JP2023064611A - 表示光学系および画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリプルパスを含む光路を形成しながら、製造が容易で収差補正にも有利な表示光学系を提供する。【解決手段】表示光学系は、表示素子IDからの光を観察側に導く。表示光学系は、第1レンズG1と、該第1レンズにおける第1レンズ面に対して接合された第2レンズ面を有する第2レンズG2と、第1レンズ面に設けられ、入射した光の一部を反射し、残りを透過させる第1光学機能面HM1と、第1光学機能面よりも観察側に配置され、第1光学機能面から入射した光を第1光学機能面に向けて反射し、該第1光学機能面で反射した光を透過させる第2光学機能面HM2とを有する。第1レンズ面は非球面、第2レンズ面は球面であり、第1レンズ面と第2レンズ面との間に接着剤層ALを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、表示素子に表示された原画像を拡大して表示する、ヘッドウントディスプレイ(HMD)等の画像表示装置に好適な表示光学系に関する。
上記のような表示光学系として、特許文献1には、偏光選択性の半透過反射素子と接合レンズの接合部に設けられたフレネル形状の半透過反射面を用いた光学系が開示されている。この表示光学系では、半透過反射素子と接合レンズの半透過反射面での透過と反射を偏光により切り替えることで同一レンズ内を3回通るトリプルパスを含む光路を形成して、広視野角化と薄型化を実現している。接合レンズは、フレネルレンズと平板基板で構成され、接合部はフレネル形状面と平面間を光学接着剤で満たされている。
特開2020-24246号公報
一般に、レンズ面をフレネル形状に形成するためには、加工性やコストの面からレンズは樹脂材料により作られる。しかしながら、偏光を用いてトリプルパスを形成する光学系に樹脂レンズを用いる場合において、樹脂材料の複屈折により偏光状態が理想状態から崩れると、不要光(ゴースト光)が発生する。
また、接合レンズの一方を平面基板とすると、平面基板に屈折力がないために収差補正の効果が得られず、光学系全体として収差を十分に補正することが困難である。
本発明は、トリプルパスを含む光路を形成しながらも、製造が容易で収差補正にも有利な表示光学系を提供する。
本発明の一側面としての表示光学系は、表示素子からの光を観察側に導く。該表示光学系は、第1レンズと、該第1レンズにおける第1レンズ面に対して接合された第2レンズ面を有する第2レンズと、第1レンズ面に設けられ、入射した光の一部を反射し、残りを透過させる第1光学機能面と、第1光学機能面よりも観察側に配置され、第1光学機能面から入射した光を第1光学機能面に向けて反射し、該第1光学機能面で反射した光を透過させる第2光学機能面とを有する。第1レンズ面は非球面、第2レンズ面は球面であり、第1レンズ面と第2レンズ面との間に接着剤層を有することを特徴とする。なお、上記表示光学系と表示素子とを有する画像表示装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、トリプルパスを含む光路を形成しながらも、製造が容易で収差補正にも有利な表示光学系を提供することができる。
実施例1の表示光学系の断面図。 実施例1における接合レンズの分解図。 実施例1の表示光学系の縦収差図。 実施例2の表示光学系の断面図。 実施例2における接合レンズの分解図。 実施例2の表示光学系の縦収差図。 実施例3の表示光学系の断面図。 実施例3における接合レンズの分解図。 実施例3の表示光学系の縦収差図。 実施例1~3の表示光学系における光路を示す図。 比較例の表示光学系の断面図。 比較例における接合レンズの分解図。 比較例の表示光学系の縦収差図。 実施例1、2の表示光学系を用いたHMDを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図4および図7はそれぞれ、本発明の実施例1、2および3の表示光学系の構成を示している。各図において、IDは画像表示素子、SPは瞳面(射出瞳位置)である。
画像表示素子IDは、LCDパネルや有機ELパネル等により構成され、外部から入力された映像信号に応じた原画像を表示する。瞳面SPの付近には観察者の眼が配置される。表示光学系は、画像表示素子ID(原画像)から出射した光を観察者の眼に導く。これにより、観察者は、原画像の拡大像を観察することができる。瞳面SPには、絞りが配置されている。以下の説明において、画像表示素子ID側を表示素子側といい、瞳面SP側を観察側という。
表示光学系において、POLは直線偏光板、QWP2は4分の1波長板としてのλ/4板(後述する第2λ/4板)である。G1は第1レンズ、G2は第2レンズである。第1レンズG1と第2レンズG2は互いに接合されて接合レンズCLを構成している。HM1は第1レンズG1と第2レンズG2の接合部に設けられたハーフミラーとしての第1半透過反射面(第1光学機能面)である。第1半透過反射面HM1は、入射した光の一部を反射し、残りを透過させる。HM2は第2レンズG2の観察側のレンズ面に設けられた第2半透過反射面(第2光学機能面)であり、後述するようにλ/4板と偏光選択性反射素子とにより構成されている。
図2、図5および図8はそれぞれ、実施例1、2および3における接合レンズCLを分解して示している。各実施例の接合レンズCLに共通する構成は以下の通りである。
第1レンズG1における表示素子側または観察側の第1レンズ面に対して、第2レンズG2における観察側または表示素子側の第2レンズ面が接合されている。第1半透過反射面HM1は、第1レンズG1の第1レンズ面に設けられている。
第1レンズ面は、非球面である。このため、第1レンズ面に設けられた第1半透過面HM1も非球面形状を有し、収差補正に有利となる。一方、第2レンズ面は球面である。第1レンズ面と第2レンズ面は、光学接着剤(接着剤層)ALにより接合されている。すなわち、第1レンズ面(第1半透過面HM1)と第2レンズ面との間には光学接着剤が満たされており、空隙は生じない。光学接着剤としては、例えば協立化学産業株式会社製ワールドロック8100/8800シリーズを用いることができる。
第1半透過反射面HM1よりも観察側に、第2半透過反射面HM2が設けられている。
図10は、各実施例の表示光学系における偏光を利用したトリプルパスを含む光路を示している。表示光学系は、観察(瞳面SP)側から表示(画像表示素子ID)側へ順に、偏光選択性反射素子(PBS)Aと、第1λ/4板(QWP1)Bと、第1半透過反射面(HM1)Cとを有する。偏光選択性反射素子Aと第1λ/4板Bとにより第2半透過反射面HM2が構成される。
さらに表示光学系は、第1半透過反射面HM1側から表示素子側へ順に、第2λ/4(QWP2)Dと、直線偏光板(POL)Eとを有する。
偏光選択性反射素子Aは、直線偏光板Eを通過する直線偏光と同じ第1偏光方向の直線偏光を反射し、第1偏光方向に直交する第2偏光方向の直線偏光を透過させる。偏光選択性反射素子Aは、例えば、ワイヤーグリッド偏光子により構成され、そのワイヤーグリッド形成面が半透過反射面として機能する。第1半透過反射面Cは、金属蒸着膜や誘電体多層膜により形成されている。
第1λ/4板Bと第2λ/4板Dは、それぞれの遅相軸が図中の下部に矢印で示すように互いに90°傾くように配置されている。また、第1λ/4板Bは、その遅相軸が図中の下部に矢印で示す直線偏光板Eの偏光透過軸に対して45°傾くように配置されている。
画像表示素子IDから出射した無偏光光が直線偏光板Eに入射すると、第1偏光方向の直線偏光が直線偏光板Eを透過して出射する。該直線偏光は第2λ/4板Dによって円偏光に変換され、該円偏光は第1半透過反射面Cに入射する。第1半透過反射面Cに入射した光の一部は第1半透過反射面Cで反射されて、第2λ/4板Dから出射した円偏光とは逆回りの円偏光となる。該円偏光は、第2λ/4板Dに戻り、第2λ/4板Dによって第2偏光方向の直線偏光に変換される。該直線偏光は、不要光として直線偏光板Eに戻り、直線偏光板Eで吸収される。
一方、第1半透過反射面Cに入射した光のうちこれを透過した表示光としての円偏光は、第1λ/4板Bによって第1偏光方向の直線偏光に変換され、該直線偏光は偏光選択性反射素子Aに入射して偏光選択性反射素子Aの偏光選択性により反射される。反射された直線偏光は、第1λ/4板Bによって最初に第2λ/4板Dから出射した円偏光と同じ回転方向の円偏光に変換される。該円偏光は、第1半透過反射面Cで反射されて、反射前とは逆回りの円偏光となる。該円偏光は、第1λ/4板Bに入射して第2偏光方向の直線偏光に変換される。該直線偏光は、偏光選択性反射素子Aに入射し、その偏光選択性によりこれを透過して瞳面SPに導かれる。
このように、画像表示素子IDから出射した光は、HM1(C)の透過→PBS(A)での反射→HM1(C)での反射→PBS(A)の透過という一部に往復光路を含むトリプルパスを辿って瞳面SPに導かれる。なお、各実施例では、トリプルパスを含む光路を形成する接合レンズCL(第1および第2レンズG1、G2)をガラス材料で作ることで、樹脂材料で生じる複屈折の影響を低減している。
図11は、各実施例に対する比較例としての表示光学系を示している。図12は、比較例における接合レンズCLを分解して示している。
比較例における接合レンズも、2つのガラスレンズの間の接合部に非球面形状の第1半透過面HM1を有する。ただし、2つのガラスレンズのそれぞれの接合面は両方とも非球面となっている。ガラスレンズにおいて非球面を形成するには、ガラスモールド加工や切削加工を用いるため、球面研磨加工により球面を形成する場合と比べて製造コストが増加し易い。
これに対して各実施例では、トリプルパスを含む光路を形成する接合レンズCLの光学パワーにおいて、第1半透過反射面HM1の反射作用での光学パワーが支配的であることを利用し、第1半透過反射面HM1を第1レンズにおける非球面形状の接合面である第1レンズ面に設ける。一方、第2レンズG2の接合面である第2レンズ面を球面とする。このように、接合される2つのガラスレンズのうち一方を非球面レンズとし、もう一方を球面レンズとすることで、2つのガラスレンズを非球面レンズとする場合よりも製造コストを低減することができる。
また、ガラスレンズに非球面を設ける場合には、加工上使用できるガラス材料が限定されるが、2つのガラスレンズのうち一方を球面レンズとすることで、該球面レンズの材料の選択自由度が上がり、諸収差(特に色収差)の補正に有効である。
以上のように、各実施例では、接合する2つのレンズを原理的に複屈折が小さいガラスレンズとし、一方を非球面レンズ、他方を球面レンズとすることで、複屈折の影響(不要光の発生等)を抑えつつ製造コストを低減した接合レンズを実現する。
また、各実施例において、第1半透過反射面HM1は、前述したように金属膜(蒸着膜)を少なくとも部分的に含むように又は誘電体多層膜により形成することが好ましい。金属膜を有することで偏光特性や角度特性に有利となり、誘電体多層膜により形成することで膜吸収(透過率)に有利となる。金属膜を部分的に含む半透過反射面としては、例えば金属膜の完全反射面を市松模様等を形成するように設けた半透過反射面がある。
また、各実施例において、第2半透過反射面HM2は、前述したワイヤーグリッド偏光子のような偏光反射素子であることが好ましい。偏光反射素子を用いることで、偏光の利用によってトリプルパスを含む光路を辿る正規光(表示光)とそれ以外の不要光とを分離することができる。
また、各実施例において、第1レンズG1の第1レンズ面を表示素子側に向かって凸面となる形状の面として、反射面としての第1半透過反射面HM1を観察側に向かって凹面となる形状の面(凹面鏡)として形成することが好ましい。接合レンズCLにおける主たる光学パワーを凹面鏡で分担することで、表示光学系に含まれる屈折面での色収差の補正の分担割合を低減することができる。また、反射面と屈折面では同じ符号の光学パワーを付与したときのペッツバール項の符号が異なる。このため、反射面と屈折面とで発生するペッツバール項を相殺することで、表示光学系全体を短焦点距離化したときに生じる像面湾曲を補正することができる。
また、各実施例において、接合レンズCLを構成する第1レンズG1と第2レンズG2の焦点距離(空気換算値)は、その符号(正負)が互いに異なることが好ましい。ここにいう第1レンズG1の焦点距離は、第1レンズ面の参照曲率半径(第1レンズ面の頂点と有効径端を結ぶ参照球面の曲率半径)から求まる焦点距離である。また、第1レンズG1が複合非球面レンズである場合は、母材である球面レンズの曲率半径を参照曲率半径とする。このことは、第2レンズG2についても同じである。第1レンズG1と第2レンズG2をそれらの焦点距離の符号が互いに異なる正レンズと負レンズとすることで、球面収差や色収差の補正に有利となる。
また、各実施例において、第1レンズG1における第1レンズ面とは反対側の面と第2レンズG2における第2レンズ面とは反対側の面のうちいずれかである出射面は、平面であることが好ましい。この平面としての出射面に第2半透過反射面HM2を構成する偏光反射素子を接合することで、表示光学系の薄型化を実現できる。さらに、偏光反射素子との接合面を平面とすることで、該平面への偏光反射素子の接合加工を容易とすることができる。
また、レンズG1とレンズG2の材料をガラス材料で構成することで、光学系の複屈折を低減している。また、接合レンズCLの主たる光学的パワーを分担する第1の半透過反射面HM1を有するレンズG1を非球面レンズとする一方、接合相手であるレンズG2は球面レンズで構成している。この構成により、ガラス材料を用いつつ製造コストを低減した接合レンズCLを実現している。
次に、各実施例の表示光学系が満足することが好ましい条件について説明する。第1レンズG1の第1レンズ面と第2レンズG2の第2レンズ面との光軸上の間隔をDc、表示光学系全系のd線における焦点距離をfとする。なお、焦点距離fは、画像表示素子IDから瞳面SPまでの光路中に奇数回の中間結像がある場合は絶対値とする。また、第1レンズG1の第1レンズ面(非球面)の参照曲率半径をR1ref、第2レンズG2の第2レンズ面(球面)の曲率半径をR2とする。また、接合レンズCLにおける最も観察側のレンズ面から最も表示素子側のレンズ面までの光軸上の距離をLcとする。
このとき、以下の式(1)~(3)で示す条件のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
0.01≦(Dc×100)/f≦10.00 (1)
0.8≦|R1ref/R2|≦1.2 (2)
0.4≦Lc/f≦1.5 (3)
式(1)は、接合レンズCLの接合部に設けられる接着剤層ALの厚みに関する条件を示している。(Dc×100)/fが式(1)の下限を下回ると、接着剤層ALが薄くなりすぎて、第1レンズ面と第2レンズ面の干渉を避けることが困難となるため、好ましくない。(Dc×100)/fが式(1)の上限を上回ると、接着剤層ALが厚くなりすぎて、温度変化時の接着剤層ALの膨張による接合部の分離等が生じ耐環境性の確保が困難となるため、好ましくない。
式(2)は、接合部に配置された非球面と球面の曲率半径の関係に関する条件を示している。式(2)の条件を満足すことで、接合部における非球面と球面の干渉を避けつつ、接着剤層ALの薄型化を実現できる。|R1ref/R2|が式(2)の上限と下限の範囲を外れると、非球面と球面を干渉を避けるように配置したときの接着剤層ALの中心肉厚またはコバ厚のいずれかが厚くなりすぎるため、好ましくない。
式(3)は、接合レンズCLの厚みに関する条件を示している。Lc/fが式(3)の下限を下回ると、接合レンズCLの厚みが薄くなりすぎることで、第1半透過反射面HM1の曲率半径が大きくなりすぎる。このとき、第1半透過反射面HM1の反射作用による光学パワーが小さくなりすぎて、表示光学系の短焦点距離化が困難となるため、好ましくない。一方、Lc/fが式(3)の上限を上回ると、接合レンズCLの厚みが厚くなりすぎて、表示光学系が大型化し、重量も増加するため、好ましくない。
なお、式(1)~(3)の数値範囲を以下のように設定するとより好ましい。
0.05≦(Dc×100)/f≦5.00 (1a)
0.8≦|R1ref/R2|≦1.2 (2a)
0.5≦Lc/f≦1.2 (3a)
また、式(1)~(3)の数値範囲を以下のように設定するとさらに好ましい。
0.1≦(Dc×100)/f≦2.0 (1b)
0.8≦|R1ref/R2|≦1.2 (2b)
0.6≦Lc/f≦0.9 (3b)
後述する実施例1において、第1レンズG1は第2レンズG2よりも表示素子側に配置されている。実施例1において、第2レンズG2のd線における焦点距離をf2、第1レンズG1および第2レンズG2の材料のd線を基準とするアッベ数をそれぞれ、νd1およびνd2とする。なお、νd1は、第1レンズG1が母材としての球面レンズに非球面を設けた複合非球面レンズである場合は、球面レンズの材料のアッベ数である。このとき、以下の式(4)、(5)で示す条件のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
2.0≦f2/f≦30.0 (4)
0.2≦νd1/νd2≦1.0 (5)
式(4)は、第2レンズG2の焦点距離f2と表示光学系の焦点距離fとの関係に関する条件を示している。内部にトリプルパスが形成される第2レンズG2に正の光学パワーを与えることで、表示光学系全体の屈折による光学パワーのうち大部分を第2レンズG2に分担させている。
f2/fが式(4)の下限を下回ると、第2レンズG2の焦点距離が短く(光学パワーが大きく)なりすぎて、コバ厚を確保するためのレンズ肉厚が増加するため、好ましくない。一方、f2/fが式(4)の上限を上回ると、第2レンズG2の焦点距離が長く(光学パワーが小さく)なりすぎて、表示光学系の短焦点距離化が困難となるため、好ましくない。
式(5)は、接合レンズCLを構成する第1および第2レンズG1、G2のアッベ数νd1、νd2の関係に関する条件を示している。式(5)の条件を満足することで、接合レンズCLでの色消しを実現できる。νd1/νd2が式(5)の下限を下回ると、色消しが過剰となるとともに、第1および第2レンズG1、G2の材料の選択自由度が低くなるため、好ましくない。一方、νd1/νd2が式(5)の上限を上回ると、正の光学パワーを有する接合レンズCLにおいて、色収差の補正が不十分となり得るため、好ましくない。
なお、式(4)、(5)のうち少なくとも一方の数値範囲を以下のように設定するとより好ましい。
3.5≦f2/f≦25.0 (4a)
0.25≦νd1/νd2≦0.75 (5a)
また、式(4)、(5)のうち少なくとも一方の数値範囲を以下のように設定するとさらに好ましい。
5.0≦f2/f≦20.0 (4b)
0.3≦νd1/νd2≦0.5 (5b)
後述する実施例2および実施例3において、第1レンズG1は第2レンズG2より観察側に配置されている。実施例2、3において、第1レンズG1のd線における焦点距離をf1、第1レンズG1および第2レンズG2の材料のd線を基準とするアッベ数をそれぞれ、νd1およびνd2とする。なお、νd1は、第1レンズG1が母材としての球面レンズに非球面を設けた複合非球面レンズである場合は、球面レンズの材料のアッベ数である。このとき、以下の式(6)、(7)で示す条件のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
2.0≦f1/f≦30.0 (6)
0.2≦νd2/νd1≦1.0 (7)
式(6)は、第1レンズG1の焦点距離f1と表示光学系の焦点距離fとの関係に関する条件を示している。内部にトリプルパスが形成される第1レンズG1に正の光学パワーを与えることで、表示光学系全体の光学パワーのうち大部分を第1レンズG1に分担させている。f1/fが式(6)の下限を下回ると、第2レンズG1の焦点距離が短く(光学パワーが大きく)なりすぎて、コバ厚を確保するためのレンズ肉厚が増加するため、好ましくない。一方、f1/fが式(6)の上限を上回ると、第1レンズG1の焦点距離が長く(光学パワーが小さく)なりすぎて、表示光学系の短焦点距離化が困難となるため、好ましくない。
式(7)は、接合レンズCLを構成する第1および第2レンズG1、G2のアッベ数νd1、νd2の関係に関する条件を示している。式(7)の条件を満足することで、接合レンズCLでの色消しを実現できる。νd1/νd2が式(7)の下限を下回ると、色消しが過剰となるとともに、第1および第2レンズG1、G2の材料の選択自由度が低くなるため、好ましくない。一方、νd1/νd2が式(7)の上限を上回ると、正の光学パワーを有する接合レンズCLにおいて、逆の色消し状態となるため、好ましくない。
なお、実施例2においては、式(6)、(7)のうち少なくとも一方の数値範囲を以下のように設定するとより好ましい。
3.5≦f1/f≦25.0 (6a)
0.25≦νd2/νd1≦0.75 (7a)
また、実施例2においては、式(6)、(7)のうち少なくとも一方の数値範囲を以下のように設定するとさらに好ましい。
5.0≦f1/f≦20.0 (6b)
0.3≦νd2/νd1≦0.5 (7b)
実施例1、2においては、表示光学系において光学パワーを有する素子は接合レンズCLのみである。すなわち、表示光学系全体の光学パワーは、接合レンズCLによって与えられている。これにより、表示光学系の薄型化を実現している。
なお、実施例1~3において第1および第2レンズG1、G2を接合することにより、画像表示素子IDからの表示光が第1および第2レンズG1、G2のうち表示素子側に配置されたレンズの観察面側の界面で全反射することを抑制できる。これは、表示光学系を広視野角化するときに重要である。
以下、実施例1~3について説明する。また、実施例3の後には、実施例1~3にそれぞれ対応する数値例1~3と図11、12に示した比較例の数値例を示す。
図1に示す実施例1(数値例1)の表示光学系は、視野角(半画角×2)が70°で、アイレリーフ(最も観察側の面から瞳面SPまでの距離)が18mm、視度が0ディオプタの光学系であり、図2に示す接合レンズCLを有する。
実施例1の表示光学系は、画像表示素子IDと、表示素子側から観察側へ順に配置された、非球面レンズとしての第1レンズG1と平凸球面レンズとしての第2レンズG2が接着剤層ALを介して接合された接合レンズCLとを有する。接合レンズCLと画像表示素子IDとの間には、表示素子側から順に、直線偏光板POLと第2λ/4板QWP2が配置されている。
第1の半透過反射面HM1は、第1レンズG1の観察側の非球面である第1レンズ面に非球面形状を有するように設けられている。第2レンズG2の表示素子側の球面である第2レンズ面は、第1の半透過反射面HM1が設けられた第1レンズ面と光学接着剤(AL)により接合されている。また、第2レンズG2の観察側の面に第2半透過反射面HM2が設けられている。
本実施例の表示光学系は、第2レンズG2内のトリプルパスを含んで広視野角が得られる光路を薄型の構成で実現している。
図3は、数値例1の表示光学系の縦収差(球面収差、非点収差、歪曲および倍率色収差)を示している。球面収差図において、EPDはアイレリーフを示し、実線はd線(波長587.6nm)に対する球面収差を、一点鎖線はg線(波長435.8nm)に対する球面収差をそれぞれ示している。非点収差図において、実線ΔSはサジタル像面を、破線ΔMはメリディオナル像面を示している。歪曲収差はd線に対するものを示している。倍率色収差図はg線における倍率色収差を示している。ωは半画角(°)である。これら収差図についての説明は、他の数値例の収差図でも同じである。図13は、比較例の数値例(アイレリーフ18mm、視度0ディオプタ)の縦収差を示している。
また、表1に数値例1における式(1)~(5)の値をまとめて示している。数値例1は式(1)~(5)の条件をすべて満足している。表2には数値列1における非球面の参照曲率半径とこれから求まる焦点距離を示している。
図4に示す実施例2(数値例2)の表示光学系は、視野角が72°で、アイレリーフが18mm、視度が0ディオプタの光学系であり、図5に示す接合レンズCLを有する。
実施例2の表示光学系は、画像表示素子IDと、表示素子側から観察側へ順に配置された、複合非球面レンズとしての第2レンズG2と平凸非球面レンズとしての第1レンズG1が接着剤層ALを介して接合された接合レンズCLとを有する。複合非球面レンズは、母材としての球面レンズに非球面成分を樹脂レンズでレプリカ成形した非球面レンズであり、その製造コストは一般的にガラスモールド非球面レンズや切削非球面レンズと球面レンズとの中間である。接合レンズCLと画像表示素子IDとの間には、表示素子側から順に、直線偏光板POLと第2λ/4板QWP2が配置されている。
第1の半透過反射面HM1は、第1レンズG1の表示素子側の非球面である第1レンズ面に非球面形状を有するように設けられている。第2レンズG2の観察側の球面である第2レンズ面は、第1の半透過反射面HM1が設けられた第1レンズ面と光学接着剤(AL)により接合されている。また、第1レンズG1の観察側の面に第2半透過反射面HM2が設けられている。
本実施例の表示光学系は、第1レンズG1内のトリプルパスを含んで広視野角が得られる光路を薄型の構成で実現している。
図6は、数値例2の表示光学系の縦収差を示している。また、表1に数値例2における式(1)~(3)、(6)および(7)の値をまとめて示している。数値例2は式(1)~(3)、(6)および(7)の条件をすべて満足している。表2には数値列2における非球面の参照曲率半径とこれから求まる焦点距離を示している。
図7に示す実施例3(数値例3)の表示光学系は、視野角が70°で、アイレリーフが18mm、視度が0ディオプタの光学系であり、図8に示す接合レンズCLを有する。
実施例3の表示光学系は、実施例1、2に対して、リレーレンズ群RLを追加して中間像を形成した表示光を接合レンズCLに導く点で異なる。リレーレンズ群RLを配置することで、実施例1、2より小型の画像表示素子IDを用いて広視野角な表示光学系を実現している。
実施例3の表示光学系は、画像表示素子IDと、表示素子側から観察側へ順に配置された、リレーレンズ群RL、偏光選択性反射素子PBS2とλ/4板QWP3により構成された平面コンバイナおよび接合レンズCLとを有する。接合レンズCLは、平凹球面レンズとしての第2レンズG2と平凸非球面レンズとしての第1レンズG1が接着剤層ALを介して接合されることで構成されている。本実施例では、偏光選択性反射素子PBS2とλ/4板QWP3が実施例1、2における直線偏光板POLと第2λ/4板QWP2に相当する。
第1の半透過反射面HM1は、第1レンズG1の表示素子側の非球面である第1レンズ面に非球面形状を有するように設けられている。第2レンズG2の観察側の球面である第2レンズ面は、第1の半透過反射面HM1が設けられた第1レンズ面と光学接着剤(AL)により接合されている。また、接合レンズCLを構成する第1レンズG1と第2レンズG2を同じ材料で作り、空気との界面を平面とすることで、後述するシングルパスの光路で光学パワーがほぼゼロとなるようにしている。
第1レンズG1の観察側の面には、偏光選択性反射素子PBSと第1λ/4板QWP1により構成される第2半透過反射面HM2が設けられている。第2半透過反射面HM2と上述した平面コンバイナを用いることで、図7の右側から偏光選択性反射素子PBS2を透過した外光は接合レンズCLをシングルパスで通過してほぼ等倍で観察される。一方、画像表示素子IDからの表示光は、接合レンズCLをトリプルパスで通過することで拡大観察される。これにより、いわゆる光学シースルータイプの表示光学系を実現している。
図9は、数値例3の表示光学系の縦収差を示している。また、表1に数値例3における式(1)~(3)の値をまとめて示している。数値例2は式(1)~(3)の条件をすべて満足している。表2には数値列3における非球面の参照曲率半径とこれから求まる焦点距離を示している。
以下、数値例1~3および図11、12に示した比較例の数値例を示す。各数値例において、iは瞳面(絞り)SPから画像表示素子(像面)IDまでの面の順序を示し、rはレンズ面の曲率半径である。dは第i面と第i+1面との間の光軸上でのレンズ厚または空気間隔である。ndは第i面と第i+1面との間の光学材料のd線に対する屈折率、νdは第i面と第i+1面との間の光学材料のd線を基準とするアッベ数を示す。
アッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、νd=(Nd-1)/(NF-NC)で表される。
BFは像面と画像表示素子IDとの間の光軸上の距離としてのバックフォーカスであり、各数値例で0である。「レンズ全長」は、表示光学系の最も観察側のレンズ面から最も表示素子側のレンズ面までの光軸上の距離である。
面番号に付された「*」は、その面が非球面であることを意味する。非球面形状は、光軸方向での面頂点からの変位量をx、光軸に直交する方向での光軸からの高さをh、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、A4,A6,A8,A10を非球面係数とするとき、以下の式で表される。円錐定数と非球面係数の「e-x」は10-xを意味する。
x=(h2/R)/[1+{1-(1+k)(h/R)21/2
+A4・h4+A6・h6+A8・h8+A10・h10
(数値例1)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 6.00
2 ∞ 0.20 1.46000 50.0 45.50
3 ∞ 0.20 1.51000 50.0 45.50
4 ∞ 0.20 1.58000 50.0 45.50
5 ∞ 8.50 1.52841 76.5 45.50
6 -46.822 0.10 1.58000 50.0 45.50
7* -46.556 -0.10 45.50
8 -46.822 -8.50 1.52841 76.5 45.50
9 ∞ -0.20 1.58000 50.0 45.50
10 ∞ 0.20 45.50
11 ∞ 8.50 1.52841 76.5 45.50
12 -46.822 0.10 1.58000 50.0 45.50
13* -46.556 2.40 1.68948 31.0 45.50
14* -17.258 0.30 30.00
15 ∞ 0.20 1.58000 50.0 35.00
16 ∞ 0.20 1.46000 50.0 35.00
17 ∞ 1.12 35.00
18 ∞ 0.70 1.51633 64.1 35.00
19 ∞ 0.00 35.00
像面 ∞

非球面データ
第7面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.15729e-006 A 6= 1.15655e-008 A 8=-7.04383e-011
A10= 2.16352e-013 A12=-3.28102e-016 A14= 2.01443e-019
第13面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.15729e-006 A 6= 1.15655e-008 A 8=-7.04383e-011
A10= 2.16352e-013 A12=-3.28102e-016 A14= 2.01443e-019
第14面
k = 0.00000e+000 A 4= 5.73257e-004 A 6=-5.23483e-006 A 8= 2.74722e-008
A10=-7.53761e-011 A12= 8.83906e-014

各種データ
焦点距離 14.10
瞳径 18.00
半画角(°) 35.00
レンズ全長(inG) 14.12
BF 0.00

d 1 18.00
d19 0.00

入射瞳位置 0.00
射出瞳位置 11.92
前側主点位置 30.77
後側主点位置 -14.10

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
2 2 14.10 14.12 12.77 -14.10

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
G2 5 88.61
CL 6 12397.47
G1 13 38.49

(数値例2)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 6.63
2 ∞ 0.20 1.46000 50.0 48.00
3 ∞ 0.20 1.51000 50.0 48.00
4 ∞ 0.20 1.58000 50.0 48.00
5 ∞ 9.40 1.55332 71.7 48.00
6* -52.972 -9.40 48.00
7 ∞ -0.20 1.58000 50.0 48.00
8 ∞ 0.20 48.00
9 ∞ 9.40 1.55332 71.7 48.00
10* -52.972 0.20 1.58000 50.0 48.00
11 -58.319 2.20 1.76182 26.5 48.00
12 -199.995 0.55 1.52400 51.4 32.00
13* -19.961 0.50 32.00
14 ∞ 0.20 1.58000 50.0 40.00
15 ∞ 0.20 1.46000 50.0 40.00
16 ∞ 1.58 40.00
17 ∞ 0.70 1.51633 64.1 40.00
18 ∞ 0.00 40.00
像面 ∞

非球面データ
第6面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.05317e-006 A 6= 7.21972e-009 A 8=-3.41638e-011
A10= 8.65674e-014 A12=-1.10781e-016 A14= 5.80828e-020
第10面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.05317e-006 A 6= 7.21972e-009 A 8=-3.41638e-011
A10= 8.65674e-014 A12=-1.10781e-016 A14= 5.80828e-020
第13面
k = 0.00000e+000 A 4= 4.09835e-004 A 6=-2.94694e-006 A 8= 1.16881e-008
A10=-2.39641e-011 A12= 2.07901e-014

各種データ

焦点距離 16.00
瞳径 18.50
半画角(°) 36.00
レンズ全長(inG) 16.13
BF 0.00

d 1 18.00

入射瞳位置 0.00
射出瞳位置 18.37
前側主点位置 29.94
後側主点位置 -16.00

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
2 2 16.00 16.13 11.94 -16.00

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
G1 5 95.74
CL 10 -1010.12
G2 11 -108.79
Replica 12 42.27

(数値例3)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径(Y,Z)
1(絞り) ∞ (可変) 4.00, 4.00
2 ∞ 4.50 1.55332 71.7 32.00, 41.00
3* -86.730 -4.50 32.00, 41.00
4 ∞ 4.50 32.00, 41.00
5* -86.730 0.02 1.58000 50.0 32.00, 41.00
6 -95.909 1.98 1.55332 71.7 32.00, 41.00
7 ∞ 16.00 32.00, 41.00
8 ∞ -32.00 42.00, 60.00
9 94.927 47.03 45.00, 45.00
10 13.769 3.37 1.89190 37.1 14.20, 14.20
11 -432.549 2.26 13.50, 13.50
12 -21.752 1.00 1.95906 17.5 12.00, 12.00
13 87.985 1.79 11.70, 11.70
14 10.265 6.50 1.61800 63.3 11.10, 11.10
15 -21.036 1.36 10.00, 10.00
16* 153.004 3.50 1.63550 23.9 9.50, 9.52
17* 14.937 3.05 11.10, 11.10
18 ∞ 0.70 1.51633 64.1 30.00, 30.00
19 ∞ 0.00 30.00, 30.00
像面 ∞

非球面データ
第3面
k = 0.00000e+000 A 4= 6.22446e-007 A 6= 1.70794e-009 A 8=-4.53468e-013
A10=-9.17537e-016
第5面
k = 0.00000e+000 A 4= 6.22446e-007 A 6= 1.70794e-009 A 8=-4.53468e-013
A10=-9.17537e-016
第16面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.15070e-003
第17面
k = 0.00000e+000 A 4=-4.20628e-004 A 6=-4.90385e-006

各種データ
焦点距離 -9.00
瞳径 4.00
半画角(°) 35.00
レンズ全長(inG) 93.07
BF 0.00

d 1 18.00

入射瞳位置 0.00
射出瞳位置 -6.54
前側主点位置 -21.38
後側主点位置 9.00

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
2 2 -9.00 61.07 -39.38 9.00

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
G1 1 156.74
CL 5 -1563.58
G2 6 -173.33
G3 10 15.01
G4 12 -18.10
G5 14 12.12
G6 16 -26.31

(比較例)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd 有効径
1(絞り) ∞ (可変) 6.00
2 ∞ 0.20 1.46000 50.0 45.50
3 ∞ 0.20 1.51000 50.0 45.50
4 ∞ 0.20 1.58000 50.0 45.50
5 ∞ 8.50 1.55332 71.7 45.50
6* -46.752 -8.50 45.50
7 ∞ -0.20 1.58000 50.0 45.50
8 ∞ 0.20 45.50
9 ∞ 8.50 1.55332 71.7 45.50
10* -46.752 0.01 1.50000 50.0 45.50
11* -46.752 2.35 1.68893 31.2 45.50
12* -19.345 0.30 30.00
13 ∞ 0.20 1.58000 50.0 35.00
14 ∞ 0.20 1.46000 50.0 35.00
15 ∞ 1.27 35.00
16 ∞ 0.70 1.51633 64.1 35.00
17 ∞ 0.00 35.00
像面 ∞

非球面データ
第6面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.36591e-006 A 6= 1.25940e-008 A 8=-7.56284e-011
A10= 2.31650e-013 A12=-3.52579e-016 A14= 2.16714e-019
第10面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.36591e-006 A 6= 1.25940e-008 A 8=-7.56284e-011
A10= 2.31650e-013 A12=-3.52579e-016 A14= 2.16714e-019
第11面
k = 0.00000e+000 A 4=-1.36591e-006 A 6= 1.25940e-008 A 8=-7.56284e-011
A10= 2.31650e-013 A12=-3.52579e-016 A14= 2.16714e-019
第12面
k = 0.00000e+000 A 4= 5.33332e-004 A 6=-4.66754e-006 A 8= 2.22584e-008
A10=-5.49655e-011 A12= 5.66948e-014

各種データ
焦点距離 13.97
瞳径 18.00
半画角(°) 35.00
レンズ全長(inG) 14.13
BF 0.00

d 1 18.00

入射瞳位置 0.00
射出瞳位置 12.42
前側主点位置 29.70
後側主点位置 -13.97

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 ∞ 0.00 0.00 -0.00
2 2 13.97 14.13 11.70 -13.97

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
G1asp 5 84.49
CL 10 ∞
G2asp 11 46.28
Figure 2023064611000002
Figure 2023064611000003
図14は、実施例1、2の表示光学系を用いた画像表示装置としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)を示している。HMDは、不図示の装着ギヤによって観察者の頭部(眼前)に装着される。
HMDは、右眼用と左眼用の画像表示素子RID、LIDと、右眼用画像表示素子RIDからの表示光を観察者の右眼に導く右眼用表示光学系ROSと、左眼用画像表示素子LIDからの表示光を観察者の左眼に導く左眼用表示光学系LOSとを有する。
右眼用および左眼用表示光学系ROS、LOSとして実施例1、2に示した表示光学系を用いることで、広視野角で薄型のHMDを実現することができる。
また、同様に右眼用と左眼用の画像表示素子と実施例3に示した表示光学系を用いて、広視野角な光学シースルータイプのHMDを実現することもできる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
SP 瞳面
ID 画像表示素子
G1 第1レンズ
G2 第2レンズ
HM1 第1半透過反射面
HM2 第2半透過反射面

Claims (19)

  1. 表示素子からの光を観察側に導く表示光学系であって、
    第1レンズと、
    該第1レンズにおける第1レンズ面に対して接合された第2レンズ面を有する第2レンズと、
    前記第1レンズ面に設けられ、入射した光の一部を反射し、残りを透過させる第1光学機能面と、
    前記第1光学機能面よりも前記観察側に配置され、前記第1光学機能面から入射した光を前記第1光学機能面に向けて反射し、該第1光学機能面で反射した光を透過させる第2光学機能面とを有し、
    前記第1レンズ面は非球面、前記第2レンズ面は球面であり、
    前記第1レンズ面と前記第2レンズ面との間に接着剤層を有することを特徴とする表示光学系。
  2. 前記第1光学機能面は金属膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示光学系。
  3. 前記第1光学機能面は蒸着膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示光学系。
  4. 前記第1光学機能面は、観察側に向かって凹面となる形状を有すること特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示光学系。
  5. 前記第2光学機能面は、第1偏光方向の直線偏光を反射し、前記第1偏光方向に直交する第2偏光方向の直線偏光を透過させる素子を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示光学系。
  6. 前記第2光学機能面は、前記第1および第2レンズのうち観察側に配置されたレンズの観察側のレンズ面に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示光学系。
  7. 前記第2光学機能面が設けられる前記レンズ面は、平面であることを特徴とする請求項6に記載の表示光学系。
  8. 前記第1レンズ面と前記第2レンズ面の光軸上での間隔をDc、前記表示光学系のd線における焦点距離をfとするとき、
    0.01≦(Dc×100)/f≦10.00
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の表示光学系。
  9. 前記第1レンズ面の参照曲率半径をR1ref、前記第2レンズ面の曲率半径をR2とするとき、
    0.8≦|R1ref/R2|≦1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の表示光学系。
  10. 前記第1レンズと前記第2レンズが接合された接合レンズにおける最も観察側のレンズ面から最も表示素子側のレンズ面までの光軸上の距離をLc、前記表示光学系のd線における焦点距離をfとするとき、
    0.4≦Lc/f≦1.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の表示光学系。
  11. 前記第1レンズの焦点距離と前記第2レンズの焦点距離は互いに符号が異なることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の表示光学系。
  12. 前記第1レンズが前記第2レンズよりも表示素子側に配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の表示光学系。
  13. 前記第2レンズのd線における焦点距離をf2、前記表示光学系のd線における焦点距離をfとするとき、
    2.0≦f2/f≦30.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項12に記載の表示光学系。
  14. 前記第1レンズのd線を基準とするアッベ数をνd1、前記第2レンズのd線を基準とするアッベ数をνd2とするとき、
    0.2≦νd1/νd2≦1.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項12または13に記載の表示光学系。
  15. 前記第1レンズが前記第2レンズよりも観察側に配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の表示光学系。
  16. 前記第1レンズのd線における焦点距離をf1、前記表示光学系のd線における焦点距離をfとするとき、
    2.0≦f1/f≦30.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項15に記載の表示光学系。
  17. 前記第1レンズのd線を基準とするアッベ数をνd1、前記第2レンズのd線を基準とするアッベ数をνd2とするとき、
    0.2≦νd2/νd1≦1.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項15または16に記載の表示光学系。
  18. 前記表示光学系の全体の光学パワーは、前記第1レンズと前記第2レンズが接合された接合レンズにより与えられることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の表示光学系。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の表示光学系と、
    画像を表示する前記表示素子とを有することを特徴とする画像表示装置。
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