JP2023129155A - エレベータシステム - Google Patents

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直仁 小林
Naohito Kobayashi
知明 前原
Tomoaki Maehara
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Abstract

【課題】管理者から見た利便性を向上させながら、エレベータ装置の安全性を向上させ得るエレベータシステムを提案する。【解決手段】エレベータシステムにおいて、エレベータ装置から運行状態に関する所定の運行情報を収集する監視装置と、監視装置により収集されたエレベータ装置の運行情報に基づいて、エレベータ装置を管理する制御装置と、管理者側に設けられ、緊急速報を受信した場合に、緊急速報を受信したことを管理端末から通知された場合に、監視装置により収集された運行情報に基づいて認識されるエレベータ装置の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じてエレベータ装置の運転モードを通常時の第1の運転モードから緊急速報の内容に応じた第2の運転モードに切り替えるべきことを管理端末を介して管理者に提示するようにした。【選択図】図6

Description

本発明はエレベータシステムに関し、例えば、群管理された複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムに適用して好適なものである。
近年、地震、洪水、津波又は台風の接近などの災害発生時に、スマートフォンなどの携帯通信端末や専用の受信装置に向けて災害に関する緊急速報を一斉配信する地域情報一斉配信サービスが各通信事業者や地方公共団体などから提供されている。
特許文献1には、このような地域情報一斉配信サービスを利用して、緊急地震速報を受信した場合に、その緊急地震速報に含まれる震源地及び地震発生時刻の情報から現在地における地震のS波の到達時刻を予想し、予想結果に基づいて、エレベータ装置の地震時完成運転を制御することが開示されている。
また近年では、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染を防止するための外出自粛要請が発出された場合にも、地方公共団体や通信事業者などがその旨を該当地域に一斉配信するサービスを開始している。
特開2009-073571号公報
ところで、近年、ビルのオーナやビル管理会社の社員等がそのビルに設置されたエレベータ装置の管理者となって、自己のコンピュータ装置やスマートフォンを用いてそのエレベータ装置の乗りかご内の表示を自由に設定したり、そのエレベータ装置の機能等を自在に設定することができるサービスが提供されている。
なお、ここで設定可能な「エレベータ装置の機能等」としては、例えば洪水発生時における冠水退避運転の設定や、緊急地震速報を利用した管制運転の設定、特定階のサービス切り離し運転、及び、運転休止などがある。
しかしながら、かかる設定を行う管理者は、エレベータ装置の運行管理に不慣れであることが想定される。そして、そのような管理者が災害や外出自粛要請に関する緊急速報を受信したとしても、エレベータ装置にどのような設定をすれば良いか、またそもそも配信された緊急速報に基づいて何らかの設定を行う必要があるのか否かなどの判断を行うことは難しい。
例えば、洪水警報が発令された場合に、最上階からどの階層までのサービスを行えばビルの業務に大きな影響がでないかという判断や、そもそもエレベータ装置に冠水退避運転を設定すべきか否かという判断は、エレベータ装置の運用に不慣れな管理者には難しい。
従って、上述のようなサービスを提供可能なエレベータ装置の設定について、一斉配信された緊急速報(地域情報)の内容に応じた適切なアドバイスを管理者に提示し得るようにできれば、管理者から見たエレベータ装置の利便性を向上させながら、エレベータ装置の安全性の向上も図れるものと考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、管理者から見た利便性を向上させながら、エレベータ装置の安全性を向上させ得るエレベータシステムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベータシステムにおいて、エレベータ装置から運行状態に関する所定の運行情報を収集する監視装置と、前記監視装置により収集された前記エレベータ装置の前記運行情報に基づいて、前記エレベータ装置を管理する制御装置と、管理者側に設けられ、緊急速報を受信した場合に、当該緊急速報を受信したことを前記制御装置に通知する管理端末とを設け、前記制御装置が、前記緊急速報を受信したことを前記管理端末から通知された場合に、前記監視装置により収集された前記運行情報に基づいて認識される前記エレベータ装置の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて前記エレベータ装置の運転モードを通常時の第1の運転モードから前記緊急速報の内容に応じた第2の運転モードに切り替えるべきことを前記管理端末を介して前記管理者に提示するようにした。
本発明のエレベータシステムによれば、管理者に対して適切なタイミングで適切な提案を行うことができる。
本発明によれば、管理者から見た利便性を向上させながら、エレベータ装置の安全性を向上させ得るエレベータシステムを実現できる。
本実施の形態によるエレベータシステムの構成を示すブロック図である。 管理盤制御装置の構成例を示すブロック図である。 運行履歴管理テーブルの構成例を示す図表である。 待ち人数管理テーブルの構成例を示す図表である。 配車適正化処理の処理手順を示すフローチャートである。 換気時間延長運転処理の処理手順を示すフローチャートである。 換気時間延長提案画面の構成例を示す図である。 乗車率調整運転処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の乗車率調整運転問合せ画面の構成例を示す図である。 待ち時間調整運転処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の待ち時間調整運転問合せ画面の構成例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるエレベータシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるエレベータシステムを示す。このエレベータシステム1は、同一建物内に設置された通信装置2、管理端末3、管理盤4、複数の制御盤5及び複数のエレベータ装置6を備えて構成される。
通信装置2は、インターネットなどの有線通信回線や、携帯電話回線などの無線通信回線を通じて外部装置と通信可能な通信端末である。通信装置2は、図示しないインターネット等のネットワークを介して遠隔監視センタ7と接続されており、遠隔監視センタ7との通信時における通信プロトコルの制御を行う。
また管理端末3は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及び通信装置などの情報処理資源を備えたコンピュータ装置である。管理端末3は、エレベータシステム1を管理する管理者側に設けられ、当該管理者が本エレベータシステム1を管理するために利用される。
管理盤4は、管理盤制御装置8を備えて構成される。管理盤制御装置8は、複数のエレベータ装置6から構成されるエレベータ装置群11を群管理する機能を有する機能部である。管理盤制御装置8は、通常時、各エレベータ装置6の制御盤5から送信されるエレベータ装置6の運行情報に基づいて、配車を最適化するよう対応する制御盤5を介して各エレベータ装置6の運行を制御する。
なお、ここでの「配車の最適化」とは、各エレベータ装置6の乗車人数が定員以下で乗りかご内の合計重量(以下、これを乗りかご内総重量と呼ぶ)が許容重量を超えておらず、かつ各階層のエレベータホールにおけるエレベータ装置6の利用者の待ち時間が最小となるような配車状態を指す。
制御盤5は、エレベータ装置群11を構成する各エレベータ装置6にそれぞれ対応させて設けられる。この制御盤5は、監視装置9及び制御盤制御装置10を備えて構成される。
監視装置9は、対応するエレベータ装置6から必要な各種情報を収集し、収集した情報を制御盤制御装置10に出力する機能を有する機能部である。実際上、監視装置9は、例えば、対応するエレベータ装置6における現在の乗りかごの位置及び状態(上昇、下降又は停止など)、乗りかご内の総重量及び温度、各階層のエレベータホールにおける呼びボタンの操作状態、並びに、乗りかご内の操作盤における行先階ボタンの押圧状態などの情報を収集し、収集したこれらの情報をそのエレベータ装置6の運行情報として自制御盤5内の制御盤制御装置10に出力する。
制御盤制御装置10は、管理盤4から与えられる群管理のための運転制御指示に応じて対応するエレベータ装置6の運行を制御する機能を有する機能部である。制御盤制御装置10は、監視装置9から与えられた上述の運行情報を管理盤4に定期的に又は管理盤4からの要求に応じて送信する一方、かかる運行情報と、当該運行情報に基づき管理盤4から与えられた上述の運転制御指示とに従って、対応するエレベータ装置6の運行を制御する。
図2は、かかるエレベータシステム1における管理盤制御装置8の構成を示す。この図2に示すように、かかる管理盤制御装置8は、通信部20、制御部21及び記憶部22を備えて構成される。
通信部20は、管理端末3や各制御盤制御装置10との通信時におけるプロトコル制御を行う機能部であり、例えばNIC(Network Interface Card)などから構成される。また制御部21は、管理盤制御装置8全体の動作制御を司るプロセッサであり、例えばCPUやMPU(Micro Processing Unit)などから構成される。
さらに記憶部22は、揮発性記憶領域及び不揮発性記憶領域を有する半導体メモリなどから構成され、各種プログラムやデータを一時的及び長期的に保持するために利用される。後述の運行履歴管理テーブル24及び待ち人数管理テーブル25もこの記憶部22に格納されて保持される。記憶部22に格納されたプログラムを制御部21が実行することにより、後述のような管理盤制御装置8全体としての各種処理が実行される。
(2)緊急速報対策運転機能
(2-1)緊急速報対策運転機能の概要及び各種テーブルの構成
次に、本エレベータシステム1の管理盤制御装置8に実装された緊急速報対策運転機能について説明する。なお、以下の説明においては、感染症のまん延に起因して政府が発出した非常事態宣言や、まん延防止等重点措置などに応じて地方公共団体や通信事業者などが配信する新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染を防止するための外出自粛要請が発出された場合に遠隔監視センタ7から送信されるその旨の通知を「緊急速報」と呼ぶものとする。また以下の説明においては、かかる緊急速報を通信装置2を介して管理端末3が受信した場合、その旨が管理端末3から管理盤4に通知されるものとする。
かかる管理盤制御装置8に実装された緊急速報対策運転機能は、管理盤制御装置8が、緊急速報を受信した旨の通知が管理端末3から与えられた場合に、運転モードを通常時の運転モードから緊急速報受信時用の運転モード(以下、これを緊急速報対策運転モードと呼ぶ)に切り替え、後述する換気時間を延長したり、各エレベータ装置6の乗りかごへの乗車人数を制限したり、混雑している又は混雑が予想されるエレベータホールにおける利用者の待ち時間が最小となるよう各エレベータ装置6の配車を制御する機能である。
なお、緊急速報対策運転モードへの切り替えは、エレベータシステム1の所有者が所定の契約(以下、これを緊急速報対策運転契約と呼ぶ)をエレベータ装置6のメンテナンス会社と締結している場合にのみ行われる。
このような緊急速報対策運転機能を実現するための手段として、管理盤制御装置8の記憶部22には、図2に示すように、運行履歴管理テーブル24及び待ち人数管理テーブル25が格納されている。
運行履歴管理テーブル24は、管理盤制御装置8が各エレベータ装置6の制御盤5から定期的に収集した運行情報に基づいて生成されるテーブルである。なお各エレベータ装置6の運行情報の収集は、管理盤4が定期的に各制御盤5にアクセスすることにより取得する形式であっても、また各制御盤5がそれぞれ定期的に管理盤4に運行情報を送信する形式であってもよい。
この運行履歴管理テーブル24は、各エレベータ装置6の運行履歴を管理するために利用され、図3に示すように、運行情報に含まれる各種情報に対応させて、号機番号欄24A、運行時刻欄24B、出発階層欄24C、到着階層欄24D、乗車人数欄24E及びかご内温度欄24Fを含む複数の欄を備えて構成される。運行履歴管理テーブル24では、1つのレコード(行)が、いずれか1つのエレベータ装置6の乗りかごがいずれかの階層を出発してからいずれかの階層に到着するまでの1回の運行の運行履歴情報に対応する。
そして号機番号欄24Aには、その運行履歴情報に対応するエレベータ装置6の号機番号が格納される。また出発階層欄24Cには、対応するエレベータ装置6の乗りかごが出発した階層が格納され、到着階層欄24Dには、その乗りかごが到着した階層が格納される。
さらに運行時刻欄24Bには、かかる乗りかごが出発階層を出発した時刻が格納され、乗車人数欄24Eには、そのとき乗りかごに乗車していた利用者の人数が格納される。なお、乗車人数は、運行情報として制御盤制御装置10から与えられたかご内総重量に基づいて管理盤制御装置8により推定された人数である。またかご内温度欄24Fには、そのときその乗りかごに設置された温度計により計測されたその乗りかご内の温度(以下、これをかご内温度と呼ぶ)が格納される。
従って、図3の例の場合、例えば「1号機」は「1/11 13:05:30」に「1階」から「5階」に向けて運行し、そのときの乗客人数が「3人」であり、そのときのかご内温度が「20.2℃」であったことが示されている。
また待ち人数管理テーブル25は、過去に一定時刻ごとに計測した、各階層のエレベータホールで乗りかごの到着待ちをしていた利用者の人数(以下、これを待ち人数と呼ぶ)を保持するために利用されるテーブルであり、図4に示すように、時刻欄25Aと、各階層のエレベータホールにそれぞれ対応させて設けられた待ち人数欄25Bとを備えて構成される。待ち人数管理テーブル25では、1つのレコードがある時刻に計測された各階層のエレベータホールでの待ち人数に対応する。
そして時刻欄25Aには、対応する待ち人数の計測が行われた時刻が格納され、各待ち人数欄25Bには、それぞれ対応する階層のエレベータホールのその時刻における待ち人数が格納される。なお、各エレベータホールの待ち人数は、各階層のエレベータホールにそれぞれ設置された図示しないカメラからリアルタイムで送信される映像データに基づいて、管理盤制御装置8が画像処理により推測又は計測して待ち人数管理テーブル25に格納したものである。
(2-2)緊急速報対策運転機能に関する各種処理
次に、かかる緊急速報対策運転機能に関連して本エレベータシステム1において実行される各種処理の流れについて説明する。
(2-2-1)配車最適化処理
まず、エレベータシステム1が緊急速報を受信していない通常時に、各エレベータ装置6の群管理による配車の最適化を行うために本エレベータシステム1において実行される一連の処理(以下、これを配車最適化処理と呼ぶ)の流れについて説明する。
図5は、このような配車最適化処理の流れを示す。この配車最適化処理は、本エレベータシステム1が設置されて最初に各エレベータ装置6の制御盤5及び管理盤4の電源が投入されたタイミングや、メンテナンスのための計画停電後に再度電源が投入されたタイミングで開始される。
そして、まず、各エレベータ装置6の制御盤5の監視装置9及び制御盤制御装置10が立ち上げられ(S1)、この後、管理盤4が立ち上げられる(S2)。続いて、管理盤4の管理盤制御装置8が、各制御盤5から対応するエレベータ装置6の運行情報をそれぞれ収集する(S3)。
次いで、管理盤4の管理盤制御装置8が、収集した運行情報に基づいて各エレベータ装置6の運行履歴と、そのときの各階層のエレベータフロアにおける待ち人数とを学習し(S4)、学習結果に基づいて、エレベータ装置群11における配車の最適化を行う(S5)。さらに管理盤制御装置8は、一定時間待機し(S6)、この後、ステップS3~ステップS6の処理を繰り返す。
以上の配車適正化処理により、各エレベータ装置6の乗車人数が定員以下で乗りかご内総重量が許容重量を超えておらず、かつエレベータ装置6の利用者の待ち時間が最小となるようにエレベータ装置群11を構成する各エレベータ装置6の運行が制御される。
(2-2-2)換気時間延長運転処理
一方、図6は、管理端末3から緊急速報の受信が通知された管理盤4の管理盤制御装置8により実行される一連の処理(以下、これを換気時間延長運転処理と呼ぶ)の流れを示す。
本実施の形態においては、各エレベータ装置6の通常時の運転モードとして、利用者がいない待機中に、次の利用者のために乗りかごのドアを一定時間開放して乗りかご内の換気を行う換気運転モードが制御盤制御装置10に設定されている。以下においては、換気運転モード時におけるエレベータ装置6の運転状態を換気運転と呼ぶ。
そして管理盤制御装置8は、外出自粛要請の発出に伴って遠隔監視センタ7から緊急速報が通知された場合、各制御盤5から収集した運行情報に基づいて各エレベータ装置6の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて各エレベータ装置6の運転モードを、換気運転における乗りかごのドアの開放時間(以下、これを換気時間と呼ぶ)を延長した緊急速報対策運転モード(以下、これを換気時間延長運転モードと呼ぶ)に切り替えることを管理者に提案する。
実際上、管理盤制御装置8は、緊急速報を受信した旨の通知が管理端末3から与えられるとこの図6に示す換気時間延長運転処理を開始し、まず、エレベータシステム1の所有者が上述の緊急速報対策運転契約をエレベータ装置6のメンテナンス会社と締結しているか否かを判断する(S10)。
本実施の形態においては、かかる緊急速報対策運転契約が締結されている場合には、その情報を管理端末3が保持しているものとする。従って、管理盤制御装置8は、かかる緊急速報対策運転契約が締結されているか否かを管理端末3に問い合わせることによりステップS10の判断を行う。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると、各エレベータ装置6の換気運転に関する運転モードとして現在の換気運転モードを継続することを決定し(S11)、この後、この換気時間延長運転処理を終了する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS10の判断で肯定結果を得ると、運行履歴管理テーブル24に格納されている各運行履歴情報の分析を行い(S12)、直近の各エレベータ装置6の乗りかごへの乗車率及びそのときのかご内温度が平時と同等以上であるか否かを判断する(S13)。
管理盤制御装置8は、この判断で肯定結果を得ると、各エレベータ装置6の現在の運転モードが換気時間延長運転モードであるか否かを判断する(S14)。なお、換気時間延長運転モードにおけるエレベータ装置6の運転状態を換気時間延長運転と呼ぶものとする。
そして管理盤制御装置8は、この判断で肯定結果を得るとステップS12に戻り、この後、ステップS12以降の処理を実行する。従って、この場合に各エレベータ装置6は、引き続き通常の換気運転モードで運転される。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS14の判断で否定結果を得ると、図7に示すような換気時間延長提案画面30を管理端末3に表示させる(S15)。
この換気時間延長提案画面30は、換気運転における換気時間を延長すべきこと、及び、その延長時間を管理者に提案するための画面であり、メッセージ表示領域31、現換気時間表示領域32、感染症対策運転時換気時間表示領域33、チェックボックス34、「はい」ボタン35及び「いいえ」ボタン36を備えて構成される。
そしてメッセージ表示領域31には、外出自粛要請が発出されたため、各エレベータ装置6の運転を感染症対策運転(緊急速報対策運転)に切り替えるか否かを管理者に問い合わせるメッセージが表示される。
また現換気時間表示領域32には、通常の換気運転モード時における換気時間が表示され、感染症対策運転時換気時間表示領域33には、現在の換気時間と現在の運行状況とに基づく分析により管理盤制御装置8が算出した延長後の最適な換気時間が表示される。
なお、感染症対策運転時換気時間表示領域33に表示される換気対策運転実行時の延長された換気時間は、予め設定された時間であってもよい。また、感染症対策運転時換気時間表示領域33に表示された換気時間を管理者が所望する時間に変更できるようにしてもよい。
そして換気時間延長提案画面30において、「はい」ボタン35がクリックされると、そのとき感染症対策運転時換気時間表示領域33に表示されていた感染症対策運転実行時の換気時間を含むその旨の回答が管理端末3から管理盤4の管理盤制御装置8に送信される。また換気時間延長提案画面30において、「いいえ」ボタン36がクリックされると、その旨の回答が管理端末3から管理盤4の管理盤制御装置8に送信される。
なお換気時間延長提案画面30では、チェックボックス34をクリックすることによりチェックマークをチェックボックス34内に表示させることができ、このようにチェックボックス34内にチェックマークを表示させることによって、今後、この換気時間延長提案画面30を管理端末3に表示させないようにすることができる。
このとき、管理盤制御装置8は、かかる回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6の運転モードを換気時間延長運転モードに移行すべきか否かを判断する(S16)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると(換気時間延長提案画面30において管理者が「いいえ」ボタン36をクリックした場合)ステップS12に戻り、この後、ステップS12以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS16の判断で肯定結果を得ると(換気時間延長提案画面30において管理者が「はい」ボタン35をクリックした場合)、エレベータ装置6の運転モードを、ステップS15の提案に対する管理端末3からの回答に含まれていた時間にまで換気時間を延長した換気時間延長運転モードに移行すべき旨の運転制御指示を各制御盤5の制御盤制御装置10にそれぞれ与え(S17)、この後、ステップS12に戻る。
この結果、各エレベータ装置6の制御盤5の制御盤制御装置10は、この後、対応するエレベータ装置6の運転モードを、換気時間を換気時間延長提案画面30の感染症対策運転時換気時間表示領域33に表示されていた時間にまで延長した換気時間延長運転モードに切り替える。
一方、管理盤制御装置8は、ステップS13の判断で否定結果を得ると、現在の各エレベータ装置6の運転モードが換気時間延長運転モードであるか否かを判断する(S18)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得るとステップS12に戻り、この後、ステップS12以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS18の判断で肯定結果を得ると、換気時間延長運転モードを終了すべきことを管理者に提案するための図示しない換気時間延長終了提案画面を管理端末3に表示させる(S19)。かくして管理者は、この換気時間延長終了提案画面上での所定操作により、かかる換気時間延長運転モードを終了するか否かを指定することができる。そして、このとき管理者が換気時間延長終了提案画面上で行った操作に応じた回答が管理端末3から管理盤4に通知される。
このとき管理盤4の管理盤制御装置8は、この回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6が換気時間延長運転モードを終了すべきか否かを判断する(S20)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると(換気時間延長終了提案画面において管理者が換気時間延長運転モードの終了を指定しなかった場合)、ステップS12に戻り、この後、ステップS12以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS20の判断で肯定結果を得ると(換気時間延長終了提案画面において管理者が換気時間延長運転モードの終了を指定した場合)、各エレベータ装置6の運転モードを通常の換気運転モードに移行させるよう各制御盤5に運転制御指示を与える(S21)。この結果、各エレベータ装置6の制御盤5の制御盤制御装置10は、この後、対応するエレベータ装置6の運転モードを通常の換気運転モードに切り替える。そして管理盤制御装置8は、ステップS12に戻り、この後、ステップS12以降を上述と同様に繰り返す。
(2-2-3)乗車率調整運転処理
他方、図8は、管理端末3から緊急速報の受信が通知された管理盤4の管理盤制御装置8が、図6について上述した換気時間延長運転処理と並行して実行する一連の処理(以下、これを乗車率調整運転処理と呼ぶ)の流れを示す。
本実施の形態においては、各エレベータ装置6の通常時の運転モードとして、乗りかごの乗車人数を乗りかごの定員以下に抑制し、定員超過と推測されるかご内総重量が検出された場合には、降車を流し、かご内総重量が定員以下となるまで出発を抑制する乗車率通常運転モードが設定されている。以下においては、乗車率通常運転モード時におけるエレベータ装置6の運転状態を乗車率通常運転と呼ぶ。
そして管理盤制御装置8は、外出自粛要請が発出された場合、この図8に示す処理手順に従って、各制御盤5から収集した運行情報に基づいて各エレベータ装置6の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて各エレベータ装置6の運転モードを、通常時(乗車率通常運転時)に許容される最大乗車率(定員の100%)よりも低い乗車率に乗りかごの最大乗車率を抑制する緊急速報対策運転モード(以下、これを乗車率調整運転モードと呼ぶ)に切り替えることを管理者に提案する。
実際上、管理盤制御装置8は、緊急速報を受信した旨の通知が管理端末3から与えられるとこの図8に示す乗車率調整運転処理を開始し、まず、エレベータシステム1の所有者が上述の緊急速報対策運転契約をエレベータ装置6のメンテナンス会社と締結しているか否かを管理端末3に問い合わせることにより判断する(S30)。
そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると、各エレベータ装置6の乗車率に関する運転モードとして現在の乗車率通常運転モードを継続することを決定し(S31)、この乗車率調整運転処理を終了する。従って、この場合には、乗車率調整運転が行われず、引き続き乗車率通常運転モードで各エレベータ装置6が運転される。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS30の判断で肯定結果を得ると、運行履歴管理テーブル24(図3)に格納されている各運行履歴情報と、待ち人数管理テーブル25(図4)に格納されている各階層のエレベータホールでの待ち人数との分析を行い(S32)、直近の各エレベータ装置6の乗車率が平時の乗車率と同等以上であるか否かを判断する(S33)。
管理盤制御装置8は、この判断で肯定結果を得ると、各エレベータ装置6の現在の運転モードが乗車率調整運転モードであるか否かを判断する(S34)。なお、乗車率調整運転モード時におけるエレベータ装置6の運転状態を乗車率調整運転と呼ぶものとする。
そして管理盤制御装置8は、この判断で肯定結果を得るとステップS32に戻り、この後、ステップS32以降の処理を実行する。従って、この場合に各エレベータ装置6は、引き続き乗車率通常運転モードで運転される。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS34の判断で否定結果を得ると、図9に示すような乗車率調整提案画面40を管理端末3に表示させる(S35)。
この乗車率調整提案画面40は、乗りかごの最大乗車率を抑制すべきことを管理者に提案するための画面であり、メッセージ表示領域41、現最大乗車率表示領域42、感染症対策運転時最大乗車率表示領域43、チェックボックス44、「はい」ボタン45及び「いいえ」ボタン46を備えて構成される。
そしてメッセージ表示領域41には、外出自粛要請が発出されているにも関わらず、乗りかご内が混在しているため、各エレベータ装置6の運転を感染症対策運転(緊急速報対策運転)に切り替えるか否かを問い合わせるメッセージが表示される。
また現最大乗車率表示領域42には、乗車率通常運転モード時における乗りかごの最大乗車率及び人数が表示される。この場合、乗車率通常運転モード時における最大乗車率は、定員分の利用者が乗車したときの乗車率であり、「100%」である。また感染症対策運転時最大乗車率表示領域43には、現在の乗車率と現在の運行状況とに基づく分析により管理盤制御装置8が算出した最適な最大乗車率が表示される。この最大乗車率は、乗車率通常運転モード時の最大乗車率よりも低い値に算出される。
なお、感染症対策運転時最大乗車率表示領域43に表示される最大乗車率は、予め設定された値であってもよい。また、感染症対策運転時最大乗車率表示領域43に表示された最大乗車率を管理者が所望する値に変更できるようにしてもよい。
そして乗車率調整提案画面40において、「はい」ボタン45がクリックされると、そのとき感染症対策運転時最大乗車率表示領域43に表示されていた感染症対策運転実行時の最大乗車率を含むその旨の回答が管理端末3から管理盤4の管理盤制御装置8に送信される。また乗車率調整提案画面40において、「いいえ」ボタンがクリックされると、その旨の回答が管理端末3から管理盤4の管理盤制御装置8に送信される。
なお乗車率調整提案画面40では、チェックボックス44をクリックすることによりチェックマークをチェックボックス44内に表示させることができ、このようにチェックボックス44内にチェックマークを表示させることによって、今後、この乗車率調整提案画面40を管理端末3に表示させないようにすることができる。
このとき、管理盤制御装置8は、かかる回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6の運転モードを乗車率調整運転モードに移行すべきか否かを判断する(S36)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得るとステップS32に戻り、この後、ステップS32以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS36の判断で肯定結果を得ると、エレベータ装置6の運転モードを、ステップS35の提案に対する管理端末3からの回答に含まれていた乗車率に乗りかごの最大乗車率を抑制する乗車率調整運転モードに移行すべき旨の運転制御指示を各制御盤5の制御盤制御装置10にそれぞれ与え(S37)、この後、ステップS32に戻る。
この結果、各エレベータ装置6の制御盤5の制御盤制御装置10は、この後、対応するエレベータ装置6の運転モードを、最大乗車率を乗車率調整提案画面40の感染症対策運転時最大乗車率表示領域43に表示されていた乗車率にまで抑制する乗車率調整運転モードに切り替える。
かくして、各制御盤制御装置10は、この後、乗車率調整運転の一環として、乗りかご内の最大乗車率を抑制すべく、エレベータ装置6の利用状況に応じて3段階の注意喚起(アナウンス)を行う。また各制御盤制御装置10は、乗りかごに設置された重量計により計測されたかご内総重量が、管理盤制御装置8から通知された最大乗車率に応じたかご内総重量の近傍に設定した閾値を超過した場合に、予め設定された戸開き時間満了前でも戸閉動作を開始させる。
さらに各制御盤制御装置10は、乗りかごに設置された重量計により計測されたかご内総重量が、管理盤制御装置8から通知された最大乗車率に応じたかご内総重量を超過した場合には、ブザー音又は音声メッセージなどにより利用者の降車を促し、かご内総重量が管理盤制御装置8から通知された最大乗車率に応じたかご内総重量未満となるまで乗りかごの出発を抑制する。
一方、管理盤制御装置8は、ステップS33の判断で否定結果を得ると、現在の各エレベータ装置6の運転モードが乗車率調整運転モードであるか否かを判断する(S38)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得るとステップS32に戻り、この後、ステップS32以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS38の判断で肯定結果を得ると、乗車率調整運転モードを終了すべきことを管理者に提案するための図示しない乗車率調整終了提案画面を管理装置に表示させる(S39)。かくして管理者は、この乗車率調整終了提案画面上での所定操作により、かかる乗車率調整運転モードを終了するか否かを指定することができる。そして、このとき管理者が乗車率調整終了提案画面上で行った操作に応じた回答が管理端末3から管理盤4に通知される。
このとき管理盤4の管理盤制御装置8は、この回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6が乗車率調整運転モードを終了すべきか否かを判断する(S40)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると(乗車率調整終了提案画面において管理者が乗車率調整運転モードの終了を指示しなかった場合)、ステップS32に戻り、この後、ステップS32以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS40の判断で肯定結果を得ると(乗車率調整終了提案画面において管理者が乗車率調整運転モードの終了を指示した場合)、各エレベータ装置6の運転モードを乗車率通常運転モードに移行させるよう各制御盤5に運転制御指示を与える(S41)。この結果、各エレベータ装置6の制御盤5の制御盤制御装置10は、この後、対応するエレベータ装置6の運転モードを乗車率通常運転モードに切り替える。そして管理盤制御装置8は、ステップS32に戻り、この後、ステップS32以降を上述と同様に繰り返す。
(2-2-4)待ち時間調整運転処理
図10は、管理端末3から緊急速報の受信が通知された管理盤4の管理盤制御装置8により、図6について上述した換気時間延長運転処理や、図8について上述した乗車率調整運転処理と並行して実行される一連の処理(以下、これを待ち時間調整運転処理と呼ぶ)の流れを示す。
本実施の形態においては、各エレベータ装置6の通常時の運転モードとして、各階層のエレベータホールにおける待ち時間が最小となるように各エレベータ装置6を群管理する待ち時間最小化運転モードが管理盤制御装置8に設定されている。以下においては、待ち時間最小化運転モードにおけるエレベータ装置6の運転状態を待ち時間最小化運転と呼ぶ。
そして管理盤制御装置8は、外出自粛要請が発出された場合、各制御盤5から収集した運行情報に基づいて各エレベータ装置6の現在の運行状態を判定し、混雑したエレベータホールにおける待ち時間を適切な待ち時間に調整する緊急速報対策運転モード(以下、これを待ち時間調整運転モードと呼ぶ)に各エレベータ装置6の運転モードを切り替えることを管理者に提案する。
実際上、管理盤制御装置8は、緊急速報を受信した旨の通知が管理端末3から与えられるとこの図10に示す待ち時間調整運転処理を開始し、まず、エレベータシステム1の所有者が上述の緊急速報対策運転契約をエレベータ装置6のメンテナンス会社と締結しているか否かを管理端末3に問い合わせることにより判断する(S50)。
そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると、各エレベータ装置6の待ち時間に関する運転モードとして現在の待ち時間最小化運転モードを継続することを決定し(S51)、この待ち時間調整運転処理を終了する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS50の判断で肯定結果を得ると、待ち人数管理テーブル25に格納されている各階層のエレベータホールにおける待ち人数の分析を行い(S52)、直近の各エレベータホールにおける利用者の待ち時間が平時の待ち時間と同等以上であるか否かを判断する(S53)。
制御盤制御装置7は、この判断で肯定結果を得ると、各エレベータ装置6の現在の運転モードが待ち時間調整運転モードであるか否かを判断する(S54)。なお、以下においては、待ち時間調整運転モード時におけるエレベータ装置6の運転状態を待ち時間調整運転と呼ぶものとする。
そして管理盤制御装置8は、この判断で肯定結果を得るとステップS52に戻り、この後、ステップS52以降の処理を実行する。従って、この場合に各エレベータ装置6は、引き続き待ち時間最小化運転モードで運転される。
これに対して管理盤制御装置8は、ステップS54の判断で否定結果を得ると、図11に示すような待ち時間調整提案画面50を管理装置に表示させる(S55)。
この待ち時間調整提案画面50は、混雑したエレベータホールにおける利用者の待ち時間をなるべく短くするための待ち時間調整運転を行うべきことを管理者に提案するための画面であり、メッセージ表示領域51、現平均待ち時間表示領域52、感染症対策運転時予想待ち時間表示領域53、チェックボックス54、「はい」ボタン55及び「いいえ」ボタン56を備えて構成される。
そしてメッセージ表示領域51には、外出自粛要請が発出されているにも関わらず、エレベータホールにおける待ち時間が長時間化しているため、各エレベータ装置6の運転を感染症対策運転(緊急速報対策運転)に切り替えるか否かを問い合わせるメッセージが表示される。
また現平均待ち時間表示領域52には、待ち時間通常運転モード時における利用者の平均的な待ち時間が表示され、感染症対策運転時予想待ち時間表示領域53には、現在の乗車率と現在の運行状況とに基づく分析により管理盤制御装置8が予想した待ち時間調整運転実施後の利用者の待ち時間の予想値が表示される。
そして待ち時間調整提案画面50において、「はい」ボタン55がクリックされると、その旨の回答が管理端末3から管理盤4の管理盤制御装置8に送信される。また待ち時間調整提案画面50において、「いいえ」ボタン56がクリックされると、その旨の回答が管理端末3から管理盤制御装置8に送信される。
なお待ち時間調整提案画面50では、チェックボックス54をクリックすることによりチェックマークをチェックボックス54内に表示させることができ、このようにチェックボックス54内にチェックマークを表示させることによって、今後、この待ち時間調整提案画面50を管理端末3に表示させないようにすることができる。
このとき、管理盤4の管理盤制御装置8は、かかる回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6の運転モードを待ち時間調整運転モードに移行すべきか否かを判断する(S56)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると(待ち時間調整提案画面50において管理者が「いいえ」ボタン56をクリックした場合)ステップS52に戻り、この後、ステップS52以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS56の判断で肯定結果を得ると(待ち時間調整提案画面50において管理者が「はい」ボタン55をクリックした場合)、各エレベータ装置6の運転モードを待ち時間調整運転モードに移行し(S57)、この後、混雑したエレベータホールにおける利用者の待ち時間を平常時よりも短くするするよう各エレベータ装置6の配車を調整する。
例えば、管理盤制御装置8は、各エレベータ装置6から与えられた運行情報に基づいて、ある階層から出発したエレベータ装置6の乗りかご内の密集状態を検知した場合(予め定められた人数よりも多い人数と推定されるかご内総重量が計測された場合)、そのエレベータ装置6の出発階のエレベータホール以降の各階層のエレベータホールに待ち状態の利用者が多く発生する可能性が高いため、かかる出発階のエレベータホール以降の各階層のエレベータホールに予め別のエレベータ装置6の乗りかごを向かわせるようにして、これらエレベータホールにおける利用者の密集を抑制する。
また管理盤制御装置8は、上述のようにある階層から出発したエレベータ装置6の乗りかご内の密集状態を検知する頻度が高い場合には、その階層のエレベータホールで待ち状態にある利用者が増加していると推定し、その階層への配車数を増加させる。
一方、管理盤制御装置8は、ステップS53の判断で否定結果を得ると、現在の各エレベータ装置6の運転モードが待ち時間調整運転モードであるか否かを判断する(S58)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得るとステップS52に戻り、この後、ステップS52以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS58の判断で肯定結果を得ると、待ち時間調整運転モードを終了すべきことを管理者に提案するための図示しない待ち時間調整終了提案画面を管理端末3に表示させる。かくして管理者は、この待ち時間調整終了提案画面上での所定操作により、かかる待ち時間調整運転モードを終了するか否かを指定することができる(S59)。そして、このとき管理者が待ち時間調整終了提案画面上で行った操作に応じた回答が管理端末3から管理盤4に通知される。
このとき管理盤4の管理盤制御装置8は、かかる回答が管理端末3から送信されてくるのを待ち受けており、かかる回答を受信すると、その内容に基づいて、各エレベータ装置6が待ち時間調整運転モードを終了すべきか否かを判断する(S60)。そして管理盤制御装置8は、この判断で否定結果を得ると(待ち時間調整終了提案画面において管理者が待ち時間調整運転モードの終了を指定しなかった場合)ステップS52に戻り、この後、ステップS52以降の処理を実行する。
これに対して、管理盤制御装置8は、ステップS60の判断で肯定結果を得ると(待ち時間調整終了提案画面において管理者が待ち時間調整運転モードの終了を指定した場合)、各エレベータ装置6の運転モードを待ち時間最小化運転モードに移行するよう各制御盤5に運転制御指示を与える(S61)。この結果、各エレベータ装置6の制御盤5の制御盤制御装置10は、この後、対応するエレベータ装置6の運転モードを、待ち時間最小化運転モードに切り替える。
次いで、管理盤制御装置8は、ステップS52に戻り、この後、ステップS52以降を上述と同様に繰り返す。
(3)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態のエレベータシステム1では、管理盤4の管理盤制御装置8が、外出自粛要請の発出に伴い緊急速報が遠隔監視センタ7から送信されてきたことを管理端末3から通知された場合に、収集した運行情報に基づき認識される各エレベータ装置6の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて各エレベータ装置6の運転モードを通常時の運転モードから感染症のまん延防止対策のための緊急速報対策運転モードに切り替えるべきことを管理端末3を介して管理者に提案する。
従って、本エレベータシステム1によれば、適切なタイミングで適切な提案を管理者に対して行うことができるため、管理者がエレベータ装置6の運行管理に不慣れな場合であっても、管理者がかかる提案に従うことで安全性高くエレベータ装置6を運行させることができる。よって、本エレベータシステム1によれば、管理者から見た利便性を向上させながら、エレベータ装置6の安全性をも向上させることができる。
(4)他の緊急速報への適用
本発明は、遠隔監視センタ7から各エレベータシステム1に通知される「緊急速報」の内容が、地震、洪水又は津波などの災害発生時に地方公共団体や通信事業者から該当地域に一斉配信される警報(地震警報、洪水警報又は津波警報)や、これら警報の解除の情報である場合にも適用することができる。
一例として、洪水警報が発令された場合に、ユーザが、どのように冠水退避運転を設定するのが良いのか判断に困る場合がある。例えば最上階を基準階として乗りかごの昇降範囲を制限するとしてもどの階までのサービスを行えばビルの業務に大きい影響を与えないのかという情報が必要となる。また、そもそも洪水警報が発令された場合に、冠水退避運転が必要な場所にビルが建設されているのかどうかの判断も難しい。そこで、このような場合に、冠水退避運転を実行すべきか否かのアドバイスや、最上階を基準階として乗りかごの昇降範囲を制限する冠水退避運転を実行する際の乗りかごの昇降範囲をユーザに提案することができる。
また地震速報が配信された場合、通常、緊急地震速報管制運転により各エレベータ装置6の乗りかごは最寄り階で緊急停止しているが、このような場合にいつまでエレベータ装置6を停止させておけば良いのかユーザが分からないという問題がある。ビルの利用者からはエレベータ装置6を利用したいという要求が出ていることもあり、できるだけ早急に運転を再開させたいという状況である。この場合、エレベータ装置6の損傷状態により稼動できるエレベータ装置6と、稼動できないエレベータ装置6とが混在している場合があるため、このような場合にどのエレベータ装置6の稼働を再開してもよいかをユーザに提案する。
またエレベータシステム1の構成によっては、上層階で運転するエレベータ装置6と、下層階で運転するエレベータ装置6とを分けた運用を行っていることもあり、どちらのエレベータ装置6に損傷があったとしても損傷のないエレベータ装置6を全階で運用することによる縮退運転を提案することもできる。
この他、台風接近の緊急速報が遠隔監視センタ7から与えられた場合に、ビルの使われ方をもとに運用を変更して混乱を避けるためのアドバイスをユーザに提案することもできる。例えば、何台かのエレベータ装置6を会議の開催されているフロアと、鉄道直通のフロアとの直行運転を提案することで、会議参加者をスムーズに鉄道の乗場に誘導することが可能となる。
なお、以上の提案は、すべて管理盤4の管理盤制御装置8により実行される。実際上、管理盤制御装置8は、例えば洪水警報が発令され、これに応じた緊急速報が遠隔監視センタ7から管理端末3を介して通知された場合、その緊急速報の内容に応じて、エレベータ装置5の運転モードを冠水退避運転の運転モードに切り替えるか否かを問い合わせる画面を管理端末3に表示させる。この際、管理盤制御装置8は、最上階を基準階として乗りかごの昇降範囲も管理者に提案する。なお、この乗りかごの昇降範囲は予め設定されていてもよい。
また管理盤制御装置8は、地震警報や洪水警報が解除され、これに応じた緊急速報が遠隔監視センタ7から管理端末3を介して通知された場合、その緊急速報の内容と、監視装置9から通知された対応するエレベータ装置6の各種情報に基づき認識される当該エレベータ装置6の状態とに基づいて、必要に応じて現在のエレベータ装置6の運転モードを冠水退避運転モードや緊急地震速報利用管制運転モードから通常の運転モードに戻すか否かを問い合わせたり、上述の縮退運転への運転モードを切り替えを管理者に提案する。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、エレベータ装置6が複数設置されている場合について述べたが本発明はこれに限らず、換気時間延長運転処理や、乗車率調整運転処理については、1台のエレベータ装置6のみを有するエレベータシステムに適用することができる。
また上述の実施の形態においては、管理盤4が換気時間延長運転処理、乗車率調整運転処理及び待ち時間調整処理の3つの処理を同時に実行することで乗りかご内及びエレベータホール内の混雑を防止するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら3つの処理のうちの少なくとも1つの処理のみを管理盤4が実行するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、エレベータ装置6を複数台備えるエレベータシステム1に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、エレベータ装置6が1台のエレベータシステムにも本発明を適用することができる。この場合、管理盤4の管理盤制御装置8の機能を制御盤5の制御盤制御装置10に搭載するようにすればよく、さらに管理盤4の管理盤制御装置8の機能を有する制御装置を制御盤制御装置10とは別に制御盤5に設けるようにしてもよい。
本発明は1又は複数のエレベータ装置を有するエレベータシステムに広く適用することができる。
1……エレベータシステム、3……管理端末、4……管理盤、5……制御盤、6……エレベータ装置、7……管理盤制御装置、9……監視装置、10……制御盤制御装置、22……制御部、24……運行履歴管理テーブル、25……待ち人数管理テーブル、30……換気時間延長提案画面、40……乗車率調整提案画面、50……待ち時間調整提案画面。

Claims (7)

  1. エレベータシステムにおいて、
    エレベータ装置から運行状態に関する所定の運行情報を収集する監視装置と、
    前記監視装置により収集された前記エレベータ装置の前記運行情報に基づいて、前記エレベータ装置を管理する制御装置と、
    管理者側に設けられ、緊急速報を受信した場合に、当該緊急速報を受信したことを前記制御装置に通知する管理端末と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記緊急速報を受信したことを前記管理端末から通知された場合に、前記監視装置により収集された前記運行情報に基づいて認識される前記エレベータ装置の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて前記エレベータ装置の運転モードを通常時の第1の運転モードから前記緊急速報の内容に応じた第2の運転モードに切り替えるべきことを前記管理端末を介して前記管理者に提示する
    ことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記緊急速報は、
    感染症のまん延防止のための外出自粛要請であり、
    前記第1の運転モードは、
    利用者がいない待機中に、次の利用者のために乗りかごのドアを一定時間開放して乗りかご内の換気を行う運転モードであり、
    前記第2の運転モードは、
    前記第1の運転モードにおける前記ドアの開放時間を延長する運転モードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記緊急速報は、
    感染症のまん延防止のための外出自粛要請であり、
    前記第2の運転モードは、
    前記乗りかごの最大乗車率を、前記第1の運転モード時に許容される第1の最大乗車率よりも低い第2の乗車率に抑制する運転モードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記緊急速報は、
    感染症のまん延防止のための外出自粛要請であり、
    前記第2の運転モードは、
    各エレベータホールにおける利用者の待ち時間を適切な待ち時間に調整する運転モードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  5. 前記制御装置は、
    前記エレベータ装置の運転モードが前記第2の運転モードに切り替えられている場合に、前記監視装置により収集された前記運行情報に基づいて認識される前記エレベータ装置の現在の運行状態を判定し、判定結果に基づき必要に応じて、前記エレベータの運転モードを前記第2の運転モードから前記第1の運転モードに切り替えることを、前記管理端末を介して前記管理者に提案する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  6. 前記緊急速報は、洪水警報であり、
    前記制御装置は、
    前記エレベータ装置の運転モードを洪水発生時の特定の運転モードに切り替えるか否かを前記管理端末を介して前記管理者に問い合わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  7. 前記緊急速報は、地震警報又は洪水警報の解除の通知であり、
    前記制御装置は、
    当該緊急速報の内容と、前記監視装置から通知された前記エレベータ装置の状態とに基づいて、現在のエレベータ装置の運転モードを地震又は洪水発生時の特定の運転モードから通常の運転モードに戻すか否かを前記管理端末を介して前記管理者に問い合わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
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