JP2023026377A - 感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置 - Google Patents

感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023026377A
JP2023026377A JP2022127499A JP2022127499A JP2023026377A JP 2023026377 A JP2023026377 A JP 2023026377A JP 2022127499 A JP2022127499 A JP 2022127499A JP 2022127499 A JP2022127499 A JP 2022127499A JP 2023026377 A JP2023026377 A JP 2023026377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl group
branched
straight chain
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022127499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7358583B2 (ja
Inventor
ユィ ミン ホン
Yui Ming Hong
イー ハン ティン
Yi Han Tin
チュー ティン シュイ
Zhu Tin Shui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daxin Materials Corp
Original Assignee
Daxin Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daxin Materials Corp filed Critical Daxin Materials Corp
Publication of JP2023026377A publication Critical patent/JP2023026377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7358583B2 publication Critical patent/JP7358583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

【課題】より優れた感光性樹脂組成物を提供する。【解決手段】アルカリ可溶性樹脂と、前記アルカリ可溶性樹脂と異なる重合性単量体と、式Iに示されるオキシムエステル系化合物の少なくとも1種を含む光開始剤と、を含む。TIFF2023026377000026.tif57170

Description

本発明は、感光性樹脂組成物に関し、特にオキシムエステル系化合物を含む感光性樹脂組成物及びその応用に関する
オキシムエステル系化合物は、優れた感光性を有するので、光開始剤として広く使用され、且つ、例えばRGBカラーレジスト(RGB color resist)、ブラックマトリックスレジスト(black matrix resist)、フォトスペーサ(photospacer)、半導体用フォトレジストなどの光電デバイス(optoelectronic device)に応用する光硬化性材料の製造に応用されている。
特許文献1には、下記の化学式で示される光重合開始剤が開示されている。
Figure 2023026377000001
該式中で、
~R11のそれぞれは、独立して水素、ハロゲン、置換されたまたは置換されていないC~C20アルキル基、置換されたまたは置換されていないC~C20アルケニル基、置換されたまたは置換されていないC~C10シクロアルキル基、置換されたまたは置換されていないC~C20シクロアルケニル基、ヒドロキシ基、置換されたまたは置換されていないC~C20アルコキシ基、置換されたまたは置換されていないC~C20アルケニルオキシ基、置換されたまたは置換されていないC~C20アルカノイル基、置換されたまたは置換されていないC~C20アルケノイル基、置換されたまたは置換されていない且つ環を構成する炭素原子数が6~14のアリール基または置換されたまたは置換されていない且つ環を構成する原子数3~14のヘテロ環基を表し、
Arは、置換されたまたは置換されていない且つ環を構成する炭素原子数が6~14のアリール基または置換されたまたは置換されていない且つ環を構成する原子数が5~14のヘテロアリール基を表し、
Wは、単結合または酸素原子を表し、
Zは、単結合、酸素原子または>NR3’(R3’は、置換されたまたは置換されていないC~C20アルキル基を表し、或いはRに連接して窒素原子と共に環を構成する)を表す。
各種の光電デバイスの性質に対する要求が上がるに伴い、光開始剤とするオキシムエステル系化合物の溶解度及び熱安定性、及びオキシムエステル系化合物を含む感光性樹脂組成物の膜形成性(film forming)、現像性(developability)、感光度などの性質に対する要求も上がる。従って、これからの各種の光電デバイスの必要を満足するために、より優れるオキシムエステル系化合物を開発する必要がある。
国際公開第2011/105518号
本発明の目的は、オキシムエステル系化合物、オキシムエステル系化合物を含む感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置を提供することにある。
上記の目的を実現するために、本発明は、アルカリ可溶性樹脂と、
前記アルカリ可溶性樹脂を構成する単量体と異なる重合性単量体と、
式Iに示されるオキシムエステル系化合物の少なくとも1種を含む光開始剤と、を含み、
Figure 2023026377000002
前記式I中、
~Rのそれぞれは、独立してC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
は、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアン基、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基に置換されており、
は、水素、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-O-、-S-、-NH-、-C=O-、-O(C=O)-、-(C=O)O-、-NH(C=O)-及び-(C=O)NH-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていなく、
は、架橋環基または架橋環基を有する誘導体を表すことを特徴とする感光性樹脂組成物を提供する。
また、本発明は、式Iに示され、
Figure 2023026377000003
前記式I中、
~Rのそれぞれは、独立してC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
は、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアン基、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基に置換されており、
は、水素、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-O-、-S-、-NH-、-C=O-、-O(C=O)-、-(C=O)O-、-NH(C=O)-及び-(C=O)NH-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていなく、
は、架橋環基または架橋環基を有する誘導体を表すことを特徴とするオキシムエステル系化合物を提供する。
また、本発明は、上記の感光性樹脂組成物で形成された有色レジストを含むことを特徴とする表示装置を提供する。
また、本発明は、上記の感光性樹脂組成物で形成された半導体用フォトレジストを含むことを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明のオキシムエステル系化合物の分子構造には、主要骨格とするカルバゾール基(carbazole)と、オキシムエステル基を含む置換基2つと、架橋環基または架橋環基を有する誘導体とを含むので、該オキシムエステル系化合物は、高い熱安定性及び一般的に感光性樹脂組成物の製造に使用する溶媒に対して良好な溶解度を有して、感光性樹脂組成物の光開始剤として特に好適である。
また、該オキシムエステル系化合物を含む本発明の感光性樹脂組成物は、高い感光性を有するので、半導体用フォトレジスト、有色レジスト、フォトスペーサなどの光硬化性材料の製造に応用することに好適であって、特にブラックマトリックスレジストの製造に応用することに好適である。また、本発明の感光性樹脂組成物は、良好な膜形成性及び現像性を有するので、それを応用する本発明の表示装置にムラ欠陥が生じることを避けることができる。
また、本発明のオキシムエステル系化合物の熱安定性が高いので、本発明の感光性樹脂組成物も良好な熱安定性を有する。
本明細書で使用される場合、用語「(メタ)アクリレート((meth)acrylate)」は、アクリレートやメタクリレートを指す。
本明細書で使用される場合、用語「アルケニル基」は、少なくとも1つの炭素―炭素二重結合を持つ炭化水素基を指し、即ち、2つの炭素―炭素二重結合を持つ炭化水素基や3つの炭素―炭素二重結合を持つ炭化水素基などを含む。
本発明の感光性樹脂組成物は、アルカリ可溶性樹脂と、重合性単量体と、光開始剤とを含む。
該アルカリ可溶性樹脂の種類は特に制限なく、光硬化性材料の技術領域において知られているアルカリ可溶性樹脂を使用でき、且つ光硬化性材料の技術領域の通常の知識を有する者が感光性樹脂組成物の実際応用に応じて選択できる。
一部の実施形態において、該アルカリ可溶性樹脂は、(メタ)アクリレート系樹脂、ノボラック系樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルフェノール(polyvinylphenol)系樹脂及びカルボキシル基含有のウレタン(urethane) 系樹脂からなる群から一種または多種が選ばれたものである。
(メタ)アクリレート系樹脂としては、例えば、カルボキシル基含有の(メタ)アクリレート系樹脂、ヒドロキシ基含有の(メタ)アクリレート系樹脂及びエポキシ基含有の(メタ)アクリレート系樹脂の一種または多種が選ばれるが、それに限らない。
ノボラック系樹脂としては、例えば、カルボキシル基含有のノボラック系樹脂が選ばれるが、それに限らない。
エポキシ樹脂としては、例えば、カルボキシル基含有のエポキシ樹脂が選ばれるが、それに限らない。
本発明の感光性樹脂組成物がより優れた現象性を有するようにするために、該感光性樹脂組成物の固体成分を100wt%として、該アルカリ可溶性樹脂の含有量は、5wt%~60wt%の範囲内にあることが好ましく、10wt%~50wt%の範囲内にあることがより好ましく、12wt%~30wt%の範囲内にあることが更に好ましい。
前記重合性単量体は、前記アルカリ可溶性樹脂を構成する単量体と異なるものであって、該重合性単量体の種類は特に制限なく、光硬化性材料の技術領域において知られている重合性単量体を使用でき、且つ光硬化性材料の技術領域の通常の知識を有する者が感光性樹脂組成物の実際応用に応じて選択できる。
一部の実施形態において、該重合性単量体は、エポキシ基含有の重合性単量体、少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を含有する重合性単量体及びエポキシ基及びエチレン性不飽和結合を含有する重合性単量体からなる群から一種または多種が選ばれたものである。
エポキシ基含有の重合性単量体としては、例えば、ビスフェノールフルオレンエポキシ(bisphenol fluorene epoxy)、3,4-エポキシ-1-シクロヘキサンカルボン酸3,4-エポキシシクロヘキサン-1-イルメチル(3,4-Epoxycyclohexylmethyl 3,4-epoxycyclohexanecarboxylate、CAS登録番号:2386-87-0)などが選ばれるが、それに限らない。
エポキシ基及びエチレン性不飽和結合を含有する重合性単量体としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート(ethylene glycol diglycidyl ether di(meth)acrylate)、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート(diethylene glycol diglycidyl ether di(meth)acrylate)、フタル酸ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート(phthalic acid diglycidyl ether di(meth)acrylate)、グリセロールポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート(glycerol polyglycidyl ether poly(meth)acrylate)、4―ビニル-1,2-エポキシシクロヘキサン(1,2-epoxy-4-vinylcyclohexane、CAS番号:106-86-5)などが選ばれるが、それに限らない。
少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を含有する重合性単量体としては、例えば、1つのビニル基を含有する重合性単量体及び2つ以上のビニル基を含有する重合性単量体の一種または多種が選ばれるが、それに限らない。
1つのビニル基を含有する重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリレート系化合物、(メタ)アクリルアミド系化合物またはヒドロキシ基(メタ)アクリレート系化合物などが選ばれるが、それに限らない。
2つ以上のビニル基を含有する重合性単量体としては、例えば、トリプロピレングリコールジアクリレート(tripropylene glycol diacrylate、TPGDA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropane triacrylate、TMPTA)、ペンタエリスリトールトリアクリレート(pentaerythritol triacrylate、PETA)またはジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(di-pentaerythritol hexaacrylate、DPHA)などが選ばれるが、それに限らない。
本発明の感光性樹脂組成物がより優れた硬化性を有するようにするために、該感光性樹脂組成物の固体成分を100wt%として、該重合性単量体の含有量は、5wt%~60wt%の範囲内にあることが好ましく、10wt%~50wt%の範囲内にあることがより好ましく、12wt%~30wt%の範囲内にあることが更に好ましい。
前記光開始剤は、式Iに示されるオキシムエステル系化合物の少なくとも1種を含む。
Figure 2023026377000004
前記式I中、R~Rのそれぞれは、独立してC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されている。
一部の実施形態において、前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基、C~C10分枝アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表す。一部の実施形態において、前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基を表し、前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基またはC~C10分枝アルキル基を表す。
前記式I中、Rは、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアン基、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基に置換されている。
一部の実施形態において、前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表す。一部の実施形態において、前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはCシクロアルキル基を表す。
前記式I中、Rは、水素、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
一部の実施形態において、前記Rは、水素、C~C直鎖アルキル基またはフェニル基を表す。一部の実施形態において、前記Rは、水素、CHまたはフェニル基を表す。
また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-O-、-S-、-NH-、-C=O-、-O(C=O)-、-(C=O)O-、-NH(C=O)-及び-(C=O)NH-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されることができないので、同時に前記置換基に置換されない。
一部の実施形態において、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-C=O-、-O(C=O)-及び-(C=O)O-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されない。
前記R~前記Rにおいて、該シクロアルキル基は、置換されていない時、炭素数が例えば3~10に範囲内にあり、置換されていない該シクロアルキル基の具体態様は、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などであるがそれらに限らない。該アリール基は、置換されていない時、炭素数が例えば5~10に範囲内にあり、置換されていない該アリール基の具体態様は、例えば、フェニル基、ナフチル基などであるがそれらに限らない。
該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されている態様である時、任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基(Rの場合、C~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基)に置換されている以外、任意の水素原子がハロゲン、アルキニル基、アリール基、シクロアルキル基または複素環に置換されることもできる。
は、架橋環基または架橋環基を有する誘導体を表す。
本明細書で使用される場合、用語「架橋環基」とは、2つ以上の環が、直接に連接していない2個の原子を共用している構造を有する環基を指す。
一部の実施形態において、Rは、-L-R7’ を表し、該Lは、単結合、C~C20直鎖アルキレン基、C~C20分枝アルキレン基またはC~C202価のシクロアルキルアルキル基を表し、R7’は、
Figure 2023026377000005
を表す。
一部の実施形態において、該Lは、単結合、C~C直鎖アルキレン基またはC~C分枝アルキレン基を表し、R7’は、
Figure 2023026377000006
を表す。
一部の実施形態において、式Iに示されるオキシムエステル系化合物は、下記の式I-1~式I-15に示されるオキシムエステル系化合物の一種または多種が選ばれるものである。
Figure 2023026377000007
Figure 2023026377000008
Figure 2023026377000009
Figure 2023026377000010
Figure 2023026377000011
式Iに示されるオキシムエステル系化合物の共通の製造方法は、下記の化学反応式Iに示され、また、一般の有機合成方法に基づいて必要に応じて具体的な合成条件を選択や調整することができる。
Figure 2023026377000012
本発明の感光性樹脂組成物がより優れた膜形成性及び硬化性を有するようにするために、該感光性樹脂組成物の固体成分を100wt%として、該式Iに示されるオキシムエステル系化合物の含有量は、1wt%~30wt%の範囲内にあることが好ましく、2wt%~20wt%の範囲内にあることがより好ましく、5wt%~15wt%の範囲内にあることが更に好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物は、選択的に他の薬剤を更に含むことができ、該他の薬剤としては、例えば、分散剤、顔料、溶媒、カップリング剤、界面活性剤、塗布性向上剤(coating improving agent)、現像改良剤(development modifying agent)、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが挙げられるが、それらに限らない。
本発明の感光性樹脂組成物は、フォトスペーサ、有色レジスト、半導体用フォトレジストなどの光硬化性材料の製造の分野に応用することができる。
本発明の表示装置は、本発明の感光性樹脂組成物から形成された有色レジストを含む。該有色レジストとしては、例えば、RGBカラーレジスト、ブラックマトリックスレジストが挙げられる。
本発明の半導体装置は、本発明の感光性樹脂組成物から形成された半導体用フォトレジストを含む。
以下、本発明の実施例について説明する。これらの実施例は、例示的かつ説明的なものであり、且つ、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。
[実施例1]式I-1に示されるオキシムエステル系化合物
下記の内容及び化学反応式I-1~I-4が合わせて示される反応経路により式I-1に示されるオキシムエステル系化合物を合成した。
Figure 2023026377000013
(1)氷浴環境で16.7gのカルバゾールと200mLのジクロロメタンとを三つ口フラスコ中に投入し、そして33.33gの三塩化アルミニウムを該三つ口フラスコ中に添加してから30分間攪拌した後、24.5gのブタノイルクロリドを徐々に滴下し且つ室温環境で2時間反応し、そして、三つ口フラスコ中に氷水を添加して反応を中止させて、反応産物を得た。
該反応産物をジクロロメタンで抽出すると共に有機層を収集してから、該有機層を5wt%の炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、そして、水及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、最後に濃縮して中間産物を得た。
該中間産物をカラムクロマトグラフィーで[固定相がMerck silica gel 60(70-230 mesh ASTM)、移動相が酢酸エチル:n-ヘプタン=1:4~1:2のグラジエント溶離(gradient elution)]純化を行って、18.4gの化合物1aを得た(収率が60%)。
質量分析計(Perkin Elmer GC Clarus 600)で該化合物1aの分子量を分析し、その結果はMS(m/z):307.2(M+H)である。
核磁気共鳴装置(Bruker Avance III HD 400 MHz)で該化合物1aの分子構造を分析し、その結果はH-NMR(CDCl、400MHz)、δ(ppm):8.772(2H,d,J=1.2 Hz)、8.633(1H,s)、8.141-8.117(2H,m)、7.478(2H,d,J=8.4Hz)、3.084(4H,t,J=7.2Hz)、1.871-1.797(4H,m)、1.054(6H,t,J=7.6Hz)である。
(2)室温環境で、30.7gの該化合物1aと、100mLのジメチルスルホキシドと、22.0gの1-アダマンチルメタクリラート(1-adamantyl methacrylate)と、27.64gの炭酸カリウムとをフラスコに投入してから、該フラスコ中の混合物を50℃で6時間反応させて反応産物を得た。
該反応産物を水に入れて、酢酸エチルで抽出すると共に有機層を収集してから、該有機層を水及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、最後に濃縮して中間産物を得た。
該中間産物をカラムクロマトグラフィーで[固定相がMerck silica gel 60(70-230 mesh ASTM)、移動相が酢酸エチル:n-ヘプタン=1:4]純化を行って、26.4gの化合物1bを得た(収率が50%)。
質量分析計(Thermo Scientific TSQ Altis)で該化合物1bの分子量を分析し、その結果はMS(m/z):528.4(M+H)である。
核磁気共鳴装置で該化合物1bの分子構造を分析し、その結果はH-NMR(CDCl、400MHz)、δ(ppm):8.772(2H,d,J=1.2 Hz)、8.171-8.145(2H,m)、7.480(2H,d,J=8.8Hz)、4.678-4.622(1H,m)、4.307-4.251(1H, m)、3.098-3.010(5H,m)、2.059(3H,s)、1.866-1.811(9H,m)、1.563(5H,s)、1.233-1.166(4H,m)、1.051(6H,t,J=7.2Hz)である。
(3)氷浴環境で52.8gの該化合物1bと、200mLのテトラヒドロフランと、20.3gの濃塩酸とをフラスコ中に投入し、そして29.3gの亜硝酸イソアミルを該三つ口フラスコ中に徐々に滴下し且つ氷浴環境で反応させて反応産物を得た。
該反応産物を飽和炭酸カリウム水溶液で中性になるまで中和した後、濃縮してテトラヒドロフランを除去し、そして、200mLの酢酸エチルで抽出すると共に有機層を収集した。該有機層を水及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、最後に濃縮して中間産物を得た。
該中間産物をカラムクロマトグラフィーで[固定相がMerck silica gel 60(70-230 mesh ASTM)、移動相が酢酸エチル:n-ヘプタン=1:3]純化を行って、23.4gの化合物1cを得た(収率が40%)。
質量分析計(Thermo Scientific TSQ Altis)で該化合物1cの分子量を分析し、その結果はMS(m/z):586.4(M+H)である。
核磁気共鳴装置で該化合物1cの分子構造を分析し、その結果はH-NMR(CDCl、400MHz)、δ(ppm):8.954(2H,s)、8.563(2H,s)、8.030-8.004(2H,m)、7.236(2H,d,J=8.8Hz)、4.526-4.472(1H,m)、4.200-4.141(1H,m)、2.990-2.900(1H,m)、2.767(4H,q,J=7.6Hz)、2.115(3H,s)、1.968(6H,s)、1.610(6H,s)、1.148(6H,t,J=7.6Hz)、1.063(3H,d,J=6.8Hz)である。
(4)氷浴環境で23.4gの該化合物1cと、80mLの酢酸エチルと、12.3gの無水酢酸とをフラスコ中に投入して反応させて反応産物を得た。
該反応産物を飽和炭酸カリウム水溶液で中性になるまで中和した後、酢酸エチルで抽出すると共に有機層を収集した。該有機層を水及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、最後に濃縮して中間産物を得た。
該中間産物をカラムクロマトグラフィーで[固定相がMerck silica gel 60(70-230 mesh ASTM)、移動相が酢酸エチル:n-ヘプタン=1:3]純化を行って、式I-1に示されるオキシムエステル系化合物である18.7gの化合物1dを得た(収率が70%)。
質量分析計(Thermo Scientific TSQ Altis)で該化合物1dの分子量を分析し、その結果はMS(m/z):692.3(M+Na)である。
核磁気共鳴装置で該化合物1dの分子構造を分析し、その結果はH-NMR(CDCl、400MHz)、δ(ppm):8.915(2H,d,J=1.2Hz)、8.287-8.261(2H,m)、7.510(2H,d,J=8.8Hz)、4.688-4.632(1H,m)、4.303-4.247(1H,m)、3.081-2.991、(1H,m)、2.852(4H,q,J=7.6Hz)、2.285(6H,s)、2.073(3H,s)、1.935-1.868(6H,m)、1.574(6H,s)、1.250-1.112(9H,m)である。
[比較例1]オキシムエステル系化合物
比較例1のオキシムエステル系化合物は、下式に示される。
Figure 2023026377000014
[比較例2]オキシムエステル系化合物
比較例2のオキシムエステル系化合物は、下式に示される。
Figure 2023026377000015
比較例2のオキシムエステル系化合物の製造方法は、式I-1に示されるオキシムエステル系化合物の製造方法とほぼ同じであって異なる部分は、ステップ(2)における1-アダマンチルメタクリラートをシクロヘキシルアクリラート (cyclohexyl acrylate)に変更した点である。
[比較例3]オキシムエステル系化合物
比較例3のオキシムエステル系化合物は、下式に示される。
Figure 2023026377000016
[オキシムエステル系化合物の評価項目]
<溶解度>
以下の方法で実施例1及び比較例1~比較例3のオキシムエステル系化合物の溶解度を測定した。
25℃の環境で、攪拌しながら、オキシムエステル系化合物がプロピレングリコールメチルエーテルアセタート(略称PGMEA)に溶解できなくなるまでオキシムエステル系化合物を持続的に10.0gのPGMEAに添加し、その時のオキシムエステル系化合物の使用量を溶解量上限値として記録し、以下の算式で溶解度を計算した。
溶解度(wt%)=オキシムエステル系化合物の溶解量上限値÷(オキシムエステル系化合物の溶解量上限値+PGMEAの使用量)×100%
<熱安定性>
以下の方法で実施例1及び比較例1~比較例3のオキシムエステル系化合物の熱安定性を測定した。
熱重量分析器(略称TGA、TA instruments社、型番:Q500)で、窒素雰囲気でオキシムエステル系化合物を室温(25℃)から110℃まで加熱してから30分間110℃を維持した後、10℃/minの加熱速度で110℃から400℃まで加熱し、オキシムエステル系化合物の5%の重量減少が生じた時の温度を記録した。
オキシムエステル系化合物の熱安定性の評価は、5%の重量減少が生じた時の温度が230℃超える場合「◎」、5%の重量減少が生じた時の温度が200℃~230℃にある場合「〇」、5%の重量減少が生じた時の温度が200℃未満の場合「●」とし、その結果は表1に記録した。
Figure 2023026377000017
表1の溶解度の結果からみると、比較例1~比較例3のオキシムエステル系化合物と比べて、実施例1の式I-1に示されるオキシムエステル系化合物のPGMEAに対する溶解度が高いので、本発明のオキシムエステル系化合物の溶媒に対する溶解度がより優れていることを証明した。
表1の熱安定性の結果からみると、比較例1~比較例3に示されるオキシムエステル系化合物の5%の重量減少が生じた時の温度と比べて、実施例1の式I-1に示されるオキシムエステル系化合物の5%の重量減少が生じた時の温度が高いので、本発明のオキシムエステル系化合物の熱安定性がより優れていることを証明した。
また、光硬化性材料の技術領域の通常の知識を有する者であれば、一般的に、感光性樹脂組成物の熱安定性は主に光開始剤の熱安定性により決められると認識されるので、本発明のオキシムエステル系化合物の熱安定性がより優れていることにより、本発明の感光性樹脂組成物もより優れた熱安定性を有することが分かる。
[応用例1] 感光性樹脂組成物
応用例1の感光性樹脂組成物は、式I-1に示されるオキシムエステル系化合物を光開始剤として使用し、以下の製造方法で製造した。
(1)40モルのメチルアクリル酸と、40モルのメタクリル酸ベンジル(benzyl methacrylate)と、10モルのメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(2-hydroxyethyl methacrylate)と、10モルの2-[4-(1-メチル-1-フェニルエチル)フェノキシ]エチルアクリレート(2-[4-(1-methyl-1-phenylethyl)phenoxy]ethyl acrylate)とを80℃で5時間共重合反応させて、アルカリ可溶性樹脂A(重量平均分子量が10000、酸価が90mgKOH/g)を得た。
(2)60gのエポキシ化合物(DIC社、型番:N740、エポキシ当量:181g/当量)と、15gのアクリル酸と、200gのPGMEAと、2.5gの1-メチルイミダゾール(1-methylimidazole)と、0.15gの4-メトキシフェノール(4-methoxyphenol)とを100℃で10時間反応させて、エポキシアクリレート(epoxy acrylate)溶液(酸価が5mgKOH/g以下)を得た。そして、25重量部の該エポキシアクリレート溶液と2.5重量部の1,2,3,6-テトラヒドロフタル酸無水物(1,2,3,6-tetrahydrophthalic anhydride、CAS番号:85-43-8(THPA))とを80℃で4時間反応させて、アルカリ可溶性樹脂B(重量平均分子量が8000、酸価が100mgKOH/g)を得た。
(3)25重量部のアルカリ可溶性樹脂Bと、6重量部のアルカリ可溶性樹脂Aと、30重量部のジペンタエリトリトールヘキサアクリラート(dipentaerythritol hexaacrylate、DPHA、CAS番号:29570-58-9)と、6重量部の式I-1に示されるオキシムエステル系化合物と、260重量部の黒色顔料と、500重量部の溶媒(100重量部の3-エトキシプロピオン酸エチル(3-ethoxypropionic acid ethyl)及び400重量部のPGMEAにより構成された)とを均一に混合して、応用例1の感光性樹脂組成物を得た。
[参考例1及び参考例2] 感光性樹脂組成物
参考例1及び参考例2の感光性樹脂組成物の製造方法は、応用例1の感光性樹脂組成物の製造方法とほぼ同じであって異なる部分は、参考例1及び参考例2のそれぞれは、表2に示されるオキシムエステル系化合物を光開始剤として使用した。
Figure 2023026377000018
[感光性樹脂組成物の評価項目]
ムラ欠陥検査:
以下の方法で応用例1、参考例1及び参考例2の感光性樹脂組成物のムラ欠陥を検査した。
感光性樹脂組成物を基板に塗布した後、100℃で1分間乾燥して厚さ1.5μmの塗布膜を形成し、該塗布膜を室温に冷却した後、I線(波長365nmの水銀のスペクトル線)で該塗布膜を露光させ、そして、濃度1wt%のKOHの水溶液で露光された該塗布膜を24℃で40秒の現像を行ってパターン化された塗布膜を形成した後、高圧噴射洗浄機で該パターン化された塗布膜に対して30秒の高圧洗浄を行ってから、230℃で20分間ポストベーク(post-bake)して、黒色レジストを形成した。黄色光下で目視で該黒色レジストのムラ欠陥を検査した。その結果は、表3に示される。
Figure 2023026377000019
表3に示されるように、参考例1及び参考例2の感光性樹脂組成物により形成された黒色レジストには、顕著なムラ欠陥が存在していることに対して、応用例1の感光性樹脂組成物により形成された黒色レジストには、ムラ欠陥がほぼ見えないことにより、本発明の感光性樹脂組成物は、より優れた膜形成性、現像性及び感光度を有することを証明した。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
本発明の感光性樹脂組成物は、フォトスペーサ、有色レジスト、半導体用フォトレジストなどの光硬化性材料の製造に好適である。

Claims (16)

  1. アルカリ可溶性樹脂と、
    前記アルカリ可溶性樹脂を構成する単量体と異なる重合性単量体と、
    式Iに示されるオキシムエステル系化合物の少なくとも1種を含む光開始剤と、を含み、
    Figure 2023026377000020
    前記式I中、
    ~Rのそれぞれは、独立してC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
    は、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアン基、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基に置換されており、
    は、水素、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
    また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-O-、-S-、-NH-、-C=O-、-O(C=O)-、-(C=O)O-、-NH(C=O)-及び-(C=O)NH-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていなく、
    は、架橋環基または架橋環基を有する誘導体を表すことを特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. 前記式I中、
    前記Rは、-L-R7’ を表し、
    該Lは、単結合、C~C20直鎖アルキレン基、C~C20分枝アルキレン基またはC~C202価のシクロアルキルアルキル基を表し、
    7’は、
    Figure 2023026377000021
    を表すことを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 前記式I中、
    前記Lは、単結合、C~C直鎖アルキレン基またはC~C分枝アルキレン基を表し、
    7’は、
    Figure 2023026377000022
    を表すことを特徴とする請求項2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 前記式I中、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基、C~C10分枝アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、C~C直鎖アルキル基またはフェニル基を表し、
    また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-C=O-、-O(C=O)-及び-(C=O)O-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていないことを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 前記式I中、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基を表し、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基またはC~C10分枝アルキル基を表し、
    前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはCシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、CHまたはフェニル基を表すことを特徴とする請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
  6. 固体成分を100wt%として
    前記オキシムエステル系化合物の含有量は、1wt%~30wt%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  7. 固体成分を100wt%として
    前記アルカリ可溶性樹脂の含有量は、5wt%~60wt%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  8. 固体成分を100wt%として
    前記重合性単量体の含有量は、5wt%~60wt%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  9. 式Iに示され、
    Figure 2023026377000023
    前記式I中、
    ~Rのそれぞれは、独立してC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
    は、水素、ハロゲン、ニトロ基、シアン基、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基またはC~C20分枝アルキル基に置換されており、
    は、水素、C~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基、C~C20分枝アルケニル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、且つ、該シクロアルキル基及び該アリール基は、置換されていない或いは任意の水素原子がC~C20直鎖アルキル基、C~C20分枝アルキル基、C~C20直鎖アルケニル基またはC~C20分枝アルケニル基に置換されており、
    また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-O-、-S-、-NH-、-C=O-、-O(C=O)-、-(C=O)O-、-NH(C=O)-及び-(C=O)NH-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていなく、
    は、架橋環基または架橋環基を有する誘導体を表すことを特徴とするオキシムエステル系化合物。
  10. 前記式I中、
    は、-L-R7’ を表し、
    該Lは、単結合、C~C20直鎖アルキレン基、C~C20分枝アルキレン基またはC~C202価のシクロアルキルアルキル基を表し、
    7’は、
    Figure 2023026377000024
    を表すことを特徴とする請求項9に記載のオキシムエステル系化合物。
  11. 前記式I中、
    該Lは、単結合、C~C直鎖アルキレン基またはC~C分枝アルキレン基を表し、
    7’は、
    Figure 2023026377000025
    を表すことを特徴とする請求項10に記載のオキシムエステル系化合物。
  12. 前記式I中、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基、C~C10分枝アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはC~Cシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、C~C直鎖アルキル基またはフェニル基を表し、
    また、前記R~前記Rが表す基は、構造中の任意の-CH-が置換されていない或いは-C=O-、-O(C=O)-及び-(C=O)O-からなる群より選ばれた1つの置換基に置換されており、且つ、隣り合う2つの-CH-は、同時に前記置換基に置換されていないことを特徴とする請求項9に記載のオキシムエステル系化合物。
  13. 前記式I中、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基を表し、
    前記R~前記Rのそれぞれは、独立してC~C直鎖アルキル基またはC~C10分枝アルキル基を表し、
    前記Rは、水素、シアン基、C~C直鎖アルキル基またはCシクロアルキル基を表し、
    前記Rは、水素、CHまたはフェニル基を表すことを特徴とする請求項12に記載のオキシムエステル系化合物。
  14. フォトスペーサ、有色レジスト、半導体用フォトレジストの製造に応用することを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  15. 請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物で形成された有色レジストを含むことを特徴とする表示装置。
  16. 請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物で形成された半導体用フォトレジストを含むことを特徴とする半導体装置。
JP2022127499A 2021-08-13 2022-08-10 感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置 Active JP7358583B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW110129991 2021-08-13
TW110129991A TW202307570A (zh) 2021-08-13 2021-08-13 感光性樹脂組成物及其用途、顯示裝置、半導體裝置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023026377A true JP2023026377A (ja) 2023-02-24
JP7358583B2 JP7358583B2 (ja) 2023-10-10

Family

ID=85181421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022127499A Active JP7358583B2 (ja) 2021-08-13 2022-08-10 感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7358583B2 (ja)
CN (1) CN115704994A (ja)
TW (1) TW202307570A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4600600B1 (ja) * 2009-06-17 2010-12-15 東洋インキ製造株式会社 新規オキシムエステル化合物およびそれを含んでなるラジカル重合開始剤および重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法
JP2011105713A (ja) * 2009-10-23 2011-06-02 Mitsubishi Chemicals Corp ケトオキシムエステル系化合物及びその利用
WO2011105518A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 大日本印刷株式会社 光重合開始剤、光硬化性組成物、パターン形成方法、カラーフィルタ、液晶表示装置、及び光重合開始剤の製造方法
JP2017501250A (ja) * 2013-11-28 2017-01-12 タコマ テクノロジー カンパニー リミテッドTakoma Technology Co.,Ltd. 光開始剤及びその感光性組成物
JP2017167399A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社Dnpファインケミカル カラーフィルタ用感光性着色樹脂組成物、カラーフィルタ、表示装置
CN110066225A (zh) * 2018-01-23 2019-07-30 常州强力先端电子材料有限公司 双肟酯类光引发剂、制备方法、感光性树脂组合物及应用
WO2020139042A2 (ko) * 2018-12-28 2020-07-02 주식회사 삼양사 카바졸 멀티 베타 옥심에스테르 유도체 화합물 및 이를 포함하는 광중합 개시제와 포토레지스트 조성물
WO2021006315A1 (ja) * 2019-07-10 2021-01-14 東レ株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、硬化膜、有機elディスプレイ及び硬化膜の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4600600B1 (ja) * 2009-06-17 2010-12-15 東洋インキ製造株式会社 新規オキシムエステル化合物およびそれを含んでなるラジカル重合開始剤および重合性組成物およびそれを用いたネガ型レジストおよびそれを用いた画像パターン形成方法
JP2011105713A (ja) * 2009-10-23 2011-06-02 Mitsubishi Chemicals Corp ケトオキシムエステル系化合物及びその利用
WO2011105518A1 (ja) * 2010-02-25 2011-09-01 大日本印刷株式会社 光重合開始剤、光硬化性組成物、パターン形成方法、カラーフィルタ、液晶表示装置、及び光重合開始剤の製造方法
JP2017501250A (ja) * 2013-11-28 2017-01-12 タコマ テクノロジー カンパニー リミテッドTakoma Technology Co.,Ltd. 光開始剤及びその感光性組成物
JP2017167399A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社Dnpファインケミカル カラーフィルタ用感光性着色樹脂組成物、カラーフィルタ、表示装置
CN110066225A (zh) * 2018-01-23 2019-07-30 常州强力先端电子材料有限公司 双肟酯类光引发剂、制备方法、感光性树脂组合物及应用
WO2020139042A2 (ko) * 2018-12-28 2020-07-02 주식회사 삼양사 카바졸 멀티 베타 옥심에스테르 유도체 화합물 및 이를 포함하는 광중합 개시제와 포토레지스트 조성물
WO2021006315A1 (ja) * 2019-07-10 2021-01-14 東レ株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、硬化膜、有機elディスプレイ及び硬化膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7358583B2 (ja) 2023-10-10
CN115704994A (zh) 2023-02-17
TW202307570A (zh) 2023-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6196363B2 (ja) 新規なβ‐オキシムエステルフルオレン化合物、それを含む光重合開始剤及びフォトレジスト組成物
JP6833171B2 (ja) フルオレン類光開始剤、その製造方法、それを有する光硬化性組成物、及び光硬化分野におけるフルオレン類光開始剤の使用
JP6408715B2 (ja) 新規のオキシムエステル誘導体化合物およびこれを含む光重合開始剤、ならびにフォトレジスト組成物
JP2020015745A (ja) ビニル基含有フルオレン系化合物
KR101963931B1 (ko) 흑색 감광성 수지 조성물, 이를 이용한 블랙매트릭스 및 이를 구비한 화상 표시 장치
JP5214598B2 (ja) 新規エポキシ化合物、アルカリ現像性樹脂組成物およびアルカリ現像性感光性樹脂組成物
KR20130124215A (ko) 신규한 옥심에스테르 플로렌 화합물, 이를 포함하는 광중합 개시제 및 포토레지스트 조성물
JP6550048B2 (ja) 光開始剤及びその感光性組成物
JP2014522394A (ja) オキシムエステル基および/またはアシル基の化合物
JP2020517804A (ja) 重合可能基含有フルオレンオキシムエステル系光開始剤、製造方法およびその応用
TWI592441B (zh) A hardenable composition, a cured film, a display element, and a dry film
TWI643835B (zh) 一種感光性樹脂組合物及其應用
TWI603949B (zh) 新穎肟酯聯苯基化合物、及含彼之光起始劑與光敏樹脂組合物
JP7358583B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びそれを応用する装置
KR101384478B1 (ko) 광활성 화합물 및 이를 포함하는 감광성 수지 조성물
KR101824429B1 (ko) 신규한 디옥심에스테르 화합물 및 이를 포함하는 광중합 개시제 및 포토레지스트 조성물
KR101828927B1 (ko) 신규한 옥심에스테르 화합물, 이를 포함하는 광중합 개시제 및 포토레지스트 조성물
KR101403775B1 (ko) 광활성 화합물 및 이를 포함하는 감광성 수지 조성물
KR101824443B1 (ko) 신규한 플루오렌일 옥심 에스테르 화합물, 이를 포함하는 광중합 개시제 및 포토레지스트 조성물
JP6915767B2 (ja) 化合物、重合体、色材組成物、樹脂組成物、カラーフィルタおよびディスプレイ装置
KR101478292B1 (ko) 신규한 β-옥심에스테르 비페닐 화합물, 이를 포함하는 광개시제 및 감광성 수지 조성물
KR101991838B1 (ko) 신규 1,3-벤조디아졸 베타-옥심 에스테르 화합물 및 이를 포함하는 조성물
KR20000014163A (ko) 테트라히드로퀴놀리닐 및 인돌리닐 트리아진계 화합물 및광중합 개시제

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7358583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150