JP2023119669A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動力源としてのモータを備え、車両の走行性能やPTOに要求される運転状態を充足することができる動力伝達装置を提供する。【解決手段】モータ2が連結された第1回転要素Sと、駆動輪に連結された第2回転要素Cと、PTOに連結された第3回転要素Rrとの少なくとも三つの回転要素を有する差動機構13と、第2回転要素Cの回転を禁止する第1ブレーキと、第3回転要素Rrの回転を禁止する第2ブレーキBrとを備え、第1ブレーキを係合し第2ブレーキBrを解放することにより、第1回転要素Sの回転数が第3回転要素Rrの回転数よりも高回転数となる第1減速段を設定し、第2ブレーキBrを係合し第1ブレーキを解放することにより、第1回転要素Sの回転数が第2回転要素Cの回転数よりも高回転数となる第2減速段を設定ことができるように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、駆動力源のトルクを駆動輪と、架装装置などの車両の外部に設けられた装置にトルクを伝達するパワーテイクオフ装置とに伝達することができる動力伝達装置に関するものである。
特許文献1ないし特許文献3には、エンジンの動力をパワーテイクオフ装置に伝達することができるように構成された動力伝達装置が記載されている。この動力伝達装置は、エンジンと、エンジンの出力軸に連結されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、トルクコンバータに連結された変速機構と、変速機構の入力軸に連結されたギヤと、そのギヤに噛み合いかつパワーテイクオフ装置にトルクを入力するギヤとを備えている。
特許文献1に記載された動力伝達装置は、シフトレバーの位置およびパワーテイクオフスイッチのオン・オフに応じてパワーテイクオフ装置内部にあるクラッチを係合することによって、補助動力を外部に出力するように構成されている。
また、特許文献2に記載された動力伝達装置は、シフトレバーがニュートラルレンジまたはパーキングレンジであり、パワーテイクオフスイッチがオンである場合に、エンジン回転数が所定回転数以上でロックアップクラッチを係合し、エンジン回転数が所定回転数未満でロックアップクラッチを解放するように構成されている。
さらに、特許文献3に記載された動力伝達装置は、変速機構がニュートラルレンジ、前進第1速段、前進第2速段、リバースレンジのいずれかのレンジである場合に、パワーテイクオフ装置のクラッチをオンに切り替えるように構成されている。
なお、特許文献4には、シャシ側イグニッションと架装部側制御装置とを結ぶ電源ライン上に、変速機のギヤがニュートラルである場合にオンされるニュートラルスイッチと、架装部側PTOスイッチがオンである場合にオンされるPTOスイッチとを直列に設けることによって、車両が非走行状態である場合のみ架装装置を作動させることができるように構成された安全装置が記載されている。
特開2004-204888号公報 特開平7-304348号公報 特開2003-28285号公報 特開平9-12299号公報
特許文献1ないし3に記載された動力伝達装置は、架装装置などを駆動するためのパワーテイクオフ装置に、走行のための駆動力源としてのエンジンから動力を伝達するように構成されている。一方、走行のための駆動力源としてモータを備えた電動車両は、エンジンを駆動力源として備えた車両と駆動力源の特性が異なる。すなわち、通常、駆動力源としてのモータは、エンジンと比較して高回転数・低トルクで運転するように構成されている。したがって、駆動力源としてモータを設ける場合には、車両に要求される走行性能や、パワーテイクオフ装置に入力するために要求される回転数あるいはトルクを充足するために、エンジンを駆動力源として設けられた動力伝達装置を直ちに採用することができず、モータを駆動力源とした動力伝達装置を開発する余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、駆動力源としてのモータを備え、車両の走行性能やパワーテイクオフ装置に要求される運転状態を充足することができる動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、駆動力源としてのモータから出力された動力によって走行することができ、かつ前記モータから出力された動力を、車両の外部の装置に伝達するためのパワーテイクオフ装置に伝達することができるように構成された動力伝達装置において、前記モータが連結された第1回転要素と、駆動輪に連結された第2回転要素と、第3回転要素との少なくとも三つの回転要素を有するとともに、前記三つの回転要素が差動回転可能に連結された差動機構と、前記第2回転要素の回転を禁止する第1ブレーキと、前記第3回転要素の回転を禁止する第2ブレーキと、前記第3回転要素と一体に回転するとともに、前記パワーテイクオフ装置に連結された出力側回転部材とを備え、前記第1ブレーキによって前記第2回転要素の回転を禁止しかつ前記第2ブレーキによる前記第3回転要素の回転を許可した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記第1回転要素の回転数が前記第3回転要素の回転数よりも高回転数となる第1減速段を設定して前記モータから前記パワーテイクオフ装置にトルクを伝達するPTOモードと、前記第2ブレーキによって前記第3回転要素の回転を禁止しかつ前記第1ブレーキによる前記第2回転要素の回転を許可した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記第1回転要素の回転数が前記第2回転要素の回転数よりも高回転数となる第2減速段を設定して前記モータから前記駆動輪にトルクを伝達して走行する走行モードとの少なくとも二つのモードを設定することができるように構成されていることを特徴とするものである。
また、この発明では、前記差動機構は、前記第1回転要素、前記第2回転要素、および前記第3回転要素の相対的な回転数の関係を表す共線図上に、前記第1回転要素、前記第2回転要素、および前記第3回転要素の順、または前記第1回転要素、前記第3回転要素、および前記第2回転要素の順に配置されるように構成されていてよい。
また、この発明では、前記差動機構は、第4回転要素を更に備え、前記第4回転要素の回転を禁止する第3ブレーキを備え、前記第3ブレーキによって前記第4回転要素の回転を禁止した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記駆動輪にトルクを伝達して走行する他の走行モードを設定することができるように構成されていてよい。
また、この発明では、前記差動機構は、前記第4回転要素を停止した場合に、前記第1回転要素の回転数が前記第2回転要素の回転数よりも高回転数となるとともに、前記第1回転要素の回転数に対する前記第2回転要素の回転数である減速比が、前記第2減速段よりも小さい第3減速段を設定可能に構成されていてよい。
そして、この発明では、前記差動機構は、サンギヤ、歯数の異なる二つのリングギヤ、およびキャリヤを回転要素としたステップドピニオン型の遊星歯車機構を含み、前記第1回転要素は、前記サンギヤを含み、前記第2回転要素は、前記キャリヤを含み、前記第3回転要素は、前記二つのリングギヤのうちのいずれか一方のリングギヤを含んでよい。
この発明によれば、モータが連結された第1回転要素と、駆動輪に連結された第2回転要素と、パワーテイクオフ装置にトルク伝達可能に連結された出力回転部材と一体に回転する第3回転要素との少なくとも三つの回転要素が差動回転可能に連結された差動機構と、第2回転要素の回転を禁止する第1ブレーキと、第3回転要素の回転を禁止する第2ブレーキとを備えている。そして、第1ブレーキによって第2回転要素の回転を禁止しかつ第2ブレーキによる第3回転要素の回転を許可した状態でモータからトルクを出力することにより、第1回転要素の回転数が第3回転要素の回転数よりも高回転数となる第1減速段を設定してモータからパワーテイクオフ装置にトルクを伝達するPTOモードと、第2ブレーキによって第3回転要素の回転を禁止しかつ第1ブレーキによる第2回転要素の回転を許可した状態でモータからトルクを出力することにより、第1回転要素の回転数が第2回転要素の回転数よりも高回転数となる第2減速段を設定してモータから駆動輪にトルクを伝達して走行する走行モードとの少なくとも二つのモードを設定することができるように構成されている。すなわち、第3回転要素を反力要素として機能させることによってモータのトルクを増幅して駆動輪に伝達して走行することができ、また第2回転要素を反力要素として機能させることによってモータのトルクを増幅してパワーテイクオフ装置に伝達することができる。したがって、高回転数・低トルクで運転するモータを駆動力源として備えた動力伝達装置において、車両の要求駆動力などの走行性能を充足して走行することができるとともに、パワーテイクオフ装置に要求される回転数やトルクを伝達することができる。
この発明の実施形態における動力伝達装置の一例を説明するための断面図である。 各モードを切り替えるためのシフトドラムの一例を示す図である。 変速装置における各回転要素の回転数を説明するための共線図であり、(a)は、各走行モードを設定した場合の各回転要素の回転数を示す共線図であり、(b)は、各停車モードを設定した場合の各回転要素の回転数を示す共線図である。 この発明の実施形態における動力伝達装置の他の例を説明するためのスケルトン図である。
この発明の実施形態における動力伝達装置の一例を説明するための断面図を図1に示してある。図1に示す動力伝達装置1は、駆動力源としてのモータ2を備えている。このモータ2は、従来知られている電気自動車やハイブリッド車両に設けられた駆動力源としてのモータと同様に構成することができ、例えば、三相交流モータ、より具体的には、永久磁石式同期モータや誘導モータによって構成することができる。
図1に示すモータ2は、永久磁石式同期モータによって構成されている。すなわち、モータ2は、環状のロータ3と、ロータ3と同心円上に配置されるとともに、ロータ3の外周面と所定の隙間を空けて設けられた環状のステータ4とによって構成されている。このロータ3は、従来のモータ2と同様に、円筒状の複数の鋼板をモータ2の回転軸線方向に積層するとともに、その外周側に永久磁石5が組み込まれて構成されている。また、ステータ4も同様に、円筒状の複数の鋼板をモータ2の回転軸線方向に積層して構成されている。さらに、ステータ4には、内周側に突出した複数のステータティースが円周方向に所定の間隔を空けて形成され、それぞれのステータティースにコイル6が巻き付けられている。
上述したように構成されたモータ2は、円筒状に形成されたフロントハウジング7に収容されている。そのフロントハウジング7における所定の位置に、ステータ4の外周部分が図示しないボルトなどによって固定されている。また、ロータ3の内周部には、円筒状に形成されたロータ軸8がスプライン係合などによって連結されている。さらに、フロントハウジング7における出力側(図1における右側)には、環状の隔壁部9が形成されていて、ボールベアリング10を介して隔壁部9にロータ軸8が回転可能に保持されている。
なお、図1に示す例では、ロータ3の軸線方向における両側から積層鋼板を挟み付けるための環状のプレート11が配置され、そのプレート11を位置決めし、また挟み付ける押圧力を維持するためにナット12がロータ軸8に締め付けられている。
上述したように構成されたモータ2の出力トルクを変化させて出力するための変速装置13が設けられている。この変速装置13は、この発明の実施形態における「差動機構」に相当するものであり、図1に示す例では、従来のステップドピニオン型の遊星歯車機構と同様に構成されている。すなわち、サンギヤSと、フロントリングギヤRfと、リヤリングギヤRrと、サンギヤSおよびフロントリングギヤRfに噛み合うフロントピニオンギヤPfと、フロントピニオンギヤPfに一体化されかつリヤリングギヤRrに噛み合うリヤピニオンギヤPrと、フロントピニオンギヤPfおよびリヤピニオンギヤPrを、自転および公転可能に保持するキャリヤCとによって構成され、サンギヤS、フロントリングギヤRf、リヤリングギヤRr、キャリヤCの四つの回転要素が互いに差動回転できるように構成されている。なお、サンギヤSが、この発明の実施形態における「第1回転要素」に相当し、キャリヤCが、この発明の実施形態における「第2回転要素」に相当し、リヤリングギヤRrが、この発明の実施形態における「第3回転要素」に相当し、フロントリングギヤRfが、この発明の実施形態における「第4回転要素」に相当する。
サンギヤSは、ロータ軸8の内周部にスプライン係合したサンギヤ軸14の先端に形成され、そのサンギヤSと同心円上にフロントリングギヤRfが配置されている。このフロントリングギヤRfの軸線方向における入力側(図1における左側)の内周部には、環状に形成されたフロント支持プレート15がスプライン係合によって一体回転可能に連結されていて、そのフロント支持プレート15の内周部分が、サンギヤ軸14と相対回転可能に嵌合している。なお、フロント支持プレート15の内周部分は、サンギヤSと隔壁部9との間に位置していて、そのフロント支持プレート15の位置決めを行うためのスラストベアリング16,17が、隔壁部9とフロント支持プレート15との間、およびフロント支持プレート15とサンギヤSとの間にそれぞれ設けられている。
そして、上記のサンギヤSおよびフロントリングギヤRfにフロントピニオンギヤPfが噛み合っている。なお、フロントピニオンギヤPfは、サンギヤSおよびフロントリングギヤRfの円周方向に所定の間隔を空けて複数設けられている。
フロントピニオンギヤPfには、軸線方向における出力側(図1における右側)に延出したピニオンシャフト18が一体に形成されていて、そのピニオンシャフト18にリヤピニオンギヤPrが形成されている。このリヤピニオンギヤPrは、フロントピニオンギヤPfよりも小径に形成され、そのリヤピニオンギヤPrにリヤリングギヤRrが噛み合っている。すなわち、リヤリングギヤRrは、フロントリングギヤRfと軸線方向に並んで配置されるとともに、フロントリングギヤRfよりも小径に形成されている。
上記のピニオンシャフト18を回転自在に保持するようにキャリヤCが設けられている。図1に示すキャリヤCは、ピニオンシャフト18の先端面に対向した環状のキャリヤプレート19を備え、そのキャリヤプレート19の円周方向におけるピニオンシャフト18に対応した位置に円筒状の第1支持軸部20が形成され、その第1支持軸部20にニードルベアリング21を介してピニオンシャフト18の先端が回転自在に保持されている。また、ピニオンシャフト18の軸線方向におけるフロントピニオンギヤPfとリヤピニオンギヤPrとの間の部分には、ボールベアリング22が嵌合し、そのボールベアリング22のアウターレースに嵌合する第2支持軸部23がキャリヤCに形成されている。すなわち、ピニオンシャフト18は、ニードルベアリング21とボールベアリング22とを介してキャリヤCに回転自在に保持されている。
キャリヤCは、変速装置13の出力要素として機能するように構成されている。したがって、キャリヤプレート19の内周部には、円筒状に形成された出力軸24が一体に形成されている。この出力軸24の入力側とサンギヤSとの間にスラストベアリング25が介在している。また、キャリヤプレート19が形成された位置よりも出力側の部分にボールベアリング26,27が嵌合している。このボールベアリング26,27は、上記フロントハウジング7の開口部に当接した円筒状のリヤカバー28に嵌合している。そして、出力軸24の先端には、フランジ部29を有する接合軸30がスプライン係合していて、その接合軸30に、図示しないプロペラシャフト、終減速機付きの差動機構を介して駆動輪が連結されている。
なお、出力軸24、サンギヤ軸14、およびロータ軸8の中空部には、図示しないオイルポンプを駆動するなどのためのシャフト31が挿入されていて、そのシャフト31と出力軸24とがスプライン係合している。
上述したように構成された変速装置13は、フロントリングギヤRfとリヤリングギヤRrとのいずれか一方を係合することにより、モータ2の出力トルクを増大させて出力する減速機として機能するように構成されている。すなわち、図1に示す変速装置13は、フロントリングギヤRfとリヤカバー28とを連結することによりフロントリングギヤRfを固定するフロントブレーキBfと、リヤリングギヤRrとリヤカバー28とを連結することによりリヤリングギヤRrを固定するリヤブレーキBrとを備えている。なお、フロントブレーキBfが、この発明の実施形態における「第3ブレーキ」に相当し、リヤブレーキBrが、この発明の実施形態における「第2ブレーキ」に相当する。
具体的には、リヤカバー28の内周面にスプライン係合することによって回転方向に固定された円筒状の固定軸32と、固定軸32にスプライン係合するとともにフロントリングギヤRfに係合可能に構成された円筒状のフロントスリーブSfと、固定軸32にスプライン係合するとともにリヤリングギヤRrに係合可能に構成された円筒状のリヤスリーブSrとを備えている。
固定軸32の入力側の内周面には、フロントリングギヤRfの外周面と所定の間隔が空くように形成された第1フロントスプライン歯33が形成され、固定軸32の出力側の内周面には、リヤリングギヤRrの外周面と所定の間隔が空くように第1リヤスプライン歯34が形成されている。
そして、固定軸32の入力側の内周面とフロントリングギヤRfの外周面との間にフロントスリーブSfが移動可能に挿入されている。このフロントスリーブSfは、フロントリングギヤRfと同心円上に設けられた円筒状の部材であって、第1フロントスプライン歯33に常時噛み合う第2フロントスプライン歯35が外周面に形成されている。また、フロントスリーブSfの先端側(出力側)の内周面には、ドグ歯36が形成され、そのドグ歯36に噛み合うドグ歯37が、フロントリングギヤRfの外周面に形成されている。そして、図2に示すシフトドラムDが作動することにより、軸線方向に移動することができるフロントシフトフォークFfがフロントスリーブSfの入力側の外周面に係合している。
したがって、シフトドラムDを駆動してフロントシフトフォークFfおよびフロントスリーブSfが軸線方向に移動することにより、フロントスリーブSfとフロントリングギヤRfとに形成されたドグ歯36,37が噛み合い、その結果、フロントリングギヤRfの回転が禁止される。また、その噛み合いを解消することにより、フロントリングギヤRfの回転が許可される。すなわち、固定軸32およびフロントスリーブSfがフロントブレーキBfとして機能するように構成されている。
同様に、固定軸32の出力側の内周面とリヤリングギヤRrとの間にリヤスリーブSrが移動可能に挿入されている。このリヤスリーブSrは、リヤリングギヤRrと同心円上に設けられた円筒状の部材であって、第1リヤスプライン歯34に常時噛み合う第2リヤスプライン歯38が外周面に形成されている。また、リヤスリーブSrの先端側(入力側)の内周面には、ドグ歯39が形成され、そのドグ歯39に噛み合うドグ歯40が、リヤリングギヤRrの外周面に形成されている。そして、シフトドラムDが作動することにより、軸線方向に移動することができるリヤシフトフォークFrがリヤスリーブSrの入力側の外周面に係合している。
したがって、シフトドラムDを駆動してリヤシフトフォークFrおよびリヤスリーブSrが軸線方向に移動することにより、リヤスリーブSrとリヤリングギヤRrとに形成されたドグ歯39,40が噛み合い、その結果、リヤリングギヤRrの回転が禁止される。また、その噛み合いを解消することにより、リヤリングギヤRrの回転が許可される。すなわち、固定軸32およびリヤスリーブSrがリヤブレーキBrとして機能する。
なお、フロントシフトフォークFfとリヤシフトフォークFrとは、同一のシフトドラムDによって移動するように構成されていてもよく、それぞれのシフトフォークFf,Frに対応したシフトドラムを備えていてもよい。
また、フロントスリーブSfとフロントリングギヤRfとの回転数差が大きい状態で意図せずにフロントスリーブSfとフロントリングギヤRfとが噛み合うことを抑制するために、フロントスリーブSfに形成されたドグ歯36とフロントリングギヤRfに形成されたドグ歯37とを、それらのドグ歯36,37が軸線方向で対向する先端が先細るように形成するとともに、フロントシフトフォークFfとフロントスリーブSfとの間、あるいはシフトドラムDとフロントシフトフォークFfとの間に、フロントスリーブSfの移動方向に圧縮可能な弾性部材を設けることが好ましい。
同様に、リヤスリーブSrとリヤリングギヤRrとの回転数差が大きい状態で意図せずにリヤスリーブSrとリヤリングギヤRrとが噛み合うことを抑制するために、リヤスリーブSrに形成されたドグ歯39とリヤリングギヤRrに形成されたドグ歯40とを、それらのドグ歯39,40が軸線方向で対向する先端が先細るように形成するとともに、リヤシフトフォークFrとリヤスリーブSrとの間、あるいはシフトドラムDとリヤシフトフォークFrとの間に、リヤスリーブSrの移動方向に圧縮可能な弾性部材を設けることが好ましい。
上述した変速装置13は、モータ2のトルクを出力軸24に伝達するために、フロントブレーキBfとリヤブレーキBrとのいずれか一方を係合する。すなわち、サンギヤSが入力要素として機能し、フロントリングギヤRfとリヤリングギヤRrとのいずれか一方が反力要素として機能し、キャリヤCが出力要素として機能するように構成されている。
また、この発明の実施形態における動力伝達装置1は、上記の変速装置13、より具体的には、リヤリングギヤRrから図示しないパワーテイクオフ装置(以下、PTOと記す)に動力を出力できるように構成されている。具体的には、図1に示すようにリヤリングギヤRrには、キャリヤCの外周側を囲うように形成された円筒部41と、その円筒部41の出力側の端部に連結された環状の壁部42と、壁部42の半径方向における中央部分から軸線方向に突出した円筒状の出力軸部43によって構成された出力側回転部材44が連結されていて、その出力軸部43の外周面に出力ギヤ45が形成されている。
なお、リヤカバー28には、変速装置13側に突出した円筒軸46が形成され、壁部42の内周部は、キャリヤプレート19と円筒軸46との間に位置していて、その壁部42の位置決めを行いかつキャリヤプレート19との相対回転を許容するためのスラストベアリング47が、キャリヤプレート19と壁部42との間に設けられている。また、その円筒軸46に二つのボールベアリング48,49を介して出力軸部43が回転自在に保持されている。
また、変速装置13の回転中心軸線と平行にカウンタ軸50が設けられ、出力ギヤ45に噛み合うPTOギヤ51がカウンタ軸50に連結している。このPTOギヤ51は、図示しないPTOに動力を入力するためのギヤであって、PTOギヤ51および図示しないクラッチ機構を介してPTOにトルクが伝達されるように構成されている。
上記の接合軸30や接合軸30に連結されたプロペラシャフトなどの変速装置13と駆動輪との間の回転部材の回転を選択的に停止する図示しないパーキングブレーキあるいはパーキングロック機構(以下、単にパーキングブレーキと記す)が設けられている。すなわち、パーキングブレーキを係合することによって、キャリヤCの回転が禁止される。このパーキングブレーキが、この発明の実施形態における「第1ブレーキ」に相当する。
したがって、上述した変速装置13は、パーキングブレーキによってキャリヤCの回転を禁止し、かつ各ブレーキBf,Brを解放した状態で、モータ2からトルクを出力すると、サンギヤSが入力要素として機能し、キャリヤCが反力要素として機能し、リヤリングギヤRrが出力要素として機能するため、変速装置13のギヤ比に応じてモータ2のトルクが増幅されてPTOに伝達される。
すなわち、上述した変速装置13は、フロントブレーキBfを係合し、かつリヤブレーキBrおよびパーキングブレーキを解放したドライブモードと、フロントブレーキBfおよびパーキングブレーキを解放し、かつリヤブレーキBrを係合したエクストラローモードと、フロントブレーキBf、リヤブレーキBr、およびパーキングブレーキを解放した切り離しモードとの三つの走行モードに加えて、フロントブレーキBf、リヤブレーキBr、およびパーキングブレーキを係合したパーキングモードと、フロントブレーキBfおよびリヤブレーキBrを解放し、かつパーキングブレーキを係合したPTOモードとの二つの停車モードを設定することができる。
図2には、上述した各走行モードおよび各停車モードを切り替えるためのシフトドラムDの一例を示してある。図2に示すシフトドラムDは、所定の角度ずつ回転角を変化させることにより、フロントシフトフォークFfとリヤシフトフォークFrとが移動するように構成されている。図2では、シフトドラムDの回転角を上下方向に示し、フロントシフトフォークFfの係合位置および解放位置を図中の左側に示し、リヤシフトフォークFrの係合位置および解放位置を図中の右側に示し、それぞれ係合位置を「●」のシンボルで示し、解放位置を「○」のシンボルで示してある。
図2に示すようにシフトドラムDを一方向に回転させることにより、パーキング(Park Lock)モード、ドライブ(Drive)モード、切り離し(Disconnect)モード、エクストラロー(Extra Lo)モードの順にモードが切り替えられるように構成されている。なお、シフトドラムDの回転角がエクストラローモードが設定される回転角よりも更に大きくなるようにシフトドラムDを回転させた場合には、図2に示すようにパーキングモードに切り替えられ、また反対方向にシフトドラムDを回転させた場合には、図2における下側から上側に向けてモードが切り替えられる。すなわち、ドライブモードとエクストラローモードとは、切り離しモードやパーキングモードを介して切り替えられる。言い換えると、ドライブモードとエクストラローモードとのいずれか一方の走行モードを設定している状態から、切り離しモードやパーキングモードへの切り替えは、シフトドラムDをいずれか一方に所定角度回転させるのみで切り替えられる。
なお、上述したようにPTOモードは、フロントブレーキBfおよびリヤブレーキBrを解放しかつパーキングブレーキを係合することによって設定され、切り離しモードは、フロントブレーキBf、リヤブレーキBr、およびパーキングブレーキを解放することによって設定される。したがって、シフトドラムDの回転角度は、PTOモードと切り離しモードとで同一となるため、図2には、PTOモードを切り離しモードに併記してある。
図3(a)には、各走行モードを設定した場合の変速装置13における各回転要素の回転数を説明するための共線図を示してあり、図3(b)には、各停車モードを設定した場合の変速装置13における各回転要素の回転数を説明するための共線図を示してある。それぞれの共線図は、各回転要素の相対的な回転数の関係を表すものであって、各回転要素を示す直線をギヤ比の間隔を空けて互いに平行に引き、これらの直線に直交する基線からの距離をそれぞれの回転要素の回転数として示している。ここで、図3におけるρ1は、フロントリングギヤRfの歯数Zrfに対するサンギヤSの歯数Zsで求められるギヤ比Zs/Zrfであり、ρ2は、リヤリングギヤRrの歯数Zrrに対するサンギヤSの歯数Zsで求められるギヤ比Zs/Zrrであり、ρ1は、ρ2よりも大きい値となり、さらに、ρ1およびρ2は、「1」よりも小さい値である。
上述した変速装置13における各回転要素を共線図上に示すとすると、図3(a)および図3(b)に示すように、図における左側からサンギヤS、キャリヤC、リヤリングギヤRr、およびフロントリングギヤRfの順に配置され、サンギヤSとキャリヤCとのギヤ比を「1」とすると、キャリヤCとリヤリングギヤRrとの間隔はρ2となり、キャリヤCとフロントリングギヤRfとの間隔はρ1となる。なお、各ピニオンギヤPf,Prは、フロントリングギヤRfよりも右側に配置される。
図3(a)に示すようにドライブモード(実線)を設定した場合におけるサンギヤSの回転数(すなわち、モータ2の回転数)は、エクストラローモード(一点鎖線)を設定した場合におけるサンギヤSの回転数よりも低回転数となる。すなわち、ドライブモードを設定した場合の方が、エクストラローモードを設定した場合よりも減速比が小さくなる。したがって、モータ2のトルクをTmとすると、ドライブモードを設定した場合には、((1+ρ1)/ρ1)Tmのトルクが出力軸24に伝達され、エクストラローモードを設定した場合には、((1+ρ2)/ρ2)Tmのトルクが出力軸24に伝達される。つまり、変速装置13は、高低二段の減速段の走行モードを切り替えて駆動走行できるように構成されている。このエクストラローモードが、この発明の実施形態における「走行モード」に相当するとともに、そのエクストラローモードを設定した場合における減速段が、この発明の実施形態における「第2減速段」に相当する。また、ドライブモードが、この発明の実施形態における「他の走行モード」に相当するとともに、ドライブモードを設定した場合における減速段が、この発明の実施形態における「第3減速段」に相当する。なお、切り離しモード(破線)を設定した場合には、モータ2と駆動輪とのトルクの伝達が遮断されるため、モータ2を任意の回転数に回転させ、または停止させることができる。
また、図3(b)に示すようにパーキングモード(破線)を設定した場合には、変速装置13の二つ以上の回転要素が固定されていることにより、各回転要素が停止する。それに対して、PTOモード(実線)では、パーキングブレーキのみが係合させられてキャリヤCが停止している。その状態で図3(b)に実線で示すようにモータ2を駆動すると、変速装置13の減速比に応じてトルクが増幅されてリヤリングギヤRrおよび出力ギヤ45に伝達される。具体的には、モータ2のトルクをTmとすると、リヤリングギヤRrおよび出力ギヤ45には、(1/ρ2)Tmのトルクが伝達され、かつリヤリングギヤRrおよび出力ギヤ45は、モータ2とは反対方向に回転する。このPTOモードを設定した場合における減速段が、この発明の実施形態における「第1減速段」に相当する。
上述したようにPTOモードでは、サンギヤSとリヤリングギヤRrとのギヤ比Zs/Zrrであるρ2に基づいて、モータ2から出力ギヤ45に伝達されるトルクの増幅率が定まり、またモータ2と出力ギヤ45との回転数比が定まる。同様に、エクストラローモードでは、サンギヤSとリヤリングギヤRrとのギヤ比Zs/Zrrであるρ2に基づいて、モータ2から出力軸24に伝達されるトルクの増幅率が定まる。したがって、モータ2の特性、エクストラローモードを設定した場合に車両に要求される駆動力、およびPTOに入力する回転数やトルクなどに応じて、サンギヤSとリヤリングギヤRrとのギヤ比Zs/Zrrが設定されている。
上述したように構成された動力伝達装置1は、フロントブレーキBfとリヤブレーキBrとのいずれか一方を係合することによりモータ2の動力を減速して駆動輪に伝達するモードを設定することができ、またパーキングブレーキを係合することによりモータ2の動力を減速してPTOギヤ51に伝達するモードを設定することができる。すなわち、車両の要求駆動力などの走行性能を充足することができるとともに、PTOに要求される回転数やトルクを充足することができる。
また、ステップドピニオン型の遊星歯車機構における反力要素と出力要素とを切り替えること、すなわち係合するブレーキを切り替えることによって、走行するためのモードとPTOを駆動するためのモードとを切り替えることができる。したがって、変速装置13の軸長が増加することを抑制しつつ、大きな減速比を得ることができ、車両の搭載性を向上させることができる。
さらに、図3(a)に示すようにドライブモードおよびエクストラローモードのいずれの走行モードも、各ギヤ(特にピニオンギヤPf,Pr)の回転数を低下させることができるため、各ギヤの歯面で生じる滑りを小さくすることができ、動力損失を低減することができるとともに、発熱を抑制できる。言い換えると、モータ2に要求される電力を低減すること、つまり、電力消費量を低減することができる。
なお、この発明の実施形態における差動機構は、図1に示すように四つの回転要素が差動回転するように構成されたものに限らず、少なくとも三つの回転要素が差動回転するように構成された差動機構であればよく、より具体的には、三つの回転要素の相対的な回転数の関係を表す共線図上に、モータが連結された第1回転要素、駆動輪に連結された第2回転要素、PTOにトルクを伝達する第3回転要素の順、または第1回転要素、第3回転要素、第2回転要素の順に配置された差動機構であればよい。すなわち、二つの減速段の駆動走行モードを設定することができるものに限らず、一つの駆動走行モードと、PTOモードとを設定することができるように構成されていてもよい。
図4には、その一例を説明するためのスケルトン図を示してあり、図4に示す動力伝達装置1は、シングルピニオン型の遊星歯車機構によって変速装置13が構成されている。すなわち、変速装置13は、サンギヤS1と、サンギヤS1と同心円上に配置されたリングギヤR1と、サンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合うピニオンギヤP1と、ピニオンギヤP1を自転および公転可能に保持するキャリヤC1とによって構成されている。
そして、サンギヤS1にモータ2が連結され、キャリヤC1に出力軸24が連結され、リングギヤR1に連結された出力側回転部材44を介してPTOギヤ51が連結されている。また、リングギヤR1の回転を選択的に禁止するブレーキB1と、キャリヤC1の回転を選択的に禁止するパーキングブレーキPKBとが設けられている。
上記の変速装置13は、ブレーキB1を係合しパーキングブレーキPKBを解放することによって、サンギヤS1を入力要素とし、リングギヤR1を反力要素とし、キャリヤC1を出力要素としたモータ2から出力された動力を減速して駆動輪に伝達する減速機として機能することができ、また、ブレーキB1を解放しパーキングブレーキPKBを係合することによって、サンギヤS1を入力要素とし、キャリヤC1を反力要素とし、リングギヤR1を出力要素としたモータ2から出力された動力を減速してPTOに伝達する減速機として機能することができる。
1 動力伝達装置
2 モータ
13 変速装置
24 出力軸
30 接合軸
32 固定軸
41 円筒部
42 壁部
43 出力軸部
44 出力側回転部材
45 出力ギヤ
50 カウンタ軸
51 PTOギヤ
B1 ブレーキ
Bf フロントブレーキ
Br リヤブレーキ
C,C1 キャリヤ
P1,Pf,Pr ピニオンギヤ
PKB パーキングブレーキ
R1,Rf,Rr リングギヤ
S,S1 サンギヤ
Sf,Sr スリーブ

Claims (5)

  1. 駆動力源としてのモータから出力された動力によって走行することができ、かつ前記モータから出力された動力を、車両の外部の装置に伝達するためのパワーテイクオフ装置に伝達することができるように構成された動力伝達装置において、
    前記モータが連結された第1回転要素と、駆動輪に連結された第2回転要素と、第3回転要素との少なくとも三つの回転要素を有するとともに、前記三つの回転要素が差動回転可能に連結された差動機構と、
    前記第2回転要素の回転を禁止する第1ブレーキと、
    前記第3回転要素の回転を禁止する第2ブレーキと、
    前記第3回転要素と一体に回転するとともに、前記パワーテイクオフ装置に連結された出力側回転部材とを備え、
    前記第1ブレーキによって前記第2回転要素の回転を禁止しかつ前記第2ブレーキによる前記第3回転要素の回転を許可した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記第1回転要素の回転数が前記第3回転要素の回転数よりも高回転数となる第1減速段を設定して前記モータから前記パワーテイクオフ装置にトルクを伝達するPTOモードと、前記第2ブレーキによって前記第3回転要素の回転を禁止しかつ前記第1ブレーキによる前記第2回転要素の回転を許可した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記第1回転要素の回転数が前記第2回転要素の回転数よりも高回転数となる第2減速段を設定して前記モータから前記駆動輪にトルクを伝達して走行する走行モードとの少なくとも二つのモードを設定することができるように構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記差動機構は、前記第1回転要素、前記第2回転要素、および前記第3回転要素の相対的な回転数の関係を表す共線図上に、前記第1回転要素、前記第2回転要素、および前記第3回転要素の順、または前記第1回転要素、前記第3回転要素、および前記第2回転要素の順に配置されるように構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記差動機構は、第4回転要素を更に備え、
    前記第4回転要素の回転を禁止する第3ブレーキを備え、
    前記第3ブレーキによって前記第4回転要素の回転を禁止した状態で前記モータからトルクを出力することにより、前記駆動輪にトルクを伝達して走行する他の走行モードを設定することができるように構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3に記載の動力伝達装置において、
    前記差動機構は、前記第4回転要素を停止した場合に、前記第1回転要素の回転数が前記第2回転要素の回転数よりも高回転数となるとともに、前記第1回転要素の回転数に対する前記第2回転要素の回転数である減速比が、前記第2減速段よりも小さい第3減速段を設定可能に構成されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記差動機構は、サンギヤ、歯数の異なる二つのリングギヤ、およびキャリヤを回転要素としたステップドピニオン型の遊星歯車機構を含み、
    前記第1回転要素は、前記サンギヤを含み、
    前記第2回転要素は、前記キャリヤを含み、
    前記第3回転要素は、前記二つのリングギヤのうちのいずれか一方のリングギヤを含む
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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