JP2023103615A - 配線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】組付作業性を向上できる配線システムを提供する。【解決手段】配線システム10は、電気接続箱30と、電気接続箱30と標準機器20Aとを電気的に接続する標準ハーネス40と、電気接続箱30に電気的に接続された拡張用ハーネス50と、拡張用ハーネス50の端部に取り付けられた待ち受けコネクタ60と、を有する。拡張用ハーネス50は、標準ハーネス40と物理的に接続されておらず、標準ハーネス40とは独立して設けられている。待ち受けコネクタ60は、初期時には使用されず、車両Vに後付けされる拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続可能である。【選択図】図1

Description

本開示は、配線システムに関するものである。
従来、自動車等の車両には、多数の電気機器が搭載される。各電気機器には、ヒューズボックス、ジャンクションボックスやリレーボックス等の電気接続箱を介して、車両に搭載されたバッテリの電力が分配される(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-147558号公報
ところで、例えば車両を市場に出荷後、システムや機能を追加するために電気機器を後付けする場合がある。また、例えば車両の仕様違いによる電気機器の有無に対応するために電気機器を後付けする場合がある。このような電気機器の後付けを行う際の組付作業性の向上が望まれている。
本開示の目的は、組付作業性を向上できる配線システムを提供することにある。
本開示の配線システムは、車両に搭載される配線システムであって、電気接続箱と、前記電気接続箱と標準機器とを電気的に接続する標準ハーネスと、前記電気接続箱に電気的に接続された拡張用ハーネスと、前記拡張用ハーネスの端部に取り付けられた待ち受けコネクタと、を有し、前記拡張用ハーネスは、前記標準ハーネスと物理的に接続されておらず、前記標準ハーネスとは独立して設けられており、前記待ち受けコネクタは、初期時には使用されず、前記車両に後付けされる拡張ユニットとコネクタ接続により電気的に接続可能である。
本開示の配線システムによれば、組付作業性を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の配線システムを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態の配線システムを示す概略構成図である。 図3は、一実施形態の配線システムを示す概略構成図である。 図4は、変更例の配線システムを示す概略構成図である。 図5は、変更例の配線システムを示す概略構成図である。 図6は、変更例の配線システムを示す概略構成図である。 図7は、変更例の配線システムを示す概略構成図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示の配線システムは、車両に搭載される配線システムであって、電気接続箱と、前記電気接続箱と標準機器とを電気的に接続する標準ハーネスと、前記電気接続箱に電気的に接続された拡張用ハーネスと、前記拡張用ハーネスの端部に取り付けられた待ち受けコネクタと、を有し、前記拡張用ハーネスは、前記標準ハーネスと物理的に接続されておらず、前記標準ハーネスとは独立して設けられており、前記待ち受けコネクタは、初期時には使用されず、前記車両に後付けされる拡張ユニットとコネクタ接続により電気的に接続可能である。
この構成によれば、電気接続箱と電気的に接続された拡張用ハーネスの端部に、拡張ユニットとコネクタ接続可能な待ち受けコネクタが取り付けられる。この待ち受けコネクタは、初期時には使用されず、拡張用ハーネスを介して電気接続箱と電気的に接続された状態で、拡張ユニットが接続されるのを待ち受けている。ここで、本明細書における「初期時」とは、拡張ユニットが後付けされる前の状態のことである。換言すると、待ち受けコネクタは、拡張ユニットが後付けされる前の状態から電気接続箱に対して予め用意されている、つまり予約設計されている。このため、拡張ユニットを後付けする際には、予め用意された待ち受けコネクタに拡張ユニットをコネクタ接続することによって、待ち受けコネクタ及び拡張用ハーネスを介して拡張ユニットを電気接続箱に電気的に接続することができる。すなわち、待ち受けコネクタに拡張ユニットをコネクタ接続するのみによって、拡張ユニットを後付けすることができる。これにより、拡張ユニットを後付けする際の組付作業性を向上できる。
また、拡張用ハーネスの端部に待ち受けコネクタを取り付けるようにしたため、拡張用ハーネスを引き回すことにより、待ち受けコネクタを電気接続箱から離れた位置に設けることができる。これにより、例えば拡張ユニットが搭載される可能性のあるエリアが電気接続箱から離れている場合であっても、拡張ユニットが搭載される可能性のあるエリアに待ち受けコネクタを好適に配置することができる。この結果、拡張ユニットを後付けする際に、拡張ユニットの近くに待ち受けコネクタが配置されているため、拡張ユニットと待ち受けコネクタとの接続作業を容易に行うことができる。したがって、拡張ユニットを後付けする際の組付作業性を向上できる。
さらに、拡張用ハーネスは、標準ハーネスと物理的に接続されておらず、標準ハーネスと独立して設けられている。すなわち、拡張用ハーネスは、標準ハーネスと圧接や溶接などにより物理的に接続されていない。このため、拡張ユニットを後付けする際に、標準ハーネスと拡張用ハーネスとを圧接等により物理的に接続する作業が必要ない。したがって、拡張ユニットを後付けする際に標準ハーネスに拡張用ハーネスを圧接や溶接などにより接続し、その拡張用ハーネスに拡張ユニットを接続する場合に比べて、拡張ユニットを後付けする際の組付作業性を向上できる。
[2]前記待ち受けコネクタにコネクタ接続された前記拡張ユニットを有し、前記拡張ユニットは、前記車両に後付けされる拡張負荷と、前記拡張負荷に電気的に接続された負荷ハーネスと、前記負荷ハーネスの端部に取り付けられた負荷コネクタとを有する拡張機器を有し、前記負荷コネクタは、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続可能であることが好ましい。
この構成によれば、拡張機器の有する負荷コネクタが待ち受けコネクタとコネクタ接続可能に形成されている。このため、負荷コネクタを待ち受けコネクタにコネクタ接続することにより、負荷ハーネスと負荷コネクタと待ち受けコネクタと拡張用ハーネスとを介して、拡張負荷を電気接続箱に電気的に接続することができる。すなわち、負荷コネクタを待ち受けコネクタにコネクタ接続することにより、拡張機器を後付けすることができる。
[3]前記拡張ユニットは、前記待ち受けコネクタと電気的に接続されたジョイントコネクタを更に有し、前記ジョイントコネクタは、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続された単一のジョイント側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続可能である複数のジョイント側出力コネクタと、前記ジョイント側入力コネクタに入力される電力を前記複数のジョイント側出力コネクタに分配するジョイント側電源分配部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、ジョイントコネクタの有する単一のジョイント側入力コネクタが待ち受けコネクタにコネクタ接続されることにより、ジョイントコネクタが待ち受けコネクタと電気的に接続されている。ジョイントコネクタには、負荷コネクタとコネクタ接続可能である複数のジョイント側出力コネクタが設けられている。このため、例えば複数のジョイント側出力コネクタの各々に対して負荷コネクタをコネクタ接続することにより、単一のジョイントコネクタに対して複数の拡張機器を電気的に接続することができる。さらに、ジョイントコネクタには、ジョイント側入力コネクタに入力される電力を複数のジョイント側出力コネクタに分配するジョイント側電源分配部が設けられている。このため、ジョイントコネクタに接続された複数の拡張機器に対して容易に電力を供給することができる。これにより、単一の待ち受けコネクタに対して複数の拡張機器を後付けすることができる。
[4]前記拡張ユニットは、前記ジョイント側出力コネクタと電気的に接続された補助コネクタを更に有し、前記補助コネクタは、前記拡張機器の動作を制御する制御機能部と、前記ジョイント側出力コネクタとコネクタ接続された補助側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続可能である補助側出力コネクタとを有することが好ましい。
この構成によれば、補助コネクタの有する補助側入力コネクタがジョイント側出力コネクタにコネクタ接続されることにより、補助コネクタがジョイントコネクタと電気的に接続されている。補助コネクタには、負荷コネクタとコネクタ接続可能である補助側出力コネクタが設けられている。このため、補助側出力コネクタに負荷コネクタをコネクタ接続することにより、補助コネクタに対して拡張機器を電気的に接続することができる。ひいては、ジョイント側出力コネクタに対して、補助コネクタ及び拡張機器を電気的に接続することができる。さらに、補助コネクタには、拡張機器の動作を制御する制御機能部が設けられている。この制御機能部により、拡張機器の動作を好適に制御することができる。例えば、制御機能部を設けることによって、拡張機器の単純な電源オンオフ制御のみではなく、詳細な温度制御やPWM(Pulse Width Modulation)制御などが可能となる。
[5]前記拡張ユニットは、前記複数のジョイント側出力コネクタにそれぞれ電気的に接続された複数の前記拡張機器を有し、前記複数の拡張機器の各々が有する前記負荷コネクタは、前記ジョイント側出力コネクタとコネクタ接続可能であるとともに、前記補助側出力コネクタとコネクタ接続可能であることが好ましい。
この構成によれば、各拡張機器の有する負荷コネクタが、ジョイント側出力コネクタとコネクタ接続可能に形成されるとともに、補助側出力コネクタとコネクタ接続可能に形成されている。このため、補助コネクタの制御機能部が必要ない場合には、負荷コネクタをジョイント側出力コネクタにコネクタ接続することにより、拡張機器をジョイントコネクタに直接接続することができる。また、補助コネクタの制御機能部が必要な場合には、ジョイント側出力コネクタに補助側入力コネクタをコネクタ接続し、補助側出力コネクタに負荷コネクタをコネクタ接続することにより、補助コネクタを介して拡張機器をジョイントコネクタに間接的に接続することができる。
[6]前記拡張ユニットは、前記待ち受けコネクタと電気的に接続された補助コネクタを更に有し、前記補助コネクタは、前記拡張機器の動作を制御する制御機能部と、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続された補助側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続された補助側出力コネクタとを有することが好ましい。
この構成によれば、補助コネクタの有する補助側入力コネクタが待ち受けコネクタにコネクタ接続されることにより、補助コネクタが待ち受けコネクタと電気的に接続されている。また、補助コネクタの有する補助側出力コネクタに負荷コネクタがコネクタ接続されることにより、拡張機器が補助コネクタに電気的に接続されている。これにより、単一の待ち受けコネクタに対して、単一の補助コネクタ及び単一の拡張機器を電気的に接続することができる。さらに、補助コネクタには、拡張機器の動作を制御する制御機能部が設けられている。この制御機能部により、拡張機器の動作を好適に制御することができる。
[7]前記電気接続箱は、前記標準ハーネスと電気的に接続される標準コネクタと、前記拡張用ハーネスと電気的に接続される拡張用コネクタと、を有し、前記拡張用ハーネスの長さ方向の端部のうち待ち受けコネクタとは反対側の端部には、ハーネス側コネクタが取り付けられており、前記ハーネス側コネクタは、前記拡張用コネクタとコネクタ接続されていることが好ましい。
この構成によれば、電気接続箱に拡張用コネクタが設けられ、その拡張用コネクタに対して拡張用ハーネスの端部に取り付けられたハーネス側コネクタがコネクタ接続されている。このように、ハーネス側コネクタと拡張用コネクタとのコネクタ接続により、拡張用ハーネスが電気接続箱に電気的に接続されている。このため、ハーネス側コネクタと拡張用コネクタとのコネクタ接続を解除することにより、拡張用ハーネスを電気接続箱から取り外すことが可能である。したがって、例えば車両の仕様等に応じて拡張用ハーネスの種類を適宜選択することができる。
[8]前記電気接続箱は、電源ラインと、グランドラインと、信号ラインとを有し、前記拡張用ハーネスは、前記電源ラインに電気的に接続された電源線と、前記グランドラインに電気的に接続されたグランド線と、前記信号ラインに電気的に接続された信号線とを有することが好ましい。
この構成によれば、拡張用ハーネスの有する電源線、グランド線及び信号線がそれぞれ電気接続箱の有する電源ライン、グランドライン及び信号ラインに電気的に接続される。このため、待ち受けコネクタに対して拡張ユニットが電気的に接続された際に、その拡張ユニットに対して、例えば電気接続箱からの電力や制御信号などを好適に供給することができる。
[9]前記電気接続箱に個別に接続された複数の前記拡張用ハーネスと、前記複数の拡張用ハーネスの端部にそれぞれ取り付けられた複数の前記待ち受けコネクタと、を有し、前記複数の待ち受けコネクタは、前記車両の互いに異なる設置エリアに設けられることが好ましい。
この構成によれば、複数の待ち受けコネクタを複数の設置エリアに分散して配置することができる。このため、複数の待ち受けコネクタを、拡張ユニットが搭載される可能性のある複数の設置エリアにそれぞれ設けることができる。これにより、複数の設置エリアに拡張ユニットが後付けされる場合であっても、それぞれの拡張ユニットの近くに待ち受けコネクタを配置することができる。このため、拡張ユニットと待ち受けコネクタとの接続作業を容易に行うことができる。例えば、拡張ユニットの有する拡張機器と待ち受けコネクタとを接続する配線を、複数の設置エリアを跨って配索する必要が無くなるため、拡張ユニットと待ち受けコネクタとの接続作業を容易に行うことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(配線システム10の全体構成)
図1に示す配線システム10は、自動車等の車両Vに搭載される。車両Vには、電気機器20が配置される複数の設置エリアが設定されている。設置エリアの数及び場所は、車両Vの車種、グレード、仕向けや車格などに応じて任意に設定することができる。車両Vには、例えば、2個~十数個の設置エリアが設定される。本実施形態の車両Vには、設置エリアA1と、設置エリアA2と、設置エリアA3との3つの設置エリアが設定されている。設置エリアA1は、例えば、車両Vの前方側のエンジンルーム付近に設定される。設置エリアA2は、例えば、設置エリアA1よりも車両Vの後方側に設定される。設置エリアA3は、例えば、車両Vのシート付近や車両Vのドア付近に設定される。本実施形態の設置エリアA3は、車両Vのシート付近に設定されている。
配線システム10は、例えば、車両Vに搭載されるバッテリB1の電力を複数の電気機器20に分配するものである。すなわち、配線システム10は、バッテリB1と複数の電気機器20とを電気的に接続するものである。複数の電気機器20は、例えば、設置エリアA1に設置された2個の標準機器20Aと、設置エリアA2に設置された2個の標準機器20Aとを有している。複数の電気機器20は、例えば、設置エリアA3に後付けで設置される1個又は複数の拡張機器20Bを有している。標準機器20Aは、例えば、車両Vに必須の電気機器である。標準機器20Aは、例えば、車両Vの車種、グレード及び仕向け等に関わらず、車両Vに必ず搭載される電気機器である。標準機器20Aとしては、例えば、ヘッドランプやワイパなどを挙げることができる。拡張機器20Bは、車両Vに後付けされる電気機器である。拡張機器20Bは、例えば、車両Vの量産後に、システムや機能を追加・変更するために車両Vに後付けされる電気機器である。拡張機器20Bは、例えば、工場製造時に車両Vに取り付けられていない電気機器であって、機能追加時などに車両Vに後付けされる電気機器である。拡張機器20Bは、例えば、車両Vに選択的に後付けされる電気機器である。拡張機器20Bは、例えば、車両Vにオプションとして搭載可能な電気機器である。拡張機器20Bは、例えば、車両Vの車種、グレードや仕向けの違いに応じて、車両Vに搭載される場合と車両Vに搭載されない場合とがある。拡張機器20Bとしては、例えば、シートヒータやセキュリティ装置などを挙げることができる。
配線システム10は、電気接続箱30と、電気接続箱30と各標準機器20Aとを電気的に接続する標準ハーネス40とを有している。配線システム10は、電気接続箱30に電気的に接続された拡張用ハーネス50と、拡張用ハーネス50の端部に取り付けられた待ち受けコネクタ60とを有している。配線システム10は、バッテリB1と電気接続箱30とを電気的に接続する電線B2を有している。待ち受けコネクタ60は、初期時に使用されず、車両Vに後付けされる拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続可能に形成されている。拡張ユニット70は、1個又は複数の拡張機器20Bを有している。電気接続箱30は、バッテリB1から供給される電力を複数の電気機器20に分配する機能を有している。また、電気接続箱30は、例えば、複数の電気機器20を電子制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)としても機能する。なお、電気接続箱30は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスや電源ボックスとも呼ばれる場合がある。
(電気接続箱30の構成)
電気接続箱30は、例えば、電線B2を介してバッテリB1と電気的に接続される受電端子31と、標準ハーネス40が電気的に接続される複数の標準コネクタ32と、拡張用ハーネス50が電気的に接続される1個又は複数の拡張用コネクタ33とを有している。受電端子31は、バッテリB1から電線B2を通じて供給される電力を受電する端子である。複数の標準コネクタ32は、標準ハーネス40を通じて複数の標準機器20Aとそれぞれ電気的に接続されている。本実施形態の電気接続箱30は、4個の標準機器20Aとそれぞれ電気的に接続される4個の標準コネクタ32を有している。拡張用コネクタ33は、拡張用ハーネス50及び待ち受けコネクタ60を通じて拡張ユニット70と電気的に接続可能である。本実施形態の電気接続箱30は、1個の拡張用コネクタ33を有している。
電気接続箱30は、例えば、複数の電気機器20を制御するための制御信号を生成する制御部34と、バッテリB1から供給された電力を各標準コネクタ32及び拡張用コネクタ33に分配するための電源分配部35と、通信部36とを有している。制御部34としては、例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を用いることができる。電源分配部35は、例えば、ヒューズやリレーに接続されるバスバなどによって形成される電気回路を有している。電源分配部35の電気回路は、受電端子31と各標準コネクタ32及び拡張用コネクタ33とを電気的に接続しており、受電端子31に入力された電力を複数系統に分配している。複数の標準コネクタ32及び拡張用コネクタ33には、電源分配部35を通じて、受電端子31に入力された電源電圧と同一の電圧レベルの電源電圧がそれぞれ供給される。また、複数の標準コネクタ32及び拡張用コネクタ33に供給される電流は、それら標準コネクタ32及び拡張用コネクタ33に接続される電気機器20に応じて個別に設定される。通信部36は、例えば、複数の電気機器20と通信をする。通信部36は、例えば、有線通信又は無線通信を送受信するための通信トランシーバである。
図2に示すように、電気接続箱30は、例えば、電源ライン37と、グランド(GND)ライン38と、信号ライン39とを有している。電源ライン37及びグランドライン38は、電源分配部35を構成している。なお、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39は、例えば、バスバである。
電源ライン37は、例えば、拡張用コネクタ33に電気的に接続されている。電源ライン37は、例えば、ヒューズF1に電気的に接続されている。電源ライン37は、例えば、図1に示した受電端子31に電気的に接続されている。電源ライン37は、例えば、図1に示した各標準コネクタ32に電気的に接続されている。グランドライン38は、例えば、拡張用コネクタ33に電気的に接続されている。グランドライン38は、例えば、電気接続箱30の筐体などを介して車体ボディなどに設けられた接地部位G1に接続されている。これにより、グランドライン38は、接地部位G1にアース接続されている。グランドライン38は、例えば、図1に示した各標準コネクタ32に電気的に接続されている。
信号ライン39は、例えば、拡張用コネクタ33に電気的に接続されている。信号ライン39は、例えば、通信部36に電気的に接続されている。例えば、通信部36は、制御部34で生成された制御信号を、信号ライン39を通じて拡張ユニット70に出力する。
拡張用コネクタ33は、例えば、図示は省略するが、電源ライン37と電気的に接続された電源用の接続端子と、グランドライン38と電気的に接続されたグランド用の接続端子と、信号ライン39と電気的に接続された信号用の接続端子とを有している。拡張用コネクタ33の有する各種接続端子は、例えば、雄型端子である。拡張用コネクタ33は、例えば、オスコネクタである。同様に、図1に示す各標準コネクタは、電源用の接続端子と、グランド用の接続端子と、信号用の接続端子とを有している。各標準コネクタ32の有する各種接続端子は、例えば、雄型端子である。各標準コネクタ32は、例えば、オスコネクタである。
(拡張用ハーネス50の構成)
拡張用ハーネス50は、例えば、拡張用コネクタ33に電気的に接続されている。拡張用ハーネス50は、例えば、電気接続箱30から延びている。拡張用ハーネス50は、例えば、拡張ユニット70が搭載される可能性のあるエリアまで引き回されている。本実施形態の拡張用ハーネス50は、電気接続箱30から設置エリアA3まで引き回されている。単一の拡張用コネクタ33には、単一の拡張用ハーネス50のみが接続されている。
拡張用ハーネス50は、標準ハーネス40と物理的に接続されておらず、標準ハーネス40とは独立して設けられている。拡張用ハーネス50は、例えば、拡張用ハーネス50の長さ方向の途中に分岐接続部を有していない。ここで、本明細書における「分岐接続部」とは、互いに系統の異なる2つ以上のハーネスが物理的に接続されており、2又以上に経路が分岐している部分である。拡張用ハーネス50は、例えば、標準ハーネス40等の他のハーネスと圧接や溶接などによって物理的に接続されていない単一系統のハーネスである。
図2に示すように、拡張用ハーネス50は、例えば、単一の電源線51と、単一のグランド線52(アース線)と、単一の信号線53とを有している。電源線51は、例えば、電源ライン37と電気的に接続される。電源線51は、例えば、拡張用コネクタ33に分配された電力を、待ち受けコネクタ60を通じて拡張ユニット70に供給する。グランド線52は、例えば、グランドライン38と電気的に接続される。信号線53は、例えば、信号ライン39と電気的に接続される。なお、電源線51、グランド線52及び信号線53の各々は、導電性を有する芯線の外周が電気絶縁性を有する絶縁被覆により被覆された被覆電線である。信号線53としては、例えば、ツイスト線を用いることもできる。ツイスト線は、例えば、複数の被覆電線を撚り合わされたものである。
拡張用ハーネス50の長さ方向の一端部には単一の待ち受けコネクタ60が取り付けられるとともに、拡張用ハーネス50の長さ方向の他端部には単一のハーネス側コネクタ54が取り付けられている。ハーネス側コネクタ54は、例えば、拡張用コネクタ33とコネクタ接続可能である。ハーネス側コネクタ54は、図示は省略するが、電源用の接続端子と、グランド用の接続端子と、信号用の接続端子とを有している。ハーネス側コネクタ54の有する各種接続端子は、例えば、雌型端子である。ハーネス側コネクタ54は、例えば、メスコネクタである。例えば、ハーネス側コネクタ54を拡張用コネクタ33に嵌合することにより、ハーネス側コネクタ54と拡張用コネクタ33とが電気的に接続される。ハーネス側コネクタ54が拡張用コネクタ33にコネクタ接続されると、電源線51が電源ライン37に電気的に接続され、グランド線52がグランドライン38に電気的に接続され、信号線53が信号ライン39に電気的に接続される。
(待ち受けコネクタ60の構成)
待ち受けコネクタ60は、例えば、拡張ユニット70が搭載される可能性のあるエリアに設けられている。本実施形態の待ち受けコネクタ60は、設置エリアA3に設けられている。すなわち、本実施形態の待ち受けコネクタ60は、車両Vのシート付近に設けられている。待ち受けコネクタ60は、例えば、拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続可能である。ここで、待ち受けコネクタ60は、車両Vに拡張ユニット70が後付けされる前の初期時から電気接続箱30に電気的に接続された状態で、拡張ユニット70が接続されるのを待ち受けている。換言すると、待ち受けコネクタ60は、拡張ユニット70が後付けされる前の状態から電気接続箱30に対して予め用意されている、つまり予約設計されている。そして、待ち受けコネクタ60は、拡張ユニット70が後付けされる前の状態から、例えば設置エリアA3に設けられている。このため、車両Vに拡張ユニット70が搭載される前の初期時においては、待ち受けコネクタ60に拡張ユニット70が接続されていない。さらに、この場合の待ち受けコネクタ60は、車両Vに搭載された複数の電気機器20のいずれとも接続されていない。すなわち、車両Vに拡張ユニット70が後付けされる前の初期時における待ち受けコネクタ60は、使用されておらず、拡張ユニット70が接続されるのを待ち受けている状態になっている。
待ち受けコネクタ60は、例えば、図示は省略するが、電源線51と電気的に接続された接続端子と、グランド線52と電気的に接続された接続端子と、信号線53と電気的に接続された接続端子とを有している。待ち受けコネクタ60の有する各種接続端子は、例えば、雄型端子である。待ち受けコネクタ60は、例えば、オスコネクタである。
(拡張ユニット70の構成)
拡張ユニット70は、車両Vに後付けされる。拡張ユニット70は、待ち受けコネクタ60にコネクタ接続されることにより、電気接続箱30と電気的に接続されている。拡張ユニット70は、例えば、設置エリアA3に設けられている。拡張ユニット70は、例えば、車両Vのシート付近に設けられたシートヒータユニットである。
拡張ユニット70は、例えば、単一のジョイントコネクタ80と、1個又は複数の補助コネクタ90と、1個又は複数の拡張機器20Bとを有している。本実施形態の拡張ユニット70は、単一のジョイントコネクタ80と、2個の補助コネクタ90と、3個の拡張機器20Bとを有している。
(ジョイントコネクタ80の構成)
ジョイントコネクタ80は、待ち受けコネクタ60と電気的に接続可能に形成されている。ジョイントコネクタ80は、例えば、待ち受けコネクタ60から供給される電力を複数系統に分配する機能を有している。ジョイントコネクタ80は、例えば、単一の待ち受けコネクタ60に対して複数の拡張機器20Bを接続する場合に設けられる。換言すると、拡張ユニット70は、単一の待ち受けコネクタ60に対して単一の拡張機器20Bを接続する場合には、ジョイントコネクタ80を有する必要はない。
ジョイントコネクタ80は、単一のジョイント側入力コネクタ81と、複数のジョイント側出力コネクタ82と、ジョイント側電源分配部83とを有している。本実施形態のジョイントコネクタ80は、3個のジョイント側出力コネクタ82を有している。ジョイント側電源分配部83は、電源ライン84とグランドライン85とを有している。ジョイントコネクタ80は、例えば、信号ライン86を有している。
ジョイント側入力コネクタ81は、待ち受けコネクタ60とコネクタ接続可能である。ジョイント側入力コネクタ81は、例えば、図示は省略するが、電源ライン84と電気的に接続された接続端子と、グランドライン85と電気的に接続された接続端子と、信号ライン86と電気的に接続された接続端子とを有している。ジョイント側入力コネクタ81の有する各種接続端子は、例えば、雌型端子である。ジョイント側入力コネクタ81は、例えば、メスコネクタである。例えば、ジョイント側入力コネクタ81を待ち受けコネクタ60に嵌合することにより、ジョイント側入力コネクタ81と待ち受けコネクタ60とが電気的に接続される。
各ジョイント側出力コネクタ82は、例えば、補助コネクタ90とコネクタ接続可能であるとともに、拡張機器20Bとコネクタ接続可能である。各ジョイント側出力コネクタ82は、例えば、図示は省略するが、電源ライン84と電気的に接続された接続端子と、グランドライン85と電気的に接続された接続端子と、信号ライン86と電気的に接続された接続端子とを有している。各ジョイント側出力コネクタ82の有する各種接続端子は、例えば、雄型端子である。各ジョイント側出力コネクタ82は、例えば、オスコネクタである。
ジョイント側電源分配部83は、待ち受けコネクタ60からジョイント側入力コネクタ81に入力される電力を、複数のジョイント側出力コネクタ82に分配する。すなわち、ジョイント側電源分配部83は、バッテリB1から電気接続箱30及び待ち受けコネクタ60等を通じてジョイント側入力コネクタ81に供給される電力を、複数のジョイント側出力コネクタ82に分配する。複数のジョイント側出力コネクタ82には、ジョイント側電源分配部83を通じて、ジョイント側入力コネクタ81に入力される電源電圧と同一の電圧レベルの電源電圧がそれぞれ供給される。複数のジョイント側出力コネクタ82に供給される電流は、ジョイント側出力コネクタ82に接続される拡張機器20Bに応じて個別に設定される。
電源ライン84は、単一のジョイント側入力コネクタ81と複数のジョイント側出力コネクタ82とを電気的に接続する。電源ライン84は、ジョイント側入力コネクタ81が待ち受けコネクタ60とコネクタ接続されると、拡張用ハーネス50の電源線51と電気的に接続される。電源ライン84は、例えば、単一のジョイント側入力コネクタ81に接続される幹線部と、その幹線部から分岐して各ジョイント側出力コネクタ82に向かって延びる複数の分岐部とを有している。電源ライン84の各分岐部は、各ジョイント側出力コネクタ82と電気的に接続されている。電源ライン84の幹線部及び各分岐部における電圧レベルは、互いに同一の電圧レベルである。電源ライン84は、例えば、バスバである。
グランドライン85は、単一のジョイント側入力コネクタ81と複数のジョイント側出力コネクタ82とを電気的に接続する。グランドライン85は、ジョイント側入力コネクタ81が待ち受けコネクタ60とコネクタ接続されると、拡張用ハーネス50のグランド線52と電気的に接続される。グランドライン85は、例えば、単一のジョイント側入力コネクタ81に接続される幹線部と、その幹線部から分岐して各ジョイント側出力コネクタ82に向かって延びる複数の分岐部とを有している。グランドライン85の各分岐部は、各ジョイント側出力コネクタ82と電気的に接続されている。グランドライン85の幹線部及び各分岐部における電圧レベルは、互いに同一の電圧レベルである。グランドライン85は、例えば、バスバである。
信号ライン86は、単一のジョイント側入力コネクタ81と複数のジョイント側出力コネクタ82とを電気的に接続する。信号ライン86は、ジョイント側入力コネクタ81が待ち受けコネクタ60とコネクタ接続されると、拡張用ハーネス50の信号線53と電気的に接続される。信号ライン86は、例えば、単一のジョイント側入力コネクタ81に接続される幹線部と、その幹線部から分岐して各ジョイント側出力コネクタ82に向かって延びる複数の分岐部とを有している。信号ライン86の各分岐部は、各ジョイント側出力コネクタ82と電気的に接続されている。信号ライン86は、例えば、バスバである。
(補助コネクタ90の構成)
各補助コネクタ90は、例えば、電気接続箱30の制御部34による制御のみでは拡張機器20Bを所望の動作で駆動させることができない場合などに、拡張機器20Bの動作制御を補助するために設けられる。すなわち、補助コネクタ90は、全ての拡張機器20Bに対して設ける必要はなく、例えば拡張機器20Bの種類や制御方法に応じて必要な場合にのみ設けられる。
補助コネクタ90は、例えば、単一の補助側入力コネクタ91と、単一の補助側出力コネクタ92と、拡張機器20Bの動作を制御する制御機能部93とを有している。
補助側入力コネクタ91は、ジョイント側出力コネクタ82とコネクタ接続可能である。補助側入力コネクタ91は、例えば、待ち受けコネクタ60とコネクタ接続可能である。補助側入力コネクタ91は、例えば、図示は省略するが、電線用の接続端子と、グランド用の接続端子と、信号用の接続端子とを有している。補助側入力コネクタ91の有する各種接続端子は、例えば、雌型端子である。補助側入力コネクタ91は、例えば、メスコネクタである。例えば、補助側入力コネクタ91をジョイント側出力コネクタ82に嵌合することにより、補助側入力コネクタ91とジョイント側出力コネクタ82とが電気的に接続される。
補助側出力コネクタ92は、例えば、拡張機器20Bとコネクタ接続可能である。補助側出力コネクタ92は、例えば、図示は省略するが、電線用の接続端子と、グランド用の接続端子と、信号用の接続端子とを有している。補助側出力コネクタ92の有する各種接続端子は、例えば、雄型端子である。補助側出力コネクタ92は、例えば、オスコネクタである。
制御機能部93は、例えば、拡張機器20Bを制御するための制御信号を生成する。制御機能部93は、例えば、拡張機器20Bを電子制御する電子制御ユニットである。制御機能部93は、例えば、マイクロコンピュータ、電圧レギュレータ、入出力回路や通信トランシーバなどを有している。制御機能部93の有する回路部は、制御対象の拡張機器20Bの種類や制御方法等に応じて適宜設定される。制御機能部93は、例えば、補助側入力コネクタ91と電気的に接続されるとともに、補助側出力コネクタ92と電気的に接続されている。制御機能部93は、例えば、回路基板94上に搭載されている。換言すると、補助コネクタ90は、制御機能部93を有する回路基板94を有している。
(拡張機器20Bの構成)
図3に示すように、複数の拡張機器20Bのうち一部の拡張機器20B、ここでは図中上から2個の拡張機器20Bは、補助コネクタ90を介してジョイントコネクタ80に接続されている。複数の拡張機器20Bのうち一部の拡張機器20B、ここでは図中一番下の拡張機器20Bは、ジョイントコネクタ80に直接接続されている。
各拡張機器20Bは、例えば、車両Vに後付けされる拡張負荷21と、拡張負荷21に電気的に接続された負荷ハーネス22と、負荷ハーネス22の端部に取り付けられた負荷コネクタ23とを有している。
拡張負荷21としては、例えば、センサ、モータ、ランプやリレー等を挙げることができる。拡張ユニット70がシートヒータユニットである場合には、拡張負荷21として温度センサなどを用いることができる。
負荷ハーネス22は、例えば、拡張負荷21から延びている。負荷ハーネス22の長さ方向の一端部には単一の拡張負荷21が接続されており、負荷ハーネス22の長さ方向の他端部には単一の負荷コネクタ23が取り付けられている。負荷ハーネス22の一端部は、例えば、拡張負荷21と一体に形成されている。例えば、負荷ハーネス22の一端部は、拡張負荷21の有する電気回路に直接接続されている。負荷ハーネス22は、例えば、単一の負荷側電源線24と、単一の負荷側グランド線25と、単一の負荷側信号線26とを有している。負荷側電源線24は、負荷コネクタ23等を通じて、拡張用ハーネス50の電源線51と電気的に接続される。負荷側グランド線25は、負荷コネクタ23等を通じて、拡張用ハーネス50のグランド線52と電気的に接続される。負荷側信号線26は、負荷コネクタ23等を通じて、拡張用ハーネス50の信号線53と電気的に接続される。なお、負荷側電源線24、負荷側グランド線25及び負荷側信号線26の各々は、導電性を有する芯線の外周が電気絶縁性を有する絶縁被覆により被覆された被覆電線である。負荷側信号線26としては、例えば、ツイスト線を用いることもできる。
負荷コネクタ23は、待ち受けコネクタ60とコネクタ接続可能である。負荷コネクタ23は、例えば、ジョイント側出力コネクタ82とコネクタ接続可能である。負荷コネクタ23は、例えば、補助側出力コネクタ92とコネクタ接続可能である。負荷コネクタ23は、例えば、図示は省略するが、負荷側電源線24と電気的に接続された接続端子と、負荷側グランド線25と電気的に接続された接続端子と、負荷側信号線26と電気的に接続された接続端子とを有している。負荷コネクタ23の有する各種接続端子は、例えば、雌型端子である。負荷コネクタ23は、例えば、メスコネクタである。
例えば、負荷コネクタ23を補助側出力コネクタ92に嵌合することにより、負荷コネクタ23と補助側出力コネクタ92とが電気的に接続される。すると、負荷ハーネス22が、負荷コネクタ23と補助コネクタ90とジョイントコネクタ80と待ち受けコネクタ60と拡張用ハーネス50等を介して、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39と電気的に接続される。これにより、電気接続箱30で複数系統に分配された電力が、補助コネクタ90の制御機能部93及び拡張機器20Bの拡張負荷21に供給される。また、制御部34で生成された制御信号が拡張負荷21に供給されるとともに、制御機能部93で生成された制御信号が拡張負荷21に供給される。この結果、車両Vに後付けされた拡張機器20B、具体的には補助コネクタ90を介してジョイントコネクタ80に電気的に接続された拡張機器20Bを所望の動作で駆動させることができる。
例えば、負荷コネクタ23をジョイント側出力コネクタ82に嵌合することにより、負荷コネクタ23とジョイント側出力コネクタ82とが電気的に接続される。すると、負荷ハーネス22が、負荷コネクタ23とジョイントコネクタ80と待ち受けコネクタ60と拡張用ハーネス50等を介して、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39と電気的に接続される。これにより、電気接続箱30で分配された電力が拡張負荷21に供給されるとともに、制御部34で生成された制御信号が拡張負荷21に供給される。この結果、車両Vに後付けされた拡張機器20B、具体的にはジョイントコネクタ80に直接接続された拡張機器20Bを所望の動作で駆動させることができる。
ここで、待ち受けコネクタ60は、例えば、ジョイント側入力コネクタ81と、補助側入力コネクタ91と、負荷コネクタ23とのいずれともコネクタ接続可能に形成されている。このため、待ち受けコネクタ60には、拡張機器20Bを直接接続することも可能であり、補助コネクタ90を介して拡張機器20Bを接続することも可能である。したがって、待ち受けコネクタ60に接続される拡張ユニット70の構成を適宜変更してもよい。
例えば図4に示すように、拡張ユニット70を、単一の拡張機器20Bのみを有する構成としてもよい。この場合には、拡張機器20Bの負荷コネクタ23が待ち受けコネクタ60にコネクタ接続される。すると、負荷ハーネス22が、負荷コネクタ23と待ち受けコネクタ60と拡張用ハーネス50等を介して、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39と電気的に接続される。これにより、電気接続箱30で分配された電力が拡張負荷21に供給されるとともに、制御部34で生成された制御信号が拡張負荷21に供給される。この結果、車両Vに後付けされた拡張機器20B、具体的には待ち受けコネクタ60に直接接続された拡張機器20Bを所望の動作で駆動させることができる。
例えば図5に示すように、拡張ユニット70を、単一の補助コネクタ90と、単一の拡張機器20Bとを有する構成としてもよい。この場合には、補助コネクタ90の補助側入力コネクタ91が待ち受けコネクタ60にコネクタ接続されるとともに、補助側出力コネクタ92に負荷コネクタ23がコネクタ接続される。すると、負荷ハーネス22が、負荷コネクタ23と補助コネクタ90と待ち受けコネクタ60と拡張用ハーネス50等を介して、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39と電気的に接続される。これにより、電気接続箱30で分配された電力が、補助コネクタ90の制御機能部93及び拡張機器20Bの拡張負荷21に供給される。また、制御部34で生成された制御信号が拡張負荷21に供給されるとともに、制御機能部93で生成された制御信号が拡張負荷21に供給される。この結果、車両Vに後付けされた拡張機器20B、具体的には補助コネクタ90を介して待ち受けコネクタ60に電気的に接続された拡張機器20Bを所望の動作で駆動させることができる。
このように、単一の待ち受けコネクタ60に対して、必要な分だけの拡張機器20Bを後付けすることができる。例えば、車両Vに単一の拡張機器20Bを後付けしたい場合には、図4及び図5に示すように、単一の拡張機器20Bを待ち受けコネクタ60に直接接続、又は補助コネクタ90を介して単一の拡張機器20Bを待ち受けコネクタ60に接続する。また、車両Vに複数の拡張機器20Bを後付けしたい場合には、図2及び図3に示すように、例えば単一の待ち受けコネクタ60に対して電源分配機能を有するジョイントコネクタ80を接続する。そして、ジョイントコネクタ80に対して、複数の拡張機器20Bを直接接続、又は補助コネクタ90を介して接続する。これにより、単一の待ち受けコネクタ60に対して複数の拡張機器20Bを電気的に接続することができる。このように、必要になった際に必要な分だけの拡張機器20Bを待ち受けコネクタ60に接続することができるため、予約設計に起因するコスト増大を抑制できる。すなわち、後付けされる可能性のある拡張機器20Bの数に合わせて待ち受けコネクタ60の数を増加させる必要がないため、待ち受けコネクタ60の設置に起因するコスト増大を抑制できる。
(標準ハーネス40の構成)
図1に示すように、配線システム10は、例えば、複数の標準コネクタ32にそれぞれ電気的に接続された複数の標準ハーネス40を有している。標準ハーネス40及び標準コネクタ32の数は、電気接続箱30に接続される標準機器20Aの数に応じて設定される。本実施形態の配線システム10では、電気接続箱30に4個の標準機器20Aが接続されるため、4個の標準コネクタ32と4個の標準ハーネス40とが設けられている。
各標準ハーネス40は、拡張用ハーネス50とは独立して設けられている。各標準ハーネス40は、例えば、電気接続箱30から延びている。各標準ハーネス40は、例えば、接続先の標準機器20Aが設置されている設置エリアまで引き回されている。本実施形態の標準ハーネス40は、電気接続箱30から設置エリアA1又は設置エリアA2まで引き回されている。各標準ハーネス40の長さ方向の一端部には単一の標準機器20Aが接続されるとともに、各標準ハーネス40の長さ方向の他端部には単一の標準ハーネス側コネクタ41が取り付けられている。各標準ハーネス40の一端部は、例えば、標準機器20Aと一体に形成されている。例えば、各標準ハーネス40の一端部は、標準機器20Aの有する電気回路に直接接続されている。なお、各標準ハーネス40は、図示を省略するが、例えば拡張用ハーネス50と同様に、単一の電源線と、単一のグランド線と、単一の信号線とを有している。
標準ハーネス側コネクタ41は、例えば、標準コネクタ32とコネクタ接続可能である。標準ハーネス側コネクタ41は、図示は省略するが、電源用の接続端子と、グランド用の接続端子と、信号用の接続端子とを有している。標準ハーネス側コネクタ41の有する各種接続端子は、例えば、雌型端子である。標準ハーネス側コネクタ41は、例えば、メスコネクタである。例えば、標準ハーネス側コネクタ41を標準コネクタ32に嵌合することにより、標準ハーネス側コネクタ41と標準コネクタ32とが電気的に接続される。すると、標準ハーネス40が、標準ハーネス側コネクタ41及び標準コネクタ32を介して、図2に示した電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39に電気的に接続される。これにより、電気接続箱30で分配された電力が標準機器20Aに供給されるとともに、制御部34で生成された制御信号が標準機器20Aに供給される。この結果、標準機器20Aを所望の動作で駆動させることができる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)電気接続箱30と電気的に接続された拡張用ハーネス50の端部に、拡張ユニット70とコネクタ接続可能な待ち受けコネクタ60が取り付けられている。この待ち受けコネクタ60は、初期時には使用されず、拡張用ハーネス50を介して電気接続箱30と電気的に接続された状態で、拡張ユニット70が接続されるのを待ち受けている。換言すると、待ち受けコネクタ60は、拡張ユニット70が後付けされる前の状態から電気接続箱30に予め用意されている、つまり予約設計されている。このため、拡張ユニット70を後付けする際には、予め用意された待ち受けコネクタ60に拡張ユニット70をコネクタ接続することによって、待ち受けコネクタ60及び拡張用ハーネス50を介して拡張ユニット70を電気接続箱30に接続することができる。すなわち、待ち受けコネクタ60に拡張ユニット70をコネクタ接続するのみによって、拡張ユニット70を後付けすることができる。これにより、拡張ユニット70を後付けする際の組付作業性を向上できる。
(2)拡張用ハーネス50の端部に待ち受けコネクタ60を取り付けるようにした。このため、拡張用ハーネス50を引き回すことにより、待ち受けコネクタ60を電気接続箱30から離れた位置に設けることができる。これにより、例えば拡張ユニット70が搭載される可能性のあるエリアが電気接続箱30から離れている場合であっても、拡張ユニット70が搭載される可能性のあるエリア、本実施形態では設置エリアA3に待ち受けコネクタ60を好適に配置することができる。この結果、拡張ユニット70を後付けする際に、拡張ユニット70の近くに待ち受けコネクタ60が配置されているため、拡張ユニット70と待ち受けコネクタ60との接続作業を容易に行うことができる。例えば、拡張ユニット70の近くに待ち受けコネクタ60が配置されるため、待ち受けコネクタ60から拡張ユニット70の拡張機器20Bに接続される配線(例えば、負荷ハーネス22)の配線長を短くすることができる。このため、負荷ハーネス22の配索を容易に行うことができる。したがって、拡張ユニット70を後付けする際の組付作業性を向上できる。
(3)拡張用ハーネス50は、標準ハーネス40と物理的に接続されておらず、標準ハーネス40と独立して設けられている。すなわち、拡張用ハーネス50は、標準ハーネス40と圧接や溶接などにより物理的に接続されていない。このため、拡張ユニット70を後付けする際に、標準ハーネス40と拡張用ハーネス50とを圧接等により物理的に接続する作業が必要ない。したがって、拡張ユニット70を後付けする際に標準ハーネス40に拡張用ハーネス50を圧接等により接続し、その拡張用ハーネス50に拡張ユニット70を接続する場合に比べて、拡張ユニット70を後付けする際の組付作業性を向上できる。なお、標準ハーネス40と拡張用ハーネス50とが圧接等により物理的及び電気的に接続される場合には、その接続部分において電源線51やグランド線52等の電線の絶縁被覆が剥がれた状態となり、電線が損傷するおそれがある。これに対し、本実施形態の配線システム10では、拡張用ハーネス50が標準ハーネス40と物理的に接続されていないため、拡張用ハーネス50及び標準ハーネス40における品質の低下を抑制できる。
(4)拡張機器20Bの有する負荷コネクタ23が待ち受けコネクタ60とコネクタ接続可能に形成されている。このため、負荷コネクタ23を待ち受けコネクタ60にコネクタ接続することにより、負荷ハーネス22と負荷コネクタ23と待ち受けコネクタ60と拡張用ハーネス50とを介して、拡張負荷21を電気接続箱30に電気的に接続することができる。すなわち、負荷コネクタ23を待ち受けコネクタ60にコネクタ接続するのみによって、拡張機器20Bを後付けすることができる。
(5)拡張ユニット70がジョイントコネクタ80を有する場合には、ジョイントコネクタ80のジョイント側入力コネクタ81が待ち受けコネクタ60にコネクタ接続されることにより、ジョイントコネクタ80が待ち受けコネクタ60に電気的に接続される。ジョイントコネクタ80には、負荷コネクタ23とコネクタ接続可能である複数のジョイント側出力コネクタ82が設けられている。このため、例えば複数のジョイント側出力コネクタ82の各々に対して負荷コネクタ23をコネクタ接続することにより、単一のジョイントコネクタ80に対して複数の拡張機器20Bを電気的に接続することができる。さらに、ジョイントコネクタ80には、ジョイント側入力コネクタ81に入力される電力を複数のジョイント側出力コネクタ82に分配するジョイント側電源分配部83が設けられている。このため、ジョイントコネクタ80に接続された複数の拡張機器20Bに対して容易に電力を供給することができる。この結果、単一の待ち受けコネクタ60に対して複数の拡張機器20Bを後付けすることができる。
(6)拡張ユニット70が補助コネクタ90を有する場合には、補助コネクタ90の補助側入力コネクタ91がジョイント側出力コネクタ82にコネクタ接続されることにより、補助コネクタ90がジョイントコネクタ80に電気的に接続される。補助コネクタ90には、負荷コネクタ23とコネクタ接続可能である補助側出力コネクタ92が設けられている。このため、補助側出力コネクタ92に負荷コネクタ23をコネクタ接続することにより、補助コネクタ90に対して拡張機器20Bを電気的に接続することができる。ひいては、ジョイント側出力コネクタ82に対して、補助コネクタ90及び拡張機器20Bを電気的に接続することができる。さらに、補助コネクタ90には、拡張機器20Bの動作を制御する制御機能部93が設けられている。この制御機能部93により、拡張機器20Bの動作を好適に制御することができる。例えば、制御機能部93を設けることによって、拡張機器20Bの単純な電源オンオフ制御のみではなく、詳細な温度制御やPWM制御などが可能となる。
(7)負荷コネクタ23は、ジョイント側出力コネクタ82とコネクタ接続可能に形成されるとともに、補助側出力コネクタ92とコネクタ接続可能に形成されている。このため、補助コネクタ90の制御機能部93が必要ない場合には、負荷コネクタ23をジョイント側出力コネクタ82にコネクタ接続することにより、拡張機器20Bをジョイントコネクタ80に直接接続することができる。また、補助コネクタ90の制御機能部93が必要な場合には、ジョイント側出力コネクタ82に補助側入力コネクタ91をコネクタ接続し、補助側出力コネクタ92に負荷コネクタ23をコネクタ接続する。これにより、補助コネクタ90を介して拡張機器20Bをジョイントコネクタ80に間接的に接続することができる。
(8)待ち受けコネクタ60は、負荷コネクタ23とジョイント側入力コネクタ81と補助側入力コネクタ91とのいずれともコネクタ接続可能に形成されている。このため、単一の待ち受けコネクタ60に対して、必要になった際に必要な分だけの拡張機器20Bを接続することができる。これにより、後付けされる可能性のある拡張機器20Bの数に合わせて待ち受けコネクタ60の数を増加させる必要がないため、待ち受けコネクタ60の設置に起因するコスト増大を抑制できる。
(9)電気接続箱30に拡張用コネクタ33が設けられ、その拡張用コネクタ33に対して拡張用ハーネス50の端部に取り付けられたハーネス側コネクタ54がコネクタ接続されている。このように、ハーネス側コネクタ54と拡張用コネクタ33とのコネクタ接続により、拡張用ハーネス50が電気接続箱30に電気的に接続されている。このため、ハーネス側コネクタ54と拡張用コネクタ33とのコネクタ接続を解除することにより、拡張用ハーネス50を電気接続箱30から取り外すことが可能である。したがって、例えば車両Vの仕様等に応じて拡張用ハーネス50の種類(例えば、配線長の種類)を適宜選択することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、電気接続箱30に設けた拡張用コネクタ33に対して拡張用ハーネス50のハーネス側コネクタ54をコネクタ接続することにより、拡張用ハーネス50を電気接続箱30と電気的に接続したが、これに限定されない。例えば、拡張用ハーネス50が電気接続箱30と電気的に接続可能であれば、拡張用ハーネス50と電気接続箱30との接続構造は特に限定されない。
例えば図6に示すように、拡張用ハーネス50の長さ方向の一端部を、電気接続箱30と一体に形成するようにしてもよい。例えば、拡張用ハーネス50の長さ方向の一端部を、電源ライン37、グランドライン38及び信号ライン39に超音波溶接などにより物理的に接続するようにしてもよい。本変更例では、例えば、電源線51の長さ方向の一端部と電源ライン37とが物理的に接続され、グランド線52の長さ方向の一端部とグランドライン38とが物理的に接続され、信号線53の長さ方向の一端部と信号ライン39とが物理的に接続されている。この場合には、電気接続箱30からの拡張用ハーネス50の取り外しは不能である。なお、拡張用ハーネス50は、拡張機器20Bが後付けされる前の初期状態から電気接続箱30に物理的に接続されている。本変更例の配線システム10では、図2に示した拡張用コネクタ33及びハーネス側コネクタ54が省略される。
・上記実施形態では、負荷ハーネス22の長さ方向の一端部を、拡張負荷21と一体に形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、負荷ハーネス22が拡張負荷21と電気的に接続可能であれば、負荷ハーネス22と拡張負荷21との接続構造は特に限定されない。
例えば図6に示すように、拡張負荷21にコネクタ27を設け、負荷ハーネス22の長さ方向の一端部にコネクタ27とコネクタ接続可能なコネクタ28を取り付けるようにしてもよい。コネクタ28は、負荷ハーネス22の長さ方向のうち負荷コネクタ23とは反対側の端部に設けられている。この場合には、コネクタ27とコネクタ28とがコネクタ接続されることにより、負荷ハーネス22と拡張負荷21とが電気的に接続される。
・上記実施形態では、3個の拡張機器20Bのうち2個の拡張機器20Bが補助コネクタ90を介してジョイントコネクタ80に接続され、残り1個の拡張機器20Bがジョイントコネクタ80に直接接続されるようにしたが、これに限定されない。例えば、3個の拡張機器20Bの全てを、補助コネクタ90を介してジョイントコネクタ80に接続するようにしてもよい。例えば、3個の拡張機器20Bの全てを、補助コネクタ90を介さずにジョイントコネクタ80に直接接続するようにしてもよい。
・上記実施形態のジョイントコネクタ80は、3個のジョイント側出力コネクタ82を有するようにしたが、ジョイント側出力コネクタ82の数は特に限定されない。ジョイント側出力コネクタ82の数は、ジョイントコネクタ80に直接又は間接的に接続される拡張機器20Bの数に応じて適宜変更することができる。ジョイント側出力コネクタ82の数は、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
・上記実施形態のジョイントコネクタ80の構成は適宜変更することができる。ジョイントコネクタ80は、例えば、ジョイント側電源分配部83以外の回路部を有する構成であってもよい。ジョイントコネクタ80は、例えば、ヒューズや制御機能部93と同様の制御機能部を有する構成であってもよい。
・上記実施形態の配線システム10は、1個の待ち受けコネクタ60を有するようにしたが、待ち受けコネクタ60の数は特に限定されない。
例えば図7に示すように、配線システム10は、複数(本変更例では、3個)の待ち受けコネクタ60を有するようにしてもよい。本変更例の配線システム10は、電気接続箱30に個別に接続された複数の拡張用ハーネス50と、複数の拡張用ハーネス50の端部にそれぞれ取り付けられた複数の待ち受けコネクタ60を有している。複数の待ち受けコネクタ60は、互いに異なる拡張用ハーネス50の端部に個別に取り付けられている。すなわち、各拡張用ハーネス50の長さ方向の端部に単一の待ち受けコネクタ60が取り付けられている。複数の待ち受けコネクタ60は、例えば、車両Vの互いに異なる設置エリアに設けられている。本変更例の3個の待ち受けコネクタ60は、3つの設置エリアA1,A2,A3にそれぞれ設けられている。すなわち、複数の待ち受けコネクタ60は、複数の設置エリアA1,A2,A3に分散して配置されている。設置エリアA1に設けられた待ち受けコネクタ60は、例えば、設置エリアA1に後付けされる拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続される。設置エリアA2に設けられた待ち受けコネクタ60は、例えば、設置エリアA2に後付けされる拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続される。設置エリアA3に設けられた待ち受けコネクタ60は、例えば、設置エリアA3に後付けされる拡張ユニット70とコネクタ接続により電気的に接続される。
本変更例の電気接続箱30は、複数(本変更例では、3個)の拡張用コネクタ33を有している。複数の拡張用コネクタ33には、複数の拡張用ハーネス50が個別に接続されている。すなわち、各拡張用コネクタ33には、単一の拡張用ハーネス50が接続されている。具体的には、各拡張用コネクタ33には、各拡張用ハーネス50のハーネス側コネクタ54がコネクタ接続されている。
この構成によれば、複数の待ち受けコネクタ60を互いに異なる複数の設置エリアA1,A2,A3に分散して配置することができる。このため、複数の待ち受けコネクタ60を、拡張ユニット70が搭載される可能性のある複数の設置エリアA1,A2,A3にそれぞれ設けることができる。これにより、例えば複数の設置エリアA1,A2,A3のそれぞれに拡張ユニット70が後付けされる場合であっても、それぞれの拡張ユニット70の近くに待ち受けコネクタ60を配置することができる。このため、各拡張ユニット70と各待ち受けコネクタ60との接続作業を容易に行うことができる。例えば、拡張ユニット70を後付けする際に、最も近くに配置された待ち受けコネクタ60に拡張ユニット70をコネクタ接続することにより、待ち受けコネクタ60から拡張ユニット70の拡張機器20Bに接続される配線の配線長を短くすることができる。また、拡張機器20Bと待ち受けコネクタ60とを接続する配線(例えば、図2に示した負荷ハーネス22)を、複数の設置エリアA1~A3を跨って配索する必要が無くなる。このため、負荷ハーネス22(図2参照)の配索を容易に行うことができ、各拡張ユニット70と各待ち受けコネクタ60との接続作業を容易に行うことができる。
・上記実施形態では、負荷コネクタ23を、待ち受けコネクタ60とジョイント側出力コネクタ82と補助側出力コネクタ92とのいずれに対してもコネクタ接続可能な構成としたが、これに限定されない。例えば、負荷コネクタ23を、待ち受けコネクタ60とコネクタ接続不能な構成としつつ、ジョイント側出力コネクタ82及び補助側出力コネクタ92に対してコネクタ接続可能な構成としてもよい。この場合の拡張機器20Bは、例えば、待ち受けコネクタ60に直接接続されることはなく、常にジョイントコネクタ80又は補助コネクタ90を介して待ち受けコネクタ60に接続される。
・上記実施形態では、補助側入力コネクタ91を、待ち受けコネクタ60とジョイント側出力コネクタ82とのいずれに対してもコネクタ接続可能な構成としたが、これに限定されない。例えば、補助側入力コネクタ91を、待ち受けコネクタ60とコネクタ接続不能な構成としつつ、ジョイント側出力コネクタ82に対してコネクタ接続可能な構成としてもよい。この場合の補助コネクタ90は、例えば、待ち受けコネクタ60に直接接続されることはなく、常にジョイントコネクタ80を介して待ち受けコネクタ60に接続される。
・上記実施形態では、待ち受けコネクタ60を、ジョイント側入力コネクタ81と補助側入力コネクタ91と負荷コネクタ23とのいずれに対してもコネクタ接続可能な構成としたが、これに限定されない。例えば、待ち受けコネクタ60を、ジョイント側入力コネクタ81とコネクタ接続不能な構成としつつ、補助側入力コネクタ91及び負荷コネクタ23に対してコネクタ接続可能な構成としてもよい。この場合の待ち受けコネクタ60には、複数の拡張機器20Bを接続することはできない。
・上記実施形態では、拡張用ハーネス50を、電源線51とグランド線52と信号線53とを有する構成としたが、これに限定されない。例えば、拡張用ハーネス50を、電源線51、グランド線52及び信号線53とは異なる電線を更に有する構成としてもよい。例えば、拡張用ハーネス50を、電源線51とグランド線52のみを有する構成としてもよい。例えば、拡張用ハーネス50を、信号線53のみを有する構成としてもよい。
・上記実施形態では、待ち受けコネクタ60をオスコネクタとし、ジョイント側入力コネクタ81、補助側入力コネクタ91及び負荷コネクタ23をメスコネクタとしたが、これに限定されない。例えば、待ち受けコネクタ60をメスコネクタとし、ジョイント側入力コネクタ81、補助側入力コネクタ91及び負荷コネクタ23をオスコネクタとしてもよい。
・上記実施形態の電気接続箱30の構成は適宜変更することができる。電気接続箱30は、例えば、制御部34、電源分配部35及び通信部36以外の回路部を有する構成であってもよい。例えば、グランドライン38を省略してもよい。この場合には、例えば、グランド線52を接地部位G1に接続するようにしてもよい。
・上記実施形態の配線システム10において、電気接続箱30に接続される電気機器20の数は特に限定されない。
・上記実施形態では、電気接続箱30を、バッテリB1からの電力を直接受電する電気接続箱に具体化したが、これに限定されない。例えば、電気接続箱30を、電気接続箱30とは別の電気接続箱から電力を受電する電気接続箱に具体化してもよい。例えば、電気接続箱30を、車両Vの各設置エリアに設けられるゾーンECUに具体化してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 配線システム
20 電気機器
20A 標準機器
20B 拡張機器
21 拡張負荷
22 負荷ハーネス
23 負荷コネクタ
24 負荷側電源線
25 負荷側グランド線
26 負荷側信号線
27,28 コネクタ
30 電気接続箱
31 受電端子
32 標準コネクタ
33 拡張用コネクタ
34 制御部
35 電源分配部
36 通信部
37 電源ライン
38 グランドライン
39 信号ライン
40 標準ハーネス
41 標準ハーネス側コネクタ
50 拡張用ハーネス
51 電源線
52 グランド線
53 信号線
54 ハーネス側コネクタ
60 待ち受けコネクタ
70 拡張ユニット
80 ジョイントコネクタ
81 ジョイント側入力コネクタ
82 ジョイント側出力コネクタ
83 ジョイント側電源分配部
84 電源ライン
85 グランドライン
86 信号ライン
90 補助コネクタ
91 補助側入力コネクタ
92 補助側出力コネクタ
93 制御機能部
94 回路基板
A1,A2,A3 設置エリア
B1 バッテリ
B2 電線
F1 ヒューズ
G1 接地部位
V 車両

Claims (9)

  1. 車両に搭載される配線システムであって、
    電気接続箱と、
    前記電気接続箱と標準機器とを電気的に接続する標準ハーネスと、
    前記電気接続箱に電気的に接続された拡張用ハーネスと、
    前記拡張用ハーネスの端部に取り付けられた待ち受けコネクタと、を有し、
    前記拡張用ハーネスは、前記標準ハーネスと物理的に接続されておらず、前記標準ハーネスとは独立して設けられており、
    前記待ち受けコネクタは、初期時には使用されず、前記車両に後付けされる拡張ユニットとコネクタ接続により電気的に接続可能である配線システム。
  2. 前記待ち受けコネクタにコネクタ接続された前記拡張ユニットを有し、
    前記拡張ユニットは、前記車両に後付けされる拡張負荷と、前記拡張負荷に電気的に接続された負荷ハーネスと、前記負荷ハーネスの端部に取り付けられた負荷コネクタとを有する拡張機器を有し、
    前記負荷コネクタは、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続可能である請求項1に記載の配線システム。
  3. 前記拡張ユニットは、前記待ち受けコネクタと電気的に接続されたジョイントコネクタを更に有し、
    前記ジョイントコネクタは、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続された単一のジョイント側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続可能である複数のジョイント側出力コネクタと、前記ジョイント側入力コネクタに入力される電力を前記複数のジョイント側出力コネクタに分配するジョイント側電源分配部と、を有する請求項2に記載の配線システム。
  4. 前記拡張ユニットは、前記ジョイント側出力コネクタと電気的に接続された補助コネクタを更に有し、
    前記補助コネクタは、前記拡張機器の動作を制御する制御機能部と、前記ジョイント側出力コネクタとコネクタ接続された補助側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続可能である補助側出力コネクタとを有する請求項3に記載の配線システム。
  5. 前記拡張ユニットは、前記複数のジョイント側出力コネクタにそれぞれ電気的に接続された複数の前記拡張機器を有し、
    前記複数の拡張機器の各々が有する前記負荷コネクタは、前記ジョイント側出力コネクタとコネクタ接続可能であるとともに、前記補助側出力コネクタとコネクタ接続可能である請求項4に記載の配線システム。
  6. 前記拡張ユニットは、前記待ち受けコネクタと電気的に接続された補助コネクタを更に有し、
    前記補助コネクタは、前記拡張機器の動作を制御する制御機能部と、前記待ち受けコネクタとコネクタ接続された補助側入力コネクタと、前記負荷コネクタとコネクタ接続された補助側出力コネクタとを有する請求項2に記載の配線システム。
  7. 前記電気接続箱は、
    前記標準ハーネスと電気的に接続される標準コネクタと、
    前記拡張用ハーネスと電気的に接続される拡張用コネクタと、を有し、
    前記拡張用ハーネスの長さ方向の端部のうち待ち受けコネクタとは反対側の端部には、ハーネス側コネクタが取り付けられており、
    前記ハーネス側コネクタは、前記拡張用コネクタとコネクタ接続されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線システム。
  8. 前記電気接続箱は、電源ラインと、グランドラインと、信号ラインとを有し、
    前記拡張用ハーネスは、前記電源ラインに電気的に接続された電源線と、前記グランドラインに電気的に接続されたグランド線と、前記信号ラインに電気的に接続された信号線とを有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線システム。
  9. 前記電気接続箱に個別に接続された複数の前記拡張用ハーネスと、
    前記複数の拡張用ハーネスの端部にそれぞれ取り付けられた複数の前記待ち受けコネクタと、を有し、
    前記複数の待ち受けコネクタは、前記車両の互いに異なる設置エリアに設けられる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線システム。
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