JP2023039124A - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱型の状態の紙容器であって、フィン状パネルを容器側面から引き剥がして平坦な状態に変形することができる紙容器であって、フィン状パネルが容器側面に倒されて、この容器側面に強固にシールされていても、容易に引き剥がすことができる紙容器を提供すること。【解決手段】容器側面に倒したフィン状パネル131と容器側面121との間に指を差し込むことのできる間隙dを設ける。間隙dは、例えば1.5mm以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成された紙容器であって、平坦な状態で供給され、内容物充填時にはこれを立ち上げて箱型の状態に変形することができると共に、使用後に空になったときには平坦な状態に戻すことができる紙容器に関するものである。
このような紙容器は、例えば、特許文献1に記載されている。
この紙容器1は次のようなものである。
すなわち、この紙容器1に使用する天部側シート1Aは、図2に示すように、その中央に長方形状の天面1A10を有しており、この天面1A10には開口部が設けられ、この開口部にはスパウト1Cが装着されている。
次に、天部側シート1Aは、長方形状の天面1A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面1A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面1A21~1A24を有している。天部側側面1A21~1A24の数は、多角形状天面1A10の辺の数と同じ4である。
また、天部側シート1Aは、互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面1A21~1A24同士を繋ぐ天部側つなぎ片1A31~1A34を有している。すなわち、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で繋がれている。また、天部側側面1A22と天部側側面1A23との間は天部側つなぎ片1A32で繋がれている。その他の天部側側面についても同様である。なお、各天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。
そして、この天部側つなぎ片1A31~1A34によって、天部側側面1A21~1A24の間は閉塞されている。図示のように、この例では、天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34とを併せた部分の外形は長方形を構成しており、各天部側つなぎ片1A31~1A34はその角部に位置して、天部側側面1A21~1A24の間を閉塞している。例えば、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で閉塞している。
この天部側つなぎ片1A31~1A34は、天面1A10の各頂点から、天部側つなぎ片1A31~1A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図2に拡大して示すように、例えば、天部側側面1A23と天部側側面1A24とは、天面1A10の頂点1A10bを共有している。天部側側面1A23を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A23bを付して示している。また、天部側側面1A24を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A24bを付して示している。そして、この辺1A23bと辺1A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線1A33cが設けられ、この天部側二つ折り用罫線1A33cによって、天部側つなぎ片1A33は2つの領域1A331,1A332に区分されている。すなわち、図において、辺1A23bと二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ1と、辺1A24bと天部側二つ折り用罫線1A33cとがなす角
θ2とは等しく、領域1A331と領域1A332とは、同形同大で、しかも、天部側二つ折り用罫線1A33cを対称軸として線対称に配置されている。以上天部側つなぎ片1A33を例として天部側二つ折り用罫線1A33cについて説明したが、その他の天部側つなぎ片1A31~1A32,1A34にも同様に天部側二つ折り用罫線1A31c~1A32c,1A34cが設けられている。
次に、天部側シート1Aは、これら天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34とを併せた長方形の部分の外側に、底部側シート1Bと固定するヒートシール領域から成る天部側固定部1A40を有している。なお、説明の便宜上、この図2においては、天部側側面1A21の外側に位置する天部側固定部に符号「1A41」を付して示している。また、符号「1A41x」は、この天部側固定部1A41の端縁である。
次に、底部用シート1Bは、後述する点を除き、天部側シート1Aと同様の構造を有している。すなわち、図3に示すように、まず、底部用シート1Bは中央に長方形状の底面1B10を有している。この長方形状底面1B10は天面1A10と同形である。底部用シート1Bが天部側シート1Aと異なる点は、天部側シート1Aの天面1A10には、開口部が設けられ、この開口部にスパウト1Cが装着されているのに対し、底部用シート1Bの底面1B10には開口部が設けられておらず、もちろんスパウトが装着されていないことである。
また、底部用シート1Bは、多角形状の底面1B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面1B21~1B24を、前記長方形状底面1B10の辺の数と同じ4つ有している。これら底部側側面1B21~1B24も、それぞれ、天部側側面1A21~1A24と同形である。
また、底部用シート1Bは、互いに隣接する各底部側側面1B21~1B24の間に、この底部側側面1B21~1B24同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片1B31~1B34を有している。これら底部側つなぎ片1B31~1B34は天部側つなぎ片1A31~1A34と同形である。
また、各底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。また、各底部側つなぎ片1B31~1B34には、底面1B10の各頂点から、底部側つなぎ片1B31~1B34を二等分する底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cが設けられており、この底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cによって、底部側つなぎ片1B31~1B34は、それぞれ、2つの領域に区分されている。
次に、底部側シート1Bは、これら底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34とを併せた長方形の部分の外側に、天部側シート1Aと固定するヒートシール領域から成る底部側固定部1B40を有している。
そして、これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ね、両固定部1A40,1B40同士をヒートシールすることにより、平坦な状態の紙容器1を製造することができる(図4参照)。紙容器1は、このように平坦な状態で箱詰めして移送し、内容物を充填密封する工程に供給することができる。なお、この紙容器1は、平坦な状態であっても、スパウト1Cがその外側に向けて突出している。
平坦状態の紙容器1を箱型の状態に変形するためには、天部側シート1Aと底部側シート1Bとのそれぞれをその折り曲げ用罫線で折り曲げて立ち上げればよい。
図5はこうして箱型の状態に変形された中間製品12を示している。こうして形成された箱型の状態の中間製品12では、天部側つなぎ片1A31~1A34及び底部側つなぎ片1B31~1B34が、その中央に位置する天部側二つ折り用罫線1A31c~1A34cと底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cのいずれもが容器外面に対して山折りになるように二つ折りされたものである。この二つ折りによって、天部側シート1Aの天部側側面1A21~1A24のうち、互いに隣接する側面を構成する辺同士が重なり合い、また、天部側二つ折り用罫線1A31c~1A34cのそれぞれによって区分された2つの領域が互いに重なり合って、フィン状パネルの天部側を構成する。図2の拡大図を参照して天部側つなぎ片1A33について説明すると、この天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りすることにより、この天部側つなぎ片1A33の両側に位置する天部側側面1A23の辺1A23bと天部側側面1A24の辺1A24bとが互いに重なり合う。また、天部側二つ折り用罫線1A33cで区分された2つの領域1A331,1A332が互いに重なり合って、中間製品12の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネルの天部側を構成する。
ところで、平坦な状態の紙容器1においては、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33とは正確に重なり合い、その天部側二つ折り用罫線1A33cと底部側二つ折り用罫線1B33cも互いに正確に重なり合っており、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りするとき、底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も底部側二つ折り用罫線1B33cで二つ折りされる。このため、底部側つなぎ片1B33の両側に位置する底部側側面1B23の辺1B23bと底部側側面1B24の辺1B24bも互いに重なり合い、また、底部側二つ折り用罫線1B33cで区分された2つの領域も互いに重なり合って、中間製品12の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネル133を構成する。
そして、天部側シート1Aの天部側側面1A23と底部側シート1Bの底部側側面1B23とは容器固定部140を介して連続しているから、この両側面1A23,1B23によって箱型の状態の中間製品12の側面123が構成される。
また、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も容器固定部140を介して連続しているから、この両つなぎ片1A33,1B33で構成された部分によって前記側面同士を繋いでしかも閉塞する。すなわち、天部側側面1A23と底部側側面1B23とで構成される側面123と、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124との間を繋いで、しかも、ここに隙間が生じることがないように閉塞するのである。
以上、天部側つなぎ片1A33及び底部側つなぎ片1B33で構成された部分を二つ折りする場合を例として説明したが、その他のつなぎ片についても同様である。
そして、このようにすべてのつなぎ片1A31~1A34,1B31~1B34を二つ折りすることにより、各側面121~124が形成されるから、これに伴って所定の折り曲げ用罫線で折り曲げられ、中間製品12は箱型の形態を採る。この箱型の状態の中間製品12は、天面1A10と底面1B10とを有し、その周囲に側面121~124が設けられており、しかも、側面121~124の間をつなぎ片1A31~1A34,1B31~1B34が閉塞しているから、スパウト1Cが装着された前記開口部を除いて密封された状態にある。
ところで、このように箱型の状態に変形された状態では、図5に図示されるように、二つ折りされたつなぎ片1A31~1A34,1B31~1B34がフィン状パネル131
~134を構成し、このフィン状パネルが中間製品12の各角部から外側に向けて突出している。そこで、このフィン状パネル131~134を倒して中間製品12の各側面121~124に折り重ね、例えばシールして接着することによって、その外観を整えることができる。図6はこのようにフィン状パネル131~134を中間製品12の各側面121~124に折り重ねて製造した紙容器1を示している。
以上の説明から分かるように、平坦な状態の紙容器1の天部側つなぎ片1A31~1A34及び底部側つなぎ片1B31~1B34のすべてを、これらの二つ折り用罫線1A31c~1A34c及び1B31c~1B34cで二つ折りすると共に、そのフィン状パネル131~134を中間製品12の各側面121~124に折り重ねることにより、箱型の状態の紙容器1に変形することができる。
また、平坦な状態の紙容器1の天部側側面1A21~1A24と底部側側面1B21~1B24のすべてを、その外側から押し込み、次にフィン状パネル131~134を中間製品12の各側面121~124に折り重ねることによって、箱型の状態の紙容器1に変形することも可能である。各側面1A21~1A24,1B21~1B24を押し込む際には、例えば、治具を使用することができる。
いずれの方法で箱型の状態とした場合においても、この紙容器1は図6に示すような形状である。なお、天部側固定部1A40と底部側固定部1B40とをヒートシールして形成された容器固定部は、天部側側面1A21~1A24と底部側側面1B21~1B24のいずれか一方の外面側に倒されて、その外面に重ねられている(図6では、容器固定部が底部側側面1B21~1B24の外面に重ねられている)。
そして、平坦な状態で内容物を充填密封する工程に供給された紙容器1は、箱型の状態に変形することにより、スパウトから内容物を充填することができる。また、キャップにより密封することができる。
この箱型の紙容器1を使用した後、空になったときには、箱型の状態から平坦な状態に戻すことができる。例えば、前述のように平坦な状態の紙容器1を内容物充填工程に供給し、この工程で箱型の状態の紙容器1に変形して充填密封し、この状態で輸送・販売した後、消費者が内容物を消費してその中身が空になったときには、これを平坦な状態の紙容器1に減容して保管あるいは廃棄することができる。
箱型の状態の紙容器1を平坦な状態に変形させるためには、フィン状パネル131~134を容器側面121~124から引き剥がし、容器固定部140を把持して、紙容器1の外方に引っ張ればよい。容器固定部140を外方に引っ張ることにより、二つ折りされたつなぎ片131~134が開き、紙容器1を平坦な状態の紙容器1に変形する。
特開2019-26275号公報
ところで、前述のような紙容器は、箱型の状態に変形されたとき、その形状を維持するため、天部側シート1Aや底部側シート1Bを、比較的腰が強く、形状保持能力のある紙を主体とするシートで構成する必要がある。そして、このようなシートを二つ折りして形成したフィン状パネル131~134は、これを倒して、容器側面121~124に接着するためには、フィン状パネル131~134と容器側面121~124との間の接着強
度も大きくする必要がある。仮に接着強度が小さいと、フィン状パネル131~134が戻って容器側面121~124から剥離してしまうのである。
一方、これらフィン状パネル131~134を強い接着強度で容器側面121~124にシールすると、例えば内容物を消費した後、フィン状パネル131~134を容器側面121~124から引き剥がして平坦な状態に変形しようとしても、フィン状パネル131~134を容易に剥がすことができないという問題があった。
そこで、本発明は、前述のように、箱型の状態の紙容器であって、フィン状パネルを容器側面から引き剥がして平坦な状態に変形することができる紙容器であって、フィン状パネルが強固にシールされていても、容易に引き剥がすことができる紙容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いにシールして構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された紙容器であって、
前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いにシールして固定部を形成し、
各角部の天部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の天部側固定部を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の底部側固定部を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、これら天部側つなぎ片及びその外側の天部側固定部の両者と、底部側つなぎ片及びその外側の底部側固定部の両者で紙容器の各角部から紙容器外側に向けて突出するフィン状パネルを構成すると共に、前記天部側側面とこれに連続する底部側側面とで容器側面を構成し、
前記フィン状パネルを前記容器側面に倒して、その一部でシールして成り、
このフィン状パネルと容器側面との間に指を差し込むことのできる間隙が設けられていることを特徴とする紙容器である。
なお、フィン状パネルと容器側面との間の前記間隙が1.5mm以上であることが望ましく、2.0mm以上であることが一層望ましい。
本発明によれば、フィン状パネルと容器側面との間に指を差し込むことのできる間隙が設けられているため、フィン状パネルが容器側面に強固にシールされていても、前記間隙に指を差し込んで、その指で引き揚げることにより、容易に引き剥がすことが可能である
図1は本発明の紙容器の具体例に係り、図1(a)は紙容器の斜視図、図1(b)は説明用要部断面図である。 図2は紙容器の天部側シートの平面図である。 図3は紙容器の底部側シートの平面図である。 図4は平坦な状態の紙容器の断面図である。 図5は平坦な状態の紙容器を箱型の状態に変形する途中の中間製品(中間容器)の斜視図である。 図6は紙容器の斜視図である。
本発明の紙容器は、フィン状パネルと容器側面との間に指を差し込むことのできる間隙が設けられていることを除き、従来の紙容器1と同様であり、その製造工程も同様である。このため、前記間隙の説明を除き、紙容器の説明を省略する。図1(a)は前記間隙を説明するための紙容器1の斜視図であり、図1(b)は図1(a)のX-X線における説明用要部断面図である。
図示のように、この紙容器1は、天部側側面1A21と底部側側面1B21とで構成される容器側面121に2つのフィン状パネルがシールされている。そのうち、一方は、天部側つなぎ片1A31と底部側つなぎ片1B31とで構成されるフィン状パネル131である。また、他方は、天部側つなぎ片1A34と底部側つなぎ片1B34とで構成されるフィン状パネル134である。
そして、まずフィン状パネル131が容器側面121に向かって倒されて、シールされている。フィン状パネル131は、その先端で容器側面121にシールされているが、そのシール領域のうち、フィン状パネル131の下部の領域に符号「β」を付して示している。
次に、こうしてシールされたフィン状パネル131に重ねてフィン状パネル134が倒され、その先端でシールされている。図から分かるように、このフィン状パネル134はフィン状パネル131にシールされている。もっとも、これに加えてその近傍でフィン状パネル134は容器側面121にシールされていてもよい。
そして、フィン状パネル131は、これを構成するシートの腰のため、図1(b)に示すように撓んでいる。この撓みのため、フィン状パネル131と容器側面121との間には略半月状の間隙を生じる。そして、この間隙が、フィン状パネル131と容器側面121との間に指を差し込むことのできる幅を有する場合、ここに指を差し込んで引き剥がすことにより、この容器1を容易に平坦な状態に変形することが可能である。
このようにフィン状パネル131と容器側面121との間に指を差し込むため、この間隙の幅d、すなわち、フィン状パネル131と容器側面121との間の距離のうち、最大
の距離dは1.5mm以上あることが望ましい。より望ましくは2.0mm以上である。
前述のように、この間隙はフィン状パネルを構成するシートの腰に由来するため、この間隙の幅dは、天部側シート1Aや底部側シート1Bの材質、シール領域の位置、あるいはこれら天部側シート1Aや底部側シート1Bに設けた折り罫線等によって変化する。
一般に、天部側シート1Aや底部側シート1Bを構成するシートの腰が大きいほど間隙の幅dは大きくなる。
また、容器側面121にシールされたフィン状パネル131の下端縁、すなわち、天部側側面1A21の外側の天部側固定部1A41の端縁1A41xと底部二つ折り罫線1B31cとの交点をα点としたとき、フィン状パネル131のシール領域βの下端縁とこのα点との間の距離(α-β間距離)が長いほど、間隙の幅dは大きくなる。仮にフィン状パネル131の下端縁を容器側面121にシールしなければ、間隙の幅dはさらに大きくなる。
以下、実施例により本発明を説明する。なお、以下の実施例及び比較例において、天部側シート1A及び底部側シート1Bは、容器外面側から順に、低密度ポリエチレン(厚さ25μm)、紙(坪量250g/m)、低密度ポリエチレン(厚さ25μm)、アルミニウム箔(厚さ7μm)、ポリエステルフィルム(厚さ12μm)、直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ60μm)を積層したものである。
(実施例1)
天部側シート1Aとしては図2に示すものを使用し、底部側シート1Bとしては図3に示すものを使用した。そして、この両者を固定部1A40,1B40でシールして平坦な状態の紙容器1を製造した(図4参照)。
次に、スパウト1Cから空気を吹き込みながら、箱型の中間製品12を製造した(図5参照)。
そして、最後に、4つのフィン状パネル131~134を倒し、容器側面121~124にシールして紙容器1を製造した(図1参照)。なお、図1に示すように、フィン状パネル131を容器側面121にシールした後、このフィン状パネル131に重ねるようにフィン状パネル134を倒してシールした。
天部側側面1A21の外側の天部側固定部1A41の端縁1A41xと底部二つ折り罫線1B31cとの交点をα点としたとき、フィン状パネル131のシール領域βの下端部とこのα点との間の距離(α-β間距離)は19mmである。フィン状パネル131と容器側面121との間には略半月状の間隙が生じており、その最大の幅dは1.5mmであった。
(実施例2)
実施例1と同様に紙容器1を製造したが、フィン状パネル131はその先端で容器側面121にシールしただけで、フィン状パネル131の下端縁は容器側面121にシールしなかった。
得られた紙容器1では、フィン状パネル131と容器側面121との間の間隙の最大の幅dは3.0mmであった。
(比較例)
実施例1と同様に紙容器1を製造したが、前記α-β間距離を8mmとした。フィン状パネル131と容器側面121との間の間隙の最大の幅dは1.0mmであった。
(評価)
実施例1,2及び比較例の紙容器のフィン状パネルについて、パネラー10人に評価してもらった。10人が一致して、実施例2の紙容器が最も容易に引き剥がすことができ、次に実施例1の紙容器が容易に引き剥がすことができると評価した。最も引き剥がしが困難とされたものは、これもパネラー10人が一致して、比較例の紙容器であった。
1:紙容器
1A:天部側シート
1A10:天面
1A21~1A24:天部側側面
1A31~1A34:天部側つなぎ片
1A31c~1A34c:天部側二つ折り用罫線
1A40:天部側固定部
1A41:天部側側面1A21の外側の天部側固定部 1A41x:天部側固定部1A41の端縁
1B:底部側シート
1B10:底面
1B21~1B24:底部側側面
1B31~1B34:底部側つなぎ片
1B31c~1B34c:底部側二つ折り用罫線
1B40:底部側固定部
1C:スパウト
:平坦な状態の紙容器
:中間製品
121~124:容器側面
131~134:フィン状パネル
140:容器固定部
α:天部側側面1A21の外側の天部側固定部1A41の端縁1A41xと底部二つ折り罫線1B31cとの交点
β:シール領域のうち、フィン状パネルの下部の領域

Claims (3)

  1. 紙を主体とする天部側シートと底部側シートとで構成され、これら天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いにシールして構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された紙容器であって、
    前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
    この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部が設けられており、
    前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
    この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部が設けられており、
    これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側固定部と底部側固定部とを互いにシールして固定部を形成し、
    各角部の天部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の天部側固定部を前記天部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この天部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせると共に、各角部の底部側つなぎ片及びその外側に位置する領域の底部側固定部を前記底部側二つ折り用罫線で二つ折りして、この底部側つなぎ片を構成する二つの領域を互いに重ね合わせることにより、箱型の状態に変形させ、かつ、これら天部側つなぎ片及びその外側の天部側固定部の両者と、底部側つなぎ片及びその外側の底部側固定部の両者で紙容器の各角部から紙容器外側に向けて突出するフィン状パネルを構成すると共に、前記天部側側面とこれに連続する底部側側面とで容器側面を構成し、
    前記フィン状パネルを前記容器側面に倒して、その一部でシールして成り、
    このフィン状パネルと容器側面との間に指を差し込むことのできる間隙が設けられていることを特徴とする紙容器。
  2. フィン状パネルと容器側面との間の前記間隙が1.5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. フィン状パネルと容器側面との間の前記間隙が2.0mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
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