JP2020014588A - 止血器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】止血器具自体によって止血部位を挟持した状態を維持可能な止血器具を提供する。【解決手段】本発明に係る止血器具100は、生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、開閉可能に構成されるとともに、少なくとも穿刺部位を挟持するアーム11とアーム12とを含む挟持部10と、挟持部を閉じるよう付勢する付勢部20と、付勢部によって付勢された挟持部におけるアーム11とアーム12の間隔を保持する保持部30と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、止血器具に関する。
カテーテル手技の一つとして、患者の腕の血管(例えば、橈骨動脈)を穿刺し、患者の腕の血管に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。
穿刺後には、一般的に穿刺部位に圧迫力を付与し、止血を行なう。圧迫力を付与する従来の器具には、トング状の器具の先端に一対のノブを設けたものがある(特許文献1参照)。
国際公開第81/00202号
特許文献1のような圧迫力を付与可能な止血器具を使用する場合、止血器具が意図せず患者の止血部位から脱落しないように、使用者は止血器具の持ち手等を把持するなどして、止血部位を挟持した状態を維持する場合がある。この場合、使用者が止血器具を把持等していると、使用者は消毒等の圧迫力の付与以外に必要なその他の処置ができない。そのため、別の者がその他の処置を行わなければならず、手技が煩雑になるといった問題がある。
そこで本発明は、止血器具自体によって止血部位を挟持した状態を維持可能な止血器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る止血器具は、生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、開閉可能に構成されるとともに、少なくとも前記穿刺部位を挟持する第1アーム及び第2アームを含む挟持部と、前記挟持部を閉じるよう付勢する付勢部と、前記付勢部によって付勢された前記挟持部における前記第1アームと前記第2アームの間隔を保持する保持部と、を有する。
本発明に係る止血器具によれば、保持部が付勢部によって付勢された挟持部における第1アームと第2アームの間隔を保持する。そのため、使用者が止血器具を把持するなどしなくても止血器具自体によって止血部位を挟持した状態を維持することができる。
本発明の第1実施形態に係る止血器具を示す側面図である。 止血器具に係る保持部を図1に示す位置から回転させた状態を示す側面図である。 手の止血部位を示す図である。 穿刺部位の反対側にあたる掌の起伏を示す図である。 図1に示す止血器具を装着させた手の甲側を示す図である。 図1に示す止血器具を装着させた掌側を示す図である。 第2実施形態に係る止血器具を示す図である。 止血器具の変形例を示す図である。 図7の変形例に係る止血器具を示す側面図である。 止血器具の変形例を示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1、図2は、本発明の実施形態に係る止血器具100の説明に供する図である。
止血器具100は、手Hの甲側を走行する動脈の橈骨動脈(例えば、スナッフボックス内の橈骨動脈(図3の穿刺部位P2参照)又はスナッフボックスよりも指先側の遠位橈骨動脈(穿刺部位P1参照))に形成した生体の穿刺部位等を止血するために用いられる。ただし、止血器具100を装着させる部位は上記に限定されない。なお、スナッフボックス内の橈骨動脈とは、橈骨動脈の末梢側で、短母指伸筋腱と長母指伸筋腱の間に位置する部位の橈骨動脈(ネッター原書第4版解剖学的カギ煙草入れ内の橈骨動脈)であり、以下s−RAという。遠位橈骨動脈は、橈骨動脈の背側手根枝で、長母指伸筋腱と、長橈側手根伸筋腱の間に位置する橈骨動脈であり、以下d−RAという。
止血器具100は、図1、図2を参照して概説すれば、挟持部10と、付勢部20と、保持部30と、操作部40と、を有する。以下、詳述する。
(挟持部)
挟持部10は、図1等に示すように、開閉可能に構成されるとともに、少なくとも患者の穿刺部位を挟持する。挟持部10は、アーム11、12と、拡張部材13と、抑制部14と、回転軸15と、を備える。本明細書においてアーム11は第1アーム、アーム12は第2アームに相当する。
アーム11、12は、止血部位として、少なくとも穿刺部位を挟持するために用いられる。アーム11、12は、本実施形態において図1に示すように基端側を略曲線、先端側を略直線状に形成している。ただし、挟持部10によって少なくとも穿刺部位を挟持できれば、挟持部の形状は上記に限定されない。上記以外にも先端側の形状を外向きに凸状に湾曲した形状を含むように構成してもよい。
アーム11、12は、図1、図2に示すように穿刺部位を挟持するために一対の部材として構成している。すなわち、アーム11、12を略同一の部材を含むように構成している。ただし、挟持部10によって少なくとも穿刺部位を挟持できれば、2つのアームは略同一の部材によって構成しなくてもよい。
拡張部材13は、止血部位として少なくとも穿刺部位(図3の穿刺部位P1又は穿刺部位P2参照)に圧迫力を付与するために設けられる。拡張部材13は、空気や窒素等の流体の供給によって拡張可能な部材として構成している。拡張部材13は、逆止弁付きのポート(図示省略)を設けることで、医師等の使用者や患者が拡張量を調整できるように構成している。
拡張部材13の材料は、ある程度の可撓性を備えれば、特に限定されない。例示すれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を挙げることができる。
抑制部14は、生体に対してアーム11、12によって挟持される挟持部位のずれを抑制する。抑制部14は、抑制部14自体の表面と体表との接触面に作用する摩擦力によって挟持部位のずれを抑制する。抑制部14は、一例として図4に示すような掌側であって親指の根元において若干盛り上がった短母指外転筋上の部位P3等に面接触して挟持部位のずれを抑制する。
抑制部14は、弾力性のある素材で構成でき、このように構成することで密着力を向上させ、当該状態における静止摩擦力によって挟持部位のずれを抑制できる。抑制部14を構成する弾力性のある素材について例示すれば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料やポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、又はこれらのうち2種以上を混合したものを挙げることができる。また、装着させた際に滑り止めの機能を発揮させるために、抑制部14の表面にアクリル系、シリコーン系、ポリビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系等の粘着剤を塗布してもよい。
回転軸15は、アーム11、12の開閉の起点として設けられる。回転軸15は、アーム11、12を開閉可能に支持するために設けられる。対になって構成したアーム11、12は、回転軸15を起点として開閉(接近離間)するように構成している。回転軸15は、本明細書において第1回転軸に相当する。
(付勢部)
付勢部20は、挟持部10を閉じるよう付勢力を付与する。付勢部20は、図1に示すように円弧状に形成され、弾性変形可能な弾性部材を備える。
付勢部20の弾性部材は、端部21がアーム11に取り付けられている。また、端部22はアーム12に取り付けられている。操作部40によってアーム11、12を開くように操作すると、端部21、22の間隔が大きくなり、それに合わせて付勢部20の弾性部材が変形する。
付勢部20の弾性部材は、外力を付与していない状態で端部21と端部22が接近するよう形状づけされており、アーム11、12を接近させるように付勢力を付与する。付勢部20の弾性部材は、本実施形態において金属を含むように構成している。ただし、操作部40によって外力を付与していない状態において挟持部10を閉じるように付勢できれば、具体的な材料は上記に限定されない。
(保持部)
保持部30は、付勢部20によって付勢された挟持部10におけるアーム11とアーム12の間隔を保持する。保持部30は、本実施形態において図1に示すように第1部材31と、第2部材32と、おねじ部34と、めねじ部35と、を備える。
第1部材31と第2部材32は、挟持部10によって手H等の止血部位を挟持した状態を保持する。挟持部10は、付勢部20によって閉じるように付勢されているものの、付勢部20の弾性部材によるスプリングバック等によって挟持部10による挟持が解除され得る。第1部材31と第2部材32は、後述する操作部40の間に挿入離脱可能に構成することによって、把持部41と把持部42の間への挿入時に挟持部10におけるアーム11とアーム12の間隔を保持する。
おねじ部34は、図1に示すように第1部材31の外側面に設けられる。めねじ部35は、第2部材32の内側面において第1部材31のおねじ部34と螺合可能に設けられる。第1部材31のおねじ部34と第2部材32のめねじ部35とを螺合させることによって、第1部材31と第2部材32とを一体に動作できるようにしている。また、第1部材31は、回転軸33に対して独立して回転できるように構成している。第1部材31を回転させ、第1部材31のおねじ部34と第2部材32のめねじ部35の噛み合い長さを変えることで、患者によって異なる挟持部位の厚さに合わせてアーム11とアーム12の間隔を調整し、当該調整によって圧迫力を調整可能に構成している。第1部材31のおねじ部34と第2部材32のめねじ部35は、操作部40の把持部41、42を接近離間させる方向に螺合する。なお、アーム11とアーム12の間隔を調整できれば、第1部材31にめねじ部35を設け、第2部材32におねじ部34を設けてもよい。
このように、おねじ部34とめねじ部35の噛み合い長さを変えて把持部41、42を接近又は離間させることにより、挟持部10による圧迫力を最適な圧力に調整できる。また、おねじ部34、めねじ部35を設けることによって付勢部20の弾性部材によるスプリングバックを抑制し、挟持部10の圧迫力によって生じる止血圧を一定にする、又はし易くすることができる。
回転軸33は、操作部40を構成する把持部41に設けている。回転軸33は、図1、図2に示すように、回転によって保持部30を把持部41と把持部42の間に挿入脱離させる起点となるように構成している。回転軸33は、図1に示すように第1部材31における操作部40との接続部に設けるように構成している。回転軸33は、本明細書において第2回転軸に相当する。
(操作部)
操作部40は、付勢部20の付勢力に抗して挟持部10を開くように構成している。操作部40は、使用者の手指によって把持される把持部41、42を備える。把持部41及び把持部42は、本実施形態において各々対となり、接近離間可能に構成している。把持部41、42は、本明細書において接近離間可能に構成された一対の部材に相当する。
また、把持部41は、挟持部10のアーム11と一体に構成しており、把持部41の動作がアーム11に連動するように構成している。把持部42は、把持部41と同様にアーム12と一体に構成しており、把持部42の動作がアーム12に連動するように構成している。これにより、把持部41、42を把持して使用者が握力を付与すると、アーム11とアーム12が相対的に離間するように動作する。なお、付勢部20の付勢力に抗して挟持部10を開き、把持部41、42が接近離間可能に構成されていれば、把持部41とアーム12を一体に構成するとともに、把持部42とアーム11を一体に構成してもよい。
(使用例)
次に本実施形態に係る止血器具100の使用例について説明する。まず、医師や看護師等の使用者は、患者の穿刺位置を確認するとともに、穿刺針等の医療器具を用意する。
次に、医師等の使用者は、穿刺針等を用いて患者に穿刺を行う。穿刺が終了したら、医師等は、図5に示すようにガイドワイヤやイントロデューサーシース等の手技に必要な医療器具200(図5参照)を穿刺部位から患者の生体管腔に導入し、手技を行う。手技が終了したら、医師等は、医療器具200を生体管腔から抜去する。
次に、医師等の使用者は、患者における止血部位を把握する。本実施形態では、一例として、図1に示すように手Hのd−RA等の動脈v(図3の穿刺部位P1参照)を挟持して圧迫力を付与する場合について説明する。
次に、医師等の使用者は、挟持部位における患者の手Hの大きさから拡張部材13の拡張度合いを予想して拡張部材13に流体を供給し、拡張部材13を拡張させる。本使用例では、アーム11、12を挟持予定の部位に配置する前に拡張部材13を拡張させる。
そして、操作部40の把持部41、42を把持して握力を付与し、回転軸15によってアーム11とアーム12の間隔を広げ、止血器具100を目的部位に配置する。
止血器具100を目的部位に配置したら、把持部41、42に付与した握力を解除して挟持部10のアーム11、12によって該当部位を挟持させる(図5、図6参照)。止血器具100は、図5、図6に示すように医療器具200の長手方向に略直交するように手Hに装着できる。そのため、医療器具200の邪魔にならず、上記のように医療器具200を抜去しなくても手Hに装着し得る。
操作部40に付与した握力の解除により、挟持部10は、付勢部20の付勢力によって患者の穿刺部位を挟持する。そして、回転軸33回りに保持部30を回転させて、保持部30を把持部41と把持部42の間に挿入する。医師等の使用者は、第1部材31を回転軸33と独立に回転させて、第1部材31のおねじ部34と第2部材32のめねじ部35の噛み合い長さを患者の挟持部位の大きさに応じて適宜調整することでアーム11とアーム12の間隔を調整する。
これにより、患者の穿刺部位付近が最適な圧力で挟持された状態でアーム11とアーム12の当接部位に圧迫力が付与され、止血が行なわれる。止血器具100は、操作部40を片手で把持できるため、医療器具200による手技の邪魔になりにくく、医師等の術者一人で医療器具200の抜去と止血を行なうことができる。
なお、上記使用例ではアーム11、12を挟持予定の部位に配置する前に拡張部材13を拡張させたが、アーム11、12を挟持部位に配置した後に拡張部材13を拡張させてもよい。
以上、説明したように本実施形態に係る止血器具100は、挟持部10と、付勢部20と、保持部30と、を有する。挟持部10は、開閉可能に構成されるとともに、少なくとも患者の手Hの穿刺部位を挟持するアーム11とアーム12を含むように構成している。付勢部20は、挟持部10を閉じるように付勢する。保持部30は、付勢部20によって付勢された挟持部10におけるアーム11とアーム12の間隔を保持する。
このように保持部30が挟持部10におけるアーム11とアーム12の間隔を保持することによって、止血器具100の使用者は自らの手指等で止血器具100が穿刺部位を挟持した状態を維持(保持)する必要がなくなる。このように、止血器具100自体によって止血部位を挟持した状態を維持することができる。また、保持部30によって止血器具100が穿刺部位を挟持した状態から脱落することを防止、又は脱落しにくくできる。
また、挟持部10は、開閉の起点となる回転軸15を備える。止血器具100は、付勢部20の付勢力に抗して挟持部10を開き、接近離間可能に構成された一対の把持部41、42を備えた操作部40を有する。保持部30は、操作部40の把持部41と把持部42の間に挿入離脱可能に構成している。そのため、操作部40を構成する把持部41と把持部42の間に保持部30を挿入することで挟持部10のアーム11とアーム12の間隔を維持し、離脱することで、挟持部10を自在に開閉させることができる。
また、保持部30は、操作部40を構成する把持部41において、回転によって把持部41と把持部42の間に挿入又は離脱させる起点となる回転軸33を備えるように構成している。そのため、保持部30による把持部41と把持部42の間への挿入又は離脱操作を容易に実現できる。
また、保持部30は、把持部41と把持部42を接近離間させる方向に螺合可能なおねじ部34とめねじ部35を備えるように構成している。そのため、おねじ部34とめねじ部35の噛み合い長さの調節によって、患者の挟持部位の大きさに対応して挟持部10の間隔を調整することができる。
また、挟持部10は、流体の供給によって、拡張可能な拡張部材13を備える。このように構成することによって、拡張部材13の拡張度合いによって止血部位における圧迫力を調整することができる。
また、挟持部10は、生体に対してアーム11及びアーム12によって挟持される挟持部位のずれを抑制する抑制部14を備えるように構成している。そのため、止血器具100によって穿刺部位を挟持した際に、仮に外力が止血器具100に作用した場合等に止血器具100が脱落することを防止又は抑制できる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る止血器具100aを示す図である。第1実施形態では、止血器具100の保持部30が第1部材31、第2部材32及び回転軸33を備えると説明したが、以下のように構成することもできる。なお、挟持部10及び付勢部20は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(保持部)
止血器具100aにおいて保持部30aは、図7に示すように第1部材31aと、第2部材32aと、磁石部材36,37と、バルブ38と、を備える。
第1部材31aは、第1実施形態と同様におねじ部34を備えており、第2部材32aは、めねじ部35を備えるように構成している。磁石部材36は、めねじ部35を設けた第2部材32aと一体に構成され、磁石部材37はバルブ38と一体に構成している。磁石部材36は、本明細書において第1磁性部材に相当し、磁石部材37は第2磁性部材に相当する。
バルブ38は、後述する操作部40aの開閉部材41aに回転可能に取り付けている。磁石部材37は、バルブ38を回転させることによって、基準値となるトルクまでは第1部材31aと第2部材32aとが並ぶ方向(図7の縦方向)に磁力を作用させることによって磁石部材36を回転させる。磁石部材37は、基準値となるトルクを超えると、磁力とトルクとの大小関係で磁石部材36に磁石部材37の回転が伝達されず、磁石部材36を回転させなくする(磁石部材37が空回りする)ように構成している。
(操作部)
操作部40aは、図7に示すように開閉部材41aと、開閉部材42aと、を備える。開閉部材41aにはバルブ38が回転可能に取り付けられる。開閉部材42aには第1部材31aが取り付けられる。開閉部材41aは、図7に示すようにアーム12と一体的に動作するように構成している。開閉部材42aは、アーム11と一体的に動作するように構成している。開閉部材41a、42aは、本明細書において一対の部材に相当する。
(使用例)
次に、本実施形態に係る止血器具100aの使用例について説明する。なお、穿刺針の挿入及び医療器具200による手技は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
まず、医師や看護師等の使用者は患者における止血部位を把握する。
次に、使用者は、挟持する部位の患者の手Hの大きさから拡張部材13の拡張度合いを予想して、拡張部材13に流体を供給し、拡張部材13を拡張させる。
次に、使用者は保持部30aのバルブ38を回転させる。バルブ38の回転によって、磁石部材37がバルブ38と一体的に回転する。磁石部材36は、基準値となるトルクまで磁力によって磁石部材37に連動して回転する。磁石部材37が回転することによって、磁石部材36と一体の第2部材32aが回転する。基準値となるトルクは、穿刺部位から出血が止まる程度の大きさに設定することができるが、これに限定されない。
第2部材32aが回転することによって、第2部材32aに設けためねじ部35と第1部材31aに設けたおねじ部34の噛み合い長さが変わる。これにより、操作部40における開閉部材41aと開閉部材42aの間隔が狭くなり、アーム11とアーム12の間隔が開く。バルブ38を回転させない限り、開閉部材41aと開閉部材42aの間隔及びアーム11とアーム12の間隔が維持される。この状態で止血器具100aをd−RA等の位置する穿刺部位に配置する。
次に、使用者は、バルブ38を上述した向きと逆向きに回転させる。これにより、第1部材31aのおねじ部34と第2部材32aのめねじ部35との噛み合い長さが変化し、開閉部材41aと開閉部材42aの間隔が大きくなる。バルブ38の回転によって、開閉部材41aと開閉部材42aの間隔の変化と反対に、アーム11とアーム12の間隔は狭くなる。これにより、止血器具100aによって、穿刺部位を挟持した状態が維持され、該当部位に圧迫力が付与されることで、止血が行なわれる。
以上、説明したように保持部30aは、めねじ部35と一体に構成される磁石部材36と、基準値となるトルクまで磁力によって磁石部材36を回転させ、基準値となるトルクを超えると磁石部材36を回転させなくする磁石部材37を備える。このように構成することによってもアーム11とアーム12の間隔を調整するとともに、アーム11とアーム12の間隔を維持することができる。また、基準値となるトルクを超えると磁石部材37の回転が磁石部材36に伝達されず、磁石部材36が回転しない(磁石部材37が空回りする)ことによって、挟持部10による過剰加圧を防止することができる。なお、ここでいう「過剰加圧」とは、止血部の血管の血流が完全に止まる程度の加圧を言う。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲に応じて種々の変更が可能である。図8は本発明の第1実施形態に係る止血器具の変形例に係る止血器具100bを示す図である。
上記では、保持部30が第1部材31と、第2部材32と、回転軸33と、を備えると説明したが、これに限定されない。上記以外にも保持部30bは、図8に示すように第1部材31と、第2部材32と、回転軸33と、弾性部材39と、を備える。第1部材31と第2部材32は、上記と同様に第1部材31におねじを設け、第2部材32にめねじを設けている。なお、挟持部10、付勢部20、弾性部材39を除く保持部30bの構成及び操作部40は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
弾性部材39は、弾性力によって把持部41と把持部42とが接近する方向に圧縮変形可能な部材を備えるように構成している。弾性部材39は、第2部材32に取り付けられ、おねじ部34とめねじ部35の移動方向(図8の上下方向)において圧縮変形によって把持部41と把持部42の距離を縮小できるように構成している。
弾性部材39は、本実施形態において弾性変形可能な弦巻ばねによって構成している。ただし、操作部40の把持部41と把持部42とを接近させる方向に弾性力を発揮できれば、弾性部材39の具体的態様は弦巻バネに限定されない。その他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、止血器具100bの使用例は第1実施形態に係る止血器具100と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように保持部30bは、図8に示すように弾性力によって把持部41と把持部42を接近させる方向に圧縮変形可能な弾性部材39を備えることによって、挟持部10による過剰加圧を防止又は抑制することができる。
また、上記では止血器具100、100a、100bを穿刺部位として手Hのd−RA付近の体表を挟持する実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にも本発明に係る止血器具をs−RA付近の体表、前腕、又は脚等の穿刺部位を挟持するように構成してもよい。
また、上記では挟持部10が拡張部材13を備えると説明したが、少なくとも穿刺部位を挟持できれば、拡張部材13を設けなくてもよい。その場合、例えば拡張部材13の代わりに拡張部材13の部位に抑制部14を設けてもよい。
図9は、図7の変形例に係る止血器具100cを示す側面図である。図7では磁石部材37が第1部材31aと第2部材32aの並ぶ方向に磁力を作用させることによって基準値となるトルクまで磁石部材36を回転させる実施形態について説明した。しかし、一方の磁性部材が基準値となるトルクまで他方の磁性部材を回転させ、基準値を超えると他方の磁性部材を回転させなくできれば磁力の作用する方向は上記に限定されない。
上記以外にも図9に示すように第2部材32cの外側面における少なくとも一部に磁石部材36cを設け、磁石部材36cの放射方向における外方から磁石部材36cを覆うように磁石部材37cを配置して止血器具100cの保持部30cを構成してもよい。なお、図9において上述した構成と同様の構成には同様の符号を付して、説明を省略する。この場合、第2部材32cにおける放射方向に磁力が作用し、使用者が手等で磁石部材37cを回転させると、基準値となるトルクまでは磁石部材36cが回転する。第2部材32cには、第1実施形態等と同様にめねじ部35が設けられる。
第2部材32cは、図9に示すように円筒等の筒状に形成され、軸方向において間隔を空けて縁部38c、39cが形成され、磁石部材37cの第2部材32cに対する軸方向の位置を一定範囲に制限するように構成している。第1部材31cには、第1実施形態と同様におねじ部34が設けられ、第2部材32cのめねじ部35と螺合可能に構成している。
保持部30cは、第1実施形態等と同様に回転軸33cを備える。回転軸33cによって、図2に示す場合と同様に第1部材31cとめねじ部35を通じて第1部材31cと一体に構成された第2部材32cとが回転するように構成している。
ここで、止血器具100cの使用例について説明する。なお、穿刺針の挿入及び医療器具200による手技は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
まず、医師や看護師等の使用者は、患者における止血部材を把握する。
次に、使用者は、挟持する部位の患者の手Hの大きさから拡張部材13の拡張度合いを予想して、拡張部材13に流体を供給し、拡張部材13を拡張させる。
次に、使用者は、操作部40の把持部41、42を把持して握力を付与し、回転軸15によってアーム11とアーム12の間隔を広げ、止血器具100cを目的部位に配置する。
止血器具100cを目的部位に配置したら、把持部41、42に付与した握力を解除して挟持部10のアーム11、12によって該当部位を挟持させる。
次に、回転軸33回りに保持部30cを回転させて保持部30cを把持部41と把持部42の間に挿入する。使用者は、手等により磁石部材37cを把持して回転させる。これにより、基準値となるトルクまで磁石部材36cが磁石部材37cに連動して回転し、その結果、把持部41と把持部42の間隔が調整されるとともにアーム11とアーム12の間隔が調整される。
上記のように磁石部材37cが基準値となるトルクまで磁石部材36cを回転させ、基準値を超えると磁石部材36cを回転させなくすることで、第2実施形態と同様に挟持部10による過剰加圧を防止することができる。
なお、図9に示す例では磁石部材36cが第1磁性部材に相当し、磁石部材37cが第2磁性部材に相当する。
本明細書において第1磁性部材と第2磁性部材とは、基準値となるトルクまで第1磁性部材を回転させ、基準値を超えると第1磁性部材を回転させなくできれば、上記のように両方が共に磁石である場合に限定されない。上記以外にも第1磁性部材又は第2磁性部材の少なくとも一部に磁石を埋め込む等して構成したり、一方を磁石とし、他方を金属で構成したりしてもよい。
図10は、変形例に係る止血器具100dを示す斜視図である。止血器具の外形は、止血器具自体によって穿刺部位を挟持した状態を維持できれば、図1に示す止血器具100、図7に示す止血器具100a、図8に示す止血器具100b、及び図9に示す止血器具100cに限定されない。上記以外にも、例えば、図10に示すように挟持部10d、付勢部20d、及び操作部40dを備えた止血器具100dにおいて操作部40dを構成する把持部41dと把持部42dとの間に保持部30dを設ける場合も本発明の一実施形態に含まれる。なお、図10では保持部30dを把持部41d及び把持部42dと別体に構成しているが、図1の回転軸33のような回転軸を設けて把持部41d又は把持部42dと接続するように構成してもよい。
100、100a、100b、100c、100d 止血器具、
10、10d 挟持部、
11 (第1)アーム、
12 (第2)アーム、
13 拡張部材、
14 抑制部、
15 (第1)回転軸、
20、20d 付勢部、
21、22 端部、
30、30a、30b、30c、30d 保持部、
31、31a、31c 第1部材、
32、32a、32c 第2部材、
33、33c (第2)回転軸、
34 おねじ部、
35 めねじ部、
36、36c 磁石部材(第1磁性部材)、
37、37c 磁石部材(第2磁性部材)、
39 弾性部材、
40、40a、40d 操作部、
41、42 把持部(一対の部材)、
41a、42a 開閉部材(一対の部材)、
H 手、
P1、P2 穿刺部位。

Claims (8)

  1. 生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、
    開閉可能に構成されるとともに、少なくとも前記穿刺部位を挟持する第1アーム及び第2アームを含む挟持部と、
    前記挟持部を閉じるよう付勢する付勢部と、
    前記付勢部によって付勢された前記挟持部における前記第1アームと前記第2アームの間隔を保持する保持部と、を有する、止血器具。
  2. 前記挟持部は、開閉の起点となる第1回転軸を備えるとともに、
    前記付勢部の付勢力に抗して前記挟持部を開き、接近離間可能に構成された一対の部材を備えた操作部をさらに有し、
    前記保持部は、前記一対の部材の間に挿入離脱可能に構成される、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記保持部は、前記操作部を構成する前記一対の部材のいずれかにおいて、回転によって前記保持部を前記一対の部材の間に挿入離脱させる起点となる第2回転軸を備える、請求項2に記載の止血器具。
  4. 前記保持部は、前記一対の部材を接近離間させる方向に螺合可能なおねじ部及びめねじ部を備える、請求項2又は3に記載の止血器具。
  5. 前記保持部は、弾性力によって前記一対の部材が接近する方向に圧縮変形可能な弾性部材をさらに備える、請求項2〜4のいずれか1項に記載の止血器具。
  6. 前記保持部は、前記おねじ部又は前記めねじ部と一体に構成される第1磁性部材と、基準値となるトルクまで磁力によって前記第1磁性部材を回転させ、前記基準値を超えると前記第1磁性部材を回転させなくする第2磁性部材と、をさらに備える、請求項4に記載の止血器具。
  7. 前記挟持部は、流体の供給によって拡張可能な拡張部材を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止血器具。
  8. 前記挟持部は、前記生体に対して前記第1アーム及び前記第2アームによって挟持される挟持部位のずれを抑制する抑制部を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の止血器具。
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