JP2023045245A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SSD(ソリッドステートドライブ)におけるサーマルスロットリングの発生を抑制し、画像形成装置で実行される印刷機能等の安定化と不具合の発生の防止を図る画像形成装置及びSSDのデータ転送速度変更方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、半導体記憶素子で構成され、かつ、画像データを記憶するSSDからなる第1記憶部と、選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する機能設定項目取得部と、SSDに対して画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度を変更するSSD速度調整部と、取得した設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、データ転送速度の変更後速度を設定するSSD速度設定部と、を備える。SSD速度調整部は、取得した設定内容を利用して選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、変更後速度に変更する。【選択図】図1

Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に、画像データなどの情報を記憶する記憶装置に、半導体メモリであるSSD(ソリッドステートドライブ)を備えた画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置が利用されているが、書類等の印刷をする印刷機能に加えて、書類の読取(スキャン)機能や、ネットワーク接続機能なども有する複合機が利用されている。
画像形成装置では、印刷する画像データを一時記憶したり、他の情報処理装置から転送されてきた情報を保存したりする記憶装置として、ハードディスク装置(HDD)や、SSDが利用されている。
これらの記憶装置は、温度の影響を受けやすく、たとえば、HDDは、データの書き込み等の信頼性確保のために、低温時も高温時も、データ転送速度が低下する傾向がある。
HDDを利用した画像形成装置においては、データ転送速度が低下すると、印刷出力が間に合わなくなることがあり、生産性の低下を引き起こす。
たとえば、特許文献1には、ハードディスク装置に温度センサを取り付け、画像データを格納するハードディスク装置の温度がデータ転送速度の低下する下限温度以上かつ上限温度以下の場合は、ハードディスク装置を使用するジョブモードに切り替え、一方、ハードディスク装置の温度が下限温度を下回るか、あるいは上限温度を超える場合に、ユーザーによってページモードを選択された場合は、ハードディスク装置を使用しないページモードに切り替えて、データ転送速度が低下した場合でも、画像形成装置の処理の生産性の低下を防止する技術が記載されている。
また、SSDは、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子を利用しているので、HDDよりも高速にデータの読み書きができるという特徴がある。
しかし、SSDは、データの読み込みと書き込みをするときに、温度が向上しやすいという特性がある。
SSDが発熱し高温になると、SSDに保存されているデータの破壊や、SSDを構成する部品に故障が発生し、データの読み書きが正常にできなくなる場合がある。
さらに、SSDが高温になることが多いと、SSDの劣化を早め、寿命を縮めることになる
そこで、SSDの温度を、高温状態から通常の使用状態の温度に低下させるために、SSDには、「サーマルスロットリング」と呼ばれる温度制御機能が備えられている。
「サーマルスロットリング」とは、SSDの温度が上昇し、所定の温度(たとえば、70度程度)を超えた場合に、読み出しと書き込み時のデータ転送速度を低下させて、SSDの温度を低下させる機能である。
また、SSDが高温状態にならないようにするために、ヒートシンクをSSDに取り付けた製品が市販されているが、価格が高い。
特開2009-113249号公報
しかし、SSDにおいて、SSDの劣化や寿命を縮めることを防止するためには、「サーマルスロットリング」は有効な機能であるが、「サーマルスロットリング」が開始されると、突然、画像データの読み書きの速度が低下することになる。
SSDを記憶装置として利用する画像形成装置では、画像データの読み書きの速度が低下すると、たとえば、画像処理をするためのデータ転送が間に合わず、画像形成装置の印刷機能等に不具合が発生する場合がある。
画像形成装置では、特に、たとえば、フルカラー印刷や、大量の原稿の連続印刷等が実行されているような、印刷対象の総データ容量が大きい高負荷状態においては、実行すべき処理が増加したり、SSDが連続して使用される時間が長時間になったりして、SSDが発熱しやすいので、「サーマルスロットリング」が実行されやすい。
「サーマルスロットリング」が開始された場合、印刷に必要な画像データの転送が遅れることが原因で、データ転送のタイムアウトによるのめり込みや、入力操作ができなくなるフリーズ状態や、印刷の中断や遅れが発生する可能性が高くなる。
一般的に、SSDのデータ転送速度が高速になるほど、SSDが発熱するので、「サーマルスロットリング」が実行されやすく、一方、SSDのデータ転送速度が中速、低速の場合には、SSDが高温になることは少なく、「サーマルスロットリング」が実行されにくい。この場合、高速というのは、たとえばSATA規格では現状最高速であるSATA3の最大速度600MB/sに近い転送速度が出ている場合であり、中速は、たとえばSATA規格では中間の速度となるSATA2の最大速度300MB/sよりも低く、SATA1の最大速度150MB/sよりも高い速度、低速は、SATA1の最大速度150MB/sよりも低い速度である。
したがって、「サーマルスロットリング」が発生するような状態にできるだけならないように、SSDのデータ転送速度を制御することが望ましい。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、記憶装置としてSSDを備えた画像形成装置において、実行される機能の処理内容、特に機能を実行させるために設定される設定項目の設定内容に対応して、SSDのデータ転送速度を変更することによって、SSDのサーマルスロットリングが発生するような状態にできるだけならないようにSSDの温度を制御して、SSDにおけるサーマルスロットリングの発生を抑制し、画像形成装置で実行される印刷機能等の安定化と不具合の発生の防止を図ることができる画像形成装置を提供することを課題とする。
この発明は、半導体記憶素子で構成されかつ画像データを記憶するSSDからなる第1記憶部と、選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する機能設定項目取得部と、前記SSDに対して前記画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度を変更するSSD速度調整部と、前記取得された設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、前記データ転送速度の変更後速度を設定するSSD速度設定部とを備え、前記SSD速度調整部が、前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、前記変更後速度に変更することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
また、前記SSD速度設定部によって設定される変更後速度は、前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行したときに、前記SSDの温度が上昇して、SSDにサーマルスロットリングが発生することがないように、前記取得された設定内容に対応付けられて設定されるデータ転送速度であることを特徴とする。
また、前記取得された設定内容のうち、前記選択された機能を実行した場合に、前記SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数である高負荷設定数を確認する高負荷設定数確認部と、前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件を予め記憶した第2記憶部とをさらに備え、前記SSD速度設定部が、前記SSD速度変更条件を利用して、前記確認された高負荷設定数が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とする。
また、前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とを含み、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きく、前記低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、前記高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられ、前記SSD速度設定部によって、前記確認された高負荷設定数が前記低速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V1が設定され、前記確認された高負荷設定数が前記高速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V3が設定されることを特徴とする。
また、前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、前記高負荷設定数が属する範囲として、前記第1閾値と前記第2閾値の範囲内で、所定の上限数と下限数が予め設定された範囲を有する1または複数の中速条件がさらに含まれ、前記各中速条件には、中速条件ごとに設定された所定の中速度の変更後速度V2が対応付けられ、前記SSD速度設定部によって、前記確認された高負荷設定数が、前記1または複数の中速条件のうちいずれかの中速条件に属すると判定された場合には、高負荷設定数が属する中速条件に設定された前記変更後速度V2が設定されることを特徴とする。
また、前記第2記憶部に、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報を予め記憶し、前記高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容が設定され、前記高負荷設定数確認部が、前記設定項目情報を利用して、前記取得された設定内容のうち、前記高負荷設定情報に属する設定内容の個数を確認し、確認された個数を、高負荷設定数とすることを特徴とする。
また、前記SSDがRAID構成された複数個のSSDからなる場合、前記低速条件の第1閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも、小さな数値が設定され、前記高速条件の第2閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも、小さな数値が設定されることを特徴とする。
また、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報と、所定の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件とを予め記憶した第2記憶部をさらに備え、
前記設定項目情報の高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容と、各設定内容が高負荷処理に寄与する程度を示す負荷値とが対応付けて予め設定され、前記取得された設定内容のうち、前記設定項目情報の高負荷設定情報に属するすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算し、前記SSD速度設定部が、前記SSD速度変更条件に基づいて、前記計算された負荷合計値が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とする。
また、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報と、所定の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件とを予め記憶した第2記憶部をさらに備え、前記設定項目情報の高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容と、各設定内容が高負荷処理に寄与する程度を示す負荷値とが対応付けて予め設定され、前記設定項目情報を利用して、前記取得された設定内容のうち、前記高負荷設定情報に属する設定内容とその個数を確認し、確認された個数のすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算する高負荷設定数確認部をさらに備え、前記SSD速度変更条件の前記負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、前記負荷合計値が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、前記負荷合計値が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とを含み、前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きく、前記低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、前記高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられ、前記SSD速度設定部によって、前記計算された負荷合計値が前記低速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V1が設定され、前記計算された負荷合計値が前記高速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V3が設定されることを特徴とする。
また、前記選択された機能を実行する機能実行部をさらに備え、前記機能実行部は、前記SSDに対する画像データの読み書きを、前記変更後速度に設定されたデータ転送速度で行い、前記取得された設定内容を利用して、前記選択された機能を実行することを特徴とする。
また、この発明は、半導体記憶素子で構成されかつ画像データを記憶するSSDを備えた画像形成装置におけるSSDのデータ転送速度変更方法であって、ユーザーによって選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する機能設定項目取得ステップと、前記取得された設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、前記データ転送速度の変更後速度を設定するSSD速度設定ステップと、前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、前記変更後速度に変更するSSD速度調整ステップとを備えたことを特徴とするSSDのデータ転送速度変更方法を提供するものである。
また、この発明は、画像形成装置に備えられたSSDのデータ転送速度変更方法において、前記機能設定項目取得ステップと、前記SSD速度設定ステップとの間に、前記取得された設定内容のうち、前記選択された機能を実行した場合に、前記SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数である高負荷設定数を確認する高負荷設定数確認ステップをさらに備え、前記SSD速度設定ステップにおいて、前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件と、各変更条件を満たした場合の変更後速度とが予め対応付けて記憶されたSSD速度変更条件を利用して、前記高負荷設定数確認ステップにおいて確認された高負荷設定数が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とするSSDのデータ転送速度変更方法を提供するものである。
この発明によれば、選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、SSDに対して前記画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度の変更後速度を設定するので、取得された設定内容を利用して実行される機能ごとに、SSDのデータ転送速度を変更することができ、SSDのサーマルスロットリングが発生するような状態にならないようにSSDの温度を制御することができ、SSDにおけるサーマルスロットリングの発生を抑制し、画像形成装置で実行される印刷機能等の安定化と不具合の発生の防止を図ることができる。
特に、たとえば、フルカラー印刷をする場合のように、取得された設定内容を利用して選択された機能を実行するときに、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある場合に、変更後速度を低下させるように変更することで、その機能の安定化と不具合の発生を抑制することができる。
この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明において、画像形成装置の第2記憶部に記憶されるSSD速度変更条件の一実施例の説明図である。 この発明において、画像形成装置の第2記憶部に記憶されるSSD速度変更条件の一実施例の説明図である。 この発明において、画像形成装置の第2記憶部に記憶される設定項目情報の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図である。 この発明において、SSD速度調整処理の一実施例のフローチャートである。 この発明において、SSD速度判定変更処理の一実施例のフローチャートである。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
<画像形成装置の構成>
図1に、この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
画像形成装置(以下、MFP:Multifunction Peripheral、複合機とも呼ぶ)1は、画像データを処理する装置であり、たとえば、複写(コピー)機能、印刷機能、原稿読取(スキャン)機能、原稿編集機能、原稿保存機能、原稿送信(ファックス、FAX)機能、通信機能などを備えた電子機器である。
以下の実施例では、この発明の画像形成装置1は、特に、印刷機能、原稿読取(スキャン)機能を備えるものとして説明するが、これ以外の機能を備えてもよい。
図1において、この発明の画像形成装置(MFP)1は、主として、制御部11、操作部12、表示部13、画像処理部14、機能設定項目取得部21、高負荷設定数確認部22、SSD速度設定部23、SSD速度調整部24、機能実行部25、第1記憶部40、第2記憶部50を備える。
画像処理部14は、主に、画像入力部15、画像形成部16、画像出力部17から構成される。
第1記憶部40としては、この発明では、半導体記憶素子で構成されたSSD(ソリッドステートドライブ)を使用するものとする。
SSDは、印刷機能等を実行するときに処理される入力画像データ41や、入出力される情報を記憶するのに利用される。
また、SSDは、1つ備えればよいが、複数個備えてもよい。
SSDを複数個備える場合は、複数個のSSDを所定のRAID構成に設定して、RAID構成に対応したデータ記憶方式で、画像データ等を記憶するようにしてもよい。
第2記憶部50としては、SSD以外のROMやRAMなどの半導体記憶素子、HDDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が使用され、画像形成装置で利用する設定データ等を記憶する。
この発明では、画像形成装置の機能を実行する場合に、制御部11や第1記憶部40であるSSDに対して、フルカラー印刷や、自動原稿送り装置を利用した大量の原稿の連続複写印刷などの高負荷処理が実行されるときに、SSDのデータ転送速度を低速化させ、白黒印刷や原稿台を利用した1枚の原稿の複写印刷などの低負荷処理が実行されるときに、SSDのデータ転送速度を高速化させることにより、サーマルスロットリングの発生を抑制し、印刷機能等の安定化と不具合の発生の防止を図ることを特徴とする。
制御部11は、操作部や画像処理部などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等に予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の画像形成機能、SSD速度設定機能などを実行する。
また、上記構成要素のうち、機能設定項目取得部21、高負荷設定数確認部22、SSD速度設定部23、SSD速度調整部24、機能実行部25は、それぞれ、制御部11の1つの機能ブロックであり、制御部11のCPUが、ROM等に記憶された所定のプログラムに基づいて、必要なハードウェアを動作させて、ソフトウエア的にそれぞれの処理を実行する。
操作部12は、画像形成装置の利用者が情報を入力する部分であり、画像形成装置を動作させる所定の入力操作をするための入力装置である。たとえば、文字などの情報の入力や、機能の選択入力をする部分であり、キーボード、マウス、タッチパネルなどが用いられる。
ユーザーが操作するキーとしては、動作開始キー、機能選択キー、設定キーなどがある。
ユーザーは、たとえば、タッチパネルへの接触操作や、印刷や読取などの機能の開始キーを入力する操作をすることによって、印刷機能や、原稿読取機能や、機能設定項目の設定機能などを実行させる。
表示部13は、情報を表示する部分であり、各機能の実行に必要な情報や、機能の実行の結果などを、利用者に知らせるために表示する。たとえば、LCD、有機ELディスプレイなどが用いられ、操作部12としてタッチパネルが用いられる場合は、表示部13とタッチパネルとが重ね合わせて配置される。
表示部13には、たとえば、画像形成装置の印刷等に利用する設定項目の設定や、印刷機能や原稿読取機能等を実行するのに必要な情報や、選択した機能の操作画面などが、文字、記号、図形、画像、アイコン、アニメーション、動画等を用いて、表示される。
特に、この発明では、SSDのデータ転送速度が変更された場合に、画像形成装置で実行させようとしている機能の処理速度が変更されること、特に、印刷速度等が低下する可能性があることなどを示す画面を、表示部13に表示させる。
画像処理部14は、画像形成装置の主要な機能である画像形成機能を実行する部分であり、主に、画像入力部15、画像形成部16、および、画像出力部17からなる。
主として、画像入力部15は、所定の画像データを入力する部分であり、画像形成部16は、入力された画像データを印刷等することのできる情報に変換する部分であり、画像出力部17は、形成された印刷情報等を印刷用紙等に出力する部分である。
画像入力部15は、画像や文字図形等が記載された原稿の画像データを入力する部分であり、たとえば、原稿台等に載置された原稿を読み取る部分である。
画像入力部15としては、情報が記載された原稿を読み取るスキャナ(読取装置)を用いる。
画像形成装置1は、原稿を読み取るために、原稿が載置される原稿載置台(原稿台)と、原稿を抑える原稿カバーとを備える。
また、画像形成装置1は、複数枚の原稿を載置して、複数の原稿を1枚ずつ自動的に搬送して読み取る自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えてもよい。
自動原稿送り装置は、大量の原稿を連続して読み取り、連続印刷を行う場合に利用されるが、自動原稿送り装置を利用した原稿の連続印刷処理は、SSDにおけるデータ転送速度が高速になり、SSDに対する処理は高負荷処理となりやすい。
この場合、画像等が記載された原稿を1枚ずつ順次スキャナで読み取り、各原稿の入力画像データを、第1記憶部40であるSSDに記憶する。
また、画像情報を入力する方法には種々の方法がある。
たとえば、USBメモリなどの外部の記憶媒体を接続するインタフェースが、画像入力部15に該当する。
入力したい画像情報などの電子データファイルを、USBメモリなどの外部の記憶媒体に保存しておき、USBメモリ等をUSB端子などの入力インタフェースに接続し、操作部12で所定の入力操作を行うことによって、USBメモリ等に保存された所望の電子データファイルを読み出して、第1記憶部40に、入力画像データ41として記憶してもよい。
画像形成部16は、たとえば、入力画像データを記録媒体に印刷する場合、一般的に、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電、及び定着の各工程を連続的に実施して、入力画像データを記録媒体に形成する。
現像工程では、トナーカートリッジからトナーを現像装置に補給し、帯電した感光体ドラムの表面に形成された静電潜像が現像され、静電潜像に対応したトナー像が形成される。感光体ドラムの表面に形成されたトナー像は転写装置によって記録媒体上に転写され、その後、定着装置によって加熱されることにより記録媒体上に定着させられる。
また、画像形成部16は、入力画像データを転送や表示できる形態の情報に変換する。
画像出力部17は、形成された入力画像データを出力する部分であり、たとえば、入力画像データ等の情報を印刷するプリンタに相当し、読み取られた原稿の入力画像データを、所定の印刷用紙(紙媒体)に印刷する。
ただし、入力画像データの出力は、印刷に限るものではなく、スキャンされた原稿の入力画像データの記憶、スキャンされた原稿の入力画像データのFAX送信なども含まれる。
たとえば、読み取られた原稿の入力画像データをUSBメモリなどの外部の記憶媒体へ記憶すること、インターネットなどのネットワークを介して他の画像形成装置やサーバへ入力画像データを送信すること、特定の保存フォルダに分類保存することも、画像出力に相当する。
機能設定項目取得部21は、選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する部分である。
ユーザーが、画像形成装置で所望の機能を実行させようとする場合、通常、操作部12を利用して、所望の機能を選択し、その機能の実行条件等を設定入力する必要がある。
たとえば、印刷機能を実行させようとする場合、ユーザーは、印刷枚数、印刷色(カラーあるいは白黒)、読取解像度、原稿サイズ、印刷面(片面印刷あるいは両面印刷)などの印刷機能に関する設定項目について、それぞれ、所望の設定内容を設定入力する。
ただし、設定項目の設定内容を設定せずに初期設定されている設定項目の内容をそのまま利用する場合もある。
機能設定項目取得部21が取得する設定内容には、ユーザーによって実際に設定入力された設定項目の設定内容と、選択された機能を実行するのに必要な設定項目についての現在記憶されている設定内容とが含まれる。
すなわち、ユーザーが新たに設定入力しなかった設定項目については、その設定項目に初期設定されている設定内容、または、実行させようとする機能を実行したことがある場合は、その機能を実行したときの前回の設定項目の設定内容を取得する。
入力された機能の設定項目の設定内容は、後述する入力機能設定項目55として、第2記憶部50に記憶するものとする。
高負荷設定数確認部22は、取得された機能の設定項目の設定内容のうち、選択された機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数を確認する部分である。
確認された高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数を、高負荷設定数56と呼び、第2記憶部50に記憶する。
たとえば、実行させようとする機能が印刷機能であり、印刷機能の設定項目の設定内容として、7つの設定項目の設定内容が取得されたとする。
この7つの設定項目のうち、3つの設定項目の設定内容が、高負荷処理となる可能性のあるものであった場合、高負荷設定数は3となる。
また、高負荷設定数56を確認するために、後述するように、第2記憶部50に、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を、高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報52を予め記憶しておくことが好ましい。
この高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容が設定される。
高負荷設定数確認部22は、設定項目情報52を利用して、取得された設定内容のうち、高負荷設定情報に属する設定内容の個数を確認し、確認された個数を、高負荷設定数56とする。
設定項目情報52と、高負荷処理となる可能性のある設定内容(高負荷設定情報)は、画像形成装置の管理担当者が、予め設定記憶するか、または、出荷時に、予め記憶しておけばよい。
後述するように、たとえば、印刷色の設定内容として設定される「フルカラー」は、「白黒」印刷よりも、多数の部品を動作させ、SSDに対するデータ転送についても複雑な制御を行う必要があるので、高負荷設定情報の一つであり、高負荷設定数に数えられる。
同様に、「フルカラー」に加え、原稿サイズが「A3」、読取解像度が「300x300dpi」に設定されていた場合、これらの設定内容が高負荷設定情報であったとすれば、確認された高負荷設定数は3となる。
確認された高負荷設定数56は、SSDの速度の変更判定に利用される。
SSD速度設定部23は、取得された設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、SSDのデータ転送速度の変更後速度を設定する部分である。
たとえば、確認された高負荷設定数56が満たす変更条件に対応するSSDの速度を設定する。
SSDの速度の設定処理は、主に、上記した高負荷設定数56と、第2記憶部50に予め記憶されているSSD速度変更条件51を利用して行われる。
後述するように、第2記憶部50に、高負荷設定数56が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件51を予め記憶しておき、SSD速度設定部23は、SSD速度変更条件51を利用して、確認された高負荷設定数56が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定する。
設定されたSSDの速度(変更後速度)が、現在利用されているSSDの速度と同一である場合は、現在のSSDの速度を変更する必要はない。
ただし、設定されたSSDの速度(変更後速度)と現在のSSDの速度とが異なる場合は、後述するSSD速度調整部24が、取得された設定内容を利用して選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、変更後速度に変更する。
SSDの速度とは、データ転送速度を意味し、たとえば、SATA規格では、SATA1(最大速度150MB/s)、SATA2(最大速度300MB/s)、SATA3(最大速度600MB/s)というように、世代ごとに転送速度が分かれており、制御部11であるCPUとSSDとを接続するデータバスを介して、画像データをSSDに書き込む速度であり、画像データをSSDから読み出す速度に相当する。
厳密には、書き込む速度と読み出す速度は異なるが、ここでは、SSDに対する書き込みと読み出しの平均的な速度を、SSDの速度とする。
現在のSSDの速度は、後述するSSD速度情報57(SSDV)として、第2記憶部50に記憶されるものとする。
SSD速度設定部23によって設定される変更後速度は、取得された設定内容を利用して選択された機能を実行したときに、SSDの温度が上昇して、SSDにサーマルスロットリングが発生することがないように、取得された設定内容に対応付けられて設定されるデータ転送速度である。
また、SSD速度変更条件51には、SSDのデータ転送速度を、複数の段階に分ける変更条件を設定記憶してもよい。
たとえば、高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とが含まれることが好ましい。
ここで、第1閾値は、第2閾値よりも大きい。
また、低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられて記憶される。
このようなSSD速度変更条件51が記憶されている場合、SSD速度設定部23によって、確認された高負荷設定数56が低速条件に属すると判定された場合には、変更後速度V1が設定され、一方、確認された高負荷設定数56が高速条件に属すると判定された場合には、変更後速度V3が設定される。
また、SSD速度変更条件51の変更条件は、上記のように、低速条件と高速条件の2段階ではなく、低速条件と高速条件の間に、1または複数の中速条件を設定記憶してもよい。
すなわち、高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、高負荷設定数が属する範囲として、上記した第1閾値と第2閾値の範囲内で、所定の上限数と下限数が予め設定された範囲を有する1または複数の中速条件をさらに含めてもよい。
たとえば、上記した第1閾値を上限とし、第2閾値を下限とした数値範囲を、1つの中速条件として設定してもよい。
また、各中速条件には、中速条件ごとに設定された異なる所定の中速度の変更後速度V2が対応付けられて記憶され、SSD速度設定部23によって、確認された高負荷設定数56が、1または複数の中速条件のうちいずれかの中速条件に属すると判定された場合には、高負荷設定数56が属する中速条件に設定された変更後速度V2が設定される。
SSD速度変更条件51は、たとえば、後述する図2に示すような情報であり、変更条件と、変更後速度が対応付けて記憶されたものである。
図2では、低速、中速、高速の3つの変更条件があり、各変更条件には、高負荷設定数(N)56が属する数値範囲が示されている。
このSSD速度変更条件51を利用して、確認された高負荷設定数(N)が、どの変更条件を満たすかが判定され、満たしている変更条件に対応する変更後速度が選択される。
また、この発明のSSDは、3種類の転送速度(低速、中速、高速)に切り替えることができるものとする。
たとえば、確認された高負荷設定数(N)が3であった場合、図2のSSD速度変更条件51では、中速条件を満たすので、変更後速度として、V2(中速)が選択される。
現在のSSDの速度(SSDV)が、変更後速度であるV2(中速)と同じであれば、現在のSSDの速度は変更されないが、現在のSSDの速度(SSDV)が、たとえば、V3(高速)であった場合、変更後速度であるV2(中速)と異なるので、現在のSSDの速度は、V2(中速)に変更(低下)される。
このように、ユーザーによって設定入力された設定項目の設定内容が高負荷設定情報に該当するか否かを確認し、高負荷設定情報に該当する設定内容の数である高負荷設定数56によって、変更後速度が設定される。
ただし、高負荷設定情報に相当する設定内容であっても、高負荷処理に寄与する程度は、設定内容によってバラツキがあり、高負荷処理に大きく寄与する設定内容と、高負荷処理にはなるが寄与する程度が比較的少ない設定内容もある。
そこで、後述するように、高負荷設定数そのものではなく、高負荷処理に寄与する程度を示す重み付けのポイント値(負荷値と呼ぶ)を、各設定内容に予め設定しておき、高負荷設定情報に相当する設定内容の負荷値の合計数(負荷合計値)で、SSDの速度変更の判定処理を行って、変更後速度を設定してもよい。
この場合、第2記憶部50に、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報52を記憶し、この設定項目情報52の高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容と、各設定内容が高負荷処理に寄与する程度を示す負荷値とを対応付けて予め設定記憶しておく。
さらに、上記したSSD速度変更条件51とは異なり、第2記憶部50に、所定の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件51を予め記憶しておく。
上記のように、機能設定項目取得部21によって取得された設定内容のうち、設定項目情報52の高負荷設定情報に属するすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算する。
そして、SSD速度設定部23が、負荷合計値を利用したSSD速度変更条件51に基づいて、計算された負荷合計値が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定する。
上記のように、変更後速度の設定に負荷合計値を利用する場合は、高負荷設定数確認部22が、設定項目情報52を利用して、取得された設定内容のうち、高負荷設定情報に属する設定内容とその個数を確認し、確認された個数のすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算すればよい。
また、たとえば、SSD速度変更条件51の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、前記負荷合計値が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、前記負荷合計値が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とが含まれることが好ましい。
ここで、第1閾値は、第2閾値よりも大きい。
さらに、変更条件の低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられて記憶されているとすれば、SSD速度設定部23によって、計算された負荷合計値が低速条件に属すると判定された場合には、変更後速度V1が設定され、計算された負荷合計値が高速条件に属すると判定された場合には、変更後速度V3が設定される。
SSD速度調整部24は、SSDに対して画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度を変更する部分であり、上記したように、SSD速度設定部23によって設定された変更後速度を利用して、要求された機能を実行するときのSSDのデータ転送速度を変更する。
SSD速度設定部23によって設定されたSSDの速度(変更後速度)が、現在のSSDの速度(SSDV)と同一である場合は、現在のSSDの速度を変更する必要はないが、設定されたSSDの速度(変更後速度)と現在のSSDの速度(SSDV)とが異なる場合は、現在のSSDの速度(SSDV)を、変更後速度に変更する。
SSDのデータ転送速度の変更は、実際には、CPU内のSSD転送速度のレジスタ値を変更するなどの処理を行うことによりできる。
たとえば、SSDのデータ転送速度を低下させる場合は、SSDの動作リセット後、CPUのSSD関連の設定をリセットし、その後CPUリセット解除時に、転送速度を下げる方向にレジスタ値の変更を行えばよい。
この発明では、主として、高負荷設定数(N)が所定数よりも多い場合に、現在のSSDの速度(SSDV)を、低下させるように変更する。
これにより、高負荷処理が実行される場合に、SSDの転送速度を低下させるので、SSDの温度が上昇することを防止して、SSDのサーマルスロットリングの発生を抑制することができ、画像形成装置に不具合が発生することを防止することができる。
また、高負荷設定数(N)が所定数よりも少ない場合に、現在のSSDの速度(SSDV)を、上昇させるように変更する。
これにより、高負荷設定数が少ない低負荷処理が実行される場合に、SSDの転送速度を上昇させるが、低負荷処理を実行している場合には、SSDに読み書きされるデータ量が少なく、短時間で処理が終了する場合もあり、SSDの温度は、サーマルスロットリングが発生するほど高温にならないと考えられるので、SSDの転送速度を高速にすることで、低負荷処理で実行可能な機能を、適切にできるだけ高速度で実行させることができる。
機能実行部25は、ユーザーによって、操作部12を利用して選択された機能を実行する部分である。
この選択された機能は、原則として、現在設定されている設定項目の設定内容に基づいて、実行される。
また、機能実行部25は、SSDに対する画像データの読み書きを、変更後速度に設定されたデータ転送速度で行い、取得された設定内容を利用して、選択された機能を実行する。
たとえば、ユーザーが、印刷機能が選択されている状態で、印刷開始キーを入力操作することによって、印刷機能に関係する設定項目の現在の設定内容(たとえば、自動原稿送り使用、原稿サイズがA4、フルカラー印刷など)に基づいて、原稿読取と、印刷処理が実行される。
特に、設定された変更後速度が、現在のSSDの速度(SSDV)よりも低い場合は、SSDに対する読み書きの速度が低下して、選択された機能の実行速度が低下する場合があるので、ユーザーに、一時的に機能の実行速度が低下することなどを通知することが好ましい。
この発明では、画像形成装置で利用する情報を記憶する記憶部として、第1記憶部40と、第2記憶部50とを備えるものとする。
上記したように、第1記憶部40としては、SSDが利用され、主として、入力画像データ41を記憶する。
入力画像データ41は、画像入力部15によって入力された画像データである。
例えば、印刷機能が選択された場合、読取装置(スキャナ)によって原稿が読み取られて生成された入力画像データ41が、一時的に第1記憶部40であるSSDに書き込まれ、SSDから入力画像データ41が読み出され、SSDを利用して、所定の画像処理によって印刷できる形態の情報に変換されて所定の印刷用紙に印刷される。
一方、第2記憶部50は、この発明の画像処理装置の各機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶する部分であり、一般的には、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
たとえば、変更されることのないプログラムや設定データなどの記憶には、ROMなどの書き換えることのできないメモリが利用される。
また、画像処理装置の各機能を実行するときに書き換えられる情報や、一時的に記憶される情報などの記憶には、読み出しおよび書き換えが可能なメモリであるRAMやHDDなどの記憶装置が利用できる。
第2記憶部50には、たとえば、SSD速度変更条件51、設定項目情報52、高負荷設定情報53、低負荷設定情報54、入力機能設定項目55、高負荷設定数56、SSD速度情報57などが記憶される。
SSD速度変更条件51は、SSDの速度を変更する条件を予め記憶した情報である。
図2に、画像形成装置の第2記憶部50に記憶されるSSD速度変更条件51の一実施例の説明図を示す。
図2では、変更条件と、変更後速度とを対応付けて記憶したSSD速度変更条件51を示している。
この発明において、SSDは3種類の転送速度(低速、中速、高速)に切り替えることができるものとする場合は、3つの変更条件(低速条件、中速条件、高速条件)が記憶される。
たとえば、低速条件は、SSDの転送速度を低速に変更するための条件を意味し、高速条件は、SSDの転送速度を高速に変更するための条件を意味する。
各変更条件は、上記した高負荷設定数Nが属する数値範囲を判定するものであり、それぞれ高負荷設定数Nの大小関係が設定されている。
高負荷設定数Nが、3つの変更条件のうち、いずれかの条件を満たした場合に、満たした変更条件に対応付けられた変更後速度が、SSDの転送速度として採用される。
上記したように、高負荷設定数Nが多いほど、SSDが高温になりやすいと考えられるので、SSDの転送速度を低下させて、SSDが高温にならないようにすることが好ましい。
そこで、図2の低速条件としては、たとえば、高負荷設定数Nが5以上に設定されている。
すなわち、確認された高負荷設定数Nが、5つ以上の場合(N≧5)に、この低速条件を満たし、SSDの転送速度として、低速条件に対応付けられた変更後速度(V1:低速)が採用される。
また、図2の中速条件として、3≦N≦4が設定され、中速条件に対応付けられた変更後速度として、V2:中速が設定されているので、確認された高負荷設定数Nが、3または4の場合に(3≦N≦4)に、この中速条件を満たし、SSDの転送速度として、中速条件に対応付けられた変更後速度(V2:中速)が採用される。
また、図2の高速条件として、N≦2が設定され、高速条件に対応付けられた変更後速度として、V3:高速が設定されているので、確認された高負荷設定数Nが、2つ以下の場合に(N≦2)に、この高速条件を満たし、SSDの転送速度として、高速条件に対応付けられた変更後速度(V3:高速)が採用される。
なお、3種類の転送速度(低速、中速、高速)の区分は、相対的なものであり、SSDが3段階の速度の切替ができる場合に、3段階のうち最も速い速度が「高速」であり、3段階のうち最も遅い速度が「低速」であり、その間の速度が「中速」という意味である。
SSDの構成部品や仕様や性能によって、使用できるデータ転送速度の上限や下限は異なるので、低速、中速、高速のそれぞれの速度範囲を、すべてのSSDに対して一律的な速度値で規定するものではない。
また、使用するSSDによって、低速、中速、高速のそれぞれの速度範囲や速度値を、予め設定しておき、データ転送速度を変更する場合は、設定された速度範囲内の速度や、設定された速度値に変更すればよい。
さらに、この発明のSSDは、3種類の転送速度(低速、中速、高速)に切り替えることができるものとして、図2では、3つの変更条件を設定しているが、一般的に、SSDが、K種類の転送速度に切り替えることができるものである場合には、K個の変更条件を設定してもよい(K≧3)。
画像形成装置が複数個のSSDを備えている場合は、各SSDについて、同一のSSD速度変更条件51を利用して、データ転送速度を変更してもよい。
あるいは、上記したように、複数個のSSDを備えている場合に、複数個SSDを所定のRAID構成に設定して、RAID構成に対応したデータ記憶方式で、画像データ等を記憶する場合がある。
RAID構成に設定された複数個のSSDの場合は、SSDに対する転送速度をより高速にしてデータの読み書きをする場合があるので、SSDを単独で使用する場合よりも、SSDの温度がより高温になる可能性が高い。
たとえば、RAID0では、書き込みするデータを分割して同時に複数のSSDに書き込むことで書込速度を向上させる機能であるが、各SSDの温度がかなり高温になる場合があり、SSDのサーマルスロットリングが発生しやすい。
そこで、SSDをRAID構成に設定した場合は、SSDのサーマルスロットリングがより発生しにくくなるようにすることが好ましいので、図2に示したSSD速度変更条件とは異なる変更条件を利用するようにしてもよい。
したがって、SSDがRAID構成された複数個のSSDからなる場合、SSD速度変更条件51の低速条件の第1閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも小さな数値が設定され、高速条件の第2閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも小さな数値が設定されたSSD速度変更条件51を利用することが好ましい。
図3に、画像形成装置の第2記憶部に記憶されるSSD速度変更条件の他の実施例の説明図を示す。
図3では、SSDをRAID構成に設定した場合のSSD速度変更条件51の一実施例を示している。
図3の各変更条件の内容が、図2の変更条件と異なる。
図3の低速条件では、図2の低速条件(N≧5)と異なり、N≧4とし、SSDのサーマルスロットリングがより発生しにくくなるような条件としている。
N≧4の場合、確認された高負荷設定数Nが、4つ以上の場合に、この低速条件を満たし、SSDの転送速度として、低速条件に対応付けられた変更後速度(V1:低速)が採用される。
すなわち、確認された高負荷設定数Nが、図2の低速条件の5つよりも、1つ少ない4つの状態でも、SSDの転送速度は、低速(V1)に変更されることになる。
同様に、図3の中速条件では、図2の中速条件(3≦N≦4)と異なり、2≦N≦3とし、確認された高負荷設定数Nが、2または3の場合に、この中速条件を満たし、SSDの転送速度として、中速条件に対応付けられた変更後速度(V2:中速)が採用される。
また、図3の高速条件では、図2の高速条件(N≦2)と異なり、N≦1とし、確認された高負荷設定数Nが、1または0の場合に、この高速条件を満たし、SSDの転送速度として、高速条件に対応付けられた変更後速度(V3:高速)が採用される。
RAID構成は、RAID0以外に、RAID1など、他のデータ記憶方式があるが、他のRAID構成においても、同様に、図3のSSD速度変更条件を利用してもよい。
また、RAID構成をとるか否かにかかわらず、SSD速度変更条件51として、図2の変更条件を採用するか、あるいは、図3の変更条件を採用するについて、画像形成装置の利用環境や使用状態等によって、ユーザーあるいは画像形成装置の管理担当者が、設定変更できるようにしてもよい。
たとえば、フルカラーの印刷が非常に多い画像形成装置や、連続印刷枚数の多い両面印刷が行われることが多い画像形成装置では、SSDがRAID構成にされていなくても、より厳しい図3のSSD速度変更条件51を採用するようにしてもよい。
設定項目情報52は、画像形成装置で実行される機能に対する設定項目について、高負荷設定情報の設定内容と、低負荷設定情報の設定内容とを、予め設定記憶した情報である。
図4に、画像形成装置の第2記憶部に記憶される設定項目情報52の一実施例の説明図を示す。
図4の設定項目情報52には、印刷機能を実行する場合に設定される代表的な7つの設定項目を示している。
各設定項目について設定される設定内容を、高負荷設定情報53と低負荷設定情報54とに分類して記憶している。
高負荷設定情報53は、高負荷処理をする必要があると考えられる設定項目の設定内容であり、低負荷設定情報54は、低負荷処理をすれば要求された機能を実行できると考えられる設定項目の設定内容である。
高負荷処理と低負荷処理を明確に区別する客観的な基準はないが、高負荷処理とは、設定された設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDに大きな負荷を与えることになる処理を意味する。たとえば、読込み速度50枚/分の複合機において、両面で10MBの容量を持つA4用紙を、原稿読み取り装置の最大容量に近い100枚セットした時に、約2分(読込み速度500MB/分)で処理するならば、高負荷といえる。このように高負荷を定義した場合は、読込み速度が500MB/分よりも速いのであれば高負荷処理だとみなせる。
図4では、設定内容に、高負荷設定情報53である「フルカラー」や、「A3以上」などが設定されている場合は、高負荷処理となる。
一方、低負荷処理とは、設定された設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDに大きな負荷を与えることにはならない処理を意味する。たとえば、読込み速度50枚/分の複合機において、両面で10MBの容量を持つA4用紙を、原稿読み取り装置の最大容量に近い100枚セットした時に、約2分(読込み速度500MB/分)で処理するならば、高負荷といえる。このように高負荷を定義した場合は、読込み速度が500MB/分よりも遅いのであれば低負荷処理だとみなせる。
図4では、設定内容に、低負荷設定情報54である「白黒」や、「A4以下」などが設定されている場合は、低負荷処理となる。
図4において、たとえば、設定項目「印刷色」には、フルカラーと白黒とがあるが、フルカラーは、高負荷設定情報53として設定し、白黒は、低負荷設定情報54として設定している。
フルカラーは、カラー印刷を行う分、白黒印刷よりデータ容量が大きくなるので、高負荷処理をする必要があると考えられるため、高負荷設定情報53として設定している。
一方、白黒は、フルカラー印刷よりもデータ容量が小さいので、低負荷処理に分類すべきと考えられるため、低負荷設定情報54として設定している。
また、設定項目「読取機構」には、「自動原稿送り使用」と、「原稿台使用」とがあるが、「自動原稿送り使用」は、高負荷設定情報53として設定し、「原稿台使用」は、低負荷設定情報54として設定している。
「自動原稿送り使用」は、自動原稿送り装置に、複数の原稿が配置されて、大量の原稿の連続読取や、大量の印刷用紙への連続印刷が行われる場合があり、比較的長時間印刷処理が継続する場合があるので、高負荷処理をする必要があると考えられるため、高負荷設定情報53として設定している。
一方、「原稿台使用」は、1枚の原稿が原稿台に配置され、1枚の印刷用紙への印刷が行われるだけで、比較的短時間で印刷処理が終了する場合があるので、低負荷処理に分類すべきと考えられるため、低負荷設定情報54として設定している。
同様に、他の設定項目についても、高負荷処理をする必要があると考えられる設定内容については、高負荷設定情報53として設定し、低負荷処理に分類すべきと考えられる設定内容については、低負荷設定情報54として設定している。
図4の設定項目情報52では、A3以上の原稿サイズや、自動原稿送りを使用する場合や、300x300dpiの読取解像度などが、高負荷設定情報53として設定され、A4以下の原稿サイズや、原稿台を使用する場合や、200x200dpiの読取解像度の場合などが、低負荷設定情報54として設定されている。
ただし、図4の設定内容の分類は1つの例であり、他の分類をしてもよい。
図4の設定項目情報52は、高負荷設定数Nを数える場合に利用される。
上記した高負荷設定数確認部22は、ユーザーによって入力された設定項目の設定内容(後述する入力機能設定項目55)が、図4の設定項目情報52のうち、高負荷設定情報53に該当するか、あるいは低負荷設定情報54に該当するかを確認し、高負荷設定情報53に該当する設定内容の個数を、高負荷設定数Nに設定する。
入力機能設定項目55は、ユーザーによって入力された設定項目の設定内容であり、上記した機能設定項目取得部21によって取得される設定内容である。
ユーザーによって選択された機能に対応して設定すべき設定項目について、所望の設定内容がユーザーによって入力される。
あるいは、ユーザーが新たな設定内容を入力しない場合は、初期設定されている設定内容や現在の設定内容が、入力機能設定項目55となる。
高負荷設定数56は、上記したように、高負荷設定数確認部22によって確認される高負荷設定情報53に該当する設定内容の個数である。
SSD速度情報57は、現在のSSDの速度に相当し、SSDに対して読み書きをする場合に、現在採用されているSSDのデータ転送速度(SSDV)である。
このSSD速度情報(SSDV)57に基づいて、現在のSSDのデータ転送速度が設定される。
SSD速度の変更判定によって設定された速度(変更後速度に相当する判定速度:HV)が、現在のSSDの速度(SSDV)と異なる場合は、現在のSSDの速度(SSDV)が、判定速度HVに変更される。
<SSDの転送速度を変更する場合の実施例>
以下に、入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、SSDの転送速度を変更する実施例について説明する。
入力された機能設定項目のうち、設定項目情報52の高負荷設定情報53に属する設定内容の個数(高負荷設定数N)によって、SSDの転送速度を変更するか否かを判定し、SSDの変更後速度を設定する。
図5から図12に、入力された機能設定項目と、速度変更の一実施例の説明図を示す。
各図面には、入力された機能設定項目と、変更前速度と変更後速度を示す。
また、ユーザーが、画像形成装置の印刷機能を選択し、印刷を実行するために必要な機能設定項目について、所望の設定内容を入力するものとする。
機能設定項目の入力操作は、たとえば、表示部13に、機能設定項目の選択画面を表示させ、ユーザーが、各機能設定項目について、所望の設定内容を選択入力すればよい。
以下の実施例では、入力される機能設定項目は、図4に示した設定項目情報52の7つの機能設定項目のいずれかであり、高負荷設定情報53と低負荷設定情報54とが予め設定されているものとする。
また、SSDの転送速度の変更の判定には、図2または図3に示した速度変更条件51を利用するものとする。
SSDがRAID構成されていない場合は、図2に示した速度変更条件51を利用するものとし、SSDがRAID構成されている場合は、図3に示した速度変更条件51を利用するものとする。
(SSD速度変更の実施例1)
図5では、SSDがRAID構成されていない場合で、変更前速度が「高速V3」で、変更後速度が「低速V1」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
ここで、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が、「高速V3」であったとする。
また、図5において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、原稿サイズが「A3」、読取機構が「自動原稿送り使用」、読取解像度が「300x300dpi」、読取形式が「TIFF」の5つであったとする。
この5つの入力された機能設定項目の設定内容が、図4に示したような設定項目情報52の高負荷設定情報53に属するか否かを確認し、高負荷設定情報53に属する設定内容の個数を数える。
図5の入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、5つの入力された機能設定項目の設定内容は、すべて高負荷設定情報53に属するので、高負荷設定数Nは、5である。
SSDがRAID構成されていないので、図2に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
高負荷設定数Nは、5なので、変更条件のうち、低速条件(N≧5)を満たし、変更後速度としては、V1(低速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV1(低速)に変更される。
したがって、SSDのデータ転送速度がV1(低速)に変更された後、5つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
なお、もし転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「低速V1」であった場合は、変更後速度も同じV1(低速)なので、SSDのデータ転送速度は変更されずに、印刷機能が実行される。
図5に示すような5つの機能設定項目の設定内容が入力された場合、速度変更条件51の低速条件を満たすので、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV1(低速)に変更され、SSDの温度上昇を抑制する。
入力された機能設定項目の設定内容には、5つの高負荷設定情報が含まれており、実行される印刷機能では、高負荷処理が行われるが、SSDのデータ転送速度がV1(低速)となることで、SSDの温度上昇が抑制される。
SSDの温度上昇を抑制することによって、SSDのサーマルスロットリングが発生しにくくなるので、印刷処理の安定化を図ることができ、サーマルスロットリングによって起こりうる不具合の発生を未然に防止することができる。
(SSD速度変更の実施例2)
図6では、SSDがRAID構成されていない場合で、変更前速度が「高速V3」で、変更後速度が「中速V2」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
ここで、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「高速V3」であったとする。
また、図6において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、文字認識が「OCR機能使用」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「原稿台使用」、読取解像度が「300x300dpi」の5つであったとする。
図6の5つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、5つの設定内容のうち、3つの設定内容が、高負荷設定情報53に属し、2つの設定内容が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが3で、低負荷設定数が2である。
SSDがRAID構成されていないので、図2に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
高負荷設定数Nは、3なので、変更条件のうち、中速条件(3≦N≦4)を満たし、変更後速度としては、V2(中速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV2(中速)に変更される。
したがって、SSDのデータ転送速度がV2(中速)に変更された後、5つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
なお、もし転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「中速V2」であった場合は、変更後速度も同じV2(中速)なので、SSDのデータ転送速度は変更されずに、印刷機能が実行される。
図6に示すような5つの機能設定項目の設定内容が入力された場合、速度変更条件51の中速条件を満たすので、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV2(中速)に変更され、SSDの温度上昇を抑制する。
図6の場合は、図5よりも高負荷設定情報の個数が少ないが、SSDのデータ転送速度をV2(中速)に変更することで、SSDの温度上昇が抑制される。
SSDの温度上昇を抑制することによって、SSDのサーマルスロットリングが発生しにくくなるので、印刷処理の安定化を図ることができ、サーマルスロットリングによって起こりうる不具合の発生を未然に防止することができる。
(SSD速度変更の実施例3)
図7では、SSDがRAID構成されていない場合で、変更前速度が「低速V1」で、変更後速度が「高速V3」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
ここで、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「低速V1」であったとする。
また、図7において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「白黒」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「自動原稿送り使用」、読取解像度が「200x200dpi」の4つであったとする。
図7の4つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、4つの設定内容のうち、1つの設定内容が、高負荷設定情報53に属し、3つの設定内容が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが1で、低負荷設定数が3である。
SSDがRAID構成されていないので、図2に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
高負荷設定数Nは、1なので、変更条件のうち、高速条件(N≦2)を満たし、変更後速度としては、V3(高速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「低速V1」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
したがって、SSDのデータ転送速度がV3(高速)に変更された後、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
なお、もし転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であった場合は、変更後速度も同じV3(高速)なので、SSDのデータ転送速度は変更されずに、印刷機能が実行される。
図7に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合、速度変更条件51の高速条件を満たすので、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
しかし、図7の場合は、高負荷設定数Nが1であり、印刷機能を実行しても、比較的低負荷の処理であるので、SSDのデータ転送速度が高速になっても、SSDの温度が大きく上昇することがなく、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いと考えられる。
これにより、SSDの読み書きの速度を速くすることで印刷処理の高速化を図り、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いので、印刷処理の安定化を図ることができる。
(SSD速度変更の実施例4)
図8では、SSDがRAID構成されていない場合で、変更前速度が「中速V2」で、変更後速度が「高速V3」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
ここで、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「中速V2」であったとする。
また、図8において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「原稿台使用」、読取解像度が「300x300dpi」の4つであったとする。
図8の4つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、4つの設定内容のうち、2つの設定内容が、高負荷設定情報53に属し、2つの設定内容が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが2で、低負荷設定数が2である。
SSDがRAID構成されていないので、図2に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
高負荷設定数Nは、2なので、変更条件のうち、高速条件(N≦2)を満たし、変更後速度としては、V3(高速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「中速V2」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
したがって、SSDのデータ転送速度がV3(高速)に変更された後、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
図8に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合も、図7と同様に、速度変更条件51の高速条件を満たすので、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
さらに、図8の場合も、高負荷設定数Nが2であり、印刷機能を実行しても、比較的低負荷の処理であるので、SSDのデータ転送速度が高速になっても、SSDの温度が大きく上昇することがなく、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いと考えられる。
これにより、SSDの読み書きの速度を速くすることで印刷処理の高速化を図り、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いので、印刷処理の安定化を図ることができる。
(SSD速度変更の実施例5)
図9では、SSDがRAID構成されている場合で、変更前速度が「高速V3」で、変更後速度が「低速V1」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
SSDがRAID構成されているので、上記した実施例と異なり、図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
図9において、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「高速V3」であったとする。
また、図9に示すように、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、原稿サイズが「A3」、読取機構が「自動原稿送り使用」、読取解像度が「300x300dpi」の4つであったとする。
この4つの入力された機能設定項目の設定内容が、図4に示したような設定項目情報52の高負荷設定情報53に属するか否かを確認し、高負荷設定情報53に属する設定内容の個数を数える。
図9の入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、4つの入力された機能設定項目の設定内容は、すべて高負荷設定情報53に属するので、高負荷設定数Nは、4である。
SSDがRAID構成されている場合の図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件を判定すると、高負荷設定数Nが4なので、変更条件のうち、低速条件(N≧4)を満たし、変更後速度としては、V1(低速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV1(低速)に変更される。
したがって、SSDのデータ転送速度がV1(低速)に変更された後、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
上記した図5などに示したようにRAID構成されていないSSDの場合は、図2に示した速度変更条件51が利用されるので、もし、高負荷設定数Nが4の場合は、中速条件(3≦N≦4)を満たし、変更後速度としては、V2(中速)が選択された。
しかし、RAID構成されたSSDの場合は、変更条件が異なる図3に示した速度変更条件51が利用されるので、高負荷設定数Nが4の場合、低速条件(N≧4)を満たし、変更後速度としては、V1(低速)が選択され、SSDのデータ転送速度はより低下することになる。
以上のように、RAID構成されているSSDの場合において、図9に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合、速度変更条件51の低速条件を満たすので、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV1(低速)に変更され、SSDの温度上昇を抑制する。
入力された機能設定項目の設定内容には、4つの高負荷設定情報が含まれており、実行される印刷機能では、RAID構成されたSSDに対しては、RAID構成されていないSSDよりも、より高負荷となる処理が行われると考えられる。
しかし、SSDのデータ転送速度がV1(低速)となることで、RAID構成されたSSDの温度上昇が抑制される。
RAID構成されたSSDの温度上昇を抑制することによって、SSDのサーマルスロットリングが発生しにくくなるので、印刷処理の安定化を図ることができ、サーマルスロットリングによって起こりうる不具合の発生を未然に防止することができる。
(SSD速度変更の実施例6)
図10では、SSDがRAID構成されている場合で、変更前速度が「中速V2」で、変更後速度が「高速V3」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
SSDがRAID構成されているので、図9と同様に、図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
図10では、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「中速V2」であったとする。
また、図10において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「白黒」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「原稿台使用」、読取解像度が「300x300dpi」の4つであったとする。
図10の4つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、4つの設定内容のうち、1つの設定内容が、高負荷設定情報53に属し、3つの設定内容が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが1で、低負荷設定数が3である。
SSDがRAID構成されている場合の図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件を判定すると、高負荷設定数Nが1なので、変更条件のうち、高速条件(N≦1)を満たし、変更後速度としては、V3(高速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「中速V2」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
したがって、RAID構成されているSSDのデータ転送速度がV3(高速)に変更された後、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
以上のように、図10に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合は、図3の速度変更条件51の高速条件を満たすので、RAID構成されているSSDのデータ転送速度は、変更後速度のV3(高速)に変更される。
さらに、図10の場合は、高負荷設定数Nが1であり、印刷機能を実行しても、比較的低負荷の処理であるので、RAID構成されているSSDのデータ転送速度が高速になっても、SSDの温度が大きく上昇することがなく、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いと考えられる。
これにより、SSDの読み書きの速度を速くすることで印刷処理の高速化を図り、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いので、印刷処理の安定化を図ることができる。
(SSD速度変更の実施例7)
図11では、SSDがRAID構成されている場合で、変更前速度が「高速V3」で、変更後速度が「中速V2」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
SSDがRAID構成されているので、図9と同様に、図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件が判定される。
図11では、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「高速V3」であったとする。
また、図11において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「原稿台使用」、読取解像度が「300x300dpi」の4つであったとする。
図11の4つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図4の設定項目情報52をチェックすると、4つの設定内容のうち、2つの設定内容が、高負荷設定情報53に属し、2つの設定内容が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが2で、低負荷設定数が2である。
SSDがRAID構成されている場合の図3に示した速度変更条件51を利用して、高負荷設定数Nに対する変更条件を判定すると、高負荷設定数Nが2なので、変更条件のうち、中速条件(2≦N≦3)を満たし、変更後速度としては、V2(中速)が選択される。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV2(中速)に変更される。
したがって、RAID構成されているSSDのデータ転送速度がV2(中速)に変更された後、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
上記した図5などに示したようにRAID構成されていないSSDの場合は、図2に示した速度変更条件51が利用されるので、もし、高負荷設定数Nが2の場合は、高速条件(N≦2)を満たし、変更後速度としては、V3(高速)が選択された。
しかし、RAID構成されたSSDの場合は、変更条件が異なる図3に示した速度変更条件51が利用されるので、高負荷設定数Nが2の場合、中速条件(2≦N≦3)を満たし、変更後速度としては、V2(中速)が選択され、RAID構成されているSSDの転送速度は低下することになる。
以上のように、図11に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合は、図3の速度変更条件51の中速条件を満たすので、RAID構成されているSSDのデータ転送速度は、変更後速度のV2(中速)に変更される。
さらに、図11の場合は、高負荷設定数Nが2であり、印刷機能を実行しても、比較的低負荷の処理であるので、RAID構成されているSSDのデータ転送速度が中速であっても、SSDの温度が大きく上昇することがなく、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性が低いと考えられる。
これにより、RAID構成されているSSDの読み書きの速度を高速から中速に低下させることで、SSDのサーマルスロットリングが発生する可能性を低くして、印刷処理の安定化を図り、SSDの読み書きの速度が著しく低下することがなく、印刷処理の効率を適切に維持することができる。
(SSD速度変更の実施例8)
この実施例では、上記した実施例とは異なり、高負荷設定数そのものを利用してSSDの速度変更の判定処理を行うのではなく、高負荷処理に寄与する程度を示す重み付けのポイント値(負荷値)を、各設定内容に予め設定しておき、高負荷設定情報に相当する設定内容の負荷値の合計(負荷合計値)で、SSDの速度変更の判定処理を行う。
図12では、SSDがRAID構成されていない場合で、変更前速度が「高速V3」で、変更後速度が「中速V2」となる場合の入力機能設定項目の実施例を示している。
ここで、SSDの転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)57が「高速V3」であったとする。
また、図12において、ユーザーが印刷を実行するために入力した機能設定項目の設定内容は、印刷色が「フルカラー」、原稿サイズが「A4」、読取機構が「自動原稿送り使用」、読取解像度が「300x300dpi」の4つであったとする。
さらに、図12に示す設定項目情報52と、SSD速度変更条件51を利用して、SSDの速度変更の判定処理を行うものとする。
図12に示す設定項目情報52の中の高負荷設定情報53には、設定内容と、重み付けのポイント値(負荷値:P)が予め設定記憶されているものとする。
たとえば、高負荷設定情報53である「自動原稿送り使用」が設定された場合、自動原稿送り装置に複数枚の原稿が配置され、複数枚の連続印刷が行われるので、高負荷処理の中でも、高負荷処理に寄与する負荷の程度が比較的高いと考えられる。
そこで、図12の高負荷設定情報53において、負荷の程度が比較的高い「自動原稿送り使用」には、負荷値として8が設定されている。
また、高負荷設定情報53において、「A3」は、「自動原稿送り使用」よりも負荷の程度が低いが、「フルカラー」よりも負荷の程度が高く、「300x300dpi」は、「フルカラー」よりも負荷の程度が低いとする。
この場合、図12に示すように、たとえば、「A3」の負荷値として5が設定され、「フルカラー」の負荷値として3が設定され、「300x300dpi」の負荷値として1が設定されている。
図12のSSD速度変更条件51には、重み付けのポイント値(負荷値)を利用した変更条件が設定されているものとする。
図12のSSD速度変更条件51では、たとえば、負荷値Pが15以上の場合を低速条件とし(P≧15)、負荷値Pが10以上14以下の場合を中速条件とし(10≦P≦14)、負荷値Pが9以下の場合を高速条件とする(P≦9)。
また、低速条件に対応する変更後速度は、V1(低速)であり、中速条件に対応する変更後速度は、V2(中速)であり、高速条件に対応する変更後速度は、V3(高速)であるものとする。
入力された機能設定項目のうち、高負荷設定情報53の設定内容の重み付けのポイント値(負荷値)の合計(負荷合計値P)が、SSD速度変更条件51のどの変更条件に属するかを判定し、現在のSSD速度情報(SSDV)を、変更後速度に変更する。
図12の4つの入力された機能設定項目の設定内容の場合、図12の設定項目情報52をチェックすると、4つの設定内容のうち、3つの設定内容(フルカラー、自動原稿送り使用、300x300dpi)が、高負荷設定情報53に属し、1つの設定内容(A4)が、低負荷設定情報54に属するので、高負荷設定数Nが3で、低負荷設定数が1である。
また、「自動原稿送り使用」の負荷値が8で、「フルカラー」の負荷値が3で、「300x300dpi」の負荷値が1であるので、高負荷設定情報53に属する設定内容の負荷値の合計を計算すると、12となる。
すなわち、負荷合計値Pが12なので、図12のSSD速度変更条件51の中速条件(10≦P≦14)が満たされ、変更後速度はV2(中速)となる。
SSDのデータ転送速度の変更前速度である現在のSSD速度情報(SSDV)が「高速V3」であるとすると、SSDのデータ転送速度は、変更後速度のV2(中速)に変更され、4つの入力された機能設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能が実行される。
図12に示すような4つの機能設定項目の設定内容が入力された場合、高負荷設定情報53の設定内容の重み付けのポイント値(負荷値)の合計を考慮すると、図12の速度変更条件51の中速条件を満たすので、SSDの転送速度は、V3(高速)からV2(中速)に変更され、SSDの温度上昇を抑制する。
SSDの温度上昇を抑制することによって、SSDのサーマルスロットリングが発生しにくくなるので、印刷処理の安定化を図ることができ、サーマルスロットリングによって起こりうる不具合の発生を未然に防止することができる。
また、たとえば、図12の4つの入力された機能設定項目の設定内容のうち、原稿サイズが、「A4」でなく、高負荷設定情報53の「A3」であった場合、「A3」の重み付けポイント値(負荷値)は、5であるので、高負荷設定情報53に属する設定内容の負荷値の合計を計算すると、17となる。
この場合は、負荷合計値Pが17なので、図12のSSD速度変更条件51の低速条件(P≧15)が満たされ、変更後速度はV1(低速)となる。
SSDのデータ転送速度は、V3(高速)からV1(低速)に変更されるので、SSDの温度上昇を抑制され、SSDのサーマルスロットリングが発生しにくくなり、より印刷処理の安定化を図ることができる。
<SSDの転送速度の調整処理の実施例>
(SSD速度調整処理)
図13に、SSD速度調整処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、ユーザーによって入力された機能設定項目から高負荷設定情報を確認して、高負荷設定数Nを設定し、SSD速度判定条件を利用して、SSD速度判定変更処理を行い、変更条件を満たす高負荷設定数Nに対応する判定速度HVを設定して、判定速度HVが現在のSSD速度SSDVと異なる場合に、SSDの転送速度を変更して、入力された機能設定項目の設定内容を利用して、印刷処理を実行する場合について説明する。
ただし、実行される機能は、印刷機能に限るものではなく、画像形成装置で実行可能な他の機能、たとえば、読取(スキャン)機能等でもよい。
図13のステップS1において、SSD速度調整処理のプログラムが起動されると、初期設定が行われる。
ここでは、たとえば、第2記憶部50に記憶されているSSD速度変更条件51と、設定項目情報52を読み出して取得する。
SSD速度変更条件51について、画像形成装置の第1記憶部40として利用されるSSDが、RAID構成でない場合は、図2に示すようなSSD速度変更条件が取得され、画像形成装置の第1記憶部40として利用されるSSDが、RAID構成である場合は、図3に示すようなSSD速度変更条件が取得されるものとする。
すなわち、RAID構成されたSSDは、高負荷となる可能性が高いので、SSDがRAID構成されるか否かで、異なるSSD速度変更条件を利用することが好ましい。
また、SSD速度調整処理のプログラムがはじめて起動される場合や、MFPの電源が投入された場合に、現在のSSD速度であるSSD速度情報(SSDV)57を初期設定する。
たとえば、SSD速度情報(SSDV)57を、V3(高速)に初期設定する。
ただし、MFPの電源がすでに投入されている状態で、SSD速度情報57に設定された転送速度で所定の機能が実行されたことがある場合は、初期設定せずに、現在のSSD速度情報57のまま利用される。
ステップS2において、ユーザーによって所望の機能を選択する入力操作がされたか否かをチェックする。
ステップS3において、機能を選択する入力操作がされた場合は、ステップS4に進み、そうでない場合は、ステップS2に戻る。
ステップS4において、ユーザーによって選択された機能に対する設定項目について、所望の設定内容を選択する入力操作がされたか否かをチェックする。
ステップS5において、設定項目の設定内容を選択する入力操作がされた場合は、ステップS6に進み、そうでない場合は、ステップS4に戻る。
ステップS6において、入力された設定項目の設定内容を、入力機能設定項目55として記憶する。
ステップS7において、入力機能設定項目55から、高負荷設定情報54に相当する設定内容を確認する。
確認した高負荷設定情報54に相当する設定内容の個数を、高負荷設定数Nに設定する。
ステップS8において、SSD速度判定変更処理を実行する。
ここでは、主として、高負荷設定数Nと、SSD速度判定条件51を利用して、SSD速度判定条件51の変更条件を満たす高負荷設定数Nに対応する変更後速度に相当する判定速度HVを設定して、判定速度HVが現在のSSD速度(SSDV)と異なる場合に、SSDの転送速度を変更する。
SSD速度判定変更処理によって、ユーザーによって選択された機能を実行するときのSSDの転送速度が決定される。
SSD速度判定変更処理の詳細なフローチャートについては、後述する図14に示す。
ステップS9において、ユーザーによって、印刷実行開始を指示する入力操作がされるか否かをチェックする。
ステップS10において、印刷実行開始の入力操作がされた場合は、ステップS11に進み、そうでない場合は、S9に戻る。
ステップS11において、入力機能設定項目55に記憶された設定項目の設定内容に基づいて、印刷機能を実行する。
また、印刷機能を実行する場合に、SSDに対するデータの読み書きが発生する場合は、SSD速度判定変更処理によって設定されたSSDの転送速度で、データが読み書きされる。
印刷機能の実行が終了すれば、処理を終了する。あるいは、ステップS1に戻ってもよい。
(SSD速度判定変更処理)
図14に、SSD速度判定変更処理の一実施例のフローチャートを示す。
図14のSSD速度判定変更処理は、上記した図13のステップS8で行われる処理である。
このSSD速度判定変更処理では、図2または図3に示したように、変更条件として、高負荷設定数Nの条件が設定されたSSD速度変更条件51を利用する。
ただし、図12で説明したように、高負荷設定情報の負荷値の合計数の条件を設定したSSD速度変更条件を利用してもよい。
図14のステップS31において、SSD速度変更条件51から、高負荷設定数Nが満たす変更条件をチェックする。
すなわち、たとえば、図2のSSD速度変更条件51の3つの変更条件のうち、高負荷設定数Nが、低速条件、中速条件、高速条件のどれを満たすかをチェックする。
ステップS32において、高負荷設定数Nが、低速条件を満たす場合は、ステップS33に進み、そうでない場合は、ステップS34に進む。
ステップS34において、高負荷設定数Nが、中速条件を満たす場合は、ステップS35に進み、そうでない場合は、ステップS36に進む。
ステップS33において、低速条件を満たす場合は、SSD速度変更条件51の低速条件に対応付けられた変更後速度である「V1(低速)」を、判定速度HVに設定し(HV=V1)、その後、ステップS37に進む。
判定速度HVは、一時的に記憶される情報である。
ステップS35において、中速条件を満たす場合は、SSD速度変更条件51の中速条件に対応付けられた変更後速度である「V2(中速)」を、判定速度HVに設定し(HV=V2)、その後、ステップS37に進む。
ステップS36において、高速条件を満たす場合は、SSD速度変更条件51の高速条件に対応付けられた変更後速度である「V3(高速)」を、判定速度HVに設定し(HV=V3)、その後、ステップS37に進む。
ステップS37において、第2記憶部50に記憶されている現在のSSD速度情報SSDVと、設定された判定速度HVとを比較する。
ステップS38において、SSD速度情報SSDVと判定速度HVとが同一の場合(SSDV=HV)、処理を終了する。この場合は、SSDの転送速度は変更されず、現在のSSD速度情報SSDVがそのまま利用される。
ステップS38において、SSD速度情報SSDVと判定速度HVとが異なる場合、ステップS39に進む。
ステップS39において、現在のSSD速度情報SSDVを、判定速度HVに変更する。
たとえば、制御部11が、SSDに対して、データの転送速度を、判定速度HVに変更するように指示を出し、SSDは、データの転送速度が判定速度HVとなるように設定する。
また、第2記憶部50に記憶されるSSD速度情報(SSDV)57に、判定速度HVを設定記憶する。
ステップS40において、SSDのデータ転送速度が変更されたので、印刷速度が変更されたことを表示部13に表示し、処理を終了する。
SSD速度情報SSDVが変更された場合、特に、SSD速度情報SSDVが低速に変更された場合は、SSDのデータ転送速度が低下したために、印刷速度が低下し、印刷処理が終了するまでに、ユーザーが想定した時間よりも時間がかかる場合がある。
そこで、印刷処理が終了するまでに、ユーザーが想定した時間よりも時間がかかる場合は、ユーザーに、印刷速度の低下は、画像形成装置の不良や劣化が原因ではなく、SSDのデータ転送速度が低下したことが原因であることや、仕様上の問題であることを知らせるために、印刷速度が低下する可能性があることを通知することが好ましい。
たとえば、「高負荷処理を実行中のため、印刷速度が低下しています」、あるいは、「印刷速度が低下する可能性があります」、「画像データの転送速度が一時的に低下されたので、印刷速度が低下します」というような表示をすればよい。
また、印刷速度が低下する可能性があることをユーザーに通知する方法は、文字による表示ではなく、LEDの点滅表示や、特別な画像やアイコンを表示してもよい。
あるいは、印刷速度が低下する可能性があることを、音声で通知してもよく、画像形成装置が通信手段を備えている場合は、ユーザーが所有する形態端末等に、印刷速度が低下する可能性があることを示す情報を送信してもよい。
以上のように、印刷速度が低下する可能性があることを表示等することによって、ユーザーに、印刷速度の低下は、画像形成装置の不良や劣化が原因ではなく、SSDのデータ転送速度が低下したことが原因であることや、仕様上の問題であることを知らせることができる。
1 画像形成装置(MFP)、
11 制御部、
12 操作部、
13 表示部、
14 画像処理部、
15 画像入力部、
16 画像形成部、
17 画像出力部、
21 機能設定項目取得部、
22 高負荷設定数確認部、
23 SSD速度設定部、
24 SSD速度調整部、
25 機能実行部、
40 第1記憶部、
41 入力画像データ、
50 第2記憶部、
51 SSD速度変更条件、
52 設定項目情報、
53 高負荷設定情報、
54 低負荷設定情報、
55 入力機能設定項目、
56 高負荷設定数、
57 SSD速度情報

Claims (12)

  1. 半導体記憶素子で構成されかつ画像データを記憶するSSDからなる第1記憶部と、
    選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する機能設定項目取得部と、
    前記SSDに対して前記画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度を変更するSSD速度調整部と、
    前記取得された設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、前記データ転送速度の変更後速度を設定するSSD速度設定部とを備え、
    前記SSD速度調整部が、前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、前記変更後速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記SSD速度設定部によって設定される変更後速度は、
    前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行したときに、前記SSDの温度が上昇して、SSDにサーマルスロットリングが発生することがないように、前記取得された設定内容に対応付けられて設定されるデータ転送速度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得された設定内容のうち、前記選択された機能を実行した場合に、前記SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数である高負荷設定数を確認する高負荷設定数確認部と、
    前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件を予め記憶した第2記憶部とをさらに備え、
    前記SSD速度設定部が、前記SSD速度変更条件を利用して、前記確認された高負荷設定数が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、
    前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、
    前記高負荷設定数が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とを含み、
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きく、
    前記低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、
    前記高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられ、
    前記SSD速度設定部によって、前記確認された高負荷設定数が前記低速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V1が設定され、
    前記確認された高負荷設定数が前記高速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V3が設定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件には、
    前記高負荷設定数が属する範囲として、前記第1閾値と前記第2閾値の範囲内で、所定の上限数と下限数が予め設定された範囲を有する1または複数の中速条件がさらに含まれ、
    前記各中速条件には、中速条件ごとに設定された所定の中速度の変更後速度V2が対応付けられ、
    前記SSD速度設定部によって、前記確認された高負荷設定数が、前記1または複数の中速条件のうちいずれかの中速条件に属すると判定された場合には、高負荷設定数が属する中速条件に設定された前記変更後速度V2が設定されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2記憶部に、選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報を予め記憶し、
    前記高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容が設定され、
    前記高負荷設定数確認部が、前記設定項目情報を利用して、前記取得された設定内容のうち、前記高負荷設定情報に属する設定内容の個数を確認し、確認された個数を、高負荷設定数とすることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  7. 前記SSDがRAID構成された複数個のSSDからなる場合、
    前記低速条件の第1閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも、小さな数値が設定され、
    前記高速条件の第2閾値として、RAID構成されていないSSDの場合に設定される数値よりも、小さな数値が設定されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報と、
    所定の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件とを予め記憶した第2記憶部をさらに備え、
    前記設定項目情報の高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容と、各設定内容が高負荷処理に寄与する程度を示す負荷値とが対応付けて予め設定され、
    前記取得された設定内容のうち、前記設定項目情報の高負荷設定情報に属するすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算し、
    前記SSD速度設定部が、前記SSD速度変更条件に基づいて、前記計算された負荷合計値が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 選択された機能を実行するために入力されるべき設定項目の設定内容を高負荷設定情報と低負荷設定情報とに分類した設定項目情報と、
    所定の負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件と、変更条件を満たした場合の変更後速度とが対応付けられたSSD速度変更条件とを予め記憶した第2記憶部をさらに備え、
    前記設定項目情報の高負荷設定情報には、その設定内容を利用して機能を実行した場合に、SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容と、各設定内容が高負荷処理に寄与する程度を示す負荷値とが対応付けて予め設定され、
    前記設定項目情報を利用して、前記取得された設定内容のうち、前記高負荷設定情報に属する設定内容とその個数を確認し、確認された個数のすべての設定内容に対応付けられた負荷値を加算した負荷合計値を計算する高負荷設定数確認部をさらに備え、
    前記SSD速度変更条件の前記負荷合計値が属する数値範囲を判定する変更条件には、少なくとも、
    前記負荷合計値が属する範囲として所定の第1閾値以上の範囲が予め設定された低速条件と、
    前記負荷合計値が属する範囲として所定の第2閾値以下の範囲が予め設定された高速条件とを含み、
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きく、
    前記低速条件には、所定の低速度の変更後速度V1が対応付けられ、
    前記高速条件には、所定の高速度の変更後速度V3(V3>V1)が対応付けられ、
    前記SSD速度設定部によって、前記計算された負荷合計値が前記低速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V1が設定され、
    前記計算された負荷合計値が前記高速条件に属すると判定された場合には、前記変更後速度V3が設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記選択された機能を実行する機能実行部をさらに備え、
    前記機能実行部は、前記SSDに対する画像データの読み書きを、前記変更後速度に設定されたデータ転送速度で行い、前記取得された設定内容を利用して、前記選択された機能を実行することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 半導体記憶素子で構成されかつ画像データを記憶するSSDを備えた画像形成装置におけるSSDのデータ転送速度変更方法であって、
    ユーザーによって選択された機能を実行するために入力された設定項目の設定内容を取得する機能設定項目取得ステップと、
    前記取得された設定内容に対応させて予め設定された変更条件に基づいて、SSDに対して画像データの読み書きを行うときのデータ転送速度の変更後速度を設定するSSD速度設定ステップと、
    前記取得された設定内容を利用して前記選択された機能を実行するときのデータ転送速度を、前記変更後速度に変更するSSD速度調整ステップとを備えたことを特徴とするSSDのデータ転送速度変更方法。
  12. 前記機能設定項目取得ステップと、前記SSD速度設定ステップとの間に、
    前記取得された設定内容のうち、前記選択された機能を実行した場合に、前記SSDにおいて高負荷処理となる可能性のある設定内容の個数である高負荷設定数を確認する高負荷設定数確認ステップをさらに備え、
    前記SSD速度設定ステップにおいて、
    前記高負荷設定数が属する数値範囲を判定する変更条件と、各変更条件を満たした場合の変更後速度とが予め対応付けて記憶されたSSD速度変更条件を利用して、前記高負荷設定数確認ステップにおいて確認された高負荷設定数が属する変更条件に対応付けられた変更後速度を設定することを特徴とする請求項11に記載のSSDのデータ転送速度変更方法。
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