JP2023026822A - 発振回路、ハイサイドスイッチ、電子機器、車両 - Google Patents

発振回路、ハイサイドスイッチ、電子機器、車両 Download PDF

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Abstract

【課題】誤動作及び効率悪化などを生じにくい発振回路を提供する。【解決手段】発振回路2は、ループ構造を形成するように構成された複数のトランジスタ2A~2Cと、複数のトランジスタ2A~2Cそれぞれの第1主電極に対して複数の駆動電流IA~ICをそれぞれ供給するように構成された複数の定電流源2F~2Hと、複数のトランジスタ2A~2Cのうちいずれか一つの制御端と第1主電極との間に接続されるように構成されたキャパシタ2Jと、複数のトランジスタ2A~2Cのうちいずれか一つの第1主電極に現れるノード電圧(例えばノード電圧VB)の入力を受け付けてクロック信号CLKを出力するように構成された出力段2D及び2Iと、を有する。【選択図】図8

Description

本明細書中に開示されている発明は、発振回路、及び、これを用いたハイサイドスイッチ、電子機器並びに車両に関する。
発振回路は、様々な半導体装置(ハイサイドスイッチなど)に組み込まれている。
なお、上記の関連技術の一例としては、特許文献1及び2を挙げることができる。
特開2017-143416号公報 特開2020-202438号公報
しかしながら、従来の発振回路は、一般にインバータで構成されていた。そのため、インバータに流れる貫通電流によりインバータの電源電位又は基準電位が変動して誤動作及び効率悪化などを引き起こす懸念があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願発明者により見出された上記課題に鑑み、誤動作及び効率悪化などを生じにくい発振回路、及び、これを用いたハイサイドスイッチ、電子機器並びに車両を提供することを目的とする。
例えば、本明細書中に開示されている発振回路は、ループ構造を形成するように構成された複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタそれぞれの第1主電極に対して複数の駆動電流をそれぞれ供給するように構成された複数の定電流源と、前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの制御端と第1主電極との間に接続されるように構成されたキャパシタと、前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの第1主電極に現れるノード電圧の入力を受け付けてクロック信号を出力するように構成された出力段と、を有する。
なお、その他の特徴、要素、ステップ、利点、及び、特性については、以下に続く発明を実施するための形態及びこれに関する添付の図面によって、さらに明らかとなる。
本明細書中に開示されている発明によれば、誤動作及び効率悪化などを生じにくい発振回路、及び、これを用いたハイサイドスイッチ、電子機器並びに車両を提供することが可能となる。
図1は、ハイサイドスイッチの一構成例を示す図である。 図2は、アクティブクランプ回路の一構成例を示す図である。 図3は、ハイサイドスイッチに直流電源が正常に接続された場合を示す図である。 図4は、ハイサイドスイッチに直流電源が誤って逆接続された場合を示す図である。 図5は、電源逆接続保護回路の一構成例を示す図である。 図6は、アクティブクランプ動作の一例を示す図である。 図7は、発振回路の第1構成例を示す図である。 図8は、発振回路の第2構成例を示す図である。 図9は、第2構成例の発振動作を示す図である。 図10は、車両の外観図である。
<ハイサイドスイッチの構成例>
図1に示すハイサイドスイッチ100は、半導体集積回路装置であり、装置外部との電気的な接続を確立する手段として、複数の外部ピン(入力端子IN、電源端子VBB、出力端子OUT、グランド端子GND)を備える。入力端子INは、CMOSロジックICなどから制御信号の外部入力を受け付けるための外部ピンである。電源端子VBBは、バッテリ等の直流電源から電源電圧Vbb(例えば4.5V~18V)の供給を受け付けるための外部ピンである。なお、電源端子VBBは、大電流を流すために複数並列(例えば4ピン並列)に設けてもよい。出力端子OUTは、負荷(例えば、エンジン制御用ECU[electronic control unit]、エアコン、ボディ機器など)が外部接続される外部ピンである。グランド端子GNDは、グランド電圧が印加される外部ピンである。
なお、ハイサイドスイッチ100は、入力端子IN、電源端子VBB、出力端子OUT及びグランド端子GND以外の外部ピン(例えばハイサイドスイッチ100内の異常検出の有無を示す自己診断信号を外部出力するための外部ピン)を備えてもよい。
ハイサイドスイッチ100は、出力トランジスタQ1と、定電圧生成回路1と、発振回路2と、チャージポンプ回路3と、ゲート制御回路4と、アクティブクランプ回路5と、入力回路6と、充電部7と、遮断部8と、抵抗R1と、阻止部9と、制限部10と、を備える。
ハイサイドスイッチ100は、内部電源回路(不図示)も備える。内部電源回路は、電源電圧Vbbから所定の内部電源電圧を生成してハイサイドスイッチ100の各部に供給する。なお、内部電源回路は、イネーブル信号ENの論理レベルに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、内部電源回路は、イネーブル信号ENがイネーブル時の論理レベル(例えばハイレベル)であるときに動作状態となり、イネーブル信号ENがディセーブル時の論理レベル(例えばローレベル)であるときに停止状態となる。
ハイサイドスイッチ100は、ハイサイドスイッチ100の異常(例えば、出力トランジスタQ1に流れる出力電流Ioの過電流状態)を検出し、その検出結果に応じた異常保護信号を生成する保護回路(不図示)も備える。
出力トランジスタQ1は、電源端子VBBと出力端子OUTとの間に設けられるパワートランジスタである。出力トランジスタQ1は、ボディダイオードを有する。出力トランジスタQ1は、例えばエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタであり、ドレインが電源端子VBBに接続され、ソースとバックゲートが出力端子OUTに接続される。
定電圧生成回路1は、電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に設けられ、電源電圧Vbbに応じたハイ電圧VH(≒電源電圧Vbb)と、ハイ電圧VHよりも定電圧REF(=例えば5V)だけ低いロー電圧VL(≒Vbb-REF)とを生成して発振回路2及びチャージポンプ回路3に供給する。なお、定電圧生成回路1は、イネーブル信号EN及び異常保護信号の論理レベルに応じて動作可否が制御される。より具体的に述べると、定電圧生成回路1は、イネーブル信号ENがイネーブル時の論理レベル(例えばハイレベル)であるとき、又は、異常保護信号が異常未検出時の論理レベル(例えばハイレベル)であるときに動作状態となり、イネーブル信号ENがディセーブル時の論理レベル(例えばローレベル)であるとき、又は、異常保護信号が異常検出時の論理レベル(例えばローレベル)であるときに停止状態となる。
定電圧生成回路1は、例えば、電流源1A、エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ1B(以下「トランジスタ1B」と略す)、ツェナーダイオード1C、ダイオード1D、負電圧保護回路1E、カレントミラー回路1F、及びエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ1G(以下「トランジスタ1G」と略す)によって構成される。
電流源1Aの一端に内部電源電圧が印加されて、電流源1Aの他端からカレントミラー回路1Fに電流が出力される。トランジスタ1Bのソース及びバッグゲートは、電源端子VBBに接続される。トランジスタ1Bのドレインは、ツェナーダイオード1Cのカソード、負電圧保護回路1E、発振回路2、及びチャージポンプ回路3に接続される。トランジスタ1Bは、保護回路によって異常が検出されていないときにオンとなり、保護回路によって異常が検出されているときにオフになる。
ツェナーダイオード1Cのアノードは、ダイオード1Dのアノードに接続される。ダイオード1Dのカソードは、発振回路2及びチャージポンプ回路3に接続される。また、ダイオード1Dのカソードは、負電圧保護回路1Eを介してカレントミラー回路1Fに接続される。
負電圧保護回路1Eは、出力端子OUTが負電圧となる場合にグランド端子GNDから出力端子OUTに至る電流経路を遮断する。なお、負電圧保護回路1Eは、例えば遮断部8と同様の構成にすればよい。遮断部8の構成例については後述する。
カレントミラー回路1Fは、電流源1Aから出力される電流に応じたミラー電流をトランジスタ1B、ツェナーダイオード1C、ダイオード1D、及び負電圧保護回路1Eから吸い込む。
トランジスタ1Gのドレインは、電流源1Aとカレントミラー回路1Fとの接続ノードに接続され、トランジスタ1Gのソース及びバックゲートは、カレントミラー回路1Fと遮断部8との接続ノードに接続される。トランジスタ1Gのゲートにイネーブル信号ENが供給される。イネーブル信号ENがディセーブル時にカレントミラー回路1Fはミラー電流(吸い込み電流)を出力しない。
発振回路2は、ハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、所定周波数のクロック信号CLKを生成してチャージポンプ回路3に出力する。なお、クロック信号CLKは、ハイ電圧VHとロー電圧VLとの間でパルス駆動される矩形波信号である。
チャージポンプ回路3は、ハイ電圧VHとロー電圧VLの供給を受けて動作し、クロック信号CLKを用いてフライングキャパシタを駆動することにより、電源電圧Vbbよりも高い昇圧電圧VCPを生成してゲート制御回路4及び阻止部9に供給する。
ゲート制御回路4は、昇圧電圧VCPの印加端と出力端子OUT(=出力電圧Voutの印加端)との間に設けられており、ゲート電圧VGを生成して出力トランジスタQ1のゲートに出力する。ゲート電圧VGは、保護回路によって異常が検出されていないときにハイレベル(=VCP)となり、保護回路によって異常が検出されているときにローレベル(=Vout)となる。
アクティブクランプ回路5は、電源端子VBBと出力トランジスタQ1のゲートとの間に設けられる。出力端子OUTに誘導性負荷が接続されるアプリケーションでは、出力トランジスタQ1をオンからオフへ切り替える際、誘導性負荷の逆起電力により出力端子OUTが負電圧となる。そのため、エネルギー吸収用にアクティブクランプ回路5が設けられている。なお、Vbb-(Vclp+Vgs)で表されるアクティブクランプ電圧は、例えば48Vに設定するとよい(ただし、Vbbは電源電圧、Vclpは出力端子OUTの負側クランプ電圧、Vgsは出力トランジスタQ1のゲート・ソース間電圧とする)。
アクティブクランプ回路5は、例えば、図2に示すように、エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ5A(以下「トランジスタ5A」と略す)、ツェナーダイオード5B、ダイオード5C、及び抵抗5Dによって構成される。トランジスタ5Aのドレインは、電源端子VBBに接続される。トランジスタ5Aのソースは、出力トランジスタQ1のゲートに接続される。トランジスタ5Aのバックゲートは、出力端子OUTに接続される。ツェナーダイオード5Bのカソードは、電源端子VBBに接続される。ツェナーダイオード5Bのアノードは、ダイオード5Cのアノードに接続される。ダイオード5Cのカソードは、トランジスタ5Aのゲート及び抵抗5Dの一端に接続される。抵抗5Dの他端は、出力トランジスタQ1のゲートに接続される。
入力回路6は、入力端子INから制御信号の入力を受け付けてイネーブル信号ENを生成するシュミットトリガである。
直流電源200を正しい向きでハイサイドスイッチ100に接続すると、図3に示すように、電源端子VBBに直流電源200の正極が接続される。なお、出力端子OUTに負荷300が接続され、グランド端子GNDに抵抗などの外付け素子が接続されることなくグランド電圧が印加される。図3に示す接続状態では、電源電圧Vbbがグランド電圧よりも高くなり、電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に正バイアスの電圧が印加される状態となる。
一方、直流電源200を誤った向き(逆向き)でハイサイドスイッチ100に接続すると、図4に示したように、グランド端子GNDに直流電源200の正極が接続される。なお、出力端子OUTに負荷300が接続され、電源端子VBBに抵抗などの外付け素子が接続されることなくグランド電圧が印加される。図4に示す接続状態では、電源電圧Vbbがグランド電圧よりも低くなり、電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に逆バイアスの電圧が印加される状態となる。
充電部7及び遮断部8は、電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に逆バイアスの電圧が印加された場合の破壊を防止するために設けられる。
充電部7は、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に出力トランジスタQ1のゲートを充電する。これにより、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に出力トランジスタQ1がオンになり、出力トランジスタQ1の消費電力及び発熱を低減することができる。すなわち、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に出力トランジスタQ1の発熱によって破壊することを防止できる。
充電部7として、例えばグランド端子GNDと出力トランジスタQ1のゲートとの間に設けられる抵抗7Aを用いることができる。抵抗7Aは、電源電圧Vbbがグランド電圧より高い場合にプルダウン抵抗になるが、ゲート制御回路4による出力トランジスタQ1の制御に影響を与えない程度の抵抗値(例えば500kΩなど)を有する。
遮断部8は、電源逆接続保護回路であり、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合にグランド端子GNDから電源端子VBBに至る電流経路を遮断する。これにより、抵抗またはダイオードなどの素子をグランド端子GNDに外付け接続しなくても、ハイサイドスイッチ100内の寄生ダイオードを通じてグランド端子GNDから電源端子VBBに電流が流れてハイサイドスイッチ100が破壊することを防止できる。
遮断部8は、定電圧生成回路1とグランド端子GNDとの間に設けられる。また、遮断部8は、電源端子VBBに接続される。より詳細には、遮断部8は、抵抗R1を介して電源端子VBBに接続される。
遮断部8は、例えば、図5に示すように、エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ8A(以下「トランジスタ8A」と略す)、エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ8B(以下「トランジスタ8B」と略す)、デプレッション型NチャネルMOSトランジスタ8C(以下「トランジスタ8C」と略す)によって構成される。
トランジスタ8Aのゲートは、電源端子VBBに接続される。より詳細には、トランジスタ8Aのゲートは、抵抗R1を介して電源端子VBBに接続される。トランジスタ8Aのドレインは、グランド端子GNDに接続される。また、トランジスタ8Aのゲートは、定電圧生成回路1の一端に接続される。より詳細には、トランジスタ8Aのゲートは、抵抗R1を介して定電圧生成回路1の一端に接続される。トランジスタ8Aのソースは、トランジスタ8Cのドレインに接続される。
また、トランジスタ8Aのソース及びトランジスタ8Cのドレインは、定電圧生成回路1の他端に接続される。トランジスタ8Aのバックゲートは、トランジスタ8Bのドレイン及びバックゲートと、トランジスタ8Cのゲート、ソース及びバックゲートとに接続される。トランジスタ8Bのゲートは、電源端子VBBに接続される。より詳細には、トランジスタ8Bのゲートは、抵抗R1を介して電源端子VBBに接続される。また、トランジスタ8Bのゲートは、定電圧生成回路1の一端に接続される。より詳細には、トランジスタ8Bのゲートは、抵抗R1を介して定電圧生成回路1の一端に接続される。トランジスタ8Bのソースは、グランド端子GNDに接続される。
電源電圧Vbbがグランド電圧より高い場合に、図5に示す構成例の遮断部8では、トランジスタ8Aのゲート電圧が所定の電圧(=ドレイン電圧+閾値電圧Vth)以上となり、トランジスタ8Bがオンする。これにより、トランジスタ8Aのバックゲートがドレインと同電位となり、トランジスタ8Aがオン(ソース・ドレイン間がショート)する。
一方、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に、図5に示す構成例の遮断部8では、トランジスタ8Aのゲート電圧が所定の電圧以下となり、トランジスタ8Bがオフする。すると、トランジスタ8Cによって、トランジスタ8Aのバックゲートがソースと同電位となるので、トランジスタ8Aがオフする。
図5に示す構成例の遮断部8では、電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に印加される電圧のバイアス方向に応じて、トランジスタ8Aのバックゲートに接続されるトランジスタ8Bまたは8Cのいずれか一方が選択的にオンされるようになっている。電源端子VBBとグランド端子GNDとの間に逆バイアスの電圧が印加された場合には、トランジスタ8Cが選択的にオンされてトランジスタ8Aがオフされる。これにより、グランド端子GND側(トランジスタ8Aのドレイン側)から電源端子VBB側(トランジスタ8Aのソース側)への電流経路が遮断される。
阻止部9は、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に、充電部7からゲート制御回路4に電流が流入することを阻止する。これにより、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に、充電部7による出力トランジスタQ1のゲート充電に関する確実性を向上することができる。
阻止部9として、例えばゲート制御回路4と充電部7及び制限部10との間に設けられるデプレッション型Nチャネルトランジスタ9A(以下「トランジスタ9A」と略す)を用いることができる。電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に、トランジスタ9Aはオフになる。一方、電源電圧Vbbがグランド電圧より高い場合に、トランジスタ9Aはオンになる。
制限部10は、電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合に出力トランジスタQ1のゲートに印加される電圧の上限を規定する。これにより、充電部7による充電で出力トランジスタQ1のゲート電圧が過度に上昇することを防止できる。
制限部10は、例えばエンハンスメント型Pチャネルトランジスタ10A(以下「トランジスタ10A」と略す)及びツェナーダイオード10Bによって構成される。トランジスタ10Aのゲート、ソース及びバックゲートは、電源端子VBBに接続される。トランジスタ10Aのドレインは、ツェナーダイオード10Bのアノードに接続される。ツェナーダイオード10Bのカソードは、出力トランジスタQ1のゲートに接続される。
電源電圧Vbbがグランド電圧より低い場合、電源端子VBBと出力トランジスタQ1のゲートとの間の電圧は、トランジスタ10Aのドレイン・バックゲート間のPN接合の順方向電圧とツェナーダイオード10Bのツェナー電圧との和でクランプされる。一方、電源電圧Vbbがグランド電圧より高い場合に、トランジスタ10Aはオフになる。したがって、電源電圧Vbbがグランド電圧より高い場合に、制限部10は、出力トランジスタQ1のゲートに印加される電圧の上限を規定しない。
<アクティブクランプ動作>
図6は、アクティブクランプ回路5によるアクティブクランプ動作の一例を示すタイミングチャートであり、上から順に、イネーブル信号EN、出力電圧Vo(実線)並びにゲート電圧VG(破線)、及び、出力電流Ioが描写されている。なお、本図では、負荷300として誘導性負荷が接続されているものとする。
時刻t11において、イネーブル信号ENがハイレベル(=出力トランジスタQ1をオンするときの論理レベル)に立ち上げられると、ゲート電圧VGがハイレベルに立ち上がり、出力トランジスタQ1がオンするので、出力電流Ioが流れ始め、出力電圧Voが電源電圧Vbb近傍まで上昇する。
その後、時刻t12において、イネーブル信号ENがローレベル(=出力トランジスタQ1をオフするときの論理レベル)に立ち下げられると、ゲート電圧VGがローレベルに立ち下がり、出力トランジスタQ1がオフする。このとき、負荷300として接続された誘導性負荷(コイル又はソレノイドなど)は、出力トランジスタQ1のオン期間に蓄えたエネルギーを放出するまで出力電流Ioutを流し続ける。その結果、出力電圧Voは、接地電圧GNDよりも低い負電圧まで低下する。
ただし、出力電圧Voが負電圧になると、アクティブクランプ回路5の働きにより、出力トランジスタQ1がオンする(フルオンしなくなる)ので、出力トランジスタQ1を介して出力電流Ioが放電される。従って、出力電圧Voは、電源電圧Vbbよりも所定値α(=VZ+VF+Vgs1+Vgs2)だけ低い下限電圧Vbb-α(例えばVbb-50V)以上に制限される。
なお、上記の所定値αを表す数式において、Vgs1及びVgs2はそれぞれ出力トランジスタQ1及びトランジスタ5Aそれぞれのゲート・ソース間電圧であり、VZはツェナーダイオード5Bの降伏電圧であり、VFはダイオード5Cの順方向降下電圧である。
このように、入力端子INに入力される制御信号(延いてはイネーブル信号EN)がハイレベル(=出力トランジスタQ1をオフするときの論理レベル)とされたときには、アクティブクランプ回路5に電流が流れて、出力端子OUTに印加される出力電圧Voが負電圧となる。このとき、アクティブクランプ回路5は、電源電圧Vbb基準で出力電圧Voを制限することにより、出力トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧Vds(=Vbb-Vo)を所定のクランプ電圧Vclp(=α)以下に制限する。
クランプ電圧Vclpは、電源電圧Vbbの最大定格値よりも高く、かつ出力トランジスタQ1のドレイン・ソース間耐圧よりも低い電圧値に設定しておく必要がある。また、クランプ電圧Vclpが高いほど、ハイサイドスイッチ100の性能は良いと言えるが、アクティブクランプ耐量E(mJ)を鑑みると、クランプ電圧Vclpは低い方が良い。
ハイサイドスイッチ100のアクティブクランプ耐量E(mJ)は、クランプ電圧Vclp(V)、出力電流Io(A)、及び、放電時間t(ms)から次式で決定される。
E(J)=Vclp(V)×Io(A)×t(ms)
<負電圧の印加に関する考察>
これまで説明してきたように、ハイサイドスイッチ100は、出力トランジスタQ1としてNチャネルMOSトランジスタを有する。従って、出力トランジスタQ1を確実にオンするためには、チャージポンプ回路3を用いて昇圧電圧VCP(>Vbb)を生成する必要がある。さらに、チャージポンプ回路3を駆動するためには、発振回路2を用いて所定周波数のクロック信号CLKを生成する必要がある。
また、ハイサイドスイッチ100には、出力トランジスタQ1のオフ遷移時における負荷300(特に誘導性負荷)の逆起電力を吸収する手段としてアクティブクランプ回路5が設けられている。なお、アクティブクランプ回路5の働きにより出力トランジスタQ1のドレイン・ソース間電圧がクランプされている間、出力端子OUTがグランド電圧よりも低い負電圧となる。このとき、出力端子OUTと導通する内部回路(先述のチャージポンプなど)も負電圧となるように構成されている。
<発振回路(第1構成例)>
図7は、発振回路の第1構成例(=後出の第2構成例と対比される比較例に相当)を示す図である。第1構成例の発振回路2は、インバータ2a及び2bと、抵抗2c及び2dと、キャパシタ2eと、を含む。
インバータ2aの入力端は、抵抗2cの第1端に接続されている。インバータ2aの出力端と抵抗2dの第1端は、いずれもインバータ2bの入力端に接続されている。インバータ2bの出力端とキャパシタ2eの第1端は、いずれもクロック信号CLKの出力端に接続されている。抵抗2c、抵抗2d及びキャパシタ2eそれぞれの第2端は、いずれも共通に接続されている。
このように、第1構成例の発振回路2は、インバータ2a及び2bを用いて構成されている。そのため、インバータ2a及び2bに流れる貫通電流により、インバータ2a及び2bの電源電位または基準電位(例えば先述のハイ電圧VHまたはロー電圧VL)が変動して誤動作及び効率悪化などを引き起こす懸念がある。以下では、このような懸念を払拭することのできる新規な第2構成例を提案する。
<発振回路(第2構成例)>
図8は、発振回路の第2構成例を示す図である。第2構成例の発振回路2は、NMOSFET2A~2Dと、PMOSFET2E~2Iと、キャパシタ2Jと、を含む。
PMOSFET2E~2Iそれぞれのソース及びバックゲートは、いずれもハイ電圧VHの印加端に接続されている。PMOSFET2E~2Iそれぞれのゲートは、いずれもPMOSFET2Eのドレイン(=基準電流I0の入力端)に接続されている。PMOSFET2F~2Iそれぞれのドレインは、NMOSFET2A~2Dそれぞれのドレイン(=ノード電圧VA~VDの印加端)に接続されている。NMOSFET2Aのドレインは、NMOSFET2Bのゲートに接続されている。NMOSFET2Bのドレインは、NMOSFET2C及び2Dそれぞれのゲートに接続されている。NMOSFET2Cのドレインは、NMOSFET2Aのゲートに接続されている。NMOSFET2Dのドレインは、クロック信号CLKの出力端に接続されている。NMOSFET2A~2Dそれぞれのソース及びバックゲートは、いずれもロー電圧VLの印加端に接続されている。キャパシタ2Jは、NMOSFET2Aのゲートとドレインとの間に接続されている。
第2構成例の発振回路2において、NMOSFET2A~2Cは、ループ構造を形成するように構成された複数のトランジスタに相当する。なお、前後に隣接するNMOSFET2A及び2Bに着目すると、前段のNMOSFET2Aのドレイン(=第1主電極に相当)が後段のNMOSFET2Bのゲート(=制御端に相当)に接続されている。同じく前後に隣接するNMOSFET2B及び2Cに着目すると、前段のNMOSFET2Bのドレインが後段のNMOSFET2Bのゲートに接続されている。また、最後段のNMOSFET2Cのドレインは、最前段のNMOSFET2Aのゲートに接続されている。
一方、PMOSFET2F~2Hは、それぞれ、ハイ電圧VHの印加端とNMOSFET2A~2Cそれぞれのドレインとの間に接続されており、NMOSFET2A~2Cそれぞれのドレインに対して駆動電流IA~ICをそれぞれ供給するように構成された複数の定電流源に相当する。なお、NMOSFET2A~2Cそれぞれのソース(=第2主電極に相当)は、いずれもロー電圧VLの印加端に接続されている。
また、NMOSFET2D及びPMOSFET2Iは、NMOSFET2Bのドレインに現れるノード電圧VBの入力を受け付けてクロック信号CLKを出力するように構成された出力段に相当する。
なお、PMOSFET2E~2Iは、単一の基準電流I0から複数の駆動電流IA~IDを生成するように構成されたカレントミラーとして機能する。すなわち、駆動電流IA~IDは、それぞれ、基準電流I0に比例した電流となる。駆動電流IA~IDそれぞれは、同一の電流値であってもよいし、異なる電流値であってもよい。
図9は、第2構成例の発振動作を示す図であり、上から順に、ノード電圧VA~VDが描写されている。
まず、キャパシタ2Jの充電フェイズ(=時刻t21~t22)に着目して説明する。ノード電圧VBがNMOSFET2Cのオン閾値よりも高くなると、NMOSFET2Cがオン状態となる。従って、ノード電圧VCがほぼロー電圧VLまで立ち下がるので、NMOSFET2Aがオフ状態となる。
その結果、ハイ電圧VHの印加端からPMOSFET2F、キャパシタ2J及びNMOSFET2Cを介してロー電圧VLの印加端に向けた電流経路が導通するので、駆動電流IAによるキャパシタ2Jの充電が開始される。なお、キャパシタ2Jの充電に伴い、ノード電圧VAは、駆動電流IAの電流値とキャパシタ2Jの容量値に応じた傾きを持って緩やかに上昇していく。
このとき、NMOSFET2Bは、ノード電圧VAに応じてオン/オフ状態が切り替わる。具体的に述べると、ノード電圧VAがNMOSFET2Bのオン閾値よりも低いときには、NMOSFET2Bがオフ状態に維持される。その結果、ノード電圧VBは、それまでの上昇傾向を維持してほぼハイ電圧VHまで立ち上がる。
その後、キャパシタ2Jの充電が進み、ノード電圧VAがNMOSFET2Bのオン閾値よりも高くなると、NMOSFET2Bがオン状態に切り替わる。その結果、ノード電圧VBがほぼロー電圧VLまで立ち下がるので、NMOSFET2Cがオフ状態に切り替わる。なお、NMOSFET2Cのオフ遷移に伴い、駆動電流IAの流れる経路が遮断されるので、ノード電圧VAが跳ね上がる。
また、発振回路2の出力段を形成するNMOSFET2Dは、NMOSFET2Cと同様の挙動でオン/オフ状態が切り替わる。従って、NMOSFET2Cがオフ状態であるときには、NMOSFET2Dもオフ状態となるので、ノード電圧VDがほぼロー電圧VLまで立ち下がる。つまり、キャパシタ2Jの充電期間(=時刻t21~t22)には、クロック信号CLKがローレベル(=VL)となる。
なお、NMOSFET2B~2Dそれぞれのゲートには、NMOSFET2Aと違い、微小なゲート容量しか付随していない。そのため、ノード電圧VB~VDそれぞれの立ち上がり/立ち下がりは、ノード電圧VAの立ち上がり/立ち下がりと比べて急峻となる。
次に、キャパシタ2Jの放電フェイズ(=時刻t22~t23)に着目して説明する。ノード電圧VBがNMOSFET2Cのオン閾値より低くなると、NMOSFET2Cがオフ状態となる。このとき、ノード電圧VCは、NMOSFET2Aのオン閾値近傍(=オン閾値よりもやや高い電圧値)まで上昇する。従って、NMOSFET2Aが半オン状態(=飽和領域でオンしている状態)となる。
その結果、ハイ電圧VHの印加端からPMOSFET2H、キャパシタ2J及びNMOSFET2Aを介してロー電圧VLの印加端に向けた電流経路が導通するので、駆動電流ICによるキャパシタ2Jの放電(=充電フェイズとは逆向きの充電と理解され得る)が開始される。なお、キャパシタ2Jの放電に伴い、ノード電圧VAは、駆動電流ICの電流値とキャパシタ2Jの容量値に応じた傾きを持って緩やかに低下していく。特に、NMOSFET2Aが飽和領域で動作するので、キャパシタ2Jが一定の電流で放電される。
このとき、NMOSFET2Bは、ノード電圧VAに応じてオン/オフ状態が切り替わる。具体的に述べると、ノード電圧VAがNMOSFET2Bのオン閾値よりも高いときには、NMOSFET2Bがオン状態に維持される。その結果、ノード電圧VBは、それまでの低下傾向を維持してほぼロー電圧VLまで立ち下がる。
その後、キャパシタ2Jの放電が進み、ノード電圧VAがNMOSFET2Bのオン閾値よりも低くなると、NMOSFET2Bがオフ状態に切り替わる。その結果、ノード電圧VBが再び上昇に転じる。そして、ノード電圧VBがNMOSFET2Cのオン閾値よりも高くなると、NMOSFET2Cがオン状態に切り替わる。なお、NMOSFET2Cのオン遷移に伴い、ノード電圧VCがほぼロー電圧VLまで立ち下がるので、キャパシタ2Jの電荷保存則に従い、ノード電圧VAも急峻に立ち下がる。
また、発振回路2の出力段を形成するNMOSFET2Dは、先にも述べた通り、NMOSFET2Cと同様の挙動でオン/オフ状態が切り替わる。従って、NMOSFET2Cがオン状態であるときには、NMOSFET2Dもオン状態となるので、ノード電圧VDがほぼハイ電圧VHまで立ち上がる。すなわち、キャパシタ2Jの放電期間(=時刻t22~t23)には、クロック信号CLKがハイレベル(=VH)となる。
時刻t23以降も上記一連の動作が繰り返されることにより、所定周波数のクロック信号CLKが生成される。
特に、本構成例の発振回路2では、ループ構造を形成するNMOSFET2A~2Cに対してそれぞれ一定の駆動電流IA~ICが供給されている。従って、インバータ2a及び2bを用いる第1構成例(図7)と比べて、インバータ2a及び2bの貫通電流に伴う電源電位又は基準電位(例えば先述のハイ電圧VHまたはロー電圧VL)の変動に起因する影響を受け難くなる。従って、発振回路2の誤動作及び効率悪化などを解消することが可能となり、更にはクロック信号CLKのデューティずれを低減することも可能となる。
補足すると、先述のアクティブクランプ動作では、出力端子OUTだけでなく、出力トランジスタQ1のゲートを制御する一連の回路を含めて負電圧となる。そのため、先出の定電圧生成回路1では、上記一連の回路が負電圧となっても問題ないように、Pチャネル型のトランジスタ1Bと負電圧保護回路1Eが設けられている。
このトランジスタ1Bと負電圧保護回路1Eとの間に設けられている回路は、カレントミラー回路1Fで制限された電流以下で駆動する必要がある。先出の第1構成例(図7)では、ロジックなどのスイッチングによりインバータ2a及び2bに貫通電流が流れた場合、必要な電流を供給できずにハイ電圧VHまたはロー電圧VLの変動(延いてはVH-VL間電圧の低下)が発生して誤動作の要因となり得る。
これを鑑みると、発振回路2の回路構成としては、電圧駆動型の第1構成例(図7)ではなく、電流駆動型の第2構成例(図8)を採用することが望ましいと言える。
なお、発振回路2の適用対象は、何らハイサイドスイッチ100に限定されるものではなく、クロック信号CLKを必要とする様々なアプリケーションに広く適用することが可能である。
<ハイサイドスイッチの用途例>
図10は、車両の一構成例を示す外観図である。本構成例の車両Xは、バッテリ(本図では不図示)と、バッテリから電源電圧Vbbの供給を受けて動作する種々の電子機器X11~X18と、を搭載している。
車両Xには、エンジン車のほか、電動車(BEV[battery electric vehicle]、HEV[hybrid electric vehicle」、PHEV/PHV(plug-in hybrid electric vehicle/plug-in hybrid vehicle]、又は、FCEV/FCV(fuel cell electric vehicle/fuel cell vehicle]などのxEV)も含まれる。
なお、本図における電子機器X11~X18の搭載位置については、図示の便宜上、実際とは異なる場合がある。
電子機器X11は、エンジンに関連する制御(インジェクション制御、電子スロットル制御、アイドリング制御、酸素センサヒータ制御、及び、オートクルーズ制御など)または、モータに関する制御(トルク制御、及び、電力回生制御など)を行う電子制御ユニットを行う電子制御ユニットである。
電子機器X12は、HID[high intensity discharged lamp]及びDRL[daytime running lamp]などの点消灯制御を行うランプコントロールユニットである。
電子機器X13は、トランスミッションに関連する制御を行うトランスミッションコントロールユニットである。
電子機器X14は、車両Xの運動に関連する制御(ABS[anti-lock brake system]制御、EPS[electric power steering]制御、電子サスペンション制御など)を行う制動ユニットである。
電子機器X15は、ドアロック及び防犯アラームなどの駆動制御を行うセキュリティコントロールユニットである。
電子機器X16は、ワイパー、電動ドアミラー、パワーウィンドウ、ダンパー(ショックアブソーバー)、電動サンルーフ、及び、電動シートなど、標準装備品またはメーカーオプション品として、工場出荷段階で車両Xに組み込まれている電子機器である。
電子機器X17は、車載A/V[audio/visual]機器、カーナビゲーションシステム、及び、ETC[electronic toll collection system]など、ユーザオプション品として任意で車両Xに装着される電子機器である。
電子機器X18は、車載ブロア、オイルポンプ、ウォーターポンプ、バッテリ冷却ファンなど、高耐圧系モータを備えた電子機器である。
なお、先に説明したハイサイドスイッチ100は、電子機器X11~X18のいずれにも組み込むことが可能である。
<総括>
以下では、上記で説明した種々の実施形態について総括的に述べる。
例えば、本明細書中に開示されている発振回路は、ループ構造を形成するように構成された複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタそれぞれの第1主電極に対して複数の駆動電流をそれぞれ供給するように構成された複数の定電流源と、前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの制御端と第1主電極との間に接続されるように構成されたキャパシタと、前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの第1主電極に現れるノード電圧の入力を受け付けてクロック信号を出力するように構成された出力段とを有する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成による発振回路において、前記複数の定電流源は、単一の基準電流から前記複数の駆動電流を生成するように構成されたカレントミラーである構成(第2の構成)にしてもよい。
また、上記第1または第2の構成による発振回路は、前記ループ構造において、前記複数のトランジスタのうち、前段のトランジスタの第1主電極が後段のトランジスタの制御端に接続され、最後段のトランジスタの第1主電極が最前段のトランジスタの制御端に接続される構成(第3の構成)にしてもよい。
また、本明細書中に開示されているハイサイドスイッチは、電源電圧が印加されるように構成された電源端子と、負荷が外付けされるように構成された出力端子と、グランド電圧が印加されるように構成されたグランド端子と、前記電源端子と前記出力端子の間に接続されるように構成された出力トランジスタと、前記電源電圧に応じたハイ電圧と前記ハイ電圧よりも定電圧だけ低いロー電圧を生成するように構成された定電圧生成回路と、前記ハイ電圧と前記ロー電圧の供給を受けて動作し前記クロック信号を生成するように構成された上記第1~第3いずれかの構成による発振回路と、前記ハイ電圧と前記ロー電圧の供給を受けて動作し前記クロック信号を用いてフライングキャパシタを駆動することにより前記電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成するように構成されたチャージポンプ回路と、前記昇圧電圧の印加端と前記出力端子との間に接続されており駆動電圧を生成して前記出力トランジスタの制御端に出力するように構成された制御回路と、前記電源端子と前記出力トランジスタの制御端との間に接続されるように構成されたアクティブクランプ回路とを有する構成(第4の構成)とされている。
また、上記第4の構成によるハイサイドスイッチにおいて、前記複数の定電流源は、前記ハイ電圧の印加端と前記複数のトランジスタそれぞれの第1主電極との間に接続されており、前記複数のトランジスタそれぞれの第2主電極は、いずれも前記ロー電圧の印加端に接続されている構成(第5の構成)にしてもよい。
また、上記第4または第5の構成によるハイサイドスイッチは、前記電源端子が前記グランド端子よりも低電位である場合に前記出力トランジスタの制御端を充電するように構成された充電部をさらに有する構成(第6の構成)にしてもよい。
また、上記第6の構成によるハイサイドスイッチは、前記電源端子が前記グランド端子よりも低電位である場合に前記充電部から前記制御回路に電流が流入することを阻止するように構成された阻止部をさらに有する構成(第7の構成)にしてもよい。
また、上記第4~第7いずれかの構成によるハイサイドスイッチは、前記電源端子が前記グランド端子より低電位である場合に前記グランド端子から前記電源端子に至る電流経路を遮断するように構成された遮断部をさらに有する構成(第8の構成)にしてもよい。
また、上記第4~第8いずれかの構成によるハイサイドスイッチは、前記電源端子が前記グランド端子よも低電位である場合に前記出力トランジスタの制御端に印加される前記駆動電圧の上限を規定するように構成された制限部をさらに有する構成(第9の構成)にしてもよい。
また、上記第4~第9いずれかの構成によるハイサイドスイッチは、制御信号が前記出力トランジスタをオフするときの論理レベルとされたときに、前記出力端子に印加される電圧が負電圧になり、前記アクティブクランプ回路に電流が流れる構成(第10の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電子機器は、上記第4~第10いずれかの構成によるハイサイドスイッチを備える構成(第11の構成)とされている。
また、本明細書中に開示されている車両は、バッテリと、前記バッテリから電力供給を受けて動作するように構成された上記第11の構成による電子機器と、を備える構成(第12の構成)とされている。
<その他の変形例>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
GND グランド端子
IN 入力端子
OUT 出力端子
Q1 出力トランジスタ
R1 抵抗
VBB 電源端子
1 定電圧生成回路
1A 電流源
1B エンハンスメント型PチャネルMOSトランジスタ
1C ツェナーダイオード
1D ダイオード
1E 負電圧保護回路
1F カレントミラー回路
1G エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
2 発振回路
2a、2b インバータ
2c、2d 抵抗
2e キャパシタ
2A~2D NMOSFET
2E~2I PMOSFET
2J キャパシタ
3 チャージポンプ回路
4 ゲート制御回路
5 アクティブクランプ回路
5A エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
5B ツェナーダイオード
5C ダイオード
5D 抵抗
6 入力回路
7 充電部
7A 抵抗
8 遮断部
8A エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
8B エンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
8C デプレッション型NチャネルMOSトランジスタ
9 阻止部
9A デプレッション型Nチャネルトランジスタ
10 制限部
10A エンハンスメント型Pチャネルトランジスタ
10B ツェナーダイオード
100 ハイサイドスイッチ

Claims (12)

  1. ループ構造を形成するように構成された複数のトランジスタと、
    前記複数のトランジスタそれぞれの第1主電極に対して複数の駆動電流をそれぞれ供給するように構成された複数の定電流源と、
    前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの制御端と第1主電極との間に接続されるように構成されたキャパシタと、
    前記複数のトランジスタのうちいずれか一つの第1主電極に現れるノード電圧の入力を受け付けてクロック信号を出力するように構成された出力段と、
    を有する、発振回路。
  2. 前記複数の定電流源は、単一の基準電流から前記複数の駆動電流を生成するように構成されたカレントミラーである、請求項1に記載の発振回路。
  3. 前記ループ構造では、前記複数のトランジスタのうち、前段のトランジスタの第1主電極が後段のトランジスタの制御端に接続され、最後段のトランジスタの第1主電極が最前段のトランジスタの制御端に接続される、請求項1または2に記載の発振回路。
  4. 電源電圧が印加されるように構成された電源端子と、
    負荷が外付けされるように構成された出力端子と、
    グランド電圧が印加されるように構成されたグランド端子と、
    前記電源端子と前記出力端子の間に接続されるように構成された出力トランジスタと、
    前記電源電圧に応じたハイ電圧と前記ハイ電圧よりも定電圧だけ低いロー電圧を生成するように構成された定電圧生成回路と、
    前記ハイ電圧と前記ロー電圧の供給を受けて動作し前記クロック信号を生成するように構成された、請求項1~3のいずれか一項に記載の発振回路と、
    前記ハイ電圧と前記ロー電圧の供給を受けて動作し前記クロック信号を用いてフライングキャパシタを駆動することにより前記電源電圧よりも高い昇圧電圧を生成するように構成されたチャージポンプ回路と、
    前記昇圧電圧の印加端と前記出力端子との間に接続されており駆動電圧を生成して前記出力トランジスタの制御端に出力するように構成された制御回路と、
    前記電源端子と前記出力トランジスタの制御端との間に接続されるように構成されたアクティブクランプ回路と、
    を有する、ハイサイドスイッチ。
  5. 前記複数の定電流源は、前記ハイ電圧の印加端と前記複数のトランジスタそれぞれの第1主電極との間に接続されており、前記複数のトランジスタそれぞれの第2主電極は、いずれも前記ロー電圧の印加端に接続されている、請求項4に記載のハイサイドスイッチ。
  6. 前記電源端子が前記グランド端子よりも低電位である場合に前記出力トランジスタの制御端を充電するように構成された充電部をさらに有する、請求項4または5に記載のハイサイドスイッチ。
  7. 前記電源端子が前記グランド端子よりも低電位である場合に前記充電部から前記制御回路に電流が流入することを阻止するように構成された阻止部をさらに有する、請求項6に記載のハイサイドスイッチ。
  8. 前記電源端子が前記グランド端子よりも低電位である場合に前記グランド端子から前記電源端子に至る電流経路を遮断するように構成された遮断部をさらに有する、請求項4~7のいずれか一項に記載のハイサイドスイッチ。
  9. 前記電源端子が前記グランド端子よも低電位である場合に前記出力トランジスタの制御端に印加される前記駆動電圧の上限を規定するように構成された制限部をさらに有する、請求項4~8のいずれか一項に記載のハイサイドスイッチ。
  10. 制御信号が前記出力トランジスタをオフするときの論理レベルとされたときに、前記出力端子に印加される電圧が負電圧になり、前記アクティブクランプ回路に電流が流れる、請求項4-9のいずれか一項に記載のハイサイドスイッチ。
  11. 請求項4~10のいずれか一項に記載のハイサイドスイッチを備える、電子機器。
  12. バッテリと、前記バッテリから電力供給を受けて動作するように構成された請求項11に記載の電子機器と、を備える、車両。
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