JP2023047997A - 制御プログラム、制御装置、及び制御方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ワークフローに基づくデバイスでの処理で生じたエラーに対し、良好に対処する。【解決手段】制御プログラムは、第１実行部と、判定部と、指定部と、第２実行部としてコンピュータを動作させる。第１実行部は、ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報に従い、デバイスによる処理を実行する。第１実行部による処理の実行時に、判定部によりエラーが生じたと判定されると、指定部は、エラーが生じたデバイスとは別の代替デバイスを指定する。第２実行部は、エラーが生じたワークフローに含まれる設定情報に従い、代替デバイスによる処理を実行する。【選択図】図５

Description

本開示は、ワークフローに従いデバイスを制御する制御プログラム、制御装置、及び制御方法に関する。

ＰＣやスマートフォン等の端末に、プリンタやスキャナ等の画像形成装置に対応付けられたワークフローを設ける技術が知られている（例えば、特許文献１）。このような端末では、ユーザがワークフローに対応するアイコンを操作すると、ワークフローに含まれる設定情報に従い対応する画像形成装置を動作させることで、ワークフローが実行される。

特開２０１６－５１２０１号公報

しかしながら、ワークフローの実行中に画像形成装置にてエラーが生じる場合があり、このような場合には、ユーザの作業が滞る恐れがある。
本開示は、ワークフローに基づくデバイスでの処理で生じたエラーに対し、良好に対処すること目的とする。

本開示の一態様は、デバイスの制御装置としてコンピュータを動作させる制御プログラムであって、第１実行部と、判定部と、指定部と、第２実行部としてコンピュータを動作させる。第１実行部は、ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報に従い、デバイスによる処理を実行する。判定部は、第１実行部による処理の実行時に、エラーが生じたか否かを判定する。指定部は、判定部によりエラーが生じたと判定されると、エラーが生じたデバイスとは別のデバイスである代替デバイスを指定する。第２実行部は、エラーが生じたワークフローに含まれる設定情報に従い、代替デバイスによる処理を実行する。

上記構成によれば、ワークフローに基づくデバイスでの処理の実行中にエラーが発生すると、該デバイスに代わる代替デバイスにてワークフローに基づく処理が実行される。このため、ワークフローに基づくデバイスでの処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

また、本開示の別の態様は、上記制御プログラムにより動作するコンピュータと同様の構成を有する制御装置である。また、本開示の別の態様は、上記制御プログラムにより実現される方法である。これらの態様によれば、ワークフローに基づくデバイスでの処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

画像形成システム及び端末のブロック図である。 画像形成装置のブロック図である。 ワークフロー生成処理のフローチャートである。 ワークフロー生成画面及びワークフロー保存画面の説明図である。 ワークフロー実行処理のフローチャートである。 ワークフロー実行画面の説明図である。

以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
［１．全体の構成］
本実施形態の画像形成システム１は、少なくとも１つの端末２と、少なくとも１つの画像形成装置３と、少なくとも１つのサーバ４とを備える（図１参照）。

端末２は、例えば、スマートフォンやＰＣ（Personal Computerの略）等の制御装置として構成されており、画像形成システム１のユーザにより操作される。また、サーバ４は、ＰＣ等の制御装置として構成される。端末２及びサーバ４は、有線又は無線によりネットワーク５にアクセス可能となっている。なお、ネットワーク５は、例えば、インターネット及び／又はローカルエリアネットワークを含んでいても良い。

画像形成装置３（換言すれば、デバイス）は、例えば、印刷やスキャン等の画像形成処理を実行するよう構成されている。
そして、端末２は、例えば、ネットワーク５やＵＳＢケーブルやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等を介して画像形成装置３と通信を行うことで、画像形成装置３に画像形成処理を実行させる。また、サーバ４は、画像形成装置３を制御するための各種アプリケーション等を、端末２に提供する。

［２．端末の構成］
端末２は、画像形成装置３を制御するアプリケーションである画像形成アプリ２２Ｂがイントールされている（図１参照）。そして、画像形成アプリ２２Ｂは、画像形成装置３を制御し、画像形成装置３にて画像形成処理を実行させる機能を有している。また、詳細は後述するが、画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローに従い画像形成装置３を制御し、画像形成装置３に画像形成処理を実行させる機能を有する。

端末２は、制御部２０と、通信部２３と、表示部２４と、入力部２５と、記憶部２６とを備える。
制御部２０は、ＣＰＵ２１及びメモリ２２を備える。ＣＰＵ２１は、メモリ２２に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、これにより、端末２の各種機能が実現される。なお、制御部２０により実現される各種機能は、コンピュータプログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。

メモリ２２は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ（例えば、ＲＯＭ、ＲＡＭ及びフラッシュメモリ）を備える。メモリ２２には、記憶部２６に記憶されているオペレーティングシステム（以下、ＯＳ）プログラム２２Ａと画像形成アプリ２２Ｂとがロードされる。ＯＳプログラム２２Ａは、端末２の基本的な機能を提供するプログラムであり、画像形成アプリ２２Ｂは、ＯＳプログラム２２Ａにより動作する。なお、画像形成アプリ２２Ｂ等のプログラムの機能は、該プログラムを実行する制御部２０等によって実現されることを、念のため付言しておく。

通信部２３は、例えば、無線ＬＡＮ、有線ＬＡＮ、ＷＡＮ等を介してネットワーク５にアクセスし、画像形成装置３やサーバ４との間で通信を行う。この他にも、通信部２３は、例えばＵＳＢ通信やBluetooth等によって、画像形成装置３との間で通信を行う。

表示部２４は、制御部２０にて生成された画像データに基づき各種画像を表示する部位であり、一例として、液晶ディスプレイ等として構成される。
入力部２５は、ユーザからの操作を受け付ける部位であり、例えば、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス等を有する。入力部２５は、ユーザからの操作に応じて操作情報を生成して制御部２０に出力すると共に、制御部２０は、入力部２５からの操作情報に応じて処理を行う。

記憶部２６は、例えばＨＤＤ及びＳＳＤ等の補助記憶装置を備え、各種データを記憶する。ＨＤＤは、Hard Disk Driveの略である。ＳＳＤは、Solid State Driveの略である。

［３．画像形成装置の構成］
画像形成装置３は、一例として、プリンタ及びスキャナとしての機能を備えるＭＦＰ（Multi Function Peripheral）として構成される（図２参照）。無論、画像形成装置３は、プリンタ及びスキャナのうちの一方の機能を備えていても良い。画像形成装置３は、制御部３０と、通信部３３と、表示部３４と、入力部３５と、印刷部３６と、読取部３７とを備える。

制御部３０は、ＣＰＵ３１及びメモリ３２を備える。ＣＰＵ３１は、メモリ３２に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、これにより、画像形成装置３の各種機能が実現される。なお、制御部３０により実現される各種機能は、コンピュータプログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。メモリ３２は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ（例えば、ＲＯＭ、ＲＡＭ及びフラッシュメモリ）を備え、コンピュータプログラム及びデータを記憶する。

通信部３３は、例えば、無線ＬＡＮ、有線ＬＡＮ、ＷＡＮ等を介してネットワーク５にアクセスし、端末２やサーバ４との間で通信を行う。この他にも、通信部３３は、例えばＵＳＢ通信やBluetooth等によって、端末２との間で通信を行う。

表示部３４は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部３５は、表示部３４の表示画面上に設置されたタッチパネルと、表示部３４の表示画面の周囲に設置されたスイッチとを備える。

印刷部３６は、インクジェット技術又は電子写真技術の印刷機構を有し、記録用紙に画像を印刷することができる。
読取部３７は、イメージセンサを備え、原稿に記録された画像を読み取り、読み取ったスキャン画像を示すスキャン画像データを生成する。

［４．ワークフローについて］
上述したように、端末２の画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローに従い画像形成装置３を制御し、ワークフローに設定されている印刷やスキャン等の画像形成処理を実行する。ワークフローは、１つの画像形成装置３に対応付けられており、当該ワークフローに対応付けられた画像形成装置３の識別情報と、少なくとも１つの設定情報とが含まれる。

設定情報とは、一例として、画像形成処理を実行する際の画像形成装置３及び／又は端末２におけるパラメータであっても良い。より詳しくは、設定情報とは、画像形成装置３に実行させるスキャンや印刷等といった画像形成処理の種別を示しても良い。また、スキャンを実行させるワークフローであれば、設定情報は、例えば、スキャンを行う原稿のサイズに関する設定を示しても良いし、両面スキャンを行うか否かを示しても良い。さらに、設定情報は、スキャン画像のカラーに関する設定や、スキャン画像の解像度や、スキャン画像データを保存するフォルダ等を示しても良い。この他にも、印刷を実行させるワークフローであれば、設定情報とは、例えば、印刷を行う原稿のサイズに関する設定を示しても良いし、両面印刷を行うか否かや面付の設定を示しても良いし、印刷のカラーに関する設定を示しても良い。

ワークフローは、端末２の記憶部２６に保存されており、例えば、画像形成アプリ２２Ｂが表示するダイアログボックスに、ワークフローに対応するアイコンが表示される。そして、ユーザが該アイコンに対し操作を行うと、画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローを実行する。すなわち、画像形成アプリ２２Ｂは、該ワークフローに対応する画像形成装置３と通信を行い、該ワークフローに設定されている画像形成処理を、該ワークフローに含まれる設定情報に従って実行させる。

また、端末２の記憶部２６に保存されているワークフローは、該端末２の画像形成アプリ２２Ｂにより生成されたものであっても良い。この他にも、管理者権限を有するユーザにより操作される画像形成アプリ２２Ｂは、当該画像形成アプリ２２Ｂにて生成されたワークフローをサーバ４にエクスポートし、該ワークフローをサーバ４に保存しても良い。そして、画像形成アプリ２２Ｂは、サーバ４に保存されているワークフローをインポートし、該ワークフローを記憶部２６に保存しても良い。

また、画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローに基づく画像形成処理の実行中にエラーが発生すると、該ワークフローに対応する画像形成装置３とは別の画像形成装置３（以後、代替デバイス）により画像形成処理を実行する代替デバイス機能を有する。代替デバイス機能の詳細については、後述する。

［５．ワークフロー生成処理］
次に、端末２の画像形成アプリ２２Ｂにてワークフローを生成するワークフロー生成処理について、図３のフローチャートを用いて説明する。ワークフロー生成処理は、画像形成アプリ２２Ｂに従い動作する制御部２０により実現される。

Ｓ１００では、制御部２０は、入力部２５を介して、ユーザから、ワークフローに対応する画像形成装置３の選択と、選択された画像形成装置３にて実行する画像形成処理の種別の入力を受け付ける。

続くＳ１０５、Ｓ１１０では、制御部２０は、ワークフロー生成画面を表示部２４に表示し、ワークフロー生成画面を介して、ユーザから、ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報の入力を受け付ける。なお、制御部２０は、設定情報に加え、ワークフロー生成画面を介して、ワークフローに対応する画像形成装置３の選択、及び、該画像形成装置３にて行う画像形成処理の種別の入力を受け付けても良い。

一例として、図４のワークフロー生成画面２００は、デバイス表示２０１と、種別表示２０２と、スキャナ設定ボタン２０３と、スキャナ設定表示２０４と、保存設定ボタン２０５と、保存設定表示２０６と、次へボタン２０７とを備える。

デバイス表示２０１は、ワークフローに対応する画像形成装置３のモデル名を示し、種別表示２０２は、画像形成装置３が実行する画像形成処理の種別（一例として、スキャン）を示す。

また、制御部２０は、入力部２５を介してスキャナ設定ボタン２０３への操作を受け付けると、図示しない入力画面を表示し、入力画面を介して、画像形成装置３の動作に関する少なくとも１つの設定情報の入力を受け付ける。そして、入力された設定情報は、スキャナ設定表示２０４に表示される。一例として、スキャナ設定表示２０４は、スキャンを行う原稿サイズの検出に関する設定情報と、スキャン画像の画質（具体的には、カラー設定及び解像度）に関する設定情報と、両面スキャンに関する設定情報とが入力されたことを示している。

また、制御部２０は、入力部２５を介して保存設定ボタン２０５への操作を受け付けると、図示しない入力画面を表示し、入力画面を介して、端末２の動作に関する少なくとも１つの設定情報の入力を受け付ける。そして、入力された設定情報は、保存設定表示２０６に表示される。一例として、保存設定表示２０６は、生成されたスキャン画像に付与されるファイル名を示す設定情報と、スキャン画像を保存する端末２やサーバ４のフォルダを示す設定情報と、スキャン画像の形式（一例として、ＪＰＥＧ）を示す設定情報とを示す。また、保存設定表示２０６は、スキャン画像の保存後、スキャン画像が保存されたフォルダを開く設定情報を示している。

そして、制御部２０は、入力部２５を介して次へボタン２０７への操作を受け付けると、ワークフロー生成画面を消去し、設定情報の入力の受け付けを終了する。その後、制御部２０は、ワークフロー保存画面を表示部２４に表示し、ワークフロー保存画面を介して、ユーザから、ワークフローの名称の入力と、代替デバイス機能の有効／無効の設定とを受け付ける（Ｓ１１５）。

そして、Ｓ１２０では、制御部２０は、代替デバイス機能が有効とされた場合には（Ｓ１２０：Ｙｅｓ）、代替デバイス機能が有効である旨を示す代替情報を生成し、Ｓ１２５に移行する。一方、制御部２０は、代替デバイス機能が無効とされた場合には（Ｓ１２０：Ｎｏ）、代替デバイス機能が無効である旨を示す代替情報を生成し、Ｓ１３０に移行する。

Ｓ１２５では、制御部２０は、ワークフロー保存画面を介して、ユーザから、代替デバイスとなる画像形成装置３が充足すべき条件（以後、代替条件）を設けるか否かの設定を受け付ける。そして、制御部２０は、代替条件を設ける場合、さらに、ワークフロー保存画面を介して、少なくとも１つの代替条件の入力を受け付ける。

代替条件とは、例えば、代替デバイスが有すべき性能に関する条件であっても良い。すなわち、代替条件とは、例えば、代替デバイスが、予め定められた設定情報（以後、必須の設定情報）に従い動作可能であるという条件であっても良い。この場合、制御部２０は、ユーザから、画像形成装置３に設定可能な設定情報の中から、必須とする設定情報の選択を受け付けても良い。

さらに、例えば、作成中のワークフローに含まれる設定情報のうちの少なくとも１つを、必須の設定情報とし、該必須の設定情報に従い動作可能であるという条件を、代替条件としても良い。この場合、制御部２０は、ワークフローに含まれる設定情報をワークフロー保存画面に表示すると共に、表示した設定情報の中から、必須の設定情報の選択を受け付けても良い。

この他にも、代替条件とは、例えば、代替デバイスが、エラーが生じた画像形成装置３と同一又は同種のモデルであることであっても良い。なお、同種のモデルとは、エラーが生じた画像形成装置３と同一のシリーズに属するモデルを意味し、該画像形成装置３と同一のモデルは、該画像形成装置３と同種のモデルとなる。

一例として、図４のワークフロー保存画面２２０は、デバイス表示２２１と、名称表示２２２と、第１ボックス２２３と、第２ボックス２２４と、Capability２２５と、保存ボタン２２６とを備える。

デバイス表示２２１は、ワークフローに対応する画像形成装置３のモデル名を表示し、名称表示２２２は、ユーザにより入力されたワークフローの名称を表示する。
また、制御部２０は、入力部２５を介してなされた第１ボックス２２３への操作に応じて、代替デバイス機能の有効／無効を切り替える。なお、第１ボックス２２３は、一例として、代替デバイス機能が有効と設定されたことを示す。

そして、代替デバイス機能が有効とされると、第２ボックス２２４がアクティブになり、第２ボックス２２４への操作が可能となる。制御部２０は、入力部２５を介してなされたワークフロー保存画面２２０の第２ボックス２２４への操作に応じて、代替条件を設けるか否かを切り替える。なお、第２ボックス２２４は、一例として、代替条件が設けられることを示す。

また、制御部２０は、一例として、Capability２２５を介して、必須の設定情報の入力を受け付ける。Capability２２５は、一例として、スキャン画像の画質（具体的には、カラー設定）に関する必須の設定情報が設けられたことを示している。

そして、制御部２０は、入力部２５を介して保存ボタン２２６への操作を受け付けると、設定情報の入力の受け付けを終了し、Ｓ１３０に移行する。
Ｓ１３０では、制御部２０は、ユーザからの操作に従い生成されたワークフローを記憶部２６に保存し、本処理を終了する。該ワークフローは、Ｓ１００にて選択された画像形成装置３の識別情報と、該画像形成装置３が実行する画像形成処理の種別を示す設定情報と、Ｓ１１０にて入力された設定情報と、代替情報とを含む。また、Ｓ１２５にて代替条件が入力された場合には、該ワークフローは、代替条件を含む。

［６．ワークフロー実行処理］
次に、端末２の画像形成アプリ２２Ｂにてワークフローを実行するワークフロー実行処理について、図５のフローチャートを用いて説明する。ワークフロー実行処理は、画像形成アプリ２２Ｂに従い動作する制御部２０により実現される。

Ｓ３００では、制御部２０は、入力部２５を介して、ユーザから、ワークフローの選択を受け付け、続くＳ３０５では、制御部２０は、ワークフロー実行画面を表示部２４に表示する。一例として、図６のワークフロー実行画面２４０は、デバイス表示２４１と、種別表示２４２と、動作設定表示２４３と、保存設定表示２４４と、スタートボタン２４５とを備える。

デバイス表示２４１は、ワークフローに対応する画像形成装置３のモデル名を示し、種別表示２４２は、画像形成装置３が実行する画像形成処理の種別を示す。一例として、種別表示２４２は、画像形成処理としてスキャンが行われることを示している。

また、動作設定表示２４３は、ワークフローに含まれている画像形成装置３の動作に関する設定情報を示す。一例として、動作設定表示２４３は、スキャンを行う原稿のサイズの検出に関する設定情報と、スキャン画像の画質（具体的には、カラー設定及び解像度）に関する設定情報と、両面スキャンに関する設定情報とを示す。

また、保存設定表示２４４は、ワークフローに含まれている端末２の動作に関する設定情報を示す。一例として、保存設定表示２４４は、生成されたスキャン画像に付与されるファイル名を示す設定情報と、スキャン画像を保存するフォルダを示す設定情報と、スキャン画像の形式（一例として、ＰＤＦ）を示す設定情報とを示す。また、保存設定表示２４４は、スキャン画像の保存後、スキャン画像が保存されたフォルダを開く設定情報を示している。

そして、制御部２０は、入力部２５を介してスタートボタン２４５への操作を受け付けると、Ｓ３１０に移行し、ワークフローを実行する。つまり、制御部２０は、通信部２３を介してワークフローに対応する画像形成装置３と通信を行い、ワークフローに含まれる設定情報に従った該画像形成装置３による画像形成処理を開始する。

続くＳ３１５では、制御部２０は、通信部２３を介して画像形成装置３から受信したデータに基づき、ワークフローの実行中にエラーが生じたか否かを判定する。そして、制御部２０は、エラーが発生した場合（Ｓ３１５：Ｙｅｓ）、Ｓ３２０に移行し、エラーが発生しない場合には（Ｓ３１５：Ｎｏ）、Ｓ３５０に移行する。

Ｓ３２０では、制御部２０は、表示部２４にエラーが生じた旨を表示する。続くＳ３２５では、制御部２０は、通信部２３を介して画像形成装置３から受信したデータに基づき、発生したエラーがデバイスエラーであるか否かを判定する。具体的には、例えば、ユーザによる早急な解決が困難なエラーは、デバイスエラーとみなしても良い。より詳しくは、例えば、端末２と画像形成装置３との間の通信障害や、画像形成装置３の故障等により生じたエラーは、デバイスエラーとみなしても良い。また、例えば、印刷を行うワークフローの実行中であれば、画像形成装置３におけるインク不足、用紙不足、紙詰まり等は、デバイスエラーとみなしても良い。

一方、ユーザの準備不足等により生じ、早急な解決が可能なエラーは、デバイスエラーに該当しないものとしても良い。具体的には、例えば、スキャンを行うワークフローの実行中であれば、スキャンされる原稿がセットされていないことや、原稿をセットするための原稿カバー等の部位の位置が不適切であることや、スキャン画像の保存失敗等は、デバイスエラーに該当しないものとしても良い。

そして、制御部２０は、発生したエラーがデバイスエラーである場合には（Ｓ３２５：Ｙｅｓ）、Ｓ３３０に移行し、発生したエラーがデバイスエラーでない場合には（Ｓ３２５：Ｎｏ）、Ｓ３０５に移行する。

Ｓ３３０では、制御部２０は、ワークフローに含まれる代替情報に基づき、代替デバイス機能が有効か否かを判定する。そして、制御部２０は、肯定判定が得られた場合には（Ｓ３３０：Ｙｅｓ）、Ｓ３３５に移行し、否定判定が得られた場合には（Ｓ３３０：Ｎｏ）、Ｓ３５０に移行する。

Ｓ３３５では、制御部２０は、表示部２４に選択画面を表示し、代替デバイスとしてユーザが選択可能な画像形成装置３のリストを表示する。具体的には、例えば、制御部２０は、通信部２３を介して通信を行うことで制御可能な画像形成装置３をサーチし、該画像形成装置３を抽出しても良い。この他にも、例えば、制御部２０は、過去に画像形成処理を行った画像形成装置３の履歴情報を参照し、履歴情報の中から制御可能な画像形成装置３を抽出しても良い。

そして、実行中のワークフローに代替条件が含まれていない場合には、制御部２０は、抽出した画像形成装置３を上記リストに表示する。一方、ワークフローに代替条件が含まれている場合には、制御部２０は、抽出した画像形成装置３から受信したデータに基づき、該画像形成装置３が、該代替条件を充足するか否かを判定する。そして、制御部２０は、代替条件を充足する画像形成装置３を上記リストに表示する。なお、ワークフローに含まれる代替条件の有無に関わらず、抽出した画像形成装置３のうち、予め定められた代替条件を充足する画像形成装置３が、上記リストに表示されても良い。

Ｓ３４０では、制御部２０は、選択画面を介して受け付けた操作に従い、ユーザにより選択された画像形成装置３を代替デバイスとして指定する。そして、Ｓ３４５では、制御部２０は、代替デバイスを使用してワークフローを実行し、Ｓ３１５に移行する。つまり、制御部２０は、通信部２３を介して代替デバイスと通信を行い、ワークフローに含まれる設定情報に従った代替デバイスによる画像形成処理を開始する。

なお、例えば、性能上の制約等により、代替デバイスが、ワークフローに含まれる設定情報に従った画像形成処理を実行できない場合が想定される。このような場合には、制御部２０は、該設定情報とは異なる代替設定情報に従い、代替デバイスによる画像形成処理を実行しても良い。代替設定情報は、予め定められていても良いし、元の設定情報に最も近い設定情報が、代替設定情報として選択されても良い。

そして、Ｓ３５０では、制御部２０は、ワークフローの実行を終了し、本処理を終了する。
［７．効果］
（１）上記実施形態では、ワークフローに基づく画像形成装置３での画像形成処理の実行中にエラーが発生すると、代替デバイスにてワークフローに基づく画像形成処理が実行される。このため、ワークフローに基づく画像形成処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

（２）また、代替条件を充足する画像形成装置３が、代替デバイスとして指定される。このため、適切な画像形成装置３を代替デバイスとして使用することができ、ワークフローに基づく画像形成処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

（３）また、ワークフローは、ユーザにより設定された代替条件を含む。このため、ユーザの希望に合致する画像形成装置３を代替デバイスとして使用でき、ワークフローに基づく画像形成処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

（４）また、代替デバイスはエラーが生じた画像形成装置３と同一のモデル又は同種のモデルであるという条件が、代替条件として設けられ得る。このため、エラーが発生した画像形成装置３と同様の性能、又はそれに近い性能を有する画像形成装置３を、代替デバイスとして使用できる。したがって、代替デバイスの使用により画像形成処理の品質が低下するのを抑制できる。

（５）また、代替デバイスはワークフローに含まれる設定情報のうちの少なくとも１つに従った画像形成処理の実行が可能であるという条件が、代替条件として設けられ得る。このため、ワークフローに含まれる設定情報を代替デバイスの画像形成処理に反映でき、代替デバイスの使用により画像形成処理の品質が低下するのを抑制できる。

（６）また、ユーザが、ワークフローの生成時に代替デバイス機能を有効とした場合に、該ワークフローの実行時にエラーが発生すると、代替デバイスを使用してワークフローが実行される。このため、ワークフローに基づく画像形成処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

（７）また、ワークフローの実行中、デバイスエラーが発生すると、代替デバイスを使用してワークフローが実行される。このため、ユーザが簡単に解決できるエラーが生じた場合にまで代替デバイスが使用されず、ワークフローに基づくデバイスでの処理で生じたエラーに対し、良好に対処できる。

［８．他の実施形態］
（１）上記実施形態では、ワークフローは、１つの画像形成装置３に対応付けられている。しかしながら、ワークフローは、画像形成装置３に対応付けられていなくても良いし、複数の画像形成装置３に対応付けられていても良い。そして、画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローの実行時に、ユーザからの指示に従い画像形成装置３を指定し、指定された画像形成装置３にてワークフローを実行しても良い。

（２）また、ワークフローの内容に関わらず、代替デバイス機能は常に有効となっていても良い。また、画像形成アプリ２２Ｂは、ワークフローの内容に関わらず、予め定められた代替条件を充足する画像形成装置３を代替デバイスとして指定しても良いし、代替条件を充足するか否かに関わらず、いずれかの画像形成装置３を代替デバイスとして指定しても良い。

（３）また、ワークフロー実行処理では、画像形成アプリ２２Ｂは、デバイスエラーが生じた場合に、代替デバイスを使用してワークフローを実行する。しかし、画像形成アプリ２２Ｂは、デバイスエラーに限らず、例えば、ユーザにより設定されたエラーが生じた場合に、代替デバイスを使用してワークフローを実行しても良い。

（４）上記実施形態における１つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、１つの構成要素が有する１つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、１つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される１つの機能を、１つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。

（５）上述した端末２の他、当該端末２を構成要素とするシステム、画像形成アプリ２２Ｂを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、画像形成アプリ２２Ｂにより実現される処理に対応する制御方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。

［９．文言の対応関係］
画像形成装置３がデバイスの一例に相当し、画像形成アプリ２２Ｂが制御プログラムの一例に相当する。

また、ワークフロー生成処理のＳ１１０が設定情報受付部の一例に、Ｓ１１５が設定部の一例に、Ｓ１２５が条件受付部の一例に、Ｓ１３０が生成部の一例に相当する。
また、ワークフロー実行処理のＳ３１０が第１実行部の一例に、Ｓ３１５が判定部の一例に、Ｓ３４０が指定部の一例に、Ｓ３４５が第２実行部の一例に相当する。

１…画像形成システム、２…端末、２０…制御部、２１…ＣＰＵ、２２…メモリ、２２Ｂ…画像形成アプリ、２４…表示部、３…画像形成装置、４…サーバ、５…ネットワーク５、２００…ワークフロー生成画面、２２０…ワークフロー保存画面、２４０…ワークフロー実行画面。

Claims (9)

1. デバイスの制御装置としてコンピュータを動作させる制御プログラムであって、
   ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報に従い、前記デバイスによる処理を実行する第１実行部と、
   前記第１実行部による前記処理の実行時に、エラーが生じたか否かを判定する判定部と、
   前記判定部により前記エラーが生じたと判定されると、該エラーが生じた前記デバイスとは別の前記デバイスである代替デバイスを指定する指定部と、
   前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記設定情報に従い、前記代替デバイスによる前記処理を実行する第２実行部として、
   コンピュータを動作させる制御プログラム。
2. 請求項１に記載された制御プログラムにおいて、
   前記指定部は、予め定められた代替条件を充足する前記デバイスを、前記代替デバイスとして指定する
   制御プログラム。
3. 請求項２に記載された制御プログラムにおいて、
   ユーザから前記設定情報の入力を受け付ける設定情報受付部と、
   ユーザから前記代替条件の入力を受け付ける条件受付部と、
   前記設定情報受付部が入力を受け付けた前記設定情報と、前記条件受付部が入力を受け付けた前記代替条件とを含む前記ワークフローを生成する生成部として、さらにコンピュータを動作させ、
   前記指定部は、前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記代替条件を充足する前記デバイスを、前記代替デバイスとして指定する
   制御プログラム。
4. 請求項２又は請求項３に記載された制御プログラムにおいて、
   前記代替条件とは、前記代替デバイスは、前記エラーが生じた前記デバイスと同一のモデル又は同種のモデルであるという条件である
   制御プログラム。
5. 請求項２又は請求項３に記載された制御プログラムにおいて、
   前記代替条件とは、前記代替デバイスは、前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記設定情報のうちの少なくとも１つに従った前記処理の実行が可能であるという条件である
   制御プログラム。
6. 請求項１又は請求項２に記載された制御プログラムにおいて、
   ユーザから前記設定情報の入力を受け付ける設定情報受付部と、
   ユーザからの指示に従い、前記エラーが生じた際、前記代替デバイスが前記処理を実行するか否かを示す代替情報を設定する設定部と、
   前記設定情報受付部が入力を受け付けた前記設定情報と、前記設定部により設定された前記代替情報とを含む前記ワークフローを生成する生成部として、さらにコンピュータを動作させ、
   前記指定部は、前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記代替情報が、前記代替デバイスが前記処理を実行することを示している場合に、前記代替デバイスを指定する
   制御プログラム。
7. 請求項１から請求項６のうちのいずれか１項に記載された制御プログラムにおいて、
   前記指定部は、前記判定部により予め定められた種類の前記エラーが生じたと判定された場合に、前記代替デバイスを指定する
   制御プログラム。
8. デバイスの制御装置であって、
   ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報に従い、前記デバイスによる処理を実行する第１実行部と、
   前記第１実行部による前記処理の実行時に、エラーが生じたか否かを判定する判定部と、
   前記判定部により前記エラーが生じたと判定されると、該エラーが生じた前記デバイスとは別の前記デバイスである代替デバイスを指定する指定部と、
   前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記設定情報に従い、前記代替デバイスによる前記処理を実行する第２実行部と、
   を備える制御装置。
9. デバイスの制御方法であって、
   ワークフローに含まれる少なくとも１つの設定情報に従い、前記デバイスによる処理を実行し、
   前記デバイスによる前記処理の実行時に、エラーが生じたか否かを判定し、
   前記デバイスによる前記処理の実行時に前記エラーが生じたと判定されると、該デバイスとは別のデバイスである代替デバイスを指定し、
   前記エラーが生じた前記ワークフローに含まれる前記設定情報に従い、前記代替デバイスによる前記処理を実行する
   制御方法。

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