JP2023108998A - シングルフェイサー - Google Patents

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Abstract

【課題】幅寸が150~500mm程度の用紙をして片面ダンボールを製造する極小型シングルフェイサーを安定稼働させるに、段ぐりする中芯紙の搬送途上での蛇行を防止する。用紙幅が狭いと該用紙の左右端縁部での水分率バランスを均一に管理し難いのが一因のようであるが、こうした蛇行現象をコントロールできる装置を提供する。【解決手段】中芯紙は第1ロール5と第2ロール6で挟持されながら段繰りされつつ搬送されるが、その端縁位置を検出するエッジセンサーを設け、該センサーの検出信号に関連して前記第1ロール5と第2ロール6との軸芯間距離を微調整する軸芯間調整機構20をロール5、6の両端側またはいずれか一方端側に設けて、該調整機構20がある方に蛇行してくれば軸芯間を広げ、戻れば元に戻すように作動させる。【選択図】図4

Description

本発明は2種類の用紙、即ち中芯紙とライナー紙を使って、片面ダンボールを製造するための装置に関する。用紙幅が100~900mm程度の小幅なものをして連続的に製造するために提供する新規な小型化企画に即したシングルフェイサーに関する。
包装資材や緩衝資材としてプラスチックから紙への切り替わりが激しく進みつつあり、紙ダンボールの需要が日々増大している。しかも、小口対応に迅速さを求めるユーザーが増えつつあり、大工場での大量生産より、消費する現場で紙材料から製造できる安価で小型の装置開発が望まれてきた。ユーザーサイドからすれば、かさ張るダンボールに比べ、材料としての原紙の物流コストは低く、在庫のためのスペースも著しく効率的になる。
特開2002―255421号公報
従来のシングルフェイサーは極めて大型のものが主流である。製品の幅寸で言うなら2400mm~1800mmが主流であり専用の大型工場で、大量生産体制で稼働して世の需要に応えている。この方式の利点は、原材料となる原紙の品質管理が行き届く点にある。材料原紙となるロール紙は防湿包装され、専用倉庫での温度/湿度の管理がなされている。
しかし、本願シングルフェイサーに供されるロール紙は、斯様な行き届いた品質管理は期待できない。小口小ロッドであり、しかも用紙幅が150乃至500mm程度と小なるが故にロール両端からの水分移動に伴う紙品質のバラつきを容認せざるを得ない。
その結果、一対の段ロールで波形形状に段繰りしつつ搬送を継続するに紙幅方向に蛇行し易い傾向が顕著に出ることが判明した。もちろん、幅広な大型機であっても蛇行をコントロールする必要はあるが、紙の均質化が維持されている故に蛇行傾向は左右のテンションコントロールで払拭できるようである。
本発明は、ロール両端側に押圧手段を備え、中芯紙を挟持して段繰りしつつ搬送する第1段ロールと第2段ロール、前記第1ロール外周面にある段繰り済み中芯紙に接着剤を塗布する接着剤塗工装置、その搬送方向下手位置で前記第1段ロールとともに挟持してライナー紙を中芯紙に押圧接着する接着装置、これらを備えて成るシングルフェイサーに於いて、前記中芯紙の幅方向エッジを検出するエッジセンサーを備えるとともに、前記センサーによる位置検出信号に関連して前記第1ロールと第2ロールとの中芯間距離を微調整する軸芯間調整機構を備えて構成したことを特徴とするシングルフェイサーを提供する。
より詳しくは、前記軸芯間調整機構をロール両端側のそれぞれに備えて構成したことを特徴とするシングルフェイサー、ならびに、前記軸芯間調整機構をロールの片端側にのみ備えて構成したシングルフェイサー、更に、ロール両端側にある押圧手段の押圧力を前記エッジセンサーによる位置検出信号に関連して変化させる軸芯間調整機構で構成したシングルフェイサーを提供する。
尚、前記エッジセンサーをして蛇行を検出した時は、蛇行により中芯紙が近づいていく方にある軸芯間調整機構をして軸芯間距離を広めるように微調整作動させる。しかし、要は相対的に軸芯間距離を微調整すれば足りるので、反対側の軸芯間調整機構をして軸芯間距離を狭めるように微調整作動させるように構成することも可能であり、必要なら両者をして斯様な関係になるべく微調整作動させる。尚、微調整した後、適度に蛇行が修正されれば、軸芯間調整機構を元の状態に復帰させることは言うまでもない
また、中心位置に芯穴を有し、外周面が段繰り形状に形成され、吸引連通孔,ヒーター孔,ボルト締め孔を有する所定幅の段ロールユニットと、前記段ロールユニットと同じ外周面形状を有し、対応する同じ位置に芯穴,吸引連通孔,ヒーター孔,ボルト締め孔を有し、更に前記吸引連通孔から発して前記外周面で開口する吸引口を有し、その幅が2乃至8mm幅で成る吸引ユニットとから成り、前記段ロールユニットと前記吸引ユニットとを交互に配置して、それらの芯穴に軸を挿通して軸固定するとともに、前記ボルト締め孔に挿通したボルトによって連結固定して、第1ロールを構成したことを特徴とするシングルフェイサーを提供する。
本発明は前記した通りに構成することによって、稼働中の中芯紙蛇行を迅速にして効果的にコントロールすることが出来る。即ち、エッジセンサーの位置検出信号に関連して、用紙流れの所定位置から幅方向に蛇行したら、その蛇行を修正する方向に用紙流れをコントロールすることが出来る。よって、稼働の安定性が確保でき生産性を高めることができる。特に、中芯紙の原材料となるロール紙に対して、特別な保護をせずに、室温放置したものであっても、度々起こる蛇行に確実対応できる機能を有する効果は大きく、コスト安で小型なシングルフェーサーの実用化に貢献することができる。
従って、緩衝材や包装資材として消費する現場で、オンデマンド的に日々、必要量だけ生産稼働させるという新しい分野を開拓することが出来た。また、かさばるダンボール輸送での運賃削減、入荷して消費するまでの倉庫保管費が、原材料となるロール用紙に替わることで、極めて合理的にして確実にコスト削減に寄与できる。
は本願発明装置の概要について説明するための説明図。 及び は特徴的な構成について詳述するための説明図。 は本願装置の特徴的な全体構成を説明するための説明図。 は主要部を平面図的に図示した説明図。 は主要部を斜視図的に図示した説明図。 は主要な構成について説明するための説明図。 は第1段ロールを構成する部品の平面図。 は第1段ロールを構成する部品の平面図。 は第1段ロールを構成する部品の平面図。 は第1段ロールを構成する部品の平面図。 は第1段ロールを構成する部品の平面図。 は第1ロールを斜視図的に図示した説明図。 は、第1ロールの断面図。 は第1ロールの外観平面図である。
図1は実施例シングルフェイサーの全体構造を説明するための説明図、図2並びに図3は本発明の特徴的な構成について詳述するための説明図である。
図中、5は第1ロール、6は第2ロールであり、それらロールの外周面は、周知の通り、波型に形成されており凸凹形状を相互に噛合させて矢印方向に回転する。また、図中、1は中芯紙であり前記第1段ロール5と第2段ロール6とで挟持されて段繰りされつつ搬送され、段繰り済み中芯紙1の段頂部に接着剤を塗布する接着剤塗工装置10が備えられている。図では、接着剤容器にある接着剤13を回転する塗工ロール12の周面で汲み上げ、ブレード11で所定厚さにして塗工する形式の塗工装置を例示している。
また、その搬送方向下手位置には、前記第1段ロール5とともに挟持して、ライナー紙2を中芯紙3に押圧接着する接着装置8を備えている。尚、例示したしたものはプーリー7に張架されたベルトで押圧接着するタイプのものを例示しているが、ロール式のものの他、任意の方式で成る公知の接着装置8に替えることもできる。
また、図中、22は揺動フレームを指しており、該フレームは揺動支点21を支点にして、左右に必要な角度だけ揺動することができる。そして、図示した状態はエアーシリンダー30がジョイント31を介して第2段ロール6を第1段ロール5側へ押し付けている。更に、ロッドにテーパー板26が固定されたエアーシリンダー25は、エンド側をメインフレーム(図示省略)に固定されたクレビスピン25aで支持され、ロッド側は前記テーパー板26の下面側に備えられた固定カムフロア24で支持され、揺動フレーム22に備えられたカムフロア23とで、上下から挟持されたような状態になっている。
尚、図2は前記エアーシリンダー25が戻端に位置している状態、図3は出端に位置している状態を部分図示している。この図で明らかなように、エアーシリンダー25のロッドが押し出されるとテーパー板26の厚さが増すので、結果的に揺動フレーム22は揺動支点21を支点にして時計回りに変位する。即ち、第2段ロール6と第1段ロール5との軸芯間距離を幾分か広げるように微調整変位させ、逆に図2の状態に戻せば元の軸芯間距離に復帰させる。
次に、図2の状態でテーパー板26が固定カムフロア24とカムフロア23とでテーパー板26を強く挟持した状態に設定調整するのか、あるいは幾分かの隙間を付与した状態で挟持したように調整設定するのかについて詳記する。
即ち、前者の場合、例示した揺動機構から明らかなように第1段ロール5と第2段ロール6とは中芯紙1を密着的に挟持せずに、幾分かのクリアランスを付与した挟持状態にあることを意味し、後者の場合は両ロールで密着的に挟持した状態にあることを意味する。
以上の通り、本発明では第1段ロール5と第2段ロール6との軸芯間距離を微調整する軸芯間調整機構20を具備することが特徴的な構成要件である。以下、図4ならびに図5に基いてより詳細に説明する。
図4ならびに図5は斯様な軸芯間調整機構20を段ロールの両端側に備えて構成して実施例シングルフェイサーの説明図である。即ち、メインフレーム15に軸受5aを介して第1段ロールが備えられ、一対の歯車33を介して第2段ロール6が連動回転されるように構成され、揺動フレーム22を含む前記した軸芯間調整機構20が、それぞれ側に備えられている。言い換えるなら、エアーシリンダー30の押出し力で第2段ロール6を第1段ロール5側に押しつつ、必要に応じてエアーシリンダー25を押出し発動すれば、瞬時にして発動した側の軸芯間距離を設定寸法だけ広げることが出来るのである。
尚、上記の軸受間調整機構20は必要時に第1段ロール5と第2段ロール6との軸芯間距離を所定寸法だけ広げるに機能する実施例について例示したが、逆に所定寸法だけ狭めるように機能する軸受間調整機構20を装備することも可能である。この場合、基準になる状態で、両ロール5,6が中芯紙1に密着した状態ではなく、軸芯間距離を狭められる程度のクリアランスを確保した状態で、中芯紙1を挟持しつつ搬送する状態に設定されることは言うまでもない。
即ち、本願で言う軸受間調整機構20は、発動時に所定寸法だけ広げることが出来る構成にする場合、逆に所定寸法だけ狭めることが出来る構成、更に必要なら両方の機能を兼ね備えた構成にすることも可能である。換言すれば、2位置ならびに3位置方式で構成することが出来、更に必要に応じてポジション遷移ではなく連続的に位置移動ができる方式の軸芯間調整機構20を採用することも可能である。
また、図面で例示したメカ構造以外の軸受間調整機構20を採用すること自由である。例示するなら、前記したエアーシリンダー25ならびにテーパー板26等に係る機構部品を廃止して、揺動フレーム22に関与するものをエアーシリンダー30のみとし、該エアーシリンダー30をして次のような格別な機能を具備して構成する。即ち、導入する空気圧を変化させる手段を備えて、軸芯間距離を広げる方に作動する場合は低い空気圧に切換え、元に戻す方に作動する場合は空気圧を元に戻す。また、前記したように軸芯間距離を狭める方に作動する場合は、高い空気圧に切換え、元に戻す場合は空気圧を元に戻す。
このように、空気圧の切換え手段を押圧手段に追加して軸受間調整機構を構成することも可能である。また、斯様な構成を採用する場合、高低2種類の空気圧を切換えて動作させる他、所定の圧力範囲を連続的に変化させる制御手段を備えて、より好ましく動作させることも可能である。また、エアーシリンダー30のロッドに作用して、広げる寸法あるいは狭める寸法のいずれか、あるいは両方の寸法を適度に制限する機構を備えることもある。いずれにしても、本願に係る軸芯間調整機構によって微調整される具体的な寸法は、製造せんとする片面ダンボールの段高さに対して5乃至20%程度、望ましくは5乃至15%の寸法を目安とし、概して0.1乃至0.4mm程度の微調整になる。
図6は主要部のみについて斜視図で図示した説明図である。図中、34はエッジセンサーを指しており、中芯紙1の幅方向片側の端縁位置の位置情報を取得する。例えば、反射型の光電センサーやレーザーセンサーの他、各種の中から適したものを採用すれば足りるが、走行する中芯紙1端縁が幅方向にずれていくことで生じる蛇行状態を監視する。具体的には、中芯紙1の走行下流に向かって左右を規定するなら、右側蛇行を検出すれば該位置検出信号に関連して前記した右側の軸芯間調整機構20を発動する。即ち、SRで指す右側軸芯間距離を少し広げる。すると、端縁の位置が左側に移動を始めて復帰する。そうすればエッジセンサー34の位置情報が元に戻るため、軸芯間調整機構20の発動を停止して右側軸芯間距離SRを元に戻す。尚、軸芯間調整機構20の発動を停止するに、端縁移動の応答遅れも考慮してエッジセンサー34の復帰情報を待たず、所定の時間後、例えば1秒後にタイムアップ復帰させることもあり、その他、多様な制御方式が採用される。
また、逆に左側へ移動し始める左側蛇行を検出すれば該位置検出信号に関連して前記した左側の軸芯間調整機構20を発動する。即ち、SLで指す左側軸芯間距離を少し広げる。すると、端縁の位置が右側に誘導されて復帰し始める。そしてエッジセンサー34の位置情報が元に戻ると、軸芯間調整機構20の発動を停止して左側軸芯間距離SLを元に戻す。尚、端縁移動の応答遅れを考慮してエッジセンサー34の復帰情報を待たず、所定の時間後にタイムアップ復帰させることもあり、任意の制御手法を採用することが出来る。
具体的には、図6で例示したようにON/OFFタイプのエッジセンサー34を右側にのみ設置し、該センサー34の検出領域に中芯紙1の右側端縁が進入してくるとON作動するので、即座にあるいは幾分かの時間を経過して後、右側軸芯間調整機構20を発動する。そうすることでSRで指す右側軸芯間距離が少し広げられ、中芯紙1の右側端縁は左側へ誘導され始める。そして、エッジセンサー34の検出領域から退出してOFFになると軸芯間調整機構20の発動を停止する。あるいは前記したタイムアップ復帰で発動を停止する。いずれにしても、このようにして中芯紙1の右側蛇行はコントロールされる。
そして、中芯紙1が左側へ蛇行する左側蛇行についてであるが、この場合は前記エッジセンサー34のOFF信号に関連して左側の軸芯間調整機構20を発動する。即ち、OFFしたことを左側蛇行の発生とみなして、即座にあるいは幾分かの時間を経過して後、中芯紙1を右側へ誘導すべく軸芯間距離SLを少し広げる。こうすることで左側蛇行がコント―ロールされる。
尚、前記した実施例は、ONで右蛇行OFFで左蛇行という扱いで蛇行コントロールする方式の1例について例示したものであるが、ひとつのON/OFFセンサーで正常位置と蛇行位置とを検出させ、斯様なセンサーを左右の端縁でそれぞれに設置してエッジセンサー34を構成することもある。
次に図7に基いて、他の実施例について説明する。
図7の(a)は第1段ロール5に係合する第2段ロール6に対して、図4ならびに図5で例示した実施例のように、左右両側に軸芯間調整機構20を備えて構成したものをブロック図で例示している。軸芯間調整機構20はエアーシリンダー30を主体として構成される押圧手段と、エアーシリンダー25、テーパー板26、揺動フレーム22ならびにカムフロア23,24等を主体として構成される微調整手段で構成されることは前記した通りであるが、(b)で例示した通り、必要に応じて、一方は押圧手段のみとし、他方側だけに軸芯間調整機構20を備えて構成することも可能である。この場合、軸芯間調整機構20は基準となる軸芯間距離に対して、所定寸法だけ広げる機能と狭める機能の両方を兼ね備えたもので構成され、前記エッジセンサー34の位置情報に関連して詳述した通りに発動される。
尚、より簡単に構成したい場合は、第1段ロール5と第2段ロール6との軸芯を、平行関係から幾分オフセットした関係、即ち、右側軸芯間距離SRと左側軸芯距離SLに差を設けて構成し、予め一方向へ中芯紙1が蛇行する傾向が生じるように構成する。例えば、SR>SLならば左側へ、SR<SLなら右側に蛇行する傾向を付与することができるので、付与した蛇行傾向をうわまわる所定寸法を以て、軸芯間調整機構20を構成すれば、広げるか又は狭めるかのどちらか一方の機能を持つ軸芯間調整機構20で足りることになる。具体的には、予め左側へ蛇行する傾向を付与した場合は、左側に広げる機能を持った軸芯間調整機構20を、または、右側に狭める機能を持った軸芯間調整機構20を備える。同様に予め右側蛇行の傾向を付与した場合は、右側に広げる機能を持った軸芯間調整機構20を、または左側に縮める機能を持った軸芯間調整機構20を備える。
さて、図8乃至図15に基いて、本願シングルフェイサーに組み込まれる好ましい第1段ロール5について説明する。
即ち、中心位置に芯穴45を有し、外周面が段繰り形状に形成され、吸引連通孔50,ヒーター孔49,連結ボルト締め孔48を有する所定幅の段ロールユニット40と、前記段ロールユニット40と同じ外周面形状を有し、対応する同じ位置に芯穴45,吸引連通孔50,ヒーター孔49,連結ボルト締め孔48を有し、更に前記吸引連通孔50から発して前記外周面で開口する吸引ポケット51を有し、その幅が2乃至8mm幅で成る吸引ユニット41,42とから成り、前記段ロールユニット段ロールユニット40と前記吸引ユニット41,42とを図13乃至図15で図示した通り、交互に配置して、それらの芯穴45に軸43を挿通して軸固定するとともに、前記ボルト締め孔48に挿通した連結ボルト60によって連結固定して、第1ロールを構成したことを特徴とするものである。
従って、図15で図示した通り、段ロールユニット40と吸引ユニット41,42とを一体化した第1段ロール5の外周面には、多数の吸引ポケット51が開口した状態で構成され、周知の通り、中芯紙1が第2段ロール6とともに段繰りされた箇所から、接着装置8がライナー紙2とともに押圧挟持を開始するまでの区間(吸着区間と称す)をして、段繰り済み中芯紙1を第1段ロール5の外周面に吸着保持することが出来る。
尚、図14に於いて、図9で図示したA-A断面図を図示しているが、吸引連通孔50はそれぞれの吸引ユニット41,42の吸引ポケット51に通じるとともに、その左端に於いてはエンドプレート61をして孔が塞さがれ、右端に於いては、前記吸引連通孔50に通じる吸引孔66を有する吸引プレート62を具備して吸引経路が形成される。そして、回転する吸引プレート62に対して、回転せずに密着したまま摺動する摺動板63ならびに軸43にベアリング65を介して備えられるサクションチャンバー64とともに公知の吸引メカバルブが構成される。即ち、吸引孔69にサクション源が接続されることでサクション室68が負圧化され、該サクションチャンバー64に固定された摺動板63の吸引孔67を介して前記した吸引経路が形成される。また、吸引孔66は段ロールユニット40の吸引連通孔50と概ね同じ大きさ、同じ位置に多数の孔として形成されるが、摺動板63の吸引孔67は前記した吸着区間に於いてのみサクション室68と吸引孔66が通じるように円弧状を成す形状で形成される。
また、段ロールユニット40ならびに吸引ユニット41,42の詳細についてであるが、吸引ユニット41,42は、いずれも第1段ロール5の外周面に多数の吸引ポケット51を形成するためのもので、幅寸法(図9または図11に於ける紙面の法線方向寸法)として具体的には2乃至8mm程度とし、外周面は段ロールユニット40と同形状に形成される。そして、吸引連通孔50から外周面に向かって図のように切り欠かれて吸引ポケット51が形成されている。即ち、段ロールユニット40に吸引ユニット41を位置合わせして重ね合わせたものを図10に、また段ロールユニット40に吸引ユニット42を位置合わせして重ね合わせたものを図11に図示しているが、いずれも吸引連通孔50から吸引ポケット51を介して外周面に通じる吸引のための経路が形成されるのは前記した通りである。
また、吸引ユニット41と吸引ユニット42の相違点は、吸引ポケット51を形成するための切り欠きが、吸引連通孔50から外周面に向かって、前者は幾分右回りの方向に、後者は左回り方向にずれて形成されている点にある。こうすることで図15の外観図から明らかなように吸引ユニット41と吸引ユニット42とを交互に反復しながら組み合わせると吸引ポケット51を千鳥に配置することができる。尚、配置を千鳥にすることで、より均等な吸引環境が構築できる効果があるが、必要なら両者とも同形状で構成しても良いし、あるいは右回り方向や左回り方向にずらせることなく単純に外周面に対して法線方向に切り欠きを形成して吸引ポケット51を構成すること可能である。
また、段ロールユニット40についてであるが、図13乃至図15で例示した通り、ロールの中央部に位置する段ロールユニット40の幅を幅広にするのが好ましく、具体的に例示するなら、概ね60乃至120mmとし、ロール端部側の段ロールユニット40は15乃至40mm程度が望ましい。尚、幅狭な段ロールユニット40を複数個、連接させて所望の幅寸になるようにして、軸43を挿通し、連結ボルト60で一体化する構造を採用すると、共通部品で多品種対応することが出来て、製造コスト、メンテナンスコストを低く抑えることができる。
また、段ロールユニット40には、芯穴45,吸引連通孔50,ヒーター孔49,連結ボルト締め孔48,センサー孔47,断熱孔46,位置決め孔55が形成されている。
前記ヒーター孔49は、吸引連通孔50の次に、ロール外周面に近い位置で等分配置(図示した例では8等分配置)され、適当なヒーターを挿入設置するためのもので、ロール外周面が100乃至180℃の範囲内の所定の温度を均一に維持できるように加温される。
また、前記センサー孔47は必ずしも必要ではないが、好ましくは、熱電対等適当な感温センサーを収納するために1個乃至数カ所形成されて、前記ヒーターによる温度制御に利用される。尚、ヒーターならびにセンサー用の電線は、軸43の中空孔44を通して配線されるのが一般的であり、図示しない各種のスリップリングで電気的に接続される。
また、前記断熱孔46は、必須の要件ではないが、前記したヒーター熱が軸43に熱移動して、その余の部分の無益な温度上昇を防ぐのに貢献するもので、いずれの孔よりも軸43に近い位置に所定数個、等分配置された状態で形成される。
更に、少なくとも1個乃至数個形成する前記位置決め孔55についてであるが、この孔も必須の要件ではないが、位置ならびに孔径公差が高精度に加工され、それら位置決め孔55に位置決め棒(図示せず)を挿通することで、段ロールユニット40ならびに吸引ユニット41,42が多数個組み合わされた状態で、外周面形状がずれることなく整然と揃わせるために機能する。
尚、一般的にはシングルフェイサーに於ける熱源は蒸気が利用される。しかし、本発明の課題は、用紙幅が150乃至500mm、主たる用途は250乃至350mm、幅広に対応しても900mm程度という小型で小ロッド生産できるシングルフェイサーの提供にある。よって、設備コストの高い蒸気の利用は適さないばかりか、第1段ロール5ならびに第2段ロール6の直径も小径化するのが望ましい。具体的には直径100乃至250mm、望ましくは120乃至200mmの第1段ロール5、第1段ロール5と同径乃至半分程度の直径で成る第2段ロール6で構成するするのが望ましい。
また、本願に係るシングルフェイサーは第1段ロール5のみ加温する構成のものについて述べてきたが、一般的なシングルフェイサー構成に従って、第2段ロール6も加温する構成、あるいは中芯紙1ならびにライナー紙2を予め予備加熱するプレヒーターを装備して構成することも可能である。
従って、本発明シングルフェイサーは、従来方式の大型機を単に小型化するだけでは払拭することが出来なかった小幅用紙特有の搬送蛇行を迅速にして確実にコントロールすることが出来るようになった。従って、緩衝材や包装資材として消費する現場で、オンデマンド的に日々、必要量だけ生産稼働させるという新しい分野を開拓することが出来た。また、かさばるダンボール輸送での運賃、入荷して消費するまでの倉庫保管費が、原材料となるロール用紙に替わることで、極めて合理的にして確実にコスト削減に寄与できること確実である。
1・・・中芯紙、2・・・ライナー紙、3・・・片面ダンボール、5・・・第1段ロール、5a・・・軸受、6・・・第2段ロール、6a・・・軸受、7・・・プーリー、8・・・接着装置、10・・・接着剤塗工装置、11・・・ブレード、12・・・塗工ロール、13・・・接着剤、15・・・メインフレーム、20・・・軸芯間調整機構、21・・・揺動支点、22・・・揺動フレーム、23・・・カムフロア、24・・・固定カムフロア、25・・・エアーシリンダー、25a・・クレビスピン、26・・・テーパー板、30・・・エアーシリンダー、31・・・ジョイント、33・・・一対の歯車、34・・・エッジセンサー、40・・・段ロールユニット、41・・・吸引Aユニット、42・・・吸引Bユニット、43・・・軸、44・・・中空孔、45・・・芯穴、46・・・断熱孔、47・・・センサー孔、48・・・連結ボルト孔、49・・・ヒーター孔、50・・・連通孔、51・・・吸引ポケット、60・・・連結ボルト、61・・・エンドプレート、62・・・吸引プレート、63・・・摺動板、64・・・サクションチャンバー、65・・・ベアリング、66・・・吸引孔、67・・・吸引孔、68・・・サクション室、69・・・吸引孔、・・・・・・・・である。

Claims (5)

  1. ロールの両端側に押圧手段を備え、中芯紙を挟持して段繰りしつつ搬送する第1段ロールと第2段ロール、前記第1ロール外周面にある段繰り済み中芯紙に接着剤を塗布する接着剤塗工装置、その搬送方向下手位置で前記第1段ロールとともに挟持してライナー紙を中芯紙に押圧接着する接着装置、これらを備えて成るシングルフェイサーに於いて、
    前記中芯紙の幅方向エッジを検出するエッジセンサーを備えるとともに、前記センサーによる位置検出信号に関連して前記第1ロールと第2ロールとの中心間距離を微調整する軸芯間調整機構を備えて構成したことを特徴とするシングルフェイサー。
  2. 前記軸芯間調整機構をロール両端側のそれぞれに備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載したシングルフェイサー。
  3. 前記軸芯間調整機構をロールの片端側にのみ備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載したシングルフェイサー。
  4. ロール両端側にある押圧手段の押圧力を前記エッジセンサーによる位置検出信号に関連して変化させる軸芯間調整機構で構成したことを特徴とする請求項1に記載したシングルフェイサー。
  5. 中心位置に芯穴を有し、外周面が段繰り形状に形成され、吸引連通孔,ヒーター孔,連結ボルト締め孔を有する所定幅の段ロールユニットと、前記段ロールユニットと同じ外周面形状を有し、対応する同じ位置に芯穴,吸引連通孔,ヒーター孔,連結ボルト締め孔を有し、更に前記吸引連通孔から発して前記外周面で開口する吸引ポケットを有し、その幅が2乃至8mm幅で成る吸引ユニットとから成り、前記段ロールユニットと前記吸引ユニットとを交互に配置して、それらの芯穴に軸を挿通して軸固定するとともに、前記ボルト締め孔に挿通した連結ボルトによって連結固定して、第1ロールを構成したことを特徴とする請求項1に記載したシングルフェイサー。
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