以下、配送中の荷物の位置に関する配送位置情報等を荷物の受取人に通知する配送状況通知システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る配送状況通知システムの構成を示す構成図である。図2は、配送状況通知システムを構成する受取人端末の構成の一例を示す図、図3は、配送状況通知システムを構成する配送者端末の構成の一例を示す図である。
配送状況通知システム1は、配送状況通知サーバ2と、受取人端末3と、配送者端末4とで構成される。配送状況通知サーバ2、受取人端末3及び配送者端末4は、有線又は無線でネットワーク5に接続され、互いに通信可能になっている。
配送状況通知サーバ2は、荷物の配送を担当する配送者の端末である配送者端末4から当該配送者端末4の位置に関する配送位置情報を受信し、その配送位置情報を、荷物を受け取る受取人の端末である受取人端末に送信する機能等を有するサーバである。荷物の配送中は、通常、荷物を配送する配送車に配送者端末4が設けられるので、配送位置情報は、通常、配送車の位置情報であるが、その配送車に荷物が積載されているので、配送位置情報は、荷物の配送位置情報ということができる。
受取人端末3は、配送状況通知サーバ2から送信される荷物の配送位置情報を出力する配送状況出力装置として機能する。受取人端末3には、例えば、図2に示すように、荷物の配送先(受取人Pの住所地)に受取人Pが固定的に設置している端末(固定端末31)、受取人Pが携帯する携帯端末32(受取人端末32)、受取人Pに代わって荷物を受け取る受取代理人Qが携帯する携帯端末33(受取代理人端末33)などが含まれる。
固定端末31、受取人端末32及び受取代理人端末33は、位置情報(緯度/経度の情報)を検出し、検出した位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する機能を有する。固定端末31は、荷物の配送先に1台以上設置されている場合もあれば、配置されていない場合もある。
受取人Pは、配送依頼者が荷物の配送相手に指定した人で、通常、1名である。従って、受取人Pが携帯する受取人端末32は、通常、1台である。
受取代理人Qは、配送先に受取人Pが不在の場合に受取人Pに代わって荷物を受け取ることができる人で、例えば、受取人Pと同居する家族などである。配送先に受取代理人Qがいない場合もあれば、1名又は2名以上の受取代理人Qがいる場合もある。従って、受取代理人Qが携帯する受取代理人端末33は、配送先に1台又は2台以上ある場合もあれば、1台もない場合もある。
固定端末31、受取人端末32及び受取代理人端末33は、全てが配送状況出力装置の機能(荷物の配送位置情報等の出力機能など)を有する場合もあれば、一部が配送状況出力装置の機能を有する場合もある。
従って、配送先には、1台又は2台以上の配送状況出力装置がある。配送先に配送状況出力装置が1台だけある場合は、通常、配送状況出力装置として動作する受取人端末32が存在する場合である。
配送先に配送状況出力装置が2台以上ある場合は、1台の受取人端末32に加えて1台又は2台以上の固定端末31があり、受取人端末32と1台又は2台以上の固定端末31が配送状況出力装置として動作する場合や1台の受取人端末32に加えて1台又は2台以上の受取代理人端末33があり、受取人端末32と1台又は2台以上の受取代理人端末33が配送状況出力装置として動作する場合などである。
配送者端末4は、配送中の当該配送者端末4の位置に関する情報を配送状況通知サーバ2に送信する機能を有する。配送者端末4は、荷物を配送する配送車に設けられるので、配送者端末4の位置に関する情報は、配送中の配送車の位置に関する情報でもあり、当該配送車に積載された荷物の配送中の位置に関する配送位置情報でもある。従って、配送者端末4は、荷物の位置に関する配送位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する機能を有する。
また、配送者端末4は、配送状況通知サーバ2から送信される、配送先に受取人P(受取代理人Qが存在する場合は、受取人P及び受取代理人Q)が不在であるか否かの情報である受取人不在情報を出力する機能を有する。
配送者端末4には、図3に示すように、荷物7を配送する配送車6に固定的に設けられている端末41(配送者端末41)や配送者Cが携帯している端末42(配送者端末42)などが含まれる。配送車6に設けられる配送者端末41は、通常、1台であるが、配送車6に配送者端末41が設けられていない場合もある。また、配送者Cは、配送車6の運転者で、通常、1名であるが、2名以上の場合もある。
配送者端末41及び配送者端末42も位置情報(緯度/経度の情報)を検出する機能を有し、検出した位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する。配送者端末41及び配送者端末42は、全てが上記の機能(荷物7の位置情報の送信や受取人不在情報の出力などの機能)を有する場合もあれば、一部がその機能を有する場合もある。
従って、配送者端末4は、1台又は2台以上の配送者端末41で構成される場合、1台又は2台以上の配送者端末41と1台又は2台以上の配送者端末42で構成される場合などがある。
すなわち、配送状況通知システム1を構成する受取人端末3は1台又は2台以上でもよく、配送者端末4は1台又は2台以上でもよい。
以下の説明では、配送状況出力装置として荷物7の配送先側にある3種類の端末31,32,33を区別する場合は「固定端末31」、「受取人端末32」、「受取代理人端末33」と称し、区別しない場合は「配送状況出力装置3」と称して説明する。
また、配送者端末4として配送車側にある2種類の端末41,42を区別する場合は「配送者端末41」、「配送者端末42」と称し、区別しない場合は「配送者端末4」と称して説明する。
荷物7は、通常、配送車6(図3参照)によって配送先(通常、受取人の住所地)に配送される品物である。荷物7には、運送業者や宅配業者などが配送する物品だけでなく、デリバリーサービス業者やケータリング業者が配達する食品等の商品も含まれる。
配送車6は、通常、荷物7を配送先に配送する配送サービスを提供する配送業者が荷物7を配送するために使用するトラックなどの移動体である。配送業者が荷物7を配送するために利用する移動体として、例えば、バイク、貨物列車、貨物船などの他の種類の移動体を用いる場合は、それらの移動体も配送車6に含まれる。また、配送業者が複数の配送車に荷物を積み替えて配送する場合は、それらの配送車も荷物7の配送車6に含まれる。
配送者Cが配送車6で荷物7を配送する場合、通常、配送先の異なる複数個の荷物7を配送車6に積載し、予め計画された配送計画に基づいて各荷物7を順番に配送先に配送する。従って、配送車6には、通常、配送先の異なる複数個の荷物7が積載されている。
図4は、配送状況通知サーバ2の内部構成を示すブロック図である。
配送状況通知サーバ2は、配送情報格納部201、配送位置情報要求部202、配送位置情報受信部203、配送位置情報要求受信部204、配送位置情報送信部205、時刻情報取得部206、予想配達時刻情報算出部207、受取人位置情報受信部208、受取代理人位置情報受信部209、受取人不在判別部210、受取人不在情報送信部211及び条件判別部212を備える。
配送情報格納部201、配送位置情報要求部202、配送位置情報受信部203、配送位置情報要求受信部204及び配送位置情報送信部205は、配送者端末4から荷物7の配送位置情報を取得し、その配送位置情報を配送状況出力装置3に送信する機能を果たす。
配送情報格納部201は、荷物7の配送者Cの端末である配送者端末4を識別する情報である配送者端末識別情報と、荷物7の受取人Pの端末である受取人端末3を識別する情報である受取人端末識別情報とを対応付けて格納する。
配送者端末4は、配送者Cに対応しているので、配送者端末識別情報は、配送者Cを識別する情報である配送者識別情報といってもよい。また、受取人端末3は、受取人Pに対応しているので、受取人端末識別情報は、受取人Pを識別する情報である受取人識別情報といってもよい。また、荷物7を受け取る受取人Pは、当該荷物7と対応付いているので、受取人識別情報は、荷物7を識別するための情報である荷物識別情報といってもよい。
また、配送情報格納部201は、荷物7の配送先の位置の情報である配送先位置情報を配送者端末識別情報と受取人端末識別情報とに対応付けて格納する。
配送者端末識別情報は、配送者端末4を識別するための情報である。配送者端末識別情報は、通常、予め決められた識別番号(ID)であるが、配送者端末4を識別できるものであれば、識別番号(ID)以外の情報を用いることができる。例えば、配送者端末4に電話番号やメールアドレスなどの連絡先(又は通信先)が設定されている場合は、その連絡先(又は通信先)を配送者端末識別情報に用いることができる。
また、例えば、配送者端末4が配送車6に固定的に設けられた配送者端末41の場合、配送者端末41と配送車6は一体であるから、配送車6を識別するための情報である配送車識別情報を配送者端末識別情報に用いてもよい。
また、配送者端末4が配送者Cの配送者端末42の場合、配送者Cを特定することができる固有の配送者識別情報を配送者端末識別情報に用いてもよい。例えば、配送者Cの氏名を配送者端末識別情報に用いてもよく、配送者Cに識別番号(ID)が付いている場合は、その識別番号(ID)を配送者端末識別情報に用いてもよい。
受取人端末識別情報は、受取人端末3を識別するための情報である。受取人端末識別情報も、通常、予め決められた識別番号(ID)であるが、受取人端末3を識別できるものであれば、識別番号(ID)以外の情報を用いることができる。例えば、受取人端末3に電話番号やメールアドレスなどの連絡先(又は通信先)が設定されている場合は、その連絡先(又は通信先)を受取人端末識別情報に用いてもよい。また、例えば、受取人端末3が配送先に固定的に設けられた固定端末31の場合、固定端末31の位置と荷物7の配送先の位置は同じであるから、配送先位置情報を受取人端末識別情報に用いてもよい
また、受取人端末3が受取人Pの携帯する受取人端末32の場合、受取人Pを特定することができる固有の受取人識別情報を受取人端末識別情報に用いてもよい。例えば、受取人Pの氏名を受取人端末識別情報に用いてもよく、受取人Pに識別番号(ID)が付いている場合は、その識別番号(ID)を受取人端末識別情報に用いてもよい。
受取人Pが荷物7の配送先(受取人Pの住所地)に、受取人Pに代わって荷物7を受け取ることができる1又は2以上の受取代理人Qを予め登録している場合は、配送情報格納部201は、各受取代理人Qが携帯する受取代理人端末33を識別する情報である受取代理人端末識別情報を受取人端末識別情報に対応付けて格納する。
受取代理人端末識別情報は、通常、予め決められた識別番号(ID)であるが、受取代理人端末33を識別できるものであれば、識別番号(ID)以外の情報を用いることができる。例えば、受取代理人端末33に電話番号やメールアドレスなどの連絡先(又は通信先)が設定されている場合は、その連絡先(又は通信先)を受取代理人端末識別情報に用いてもよい。
また、受取代理人Qを特定することができる固有の受取代理人識別情報を受取代理人端末識別情報に用いてもよい。例えば、受取代理人Qの氏名を受取代理人端末識別情報に用いてもよく、受取代理人Qに識別番号(ID)が付いている場合は、その識別番号(ID)を受取代理人端末識別情報に用いてもよい。
さらに、配送情報格納部201は、荷物7を1以上の他の荷物7を配送しながら当該荷物7の配送先の位置に配送する際の他の荷物7の配送先での滞在時間を格納している。滞在時間は、配送者Cが配送先に到着し、配送車から荷物7を取り出して配送先の家に配達するのに要する時間である。例えば、配送車6が3個の荷物7a,7b,7cを積載し、配送先N1,N2,N3の順に移動して荷物7aを配送先N1の受取人P1に配送し、荷物7bを配送先N2の受取人P2に配送し、荷物7cを配送先N3の受取人P3に配送するとする。配送情報格納部201は、配送者Cが配送先N1で受取人P1に荷物7aを配達するために要する滞在時間Δt1と、配送者Cが配送先N2で受取人P2に荷物7bを配達するために要する滞在時間Δt2と、配送者Cが配送先N3で受取人P3に荷物7cを配達するために要する滞在時間Δt3を格納している。
滞在時間Δt1,Δt2,Δt3は、配送先毎に異ならせてもよいが、通常は、同一の滞在時間Δtが設定される。滞在時間Δtは、例えば、複数の配送先の滞在時間の平均値に設定されている。
配送情報格納部201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。配送情報格納部201への情報の記憶は、通常、配送の依頼を受けた配送業者の端末から配送状況通知サーバ2に情報を転送することによって行われるが、情報の転送の過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が配送情報格納部201に記憶されてもよく、入力デバイスを介して情報が配送情報格納部201に記憶されてもよい。さらに、他の端末から通信によって情報が配送情報格納部201に記憶されてもよい。
配送位置情報要求部202は、配送情報格納部201に格納されている配送者端末識別情報に対応する配送者端末4に配送車6が配送する荷物7の配送位置情報を要求する。荷物7の配送位置情報は、通常、緯度/経度の情報であるが、地図上の位置を特定できる情報であれば、緯度/経度以外の情報であってもよい。
配送車6の移動中は、配送者Cは配送車6に乗車しているので、配送者端末41又は配送者端末42の位置情報は、通常、ほぼ同一となる。配送車6には荷物7が積載されているので、配送者端末41又は配送者端末42の位置情報は、荷物7の配送位置情報に相当している。一方、配送者端末41の位置情報と配送者端末42の位置情報とが異なり、配送者端末41の位置情報が変化せず、配送者端末42の位置情報が変化する場合は、通常、配送車6が配送先の近くで停止し、配送者Cが配送車6から荷物7を取り出して配送先(受取人Pの住所地)に運んでいると推定することができる。従って、この場合は、配送者端末42の位置情報が荷物7の配送位置情報に相当すると推定することができる。
配送位置情報受信部203は、配送位置情報要求部202による荷物7の配送位置情報の要求に応じて、配送者端末4から当該配送者端末4の配送者端末識別情報に対応付けられた荷物7の配送位置情報を受信する。通常、配送車6には配送先の異なる複数個の荷物7が積載されているので、配送位置情報受信部203は、配送者端末4から各荷物7に対する配送位置情報を受信する。
本実施の形態1では、配送状況通知サーバ2から配送者端末4に荷物7の配送位置情報を要求する構成であるが、配送状況通知サーバ2から配送者端末4に荷物7の配送位置情報を要求しない構成でもよい。すなわち、図4の構成において、配送位置情報要求部202を省き、配送位置情報受信部203は、配送状況通知サーバ2から配送者端末4に要求することなく、配送者端末4から荷物7の配送位置情報を受信する構成でもよい。
配送位置情報要求受信部204は、配送状況出力装置3から受取人端末識別情報に対応付けられた、荷物7の配送位置情報の要求を受信する。
配送位置情報送信部205は、配送位置情報要求受信部204が受信した要求に応じて、荷物7の配送位置情報を配送状況出力装置3に送信する。配送位置情報送信部205は、配送位置情報受信部203が受信している荷物7の配送位置情報のうち、配送位置情報要求受信部204が受信した受取人端末識別情報に対応付けられている配送者端末識別情報に対応する荷物7の配送位置情報を配送状況出力装置3に送信する。
本実施の形態1では、配送状況出力装置3から配送状況通知サーバ2に荷物7の配送位置情報を要求する構成であるが、配送状況出力装置3から配送状況通知サーバ2に荷物7の配送位置情報を要求しない構成でもよい。すなわち、図4の構成において、配送位置情報要求受信部204を省き、配送位置情報送信部205は、配送状況出力装置3からの要求がなくても配送位置情報受信部203が受信した荷物7の配送位置情報を配送状況出力装置3に送信する構成でもよい。
時刻情報取得部206及び予想配達時刻情報算出部207は、荷物7の配送先への予想配達時刻に関する予想配達時刻情報を算出する機能を果たすブロックである。
時刻情報取得部206は、時刻に関する時刻情報を取得する。時刻情報は、通常、現在時刻の情報であり、例えば、「年/月/日/時/分/秒」の単位で表される情報である。時刻情報取得部206は、例えば、配送状況通知サーバ2に内蔵されたリアルタイム・クロックを用いて時刻情報を取得するが、時刻情報の取得方法は問わない。
予想配達時刻情報算出部207は、配送位置情報受信部203が受信した荷物7の配送位置情報と、配送位置情報受信部203が受信した配送者端末識別情報に対応付けられた荷物7の配送先位置情報と、時刻情報取得部206が取得した時刻情報とを用いて、荷物7の配送先への予想配達時刻を算出する。
予想配達時刻情報算出部207は、例えば、配送情報格納部201に格納されている他の荷物7の配送先での滞在時間Δtをも用いて、荷物7の配送先への予想配達時刻を算出する。
例えば、配送車6が3個の荷物7a,7b,7cを積載し、荷物7a,7bを配送先N1,N2の順に配送しながら荷物7cを配送先N3に配送するとする。予想配達時刻情報算出部207は、例えば、カーナビゲーションシステムにおける経路探索技術を用いて、現在位置Nrから配送先N1まで移動するのに要する移動時間tr1、配送先N1から配送先N2まで移動するのに要する移動時間t12、配送先N2から配送先N3まで移動するのに要する移動時間t23を算出する。なお、移動時間tr1の添え字「r1」は、現在位置Nrの添え字「r」と配送先N1の添え字「1」に対応していることを示している。移動時間t12,t23についても同じである。
そして、配送情報格納部201に格納されている各配送先N1,N2,N3での滞在時間をΔtとすると、予想配達時刻情報算出部207は、算出した移動時間tr1,t12,t23と各配送先N1,N2,N3での滞在時間Δtを加算することにより、荷物7cを配送先N3の受取人P3に配達する予想配達時刻T3(=tr1+t12+t23+3×Δt)を算出する。なお、受取人P3の添え字「3」は、配送先N3の添え字「3」に対応していることを示している。受取人P1,P2についても同じである。
予想配達時刻情報算出部207は、同様の方法で、荷物7aを配送先N1の受取人P1に配達する予想配達時刻T1(=tr1+Δt)と、荷物7bを配送先N2の受取人P2に配達する予想配達時刻T2(=tr1+t12+2×Δt)を算出する。
配送位置情報送信部205は、予想配達時刻情報算出部207が予想配達時刻を算出した場合、その予想配達時刻の情報を荷物7の配送位置情報とともに配送状況出力装置3に送信する。
受取人位置情報受信部208、受取代理人位置情報受信部209、受取人不在判別部210、受取人不在情報送信部211及び条件判別部212は、配送先に荷物7を受け取ることができる人が不在であるか否かを判別し、その判別結果を予め決められた条件を満たす場合にのみ当該荷物7を配送している配送者Cに通知する機能を果たす。
受取人位置情報受信部208は、受取人端末32から当該受取人端末32の受取人端末識別情報に対応付けて当該受取人Pの位置に関する受取人位置情報を受信する。受取人Pは、通常、受取人端末32を携帯しているので、当該受取人端末32が検出する位置情報は、受取人Pの受取人位置情報といってもよい。従って、受取人位置情報受信部208は、受取人端末32から受取人Pの受取人位置情報を受信する。
また、受取代理人位置情報受信部209は、1又は2以上の受取代理人端末33から当該受取代理人端末33の受取代理人端末識別情報に対応付けて当該受取代理人Qの位置に関する受取代理人位置情報を受信する。受取代理人Qは、通常、受取代理人端末33を携帯しているので、当該受取代理人端末33が検出する位置情報は、受取代理人Qの受取代理人位置情報といってもよい。従って、受取代理人位置情報受信部209は、受取代理人端末33から受取代理人Qの受取代理人位置情報を受信する。
図4に示す配送状況通知サーバ2は、配送状況通知サーバ2からの要求なしに配送状況通知サーバ2が受取人端末32と受取代理人端末33からそれぞれ受取人位置情報と受取代理人位置情報を受信する構成であるが、配送状況通知サーバ2が要求して受取人端末32と受取代理人端末33からそれぞれ受取人位置情報と受取代理人位置情報を受信する構成でもよい。
また、図4に示す配送状況通知サーバ2は、配送先に受取人Pに加えて1以上の受取代理人Qがいる場合の構成であるが、配送先に受取人Pだけがいて、受取代理人Qがいない場合は、図4において、受取代理人位置情報受信部209を省くことができる。
配送先に受取代理人Qがいない場合、受取人不在判別部210は、受取人位置情報受信部208が受信した受取人Pの受取人位置情報と、配送情報格納部201に格納されている荷物7の配送先位置情報とを用いて、配送先に荷物7を受け取ることができる人が不在であるか否かを判別する。なお、荷物7の配送先位置情報は、予め登録されている受取人Pの住所でもよい。
例えば、受取人不在判別部210は、受取人端末32の位置(受取人Pの位置)と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近いかを判別する。所定の条件を満たすほど近いか否かの判別は、例えば、距離によって判別してもよく、時間によって判別しても良い。
距離によって判別する場合は、受取人不在判別部210は、例えば、受取人端末32の位置(受取人Pの位置)と荷物7の配送先の位置との間の距離DPが閾値Dth以下となるか否かを判別する。距離DPは、受取人Pの位置と配送先の位置との地図上の直線距離でもよく、受取人Pの位置から配送先の位置までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
時間によって判別する場合は、受取人不在判別部210は、例えば、通常の歩行速度で距離DPを移動した場合に要する時間TP[分]が閾値Tth[分]以下となるか否かを判別する。この場合も時間換算に用いる距離DPは、受取人Pの位置と配送先の位置との地図上の直線距離でもよく、受取人Pの位置から配送先の位置までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
受取人不在判別部210は、受取人Pの位置と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近くない場合、受取人Pは配送先から離れている、すなわち、受取人Pは外出していて配送先には荷物7を受け取ることができる受取人Pが不在である、と判別する。また、受取人不在判別部210は、受取人Pの位置と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近い場合、受取人Pは配送先の位置にいる、すなわち、配送先には荷物7を受け取ることができる受取人Pが存在する、と判別する。
受取人Pに対して1又は2以上の受取代理人Qが登録されている場合、受取人不在判別部210は、さらに受取代理人位置情報受信部209が受信した受取代理人Qの受取代理人位置情報と、配送情報格納部201に格納されている荷物7の配送先位置情報とを用いて、配送先に荷物7を受け取ることができる人が不在であるか否かを判別する。例えば、受取人不在判別部210は、受取代理人端末33の位置(受取代理人Qの位置)と荷物7の配送先の位置とが上述した条件を満たすほど近いか否かを判別する。
受取人不在判別部210は、受取代理人Qの位置と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近くない場合、受取代理人Qは配送先から離れている、すなわち、受取代理人Qは外出していて配送先には荷物7を受け取ることができる受取代理人Qが不在である、と判別する。また、受取人不在判別部210は、受取代理人Qの位置と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近い場合、受取代理人Qは配送先の位置にいる、すなわち、配送先には荷物7を受け取ることができる受取代理人Qが存在する、と判別する。
そして、受取人Pに対して1又は2以上の受取代理人Qが登録されている場合、受取人不在判別部210は、受取人Pと受取代理人Qのいずれも配送先の位置にいないとの判別結果が得られると、配送先の位置には荷物7を受け取ることができる人が不在であると判別する。また、受取人不在判別部210は、受取人Pと受取代理人Qのいずれか一方若しくは両方が配送先にいるとの判別結果が得られると、配送先には荷物7を受け取ることができる人が存在すると判別する。
受取人不在情報送信部211は、受取人不在判別部210の判別結果に応じた受取人の不在に関する受取人不在情報を配送者端末4に送信する。
受取人不在情報は、例えば、フラグ情報で構成することができる。例えば、「1」が受取人不在を示し、「0」が受取人存在を示す受取人不在フラグを設定したとする。受取人不在情報送信部211は、受取人不在判別部210が配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人が不在であると判別した場合、「1」の受取人不在フラグの情報を配送者端末4に送信する。また、受取人不在情報送信部211は、受取人不在判別部210が配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人が存在すると判別した場合、「0」の受取人不在フラグの情報を配送者端末4に送信する。
受取人不在情報は、フラグ情報以外のデータ構造を有していてもよい。例えば、配送者端末4に受取人の不在又は存在を示す所定のアイコンを表示させるためのコード情報を受取人不在情報にしてもよい。また、配送者端末4で受取人の不在又は存在を示すメッセージを表示させるためのテキスト情報を受取人不在情報にしてもよい。
受取人不在情報送信部211は、受取人不在判別部210が配送先には荷物7を受け取ることができる人が不在であると判別した場合にのみ、受取人の不在を示す受取人不在情報を配送者端末4に送信するようにしてもよい。また、受取人不在情報送信部211は、受取人不在判別部210が配送先には荷物7を受け取ることができる人が存在すると判別した場合にのみ、受取人の存在を示す受取人不在情報を配送者端末4に送信するようにしてもよい。これらの場合の受取人不在情報は、上述したフラグ情報でもよく、メッセージ情報でもよく、アイコンを表示させるためのコード情報でもよい。
条件判別部212は、受取人不在情報送信部211が予め決められた条件を満たす場合にのみ受取人が不在の受取人不在情報を配送者端末4に送信するようにするためのブロックである。
条件判別部212は、配送位置情報受信部203が受信した荷物7の配送位置情報が予め決められた条件を満たすか否かを判別する。その条件は、例えば、配送者端末4の位置情報が示す荷物7の位置と荷物7の配送先の位置とが予め決められた第1の条件を満たすほど近いという条件Aや、配送者端末41の位置情報が示す配送車の位置と配送者端末42の位置情報が示す配送者の位置とが予め決められた第2の条件を満たすほど近いという条件Bなどである。
例えば、配送者Cが配送先の近くまで来たときに受取人P(受取代理人Qが存在する場合は、受取人Pと受取代理人Q)が外出すると、荷物7を受け取ることができる人がいない配送先に荷物7を配達するという配送効率の悪い事態が生じる。この問題を回避するには、配送車6(又は配送者C)が配送先の近くまで来たときに配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人がいない場合は、受取人が不在であるという受取人不在情報を配送者Cに通知することが好ましい。
その一方、例えば、受取人が不在であるという受取人不在情報(配送先が留守であるという情報)を無条件で配送者Cに通知すると、配送者Cが荷物7を配送していない場合には受取人不在情報が悪用される恐れがあるという問題がある。この問題を回避するためには、受取人が不在であるという受取人不在情報は、配送者Cが荷物7の配送作業をしているときにだけ当該配送者Cに通知することが好ましい。
上記の条件Aを満たすか否かの判別は、配送車6(又は配送者C)が配送先の近くに来ているか否かの判別に相当するものである。条件Aを満たすか否かの判別は、例えば、距離によって判別してもよく、時間によって判別しても良い。
距離によって判別する場合は、条件判別部212は、例えば、配送者端末4の位置(荷物7の位置)と荷物7の配送先の位置との間の距離D1が閾値DTH1以下となるか否かを判別する。距離D1は、配送者端末4の位置(荷物7の位置)と配送先の位置との地図上の直線距離でもよく、配送者端末4の位置から配送先の位置までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
時間によって判別する場合は、条件判別部212は、例えば、例えば、配送車6の通常の走行速度で距離D1を移動した場合に要する時間T1[分]が閾値TTH1[分]以下となるか否かを判別する。この場合も時間換算に用いる距離D1は、配送者端末4の位置と配送先の位置との地図上の直線距離でもよく、配送者端末4の位置から配送先の位置までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
条件判別部212は、配送者端末4の位置と配送先の位置とが第1の条件を満たさない場合、条件Aを満たさないと判別し、第1の条件を満たす場合、条件Aを満たすと判別する。
上記の条件Bを満たすか否かの判別は、配送者Cが荷物7の配送作業中であるか否かの判別に相当するものである。
配送者Cの配送作業は、通常、配送者Cが荷物7の配送先の近くまで配送車6で行き、配送車6に積載した荷物7を配送先に運ぶ作業であるから、配送者Cは、配送作業中に配送車6から一定の距離以上に離れることは少ないと考えられる。
条件Bを満たすか否かの判別は、例えば、距離によって判別してもよく、時間によって判別しても良い。距離によって判別する場合は、条件判別部212は、例えば、配送者端末41の位置(配送車6の位置)と配送者端末42の位置(配送者Cの位置)との間の距離D2が閾値DTH2以下となるか否かを判別する。距離D2は、配送者端末41の位置(配送車6の位置)と配送者端末42の位置(配送者Cの位置)との地図上の直線距離でもよく、配送者端末41の位置(配送車6の位置)から配送者端末42の位置(配送者Cの位置)までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
時間によって判別する場合は、条件判別部212は、例えば、例えば、配送車6の通常の走行速度で距離D2を移動した場合に要する時間T2[分]が閾値TTH2[分]以下となるか否かを判別する。この場合も時間換算に用いる距離D2は、配送者端末4の位置と配送先の位置との地図上の直線距離でもよく、配送者端末4の位置から配送先の位置までの地図上の経路(道路)の距離でもよい。
条件判別部212は、配送者端末41の位置と配送者端末42の位置とが第2の条件を満たさない場合、条件Bを満たさないと判別し、第2の条件を満たす場合、条件Bを満たすと判別する。
条件判別部212は、条件Aと条件Bのいずれか一方を判別する構成でもよく、両方を判別する構成でもよい。
条件判別部212が条件Aを満たすか否かだけを判別する場合、受取人不在情報送信部211は、条件判別部212が条件Aを満たすと判別した場合にのみ受取人が不在であるという受取人不在情報を配送者端末4に送信する。また、条件判別部212が条件Bを満たすか否かだけを判別する場合、受取人不在情報送信部211は、条件判別部212が条件Bを満たすと判別した場合にのみ受取人が不在であるという受取人不在情報を配送者端末4に送信する。
また、条件判別部212が条件A及び条件Bを満たすか否かを判別する場合、受取人不在情報送信部211は、条件判別部212が条件Aと条件Bの両方を満たすと判別した場合にのみら受取人が不在であるという受取人不在情報を配送者端末4に送信する。
配送位置情報受信部203、配送位置情報要求受信部204、受取人位置情報受信部208及び受取代理人位置情報受信部209は、通常、無線または有線の受信手段で実現される。
配送位置情報要求部202、配送位置情報送信部205及び受取人不在情報送信部211は、通常、無線または有線の送信手段で実現される。
時刻情報取得部206、予想配達時刻情報算出部207、受取人不在判別部210及び条件判別部212は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。これらの機能ブロックの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
なお、図4に示す配送状況通知サーバ2は、配送者端末4から荷物7の位置情報を取得し、その位置情報を配送状況出力装置3に送信する基本的な処理ブロックに、予想配達時刻情報を算出するための第1の処理ブロックと、配送先に荷物7の受取人が不在であるか否かを判別し、その判別結果を配送者Cに通知するための第2の処理ブロックと、を付加した構成である。
基本的な処理ブロックは、配送情報格納部201、配送位置情報要求部202、配送位置情報受信部203、配送位置情報要求受信部204及び配送位置情報送信部205である。また、第1の処理ブロックは、時刻情報取得部206及び予想配達時刻情報算出部207であり、第2の処理ブロックは、受取人位置情報受信部208、受取代理人位置情報受信部209、受取人不在判別部210、受取人不在情報送信部211及び条件判別部212である。
本発明に係る配送状況通知サーバは基本的な処理ブロックを有していれば足り、第1,第2の処理ブロックは、必ずしも必要ではない。本発明に係る配送状況通知サーバは、図5に示すように、基本的な処理ブロックだけを有する配送状況通知サーバ2Aの構成(変形例1)でもよい。また、本発明に係る配送状況通知サーバは、図6に示すように、基本的な処理ブロックに第1の処理ブロックを付加した配送状況通知サーバ2Bの構成(変形例2)でもよく、図7に示すように、基本的な処理ブロックに第2の処理ブロックを付加した配送状況通知サーバ2Cの構成(変形例3)でもよい。
また、基本的な処理ブロックにおいては、配送位置情報要求部202と配送位置情報要求受信部204は、必ずしも必要ではなく、と配送情報格納部201、配送位置情報受信部203及び配送位置情報送信部205で構成してもよい。
図8は、図4〜図7に示す配送状況通知サーバ2,2A,2B,2Cをコンピュータシステムで実現する場合の当該コンピュータシステムの構成例を示す図である。
図8において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。コンピュータシステム900は、MPU911が、アプリケーションプログラムを実行することにより、図4〜図7に示す配送状況通知サーバ2,2A,2B,2Cを実現する。MPU911に実行させるアプリケーションプログラムは、例えば、下記のようなプログラムである。
すなわち、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、荷物の配送者の端末を識別する配送者端末識別情報と、荷物の受取人の端末を識別する受取人端末識別情報とを対応付けて格納する配送情報格納部を具備し、コンピュータを、配送者の端末から当該端末の配送者端末識別情報に対応付けて荷物の位置に関する配送位置情報を受信する配送位置情報受信部と、配送位置情報受信部が受信した配送者端末識別情報に対応付けて格納されている受取人端末識別情報を配送情報格納部から取得し、当該受取人端末識別情報に対応する受取人の端末に、配送位置情報受信部が受信した配送位置情報を送信する配送位置情報送信部と、して機能させるプログラムである。
また、上記のプログラムにおいて、配送情報格納部には、荷物の配送先の位置の情報である配送先位置情報が、配送者端末識別情報と受取人端末識別情報とに対応付けて格納されており、コンピュータを、時刻に関する時刻情報を取得する時刻情報取得部と、配送位置情報受信部が受信した配送位置情報と、配送位置情報受信部が受信した配送者端末識別情報に対応付けられた配送先位置情報と、時刻情報取得部が取得した時刻情報とを用いて、配送者が配送する荷物の配送先への予想配達時刻に関する予想配達時刻情報を算出する予想配達時刻情報算出部と、してさらに機能させ、配送位置情報送信部は、予想配達時刻情報算出部が算出した予想配達時刻情報も受取人の端末に送信するプログラムである。
また、上記のプログラムにおいて、コンピュータを、荷物の受取人の端末から当該端末の受取人端末識別情報に対応付けて当該受取人の位置に関する受取人位置情報を受信する受取人位置情報受信部と、受取人位置情報受信部が受信した受取人位置情報と、配送情報格納部に格納されている荷物の配送先位置情報とを用いて、受取人が配送先に不在であるか否かを判別する受取人不在判別部と、配送情報格納部に受取人識別情報に対応付けられた配送者端末識別情報に対応する配送者の端末に、受取人不在判別部の判別結果に応じた受取人の不在に関する受取人不在情報を送信する受取人不在情報送信部と、してさらに機能させるプログラムである。
また、上記のプログラムにおいて、コンピュータを、配送位置情報受信部が受信した配送位置情報が予め決められた条件を満たすか否かを判別する条件判別部としてさらに機能させ、受取人不在情報送信部は、条件判別部により配送位置情報が条件を満たすと判別された場合にのみ、受取人不在情報を配送者の端末に送信するプログラムである。
MPU911に実行させるプログラムは、当該プログラムを記憶したCD−ROM906からCD−ROMドライブ905でハードディスク914に読み込まれるが、CD−ROM906に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介してハードディスク914に読み込まれてもよい。また、これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。なお、MPU911がプログラムを実行する際には当該プログラムはハードディスク914からRAM913にロードされる。
プログラムは、コンピュータ901に、オペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
図9は、配送状況出力装置3の内部構成を示すブロック図である。
配送状況出力装置3は、配送位置情報要求受付部301、配送位置情報要求送信部302、配送位置情報受信部303、地図情報格納部304及び出力部305を備える。なお、図9に示す配送状況出力装置3は、配送状況出力装置3が配送状況通知サーバ2に要求して当該配送状況通知サーバ2から荷物7の配送位置情報を受信する構成である。配送状況出力装置3の構成は、配送状況出力装置3が配送状況通知サーバ2に要求することなく当該配送状況通知サーバ2から荷物7の配送位置情報を受信する構成でもよい。すなわち、配送状況出力装置3は、配送位置情報受信部303、地図情報格納部304及び出力部305だけを備える構成でもよい。
配送位置情報要求受付部301は、荷物7の配送位置情報の要求を受け付ける。受け付けには、配送状況出力装置3に設けられたタッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む。例えば、配送状況出力装置3が受取人Pの携帯する受取人端末32の場合、通常、受取人Pが受取人端末32のタッチパネルや音声入力などの入力デバイスを用いて、例えば、配送伝票番号などの荷物7の配送を識別する情報である配送識別情報を指定した配送位置情報の要求を入力する。配送識別情報は、配送業者によって配送される複数の荷物7を識別する機能を有するから、荷物7を識別するための情報である荷物識別情報といってもよい。
配送状況通知サーバ2の配送情報格納部201には、荷物7毎に、当該荷物7を配送する配送者Cの端末である配送者端末4の配送者端末識別情報と当該荷物7を受け取る受取人Pの端末である受取人端末32の受取人端末識別情報とが対応付けられている。従って、配送位置情報要求受付部301が受信する受け付ける要求は、受取人端末32の受取人端末識別情報に対応付けられた荷物7の配送位置情報の要求となっている。
配送位置情報要求送信部302は、配送位置情報要求受付部301が受け付けた荷物7の配送位置情報の要求(配送車6の位置情報)の要求を配送状況通知サーバ2に送信する。
配送位置情報受信部303は、配送位置情報要求送信部302の配送位置情報の要求に応じて配送状況通知サーバ2から配送車6の位置情報(荷物7の配送位置情報)を受信する。配送位置情報受信部303は、配送状況通知サーバ2から配送車6の位置情報に加えて荷物7の予想配達時刻情報が送信される場合、その予想配達時刻情報も受信する。
なお、配送位置情報要求受付部301と配送位置情報要求送信部302を具備しない場合は、配送位置情報受信部303は、配送状況通知サーバ2から送信される配送車6の位置情報(荷物7の配送位置情報)又は配送車6の位置情報及び予想配達時刻情報を受信する。
地図情報格納部304は、例えば、地図に関する地図情報を格納する。地図は、例えば、地形図、住宅地図、道路地図などである。地図情報は、例えば、ラスタデータやベクタデータなどからなる画像情報である。地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。地図情報は、地図上の地点に関する地点情報などを有していてもよい。地点情報は、例えば、地点を識別するための情報である地点識別子や、地点の位置を示す情報である地点位置情報などを有する。地点識別子は、例えば、地点に付された固有のID番号や、地点の固有名称などである。地点位置情報は、例えば、経度・緯度情報や高度情報を有する。地図情報は、道路に関する道路情報を有していてもよい。道路情報は、例えば、道路を識別するための情報である道路識別子や、道路の幅を示す幅情報、道路の距離を示す距離情報、道路の地図上の位置を示す位置情報などを有する。
地図情報格納部304は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。地図情報格納部304に地図情報が格納される過程は、問わない。例えば、地図情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して地図情報格納部304に格納されてもよい。
出力部305は、配送位置情報受信部303が受信した荷物7の配送位置情報を出力する。出力部305は、画像表示手段3051を有し、配送位置情報受信部303が受信した荷物7の配送位置情報を画像表示手段3051によって画像で出力する。出力部305は、音声出力手段を備え、配送位置情報受信部303が受信した荷物7の配送位置情報を音声出力手段によって音声で出力してもよい。
出力部305は、荷物7の配送位置情報を出力する際、地図情報格納部304から当該配送位置情報が示す位置を含む地図情報を読み出して画像表示手段3051に表示する。そして、出力部305は、画像表示手段3051に表示した地図上の荷物7の配送位置情報に対応する位置に所定のマーク(例えば、荷物や配送車などのマーク)を表示する態様で配送車6の位置(荷物7の配送位置)を出力する。
出力部305は、配送位置情報受信部303が荷物7の予想配達時刻情報も受信した場合、その予想配達時刻情報を画像表示手段3051に出力する。画像表示手段3051は、予想配達時刻情報を用いて、年/月/日/時/分の形式のデジタル時計表示で予想配達時刻を表示する。あるいは、画像表示手段3051は、予想配達時刻情報を用いて、時計の画像によるアナログ時計表示で予想配達時刻を表示する。
なお、出力部305は、上記の出力態様と異なる態様で配送車6の位置(荷物7の現在の位置)を出力してもよい。地図情報を用いない場合は、配送状況出力装置3から地図情報格納部206を省いてもよい。
出力部305は、ディスプレイ(画像表示手段3051)やスピーカー(音声出力手段)等の出力デバイスを含むと考えても良く、含まないと考えても良い。出力部305は、出力デバイスのドライバーソフト又は出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現することができる。
配送位置情報要求受付部301及び配送位置情報受信部303は、通常、無線または有線の受信手段で実現される。配送位置情報要求送信部302は、通常、無線または有線の送信手段で実現される。
図10は、配送者端末4の内部構成を示すブロック図である。
配送者端末4は、位置情報検出部401、位置情報要求受信部402、位置情報送信部403、受取人不在情報受信部404及び出力部405を備える。
位置情報検出部401、位置情報要求受信部402及び位置情報送信部403は、配送者端末4の位置情報を検出し、配送状況通知サーバ2に送信する機能を果たす。また、受取人不在情報受信部404と出力部405は、配送状況通知サーバ2から受取人不在情報を受信し、出力する機能を果たす。
なお、図10に示す配送者端末4の位置情報を送信する処理ブロックは、配送状況通知サーバ2の要求に応じて配送者端末4から位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する構成である。配送者端末4の構成は、配送状況通知サーバ2の要求なしに配送者端末4から位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する構成でもよい。すなわち、配送者端末4の位置情報を送信する処理ブロックは、位置情報検出部401と位置情報送信部403だけで構成してもよい。
位置情報検出部401は、配送者端末4の位置を検出する。位置情報検出部401は、例えば、GPS方式やセルラー基地局方式や無線LAN位置検知方式などによって配送者端末4の位置(緯度/経度の情報)を検出する。なお、位置検出方式は、上記の方式に限定されるものではなく、他の方式であってもよい。
位置情報要求受信部402は、配送状況通知サーバ2からの荷物7の配送位置情報の要求を受信する。
位置情報送信部403は、位置情報要求受信部402が受信した荷物7の配送位置情報の要求に応じて、位置情報検出部401が検出した配送者端末4の位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する。なお、位置情報要求受信部402を具備しない場合は、位置情報送信部403は、位置情報検出部401が配送者端末4の位置情報を検出する毎にその位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する。
荷物7を積載した配送車6が移動しているときには、配送車6に搭載された配送者端末41の位置は、実質的に荷物7の現在の配送位置を表している。配送車6を運転している配送者Cが携帯している配送者端末42の位置も実質的に荷物7の現在の配送位置を表す。従って、荷物7の配送中においては、位置情報送信部403は、荷物7の現在の配送位置の情報を配送状況通知サーバ2に送信する。
受取人不在情報受信部404は、荷物7の配送先における当該荷物7の受取人の不在に関する受取人不在情報(受取人が不在であることを示す情報又は受取人が存在することを示す情報)を配送状況通知サーバ2から受信する。
出力部405は、受取人不在情報受信部404が受信した受取人不在情報を出力する。出力部405は、例えば、画像表示手段4051を有し、受取人不在情報を画像表示手段4051に画像で出力する。画像表示手段4051は、通常、液晶ディスプレイを構成されるが、画像を表示できるものであれば、他の種類のディスプレイでもよい。
出力部405は、例えば、アイコンの画像を画像表示手段4051に表示することによって受取人不在情報を出力する。例えば、出力部405に予め作成した受取人が不在であることを示すアイコン(受取人不在アイコン)と受取人が存在することを示すアイコン(受取人存在アイコン)の画像を記憶しておく。出力部405は、受取人不在情報受信部404が受取人不在の情報を受信すると、受取人不在アイコンを画像表示手段4051に表示し、受取人不在情報受信部404が受取人存在の情報を受信すると、受取人存在アイコンを画像表示手段4051に表示する。
なお、出力部405は、アイコンに代えて、例えば、文字メッセージなどの他の表示態様で受取人不在情報を画像表示手段4051で出力してもよい。また、出力部405は、音声出力手段を備え、受取人不在情報受信部404が受信した受取人不在情報を音声出力手段により音声で出力してもよい。
受取人不在情報受信部404は、通常、無線または有線の受信手段で実現される。位置情報送信部403は、通常、無線または有線の送信手段で実現される。
出力部405は、ディスプレイ(画像表示手段4051)やスピーカー(音声出力手段)等の出力デバイスを含むと考えても良く、含まないと考えても良い。出力部405は、出力デバイスのドライバーソフト又は出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現することができる。
図10に示す配送者端末4は、配送状況通知サーバ2に荷物7の位置情報を送信する基本的な処理ブロックに、配送状況通知サーバ2から受取人不在情報を受信して出力するための追加的な処理ブロックを付加した構成である。基本的な処理ブロックは、位置情報検出部401、位置情報要求受信部402及び位置情報送信部403である。また、追加的な処理ブロックは、受取人不在情報受信部404及び出力部405である。
本発明に係る配送者端末4は、配送状況通知サーバ2が受取人不在情報を配送者端末4に送信する第1の処理ブロックを有してない場合は、追加的な処理ブロックは、必要ではない。この場合は、配送者端末4は、位置情報検出部401、位置情報要求受信部402及び位置情報送信部403だけを備える構成でもよい。
次に、配送状況通知システム1の動作について、具体例とともに説明する。
以下の説明では、荷物7の配送先に、荷物7を受け取ることができる人として受取人Pと一人の受取代理人Qがいるものとする。また、荷物7の配送先には、固定端末31と、受取人Pが携帯している受取人端末31と、受取代理人Qが携帯している受取代理人端末33とが配置され、固定端末31及び受取人端末32に配送状況出力装置3の機能を実現する専用のアプリーション(配送状況通知アプリ)がインストールされているものとする。すなわち、荷物7の配送先には2台の配送状況出力装置3があり、いずれかの配送状況出力装置3が動作するものとする。また、荷物7の配送車6には、配送車6に搭載された配送者端末41と、配送者Cが携帯する配送者端末42が配置されているものとする。
受取人Pは、配送状況通知アプリを用いて配送状況通知サーバ2から配送状況情報の通知サービスを受けるに当たり、配送状況通知サービスを行う事業者に荷物7を受け取る人に関する受取人情報を登録しているものとする。そして、登録した受取人情報は、配送状況通知サービスを行う事業者が管理する配送状況通知サーバ2の配送情報格納部201に格納されている。
図11は、配送状況通知サーバ2の配送情報格納部201に格納されている受取人情報の一例を示す図である。
受取人情報は、受取人Pに関する情報と配送先で受取人Pに代わって荷物7を受け取る受取代理人Qに関する情報で構成される。受取人Pに関する情報は、受取人Pを識別するための情報である受取人識別情報(受取人ID)と、受取人Pの氏名、住所と、連絡先の情報を含む。受取人Pの住所は、荷物7の配送先の情報に相当している。連絡先は、受取人Pが携帯している受取人端末32の電話番号である。受取人端末32の電話番号は、受取人端末32の固有の情報であるから、受取人端末32の受取人端末識別情報(受取人端末ID)に相当している。
受取代理人Qに関する情報は、受取代理人Qの氏名と連絡先の情報を含む。受取代理人Qの住所は、受取人Pの住所と同じになるので、受取代理人Qに関する情報には含まれていない。受取代理人Qの連絡先は、受取代理人Qが携帯している受取人端末33の電話番号である。受取人端末33の電話番号は、受取人端末33の固有の情報であるから、受取人端末33の受取代理人端末識別情報(受取代理人端末ID)に相当している。従って、図11に示す受取人情報は、受取人ID、荷物7の配送先、受取人端末ID及び受取代理人端末IDの対応関係を示している。
なお、図11に示す例では、「Rxxx1」の受取人IDを有する受取人Pには1名の受取代理人Qが登録され、「Rxxx2」の受取人IDを有する受取人Pには2名の受取代理人Qが登録され、「Rxxx3」の受取人IDを有する受取人Pには3名の受取代理人Qが登録されているが、受取代理人Qが登録されていない場合もある。
配送状況通知サーバ2の配送情報格納部201には、受取人情報のほかに配送情報、配送車情報、受取人/受取代理人位置情報、配送時間情報などの情報が格納されている。
図12は、配送情報の一例を示す図である。
配送情報は、配送内容を識別する情報である配送識別情報(配送ID)と、受取人IDと、荷物7の配送を担当する配送者Cを識別する情報である配送者識別情報(配送者ID)との対応関係を示す情報である。配送内容は、配送業者が顧客から依頼された荷物7の配送に関する内容であり、配送伝票に記載される内容である。配送伝票には、依頼者の住所、氏名、連絡先、荷物の内容、受取人の住所、氏名、連絡先、希望配達日と希望配達時間帯、伝票番号などが記載され、その記載内容が配送内容に相当している。伝票番号は、配送内容を識別するための固有の情報であるから、通常、伝票番号が配送IDに使用される。従って、図12に示す配送IDには、伝票番号が記載されている。
なお、配送伝票は、通常、荷物7に貼付され、その荷物7が配送車6に積載されて配送伝票に記載された受取人の住所(配送先)に配送されるから、伝票番号(配送ID)は、配送業者が配送の依頼を受けた荷物7を識別するための情報(荷物識別情報又は荷物ID)でもある。以下の説明では、配送識別情報を「荷物ID」と称して説明する。
図12の例では、受取人IDに受取人Pの固有の番号を記載しているが、受取人Pは、通常、受取人端末32を携帯しているから、その受取人端末32を識別する受取人端末IDを受取人IDに用いてもよい。例えば、図12の例では、荷物ID「B0011」に対応する受取人IDとして「Rxxx1」を記載しているが、受取人IDの欄を「受取人端末ID」の欄とし、荷物ID「B0011」に対応する受取人端末IDとして「090*******1」(図11参照)を記載してもよい。
また、図12の例では、配送者IDに配送者Cの固有の番号を記載しているが、配送者Cは、通常、配送者端末42を携帯しているから、その配送者端末42を識別する配送者端末IDを配送者IDに用いてもよい。例えば、図12の例では、荷物ID「B0011」に対応する配送者IDとして「C0011」を記載しているが、配送者IDの欄を「配送者端末ID」の欄とし、荷物ID「B0011」に対応する配送者端末IDとして「090*******9」などの配送者端末42の電話番号を記載してもよい。従って、図12に示す配送情報は、荷物IDと受取人ID(又は受取人端末ID)と配送者ID(又は配送者端末ID)との対応関係を示している。
図13は、配送車情報の一例を示す図である。
配送車情報は、配送車6を識別する情報である配送車識別情報(配送車ID)と、当該配送車6で荷物7を配送する配送者Cの配送者識別情報(配送者ID)と、当該配送車6で配送される1又は2以上の荷物7を識別する情報である荷物識別情報(荷物ID)との対応関係を示す情報である。配送車情報には、配送車6の位置情報(x,y)も含まれる。位置情報「x」と「y」は、例えば、経度情報と緯度情報である。
図13の例では、配送車IDに配送車6の固有の番号を記載しているが、配送車6には、通常、配送者端末41が取り付けられているので、その配送者端末41の配送者端末IDを配送車6の配送車IDに用いてもよい。図13の「配送車ID」の欄を「配送者端末ID」の欄とし、配送車ID[V0011」に対応する配送者端末41の配送者端末IDとして「090*******8」などの配送者端末41の電話番号を記載してもよい。
また、配送車6の位置情報(x,y)は、配送車6に取り付けられた配送者端末41から送信される位置情報である。例えば、図13において、配送車ID「V0011」に対応する位置情報(x1,y1)は、配送者端末ID「090*******8」などの電話番号を有する配送者端末41から送信される位置情報である。
また、図13の例では、配送者IDに配送者Cの固有の番号を記載しているが、配送者Cは、通常、配送者端末42を携帯しているので、その配送者端末42の配送者端末IDを配送者Cの配送者IDに用いてもよい。例えば、図13の「配送者ID」の欄を「配送者端末ID」の欄とし、例えば、配送者ID「C0011」に対応する配送者端末IDとして「090*******9」などの配送者端末42の電話番号を記載してもよい。また、配送者Cの位置情報(x,y)は、配送者Cが携帯している配送者端末42から送信される位置情報である。例えば、図13において、配送者ID「C0011」に対応する位置情報(x1,y1)は、配送者端末ID「090*******9」などの電話番号を有する配送者端末42から送信される位置情報である。
図14は、受取人/受取代理人位置情報の一例を示す図である。
受取人/受取代理人位置情報は、受取人Pの位置情報と、受取代理人Qの位置情報を含む情報である。受取人Pは、通常、受取人端末32を携帯しているので、当該受取人端末32が検出し、当該受取人端末32から送信される位置情報(Xa,Ya)が受取人Pの位置情報に相当している。位置情報「Xa」,「Ya」は、例えば、経度情報と緯度情報である。例えば、図14において、受取人端末ID「090*******1」に対応する位置情報(Xa1,Ya1)は、当該受取人端末ID「090*******1」を有する受取人端末32から送信される位置情報である。
配送状況通知サーバ2の受取人位置情報受信部208は、例えば、荷物ID「B0011」に対応する受取人Pの受取人端末32(配送状況出力装置3)から位置情報を受信すると、その位置情報を当該受取人端末32の受取人端末IDに対応付けて配送情報格納部201に一時記憶する。例えば、受取人位置情報受信部208は、荷物ID=「B0011」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」に対応する受取人端末32(配送状況出力装置3)(図11,図12参照)から位置情報(Xa1,Ya1)を受信すると、図14に示すように、その位置情報(Xa1,Ya1)を受取人端末ID「090*****1」に対応付けて配送情報格納部201に一時記憶する。
また、受取代理人Qは、通常、受取代理人端末33を携帯しているので、当該受取代理人端末33が検出し、当該受取代理人端末33から送信される位置情報(Xb,Yb)が受取代理人Qの位置情報に相当している。位置情報「Xb」,「Yb」は、例えば、経度情報と緯度情報である。例えば、図14において、受取代理人端末ID「080#######1」に対応する位置情報(Xb1,Yb1)は、当該受取人端末ID「080#######1」を有する受取人端末33から送信される位置情報である。
配送状況通知サーバ2の受取代理人位置情報受信部209は、例えば、荷物ID「B0011」に対応する受取代理人Qの受取代理人端末33から位置情報を受信すると、その位置情報を当該受取代理人端末33の受取代理人端末IDに対応付けて配送情報格納部201に一時格納する。例えば、受取代理人位置情報受信部209は、荷物ID「B0011」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」に対応する受取代理人端末33(図11,図12参照)から位置情報(Xb1,Yb1)を受信すると、図14に示すように、その位置情報(Xb1,Yb1)を受取代理人端末ID[080#######1」に対応付けて配送情報格納部201に一時記憶する。
図11の例では、荷物ID「B0011」に対応付けられた受取人Pには受取代理人Qが1名しか登録されていないので、受取代理人位置情報受信部209は、その受取代理人Qが携帯する受取代理人端末33だけから位置情報(Xb1,Yb1)を受信する。
なお、例えば、荷物ID=「B0012」の場合は、荷物ID「B0012」に対応付けられた受取人ID「Rxxx2」には、2名の受取代理人Qが登録されているので、受取代理人位置情報受信部209は、一方の受取代理人Qの受取代理人端末33から位置情報(Xb2,Yb2)を受信し、他方の受取代理人Qの受取代理人端末33から位置情報(Xb3,Yb3)を受信することになる。
図15は、配送時間情報の一例を示す図である。
配送時間情報は、配送者Cが配送車6に1又は2以上の荷物7を積載して配送センターから1又は2以上の配送先を順番に移動して各配送先の受取人Pに荷物7を配達するのに要する配送時間に関する情報である。例えば、3個の荷物7a,7b,7cを配送車6に積載して配送センターN0から配送先N1,N2,N3の順に移動して各配送先N1,N2,N3で受取人Pa,Pb,Pcに荷物7a,7b,7cをそれぞれ配達するとする。配送時間は、配送先間を配送車6で移動するのに要する移動時間t[時間/分/秒]と各配送先で配送者Cが荷物7を配達するのに要する滞在時間Δt[分/秒]とで構成される。
配送センターN0と配送先N1の間の移動時間をt01、配送先N1での滞在時間をΔtとすると、荷物7aの配送時間Taは、(t01+Δt)で表される(図15の荷物ID=「B0013」の配送時間参照)。なお、移動時間t01の添え字の「01」は、配送センターN0の添え字「0」と配送先N1の添え字「1」に対応していることを示している。
また、配送先N1と配送先N2の間の移動時間をt12、配送先N2での滞在時間をΔtとすると、荷物7bの配送時間Tbは、Ta+(t12+Δt)で表される(図15の荷物ID=「B0012」の配送時間参照)。また、配送先N2と配送先N3の間の移動時間をt23、配送先N3での滞在時間をΔtとすると、荷物7cの配送時間Tcは、Ta+Tb+(t23+Δt)で表される(図15の荷物ID=「B0011」の配送時間参照)。
まず、図4に示す配送状況通知サーバ2の配送状況情報の配送状況出力装置3への送信処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)配送状況通知サーバ2は、配送状況出力装置3から荷物7の配送位置情報の要求があるかを判別している(S101のループ処理)。配送状況通知サーバ2は、配送状況出力装置3から荷物7の配送位置情報の要求があれば(S101:Y)、ステップS102に進む。
(ステップS102)配送位置情報要求受信部204は、配送状況出力装置3から伝票番号などの配送識別情報に対応付けられた荷物7の配送位置情報の要求を受信する。
(ステップS103)配送位置情報送信部205は、配送位置情報要求受信部204が受信した配送識別情報(荷物ID)に対応付けられた配送者端末識別情報に対応する荷物7の配送位置情報を読み出す。
例えば、配送位置情報要求受信部204が荷物ID「B0011」が対応付けられた配送位置情報の要求を受信すると、配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201を検索し、図12に示す配送情報に荷物ID「B0011」があるか否かを確認する。配送位置情報送信部205は、配送情報に荷物ID「B0011」があれば、さらに図13に示す配送車情報に荷物ID「B0011」に対応付けて配送車6の位置情報(x,y)(荷物7の位置情報)があるか否かを確認する。
配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201の配送車情報に荷物ID「B0011」に対応付けて配送車6の位置情報(x,y)があれば、配送情報格納部201から配送車6の位置情報(x,y)を読み出す。例えば、図13に示す配送車情報の例では、配送ID「B0011」に対応付けられた配送車6の配送車ID「V0001」に位置情報(x1,y1)があるので、配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201から配送車ID「V0001」の位置情報(x1,y1)を読み出す。
なお、配送位置情報送信部205は、配送情報に荷物ID「B0011」がなければ、配送状況出力装置3に「問合せの配送サービスが存在しない」旨の情報を送信する。また、配送位置情報送信部205は、配送情報に配送ID「B0011」はあるが、配送車情報に配送ID「B0011」に対応付けられた配送車6の配送車ID「V0001」の位置情報(x,y)がなければ、配送位置情報送信部205は、配送状況出力装置3に「現在、通知できる位置情報が存在しない」旨の情報を送信する。
配送情報格納部201に配送車6の位置情報(x,y)がない場合としては、例えば、荷物7が配送準備段階にあり、未だ配送車6に積載されていない場合が相当する。この場合は、図13に示す配送車情報に配送ID「B0011」に対応する荷物7が積載される配送車6の配送車ID「V0001」の情報がないので、配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201に荷物ID「B0011」に対応する配送車6の位置情報(x,y)のないことが分かる。
(ステップS104)時刻情報取得部206は、現在時刻を取得する。時刻情報取得部206は、例えば、配送状況通知サーバ2に内蔵されたリアルタイム・クロックを用いて現在時刻を取得する。
(ステップS105)予想配達時刻情報算出部207は、配送情報格納部201から配送者端末識別情報に対応付けられた荷物7の配送先位置情報を取得し、その配送先位置情報と、配送位置情報送信部205が読み出した荷物7の配送位置情報と、時刻情報取得部206が取得した現在時刻の情報を用いて、荷物7の現在位置(配送車6の現在位置)から荷物7を配送先の位置に配達する予想配達時刻情報を算出する。
配送車6が複数個の荷物7を予め計画された配送経路で順番にそれぞれ配送先に配送する場合、予想配達時刻情報算出部207は、配送情報格納部201に格納されている、荷物7を他の荷物7を配送しながら当該荷物7の配送先の位置に配送する際の他の荷物7の配送先での滞在時間Δtをも用いて、荷物7の配送先への予想配達時刻情報を算出する。
例えば、荷物ID「B0011」の予想配達時刻を算出する場合、予想配達時刻情報算出部207は、図12に示す配送情報から荷物ID「B0011」に対応付けられた配送者ID「C0011」と受取人ID「Rxxx1」を取得し、さらに図11に示す受取人情報から受取人ID「Rxxx1」に対応付けられた荷物7の配送先位置情報(受取人Pの住所:○○市××町・・・)を取得する。予想配達時刻情報算出部207は、取得した荷物7の配送先位置情報(○○市××町・・・)と、配送位置情報送信部205が読み出した配送車ID「V0001」の位置情報(x1,y1)と、時刻情報取得部207が取得した現在時刻の情報とを用いて、当該配送車ID「V0001」に対応する配送車6が配送する荷物7の配送先への予想配達時刻を算出する。
例えば、配送車ID「V0001」に対応する配送車6が、図17に示す配送経路R3で荷物ID「B0013」に対応する荷物7a、荷物ID「B0012」に対応する荷物7b、荷物ID「B0011」に対応する荷物7cを順番にそれぞれ配送先N1、配送先N2、配送先N3に配送するものとし、配送車6の現在の位置情報(x1,y1)が配送経路R3上のNr地点であったとする。
予想配達時刻情報算出部207は、例えば、カーナビゲーションシステムの経路探索技術における所要時間の算出手法を用いて、配送車6が現在の位置Nrから最初の配送先N1まで移動するのに要する移動時間tr1[時/分/秒]を算出する。また、予想配達時刻情報算出部207は、配送情報格納部201に格納されている配送車ID「V0001」に対応する配送時間情報を読み出す。例えば、配送車ID「V0001」に対応する配送時間情報が図15に示す内容で配送情報格納部201に格納されているとする。予想配達時刻情報算出部207は、荷物ID「B0013」に対応する滞在時間Δt、荷物ID「B0012」に対応する移動時間t12と滞在時間Δt、及び荷物ID「B0011」に対応する移動時間t23と滞在時間Δtを読み出す。
そして、予想配達時刻情報算出部207は、時刻情報取得部207が取得した現在時刻Trに算出した移動時間tr1と、配送情報格納部201から読み出した滞在時間Δt、移動時間t12と滞在時間Δt、及び移動時間t23と滞在時間Δtとを加算して、荷物ID「B0011」に対応する荷物7cを配送先N3に配達する予測配達時刻Tc(=Tr+tr1+t12+t23+3×Δt)を算出する。例えば、現在時刻Trを12時24分、移動時間tr1,t12,t23をそれぞれ22分、1時間18分、1時間30分、滞在時間Δtを10分とすると、予想配達時刻情報算出部207は、図17の太線で示す配送経路R3での予想配達時刻Tcとして「16時4分」を算出する。
(ステップS106)配送位置情報送信部205は、配送者端末識別情報に対応付けられている受取人端末識別情報に対応する配送状況出力装置3に、ステップS103で読み出した荷物7の配送位置情報とステップS105で算出した予想配達時刻情報を送信する。
例えば、配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201に格納されている配送情報から荷物ID「B0011」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」に対応する受取人端末32(配送状況出力装置3)に、配送車ID「V0001」に対応する位置情報(x1,y1)(荷物7cの配送位置情報)と、ステップS105で算出した予想配達時刻Tc(16時4分)の情報を送信する。
なお、配送位置情報送信部205は、配送情報格納部201から配送車ID「V0001」に対応する位置情報(x1,y1)を読み出して受取人ID「Rxxx1」に対応する受取人端末32(配送状況出力装置3)に送信した後、予想配達時刻情報算出部207が予想配達時刻Tcの情報を算出すると、その情報を受取人ID「Rxxx1」に対応する受取人端末32(配送状況出力装置3)に送信するようにしてもよい。
(ステップS107)配送状況通知サーバ2は、配送情報格納部201に格納されている荷物7の配送に関する配送情報が抹消されているか否かを判別する。配送状況通知サーバ2は、荷物7の配送情報が抹消されていなければ(S107:N)、ステップS101に戻り、配送情報が抹消されていれば(S107:Y)、配送状況情報の送信処理を終了する。
なお、上記の処理では、配送状況通知サーバ2は、配送状況出力装置3の要求に応じて配送者端末4の位置情報を当該配送状況出力装置3に送信しているが、配送状況出力装置3の要求なしに配送者端末4の位置情報を配送状況出力装置3に送信するようにしてもよい。この場合は、ステップS101の処理は不要になる。
次に、図4に示す配送状況通知サーバ2の受取人不在情報の配送者端末43への送信処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)受取人位置情報受信部208が受取人端末32から現在位置の情報を受信したか否かを判別するとともに、受取代理人位置情報受信部209が受取代理人端末33から現在位置の情報を受信したか否かを判別する。受取人位置情報受信部208と受取代理人位置情報受信部209がそれぞれ受取人端末32と受取代理人端末33の現在位置の情報を受信しなければ(S201:N)、ステップS201に戻って待機し、受取人端末32と受取代理人端末33のいずれかから現在位置の情報を受信すれば(S201:Y)、ステップS202に進む。
(ステップS202)受取人不在判別部210は、受信した受取人端末32の現在位置の情報若しくは受取代理人端末33の現在位置の情報、又は両方の現在位置の情報と荷物7の配送先位置の情報とを用いて、配送先に荷物7を受け取ることができる人が不在であるか否かを判別する。
例えば、受取人不在判別部210は、受取人端末32の位置(受取人Pの位置)と荷物7の配送先の位置とが所定の条件を満たすほど近いか否かを判別することにより、配送先に荷物7を受け取ることができる人が不在であるか否かを判別する。受取人不在判別部210は、例えば、受取人端末32の位置(受取人Pの位置)と荷物7の配送先の位置との間の距離DPを算出し、その距離DPが閾値Dthよりも大きい場合、受取人Pは配送先の位置にいないと判別し、その距離DPが閾値Dth以下の場合、受取人Pは配送先の位置にいると判断する。
例えば、受取人位置情報受信部208が荷物ID「B0011」の受取人Pが携帯する携帯端末32から現在の位置情報(Xa1,Ya1)を受信しているとする。受取人不在判別部210は、配送情報格納部201に格納されている受取人情報(図11参照)で受取人端末ID「090*******1」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」と受取人Pの住所(荷物7の配送先の位置:○○市××町・・・)を取得する。そして、受取人不在判別部210は、受取人Pの受取人端末32から受信した現在の位置情報(Xa1,Ya1)と荷物7の配送先の位置(○○市××町・・・)との間の距離DPを算出する。
受取人不在判別部210は、図19に示すように、地図上の受取人端末32の位置と配送先(受取人住所)N3との間の直線距離DPを算出する。受取人Pは受取人端末32(配送状況出力装置3)を携帯しているので、直線距離DPは、受取人Pと配送先(受取人住所)N3との直線距離を示している。
受取人不在判別部210は、算出した直線距離DPを閾値Dthと比較し、Dth<DPであれば、受取人Pは外出していると判断し、DP≦Dthであれば、受取人Pは外出していない(配送先N3にいる)と判断する。なお、閾値Dthは、受取人Pと受取代理人Qが配送先N3に対して荷物7cを受け取ることができる範囲にいるか否かを判別するための閾値である。受取人Pが配送先N3で荷物7cを受け取ることができる距離は、配送先N3から配送車6が見渡せる程度の距離と考えられるが、閾値Dthは、経験値に基づいて設定するとよい。
受取人不在判別部210は、受取代理人端末33の位置についても同様の処理をして受取代理人Qが配送先の位置に不在であるか否かを判別する。受取人位置情報受信部208が荷物ID「B0011」の受取代理人Qが携帯する携帯端末33から現在の位置情報(Xb1,Yb1)を受信したとする。受取人不在判別部210は、配送情報格納部201に格納されている受取人情報(図11参照)から受取代理人端末ID「080#######1」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」と受取人Pの住所(荷物7の配送先の位置:○○市××町・・・)を取得する。そして、受取人不在判別部210は、受取代理人Pの受取代理人端末33から受信した現在の位置情報(Xb1,Yb1)と荷物7の配送先の位置(○○市××町・・・)との間の距離DQを算出する。
受取人不在判別部210は、図19に示すように、地図上の受取代理人端末33の位置と配送先(受取人住所)N3との間の直線距離DQを算出する。そして、受取人不在判別部210は、算出した直線距離DQを閾値Dthと比較し、Dth<DQであれば、受取代理人Qは外出していると判断し、DQ≦Dthであれば、受取代理人Qは外出していない(配送先N3にいる)と判断する。
そして、受取人不在判別部210は、受取人Pも受取代理人Qも外出していると判断すると、配送先N3に荷物7cを受け取ることができる人が不在であると判断し、受取人Pと受取代理人Qのいずれかが配送先N3にいると判断すると、受取場所N3に荷物7cを受け取ることができる人が存在すると判断する。
図19の例では、Dth<DP、DQ<Dthであるので、受取人不在判別部210は、受取人Pは外出していると判断するが、受取代理人Qは配送先N3にいると判断する。受取代理人Qは配送先N3で荷物7cを受け取ることが可能であるから、受取人不在判別部210は、配送先N3に荷物7cを受け取ることができる人が存在している(不在ではない)と判断する。
所定の条件を満たすほど近いか否かの判別は、時間によって判別しても良い。この場合は、受取人不在判別部210は、算出した距離DP[m]を、当該距離DPを通常の歩行速度Vs[m/分]で移動するのに要する時間TP(=DP/Vs[分])に変換した後、その時間TPを予め設定された閾値Tth[分]と比較する。
そして、その時間TPが閾値Tthよりも大きい場合、受取人不在判別部210は、受取人Pは配送先N3にいないと判別し、その時間TPが閾値Tth以下の場合、受取人Pは配送先N3にいると判断する。受取人不在判別部210は、受取代理人端末33の位置についても同様の処理をして受取代理人Qが配送先N3に不在であるか否かを判別する。
受取人不在判別部210は、受取人Pと受取代理人Qの全てが配送先の位置に不在であると判別すると(S202:Y)、配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人が不在であると判別し、受取人不在を示す受取人不在情報を取得してステップS203に進む。また、受取人不在判別部210は、受取人Pと受取代理人Qのいずれかが配送先の位置にいると判別すると(S202:N)、配送先の配置に荷物7を受け取ることができる人がいると判別し、受取人存在を示す受取人不在情報を取得してステップS207に進む。
受受取人不在判別部210は、例えば、受取人不在情報として受取人不在フラグの情報を取得する。例えば、受取人不在判別部210は、配送先N3に荷物7cを受け取ることができる人が存在していると判断すると、「0」の受取人不在フラグを取得し、配送先N3に荷物7cを受け取ることができる人が不在であると判断すると、「1」の受取人不在フラグを取得する。なお、受取人不在フラグは、受取人が存在する場合に「1」とし、受取人が存在しない場合に「0」としてもよい。
(ステップS203)条件判別部212は、配送位置情報受信部203が受信した配送者端末4の位置情報が予め決められた条件を満たすか否かを判別する。所定の条件は、例えば、配送者端末4の位置情報が示す荷物7の位置と荷物7の配送先の位置とが予め決められた第1の条件を満たすほど近いという条件Aである。所定の条件は、例えば、配送者端末41の位置情報が示す配送車6の位置と配送者端末42の位置情報が示す配送者Cの位置とが予め決められた第2の条件を満たすほど近いという条件Bでもよい。
条件判別部212は、条件Aと条件Bの両方を満たすか否かを判別してもよく、いずれか一方の条件を満たすか否かを判別してもよい。
条件Aを満たすか否かの判別では、条件判別部212は、例えば、配送情報格納部201に格納されている配送者端末4の位置(荷物7の位置)と荷物7の配送先の位置との間の距離D1が第1の条件を満たすほど近いか否かを判別する。
例えば、配送位置情報受信部203が荷物ID「B0011」の荷物7を配送している配送車6の配送者端末4から位置情報を受信しているとする。条件判別部212は、配送情報格納部201に格納されている配送車情報(図13参照)から荷物ID「B0011」に対応付けられている配送車ID「V0001」の現在位置(X1,Y1)の情報を取得する。また、条件判別部212は、配送情報格納部201に格納されている配送情報(図12参照)から荷物ID「B0011」に対応付けられた受取人ID「Rxxx1」を取得し、さらに受取人情報(図11参照)から受取人ID「Rxxx1」に対応付けられた受取人Pの住所(荷物7の配送先の位置:○○市××町・・・)を取得する。
そして、条件判別部212は、配送位置情報受信部203が受信した配送車6の現在の位置情報(X1,Y1)と荷物7の配送先の位置(○○市××町・・・)との間の距離D1を算出する。例えば、荷物7の配送先が図19に示すN3の場合、条件判別部212は、距離DPや距離DQと同様の方法で配送車6の現在位置Nrと配送先N3の間の直線距離D1を算出する。
条件判別部212は、算出した直線距離D1を閾値DTH1と比較し、DTH1<D1であれば、配送車6の現在位置Nrは荷物7の配送先N3に対して所定の距離範囲内にない(第1の条件を満たしていない)と判断し、D1≦DTH1であれば、配送車6の現在位置Nrは荷物7の配送先N3に対して所定の距離範囲内にある(第1の条件を満たしている)と判断する。なお、閾値DTH1は、配送車6が配送先N3の近くに来ているか否かを判断するための閾値である。閾値DTH1は、地図上の距離によって固定値を設定してもよく、例えば、配送車6が現在位置Nrから配送先N3まで移動するのに要する時間が所定の時間(例えば、10分など)となる距離に設定してもよい。
第1の条件を満たすほど近いか否かを判別は、時間によって判別しても良い。この場合は、条件判別部212は、算出した距離D1[km]を、当該距離D1を通常の配送速度Vt[km/時間]で移動するのに要する時間T1(=D1/Vt)[時間]に変換した後、その時間T1を予め設定された閾値TTH1[時間]と比較する。そして、条件判別部212は、T1≦TTH1であれば、第1の条件を満たすと判別し、TTH1<T1であれば、第1の条件を満たさないと判別する。
条件Bを満たすか否かの判別では、条件判別部212は、例えば、配送情報格納部201に格納されている配送者端末41の位置(配送車6の位置)と配送者端末42の位置(配送者Cの位置)との間の距離D2が第2の条件を満たすほど近いか否かを判別する。
例えば、配送位置情報受信部203が荷物ID「B0011」の荷物7を配送している配送車6の配送者端末4から位置情報を受信しているとする。条件判別部212は、配送情報格納部201に格納されている配送車情報(図13参照)から荷物ID「B0011」に対応付けられている配送車ID「V0001」に対応する現在位置(X1,Y1)と、配送者ID「C0011」に対応する現在位置(x1,y1)の情報を取得する。そして、条件判別部212は、配送車6の現在位置(X1,Y1)と配送者Cの現在位置(x1,y1)との間の距離D2を算出する。例えば、条件判別部212は、距離DPや距離DQと同様の方法で配送車6の現在位置(X1,Y1)と配送者Cの現在位置(x1,y1)の間の直線距離D2を算出する。
条件判別部212は、算出した直線距離D2を閾値DTH2と比較し、D2≦DTH2であれば、第2の条件を満たす(配送車Cは荷物7の配送中である)と判別し、DTH2<D2であれば、第2の条件を満たさない(配送車Cは荷物7の配送中でない)と判別する。
なお、閾値DTH2は、配送車6が配送先N3の近くに来ているか否かを判断するための閾値である。閾値DTH1は、地図上の距離によって固定値を設定してもよく、例えば、配送車6が現在位置Nrから配送先N3まで移動するのに要する時間が所定の時間(例えば、10分など)となる距離に設定してもよい。
第2の条件を満たすほど近いか否かを判別は、時間によって判別しても良い。この場合は、条件判別部212は、算出した距離D2[km]を、当該距離D2を通常の歩行速度Vs[m/分]で移動するのに要する時間T2(=D2/Vs)[分]に変換した後、その時間T2を予め設定された閾値TTH2[分]と比較する。そして、条件判別部212は、T2≦TTH2であれば、第2の条件を満たすと判別し、TTH2<T2であれば、第2の条件を満たさないと判別する。
条件判別部212が条件Aを満たすか否か(配送車6が配送先の近くに来ているか否か)だけを判別する場合、D1≦DTH1であれば、条件判別部212は条件Aを満たすと判別し(S203:Y)、ステップS204に進む。また、DTH1<D1であれば、条件判別部212は条件Aを満たさないと判別し(S203:N)、ステップS205に進む。
条件判別部212が条件Bを満たすか否か(配送者Cは荷物7の配送中であるか否か)だけを判別する場合、D2≦DTH2であれば、条件判別部212は条件Bを満たすと判別し(S203:Y)、ステップS204に進む。また、DTH2<D2であれば、条件判別部212は条件Bを満たさないと判別し(S203:N)、ステップS205に進む。
条件判別部212が条件Aと条件Bの両方を満たすか否かを判別する場合、D1≦DTH1及びD2≦DTH2であれば、条件判別部212は条件Aと条件Bの両方を満たすと判別し(S203:Y)、ステップS204に進む。また、D1≦DTH1及びD2≦DTH2でなければ、条件判別部212は条件Aと条件Bの両方又はいずれかを満たさないと判別し(S203:N)、ステップS205に進む。
(ステップS204)受取人不在情報送信部211は、配送者端末4に荷物7を受け取ることができる人がいないことを示す受取人不在情報を送信する。例えば、受取人不在情報が受取人不在のときは「1」に設定され、受取人存在のときは「0」に設定される受取人不在フラグの情報の場合、受取人不在情報送信部211は、「1」の受取人不在フラグを配送者端末4に送信する。
(ステップS205)配送状況通知サーバ2は、配送情報格納部201に格納されている配送情報が抹消されているか否かを判別する。受取人位置情報受信部208が配送ID「B0011」の荷物7の受取人P又は受取代理人Qから現在位置の情報を受信している場合、配送状況通知サーバ2は、配送情報格納部201に格納されている配送情報から配送ID「B0011」に関する情報が消去されている否かを判別する。
ステップS205の処理は、配送者Cが配送ID「B0011」の荷物7の配達を終了すると、配送者Cに受取人不在情報を送信する必要がなくなるので、配送者Cが配送ID「B0011」の荷物7の配達を終了しているか否かを判別している。
配送状況通知サーバ2は、配送情報が抹消されていなければ(S205:N)、ステップS201に戻り、配送情報が抹消されていれば(S205:Y)、配送位置情報の送信処理を終了する。
なお、図18のフローチャートにおいて、ステップS203及びステップS204の処理を受取人が不在であることを示す受取人不在情報を配送者端末4に送信する処理を行うステップS204−1に変更するとともに、ステップS202で「N」の場合にステップS205に進む手順に受取人が存在することを示す受取人不在情報を配送者端末4に送信する処理を行うステップS204−2を追加するように、処理手順を変更してもよい。この処理手順の変更は、ステップS202とステップS205の間の処理をステップS202の判別結果に応じた受取人不在情報を配送者端末4に送信する内容に変更するものである。
処理手順を変更した場合は、ステップS202で受取人不在判別部210が配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人が不在であると判別すると、ステップS204−1に進んで受取人不在情報送信部211が受取人不在を示す受取人不在情報(例えば、「1」の受取人部材フラグの情報)を配送者端末4に送信する。また、ステップS202で受取人不在判別部210が配送先の位置に荷物7を受け取ることができる人が存在すると判別すると、ステップS204−2に進んで受取人不在情報送信部211が受取人存在を示す受取人不在情報(例えば、「0」の受取人部材フラグの情報)を配送者端末4に送信する。
次に、図5に示す配送状況出力装置3の動作について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、図20に示す処理手順は、配送状況出力装置3で配送状況通知アプリを起動させることによって実行されるものである。
(ステップS301)配送位置情報要求受付部301は、受取人Pから配送識別情報を指定した荷物7の配送位置情報の出力要求が入力されるのを待機している(S301のループ)。配送位置情報要求受付部301が荷物7の配送位置情報の出力要求を受け付けると(S301:Y)、ステップS302に進む。例えば、受取人Pが配送状況出力装置3(受取人端末32)で配送状況通知アプリを起動すると、配送状況出力装置3の表示画面には、図21に示すように、荷物7の配送位置情報の通知サービスを受けたい配送ID(荷物ID)を入力する入力画面IGが表示される。入力画面IGには、受取人Pに対して複数の配送依頼がある場合を考慮して、複数個の配送ID入力欄Kが表示されている。この状態は、荷物7の配送位置情報の出力要求が入力されるのを待機している状態である。受取人Pが配送ID入力欄Kに、例えば、「B0011」の配送IDを入力して配送位置情報の通知サービスの開始ボタンJを操作すると、配送位置情報要求受付部301が配送ID[B0011」に対応付けられた荷物7の配送位置情報の出力要求を受け付け、ステップS302に進み、荷物7の配送状況情報の出力処理が行われる。
(ステップS302)配送位置情報要求送信部302は、配送位置情報要求受付部301が受け付けた配送位置情報の出力要求に含まれる配送識別情報に対応付けられた荷物7の配送位置情報の要求を配送状況通知サーバ2に送信する。例えば、配送位置情報要求受付部301が受け付けた出力要求が配送ID「B0011」に対応する荷物7の配送位置情報の出力要求の場合、配送位置情報要求送信部302は、配送ID「B0011」の情報と荷物7の配送位置情報の要求を配送状況通知サーバ2に送信する。
(ステップS303)配送位置情報受信部303は、配送位置情報要求送信部302による荷物7の配送位置情報の要求に応じて配送状況通知サーバ2から荷物7の配送位置情報を受信する。配送位置情報受信部303が配送状況通知サーバ2から受信する荷物7の配送位置情報には、荷物7の配送位置が分かる場合の情報と荷物7の配送位置が分からない場合の情報が含まれる。また、荷物7の配送位置が分かる場合には、当該荷物7の予想配達時刻情報も配送位置情報に含まれる。
配送状況通知サーバ2で、例えば、配送ID「B0011」に対応する荷物7の配送位置が分かる場合、配送位置情報受信部303は、当荷物7を配送する配送車ID「V0001」に対応付けられた配送車6の現在位置(X1,Y1)の情報(図13参照)と予想配達時刻情報(例えば、○○時○○分の情報)を配送状況通知サーバ2から受信する。
一方、配送状況通知サーバ2で、配送ID「B0011」に対応する荷物7の配送位置が分からない場合、配送位置情報受信部303は、例えば、「問合せの配送サービスが存在しない」旨の情報又は「現在、通知できる位置情報が存在しない」旨の情報を配送状況通知サーバ2から受信する。なお、配送状況通知サーバ2で荷物7の配送位置が分からない場合とは、例えば、荷物7が配送準備段階にあり、未だ配送車6に積載されていない場合などである。
(ステップS304)出力部305は、配送位置情報受信部303が受信した荷物7の配送位置情報を出力する。
出力部305は、配送位置情報受信部303が「問合せの配送サービスが存在しない」旨の情報又は「現在、通知できる位置情報が存在しない」旨の情報を受信した場合、その情報に対応した所定の表示を画像表示手段3051(配送状況出力装置3のディスプレイを用いて表示する。出力部305は、配送位置情報が問合せの配送サービスがない旨の情報の場合、例えば、「問合せの配送サービスは、ございません。」のメッセージ文をディスプレイの表示画面に表示する。また、出力部305は、配送位置情報が位置情報がない旨の情報の場合、例えば、「現在、通知できる位置情報はございません。」のメッセージ文をディスプレイの表示画面に表示する。
一方、出力部305は、配送位置情報受信部303が荷物7の配送位置情報と予測配達時刻情報を受信した場合、それらの情報を所定の表示態様で画像表示手段3051を用いて出力する。出力部305は、例えば、地図情報格納部304から荷物7の配送位置と配送先の位置を含む地図情報を読み出して配送状況出力装置3のディスプレイの表示画面に表示する。また、出力部305は、その地図上の配送車6の配送位置情報に対応する位置に、例えば、荷物や配送車などを示すマークを表示する。
例えば、配送位置情報受信部303が配送ID「B0011」に対応する荷物7の現在位置(X1,Y1)の情報を受信した場合、出力部305は、地図情報格納部304から位置(X1,Y1)を含む地図情報を読み出して配送状況出力装置3のディスプレイの表示画面に表示し、その地図上の荷物7の現在位置(X1,Y1)に対応する位置に荷物を示すマーク又は配送車を示すマークを表示する。
また、出力部305は、ディスプレイに表示した地図上の配送先に対応する位置に、例えば、家を示すマークを表示するとともに、予測配達時刻情報を表示する。例えば、配送位置情報受信部303が「○○時○○分」の予測配達時刻情報を受信した場合、出力部305は、ディスプレイに表示した地図上の配送先に対応する位置に、例えば、「配達時刻:○○時○○分」の文字を表示する。
図22は、配送状況出力装置3のディスプレイに表示された荷物7の配送位置情報の一例を示す図である。
同図は、配送ID「B0011」の荷物7を配送する配送車6の現在位置(X1,Y1)と当該荷物7の配送先の位置を含む地図画像Gmを配送状況出力装置3のディスプレイに表示し、その地図画像Gm上に荷物7の配送経路R3と予測配達時刻を示す文字情報「配達時刻:○○時○○分」を表示したものである。地図画像Gm上には、配送車6の現在位置(X1,Y1)に対応する位置Srに配送車を示すマークM1が表示され、配送先の位置には家を示すマークM2が表示されている。また、文字情報「配達時刻:○○時○○分」は、マークM2の近くに表示されている。
なお、図22の例は、図17の例と同じであり、図22のマークM1の位置Srは、図17の配送車6の位置Nrに対応し、図22のマークM2の位置は、図17の配送先N3に対応している。従って、図22の例では、荷物7の配送先N3の予測配達時刻情報は、図17の例で説明した予測配達時刻Tcに相当する。
図22では、マークM1の例として配送車の画像を表示し、マークM2の例として家の画像を表示しているが、マークM1,M2の画像はこれらの画像に限定されない。マークM1,M2の画像は、配送状況通知アプリに予め登録されているが、ユーザが好みの画像を追加できるようにしてもよく、マークM1,M2の画像としてユーザが選択した画像を地図上に表示させるようにしてもよい。また、図22では、マークM2に近接して予想配達時刻情報Tcをデジタル表示形式で表示しているが、予測配達時刻Tcは、文字盤に長針と短針で時刻を示すアナログ時計形式で表示するようにしてもよい。
(ステップS305)配送状況出力装置3は、所定の時間が経過している否かを判別する。所定の時間が経過していなければ(S305:N)、ステップS304に戻って荷物7の配送位置情報と予想配達時刻情報の出力処理を継続し、所定の時間が経過すると(S305:Y)、ステップS302に戻り、荷物7の配送位置情報と予想配達時刻情報の更新処理を行う。
図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了(例えば、アプリケーションの終了)の割り込みがあれば、配送状況情報の出力処理は終了する。
図20に示す処理手順では、ステップS302〜ステップS305のループ処理により、配送位置情報要求送信部302が配送車6の現在位置(荷物7cの配送位置情報)の更新情報と予想配達時刻Tcの更新情報を要求する。そして、その要求に応じて配送位置情報受信部303が配送状況通知サーバ2から配送車6の現在位置の更新情報と予想配達時刻Tc及び配送経路R3の更新情報を受信すると、出力部305がディスプレイに表示された地図画像Gm上に表示された配送車のマークM1の位置、予想配達時刻の文字情報の内容及び配送経路R3を更新する。
この更新処理により、配送状況出力装置3のディスプレイには、地図画像Gm上の配送経路R3に沿ってマークM1が移動する様子と、配送先N3の近傍に表示された予測配達時刻Tcが変化する様子とが表示されることになる。
なお、配送状況通知サーバ2は、配送ID「B0011」に対応する荷物7の配送先N3への予想配達時刻Tcに代えて配送に要する時間tc(=tr1+t12+t23+3×Δt)[時/分/秒]を配送状況出力装置3に送信するようにしてもよい。この場合は、配送状況出力装置3の出力部305は、配送位置情報受信部303が受信した配送に要する時間tcをデジタル時計形式で表示する。これにより、受取人Pは、現在時刻から荷物7cを受け取るまでの待ち時間tcを知ることができる。
図22に示す荷物7の配送位置情報の表示により、受取人Pは、荷物ID=「B0011」に対応する荷物7cが現在、どの位置にあるのかを視覚的かつ直接的に把握することができる。また、受取人Pは、荷物7cの予想配達時刻Tc若しくは配送に要する時間tcを知ることができるので、荷物7cを待っている時間に別の用事を済ませることができ、荷物7cの待ち時間tcの有効活用を図ることができる。
図22の例では、配送者6の位置(荷物7cの位置)を地図画像Gm上の配送車6の位置情報に対応する位置SrにマークM1を表示する態様で出力しているが、位置の出力態様は、この態様に限定されない。例えば、地図における住所を示す情報や道路上の位置を示す情報などで配送者6の位置(荷物7cの位置)を受取人Pに通知するようにしてもよい。
次に、図6に示す配送者端末4における配送車6の配送状況通知サーバ2への位置情報の送信や受取人不在情報の出力などの処理について、図23のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明では、配送ID「B0011」に対応付けられた配送者IDが「C0011」(図13参照)の配送者端末41と配送車IDが「V0001」(図13参照)の配送者端末42を例に説明する。
配送者端末41,42では、以下の手順で配送車6の配送状況通知サーバ2への位置情報の送信や受取人不在情報の出力などの処理が行われる。
(ステップS401)移動***置情報要求受信部402が配送状況通知サーバ2から位置情報の要求を受信したか否かを判別する(S401のループ)。移動***置情報要求受信部402が位置情報の要求を受信すると(S401:Y)、ステップS402に進む。
(ステップS402)位置情報検出部401は、配送者端末4の位置情報(現在位置の情報)を検出する。位置情報検出部401は、例えば、GPS方式やセルラー基地局方式や無線LAN位置検知方式などによって現在位置の情報(緯度/経度の情報)を検出する。
(ステップS403)位置情報送信部403は、位置情報検出部401が検出した位置情報を配送状況通知サーバ2に送信する。例えば、位置情報検出部401が(X1,Y2)の位置情報を検出すると、位置情報送信部403は、その位置情報(X1,Y2)を配送状況通知サーバ2に送信する。
(ステップS404)受取人不在情報受信部404が配送状況通知サーバ2から受取人不在情報を受信したか否かを判別する。受取人不在情報受信部404が受信する受取人不在情報は、例えば、上述した受取人不在フラグの情報である。受取人不在情報受信部404が受取人不在情報を受信していなければ(S404:N)ステップS401に戻り、受取人不在情報受信部404が受取人不在情報を受信すると(S404:Y)、ステップS405に進む。
(ステップS405)出力部405は、受取人不在情報受信部404が受信した受取人不在情報を出力する。出力部405は、受取人不在情報受信部404が受取人不在フラグの情報を受信すると、配送者端末4の表示画面に受取人不在フラグに内容に応じた所定の出力を行う。
例えば、出力部405は、受取人不在フラグが「1」の場合、図24(a)に示すように、受取人P及び受取代理人Qが不在であることを示すアイコンG1を配送者端末42の表示画面に表示し、受取人不在フラグが「0」の場合、図24(b)に示すように、受取人P又は受取代理人Qが存在することを示すアイコンG2を配送者端末42に表示する。
図24に示す例では、受取人不在を示すアイコンG1は、家の図柄の中に「不在」の文字を記載した画像とし、受取人存在を示すアイコンG2は、家の中に受取人が存在する様子を示す図柄の画像としているが、アイコンG1,G2はこれらの画像に限定されるものではない。
なお、受取人不在フラグが「0」の場合はアイコンG2を表示せず、受取人不在フラグが「1」の場合にのみアイコンG1を表示するようにしてもよい。また、受取人不在フラグが「1」の場合、アイコンG1に代えて、例えば、「受取人が不在です。」などのメッセージ文を表示させてもよく、アイコンG1やメッセージ文の表示に加えて音声により受取人不在のメッセージ音を出力させるようにしてもよい。もちろん、受取人不在のメッセージ音だけを出力させるようにしてもよい。
図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、配送車6の位置情報の送信や受取人不在情報の出力などの処理は終了する。
図24に示す受取人不在情報の表示により、配送者Cは、荷物ID「B0011」に対応する荷物7cを配送先N3の位置で受け取ることができる人がいないことを知ることができる。これにより、配送者Cが配送作業の場合は、配送中の荷物7cの配達順を調整することにより効率良く荷物7cを配送先N3に配送することができる。
また、受取人が不在であることを示す受取人不在情報は、配送状況通知サーバ2から配送者Cが荷物7cの配送作業をしているときにだけ配送者Cに送信され、荷物7cの配送作業をしていないときには配送者Cに送信されないので、配送先N3の位置(受取人Pの家)が留守であるという情報が悪用されることを防止することができる。
上記の配送状況通知システム1の動作の説明では、配送ID[B0011」に対応する荷物7(配送先N3に配送される荷物7c)を例として説明したが、他の荷物7a,7bを配送先N1,N2に配送する場合でも上述した処理と同様の処理が行われる。
また、上記の配送状況通知システム1の動作の説明では、受取人Pに配送中の荷物7の配送位置情報と予測配達時刻情報を通知するようにしているが、荷物7の配送履歴に関する情報を受取人Pに通知するようにしてもよい。荷物7の配送履歴に関する情報とは、荷物7の発送日時、配送センターの通過日時、配送ルートにおける主要ポイントの通過日時などの情報である。
また、上記の配送状況通知システム1の動作の説明では、配送業者が荷物7の配送を開始してもその情報は受取人Pに通知しないが、配送業者が荷物7の配送を開始すると、その配送開始のお知らせをメールによって配送状況出力装置3に送信し、配送状況通知アプリによって荷物7の配送状況情報を随時知ることができる旨の案内をするようにしてもよい。
以上、本実施の形態1によれば、受取人Pは、配送中の荷物7の正確な配送状況情報(例えば、荷物7の配送位置情報や予想配達時刻情報などの情報)をリアルタイムで知ることができるので、荷物7の配送状況が分からないことによる受取人Pの苛立ちを低減させることができる。また、受取人Pは、荷物7が配達されるまでの待ち時間を有効に活用することができる。
また、本実施の形態1によれば、配送車6が配送先の近くに来たときに、配送先に受取人Pと受取代理人Qのいずれも不在であるという状況を知ることができるので、受取人P及び受取代理人Qが不在の配送先に荷物7を配送するという事態を回避することができる。従って、配送者Cは、複数の荷物7を効率良く配送することができる。
また、受取人P及び受取代理人Qが不在であることを示す受取人不在情報の配送者Cへの通知は、配送者Cが荷物7の配送作業中の場合にだけ当該配送者Cに通知するので、その受取人不在情報が悪用されることを防止することができる。
本実施の形態1では、荷物の配送位置情報を受取人に通知する場合を例に説明したが、本発明は、運送業者等の荷物の配送サービスだけでなく、出前やケータリングなどの商品のデリバリーサービスにも適用することができる。
この場合は、デリバリーサービスを提供する業者がユーザから注文を受けると、その注文内容を配送状況通知サーバに登録し、登録後にユーザが携帯端末で配送状況通知アプリを起動し、注文番号を入力すれば、ユーザは注文した商品の配送状況情報を随時知ることができる。
従って、デリバリーサービスにおいても、注文品の配送中の位置や予測配達時刻などの情報が分からないことによるユーザの苛立ちを低減させることができる。例えば、ユーザがパーティ・ケータリングのサービスを注文した場合、ユーザは、配送状況通知アプリによってパーティ・ケータリングの商品の配送中の位置や予測配達時刻を知ることができるので、パーティの開始タイミングなどを好適に調整することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。