JP2023110373A - 空気噴射式織機における緯入れ方法及び緯入れ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緯入れ用の第1のメインノズルが第1の配管を介して第1のバルブ装置に接続されると共に、補助メインノズルとしての第2のメインノズルが第1の配管よりも短い第2の配管を介して第2のバルブ装置に接続された空気噴射式織機における緯入れ装置であって、噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各バルブ装置を開状態にして各メインノズルに対して圧縮エアを供給する緯入れ装置を備えた空気噴射式織機において、残圧による緯糸へのダメージを防止しつつ、緯入れに悪影響を及ぼす緯入れ時における緯糸の糸姿勢の乱れを抑制することができる緯入れ方法及び緯入れ装置を提供する。【解決手段】本発明は、前記空気噴射式織機において、第2のバルブ装置の作動状態を、噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間において、噴射の定常状態の流量である定常流量よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とすることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、緯入れ用の第1のメインノズル及び第1のメインノズルの上流側に配置されて補助メインノズルとして機能する第2のメインノズルを含み、第1のメインノズルが第1の配管を介して第1のバルブ装置に接続されると共に第2のメインノズルが第1の配管よりも短い第2の配管を介して第2のバルブ装置に接続された空気噴射式織機における緯入れ装置であって、予め設定された噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各バルブ装置を開状態にして各メインノズルに対して圧縮エアを供給する緯入れ装置を備えた空気噴射式織機に関する。
空気噴射式織機における緯入れ装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。その緯入れ装置は、主として緯糸の緯入れに寄与するメインノズルに加え、そのメインノズルよりも緯入れ方向における上流側に配置され、メインノズルによる緯入れを補助する補助メインノズルとして機能するタンデムノズルを備えている。すなわち、その緯入れ装置は、メインノズルとタンデムノズルとが協働して1回の緯入れを行うものとなっている。
なお、一般的な織機においては、メインノズルは、筬が取り付けられるリードホルダであって製織中において織機の前後方向に揺動運動するリードホルダ上に設けられている。一方で、補助メインノズルは、織機のフレームに対しブラケット等を介して立設されたシャフトに支持されており、織機上において固定的に設けられている。
また、緯入れ装置は、メインノズル及び補助メインノズルのそれぞれに対応して設けられ、前記した緯入れにおいてメインノズル及び補助メインノズルに対する圧縮エアの供給を制御するための電磁バルブを備えている。そして、その緯入れ装置においては、各電磁バルブが、対応するメインノズル又は補助メインノズルに対し配管を介して接続されている。その上で、予め設定された噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各電磁バルブが開状態とされることにより、メインノズル及び補助メインノズルに対し圧縮エアが供給され、前記した緯入れが実行される。
特開2013-096038
ところで、特許文献1にも開示されているように、一般的な織機では、緯入れ装置は、電磁バルブから補助メインノズルに至る配管がメインノズルに至る配管よりも長くなるように構成されている。そして、その構成によれば、補助メインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がりがメインノズルのそれよりも緩やかになり、その結果として緯入れされる緯糸の糸姿勢の乱れが抑制されるという利点がある。
しかし、その構成の場合、補助メインノズル側において、配管内の残圧が抜けきるまでの時間が長くなるため、緯糸がダメージを受けてしまう問題がある。より詳しくは、前記噴射期間において開状態とされている電磁バルブが噴射終了タイミングにおいて閉状態とされても、その時点ではメインノズル及び補助メインノズルに至る配管内に圧縮エア(残圧)が残った状態となっているため、その残圧が抜けきるまで、メインノズル及び補助メインノズルに連なる緯糸に対し、その圧力に応じた空気流が作用することとなる。また、その残圧による空気流が作用する時間は、その配管の長さに応じた時間となる。したがって、前記のように補助メインノズルに至る配管が長い構成においては、補助メインノズル側において、残圧による空気流が緯糸に対し長い時間に亘って作用することとなるため、それによって緯糸がダメージを受けてしまうといった問題が生じる場合がある。
一方で、従来において公知となっている織機には、緯入れ装置を、電磁バルブから補助メインノズルに至る配管がメインノズル側の配管よりも短くなるように構成したものも存在する。そして、その構成においては、前述のように残圧による空気流によって緯糸がダメージを受けてしまうといった問題は発生し難い。しかしながら、その構成においては、前述した補助メインノズル側の配管が長い場合とは反対に、補助メインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がりがメインノズルのそれよりも急になるため、その結果として、緯入れされる緯糸の糸姿勢の乱れが生じ、緯入れに悪影響を及ぼすといった問題が発生する場合がある。
そこで、本発明は、残圧によって緯糸がダメージを受けてしまうことを防止すべく補助メインノズル側の配管がメインノズル側の配管よりも短くなるように構成された緯入れ装置を備える空気噴射式織機において、緯入れに悪影響を及ぼす緯入れ時における緯糸の糸姿勢の乱れを抑制することができる緯入れ方法及び緯入れ装置を提供することを目的とする。
本発明は、緯入れ用の第1のメインノズル及び第1のメインノズルの上流側に配置されて補助メインノズルとして機能する第2のメインノズルを含み、第1のメインノズルが第1の配管を介して第1のバルブ装置に接続されると共に第2のメインノズルが第1の配管よりも短い第2の配管を介して第2のバルブ装置に接続された空気噴射式織機における緯入れ装置であって、予め設定された噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各バルブ装置を開状態にして各メインノズルに対して圧縮エアを供給する緯入れ装置を備えた空気噴射式織機を前提とする。
その上で、本発明による緯入れ方法は、前記のような前提とする緯入れ装置を備える空気噴射式織機において、第2のバルブ装置の作動状態を、噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間において、噴射の定常状態の流量である定常流量よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とする、ことを特徴とする。
なお、ここで言う第2のバルブ装置についての「作動状態」とは、バルブ装置に対し機械的に定められた状態(開状態)を指す。すなわち、その作動状態は、前記した「流量を供給する状態」のように流量との関係でその状態が表されているが、バルブ装置から実際に供給される圧縮エアの流量(実際の流量)との関係を踏まえた状態では無く、そのバルブ装置の作動の結果としての機械的な開状態であって予め想定した流量(想定の流量)を供給し得る開状態と為った状態を指す。
更に詳しくは、バルブ装置は、前記噴射開始タイミングにおいて作動し、設定された機械的な開状態となるが、前記実際の流量は、瞬時にそのバルブ装置の開状態に応じた前記想定の流量となる訳では無く、徐々に増加する過程を経て前記想定の流量に達する。このように、バルブ装置が前記想定の流量に応じて設定された機械的な開状態であっても、前記実際の流量に関しては、その状態は、前記想定の流量よりも少ない前記流量を供給する状態も含んでいる。但し、本発明で言うバルブ装置の「作動状態」は、そのような変化する前記実際の流量を踏まえた状態では無く、あくまでも、前記想定の流量との関係で定められた機械的な開状態と為ったバルブ装置の状態を指す。
その上で、「定常流量」とは、前述のように噴射の定常状態での流量、より詳しくは、それぞれのメインノズルにおいてその噴射が定常状態となっているときの、そのメインノズルに対応するバルブ装置から供給される流量である。そして、その噴射の定常状態とは、緯入れ期間中においてバルブ装置からメインノズルに対し供給される前記実際の流量が、前記想定の流量となっている状態を指す。
さらに、前記で言う「(予め設定される)初期噴射期間」について、その初期噴射期間は、前記のように第2のバルブ装置に対して設定される噴射開始タイミングを始点とする期間であるが、その期間(終点)は、緯入れに関する諸条件を考慮して定められる。なお、その諸条件とは、第1のバルブ装置についての噴射開始タイミングに対し第2のバルブ装置についての噴射開始タイミングがどのような関係で設定されているか、第2のバルブ装置に対して供給される圧縮エアの設定圧力、織機(主軸)の設定回転数、第1のメインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がり特性に大きく影響する前記第1の配管の長さ等である。
また、本発明による緯入れ装置において、第2のバルブ装置は、噴射の定常状態の流量である定常流量を供給する状態とその定常状態よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とで作動状態を変更可能に構成されている。そして、その緯入れ装置は、噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間が記憶される記憶器と、第2のバルブ装置の作動状態を切り換える制御装置であって初期噴射期間における第2のバルブ装置の作動状態を少流量状態とする制御装置とを備える、ことを特徴とする。
また、本発明による緯入れ方法及び緯入れ装置においては、その緯入れ装置を第2のメインノズルの上流側に配置された第3のメインノズルであって第3のバルブ装置に接続された第3のメインノズルが備えられたものとし、その第3のバルブ装置が噴射期間に亘って定常流量を供給する状態とされるようにしても良い。さらに、本発明による緯入れ方法及び緯入れ装置においては、第2のバルブ装置が第2のメインノズルに対し一体的に設けられるようにその緯入れ装置を構成しても良い。
本発明によれば、緯入れ装置は、第1のメインノズル(メインノズル)の上流側に配置された補助メインノズルとしての第2のメインノズルが、第1のメインノズル側の配管(第1の配管)よりも短い配管(第2の配管)で、対応する第2のバルブ装置に接続されるように構成されている。したがって、その構成によれば、前述のような第2のメインノズル(第2の配管)側の残圧に起因して緯糸がダメージを受けてしまうといった問題が発生し難い。
その上で、本発明では、噴射期間の開始時点である噴射開始タイミングを始点とした前記した初期噴射期間において、第2のバルブ装置の作動状態が、前記定常流量よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とされる。それにより、その初期噴射期間においては、従来の緯入れ装置のように第2のバルブ装置の作動状態が噴射期間全体に亘って前記定常流量を供給する状態とされるように構成されたものと比べ、第2のメインノズルに供給される圧縮エアの供給流量が前記定常流量よりも少なくなる。したがって、そのような本発明によれば、その第2のメインノズルから噴射される圧縮エアの圧力の立ち上がりが初期噴射期間において緩やかになるため、緯入れされる緯糸の糸姿勢の乱れが抑制され、緯入れに悪影響を及ぼすといった問題を可及的に防ぐことができる。
また、本発明による緯入れ装置において、前記した第2のメインノズルよりも上流側に配置される補助メインノズル(第3のメインノズル)が接続される第3のバルブ装置を前記噴射期間全体に亘って前記定常流量を供給する状態とされるようなものとすることで、緯入れ装置の構成を全体として単純化することができる。
より詳しくは、緯入れ装置が第1のメインノズルの上流側に2以上の補助メインノズルを備える場合において、その全てを前記した第2のメインノズル(第2のバルブ装置に接続される補助メインノズル)とするのでは無く、下流側に位置する(全数よりも少ない数の)補助メインノズルを前記した第2のメインノズルとした上で、残りの上流側の補助メインノズルを前記のような第3のバルブ装置に接続される第3のメインノズルとしても、本発明が目的とする効果を得ることができる。
そして、その第3のバルブ装置は、前述のように前記定常流量を供給する状態のみで構成されたものであり、開状態及び閉状態を切り換えるだけの単純な電磁バルブで良いことから、供給流量を変更可能に構成された第2のバルブ装置と比べ、その構成的に簡単なものとなる。したがって、2以上の補助メインノズルを備える場合において、全ての補助メインノズルを前記した第2のメインノズルとするものと比べ、緯入れ装置の構成をより単純化することができる。
さらに、本発明による緯入れ装置において、第2のバルブ装置が第2のメインノズルに対し一体的に設けられるように緯入れ装置を構成することで、前述のような残圧に起因して緯糸がダメージを受けてしまうといった問題がより発生し難くなり、その上で、前記した糸姿勢の乱れを抑制することができるという効果の面において、本発明が、より有効に貢献することとなる。
より詳しくは、第2のメインノズルに接続される第2のバルブ装置が第2のメインノズルに対し一体的に設けられるように緯入れ装置を構成することで、第2のメインノズル側においては、第2のバルブ装置が第2のメインノズルに対し離間した位置に設けられたものと比べ、第2のメインノズルと第2のバルブ装置とを繋ぐ第2の配管が極めて短いものとなる。そして、その場合には、その第2の配管内の残圧に起因して緯糸がダメージを受けてしまうといった問題がよりいっそう発生し難くなる。
但し、そのように第2の配管が短くなることで、第2のメインノズル側での噴射開始からの圧縮エアの圧力の立ち上がりがより急激なものとなる。そこで、そのように構成された緯入れ装置に対し第2のメインノズル側での圧縮エアの圧力の立ち上がりを緩やかにすることができる本発明を適当することで、前記した糸姿勢の乱れを抑制することができるという効果の面において、本発明がより有効に機能する(貢献する)こととなる。
本発明の一実施形態における空気噴射式織機の緯入れ装置の正面図。 図1における緯入れ装置の要部を示す平面図。 図2における要部を示す一部断面平面図。 図2におけるA-A線断面図。 図1における緯入れ装置を示す説明図。 本発明の一実施形態における第1のバルブ装置、第2のバルブ装置、及び第3のバルブ装置の作動状態を示すタイミングチャート図、および第1のメインノズル、第2のメインノズル、及び第3のメインノズルから噴射される圧縮エアの圧力波形を示す図。
以下では、図1~6に基づき、本発明が適用された空気噴射式織機の緯入れ装置の一実施形態(実施例)について説明する。
図1は、本発明が前提とする空気噴射式織機1における緯入れ装置3であって、その緯入れ装置3におけるメインノズルの周辺部分を示すものである。そして、図示のように、その緯入れ装置3は、主として緯糸の緯入れに寄与するメインノズルとしての第1のメインノズルN1に加え、その第1のメインノズルN1による緯入れを補助する目的として、第1のメインノズルN1よりも緯入れ方向における上流側に配置された補助メインノズルN2を備えている。
なお、図示の例では、その緯入れ装置3は、複数の第1のメインノズルN1を備えた多色の緯入れ装置3である。さらに、その緯入れ装置3においては、各第1のメインノズルN1に対し、2本の補助メインノズルN2、N2の組が対応して設けられている。その各組における2本の補助メインノズルN2、N2について、以下では、緯入れ方向における上流側に配置されたものを上流側の補助メインノズルN2とし、下流側に設けられたものを下流側の補助メインノズルN2とする。
因みに、その緯入れ装置3において、各第1のメインノズルN1は、筬Rが取り付けられるリードホルダRHであって製織中において織機の前後方向に揺動運動するリードホルダRH上に設けられている。一方で、各組2本の補助メインノズルN2、N2は、図示の例では、ステー5により連結され、そのステー5を介し、織機のフレームF上に立設された支持スタンド2に支持されている。すなわち、各補助メインノズルN2は、織機上において固定的に設けられている。なお、各組において上流側および下流側の補助メインノズルN2、N2は、その軸線方向に並ぶと共に、その軸線方向に見て軸心が一致するように配置されている。その上で、各補助メインノズルN2は、その軸線を対応する第1のメインノズルN1の後端に指向させるかたちで設けられている。
また、緯入れ装置3は、第1のメインノズルN1及び補助メインノズルN2のそれぞれに対する圧縮エアの供給を制御するために各メインノズルに対応させて設けられた電磁バルブ(電磁開閉弁)を含むバルブ装置を備えている。
より詳しくは、第1のメインノズルN1のためのバルブ装置V1は、本発明で言う第1のバルブ装置であって、複数の第1のメインノズルN1のそれぞれに対応させるかたちで複数設けられている。また、その各第1のバルブ装置V1は、第1のメインノズルN1が揺動駆動されるリードホルダRH上に設けられているのに対し、織機のフレームFに対し取り付けられるかたちで、固定的に設けられている。そして、その各第1のバルブ装置V1は、対応する第1のメインノズルN1に対し、第1の配管としての配管H1を介して接続されている。
また、補助メインノズルN2のためのバルブ装置V2は、各補助メインノズルN2に対応させるかたちで複数設けられている。なお、詳細は後述するが、本実施例では、そのバルブ装置V2は、対応する各補助メインノズルN2に対し一体的に設けられている。したがって、そのように補助メインノズルN2に対し一体的に設けられたバルブ装置V2と補助メインノズルN2とを繋ぐ配管は、前記したリードホルダRH上の第1のメインノズルN1とフレームF上の第1のバルブ装置V1とを繋ぐ配管H1よりも短くなっている。
そして、以上のように構成された緯入れ装置3においては、各製織サイクルにおいて、選択された第1のメインノズルN1及びそれに対応する補助メインノズルN2に対し設けられた各バルブ装置V1、V2が予め設定された噴射開始タイミングにおいて開状態とされることで、その第1のメインノズルN1及び各補助メインノズルN2に対し圧縮エアが供給され、第1のメインノズルN1及び各補助メインノズルN2から圧縮エアが噴射されて緯糸が緯入れされる。その上で、本実施例では、その各バルブ装置V1、V2を開状態とする噴射開始タイミングについては、先ずは第1のメインノズルN1からの圧縮エアの噴射が開始され、次いで下流側の補助メインノズルN2、最後に上流側の補助メインノズルN2の順で圧縮エアの噴射が開始されるように、そのそれぞれの噴射開始タイミングが設定されている。
以上のように構成された緯入れ装置3を備えた空気噴射式織機1において、本発明では、その緯入れ装置3は、各第1のメインノズルN1に対応する補助メインノズルN2に対し設けられるバルブ装置V2が、補助メインノズルN2の噴射の定常状態における流量(定常流量)を供給する状態に加え、その定常流量よりも少ない流量を供給する状態(少流量状態)とも成り得る第2のバルブ装置を含むように構成される。その上で、本発明は、その第2のバルブ装置の作動状態が、前記の噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間において、前記少流量状態とされることを特徴とする。
その上で、本実施例は、各組の下流側の補助メインノズルN2に対し設けられるバルブ装置V2が、前記した第2のバルブ装置21である例とする。したがって、その下流側の補助メインノズルN2が、本発明で言う第2のメインノズル20に相当する。一方、各組における上流側の補助メインノズルN2に対し設けられるバルブ装置V2については、そのバルブ装置V2は、成し得る作動状態が前記定常流量を供給する状態のみであるように構成されたバルブ装置(第3のバルブ装置)31となっている。そして、その上流側の補助メインノズルN2は、構成的には同じ補助メインノズルであるが、第2のメインノズル20では無く第3のメインノズル30となる。
その各組における2つの補助メインノズルN2、N2(第2のメインノズル20及び第3のメインノズル30)のそれぞれに共通する構成について、その構成自体は周知のものと同じであるため詳細な説明は省略するが、第2のメインノズル20及び第3のメインノズル30は、それぞれのメインノズルに対応するかたちで、圧縮エアが供給されるノズル本体部25、35を主体として構成されている。
また、第2のメインノズル20及び第3のメインノズル30は、対応するノズル本体部25、35のそれぞれに装着されるスレッドガイド27、37と、一端部においてそのノズル本体部25、35のそれぞれに嵌挿されるかたちでノズル本体部25、35と一体的に設けられたパイプ部26、36とを含むように構成されている。そして、それぞれのメインノズルに対応するノズル本体部25、35には、スレッドガイド27、37の一部が内装される貫通孔25a、35aに連通するかたちで、圧縮エアの供給流路が形成されている。なお、そのノズル本体部25、35について、織機上において上側を向く面を上面、下側を向く面を下面と言い、緯入れ方向における下流側を向く面を前面、上流側を向く面を後面と言う。さらに、その上面、下面及び前面、後面を除く2つの面であって貫通孔25a、35aの貫通方向と平行を成す面を側面と言う。
そのような第2のメインノズル20及び第3のメインノズル30に関し、先ず、その第3のメインノズル30に対し設けられる第3のバルブ装置31について、その第3のバルブ装置31は、対応する第3のメインノズル30のノズル本体部35に対し一体的に設けられている。その第3のバルブ装置31が設けられるノズル本体部35について、そのノズル本体部35には、前記のように圧縮エアの供給流路が形成されている。
その供給流路は、貫通孔35aに連通する主流路35bと、その主流路35bの周りに形成された環状(断面ドーナッツ状)の環状流路35cと、圧縮エアの供給源(図示略)から供給される圧縮エアが流入(導入)される導入流路35dとを有するように構成されている。また、その供給流路は、ノズル本体部35の側面に開口すると共に主流路35b及び環状流路35cが連通するように形成された連通流路35fを有するように構成されている。
その供給流路について、より詳しくは、連通流路35fは、ノズル本体部35における2つの前記側面のうちの一方に開口するように形成された流路であって、その前記一方の側面と直交する方向(幅方向)に穿設するかたちで形成された流路となっている。また、その連通流路35fの内径は、その連通流路35fに対し前記のように連通される環状流路35cにおける外側の径と略一致するような大きさとなっている。なお、その環状流路35cは、前記のように主流路35bの周りに(主流路35bを取り囲むように)形成された流路である。したがって、その連通流路35fの内径は、当然ながら、主流路35bの内径よりも大きくなっている。
また、主流路35bは、前記幅方向に延在し、その一端側において連通流路35fに連通すると共に、他端において前記のように貫通孔35aに連通し、その貫通孔35aと連通流路35fとを連通させるように形成されている。それにより、供給流路においては、その主流路35bによって連通流路35fと貫通孔35aとが連通されている。なお、その主流路35bが連通される貫通孔35aは、第3のメインノズル30におけるスレッドガイド37が内装されると共にパイプ部36が連なる部分(流路)である。したがって、主流路35bの内径(流路径)は、予め定められた想定の流量であって所望の緯入れが実現されるように定められた流量(前記定常流量)の圧縮エアの供給を実現し得る程度の大きさとなっている。因みに、図示の例では、その主流路35bにおける一端側の部分は、それ以外の部分よりも若干大径に形成されている。
また、環状流路35cは、前記のように主流路35bの周りにおいて環状を成す流路として形成されている。そして、その環状流路35cは、前記のようにその一端において連通流路35fと連通するように形成されている。また、その環状流路35cは、前記幅方向に関し、その他端がその主流路35bの中間部付近に位置するように形成されている。なお、その環状流路35cは、前記のように主流路35bを取り囲むように形成されており、その内側の径は、当然ながら主流路35bの内径より大きくなっている。したがって、ノズル本体部35には、その環状流路35cの連通流路35fに対する連通端と主流路35bの連通流路35fに対する連通端との間に、連通流路35fに露出する環状の端面(環状端面)35gが存在している。
また、導入流路35dは、ノズル本体部35における前記前面に開口すると共に、環状流路35cにおける前記他端側の部分に連通するように形成されている。そして、その導入流路35dには、圧縮エアを供給するための供給管が接続される管継手35eが取り付けられている。
また、そのように構成されたノズル本体部35に対し設けられる第3のバルブ装置31は、前記のように、その成し得る作動状態が前記定常流量を供給する状態のみであるように構成されたバルブ装置であって、構成的には第1のバルブ装置V1と同じ、一般的な電磁バルブから成るものである。但し、本実施例の第3のバルブ装置31は、円盤状の弁体31a及びその弁体31aを駆動する部分である弁体駆動部31bを除く部分が、ノズル本体部35の一部分で構成されたものとなっている。言い換えれば、ノズル本体部35の一部が、第3のバルブ装置31の一部を兼ねている。その上で、そのように構成される第3のバルブ装置31においては、弁体駆動部31bがノズル本体部35における前記一方の側面に対し固定されるかたちで取り付けられている。
なお、その弁体駆動部31bのノズル本体部35への取り付けは、取付部材38を介して行われている。詳しくは、その取付部材38は、ノズル本体部35の前記一方の側面における連通流路35fが開口する部分を覆うようなかたちで、前記一方の側面に対し取り付けられている。また、その取付部材38における連通流路35f(開口部分)を覆う板状の部分には、前記幅方向に見て連通流路35f(主流路35b)と中心を一致させた位置に、内径が連通流路35fの内径よりも小さい貫通孔が形成されている。
また、弁体駆動部31bには、本体31b2に内蔵されたソレノイド(図示略)によって軸線方向に変位駆動されるプランジャ31b1が、本体31b2から突出するかたちで備えられている。そして、弁体31aは、そのプランジャ31b1の先端に取り付けられている。その上で、弁体駆動部31bは、プランジャ31b1を取付部材38の前記貫通孔に挿通させるかたちで、前記のようにノズル本体部35に取り付けられた取付部材38に対し取り付けられている。
したがって、そのように弁体駆動部31bが取付部材38に対し取り付けられた状態(取り付け状態)では、弁体31aは、ノズル本体部35における連通流路35f内に位置している。そして、その前記取り付け状態では、弁体31aは、その一方の端面がノズル本体部35における環状端面35gと対向すると共に、他方の端面が取付部材38と対向する状態となっている。因みに、取付部材38における前記貫通孔の内径は、当然ながら(挿通される)プランジャ31b1の外径よりも大きいが、弁体31aの外径よりも小さくなっている。
なお、その弁体31aの外径は、連通流路35fの内径と略同じ(若干小さい)大きさとなっている。さらに、その弁体31aの厚さ寸法は、前記幅方向における連通流路35fの大きさよりも小さくなっている。したがって、弁体31aは、前記取り付け状態において、その外周面を連通流路35fの内周面に案内されるかたちで、前記幅方向においてスライド可能となっている。そして、その弁体31aのスライドが、ノズル本体部35における環状端面35gと取付部材38とで規制されるようになっている。その上で、その弁体31aの厚さ寸法は、弁体31aが取付部材38側にスライドして取付部材38と当接した状態で、その弁体31aと環状端面35gとの間に前記定常流量の圧縮エアが流れ得る程度の間隙が形成されるような大きさとなっている。
そして、以上のように弁体駆動部31bがノズル本体部35に取り付けられるかたちで構成された第3のバルブ装置31においては、プランジャ31b1が駆動されて弁体31aが環状端面35gと当接した状態とされると、導入流路35dが連通する環状流路35cとスレッドガイド37が内装される貫通孔35aに連通される主流路35bとが、弁体31aによって隔離された状態(非連通状態)とされる。それにより、導入流路35dを介して環状流路35cに圧縮エアが供給されている状態であっても、その圧縮エアが主流路35b側に流れることが無く、第3のメインノズル30からの圧縮エアの噴射は行われない。したがって、この構成においては、ノズル本体部35における環状端面35gが、第3のバルブ装置31における弁座として機能するものとなっている。
また、プランジャ31b1が駆動されて弁体31aが取付部材38に当接した状態とされると、弁体31aと環状端面35gとの間に前記のような間隙が生じ、環状流路35cと主流路35bとが連通された状態(連通状態)となる。それにより、導入流路35dを介して環状流路35cに供給された圧縮エアが主流路35b側に流れることによって、第3のメインノズル30から圧縮エアの噴射が行われることとなる。そして、その噴射の定常状態では、前記定常流量の圧縮エアが第3のメインノズル30から噴射される状態となる。なお、このように弁体31aが取付部材38に当接する状態とされて前記定常流量の圧縮エアが流れ得る大きさの間隙で主流路35bが供給側と連通されている第3のバルブ装置31の状態が、前述した「(成し得る)作動状態が前記定常流量を供給する状態」となった状態である。
次に、第2のメインノズル20に対し設けられる第2のバルブ装置21について、その第2のバルブ装置21も、対応する第2のメインノズル20におけるノズル本体部25に対し一体的に設けられている。なお、その第2のメインノズル20のノズル本体部25における供給流路も、第3のメインノズル30のノズル本体部35における供給流路の連通流路35f、主流路35b、環状流路35c及び導入流路35dと同じかたちで形成された連通流路25f、主流路25b、環状流路25c及び導入流路25dを含んでいる。また供給流路内には、連通流路25fに露出する環状端面25gが存在している。さらに、第2のメインノズル20においても、ノズル本体部25における導入流路25dに対し管継手25eが取り付けられている。
その上で、第2のバルブ装置21は、前述のように前記定常流量を供給する状態と前記少流量状態とでその作動状態を変更可能に構成されるものであり、本実施例では、その成し得る作動状態が異なる2つの電磁バルブを組み合わせて構成されたものとなっている。そして、その2つの電磁バルブとは、成し得る作動状態が前記定常流量を供給する状態のみであるように構成された電磁バルブ(定常流量用バルブ)22、及び成し得る作動状態が前記少流量状態のみであるように構成された電磁バルブ(少流量用バルブ)23である。
なお、その定常流量用バルブ22は、構成的には第3のバルブ装置31と同じものであり、本体22b2及び本体22b2に内蔵されたソレノイドによって変位駆動されるプランジャ22b1を含む弁体駆動部22b、弁体駆動部22bにおけるプランジャ22b1の先端に取り付けられた弁体22a、及び弁体駆動部22bを除く部分であって定常流量用バルブ22の一部を兼ねる部分であるノズル本体部25の一部分で構成されている。そして、その定常流量用バルブ22も、第3のバルブ装置31と同じく、弁体駆動部22b(本体22b2)がノズル本体部25に対し取付部材28を介して取り付けられるかたちとなっている。そして、定常流量用バルブ22においても、弁体22aは、連通流路25f内において前記幅方向にスライド可能となっている。
また、少流量用バルブ23も、定常流量用バルブ22と同様に、本体23b2及び本体23b2に内蔵されたソレノイドによって軸線方向に変位駆動されるプランジャ23b1を含む弁体駆動部23b、及びその弁体駆動部23bにおけるプランジャ23b1の先端に取り付けられた弁体23aを含むように構成されている。
但し、定常流量用バルブ22は、弁体22aが収容されると共に弁座(環状端面)25gが形成される部分がノズル本体部25の一部であるように構成されているが、少流量用バルブ23は、ノズル本体部25とは別体のバルブハウジング部23cを含み、そのバルブハウジング部23cに弁座23c1が形成されると共に、弁体23aが収容されるように構成されている。すなわち、少流量用バルブ23は、弁体駆動部23bとバルブハウジング部23cとが組み合わされて構成されたものとなっている。
そのバルブハウジング部23cについて、より詳しくは、バルブハウジング部23cは、厚さの厚い形状を成すようなブロック状の部材である。そして、そのバルブハウジング部23cには、弁体23aが収容される収容空間23c2と、その収容空間23c2に連通すると共に供給源からの圧縮エアが供給される流入流路23c3と、収容空間23c2に連通すると共に流入流路23c3から収容空間23c2に流入した圧縮エアを流出させるための流出流路23c4とが形成されている。
それらのうち、収容空間23c2は、バルブハウジング部23cの厚さ方向における両端面のうちの一方にのみ開口する有底の穴として、前記厚さ方向に穿設するかたちで形成されている。なお、その収容空間23c2は、前記厚さ方向に見て円形状を成すと共に、その内径が弁体23aの外径よりも若干大きい(略同じ)大きさであるように形成されている。さらに、その収容空間23c2は、その底面の位置が前記厚さ方向におけるバルブハウジング部23cの略中間部付近であるように形成されている。すなわち、前記厚さ方向に関し、その収容空間23c2の大きさ(深さ寸法)は、バルブハウジング部23cの半分程度となっている。但し、その収容空間23c2の深さ寸法は、当然ながら、収容される弁体23aの厚さ寸法よりも大きくなっている。
また、流出流路23c4は、バルブハウジング部23cの両端面における他方の端面に開口すると共に、収容空間23c2に連通するように形成されている。また、その流出流路23c4は、前記厚さ方向に見て、その流路の中心を収容空間23c2の中心に一致させた位置に形成されている。但し、その流出流路23c4の内径(流路径)は、当然ながら収容空間23c2の内径よりも小さく、前記定常流量よりも少ない流量(少流量)の圧縮エアの供給を実現し得る程度の大きさとなっている。そして、そのバルブハウジング部23cにおいては、収容空間23c2の底面における、流出流路23c4が開口する部分を除く部分が、弁座23c1となる。
また、流入流路23c3は、収容空間23c2の半径方向において流出流路23c4に対し離間した位置で、バルブハウジング部23cにおける前記他方の端面に開口すると共に、流入流路23c3と平行を成すように形成されている。なお、その流入流路23c3は、前記厚さ方向に見て、その流路の中心が収容空間23c2の周縁付近に位置するように形成されている。したがって、流入流路23c3は、収容空間23c2側においては、その半分程度が前記底面に開口するかたちとなっている。
そして、少流量用バルブ23においては、そのように構成されたバルブハウジング部23cに対し、弁体駆動部23bが、弁体23aをバルブハウジング部23cにおける収容空間23c2内に位置させるかたちで取り付けられている。なお、前述のように、バルブハウジング部23cにおける収容空間23c2の前記深さ寸法は、弁体23aの厚さ寸法よりも大きくなっている。したがって、弁体駆動部23bがバルブハウジング部23cに対し取り付けられた状態では、その収容空間23c2内において、弁体23aがスライド可能となっている。そして、そのスライドは、弁体23aが対向する弁座23c1及び弁体駆動部23bの本体23b2によって規制されるようになっている。その上で、弁体23aの厚さ寸法は、弁体23aが本体23b2側にスライドして本体23b2と当接した状態で、その弁体23aと弁座23c1との間に前記少流量の圧縮エアが流れ得る程度の間隙が形成されるような大きさとなっている。
そして、そのように弁体駆動部23bがバルブハウジング部23cに取り付けられるかたちで構成された少流量用バルブ23は、バルブハウジング部23cにおける前記他方の端面をノズル本体部25における前記上面に当接させた状態で、ノズル本体部25に対し固定されるかたちで取り付けられている。なお、その取り付けについては、前記幅方向に関し、バルブハウジング部23cにおける流入流路23c3の位置をノズル本体部25における環状流路25cの前記他端側の部分の位置(導入流路25dが連通する位置)に合せると共に、流出流路23c4がその流入流路23c3よりもノズル本体部25における他方の端面側(定常流量用バルブ22が取り付けられる側とは反対の側)に位置するような配置で、その取り付けが行われている。
その上で、その少流量用バルブ23が取り付けられるノズル本体部25には、その環状流路25cとバルブハウジング部23cにおける流入流路23c3とを連通させる導出流路25h、及びバルブハウジング部23cにおける流出流路23c4と主流路25bとを連通させる副流路25kが形成されている。なお、その導出流路25hは、流入流路23c3と略同じ内径の流路であって、その流路の方向をノズル本体部25における前記上面と直交する方向(上下方向)に一致させるかたちで形成されている。したがって、その導出流路25hの環状流路25cに対する連通位置は、前記幅方向における環状流路25cの前記他端側の部分の位置であって、環状流路25cの円周方向において導入流路25dが連通する位置とは異なる位置となっている。また、副流路25kは、流出流路23c4と略同じ内径の流路であって、導出流路25hと同様に、その流路の方向を前記上下方向に一致させるかたちで形成されている。
そして、そのように構成されたノズル本体部25に対し第2のバルブ装置21が一体的に設けられた状態では、少流量用バルブ23は、前記のように流出流路23c4がノズル本体部25における副流路25kによって主流路25bと連通し、その主流路25bを介して貫通孔25aと連通する状態となっている。また、定常流量用バルブ22は、前記のように弁体駆動部22bを除く部分がノズル本体部25の一部分で構成されたものとなっている。したがって、ノズル本体部25における主流路25bのうちの連通流路25f側の部分は、第2のバルブ装置21の一部を成す流路(バルブ側流路)となっている。言い換えれば、その主流路25bは、その第2のバルブ装置21におけるバルブ側流路と、そのバルブ側流路を貫通孔25aに連通させるノズル側の流路(ノズル側流路)H2とから成っている。
そして、副流路25kは、そのノズル側流路H2に連通している。これらのことから、第2のバルブ装置21は、主流路25bにおけるノズル側流路H2で、第2のメインノズル20におけるスレッドガイド27が内装された貫通孔25aに接続されていると言える。したがって、そのノズル側流路H2が、本発明で言う第2の配管に相当する。そして、その第2の配管H2は、第2のバルブ装置21が一体的に設けられるノズル本体部25の内部に形成された流路であることから、前述のようにリードホルダRH状の第1のメインノズルN1とフレームF上の第1のバルブ装置V1とを繋ぐ配管H1と比べ、明らかに短いものとなっている。
そして、以上のように構成された第2のバルブ装置21においては、少流量用バルブ23における弁体23aがバルブハウジング部23cにおける弁座23c1と当接した状態で、定常流量用バルブ22における弁体22aが取付部材28に当接した状態とされると、前記した第3のバルブ装置31と同様に、導入流路25dから環状流路25cに供給された圧縮エアが、弁体22aと弁座(環状端面)25gとの間の間隙を介し、主流路25bに流れ込むことになる。そして、その第2のバルブ装置21の作動状態が、前記定常流量の圧縮エアを供給する状態である。
一方、定常流量用バルブ22における弁体22aが弁座25gと当接した状態で、少流量用バルブ23における弁体23aが本体23b2と当接した状態とされると、前記のように環状流路25cに供給された圧縮エアは、定常流量用バルブ22側において主流路25bに流れ込むことなく、その環状流路25cから導出流路25hを介し、少流量用バルブ23の流入流路23c3へ流れ込むこととなる。そして、少流量用バルブ23側においては、その流入流路23c3に流れ込んだ圧縮エアが、弁体23aと弁座23c1との間の間隙を介し、流出流路23c4に流れ込む。その上で、その流出流路23c4を流れる圧縮エアが、副流路25kを経由して主流路25bに流れ込むことになる。このように、その第2のバルブ装置21の作動状態では、供給された圧縮エアは、定常流量用バルブ22側では無く、少流量用バルブ23を介して主流路25bに流れ込むこととなる。そして、その第2のバルブ装置21の作動状態が、前記少流量を供給する状態、すなわち、前記少流量状態である。
そして、いずれの作動状態においても、前記のように主流路25bに圧縮エアが流れ込むことで、その流量に応じた第2のメインノズル20の圧縮エアの噴射が行われる。因みに、定常流量用バルブ22における弁体22aが取付部材28に当接した状態で、少流量用バルブ23における弁体23aが本体23b2と当接した状態となっていても、定常流量用バルブ22及び少流量用バルブ23のそれぞれにおける弁体と弁座との間隙の大きさ及びその間隙に続く流路の径の関係により、定常流量用バルブ22側の方が少流量用バルブ23側よりも圧縮エアが流れ込み易い状態であることから、圧縮エアは、主に定常流量用バルブ22側において主流路25bに流れ込むこととなる。したがって、その作動状態も、前記定常流量の圧縮エアを供給する状態である。
また、以上のように構成された緯入れ装置3は、図5に示すように、各メインノズルN1、20、30におけるバルブ装置V1、21、31の作動状態を制御するための制御装置としての緯入れ制御装置40を備えている。その緯入れ制御装置40は、各メインノズルN1、20、30による圧縮エアの噴射期間等を含む緯入れ条件が記憶される記憶器41を含んでいる。なお、本実施例の緯入れ装置3は、複数本の第1のメインノズルN1及び第1のメインノズルN1毎に設けられた2本の補助メインノズルN2、N2(第2のメインノズル20、第3のメインノズル30)を含んでいる。その上で、記憶器41に記憶される緯入れ条件は、各製織サイクルにおいてどのメインノズルの組に噴射(緯入れ)を実行させるかを選択するための緯入れ順も含んでいる。
また、その緯入れ条件に含まれる噴射期間については、その噴射期間に対応する噴射開始タイミング及び噴射終了タイミングが記憶器41に記憶されているものとする。但し、その噴射開始タイミング及び噴射終了タイミングは、織機の主軸MSの回転角度(クランク角度)θで設定されているものとする。さらに、その緯入れ条件には、第2のバルブ装置21に対して設定される噴射開始タイミングを始点とする初期噴射期間であって、緯入れに関する諸条件を考慮して設定される初期噴射期間も含まれているものとする。すなわち、記憶器41には、緯入れ条件の1つとしてその初期噴射期間が記憶されている。
また、空気噴射式織機1には、前記した緯入れ条件等を入力設定するための入力設定器42が備えられている。その上で、その入力設定器42は、緯入れ制御装置40における記憶器41とも接続されている。そして、前記した緯入れ条件は、入力設定器42によって入力設定され、その設定された緯入れ条件が記憶器41に記憶される。さらに、空気噴射式織機1には、主軸MSの回転角度を検出してクランク角度信号θとして出力するエンコーダENが設けられている。そして、そのエンコーダENは、緯入れ制御装置40にも接続されており、検出した主軸MSの回転角度に応じたクランク角度信号θを緯入れ制御装置40に対し出力するようになっている。
そして、緯入れ制御装置40は、各製織サイクルにおいて選択されたメインノズルの組について、その記憶器41に記憶された緯入れ条件及びエンコーダENからのクランク角度信号θに基づき、第1のバルブ装置V1、第2のバルブ装置21、及び第3のバルブ装置31の作動状態を制御するように構成されている。
また、第1のバルブ装置V1、第2のバルブ装置21、及び第3のバルブ装置31のそれぞれに対して設定される噴射開始タイミングについて、本実施例では、先ず、第1のバルブ装置V1に対して設定される噴射開始タイミング(第1の噴射開始タイミング)は、クランク角度70°に設定されているものとする。その上で、前述のように第2のメインノズル20(前記で言う下流側の補助メインノズルN2)が第1のメインノズルN1の噴射開始後に噴射を開始することから、第2のバルブ装置21に対して設定される噴射開始タイミング(第2の噴射開始タイミング)は、第1の噴射開始タイミングであるクランク角度70°よりも後のクランク角度であるクランク角度80°で設定されているものとする。さらに、第3のメインノズル30(前記で言う上流側の補助メインノズルN2)が最後に噴射を開始することから、第3のバルブ装置31に対して設定される噴射開始タイミング(第3の噴射開始タイミング)は、第2の噴射開始タイミングであるクランク角度80°よりも後のクランク角度であるクランク角度90°で設定されているものとする。
なお、本実施例では、各メインノズルN1、20、30の噴射を終了するタイミングは同じであるものとする。したがって、第1のバルブ装置V1、第2のバルブ装置21、及び第3のバルブ装置31に対して設定される噴射終了タイミングは、全て同じクランク角度であり、クランク角度180°で設定されているものとする。
また、前記のように第2のバルブ装置21の作動状態は、その第2の噴射開始タイミングを始点として予め定められる初期噴射期間において、前記少流量状態とされる。すなわち、第2のバルブ装置21は、第2の噴射開始タイミングからの初期噴射期間においては、その前記少流量状態を成す少流量用バルブ23のみが開状態である作動状態とされ、その初期噴射期間の終了時点で、前記定常流量の圧縮エアを供給する状態である定常流量用バルブ22が開状態とされた作動状態に切り換えられる。その上で、本実施例では、その初期噴射期間は、緯入れに関する諸条件を考慮し、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミングが、第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミングと略同じとなるように設定されているものとする。
具体的には、本実施例の空気噴射式織機1においては、製織に対し設定された織機の回転数及び各メインノズルに供給される圧縮エアの圧力との関係で、第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミングは、クランク角度100°となっているものとする。また、前述のように、第2のメインノズル20が噴射を開始するタイミングは、第1のメインノズルN1が噴射を開始するタイミングに対しクランク角度10°遅れた時点である。
また、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量の立ち上がりについて、第2のバルブ装置21における前記少流量状態での噴射開始時点からの圧縮エアの流量の立ち上がりの程度(流量の単位時間当たりの増加量)、及び前記少流量状態から前記定常流量を供給する状態に切り換わった以降での圧縮エアの流量の立ち上がりの程度が、製織時の織機の回転数や各メインノズルに供給される圧縮エアの圧力を基に、試験等により予め求められるものとする。なお、その両状態での流量の立ち上がりの程度は、当然ながら、前記少流量状態での噴射開始時点からの立ち上がりの方が緩やかとなる。したがって、前記少流量状態での噴射期間が長いほど、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミングが遅くなる。
そして、それらを踏まえた上で、第2の噴射開始タイミング(クランク角度80°)後のどのタイミングで前記少流量状態から前記定常流量を供給する状態に切り換えれば、所望のタイミング(本実施例では、クランク角度100°)で第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するかを求める。そして、その求められた切り換えタイミングまでの第2の噴射開始タイミングからの期間が、初期噴射期間となる。なお、本実施例では、そのように求められた切り換えタイミングがクランク角度90°であり、したがって、初期噴射期間は、クランク角度で10°の期間が設定されているものとする。
以上のように構成された緯入れ装置3では、各製織サイクルにおいてクランク角度θが70°(第1の噴射開始タイミング)に達すると、選択されたメインノズルの組について、図6に示すように、先ずは第1のバルブ装置V1をON状態(開状態)とする駆動が緯入れ制御装置40によって行われ、第1のバルブ装置V1の作動状態が前記定常流量を供給する状態とされる。それにより、第1のバルブ装置V1を介しての第1のメインノズルN1に対する圧縮エアの供給(第1のメインノズルN1からの圧縮エアの噴射)が開始される。但し、その圧縮エアの供給は、第1のバルブ装置V1がON状態となって直ぐに開始される訳では無く、図にも示されているように、設定された第1の噴射開始タイミングに対し若干のタイムラグ(2°程度)をもって開始される。
また、第1のメインノズルN1に供給される(第1のメインノズルN1から噴射される)圧縮エアの流量は、第1のメインノズルN1に対する圧縮エアの供給(第1のメインノズルN1からの圧縮エアの噴射)が開始されて直ぐに前記定常流量に達する訳では無く、前記定常流量に向けて徐々に増加する。そして、その流量は、前述のようにクランク角度100°において前記定常流量に達する。なお、その第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアについて、流量と圧力とは比例的な関係にあるため、その圧力は、前記のように流量の増加に伴って比例的に上昇する。そして、その圧力は、図6に示すように、流量が前記定常流量に達するタイミングと同じクランク角度100°において前記定常流量に応じた圧力となる。
また、そのように第1のメインノズルN1での圧縮エアの噴射が開始されてからその流量が前記定常流量に達するまでの間において、クランク角度θが80°(第2の噴射開始タイミング)に達すると、緯入れ制御装置40による第2のバルブ装置21の駆動が開始される。
その駆動について、より詳しくは、クランク角度θが80°に達すると、第2のバルブ装置21における定常流量用バルブ22及び少流量用バルブ23のうちの少流量用バルブ23のみをON状態(開状態)とする駆動が緯入れ制御装置40によって行われ、第2のバルブ装置21の作動状態が前記少流量状態とされる。それにより、第2のバルブ装置21においては、前述のような少流量用バルブ23を介しての第2のメインノズル20に対する圧縮エアの供給が開始される。そして、それに伴い、第2のメインノズル20からの圧縮エアの噴射が開始される。
但し、その第2のバルブ装置21からの圧縮エアの供給(第2のメインノズル20からの圧縮エアの噴射)も、第1のメインノズルN1側と同じく、第2の噴射開始タイミングに対し若干のタイムラグをもって開始される。また、第2のメインノズル20に供給される(第2のメインノズル20から噴射される)圧縮エアの流量についても、直ぐに前記少流量として少流量用バルブ23において想定された流量に達する訳では無く、その前記少流量に向けて徐々に増加する。
そして、そのように第2のバルブ装置21の作動状態が前記少流量状態とされてから初期噴射期間の10°だけ経過する、すなわち、クランク角度θが90°に達すると、第2のバルブ装置21における定常流量用バルブ22をON状態(開状態)とする駆動が緯入れ制御装置40によって行われる。それにより、第2のバルブ装置21は、その作動状態が前記少流量状態から前述した前記定常流量を供給する状態に切り換えられた状態となる。その結果、第2のメインノズル20に対する圧縮エアの供給は、前記少流量用バルブ23を介しての供給から前記定常流量用バルブ22を介しての供給に切り換えられることとなる。そして、前記定常流量用バルブ22を介して第2のメインノズル20に供給される圧縮エアの流量についても、前述のように第1のメインノズルN1側が前記定常流量に達するタイミングと同じクランク角度100°において前記定常流量に達することとなる。
このように、第2のバルブ装置21による圧縮エアの供給について、その供給は、先ずは、第2のバルブ装置21の作動状態を、流量の立ち上がりの程度が前記定常流量を供給する状態よりも緩やかな前記少流量状態として開始され、予め設定された初期噴射期間の経過後に、前記定常流量を供給する状態に切り換えるかたちで行われる。それにより、供給される圧縮エアの流量は、先ずは、第2のバルブ装置21の作動状態が前記定常流量を供給する状態とされたときよりも緩やかに立ち上がり、その緩やかな立ち上がり部分を経て、前記定常流量を供給する状態に応じたかたちで前記定常流量に達するところまで立ち上がる。その結果として、第2の噴射開始タイミングにおいて圧縮エアの供給が開始されてから圧縮エアの流量が前記定常流量に達するまでの時間は、第2のバルブ装置21の作動状態を前記定常流量を供給する状態のみとしたときと比べ長くなる。
そして、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの圧力も、図6に示すように、前記した流量の立ち上がりと同じようなかたちで立ち上がることとなる。その上で、前述のように初期噴射期間が第1の噴射開始タイミングと第2の噴射開始タイミングとのクランク角度の差、及び第1のメインノズルN1に供給される(第1のメインノズルN1から噴射される)圧縮エアの流量が前記定常流量に達するクランク角度を踏まえて設定されていることから、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの圧力は、第1のメインノズルN1側の圧力の立ち上がりに対し先行すること無く、流量が前記定常流量に達する時点で、(第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアの圧力と同じ)前記定常流量に応じた圧力に達する。したがって、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの圧力が第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアの圧力を上回ることが無いため、緯入れされる緯糸の糸姿勢に乱れが生じるのが抑えられる。
また、前記のように第1のメインノズルN1、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量が立ち上がる過程において、クランク角度θが90°(第3の噴射開始タイミング)に達すると、第3のバルブ装置31をON状態(開状態)とする駆動も緯入れ制御装置40によって行われ、第3のバルブ装置31の作動状態も前記定常流量を供給する状態とされる。それにより、その第3のバルブ装置31を介しての第3のメインノズル30に対する圧縮エアの供給(第3のメインノズル30からの圧縮エアの噴射)も開始される。因みに、その第3のメインノズル30に供給される圧縮エアの流量は、クランク角度100°よりも若干後のタイミングで前記定常流量に達する。
そして、そのように、第1のメインノズルN1、第2のメインノズル20、及び第3のメインノズル30のそれぞれに供給される(それぞれから噴射される)圧縮エアの流量が前記のように前記定常流量に達した時点以降は、噴射終了タイミングまで、その前記定常流量での噴射の状態、すなわち、噴射の定常状態が継続される。
その上で、クランク角度θが噴射終了タイミングである180°に達すると、第1のバルブ装置V1、第2のバルブ装置21、及び第3のバルブ装置31をOFF状態(閉状態)とする駆動が緯入れ制御装置40によって行われる。それにより、第1のバルブ装置V1、第2のバルブ装置21、及び第3のバルブ装置31を介してのその対応するメインノズルに対する圧縮エアの供給が停止される。
なお、そのように各メインノズルに対する圧縮エアの供給が停止されても、各バルブ装置とその各バルブ装置に対応するメインノズルとを繋ぐ配管内には、圧縮エアが残った状態となっている。そして、その各配管内に残った圧縮エアの圧力(残圧)については、第2の配管H2(第2のメインノズル20側の配管)の長さが第1の配管H1(第1のメインノズルN1側の配管)の長さよりも短くなっていることから、第2の配管H2内の残圧の方が第1の配管H1内の残圧よりも早く抜ける(ゼロになる)こととなる。したがって、そのそれぞれの配管内の残圧が抜けきるまでの時間(各メインノズルから噴射される圧縮エアの圧力がゼロになるまでの時間)は、図6に示すように、第2のメインノズル20側(第2の配管H2側)の方が第1のメインノズルN1側(第1の配管H1側)よりも短くなるため、その第2のメインノズル20側(第2の配管H2内)の残圧に起因する緯糸へのダメージが防止される。
以上では、本発明が適用された緯入れ装置を備えた空気噴射式織機の一実施形態(以下、「前記実施例」と言う。)について説明した。しかし、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、以下のような他の実施形態(変形例)での実施も可能である。
(1)緯入れ装置について、前記実施例では、緯入れ装置3は、複数の第1のメインノズルN1のそれぞれに対し、2本の補助メインノズルN2、N2が対応して設けられるかたちで構成されている。すなわち、その緯入れ装置3は、メインノズルの各組が2本の補助メインノズルN2、N2を備えるように構成されている。その上で、緯入れ装置3は、その各組における2本の補助メインノズルN2、N2のうちの下流側の補助メインノズルN2が、前述のように構成された第2のバルブ装置21が接続される第2のメインノズル20であるように構成されている。しかし、本発明において、緯入れ装置は、2本の補助メインノズルを備える場合であっても、前記実施例のように構成されたものに限らず、上流側の補助メインノズルが第2のメインノズルであるように構成されたものであっても良い。
なお、その場合、下流側の補助メインノズルに接続されるバルブ装置は、前記実施例における第3のバルブ装置31と同じ、成し得る作動状態が前記定常流量を供給する状態のみで構成されたバルブ装置であっても良い。また、本発明においては、メインノズルの各組が2本の補助メインノズルを備える場合において、第2のメインノズル(少流量用バルブを含む第2のバルブ装置が接続される補助メインノズル)は1つに限られないため、上流側の補助メインノズルに加え、下流側の補助メインノズルについても第2のメインノズルであっても良い。
(2)第2のバルブ装置について、前記実施例では、第2のバルブ装置21が少流量用バルブ23と定常流量用バルブ22とを組み合わせて構成され、その上で、その少流量用バルブ23及び定常流量用バルブ22は、第2のメインノズル20に対し一体的に設けられている。具体的には、少流量用バルブ23が第2のメインノズル20におけるノズル本体部25に対し直接的に取り付けられると共に、定常流量用バルブ22はノズル本体部25がその一部を兼ねるようなかたちで構成されている。しかし、本発明において、第2のバルブ装置は、そのように構成されたものに限られない。
例えば、定常流量用バルブについて、前記実施例においてノズル本体部によって構成されていた部分をノズル本体部とは別部材で形成し、定常流量用バルブを第2のメインノズル(ノズル本体部)とは別体に構成されたものとした上で、その定常流量用バルブをノズル本体に対し直接的に取り付けるようにしても良い。また、少流量バルブについて、前記実施例における定常流量用バルブと同様に、前記実施例においてバルブハウジング部としてノズル本体部とは別部材で形成されていた部分を省略し、同様の部分がノズル本体部に含まれるようにノズル本体部を形成した上で、第2のメインノズルにおけるノズル本体部の一部がその一部(バルブハウジング部)を兼ねるようなかたちで少流量用バルブを構成しても良い。
また、前記実施例のように少流量用バルブが第2のメインノズル(ノズル本体部)とは別体で構成される、及び/又は前記のように定常流量用バルブが第2のメインノズル(ノズル本体部)とは別体で構成される場合において、その第2のメインノズル(ノズル本体部)とは別体で構成されるバルブは、前記のように第2のメインノズルに対し直接的に取り付けられるかたちで設けられるのには限らず、第2のメインノズルから離間した位置で設けられていても良い。そして、その場合には、その離間して設けられるバルブと第2のメインノズルのノズル本体部とが、パイプ等で接続されることとなり、そのパイプ等が第2の配管となる。但し、そのように離間してバルブが設けられる場合でも、本発明においては、そのバルブの配置は、その第2の配管の長さが第1のバルブ装置V1と第1のメインノズルN1とを接続する第1の配管H1よりも短くなるような位置とされる。
(3)第2のバルブ装置について、前記実施例では、第2のバルブ装置21は、作動状態が異なる2つの電磁バルブ(定常流量用バルブ22及び少流量用バルブ23)を組み合わせて構成されている。しかし、本発明において、第2のバルブ装置は、そのように2つの電磁バルブを組み合わせて構成されたものには限らず、弁体と弁座との間の開き量(開度)が調整(変更)できるように構成されていてその開度により供給する流体の流量を変更することができる所謂絞り弁(絞りバルブ)の1つのみで構成されたものであっても良い。
その場合には、少流量用バルブが省略されると共に、定常流量用バルブの代わりに絞り弁が設けられるかたちとなる。そして、その絞り弁の設け方については、前記実施例のようにノズル本体部に対し直接的に取り付けられるかたちであっても良いし、前述のようにノズル本体部(第2のメインノズル)から離間した位置に設けられるのであっても良い。なお、第2のバルブ装置がそのように構成される場合には、その第2のバルブ装置は、第2の噴射開始タイミングからの初期噴射期間においては、供給される流量が前記少流量として想定された流量となるような開度(少流量用の開度)とされ、初期噴射期間が経過した時点で、供給される流量が前記定常流量として想定された流量となるような開度(定常流量用の開度)とされるように駆動される。そして、その場合には、第2のバルブ装置の作動状態については、その少流量用の開度とされている状態が前記少流量状態であり、定常流量用の開度とされている状態が前記定常流量を供給する状態である。
また、第2のバルブ装置21について、前記実施例のように2つのバルブを組み合わせて構成する場合であっても、前記少流量用として設けられるバルブについては、その供給する流量を変更することができるように、前記実施例のような電磁バルブ(少流量用バルブ)に代えて、前記のような絞り弁としても良い。なお、絞り弁を含むかたちで第2のバルブ装置を構成する場合には、絞り弁の応答性を考慮し、その絞り弁の上流側(絞り弁と圧縮エアの供給源との間)に電磁バルブを設ける構成とし、オン/オフ(開閉)の切り換えについては電磁バルブによって行うかたちとするのが好ましい。
(4)初期噴射期間における少流量状態について、前記実施例では、少流量用バルブ23が前記少流量として想定された流量を供給し得る開状態となるように構成され、初期噴射期間に亘りその少流量用バルブ23が開状態とされることで、その少流量状態が実現されている。しかし、本発明においては、初期噴射期間における少流量状態は、そのように前記少流量として想定された流量を供給し得るように構成された単一のバルブを初期噴射期間に亘って開状態とすることで実現されるのには限られない。
例えば、第2のバルブ装置が、前記実施例の少流量用バルブ23に相当する電磁バルブ(第1の少流量用バルブ)に加え、同様の構成の電磁バルブであって想定される流量が第1の少流量用バルブよりも大きく且つ定常流量よりも小さくなるように構成された電磁バルブ(第2の少流量用バルブ)を備え、初期噴射期間において、その両少流量用バルブを切り換えて少流量状態が実現されるようにしても良い。
具体的には、初期噴射期間を第2の噴射開始タイミングからの期間(前期間)とその前期間の終了時点から初期噴射期間の終了時点までの期間(後期間)との2つの期間に分け、その前期間において第1の少流量用バルブを開状態(第2の少流量用バルブを閉状態)とし、後期間において第2の少流量用バルブを開状態として、少流量状態が実現されるようにしても良い。そして、その場合、その少流量状態における流量(圧力)の立ち上がりの程度は、初期噴射期間中であっても、その初期噴射期間における前期間と後期間とで異なる(後期間の方が立ち上がりの程度が大きくなる)かたちとなる。このように、本発明における少流量状態は、流量(圧力)が初期噴射期間に亘って一定の程度で立ち上がるのには限られず、流量(圧力)が初期噴射期間の途中で変化して立ち上がるかたちで実現されるようにしても良い。
なお、前記のように2つの少流量用バルブが備えられるように第2のバルブ装置を構成する場合には、例えば、環状流路25c周りにおいて位相を異ならせて2つの導出流路を環状流路25cに連通させるように形成し、そのそれぞれの導出流路に両少流量用バルブを接続するようなかたちとすれば良い。さらに、想定される流量が異なるように構成された3以上の少流量用バルブを備えるように第2のバルブ装置を構成し、少流量状態における流量の立ち上がりの程度が3以上に変化するようにしても良い。また、そのように初期噴射期間の途中で流量の立ち上がりの程度を変化させるかたちで少流量状態を実現する場合について、前記のように複数の少流量用バルブを用いるのに代え、前記した電磁バルブに代えて設けられる1つの絞り弁により、その絞り弁の開度を変化させてその少流量状態が実現されるようにしても良い。
(5)初期噴射期間に関し、前記実施例では、第2のメインノズル20から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミング(第2の定常到達タイミング)を、第1のメインノズルN1から噴射される圧縮エアの流量が前記定常流量に達するタイミング(第1の定常到達タイミング)と略一致させることを前提とした上で、緯入れに関する諸条件を考慮し、その初期噴射期間が設定されている。
しかし、本発明において、第2の定常到達タイミングは、前記実施例のように第1の定常到達タイミングと略一致するように定められるのには限らず、緯入れに悪影響を及ぼす程度の緯糸の糸姿勢の乱れが生じないのであれば、第1の定常到達タイミングよりも前のタイミングとして定められても良い。また、第2の定常到達タイミングは、第1のメインノズルの噴射による牽引との関係で緯糸が問題視される程度のダメージ等を受けるようなものでなければ、第1の定常到達タイミングよりも後のタイミングとして定められても良い。そして、初期噴射期間は、そのように定められた第2の定常到達タイミングを踏まえて設定される。
また、初期噴射期間の開始時点である第2の噴射開始タイミングについて、前記実施例では、その第2の噴射開始タイミングは、第1の噴射開始タイミングであるクランク角度70°に対しクランク角度10°だけ後のクランク角度80°で設定されている。しかし、第2の噴射開始タイミングは、そのように第1の噴射開始タイミングよりも後に設定される場合であっても、第1の噴射開始タイミングとの差がクランク角度10°であるように設定されるのには限らず、前記諸条件等を考慮して適宜に設定されていれば良い。また、第2の噴射開始タイミングは、第1の噴射開始タイミングよりも後に設定されるのには限らず、第1の噴射開始タイミングと同じであっても良いし、緯入れに悪影響を及ぼす程度の緯糸の糸姿勢の乱れが生じないのであれば、第1の噴射開始タイミングよりも前に設定されていても良い。
なお、前記実施例では、前記のように第2のメインノズルよりも上流側に第3のメインノズル30が設けられており、その第3のメインノズル30(第3のバルブ装置31)に対して設定される第3の噴射開始タイミングは、第2の噴射開始タイミングであるクランク角度80°に対しクランク角度10°だけ後のクランク角度90°で設定されている。しかし、第3の噴射開始タイミングは、そのように第2の噴射開始タイミングよりも後に設定されるのには限らず、第2の噴射開始タイミングと同じであっても良いし、第2の噴射開始タイミングよりも前に設定されていても良い。
(6)緯入れ装置について、前記実施例では、緯入れ装置3は、各第1のメインノズルN1に対し2本の補助メインノズルN2、N2(第2のメインノズル20及び第3のメインノズル30)が設けられるかたちで構成されている。しかし、本発明の緯入れ装置は、そのように2本の補助メインノズルを備えるように構成されたものには限らず、上流側の補助メインノズルである第3のメインノズルを省略し、下流側の補助メインノズルである第2のメインノズルのみを備えるように構成されたものであっても良い。また、緯入れ装置は、3本(以上)の補助メインノズルを備えるように構成されたものであっても良い。そして、その場合は、その複数の補助メインノズルのうちの1以上の補助メインノズルが第2のメインノズルであるように構成される。
また、本発明が適用される緯入れ装置は、前記実施例のように複数の第1のメインノズルN1を備えるように構成されたものに限らず、1本の第1のメインノズルのみを備えるように構成されたものであっても良い。
なお、本発明は、以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1 空気噴射式織機
2 支持スタンド
3 緯入れ装置
5 ステー
F 織機のフレーム
R 筬
RH リードホルダ
MS 主軸
EN エンコーダ
N1 メインノズル(第1のメインノズル)
N2 補助メインノズル
V1 メインノズルのためのバルブ装置(第1のバルブ装置)
V2 補助メインノズルのためのバルブ装置
H1 配管(第1の配管)
H2 ノズル側流路(第2の配管)
20 第2のメインノズル
21 第2のバルブ装置
22 定常流量用バルブ
22a 弁体
22b 弁体駆動部
22b1 プランジャ
22b2 本体
23 少流量用バルブ
23a 弁体
23b 弁体駆動部
23b1 プランジャ
23b2 本体
23c バルブハウジング部
23c1 弁座
23c2 収容空間
23c3 流入流路
23c4 流出流路
25 ノズル本体部
25a 貫通孔
25b 主流路
25c 環状流路
25d 導入流路
25e 管継手
25f 連通流路
25g 環状端面(弁座)
25h 導出流路
25k 副流路
26 パイプ部
27 スレッドガイド
28 取付部材
30 第3のメインノズル
31 第3のバルブ装置
31a 弁体
31b 弁体駆動部
31b1 プランジャ
31b2 本体
35 ノズル本体部
35a 貫通孔
35b 主流路
35c 環状流路
35d 導入流路
35e 管継手
35f 連通流路
35g 環状端面(弁座)
36 パイプ部
37 スレッドガイド
38 取付部材
40 緯入れ制御装置(制御装置)
41 記憶器
42 入力設定器

Claims (6)

  1. 緯入れ用の第1のメインノズル及び前記第1のメインノズルの上流側に配置されて補助メインノズルとして機能する第2のメインノズルを含み、前記第1のメインノズルが第1の配管を介して第1のバルブ装置に接続されると共に前記第2のメインノズルが前記第1の配管よりも短い第2の配管を介して第2のバルブ装置に接続された空気噴射式織機における緯入れ装置であって、予め設定された噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各バルブ装置を開状態にして各メインノズルに対して圧縮エアを供給する緯入れ装置を備えた空気噴射式織機における緯入れ方法において、
    前記第2のバルブ装置の作動状態を、前記噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間において、噴射の定常状態の流量である定常流量よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とする
    ことを特徴とする空気噴射式織機における緯入れ方法。
  2. 前記緯入れ装置は、前記第2のメインノズルの上流側に配置された第3のメインノズルであって第3のバルブ装置に接続された第3のメインノズルを備え、
    前記第3のバルブ装置は、前記噴射期間に亘って前記定常流量を供給する状態とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気噴射式織機における緯入れ方法。
  3. 前記第2のバルブ装置は、前記第2のメインノズルに対し一体的に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気噴射式織機における緯入れ方法。
  4. 緯入れ用の第1のメインノズル及び前記第1のメインノズルの上流側に配置されて補助メインノズルとして機能する第2のメインノズルを含み、前記第1のメインノズルが第1の配管を介して第1のバルブ装置に接続されると共に前記第2のメインノズルが前記第1の配管よりも短い第2の配管を介して第2のバルブ装置に接続された空気噴射式織機における緯入れ装置であって、予め設定された噴射開始タイミングからの噴射期間に亘って各バルブ装置を開状態にして各メインノズルに対して圧縮エアを供給する緯入れ装置において、
    前記第2のバルブ装置は、噴射の定常状態の流量である定常流量を供給する状態と前記定常流量よりも少ない流量を供給する状態である少流量状態とで作動状態を変更可能に構成され、
    前記噴射開始タイミングを始点として予め設定される初期噴射期間が記憶される記憶器と、前記第2のバルブ装置の前記作動状態を切り換える制御装置であって前記初期噴射期間における前記第2のバルブ装置の前記作動状態を前記少流量状態とする制御装置とを備える
    ことを特徴とする空気噴射式織機における緯入れ装置。
  5. 前記緯入れ装置は、前記第2のメインノズルの上流側に配置された第3のメインノズルであって第3のバルブ装置に接続された第3のメインノズルを備え、
    前記第3のバルブ装置は、前記噴射期間に亘って前記定常流量を供給する状態とされる
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気噴射式織機における緯入れ装置。
  6. 前記第2のバルブ装置は、前記第2のメインノズルに対し一体的に設けられている
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の空気噴射式織機における緯入れ装置。
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