JP2023140154A - 半導体装置及び実装基板 - Google Patents

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Takahiro Tai
興治 藤本
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Abstract

【課題】CPU部品のような消費電力が大きい部品がメモリ部品のような消費電力が小さい部品に、熱的な干渉を生じさせない半導体装置及び実装基板を提供する。【解決手段】半導体装置10は、絶縁体21及び導電体22を含むインターポーザ20と、インターポーザ上に位置し、導電体に電気的に接続された第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32を含む半導体チップ群30と、平面視において第1半導体チップ31に重なる第1部分41と、平面視において第2半導体チップ32に重なる第2部分42と、を含む放熱部材40と、を備える。放熱部材40は、半導体チップ群30に対向する伝熱面401と、伝熱面の反対側に位置し、伝熱面よりも大きい表面積を有する放熱面402と、を含む。放熱部材40には、平面視において第1部分41と第2部分42との間に位置し、放熱部材40を貫通するスリット50が形成されている。【選択図】図1

Description

本開示の実施形態は、半導体装置及び実装基板に関する。
集積回路を備える複数の半導体素子を組み合わせる実装技術が知られている。例えば特許文献1は、1つの配線基板の上に複数の電子部品を搭載することによって半導体装置を構成する技術を開示している。複数の電子部品は、メモリ部品と、メモリ部品よりも消費電力が大きいCPU部品と、を含む。メモリ部品及びCPU部品で発生した熱は、熱伝導体を介して1つの冷却部品に伝えられる。
特開平9-45827号公報
メモリ部品のような消費電力が小さい部品が、CPU部品のような消費電力が大きい部品に、冷却部品などの固体を介してつながっていると、熱的な干渉が生じ得る。この結果、メモリ部品のような消費電力が小さい部品の冷却が阻害されることが考えられる。
本開示の実施形態は、このような課題を効果的に解決し得る半導体装置及び実装基板を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態は、半導体装置であって、
絶縁体および導電体を含むインターポーザと、
前記インターポーザ上に位置し、前記導電体に電気的に接続された第1半導体チップ及び第2半導体チップを含む半導体チップ群と、
平面視において前記第1半導体チップに重なる第1部分と、平面視において前記第2半導体チップに重なる第2部分と、を含む放熱部材と、を備え、
前記放熱部材は、前記半導体チップ群に対向する伝熱面と、前記伝熱面の法線方向において前記伝熱面から前記放熱部材の最小厚み以上離れ、前記伝熱面よりも大きい表面積を有する放熱面と、を含み、
前記放熱部材には、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記放熱部材を貫通するスリットが形成されている、半導体装置である。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱面の表面積が、前記伝熱面の表面積の2倍以上であってもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第1部分の前記放熱面の表面積が、前記第2部分の前記放熱面の表面積よりも大きくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含んでいてもよく、前記第1部分において隣り合う2つの前記フィンの間の間隔である第1間隔は、前記第2部分において隣り合う2つの前記フィンの間の間隔である第2間隔よりも小さくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含んでいてもよく、前記第1部分に位置する前記フィンの高さである第1高さは、前記第2部分に位置する前記フィンの間の高さである第2高さよりも大きくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱部材は、平面視において前記第1部分に隣接する第3部分と、平面視において前記第2部分に隣接する第4部分と、を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第3部分の前記放熱面の表面積が、前記第4部分の前記放熱面の表面積よりも大きくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第3部分と前記第4部分とが接続されていなくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記スリットは、平面視において前記第1部分又は前記第2部分を囲んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記放熱部材は、平面視において前記第3部分と前記第4部分とを接続する接続部分を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記スリットは、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置する第1スリットと、前記第1スリットに交差する方向において前記第2部分の輪郭に沿って延びる第2スリットと、を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記インターポーザの前記絶縁体の熱伝導率は、前記導電体の熱伝導率よりも小さくてもよい。例えば、前記インターポーザの前記絶縁体は、ガラス、セラミック又は樹脂を含んでいてもよい。ガラス、セラミック及び樹脂は、導電体よりも小さい熱伝導率を有する。好ましくは、ガラス、セラミック及び樹脂は、第1半導体チップ及び第2半導体チップよりも小さい熱伝導率を有する。ガラス、セラミック又は樹脂を用いることにより、第1半導体チップと第2半導体チップとの間で絶縁体を介して熱の伝導が生じることを抑制できる。
前記絶縁体は、シリコンなどの導電性を有する材料からなる層と、導電性を有する層の表面をシリコン酸化膜などの絶縁物で被覆する被覆層と、を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記半導体チップ群は、前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップに接するモールド樹脂を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記半導体チップ群は、平面視において前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップに重なり、前記モールド樹脂を覆うリッドを含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記リッドには、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記リッドを貫通するリッドスリットが形成されていてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第1半導体チップと前記第1部分との間の間隔が500μm以下であってもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第1半導体チップの消費電力が、前記第2半導体チップの消費電力よりも大きくてもよい。
本開示の一実施形態による半導体装置において、前記第1半導体チップは、プロセッシングユニットであってもよく、前記第2半導体チップは、メモリであってもよい。
本開示の一実施形態は、上記記載の半導体装置が搭載された実装基板である。
本開示の実施形態によれば、第1半導体チップ及び第2半導体チップを含む半導体チップ群を適切に冷却できる。
第1の実施の形態による半導体装置を示す断面図である。 半導体チップ群が搭載されたインターポーザを示す斜視図である。 半導体装置を示す斜視図である。 半導体装置を示す平面図である。 放熱部材を示す断面図である。 半導体チップ群の一例を示す断面図である。 半導体チップ群の一変形例を示す断面図である。 半導体チップ群の一変形例を示す断面図である。 システムの一例を示す断面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 半導体装置の一変形例を示す断面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 半導体装置の一変形例を示す平面図である。 比較例1の半導体装置を示す平面図である。 比較例1の評価結果を示す平面図である。 実施例1の評価結果を示す平面図である。 実施例2の評価結果を示す平面図である。
半導体装置10の構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。本明細書において、「面」とは、対象となる板状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状の部材の平面方向と一致する面のことを指す。板状の部材に対して用いる法線方向とは、部材の面に対する法線方向のことを指す。本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」や「直交」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈する。
本明細書において、あるパラメータに関して複数の上限値の候補及び複数の下限値の候補が挙げられている場合、そのパラメータの数値範囲は、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせることによって構成されてもよい。例えば、「パラメータBは、例えばA1以上であり、A2以上であってもよく、A3以上であってもよい。パラメータBは、例えばA4以下であり、A5以下であってもよく、A6以下であってもよい。」と記載されている場合を考える。この場合、パラメータBの数値範囲は、A1以上A4以下であってもよく、A1以上A5以下であってもよく、A1以上A6以下であってもよく、A2以上A4以下であってもよく、A2以上A5以下であってもよく、A2以上A6以下であってもよく、A3以上A4以下であってもよく、A3以上A5以下であってもよく、A3以上A6以下であってもよい。
本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
図1は、第1の実施の形態による半導体装置10を示す断面図である。半導体装置10は、インターポーザ20、半導体チップ群30及び放熱部材40を備える。半導体チップ群30は、少なくとも第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32を含む。半導体チップ群30は、インターポーザ20上に位置する。すなわち、半導体チップ群30は、インターポーザ20に搭載されている。放熱部材40は、半導体チップ群30上に位置する。放熱部材40は、半導体チップ群30で生じた熱を周囲の流体に逃がす。周囲の流体は、例えば空気である。
インターポーザ20、半導体チップ群30及び放熱部材40について詳細に説明する。
インターポーザ20は、絶縁体21及び導電体22を含む。絶縁体21は、第1面211及び第2面212を含む。半導体チップ群30は、第1面211に位置している。第2面212は、第1面211の反対側に位置している。
絶縁体21は、例えば、絶縁性を有する基板である。例えば、絶縁体21は、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、樹脂基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al2O3)基板、窒化アルミ(AlN)基板、酸化ジルコニア(ZrO2)基板、ニオブ酸リチウム基板、ニオブ酸タンタル基板などであってもよい。
絶縁体21は、絶縁層を含んでいてもよい。絶縁層を構成する材料としては、ポリイミド、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂などの樹脂を用いることができる。絶縁層は、絶縁性を有する基板の上に位置していてもよい。絶縁層は、絶縁性を有する基板の代わりに、絶縁体21を構成していてもよい。すなわち、絶縁体21は、絶縁性を有する基板を含んでいなくてもよい。
絶縁体21は、小さい熱伝導率を有する絶縁性材料を含んでいてもよい。例えば、絶縁体21は、ガラスを含んでいてもよい。ガラスの熱伝導率は、シリコンの熱伝導率よりも小さい。ガラスの熱伝導率は、2W/m・Kよりも小さい。シリコンの熱伝導率は、100W/m・Kよりも大きい。絶縁体21としてガラス基板を用いることにより、シリコン基板が用いられる場合に比べて、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間で熱的な干渉が生じることを抑制できる。例えば、第1半導体チップ31の熱が絶縁体21を介して第2半導体チップ32に伝わることを抑制できる。絶縁体21の絶縁性材料の熱伝導率は、例えば150W/m・K以下であり、100W/m・K以下であってもよく、30W/m・K以下であってもよく、10W/m・K以下であってもよく、3W/m・K以下であってもよく、2W/m・K以下であってもよい。絶縁体21の絶縁性材料の熱伝導率は、例えば0.1W/m・K以上であり、0.3W/m・K以上であってもよく、1W/m・K以上であってもよい。
絶縁体21の厚みは、例えば100μm以上であり、200μm以上であってもよく、500μm以上であってもよい。絶縁体21の厚みは、例えば2000μm以下であり、1500μm以下であってもよく、1000μm以下であってもよい。
導電体22は、パッド222を含んでいてもよい。パッド222は、半導体チップ群30に電気的に接続されている。例えば、図1に示すように、半導体チップ群30のパッド34が半田25を介してパッド222に接続されていてもよい。
導電体22は、絶縁体21を貫通する貫通電極221を含んでいてもよい。貫通電極221は、半導体チップ群30に電気的に接続されていてもよい。導電体22は、第2面212に位置する導電層223を含んでいてもよい。導電層223は、貫通電極221に接続されていてもよい。これにより、半導体チップ群30で生じた熱を、貫通電極221を介して導電層223に伝えることができる。導電層223は、グランド層、電源層などの、第2面212において広がる層であってもよい。導電層223は、配線を含んでいてもよい。
図1に示すように、導電体22は、第3方向D3に沿って見た場合に第1半導体チップ31に重なる複数の貫通電極221と、第3方向D3に沿って見た場合に第2半導体チップ32に重なる複数の貫通電極221と、を含んでいてもよい。第3方向D3は、第1面211の法線方向である。以下の説明において、第3方向D3に沿って見ることを、「平面視」とも称する。平面視において重なることを、単に「重なる」とも称する。図1に示すように、第1半導体チップ31に重なる貫通電極221に接続されている導電層223は、第2半導体チップ32に重なる貫通電極221に接続されている導電層223にはつながっていなくてもよい。これにより、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間で熱的な干渉が生じることを抑制できる。例えば、第1半導体チップ31の熱が第2半導体チップ32に伝わることを抑制できる。
導電体22は、導電性材料を含む。導電性材料は、例えば、銅、金、銀、白金、ロジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロムなどの金属又はこれらを用いた合金である。導電体22は、銅を主成分として含んでいてもよい。例えば、導電体22は、80質量%以上の銅を含んでいてもよい。
半導体チップ群30について説明する。半導体チップ群30は、第1半導体チップ31、第2半導体チップ32などの、インターポーザ20に搭載されている複数の半導体チップを含む。図1に示すように、第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32は、第1方向D1に並んでいてもよい。第1方向D1は、第3方向D3に直交していてもよい。
第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32はそれぞれ、パッド34を含んでいてもよい。パッド34は、半田25を介してインターポーザ20の導電体22に接続されていてもよい。
第1半導体チップ31は、第2半導体チップ32とは異なっていてもよい。例えば、第1半導体チップ31の消費電力は、第2半導体チップ32の消費電力よりも大きくてもよい。半導体チップの消費電力が大きいほど、半導体チップの発熱量が大きくなる。
第1半導体チップ31は、プロセッシングユニットであってもよい。プロセッシングユニットは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などである。
第2半導体チップ32は、メモリであってもよい。メモリは、例えば、HBM(High Bandwidth Memory)などである。
放熱部材40について説明する。放熱部材40は、半導体チップ群30で生じた熱を周囲の流体に逃がすことを促進するよう機能する。放熱部材40は、例えばヒートシンクである。図2は、インターポーザ20及び半導体チップ群30を示す斜視図である。図3は、半導体装置10を示す斜視図である。図2に示す半導体チップ群30上に放熱部材40を配置することにより、図1及び図3に示す半導体装置10が得られる。
放熱部材40は、伝熱面401及び放熱面402を含む。伝熱面401は、半導体チップ群30に対向する放熱部材40の面である。伝熱面401は、半導体チップ群30に接していてもよい。伝熱面401は、半導体チップ群30に接していなくてもよい。例えば、伝熱面401と半導体チップ群30との間に放熱シートなどが位置していてもよい。半導体チップ群30で生じた熱は、伝導伝熱によって伝熱面401に伝わる。
放熱面402は、伝熱面401の法線方向において伝熱面401から放熱部材40の最小厚みT0以上離れている放熱部材40の面である。対向方向とは、伝熱面401の法線方向は、第3方向D3に平行であってもよい。最小厚みT0は、伝熱面401の法線方向における放熱部材40の寸法の最小値である。後述するように、放熱部材40がベース46及び複数のフィン47を含む場合、最小厚みT0は、ベース46の厚みであってもよい。放熱面402は、空気などの周囲の流体に接している。放熱面402は、伝熱面401よりも大きい表面積を有する。半導体チップ群30から放熱部材40に伝わった熱は、対流伝熱によって放熱面402から流体に伝導される。伝熱面401の表面積A1に対する放熱面402の表面積A2の比率であるA2/A1は、例えば2以上であり、5以上であってもよく、10以上であってもよく、20以上であってもよい。
図3に示すように、放熱部材40は、ベース46及び複数のフィン47を含んでいてもよい。ベース46は、半導体チップ群30に対向する伝熱面401を含む。複数のフィン47は、放熱面402に位置する。複数のフィン47は、半導体チップ群30から遠ざかる向きにおいて、ベース46から突出している。フィン47は、放熱面402の表面積を大きくすることに寄与する。複数のフィン47は、第2方向D2に並んでいてもよい。第2方向D2は、第3方向D3に直交し、第1方向D1に交差する方向である。第2方向D2は、第1方向D1に直交していてもよい。
図4は、半導体装置10を示す平面図である。図1、図3及び図4に示すように、放熱部材40は、第1部分41及び第2部分42を含む。第1部分41は、平面視において第1半導体チップ31に重なる放熱部材40の部分である。第2部分42は、平面視において第2半導体チップ32に重なる放熱部材40の部分である。
第1部分41の放熱面402の表面積は、第2部分42の放熱面402の表面積よりも大きくてもよい。これにより、第1部分41の冷却能力を第2部分42の冷却能力よりも高くできる。
放熱部材40には、平面視において第1部分41と第2部分42との間に位置する第1スリット51を含むスリット50が形成されていてもよい。スリット50は、放熱部材40を貫通している。例えば、スリット50は、ベース46を貫通している。スリット50を形成することにより、第1部分41の熱が第2部分42に伝わることを抑制できる。このため、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間で熱的な干渉が生じることを抑制できる。例えば、第1半導体チップ31の熱が放熱部材40を介して第2半導体チップ32に伝わることを抑制できる。
スリット50の幅S1は、第1部分41から第2部分42への、周囲の流体を介した熱の伝導が抑制されるように設定されている。スリット50の幅S1は、例えば100μm以上であり、200μm以上であってもよく、500μm以上であってもよく、1000μm以上であってもよい。スリット50の幅S1は、例えば20000μm以下であり、10000μm以下であってもよく、5000μm以下であってもよい。スリット50の幅S1は、スリット50が延びる方向に直交する方向におけるスリット50の寸法である。例えば、第2方向D2に延びる第1スリット51の幅は、第2方向D2に直交する第1方向D1における第1スリット51の寸法である。
図1及び図4に示すように、放熱部材40は、第3部分43及び第4部分44を含んでいてもよい。第3部分43は、平面視において第1部分41に隣接する放熱部材40の部分である。第1半導体チップ31で生じた熱は、第1部分41だけでなく第3部分43からも周囲の流体へ伝導される。第4部分44は、平面視において第2部分42に隣接する放熱部材40の部分である。第2半導体チップ32で生じた熱は、第2部分42だけでなく第4部分44からも周囲の流体へ伝導される。
図4に示すように、第3部分43と第4部分44とは、接続されていなくてもよい。例えば、第3部分43と第4部分44との間に上述のスリット50が形成されていてもよい。これにより、第1部分41の熱が第3部分43及び第4部分44を介して第2部分42に伝わることを抑制できる。
図5は、放熱部材40の一例を示す断面図である。フィン47は、第3方向D3に延びていてもよい。放熱面402は、伝熱面401の反対側に位置するベース46の面、フィン47の側面及びフィン47の先端面を含む。このため、放熱面402の表面積は、伝熱面401の表面積よりも大きい。フィン47の高さH1は、例えば10mm以上であり、20mm以上であってもよく、30mm以上であってもよく、50mm以上であってもよい。
図6は、半導体チップ群30の一例を示す断面図である。半導体チップ群30は、第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32を含む1つの半導体パッケージであってもよい。例えば、半導体チップ群30は、第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32に接するモールド樹脂35を含んでいてもよい。モールド樹脂35は、例えば熱硬化性樹脂を含む。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂などである。図6に示すように、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間にモールド樹脂35が充填されていてもよい。図示はしないが、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間にモールド樹脂35が充填されていなくてもよい。
半導体チップ群30においては、リッドレスパッケージが採用されていてもよい。これにより、第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32と放熱部材40との間の熱抵抗を低減できる。第3方向D3における第1半導体チップ31と第1部分41との間の間隔は、例えば500μm以下であり、200μm以下であってもよく、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。
本実施の形態によれば、放熱部材40にスリット50を形成することにより、第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間で熱的な干渉が生じることを抑制できる。例えば、第1半導体チップ31の熱が放熱部材40を介して第2半導体チップ32に伝わることを抑制できる。このため、半導体チップ群30を効率的に冷却できる。
比較のため、放熱部材40にスリット50が形成されていない場合について考える。この場合、第2半導体チップ32に重なる伝熱面401の温度は、第1半導体チップ31に重なる伝熱面401の温度にほぼ等しい。例えば、伝熱面401の温度が80℃であると仮定する。この場合、第1半導体チップ31の温度は80℃+T1になり、第2半導体チップ32の温度は80℃+T2になる。T1は、第1半導体チップ31の消費電力に比例して大きくなる。T1は、例えば30℃である。T2は、第2半導体チップ32の消費電力に比例して大きくなる。T2は、例えば10℃である。
第1半導体チップ31の定格温度が125℃であり、第2半導体チップ32の定格温度が85℃であると仮定する。第1半導体チップ31の温度は定格温度よりも低いが、第2半導体チップ32の温度は定格温度よりも高い。このため、放熱部材40の冷却能力を高める必要がある。例えば、放熱部材40を大型化する必要がある。
これに対して、本実施の形態によれば、放熱部材40にスリット50が形成されている。このため、第1部分41から第2部分42への熱の伝導を抑制できる。これにより、例えば、第2半導体チップ32に重なる伝熱面401の温度を、第1半導体チップ31に重なる伝熱面401の温度よりも低くできる。例えば、第1半導体チップ31に重なる伝熱面401の温度が80℃である場合に、第2半導体チップ32に重なる伝熱面401の温度を60℃にできる。この場合、第1半導体チップ31の温度は80℃+T1になり、第2半導体チップ32の温度は60℃+T2になる。このように、本実施の形態によれば、放熱部材40にスリット50を形成することにより、第1半導体チップ31の冷却と第2半導体チップ32の冷却とを独立に制御できる。このため、半導体チップ群30を効率的に冷却できる。
上述した一実施形態を様々に変更できる。以下、必要に応じて図面を参照しながら、半導体装置10の変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した一実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の一実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いる。同一の構成要素に関する説明は省略され得る。また、上述した一実施形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略する場合もある。
(第1の変形例)
図7は、半導体チップ群30の一変形例を示す断面図である。図7に示すように、半導体チップ群30は、平面視において第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32に重なるリッド36を含んでいてもよい。リッド36は、モールド樹脂35を覆っている。
(第2の変形例)
図8は、半導体チップ群30の一変形例を示す断面図である。図8に示す半導体チップ群30において、図6に示す半導体チップ群30の構成要素又は図7に示す半導体チップ群30の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付す。同一の構成要素に関する説明は省略する。
図8に示すように、リッド36にはスリット361が形成されていてもよい。リッド36に形成されているスリットのことを、リッドスリットとも称する。リッドスリット361は、リッド36を貫通している。リッドスリット361は、平面視において第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間に位置していてもよい。リッドスリット361を形成することにより、第1半導体チップ31の熱がリッド36を介して第2半導体チップ32に伝わることを抑制できる。
リッドスリット361の幅S2は、第1半導体チップ31から第2半導体チップ32へのリッド36を介した熱の伝導が抑制されるように設定されている。リッドスリット361の幅S2は、例えば100μm以上であり、200μm以上であってもよく、500μm以上であってもよく、1000μm以上であってもよい。リッドスリット361の幅S2は、例えば20000μm以下であり、10000μm以下であってもよく、5000μm以下であってもよい。リッドスリット361の幅S2は、リッドスリット361が延びる方向に直交する方向におけるリッドスリット361の寸法である。リッドスリット361の幅S2は、図8に示すように、スリット50の幅S1よりも小さくてもよい。図示はしないが、リッドスリット361の幅S2は、スリット50の幅S1と同一であってもよく、スリット50の幅S1よりも大きくてもよい。
(第3の変形例)
図9は、半導体装置10を備えるシステム1の一例を示す断面図である。図9に示すように、半導体装置10は実装基板5に搭載されていてもよい。実装基板5は、基板6及び導電体7を含む。例えば、実装基板5は、第1半導体チップ31に電気的に接続されている導電体7と、第2半導体チップ32に電気的に接続されている導電体7と、を含む。
実装基板5は、実装基板5を介して第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間の熱的な干渉が生じることを抑制するよう構成されていてもよい。例えば、基板6は、小さい熱伝導率を有する絶縁性材料を含んでいてもよい。例えば、基板6は、ガラスを含んでいてもよい。基板6の絶縁性材料の熱伝導率は、例えば150W/m・K以下であり、100W/m・K以下であってもよく、30W/m・K以下であってもよく、10W/m・K以下であってもよく、3W/m・K以下であってもよく、2W/m・K以下であってもよい。基板6の絶縁性材料の熱伝導率は、例えば0.1W/m・K以上であり、0.3W/m・K以上であってもよく、1W/m・K以上であってもよい。
図9に示すように、システム1は、実装基板5が搭載されたマザーボード3と、筐体2とを含んでいてもよい。
(第4の変形例)
図10は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。符号P1は、平面視において第1部分41において隣り合う2つのフィン47の間隔(第1間隔とも称する)を表す。符号P2は、平面視において第2部分42において隣り合う2つのフィン47の間隔(第2間隔とも称する)を表す。第1間隔P1は、第2間隔P2よりも小さくてもよい。これにより、第2部分42の放熱面402の表面積に比べて第1部分41の放熱面402の表面積を大きくできる。
第2間隔P2に対する第1間隔P1の比率であるP1/P2は、例えば0.95以下であり、0.90以下であってもよく、0.80以下であってもよく、0.70以下であってもよい。P1/P2は、例えば0.10以上であり、0.20以上であってもよく、0.30以上であってもよい。
(第5の変形例)
図11は、半導体装置10の一変形例を示す断面図である。符号H11は、第1部分41に位置するフィン47の高さ(第1高さとも称する)を表す。符号H12は、第2部分42に位置するフィン47の高さ(第2高さとも称する)を表す。第1高さH11は、第2高さH12よりも大きくてもよい。これにより、第2部分42の放熱面402の表面積に比べて第1部分41の放熱面402の表面積を大きくできる。
第2高さH12に対する第1高さH11の比率であるH11/H12は、例えば1.1以上であり、1.2以上であってもよく、1.3以上であってもよく、1.5以上であってもよい。H11/H12は、例えば3.0以下であり、2.5以下であってもよく、2.0以下であってもよい。
(第6の変形例)
図12は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。スリット50は、平面視において第1半導体チップ31又は第2半導体チップ32のいずれかを囲んでいてもよい。図12に示す例において、スリット50は、平面視において第2半導体チップ32を囲んでいる。これにより、図4に示す形態に比べて、第3部分43の表面積を大きくできる。例えば、第3部分43の表面積を、第4部分44の表面積よりも大きくできる。これにより、第1半導体チップ31の熱が第3部分43から周りの流体へより効果的に伝導される。
(第7の変形例)
図13は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。放熱部材40は、平面視において第3部分43と第4部分44とを接続する接続部分45を含んでいてもよい。
上述の実施の形態のように放熱部材40が接続部分45を含まない場合、第1部分41を含む放熱部材40の部分は、第2部分42を含む放熱部材40の部分とは別個の独立した部材である。すなわち、放熱部材40は、独立した少なくとも2つの部材を含んでいる。一方、図13に示す変形例において、第1部分41及び第2部分42を含む放熱部材40は、1つの部材によって構成され得る。このため、放熱部材40を半導体チップ群30に取り付ける工程が簡易化され得る。また、第1部分41と第2部分42との間にはスリット50が形成されているので、第1部分41の熱が第2部分42に伝わることを抑制できる。
(第8の変形例)
図14は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。放熱部材40のスリット50は、第1スリット51に交差する方向において第2部分42の輪郭に沿って延びる第2スリット52を含んでいてもよい。第2スリット52は、例えば第1方向D1に延びている。第2スリット52は、第1スリット51に接続されていてもよい。第2スリット52を形成することにより、接続部分45を第1部分41から遠ざけることができる。このため、第1部分41の熱が第2部分42に伝わることを抑制できる。
(第9の変形例)
図15は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。半導体チップ群30は、複数の第2半導体チップ32を含んでいてもよい。複数の第2半導体チップ32は、第2方向D2において並んでいてもよい。この場合、第1スリット51は、第2方向D2に並ぶ複数の第2半導体チップ32に沿って延びていてもよい。
(第10の変形例)
図16は、半導体装置10の一変形例を示す平面図である。半導体チップ群30は、複数の第2半導体チップ32を含んでいてもよい。複数の第2半導体チップ32は、第2方向D2において並んでいてもよい。この場合、第2スリット52は、第2方向D2に並ぶ2つの第2半導体チップ32の間に位置していてもよい。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
次に、本開示の形態を実施例により更に具体的に説明するが、本開示の形態はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(比較例1)
図17に示す比較例1に係る半導体装置100の熱分布を、シミュレーションによって算出した。比較例1の放熱部材40は、平面視において第1半導体チップ31と第2半導体チップ32の間に位置するスリットを備えていない。
2つの条件に基づいてシミュレーションを実施した。第1の条件においては、インターポーザ20の絶縁体21としてガラス基板を用いた。第2の条件においては、インターポーザ20の絶縁体21としてシリコン基板を用いた。第1の条件及び第2の条件において共通する条件は下記の通りである。シミュレーションにおいては、放熱部材40の熱伝達率〔W/m・K〕を可変のパラメータとした。
・インターポーザ20の絶縁体21の厚み:400μm
・インターポーザ20の貫通電極221の直径:50μm
・インターポーザ20の貫通電極221の配列ピッチ:100μm
・インターポーザ20の導電層223の厚さ:5μm
・インターポーザ20の導電層223の熱伝導率:400W/m・K
・インターポーザ20の導電層223の熱伝達率:10W/m・K
・第1半導体チップ31の発熱量:300W
・第2半導体チップ32の発熱量:6.7W
・第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32の厚み:500μm
・第1半導体チップ31及び第2半導体チップ32の熱伝導率:148W/m・K
・第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間の間隔:1000μm
・放熱部材40のベース46の厚み:5mm
・放熱部材40のフィン47の幅:1mm
・放熱部材40のフィン47の高さ:30mm
・放熱部材40のフィン47の配列ピッチ:3.15mm
・放熱部材40の熱伝導率:237.5W/m・K
・周囲の流体の温度:22℃
第1の条件において、絶縁体21及び貫通電極221を含む構成の、第1方向D1及び第2方向D2における熱伝導率は2W/m・Kであり、第3方向D3における熱伝導率は79W/m・Kである。
第2の条件において、絶縁体21及び貫通電極221を含む構成の、第1方向D1及び第2方向D2における熱伝導率は111W/m・Kであり、第3方向D3における熱伝導率は195W/m・Kである。
シミュレーションに基づいて、第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度を算出した。放熱部材40の熱伝達率〔W/m・K〕を横軸として第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度をプロットしたグラフを図18に示す。
「サンプル1-1」は、第1の条件に基づいて第1半導体チップ31の温度を算出した結果を表す。
「サンプル2-1」は、第2の条件に基づいて第1半導体チップ31の温度を算出した結果を表す。
「サンプル1-2」は、第1の条件に基づいて第2半導体チップ32の温度を算出した結果を表す。
「サンプル2-2」は、第2の条件に基づいて第2半導体チップ32の温度を算出した結果を表す。
図18において、符号ΔT1は、第1の条件の場合の、第1半導体チップ31の温度と第2半導体チップ32の温度の差を表す。符号T2は、第2の条件の場合の、第1半導体チップ31の温度と第2半導体チップ32の温度の差を表す。比較例1においては、第1の温度差ΔT1が、第2の温度差ΔT2にほぼ等しい。このことは、絶縁体21を介した第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間での熱的な干渉が、第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度にほとんど影響を与えていないことを意味する。比較例1においては、放熱部材40を介した第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間での熱的な干渉が、第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度に大きな影響を与えていると考えられる。
(実施例1)
図4に示すスリット50を放熱部材40に形成したこと以外は、比較例1の場合と同様にして、半導体装置10の熱分布を、シミュレーションによって算出した。放熱部材40の熱伝達率〔W/m・K〕を横軸として第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度をプロットしたグラフを図19に示す。
図19に示すように、実施例1においては、第1の温度差ΔT1が、第2の温度差ΔT2よりも大きい。第1の条件においては、第2の条件に比べて、絶縁体21を介した第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間での熱的な干渉が抑制されていると言える。スリット50を放熱部材40に形成したことにより、放熱部材40を介した第1半導体チップ31と第2半導体チップ32との間での熱的な干渉が抑制されたため、第1の温度差ΔT1と、第2の温度差ΔT2の間に差が生じたと考えられる。
(実施例2)
図12に示すような第2半導体チップ32を囲むスリット50を放熱部材40に形成したこと以外は、比較例1の場合と同様にして、半導体装置10の熱分布を、シミュレーションによって算出した。放熱部材40の熱伝達率〔W/m・K〕を横軸として第1半導体チップ31の温度及び第2半導体チップ32の温度をプロットしたグラフを図20に示す。
実施例2においても、実施例1の場合と同様に、第1の温度差ΔT1が、第2の温度差ΔT2よりも大きい。図19と図20の比較から分かるように、実施例2における第1半導体チップ31の温度は、実施例1における第1半導体チップ31の温度よりも低い。一方、実施例2における第2半導体チップ32の温度は、実施例1における第2半導体チップ32の温度よりも高い。実施例2においては、第2半導体チップ32を囲むスリット50を放熱部材40に形成したことにより、第1半導体チップ31の冷却能力は増加したが、第2半導体チップ32の冷却能力は低下したと考えられる。
1 システム
2 筐体
3 マザーボード
5 実装基板
10 半導体装置
20 インターポーザ
21 絶縁体
211 第1面
212 第2面
22 導電体
221 貫通電極
222 パッド
223 導電層
25 半田
30 半導体チップ群
31 第1半導体チップ
32 第2半導体チップ
34 パッド
35 モールド樹脂
36 リッド
361 リッドスリット
40 放熱部材
401 伝熱面
402 放熱面
41 第1部分
42 第2部分
43 第3部分
44 第4部分
45 接続部分
46 ベース
47 フィン
50 スリット
51 第1スリット
52 第2スリット
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向

Claims (20)

  1. 半導体装置であって、
    絶縁体および導電体を含むインターポーザと、
    前記インターポーザ上に位置し、前記導電体に電気的に接続された第1半導体チップ及び第2半導体チップを含む半導体チップ群と、
    平面視において前記第1半導体チップに重なる第1部分と、平面視において前記第2半導体チップに重なる第2部分と、を含む放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は、前記半導体チップ群に対向する伝熱面と、前記伝熱面の法線方向において前記伝熱面から前記放熱部材の最小厚み以上離れ、前記伝熱面よりも大きい表面積を有する放熱面と、を含み、
    前記放熱部材には、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記放熱部材を貫通するスリットが形成されている、半導体装置。
  2. 前記放熱面の表面積が、前記伝熱面の表面積の2倍以上である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含む、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1部分の前記放熱面の表面積が、前記第2部分の前記放熱面の表面積よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含み、
    前記第1部分において隣り合う2つの前記フィンの間の間隔である第1間隔は、前記第2部分において隣り合う2つの前記フィンの間の間隔である第2間隔よりも小さい、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記放熱部材は、前記スリットが形成されたベースと、前記放熱面に位置し、前記ベースから突出する複数のフィンと、を含み、
    前記第1部分に位置する前記フィンの高さである第1高さは、前記第2部分に位置する前記フィンの間の高さである第2高さよりも大きい、請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記放熱部材は、平面視において前記第1部分に隣接する第3部分と、平面視において前記第2部分に隣接する第4部分と、を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第3部分の前記放熱面の表面積が、前記第4部分の前記放熱面の表面積よりも大きい、請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第3部分と前記第4部分とが接続されていない、請求項7又は8に記載の半導体装置。
  10. 前記スリットは、平面視において前記第1部分又は前記第2部分を囲んでいる、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記放熱部材は、平面視において前記第3部分と前記第4部分とを接続する接続部分を含む、請求項7又は8に記載の半導体装置。
  12. 前記スリットは、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置する第1スリットと、前記第1スリットに交差する方向において前記第2部分の輪郭に沿って延びる第2スリットと、を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記インターポーザの前記絶縁体の熱伝導率は、前記導電体の熱伝導率よりも小さい、請求項1~12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体チップ群は、前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップに接するモールド樹脂を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記半導体チップ群は、平面視において前記第1半導体チップ及び前記第2半導体チップに重なり、前記モールド樹脂を覆うリッドを含む、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記リッドには、平面視において前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記リッドを貫通するリッドスリットが形成されている、請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記第1半導体チップと前記第1部分との間の間隔が500μm以下である、請求項14に記載の半導体装置。
  18. 前記第1半導体チップの消費電力が、前記第2半導体チップの消費電力よりも大きい、請求項1~17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記第1半導体チップは、プロセッシングユニットであり、
    前記第2半導体チップは、メモリである、請求項18に記載の半導体装置。
  20. 請求項1~19のいずれか一項に記載の半導体装置が搭載された実装基板。
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