JP2023061300A - モールド金型、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

モールド金型、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 樹脂収容空洞に残留した樹脂カルの縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能なモールド金型と、当該モールド金型を用いた半導体装置の製造方法とを提供する。【解決手段】 モールド金型A10は、第1金型10および第2金型20を備える。第1金型10と第2金型20とが第1方向zに突き合わされると、成形空洞と、当該成形空洞につながる樹脂収容空洞32とが第1金型10および第2金型20によって形成される。第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第2凹部13は、第1凹部12につながっている。第2凹部13は、第2方向xにおいて第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい。【選択図】 図5

Description

本開示は、半導体装置の封止樹脂の形成に用いられるモールド金型と、当該モールド金型を用いた半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、半導体装置の封止樹脂の形成に用いられるモールド金型の一例が開示されている。当該モールド金型によれば、上金型と下金型が突き合わされると、封止樹脂が形成されるキャビティ空間と、当該キャビティ空間につながる皿部とが当該上金型および当該下金型とによって形成される。皿部には、ポットが接続される。ポットにはプランジャおよび溶融樹脂が収容されている。プランジャを移動させると、溶融樹脂は皿部を経てキャビティ空間に圧送される。その後、キャビティ空間に充填された溶融樹脂を熱硬化させることによって、封止樹脂の形成がなされる。
上金型と下金型を突き合わせた際、上金型の突合せ面と下金型の突合せ面との間には、僅かな隙間が形成される。その隙間は、皿部の周縁につながっている。したがって、溶融樹脂をキャビティ空間に圧送する際、皿部の周縁から隙間に向けて溶融樹脂が漏れ出すことがある。その状態で溶融樹脂を熱硬化させると、皿部に残留した溶融樹脂が樹脂カルとなる。あわせて、皿部の周縁から隙間に漏れ出した溶融樹脂が樹脂カルの縁に形成されたバリとなる。バリは比較的薄いため、樹脂カルから分断されやすい。したがって、樹脂カルから分断されたバリが上金型および下金型に付着することとなり、上金型および下金型からのバリの除去が不十分であると、その後の封止樹脂の形成の際、キャビティ空間に到達する溶融樹脂にバリが混入することがある。溶融樹脂に混入したバリは、半導体素子に損傷を与えることが懸念される。したがって、溶融樹脂へのバリの混入を防止するための対策が望まれる。
特開平11-26485号公報
本開示は上記事情に鑑み、樹脂収容空洞に残留した樹脂カルの縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能なモールド金型と、当該モールド金型を用いた半導体装置の製造方法とを提供することをその課題とする。
本開示の第1の側面によって提供されるモールド金型は、第1金型と、第1方向に前記第1金型に突き合わされる第2金型と、を備え、前記第1金型と前記第2金型とが突き合わされると、成形空洞と、前記成形空洞に通じる樹脂収容空洞と、が前記第1金型および前記第2金型によって形成され、前記第1金型には、前記第1方向に凹む第1凹部および第2凹部が設けられており、前記第1凹部は、前記樹脂収容空洞につながっており、前記第2凹部は、前記第1凹部につながっており、前記第2凹部は、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記第1凹部を間に挟んで前記樹脂収容空洞とは反対側に位置しており、前記第2凹部の前記第1方向の寸法は、前記第1凹部の前記第1方向の寸法よりも大きい。
本開示の第2の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、支持部材に半導体素子を搭載する工程と、前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を覆う封止樹脂を形成する工程と、を備え、前記封止樹脂を形成する工程では、本開示の第1の側面によって提供されるモールド金型が用いられ、前記封止樹脂を形成する工程は、第1工程と、前記第1工程よりも後である第2工程と、前記第2工程よりも後である第3工程と、を含み、前記第1工程では、前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を前記成形空洞に収容させ、前記第2工程では、前記樹脂収容空洞に収容された溶融樹脂を前記成形空洞に向けて圧送させ、前記第3工程では、前記成形空洞に充填された前記溶融樹脂を熱硬化させる。
本開示にかかるモールド金型と、当該モールド金型を用いた半導体装置の製造方法とによれば、樹脂収容空洞に残留した樹脂カルの縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能となる。
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
図1は、本開示の第1実施形態にかかるモールド金型の平面図であり、第1金型を透過している。 図2は、図1に示すモールド金型を構成する第1金型の底面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。 図4は、図2の部分拡大図である。 図5は、図1のV-V線に沿う部分拡大断面図である。 図6は、図1に示すモールド金型を用いた半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図7は、図1に示すモールド金型を用いた半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図8は、図1に示すモールド金型を用いた半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図9は、図8のIX-IX線に沿う断面図である。 図10は、図1に示すモールド金型を用いた半導体装置の製造工程を説明する断面図であり、図9に対応している。 図11は、図10に示す工程が完了した際のモールド金型の部分拡大断面図である。 図12は、図1に示すモールド金型を用いた半導体装置の製造工程を説明する断面図であり、図9に対応している。 図13は、図12に示す工程が完了した際のモールド金型の部分拡大断面図である。 図14は、本開示の第2実施形態にかかるモールド金型の部分拡大断面図である。 図15は、本開示の第3実施形態にかかるモールド金型の部分拡大断面図である。 図16は、本開示の第4実施形態にかかるモールド金型の部分拡大断面図である。
本開示を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1~図5に基づき、本開示の第1実施形態にかかるモールド金型A10について説明する。モールド金型A10は、後述する半導体装置Bの封止樹脂84を形成する際に用いられる。モールド金型A10は、第1金型10および第2金型20を備える。ここで、図1は、理解の便宜上、第1金型10を透過して示している。図1においては、後述する樹脂収容空洞32および第2凹部13を想像線(二点鎖線)で示している。
モールド金型A10の説明においては、便宜上、第1金型10に対して第2金型20が突き合わされる方向を「第1方向z」と呼ぶ。第1方向zに対して直交する方向を「第2方向x」と呼ぶ。第1方向zおよび第2方向xの双方に対して直交する方向を「第3方向y」と呼ぶ。
モールド金型A10においては、図3に示すように、第1金型10と第2金型20とが第1方向zに突き合わされる構成をとる。第1金型10は、油圧などを動力源とする可動盤に取り付けられている。可動盤が第1方向zに動くと第1金型10が第2金型20に突き合わされる。
図3に示すように、第1金型10と第2金型20とが突き合わされると、複数の成形空洞31と、複数の成形空洞31に通じる樹脂収容空洞32とが第1金型10および第2金型20によって形成される。モールド金型A10においては、複数の成形空洞31は、図1および図2に示す4つの成形空洞31と、図示を省略した4つの成形空洞31とを含む。図示を省略した4つの成形空洞は、第3方向yにおいて樹脂収容空洞32を間に挟んで図示された4つの成形空洞とは反対側に位置する。複数の成形空洞31の数は、自在に設定可能である。
図1~図3に示すように、複数の成形空洞31は、第1金型10に設けられた複数の第1空洞311と、第2金型20に設けられた複数の第2空洞312によって規定される。複数の第1空洞311、および複数の第2空洞312は、第1方向zに凹んでいる。複数の第2空洞312は、複数の第1空洞311に個別に対向している。
図2および図3に示すように、モールド金型A10においては、樹脂収容空洞32は、第1金型10に設けられた凹みにより規定される。図1および図3に示すように、第2金型20には、複数のランナ33が設けられている。複数のランナ33は、第1方向zに凹み、かつ第3方向yに延びている。複数のランナ33は、樹脂収容空洞32につながっている。
図1および図3に示すように、第2金型20には、複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35が設けられている。複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35は、第1方向zに凹んでいる。複数の第1ゲート34は、複数のランナ33と、図1に示す4つの第2空洞312のうち樹脂収容空洞32から最も近くに位置する2つの第2空洞312とにつながっている。複数の第2ゲート35の各々は、図1に示す4つの第2空洞312のうち第3方向yにおいて互いに隣り合う2つの第2空洞312を連結している。したがって、樹脂収容空洞32は、複数のランナ33、複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35を介して複数の成形空洞31に通じている。モールド金型A10においては、複数の第1ゲート34の各々の深さと、複数の第2ゲート35の各々の深さは、複数のランナ33の各々の深さよりも浅く設定されている。
図2および図3に示すように、第1金型10は、第1方向zを向く第1突合せ面11を有する。第1突合せ面11は、第2金型20に対向している。第1突合せ面11は、平滑面である。
図4および図5に示すように、第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1金型10において、第1凹部12、第2凹部13、複数の第1空洞311、および樹脂収容空洞32は、第1突合せ面11から凹む構成をとる。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第1方向zに沿って視て、第1凹部12は、樹脂収容空洞32の周縁に沿って延びている。第2凹部13は、第1凹部12につながっている。第2凹部13は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて、第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第1方向zに沿って視て、第2凹部13は、第1凹部12の周縁に沿って延びている。
図5に示すように、第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい。さらに、寸法h2は、樹脂収容空洞32の第1方向zの最大寸法よりも小さい。
図5に示すように、第1凹部12は、第1方向zにおいて第1突合せ面11と同じ側を向く第1面121を有する。第1面121は、平面をなす。図4および図5に示すように、第2凹部13は、第2面131および第3面132を有する。第2面131は、第1面121につながっている。第2面131は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて第1面121から離れるほど、第1方向zにおいて第1面121から徐々に遠ざかる向きに傾斜している。第3面132は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて、第3面132を間に挟んで第1面121とは反対側に位置する。第3面132は、第1突合せ面11につながっている。第3面132は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて第1面121から離れるほど、第1方向zにおいて第1面121に徐々に近づく向きに傾斜している。
図5に示すように、モールド金型A10においては、第2凹部13の第2面131と、第2凹部13の第3面132とは、平面をなす。第1凹部12の第1面121と、第2面131とがなす角α1は、第1突合せ面11と第3面132とがなす角α2と等しい。したがって、モールド金型A10においては、第1面121に対する第2面131の傾斜角は、第1突合せ面11に対する第3面132の傾斜角と等しい。ここで、モールド金型A10においては、第1面121、第2面131および第3面132には、梨地処理が施されている。このため、第1面121と第2面131とがなす角α1は、第1面121および第2面131に梨地処理が施されていない場合の角度である。同様に、第1突合せ面11と第3面132とがなす角α2は、第3面132に梨地処理が施されていない場合の角度である。
図4および図5に示すように、モールド金型A10においては、第2凹部13は、第4面133を有する。第4面133は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて、第2凹部13の第2面131と、第2凹部13の第3面132との間に位置する。第4面133は、第2面131および第3面132を連結している。第4面133は、第1方向zに凹む曲面をなす。モールド金型A10においては、第4面133には、梨地処理が施されている。
図3および図5に示すように、第2金型20は、第1方向zを向く第2突合せ面21を有する。第2突合せ面21は、第1金型10の第1突合せ面11、第1凹部12および第2凹部13に対向している。図5に示すように、第2突合せ面21から第1凹部12の第1面121に至る第1方向zの距離L1は、第2突合せ面21から第1突合せ面11に至る第1方向zの距離L2よりも長い。
図5に示すように、第2突合せ面21は、第1領域211および第2領域212を含む。第1領域211は、第1金型10の第1突合せ面11に対向している。第2領域212は、第1金型10の第1凹部12および第2凹部13に対向している。第1領域211は、平滑面である。第2領域212には、梨地処理がなされている。したがって、第2領域212と、第1凹部12の第1面121と、第2凹部13の第2面131および第3面132の各々の表面粗さは、第1領域211の表面粗さよりも大きい。
図1および図3に示すように、第2金型20は、第1方向zを向く支持面22を有する。支持面22は、第1方向zにおいて第2突合せ面21を間に挟んで第1金型10の第1突合せ面11とは反対側に位置する。これにより、第2突合せ面21と支持面22との間は、段差をなす。当該段差の大きさは、後述する支持部材81のフレーム811の厚さに等しい。支持面22は、第2突合せ面21に平行である。第2金型20において、複数のランナ33は、第2突合せ面21から凹む構成をとる。第2金型20において、複数の第2空洞312、複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35は、支持面22から凹む構成をとる。
図1および図3に示すように、第2金型20には、樹脂収容空洞32につながるポット収容孔23が設けられている。ポット収容孔23は、第1方向zに延びている。第1方向zに沿って視て、ポット収容孔23の孔縁は、樹脂収容空洞32の周縁に囲まれている。
次に、図6~図13に基づき、モールド金型A10を用いた半導体装置Bの製造方法の一例について説明する。半導体装置Bは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子を駆動するためのゲートドライバである。ここで、図8は、理解の便宜上、第1金型10を透過して示している。図8においては、樹脂収容空洞32を想像線で示している。図10および図12の各々の断面位置は、図9の断面位置と同一である。図11および図13の各々の断面位置は、図5の断面位置と同一である。
最初に、図6に示すように、支持部材81に複数の半導体素子82をダイボンディングにより搭載する。支持部材81は、たとえばリードフレームである。支持部材81は、フレーム811、複数のダイパッド812、複数の第1リード813、複数の第2リード814、複数の吊リード815、および複数のタイバー816を有する。これらのうち、フレーム811、および複数のタイバー816は、半導体装置Bを構成しない。
図6に示すように、複数の半導体素子82は、コントローラである第1素子821と、ドライバである第2素子822と、インダクティブ型の絶縁素子である第3素子823とを含む。第3素子823によって、電気絶縁がなされた状態で第1素子821と第2素子822との電気信号の送受信を行うことができる。複数のダイパッド812は、第2方向xにおいて互いに離れて位置する第1ダイパッド812Aおよび第2ダイパッド812Bを含む。第1素子821および第3素子823は、第1ダイパッド812Aに搭載される。第2素子822は、第2ダイパッド812Bに搭載される。
次いで、図7に示すように、複数のワイヤ83をワイヤボンディングにより形成する。これにより、第1素子821は、複数の第1リード813と、複数の吊リード815とに導通する。第2素子822は、複数の第2リード814と、複数の吊リード815とに導通する。第3素子823は、第1素子821および第2素子822に導通する。
次いで、図8~図13に示すように、支持部材81の一部と、複数の半導体素子82とを覆う封止樹脂84を形成する。封止樹脂84の形成する工程では、モールド金型A10が用いられる。封止樹脂84を形成する工程は、図8および図9に示す第1工程と、第1工程よりも後であり、かつ図10に示す第2工程と、第2工程よりも後であり、かつ図11に示す第3工程とを含む。
まず、図8および図9に示すように、支持部材81の一部と、複数の半導体素子82とが複数の成形空洞31のいずれかに収容させる第1工程を行う。支持部材81のフレーム811は、第2金型20の支持面22に搭載される。これにより、複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35は、フレーム811に塞がれた状態となる。さらに、第2金型20のポット収容孔23には、ポット41が嵌め込まれる。ポット41には、封止樹脂84の材料となる樹脂タブレットが投入される。当該樹脂タブレットはポット41で加熱され、溶融樹脂85となる。その後、第1金型10を第1方向zに移動させて第2金型20に突き合わせることにより、第1工程が完了する。支持部材81のうちフレーム811、および複数のタイバー816と、複数の第1リード813、複数の第2リード814、および複数の吊リード815の各々の一部とは、複数の樹脂収容空洞32に収容されず、支持面22と第1金型10の第1突合せ面11とに挟み込まれた状態となる。さらに、複数のランナ33の各々の少なくとも一部は、樹脂収容空洞32に塞がれた状態となる。
次いで、図10に示すように、樹脂収容空洞32に収容された溶融樹脂85を複数の成形空洞31に向けて圧送させる第2工程を行う。ポット41に収容されたプランジャ42を樹脂収容空洞32に向けて移動させることにより、溶融樹脂85がポット41から樹脂収容空洞32に圧送される。これにより、溶融樹脂85が樹脂収容空洞32に収容される。この状態からさらにプランジャ42を樹脂収容空洞32に向けて移動させると、樹脂収容空洞32に収容された溶融樹脂85は、複数のランナ33、複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35を介して複数の成形空洞31に向けて圧送される。複数の成形空洞31の全てに溶融樹脂85が充填された後、プランジャ42を停止させる。以上により、第2工程が完了する。
図11は、第2工程が完了した際における樹脂収容空洞32の周縁付近に位置する溶融樹脂85の状態を示している。溶融樹脂85は、樹脂収容空洞32から第1金型10の第1凹部12を経て第1金型10の第2凹部13に漏れ出している。図11に示すように、溶融樹脂85には、エポキシ樹脂の他にフィラー851が含有されている。第1凹部12の第1方向zの寸法h1は、フィラー851の最大粒径よりも小さい。
次いで、図12に示すように、複数の成形空洞31に充填された溶融樹脂85を熱硬化させる第3工程を行う。これにより、複数の成形空洞31の充填された溶融樹脂85は、封止樹脂84となる。さらに、樹脂収容空洞32、複数のランナ33、第1金型10の第1凹部12、および第1金型10の第2凹部13に残留した溶融樹脂85は、熱硬化により樹脂カル86となる。樹脂カル86は、半導体装置Bの製造において廃棄対象となる残留物である。その後、第1金型10を第1方向zに移動させて第2金型20から離すことにより、第3工程が完了する。
図13は、第3工程が完了した際における樹脂収容空洞32の周縁付近に位置する樹脂カル86の状態を示している。樹脂カル86は、樹脂収容空洞32に位置する主部861と、第1金型10の第1凹部12および第2凹部13に位置する縁部862とを含む。縁部862は、主部861につながっている。縁部862は、バリよりも第1方向zの寸法が著しく大きい塊として存在する。
その後、モールド金型A10から支持部材81、封止樹脂84および樹脂カル86を取り出した後、封止樹脂84から樹脂カル86を切り離す。さらに、封止樹脂84の周縁に位置する残存樹脂を高圧水などで除去する。当該残存樹脂は、図10に示す第2工程において複数の第1ゲート34、および複数の第2ゲート35に残留した溶融樹脂85が熱硬化したものや、当該第2工程において複数の成形空洞31から複数のタイバー816に向けて漏れ出した溶融樹脂85が熱硬化したものである。第3工程を経ると、当該残存樹脂は、支持部材81に付着した状態となる。
さらにその後、ダイシングにより個片化することによって、フレーム811や複数のタイバー816によって互いにつながっていた複数のダイパッド812と、複数の第1リード813と、複数の第2リード814と、複数の吊リード815とが、適宜分離される。この際、封止樹脂84から露出した複数の第1リード813、複数の第2リード814、および複数の吊リード815の各々の部分をガルウィング状に曲げてもよい。以上の工程を経ることによって、半導体装置Bが得られる。
次に、モールド金型A10の作用効果について説明する。
モールド金型A10の第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第2凹部13は、第2方向xにおいて第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい(図5参照)。本構成をとることにより、半導体装置Bの製造工程のうち図10に示す第2工程において、樹脂収容空洞32に位置する溶融樹脂85が、第1凹部12を経て第2凹部13に漏れ出す(図11参照)。この際、第1凹部12から第2凹部13にかけて溶融樹脂85の第2方向xに対する横断面積が急激に拡大する。これにより、溶融樹脂85が持つ流れのエネルギーに損失が生じるため、溶融樹脂85の圧力が減少するとともに、溶融樹脂85の流速が著しく低下する。よって、第2凹部13に漏れ出した溶融樹脂85は、第2凹部13において停止する。したがって、図13に示す樹脂カル86の縁部862は、バリよりも第1方向zの寸法が著しく大きい塊として存在するため、縁部862が樹脂カル86の主部861から分断され難くなる。したがって、モールド金型A10によれば、樹脂収容空洞32に残留した樹脂カル86の縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能となる。
第2凹部13は、第1凹部12の第1面121につながる第2面131を有する。第2面131は、第2方向xにおいて第1面121から離れるほど、第1方向zにおいて第1面121から徐々に遠ざかる向きに傾斜している。本構成をとることにより、半導体装置Bの製造工程のうち図12に示す第3工程において第1金型10を第1方向zに移動させて第2金型20から離す際、樹脂カル86の縁部862を第1金型10の第1凹部12および第2凹部13からより円滑に抜き出すことができる。したがって、縁部862の欠損を防止することができる。これは、第1金型10を第2金型20から離す際、第3面132が第1方向zに直立した場合と比較して、第3面132と縁部862との界面に発生するせん断応力のうち第1方向zの成分の大きさが小さくなるためである。
第2凹部13は、第2方向xにおいて第2面131を間に挟んで第1凹部12の第1面121とは反対側に位置する第3面132を有する。第3面132は、第2方向xにおいて第1面121から離れるほど、第1方向zにおいて第1面121に徐々に近づく向きに傾斜している。本構成をとることにより、溶融樹脂85が持つ流れのエネルギーが比較的大きなものであっても、第3面132により流れのエネルギー損失を促すとともに、第2方向xにおける溶融樹脂85の流れを規制することができる。これにより、溶融樹脂85が第2凹部13からさらに第2方向xの外方に漏れ出すことが抑止される。
第2金型20の第2突合せ面21から第1凹部12の第1面121に至る第1方向zの距離L1は、第2突合せ面21から第1金型10の第1突合せ面11に至る第1方向zの距離L2よりも長い(図5参照)。本構成をとることにより、樹脂カル86の縁部862の第1方向zの最小寸法が、バリの場合と比較して十分な大きさのものとなる。
第2金型20の第2突合せ面21は、第1金型10の第1突合せ面11に対向する第1領域211と、第1凹部12および第2凹部13に対向する第2領域212とを含む。第2領域212と、第1凹部12の第1面121と、第2凹部13の第2面131および第3面132の各々の表面粗さは、第1領域211の表面粗さよりも大きい。本構成をとることにより、樹脂カル86の縁部862を第1金型10の第1凹部12および第2凹部13からさらに円滑に抜き出すことができる。あわせて、樹脂カル86をモールド金型A10から取り出す際、第2突合せ面21から樹脂カル86が剥がれやすくなる。
第2金型20には、第1方向zに延び、かつ樹脂収容空洞32につながるポット収容孔23が設けられている。第1方向zに沿って視て、ポット収容孔23の孔縁は、樹脂収容空洞32の周縁に囲まれている。本構成をとることにより、半導体装置Bの製造工程のうち図10に示す第2工程において、第1方向zに沿って視てプランジャ42が第1凹部12から離れて位置する。これにより、樹脂収容空洞32から第1凹部12への溶融樹脂85の流れの方向が第2方向xに規制されるため、第1凹部12における溶融樹脂85の流れが層流に近いものとなる。したがって、樹脂カル86の縁部862のうち第1凹部12に位置する部位における空隙の発生を抑制できる。
〔第2実施形態〕
図14に基づき、本開示の第2実施形態にかかるモールド金型A20について説明する。本図において、先述したモールド金型A10と同一、または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。ここで、図14の断面位置は、モールド金型A10を示す図5の断面位置と同一である。
モールド金型A20においては、第1金型10の第2凹部13の構成がモールド金型A10の当該構成と異なる。
図14に示すように、第2凹部13の第2面131と、第2凹部13の第3面132とは、曲面をなし、かつ互いにつながっている。第2面131および第3面132は、第1金型10の内方に凹んでいる。
第1凹部12の第1面121と、第2面131とがなす角α1は、第1面121と図14に示す接面S1とのなす角に相当する。接面S1は、第1面121と第2面131との境界において第2面131に接する平面である。接面S1の設定においては、第1面121および第2面131は、梨地処理がなされていないものと仮定する。第1金型10の第1突合せ面11と、第3面132とがなす角α2は、第1突合せ面11と図14に示す接面S2とのなす角に相当する。接面S2は、第1突合せ面11と第3面132との境界において第3面132に接する平面である。接面S2の設定においては、第3面132は、梨地処理がなされていないものと仮定する。この場合において、第1面121と第2面131とがなす角α1は、第1突合せ面11と第3面132とがなす角α2と等しい。
次に、モールド金型A20の作用効果について説明する。
モールド金型A20の第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第2凹部13は、第2方向xにおいて第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい(図14参照)。したがって、モールド金型A20によっても、樹脂収容空洞32に残留した樹脂カル86の縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能となる。さらに、モールド金型A20がモールド金型A10と同様の構成を具備することによって、モールド金型A20においても当該構成にかかる作用効果を奏する。
〔第3実施形態〕
図15に基づき、本開示の第3実施形態にかかるモールド金型A30について説明する。本図において、先述したモールド金型A10と同一、または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。ここで、図15の断面位置は、モールド金型A10を示す図5の断面位置と同一である。
モールド金型A30においては、第2金型20の構成がモールド金型A10の当該構成と異なる。
図15に示すように、第2金型20には、第1方向zに凹む第3凹部24が設けられている。第2金型20において、第3凹部24は、第2突合せ面21から凹む構成をとる。したがって、第2突合せ面21は、第1金型10の第2凹部13には対向していない。第3凹部24は、第2凹部13に対向している。
図15に示すように、第3凹部24は、第5面241および第6面242を有する。第5面241は、第2突合せ面21につながり、かつ第2凹部13の第3面132に対向している。第5面241は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて樹脂収容空洞32に近づくほど、第1方向zにおいて第2突合せ面21から徐々に遠ざかる向きに傾斜している。第6面242は、第2突合せ面21につながり、かつ第2凹部13の第2面131に対向している。第6面242は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて、第5面241と樹脂収容空洞32との間に位置する。第6面242は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて樹脂収容空洞32に近づくほど、第1方向zにおいて第2突合せ面21に徐々に近づく向きに傾斜している。第5面241および第6面242は、平面をなす。
図15に示すように、第3凹部24は、第7面243を有する。第7面243は、第2方向xおよび第3方向yのいずれかにおいて、第3凹部24の第5面241と、第3凹部24の第6面242との間に位置する。第7面243は、第5面241および第6面242を連結している。第7面243は、第1方向zに凹む曲面をなす。
図15に示すように、モールド金型A30においては、第3凹部24の第1方向zの寸法h3の最大値は、第2凹部13の第1方向zの寸法h2の最大値よりも小さい。これとは逆に、寸法h3の最大値が寸法h2の最大値よりも大きい構成や、寸法h3の最大値が寸法h2の最大値と等しい構成でもよい。
次に、モールド金型A30の作用効果について説明する。
モールド金型A30の第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第2凹部13は、第2方向xにおいて第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい(図15参照)。したがって、モールド金型A30によっても、樹脂収容空洞32に残留した樹脂カル86の縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能となる。さらに、モールド金型A30がモールド金型A10と同様の構成を具備することによって、モールド金型A30においても当該構成にかかる作用効果を奏する。
モールド金型A30の第2金型20には、第1方向zに凹む第3凹部24が設けられている。第3凹部24は、第1金型10の第2凹部13に対向している。本構成をとることにより、半導体装置Bの製造工程のうち図10に示す第2工程において、樹脂収容空洞32に位置する溶融樹脂85が、第1凹部12を経て第2凹部13および第3凹部24に漏れ出す。この際、第1凹部12から第2凹部13および第3凹部24にかけて溶融樹脂85の第2方向xに対する横断面積がモールド金型A10の場合よりもさらに急激に拡大する。これにより、溶融樹脂85が持つ流れのエネルギーの損失がモールド金型A10における場合よりも大きくなるため、第2凹部13および第3凹部24に漏れ出した溶融樹脂85の第2方向xの寸法を縮小することができる。
〔第4実施形態〕
図16に基づき、本開示の第4実施形態にかかるモールド金型A40について説明する。本図において、先述したモールド金型A10と同一、または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。ここで、図16の断面位置は、モールド金型A10を示す図5の断面位置と同一である。
モールド金型A40においては、第2金型20の構成が先述したモールド金型A30の当該構成と異なる。
図16に示すように、第2金型20には、第1方向zに凹み、かつ第3凹部24につながる第4凹部25が設けられている。第2金型20において、第4凹部25は、第2突合せ面21から凹む構成をとる。したがって、第2突合せ面21は、第1金型10の第1突合せ面11にのみ対向している。第4凹部25は、第1金型10の第1凹部12に対向している。第4凹部25の第1方向zの寸法h4は、第3凹部24の第1方向zの寸法h3よりも小さい。
図16に示すように、第4凹部25は、第1方向zにおいて第2突合せ面21と同じ側を向く第8面251を有する。第8面251は、第3凹部24の第6面242につながり、かつ第1凹部12の第1面121に対向している。第8面251は、第2突合せ面21に平行である。第8面251から第1面121に至る第1方向zの距離L3は、図5に示す第2突合せ面21から第1面121に至る第1方向zの距離L1よりも長い。
図16に示すように、モールド金型A40においては、樹脂収容空洞32は、第1金型10に設けられた凹みと、第2金型20に設けられた凹みとにより規定される。これにより、樹脂収容空洞32の体積は、モールド金型A10の樹脂収容空洞32の体積よりも大きく設定することができる。第4凹部25は、樹脂収容空洞32につながっている。
次に、モールド金型A40の作用効果について説明する。
モールド金型A40の第1金型10には、第1方向zに凹む第1凹部12および第2凹部13が設けられている。第1凹部12は、樹脂収容空洞32につながっている。第2凹部13は、第2方向xにおいて第1凹部12を間に挟んで樹脂収容空洞32とは反対側に位置する。第2凹部13の第1方向zの寸法h2は、第1凹部12の第1方向zの寸法h1よりも大きい(図16参照)。したがって、モールド金型A40によっても、樹脂収容空洞32に残留した樹脂カル86の縁に形成されるバリの発生を抑制することが可能となる。さらに、モールド金型A40がモールド金型A10と同様の構成を具備することによって、モールド金型A40においても当該構成にかかる作用効果を奏する。
モールド金型A40の第2金型20には、第1方向zに凹む第3凹部24および第4凹部25が設けられている。第3凹部24は、第1金型10の第2凹部13に対向している。第4凹部25は、第3凹部24につながり、かつ第1金型10の第1凹部12に対向している。第4凹部25の第1方向zの寸法h4は、第3凹部24の第1方向zの寸法h3よりも小さい(図16参照)。これにより、第2凹部13および第3凹部24に漏れ出した溶融樹脂85の第2方向xの寸法を縮小しつつ、図13に示す樹脂カル86の縁部862の第1方向zの最小寸法をより大きく確保できる。これにより、縁部862が樹脂カル86の主部861からさらに分断され難くすることが可能となる。
本開示は、先述した実施形態に限定されるものではない。本開示の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本開示によって提供されるモールド金型と、当該モールド金型を用いた半導体装置の製造方法の技術的構成について、以下に付記する。
[付記1]
第1金型と、
第1方向に前記第1金型に突き合わされる第2金型と、を備え、
前記第1金型と前記第2金型とが突き合わされると、成形空洞と、前記成形空洞に通じる樹脂収容空洞と、が前記第1金型および前記第2金型によって形成され、
前記第1金型には、前記第1方向に凹む第1凹部および第2凹部が設けられており、
前記第1凹部は、前記樹脂収容空洞につながっており、
前記第2凹部は、前記第1凹部につながっており、
前記第2凹部は、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記第1凹部を間に挟んで前記樹脂収容空洞とは反対側に位置しており、
前記第2凹部の前記第1方向の寸法は、前記第1凹部の前記第1方向の寸法よりも大きい、モールド金型。
[付記2]
前記第2凹部の前記第1方向の寸法は、前記樹脂収容空洞の前記第1方向の最大寸法よりも小さい、付記1に記載のモールド金型。
[付記3]
前記第1凹部は、前記第1方向を向く第1面を有し、
前記第2凹部は、前記第1面につながる第2面と、前記第2方向において前記第2面を間に挟んで前記第1面とは反対側に位置する第3面と、を有し、
前記第2面は、前記第2方向において前記第1面から離れるほど、前記第1方向において前記第1面から徐々に遠ざかる向きに傾斜している、付記2に記載のモールド金型。
[付記4]
前記第3面は、前記第2方向において前記第1面から離れるほど、前記第1方向において前記第1面に徐々に近づく向きに傾斜している、付記3に記載のモールド金型。
[付記5]
前記第2面および前記第3面は、平面をなす、付記4に記載のモールド金型。
[付記6]
前記第2凹部は、前記第2方向において前記第2面と前記第3面との間に位置する第4面を有し、
前記第4面は、前記第2面および前記第3面を連結しており、
前記第4面は、前記第1方向に凹む曲面をなす、付記5に記載のモールド金型。
[付記7]
前記第2面および前記第3面は、曲面をなし、かつ互いにつながっている、付記4に記載のモールド金型。
[付記8]
前記第2面および前記第3面は、前記第1方向に凹んでいる、付記7に記載のモールド金型。
[付記9]
前記第1金型は、前記第1方向において前記第1面と同じ側を向き、かつ前記第3面につながる第1突合せ面を有し、
前記第2金型は、前記第1突合せ面、前記第1凹部および前記第2凹部に対向する第2突合せ面を有し、
前記第2突合せ面から前記第1面に至る前記第1方向の距離は、前記第2突合せ面から前記第1突合せ面に至る前記第1方向の距離よりも長い、付記4ないし8のいずれかに記載のモールド金型。
[付記10]
前記第1面と前記第2面がなす角は、前記第1突合せ面と前記第3面とがなす角と等しい、付記9に記載のモールド金型。
[付記11]
前記第2突合せ面は、前記第1突合せ面に対向する第1領域と、前記第1凹部および前記第2凹部に対向する第2領域と、を含み、
前記第2領域、前記第1面、前記第2面および前記第3面の各々の表面粗さは、前記第1領域の表面粗さよりも大きい、付記9または10に記載のモールド金型。
[付記12]
前記第2金型には、前記第1方向に凹む第3凹部が設けられており、
前記第3凹部は、前記第2凹部に対向している、付記1ないし8のいずれかに記載のモールド金型。
[付記13]
前記第2金型には、前記第1方向に凹み、かつ前記第3凹部につながる第4凹部が設けられており、
前記第4凹部は、前記第1凹部に対向しており、
前記第4凹部の前記第1方向の寸法は、前記第3凹部の前記第1方向の寸法よりも小さい、付記12に記載のモールド金型。
[付記14]
前記第1方向に沿って視て、前記第1凹部は、前記樹脂収容空洞の周縁に沿って延びている、付記1ないし13のいずれかに記載のモールド金型。
[付記15]
前記第1方向に沿って視て、前記第2凹部は、前記第1凹部の周縁に沿って延びている、付記1ないし14のいずれかに記載のモールド金型。
[付記16]
前記第2金型には、前記第1方向に延び、かつ前記樹脂収容空洞につながるポット収容孔が設けられており、
前記第1方向に沿って視て、前記ポット収容孔の孔縁は、前記樹脂収容空洞の周縁に囲まれている、付記1ないし15のいずれかに記載のモールド金型。
[付記17]
支持部材に半導体素子を搭載する工程と、
前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を覆う封止樹脂を形成する工程と、を備え、
前記封止樹脂を形成する工程では、付記1ないし16のいずれかに記載のモールド金型が用いられ、
前記封止樹脂を形成する工程は、第1工程と、前記第1工程よりも後である第2工程と、前記第2工程よりも後である第3工程と、を含み、
前記第1工程では、前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を前記成形空洞に収容させ、
前記第2工程では、前記樹脂収容空洞に収容された溶融樹脂を前記成形空洞に向けて圧送させ、
前記第3工程では、前記成形空洞に充填された前記溶融樹脂を熱硬化させる、半導体装置の製造方法。
[付記18]
前記溶融樹脂にはフィラーが含有されており、
前記第1凹部の前記第1方向の寸法は、前記フィラーの最大粒径よりも小さい、付記17に記載の半導体装置の製造方法。
A10,A20,A30,A40:モールド金型
B:半導体装置
10:第1金型
11:第1突合せ面
12:第1凹部
121:第1面
13:第2凹部
131:第2面
132:第3面
133:第4面
20:第2金型
21:第2突合せ面
211:第1領域
212:第2領域
22:支持面
23:ポット収容孔
24:第3凹部
241:第5面
242:第6面
243:第7面
25:第4凹部
251:第8面
31:成形空洞
311:第1空洞
312:第2空洞
32:樹脂収容空洞
33:ランナ
34:第1ゲート
35:第2ゲート
41:ポット
42:プランジャ
81:支持部材
811:フレーム
812:ダイパッド
812A:第1ダイパッド
812B:第2ダイパッド
813:第1リード
814:第2リード
815:吊リード
816:タイバー
82:半導体素子
821:第1素子
822:第2素子
823:第3素子
83:ワイヤ
84:封止樹脂
85:溶融樹脂
851:フィラー
86:樹脂カル
861:主部
862:縁部
z:第1方向
x:第2方向
y:第3方向

Claims (18)

  1. 第1金型と、
    第1方向に前記第1金型に突き合わされる第2金型と、を備え、
    前記第1金型と前記第2金型とが突き合わされると、成形空洞と、前記成形空洞に通じる樹脂収容空洞と、が前記第1金型および前記第2金型によって形成され、
    前記第1金型には、前記第1方向に凹む第1凹部および第2凹部が設けられており、
    前記第1凹部は、前記樹脂収容空洞につながっており、
    前記第2凹部は、前記第1凹部につながっており、
    前記第2凹部は、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記第1凹部を間に挟んで前記樹脂収容空洞とは反対側に位置しており、
    前記第2凹部の前記第1方向の寸法は、前記第1凹部の前記第1方向の寸法よりも大きい、モールド金型。
  2. 前記第2凹部の前記第1方向の寸法は、前記樹脂収容空洞の前記第1方向の最大寸法よりも小さい、請求項1に記載のモールド金型。
  3. 前記第1凹部は、前記第1方向を向く第1面を有し、
    前記第2凹部は、前記第1面につながる第2面と、前記第2方向において前記第2面を間に挟んで前記第1面とは反対側に位置する第3面と、を有し、
    前記第2面は、前記第2方向において前記第1面から離れるほど、前記第1方向において前記第1面から徐々に遠ざかる向きに傾斜している、請求項2に記載のモールド金型。
  4. 前記第3面は、前記第2方向において前記第1面から離れるほど、前記第1方向において前記第1面に徐々に近づく向きに傾斜している、請求項3に記載のモールド金型。
  5. 前記第2面および前記第3面は、平面をなす、請求項4に記載のモールド金型。
  6. 前記第2凹部は、前記第2方向において前記第2面と前記第3面との間に位置する第4面を有し、
    前記第4面は、前記第2面および前記第3面を連結しており、
    前記第4面は、前記第1方向に凹む曲面をなす、請求項5に記載のモールド金型。
  7. 前記第2面および前記第3面は、曲面をなし、かつ互いにつながっている、請求項4に記載のモールド金型。
  8. 前記第2面および前記第3面は、前記第1金型の内方に凹んでいる、請求項7に記載のモールド金型。
  9. 前記第1金型は、前記第1方向において前記第1面と同じ側を向き、かつ前記第3面につながる第1突合せ面を有し、
    前記第2金型は、前記第1突合せ面、前記第1凹部および前記第2凹部に対向する第2突合せ面を有し、
    前記第2突合せ面から前記第1面に至る前記第1方向の距離は、前記第2突合せ面から前記第1突合せ面に至る前記第1方向の距離よりも長い、請求項4ないし8のいずれかに記載のモールド金型。
  10. 前記第1面と前記第2面がなす角は、前記第1突合せ面と前記第3面とがなす角と等しい、請求項9に記載のモールド金型。
  11. 前記第2突合せ面は、前記第1突合せ面に対向する第1領域と、前記第1凹部および前記第2凹部に対向する第2領域と、を含み、
    前記第2領域、前記第1面、前記第2面および前記第3面の各々の表面粗さは、前記第1領域の表面粗さよりも大きい、請求項9または10に記載のモールド金型。
  12. 前記第2金型には、前記第1方向に凹む第3凹部が設けられており、
    前記第3凹部は、前記第2凹部に対向している、請求項1ないし8のいずれかに記載のモールド金型。
  13. 前記第2金型には、前記第1方向に凹み、かつ前記第3凹部につながる第4凹部が設けられており、
    前記第4凹部は、前記第1凹部に対向しており、
    前記第4凹部の前記第1方向の寸法は、前記第3凹部の前記第1方向の寸法よりも小さい、請求項12に記載のモールド金型。
  14. 前記第1方向に沿って視て、前記第1凹部は、前記樹脂収容空洞の周縁に沿って延びている、請求項1ないし13のいずれかに記載のモールド金型。
  15. 前記第1方向に沿って視て、前記第2凹部は、前記第1凹部の周縁に沿って延びている、請求項1ないし14のいずれかに記載のモールド金型。
  16. 前記第2金型には、前記第1方向に延び、かつ前記樹脂収容空洞につながるポット収容孔が設けられており、
    前記第1方向に沿って視て、前記ポット収容孔の孔縁は、前記樹脂収容空洞の周縁に囲まれている、請求項1ないし15のいずれかに記載のモールド金型。
  17. 支持部材に半導体素子を搭載する工程と、
    前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を覆う封止樹脂を形成する工程と、を備え、
    前記封止樹脂を形成する工程では、請求項1ないし16のいずれかに記載のモールド金型が用いられ、
    前記封止樹脂を形成する工程は、第1工程と、前記第1工程よりも後である第2工程と、前記第2工程よりも後である第3工程と、を含み、
    前記第1工程では、前記支持部材の一部と、前記半導体素子と、を前記成形空洞に収容させ、
    前記第2工程では、前記樹脂収容空洞に収容された溶融樹脂を前記成形空洞に向けて圧送させ、
    前記第3工程では、前記成形空洞に充填された前記溶融樹脂を熱硬化させる、半導体装置の製造方法。
  18. 前記溶融樹脂にはフィラーが含有されており、
    前記第1凹部の前記第1方向の寸法は、前記フィラーの最大粒径よりも小さい、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
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