JP2023050962A - ブランク材、紙製容器および蓋材付き紙製容器 - Google Patents

ブランク材、紙製容器および蓋材付き紙製容器 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル性を向上させることが可能な、ブランク材、紙製容器および蓋材付き紙製容器を提供する。【解決手段】ブランク材30は、底部パネル31と、底部パネル31に第1折れ線32を介して連結された複数の側部パネル33と、各々の側部パネル33にそれぞれ第2折れ線34を介して連結された複数のフランジ片パネル35とを備えている。側部パネル33同士の間に隙間36が形成されている。一のフランジ片パネル35に、第1タブ片111が形成されている。一のフランジ片パネル35に隙間36を介して対向する他のフランジ片パネル35に、第1タブ片111と共にタブ100を形成する第2タブ片112が形成されている。【選択図】図6

Description

本開示は、ブランク材、紙製容器および蓋材付き紙製容器に関する。
従来より、持ち帰り用の飲食物(いわゆる、テイクアウト商品)や、宅配される飲食物を収容する容器が知られている。
近年、海洋汚染の問題や環境負荷の低減を目的として、このような容器に使用する樹脂量の低減が求められており、樹脂量を削減したり、容器に使用する材質を変更したりすることが進められている。このような容器としては、紙容器と、上記紙容器の内壁に積層された成形フィルムとを備える紙製容器が知られている(例えば、特許文献1)。このような紙製容器では、食品が充填された後、蓋材によって、紙製容器が覆われる。
特表2013-545675号公報
ところで、このような紙製容器では、環境負荷の低減を目的として、紙製容器に使用された紙のリサイクルが推進されている。このため、使用後に消費者が、紙容器から成形フィルムを簡単に剥離することができ、紙を容易にリサイクルできる容器が求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、リサイクル性を向上させることが可能な、ブランク材、紙製容器および蓋材付き紙製容器を提供することを目的とする。
一実施の形態によるブランク材は、底部パネルと、前記底部パネルに第1折れ線を介して連結された複数の側部パネルと、各々の側部パネルにそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片パネルとを備え、前記側部パネル同士の間に隙間が形成されており、一のフランジ片パネルに、第1タブ片が形成されており、前記一のフランジ片パネルに前記隙間を介して対向する他のフランジ片パネルに、前記第1タブ片と共にタブを形成する第2タブ片が形成されている、ブランク材である。
一実施の形態によるブランク材において、前記第1タブ片の先端に第1切り欠き部が形成され、前記第2タブ片の先端に、前記第1切り欠き部と共に切り欠き部を形成する第2切り欠き部が形成されていてもよい。
一実施の形態によるブランク材において、前記一のフランジ片パネルにおいて、前記第1タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広くてもよい。
一実施の形態によるブランク材において、前記他のフランジ片パネルにおいて、前記第2タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広くてもよい。
一実施の形態による紙製容器は、本開示による前記ブランク材を組み立てることにより作製された紙容器と、前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備える、紙製容器である。
一実施の形態による紙製容器は、底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有する紙容器と、前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備え、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っており、一のフランジ片に、第1タブ片が形成されており、前記一のフランジ片に隣接する他のフランジ片に、第2タブ片が形成されており、前記第1タブ片と前記第2タブ片とにより、前記紙容器から前記成形フィルムを剥離するためのタブが形成されている、紙製容器である。
一実施の形態による紙製容器において、前記第1タブ片の先端に第1切り欠き部が形成され、前記第2タブ片の先端に第2切り欠き部が形成され、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部とによって、前記タブの先端に切り欠き部が形成されていてもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記切り欠き部において、前記成形フィルムの裏面が露出していてもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記一のフランジ片において、前記第1タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広くてもよい。
一実施の形態による紙製容器において、前記他のフランジ片において、前記第2タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広くてもよい。
一実施の形態による蓋材付き紙製容器は、本開示による前記紙製容器と、前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器である。
本開示によれば、紙製容器および蓋材付き紙製容器のリサイクル性を向上させることができる。
図1は、本実施の形態による蓋材付き紙製容器を示す垂直断面図である。 図2は、本実施の形態による紙製容器を示す斜視図である。 図3は、本実施の形態による紙製容器を示す平面図である。 図4は、本実施の形態による紙製容器を示す拡大平面図(図3のIV部に対応する拡大平面図)である。 図5は、本実施の形態による紙製容器を示す断面図(図4のV-V線断面)である。 図6は、本実施の形態によるブランク材を示す平面図である。 図7は、本実施の形態によるブランク材を示す拡大平面図(図6のVII部に対応する拡大平面図)である。 図8は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図9は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図10は、本実施の形態による紙製容器の製造方法を示す断面図である。 図11は、本実施の形態による紙製容器の紙容器の第1変形例を示す拡大平面図(図4に対応する図)である。 図12は、本実施の形態によるブランク材の第1変形例を示す拡大平面図(図7に対応する図)である。 図13は、本実施の形態による紙製容器の紙容器の第2変形例を示す拡大平面図(図4に対応する図)である。 図14は、本実施の形態によるブランク材の第2変形例を示す拡大平面図(図7に対応する図)である。 図15は、本実施の形態による紙製容器の紙容器の第2変形例の他の例を示す拡大平面図(図4に対応する図)である。 図16は、本実施の形態によるブランク材の第2変形例の他の例を示す拡大平面図(図7に対応する図)である。 図17は、比較例の紙製容器を示す拡大平面図(図4に対応する図)である。 図18は、比較例のブランク材を示す拡大平面図(図7に対応する図)である。
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。図1乃至図10は本実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示した図である。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施できる。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含めて解釈することとする。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ紙製容器を正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。なお、本明細書中、「表面」とは、内容物と向かい合う側の面、または紙製容器を正立させた際に上方を向く面のことをいう。
蓋材付き紙製容器
図1に示すように、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1は、紙製容器10と、紙製容器10を密封する蓋材50とを備えている。ここでは、まず、紙製容器10について説明する。
紙製容器
図1乃至図3に示すように、紙製容器10は、紙容器20と、紙容器20の表面に積層された成形フィルム40とを備えている。このうち紙容器20は、後述するブランク材30を組み立てることにより作製される容器である。
(紙容器)
紙容器20は、底部21と、底部21に第1折れ線22を介して連結された複数の側部23と、各々の側部23にそれぞれ第2折れ線24を介して連結された複数のフランジ片25とを有している。
このうち底部21は、平面視略矩形状をもっている。なお、底部21が、平面視において八角形状等の多角形状をもっていてもよい。
底部21と側部23とを連結する第1折れ線22は、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、側部23を底部21に対して折り曲げやすくできる。なお、第1折れ線22がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、第1折れ線22近傍において、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、成形フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。
各々の側部23は、それぞれ底部21から上方に延びている。図示された例においては、紙容器20は4つの側部23を有している。具体的には、紙容器20は、底部21が画定する矩形の短辺に沿って延びる一対の第1側部23aと、底部21が画定する矩形の長辺に沿って延びる一対の第2側部23bとを有しており、側部23は、全体として逆四角錐台形状に形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、側部23が、全体として逆八角錐台形状等の多角錐台形状に形成されていてもよい。
複数の側部23同士は、互いに連続することなく隣り合っている。すなわち、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っている。これにより、紙容器20の全周にわたって、側部23と成形フィルム40との密着性を向上できる。また、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っていることにより、紙容器20に成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できる。なお、各側部23間には、空気が通過するための微少な隙間が形成されており、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられるように構成されている。
側部23とフランジ片25とを連結する第2折れ線24は、第1折れ線22と同様に、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、フランジ片25を側部23に対して折り曲げやすくできる。なお、第2折れ線24がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、第2折れ線24近傍において、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、成形フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。
各々のフランジ片25は、それぞれ側部23の上端から側方に向けて水平に突出している。図示された例においては、紙容器20は4つのフランジ片25を有している。具体的には、紙容器20は、底部21が画定する矩形の短辺に沿って延びる一対の第1フランジ片25aと、底部21が画定する矩形の長辺に沿って延びる一対の第2フランジ片25bとを有しており、フランジ片25は、全体として環状に形成されている。
複数のフランジ片25同士は、互いに連続することなく隣接している。すなわち、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接している。これにより、紙容器20の全周にわたって、フランジ片25と成形フィルム40との密着性を向上できる。また、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙容器20に成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できる。さらに、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50をシールする際に、成形フィルム40と蓋材50との密着性を向上できる。これにより、蓋材50のシール不良が発生することを抑制できる。なお、本明細書中「隣接」とは、互いに隣り合う部材(例えば、フランジ片25)同士が全体にわたり隙間なく接触している場合の他、以下の(1)または(2)に該当する場合も含む。
(1)一の部材(例えば第1フランジ片25a)の一部のみが他の部材(例えば第2フランジ片25b)に対して接触した状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っていること。
(2)一の部材(例えば第1フランジ片25a)と他の部材(例えば第2フランジ片25b)とが互いに接触していない状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っている場合に、一の部材と他の部材との間の隙間の少なくとも一部が、一の部材および他の部材に対して成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40(後述するフィルム40a)が入り込むことができない程度の隙間であること。
ところで、図3および図4に示すように、一のフランジ片25に、第1タブ片101が形成されている。また、当該一のフランジ片25に隣接する他のフランジ片25に、第2タブ片102が形成されている。そして、第1タブ片101と第2タブ片102とにより、紙容器20から成形フィルム40を剥離するためのタブ100が形成されている。
図示された例においては、第1タブ片101は第1フランジ片25aに形成されており、第2タブ片102は第2フランジ片25bに形成されている。そして、タブ100は、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bに跨がるように形成されている。これにより、消費者が一方の手の指でタブ100を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることにより、フランジ片25から成形フィルム40を容易に剥離できる。すなわち、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができる。このため、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの両方のフランジ片25から、成形フィルム40を容易に剥離できる。このような第1タブ片101および第2タブ片102は、所定の対称軸線(図示された例においては、第1フランジ片25aと第2フランジ片25bとの間の境界線)に対して互いに線対称な形状をもっていてもよい。なお、図示はしないが、第1タブ片101が第2フランジ片25bに形成されていてもよく、第2タブ片102が第1フランジ片25aに形成されていてもよい。
図4に示すように、第1フランジ片25aにおいて、第1タブ片101の幅W1は、他の部分の幅W3よりも広くてもよい。これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第1タブ片101を摘まみやすくできる。第1タブ片101の幅W1は、10mm以上20mm以下であってもよい。第1タブ片101の幅W1が10mm以上であることにより、消費者が、第1タブ片101を容易に摘まむことができる。また、第1タブ片101の幅W1が20mm以下であることにより、紙製容器10の搬送時等に、第1タブ片101が邪魔になることを抑制できる。一方、他の部分の幅W3は、3mm以上15mm以下であってもよい。
また、第2フランジ片25bにおいて、第2タブ片102の幅W2は、他の部分の幅W4よりも広くてもよい。これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第2タブ片102を摘まみやすくできる。第2タブ片102の幅W2は、10mm以上20mm以下であってもよい。第2タブ片102の幅W2が10mm以上であることにより、消費者が、第2タブ片102を容易に摘まむことができる。また、第2タブ片102の幅W2が20mm以下であることにより、紙製容器10の搬送時等に、第2タブ片102が邪魔になることを抑制できる。一方、他の部分の幅W4は、3mm以上15mm以下であってもよい。
また、第1タブ片101の先端に第1切り欠き部103が形成されている。また、第2タブ片102の先端に第2切り欠き部104が形成されている。そして、第1切り欠き部103と第2切り欠き部104とによって、タブ100の先端に切り欠き部105が形成されている。図示された例においては、第1切り欠き部103は、第1タブ片101を円弧状に切り欠いている。同様に、第2切り欠き部104は、第2タブ片102を円弧状に切り欠いている。このため、切り欠き部105は、タブ100を円弧状に切り欠いている。
図5に示すように、切り欠き部105において、成形フィルム40の裏面40bが露出している。これにより、消費者が、切り欠き部105において、成形フィルム40を摘まみやすくできる。
また、タブ100には、成形フィルム40が接着されていない非接着領域R(図4および図5の網掛け部分)が設けられていてもよい。この非接着領域Rは、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bに跨がるように形成されていることが好ましい。これにより、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を摘まみやすくできる。また、非接着領域Rは、タブ100の外縁100aに至るように広がっていてもよい。さらに、非接着領域Rは、切り欠き部105を取り囲むように設けられていることが好ましい。これにより、消費者が、タブ100を摘まみやくできる。なお、非接着領域Rは、タブ100の外縁100aの全体を取り囲むように設けられていてもよい。
(ブランク材)
次に、紙容器20を作製するためのブランク材30について説明する。図6に示すように、ブランク材30は、底部パネル31と、底部パネル31に第1折れ線32を介して連結された複数の側部パネル33と、各々の側部パネル33にそれぞれ第2折れ線34を介して連結された複数のフランジ片パネル35とを備えている。ブランク材30の底部パネル31、第1折れ線32、側部パネル33、第2折れ線34およびフランジ片パネル35は、それぞれ紙容器20の底部21、第1折れ線22、側部23、第2折れ線24およびフランジ片25に対応するものである。図示された例においては、ブランク材30は、側部パネル33およびフランジ片パネル35を4つずつ備えている。
また、側部パネル33同士の間に隙間36が形成されている。また、各々の側部パネル33は、それぞれ底部パネル31から延びる一対の側縁33cを有している。そして、側部パネル33の側縁33c同士の間に隙間36が形成されている。これにより、上述した紙製容器10において、各側部23同士が重なり合うことはなく、互いに隣り合うようになっている(図2および図3参照)。
上述したように、ブランク材30の側部パネル33は、紙容器20の側部23に対応している。このため、ブランク材30は、底部パネル31が画定する矩形の短辺に沿って延びる一対の第1側部パネル33aと、底部パネル31が画定する矩形の長辺に沿って延びる一対の第2側部パネル33bとを備えている。
また、上述したように、ブランク材30のフランジ片パネル35は、紙容器20のフランジ片25に対応している。このため、ブランク材30は、底部パネル31が画定する矩形の短辺に沿って延びる一対の第1フランジ片パネル35aと、底部パネル31が画定する矩形の長辺に沿って延びる一対の第2フランジ片パネル35bとを備えている。
ここで、図6および図7に示すように、一のフランジ片パネル35に、第1タブ片111が形成されている。また、当該一のフランジ片パネル35に隙間36を介して対向する他のフランジ片パネル35に、第2タブ片112が形成されている。第2タブ片112は、第1タブ片111と共に、上述した紙容器20のタブ100を形成する部分である。図示された例においては、第1タブ片111は第1フランジ片パネル35aに形成されており、第2タブ片112は第2フランジ片パネル35bに形成されている。
第1タブ片111および第2タブ片112は、それぞれ紙容器20の第1タブ片101および第2タブ片102に対応する部分である。このため、図7に示すように、第1タブ片111および第2タブ片112は、所定の対称軸線に対して互いに線対称な形状をもっていてもよい。
また、第1フランジ片パネル35aにおいて、第1タブ片111の幅w1は、他の部分の幅w3よりも広くてもよい。これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第1タブ片101を摘まみやすくできる。第1タブ片111の幅w1は、10mm以上20mm以下であってもよい。一方、他の部分の幅w3は、3mm以上15mm以下であってもよい。
また、第2フランジ片パネル35bにおいて、第2タブ片112の幅w2は、他の部分の幅w4よりも広くてもよい。これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第2タブ片102を摘まみやすくできる。第2タブ片112の幅w2は、10mm以上20mm以下であってもよい。一方、他の部分の幅w4は、3mm以上15mm以下であってもよい。
さらに、第1タブ片111の先端に第1切り欠き部113が形成され、第2タブ片112の先端に第2切り欠き部114が形成されている。第1切り欠き部113および第2切り欠き部114は、それぞれ紙容器20の第1切り欠き部103および第2切り欠き部104に対応する部分である。このため、第1切り欠き部113は、第1タブ片111を円弧状に切り欠いており、第2切り欠き部114は、第2タブ片112を円弧状に切り欠いている。
このようなブランク材30の底部パネル31、側部パネル33およびフランジ片パネル35は、一体に形成されている。ブランク材30は、ブランク材30を構成する紙材料に対して打ち抜き加工等を施すことによって作製することができる。
ブランク材30を構成する紙材料としては、例えば、坪量150g/m以上800g/m以下程度の各種の板紙、コート紙、カード紙、アイボリー紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙、コートボール等の加工紙等を使用することができる。
(成形フィルム)
次に、図1乃至図5により、成形フィルム40について説明する。この成形フィルム40は、紙容器20を保護する役割を果たす。また、成形フィルム40は、容器形状をもっており、紙容器20の表面の全面を覆っている。これにより、紙製容器10に充填された内容物が、紙製容器10から漏れ出すことを抑制している。成形フィルム40は、例えばヒートシール(熱溶着)により、紙容器20に接着されている。
このような成形フィルム40としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよい。成形フィルム40としては、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ-ト(PET)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネート、ポリブテン、ポリビニルアルコ-ル、その他の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネートして使用できる。特に、紙製容器10に対してガスバリア性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層体を用いることができる。なお、「/」は、互いに隣接する層同士の境界を意味する。
成形フィルム40は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)ポリエチレン(40μm)/アイオノマー(40μm)/ポリエチレン(40μm)(内側)
(外側)ポリプロピレン(30μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(40μm)/接着層(10μm)/ポリプロピレン(30μm)(内側)
(外側)ポリエチレン(20μm)/アイオノマー(30μm)/接着層(10μm)/エチレン-ビニルアルコール共重合体(10μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(15μm)/エチレン・酢酸ビニル共重合体(20μm)(内側)
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
蓋材
次に、蓋材50について説明する。蓋材50は、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に全周にわたってシールされている。
このような蓋材50は、例えば、PET/シーラント層、PP/シーラント層、PET/PP/シーラント層、PET/PE/シーラント層、Kコート延伸ナイロン(KON)/PE/シーラント層、などの層構成の積層体を用いることができる。また、蓋材50を構成する積層体は、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体であってもよい。蓋材50は、例えば、PET/PE/エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)/PE/シーラント層、などの層構成の積層体を用いることができる。また、バリア層として、アルミ箔や蒸着フィルム(アルミ蒸着や透明蒸着)を用いてもよい。さらに、シーラントには、いわゆるイージーピール性を発現させることができる樹脂材料を用いることが好ましい。
蓋材50は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)透明蒸着層付きポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/ナイロンフィルム(15μm)/ポリエチレンフィルム(40μm)(内側)
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
このような構成からなる蓋材付き紙製容器1では、まず、紙製容器10内に内容物が充填される。次に、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50がシールされる。これにより、内容物が充填された蓋材付き紙製容器1が得られる。なお、蓋材付き紙製容器1は、チルド食品用や冷凍食品用の容器であってもよく、あるいは、テイクアウト用の容器として使用できる。また、内容物としては、惣菜、精肉、乳製品等の食品であってもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、紙製容器10の製造方法および蓋材付き紙製容器1の製造方法について、図8乃至図10を用いて説明する。
紙容器の製造方法
まず、ブランク材30を準備する。この際、まず、紙材料を準備し、次に、紙材料に対して打ち抜き加工等を施すことによって、ブランク材30が得られる。
次に、図8に示すように、ブランク材30を、キャビティ側型60に装着する。このキャビティ側型60には、吸引孔61が形成されており、吸引孔61から空気を吸引することによって、ブランク材30がキャビティ側型60に装着される。この際、ブランク材30の側部パネル33が、第1折れ線32に沿って底部パネル31に対して折り曲がる。同様に、ブランク材30のフランジ片パネル35が、第2折れ線34に沿って側部パネル33に対して折り曲がる。これにより、キャビティ側型60に装着された紙容器20が得られる。
次いで、紙容器20の表面に成形フィルム40を積層する。この際、まず、図9に示すように、成形フィルム40を構成するフィルム40aが、紙容器20の上方に配置される。次に、フィルム40aが、コア側型62(図10参照)によって加熱される。そして、フィルム40aがコア側型62によって十分に加熱された後、吸引孔61から空気が吸引される。これにより、図10に示すように、フィルム40aが、紙容器20に吸い付けられる。また、この際、コア側型62が、フィルム40aを紙容器20に押しつける。これにより、フィルム40aが、紙容器20に密着する。
その後、フィルム40aは、コア側型62設けられた切断機構63によって所望の形状に切断される。これにより、図10に示すように、紙容器20に積層された成形フィルム40が得られる。このようにして、紙製容器10が得られる。
次に、蓋材付き紙製容器1の製造方法について説明する。
まず、紙製容器10を作製することと並行して、蓋材50を準備する。この際、所定の積層体をドライラミネート法等によって作製する。その後、当該積層体を刃物等により所定の形状に打ち抜くことにより、蓋材50を作製する。
次に、紙製容器10に内容物を充填し、蓋材50によって紙製容器10を密閉する。この際、まず、紙製容器10に内容物(図示せず)を充填する。次に、成形フィルム40のうちフランジ片25に対応する位置に、蓋材50を載置する。
次いで、図示しないシール熱板等によって、蓋材50を成形フィルム40にシールする。この際、例えば窒素ガス等により、紙製容器10内の空気を置換してもよい。
このようにして、紙製容器10と、紙製容器10を密閉する蓋材50とを備える、蓋材付き紙製容器1が得られる。
以上のように本実施の形態によれば、第1フランジ片25a(一のフランジ片25)に、第1タブ片101が形成されており、第1フランジ片25aに隣接する第2フランジ片25b(他のフランジ片25)に、第2タブ片102が形成されている。そして、第1タブ片101と第2タブ片102とにより、紙容器20から成形フィルム40を剥離するためのタブ100が形成されている。これにより、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができる。このため、成形フィルム40を紙容器20から剥離する際に、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの変形を抑制できる。
一方、紙製容器において、第1タブ片101と第2タブ片102とにより構成されるタブ100が形成されていない場合、成形フィルム40を紙容器20から剥離する際に、消費者が、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bを一方の手の指で同時に摘まむことが困難な場合がある。この場合、成形フィルム40を紙容器20から剥離する際に、第1フランジ片25aまたは第2フランジ片25bが変形することにより、紙容器20Aから成形フィルム40を剥離することが困難になる可能性がある。
これに対して本実施の形態では、第1タブ片101と第2タブ片102とにより、紙容器20から成形フィルム40を剥離するためのタブ100が形成されている。これにより、成形フィルム40を紙容器20から剥離する際に、消費者が、一方の手の指で同時に第1タブ片101および第2タブ片102を摘まむことができる。このため、成形フィルム40を紙容器20から剥離する際に、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの変形を抑制できる。この結果、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの両方のフランジ片25から、成形フィルム40を容易に剥離できる。このため、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離できる。
また、本実施の形態によれば、第1タブ片101の先端に第1切り欠き部103が形成されている。また、第2タブ片102の先端に第2切り欠き部104が形成されている。そして、第1切り欠き部103と第2切り欠き部104とによって、タブ100の先端に切り欠き部105が形成されている。これにより、消費者が、切り欠き部105において、成形フィルム40を更に摘まみやすくできる。
また、本実施の形態によれば、切り欠き部105において、成形フィルム40の裏面40bが露出している。これにより、消費者が、切り欠き部105において、成形フィルム40を更に摘まみやすくできる。
また、本実施の形態によれば、第1フランジ片25aにおいて、第1タブ片101の幅W1が、他の部分の幅W3よりも広い。これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第1タブ片101を摘まみやすくできる。
さらに、本実施の形態によれば、第2フランジ片25bにおいて、第2タブ片102の幅W2は、他の部分の幅W4よりも広い。この場合においても、これにより、消費者がタブ100を摘まむ際に、第2タブ片102を摘まみやすくできる。
変形例
次に、図11乃至図16により、本実施の形態による紙製容器10およびブランク材30の変形例について説明する。図11乃至図16において、図1乃至図10に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1変形例)
図11に示す例においては、タブ100の先端に切り欠き部105は形成されていない。この場合、成形フィルム40は、平面視において、タブ100の全域を覆うとともに、タブ100からはみ出していてもよい。これにより、消費者が、成形フィルム40を摘まみやすくできる。
また、本変形例では、図12に示すように、ブランク材30において、第1タブ片111の先端に第1切り欠き部113は形成されていない。また、第2タブ片112の先端に第2切り欠き部114は形成されていない。
本変形例においても、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができる。このため、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの両方のフランジ片25から、成形フィルム40を容易に剥離できる。
(第2変形例)
図13に示す例においては、第1タブ片101および第2タブ片102は、互いに線対称な形状をもっていない。この場合、例えば、第2タブ片102の長さは、第1タブ片101の長さよりも長くなっていてもよい。例えば、第2タブ片102は、第2フランジ片25bの全域にわたって形成されていてもよい。このとき、第2タブ片102の外縁が、第2フランジ片25bの長手方向に沿って、一直線状に延びていてもよい。この場合、紙製容器10を作製する際に、例えば丸刃のカッターによって、紙容器20に密着したフィルム40aを切断することもできる。このため、フィルム40aの切断工程を容易に行うことができる。なお、本明細書中、第1タブ片(第2タブ片)の長さとは、第1タブ片(第2タブ片)が形成されたフランジ片の長手方向に沿った長さをいう。
また、本変形例では、図14に示すように、ブランク材30において、第1タブ片111および第2タブ片112は、互いに線対称な形状をもっていない。この場合、第2タブ片112の長さは、第1タブ片111の長さよりも長くなっていてもよい。
本変形例においても、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができる。このため、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの両方のフランジ片25から、成形フィルム40を容易に剥離できる。
なお、図15に示すように、タブ100の先端に切り欠き部105が形成されていなくてもよい。この場合、成形フィルム40は、平面視において、タブ100の全域を覆っていてもよい。また、図示はしないが、成形フィルム40が、タブ100からはみ出していてもよい。これにより、消費者が、成形フィルム40を摘まみやすくできる。
また、この場合、図16に示すように、ブランク材30において、第1タブ片111の先端に第1切り欠き部113は形成されていなくてもよい。また、第2タブ片112の先端に第2切り欠き部114は形成されていなくてもよい。
この場合においても、消費者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができる。このため、第1フランジ片25aおよび第2フランジ片25bの両方のフランジ片25から、成形フィルム40を容易に剥離できる。
次に、上記実施の形態における具体的実施例について述べる。
(実施例1)
まず、図7に示すブランク材30を作製した。この場合、ブランク材30の材料として、坪量が350g/mであるコート紙を準備した。そして、コート紙を所定の形状に打ち抜き、ブランク材30を作製した。
次に、得られたブランク材30をキャビティ側型60に装着して組み立てることにより、紙容器20を作製した。
次に、成形フィルム40として、以下の層構成を有するフィルム(厚み120μm)を準備した。
PE(40μm)/アイオノマー(40μm)/PE(40μm)
次に、紙容器20の表面にフィルムを積層することにより、紙製容器10を作製した。
次いで、蓋材50として、以下の層構成を有するフィルムを準備し、当該フィルムにより、紙製容器10を密封した。
PET(12μm)/PE(50μm)
このようにして、図1に示す蓋材付き紙製容器1を作製した。
(1)開封性評価試験
次に、開封性評価試験を行った。この際、まず、作製した蓋材付き紙製容器1の紙製容器10から蓋材50を取り外した。そして、蓋材50の取り外しやすさを評価した。
(2)剥離性評価試験
次いで、剥離性評価試験を行った。この際、紙製容器10の紙容器20から成形フィルム40を剥離した。そして、成形フィルム40の剥がしやすさを評価した。
(実施例2)
図11に示す紙製容器10を作製したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験および剥離性評価試験を行った。
(実施例3)
図13に示す紙製容器10を作製したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験および剥離性評価試験を行った。
(実施例4)
図15に示す紙製容器10を作製したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験および剥離性評価試験を行った。
(比較例1)
図17に示すように、第1タブ片101が形成されていない紙容器20Aを備える紙製容器10Aを作製したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験および剥離性評価試験を行った。この際、まず、図18に示すように、第1タブ片111が形成されていないブランク材30Aを作製した。そして、ブランク材30Aを用いて、図17に示す紙製容器10Aを作製した。その後、開封性評価試験および剥離性評価試験を行った。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2023050962000002
上記表1の開封性評価試験の欄において、「○」は、蓋材を紙製容器から容易に取り外すことができたことを意味する。
また、上記表1の剥離性評価試験の欄において、「○」は、紙容器から成形フィルムを容易に剥離できたことを意味する。また、「×」は、紙容器から成形フィルムを剥離することが難しかったことを意味する。
この結果、表1に示すように、比較例1による蓋材付き紙製容器では、蓋材を紙製容器10Aから容易に取り外すことができた。また、実施例1乃至実施例4による蓋材付き紙製容器1でも、蓋材50を紙製容器10から容易に取り外すことができた。
一方、比較例1による紙製容器10Aでは、紙容器20Aから成形フィルム40を剥離することが難しかった。すなわち、比較例1による紙製容器10Aでは、紙容器20Aに第1タブ片101が形成されていないため、実験者が、一方の手の指によって第2タブ片102を摘まんだ際に、当該指によって第1フランジ片25aを摘まむことができなかった。このため、成形フィルム40を紙容器20Aから剥離する際に、第1フランジ片25aおよび第1側部23aが変形してしまい、紙容器20Aから成形フィルム40を剥離することが難しかった。
これに対して、実施例1乃至実施例4による紙製容器10では、実験者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を引っ張ることができた。とりわけ、実施例1および実施例3による紙製容器10では、実験者が、切り欠き部105において、成形フィルム40を容易に摘まむことができた。また、実施例2および実施例4による紙製容器10では、実験者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を容易に摘まむことができた。このため、実験者が、一方の手の指で第1タブ片101および第2タブ片102を摘まみながら、他方の手の指で成形フィルム40を容易に引っ張ることができた。この結果、紙容器20から成形フィルム40を容易に剥離できた。
本開示は上記実施の形態および各変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 蓋材付き紙製容器
10 紙製容器
20 紙容器
21 底部
22 第1折れ線
23 側部
24 第2折れ線
25 フランジ片
25a 第1フランジ片
25b 第2フランジ片
30 ブランク材
31 底部パネル
32 第1折れ線
33 側部パネル
34 第2折れ線
35 フランジ片パネル
35a 第1フランジ片パネル
35b 第2フランジ片パネル
40 成形フィルム
40b 裏面
50 蓋材
100 タブ
101 第1タブ片
102 第2タブ片
103 第1切り欠き部
104 第2切り欠き部
105 切り欠き部
111 第1タブ片
112 第2タブ片
113 第1切り欠き部
114 第2切り欠き部

Claims (11)

  1. 底部パネルと、
    前記底部パネルに第1折れ線を介して連結された複数の側部パネルと、
    各々の側部パネルにそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片パネルとを備え、
    前記側部パネル同士の間に隙間が形成されており、
    一のフランジ片パネルに、第1タブ片が形成されており、
    前記一のフランジ片パネルに前記隙間を介して対向する他のフランジ片パネルに、前記第1タブ片と共にタブを形成する第2タブ片が形成されている、ブランク材。
  2. 前記第1タブ片の先端に第1切り欠き部が形成され、前記第2タブ片の先端に、前記第1切り欠き部と共に切り欠き部を形成する第2切り欠き部が形成されている、請求項1に記載のブランク材。
  3. 前記一のフランジ片パネルにおいて、前記第1タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広い、請求項1または2に記載のブランク材。
  4. 前記他のフランジ片パネルにおいて、前記第2タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広い、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブランク材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の前記ブランク材を組み立てることにより作製された紙容器と、
    前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備える、紙製容器。
  6. 底部と、前記底部に第1折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ第2折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有する紙容器と、
    前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備え、
    前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っており、
    一のフランジ片に、第1タブ片が形成されており、
    前記一のフランジ片に隣接する他のフランジ片に、第2タブ片が形成されており、
    前記第1タブ片と前記第2タブ片とにより、前記紙容器から前記成形フィルムを剥離するためのタブが形成されている、紙製容器。
  7. 前記第1タブ片の先端に第1切り欠き部が形成され、前記第2タブ片の先端に第2切り欠き部が形成され、前記第1切り欠き部と前記第2切り欠き部とによって、前記タブの先端に切り欠き部が形成されている、請求項6に記載の紙製容器。
  8. 前記切り欠き部において、前記成形フィルムの裏面が露出している、請求項7に記載の紙製容器。
  9. 前記一のフランジ片において、前記第1タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広い、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の紙製容器。
  10. 前記他のフランジ片において、前記第2タブ片の幅は、他の部分の幅よりも広い、請求項6乃至9のいずれか一項に記載の紙製容器。
  11. 請求項5乃至10のいずれか一項に記載の前記紙製容器と、
    前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器。
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