JP2023030583A - エレベータシステム - Google Patents

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Yosuke Onishi
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【課題】 緊急地震速報受信時に乗りかごを最寄り階に停止させるか否かを、エレベータシステムの顧客が可搬端末を使用して遠隔設定できるエレベータシステムを提供する。【解決手段】 昇降路内を昇降する乗りかご、及び、該乗りかごの昇降を制御するエレベータ制御部を備えたエレベータシステムであって、エレベータを遠隔監視する遠隔監視制御部と、前記エレベータの設定データを記憶した記憶部を備えた遠隔監視装置と、緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部と、受信した緊急地震速報を前記遠隔監視制御部に送信する通信制御部を備えた通信装置とを備え、前記遠隔監視装置の記憶部には、前記緊急地震速報の受信時の前記乗りかごの動作設定として、前記乗りかごを最寄り階に一時停止させる設定、または、前記乗りかごの平常運転を維持する設定が記憶されていることを特徴とするエレベータシステム。【選択図】 図1

Description

本発明は、緊急地震速報受信時のエレベータの動作を顧客が遠隔設定できるエレベータシステムに関する
地震発生時のエレベータの動作に関連する先行技術として、特許文献1の「エレベータの地震時監視システム」が知られている。例えば、特許文献1の請求項1には、「地震のP波を感知すると地震時管制動作を行うと共にP波感知のみの場合は所定時間後に通常動作に自動復帰するエレベータの地震時監視システムにおいて、エレベータは地震のP波を検出するP波地震計からのP波検出信号を受け、地震時管制動作すると共に所定時間後に通常動作に復帰した場合に通信回線を介して外部の監視センターにP波管制動作実施信号を出力するエレベータ制御装置を設けられ、前記監視センターは前記P波管制動作実施信号を受け、エレベータ保守業務者に対して当該エレベータを特定する情報及びP波管制動作に関する情報を送信することを特徴とするエレベータの地震時監視システム。」の記載がある。
また、同文献の明細書の段落0023には、地震時管制動作に関連して「運転制御部3はP波検出信号を受けて、地震時管制運転を実施する。なお、P波感知のみの場合の地震時管制運転は、エレベータのかご(不図示)を最寄り階に停止し、所定時間経過後に自動的に通常動作に復帰するP波管制動作を行う。これに対して、S波感知した場合の地震時管制運転は、かごを最寄り階に停止した後、保守員がS波地震計19をリセットしない限り通常動作に復帰しない。」の記載がある。
さらに、同文献の請求項3には、エレベータ保守業務者に送信される情報に関連して「エレベータはP波管制動作実施信号にP波の感知時刻と地震時管制動作の開始及び復帰時刻とを含み、監視センターはP波管制動作に関する情報として前記P波の感知時刻と地震時管制動作の開始及び復帰時刻とを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの地震時監視システム。」の記載がある。
このように、特許文献1では、P波を感知した場合に地震時管制動作によってエレベータのかごを最寄り階に停止させた後、所定時間内にS波を感知しなければ、地震時管制動作を解除し、通常動作に自動復帰させるシステムであって、地震時管制動作から通常動作に自動復帰した場合に、そのことをエレベータ保守業務者に通知するシステムが提案されている。
特開2010-228877号公報
ここで、特許文献1の段落0004には、「P波地震計24が動作した時又は緊急地震速報システム26から地震情報を受信した時、ディスプレイ38に地震発生情報とともに乗客にエレベータの利用を控えるように促すメッセージを情報として表示している。」と記載されている。
上記したように、特許文献1では、P波検出信号受信を「地震時管制動作」の開始条件としているが、P波検出信号受信に先行する緊急地震速報受信を「地震時管制動作」の開始条件に採用すれば、より早期にエレベータのかごを最寄り階に停止させることができ、安全性をより高めることができる。
他方で、広範な地域に迅速性を優先して発報される緊急地震速報は、精度が十分に高いとは言えないため、緊急地震速報を受信した地域でも実際には地震が発生しない可能性もある。特に、大地震の直後のように、余震が頻発する可能性の高い状況下では、誤報も多くなると考えられ、緊急地震速報を受信する毎にかごを最寄り階に停止させたのでは、速報が誤報であれば通常動作に自動復帰するにせよ、エレベータ利用者の利便性が大きく損なわれる可能性がある。
本発明は、以上を考慮してなされたものであって、緊急地震速報受信時に乗りかごを最寄り階に停止させるか否かを、エレベータシステムの顧客(ビル管理者、保守員など)がノートパソコン、タブレット、スマートホン等の可搬端末を使用して遠隔設定できる、エレベータシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のエレベータシステムは、昇降路内を昇降する乗りかご、及び、該乗りかごの昇降を制御するエレベータ制御部を備えたエレベータシステムであって、エレベータを遠隔監視する遠隔監視制御部と、前記エレベータの設定データを記憶した記憶部を備えた遠隔監視装置と、緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部と、受信した緊急地震速報を前記遠隔監視制御部に送信する通信制御部を備えた通信装置とを備え、前記遠隔監視装置の記憶部には、前記緊急地震速報の受信時の前記乗りかごの動作設定として、前記乗りかごを最寄り階に一時停止させる設定、または、前記乗りかごの平常運転を維持する設定が記憶されているものとした。
本発明のエレベータシステムによれば、緊急地震速報受信時に乗りかごを最寄り階に停止させるか否かを、エレベータシステムの顧客(ビル管理者、保守員など)が設定できるため、エレベータの不要な停止が抑制され、エレベータ利用者の利便性が向上する。
一実施例のエレベータシステムの全体構成の一例を示す機能ブロック図。 遠隔監視装置の機能ブロック図 遠隔監視装置の記憶部の記憶データの一例 監視センタサーバのエレベータDBの記憶データの一例 管理者端末の記憶部の記憶データの一例 管理者端末の設定画面例 一実施例のエレベータシステムの動作フロー図。
以下、図面を用いて、本発明のエレベータシステムの一実施例を詳述する。
<エレベータシステムの構成>
図1は、本実施例のエレベータシステムの全体構成の一例を示す機能ブロック図である。ここに示すように、本実施例のエレベータシステムは、エレベータ1と、P波検出装置2と、S波検出装置3と、遠隔監視装置4と、通信装置5と、監視センタサーバ6と、管理者端末7を備えており、有線または無線の通信網(ネットワーク)を介して、図示するように相互に接続されている。なお、本実施例では、エレベータ1から通信装置5が同じ建屋内に設置され、監視センタサーバ6が遠隔地に設置され、管理者端末7が可搬機器であるものとして説明するが、各々の設置場所は上記の例に限定されず、例えば、全てを同じ建屋内に設置しても良い。以下、各々を順次説明する。
<エレベータ1>
エレベータ1は、ビル等の建屋に据え付けられた昇降機であり、図1に示すように、制御部11と、乗りかご12を備えている。制御部11は、P波検出装置2とS波検出装置3、および、遠隔監視装置4の制御部41と接続されており、P波検出装置2やS波検出装置3の出力、または、遠隔監視装置4の指令に基づいて、巻上機モータ(不図示)等を制御する装置である。乗りかご12は、建屋内の昇降路(不図示)を昇降して乗客を運搬する箱体である。そして、制御部11が巻上機モータの回転駆動を制御して乗りかご12を吊り下げたロープを巻き上げ、乗りかご12を任意の階床に移動させることで、乗客をある階床から他の階床に運搬することができる。
<P波検出装置2>
P波検出装置2は、地震発生時に初期微動(P波)を検出し、一定レベル以上のP波を検出した場合に、P波検出信号をエレベータ1の制御部11に通知する装置であり、エレベータ1の昇降路内や機械室などに設置されている。
<S波検出装置3>
S波検出装置3は、地震発生時に主要動(S波)を検出し、一定レベル以上のS波を検出した場合に、S波検出信号をエレベータ1の制御部11に通知する装置であり、エレベータ1の昇降路内や機械室などに設置されている。
<遠隔監視装置4>
遠隔監視装置4は、図1のエレベータ1を含む複数のエレベータを制御するとともに、管轄する各エレベータの状態を監視センタサーバ6に報告する装置であり、図1に示すように、制御部41と、記憶部42と、故障監視部43と、計測部44を備えている。なお、遠隔監視装置4は、具体的には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えたコンピュータである。そして、演算装置がデータベースを参照しながらプログラムを実行することで、制御部41等の各種機能を実現するものであるが、以下では、このような周知技術を適宜省略しながら説明する。
制御部41は、図1に示すように、エレベータ1の制御部11や通信装置5の制御部51、および、記憶部42、故障監視部43、計測部44と接続されており、例えば、エレベータ1の故障時に、通信装置5を介して、監視センタサーバ6にエレベータの故障を発報したり、各種データの送受信を中継したりする。
また、制御部41は、図2に示すように、遠隔監視装置4の内部を制御するための内部制御部41aと、エレベータ1を制御するための対エレベータ制御部41bと、通信装置5を制御するための対通信装置制御部41cと、を備えている。なお、詳細は後述するが、対エレベータ制御部41bは、緊急地震速報受信時にエレベータ1を管制運転する機能も有している。
記憶部42は、エレベータシステムの各種設定データを記憶する。ここに記憶されるデータは、図2に例示するように、エレベータ1のデータ42a、通信装置5のデータ42b、監視センタサーバ6のデータ42c、緊急地震速報の受信履歴42d、地震波の受信履歴42eなどである。
図3Aは、記憶部42に記憶されるデータの一例である。ここに示すように、記憶部42は、管轄するエレベータ毎に、上記したデータ42a~42eを記憶しており、エレベータ1のデータ42aには、緊急地震速報受信時のエレベータ1の動作(かご停止、または、かご不停止)に関する設定データも登録されている。
故障監視部43は、エレベータ1の故障診断を実行し、故障を検出する。この故障監視部43は、図2に例示する、エレベータ電源監視部43a、閉じ込め・停止故障監視部43b、非停止故障監視部43c、故障の予兆監視部43d、発報・復旧データ作成部43eなどを備えているが、他種の監視部を設けても良い。
計測部44は、エレベータ1の稼働データを計測する。この計測部44は、図2に例示する、稼働状態計測部44a、診断データ計測部44b、機器動作データ計測部44cなどを備えているが、他種の計測部を設けても良い。
<通信装置5>
通信装置5は、建屋内に設置した遠隔監視装置4が、外部との通信に利用する中継装置であり、図1に示すように、制御部51と、緊急地震速報受信部52を備えている。制御部51は、遠隔監視装置4の制御部41や監視センタサーバ6の制御部61、および、緊急地震速報受信部52と接続されており、例えば、エレベータ1の故障時に遠隔監視装置4の発報を監視センタサーバ6に中継したり、各種データの送受信を中継したりする。緊急地震速報受信部52は、気象庁等が発報した緊急地震速報を受信する。受信した緊急地震速報は、制御部51を介して遠隔監視装置4の制御部41や監視センタサーバ6の制御部61に送信される。なお、緊急地震速報は、携帯電話の通信網を介して受信したものであっても良いし、インターネットを経由して受信したものであっても良い。
<監視センタサーバ6>
監視センタサーバ6は、通常は遠隔地に設置され、図示するエレベータ1を含む複数のエレベータを監視や設定するサーバであり、制御部61と、エレベータDB62と、ユーザインタフェース63を備えている。なお、監視センタサーバ6は、具体的には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えたコンピュータである。そして、演算装置がデータベースを参照しながらプログラムを実行することで、制御部61等の各種機能を実現するものであるが、以下では、このような周知技術を適宜省略しながら説明する。
制御部61は、通信装置5の制御部51、および、エレベータDB62、ユーザインタフェース63と接続されており、通信装置5を介して、遠隔監視装置4の記憶部42の一部設定変更や、エレベータ1の一部制御を実行する。エレベータDB62は、エレベータシステムの各種設定データを記憶する。ここに記憶されるデータは、図1や図3Bに例示するように、エレベータ1のデータ、通信装置5のデータ、顧客のデータ、設置場所のデータなどである。ユーザインタフェース63は、顧客の管理者端末7からエレベータ1の設定変更を受信したり、管理者端末7にエレベータ1の設置地域での緊急地震速報の受信を通知したりする装置である。ユーザインタフェース63と管理者端末7の連携の詳細については後述する。
<管理者端末7>
管理者端末7は、エレベータシステムの顧客(ビル管理者、保守員など)が、監視センタサーバ6からの通知を受信したり、遠隔監視装置4の記憶部42に記憶された、エレベータ1のデータ42a(図3A参照)を設定変更したりするための可搬機器(ノートパソコン、タブレット、スマートホン等)であり、制御部71と、記憶部72と、表示部73と、入力部74を備えている。
制御部71は、監視センタサーバ6のユーザインタフェース63、および、記憶部72、表示部73、入力部74と接続されている。記憶部72は、管理者端末7が監視センタサーバ6に接続するために必要なデータを記憶している。図3Cは、記憶部72に記憶されたデータの一例であり、監視センタサーバ6のユーザインタフェース63に接続するためのURL(Uniform Resource Locator)と、管理者端末7のIPアドレスが登録されている。表示部73は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、入力部74は、キーボードやタッチパネル等の入力装置である。
記憶部72のデータ(図3C参照)に基づいて、管理者端末7が監視センタサーバ6に接続すると、表示部73には図4のような設定画面が表示される。この設定画面は、ユーザインタフェース63が管理するものであり、エレベータ1の各種設定、例えば、緊急地震速報の初回受信時にエレベータ1を停止させるか否かや、緊急地震速報の2回目以降の受信時にエレベータ1を停止させるか否か、を設定できるようになっている。エレベータシステムの顧客が管理者端末7を用いて変更した設定は、通信装置5を介して遠隔監視装置4の記憶部42に入力され、エレベータ1のデータ42a(図3A参照)が更新される。
<フローチャート>
次に、図5のフロー図を用いて、本実施例のエレベータシステムの動作を説明する。
まず、ステップS1では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、エレベータ1が平常運転中かを確認する。そして、平常運転中であれば、ステップS2へ進み、平常運転中でなければ、ステップS1を繰り返す。なお、平常運転中でない状況とは、例えば、エレベータ1が故障しており管制運転により非常停止させている場合や、保守作業中である場合などである。
次に、ステップS2では、通信装置5の制御部51は、緊急地震速報受信部52が緊急地震速報を受信したかを確認する。そして、緊急地震速報を受信していればステップS3へ進み、受信していなければステップS1に戻る。
ステップS3では、通信装置5の制御部51は、遠隔監視装置4の制御部41と、監視センタサーバ6の制御部61へ、緊急地震速報の受信を報知する。
ステップS4では、監視センタサーバ6の制御部61は、緊急地震速報を受信したエレベータ1の顧客IDをエレベータDB62によって照合し(図3B参照)、当該顧客IDに対応するユーザインタフェース63及びメール宛に緊急地震速報対象地域に登録されたことを通知する。これにより、エレベータ1の設置地域にいない顧客であっても、緊急地震速報が発報されたことを知ることができる。
ステップS5では、遠隔監視装置4の内部制御部41aは、記憶部42の緊急地震速報の受信履歴42d(図3A)を参照し、今回の緊急地震速報の受信以前の所定時間(例えば、3分)以内に他の緊急地震速報を未受信であったかを確認する。そして、受信していなければ(すなわち、緊急地震速報の初回受信に分類される場合は)ステップS6へ進み、受信していれば(すなわち、緊急地震速報の2回目以降の受信に分類される場合は)ステップS9へ進む。
ステップS6では、遠隔監視装置4の内部制御部41aは、記憶部42のエレベータ1のデータ42a(図3A)を参照し、緊急地震速報の初回受信時のエレベータ1の動作設定を確認する。そして、エレベータ1を停止させない設定「かご不停止」が登録されている場合はステップS7へ進み、エレベータ1を停止させる設定「かご停止」が登録されている場合はステップS8へ進む。
そして、ステップS7では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、エレベータ1の制御部11に平常運転の維持を指令し、ステップS8では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、管制運転により、エレベータ1の乗りかご12を最寄り階へ停止させる。ステップS7,S8の何れかの後には、ステップS12に進む。
ステップS9では、遠隔監視装置4の内部制御部41aは、記憶部42のエレベータ1のデータ42a(図3A)を参照し、緊急地震速報の2回目以降の受信時のエレベータ1の動作設定を確認する。そして、エレベータ1を停止させない設定「かご不停止」が登録されている場合はステップS10へ進み、エレベータ1を停止させる設定「かご停止」が登録されている場合はステップS11へ進む。
そして、ステップS10では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、エレベータ1の制御部11に平常運転の維持を指令し、ステップS11では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、管制運転により、エレベータ1の乗りかご12を最寄り階へ停止させる。ステップS10,S11の何れかの後には、ステップS12に進む。
ステップS12では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、エレベータ1の制御部11を介して、P波検出装置2またはS波検出装置3が地震波を検出したかを確認する。そして、P波検出装置2とS波検出装置3のいずれでも地震波を検出していない場合はステップS13へ進み、地震波を検出している場合はステップS15へ進む。
ステップS13では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、緊急地震速報受信後、地震波未検出のまま経過した時間を計測する。そして、地震波を検出せずに所定の時間(例えば、3分)経過した場合はステップS14へ進み、所定の時間経過していない場合はS12に戻る。
ステップS14では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、エレベータ1の制御部11に平常運転を指令する。この結果、ステップS8やステップS11で管制運転により乗りかご12を停止させた場合は、エレベータ1の管制運転が解除され、平常運転に復帰する。
ステップS15では、遠隔監視装置4の対エレベータ制御部41bは、管制運転により、エレベータ1の乗りかご12を緊急停止させる。このように、地震波が実際に検出された場合は、緊急地震速報受信時のエレベータ1の動作を規定するデータ42aの設定(図3A参照)がいかなるものであっても、管制運転でエレベータ1を停止させ、保守員が安全確認などの作業を完了するまで平常運転に自動復帰しないようにする。これにより、保守員が安全を確認した後に平常運転を再開することができる。
以上で説明したように、本実施例のエレベータシステムによれば、エレベータシステムの顧客(ビル管理者、保守員など)が管理者端末7を用いて設定したエレベータ1のデータ42aに応じて、緊急地震速報の初回受信時のエレベータ1の動作や、緊急地震速報の2回目以降の受信時のエレベータ1の動作を切り替えることができる。従って、緊急地震速報の信頼性や、エレベータ1を設置した建屋の特性(地震発生時に揺れやすいか否か等)を考慮して、顧客が自ら緊急地震速報受信時のエレベータ1の動作を設定することができる。
<変形例>
以上の実施例では、顧客が管理者端末7を用いて予めエレベータ1のデータ42a(図3A、図4参照)を設定していることを想定したが、緊急地震速報の受信後に顧客がデータ42aを変更しても良い。この場合、顧客が管理するエレベータ1の近傍のエレベータでの地震波の検出状況を参考情報として提供すれば、顧客は実情に即した設定が可能になると考えられる。
そこで、本変形例では、緊急地震速報を受信したエレベータ1の近隣のエレベータのうち実際に地震波を検出したエレベータの割合を、監視センタサーバ6で演算し、その演算結果をエレベータ1の設定変更要否の参考情報として顧客の管理者端末7に通知することとする。
これにより、顧客が地震発生地域にいない場合であっても、緊急地震速報の信頼性を素早く判断できるため、監視センタサーバ6からの提供情報に基づいて、緊急地震速報が誤報である可能性が高いと判断される場合は、遠隔監視装置4の記憶部42に記憶された、エレベータ1のデータ42aの内容を「かご停止」から「かご不停止」に素早く切り替え、不要なエレベータ1の停止を抑制することができる。
1 エレベータ、
11 制御部、
12 乗りかご、
2 P波検出装置、
3 S波検出装置、
4 遠隔監視装置、
41 制御部、
42 記憶部、
43 故障監視部、
44 計測部、
5 通信装置、
51 制御部、
52 緊急地震速報受信部、
6 監視センタサーバ、
61 制御部、
62 エレベータDB、
63 ユーザインタフェース、
7 管理者端末、
71 制御部、
72 記憶部、
73 表示部、
74 入力部

Claims (5)

  1. 昇降路内を昇降する乗りかご、及び、該乗りかごの昇降を制御するエレベータ制御部を備えたエレベータシステムであって、
    エレベータを遠隔監視する遠隔監視制御部と、前記エレベータの設定データを記憶した記憶部を備えた遠隔監視装置と、
    緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部と、受信した緊急地震速報を前記遠隔監視制御部に送信する通信制御部を備えた通信装置と
    を備え、
    前記遠隔監視装置の記憶部には、前記緊急地震速報の受信時の前記乗りかごの動作設定として、前記乗りかごを最寄り階に一時停止させる設定、または、前記乗りかごの平常運転を維持する設定が記憶されていることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記遠隔監視装置の記憶部には、
    前記緊急地震速報の初回の受信時の前記乗りかごの動作設定と、
    前記緊急地震速報の2回目以降の受信時の前記乗りかごの動作設定と、
    が分けて記憶されており、
    前記遠隔監視制御部は、
    今回の緊急地震速報の受信以前の所定時間以内に他の緊急地震速報を受信していない場合は、今回の緊急地震速報の受信を初回の受信に分類し、
    今回の緊急地震速報の受信以前の所定時間以内に他の緊急地震速報を受信している場合は、今回の緊急地震速報の受信を2回目以降の受信に分類することを特徴とするエレベータシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
    エレベータシステムの顧客が操作する管理者端末と、
    該管理者端末の入力を中継して前記通信装置に出力する監視センタサーバと、
    を更に備えており、
    前記管理者端末は、前記監視センタサーバと前記通信装置を介して、前記遠隔監視装置の記憶部に登録された前記緊急地震速報の受信時の前記乗りかごの動作設定を変更することを特徴とするエレベータシステム。
  4. 請求項3に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記通信装置は、受信した緊急地震速報を前記監視センタサーバに送信し、
    前記監視センタサーバは、該緊急地震速報の対象地域のエレベータの顧客の管理者端末に緊急地震速報の受信を通知することを特徴とするエレベータシステム。
  5. 請求項4に記載のエレベータシステムにおいて、
    前記エレベータは、地震波を検出する地震波検出装置を更に備えており、
    前記監視センタサーバは、複数のエレベータを監視しており、前記緊急地震速報を受信したエレベータのうち実際に地震波を検出したエレベータの割合を演算し、その演算結果を前記管理者端末に通知することを特徴とするエレベータシステム。
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