JP2023062711A - 止血器具 - Google Patents

止血器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2023062711A
JP2023062711A JP2020058905A JP2020058905A JP2023062711A JP 2023062711 A JP2023062711 A JP 2023062711A JP 2020058905 A JP2020058905 A JP 2020058905A JP 2020058905 A JP2020058905 A JP 2020058905A JP 2023062711 A JP2023062711 A JP 2023062711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap member
hemostatic device
cap
puncture site
forearm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020058905A
Other languages
English (en)
Inventor
浩平 渡邉
Kohei Watanabe
雄一 日置
Yuichi Hioki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2020058905A priority Critical patent/JP2023062711A/ja
Priority to PCT/JP2021/009152 priority patent/WO2021192996A1/ja
Publication of JP2023062711A publication Critical patent/JP2023062711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/132Tourniquets

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】血管への過加圧圧迫を生じさせることなく、簡単な操作で穿刺部位を止血することが可能な止血器具を提供する。【解決手段】止血器具100は、患者の前腕部Aに形成した穿刺部位pに配置するように構成されたキャップ部材110と、キャップ部材110に張力を加えるように構成された操作部材120と、を備え、操作部材は、ハンドル部材121と、ハンドル部材121とキャップ部材110とを接続する連結部材123と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、止血器具に関する。
従来から、患者の手や腕等の肢体に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体(例えば、カテーテル)を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。このような手技を行った場合、術者等は、穿刺部位から医療用長尺体を抜去する際、穿刺部位を止血する。
穿刺部位の止血に使用される止血器具として、肢体に巻き付ける帯体を備える固定部材と、帯体に連結されており、流体を注入することにより拡張して、穿刺部位周辺を圧迫するバルーン等の拡張部材と、を有するものが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2010-131296号公報
特許文献1の止血器具を使用した止血方法では、拡張可能なバルーンを利用して穿刺部位周辺に圧迫力を付与する。このような止血方法において、血管への圧迫力が過剰に大きくなる過加圧圧迫が長時間実施されてしまうと、血管閉塞が生じる可能性がある。そのため、術者等には、止血を実施している間、圧迫力を適切かつ緻密に調整することが求められる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、血管への過加圧圧迫を生じさせることなく、簡単な操作で穿刺部位を止血することが可能な止血器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する止血器具は、肢体の止血すべき部位に配置するように構成されたキャップ部材と、前記キャップ部材に張力を加えるように構成された操作部材と、を備え、前記操作部材は、ハンドル部材と、前記ハンドル部材と前記キャップ部材とを接続する連結部材と、を有する。
また、上記目的を達成する止血器具は、肢体の止血すべき部位に配置するように構成されたキャップ部材と、前記キャップ部材に張力を加えるように構成された動作機構と、を備え、前記動作機構は、前記キャップ部材と接続するハンドル部材を有し、前記動作機構は、前記ハンドル部材の動きを、前記止血すべき部位から離れる方向に引く力に変換する。
上記のように構成した止血器具によれば、術者等は、患者の肢体の穿刺部位周辺に対し、キャップ部材と患者の肢体の皮膚表層との間の空気が抜けるようにキャップ部材を密着させることで、穿刺部位周辺の皮膚表層にキャップ部材を固定することができる。そのため、術者等は、患者の肢体の穿刺部位にキャップ部材を配置した状態で操作部材を操作してキャップ部材に張力を加えることにより、キャップ部材とともに穿刺部位周辺の肢体の一部を引き上げることができる。それにより、術者等は、穿刺部位の周囲に存在する皮下組織から穿刺部位に対して穿刺部位を閉じる方向の力を生じさせることができる。したがって、術者等は、操作部材を操作する簡単な操作により、血管への過加圧圧迫を生じさせることなく、穿刺部位を止血することができる。
実施形態に係る止血器具の斜視図である。 実施形態に係る止血器具の平面図である。 図2に示す矢印3A-3A線に沿う断面図である。 実施形態に係る止血器具を患者の肢体に装着した際の様子を示す斜視図である。 実施形態に係る止血器具を患者の肢体に装着した際の様子を示す平面図である。 実施形態に係る止血器具の使用例を模式的に示す断面図であって、図5の矢印6A-6A線に沿う断面図である。 変形例1に係る止血器具の平面図である。 変形例1に係る止血器具の使用例を模式的に示す断面図であって、図7の矢印8A-8A線に沿う断面図である。 変形例2に係る止血器具を患者の肢体に装着した際の様子を示す斜視図である。 変形例3に係る止血器具の斜視図である。 変形例3に係る止血器具の平面図である。 図11に示す矢印12A-12A線に沿う断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態及び変形例を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1~図3は、実施形態に係る止血器具100を説明するための図、図4~図6は、止血器具100の使用例を説明するための図である。
<止血器具>
止血器具100は、図4~図6に示すように、治療や検査等を行うカテーテル等を血管(例えば、橈骨動脈)内に挿入する目的で、前腕部Aに形成された穿刺部位(「止血すべき部位」に相当)pに留置していたイントロデューサーのシースチューブを抜去する際、穿刺部位pを止血するための医療器具として構成している。
止血器具100は、図1、図2、図3を参照して概説すると、患者の前腕部Aの穿刺部位pに配置するように構成されたキャップ部材110と、キャップ部材110に張力を加えるように構成された操作部材120と、を備える。
<キャップ部材>
キャップ部材110は、図3、図6に示すように、患者の前腕部Aの皮膚表層Afに接触させる接触面(底面)112を備える本体部111と、後述する連結部材123を接続可能な接続孔115が形成された接続部113と、を備える。
キャップ部材110は、例えば、接触面112を前腕部Aの皮膚表層Afに密着させて貼り付けることが可能な樹脂材料で構成することができる。例えば、キャップ部材110の本体部111は、可撓性を有する材料で、吸盤形状に構成される。
接触面112は、所定の外径を有する円形の平面形状を有する。
接続部113は、本体部111から鉛直上方(図3、図6の上方)に向けて突出している。接続孔115は、連結部材123の一部を挿通した状態で、連結部材123をキャップ部材110に接続している。
キャップ部材110の接触面112には、止血器具100の使用を開始するまでの間、接触面112を覆うように取り付けられる剥離紙を配置することができる。
<操作部材>
操作部材120は、図1、図2に示すように、ハンドル部材121と、ハンドル部材121とキャップ部材110とを接続する連結部材123と、を有する。
ハンドル部材121は、筒状部121aと、筒状部121aよりも外形が大きいヘッド部121bと、を有する。
連結部材123は、紐状の部材で構成している。連結部材123は、筒状部121aに巻き付け可能な状態で筒状部121aに固定されている。
連結部材123のカバー部材140の外部に導出された部分の一部は、筒状部121aに巻き付けた状態で固定されている。連結部材123のカバー部材140内に配置された部分は、接続孔115を介してキャップ部材110と接続されている。なお、連結部材123の材質、断面形状、太さ、長さ、筒状部121a及び接続部113との接続形態等は特に限定されない。
筒状部121aは、カバー部材140の上面に配置された保持部材145に保持されている。
保持部材145は、図1に示すように、筒状部121aを回転可能に保持する第1保持部145aと第2保持部145bを備える。各保持部145a、145bには、筒状部121aが通過可能な切り欠き146と、切り欠き146に繋がる溝部147が設けられている。
筒状部121aは、図1に示すように、各保持部145a、145bに保持された状態で、筒状部121aの長手方向に移動することを防止する凸部148を備える。
術者等は、保持部材145に筒状部121aを保持した状態で、ヘッド部121bを所定方向(例えば、時計周り)に回転させることにより、筒状部121aに連結部材123を巻き付けることができる。術者等は、キャップ部材110と患者の前腕部Aの皮膚表層Afの間で陰圧が生じるようにキャップ部材110の接触面112を皮膚表層Afに密着させるように配置した状態で、筒状部121aに連結部材123を巻き付けることにより、キャップ部材110を前腕部Aから引き上げる方向の張力を発生させることができる。術者等は、上記の張力を発生させることにより、キャップ部材110を皮膚表層Afに密着させた状態でキャップ部材110及び穿刺部位p周辺の前腕部Aの一部を引き上げることができる。それにより、術者等は、穿刺部位pの周囲に存在する皮下組織から穿刺部位pに対して穿刺部位pを閉じる方向の力を生じさせることができる。術者等は、キャップ部材110を引き上げた状態を維持することにより、穿刺部位pに対して、穿刺部位pを閉じる方向の力を継続的に付与することができる。
なお、本実施形態において、操作部材120のハンドル部材121及び連結部材123は、キャップ部材110に張力を加えるための動作機構を構成する。動作機構は、ハンドル部材121の動き(回転)を、穿刺部位pから離れる方向に引く力に変換する。具体的には、動作機構は、ハンドル部材121を回転させる動きを、ハンドル部材121の回転軸と直交する方向にキャップ部材110を引き上げる力に変換する。術者等は、動作機構を操作することにより、皮膚表層Afに密着したキャップ部材110を引き上げることができ、穿刺部位pの周囲に存在する皮下組織を穿刺部位pに押し付けて、穿刺部位pを閉じる方向の力を生じさせることができる。
<カバー部材>
止血器具100は、図1、図2、図3に示すように、キャップ部材110の中央部を覆うカバー部材140を有する。キャップ部材110の中央部は、図2に示す止血器具100の平面視上における中央部である。本実施形態では、キャップ部材110の接続部113の中央部がキャップ部材110の中央部に相当する。
カバー部材140は、キャップ部材110の接続部113を覆う空間部141と、連結部材123をカバー部材140の外部へ導出する孔部143と、カバー部材140の外部でハンドル部材121を保持する保持部材145と、を有する。
術者等がヘッド部121bを回転させて筒状部121aに連結部材123を巻き付ける際、連結部材123がカバー部材140の孔部143を通過する。そのため、術者等は、連結部材123をカバー部材140と干渉させることなく、筒状部121aに巻き付けることができる。
保持部材145は、カバー部材140の上面に固定している。保持部材145は、前述したように筒状部121aをカバー部材140の外部で保持する。本実施形態では、保持部材145が備える各保持部145a、145bには、筒状部121aを回転可能に保持する溝部147が設けられている。
キャップ部材110は、図2に示す平面視において略円形を有する。また、カバー部材140は、図2に示す平面視において略円形を有する。カバー部材140は、キャップ部材110の平面視上における外径よりも、小さな外径を有する。そのため、図3に示すように、カバー部材140がキャップ部材110の中央部を覆った状態で、カバー部材140の外周縁部は、キャップ部材110の本体部111の中央部よりも外周縁側に位置する所定の部分と接触する。
<ベルト部材>
止血器具100は、図1、図2、図4に示すように、キャップ部材110を穿刺部位pに固定するためのベルト部材150を備える。
ベルト部材150は、所定の幅及び所定の長さを備える帯状の部材で構成している。ベルト部材150は、例えば、公知の樹脂材料により構成することができる。
ベルト部材150は、図2に示すように、ベルト部材150の長手方向の略中央部に配置された開口部151と、ベルト部材150の長手方向の一端部に配置された第1連結部152aと、ベルト部材150の長手方向の他端部に配置された第2連結部152bと、を有する。
第1連結部152aは、ベルト部材150の内面(患者の前腕部Aの皮膚表層Afに向かい合わせて配置される側の面)に配置している。第2連結部152bは、ベルト部材150の外面(内面の反対側の面)に配置している。
第1連結部152aと第2連結部152bは、互いに連結分離可能な構成を有する。各連結部152a、152bは、例えば、面ファスナーで構成することができる。本実施形態では、第1連結部152aを面ファスナーの雌側で構成しており、第2連結部152bを面ファスナーの雄側で構成している。
術者等は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着する際、キャップ部材110の接触面112を患者の前腕部Aの皮膚表層Afに向かい合わせて配置した状態で、ベルト部材150を患者の前腕部Aに巻き付ける。術者等は、ベルト部材150を患者の前腕部Aに巻き付けた状態で、ベルト部材150に配置された各連結部152a、152b同士を接触させて連結する。術者等は、各連結部152a、152b同士を連結することにより、キャップ部材110を穿刺部位pに配置した状態で止血器具100を患者の前腕部Aに固定することができる。
各連結部152a、152bの構造は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態を維持することが可能であれば、特に限定されない。各連結部152a、152bは、例えば、面ファスナー以外で構成してもよい。また、本実施形態のように各連結部152a、152bを面ファスナーで構成する場合においても、雌側や雄側は任意に入れ替えることができる。
ベルト部材150は、図3に示すように、カバー部材140とハンドル部材121との間を通るように配置される。
術者等は、図4、図5に示すように、止血器具100を患者の前腕部Aに装着する際、ベルト部材150を、カバー部材140の上面側からカバー部材140の側面側を通して前腕部Aに巻き付ける。本実施形態では、ベルト部材150に形成された開口部151にカバー部材140の上面に配置された操作部材120及び保持部材145を配置している。したがって、ベルト部材150が操作部材120及び保持部材145と干渉することを防止できる。
図5に示すように、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態において、キャップ部材110、カバー部材140、及びベルト部材150は、患者の前腕部Aに形成した穿刺部位p及びその周辺部と重なるように配置される。止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態において、術者等が穿刺部位pを視認することを可能にするために、キャップ部材110、カバー部材140、及びベルト部材150は透明、有色透明、無色透明等で構成することが好ましい。
なお、ベルト部材150に開口部151が設けられている場合、ベルト部材150の開口部151を穿刺部位pに重ねて配置した状態でも、開口部151を介して穿刺部位p及びその周辺部を視認することができる。そのため、ベルト部材150は透明等で構成されていなくてもよい。
次に、図4~図6を参照して、止血器具100の使用例を説明する。
術者等は、止血器具100の使用を開始するにあたり、キャップ部材110の接触面112に配置した剥離紙を取り外す。
次に、術者等は、患者の前腕部Aに形成した穿刺部位pにキャップ部材110を配置する。この際、術者等は、キャップ部材110の中央部を覆うカバー部材140の位置を目安にして、穿刺部位pにキャップ部材110を配置する。術者等は、カバー部材140の内側に穿刺部位pが配置されるように止血器具100の装着位置を調整することにより、キャップ部材110を穿刺部位pに対して容易に位置合わせすることができる。
なお、図4~図6では、イントロデューサーの図示を省略しているが、術者等は、穿刺部位pにイントロデューサーのシースチューブを挿入した状態でキャップ部材110を穿刺部位pに配置する。
術者等は、キャップ部材110を穿刺部位pに配置した状態で、穿刺部位pからイントロデューサーのシースチューブを抜去しつつ、キャップ部材110を穿刺部位pに固定する。この際、術者等は、キャップ部材110を穿刺部位pに対して手で圧迫する操作を実施しながら、穿刺部位pからイントロデューサーのシースチューブを抜去する。術者等は、穿刺部位pからシースチューブを抜去しつつ、キャップ部材110を穿刺部位pに押し付けることにより、キャップ部材110の接触面112を前腕部Aに対してしっかりと密着させ、キャップ部材110を穿刺部位pに固定できる。
術者等は、キャップ部材110を穿刺部位pに固定した状態で、ベルト部材150を使用して止血器具100を患者の前腕部Aに固定する。術者等は、ベルト部材150により、カバー部材140の上面を患者の前腕部A側に押し付け、キャップ部材110の接触面112を前腕部Aに対してさらに密着させる。
次に、術者等は、キャップ部材110の接触面112を前腕部Aに密着させた状態でヘッド部121bを回転させることにより、連結部材123を筒状部121aに巻き付ける。
なお、筒状部121aに巻き付けられた連結部材123の巻き付け量が少ない状態では、連結部材123に撓みが生じる場合がある。止血器具100は、連結部材123の撓んだ部分をカバー部材140の空間部141内に収容することができる。そのため、止血器具100は、連結部材123がカバー部材140の外部で絡まるなどして操作性が低下することを抑制できる。
術者等は、筒状部121aに連結部材123を巻き付けることにより、連結部材123に接続されたキャップ部材110を引き上げることができる。また、術者等は、キャップ部材110の接触面112と密着させた穿刺部位p周辺の前腕部Aの一部を引き上げることができる。それにより、穿刺部位pに対して穿刺部位pを閉じる方向の力を生じさせることができる。
術者等は、所定の期間に亘ってキャップ部材110を引き上げた状態を維持することにより、穿刺部位pの止血を継続する。術者等は、止血を実施している間、連結部材123の巻き付け量を適宜増減させることにより、キャップ部材110による穿刺部位pの止血力を調整することができる。
術者等は、連結部材123の巻き付け量を十分に減少させても穿刺部位pから出血が生じていないことを確認できた場合、止血器具100による止血を終了する。術者等は、連結部材123の巻き付け量を減少させた状態で、ベルト部材150の固定を解除し、キャップ部材110を前腕部Aの皮膚表層Afから離間させるように持ち上げることで、止血器具100を患者の前腕部Aから取り外すことができる。
以上のように、本実施形態に係る止血器具100は、患者の前腕部Aに形成した穿刺部位pに配置するように構成されたキャップ部材110と、キャップ部材110に張力を加えるように構成された操作部材120と、を備える。操作部材120は、ハンドル部材121と、ハンドル部材121とキャップ部材110とを接続する連結部材123と、を有する。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、患者の前腕部Aの穿刺部位p周辺に対し、キャップ部材110と患者の前腕部Aの皮膚表層Afとの間の空気が抜けるようにキャップ部材110を密着させることで、穿刺部位p周辺の皮膚表層Afにキャップ部材を固定することができる。そのため、術者等は、患者の前腕部Aの穿刺部位pにキャップ部材110を配置した状態で操作部材120を操作してキャップ部材110に張力を加えることにより、キャップ部材110とともに穿刺部位p周辺の前腕部Aの一部を引き上げることができる。それにより、術者等は、穿刺部位pの周囲に存在する皮下組織から穿刺部位pに対して穿刺部位pを閉じる方向の力を生じさせることができる。したがって、術者等は、操作部材120を操作する簡単な作業により、血管への過加圧圧迫を生じさせることなく、穿刺部位pを止血することができる。
また、止血器具100は、キャップ部材110の中央部を覆うカバー部材140を有する。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、キャップ部材110の中央部を覆うカバー部材140の位置を目安にして、穿刺部位pにキャップ部材110を配置することにより、キャップ部材110を穿刺部位pに対して容易に位置合わせすることができる。また、カバー部材140は、術者等が操作部材120を操作してキャップ部材110に張力を加える際、患者の前腕部Aの皮膚表層Afに対し、キャップ部材110を押さえ付けることができる。そのため、止血器具100は、カバー部材140により、穿刺部位p周辺の皮膚表層Afへのキャップ部材の密着性を向上させることができる。
また、止血器具100は、キャップ部材110を穿刺部位pに固定するように構成されたベルト部材150を備える。ベルト部材150は、カバー部材140とハンドル部材121との間を通るように配置される。
上記のように構成した止血器具100によれば、キャップ部材110が操作部材120と干渉することを防止できる。また、術者等は、ベルト部材150によりカバー部材140の上面を患者の前腕部A側に押し付けることにより、キャップ部材110の接触面112を前腕部Aに対してしっかりと密着させることができる。
また、キャップ部材110は、連結部材123が接続された接続部113を有する。カバー部材140は、接続部113を覆う空間部141と、連結部材123をカバー部材140の外部へ導出する孔部143と、カバー部材140の外部でハンドル部材121を保持する保持部材145と、を有する。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、カバー部材140の外部で保持されたハンドル部材121を操作することにより、連結部材123に容易に張力を発生させることができる。また、連結部材123に撓みが生じているような場合においても、連結部材123の撓んだ部分をカバー部材140の空間部141内に収容できる。そのため、止血器具100は、連結部材123がカバー部材140の外部で絡まるなどして操作性が低下することを抑制できる。
また、ハンドル部材121は、筒状部121aと、筒状部121aよりも外形が大きいヘッド部121bと、を有する。連結部材123は、筒状部121aに巻き付け可能な状態で、筒状部121aに固定されている。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、筒状部121aよりも大きな外形を有するヘッド部121bを手指等により把持しながら回転させる簡単な操作により、筒状部121aに連結部材123を巻き付けて、キャップ部材110を持ち上げることができる。
また、止血器具100は、患者の前腕部Aに形成した穿刺部位pに配置するように構成されたキャップ部材110と、キャップ部材110に張力を加えるように構成された動作機構と、を備える。動作機構は、キャップ部材110と接続するハンドル部材121を有し、動作機構は、ハンドル部材121の動きを、穿刺部位pから離れる方向に引く力に変換する。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、動作機構を操作することににより、血管への過加圧圧迫を生じさせることなく、穿刺部位pを止血することができる。
また、動作機構は、ハンドル部材121を回転させる動きを、ハンドル部材121の回転軸と直交する方向にキャップ部材110を引き上げる力に変換する。
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、ハンドル部材121を回転する操作のみで、キャップ部材110を容易に引き上げることができる。
次に、上述した実施形態の変形例を説明する。変形例の説明では、上述した実施形態で既に説明した内容と重複する内容の説明は省略する。また、変形例の説明において特に説明の無い内容は前述した実施形態と同一のものとすることができる。
<変形例1>
図7、図8には、変形例1に係る止血器具100Aを示す。図7は、止血器具100Aの平面図である。図8は、患者の前腕部Aに止血器具100Aを装着した状態の断面図を示す。なお、図8は、図7に示す矢印8A-8A線に沿う断面図である。また、図8ではベルト部材の図示を省略している。
図7、図8に示すように、止血器具100Aのキャップ部材110は、キャップ部材110の前腕部Aに対向して配置される接触面112に設けられたシール部材180を有する。
シール部材180は、例えば、シール層を備える公知のドレッシング材で構成することができる。ドレッシング材は、例えば、ポリウレタンやポリエステルなどのフィルム層と、そのフィルム層を皮膚表層に密着させるための粘着性を備えるシール層と、を有するものが挙げられる。具体的には、テガダーム(登録商標)トランスペアレント、キュアフィルムEXなどのドレッシング材である。なお、ドレッシング材は、フィルム層とシール層に加えて、ハイドロゲルなどの高分子材料の層を有していてもよい。ドレッシング材は、キャップ部材110の接触面112を密着させることができる表面と、患者の皮膚表層Afに密着するシール層とを備える公知のドレッシング材を使用することができる。ただし、それらの構成に限定されない。
シール部材180は、例えば、図7に示すように平面視において円形の形状を有するように構成することができる。また、シール部材180は、キャップ部材110の接触面112よりも大きな外形(例えば、外径)を有するように構成することができる。このように構成することにより、術者等は、図8に示すように、シール部材180を介して前腕部Aの皮膚表層Afにキャップ部材110の接触面112を密着させることで、患者の前腕部Aの穿刺部位pに対して止血器具100Aを固定する。そのため、術者等は、キャップ部材110を引き上げる際、皮膚表層Afの凹凸や皮膚表層Afの発汗の影響を受けず、キャップ部材110とともに前腕部Aの一部を引き上げることができる。
上記のように変形例1に係る止血器具100Aは、キャップ部材110の前腕部Aに対向して配置される接触面112に設けられたシール部材180を有する。そのため、止血器具100は、キャップ部材110の接触面112がシール部材180を介して前腕部Aの皮膚表層Afに固定されるように構成される。止血器具100Aは、シール部材180により皮膚表層Afがキャップ部材に及ぼす影響を軽減できるため、前腕部Aの皮膚表層Afに強固に固定される。すなわち、止血器具100は、シール部材がシール層で皮膚表層Afに密着し、かつ、キャップ部材110がシール部材180の表面に密着するため、前腕部Aの皮膚表層Afに対し、強固に固定される。それにより、術者等は、操作部材120を操作してキャップ部材110を引き上げた際、キャップ部材110とともに前腕部Aの一部をより確実に引き上げることができる。
なお、シール部材は、例えば、ドレッシング材のような創傷治癒効果を備える部材以外で構成してもよい。シール部材をそのような部材で構成する場合、シール部材の皮膚表層Afに対向して配置される面が穿刺部位pと接触することを防止するために、シール部材の中央部付近には孔部を設けることが好ましい。
<変形例2>
図9には、変形例2に係る止血器具100Bを示す。図9は、止血器具100Bを患者の前腕部Aに装着した際の様子を示す図である。
前述した実施形態で説明したベルト部材150は、カバー部材140の上面に沿うように配置している(図3、図4を参照)。本変形例に係る止血器具100Bのように、ベルト部材150Bはカバー部材140の側面に接続してもよい。なお、ベルト部材150Bは、例えば、公知のヒンジ機構を介してキャップ部材110の側面に接続することができる。
<変形例3>
図10~図12には、変形例3に係る止血器具100Cを示す。図10は、止血器具100Cの斜視図である。図11は、止血器具100Cの平面図である。図12は、図11に示す矢印12A-12Aに沿う断面図である。なお、図10~図12では、ベルト部材の図示を省略している。
止血器具100Cが備える操作部材120Cでは、図11、図12に示すように、筒状部121aとヘッド部121bを接続分離可能に構成している。筒状部121aには、ヘッド部121bの軸部を挿入可能な接続孔を設けることができる。
止血器具100Cは、筒状部121aとヘッド部121bが接続分離可能に構成されているため、例えば、操作部材120Cの操作を必要としないときに筒状部121aとヘッド部121bを分離させておくことにより、筒状部121aを誤操作により回転させてしまうことを防止できる。また、例えば、患者等が筒状部121aを誤操作により回転させてしまうことも防止できる。
止血器具100Cは、図10、図12に示すように、逆回転防止機構190を備える。逆回転防止機構190は、筒状部121aに一体的に設けられたギア部191と、ギア部191の回転を制御するストッパー部193と、を備えるラチェット機構で構成している。
ストッパー部193は、ギア部191が一の方向(例えば、時計回り方向)へ回転することを許容する一方で、ギア部191が他の方向(例えば、反時計回り方向)へ回転することを規制する。したがって、逆回転防止機構190は、術者等が筒状部121aやヘッド部121bを手指等で把持していない状態において、筒状部121aが回転することを防止できる。そのため、止血器具100Cを使用して止血を実施している間、筒状部121aが意図せずに回転して連結部材123の巻き付け量が減少して、キャップ部材110による穿刺部位pの止血力が低下することを防止できる。
逆回転防止機構190は、例えば、カバー部材140の上面部に配置した所定のケース195内に配置することができる。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る止血器具を説明したが、本発明は明細書において説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、止血器具の止血対象となる肢体や具体的な止血手順等は、明細書内で説明した内容に限定されない。実施形態の説明では、患者の右前腕部に形成した穿刺部位を止血するための止血器具を例示したが、止血器具は、左前腕部に形成した穿刺部位を止血可能に構成することも可能である。また、止血器具は、患者の前腕部よりも手指側に位置する手の甲や手の掌側を走行する手掌動脈(深掌動脈)の橈骨動脈側(例えば、解剖学上のスナッフボックス周辺の動脈、又は、スナッフボックスよりも指先側を走行する遠位橈骨動脈)に形成された穿刺部位を止血可能に構成してもよい。
また、止血器具の各部の形状、寸法、構造等は、前腕部や手を含む肢体の少なくとも一部に対して止血器具を装着した状態で、キャップ部材により穿刺部位を止血することが可能な限り、特に限定されない。
100、100A、100B、100C 止血器具
110 キャップ部材
111 本体部
112 接触面
113 接続部
115 接続孔
120、120C 操作部材
121 ハンドル部材
121a 筒状部
121b ヘッド部
123 連結部材
140 カバー部材
141 空間部
143 孔部
145 保持部材
145a 第1保持部
145b 第2保持部
150、150B ベルト部材
151 開口部
180 シール部材
190 逆回転防止機構
191 ギア部
193 ストッパー部
A 前腕部(肢体)
Af 皮膚表層
p 穿刺部位(止血すべき部位)

Claims (8)

  1. 肢体の止血すべき部位に配置するように構成されたキャップ部材と、
    前記キャップ部材に張力を加えるように構成された操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、ハンドル部材と、前記ハンドル部材と前記キャップ部材とを接続する連結部材と、を有する、止血器具。
  2. 前記キャップ部材の中央部を覆うカバー部材を有する、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記キャップ部材を前記止血すべき部位に固定するように構成されたベルト部材を備え、
    前記ベルト部材は、前記カバー部材と前記ハンドル部材との間を通るように配置される、請求項2に記載の止血器具。
  4. 前記キャップ部材は、前記連結部材が接続された接続部を有し、
    前記カバー部材は、前記接続部を覆う空間部と、前記連結部材を前記カバー部材の外部へ導出する孔部と、前記カバー部材の外部で前記ハンドル部材を保持する保持部と、を有する、請求項2又は請求項3に記載の止血器具。
  5. 前記キャップ部材は、前記キャップ部材の前記肢体に対向して配置される面に設けられたシール部材を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の止血器具。
  6. 前記ハンドル部材は、筒状部と、前記筒状部よりも外形が大きいヘッド部と、を有し、
    前記連結部材は、前記筒状部に巻き付け可能な状態で、前記筒状部に固定されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の止血器具。
  7. 肢体の止血すべき部位に配置するように構成されたキャップ部材と、
    前記キャップ部材に張力を加えるように構成された動作機構と、を備え、
    前記動作機構は、前記キャップ部材と接続するハンドル部材を有し、
    前記動作機構は、前記ハンドル部材の動きを、前記止血すべき部位から離れる方向に引く力に変換する、止血器具。
  8. 前記動作機構は、前記ハンドル部材を回転させる動きを、前記ハンドル部材の回転軸と直交する方向に前記キャップ部材を引き上げる力に変換する、請求項7に記載の止血器具。
JP2020058905A 2020-03-27 2020-03-27 止血器具 Pending JP2023062711A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020058905A JP2023062711A (ja) 2020-03-27 2020-03-27 止血器具
PCT/JP2021/009152 WO2021192996A1 (ja) 2020-03-27 2021-03-09 止血器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020058905A JP2023062711A (ja) 2020-03-27 2020-03-27 止血器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023062711A true JP2023062711A (ja) 2023-05-09

Family

ID=77891951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020058905A Pending JP2023062711A (ja) 2020-03-27 2020-03-27 止血器具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023062711A (ja)
WO (1) WO2021192996A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2723107C (en) * 2008-05-06 2017-06-27 Merit Medical Systems, Inc. Radial artery compression device
US20120150215A1 (en) * 2010-12-09 2012-06-14 Juarez Industries Junctional Bleed Device
WO2018071286A1 (en) * 2016-10-12 2018-04-19 Composite Resources, Inc. Tourniquet having a buckle resistant to torsional force

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021192996A1 (ja) 2021-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2733046C1 (ru) Гемостатическое устройство и гемостатический способ
US20210204953A1 (en) Compression device and compression method
JP5806937B2 (ja) 創傷の機械的な閉合のためのシステム及び方法
US8845680B2 (en) Radial artery compression device
US20120004672A1 (en) Suture Straightening Device and Method
JP7181280B2 (ja) 止血器具
JP7267995B2 (ja) 止血器具
JP2020014588A (ja) 止血器具
US20230200825A1 (en) Hemostatic device
JP7168385B2 (ja) 止血器具
WO2019186524A1 (ja) 止血器具
JP4495658B2 (ja) 点滴注射針固定用バンド
JP2019208953A (ja) 止血器具
JP2020039816A (ja) 穿刺補助具及び止血器具
KR20170049240A (ko) 상처 보호기구
JP7236439B2 (ja) 止血器具
JP2023062711A (ja) 止血器具
CN112914654A (zh) 乳晕切口闭合装置
CN107072654B (zh) 具有单旁路功能的双列式棘轮锁定机构
WO2021065781A1 (ja) 止血器具
CN215899875U (zh) 一种防勒伤医用手术手套
WO2021167048A1 (ja) 止血デバイス
CN111938742A (zh) 一种用于止血的压力施加控制***
KR200468799Y1 (ko) 지혈 밴드의 결속 장치
CN106344271A (zh) 易用型拉伸预应力医用制品