JP2023071251A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ジャムが発生した場合は、ジャムとなったシートを取り除き、ジャムが解消されるとリカバリプリントを行う。しかし、両面搬送路内にシートが滞留している場合など、リカバリプリントされるシートによっては適した画像が形成されず、ユーザビリティが低下してしまう可能性があった。【解決手段】 制御手段は、画像形成手段によりシートの第1面、及び第2面に画像を形成する両面印刷が行われているときに搬送不良が発生し画像形成を停止した場合、画像形成を再開した後に検知手段により検知されたシートが、両面搬送路から搬送されたシートであれば第2面に対応する画像を形成させ、両面搬送路から搬送されたシートでなければ第1面に対応する画像を形成させる。【選択図】 図7
Description
本発明は電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置においては、シートが積載されている給紙カセットからシートを給紙し、画像形成を行う。また、給紙カセットからではなく、ユーザによって手差し口に挿入されたシートに画像形成を行うこともできる。ユーザは給紙カセットに積載されたシートとは異なるサイズや、異なる種類のシートに画像形成を行いたい場合に、給紙カセットに積載されたシートを入れ替えなくても、手差し口に所望のシートを挿入することで画像形成を行うことができる。
このような画像形成装置において、給紙カセットから給紙したシートに画像形成を行っている場合に、手差し口にシートが挿入される場合がある。特許文献1には、両面印刷されているシートの位置に応じて、手差し口に挿入されたシートを搬送するか否かを制御することが開示されている。
しかしながら、しかしながら、特許文献1のように搬送路上に配置されたセンサでシートの有無を検知することはできるものの、手差し口から給紙されたシートの検知タイミングによっては、ジャムと判断してしまい装置内でシートを停止させてしまう。ジャムが発生した場合は、ジャムとなったシートを取り除き、ジャムが解消されるとリカバリプリントを行う。しかし、両面搬送路内にシートが滞留している場合など、リカバリプリントされるシートによっては適した画像が形成されず、ユーザビリティが低下してしまう可能性があった。
本出願にかかる発明は、以上のような状況を鑑みてなされたものであり、リカバリプリントによるユーザビリティの低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、シートに画像を形成する画像形成手段と、シートを前記画像形成手段に搬送する第1の給紙手段と、シートを前記画像形成手段に搬送する第2の給紙手段と、前記画像形成手段により第1面に画像が形成されたシートを、再び前記画像形成手段に搬送するための両面搬送路と、前記第1の給紙手段、前記第2の給紙手段、又は両面搬送路から搬送されたシートの有無を検知する検知手段と、シートの搬送を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像形成手段によりシートの第1面、及び第2面に画像を形成する両面印刷が行われているときに搬送不良が発生し画像形成を停止した場合、画像形成を再開した後に前記検知手段により検知されたシートが、前記両面搬送路から搬送されたシートであれば第2面に対応する画像を形成させ、前記両面搬送路から搬送されたシートでなければ第1面に対応する画像を形成させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、リカバリプリントによるユーザビリティの低下を抑制することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
[画像形成装置]
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。感光ドラム122は、有機感光体やアモルファスシリコン感光体で構成されており、時計まわりに所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム122は、帯電ローラ123によりその周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。
[画像形成装置]
図1は、画像形成装置100の概略構成図である。感光ドラム122は、有機感光体やアモルファスシリコン感光体で構成されており、時計まわりに所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム122は、帯電ローラ123によりその周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。
プリンタコントローラは、ホストコンピューターから入力された画像情報を画像信号に変調(オン/オフ変換)する。プリンタコントローラは、エンジンコントローラに画像信号を送信する。光学装置109は、この画像信号に基づいてレーザ光を照射する。光学装置109から出力されたレーザ光がレーザ光反射ミラー108によって反射され、感光ドラム122の周面に照射されることで、露光が行われる。露光によって、静電潜像が形成される。このように目的の画像に対応して感光ドラム122上に形成された静電潜像は、現像器121により帯電ローラ123による帯電と同じ極性に帯電されたトナーが付着されることによって、トナー像として現像される。
次に、給紙手段としての給紙カセット160は、シートが積載される積載部を有し、給紙カセット160からシートが給紙ローラ102と分離ローラ103によって1枚ずつ給紙されることにより、搬送ローラ104に搬送される。搬送ローラ104によって搬送されたシートは、シートの傾きを補正するために、停止しているレジストローラ105に突き当てられる。
レジストローラ105は、電磁クラッチ630がON/OFFされることによって、駆動源となるDCブラシレスモータ631からの駆動力が伝達される、又は遮断される。これにより、レジストローラ105は、回転、又は停止する。レジスト前センサ141で、シートの先端を検知したタイミングから所定時間後に、電磁クラッチ630をONし、レジストローラ105を回転させ、感光ドラム122と転写ローラ107による転写部にシートは搬送される。レジスト前センサ141は、給紙カセット160からシートが搬送される第1の搬送経路と、手差し口140からシートが搬送される第2の搬送経路の合流部より、搬送経路において下流側に配置されている。レジスト前センサ141はシートの有無を検知することができる。
感光ドラム122への静電潜像の形成開始は、レジストセンサ106でシートの先端を検知したタイミングに応じて行われる。レジストセンサ106は、給紙カセット160からシートが搬送される第1の搬送経路と、手差し口140からシートが搬送される第2の搬送経路の合流部より、搬送経路において下流側に配置されている。レジストセンサ106はシートの有無を検知することができる。
感光ドラム122に形成された静電潜像はトナー像として現像され、転写ローラ107にトナー像と逆極性のバイアスを印加する。これにより、転写部で感光ドラム122からシートにトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、感光ドラム122から分離されて、定着装置130へと搬送され、定着される。定着装置130は、ヒータ132、ヒータ132の温度を検知するサーミスタ131、定着スリーブ133、加圧ローラ134を含む。トナー像が定着されたシートは、定着排紙ローラ111と、FDローラ112により搬送され排紙トレイ115に排出される。
給紙手段としての手差し口140は、シートの搬送経路において、給紙カセット160よりも下流側に配置されている。手差し口140に挿入されたシートに画像形成を行う場合は、給紙カセット160から給紙されたシートに画像形成が行われていない状態で、手差し口140にシートを挿入する。手差し口140は画像形成装置100に設けられた開口部であり、手差し口140にシートを挿入すると、挿入されたシートはレジストローラ105に突き当たる。そして、手差し口140に挿入されたシートはレジスト前センサ141で検知される。レジスト前センサ141に検知されたシートは、レジストローラ105を回転駆動させることで、レジストローラ105によって挟持される。なお、ここでは一例としてレジストローラ105により挟持される構成を説明したが、手差し口140の下にトレイを設け、シートを支持できるような構成としてもよい。
手差し口140から挿入されたシートがレジストローラ105に挟持されると、画像形成動作が開始され、電磁クラッチ630がONとなり、レジストローラ105が回転駆動される。レジストローラ105に挟持されていたシートは、転写部に搬送され、感光ドラム122に形成されたトナー像が転写される。その後、定着装置130に搬送され、トナー像がシートに定着され、排紙トレイ115に排出される。
FDローラ112は、両面ソレノイド632によって、回転方向が切り替わるように構成されている。両面ソレノイド632をOFFすると、FDローラ112は、シートを排紙トレイ115へ排出する方向に回転する。一方、両面ソレノイド632をONすると、FDローラ112は、シートを両面搬送路L1へ搬送する方向に回転する。
両面プリントを行う場合は、定着されたシートの後端が定着センサ110を通過してから所定時間後に、両面ソレノイド632をONする。これにより、FDローラ112が逆回転することにより、シートは両面搬送路L1へ搬送される。両面搬送路L1へ搬送されたシートは、両面搬送ローラ113によって転写部に再び搬送され、裏面にトナー像が転写される。そして、定着装置130により裏面のトナー像が定着され、排紙トレイ115に排出される。
図2は、画像形成装置100の制御システムの一例としてのハードウェア構成図である。CPU601は画像形成装置全体の制御を行う。タイマ602は、カウント値に基づき制御タイミングを生成する。ROM603は制御プログラムを格納し、RAM604はデータ等を記憶する。I/Oポート606、シリアル通信ポート607は、バス605を介して、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604などと接続される。
レジスト前センサ入力回路610は、レジスト前センサ141によって検知された検知結果(論理)をI/Oポート606に入力する。レジストセンサ入力回路611は、レジストセンサ106によって検知された検知結果(論理)をI/Oポート606に入力する。定着センサ入力回路612は、定着センサ110によって検知された検知結果(論理)をI/Oポート606に入力する。電磁クラッチ駆動回路620は、電磁クラッチ630を駆動する。DCブラシレスモータ駆動回路621は、DCブラシレスモータ631を駆動する。両面ソレノイド駆動回路622は、両面ソレノイド632を駆動する。それぞれの回路は、I/Oポート606と接続されている。オペレーションパネル制御回路625は、ユーザへの指示内容などの情報を表示する液晶パネルと、ユーザからの指示を入力するキーパッドなどから構成されるオペレーションパネル635を制御する。オペレーションパネル制御回路625は、シリアル通信ポート607を介して、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604などと接続される。
CPU601は、バス605を介してI/Oポート606を制御することで、電磁クラッチ630、DCブラシレスモータ631、両面ソレノイド632を駆動する。また、CPU601は、バス605を介してI/Oポート606の論理を確認することで、レジスト前センサ141、レジストセンサ106、定着センサ110の論理を確認する。また、CPU601は、バス605を介してシリアル通信ポート607を制御することで、オペレーションパネル635の液晶パネルに表示する情報の制御と、キーパットからの入力を受信することができる。
図3は、例えばCPUであるエンジン制御手段700における機能ブロックとハードウェア構成を示した図である。エンジン制御手段700は、画像形成装置全体を制御するCPU601、制御プログラムを格納したROM603、データ等を記憶するRAM604、及びゲート素子等により構成されている。
給紙搬送制御手段701は、レジスト前センサ141、レジストセンサ106、定着センサ110、オペレーションパネル635などからの情報を受信する。これらの情報に応じて、画像形成制御手段702などと連携し、電磁クラッチ制御手段730、DCブラシレスモータ制御手段731、両面ソレノイド制御手段732などを制御して、シートの搬送を制御する。画像形成制御手段702は、現像器121、感光ドラム122、帯電ローラ123などから構成される画像形成手段を制御する。
電磁クラッチ制御手段730は、給紙搬送制御手段701からの指示により、電磁クラッチ630を制御し、レジストローラ105を駆動する。DCブラシレスモータ制御手段731は、給紙搬送制御手段701からの指示により、DCブラシレスモータ631を制御し、レジストローラ105、両面搬送ローラ113、FDローラ112を駆動する。両面ソレノイド制御手段732は、給紙搬送制御手段701からの指示により、両面ソレノイド632を制御し、FDローラ112を駆動する。
搬送経路判断手段750は、リカバリプリントを行う場合に、レジスト前センサ141により検知されたシートが、両面搬送路L1を搬送され、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートかを判断する。具体的には、搬送経路判断手段750は、給紙搬送制御手段701が制御するシートの位置情報に基づき、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141にシートが搬送されうる期間を算出する。算出した期間に応じて、レジスト前センサ141でシートを検知する検知ウィンドウを設定する。検知ウィンドウ内でレジスト前センサ141によりシートを検知した場合は、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートであると判断する。検知ウィンドウ内でレジスト前センサ141によりシートを検知しなかった場合には、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートはないと判断する。
形成画像決定手段751は、搬送経路判断手段750によるシートの判断結果に応じて、印字する画像を決定する。すなわち、搬送経路判断手段750が、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートであると判断した場合には、リカバリプリントを行う画像を、裏面用の画像とする。また、搬送経路判断手段750が、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートでないと判断した場合には、リカバリプリントを行う画像を、表面用の画像とする。
図4は、ジャムにより搬送を停止したシートP1と、両面搬送路L1とレジスト前センサ141との距離関係を模式的に表した図である。図4を用いて、搬送経路判断手段750の判断について説明する。なお、図4は、給紙カセット160から給紙されたシートP1に両面プリントを行っている間に、手差し口140にシートが挿入されて搬送され、搬送不良であるジャムが発生したと判断した状態である。給紙カセット160から給紙されたシートP1の先端が両面搬送路L1と手差し搬送路L2との合流点に到達する前にジャムによりシートP1の搬送を停止した状態を示している。
搬送経路判断手段750は、ジャムによりシートP1の搬送を停止した場合、停止したシートP1の先端位置を記憶する。次に、記憶したシートP1の先端とレジスト前センサ141までの距離(Length)を算出する。シートP1の先端とレジスト前センサ141までの距離(Length)と、リカバリプリント時のシートP1の搬送速度を用いて、以下の式に基づきシート検知開始タイミング及び、シート検知終了タイミングを決定する。
シート検知開始タイミング(ms)=Length(mm)/搬送速度(mm/ms)-検知マージン(ms)・・・(1)
シート検知終了タイミング(ms)=Length(mm)/搬送速度(mm/ms)+検知マージン(ms)・・・(2)
なお、検知マージンは、シートP1の搬送ばらつき等を考慮して設定することができる。シート検知開始タイミングとシート検知終了タイミングに基づき、画像形成を再開するリカバリプリントを行う場合に、レジスト前センサ141でシートを検知するタイミングを予測することができる。搬送経路判断手段750は、算出したシート検知開始タイミング、シート検知終了タイミングと、レジスト前センサ141でシートを検知したタイミングに基づき、ジャム処理後のリカバリプリントをするシートがどこから搬送されたシートであるかを判断する。すなわち、レジスト前センサ141で、シート検知開始タイミングからシート検知終了タイミングまでの間に、シートを検知した場合は、両面搬送路L1から搬送されたシートであると判断する。また、レジスト前センサ141で、シート検知開始タイミングからシート検知終了タイミングまでの間に、シートを検知できなかった場合は、手差し口140に挿入され、搬送されたシートであると判断する。
シート検知開始タイミング(ms)=Length(mm)/搬送速度(mm/ms)-検知マージン(ms)・・・(1)
シート検知終了タイミング(ms)=Length(mm)/搬送速度(mm/ms)+検知マージン(ms)・・・(2)
なお、検知マージンは、シートP1の搬送ばらつき等を考慮して設定することができる。シート検知開始タイミングとシート検知終了タイミングに基づき、画像形成を再開するリカバリプリントを行う場合に、レジスト前センサ141でシートを検知するタイミングを予測することができる。搬送経路判断手段750は、算出したシート検知開始タイミング、シート検知終了タイミングと、レジスト前センサ141でシートを検知したタイミングに基づき、ジャム処理後のリカバリプリントをするシートがどこから搬送されたシートであるかを判断する。すなわち、レジスト前センサ141で、シート検知開始タイミングからシート検知終了タイミングまでの間に、シートを検知した場合は、両面搬送路L1から搬送されたシートであると判断する。また、レジスト前センサ141で、シート検知開始タイミングからシート検知終了タイミングまでの間に、シートを検知できなかった場合は、手差し口140に挿入され、搬送されたシートであると判断する。
搬送経路判断手段750によって、両面搬送路L1から搬送されたシートであると判断された場合、シートの表面にはすでに画像が形成されており、裏面に画像を形成すれば両面プリントは完了となる。よって、形成画像決定手段751は、シートの裏面の画像をリカバリプリント時に形成するように判断する。画像形成制御手段702は、裏面の画像を形成し、給紙搬送制御手段701は、裏面に画像が形成され、両面印刷が完了したシートを排紙トレイ115に排出する。これにより、シートの表面に画像が形成されたシートが、ジャム発生時に画像形成装置100内に滞留していたとしても、引き続き裏面に画像を形成し、両面印刷を完了することができる。
図5は、両面印刷を行っている場合にジャムが発生し、リカバリプリントを行う場合に形成する画像の選択方法を示した図である。図5は、両面印刷を行う場合に、画像形成制御手段702によって形成される画像の順番を示している。画像形成装置100においては、N枚目表画像、N枚目裏画像、N+1枚目表画像、N+1枚目裏画像、という順番で画像形成が行われる。
次に、両面印刷を行っている場合に発生しうるジャムについて説明する。図5(a)に示すように、一例として、N枚目の第1面である表面の画像を形成した後、N枚目の第2面である裏面の画像を形成する前に、ユーザによって誤って手差し口140にシートが挿入され、ジャムが発生する可能性がある。
形成画像決定手段751は、ジャム発生後のリカバリプリントを実施する場合に、搬送経路判断手段750の判断結果に基づいて、リカバリプリントを行う画像を決定する。すなわち、図5(b)に示すように、搬送経路判断手段750によって両面搬送路L1から搬送されたシートにリカバリプリントを行うと判断された場合は、形成画像決定手段751は、N枚目裏画像を形成すると決定する。また、図5(c)に示すように、搬送経路判断手段750によって手差し口140に挿入されたシートにリカバリプリントを行うと判断された場合は、形成画像決定手段751は、N枚目表画像を形成すると決定する。
このように、形成画像決定手段751は、リカバリプリントを行うシートに応じて、形成する画像を選択する。これにより、シートの表面に画像が形成されたシートが、ジャム発生時に画像形成装置100内に滞留していたとしても、引き続き裏面に画像を形成し、両面印刷を完了することができる。
図6、図7は、リカバリプリントを行う場合の制御に関するフローチャートである。図6のフローチャートは、リカバリプリントを行うシートの判断に関する制御、図7のフローチャートはリカバリプリントを行う画像に関する制御である。
まず、図6を用いて、リカバリプリントを行うシートの判断について説明する。S101において、エンジン制御手段700は両面印刷を行うための給紙開始通知を受信する。S102において、エンジン制御手段700は両面印刷を行っている場合に、ジャムが発生してしまったか否かを判断する。ここで発生するジャムとは、両面印刷中に手差し口140に挿入されたシートが搬送されることによって起こりうる。ジャムが発生している場合はS103に進み、ジャムが発生していない場合はS110に進む。ジャムが発生していない場合は、S111において、エンジン制御手段700は両面印刷が終了したか否かを判断する。終了していない場合はS102に戻り、終了した場合は処理を終える。
S103において、エンジン制御手段700はジャムの発生によって搬送が停止されたシートの先端位置を算出する。S104において、エンジン制御手段700はジャムとなったシートが取り除かれ、ジャムが解消しリカバリプリントを行うか否かを判断する。リカバリプリントは、例えばユーザによりジャムが発生したシートを取り除くために、画像形成装置100のドアが開けられた後、ドアが閉められたこをと検知したタイミングを起点に実施される。なお、両面搬送路L1に停止しているシートは取り除かれなくとも、ジャムは解消されたと判断することができる。リカバリプリントを行うと判断した場合は、S105に進む。
S105において、エンジン制御手段700はシートの先端位置とレジスト前センサ141までの距離に基づき、シート検知開始タイミングとシート検知終了タイミングを算出する。S106において、エンジン制御手段700はリカバリプリントを開始し、レジスト前センサ141でシートの検知を行う。リカバリプリントを開始してから、レジスト前センサ141でシートを検知するまでの時間を、タイマを用いて測定する。
S107において、エンジン制御手段700はシート検知終了タイミングとなったか否かを判断する。シート検知終了タイミングとなった場合はS108に進み、シート検知終了タイミングとなっていない場合はS109に進む。S108において、エンジン制御手段700はシート検知終了タイミングとなるまでに、レジスト前センサ141でシートを検知できていないため、リカバリプリントを行うシートは手差し口140に挿入されたシートであると判断する。
S109において、エンジン制御手段700はレジスト前センサ141でシートを検知したか否かを判断する。シートを検知していない場合はS107に戻り、シートを検知した場合はS110に進む。S110において、エンジン制御手段700はシート検知終了タイミングとなるまでに、レジスト前センサ141でシートを検知できているため、リカバリプリントを行うシートは両面搬送路から搬送されたシートであると判断する。
次に、図7を用いて、リカバリプリントを行う画像の選択について説明する。S201において、エンジン制御手段700は搬送経路判断手段750による判断結果を確認する。S202において、エンジン制御手段700はリカバリプリントを行うシートが両面搬送路から搬送されたか否かを判断する。両面搬送路から搬送された場合はS203に進み、両面搬送路から搬送されていない場合はS204に進む。
S203において、エンジン制御手段700はリカバリプリントにおいて、両面搬送路から搬送されるシートの裏面に画像を形成するために、形成する画像を裏面画像とする。S204において、エンジン制御手段700はリカバリプリントにおいて、新たなシートの表面に画像を形成するために、形成する画像を表面画像とする。S205において、エンジン制御手段700はリカバリプリントにおいて、S203又はS204で選択された画像の形成を行う。
このように、リカバリプリントを行うシートに応じて、形成する画像を選択することで、シートの表面に画像が形成されたシートが、ジャム発生時に画像形成装置100内に滞留していたとしても、引き続き裏面に画像を形成し、両面印刷を完了することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、両面搬送路L1にシートの有無を検知するセンサを追加した画像形成装置100における、リカバリプリントについて説明する。なお、画像形成装置100など、先の第1の実施形態と同様の構成については、本実施形態においては詳しい説明は省略する。
本実施形態においては、両面搬送路L1にシートの有無を検知するセンサを追加した画像形成装置100における、リカバリプリントについて説明する。なお、画像形成装置100など、先の第1の実施形態と同様の構成については、本実施形態においては詳しい説明は省略する。
図8は、画像形成装置100の概略構成図である。本実施形態においては、両面検知手段としての両面搬送センサ760により、両面搬送路L1を搬送されているシートの有無を検知することができる。
図9は、画像形成装置100の制御システムの一例としてのハードウェア構成図である。両面搬送センサ入力回路761は、両面搬送センサ760によって検知された検知結果(論理)をI/Oポート606に入力する。
図10は、例えばCPUであるエンジン制御手段700における機能ブロックとハードウェア構成を示した図である。給紙搬送制御手段701は、レジスト前センサ141、レジストセンサ106、定着センサ110、両面搬送センサ760、オペレーションパネル635などからの情報を受信する。これらの情報に応じて、画像形成制御手段702などと連携し、電磁クラッチ制御手段730、DCブラシレスモータ制御手段731、両面ソレノイド制御手段732などを制御して、シートの搬送を制御する。
搬送経路判断手段750は、リカバリプリントを行う場合に、レジスト前センサ141により検知されたシートが、両面搬送路L1を搬送され、両面搬送ローラ113によって再びレジスト前センサ141に搬送されたシートかを判断する。具体的には、リカバリプリントを行う場合に、両面搬送センサ760でシートを検知することができれば、レジスト前センサ141で検知したシートは両面搬送路L1から搬送されたシートであると判断する。両面搬送センサ760でシートを検知することができなければ、レジスト前センサ141で検知したシートは、両面搬送路L1から搬送されたシートでないと判断する。
図11は、リカバリプリントを行う場合の制御に関するフローチャートである。両面印刷を行っているときにジャムが発生し、リカバリプリントを行う場合、S301において、エンジン制御手段700は両面搬送センサ760でシートの検知を行う。S302において、エンジン制御手段700はレジスト前センサ141でシートの検知を行う。
S303において、エンジン制御手段700はレジスト前センサ141によりシートを検知したか否かを判断する。レジスト前センサ141でシートを検知したら、S304に進む。S304において、エンジン制御手段700は両面搬送センサ760によりシートを検知したか否かを判断する。シートを検知していなければS305に進み、シートを検知していればS306に進む。
S305において、エンジン制御手段700は両面搬送センサ760によりシートを検知できていないため、リカバリプリントを行うシートは手差し口140に挿入されたシートであると判断する。エンジン制御手段700はリカバリプリントにおいて、新たなシートの表面に画像を形成するために、形成する画像を表面画像とする。S306において、エンジン制御手段700は両面搬送センサ760によりシートを検知で来ているため、リカバリプリントを行うシートは両面搬送路から搬送されたシートであると判断する。エンジン制御手段700はリカバリプリントにおいて、両面搬送路から搬送されるシートの裏面に画像を形成するために、形成する画像を裏面画像とする。
このように、リカバリプリントを行うシートに応じて、形成する画像を選択することで、シートの表面に画像が形成されたシートが、ジャム発生時に画像形成装置100内に滞留していたとしても、引き続き裏面に画像を形成し、両面印刷を完了することができる。
141 レジスト前センサ
700 エンジン制御手段
700 エンジン制御手段
Claims (7)
- シートに画像を形成する画像形成手段と、
シートを前記画像形成手段に搬送する第1の給紙手段と、
シートを前記画像形成手段に搬送する第2の給紙手段と、
前記画像形成手段により第1面に画像が形成されたシートを、再び前記画像形成手段に搬送するための両面搬送路と、
前記第1の給紙手段、前記第2の給紙手段、又は両面搬送路から搬送されたシートの有無を検知する検知手段と、
シートの搬送を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記画像形成手段によりシートの第1面、及び第2面に画像を形成する両面印刷が行われているときに搬送不良が発生し画像形成を停止した場合、画像形成を再開した後に前記検知手段により検知されたシートが、前記両面搬送路から搬送されたシートであれば第2面に対応する画像を形成させ、前記両面搬送路から搬送されたシートでなければ第1面に対応する画像を形成させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記搬送不良が発生して前記両面搬送路に停止したシートが、画像形成を再開した後に前記検知手段に搬送されると予測される期間において、前記検知手段によりシートを検知した場合は、前記両面搬送路から搬送されたシートであると判断し、前記予測される期間において前記検知手段によりシートを検知しなかった場合は、前記両面搬送路から搬送されたシートではないと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記両面搬送路においてシートの有無を検知する両面検知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記搬送不良が発生して前記両面搬送路に停止したシートが、画像形成を再開した後に前記両面検知手段に検知されると、前記両面搬送路から搬送されたシートであると判断し、前記両面検知手段に検知されないと、前記両面搬送路から搬送されたシートではないと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1の給紙手段から搬送されたシートに前記両面印刷が行われているときに、前記第2の給紙手段からシートが搬送された場合に、前記搬送不良が発生したと判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、前記第1の給紙手段からシートを搬送する第1の搬送経路と、前記第2の給紙手段からシートを搬送する第2の搬送経路とが合流した合流部より、搬送経路において下流側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1の給紙手段は、開口からシートが挿入され、挿入されたシートを前記画像形成手段に搬送し、
前記第2の給紙手段は、積載部にシートが積載され、積載されたシートを前記画像形成手段に搬送することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1の給紙手段は、前記第2の給紙手段よりシートの搬送経路において下流側に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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- 2021-11-11 JP JP2021183904A patent/JP2023071251A/ja active Pending
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