JP2023056960A - 現金払出機能付の自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】現金払出機能付の自動販売機において、現金払出しの要求に対する対応性を高めて、ユーザにとっての利便性の向上を図る。【解決手段】現金払出部2eは、ネットバンキングサービスを提供する外部システムからの出金指示に基づいて、現金ストック機構2bより取出された現金を現金排出口より払出す。ここで、現金払出部2eは、現金ストック機構2b内の現金では、出金指示によって指示された指示金額の払出しに対応できない場合、この指示金額とは異なる現金の払出しを許容すると共に、実際に払出された現金の金額を外部システムに通知する。【選択図】図2
Description
本発明は、現金払出機能付の自動販売機に係り、特に、現金払出しの機能拡張に関する。
一般に、現金を必要とするユーザは、現金自動支払機(CD)や現金自動預払機(ATM)などに出向いて預貯金を引き出す。しかしながら、近くにCD等があるとは限らず、また、CD等の数も統廃合により減少しつつあるのが現状である。そこで、飲料等の自動販売機が市中に数多く設置されていることに着目し、自動販売機そのものに現金払出機能を付加する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、携帯端末と、現金入出金機能を持つ自動販売機(現金化装置)とを利用して預貯金を現金化する現金化処理システムが開示されている。具体的には、インターネットバンキングサービスを提供する金融機関は、銀行アプリが組み込まれた携帯端末からの出金要求に基づいて、所定の出金処理を行う。出金処理が成功した場合、金融機関から携帯端末に対して出金金額を示す現金化データが送信され、これが携帯端末内に記憶される。この現金化データは、他の現金化データと区別するための固有の識別コードが付されている。ユーザは、近接通信を用いて、携帯端末に保存された現金化データを自動販売機に送信し、この自動販売機より出金金額に相当する現金の払出しを受ける。
また、特許文献2には、急な現金需要が生じた際、簡易な手続かつ身近な場所で現金を入手できる簡易型現金払出システムが開示されている。具体的には、CDS(キャッシュ・ディペンス・サービス)サーバは、携帯電話機を操作するユーザにより指定された額の現金の払出しを許容するためのコードを生成して、これを携帯電話機に保存させる。つぎに、ユーザは、非接触通信を用いて、携帯電話機に保存されたコードを身近の自動販売機に送信する。非接触式通信は、携帯端末のディスプレイに表示される二次元コードの読み取りを行う二次元コードリーダによって行われる。これにより、ユーザは、自動販売機より指定額に相当する現金の払出しを受ける。現金の払出しは、自動販売機において販売用に使用されている金額単位で行われる。また、この特許文献2には、自動販売機の内部に保管されている紙幣および硬貨が、現在どの程度の額になっているかを計測する機構を備える点、紙幣および硬貨が一定量を下回ったときにアラームを発する点、および、自動販売機の払出処理中に全額あるいは一部の払出しがなされないといったエラーが検知された場合、あるいは、自動販売機が払出処理完了を検知できない場合、現金払出機能を一時的に利用停止にする点が記載されている。
しかしながら、自動販売機は、比較的少額な現金を払出すためのコンタクトポイントとしての活用が期待される反面、CDやATMと比べてリソース(すなわち、ストック現金の量や金種)が限られている。そのため、ユーザが自動販売機に出向いても、現金が不足していたり、特定の金種が不足していたりするケースが起こり得る。このようなケースにおいて、上述した特許文献2のように、現金払出機能を一律に利用停止にしてしまうと、ユーザは、別の自動販売機を求めて市中を探し歩かねばならず、ユーザにとっての利便性が損なわれる。その一方で、ユーザにとっては、例えば、急場の現金として600円が必要な場合でもとりあえず千円札といったように、要求額どおりの現金を必ずしも必要としていないケースも想定される。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、現金払出機能付の自動販売機において、現金払出しの要求に対する対応性を高めて、ユーザにとっての利便性の向上を図ることである。
かかる課題を解決すべく、本発明は、販売対象となる商品またはサービスの決済を行うと共に、ネットバンキングと連携した現金払出機能を有する自動販売機を提供する。この自動販売機は、現金ストック機構と、現金排出口と、現金払出部とを有する。現金ストック機構は、現金をストックする。現金排出口は、現金を排出する。現金払出部は、外部システムからの出金指示に基づいて、現金ストック機構より取出された現金を現金排出口より払出する。この外部システムは、ネットバンキングサービスを提供し、または、これと連携したシステムである。ここで、現金払出部は、現金ストック機構内の現金では出金指示によって指示された指示金額の払出しに対応できない場合、指示金額とは異なる現金の払出しを許容すると共に、実際に払出された現金の金額を外部システムに通知する。
本発明において、上記払出しが許容される現金は、上記指示金額よりも少ない金額であることが好ましい。また、現金ストック機構にストックされているストック現金をカウントする現金カウント部を設けてもよい。この場合、上記現金払出部は、ストック現金に基づいて、出金指示によって指示された指示金額の払出しに対応できるか否かを判断することが好ましい。また、上記現金払出部は、ストック現金に応じて、現金として払出し可能な払出可能金額を決定してもよい。さらに、上記現金払出部は、現金の金種に応じて、払出可能金額を変更することが好ましい。
本発明において、情報を表示する表示部を設けてもよい。この場合、上記現金払出部は、払出可能金額を表示部に表示させると共に、自動販売機に対するユーザの承認操作が行われた場合、払出可能金額の払出しを行うことが好ましい。
本発明において、自動販売機に外面に設けられ、個々の自動販売機を識別する固有の識別コードを設けてもよい。この識別コードは、ネットバンキングサービスに加入しているユーザの携帯端末が備えるカメラによって読み取られ、携帯端末から外部システムに送信されることによって、外部システムにおいて、現金の払出し先となる自動販売機が特定される。
本発明によれば、現金ストック機構にストックされている現金では指示金額の払出しに対応できない場合、現金の払出しを一律に拒否するのではなく、ストックされている現金の範囲内で指示金額とは異なる現金の払出しを許容する。これにより、様々な金額の払出要求に対して柔軟に対応することが可能になるため、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
図1は、本実施形態に係る現金払出ネットワークシステムの構成図である。この現金払出ネットワークシステム1は、市中に設置された複数の自動販売機2と、金融機関サーバ3と、仲介サーバ4と、携帯端末5を主体に構成されており、これらはインターネット等のネットワークに接続可能である。
自動販売機2は、販売対象となる飲料(商品)を自動で販売し、その決済を行う。それとともに、自動販売機2は、比較的少額な現金を払出すためのコンタクトポイント(現金払出装置)としての役割も担っている。自動販売機2は、硬貨投入口6aと、紙幣投入/排出口6bと、硬貨排出口6cと、商品取出口6dとを備えており、これらに加えて、表示部7および無線通信部8を備えている。表示部7には、投入された金額等の情報が必要に応じて表示される。また、無線通信部8は、インターネット等のネットワークに接続して、外部システムとの間でデータの送受信を行う。
自動販売機2の外面には、個々の自動販売機2を識別するための固有の識別コード9の一例として、マトリックス型の二次元コードが付されている。識別コード6の付与形態としては、典型的には、識別コード6が印刷されたシールの貼り付けが想定されるが、識別コード6が特定可能な形態であれば併設、埋込み、板などでもよく、その形態は問わない。識別コード6は、外部システムとしての金融機関サーバ3および仲介サーバ4が現金の払出先となる自動販売機2を特定・識別するために用いられる。
金融機関サーバ3は、金融機関によって運営されており、ネットバンキングサービスに加入しているユーザに対して、預金口座の入出金といった各種サービスを提供する。一方、仲介サーバ4は、仲介者によって運営されており、自動販売機2をコンタクトポイントとした現金の払出しの際、自動販売機2、金融機関サーバ3および携帯端末5の間を仲介する。携帯端末5は、ネットバンキングサービスに加入しているユーザによって所持され、現金の払出しに際して、自動販売機2に付与されている識別コード9の読取りや、ユーザが払出しを希望する希望金額の指定などに用いられる。
現金の払出しを希望するユーザは、自己の携帯端末5にインストールされたアプリ(ソフトウェア)上で所定の操作を行って、外部システム(ネットバンキングサービスを提供する金融機関サーバ3、または、ネットバンキングサービスと連携した仲介サーバ4)に対して、希望金額の出金を要求する。これを受けて、外部システムは、携帯端末5によって現金の払出先として指定された自動販売機2に対して出金を指示する。これにより、ユーザは、目の前の自動販売機2より現金の払出しを受けることができる。なお、本実施形態では、自動販売機2と金融機関サーバ3との間、および、携帯端末5と金融機関サーバ3との間に仲介サーバ4が介在する例について説明するが、仲介サーバ4を介在させることなく、両者が直接やり取りを行う形態であってもよい。
図2は、自動販売機2のブロック図である。商品ストック機構2aには、販売対象となる各種飲料が多数ストックされている。現金ストック機構2bには、10円玉、50円玉、100円玉、千円紙幣といった金種の現金がストックされている。現金カウント部2cは、現金ストック機構2bにストックされている現金をカウントし、現在ストックされている現金(ストック現金)の金額を金種も含めて特定する。このストック現金は、例えば、初期的にセットされた現金に対して、現金投入口6a,6bより投入された現金分を増額し、あるいは、現金排出口6b,6cより排出された現金分を減額することによって特定される。また、現金ストック機構2bにストックされている現金の重量を測定することによって特定してもよい。なお、ストック現金は、現金ストック機構2bにストックされている現金の全額であってもよいが、商品の決済に行うための一定量の釣銭分を留保した上で、その残りをストック現金として割り当ててもよい。
決済処理部2dは、商品の販売に伴う決済を行う。具体的には、ユーザのボタン操作によって購入したい商品が選択され、現金投入口6a,6bより現金が投入された場合、決済処理部2dは、投入された現金の不足がないかを判断した上で、商品ストック機構2a内の該当商品を取出して、商品排出口6dより排出する。それとともに、決済処理部2dは、投入された現金に対して釣銭が必要な場合には、現金ストック機構2b内より釣銭に相当する現金を取出して、現金排出口6b,6cより排出する。
現金払出部2eは、無線通信部8を介して外部システムからの出金指示を受信した場合、この出金指示によって指示された金額(指示金額)相当の現金をストック機構2bより取出して、現金排出口6b,6cより払出す。本実施形態の特徴は、現金ストック機構2b内の現在の現金では指示金額の払出しに対応できない場合、現金ストック機構2b内の現金に応じて、「指示金額とは異なる現金」の払出しを許容する点にある。ここで、「指示金額とは異なる現金」とは、一般的には、指示金額よりも少ない金額が想定されるが、後述するように、指示金額よりも多い金額も考えられる。現金払出部2eは、無線通信部8を介して外部システムに払出通知を送信する。この払出通知には、実際に払出された現金に関する金額情報が含まれる。
つぎに、図3を参照しつつ、本ネットワークシステム1における現金払出しの手順について詳述する。まず、ステップ1において、ユーザは、自己の携帯端末5上のアプリの指示に従い、目の前にある自動販売機2に付された識別コード9(二次元コード)を携帯端末5に内蔵されたカメラで読取る。読み取れられた識別コード9は仲介サーバ4に送信され、これによって、仲介サーバ4側において、現金の払出元となる自動販売機2が特定・識別される。
ステップ2において、仲介サーバ4は、アクション選択画面を生成して、携帯端末5に送信する。このアクション選択画面上において、商品購入、出金、入金といったアクションの選択がユーザに促される。つぎに、ステップ3において、ユーザは、携帯端末5上に表示されたアクション選択画面において、「出金アクション」および「二次元コード決済アプリ」を選択する。そして、ステップ4において、ユーザは、「二次元コード決済アプリ」上で与信(支払)の手続を行う。この手続が完了すると、支払手続で入力された情報(現金払出しの希望金額の指定を含む。)が金融機関サーバ3に送信される。また、希望金額は、ステップ5,6を経た上で、指示金額として仲介サーバ4にも通知される。なお、自動販売機2の払出能力(現金ストック機構2b内の現金量)が懸念される場合、システムの仕様として希望金額に上限を設けてもよい。
ステップ5において、金融機関サーバ3は、携帯端末5より受信した情報に基づいて、ネットバンキングサービスにおける所定の認証処理を実行する。ここで行われる認証には、ユーザIDおよびパスワードを用いたユーザ認証と、預金口座の残高チェック(すなわち、残高が希望金額以上あること)とが含まれる。
ステップ6において、認証が成功したか否かが判断される。認証が成功した場合にはステップ7に進み、認証が失敗した場合にはステップ4に戻る。ステップ7において、仲介サーバ4は、金融機関サーバ3からの通知(出金の可否および指示金額の指定等を含む。)に基づいて、識別コード9によって識別された特定の自動販売機2(ユーザの目の前にあるもの)に対して、指示金額の出金を指示する。なお、金融機関サーバ3による実際の出金処理は、この段階では行われておらず、後述するステップ14において行われる。
ステップ8において、仲介サーバ4からの出金指示を受けた自動販売機2は、現金ストック機構2bにストックされている現時点の現金を特定する。上述したように、ストック現金は、現金カウント部2cによってカウントされる。そして、ステップ9において、現金払出部2eは、ステップ8で特定されたストック現金に基づいて、指示金額の払出しに対応可能か否かを判断する。ステップ8で肯定判断された場合、すなわち、指示金額の払出しに対応可能な場合、現金払出部2eは、指示金額の全額を現金として払出す(ステップ10)。この場合、指示金額の全額を払出した旨の払出通知が仲介サーバ4に送信される。
これに対して、ステップ8で否定判断された場合、すなわち、指示金額の払出しに対応不可な場合、現金払出部2eは、指示金額とは異なる金額(典型的には、指示金額の一部)を現金として払出す(ステップ11)。この場合、指示金額とは異なる全額を払出した旨の払出通知が仲介サーバ4に送信される。現金として払出しが可能な金額は、現金カウント部2cによってカウントされたストック現金の総額に応じて決定され、その金種に応じてその金額も変わってくる。例えば、指示金額が2000円の場合、その金額相当のストック現金はないが、500円玉が3枚、100円玉が1枚、10円玉が4枚あれば、1640円を払出す一方、500円玉が3枚、100円玉が3枚、10円玉が6枚あれば、1860円を払出すといった如くである。
ここで、システムの仕様として、指示金額よりも大きな金額の払出しを許容することも可能である。例えば、指示金額が2180円の場合、10円玉のストックが不足しているが、100円玉や500円玉は十分にあるため、2200円を払出すといった如くである。当然ながら、払出される金額は、ストックされた現金の範囲内で、指示金額から大きく乖離しない金額であることが好ましい。払出される現金が指示金額から大きく乖離してしまう場合、または、払出すべき現金がストック現金として存在しない場合には、現金の払出しが拒否される。なお、指示金額よりも大きな金額の払出しを許容する場合、金融機関サーバ3は、仲介サーバ4に対して、指示金額とは別に、払出上限金額(口座残高など)を仲介サーバ4に通知することが好ましい(ステップ6)。
また、指示金額とは異なる現金の払出しを行う場合、自動販売機2の表示部7を介して、その金額を事前にユーザに提示することが好ましい。表示部7に表示された払出可能金額を承諾する場合、ユーザは、自動販売機2に対して、払出可能金額を承認する旨の所定の操作を行う。この承認操作については、予め決められているか、ユーザの携帯端末5の画面上で指示される(以下の否認操作も同様。)。これにより、払出可能金額に相当する現金の払出しが行われる。実際に払出された現金の金額(払出金額)は、ネットバンキングの預金口座に反映するために、払出通知として仲介サーバ4に送信される。一方、表示部7に表示された払出可能金額に承諾しない場合、ユーザは、自動販売機2に対して、払出可能金額を承認しない旨の所定の否認操作を行う。これにより、今回の現金の払出要求がキャンセルされ、その旨のキャンセル通知が仲介サーバ4に通知される。
以上のような払出しの実行前に払出可能金額を特定する手法の他に、現金の払出しを逐次的に行って、払出された金額を事後的に特定する手法を採用することも可能である。この手法は、特に、それぞれの紙幣硬貨の種類に対して釣り銭が切れたかどうかの判別情報のみを有している場合に有効である。一例として、1250円の出金に際して、大きい金額から順次出金していく場合を考える。この場合、千円札が釣り銭切れだったため、500円玉を2枚出そうとして1枚で釣り銭切れとなり、その後、100円玉を6枚、50円玉を1枚、10円玉を4枚でそれぞれの硬貨が釣り銭切れとなったとする。払出された現金は、500円×1+100円×6+50円×1+10円×4となるため、1190円が払出金額として事後的に特定される。
現金の払出しに際して、払出される現金の量が多いと、現金排出部6b,6cから現金が溢れてしまうことが想定される。これに対処すべく、例えば、引き出しを小分けにしたり、現金の払出速度を調整して、ユーザが受け取り易いようにすることが好ましい。また、携帯端末5のアプリ操作によって、現金を一部ずつ受け取れるようにしてもよい。さらに、1度の操作でアプリと自動販売機2が接続したまま、複数回のボタンタップで複数回の受け取りを可能にしてもよい。
また、現金の払出しに関する問題として、目の前にいない悪意を持った人が識別コード9を読み込んで、現金を横取りすることが懸念される。これを防止すべく、2段階認証のような形で携帯端末5のアプリで追加のアクションを指示して、自動販売機2に対するユーザ操作を実行させてもよい。具体的には、特定の商品のボタン(複数のボタンの組み合わせを含む。)押し下げる、おつりのレバーを下ろす、特定の商品のボタンを光らせて、光った商品をアプリ上で選択させる。
現金払出しの通知を受信した仲介サーバ4は、ステップ10の全額払出しが行われた場合、当初どおりに出金金額を確定し、これを記憶装置に記憶する(ステップ12)。一方、ステップ11の一部払出し(または、指示金額よりも多額の払出し)が行われた場合、出金金額を修正した上で、修正金額を記憶装置に記憶する(ステップ13)。そして、ステップ14において、金融機関サーバ3は、ステップ12の金額またはステップ13の修正金額で出金決済処理を行う。以上により、一連の処理が終了する。
このように、本実施形態によれば、現金ストック機構2bにストックされている現金では指示金額の払出しに対応できない場合、現金の払出しを一律に拒否するのではなく、ストックされている現金の範囲内で指示金額とは異なる現金(典型的には、指示金額よりも少ない現金)の払出しを許容する。現金として払出される金額は、現金ストック機構2b内のストック現金に応じて決定される。これにより、様々な金額の払出要求に対して柔軟に対応することが可能になり、ユーザにとっての利便性を高めることができる。特に、払出可能金額を決定する際、ストック現金の金種も考慮すれば、様々な払出要求に対してより柔軟に対応できる。その結果、CDやATMと比べてリソース(すなわち、ストック現金の量や金種)が限られているという自動販売機2の弱点を補いつつ、少額な現金を払出すためのコンタクトポイントとしての活用性の向上が期待できる。
また、本実施形態によれば、自動販売機2において実際に払出された現金の金額は、金融機関サーバ3に直接的または仲介サーバ4を介して間接的に通知される。このような通知を行うことで、実際に払出された現金に相当する出金金額をネットバンキングの預金口座に適切に反映できる。
さらに、本実施形態によれば、現金の払出先となる自動販売機2の特定は、自動販売機2に付された識別コード9を用いて行われ、RFIDや赤外線通信といった近接通信ユニットを必要としない。そのため、既存の自動販売機2であっても大きな追加設備を投資することなく、上述した現金払出機能を実現できる。
なお、上述した実施形態では、自動販売機2として飲料用の自動販売機を例に説明したが、販売対象となる商品はこれに限定されるものではなく、たばこ用の自動販売機やチケット(例えば鉄道切符)の券売機などであってもよい。また、販売対象は商品に限らず、コインパーキングの精算機のようにサービス(銀行サービスを除く。)の決済を行うものであってもよい。本明細書において、「自動販売機」とは、販売対象となる商品またはサービスの決済を行う装置を広く包含する意味で用いられる(CDやATMのような銀行専用端末を除く。)。
1 現金払出ネットワークシステム
2 自動販売機
2a 商品ストック機構
2b 現金ストック機構
2c 現金カウント部
2d 決済処理部
2e 現金払出部
3 金融機関サーバ
4 仲介サーバ
5 携帯端末
6a 硬貨投入口
6b 紙幣投入/排出口
6c 硬貨排出口
6d 商品取出口
7 表示部
8 無線通信部
9 識別コード
2 自動販売機
2a 商品ストック機構
2b 現金ストック機構
2c 現金カウント部
2d 決済処理部
2e 現金払出部
3 金融機関サーバ
4 仲介サーバ
5 携帯端末
6a 硬貨投入口
6b 紙幣投入/排出口
6c 硬貨排出口
6d 商品取出口
7 表示部
8 無線通信部
9 識別コード
Claims (7)
- 販売対象となる商品またはサービスの決済を行うと共に、ネットバンキングと連携した現金払出機能を有する自動販売機において、
現金をストックする現金ストック機構と、
現金を排出する現金排出口と、
ネットバンキングサービスを提供し、または、これと連携した外部システムからの出金指示に基づいて、前記現金ストック機構より取出された現金を前記現金排出口より払出する現金払出部とを有し、
前記現金払出部は、
前記現金ストック機構内の現金では、前記出金指示によって指示された指示金額の払出しに対応できない場合、前記指示金額とは異なる現金の払出しを許容すると共に、実際に払出された現金の金額を前記外部システムに通知することを特徴とする現金払出機能付の自動販売機。 - 前記払出しが許容される現金は、前記指示金額よりも少ない金額であることを特徴とする請求項1に記載された現金払出機能付の自動販売機。
- 前記現金ストック機構にストックされているストック現金をカウントする現金カウント部をさらに有し、
前記現金払出部は、前記ストック現金に基づいて、前記出金指示によって指示された指示金額の払出しに対応できるか否かを判断することを特徴とする請求項1または2に記載された現金払出機能付の商品自動販売機。 - 前記現金払出部は、前記ストック現金に応じて、現金として払出し可能な払出可能金額を決定することを特徴とする請求項3に記載された現金払出機能付の自動販売機。
- 前記現金払出部は、前記現金の金種に応じて、前記払出可能金額を変更することを特徴とする請求項4に記載された現金払出機能付の自動販売機。
- 情報を表示する表示部をさらに有し、
前記現金払出部は、前記払出可能金額を表示部に表示させると共に、前記自動販売機に対するユーザの承認操作が行われた場合、前記払出可能金額の払出しを行うことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載された現金払出機能付の自動販売機。 - 前記自動販売機に外面に設けられ、個々の自動販売機を識別する固有の識別コードをさらに有し、
前記識別コードは、ネットバンキングサービスに加入しているユーザの携帯端末が備えるカメラによって読み取られ、前記携帯端末から前記外部システムに送信されることによって、前記外部システムにおいて、現金の払出し先となる自動販売機が特定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された現金払出機能付の自動販売機。
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---|---|---|---|
JP2021166494A JP2023056960A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 現金払出機能付の自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021166494A JP2023056960A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 現金払出機能付の自動販売機 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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