JP2023126581A - 商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、精算装置、及びプログラム - Google Patents

商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、精算装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】登録した商品の訂正を効率よく行うこと。【解決手段】客が操作可能な商品販売データ処理装置において、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段と、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段と、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図26

Description

本発明は、商品販売データ処理装置、登録装置、精算装置、商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、及びプログラムに関する。
コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗では、商品を登録する商品販売データ処理装置(例えばPOSレジスタ)を設置している。近年では、客が自ら商品を登録して精算を行う商品販売データ処理装置が普及している。このような商品販売データ処理装置において、客が誤って商品を登録した場合には、訂正(変更)が行われる。
関連する技術として、飲食店等に使用される注文登録処理装置であって、客によって空室確認の指示が入力された場合、サーバに客室の利用状況を問い合わせ、サーバから受信した客室の利用状況を表示させる注文登録処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-045782号公報
しかしながら、登録した商品を訂正する際には、例えば、不正防止の観点から、店員によって訂正の操作が行われる。このため、訂正がある場合には、客は、店員を呼び出して、店員による訂正の操作が完了するのを待たなければならず、時間を無駄にすることがある。また、店員にとっては、例えば、訂正の操作に時間を要することがあるため、他の業務に支障をきたすことがあり、業務効率の低下を招くことがある。このため、従来技術では、登録した商品の訂正を効率よく行うことができないことがある、という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、客が操作可能な商品販売データ処理装置において、客が操作可能な客側操作手段と、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段と、店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力手段と、前記識別情報入力手段によって入力された識別情報を用いて店員を特定する店員特定手段と、前記店員特定手段によって店員が特定された場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段と、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記構成によれば、登録した商品の訂正(変更)を効率よく行うことができる。
上記商品販売データ処理装置において、複数のモードのうちいずれかのモードを設定するモード設定手段を備え、前記承認入力手段は、前記モード設定手段によって所定のモードが設定されている場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力してもよい。
上記構成によれば、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、客が操作可能な客側操作部を備えた商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段、店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力手段と、前記識別情報入力手段によって入力された識別情報を用いて店員を特定する店員特定手段と、前記店員特定手段によって店員が特定された場合に、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
上記商品販売データ処理装置システムにおいて、前記精算装置は、客から受け付けた前記商品情報の変更を示す変更情報を前記登録装置へ送信し、前記登録装置は、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力してもよい。
上記構成によれば、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
上記商品販売データ処理装置システムにおいて、前記登録装置および前記精算装置は、いずれも複数のモードのうちいずれかのモードを設定し、前記精算装置は、所定のモードを設定した場合に、前記変更情報を前記登録装置へ送信し、前記登録装置は、前記所定のモードとは異なるモードを設定した場合に、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力してもよい。
上記構成によれば、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、客が操作可能な商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
以上のように、本発明によれば、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
本発明の実施形態1に係るPOSシステムのネットワーク構成図である。 POS端末の設置例を示す図である。 POS端末の外観例を示す図である。 POS端末の構成例を示す図である。 POS端末の動作モードの概略を説明する図である。 POS端末の動作モードの切り替えについて説明する図である。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。 フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。 フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 通常モードのPOS端末20における表示例である。 フルセルフモードにおける広告表示の概要を示す説明図である。 広告情報テーブルの一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおいて、登録した商品を訂正する場合の画面の遷移の一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおいて、登録した商品を訂正する場合の画面の遷移の一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおいて、登録した商品を訂正する場合の画面の遷移の一例を示す説明図である。 フルセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。 POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の登録処理の一例を示すフローチャートである。 POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の訂正処理の一例を示すフローチャートである。 セミセルフモードにおいて商品を訂正する場合における客側の画面の遷移の一例を示す説明図である。 セミセルフモードにおいて商品を訂正する場合における客側の画面の遷移の一例を示す説明図である。 商品を訂正する場合における上流側のPOS端末20の店員側表示部210の画面の遷移の一例を示す説明図である。 セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。 セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。 セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。 下流側のPOS端末20(精算装置)が行うセミセルフモードにおける精算処理の一例を示すフローチャートである。 上流側のPOS端末20(登録装置)が行う承認要求を受信した際の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るショッピングシステムを示すネットワークの構成図である。 クラウドサーバ300が管理する各種情報の一例を示す説明図である。 実施形態2に係るショッピングシステムの処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態2において、商品の取り消しを受け付ける際の画面の遷移の一例を示す説明図である。 実施形態2において商品の数量の変更を受け付ける際の画面の遷移の一例を示す説明図である。 実施形態2の精算画面の一例を示す説明図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20-1、POS端末20-2、POS端末20-3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10を備え、夫々はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、POS端末20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。なお、POSシステム1は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする監視端末(非図示)を更に備えていてもよい。
POSシステム1は、種々の店舗(コンビニストア、スーパーマーケット等)に導入可能である。
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。
図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図3(A)は、POS端末20を客側から見た斜視図である。図3(B)は、POS端末20を店員側から見た斜視図である。図4は、POS端末20の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、符号211a、211b、211cについては後述する。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。なお、客側スキャナ部206は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済機構である。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の決済(精算)を用いられる。なお、カード認識部は、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用する場合(つまり、クレジットカードによるクレジット決済の場合、プリペイドカードによるプリペイドカード決済の場合、ポイントカードの保有ポイントを使用(消費)する場合等)に加えて、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用しない場合(例えば、クレジットカードの提示による特典付与の場合、ポイントカードにポイントを付与する場合等)にも、各種カードを認識してもよい。なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、カード決済部208は、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、接触型のカードに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。当該釣銭機209は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。カード決済部208と釣銭機209とにより、精算部が形成される。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、店員側スキャナ部212は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)が切り替わることに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。なお、動作モードが切り替わることを動作モードが移行するとも言う。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部215は、他端末(他のPOS端末20、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
(各動作モードの概要)
続いて、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードを有する。当該動作モードは、通常業務中の動作モード(登録処理及び精算処理に係る動作モード)であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。
図5は、POS端末20の動作モードの概略を説明する図である。POS端末20は、例えば、図5(A)に示した3種類の動作モード(通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード))を有する。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)の通常モード(制限モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)のセミセルフモード(会計専用モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。
図5(A)において、列は、各動作モードを示し、行は、各機能(「商品登録(店員側)」、「商品登録(客側)」、「貨幣の投入」、…、「お会計券の読取」)を示している。図5(B)においても同様である(但し、図5(B)においては各機能の図示を省略している)。
図5(A)(図5(B)も同様)において、列と行から特定される欄内の「〇」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を有効としている旨を示している。例えば、列「通常モード(標準モード)」と行「商品登録(店員側)」から特定される欄内の「〇」は、通常モード(標準モード)では商品登録(店員側)を有効としている旨を示している。また、列と行から特定される欄内の「-」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を無効としている旨を示している。例えば、列「通常モード」と行「商品登録(客側)」から特定される欄内の「-」は、通常モードでは商品登録(客側)を無効としている旨を示している。
(各機能の説明)
以下、図5(A)に示した各機能の概略を説明する。
(商品登録(店員側))
「商品登録(店員側)」は、買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する機能である。つまり、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(商品登録(客側))
「商品登録(客側)」は、買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する機能である。つまり、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(貨幣の投入)
「貨幣の投入」は、貨幣(紙幣、硬貨)の投入を受け付ける機能である。つまり、現金による精算の操作(釣銭機209への貨幣の投入)を受け付ける機能である。
(他端末への登録情報の送信)
「他端末への登録情報の送信」は、登録処理において生成された登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信(直接的に他端末に送信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末に送信。以下、同様)する機能である。
(お会計券の発行)
「お会計券の発行」は、登録処理において生成した登録情報等をコード化し、印刷した媒体(お会計券)を発行する機能である。
(他端末からの登録情報の受信)
「他端末からの登録情報の受信」は、他端末の登録処理において生成された登録情報を受信(直接的に他端末から受信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末から受信。以下、同様)する機能である。なお、他端末から登録情報を受信した端末は、当該登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(お会計券の読取)
「お会計券の読取」は、お会計券(具体的にはお会計券に印刷されているコード、あるいは、コード化されている情報)を読み取る機能である。なお、他端末において発行されたお会計券を読み取った端末は、お会計券を読み取ることによって取得される登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(各動作モードの説明)
続いて、図5(A)及び図5(B)に示した各動作モードの概略を説明する。
(通常モード(標準モード))
通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、商品登録(店員側)を有効「〇」とし、商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)は、客側においては登録処理を実行せずに店員側において登録処理を実行する動作モードである。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、貨幣の投入も、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、店員側における登録処理の後の精算処理について、自端末において実行することも他端末に実行させることも可能である。具体的には、通常モード(標準モード)では、釣銭機209への貨幣の投入を受け付けることによって精算処理を自端末で実行し、他端末に登録情報を送信することによって(またはお会計券を発行することによって)精算処理を他端末に実行させる。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、通常モード(標準モード)であるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、通常モード(標準モード)からセミセルフモード(会計専用モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モード(標準モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
なお、通常モード(標準モード)において、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取の少なくとも一方を無効「-」としてもよい。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、図5(A)に示すように、商品登録(客側)を有効「〇」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提とした動作モードである。但し、フルセルフモードは、商品登録(店員側)も有効「〇」としている。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提としつつ、店員側における登録処理も許容する動作モードである。なお、客側、店員側の両側において登録処理が行われている状態をダブルスキャンモードと称する場合がある。
なお、図5(A)に示した例では、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を有効「〇」としているが、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を無効「-」としてもよい。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、貨幣の投入を有効「〇」とし、他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、当該端末における精算処理を前提とした動作モードである。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、通常モード(標準モード)と同様、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)と同様、フルセルフモードでは、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、フルセルフモードであるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に自動的に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに自動的に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード))
セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取、貨幣の投入を有効「〇」とし、商品登録(店員側)や商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、自端末においては登録処理を実行せず、専ら、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行する動作モードである。なお、セミセルフモード(会計専用モード)では、登録処理を実行しない動作モードであるため(登録情報を生成しないため)、図5(A)に示すように、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、無効「-」としている。
(通常モード(制限モード))
通常モード(制限モード)は、図5(B)に示すように、図5(A)の通常モード(標準モード)において有効「〇」としていた他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としたものである。つまり、通常モード(制限モード)は、通常モード(標準モード)においては許容されている他端末に精算処理を実行させる機能を制限した動作モードである。
(セミセルフモード(登録専用モード))
セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示すように、商品登録(店員側)、他端末への登録情報の送信、お会計券の発行を有効「〇」とし、商品登録(客側)、貨幣の投入、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら、自端末において登録処理を実行し、他端末に精算処理を実行させる動作モードである。なお、セミセルフモード(登録専用モード)は、店員による登録操作を前提としているため、商品登録(客側)を無効「-」としている。
(機能の有効、無効について)
なお、上記では、POS端末20は、動作モードに応じて、POS端末20自身が備える各種の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)の夫々について、有効「〇」であるか無効「-」であるかが異なる旨を説明した。換言すれば、上記では、POS端末20は、全部の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とする旨を説明した(例えば、図5(A)に示すように、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときは商品登録(客側)を無効「-」とし、フルセルフモードであるときは他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としている)。
しかしながら、POS端末20は、動作モードに応じて実行可能な機能が異なればよく、POS端末20は、必ずしも、全部の機能を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とするといった構成としなくてもよい。例えば、POS端末20は、初めから全部の機能(該機能を実現するためのプログラム)を有するのではなく、動作モードに応じて(例えば、動作モードの切り替えに際し)、当該動作モードにおいて必要となる機能(図5において有効「〇」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムを外部(例えば、ストアコントローラ10、監視端末、店外のサーバ(クラウド等)等)から取得して実行可能な状態とするとともに、当該動作モードに不要な機能(図5において無効「-」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムが存在する場合(保持する場合)には当該プログラムを実行不能な状態としてもよい(例えば消去するようにしてもよい)。なお、不要な機能を実現するためのプログラムを実行不能な状態とした後に必要な機能を実現するためのプログラムを取得して実行可能な状態としてもよい。また例えば、POS端末20は、動作モードの切り替えに際し、移行先の動作モードに関わらず、一旦、全部のプログラムを実行不能な状態とした後に、当該動作モードにおいて必要となる機能を実現するためのプログラムを外部から取得して実行可能な状態としてもよい。つまり、POS端末20の構成としては、動作モードに応じて、元々具備する各種の機能のうちの一部を無効「-」にするといったものであってもよいし、動作モードに応じて、必要な機能のみを適宜を具備させるといったものであってもよい。
以上、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)、図5(B)の通常モード(制限モード)、セミセルフモード(登録専用モード)について説明したが、以下、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)を中心に説明する。なお、以下の説明において、通常モード(標準モード)を単に通常モードと称する場合がある。また、セミセルフモード(会計専用モード)を単にセミセルフモードと称する場合がある。
(動作モードの切り替え(移行))
続いて、POS端末20の動作モードの切り替え(移行)について説明する。POS端末20は、基本的には、店員による動作モードの切り替えるための明示的なモード切替操作(モード移行操作とも称する。詳細は後述する)に従って動作モードが切り替わる。また、POS端末20は、モード切替操作とは異なる他の操作(例えば、店員コードの読み取り等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。
また、POS端末20は、店員の操作によらずに、動作モードが切り替わる場合がある。具体的には、POS端末20は、他端末(POS端末20、監視端末、携帯端末等)からのモード切替命令(モード切替指示)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、時間的な条件(例えば、最後に操作してからの経過時間、スケジュールによる定刻等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、処理の開始時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の開始時、お会計券に基づく精算処理の開始時等)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、POS端末20は、処理の終了時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の終了時、お会計券に基づく精算処理の終了時)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
図6は、POS端末20の動作モードの切り替えについて説明する図である。図6の左側は切り替え前後の動作モードの組み合せ(切替前の動作モード→切替後の動作モード)を示し、右側は動作モードの切り替えの条件(一例)を示している。例えば、aの行は、通常モードからフルセルフモードへの動作モードの切り替えの条件の一例として、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)である旨を示している。つまり、動作モードが通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)などがあった場合には、動作モードが通常モードからフルセルフモードに切り替わる旨を示している。なお、モード切替操作の詳細は後述する。
(通常モード→フルセルフモード)
aに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)、所定時間経過(所定時間の不使用)などがあった場合には、通常モードからフルセルフモードに動作モードが切り替わる。
(通常モード→セミセルフモード(会計専用モード))
bに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、通常モードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→通常モード)
cに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードから通常モードに動作モードが切り替わる。
(フルセルフモード→セミセルフモード(会計専用モード))
dに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、フルセルフモードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→ダブルスキャンモード)
eに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、店員コードの読み取りなどがあった場合には、フルセルフモードからダブルスキャンモードに動作モードが切り替わる。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様(商品登録(客側)の機能に加え、商品登録(店員側)の機能が使用されている状態。図5(A)参照)である。
なお、フルセルフモードであるときに店員コードの読み取りなどがあった場合には、商品登録の状態にかかわらず、常にダブルスキャンモードに動作モードが切り替わるようにしてもよいし、商品登録の状態に応じて異なる動作モードに切り替わるようにしてもよい。例えば、未だ商品の登録が行われていないときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われていない状態では)、フルセルフモードから通常モードに切り替わり、既に商品の登録が行われているときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われている状態では)、フルセルフモードからダブルスキャンモードに切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→通常モード)
fに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→フルセルフモード)
gに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、モード切替操作は、操作に応じて移行先の動作モードが特定されるものであればよい。例えば、移行先別の夫々のボタンを備える場合(又は表示する場合)には、夫々のボタンを押下するモード切替操作に応じて、夫々の移行先に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、押下毎に移行先が切り替わる1つのボタンを備える場合(又は表示する場合)には、当該ボタンを押下するモード切替操作毎に、動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、移行先の動作モードを選択するためのボタンと、該ボタンによって選択した動作モードへの移行を決定するためのボタンを別個に備える(又は表示)してもよい。
(モード切替操作による動作モードの移行)
続いて、モード切替操作による動作モードの移行について説明する。POS端末20は、店員による明示的なモード切替操作に従って動作モードが切り替わる(図6参照)。具体的には、キー操作部211の最上段かつ最右端に配置されているモード切替ボタン211a(図3(B)参照)の操作に従って動作モードが切り替わる。
なお、モード切替ボタン211aをキー操作部211の角部に配置したため、動作モードを切り替える際の操作ミスを減らすことができるとともに、容易に動作モードを切り替えることができるようになる。つまり、キー操作部211の角部にモード切替ボタン211aが存在する場合、例えばキー操作部211の中央付近にモード切替ボタン211aが存在する場合に比べ、例えば、操作対象であるモード切替ボタン211aに隣接する他のボタン数が少ないため、慌てて他のボタンを操作するなどの操作ミスが生じ難く、また、操作対象であるモード切替ボタン211aの位置を瞬時に特定できるため、ストレスなくモード切替操作を行うことができる。
更に、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端(最上段かつ最右端)の角部に配置したため、店員が店員側にいる場合だけでなく客側にいる場合にもモード切替操作を行うことができるようになる。つまり、客側にいる店員は、通常、キー操作部211の各ボタンを視認し得ないが、キー操作部211の右上端に存在するモード切替ボタン211aについては、客側から手を伸ばし、手探り(手の感触)のみで、操作対象であるモード切替ボタン211aを容易に認識し得るため、客側にいる店員は店員側に移動しなくても、モード切替操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部に配置しているが、手探りのみで認識し得る位置(比較的容易に認識できる位置)であれば、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部以外の位置に配置してもよい。また、手探りのみで認識し得る位置(例えば、右上端の角部等)にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、客側からであっても他のボタンと区別し得るようにモード切替ボタン211aを形成してもよい。例えば、手探りのみで区別しうる程度に、モード切替ボタン211aの大きさを他のボタンの大きさと異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの形を他のボタンの形と異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの高さを他のボタンの高さと異ならせるようにしてもよいし(例えば、モード切替ボタン211aが他のボタンよりも飛び出ているようにしてもよいし)、モード切替ボタン211aの表面(手が触れる面)の全部または一部の感触を他のボタンの感触と異ならせるようにしてもよい(例えば、モード切替ボタン211aの表面だけをザラザラ、ボコボコした感触にしてもよいし、モード切替ボタン211aの表面だけに突起や窪みを設けるようにしてもよい)。
なお、本実施形態では、上述のような種々の利点を考慮し、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置しているが、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、店員側表示部210に表示される画面上にモード切替ボタン(不図示)を配置するようにしてもよい。
(各動作モードの動作)
図7は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図7は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図8は、通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。具体的には、図8は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の動作の概略を説明するフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図7の上段)。つまり、POS端末20は、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図7の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣(現金)を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図7の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図7の下段)。
つまり、通常モードにおいて自端末において精算処理を実行する場合、図8に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS30の小計キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、小計ボタン、登録完了キー、登録完了ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、客は、店員による登録処理が完了する迄(合計金額が確定する迄)、待機していてもよいが、登録処理が完了する前に釣銭機209に現金を投入してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において入金を受付可能である(図7の上段)。
また、客は、登録処理が完了する前に、支払方法(支払種別、決済方法、決済種別とも称する)を選択してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において支払方法の選択を受付可能である。
また、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図7の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図7の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
また、POS端末20は、お釣りがある場合には、お釣りの取り忘れを防止するため、釣銭機209による釣銭・釣札の払出しを制御し、客が釣銭・釣札を取り除いたことをセンサ等で認識した上で、印刷部213によるレシートの発行を制御してもよい。他の動作モードにおいても同様である。
図9は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図9は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図10は、通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。具体的には、図10(A)は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の動作の概略を説明するフローチャートである。なお、図10(B)は、図10(A)の他端末(他の装置)における動作の基本的な流れを示したフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図9の上段)。つまり、POS端末20(図9の例ではPOS端末20-1)は、店員の操作(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211等の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図9の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)に移動し、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図9の下段)。つまり、他のPOS端末20は、客の操作等(釣銭機209への貨幣の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図9の下段)。
なお、他のPOS端末20(POS端末20-2)には、精算処理に必要な情報(POS端末20-1において生成された登録情報等)が供給される。
なお、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2、POS端末20-3のいずれか一方)を指定する。あるいは、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2やPOS端末20-3)において読み取らせる媒体(お会計券)を発行させてもよい。
つまり、通常モードにおいて他端末に精算処理を実行させる場合、図10(A)に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、例えば、精算処理を実行させる他のPOS端末20が指定されると(ステップS31:YES)、指定されたPOS端末20に登録情報が送信され(ステップS32)、登録側の処理が完了する。
なお、店員は、他の端末を指定した後は次客の買上商品を登録可能である(図9の下段)。また、店員は、他の端末を指定した後は不在であってもよい(図9の下段)。
また、図10(A)に示した例では、小計キーの押下後に他のPOS端末20を指定しているが、小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定するようにしてもよい。例えば、登録画面上に小計キーと他のPOS端末20を指定するためのキーとを配置し(更にお会計券を発行するためのキーも配置してもよい)、POS端末20を指定するためのキーが押下された場合に登録情報を送信するようにしてもよい。小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定する態様では、他のPOS端末20を指定するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
また、図10(A)に示した例では省略したが、他のPOS端末20において読み取らせるお会計券を発行し、他のPOS端末20に精算処理を実行させるようにしてもよい。なお、お会計券を発行するためのキーは小計キーの押下後に押下されるようにしてもよいし、小計キーの押下前に押下されるようにしてもよい。小計キーの押下前にお会計券を発行するためのキーを押下する態様では、お会計券を発行するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
なお、登録情報を受信した他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)は、図10(B)に示すように、登録情報の受信後(ステップS40:YES)、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(切り替わる)。つまり、現在(登録情報の受信時)の動作モードがフルセルフモードであれば(ステップS41:YES)、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行し(ステップS42)、現在の動作モードが通常モードであれば(ステップS43:YES)、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(ステップS42)。そして、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、精算側の処理が完了する。
なお、図10(B)に示した例では、登録情報を受信した他のPOS端末20は、登録情報の受信後に、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行しているが、セミセルフモード(会計専用モード)に移行しなくてもよい。つまり、通常モードやフルセルフモードであっても精算処理は可能であるため(図5参照)、通常モードやフルセルフモードのまま精算処理を実行してもよい。
通常モード(標準モード)は、上述したように、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能(図7、図8参照)と、該登録処理において生成した登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能(図9、図10参照)と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード(バーコード、2次元コード等)化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。
一方、通常モード(制限モード)は、図5(B)に示したように、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能を制限したモードである。
また、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能は、セミセルフモード(登録専用モード)の機能でもある。つまり、セミセルフモードは、登録専用モードと会計専用モードとに分類可能であるが、セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示したように、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。換言すれば、セミセルフモード(登録専用モード)は、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能を制限したモードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら登録処理を実行する動作モードである。
なお、セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示したように、他端末における登録処理において生成された登録情報を受信して精算処理を実行する機能と、他端末において発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する機能を含む。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、専ら精算処理を実行する動作モードである。
図11は、フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。図12は、フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する(図11の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図11の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図11の下段)。
つまり、フルセルフモードの場合、図12に示すように、客側において、商品がスキャン等され(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS40:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS40に係る登録完了キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、登録完了ボタン、小計キー、小計ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、フルセルフモードは、図11に示したように、客側にて登録処理も精算処理も実行するが、店員側は何もできないという訳ではない。つまり、POS端末20は、フルセルフモードで動作しているときであっても、例えば、店員側にて商品をスキャンしたり(ダブルスキャンモード)、店員側にて各種の情報を表示したりすることが可能である。
図13は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。図14は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様であるが、図13、図14では、便宜上、両動作モードを区別して説明する。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側にて登録する(図11の上段、図13の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段、(図13の上段))。
客による登録処理の途中において、店員が、客の買上商品を店員側にて登録する(図13の中段)。つまり、POS端末20は、客の操作による登録処理と店員の操作による登録処理を実行する(図13の中段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図13の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図13の下段)。
つまり、フルセルフモードにおいて登録処理を実行しているときに(図12参照)、図14(A)に示すように、店員側スキャナ部212において店員コードが読み取られた場合(ステップS110:YES)、動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行する(ステップS111)。
ダブルスキャンモードに移行した後は、図14(B)に示すように、店員側スキャナ部212のスキャン等により(ステップS10:YES)、商品を登録し(ステップS11)、客側スキャナ部206のスキャン等により(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、又は、キー操作部211に配置された小計キー等)、又は、登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS41:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。
なお、ダブルスキャンモードでは、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図13の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図13の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
なお、図14(A)に示したように、フルセルフモードにおいて店員コードが読み取られた場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行するが、店員コードの読み取りは、ログイン操作の一つであってもよい。また、フルセルフモードにおいて他の操作(例えば、店員コードの読み取りとは異なるログイン操作)があった場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行してもよい。また、ダブルスキャンモードにおいて店員による操作が行われなくなった場合に(例えば、最後の操作の時点から所定時間が経過した場合に)動作モードがダブルスキャンモードからフルセルフモードに移行してもよい。
(動作モードの報知)
各POS端末20は、自端末の現在の動作モードを報知してもよい。例えば、各POS端末20は、店員側表示部210において自端末の現在の動作モードを表示してもよい。具体的には、各POS端末20は、店員側表示部210に自端末の動作モード表示欄を有する画面を表示し、該画面上の動作モード表示欄に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。また、各POS端末20は、各動作モードに対応する画像(例えば、ボタン風の画像)を配置した画面を店員側表示部210に表示し、該画面上において自端末の現在の動作モードを対応する画像を現在の動作モードに対応しない画像とは異なる表示態様(例えば、他の画像の表示態様よりも目立つ表示態様)にて表示してもよい。例えば、通常モードとフルセルフモードの2つの動作モードにより運用する場合、通常モード画像とフルセルフモード画像とを常に表示するとともに、自端末の現在の動作モードが通常モードであるときには通常モード画像をフルセルフモード画像よりも目立つ表示態様にて表示し、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードであるときにはフルセルフモード画像を通常モード画像よりも目立つ表示態様にて表示するなどしてもよい。なお、各POS端末20は、客側表示部205においても同様に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードに代えて又は加えて、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。つまり、各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識することにより、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識する方法の一例は、各POS端末20が動作モードの移行後に移行後の動作モード(最新の動作モード)を他端末に通知(LAN11を介して、他端末に直接的に通知、または、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して他端末に通知)する方法である。また、各POS端末20は、他端末の現在の動作モードと同様、他端末の現在の処理状況を報知してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モード等(動作モード、処理状況等)に応じた情報を報知してもよい。例えば、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードである場合、例えば待機中であるときに、各種の情報を客側表示部205に表示してもよい。また、POS端末20は、自端末の現在の動作モードに応じた情報に代えて又は加えて、他端末の現在の動作モード等に応じた情報を報知してもよい。
なお、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、自端末や他端末の動作モードを報知する。
(動作モードに関する情報の記憶)
各POS端末20は、動作モードに関する情報として、取引(処理)が何れの動作モードにおいてなされたかを記憶してもよい。例えば、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理及び精算処理を実行した場合には、登録処理及び精算処理を実行したPOS端末20-1は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理及び精算処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報(例えば、動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、取引(処理)が何れの端末においてなされたかも記憶してもよい。上記例では、POS端末20-1は、取引に関する情報として、自端末(POS端末20-1)において登録処理及び精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。より詳細には、POS端末20-1は、登録処理を実行した端末の識別情報(端末識別情報)として自端末の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。あるいは、POS端末20-1は、当該処理全体(登録処理、精算処理)を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。
また、例えば、初めに、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理を実行し、続いて、セミセルフモード(会計専用モード)で動作するPOS端末20-2が、上記登録処理による登録情報に基づいて当該取引について精算処理を実行した場合には、精算処理を実行したPOS端末20-2は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶するとともに、当該取引に関する精算処理がセミセルフモード(会計専用モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。また、上記に加えて、登録処理を実行したPOS端末20-1も、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。
なお、上記例では、精算処理を実行したPOS端末20-2は、取引に関する情報として、他端末(POS端末20-1)において登録処理が実行された旨の情報を記憶し、自端末(POS端末20-2)において精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。より詳細には、POS端末20-2は、登録処理を実行した端末の情報(端末識別情報)として他端末(POS端末20-1)の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末(POS端末20-2)の端末識別情報を記憶してもよい。なお、上記例では、精算処理を実行するPOS端末20-2の側において、登録処理を実行したPOS端末20-1の端末識別情報と動作モード(具体的には通常モード(標準モード))を識別する情報とが取得できるようになっていればよい。例えば、POS端末20-1の側からPOS端末20-2の側に、POS端末20-1の端末識別情報と動作モードを識別する情報とが供給(例えば、登録情報として送受信、お会計券を介して供給)されるようになっていればよい。
また、各POS端末20は、動作モードに関する情報として、動作モードの移行(切り替わり)について記憶してもよい。例えば、POS端末20-1の動作モードが、ある動作モードから他の動作モードに移行した場合には、当該POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。また、POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードから何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行前の動作モードを識別可能な情報、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、動作モードの移行に関する情報を記憶してもよい。上記の場合、各POS端末20は、何に基づいて動作モードが移行したかの情報(例えば、店員コード「×××」の店員による操作によって動作モードが移行した旨、端末識別情報「×××」のPOS端末20からのモード切替命令によって動作モードが移行した旨など)を記憶してもよい。
なお、POS端末20に代えて又は加えて、ストアコントローラ10や監視端末などが、動作モードに関する情報を記憶してもよい。
また、上述のように記憶する動作モードに関する情報は、必要に応じて、出力(表示、送信、印刷等)されるものであってもよい。例えば、POS端末20は、フルセルフモードにおいて出力されるレシートに、フルセルフモードにおいて処理(登録処理、精算処理)された旨の情報(店員にのみが内容を認識できる態様の情報、又は、客にも認識できる態様の情報)を印刷してもよい。他の動作モードにおいて出力されるレシートも同様に印刷してもよい。また、例えば、POS端末20(又は監視端末)は、処理時の動作モードを表示してもよい。一例として、POS端末20(又は監視端末)は、所定の検索画面等に取引番号(取引を識別可能な情報)の入力があった場合に、該当する取引に関し、登録処理と精算処理のうちの少なくとも一方について、処理がなされた端末(端末識別情報等)と動作モード(動作モードを識別可能な情報)とを表示してもよい。
以下の説明において、POS端末20-1、及び、POS端末20-2は通常モード(具体的には通常モード(標準モード))であるものとする。また、POS端末20-3はフルセルフモードであるものとする。
(フルセルフモードのPOS端末20の表示例)
図15及び図16は、フルセルフモードのPOS端末20における表示例である。具体的には、図15(A)、図15(B)、図16(A)~図16(F)は、何れも、フルセルフモードのPOS端末20-3の客側表示部205における表示例である。
図15(A)は、登録処理の開始前の登録開始画面の表示内容を示している。図15(A)において、画面右の登録スタートボタンBT30は、商品登録の開始を指示するためのボタンである。客は、商品登録を開始する際に登録スタートボタンBT30を操作する。画面左下のボタンBT35~BT37は、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。
図15(B)は、2品目の商品(大福餅)が登録された状態の登録画面の表示内容を示している。なお、図15(A)に示した登録開始画面において登録スタートボタンBT30が操作された場合、POS端末20-3は、商品が未だ何も登録されていない状態の登録画面を表示するが、説明の便宜上、図15(B)は、既に商品(お茶、大福餅)が登録された後の登録画面を示している。
図15(B)において、画面左下の画像GA01は、他端末(POS端末20-1)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面左下の画像GA02は、他端末(POS端末20-2)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面右下のお会計ボタンBT32は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。客は、商品登録が完了した後にお会計ボタンBT32を操作する。店員呼出ボタンBT33は、店員を呼び出すためのボタンである。客は、店員を呼び出す場合(例えば、店員のサポートが必要な場合等)に店員呼出ボタンBT33を操作する。
なお、ボタンBT35~BT37は、上述したように、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。また、「野菜」ボタンBT38は、野菜の各プリセットキー(図17参照)を表示させるためのボタンである。
図16(A)は、精算処理を開始する際に表示する精算画面(支払方法選択画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、登録画面(図15(B)参照)においてお会計ボタンBT32が操作された場合に、図16(A)に示したような支払方法選択画面を表示する。
図16(B)は、現金による支払を開始する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、支払方法選択画面(図16(A)参照)において現金が操作された場合に、図16(B)に示したような入金画面を表示する。
図16(C)は、預り金額を決定する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、お支払金額(買上金額)以上の現金(預り金)が投入された場合に、図16(C)に示したような入金画面を表示する。
図16(D)は、釣り銭を放出する際に表示する精算画面(釣銭画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、入金画面(図16(C))においておわり(レシート)ボタンBT40が操作された場合に、図16(D)に示したような釣銭画面を表示する。
図16(E)は、釣り銭が取り去られた際に表示する精算画面(レシート画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、釣銭機209の取出口から釣り銭が取り去られた場合に、図16(E)に示したようなレシート画面を表示する。なお、POS端末20は、取出口の近傍にフォトセンサ等のセンサを設置し、該センサが物(客の手を想定)を認識した場合に、釣り銭が取り去られたと判定してもよい。図16(F)は、休止モード(休止状態)であるときに表示する休止画面である。
なお、POS端末20-3は、レシート画面(図16(E))の表示後には、登録開始画面(図15(A))を表示する。例えば、POS端末20-3は、印刷部213の発行口からレシートが取り去られた後に、登録開始画面を表示する。なお、POS端末20は、発行口からレシートが取り去られたことを認識可能なセンサを備えていてもよい。また、釣り銭が発生しない場合には、釣銭画面(図16(D))を表示せずに、入金画面(図16(C))からレシート画面(図16(E))に遷移してもよい。
(通常モードのPOS端末20の表示例)
図17~図22は、通常モードのPOS端末20における表示例である。具体的には、図17(A)、図18(A)、図19(A)、図20(A)、図21(A)、図22(A)は、何れも、通常モード(標準モード)のPOS端末20-1の店員側表示部210における表示例である。図17(B)、図18(B)、図19(B)、図20(B)、図21(B)、図22(B)は、何れも、通常モード(標準モード)のPOS端末20-1の客側表示部205における表示例である。
図17(A)は、店員側表示部210における初期状態の登録画面における表示内容を示している。以下の説明において初期状態とは、別段の断りがない限り、処理が進行していない状態、例えば、商品が未だ何も登録されていない状態、かつ、支払(決済)について未だ何もなされていない状態(支払方法の選択も現金の投入も品券類の登録もなされていない状態等)、かつ、客について未だ何もなされていない状態(会員カード等の読み取り等がなされていない状況等)である。
図17(A)において、画面右上のタブ領域T1は、各表示内容(表示画面)に対応するタブである。POS端末20-1は、当該客の登録処理を中断(中断理由は、買上商品の追加のため店内に戻るためなどである)し、次客の登録処理が可能である。つまり、POS端末20-1は、店員の操作に基づいて、当該客用の登録画面の表示内容(登録内容)を保持(記憶)しつつ、次客用の新たな登録画面を表示する。図17(A)に示した例ではタブは1つ(タブ領域T1)であるが、POS端末20-1は、進行中の登録画面数(客数)に応じた数のタブを表示し(タブ領域T1、T2、T3、…)、タブの操作(押下)に応じて有効(アクティブ)にする登録画面を切り替える。
タブ領域T1には、当該タブを他のタブと識別する情報(図17(A)の例では数字「1」)が表示されている。また、タブ領域T1には、客からの預り金額を表示する表示欄HR01が設けられている。また、図17(A)に示した例では表示していないが、タブ領域T1には、上記以外にも種々の情報(後述)が表示される。
画面左下の画像GA02は、他端末(POS端末20-2)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面左下の画像GA03は、他端末(POS端末20-3)の状態(具体的にはフルセルフモードである旨)を示している。
図17(B)は、初期状態の客側表示部205における表示内容を示している。つまり、POS端末20-1は、店員側表示部210において図17(A)に示したように登録画面を表示しているときは、客側表示部205において図17(B)に示したように小画面(小ウィンドウ)SG01を精算画面(入金画面)に重畳させて表示する。
小画面SG01は、支払方法を客に選択させるものである。客は、小画面SG01において、支払方法として現金、クレジットまたは電子マネーの何れかを選択する。客は、支払方法として現金を希望する場合には、小画面SG01において支払方法として現金を選択する前に現金(預り金)を投入してもよい。POS端末20-1は、小画面SG01において何れかの支払方法が選択された場合には小画面SG01を消去する。また、POS端末20-1は、小画面SG01において支払方法が選択される前に現金の投入があった場合には支払方法として現金が選択されたものとして処理し、小画面SG01を消去する。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図17(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって缶ビールが登録された場合、店員側表示部210に図18(A)に示したような登録画面を表示する。
図18(A)において、画面右下の小計ボタンBT10は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。店員は、商品登録が完了した後に小計ボタンBT10を操作(タッチ)する。
20-2レジボタンBT12は、20-2レジ(POS端末20-2)を指定するためボタンである。店員は、登録情報を送信する端末としてPOS端末20-2を指定する場合には20-2レジボタンBT12を操作する。20-2レジボタンBT12に示された「(通常)」は、20-2レジボタンBT12に対応するPOS端末20-2の動作モードが通常モードである旨を示している。
20-3レジボタンBT13は、20-3レジ(POS端末20-3)を指定するためボタンである。店員は、登録情報を送信する端末としてPOS端末20-3を指定する場合には20-3レジボタンBT13を操作する。20-3レジボタンBT13に示された「(フルセルフ)」は、20-3レジボタンBT13に対応するPOS端末20-3の動作モードがフルセルフモードである旨を示している。
お会計券ボタンBT15は、印刷部213にてお会計券を発行させるためのボタンである。店員は、お会計券を読み取ったPOS端末20(客がお会計券を読み取らせたPOS端末20)において処理を実行させる場合にはお会計券ボタンBT15を操作する。
なお、登録情報の送信先のPOS端末20として、通常モードのPOS端末20とフルセルフモードのPOS端末20とを比較した場合、通常モードのPOS端末20よりもフルセルフモードのPOS端末20の方が、登録情報の送信先として好ましい。通常モードのPOS端末20は、基本的に店員が付いて操作を行うものであるため(図7、図8参照)、処理(例えば、登録処理、客対応等)が継続して存在し、登録情報を送信したとしても直ぐに処理できない可能性が高く、また仮に空いているとしても(店員も客も付いていないとしても)、店員のサポートを希望する客に直ちに対応するため基本的に空けておくことが好ましいのに対し、フルセルフモードのPOS端末20は、客が付いていなければ登録情報を送信し直ぐに処理可能であり、仮に客が付いていたとしても単に順番に処理すればよく上述のような問題は生じ難いからである。
上記に鑑み、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員に報知するようにしている。一例として、図18(A)では、登録情報の送信先として比較的好ましいフルセルフモードのPOS端末20-3に対応する20-3レジボタンBT13の輪郭部分を実線で示し、登録情報の送信先として比較的好ましくない通常モードのPOS端末20-2に対応する20-2レジボタンBT12の輪郭部分を破線で示している。なお、上述の輪郭部分による報知は、一例であって、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員が認識できるものであれば報知態様は限定しない。例えば、比較的好ましくない方はボタンの背景色をグレーダウン表示するようにしてもよいし、ボタン全体に罰印や斜線を付加してもよい。また、登録情報の送信先のPOS端末20として好ましいか否か等に応じて、ボタンの表示サイズ、形、表示位置を異ならせてもよいし、ボタンに何らかの情報(「優先」や「推奨」と記したバッヂ風の画像等)を付してもよい。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図18(A)に示したような登録画面を表示しているときは、客側表示部205において図18(B)に示したように小画面SG01を精算画面(入金画面)に重畳させて表示する。なお、図17(B)の精算画面(入金画面)では商品が登録されていなかったため合計金額は0円であったが、図18(B)の精算画面(入金画面)では215円の缶ビールが登録されているため合計金額は215となっている。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図18(A)の登録画面を表示している状態から、客によって500円が投入された場合、店員側表示部210に図19(A)に示したような登録画面を表示する。
客が500円を投入したため、図19(A)において、画面右上の表示欄HR01には500が表示されている。また、500円を投入したことにより、自端末(POS端末20-1)において精算するということになるため、他端末(POS端末20-2、POS端末20-3)において精算する場合に使用するボタン(20-2レジボタンBT12、20-3レジボタンBT13、お会計券ボタンBT15)を非表示としている(消去している)。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図19(A)に示したような登録画面を表示しているときは、図19(B)に示したような精算画面(入金画面)を客側表示部205に表示する。なお、客によって500円が投入されたため、小画面SG01は消去されている。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図19(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって2品目の商品(アスパラ)、3品目の商品(のり弁当)が登録され、客によって更に500円が投入された場合、店員側表示部210に図20(A)に示したような登録画面を表示する。客が500円を追加投入したため、図20(A)において、画面右上の表示欄HR01には1000が表示されている。
POS端末20-1は、店員側表示部210において図20(A)に示したような登録画面を表示しているときは、図20(B)に示したような精算画面(入金画面)を客側表示部205に表示する。
POS端末20-1は、店員側表示部210に図20(A)の登録画面を表示している状態から、店員によって小計ボタンBT10が操作された場合、店員側表示部210において図21(A)に示したように小画面(小ウィンドウ)SG02を登録画面に重畳させて表示するとともに、客側表示部205に図21(B)に示したような精算画面(入金画面)を表示する。なお、小画面SG02は、精算関連の情報(合計金額、機器入金額(預り金額))を店員に報知するものである。
POS端末20-1は、客側表示部205に図21(B)の精算画面(入金画面)を表示している状態から、客によっておわり(レシート)ボタンBT40が操作された場合、店員側表示部210において図22(A)に示したようにメッセージ画面MG1を登録画面に重畳させて表示するとともに、客側表示部205に図22(B)に示したような精算画面(釣銭画面)を表示する。
メッセージ画面MG1は、釣り銭について店員に報知するものである。POS端末20-1は、店員の操作によらずに(例えば、所定時間経過後自動的に)、登録画面に重畳させて表示しているメッセージ画面MG1を消去する。なお、POS端末20-1は、店員の操作(メッセージ画面MG1上のタッチ等)に応じて、登録画面に重畳させて表示しているメッセージ画面MG1を消去してもよい。
図22以降は図示を省略したが、POS端末20-1は、客側表示部205には、図16(E)以降と同様の精算画面を表示し、店員側表示部210には精算画面に応じたメッセージを表示する。
なお、上記説明では、POS端末20における全体の処理に着目し、何れの処理も進行していない状態(商品未登録、現金未投入、決済種別未選択、品券類未登録、顧客情報未取得の状態)を初期状態と称したが、一部の処理に着目し、初期状態と称する場合があってもよい。例えば、現金投入商品登録状態(商品登録済、現金投入済、決済種別未選択、品券類未登録、顧客情報未取得の状態)は、全体の処理に着目した場合には初期状態とは言えないが、決済種別の選択の状態のみに着目した場合には初期状態であると言ってもよい。また、商品の登録の状態と決済種別の選択の状態の2つの状態に着目した場合には初期状態とは言えないが、決済種別の選択の状態と品券類の登録の状態の2つの状態に着目した場合には初期状態であると言ってもよい。
なお、図21に示した例では、POS端末20-1は、小計キーが操作された場合に、登録画面に重畳させて小画面SG02を表示しているが(図21(A))、POS端末20-1は、小計キーが操作された場合に、登録画面に代えて(切り替えて)、小画面SG02に表示されている情報等を表示する小計画面を表示してもよい。
(動作モード切替処理の一例)
続いて、図23および図24を用いて、POS端末20の動作モード切替処理の一例について説明する。図23は、モード切替ボタンが押下されたPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、いずれのPOS端末20にもモード切替ボタンが設けられているため、いずれかのPOS端末20において、モード切替ボタンが押下された場合に図23に示す処理が開始される。なお、図23のフローチャートに示す処理は、各POS端末20において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
ステップS201:POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下されたか否かを判断する。POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下されない場合、ステップS208に進む。POS端末20は、モード切替ボタン211aが押下された場合、ステップS202に進む。
ステップS202:POS端末20は、他のPOS端末20へモード切替命令を送信し、ステップS203に進む。
ステップS203:POS端末20は、自端末が処理中であるか否かを判断する。ここでいう処理は、例えば、商品の登録処理や、客から支払いを受け付ける精算処理である。POS端末20は、自端末が処理中である場合、ステップS204に進む。POS端末20は、自端末が処理中ではない場合、ステップS206に進む。
ステップS204:POS端末20は、自端末が処理中である旨を報知(表示)し、ステップS205に進む。
ステップS205:POS端末20は、実行中の処理が終了したか否かを判断する。POS端末20は、実行中の処理が終了するまで待機し、実行中の処理が終了すると、ステップS206に進む。
ステップS206:POS端末20は、モード切替処理を行い、ステップS207に進む。モード切替処理は、現在のモードとは異なるモードに切り替える処理であり、例えば、現在のモードとは異なる、通常モード、会計専用モード、フルセルフモードのうちいずれかのモードへ切り替える処理である。
ステップS207:POS端末20は、自端末のモード切替が完了した旨を報知し、ステップS208に進む。
ステップS208:POS端末20は、モード切替命令の送信先である他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信したか否かを判断する。POS端末20は、他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信しない場合、ステップS210に進む。POS端末20は、他のPOS端末20から、処理中である旨の情報を受信した場合、ステップS209に進む。
ステップS209:POS端末20は、他のPOS端末20が処理中である旨を報知し、ステップS210に進む。
ステップS210:POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信したか否かを判断する。POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信しない場合、そのまま、一連の処理を終了する。POS端末20は、他のPOS端末20からモード切替が完了した旨の情報を受信した場合、ステップS211に進む。
ステップS211:POS端末20は、他のPOS端末20のモード切替が完了した旨を報知し、一連の処理を終了する。
次に、図24を用いて、モード切替命令を受信したPOS端末20が行うモード切替処理について説明する。図24は、モード切替命令を受信したPOS端末20が行う動作モード切替処理の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートに示す処理は、各POS端末20において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
ステップS221:POS端末20は、モード切替命令を受信したか否かを判断する。POS端末20は、モード切替命令を受信しない場合、そのまま一連の処理を終了する。POS端末20は、モード切替命令を受信した場合、ステップS222に進む。
ステップS222:POS端末20は、自端末が処理中であるか否かを判断する。ここでいう処理は、例えば、商品の登録処理や、客から支払いを受け付ける精算処理である。POS端末20は、自端末が処理中である場合、ステップS223に進む。POS端末20は、自端末が処理中ではない場合、ステップS225に進む。
ステップS223:POS端末20は、モード切替命令の送信元のPOS端末20へ処理中である旨を送信し、ステップS224に進む。
ステップS224:POS端末20は、実行中の処理が終了したか否かを判断する。POS端末20は、実行中の処理が終了するまで待機し、実行中の処理が終了すると、ステップS225に進む。
ステップS225:POS端末20は、モード切替処理を行い、ステップS226に進む。
ステップS226:POS端末20は、モード切替命令の送信元のPOS端末20へモード切替が完了した旨を示す情報を送信し、ステップS227に進む。
ステップS227:POS端末20は、自端末のモード切替が完了した旨を報知し、一連の処理を終了する。
(フルセルフモードにおいて商品を訂正する場合における画面の遷移の一例について) 次に、図25~図27を用いて、フルセルフモードにおいて商品を訂正する場合における画面の遷移の一例について説明する。図25~図27は、フルセルフモードにおいて、登録した商品を訂正する場合の画面の遷移の一例を示す説明図である。なお、以下の説明および図面において、上述した画面遷移の内容と同様の内容については、同様の符号を付すとともに、説明を省略する。
図25の(A)は、フルセルフモードにおいて、客の操作により「お茶」と「さつまいも」の2つの商品が登録されていることを示す。例えば、「お茶」については、客がPOS端末20にバーコードを読み込ませることにより商品の登録が行われる。また、「さつまいも」については、プリセットキーの中から「さつまいも」を示す領域(ボタン)を客が選択することにより商品の登録が行われる。また、図25の(A)には、案内表示2501が表示されている。案内表示2501は、客が訂正(変更)を希望する商品を示す領域を長押しすることにより、登録した商品を訂正することが可能である旨を示す。
図25の(A)に示すように、「さつまいも」を示す領域を客が長押ししたとする。すなわち、客が商品「さつまいも」について訂正を行う操作を行ったとする。この場合、図25の(B)に示す画面に遷移する。図25の(B)は、「さつまいも」を取り消すか否かの確認画面を示す。当該確認画面において客が「はい」を選択すると、図25の(C)に示す画面に遷移する。なお、当該確認画面において客が「いいえ」を選択すると、例えば、図25の(A)に示す画面に戻る。
図25の(C)は、「さつまいも」を取消すために、店員を呼び出し中である旨の通知画面を示す。また、図25の(C)において、「さつまいも」が登録されている領域は、訂正対象の商品であることを明示できるよう、通常の表示態様とは異なる表示態様(太字、枠囲み、特殊色など)で表示されている。これにより、店員が赴いたときに、訂正対象の商品を一見して把握することができる。また、客にとっても訂正対象の商品が明確になる。
ここで、店員の呼び出しを行うタイミングは、図25の(B)に示す「はい」が押下されたタイミング(確認画面後のタイミング)としてもよいし、図25の(A)において商品が長押しされたタイミング(長押しのタイミング)としてもよい。長押しのタイミングで店員の呼び出しを行うことにより、店員を迅速に呼び出すことができる。また、確認画面後のタイミングで店員の呼び出しを行うことにより、客の誤操作により店員を呼び出したり、客の操作ミスや勘違い等により店員を呼び出したりしてしまうことを抑制できる。また、店員を呼び出すための通知は、例えば、店員が操作または閲覧するPOS端末20や、店員が所持する携帯端末や、管理装置などにおいて行われる。
図26の(D)は、訂正の操作のあったPOS端末20に店員が赴き、当該店員が店員用ボタンを押下した際の画面を示す。図26の(D)において、店員が店員用ボタンを押下すると、図26の(E)に示す画面に遷移する。
図26の(E)には、店員に対して、店員コードの読み取りを促す通知が表示されている。店員が、例えば、自身の名札に付された店員コードをPOS端末20に読み込ませると、店員の認証が行われる。当該認証に成功すると、図26の(F)に示す画面に遷移する。一方で、当該認証に失敗すると、例えば、エラーメッセージが表示される。なお、エラーメッセージの表示とともに、他の店員の呼び出しを行ってもよい。この場合、当該他の店員が訂正の操作を行ったPOS端末20に赴いて認証を行うことにより、当該他の店員によって、訂正の承認を行うようにしてもよい。なお、店員の認証は、店員コードを用いた認証に限らず、指紋認証などの生体認証であってもよいし、パスワードの入力による認証であってもよい。
図26の(F)は、店員による承認の確認画面を示す。店員は、客が入力した訂正に関する内容が正しいか否か(誤操作や誤登録であるか否か)を目視で確認し(カゴ内の商品を確認し)、正しいと判断した場合に、確認画面の「はい」を押下する。当該確認画面において店員が「はい」を選択すると、図27の(G)に示す画面に遷移する。一方で、当該確認画面において、店員が「いいえ」を選択すると、一連の訂正の操作はキャンセルされ、例えば、図25の(A)に示す画面に戻る。この場合、訂正は認められないこととなる。
図27の(G)は、訂正(取り消し)が完了した旨の通知画面を示す。また、取り消しの対象となった商品(さつまいも)については、非表示とはせずに、例えば、取消線などを付すことにより、取り消した商品であることを明示しておく。これにより、客および店員は、商品を取り消したことを容易に把握することができる。具体的に補足すると、仮に、取り消した商品を非表示としたとすると、取り消した商品を客が確認する場合には、購入対象の商品と、表示中の商品とが一致するか否かを一つずつ確認して、取り消した商品が表示されていないことを確認することになる。このような確認は、客にとって手間であり、特に、購入する商品数が多い場合には、より手間となる。本実施形態では、取り消した商品に取消線を付して表示しておくことにより、登録した商品数が多い場合でも、客は訂正対象の商品を容易に把握することができる。
図25~図27に示したように、本実施形態では、客が訂正操作の一部を行い、店員は承認ボタンを押せばよいため、訂正に係る客の待ち時間の短縮化を図ることができるとともに、店員の操作も簡略化することができる。したがって、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
(フルセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例について)
次に、図28を用いて、フルセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例について説明する。図28は、フルセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。なお、図28では、数量の変更を受け付けるようにした点で、図26および図27に示した画面と異なる。
図28の(A)は、フルセルフモードにおいて、客の操作により「お茶」と「さつまいも」の2つの商品が登録されていることを示す。図28の(A)に示すように、「お茶」を示す領域を客が長押ししたとする。この場合、図28の(B)に示す画面に遷移する。図28の(B)は、数量の変更を受け付ける画面を示す。図28の(B)において、「+」ボタンが押下されると、押下される回数に応じて数量が加算される。一方で、「-」ボタンが押下されると、押下される回数に応じて数量が減算される。なお、数量を「0」にすることにより、図27および図28と同様に商品を取り消すことができる。
図28の(B)において、数量の変更を受け付けると、変更ボタン2801が操作可能な状態となる。ここで、数量が増加する変更を受け付けた後に、変更ボタン2801が押下されたとする。この場合、数量の増加については不正行為であるとは認められないことから、店員の承認を要することなく、数量の増加をそのまま認めて、図28の(A)の登録画面に戻る。
一方で、数量が減少する変更を受け付けた後に、変更ボタン2801が押下されたとする。この場合、正当な訂正であるか否かを店員が確認する必要があることから、店員の呼び出しを行う。ただし、バーコードを読み取らせて登録した商品については、数量を「0」にすることができないものとする。具体的には、図28の(B)に示すように、数量が「1」の場合に、客が「-」ボタンを押下する。この場合、図28の(C)に示す画面に遷移する。
図28の(C)は、バーコードを読み取らせて登録した商品を「0」にすることができない旨を示す画面を示す。バーコードが付された商品の場合、客が誤ってバーコードを2回連続で読み込ませてしまう誤登録は起こり得る。このため、数量を「2」→「1」や、「3」→「2」といった変更は起こり得るため、「0」を除いた数に減らす訂正については受付可能とする。
一方で、バーコードが付された商品については、バーコードが読み取られたことにより、商品が実在することが明らかであることから、数量を「0」にする変更については想定されない。このため、バーコードが付された商品について、「1」→「0」の変更を行う操作については、誤操作である可能性が高いとみなせることから、このような誤操作を未然に防止するようにしている。
なお、バーコードが付された商品でも、商品を登録した後に、例えば、金額が想定外であった等の理由により、客が取り消したいと思う場合がある。この場合、客が店員呼出ボタンを押下することにより、店員を呼び出して、店員による取消操作を行えばよい。店員による取消操作は、例えば、店員コードを用いた認証に成功した店員の操作により商品の一覧が表示され、その中から店員が取り消す商品を選択することによって行われる。
なお、図25~図27に示したように商品を示す領域が押下されることにより、商品の削除を受け付けるか、または、図28に示したように数量の変更を受け付けるかについては、店員により設定変更することが可能であってもよい。また、商品を示す領域が押下されることにより、商品の削除を受け付けるか、または、数量の変更を受け付けるかについて、選択画面を表示して、客による選択を可能としてもよい。
(POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の登録処理の一例について)
図29は、POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の登録処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301:POS端末20は、店員側表示部210(プリセットキー)へのタッチ、キー操作部211の操作、店員側スキャナ部212のスキャン等があるか否かを判断する。POS端末20は、スキャン等がない場合には待機し、スキャン等がある場合にはステップS302に進む。
ステップS302:POS端末20は、商品を登録するとともに、店員側表示部210に表示し、ステップS303に進む。
ステップS303:POS端末20は、商品の訂正を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、商品の訂正を受け付けない場合、ステップS306に進む。POS端末20は、商品の訂正を受け付けた場合、ステップS304に進む。
ステップS304:POS端末20は、数量の増加の変更であるか否かを判断する。POS端末20は、数量の増加ではないと判断した場合、すなわち、数量の減少であると判断した場合、ステップS305に進む。POS端末20は、数量の増加であると判断した場合、ステップS306に進む。
ステップS305:POS端末20は、訂正処理を行い、ステップS301に戻る。訂正処理の詳細については、図30を用いて後述する。
ステップS306:POS端末20は、キー操作部211の小計キーが押下されたか否かを判断する。POS端末20は、小計キーが押下されない場合、ステップS301に戻る。POS端末20は、小計キーが押下された場合、ステップS307に進む。
ステップS307:POS端末20は、商品の訂正を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、商品の訂正を受け付けない場合、ステップS308に進む。POS端末20は、商品の訂正を受け付けた場合、ステップS309に進む。
ステップS308:POS端末20は、精算が完了したか否かを判断する。なお、精算において、POS端末20は、例えば、小計画面を表示して、預かり金の入力や現計ボタンの押下といった精算操作を受け付けると、レシートなどを発行する。また、精算において、預かり金や現計に応じた釣銭を放出してもよい。POS端末20は、精算が完了しない場合、ステップS307に戻る。POS端末20は、精算が完了した場合、一連の処理を終了する。
ステップS309:POS端末20は、数量の増加の変更であるか否かを判断する。POS端末20は、数量の増加ではないと判断した場合、すなわち、数量の減少であると判断した場合、ステップS310に進む。POS端末20は、数量の増加の変更であると判断した場合、ステップS311に進む。
ステップS310:POS端末20は、訂正処理を行い、ステップS311に進む。訂正処理の詳細については、図30を用いて後述する。
ステップS311:POS端末20は、小計金額の変更を行う小計変更処理を行い、ステップS308に進む。
(POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の訂正処理の一例について)
図30は、POS端末20が行うフルセルフモードにおける商品の訂正処理の一例を示すフローチャートである。なお、図30に示す訂正処理は、図29のステップS305およびステップS310に示した処理の詳細を示す。なお、以下では、ステップS305の処理として説明する。
ステップS321:POS端末20は、他の端末(他のPOS端末20、店員が所持する携帯端末や、管理装置)に対して、店員の呼び出しを行い、ステップS322に進む。 ステップS322:POS端末20は、店員コードの入力があるか否かを判断する。なお、店員コードは、例えば、店員の名札に付された店員コードを店員が店員側スキャナ部212に読み込ませたり、店員がキー操作部211を操作して直接店員コード(番号)を入力したりすることにより入力される。POS端末20は、店員コードの入力があるまで待機し、店員コードの入力があると、ステップS323に進む。
ステップS323:POS端末20は、店員コードを用いた店員の認証に成功したか否かを判断する。POS端末20は、店員の認証に失敗した場合、ステップS324に進む。POS端末20は、店員の認証に成功した場合、ステップS325に進む。
ステップS324:POS端末20は、エラーを報知し、ステップS301に戻る。なお、図29のステップS310の訂正処理では、ステップS324の処理の後にステップS311に進む。
ステップS325:POS端末20は、店員から承認結果を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、店員から承認結果を受け付けるまで待機し、承認結果を受け付けると、ステップS326に進む。
ステップS326:POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認める承認結果であるか否かを判断する。POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認めない承認結果である場合、ステップS301に戻る。なお、この場合、訂正が行われないこととなる。POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認める承認結果である場合、ステップS327に進む。
ステップS327:POS端末20は、登録した商品を訂正し、ステップS301に戻る。
図29および図30に示した処理により、POS端末20は、客から訂正を受け付けた場合に、店員を呼び出し、店員による承認を受け付けることにより、登録情報を訂正することができる。これにより、商品情報の訂正に係る操作の一部を客が行うため、訂正に係る客の待ち時間の短縮化を図ることができる。また、店員は、POS端末20に赴き、承認を行う操作だけを行えばよいため、商品情報の変更に係る店員の操作を簡略化することができる。
(セミセルフモードにおいて商品を訂正する場合における画面の遷移の一例について) 次に、図31および図32を用いて、セミセルフモードにおいて商品を訂正する場合における画面の遷移の一例について説明する。なお、以下では、会計導線の上流側に通常モードのPOS端末20を配置し、会計導線の下流側にセミセルフモードのPOS端末20を配置したPOSシステム1を例に挙げて説明する。また、以下では、POSシステム1において、上流側のPOS端末20において店員による商品の登録が完了した後に、下流側のPOS端末20において客が精算を行う際に訂正を行う場合について説明する。また、以下では、当該POSシステムにおける下流側のPOS端末20の画面(客側表示部205の画面)の遷移について説明する。
図31および図32は、セミセルフモードにおいて商品を訂正する場合における客側の画面の遷移の一例を示す説明図である。図31の(A)は、上流側のPOS端末20において店員の操作により複数種類の商品が登録されて、下流側のPOS端末20で精算を行う際の客側表示部205の画面を示す。図31の(A)には、案内表示3101が表示されている。案内表示3101は、客が訂正を希望する商品を示す領域を長押することにより、登録した商品を訂正することが可能である旨を示す。
図31の(B)に示すように、「さつまいも」を示す領域を客が長押ししたとする。具体的には、例えば、客の認識では「さつまいも」を購入していないものの、「さつまいも」が登録されており、客が「さつまいも」について訂正を行う操作を行ったとする。この場合、図31の(C)に示す画面に遷移する。図31の(C)は、「さつまいも」を取り消すか否かの確認画面を示す。当該確認画面において客が「はい」を選択すると、図32の(D)に示す画面に遷移する。なお、このとき、訂正の内容や訂正の承認要求が、下流側のPOS端末20から上流側のPOS端末20に送信される。図31の(C)において、当該確認画面において客が「いいえ」を選択すると、例えば、図31の(A)に示す画面に戻る。
図32の(D)は、「さつまいも」を取消すために、上流側のPOS端末20に配置される店員(商品を登録した店員)の承認があるまで待機する旨の通知画面を示す。なお、店員が承認を行う際の画面例については、図33を用いて後述する。また、図32の(D)において、「さつまいも」が登録されている領域は、訂正対象の商品であることを明示できるよう、通常の表示態様とは異なる表示態様(太字、枠囲み、特殊色など)で表示されている。これにより、客にとって訂正対象の商品が明確になる。
図32の(E)は、上流側のPOS端末20において店員が承認を行ったことにより、訂正(取り消し)が完了した旨の通知画面を示す。また、取り消しの対象となった商品(さつまいも)については、非表示とはせずに、例えば、取消線などを付すことにより、取り消した商品であることを明示しておく。なお、店員による承認が得られない場合、すなわち、「さつまいも」の登録が誤りではない場合、「さつまいも」の取り消しは認められないこととなる。
(商品を訂正する場合における上流側のPOS端末20の店員側表示部210の画面の遷移の一例について)
次に、図33を用いて、商品を訂正する場合における上流側のPOS端末20の店員側表示部210の画面の遷移の一例について説明する。図33は、商品を訂正する場合における上流側のPOS端末20の店員側表示部210の画面の遷移の一例を示す説明図である。図33の説明では、上流側のPOS端末20は、通常モードであり、下流側のPOS端末20において精算を行う客の商品の登録を終えて、次客の商品の登録を行っているものとする。
図33の(A)は、次客の商品を登録している際の画面を示す。図33の(A)の画面左下の画像GA02は、下流側のPOS端末20(POS端末20-2)の状態がセミセルフモードであることを示している。また、通知画像3301は、下流側のPOS端末20において、店員のサポート等が必要なことを示す注意喚起を示す。通知画像3301は、例えば、下流側のPOS端末20から訂正の承認要求や店員の呼出要求があった場合に表示される。図33の(A)において、店員が画像GA02または通知画像3301を押下すると、図33の(B)に示す画面に遷移する。
図33の(B)は、店員による承認の確認画面を示す。店員は、自身の誤登録であると瞬時に判断できる場合や、店員の位置から目視で誤登録であることが確認できる場合は、上流側のPOS端末20において承認の操作(「はい」の押下)を行えばよい。一方で、店員は、上流側のPOS端末20からでは誤登録であるか否かを確認することができない場合には、下流側のPOS端末20まで移動して、訂正の内容を目視で確認して承認の操作を行う。また、下流側のPOS端末20が店員の承認を受け付けてもよい。具体的には、下流側のPOS端末20の店員側表示部210にも、店員による承認の確認画面を表示しておくことにより、下流側のPOS端末20において店員の承認を受け付けてもよい。これにより、下流側のPOS端末20において、迅速に店員の承認を受け付けることができる。なお、店員が上流側のPOS端末20まで戻り、上流側のPOS端末20において店員の承認を受け付けてもよい。
図33の(B)に示す確認画面において、店員が「はい」を選択すると、訂正(取り消し)が完了する。一方で、店員が「いいえ」を選択すると、訂正は認められないこととなる。また、店員が選択した承認結果は、下流側のPOS端末20に送信される。確認画面において店員から、「はい」または「いいえ」のいずれかの操作を受け付けると、図33(C)に示す画面に遷移し、次客の商品の登録が引き続き行われる。
図31~図33に示したように、本実施形態では、セミセルフモードにおける精算時に、客から訂正の操作を受け付けることとした。ここで、下流側のPOS端末20において精算を行う客からすれば、上流側のPOS端末20に配置される店員が次客の商品を登録していることから、当該店員に声をかけにくいことがあり、客にとって訂正を申し出ること(要求すること)が精神的な負担となることがある。本実施形態では、店員に直接訂正を申し出るわけではなく、店員にPOS端末20を介して訂正の内容を通知できるため、訂正を行う際の客の精神的な負担を軽減することができる。
また、一連の訂正操作を行うにあたり、客が訂正操作の一部を行い、店員は承認ボタンを押すだけで済む。このため、訂正に係る客の待ち時間の短縮化を図ることができるとともに、店員の操作も簡略化することができる。また、店員は、次客の商品の登録を進めながら、訂正の承認を行うことができる。したがって、登録した商品の訂正を効率よく行うことができる。
なお、図31~図33では、客が精算を行う際に訂正を行う場合について説明したが、これに限らず、当該客の商品を登録している際に訂正を行うことも可能である。具体的には、上流側のPOS端末20において店員が商品の登録を行っている際に、当該POS端末20において登録を待つ客が客側表示部205に表示される商品(図17~図22の各図の(B)参照)を示す領域を長押しすることにより、店員による商品の登録中に、訂正を受け付けることも可能である。
(セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例について)
次に、図34~図36を用いて、セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例について説明する。図34~図36は、セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の他の画面例を示す説明図である。なお、図34~図36では、商品を示す表示領域のうち、商品名称、個数、金額を示す各項目のうち、長押しされた表示領域が示す項目の変更を受け付けるようにする点で、図31~図33とは異なる。
図34、図35および図36の各図の(A)は、上流側のPOS端末20において商品の登録がされたことにより、下流側のPOS端末20で精算を行う際の客側表示部205の画面を示す。図34の(A)において、商品「トマト」の領域のうち客が商品名称を示す領域(「トマト」の文字を示す表示領域)を長押ししたとする。この場合、図31に示した「さつまいも」を取り消す場合と同様の画面遷移となる(図31の(C)、図32の(D)、(E)参照)。
また、図35の(A)に示すように、商品「トマト」の領域のうち客が個数を示す領域を長押ししたとする。この場合、図35の(B)に示す画面に遷移する。図35の(B)は、数量の変更を受け付ける画面を示す。数量の変更を受け付ける際の説明については、図28の(B)、(C)において説明したとおりである。そして、図35の(B)において、店員の承認を得たことにより、数量の変更が確定すると、図35の(C)に示す画面に遷移する。
図35(C)は、訂正(数量の変更)が完了した旨の通知画面を示す。また、変更前の商品(トマト)の数量や金額については、非表示とはせずに、訂正した内容を把握できるように、通常の表示態様とは異なる表示態様で表示しておく。これにより、客は、商品の数量を変更したことを容易に把握することができる。
また、図36の(A)に示すように、商品「トマト」の領域のうち客が金額を示す領域を長押ししたとする。この場合、図36の(B)に示す画面に遷移する。ここで、タイムセール中の商品や、見切り品などについては、客が認識している買値と、プリセットキーに登録されている売値とが異なることがある。このため、本実施形態では、客からの金額の変更を受付可能としている。図36の(B)は、金額の変更を受け付ける画面を示す。図36の(B)は、テンキーにより、客から金額の入力を受け付けることが可能な画面を示す。
図36の(B)において、金額の変更を受け付けると、決定ボタン3601が操作可能な状態となる。客が決定ボタン3601を押下し、店員の承認を得ることにより、金額の変更が確定すると、図36の(C)に示す画面に遷移する。なお、決定ボタン3601が押下されると、上流側のPOS端末20の店員側表示部210には、通知画像3301(図33の(A)参照)が表示され、店員の承認が受付可能となる。図36(C)は、訂正(金額の変更)が完了した旨の通知画面を示す。また、変更前の商品(トマト)の金額については、非表示とはせずに、訂正した内容を把握できるように表示しておく。これにより、客は、商品の金額を変更したことを容易に把握することができる。
図34~図36では、セミセルフモードにおいて商品を訂正する際の一例について説明したが、フルセルフモードの場合でも、同様に訂正することも可能である。すなわち、フルセルフモードにおいて、商品を示す表示領域のうち、商品名称、個数、金額を示す各項目を表示する場合には、これの項目のうち、長押しされた表示領域が示す項目の変更を受け付けるようにしてもよい。
なお、図31および図32に示したように商品を示す領域が押下されることにより、商品の削除(数量変更を含む)を受け付けるか、または、図34~図36に示したように商品の項目を示す領域が押下されることにより、項目の変更を受け付けるかについては、店員の操作により設定変更することが可能であってもよい。また、複数の項目のうち、訂正を受け付けることが可能な項目を、店員の操作により設定変更することが可能であってもよい。具体的には、例えば、商品名称、個数、金額を示す各項目のうち、商品名称、個数については、訂正を受け付けることを可能にする設定とし、金額については訂正を受け付けないようにする設定としてもよい。また、訂正の対象は、上述した項目に限らず、例えば、割引券を適用する項目や、タイムセールなどのイベントを適用する項目などを含めてもよい。
(POS端末20が行うセミセルフモードにおける精算処理の一例について)
図37は、下流側のPOS端末20(精算装置)が行うセミセルフモードにおける精算処理の一例を示すフローチャートである。なお、図37の処理を行うPOS端末20は、下流側に配置されるPOS端末20(「精算装置」とも言う)である。
ステップS341:POS端末20は、上流側のPOS端末20から、登録情報を受信したか否かを判断する。POS端末20は、登録情報を受信するまで待機し、登録情報を受信すると、ステップS342に進む。
ステップS342:POS端末20は、客から訂正を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、客から訂正を受け付けない場合、ステップS347に進む。POS端末20は、客から訂正を受け付けた場合、ステップS343に進む。
ステップS343:POS端末20は、上流側のPOS端末20(「登録装置」とも言う)へ承認要求を送信し、ステップS344に進む。
ステップS344:POS端末20は、上流側のPOS端末20から承認結果を受信したか否かを判断する。POS端末20は、上流側のPOS端末20から承認結果を受信するまで待機し、上流側のPOS端末20から承認結果を受信すると、ステップS345に進む。
ステップS345:POS端末20は、受信した承認結果が訂正を認める承認結果であるか否かを判断する。POS端末20は、受信した承認結果が訂正を認めない承認結果である場合、ステップS347に進む。なお、この場合、訂正が行われないこととなる。POS端末20は、受信した承認結果が訂正を認める承認結果である場合、ステップS346に進む。
ステップS346:POS端末20は、上流側のPOS端末20から、再生成された登録情報を受信し、ステップS347に進む。
ステップS347:POS端末20は、精算が完了したか否かを判断する。POS端末20は、精算が完了しない場合、ステップS342に戻る。POS端末20は、精算が完了した場合、一連の処理を終了する。
上述した処理により、下流側のPOS端末20(セミセルフモードのPOS端末20)は、客から訂正を受け付けた場合に、上流側のPOS端末20に承認要求を行い、訂正を認める承認結果が得られた場合には、再生成された登録情報を受信することができる。これにより、商品情報の訂正に係る操作の一部を客が行うため、訂正に係る客の待ち時間の短縮化を図ることができる。
(上流側のPOS端末20が行う承認要求を受信した際の処理の一例について)
図38は、上流側のPOS端末20(登録装置)が行う承認要求を受信した際の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図38のフローチャートに示す処理は、上流側のPOS端末20において、常時(非常に短い時間間隔で定期的に)開始される。
ステップS361:POS端末20は、下流側のPOS端末20(精算装置)から、登録した商品の訂正に関する承認要求を受信したか否かを判断する。POS端末20は、承認要求を受信するまで待機し、承認要求を受信すると、ステップS362に進む。
ステップS362:POS端末20は、承認要求を受信した旨を店員に通知し、ステップS363に移行する。例えば、POS端末20は、通知画像3301(図33の(A)参照)を店員側表示部210に表示することにより、承認要求を受信した旨を店員に通知する。
ステップS363:POS端末20は、店員から承認結果(図33の(B)参照)を受け付けたか否かを判断する。POS端末20は、店員から承認結果を受け付けるまで待機し、承認結果を受け付けると、ステップS364に進む。
ステップS364:POS端末20は、下流側のPOS端末20へ承認結果を送信し、ステップS365に進む。
ステップS365:POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認める承認結果であるか否かを判断する。POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認めない承認結果である場合、一連の処理を終了する。なお、この場合、訂正が行われないこととなる。POS端末20は、受け付けた承認結果が訂正を認める承認結果である場合、ステップS366に進む。
ステップS366:POS端末20は、登録情報を再生成し、ステップS367に進む。
ステップS367:POS端末20は、登録情報を下流側のPOS端末20へ送信し、一連の処理を終了する。
上述した処理により、上流側のPOS端末20(通常モードのPOS端末20)は、下流側のPOS端末20から承認要求を受信することにより、店員の承認を受け付け、受け付けた承認結果を、下流側のPOS端末20へ送信することができる。また、訂正を認める承認結果を受け付けた場合には、登録情報を再生成し、下流側のPOS端末20へ送信することができる。これにより、店員は、次客の商品の登録を行っている場合でも、前客の商品情報の訂正に対して承認を行うことができる。したがって、承認を行う際の店員の負荷を抑えることができる。
上述した実施形態1によれば、商品情報の変更に係る操作の一部を客が行うため、また、店員は承認を行う操作だけを行えばよいため、商品情報の変更に係る店員の操作を簡略化することができる。したがって、登録した商品の変更を効率よく行うことができる。これにより、商品情報の変更を好適に行うことができ、商品販売データ処理装置の利便性を向上させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。上述した実施形態1では、POS端末20において、商品の登録や、商品訂正や、訂正の承認や、精算を行う構成について説明した。実施形態2では、商品の登録と商品の訂正とを受け付けることについては携帯端末で行い、訂正の承認と精算とについては精算装置で行う構成について説明する。なお、実施形態2の説明において、上述した実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図39は、本発明の実施形態2に係るショッピングシステムを示すネットワークの構成図である。図39において、ショッピングシステムは、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10と、クラウドサーバ300と、精算装置400と、携帯端末500と、を含む。
クラウドサーバ300は、CPU、ROM、RAM、通信部などを備えたコンピュータ装置である。精算装置400は、CPU、ROM、RAM、通信部、タッチパネル、キー操作部、スキャナ部、カード決済部、釣銭機、印刷部、音声出力部などを備えたコンピュータ装置である。なお、精算装置400とは、精算を行う専用の装置としてもよいし、実施形態1のPOS端末20をセミセルフモードとすることによってPOS端末20とすることも可能である。また、携帯端末500は、CPU、ROM、RAM、通信部、撮像部(カメラ)、タッチパネル、音声出力部、音声入力部などを備えたコンピュータ装置である。
ストアコントローラ10と、精算装置400とは、店舗内に設置され、LAN11(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続されている。また、ストアコントローラと、精算装置400と、携帯端末500とは、それぞれ、クラウドサーバ300と通信可能に接続されている。
クラウドサーバ300は、顧客に関する情報や、店舗に関する情報、店舗ごとの商品に関する情報などの各種情報を管理する。クラウドサーバが管理(生成および記憶)する情報については、図40を用いて後述する。
携帯端末500は、顧客(当該店舗の会員である買物客等)によって操作される端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット装置、携帯電話などの表示画面を備えた通信機器である。携帯端末500は、商品の登録を受け付ける装置である。携帯端末500は、一般的な、通信機能や撮像機能(カメラ)に加えて、商品に付されるバーコードをスキャンして商品コードを読み取る機能を備える。すなわち、携帯端末500は、商品に付されるバーコードを認識する認識機能を備える。
なお、携帯端末500が備える認識機能は、商品コードを読み取ることができるものであればよく、読み取った商品コードから商品を特定できなくてもよい。つまり、携帯端末500は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内にオブジェクトとしてバーコードが存在する場合に、当該バーコードから商品コードを読み取ることができればよい。
また、携帯端末500は、商品(例えばバーコードの付された周辺部分)を撮像し、撮像画像(画像データ)を生成する。例えば、携帯端末500は、自身の判断によりシャッターを切ることにより撮像画像を生成する。ただし、携帯端末500は、操作者である顧客の操作に従ってシャッターを切ることにより撮像画像を生成してもよい。
また、携帯端末500は、画像(スルー画像、撮像画像)から特徴点を抽出し、撮像対象(オブジェクト等)を認識する画像認識技術を備えていてもよい。例えば、携帯端末500は、画像認識技術を用いて、撮像した商品を特定(推定)してもよい。具体的には、携帯端末500は、バーコードの付されていない野菜や果物などの生鮮食品を画像認識技術により特定してもよい。
また、携帯端末500には、所定のアプリ(アプリケーションソフトウェア)がインストールされている。携帯端末500は、所定のアプリを起動させることにより、商品コードを読み取って、読み取った商品コードに対応する商品を登録(クラウドサーバ300に送信して登録)することが可能である。
また、携帯端末500は、例えば、各顧客の所有物である。ただし、携帯端末500は、店舗が顧客に貸与する貸与品であってもよい。なお、携帯端末500の数(稼働中の数)は、来店者数に応じて変化する。図39において、携帯端末500は、2台を例示しているが、実際には、数十台や数百台、またはそれ以上の数になる。
精算装置400は、携帯端末500を用いた顧客の登録操作によって登録された商品の精算を行う装置である。精算装置400は、例えば、現金、クレジットカード、プリペイドカードなどによる支払いを受け付ける。
なお、図39において、複数台の精算装置400を図示しているが、精算装置400は、1台であってもよい。また、ストアコントローラ10は、1店舗に1台設置されていてもよいし、2台以上設置されていてもよい。
(クラウドサーバ300が管理する情報の一例)
次に、クラウドサーバ300が管理する情報の一例について説明する。図40は、クラウドサーバ300が管理する各種情報の一例を示す説明図である。クラウドサーバ300は、(A)顧客情報と、(B)店舗情報と、(C)バスケット情報とを含む各種情報を記憶する。
図40の(A)は、顧客情報の一例を示す。顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。具体的には、顧客情報は、顧客識別情報と、顧客名と、顧客登録日と、キャンセル情報と、顧客ランクと、ポイント数とを含む。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、クラウドサーバ300に顧客情報を新規に登録した日時である。キャンセル情報は、買物中に商品を登録した後に、登録した商品をキャンセルした回数を示す情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。
ポイント数は、本アプリを使用して買い物を行ったことによって顧客に付与されるポイント数である。なお、ポイント数には、店舗ごとのポイント数を含めてもよい。また、図40の(A)に示す顧客情報は一例であり、実施形態2においては、少なくとも顧客識別情報を含んでいればよい。なお、クラウドサーバ300は、新規の顧客の顧客情報を生成したときには、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日を生成するものの、実際の取引(商品登録)の開始前であることから、他の情報(キャンセル情報等)については生成しない。
図40の(B)は、店舗情報の一例を示す。店舗情報は、各店舗を管理するための情報である。具体的には、店舗情報は、店舗識別情報と、店舗名と、店舗特定情報1(2次元コード情報)と、店舗特定情報2(位置情報)とを含む。店舗識別情報は、店(屋号)または企業のコードと、支店のコードとを含む。店舗名は、店舗の名称であり、例えば、店名(屋号)または企業名と、支店名とから構成される。
店舗特定情報1,2は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための情報である。店舗特定情報1は、例えば、2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。店舗特定情報2は、店舗の位置情報(GPS情報)である。なお、図40の(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1を別々に記憶しているが、いずれも店舗を一意に特定できる情報であることから、少なくともいずれか一方の情報を記憶することとしてもよい。
図40の(C)は、バスケット情報の一例を示す。バスケット情報は、店舗における顧客の購入に関する情報である。具体的には、バスケット情報は、バスケット識別情報と、取引開始日時と、取引終了日時と、顧客識別情報と、登録商品情報と、取消候補情報とを含む。バスケット識別情報は、バスケット情報を識別するための情報である。具体的には、バスケット識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とを含む。
取引開始日時は、取引の開始日時であり、例えば、当該バスケット情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図40の(C)に示す登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。また、各商品の登録日時を別途記憶するようにしてもよい。
取引終了日時は、取引の終了日時であり、例えば、精算日時である。精算日時は、精算開始日時であってもよいし、精算終了日時であってもよい。顧客識別情報は、当該取引を行う顧客を識別する顧客識別情報である。なお、クラウドサーバ300は、バスケット情報の生成時に、バスケット識別情報、取引開始日時、顧客識別情報を生成するものの、実際の取引(商品登録)の開始前であることから、他の情報(取引終了日時等)については生成しない。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、小計金額を含む。登録商品情報(1)は、1品目の商品の登録情報である。登録商品情報(2)は、2品目の商品の登録情報である。なお、図40の(C)に示す例では、3品目以降の登録商品情報については省略している。
取消候補情報(今回の合計)は、今回の買物中に商品を登録した後に、登録した商品の取り消しを受け付けた回数を示す。取消候補情報(取消候補1)は、取り消しの対象となる商品を示す商品コードや、当該商品の数量を含む。なお、不図示であるが、店員の承認を得て、実際に取り消しが完了した場合には、取り消しが完了した旨を示すキャンセル情報(不図示)が記憶される。さらに、キャンセル情報は、これまでの履歴と加算されて、(A)の顧客情報に記憶される。
次に、図41を用いて、ショッピングシステムの処理の流れについて説明する。図41は、実施形態2に係るショッピングシステムの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図41は、ある顧客が、ある店舗に来店して、当該顧客が自身の携帯端末500を用いて購入対象の商品を登録し、精算装置400によって当該商品の精算を完了するまでの流れを示したものである。
ステップS401:まず、携帯端末500は、店舗を特定する情報(例えば、店舗特定情報)を取得する。ここで、店舗を特定する情報の取得態様の一例について説明する。例えば、店舗の入り口付近には、店舗特定情報を示す2次元コードが表示されている。2次元コードは、所定の表示装置に表示出力されていてもよいし、媒体への印刷によって表示出力されていてもよい。
なお、印刷された媒体は、例えば紙媒体である。この紙媒体は、店舗の入り口付近に貼付されたものでもよいし、店舗において顧客に配布されたものでもよい。来店した顧客は、携帯端末500を用いて、当該2次元コードをスキャンする。これにより、携帯端末500は、店舗特定情報を取得することが可能である。なお、2次元コードには、店舗を識別するための店舗識別情報が含まれていてもよい。
また、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて、所定のアプリ(アプリケーションソフトウェア)が起動すると、初期画面として2次元コードのスキャンを促す画面を表示するようにしてもよい。また、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて2次元コードをスキャンすると、アプリを起動させ、初期画面としてクラウドサーバ300に接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。
また、店舗を特定する情報の取得態様の他の一例としては、位置情報の取得が挙げられる。例えば、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じて、位置情報(GPS情報)を取得する。この位置情報は、店舗特定情報に代わる情報である。なお、携帯端末500は、来店した顧客の操作に応じてアプリが起動することにより、位置情報を取得し、初期画面としてクラウドサーバ300に接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。
なお、クラウドサーバ300では、携帯端末500からの位置情報に応じた店舗の特定が行われるが、この特定において、複数の店舗が特定される場合(一の店舗に特定できない場合)がある。この場合、クラウドサーバ300は、携帯端末500へ、その旨を示す情報を送信すればよい。そして、携帯端末500は、顧客に店舗を特定させるための選択画面を表示してもよいし、店舗特定情報を示す2次元コードのスキャンを促す旨を報知してもよい。
店舗特定情報を取得した携帯端末500は、取引開始要求として、取得した店舗特定情報を顧客識別情報とともにクラウドサーバ300へ送信する(図40の送受信データD1)。顧客識別情報は、例えば、新規に顧客登録を行う際(携帯端末500にアプリをインストールする際)に、クラウドサーバ300や携帯端末500に記憶される情報である。具体的には、登録フォームにおいて入力された氏名等の情報は、クラウドサーバ300によって顧客識別情報が付されて、クラウドサーバ300および携帯端末500に記憶される。
また、携帯端末500は、店舗特定情報を取得すると、当該店舗において実施中のサービスに関する情報(その日に配布されているチラシ情報)や、利用可能なクーポン情報を表示画面に出力してもよい。例えば、サービスに関する情報やクーポン情報は、携帯端末500がクラウドサーバ300へ取引開始要求を行うことによって、クラウドサーバ300から送信されてもよい。
また、携帯端末500は、送信先の情報(クラウドサーバ30のアドレス)についても、新規に顧客登録を行う際(携帯端末500にアプリをインストールする際)に記憶する。なお、店舗の入り口付近に表示される2次元コードに、店舗特定情報に加えて、送信先の情報(クラウドサーバ300のアドレス)を含ませておいてもよい。携帯端末500は、当該2次元コードをスキャンすることによって、店舗特定情報とともに、送信先の情報を取得することにより、クラウドサーバ300へアクセスすることも可能である。
ステップS402:クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求として、顧客識別情報および店舗特定情報を受信すると、当該取引のバスケット情報を生成する。具体的には、クラウドサーバ300は、バスケット識別情報と、取引開始日時と、顧客識別情報とを生成する(図40の(C)参照)。なお、クラウドサーバ300は、実際の取引(商品登録)の開始前であることから、このタイミングでは他の情報(取引終了日時等)を生成しない。
具体的に説明すると、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求として店舗特定情報および顧客識別情報を受信すると、店舗情報(図40の(B)参照)を参照し、店舗識別情報を特定する。なお、クラウドサーバ300は、携帯端末500から位置情報を受信した場合は、店舗情報の店舗特定情報2を参照して、位置情報に対応する店舗識別情報を特定する。なお、2次元コードに店舗識別情報を含ませるようにした場合には、クラウドサーバ300は、受信した2次元コードを複合することにより、店舗識別情報を取得することも可能である。
また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引の開始要求(店舗特定情報および顧客識別情報)を受信すると、現在日付を取得し、シリアル番号を発行(採番)する。さらに、クラウドサーバ300は、取得した店舗識別情報と、取得した現在日付と、発行したシリアル番号とを結合させて、バスケット識別情報として記憶する。また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引開始要求を受信すると、現在日時を、バスケット情報内の取引開始日時(生成日時)に記憶する。また、クラウドサーバ300は、携帯端末500から取引開始要求を受信すると、携帯端末500から受信した顧客識別情報をバスケット情報内の顧客識別情報に記憶する。
ステップS403:クラウドサーバ300は、当該取引のバスケットを生成すると、商品登録初期画面情報(初期画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、携帯端末500へ送信する。具体的には、クラウドサーバ300は、商品登録初期画面情報とともに、バスケット識別情報も携帯端末500へ送信する(図41の送受信データD2)。
ステップS404:携帯端末500は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および商品登録初期画面情報を受信すると、バスケット識別情報を記憶するとともに、商品登録初期画面を表示部に表示する。商品登録初期画面は、例えば、図42(A)における商品の登録前の画面であり、詳細については後述する。
ステップS405:携帯端末500は、顧客の操作に応じて、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。図41では、バーコードのスキャンに成功したものとして説明する。携帯端末500は、商品コードを取得すると、取得した商品コードと、バスケット識別情報とをクラウドサーバ300へ送信する(図41の送受信データD3参照)。
ステップS406:クラウドサーバ300は、携帯端末500から商品コードとバスケット識別情報とを受信すると、受信したバスケット識別情報を含むバスケット情報を特定する。
ステップS407:クラウドサーバ300は、特定したバスケット情報に含まれる商品データを更新する。具体的には、クラウドサーバ300は、N品目の商品コードを受信した場合には、当該商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶する。さらに、クラウドサーバ300は、商品コードと、品名と、価格とを対応付けて商品情報(登録商品N)として記憶する。また、クラウドサーバ300は、特定したバスケット情報において、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。
ステップS408:クラウドサーバ300は、バスケット内の商品データを更新すると、商品登録更新画面情報(登録した商品が追加された更新画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、携帯端末500へ送信する。具体的には、クラウドサーバ300は、商品登録更新画面情報とともに、バスケット識別情報も携帯端末500へ送信する(図41の送受信データD4)。
ステップS409:携帯端末500は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および商品登録更新画面情報を受信すると、登録画面に商品を追加した商品登録更新画面を表示する。商品登録更新画面は、例えば、図42(A)に示す画面であり、詳細については後述する。なお、図41では、説明の便宜上、図示を省略しているが、ステップS405~ステップS409の処理は、商品に付されたバーコードをスキャンする毎に繰り返し実行される処理である。すなわち、後述するステップS410の会計指示の受け付けがあるまで、ステップS405~ステップS409の処理がループする。
ステップS410:携帯端末500は、顧客の操作による会計指示を受け付ける。会計指示は、例えば、後述する図42に示す「お会計ボタン」の押下によって受け付けられる。
ステップS411:携帯端末500は、会計指示を受け付けると、2次元コードを生成する。この2次元コードには、購入対象の商品について、精算装置400において精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、バスケット識別情報)が含まれる。携帯端末500は、2次元コードを生成すると、生成した2次元コードを表示部に表示する。2次元コードの表示画面は、例えば、図41(D)に示す画面であり、詳細については後述する。
ステップS412:商品の登録を終えた顧客は、精算装置400が配置される場所に赴く。精算装置400は、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コードをスキャンする(読み取る)。具体的には、精算装置400のコード読取部(POS端末20を精算装置400として適用した場合は図4の客側スキャナ部206)は、店員または顧客の操作に応じて、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コード(バスケット識別情報)を読み取る。
ステップS413:精算装置400は、携帯端末500の表示部に表示されている2次元コードを読み取ると、クラウドサーバ300に小計金額の算出を要求する。例えば、精算装置400は、小計金額の算出を要求する算出要求(小計算出要求情報)と、2次元コードから復元したバスケット識別情報とをクラウドサーバ300へ送信する(図40の送受信データD5)。
ステップS414:クラウドサーバ300は、精算装置400からバスケット識別情報および小計算出要求情報を受信すると、受信したバスケット識別情報を含むバスケット情報を特定する。
ステップS415:クラウドサーバ300は、バスケット情報を特定すると、特定したバスケット情報に含まれる小計金額(登録商品情報(計))を算出(特定)する。なお、商品毎に割引などがある場合は、ステップS415において、商品ごとに割引額を算出して、小計金額を算出すればよい。
ステップS416:クラウドサーバ300は、小計金額を特定すると、特定した小計金額を示す小計情報をバスケット識別情報とともに精算装置40へ送信する(図41の送受信データD6)。
ステップS417:精算装置400は、クラウドサーバ300からバスケット識別情報および小計情報を受信すると、表示部(POS端末20を精算装置400として適用した場合は図4の客側表示部205)に小計金額を表示する。小計金額の表示画面(精算画面)は、例えば、図44(A)に示す画面であり、詳細については後述する。
ステップS418:精算装置400は、表示部に小計金額を表示すると、支払い(精算)を実行する。具体的には、精算装置400は、決済種別の選択を受け付ける。また、精算装置400は、精算が完了した場合には、レシートを発行し、精算完了情報をバスケット情報とともにクラウドサーバ300に送信する。そして、クラウドサーバ300は、当該バスケットの取引終了日時(精算日時)を記憶する。
また、ステップS418において、顧客は、精算画面において、商品の精算処理を行う決済方法を選択する。但し、決済方法は、アプリに予め登録されていてもよい。決済方法が登録されている場合には、精算装置400は、決済方法を選択する画面を表示しなくてもよい。なお、決済方法を登録されている場合でも、精算装置400は、決済方法を選択する画面を表示してもよい。
決済方法が現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出する。また、決済方法は、商品券による支払やポイント会員のポイントによる支払いとすることも可能である。また、クーポン券や割引券などを使用することも可能である。この場合でも、精算装置400は、釣銭の払い出し、レシートの発行等、通常の決済処理と同様に決済を行う。なお、支払時に商品券を回収する場合など、店員が必要な場合には、精算装置400は、店員の呼出しを行う。具体的には、精算装置400は、店員が必要な支払方法が選択された場合に、店員の呼出しを行えばよい。また、精算装置400は、店員が必要な決済方法が選択された場合に、サービスカウンタや有人POSなどへ誘導する報知を行ってもよい。
(実施形態2の商品の訂正を受け付ける際の画面の遷移の一例について)
次に、図42および図43を用いて、実施形態2の商品の訂正を受け付ける際の画面の遷移の一例について説明する。図42は、実施形態2において、商品の取り消しを受け付ける際の画面の遷移の一例を示す説明図である。
図42の(A)は、客が携帯端末500を操作して、携帯端末500に商品のバーコードを読み取らせることにより「○○茶」と「○○パン」の2つの商品が登録されていることを示す。なお、図42の(A)の画面は、図41のステップ409の処理によって表示される画面である。なお、商品を登録する前の画面(商品登録初期画面:図41のステップS404参照)では、商品の項目が空欄で表示される。また、図42の(A)には、案内表示4201が表示されている。案内表示4201は、客が訂正(変更)を希望する商品の項目欄を長押しすることにより、登録した商品を訂正することが可能である旨を示している。なお、訂正の操作を受け付けるのは、対象の商品の項目を長押しすることに限らず、例えば、「訂正ボタン」を表示しておき、当該ボタンが押下されることによって、対象の商品が選択されるようにしてもよい。
図42の(A)に示すように、「○○パン」を示す領域が長押しされたとする。すなわち、客が商品「○○パン」について訂正を行う操作を行ったとする。この場合、図42の(B)に示す画面に遷移する。図42の(B)は、「○○パン」を取り消すか否かの確認画面を示す。当該確認画面において客が「いいえ」を選択すると、例えば、図42の(A)に示す画面に戻り、再び、商品の登録を受付可能になる。一方で、当該確認画面において客が「はい」を選択すると、図42の(C)に示す画面に遷移する。
ここで、当該確認画面において客が「はい」が選択された際の携帯端末500とクラウドサーバ300との処理について説明する。携帯端末500は、当該確認画面において客が「はい」が選択されると、取り消しの要求を示す情報と、取消対象の商品コードと、バスケット識別情報とをクラウドサーバ300へ送信する。クラウドサーバ300は、携帯端末500から、これらの情報を受信すると、受信したバスケット識別情報を含むバスケット情報(図40の(C)参照)を特定する。
クラウドサーバ300は、特定したバスケット情報に含まれる商品データを更新する。具体的には、クラウドサーバ300は、取消対象であるN品目の商品コードを受信した場合には、特定したバスケット情報の登録商品情報を参照し、当該商品コードに対応する商品(登録商品N)を取消候補情報として記憶する。取消候補情報は、商品コードと、品名と、価格とを対応付けられた情報である(図40の(C)参照)。また、クラウドサーバ300は、取り消しが完了していないため(店員による承認が完了していないため)、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)については更新しない。ただし、この後、取り消しが行われることが想定されることから、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新してもよいし、更新した値と、更新しない値との両方を記憶してもよい。また、クラウドサーバ300から、更新した値と、更新しない値との両方を携帯端末500へ送信することにより、携帯端末500において、両方の値を表示するようにしてもよい。
クラウドサーバ300は、バスケット情報を更新すると、商品登録更新画面情報(取り消しを受け付けた旨を示す画面情報)を生成し、携帯端末500へ送信する。携帯端末500は、商品登録更新画面情報を受信すると、図42の(C)の画面を表示する。
図42の(C)は、商品の取り消しを受け付けた際の画面を示す。また、図42の(C)には、商品の取り消しが確定しておらず、会計時に店員の承認が必要な旨が表示されている。また、取り消しの対象とする商品(○○パン)については、非表示とはせずに、例えば、取消線などを付すことにより、取消対象の商品であることを明示しておく。これにより、客は、取消対象の商品を容易に把握することができる。図42の(C)の後、顧客が買い物を続け、その後に「お会計ボタン」が押下されると、図42の(D)に示す画面に遷移する。
図42の(D)は、購入対象の商品の精算処理において用いられる2次元コードの表示画面を示す。なお、「お会計ボタン」が押下された際の携帯端末500の処理は、図41のステップS410,S411に示した通りである。なお、図42の(D)においても、(C)と同様に、会計時に店員の承認が必要な旨の「要承認」の表示がされている。図42の(D)に示す2次元コードが精算装置400に読み取られると、精算装置400において、精算処理が行われることとなる。
(実施形態2の商品を訂正する際の他の画面例について)
図43は、実施形態2において商品の数量の変更を受け付ける際の画面の遷移の一例を示す説明図である。なお、図43では、数量の変更を受け付けるようにした点で、図42に示した画面と異なる。
図43の(A)は、客が携帯端末500を操作して、携帯端末500に商品のバーコードを読み取らせることにより「○○茶」と「○○パン」の2つの商品が登録されていることを示す。図43の(A)に示すように、「○○パン」を示す領域を客が長押ししたとする。この場合、図43の(B)に示す画面に遷移する。図43の(B)は、数量の変更を受け付ける画面を示す。図43の(B)において、「+」ボタンが押下されると、押下される回数に応じて数量が加算される。一方で、「-」ボタンが押下されると、押下される回数に応じて数量が減算される。なお、数量を「0」にすることにより、図42と同様に商品を取り消すことも可能である。
図43の(B)において、数量が増加する変更を受け付けた後に、決定ボタン4301が押下されたとする。この場合、数量の増加については不正行為であるとは認められないことから、店員の承認を要することなく、数量の増加をそのまま認めて、図43の(A)の登録画面に戻る。
一方で、数量が減少する変更を受け付けた後に、決定ボタン4301が押下されたとする。この場合、正当な訂正であるか否かを店員が確認する必要があることから、精算時に店員の承諾を要することとなる。また、バーコードを読み取らせて登録した商品については、数量を「0」にすることができないようにしてもよい。具体的には、図43の(B)に示すように、数量が「1」の場合に、客が「-」ボタンを押下したとしても、「0」にならないようにしてもよい。
なお、この場合でも、客が取り消したいと思うときもあるため、数量を「0」にしておき、精算時に店員による取消操作が行われればよい。また、上述した図42のように、商品を示す領域が押下されることにより、商品の削除を受け付けるか、または、図43に示したように数量の変更を受け付けるかについては、店員により設定変更することが可能であってもよい。また、商品を示す領域が押下されることにより、商品の削除を受け付けるか、または、数量の変更を受け付けるかについて、選択画面を表示して、客による選択を可能としてもよい。
(実施形態2の精算画面の一例について)
図44は、実施形態2の精算画面の一例を示す説明図である。図44の(A)は、携帯端末500に表示された2次元コード(図44の(D)参照)を精算装置400が読み取ることによって表示される精算画面を示す。なお、2次元コードを読み取って精算画面を表示する際の処理は、図41のステップS412~S417に示した通りである。図44の(A)の精算画面では、店員の呼出中である旨が表示されている。
そして、精算装置400の付近にいる店員が自身の名札に付された店員コードを精算装置400に読み込ませると、店員の認証が行われる。なお、精算装置400の付近にいる店員が既にログインしている場合(例えば、精算装置400に配置される店員がいる場合)には、再度認証を行う必要はない。
図44の(B)は、店員による承認の確認画面を示す。店員は、客が入力した訂正に関する内容が正しいか否か(誤操作や誤登録であるか否か)を目視で確認し(カゴ内の商品を確認し)、正しいと判断した場合に、確認画面の「はい」を押下する。当該確認画面において店員が「はい」を選択すると、対象の商品の取り消しが完了する。
この場合における、精算装置400とクラウドサーバ300との処理について説明する。精算装置400は、確認画面において「はい」が選択されると、その旨を示す情報をクラウドサーバ300へ送信する。クラウドサーバ300は、精算装置400から当該情報を受信すると、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。そして、クラウドサーバ300は、更新した累計情報を含む商品登録更新画面情報を精算装置400へ送信する。精算装置400は、商品登録更新画面情報を受信すると、図44の(C)に示す画面を表示する。
図44の(C)は、訂正(取り消し)が完了し、精算が可能になった商品登録更新画面を示す。図44の(C)に示すように、商品の取り消しにより合計金額は、図44の(B)と比較して減額されている。また、取り消しの対象となった商品(○○パン)については、非表示とはせずに、例えば、取消線などを付しておく。これにより、取り消した商品が明示される。したがって、客および店員は、商品を取り消したことを容易に把握することができる。
実施形態2によれば、客が商品を登録しながら、すなわち、精算時まで待たずとも、商品の取り消しや訂正を受け付けることができる。したがって、精算時に取り消しや訂正を受け付けなくて済むため、精算の迅速化を図ることができる。よって、精算時における混雑の緩和を図ることができる。
(実施形態2の変形例)
次に、実施形態2の変形例について説明する。上述した実施形態2では、精算装置400において店員が訂正の承認を行う構成について説明した。実施形態2の変形例では、このような構成に代えて、または、このような構成に加えて、店員が顧客のいる場所まで赴いて訂正の承認を行う構成について説明する。
変形例では、携帯端末500は、顧客のみならず、売場の店員(一または複数の店員)にも所持されているものとする。店員が所持する携帯端末500は、店員の所有物であってもよいし、店舗からの貸与品であってもよい。また、店員が所持する携帯端末500は、店員ごとに識別可能にクラウドサーバ300によって管理される。具体的には、クラウドサーバ300は、例えば、各店員の携帯端末500ごとに、識別情報(店員)と、アドレスとを対応付けて記憶する。
また、クラウドサーバ300は、店員が担当する売場についても管理する。具体的には、クラウドサーバ300は、店員の識別情報と、店員が担当する売場とを対応付けて記憶するとともに、各商品と売場とについても対応付けて記憶する。これにより、クラウドサーバ300は、商品を基に売場担当者(売場を担当する店員)を特定することができる。具体的には、クラウドサーバ300は、商品を基に、商品に対応する売場を特定し、さらに、特定した売場に対応する店員を特定することができる。
変形例において、図42の(B)に示すように、顧客が商品の取消操作を行ったとする。この場合、顧客の携帯端末500は、取り消しに関する情報(取り消しの要求を示す情報と、取消対象の商品コードと、バスケット識別情報)をクラウドサーバ300へ送信する。クラウドサーバ300は、顧客の携帯端末500から受信した取り消しに関する情報を基にバスケット情報を更新する(図40の(C)参照)。さらに、クラウドサーバ300は、更新した商品から売場担当者を特定し、当該担当者の携帯端末500へ、取り消しの受け付けがあった旨の情報や取消対象の商品情報を送信する。
そして、当該店員は、取消操作を行った顧客の元に赴き、取消対象の商品等を目視で確認して、問題なければ、当該店員の携帯端末500を用いて承認操作を行う。店員の携帯端末500は、承認が行われると、その旨を示す情報をクラウドサーバ300へ送信する。クラウドサーバ300は、店員の携帯端末500から当該情報を受信すると、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新する。これにより、精算時まで待たずとも、取り消しを完了させることができる。
また、上述した説明では、携帯端末500において取り消しを受け付けると、クラウドサーバ300から取り消しの受け付けがあった旨の情報を、売場担当者の携帯端末500へ送信する構成について説明した。このような構成に代えて、またはこのような構成に加えて、取消操作を行った顧客の近くにいる店員の携帯端末500へ送信する構成とすることも可能である。ただし、このような構成とするには、位置情報が用いられる。
具体的に説明すると、顧客の携帯端末500は、顧客が商品の取消操作を行った際に、取り消しの要求を示す情報と、取消対象の商品コードと、バスケット識別情報とのほかに、当該携帯端末500の位置情報も、クラウドサーバ300へ送信する。位置情報は、例えば、店舗内における位置を特定するための情報である。例えば、携帯端末500は、店舗に配置される各種センサの検出結果や、店舗に配置される無線LANの信号および電波強度や、携帯端末500に内蔵される各種センサの検出結果などを用いることによって、位置情報を取得することができる。
また、クラウドサーバ300は、店員の位置情報を管理する。具体的は、店員の携帯端末500は、逐次、自端末の位置情報をクラウドサーバ300へ送信する。クラウドサーバ300は、店員の位置情報を受信すると、店員の識別情報に対応付けて位置情報を更新する。クラウドサーバ300は、顧客の携帯端末500から、顧客の携帯端末500の位置情報を含む取り消しに関する情報を受信すると、当該位置情報と、記憶している店員の位置情報とに基づいて、当該顧客の近くにいる店員の携帯端末500へ、取り消しの受け付けがあった旨の情報を送信する。これにより、取消操作を行った顧客の近くにいる店員を、当該顧客の元へ、迅速に赴かせることができる。このようにしても、精算時まで待たずとも、取り消しを完了させることができる。
また、上述した説明では、店員が、店員の携帯端末500を用いて取り消しの承認を行う構成について説明したが、顧客の携帯端末500を用いて取り消しの承認を行うことも可能である。具体的に説明すると、クラウドサーバ300は、顧客の携帯端末500から取り消しに関する情報を受信すると、取り消しの承認を受け付けるためのパスワード(店員のみが知り得る情報)を発行し、発行したパスワードを店員の携帯端末500へ送信する。
店員は、取消操作を行った顧客の元に赴き、取消対象の商品等を目視で確認して、問題なければ、当該顧客の携帯端末500において所定の画面からパスワードを入力する。入力されたパスワードは、当該顧客の携帯端末500からクラウドサーバ300へ送信され、クラウドサーバ300が発行したパスワードと一致するか否かの判定に用いられる。クラウドサーバ300は、当該判定において一致したと判定した場合には、取り消しの承認を認める。そして、クラウドサーバ300は、登録商品情報の累計情報(累計品数、小計金額など)を更新し、更新した累計情報を含む商品登録更新画面情報を顧客の携帯端末500へ送信する。このようにしても、精算時まで待たずとも、取り消しを完了させることができる。
上述した変形例によれば、精算時に取り消しの承認を行わなくて済むため、精算をより迅速に行うことができる。したがって、精算時における混雑の緩和をより図ることができる。
以下に付記を開示する。
(付記1)
客が操作可能な商品販売データ処理装置において、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段と、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認の結果を入力する承認入力手段と、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
付記1について補足する。一の取引とは、例えば、客の操作により商品の登録を開始してから、精算が完了するまでの取引である。商品情報は、例えば、登録情報である。変更受付手段が商品情報の変更を客から受け付けるタイミングは、商品の登録が開始されてから、精算が完了するまでの任意のタイミングであり、例えば、商品の登録中である小計キーの押下前のタイミングであってもよいし、商品の登録が完了した小計キーの押下後のタイミングであってもよい。
商品販売データ処理装置(POS端末20)は、変更受付手段によって変更が受け付けられると、店員の呼び出しを行う。店員の呼び出しは、店員が配置されているPOS端末20や、店員が所持する携帯端末や、管理装置において行われる。
承認入力手段は、呼び出しを受けた店員による承認結果を入力する。承認入力手段による入力の態様は、例えば、当該店員の操作を直接受け付けてもよいし、他の端末(他のPOS端末20、店員が所持する携帯端末や、管理装置)から受信してもよい。承認結果が入力されることにより、商品情報変更手段は、商品情報を変更する。
付記1によれば、商品情報の変更に係る操作の一部を客が行うため、また、店員は承認を行う操作だけを行えばよいため、商品情報の変更に係る店員の操作を簡略化することができる。また、変更に係る客の待ち時間の短縮化を図ることができる。したがって、登録した商品の変更を効率よく行うことができる。また、客が口頭でなくても変更を要求することができるため、例えば、混雑している場合に変更によるさらなる混雑を気遣ってしまう客や、変更に恥じらいを感じてしまう客の、変更に係る精神的負担を軽減することができる。これにより、付記1によれば、商品情報の変更を好適に行うことができ、商品販売データ処理装置の利便性を向上させることができる。
(付記2)
商品ごとにそれぞれ異なる表示領域に前記商品情報を表示する操作表示手段をさらに備え、前記変更受付手段は、前記操作表示手段によって表示された表示領域のうちのいずれかの表示領域を客から受け付けることにより、受け付けた表示領域が示す前記商品情報の変更を受け付ける、ことを特徴とする付記1に記載の商品販売データ処理装置。
付記2は、具体的には、例えば、客が変更を希望する商品を示す表示領域を長押しすることにより、商品情報の変更を受け付ける、という内容である(図25の(A)参照)。また、付記2は、商品を示す表示領域のうち、商品名称、個数、金額を示す各項目のうち、長押しされた表示領域が示す項目の変更を受け付ける、という内容を含む(図34~図36参照)。これにより、客は、表示画面に表示される変更対象を押下するだけで、変更対象の商品を指定することができる。また、客は、例えば、一回の操作で変更対象の商品を指定することができる。これにより、商品情報の変更を効率よく行うことができる。
ただし、変更受付手段は、変更を行う旨を示すボタンを表示し、当該ボタンが押下されることにより、客が変更を希望する商品や項目を選択可能に受け付けてもよい。すなわち、複数回の操作で商品情報の変更を受け付けてもよい。
(付記3)
店員が操作可能な店員側操作部と、客が操作可能な客側操作部と、をさらに備え、前記承認入力手段は、前記店員側操作部への操作に応じて、前記承認結果を入力する、ことを特徴とする付記1または2に記載の商品販売データ処理装置。
付記3は、例えば、店員側表示部210と、客側表示部205とを備えたPOS端末20において、店員側表示部210への操作により店員の承認を受け付ける、という内容である。また、例えば、客側表示部205への操作により客から変更を受け付けることが可能である。これにより、店員が店員側表示部210において商品の登録を行っている際や、商品の登録後に客から商品情報の変更を受け付けた場合に、店員はその場で承認を行うことができる。したがって、承認を行う際の店員の負荷を抑えることができる。これにより、商品情報の変更を効率よく行うことができ、商品販売データ処理装置の利便性を向上させることができる。
(付記4)
客が操作可能な客側操作手段と、店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力手段と、前記識別情報入力手段によって入力された識別情報を用いて店員を特定する店員特定手段と、を備え、前記承認入力手段は、前記店員特定手段によって店員が特定された場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力する、ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載の商品販売データ処理装置。
付記4の客側操作手段は、商品情報の変更を客から受け付ける表示部であり、例えば、POS端末20における客側表示部205や、商品の登録機能を備えない精算装置の表示部である。付記4は、具体的には、客から変更を受け付けた場合に、当該変更を受け付けた端末に店員が赴き、店員の認証に成功した場合に、当該店員から承認を受け付ける、という内容である。これにより、客から商品情報の変更を受け付けた画面において、店員の承認を受け付けることができるため、変更の操作と承認の操作とを連続して行うことができる。したがって、客および店員にとって変更の内容や変更されたことがわかりやすく、変更に係る誤認や誤操作の防止を図ることができる。このため、商品情報の変更を効率よく行うことができる。
(付記5)
複数のモードのうちいずれかのモードを設定するモード設定手段を備え、前記承認入力手段は、前記モード設定手段によって所定のモードが設定されている場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力する、ことを特徴とする付記4に記載の商品販売データ処理装置。
付記5は、具体的には、フルセルフモードが設定されている場合に、客側表示部205への操作により店員の承認を受け付ける、という内容である。これにより、フルセルフモードにおいて、客側表示部205において、客から商品情報の登録および商品情報の変更を受け付けるとともに、店員の承認についても受け付けることができる。したがって、フルセルフモードにおいて、客側表示部205にて、変更の操作と承認の操作とを連続して行うことができる。このため、商品情報の変更を効率よく行うことができる。
(付記6)
前記変更受付手段は、前記商品情報が所定の登録態様で登録された場合に、前記商品情報が示す商品の数量について所定数量への変更を受け付ける、ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか一つに記載の商品販売データ処理装置。
付記6における所定の登録態様は、例えば、バーコードを読み取ることによる登録態様である。また、所定数量は、例えば、「0」を除く数量である。付記6は、具体的には、バーコードを読み取ることによって商品情報が登録された場合、当該商品の数量を「0」を除く数量への変更を受け付ける、という内容である。言い換えれば、バーコードを読み取ることによって商品情報が登録された場合、当該商品の数量を「0」とする数量の変更については受け付けない、という内容である。
これは、バーコードが付された商品については、バーコードが読み取られたことにより、商品が実在することが明らかであることから、数量を「0」にする変更については想定されないためである。このため、数量を「0」にする変更については、誤操作である可能性が高いことから、受け付けないようにしたものである。付記6によれば、数量変更に係る誤操作を未然に防止することができ、商品情報の変更を効率よく行うことができる。
(付記7)
商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置と、を備える商品販売データ処理システムであって、前記精算装置は、一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付け、前記登録装置は、前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、ことを特徴とする商品販売データ処理システム。
付記7の登録装置は、例えば、上流側に配置される通常モードのPOS端末20であり、店員の操作によって商品情報の登録を行う。なお、登録装置は、商品情報を登録する機能を有していればよく、言い換えれば、客の操作によって商品情報を登録する機能や、客の操作によって精算を行う機能を有していなくてもよい。また、付記7の精算装置は、例えば、下流側に配置されるセミセルフモードのPOS端末20であり、客の操作によって精算を行う。なお、精算装置は、客の操作によって精算を行う機能を有していればよく、言い換えれば、商品情報を登録する機能を有していなくてもよい。また、精算装置は、一の登録装置に対応して、複数台設置されてもよい。
精算装置は、商品情報の変更を客から受け付けると、登録装置に変更の承認要求を行う。なお、精算装置は、登録装置に変更の承認要求のみを行い、変更の内容については送信しないでもよい。登録装置は、精算装置からの承認要求があると、商品情報の変更について店員による承認を受け付ける。登録装置は、例えば、精算装置から承認要求のみを受信し、承認を受け付ける承認ボタンのみを表示してもよい。この場合、店員は、精算装置における客の変更内容を目視等で確認することにより、当該承認ボタンを押下することができる。
付記7によれば、精算装置において商品情報の変更に係る操作の一部を客が行うため、また、店員は登録装置において承認を行う操作だけを行えばよいため、商品情報の変更に係る店員の操作を簡略化することができる。また、精算装置において変更の操作を行う客の待ち時間の短縮化を図ることができる。したがって、登録した商品の変更を効率よく行うことができる。これにより、付記7によれば、商品情報の変更を好適に行うことができ、商品販売データ処理システムの利便性を向上させることができる。
(付記8)
前記精算装置は、客から受け付けた前記商品情報の変更を示す変更情報を前記登録装置へ送信し、前記登録装置は、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、ことを特徴とする付記7に記載の商品販売データ処理システム。
付記8は、具体的には、精算装置が客から商品情報の変更を受け付けると、登録装置に変更情報(変更の内容や承認要求を含む)を送信し、登録装置が精算装置から変更情報を受信することにより、店員の承認を受け付ける、という内容である。これにより、店員は精算装置において変更の内容を把握することができる。したがって、店員が登録装置において商品の登録を行っている際や、商品の登録後に客から商品情報の変更を受け付けた場合に、店員はその場で承認を行うことができる。これにより、承認を行う際の店員の負荷を抑えることができる。このため、商品情報の変更を効率よく行うことができ、商品販売データ処理システムにおける利便性を向上させることができる。
(付記9)
前記登録装置および前記精算装置は、いずれも複数のモードのうちいずれかのモードを設定し、前記精算装置は、所定のモードを設定した場合に、前記変更情報を前記登録装置へ送信し、前記登録装置は、前記所定のモードとは異なるモードを設定した場合に、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、ことを特徴とする付記8に記載の商品販売データ処理システム。
付記9は、具体的には、精算装置(下流側のPOS端末20)が、フルセルフモードを設定した場合に、変更情報を登録装置へ送信し、登録装置(上流側のPOS端末20)が、通常モードを設定した場合に、精算装置から変更情報を受信する、という内容である。POSシステム1における各POS端末20に設定されるモードに応じて、商品情報の変更を行うことができる。したがって、フルセルフモードにおける商品情報の変更を効率よく行うことができる。
(付記10)
客が操作可能な商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
なお、以上に説明したPOSシステム1、POS端末20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…POSシステム
10…ストアコントローラ
20…POS端末
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ハードディスク
205…客側表示部
206…客側スキャナ部
208…カード決済部
209…釣銭機
210…店員側表示部
211…キー操作部
212…店員側スキャナ部
213…印刷部
214…音声出力部
215…通信部
本発明は、商品販売データ処理システム、商品販売データ処理方法、精算装置、及びプログラムに関する。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理システムは、客が所持して商品の登録を行う端末装置と、前記端末装置によって登録された商品の精算を行う精算装置とを含む商品販売データ処理システムにおいて、前記端末装置は、からの操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段を備え、前記精算装置は、前記精算において、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段と、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理システムである。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理方法は、客が所持して商品の登録を行う端末装置と、前記端末装置によって登録された商品の精算を行う精算装置とを含む商品販売データ処理システムの商品販売データ処理方法であって、前記端末装置は、客からの操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付ステップを実行し、前記精算装置は、前記精算において、前記変更受付ステップにおいて受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力ステップと、前記承認入力ステップにおいて前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更ステップと、を含む処理を実行することを特徴とする商品販売データ処理方法である。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である精算装置は、客が所持して商品の登録を行う端末装置と、前記端末装置によって登録された商品の精算を行う精算装置とを含む商品販売データ処理システムの精算装置において、前記精算において、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更であって、前記端末装置が客からの操作を受け付けた前記商品情報の変更について、店員による承認結果を入力する承認入力手段と、
前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、を備えることを特徴とする精算装置である。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、客が所持して商品の登録を行う端末装置と、前記端末装置によって登録された商品の精算を行う精算装置とを含む商品販売データ処理システムの精算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更であって、前記端末装置が客からの操作を受け付けた前記商品情報の変更について、店員による承認結果を入力する承認入力手段、前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。

Claims (19)

  1. 客が操作可能な商品販売データ処理装置において、
    客が操作可能な客側操作手段と、
    前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段と、
    店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記識別情報入力手段によって入力された識別情報を用いて店員を特定する店員特定手段と、
    前記店員特定手段によって店員が特定された場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段と、
    前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 複数のモードのうちいずれかのモードを設定するモード設定手段を備え、
    前記承認入力手段は、前記モード設定手段によって所定のモードが設定されている場合に、前記客側操作手段への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
  3. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置と、を備える商品販売データ処理システムであって、
    前記精算装置は、
    一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付け、
    前記登録装置は、
    前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、
    前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、
    ことを特徴とする商品販売データ処理システム。
  4. 前記精算装置は、客から受け付けた前記商品情報の変更を示す変更情報を前記登録装置へ送信し、
    前記登録装置は、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の商品販売データ処理システム。
  5. 前記登録装置および前記精算装置は、いずれも複数のモードのうちいずれかのモードを設定し、
    前記精算装置は、所定のモードを設定した場合に、前記変更情報を前記登録装置へ送信し、
    前記登録装置は、前記所定のモードとは異なるモードを設定した場合に、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の商品販売データ処理システム。
  6. 客が操作可能な客側操作部を備えた商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記客側操作部への操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付手段、
    店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
    前記識別情報入力手段によって入力された識別情報を用いて店員を特定する店員特定手段と、
    前記店員特定手段によって店員が特定された場合に、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、前記変更受付手段によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力手段、
    前記承認入力手段によって前記承認結果が入力されることにより、前記商品情報を変更する商品情報変更手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 前記コンピュータを、
    複数のモードのうちいずれかのモードを設定するモード設定手段として機能させ、
    前記承認入力手段は、前記モード設定手段によって所定のモードが設定されている場合に、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 客が操作可能な客側操作部を備えた商品販売データ処理装置が、
    前記客側操作部への操作を受け付けることにより、一の取引において登録された商品を示す商品情報の変更を客から受け付ける変更受付ステップと、
    店員を識別する識別情報を入力する識別情報入力ステップと、
    前記識別情報入力ステップにおいて入力した識別情報を用いて店員を特定する店員特定ステップと、
    前記店員特定ステップにおいて店員が特定された場合に、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、前記変更受付ステップにおいて受け付けた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力する承認入力ステップと、
    前記承認入力ステップにおいて前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する商品情報変更ステップと、
    を含む処理を実行する商品販売データ処理方法。
  9. 前記商品販売データ処理装置が、
    複数のモードのうちいずれかのモードを設定するモード設定ステップを実行し、
    前記承認入力ステップでは、前記モード設定ステップにおいて所定のモードを設定している場合に、前記客側操作部への操作を受け付けることにより、前記承認結果を入力する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の商品販売データ処理方法。
  10. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置と、を備える商品販売データ処理システムとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記精算装置のコンピュータに、
    一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける、
    処理を実行させ、
    前記登録装置のコンピュータに、
    前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、
    前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 前記精算装置のコンピュータに、客から受け付けた前記商品情報の変更を示す変更情報を前記登録装置へ送信する、
    処理を実行させ、
    前記登録装置のコンピュータに、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記登録装置のコンピュータおよび前記精算装置のコンピュータに、いずれも複数のモードのうちいずれかのモードを設定する、
    処理を実行させ、
    前記精算装置のコンピュータに、所定のモードを設定した場合に、前記変更情報を前記登録装置へ送信する、
    処理を実行させ、
    前記登録装置のコンピュータに、前記所定のモードとは異なるモードを設定した場合に、前記精算装置のコンピュータから前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
  13. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置と、を備える商品販売データ処理システムの商品販売データ処理方法であって、
    前記精算装置が、
    一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける処理を実行し、
    前記登録装置が、
    前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、
    前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、
    処理を実行することを特徴とする商品販売データ処理方法。
  14. 前記精算装置が、客から受け付けた前記商品情報の変更を示す変更情報を前記登録装置へ送信する処理を実行し、
    前記登録装置が、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する処理を実行することを特徴とする請求項13に記載の商品販売データ処理方法。
  15. 前記登録装置および前記精算装置が、いずれも複数のモードのうちいずれかのモードを設定する処理を実行し、
    前記精算装置が、所定のモードを設定した場合に、前記変更情報を前記登録装置へ送信する処理を実行し、
    前記登録装置が、前記所定のモードとは異なるモードを設定した場合に、前記精算装置から前記変更情報を受信することにより、前記承認結果を入力する処理を実行することを特徴とする請求項14に記載の商品販売データ処理方法。
  16. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行うとともに一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける精算装置と、を備える商品販売データ処理システムの前記登録装置であって、
    前記登録装置は、
    前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、
    前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、
    ことを特徴とする登録装置。
  17. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置とを備え、前記登録装置が、前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、前記承認結果を入力することにより前記商品情報を変更する、商品販売データ処理システムの前記精算装置であって、
    前記精算装置は、
    一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける、
    ことを特徴とする精算装置。
  18. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行うとともに一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける精算装置と、を備える商品販売データ処理システムの前記登録装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、
    前記承認結果を入力することにより、前記商品情報を変更する、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 商品を示す商品情報を登録する登録装置と、精算を行う精算装置とを備え、前記登録装置が、前記精算装置によって受け付けられた前記商品情報の変更について店員による承認結果を入力し、前記承認結果を入力することにより前記商品情報を変更する、商品販売データ処理システムの前記精算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、 前記コンピュータに、
    一の取引において前記登録装置によって登録された前記商品情報の変更を客から受け付ける、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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