には、まずセルロース繊維原綿の繊維塊を開き、原綿から大きい雑物を落とす混打綿工程、繊維を一本、一本に分離し、その中に含まれている雑物や短い繊維を取り除き、残った長い繊維をできるだけ平行に揃えて集束し、紐状(カードスライバー)にする梳綿工程、さらに短い繊維を徹底的に取り除き、残った長い繊維を集束し、紐状(コーマスライバー)にする精梳綿工程、コーマスライバーを引き伸ばしながら繊維を真っ直ぐに伸ばし、長さ方向の太さむらを無くし、紐状(練条スライバー)にする練条工程を施し、得られた練条スライバーに撚りをかけながら繊維相互の滑脱を防ぎ、ボビンに捲き取る粗紡工程を通過させて粗糸を形成する。セルロース繊維以外の他の繊維を併用する場合には、混打綿工程や練条工程などにおいて加えることが望ましい。得られた粗糸を精紡機にて精紡することで最終的に紡績糸(コーマ糸)が生産される。
紡績糸の撚係数は、2.8~5.0であることが好ましい。より好ましくは3.0~4.5である。撚係数が上記範囲にあると、風合いが柔らかいながら比較的毛羽が少なく、強力の高い糸にすることができる。撚係数が上記範囲未満であると、糸の強度が低くなり、編織物の生産性が低下したり、編織物強度が目的の用途に適さなくなる場合がある。撚係数が上記範囲を超える場合は、編織物の風合いが硬くなりやすく、編地の製編性が低下する懸念がある。撚係数Kは、JIS-L1095-9.15.1 A法に準じて撚回数を求め、この撚回数から下記式に基づいて算出される。
撚係数K=[T]/[NE]1/2
上記式中、[T]は撚回数(回/2.54cm)、[NE]は英式綿番手である。
本発明において、セルロース紡績糸と合撚するポリエステル高捲縮糸は、ポリエステル系長繊維であり、90℃熱水処理後の伸縮伸長率が20~80%である高捲縮糸である。伸縮伸長率が上記範囲の下限未満では、伸度の低いセルロース紡績糸との合撚糸に伸縮性を十分に付与することができない。伸縮伸長率の下限は、好ましくは25%以上であり、より好ましくは30%以上である。一方、伸縮伸長率が上記範囲の上限を超えると、品質不良や生産性の低下を生じる。伸縮伸長率の上限は、好ましくは75%以下であり、より好ましくは70%以下である。伸縮伸長率は、JIS-L1013:2010 8.11伸縮性A法に基づいて測定することができる。ポリエステル高捲縮糸の伸縮伸長率は、フロント糸とバック糸に使用するポリエステル繊維の伸縮伸長率よりも10%以上大きいことが好ましく、さらには15%以上大きいことが好ましい。また、ポリエステル高捲縮糸の伸縮復元率は、30~65%であり、より好ましくは35~60%である。伸縮復元率が上記範囲未満であると、セルロース紡績糸との合撚糸のキックバック性が悪くなりやすい。また、上記範囲を超えると毛羽等の糸品質が低下し易くなる。なお、本発明の衣料用経編地中のポリエステル高捲縮糸の伸縮伸長率は、15~55%であることが好ましく、より好ましくは20~50%である。
ポリエステル高捲縮糸は、ポリエステル長繊維に高い捲縮を施したものである。捲縮方法としては仮撚加工を施したものが好ましい。仮撚加工の方法としては、スピンドル仮撚、フリクションデイスク仮撚、ベルト仮撚が例示されるが、高捲縮にするために低速で加工できるスピンドル仮撚、又は低速タイプのフリクションディスク仮撚を使用することが好ましい。
ポリエステル高捲縮糸として、例えばスピンドル仮撚方法により高捲縮加工を行う場合、次のように製造される。加撚ヒーター及び解撚ヒーターを具備する1段又は2段仮撚加工機においてポリエステル高配向延伸糸又は中間配向糸を仕掛け、紡速によって決定する所定ドローレシオをとり、加熱ヒーター温度180℃~220℃、仮撚数を2800~10000T/Mにとり、糸速80~250m/分で仮撚加工した1段仮撚糸が得られる。高捲縮糸にするために仮撚数、加熱ヒーター温度、糸速度は、製造中に未解燃、毛羽や糸切れが問題にならない程度に高い条件をとる必要がある。好適な仮撚数としては3000~5500T/mで、更に好適には3500~4500T/mである。加熱ヒーター温度は180℃~230℃、更に好適には190~210℃である。仮撚数及び加熱ヒーター温度は、これより低い条件であると高捲縮な仮撚糸は得られず、高い条件になると、糸切れや未解燃が発生して操業性が極端に悪くなる。また、製編性をよくするために解燃ヒーターを使用することができるが、高捲縮を維持するために解燃ヒーターを使用しないか、或いは170℃以下の低温処理に留めておく方がよい。
尚、フリクションディスク仮撚の場合も糸速度をスピンドル仮撚並みに低速にして同様の条件で加工することが好ましい。フリクションディスク仮撚の場合の仮撚数の調整の仕方としては、施撚体のディスク構成の選定と、ディスク周速と糸速の比(いわゆるD/Y)を調整すること、延伸倍率を調整することが挙げられる。高配向未延伸糸に付与された油剤の種類や量にもよるが、糸速250~700m/分、D/Y:1.5~2.3倍での中で出来上がった糸の捲縮状態を確認しながら適宜調整すればよい。加撚張力は0.15~0.5g/加工糸繊度dtexであり、中間配向糸を使用する場合は適宜1.3~1.8倍のドローレシオをとるのが良い。加撚張力と解撚張力がほぼ同等となっている様であれば、ほぼ好ましい仮撚数が得られる。仮撚数の確認は、加撚ゾーンでの走行糸のつかみ取りを検撚機で解撚し、解撚長を基準にして1メーター当たりの仮撚数を算出して行うのが良い。尚、仮撚の施撚方向はS方向、Z方向どちらでもよいが、仮撚糸の仮撚方向とセルロース紡績糸の施撚方向とを合わせることが好ましい。
ポリエステル高捲縮糸にはインターレース等の交絡が入っていない方が好ましい。交絡を入れるとしても50個/m以下の交絡度に留めるのがよい。交絡が入っていないと高捲縮糸の伸縮伸長率を高く維持することができる。また、紡績糸への被覆が良くなり、綿糸の裏面への突き出しや毛羽を抑える効果も得られる。
ポリエステル高捲縮糸は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のホモポリマーやブレンドポリマー、またはこれらを主体とする共重合ポリマーを使用したものが好ましい。例えば、ポリブチレンテレフタレート繊維は、ポリエチレンテレフタレート繊維に比べて分子鎖の屈曲が大きいため、それに起因して弾性的性質や柔軟性に優れる。そのため、ポリブチレンテレフタレート繊維からなる仮撚糸は高い捲縮性を持つため好ましい。また、ポリブチレンテレフタレート繊維だけでなく、ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートのコンジュゲート繊維からなる仮撚糸も好ましい。このコンジュゲート繊維は、繊維の横断面にポリブチレンテレフタレートが偏在して存在することにより、潜在捲縮が発生し、ポリブチレンテレフタレート繊維単体からなる仮撚糸と同等以上に高い捲縮特性性を持つ。ここで、ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートのコンジュゲート繊維とは、例えば両成分を使用したサイドバイサイド構造、偏心した芯鞘構造等の横断面をもつ複合繊維である。この場合、断面形状は、丸断面、三角断面、中空断面等の公知の断面形状を使用することができる。また、フィラメント捲縮糸には、必要に応じて、酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、その他、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
ポリエステル高捲縮糸の総繊度は、特に限定されないが、15~120dtexであることが好ましい。弾性繊維の繊度を前記範囲とすると綿糸の突き出しを防ぐ効果とストレッチ性を高める効果が向上する。一方、15dtexより低いと十分なストレッチ性が得られにくくなりやすい。また、120dtexより高いとセルロース混率が低下して着用快適性が低下しやすくなる。また、ポリエステル高捲縮糸の単繊維繊度は0.5~3.5dtexであることが好ましい。
ポリエステル高捲縮糸とセルロース紡績糸とを合撚するときの施撚方向は、高捲縮糸の仮撚方向と逆向きにすることが好ましい。より好ましくはセルロース紡績糸の施撚方向と高捲縮仮撚糸の仮撚方向を同方向として、それらとは逆向きの撚り方向で合撚することが好ましい。仮撚加工糸は、ほぼ無撚状態で仮撚固定された捲縮形態を持っているが、合撚することでフィラメント捲縮糸の仮撚固定された捲縮形態と逆向きの撚りが加えられるので、フィラメント単糸間に捲縮の反発作用がおこり、フィラメントが紡績糸を被覆しやすくなる。そうすると染色加工中に編地を縮めた時に紡績糸が裏面に突き出しにくくする効果がある。また、ストレッチ性と耐摩耗性も向上させることができる。合撚の撚数は20~600T/mが好ましく、より好ましくは25~300T/mである。撚数が上記範囲より少ないと綿糸の裏綿への突き出しが発生しやすい懸念がある。上記範囲より大きいと高捲縮糸の拘束力が強くなり過ぎて、編地の伸縮性が低下し易くなる。
本発明の衣料用経編地は、挿入組織を編成するミドル筬にセルロース繊維を使用することにより、編地表面にセルロース繊維が露出し難くなるため、美観が良好となるとともに、摩耗耐久性が向上する。挿入の方法としては、00/11//、00/22//、00/33//やそれらの逆行組織が好ましい。より好ましくは、00/11//、11/00//、並びにそれらの逆行組織にすることがよく、更にはミドル筬に使用する糸をフロント筬に使用する糸に対して逆行させることがよい。こうすることで裏面への綿糸の突き出しを抑制することができる。また、ミドル筬に使用する糸はミドル筬にフルセットで配列してもよいが、薄地軽量を目的とするので1in1outや1in2out等にすることで本発明で規定する目付範囲に収め易くなる。
本発明の経編地は、水分率の高いセルロース繊維を含むため、帯電防止性に優れているが、帯電防止機能を更に高めるために制電糸を使用してもよい。制電糸を使用する場合はミドル筬に使用する糸に、制電糸を合撚することが好ましい。本発明ではミドル筬にセルロース繊維を含む紡績糸とポリエスエル高捲縮糸とを合撚した複合糸を使用するので、この複合糸に更に制電糸を合撚してもよいが、セルロース繊維を含む紡績糸とポリエスエル高捲縮糸とを合撚するときに同時に制電糸を合撚することがコスト面で好ましい。また、本発明の経編地に十分な帯電防止性能を付与するため、制電糸を含む糸は、ウェール方向に1本/インチ以上配置することが好ましい。尚、制電糸は、導電性微粒子を繊維中に練り込んだものであることが好ましいが、具体的には、ポリエステル樹脂やポリアミド樹脂などの繊維形成性樹脂に導電性物質を練り込んだもの(導電性樹脂)で形成される導電性繊維(単一成分系)や、導電性樹脂と非導電性樹脂で形成される導電性繊維(複合成分系)のいずれであってもよい。導電性物質としては、例えば、導電性カーボンブラック;銀、ニッケル、銅、鉄、錫などの金属単体;硫化銅、硫化亜鉛、ヨウ化銅などの金属化合物などが挙げられる。初期及び洗濯後の帯電防止性能に優れたものとするためには、導電糸の電気抵抗値としては、100~1000Ω/cmであることが好ましい。導電糸の一例としては、例えば、クラレトレーディング社製「クラカーボ」、KBセーレン社製「ベルトロン」、東レ社製「ルアナ」、東洋紡社製「エミナホワイト」などを使用することができる。
次に、本発明の衣料用経編地を構成するフロント筬とバック筬に使用されるポリエステル繊維からなる糸について説明する。このポリエステル繊維からなる糸としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維等のポリエステル系繊維からなる糸を使用することができる。糸の形態としては、フィラメント糸または紡績糸のいずれであっても良いが、フィラメント糸が好ましい。フィラメント糸を使用することで編地の柔軟性と形態安定性をより向上させることができる。フィラメント糸には、フラットヤーン(生糸)や、仮撚加工糸、エアー交絡糸等の糸加工された糸を使用することができる。耐摩耗性、適度なストレッチ性と洗濯耐久性からみて仮撚加工糸であることが好ましい。この仮撚加工糸はミドル筬に使用する糸と同じ高捲縮糸でもよいが、通常の伸縮伸長率の仮撚糸でも構わない。この仮撚糸の伸縮伸長率は、5%~40%であることが好ましく、8%~30%であることがより好ましい。伸縮伸長率が上記範囲の下限未満では、仮撚糸による編目のカバー効果が発揮されにくく防透け性が得られにくくなり、上限を超えると、セルロース繊維の突き出しを防止しにくくなるだけでなく、編地全体が染色加工中に大きく縮んで重くなりやすい。伸縮伸長率は、JIS-L1013:2010 8.11伸縮性A法に基づいて測定することができる。仮撚加工の方法としてスピンドル仮撚、フリクションデイスク仮撚、ベルト仮撚が挙げられる。
仮撚加工糸の繊度は、好ましくは30~180dtex、より好ましくは50~110dtexである。上記範囲内で繊度の違う糸同士を交編しても構わない。使用する糸条の繊維繊度が上述の範囲より細い場合は、編地の透け感が大きくなりやすい。上述の範囲より太い場合は、厚ぼったい編地となりやすい。特に、単繊維繊度が0.8~3.5dtex、総繊度が30~110dtexの仮撚加工糸であることが好ましい。
フロント筬とバック筬に使用するポリエステル繊維には、透け防止の点から酸化チタン等の白色金属酸化物が添加される。その添加量は0.8~3.5質量%の範囲である。好ましくは1.0~3.0質量%、より好ましくは1.3~2.8質量%である。白物や淡色が良く使われる白衣、オフィスブラウス、ドレスシャツや体操服等であれば、上記の添加量の範囲未満であると透け感が強くなってしまいやすく、上記の範囲を超えると製糸性が極端に悪くなり、毛羽等の糸品質も悪くなりやすい。また、ポリエステル繊維には、必要に応じて、艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、その他、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
また、本発明の衣料用経編地は、目付が90~230g/mであることが必要である。好ましくは100~200g/m、更に好ましくは100~180g/mである。目付が上記範囲未満であると透け感が強くて白衣やオフィスシャツの用途では使いづらくなる傾向がある。上記範囲を超えると重たくなりすぎて快適性が低下しやすい。また、本発明の衣料用経編地は、厚みが0.3~1.2mmであることが好ましく、0.5~1.0mmであることがより好ましい。厚みが上記範囲を超えると、厚ぼったくなりユニフォームシャツや白衣等の用途への適正が低下しやすい。上記範囲未満では防透け性が得られ難くなる。
次に、上記したような構成と特性値を有する本発明の衣料用経編地は、例えば後述するような経編地の構成とすることが好ましい。本発明の衣料用経編地は、トリコット機などの経編機械で編成される。機械における針密度としては、22~32ゲージ/インチであることが好ましく、より好ましくは28~32ゲージ/インチである。針密度が上記範囲を満足しない場合は、透け感が高くなったり、厚みが高すぎたりして、薄地のユニフォーム用途へ提供し難くなりやすい。
本発明の衣料用経編地は、フロント筬、ミドル筬、及びバック筬の少なくとも3枚の筬により編成される。フロント筬とバック筬は、1針振り又は2針振りの組織であることが好ましい。編地の強度や耐久性から、ニットループは閉じ目を主体に使用することが好ましい。特に好ましくは全てのニットループが閉じ目である。例えば、フロント筬又はバック筬のいずれか一方は、閉じ目のデンビーとし、もう片方は閉じ目のプレーンコードにするのがよい。また、フロント筬とバック筬のアンダーラップ方向は逆向きにすることが好ましい。逆向きにすることで表面のニットループがウェール方向に向くのでループ形状が整って安定するため、表面が綺麗になるとともに、紡績糸の毛羽が表面に浮き出るのを抑制することができる。また、透け感の低減や摩耗等への耐久性も向上する。
本発明においてミドル筬は、例えば上記のようなフロント筬とバック筬の経編地に中間層として挿入組織を組み合わせるためにある。挿入組織とはループを有さない組織である。ループを有さないために、セルロース繊維が表面に現れずに表側の布面が綺麗に見える。ミドル筬は、1針振り又は2針振りの挿入組織であることが好ましい。
本発明の経編地のバック筬、フロント筬、ミドル筬の編組織の一実施態様を示す編成組織図の一例を図1に示す。図1では、フロント筬は、1-2/1-0//で編まれた組織を示している。ミドル筬は、0-0/1-1//で編まれた組織を示している。バック筬は、1-0/2-3で編まれた組織を示している。尚、図には記載されていないが、ミドル筬での糸配列は1in1outとしている。
つまり、図1においては、ミドル筬が挿入組織を編成しており、フロント筬およびバック筬がニット組織を編成している。そして、ミドル筬によって形成される挿入組織は、フロント筬に使用する糸とバック筬に使用する糸がニットループで共に重なるループ組織を形成しており、フロント筬に使用する糸とバック筬に使用する糸がミドル筬に使用する糸を挟み込むように編成することで組織が保持される。このように編地を構成する全てのニットループで、フロント筬に使用する糸とバック筬に使用する糸が一緒に重なるループを構成することで、フロント筬に使用する糸とバック筬に使用する糸がミドル筬に使用する糸をしっかり挟み込むので、ミドル筬に使用する糸の伸縮性が編地の伸縮性に大きく寄与している。
本発明の衣料用経編地を得る際には、上記のような組織で製編された生機を精練・乾燥して余分な油分や不純物を除去して、170~190℃でプレセットを行い、形状を安定させることが好ましい。さらに、用途に応じて、常法のポリエステル染色法にて蛍光漂白や染色を行うとともに、柔布しながら高温染色されることで編地が縮んで伸縮性を発現させる。その後、仕上げ・ファイナルセットでは、仕上後のコース及びウェール密度が染色後のウェール密度より3%以上低下しない条件で仕上げを行うことが好ましい。前記のようにして作られた経編地において、ミドル糸の中の高捲縮糸の伸縮伸長率は、20~80%であることが好ましい。高捲縮糸の伸縮伸長率をこの範囲となっていると、編地の緯方向の伸長率(JIS-L1096の伸長率B法(荷重14.7N))を25~65%にすることができる。
本発明の経編地は、20℃85%RHの環境下での水分率が1.0~7.0%であり、吸湿性があるため、衣服内が不感蒸泄で高湿になり易い活動量が多い作業中でも衣服内の湿度を調節して快適域に近づけることができる。水分率が1.0%未満では、吸湿性が低く、衣服内の湿度調整機能が低下しやすく、7.0%を超えると、表面の外観に毛羽が浮き出たり、染色物の見た目がチラついたりしやすくなる。
本発明の経編地は、伸長性が低いセルロース繊維の紡績糸を使用しながらセルロース紡績糸の突き出しやセルロース毛羽の表面への出現を生じさせずに、適度なストレッチ性を有している。具体的には、本発明の経編地の緯方向における伸長性は、JIS-L1096B法(荷重14.7N)により測定して25~65%、好ましくは30%~65%、より好ましくは35%~65%を実現することができる。尚、経方向の伸長性は緯方向よりも小さくするのが好ましく、緯方向の半分程度に収めると仕立て易くなる。伸長率が上記範囲を超えると、裏面にセルロース紡績糸が突き出したり、表面にセルロース毛羽が浮き出してきやすくなる。
本発明の経編地は、表面にセルロース繊維が殆ど存在せず、ポリエステル長繊維の綺麗な外観を呈しているため、ブラウス、ドレスシャツ、ユニフォームシャツ、白衣、ユニフォームパンツ、またはユニフォームジャケット等の衣料品に好適である。また、生地表面にセルロース短繊維の毛羽も出てこないため、クリーンルームや食品産業のユニフォームなどの埃等を嫌う用途でも好適に使用することができる。
本発明の経編地は、セルロース繊維を含んでいるが、洗濯によるシワができ難く、JIS-L1096-C4M法で洗濯10洗したタンブル乾燥上がりでもウォッシュアンドウェア性(W&W性)が3.0級以上、好ましくは3.5級以上、更に好ましくは4.0級以上を実現することができる。これは、セルロース繊維が編組織中で編ループを作らないためにセルロース繊維のシワ固定が編地に現れにくいためと考えられる。
本発明の経編地は、JIS-L1094:2014 7.2B法により測定した裏面の摩擦帯電圧が、JIS-L1096-C4M法で10洗後において2500V以下、好ましくは2000V以下を実現することができる。これによって、本発明の経編地を衣服とした場合に、着用中の静電気の発生が抑制されて快適に着用することができる。
本発明の経編地は、フロント筬とバック筬に使用するポリエステル繊維中の白色金属酸化物の含有量や編地の目付などを好適化しているため、JIS-L1923:2017B法における防透け性について85~98%、好ましくは87~98%を実現することができる。
次に実施例、比較例を使用して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。これらの実施例における変更は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本発明で使用した特性値の測定法は以下の通りである。
<伸縮伸長率>
JIS-L1013:2010 8.11伸縮性A法で測定した。その際の前処理として90℃の熱水中で20分処理した試料を使用した。
<伸縮復元率>
JIS-L1013:2010 8.12の方法で測定した。その際の前処理として90℃の熱水中で20分処理した試料を使用した。
<編地中の高捲縮糸の伸縮伸長率>
経編地をウエールに沿って慎重に分解して合撚糸を50cm抜き出して、撚りを解いて高捲縮糸を10本取り出した。これをJIS-L1013:2010 8.11伸縮性A法で測定した。10本の測定値の算術平均値を編地における高捲縮糸の伸縮伸長率とした。
<木綿繊維の有効繊維長>
JIS-L-1019:2006 7.2.1の繊維長のA法(ダブルソータ法)に準拠して測定した。
<総繊度>
JIS-L1095:2010 9.4.2の方法で見掛けの綿番手(英式番手)を測定した。
<撚係数>
JIS-L1095:2010 9.15.1 A法により、撚回数を測定して、下記式に当てはめて撚係数(K)を求めた。
撚係数(K)=インチ当たりの撚回数(T)/√番手(’s)
<交絡度>
JIS-L1013:2010 8.15により測定した。
<編地の厚み>
JIS―L 1096:2010 8.4 A法の試験方法に従い測定した。
<編地の目付>
JIS―L 1096:2010 8.3の試験方法に従い測定した。
<伸長率>
JIS―L 1096:2010 8.16.1 B法(定荷重法)により編地及び織物の緯方向の伸び率を測定した。但し、荷重は14.7Nとした。
<水分率>
JIS―L 1096:2010 8.10により、編地又は織物の水分率を測定した。但し、水分率測定時の環境条件は20℃85%RHとした。
<蒸れ感>
実施例及び比較例の編地又は織物を前身頃及び後ろ身頃に使用したユニフォームシャツを作製して20才台の男性が着用し、30℃,85%RHの室内環境下で、800m/分の速度で20分間歩行した直後の着衣内の蒸れ感を評価した。蒸れを感じたら×、少し蒸れを感じただけなら△、蒸れを感じず快適であれば〇とした。
<摩擦帯電圧>
JIS-L1096-C4M法で洗濯10回して乾燥後の編地又は織物にて、JIS-L1094:2014 7.2B法(摩擦帯電圧測定法)により測定した。但し、摩擦面はテクニカルバック(フロント筬側)とした。
<防透け性>
JIS-L1923:2017 B法(計器法)にて評価した。
<表面外観>
JIS-L1096-C4M法で洗濯10回上がりの編地又は織物の中央部において任意の2.54cm×2.54cm面積にセルロース毛羽が20個以上生地表面に見える場合は×、毛羽が1つ以上見られる場合は△、毛羽が全く見られない場合は〇とした。
<形態保持性>
JIS-L1096-C4M法にて洗濯10回後タンブル乾燥を実施し、JIS-L1924:2017 8.2 a)洗濯後の編地又は織物の外観平滑性を評価した。AATCC TM124のレプリカを使用して1~5級の級判定を行った。試験試料3枚を級判定して、その平均値を採用した。
<裏面突き出し>
仕上がった編地の裏面(シンカーループ面)にて、任意の2.54cm×2.54cmの面積の中でミドル筬に使用した糸が裏面にループ状に突き出ているかどうか、及び突き出ている場合は、その突き出し状態を調査した。全く突き出ていない場合は◎、若干裏面に浮いているが突き出ていない場合は〇、裏面に突き出ているが突き出たところが肌に違和感として感じない程度である場合は△、裏面に突き出ており肌に当たる感触がある場合は×として、◎〇△×の4段階評価とした。◎及び〇を合格とした。
(ポリエステル高捲縮糸a、b、c、dの製造)
ポリエステル高捲縮糸aの製造
酸化チタン(白色金属酸化物)含有量0.5重量%のポリエチレンテレフタレートポリマー(固有粘度0.63m/kg)を295℃で溶融し、丸型断面の紡糸口金装置(36孔)よりポリエステル繊維を溶融押出し、冷却固化後に紡糸油剤を付与して巻き取って、90デシテックス36フィラメントの高配向未延伸糸を得た。その後、低速タイプのフリクションディスク式摩擦仮撚加工機で、5mm厚のウレタン製ディスクを使用してディスク枚数を1-7-1とし、高配向未延伸糸に延伸倍率1.58、糸速度300m/分、D/Y比=1.8、ヒーター表面温度200℃、施撚方向Zの条件で仮撚加工を実施し、空気交絡処理を行わずに巻き上げ、56デシテックス36フィラメントの高捲縮糸aを得た。この高捲縮糸aの伸縮伸長率は62.8%であり、伸縮復元率は51.3%であった。この高捲縮糸aは機上の測定で仮撚数4150T/mであり、取扱性に支障ないものであった。
ポリエステル高捲縮糸bの製造
酸化チタン(白色金属酸化物)含有量0.5重量%で丸断面のポリエチレンテレフタレート長繊維84デシテックス36フィラメントの延伸糸を用意した。そして、スピンドル仮撚機(三菱重工製)を使用して完成糸をフィードローラから給糸し、加工速度:100m/分、ヒータ温度:200℃、施撚方向Z、仮撚数3900で仮撚を行い、その後、インターレース加工を行なわずに巻き取って高捲縮糸bを得た。この高捲縮糸bの伸縮伸長率は46.9%であり、伸縮復元率は38.5%であった。
ポリエステル高捲縮糸cの製造
ポリブチレンテレフタレートとのポリエチレンテレフタレート(重量比率が50/50)のサイドバイサイド型複合繊維56dtex36フィラメントの延伸糸(伸度30.5%)を用意した。この延伸糸を、スピンドル仮撚機(三菱重工製LS6)を使用して完成糸をフィードローラから給糸し、加工速度:100m/分、ヒータ温度:190℃、仮撚数3800で施撚方向Zで仮撚を行い、その後、インターレース加工を行なわずに巻き取って高捲縮糸cを得た。この高捲縮糸cの伸縮伸長率は65.4%であり、伸縮復元率は49.1%であった。
ポリエステル高捲縮糸dの製造
酸化チタン(白色金属酸化物)含有量0.5重量%のポリエチレンテレフタレートポリマー(固有粘度0.63m/kg)を295℃で溶融し、丸型断面の紡糸口金装置(36孔)よりポリエステル繊維を溶融押出し、冷却固化後に紡糸油剤を付与して巻き取って、90デシテックス36フィラメントの高配向未延伸糸を得た。その後、低速タイプのフリクションディスク式摩擦仮撚加工機で、5mm厚のウレタン製ディスクを使用してディスク枚数を1-7-1とし、高配向未延伸糸に延伸倍率1.58、糸速度300m/分、D/Y比=1.8、ヒーター表面温度200℃、施撚方向Zの条件で仮撚加工を実施し、空気交絡処理を行ない巻き取ることで56デシテックス36フィラメントの高捲縮糸dを得た。この高捲縮糸dの伸縮伸長率33.9%であり、伸縮復元率は38.5%であった。また、この高捲縮糸dのインターレース数(交絡度)は55個/mであり、機上の測定で仮撚数4150T/mであった。
(セルロース紡績糸a、b、c、dの製造)
セルロース紡績糸aの製造
アメリカ産スーピマ綿とGIZA92綿を重量比50:50で混打綿したものを、OHARA製混綿機を使用して混打綿した後、石川製作所製カード機を使用してカードスライバーを作った。コーマ機にかけた後、原織機製練条機に2回通して210ゲレン/6ydのスライバーとした。更に豊田自動織機製粗紡機に通して80ゲレン/15ydの粗糸を作成した。次いでリング精紡機でこの粗糸に約40倍のドラフトをかけ、英式綿番手で60番手(60/1)の綿100%の紡績糸a(撚係数3.5、Z撚、有効繊維長38mm)を作製した。
セルロース紡績糸bの製造
粗紡機上がりで50ゲレン/15ydの粗糸を作成し、精紡でドラフト32倍としたこと以外は紡績糸aと同様にして、80/1の紡績糸b(撚係数3.8、Z撚、有効繊維長38mm)を作製した。
セルロース紡績糸cの製造
スーピマ綿とGIZA92綿の木綿の代わりにレンチング社製「モダール(登録商標)」、1.0dtex、カット長39mm)を使用した以外は紡績糸aと同様にしてリング紡績を行い、60/1のレーヨン100%の紡績糸c(撚係数3.5、Z撚)を作製した。
セルロース紡績糸dの製造
スーピマ綿とGIZA92綿の木綿の代わりにオーストラリア綿を使用した以外は紡績糸aと同様にしてコーマスライバーを作製し、練条機を2回通して300ゲレン/6ydスライバーとした。更に粗紡機上がりで125ゲレン/15ydの粗糸を作製し、精紡でドラフト40倍として英式番手40/1の紡績糸dを作製した(撚係数3.5、Z撚、有効繊維長29mm)。
(合撚糸A,B,C、D、E、Fの製造)
合撚糸Aの製造
セルロース紡績糸aと高捲縮糸aを合撚機に掛けて、S撚にて100T/mで合撚して合撚糸Aを製造した。
合撚糸Bの製造
高捲縮糸aの代わりに高捲縮糸bを使用して、セルロース紡績糸aとS撚にて30T/mで合撚して合撚糸Bを製造した。
合撚糸Cの製造
セルロース紡績糸aの代わりにセルロース紡績糸bを使用して、高捲縮糸aと合わせて、S撚にて30T/mで合撚して合撚糸Cを製造した。
合撚糸Dの製造
セルロース紡績糸cと高捲縮糸cを合撚機に掛けて、S撚にて100T/mで合撚して合撚糸Dを製造した。
合撚糸Eの製造
高捲縮糸aの代わりに高捲縮糸dを使用して、セルロース紡績糸aとS撚にて100T/mで合撚して合撚糸Eを製造した。
合撚糸Fの製造
合撚糸Aを製造するときに、セルロース紡績糸a、高捲縮糸aに加えて更に制電糸(クラレ製ベルトロン22T6-B31)の3本をS撚にて100T/mで合撚することで合撚糸Fを製造した。
(実施例1)
28ゲージのトリコット編機(Karl MAYER社製 KE型)にて3枚の筬を使用して、以下の糸使いで、図2の編組織にて製編を行い、経編地の生機を得た。
フロント筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、84dtex,72フィラメント、伸縮伸長率10.1%、伸縮復元率28.5%) 組織:1-2/1-0//
ミドル筬:合撚糸A 組織:0-0/1-1//(1in1out)
バック筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、56dtex,36フィラメント、伸縮伸長率11.1%、伸縮復元率29.5%) 組織:1-0/2-3//
次いで、得られた経編地の生機を、通常のトリコットの染色加工として、プリウェッターに通した後、精練・乾燥して余分な油分や不純物を除去し、テンターにて巾なりで180℃でプレセットを行った。さらに、高圧染色機(日阪染色機製サーキュラーNS)を使用して、蛍光染料Hakkol STR(昭和化学工業株式会社製)1%owf)で130℃の高圧染色したのち、脱水・拡布して、柔軟剤を付与してテンターにて170℃ファイナルセットを行って仕上げた。出来上がった経編地の密度は、ウエール数39/inch、コース数62/inchであった。実施例1の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
<実施例2>
糸使いを下記のように変更した以外は実施例1と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数37/inch、コース数61/inchであった。実施例2の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
フロント筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、84dtex,72フィラメント、伸縮伸長率10.1%、伸縮復元率28.5%) 組織:1-2/1-0//
ミドル筬:合撚糸B 組織:0-0/1-1//(1in1out)
バック筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、84dtex,72フィラメント、伸縮伸長率10.1%、伸縮復元率28.5%) 組織:1-0/2-3//
<実施例3>
糸使いを下記のように変更した以外は実施例1と同様にして白色の経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数36/inch、コース数60/inchであった。実施例3の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
フロント筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、56dtex,36フィラメント、伸縮伸長率11.1%、伸縮復元率29.5%) 組織:1-2/1-0//
ミドル筬:合撚糸C 組織:0-0/1-1//(1in1out)
バック筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、56dtex,36フィラメント、伸縮伸長率11.1%、伸縮復元率29.5%) 組織:1-0/2-3//
<実施例4>
糸使いを下記のように変更した以外は実施例1と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数42/inch、コース数62/inchであった。実施例4の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
フロント筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、56dtex,36フィラメント、伸縮伸長率11.1%、伸縮復元率29.5%) 組織:1-0/2-3//
ミドル筬:合撚糸A 組織:0-0/1-1//(1in1out)
バック筬:市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、56dtex,36フィラメント、伸縮伸長率11.1%、伸縮復元率29.5%) 組織:1-2/1-0//
<実施例5>
ミドル筬を合撚糸Aから合撚糸Dに変更した以外は実施例1と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数41/inch、コース数61/inchであった。実施例5の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
<実施例6>
ミドル筬を合撚糸Aから合撚糸Eに変更した以外は実施例1と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数36/inch、コース数60/inchであった。実施例6の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
<実施例7>
ミドル筬の糸使いを下記のように変更した以外は実施例1と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数39/inch、コース数62/inchであった。実施例7の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
ミドル筬:糸使い:合撚糸A:合撚糸F=11:1 組織:0-0/1-1//(1in1out)
(比較例1)
ミドル筬を合撚糸aからセルロース紡績糸dに変更した以外は、実施例2と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエール数29/inch、コース数58/inchであった。比較例1の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
(比較例2)
ミドル筬を合撚糸aからフロント筬及びバック筬と同じ市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、84dtex,72フィラメント、伸縮伸長率10.1%、伸縮復元率28.5%)に変更した以外は、実施例2と同様にして経編地を得た。出来上がった経編地の密度は、ウエ-ル数31/inch、コース数60/inchであった。比較例2の経編物の編地構成の詳細と編地物性の評価結果を表1に示す。
(比較例3)
経糸に市販のフルダル仮撚加工糸(フリクションディスク2ヒーター、酸化チタン(白色金属酸化物)1.5重量%含有、丸断面、84dtex,72フィラメント、伸縮伸長率10.1%、伸縮復元率28.5%)を使用し、緯糸に合撚糸Bを使用して、津田駒工業製ウォータージェット織機により経密度100本/2.54cm、緯密度68本/2.54cmの平織を製織した。通常の方法により連続精練機で精練処理を行い、シリンダー乾燥後、テンターを使って巾なりにプレセット(190℃×30秒)して、高圧染色機(日阪染色機製サーキュラーNS)を使用して分散染料(DIANIX Blue UN-SE 3%owf)で130℃の高圧染色したのち、脱水拡布して、柔軟剤を付与してテンターにて170℃ファイナルセットを行って仕上げた。仕上密度は経123本/2.54cm、緯74本/2.54cmであった。比較例3の織物の織地構成の詳細と織地物性の評価結果を表1に示す。
Figure 2023142907000001
表1からわかるように、本発明の要件を満たす実施例1~7はいずれも、吸湿性(蒸れ感)、ストレッチ性(緯方向伸長率)、形態保持性(W&W性)、及び外観品位(表面外観、裏面突き出し)に優れる。また、実施例6から、ポリエステル高捲縮糸の交絡度が高いと、ポリエステル高捲縮糸の伸縮伸長率が低下することがわかる。また、実施例7から、ミドル筬に制電糸(合撚糸F)を併用すると、帯電防止性(摩擦帯電圧)が向上することがわかる。
これに対して、比較例1は、ミドル筬に使用する糸がセルロース繊維のみからなり、ポリエステル高捲縮糸が配合されていないため、ストレッチ性(緯方向伸長率)、形態保持性(W&W性)、及び外観品位(表面外観、裏面突き出し)に劣る。比較例2は、ミドル筬に使用する糸がフロント筬及びバック筬と同じポリエステル繊維からなるため、吸湿性(蒸れ感)及びストレッチ性(緯方向伸長率)に劣る。比較例3は、編物ではなく織物であるため、ストレッチ性(緯方向伸長率)、形態保持性(W&W性)、及び外観品位(表面外観)に劣る。
本発明の衣料用経編地は、ストレッチ性と吸湿性を有して着用快適性に優れながら、外観が綺麗で、洗濯耐久性に優れた形態保持性を有するため、ユニフォーム衣料のような洗濯頻度の多い衣料に有用である。

Claims (7)

  1. フロント筬、ミドル筬、及びバック筬を含む3つ以上の筬で編まれた衣料用経編地であって、白色金属酸化物を0.8~3.5質量%含むポリエステル繊維からなる糸をフロント筬とバック筬に使用し、セルロース繊維を含む紡績糸と90℃熱水処理後の伸縮伸長率が20%~80%のポリエステル高捲縮糸との合撚糸をミドル筬に使用し、ミドル筬は、挿入組織を編成しており、以下の(i)~(iv)の条件を全て満足することを特徴とする衣料用経編地:
    (i)目付が90~230g/mである、
    (ii)20℃85%RHの環境において、JIS-L1096:2010 8.10における編地の水分率が1.0~7.0%である、
    (iii)JIS-L1096の伸長率B法(荷重14.7N)により測定した緯方向の伸長率が25~65%である、
    (iv)JIS-L1923:2017B法における防透け性が85~98%である。
  2. 綿を含む英式綿番手40~120番手の紡績糸と、インターレース交絡がなく総繊度が33~90デシテックスである前記ポリエステル高捲縮糸とが10~300T/mの撚数で合撚された糸をミドル筬に使用することを特徴とする請求項1に記載の衣料用経編地。
  3. フロント筬及びバック筬が1針振り又は2針振りの組織であり、前記フロント筬とバック筬のアンダーラップ方向が逆向きであることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣料用経編地。
  4. ミドル筬が1針振り又は2針振りの挿入組織であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の衣料用経編地。
  5. JIS-L1096-C4M法で10洗・タンブル乾燥後のウォッシュアンドウエア性が3.0級以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の衣料用経編地。
  6. JIS-L1094:2014 7.2B法により測定した裏面の摩擦帯電圧が、JIS-L1096-C4M法で10洗後において0~2500Vであることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の衣料用経編地。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の衣料用経編地からなる衣料品であって、ブラウス、ドレスシャツ、ユニフォームシャツ、白衣、ユニフォームパンツ、またはユニフォームジャケットのいずれかから選択されることを特徴とする衣料品。
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