JP2023127156A - 配達手配システム、配達手配方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対してより利便性の高いサービスを提供することができる配達手配システム、配達手配方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文の内容に基づいて、利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼部と、を備え、注文受付部は、前記飲食物に関する情報と、利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付け、配達依頼部は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼する、配達手配システム。【選択図】図1
Description
本発明は、配達手配システム、配達手配方法、およびプログラムに関する。
従来、車両に配達された飲食物の車室内での飲食をより快適にするために、車両への飲食物の配達を依頼した利用者に対して、当該飲食物の販売店が取り扱う物品のほか、当該販売店から配達先車両までの配達経路の途中に存在する他の販売店が取り扱う物品をオプション品として利用者に提案するシステムがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、駅や充電ステーションの駐車スペースなどの指定された場所に駐車している車両を配達先として飲食物を配達するものであり、移動中の利用者に対して飲食物を提供することを想定したものではなかった。このため、従来技術では、車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対して必ずしも利便性の高いサービスを提供できない可能性があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対してより利便性の高いサービスを提供することができる配達手配システム、配達手配方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る配達手配システム、配達手配方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る配達手配システムは、利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼部と、を備え、前記注文受付部は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付け、前記配達依頼部は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼するものである。
(1):この発明の一態様に係る配達手配システムは、利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付部と、前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼部と、を備え、前記注文受付部は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付け、前記配達依頼部は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼するものである。
(2):上記(1)の態様において、前記注文情報は、前記担当店舗を特定する情報を含み、前記配達依頼部は、前記注文情報に基づいて前記担当店舗を認識する。
(3):上記(1)の態様において、前記配達依頼部は、前記注文情報に基づいて前記担当店舗を決定する。
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記配達依頼部は、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報に基づいて前記受け渡し場所を決定する。
(5):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記配達依頼情報に基づいて前記飲食物の配達を担当させる担当配達員を決定し、決定した前記担当配達員に対して前記飲食物の配達を指示する配達指示部をさらに備える。
(6):上記(1)から(5)のいずれかの態様において、前記注文情報を送信する利用者端末装置をさらに備え、前記利用者端末装置は、前記利用者端末装置の位置を示す端末位置情報を取得する端末位置情報取得部と、遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信する端末通信部と、前記注文情報または前記端末位置情報を、前記端末通信部を介して送信する端末位置情報送信部と、を備える。
(7):上記(6)の態様において、前記端末位置情報取得部は、前記端末通信部が、前記利用者端末装置を搭載する車両であって自車両の位置を示す車両位置情報を取得可能な前記車両と通信可能である場合、前記車両位置情報を前記端末位置情報として前記車両から取得する。
(8):上記(1)から(7)のいずれかの態様において、前記注文情報を送信する車両をさらに備え、前記車両は、前記車両の位置を示す車両位置情報を取得する車両位置情報取得部と、遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信する車両通信部と、前記注文情報または前記車両位置情報を、前記車両通信部を介して送信する車両位置情報送信部と、を備える。
(9):上記(1)から(8)のいずれかの態様において、前記注文受付部は、前記利用者が注文した前記飲食物について、前記担当店舗が推奨する飲食場所を前記利用者に提案する。
(10):この発明の一態様に係る配達手配方法は、1以上のコンピュータが、利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、を実行し、前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付けることを含み、前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む。
(11):この発明の一態様に係るプログラムは、1以上のコンピュータに、利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、を実行させるものであって、前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付けることを含み、前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む。
(1)から(11)の態様によれば、利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、を実行し、前記注文受付処理では、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付け、前記配達依頼処理では、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼する、ことにより、車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対してより利便性の高いサービスを提供することができる。
以下、図面を参照し、本発明の配達手配システム、配達手配方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
図1は、実施形態における配達手配システム1のシステム構成の概略を示す図である。配達手配システム1は、注文受付サーバ100と、配達管理サーバ200と、店舗端末装置300と、配達員端末装置400とを備える。注文受付サーバ100は、利用者端末装置500から飲食物の注文を受け付ける。注文受付サーバ100、店舗端末装置300、配達員端末装置400および利用者端末装置500は、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。例えば、注文受付サーバ100および店舗端末装置300は有線でネットワークNWに接続し、利用者端末装置500は無線でネットワークNWに接続する。例えば、店舗端末装置300は、加盟店の各店舗に据え置かれたPCやPOS等の端末であり、配達員端末装置400および利用者端末装置500は配達手配システム1の利用者が所持する可搬型の携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレットなど)である。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)を含んでもよいし、WAN(Wide Area Network)を含んでもよいし、インターネットを含んでもよいし、移動体通信網やセルラー網などを含んでもよい。配達員端末装置400は、飲食物の配達業者が複数の配達員D1~Dn(n≧2)のそれぞれに携帯させている携帯端末である。紙面の都合上図示していないが、図1において各配達員D1~Dnはそれぞれ配達員端末装置400を所持しているものとする。
具体的には、利用者は利用者端末装置500を操作することにより、加盟店が提供可能な飲食物のメニューから注文する飲食物を選択し、選択した飲食物の配達を注文受付サーバ100に依頼する。注文受付サーバ100は、利用者端末装置500から飲食物の注文(配達依頼)を受け付ける。注文受付サーバ100は、受け付けた注文の内容をもとに、加盟店の店舗群の中から、注文を受けた飲食物の提供を担当させる店舗(以下「担当店舗」という。)を決定する。注文受付サーバ100は、決定した担当店舗に注文内容を通知するとともに、注文を受けた飲食物の配達を配達業者に依頼する。具体的には、注文受付サーバ100は、担当店舗の店舗端末装置300Aに注文通知を送信し、注文を受けた飲食物の配達依頼を配達管理サーバ200に通知する。
担当店舗の従業員は、店舗端末装置300Aに受信された注文通知を確認して注文の内容(注文された飲食物の種類、配達先、受け渡しの時刻等)を認識し、指定された配達先および時刻での受け渡しができるような段取りで飲食物を準備するとともに、配達業者から派遣されて担当店舗に来た配達員に準備した飲食物を引き渡す。一方、配達業者は、配達管理サーバ200により飲食物の配達依頼を受けつける。配達管理サーバ200は、配達業者による配達サービスの提供を支援する配達管理システムの一例であり、配達依頼の受信や、配達方法の決定、各配達員に対する配達指示などを行うものである。
配達管理サーバ200は、注文受付サーバ100から配達依頼の通知を受信すると、依頼された飲食物の配達を担当させる配達員(以下「担当配達員」という。)MAを決定し、決定した担当配達員DAの配達員端末装置400Aに当該飲食物の配達指示を通知する。例えば、配達指示には、注文された飲食物に関する情報や、当該飲食物を注文した利用者に関する情報、担当店舗での飲食物の受け取り時刻、配達先、利用者への受け渡し時刻などの情報が含まれる。担当配達員DAは、配達員端末装置400Aに通知された配達指示により配達の内容を認識すると、担当店舗を訪れて飲食物を受け取った後、配達先に向かう。そして、担当配達員DAが指定時刻において配達先で飲食物を利用者に受け渡すことにより当該飲食物の配達が完了する。
実施形態の配達手配システム1において、利用者は、自身の移動に関する情報(以下「移動情報」という。)を注文受付サーバ100に提供することにより、自身の移動に応じた場所を飲食物の受け取り場所として指定することができる。例えば図1の例は、利用者端末装置500を所持する利用者が、地点Aにおいて飲食物の注文を行った後に移動し、注文した飲食物を移動経路上の地点Bにおいて受け取った場合を模式的に表したものである。なお、実施形態の配達手配システム1は、利用者が移動情報を注文受付サーバ100に提供しない場合、利用者の移動によらない場所を受け渡し場所として飲食物を配達するものであってよい。すなわち、実施形態の配達手配システム1は、注文された飲食物を、指定された時刻または場所(例えば自宅など)に配達する、いわゆる通常の配達にも対応できるものであってよい。
図2は、実施形態における注文受付サーバ100の機能構成の一例を示す図である。注文受付サーバ100は、例えば、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
通信部110は、注文受付サーバ100をネットワークNWに接続する通信インターフェースである。通信部110は、ネットワークNWを介して店舗端末装置300および利用者端末装置500と通信する。例えば、通信部110は、イーサネット(登録商標)やLAN等のNIC(Network Interface Card)である。
記憶部120は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部120は、例えば店舗情報121と、注文管理情報122とを記憶する。店舗情報121は、配達手配システム1の加盟店が有する店舗の管理情報である。注文管理情報122は、配達手配システム1の利用者から受け付けた飲食物の注文(配達を含む)の管理情報である。
図3は、店舗情報121の一例を示す図である。図3に示されるように、店舗情報121は、例えば、加盟店ID、店舗ID、店舗住所、提供可能メニュー、おススメスポットなどの情報が対応づけられた情報である。提供可能メニューは、当該店舗が提供可能な飲食物のメニューを示す情報である。おススメスポットは、当該店舗が提供する飲食物を店舗外で飲食する利用者に対して提案するおススメの飲食場所である。おススメスポットは、飲食物の飲食が許可された場所であればどのような場所であってもよい。おススメスポットは、想定する利用者の移動手段に応じて複数設定されてもよい。
図4は、注文管理情報122の一例を示す図である。図4に示されるように、注文管理情報122は、例えば、注文ID、利用者ID、注文内容、目的地、移動手段、時刻、現在地などの情報が対応づけられた情報である。注文IDは、注文受付サーバ100により受け付けられた注文の識別情報である。利用者IDは、対応する注文IDに係る注文(以下「対応注文」という。)を行った利用者の識別情報である。利用者IDは、対応注文を行った利用者の個人情報や属性情報等と適宜対応づけられているものである。注文内容は、対応注文の内容を表す。注文内容には、例えば、注文された飲食物の識別情報や個数などの情報が含まれる。目的地は、対応注文を行った利用者が移動中である、または移動を予定している場合において、その移動の目的地となる場所を表す。目的地は、場所の名称や住所などによって表されてもよいし、緯度および経度などの位置情報によって表されてもよい。移動手段は、対応注文を行った利用者が目的地に向けて移動する際の移動手段を表す。現在地は、対応注文を行った利用者の各時刻における位置を示す。現在地および時刻は、例えば、利用者端末装置500から随時提供される位置情報を時系列に記録することによって注文管理情報122に蓄積される。なお、目的地や移動手段によって利用者が移動しないと認識された場合、利用者について現在地の記録は省略されてよい。
図2に戻り、続いて注文受付サーバ100の制御部130について説明する。制御部130は、注文受付サーバ100の各部を制御することにより、利用者端末装置500から飲食物の注文の受け付けるとともに、注文された飲食物の配達を担当店舗に指示する機能を実現するものである。制御部130は、例えば、注文受付部131と、配達依頼部132とを備える。
注文受付部131は、利用者端末装置500から利用者による飲食物の注文を受け付ける。例えば、注文受付部131は、加盟店が提供可能な飲食物のメニュー(以下「提供可能メニュー」という。)の情報を利用者端末装置500に送信するとともに、利用者により提供可能メニューの中から選択された飲食物の注文情報を利用者端末装置500から受信する。利用者端末装置500に対する注文操作の入力の際、利用者は、自身の利用者IDや、注文の内容、目的地、目的地までの移動方法(移動経路や移動タイミングなど)等の情報を入力し、利用者端末装置500がこれらの入力情報を注文情報として注文受付サーバ100に送信する。注文受付部131は、利用者端末装置500から受信された注文情報を注文管理情報122に記録することにより利用者による飲食物の注文を受け付ける。注文受付部131は、利用者による飲食物の注文を受け付けると、その旨を、配達依頼部132によって決定された受け渡し場所の情報とともに利用者端末装置500に通知する(注文受付通知)。
なお、利用者端末装置500がナビゲーション機能を有する場合、利用者の移動に関する情報(目的地や目的地までの移動方法など)は、ナビゲーション機能から取得されてもよい。また、利用者の移動手段が車両であり、当該車両がナビゲーション機能を有する車載機を備えている場合、利用者の移動に関する情報は通信によって車載機から利用者端末装置500に提供されてもよい。
配達依頼部132は、注文受付部131が受け付けた飲食物の注文について、注文された飲食物の配達方法を決定する。具体的には、配達依頼部132は、注文された飲食物の配達について、少なくとも担当店舗と、注文された飲食物の受け渡し場所(すなわち配達先)とを決定する。例えば、配達依頼部132は、注文された飲食物を提供可能な候補店舗のうち、利用者の目的地までの移動方法に適した店舗および受け渡し場所をそれぞれ担当店舗および配達先として決定する。配達依頼部132は、決定した担当店舗の店舗端末装置300Aに注文通知を送信するとともに、決定した配達先を配達管理サーバ200に通知することにより、注文された飲食物の配達を配達業者に依頼する。
なお、担当店舗として決定された店舗におススメスポットが登録されている場合、注文受付部131は、注文を行った利用者に対しておススメスポットの提案を行ってもよい。また、担当店舗として決定された店舗におススメスポットが登録されている場合、配達依頼部132は、登録されているおススメスポットを配達先として決定してもよい。
例えば、注文受付部131は、おススメスポットに関する情報を直接的または間接的に利用者端末装置500に提供することによっておススメスポットを提案してもよい。例えば、おススメスポットに関する情報は、配達員端末装置400を介して利用者端末装置500に提供されてもよい。この場合、注文受付部131は、おススメスポットに関する情報を配達管理サーバ200に送信し、配達管理サーバ200によって決定された担当配達員の配達員端末装置400Aにおススメスポットに関する情報を送信する。そして、担当配達員DAが、配達先において利用者に飲食物を受け渡す際に、配達員端末装置400Aから利用者端末装置500におススメスポットに関する情報を送信する。このような情報の送受信により、おススメスポットに関する情報を間接的に利用者端末装置500に提供することができる。なお、おススメスポットに関する情報は、まず担当店舗の店舗端末装置300Aに提供され、店舗端末装置300Aから配達用の飲食物を受け取りに来た担当配達員DAの配達員端末装置400Aに提供されてもよい。
図5は、実施形態における配達管理サーバ200の機能構成の一例を示す図である。配達管理サーバ200は、例えば、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
通信部210は、配達管理サーバ200をネットワークNWに接続する通信インターフェースである。通信部210は、ネットワークNWを介して注文受付サーバ100、店舗端末装置300、配達員端末装置400および利用者端末装置500と通信する。例えば、通信部210は、イーサネット(登録商標)やLAN等のNICである。
記憶部220は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部220は、例えば依頼情報221と、配達員情報222とを記憶する。依頼情報221は、注文受付サーバ100から依頼された飲食物の配達に関する情報である。依頼情報221には、少なくとも担当店舗、飲食物の配達先および受け渡し時刻の情報と、注文を特定するための情報とが含まれる。また、配達員情報222は、配達員に関する情報である。配達員情報222は、各配達員の現在地や、配達の実施状況(例えば配達中か否か)などの情報が含まれる。
制御部230は、配達管理サーバ200の各部を制御することにより、注文受付サーバ100から依頼された飲食物の配達を配達員に実施させる機能を実現するものである。制御部230は、例えば、配達員管理部231と、配達指示部232とを備える。配達員管理部231は、各配達員の状態を管理する。例えば、配達員管理部231は、各配達員について、現在地や、配達の実施状況などを管理する。具体的には、配達員管理部231は、各配達員端末装置400から継続的に位置情報を取得することにより各配達員の現在地を管理することができる。また、配達員管理部231は、実施中の配達に関する情報を各配達員端末装置400から取得することにより各配達員による配達の実施状況を管理することができる。例えば、配達員管理部231は、各配達員端末装置400から取得した情報を配達員情報222として記録することにより各配達員の状態を管理する。
配達指示部232は、注文受付サーバ100から飲食物の配達依頼を受け付けるとともに、依頼された配達の実施を各配達員に指示する。具体的には、配達指示部232は、配達の依頼内容と各配達員の状態とに基づいて、依頼された配達を実施させる担当配達員を決定し、決定した担当配達員に対して配達指示を行う。配達指示は、配達員端末装置400Aを介して担当配達員に通知される。
図6は、実施形態における配達員端末装置400の機能構成の一例を示す図である。配達員端末装置400は、例えば、通信部410と、記憶部420と、入力部430と、出力部440と、位置情報取得部450と、制御部460とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
通信部410は、配達員端末装置400をネットワークNWに接続する通信インターフェースである。通信部410は、ネットワークNWを介して注文受付サーバ100、配達管理サーバ200、店舗端末装置300および利用者端末装置500と通信する。例えば、通信部410は、セルラー網や移動体通信網等に接続するNICである。
記憶部420は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部420は、例えば配達情報421を記憶する。配達情報421は、配達管理サーバ200から指示された配達に関する情報である。配達情報421には、例えば、指示された配達に係る注文を特定するための情報や、担当店舗、配達経路、飲食物の配達先および受け渡し時刻の情報などが含まれる。
入力部430は、トラックボール、スイッチ、ボタン、タッチパネル等の入力装置を備える。入力部430は、配達員端末装置400に対する利用者の各種操作の入力を受け付けるとともに、入力された操作の内容を示す信号を生成して制御部460に出力する。
出力部440は、配達情報421を出力する各種の情報出力装置を備える。出力部440は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を備えてもよいし、スピーカ等の音声出力装置を備えてもよいし、これらの出力装置に情報を出力する外部出力インターフェースとして構成されてもよい。出力部440は、タッチパネル等の入出力装置を用いることにより入力部430と一体に構成されてもよい。
位置情報取得部450は、配達員端末装置400の位置情報を取得する機能を有する。例えば、位置情報取得部450はGPS(Global Positioning System)受信器であってもよいし、その他の位置情報センサであってもよい。
制御部460は、配達員端末装置400の各部を制御することにより、配達管理サーバ200から指示された飲食物の配達に関する情報を配達員に提供する機能を実現するものである。制御部460は、例えば、配達指示受信部461と、位置情報送信部462とを備える。配達指示受信部461は、配達管理サーバ200から配達指示を受信する。配達指示受信部461は、受信された配達指示の内容を配達情報421として記録する。また、配達指示受信部461は、出力部440により、指示された配達に関する情報を必要に応じて配達員に通知することができる。
位置情報送信部462は、位置情報取得部450から配達員端末装置400の位置情報を取得し、取得した位置情報を配達管理サーバ200に送信する。位置情報送信部462は、常時、位置情報の送信を行ってもよいし、配達員が配達可能な状態にある場合に位置情報の送信を行ってもよい。
図7は、実施形態における利用者端末装置500の機能構成の一例を示す図である。利用者端末装置500は、例えば、端末通信部510と、記憶部520と、入力部530と、出力部540と、位置情報取得部550と、制御部560とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやSSD、フラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
端末通信部510は、利用者端末装置500をネットワークNWに接続する通信インターフェースである。端末通信部510は、ネットワークNWを介して注文受付サーバ100、配達管理サーバ200、店舗端末装置300および配達員端末装置400と通信する。例えば、端末通信部510は、セルラー網や移動体通信網等に接続するNICである。端末通信部510は、遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信するものであってよい。端末通信部510は、利用者によって入力された注文情報や位置情報取得部550によって取得された位置情報などを注文受付サーバ100に送信する。
記憶部520は、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部520は、例えば注文アプリ521を記憶する。注文アプリ521は、注文受付サーバ100に対して飲食物の注文を行うための機能を利用者に提供するアプリケーションプログラムである。注文アプリ521は、専用のアプリケーションであってもよいし、ウェブブラウザなどの汎用的なアプリケーションであってもよい。注文アプリ521は飲食物の注文に先立って予め利用者端末装置500にインストールされるものである。
入力部530は、トラックボール、スイッチ、ボタン、タッチパネル等の入力装置を備える。入力部530は、利用者端末装置500に対する利用者の各種操作の入力を受け付けるとともに、入力された操作の内容を示す信号を生成して制御部560に出力する。
出力部540は、情報を出力する各種の情報出力装置を備える。出力部540は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置を備えてもよいし、スピーカ等の音声出力装置を備えてもよいし、これらの出力装置に情報を出力する外部出力インターフェースとして構成されてもよい。出力部540は、タッチパネル等の入出力装置を用いることにより入力部530と一体に構成されてもよい。
位置情報取得部550は、利用者端末装置500の位置情報を取得する機能を有する。例えば、位置情報取得部550はGPS受信器であってもよいし、その他の位置情報センサであってもよい。なお、位置情報取得部550は「端末位置情報取得部」の一例であり、位置情報取得部550が取得する位置情報が「端末位置情報」の一例である。
制御部560は、利用者端末装置500の各部を制御することにより、注文受付サーバ100に対して飲食物の注文を行う機能を実現するものである。制御部560は、例えば、注文実行部561と、位置情報送信部562とを備える。例えば、注文実行部561および位置情報送信部562は、制御部560が注文アプリ521を実行することにより生成される。注文実行部561は、利用者による飲食物の注文操作を受け付けて注文情報を生成し、生成した注文情報を注文受付サーバ100に送信することにより、注文受付サーバ100に対して飲食物の注文を行う。
位置情報送信部562は、位置情報取得部550から利用者端末装置500の位置情報を取得し、取得した位置情報を注文受付サーバ100に送信する。位置情報送信部562は、常時、位置情報の送信を行ってもよいし、利用者が行った注文のうちまだ飲食物の配達が完了していない(すなわち受け取っていない)注文が存在する場合に位置情報を送信してもよい。なお、位置情報送信部562は「端末位置情報送信部」の一例である。
図8は、実施形態の配達手配システム1が飲食物の注文を受け付けてから配達を完了するまでの工程に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、ここでは一連の処理の開始時点において、利用者端末装置500は注文アプリが起動された状態であるものとする。この場合、まず利用者端末装置500において、注文実行部561が利用者の注文操作を受け付け(ステップS101)、注文操作の内容をもとに注文情報を生成して注文受付サーバ100に送信する(ステップS102)。
続いて、注文受付サーバ100では、注文受付部131が利用者端末装置500から注文情報を受信する。注文受付部131は、受信された注文情報を注文管理情報122に記録することにより、利用者が注文アプリを用いて行った飲食物の注文を受け付ける(ステップS103)。
注文受付部131によって利用者の注文が受け付けられると、続いて配達依頼部132が、受信された注文情報に基づいて担当店舗を決定し(ステップS104)、決定した担当店舗の店舗端末装置300Aに注文通知を送信する(ステップS105)。担当店舗では、従業員が、店舗端末装置300Aに注文通知が受信されたことに応じて、注文された飲食物の準備(例えば調理や包装などの作業)を開始するとともに、準備が完了した飲食物を、担当店舗を訪れた担当配達員に引き渡す。
より具体的には、配達依頼部132は、店舗情報121を参照して、注文された飲食物を提供可能な候補店舗を検索し、抽出された候補店舗のうち所定の条件を満たす店舗を担当店舗として決定してもよい。例えば、配達依頼部132は、受信された注文情報をもとに利用者の目的地を認識し、抽出された候補店舗のうち利用者の目的地に最も近い店舗を担当店舗として決定してもよい。また、注文受付部131は、配達可能な各配達員の現在位置の情報を配達管理サーバ200から取得し、抽出された候補店舗のうち配達可能ないずれかの配達員までの距離が最も短い(すなわち配達可能な配達員が最も近くに存在している)店舗を担当店舗として決定してもよい。また、例えば、配達依頼部132は、抽出された候補店舗のうち利用者の移動経路に最も近い店舗を担当店舗として決定してもよい。また、例えば、配達依頼部132は、抽出された候補店舗のうち、注文された飲食物の準備が完了する時点における利用者の予測位置に最も近い店舗を担当店舗として決定してもよい。
続いて、配達依頼部132は、受信された注文情報をもとに飲食物の配達先(受け渡し場所)を決定し(ステップS106)、決定した配達先への配達に必要な配達情報(配達先を含む)を配達管理サーバ200に通知することにより、配達管理サーバ200に対して当該注文に係る飲食物の配達を依頼する(ステップS107:配達依頼)。配達依頼を受けた配達管理サーバ200は、配達先の情報と、各配達員の位置情報とに基づいて、当該注文の担当配達員を決定し(ステップS108)、決定した担当配達員の配達員端末装置400Aに当該注文についての配達の実施を指示する(ステップS109:配達指示)。
例えば、配達依頼部132は、受信された注文情報をもとに利用者の移動について目的地を認識し、その目的地を配達先として決定してもよい。また、例えば、配達依頼部132は、担当店舗についておススメスポットが登録されている場合、そのおススメスポットを配達先として決定してもよい。また、例えば、配達依頼部132は、受信された注文情報をもとに利用者の移動状況(現在地や移動経路など)を認識し、利用者の移動状況に応じて配達先を決定してもよい。例えば、配達依頼部132は、注文された飲食物の準備が完了する時点における利用者の予測位置を配達先として決定してもよいし、利用者の移動経路上の地点のうち担当配達員が最も早く到達することができる地点を配達先として決定してもよい。
配達依頼部132により配達先が決定されると、続いて、注文受付部131が、決定された配達先(受け渡し場所)の情報とともに利用者端末装置500に対して注文受付通知を送信する(ステップS110)。利用者は、受信された注文受付通知を確認することにより、注文した飲食物の受け取り場所や、当該飲食物の飲食についてのおススメスポットなどを認識することができる。
以下、ここまでのステップで実施された情報連携によって実現される飲食物の配達の流れについて説明する。以下のステップは、図8において破線で示されるものである。ステップS110の配達指示を確認した担当配達員は、指定された時刻までに配達先に到達することができるように担当店舗を訪れる(ステップS201)。担当店舗の従業員は、自店舗に訪れた担当配達員に対して配達すべき飲食物を引き渡す(ステップS202)。担当配達員はり、担当店舗で受け取った飲食物を、指定時刻に間に合うように配達先に配達する(ステップS203)。配達先に到着した担当配達員は、注文された飲食物を利用者に受け渡す(ステップS204)。なお、ステップS109の注文受付通知によっておススメスポットが提案されている場合、利用者はステップS204で受け取った飲食物を、提案されたおススメスポットに移動して飲食することができる(ステップS205)。
以上、ステップS101~S110の処理によってステップS201~S205の配達が実施されることにより、車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対してより利便性の高いサービスを提供することができる。例えば、利用者は、注文した飲食物を自身の移動先において受け取ることが可能となる。また、例えば、利用者は、自身の移動先を商圏とする店舗が販売する飲食物を注文することができる。また、例えば、利用者は、担当店舗が提供する飲食物を当該店舗が推奨する場所で飲食することができる。
なお、図8の例では、担当店舗、配達先、および担当配達員をそれぞれ個別の最適化によって決定する場合について説明したが、これらは、同じ最適化対象の最適化によって同時に決定されてもよい。この場合、配達管理サーバ200は、各配達員の位置情報を注文受付サーバ100に提供してもよい。また、図8の例では、配達依頼部132が担当店舗を決定する場合について説明したが、これは必須ではない。例えば、担当店舗は利用者が注文時に指定するものであってもよい。この場合、例えば、配達依頼部132は、候補店舗を抽出して担当店舗を決定する代わりに、利用者によって選択された店舗を担当店舗とみなして他の処理を実施すればよい。
以上述べた方法のほか、配達依頼部132は、店舗情報121や注文管理情報122、利用者の移動状況や、各配達員による配達の状況、飲食物の準備に要する時間などの情報に基づいて、飲食物の配達を効率良く行うことができると判断し得る任意の店舗を担当店舗として決定してよい。また、この場合、飲食物の配達を効率良く行うことができるか否かは任意の基準で判断されてよい。
図9は、実施形態の配達手配システム1の適用の一例を示す図である。図9は、おススメスポットの提案の一例を示す図である。例えば、図9に示す提案画面G10は、利用者端末装置500において、注文実行部561が、注文受付通知の内容をもとに、提案されたお勧めスポットを地図MAP上に表示させたものである。例えば、提案画面G10には、第1のおススメスポットを示すアイコンG11と、第2のおススメスポットを示すアイコンG12と、第1および第2のおススメスポットを提案した担当店舗を示すアイコンG13と、が表示される。このようなおススメスポットが担当店舗に応じて提案されることにより、利用者は自身の移動をより思い出深いものとすることができる。
図10は、実施形態の配達手配システム1による効果の一例を示す図である。図10を見ても分かるように、実施形態の配達手配システム1によれば、利用者の移動経路に沿った地域が加盟店および配達業者の商圏となるので、加盟店および配達業者はより多くのサービス提供機会を得ることができる。これに対し、従来技術では、図11に示すように、利用者の現在地に応じた範囲が商圏となっていたので、図10のような広範囲を商圏とすることができなかった。一般に、自宅などから飲食物の注文を行う場合、注文先の店舗が自宅から所定の距離の範囲内にある場合に配達が可能となることが多い。また、実施形態の配達手配システム1によれば、利用者は自身の移動に応じた範囲内の店舗に対して飲食物の注文を行うことができるので、従来よりも広範囲の店舗を注文の選択肢に入れることができる。また、実施形態の配達手配システム1によれば、利用者は自身の移動に応じた場所で飲食物の注文を受け取ることができる。このように、実施形態の配達手配システム1は、車両を配達先として飲食物を配達するサービスに関し、移動中の利用者に対してより利便性の高いサービスを提供することができる。
<変形例>
上記の実施形態では、注文受付サーバ100が利用者の注文情報に基づいて飲食物の受け渡し場所(配送先)を決定する場合について説明したが、注文受付サーバ100は利用者に対して受け渡し場所の候補を提示するように構成されてもよい。この場合、注文受付サーバ100において、注文受付部131が、利用者の注文情報に基づいて飲食物の受け渡し場所の候補をいくつか決定して利用者端末装置500に通知する。利用者端末装置500は、通知された候補場所のうちの1つを利用者に選択させ、選択された候補場所を注文受付サーバ100に通知する。注文受付部131は、利用者によって選択された候補場所を飲食物の受け渡し場所として決定してもよい。また、利用者が提示された全ての候補場所に同意しなかった場合、注文受付部131は、利用者がいずれかの候補場所に同意するまで候補場所の決定および提示を繰り返し実施してもよい。このように、注文受付部131が、利用者の選択に応じて候補場所の決定および提示を繰り返し実施することにより、移動中の利用者に対してさらに利便性の高いサービスを提供することができる。
上記の実施形態では、注文受付サーバ100が利用者の注文情報に基づいて飲食物の受け渡し場所(配送先)を決定する場合について説明したが、注文受付サーバ100は利用者に対して受け渡し場所の候補を提示するように構成されてもよい。この場合、注文受付サーバ100において、注文受付部131が、利用者の注文情報に基づいて飲食物の受け渡し場所の候補をいくつか決定して利用者端末装置500に通知する。利用者端末装置500は、通知された候補場所のうちの1つを利用者に選択させ、選択された候補場所を注文受付サーバ100に通知する。注文受付部131は、利用者によって選択された候補場所を飲食物の受け渡し場所として決定してもよい。また、利用者が提示された全ての候補場所に同意しなかった場合、注文受付部131は、利用者がいずれかの候補場所に同意するまで候補場所の決定および提示を繰り返し実施してもよい。このように、注文受付部131が、利用者の選択に応じて候補場所の決定および提示を繰り返し実施することにより、移動中の利用者に対してさらに利便性の高いサービスを提供することができる。
上記の実施形態では、配達管理サーバ200が注文受付サーバ100から通知された時間に飲食物を配達先に届けられるように担当配達員を決定する場合について説明したが、実際には利用者の移動予定のズレや、担当配達員の移動状況等によって予定通りに飲食物の受け渡しが行えない状況になる場合が想定される。このような状況を想定し、注文受付サーバ100では、配達依頼部132が、利用者の移動状況や担当配達員の移動状況等の最新情報に基づいて配達方法を再計算するように構成されてもよい。例えば、配達依頼部132は、利用者端末装置500から受信される位置情報に基づいて利用者の移動状況を把握することができる。また、例えば、配達依頼部132は、配達管理サーバ200から担当配達員の配達員端末装置400Aから受信される位置情報に基づいて担当配達員の移動状況を把握することができる。また、例えば、配達依頼部132は、ルート変更や到着予定時刻等の変化などの情報を位置情報と共に利用者端末装置500から取得し、これらの情報をもとに利用者の移動状況を把握してもよい。このように把握される利用者や担当配達員の移動状況に基づいて、配達依頼部132が飲食物の配達先や受け渡し時刻等の配達方法を再計算することにより、移動中の利用者に対してさらに利便性の高いサービスを提供することができる。
上記の実施形態では、注文受付サーバ100および配達管理サーバ200を備える配達手配システム1について説明したが、配達手配システム1において、注文受付サーバ100および配達管理サーバ200は別個の装置としてではなく一体に構成されてもよい。注文受付サーバ100および配達管理サーバ200を一体として構成するか否かは、配達手配システム1を運営する事業者と配達業者とが異なる事業者であるか否かなどによって決定されてもよい。
図12は、実施形態の配達手配システム1の変形例を示す図である。図12に示すように、利用者端末装置500が利用者の車両600に搭載され、且つ、車両600が自車両の位置情報を取得する機能を有している場合、利用者端末装置500は車両600の位置情報を利用者の位置情報として注文受付サーバ100に提供するように構成されてもよい。例えば、車両600は、車両通信部610と、自車両の位置情報を取得する位置情報取得部620と、自車両の位置情報を注文受付サーバ100に送信する位置情報送信部630と、を備える。車両通信部610は、遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信するものであってよい。例えば、車両通信部610は、近距離無線通信や有線通信によって利用者端末装置500などの周辺機器と通信したり、遠距離無線通信によってネットワークNWに接続したりすることができる。この場合、利用者端末装置500は、車両通信部610との通信を介して、位置情報取得部620から車両600の位置情報を取得するとともに、取得した車両600の位置情報を注文受付サーバ100に送信する。このような構成によれば、利用者端末装置500は、位置情報取得部550を備えてない場合や、注文アプリに対して位置情報の利用する権限が付与されていない場合であっても、車両600の位置情報を利用者の位置情報として注文受付サーバ100に提供することができる。また、利用者端末装置500は、利用者が入力した注文情報や位置情報取得部550により取得した位置情報などを、車両通信部610を介して注文受付サーバ100に送信してもよい。一般に、位置情報の取得機能を有する車両は、その購入時点において、当該位置情報の利用について利用者の同意が得られている場合が多いので、このような構成は利用者の位置を把握するのに都合がよい。なお、図12の構成において、車両通信部610および位置情報取得部620は、カーナビゲーション装置などの車載機700の一部として構成されてもよい。また、車載機700は、利用者端末装置500のリモート操作機能を有してもよい。例えば、このようなリモート操作機能としては、Android Auto(登録商標)やApple CarPlay(登録商標)などが例示される。また、車載機700は、利用者端末装置500に代えて注文アプリを実行するように構成されてもよい。なお、位置情報取得部620が取得する位置情報が「車両位置情報」の一例であり、位置情報取得部620が「車両位置情報取得部」の一例であり、位置情報送信部630が「車両位置情報送信部」の一例である。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続された1以上のプロセッサと、を備え、
前記1以上のプロセッサが、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)
利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、
前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、
を実行し、
前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信して前記飲食物の注文を受け付けることを含み、
前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信して前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む、
配達手配システム。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続された1以上のプロセッサと、を備え、
前記1以上のプロセッサが、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)
利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、
前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、
を実行し、
前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信して前記飲食物の注文を受け付けることを含み、
前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信して前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む、
配達手配システム。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…配達手配システム、100…注文受付サーバ、110…通信部、120…記憶部、121…店舗情報、122…注文管理情報、130…制御部、131…注文受付部、132…配達依頼部、200…配達管理サーバ、210…通信部、220…記憶部、221…依頼情報、222…配達員情報、230…制御部、231…配達員管理部、232…配達指示部、300,300A…店舗端末装置、400,400A…配達員端末装置、410…通信部、420…記憶部、421…配達情報、430…入力部、440…出力部、450…位置情報取得部、460…制御部、461…配達指示受信部、462…位置情報送信部、500…利用者端末装置、510…端末通信部、520…記憶部、521…注文アプリ、530…入力部、540…出力部、550…位置情報取得部、560…制御部、561…注文実行部、562…位置情報送信部、600…車両、610…車両通信部、620…位置情報取得部、630…位置情報送信部、700…車載機
Claims (11)
- 利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付部と、
前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼部と、
を備え、
前記注文受付部は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付け、
前記配達依頼部は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼する、
配達手配システム。 - 前記注文情報は、前記担当店舗を特定する情報を含み、
前記配達依頼部は、前記注文情報に基づいて前記担当店舗を認識する、
請求項1に記載の配達手配システム。 - 前記配達依頼部は、前記注文情報に基づいて前記担当店舗を決定する、
請求項1に記載の配達手配システム。 - 前記配達依頼部は、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報に基づいて前記受け渡し場所を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の配達手配システム。 - 前記配達依頼情報に基づいて前記飲食物の配達を担当させる担当配達員を決定し、決定した前記担当配達員に対して前記飲食物の配達を指示する配達指示部をさらに備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の配達手配システム。 - 前記注文情報を送信する利用者端末装置をさらに備え、
前記利用者端末装置は、
前記利用者端末装置の位置を示す端末位置情報を取得する端末位置情報取得部と、
遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信する端末通信部と、
前記注文情報または前記端末位置情報を、前記端末通信部を介して送信する端末位置情報送信部と、
を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の配達手配システム。 - 前記端末位置情報取得部は、前記端末通信部が、前記利用者端末装置を搭載する車両であって自車両の位置を示す車両位置情報を取得可能な前記車両と通信可能である場合、前記車両位置情報を前記端末位置情報として前記車両から取得する、
請求項6に記載の配達手配システム。 - 前記注文情報を送信する車両をさらに備え、
前記車両は、
前記車両の位置を示す車両位置情報を取得する車両位置情報取得部と、
遠距離無線通信、近距離無線通信、および有線通信のいずれか1つ以上により通信する車両通信部と、
前記注文情報または前記車両位置情報を、前記車両通信部を介して送信する車両位置情報送信部と、
を備える、
請求項1から7のいずれか一項に記載の配達手配システム。 - 前記注文受付部は、前記利用者が注文した前記飲食物について、前記担当店舗が推奨する飲食場所を前記利用者に提案する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の配達手配システム。 - 1以上のコンピュータが、
利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、
前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、
を実行し、
前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付けることを含み、
前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む、
配達手配方法。 - 1以上のコンピュータに、
利用者から飲食物の注文を受け付ける注文受付処理と、
前記注文の内容に基づいて、前記利用者への前記飲食物の配達を配達業者に依頼する配達依頼処理と、
を実行させるものであって、
前記注文受付処理は、前記飲食物に関する情報と、前記利用者の現在地、目的地、移動経路、および前記目的地への到着予定時刻のうち少なくとも一つを示す情報と、を含む注文情報を受信することにより前記飲食物の注文を受け付けることを含み、
前記配達依頼処理は、前記飲食物の提供を担当する担当店舗を特定するための情報と、前記飲食物に関する情報と、前記飲食物の前記利用者への受け渡し場所に関する情報と、を含む配達依頼情報を送信することにより前記配達業者に前記飲食物の配達を依頼することを含む、
プログラム。
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2022
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