JP2023025795A - 充電器 - Google Patents

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健太郎 井本
Kentaro Imoto
晃則 丸山
Akinori Maruyama
圭祐 上田
Keisuke Ueda
喜也 大沼
Yoshiya Onuma
昇平 米田
Shohei Yoneda
大輔 前▲崎▼
Daisuke Maesaki
涼 權藤
Ryo Gondo
春介 宅間
Shunsuke Takuma
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Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Yazaki Corp
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NAGAOKA POWER ELECTRONICS CO Ltd
Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
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Abstract

【課題】充電器を高効率に制御にする。【解決手段】充電器が、交流電源に接続するための入力端子とカソード端子とアノード端子を有する整流器と、整流器のカソード端子に接続する第1の端子と、整流器のアノード端子に接続する第2の端子と、バッテリに接続するための出力端子と、を有するDC/DCコンバータと、第1のダイオードと、第2のダイオードと、第3のダイオードと、インダクタと、コンデンサと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、を有する電力脈動吸収回路と、DC/DCコンバータのスイッチと第1のスイッチと第2のスイッチを制御する制御部と、を備え、制御部は、交流電源から入力される交流電圧の一周期の間に、DC/DCコンバータのスイッチと第1のスイッチのスイッチング周波数を変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、充電器に関する。
電気自動車向け充電器として,種々の絶縁形単相AC/DCコンバータが検討されている。一般的には、電気自動車向け充電器として、力率改善(Power factor Correction(PFC))回路付きのダイオード整流器、直流リンク部の大容量コンデンサ、高周波絶縁形DC/DCコンバータからなる回路構成が用いられる。直流リンク部の大容量コンデンサは単相交流電源による電力の脈動を吸収するだけの容量が必要であり、このような回路構成では、小型化が困難であった。
電力の脈動を吸収することが可能な小型の充電器として、非特許文献1には、Dual-Active-Bridge(DAB)コンバータに電力脈動吸収用のアクティブバッファを付加した充電回路とその制御が開示されている。
米田昇平, 大沼喜也, 「アクティブバッファを有するDual Active Bridge AC-DCコンバータの検討」, 半導体電力変換研究会資料, 2021, SPC-21-003, pp. 13-18
非特許文献1に開示された制御では、DABコンバータのすべてのスイッチがオフになる期間(零電流期間)がある。このため、スイッチング回数が多く、スイッチング損失が大きくなる。また、この零電流期間では、すべてのスイッチがオフになるため、DABコンバータのインダクタLを流れる電流はゼロになるはずであるが、実際にはスイッチがオフになるタイミングにずれが生じ、このずれにより電流が残存し、DC/DCコンバータ120のインダクタLとスイッチS21~28の寄生容量との間の共振が生じる。このため、零電流期間後のスイッチングがハードスイッチングとなり、スイッチング損失が生じる。
そこで、本発明は、充電器を高効率に制御にすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の充電器は、交流電源に接続するための2つの入力端子とカソード端子とアノード端子を有する整流器と、前記整流器のカソード端子に第1のラインを介して接続する第1の端子と、前記整流器のアノード端子に第2のラインを介して接続する第2の端子と、バッテリに接続するための2つの出力端子と、を有するDC/DCコンバータと、第1のダイオードと、第2のダイオードと、第3のダイオードと、インダクタと、コンデンサと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、を有する電力脈動吸収回路と、前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチと前記第2のスイッチのスイッチングを制御する制御部と、を有し、前記第1のダイオードは、前記電力脈動吸収回路のインダクタと前記整流器の2つの入力端子の一方との間に接続され、前記第2のダイオードは、前記インダクタと前記整流器の2つの入力端子の他方との間に接続され、前記コンデンサと前記第1のスイッチは、前記第1のラインと前記第2のラインの間に、直列に接続され、前記コンデンサは、前記第2のライン側に配置され、前記第3のダイオードは、前記コンデンサと前記第1のスイッチを接続するラインと前記電力脈動吸収回路のインダクタとの間に接続され、前記第2のスイッチは、前記電力脈動吸収回路のインダクタと前記第3のダイオードを接続するラインと前記第2のラインとの間に接続され、制御部は、前記交流電源から入力される交流電圧の一周期の間に、前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチのスイッチング周波数を変化させる。
本発明によれば、充電器を高効率に制御にすることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る充電器100を示す図である。 交流電源から出力される瞬時電力pとバッファコンデンサCbufから出力される瞬時電力pとの関係を示す図である。 各モードにおける各スイッチの状態を示す図である。 本実施形態に係るDC/DCコンバータ120のインダクタLの動作波形iとその等価方形波i′を示す図である。 スイッチング周波数fSWを一定にしたときの各期間のデューティー比を示す図である。 充電器100の各種パラメータの値の一例を示す図である。 DC/DCコンバータ120のインダクタLの電流iと電圧Vの時間変化を説明する図である。 零電流期間Tがゼロになるようにスイッチング周波数fSWを変化させたっときの各期間のデューティー比を示す図である。 交流電源の位相がゼロであるときのDC/DCコンバータ120のインダクタLの動作波形を示す図である。 電流指令値I′の値を最適化していないときのスイッチング周波数fSWを示す図である。 スイッチング周波数fSWの最小値が一定になるように電流指令値I′の値を変化させたときのスイッチング周波数fSWを示す図である。
<充電器100>
図1は、本発明の一実施形態に係る充電器100を示す図である。充電器100は、整流器110と、DC/DCコンバータ120と、電力脈動吸収回路130と、制御部140と、を有する。充電器100は、単相交流電源200から入力された単相交流電圧vを直流電圧Vdcに変換し、バッテリ300に出力する。
整流器110は、DC/DCコンバータ120に接続されたカソード端子111、アノード端子112と、交流電源200に接続するための2つの入力端子113と、を有する。整流器110は、例えば、図1に示すように、4つのダイオードから成るブリッジダイオード整流器であり、交流電源に接続した2つの入力端子111間から入力された交流電流を、直流電流に変換し、カソード端子111から出力する。整流器110は、図1に示すように、インダクタLacとコンデンサCacを有するフィルタFを介して、交流電源200と接続されるようにしても良い。
DC/DCコンバータ120は、例えば、DAB(Dual Active Bridge)コンバータである。DC/DCコンバータ120は、整流器110のカソード端子111に接続した第1の端子121と、整流器110のアノード端子112に接続した第2の端子122と、バッテリ300の正極に接続するための第3の端子123と、バッテリ300の負極に接続するための第4の端子124と、を有する。DC/DCコンバータ120は、変圧器Trと、変圧器Trを挟んで、入力端側(1次側)に4つのスイッチ、第1のスイッチS21、第2のスイッチS22、第3のスイッチS23、第4のスイッチS24を有し、出力側端側(2次側)に4つのスイッチ、第5のスイッチS25、第6のスイッチS26、第7のスイッチS27、第8のスイッチS28を有する。8つのスイッチS21~S28の各々は、例えば、逆極性ダイオード(ボディダイオード)を備えたNチャネル型パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。このとき、Nチャネル型パワーMOSFETは、図1に示すように、スナバコンデンサを有するようにしても良い。
DC/DCコンバータ120は、変圧器Trの1次側にインダクタLを有する。このインダクタLは、例えば、変圧器Trの漏れインダクタである。
また、DC/DCコンバータ120の第3の端子123と第4の端子124との間には、直流コンデンサCdcが接続されている。DC/DCコンバータ120の第3の端子123とバッテリ300の正極との間に、インダクタLdcを接続するようにしても良い。
電力脈動吸収回路130は、第1のダイオードD31と、第2のダイオードD32と、第3のダイオードD33と、インダクタLb、バッファコンデンサCbufと、第1のスイッチS31と、第2のスイッチS32と、を有する。
電力脈動吸収回路130の第1のダイオードD31は、電力脈動吸収回路130のインダクタLbと整流器110の2つの入力端子113の一方との間に接続され、電力脈動吸収回路130の第2のダイオードD32は、電力脈動吸収回路130のインダクタLbと整流器110の2つの入力端子113の他方との間に接続されている。このとき、電力脈動吸収回路130の第1のダイオードD31、第2のダイオードD32の各々は、整流器110の入力端子113からインダクタLbへの方向が順方向となるように、電力脈動吸収回路130のインダクタLbと整流器110の入力端子113の間に接続されている。このため、整流器110の入力端子113に交流電源200が接続されたとしても、電力脈動吸収回路130のインダクタLbには、直流電流が入力される。
電力脈動吸収回路130のバッファコンデンサCbufと第1のスイッチS31は、整流器110のカソード端子111とDC/DCコンバータ120の第1の端子121とを接続する第1のラインLHと、整流器110のアノード端子112とDC/DCコンバータ120の第2の端子122とを接続する第2のラインLLと、の間に、直列に接続されている。バッファコンデンサCbufは、第2のラインLL側に配置され、第1のスイッチ31は、第1のラインLH側に配置されている。第1のスイッチS31は、例えば、逆極性ダイオード(ボディダイオード)を備えたNチャネル型パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。このとき、Nチャネル型パワーMOSFETのソースが、第1のラインLHに接続し、Nチャネル型パワーMOSFETのドレインがバッファコンデンサに接続するようにすると良い。
電力脈動吸収回路130の第3のダイオードD33は、電力脈動吸収回路130のバッファコンデンサCbufと第1のスイッチS31とを接続するラインと電力脈動吸収回路130のインダクタLbとの間に、インダクタLbからこのラインへの方向が順方向になるように接続されている。
電力脈動吸収回路130の第2のスイッチS32は、電力脈動吸収回路130のインダクタLbと第3のダイオードD33とを結ぶラインと、第2のラインLLと、の間に接続されている。第2のスイッチS32は、例えば、逆極性ダイオード(ボディダイオード)を備えたNチャネル型パワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。このとき、Nチャネル型パワーMOSFETのドレインが電力脈動吸収回路130のインダクタLbと第3のダイオードD33とを結ぶラインに接続し、Nチャネル型パワーMOSFETのソースが第2のラインLLに接続するようにすると良い。
制御部140は、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130のスイッチS31、32のスイッチングを制御する。
電力脈動吸収回路130は、第1のダイオードD31と、第2のダイオードD32と、第3のダイオードD33と、インダクタLb、バッファコンデンサCbufと、第2のスイッチS32と、を有しているため、力率改善回路(PFC)として機能することが可能である。このため、本実施形態では、下記のような正弦波電圧v、正弦波電流iが、交流電源200から充電器100に、入力されるように制御することが可能である。
Figure 2023025795000002
ここで、Vは、電源電圧の実効値であり、Iは、電源電流の実効値である。
このとき、交流電源200から出力される瞬時電力pは、下記のように、平均電力P(=V)と脈動部分prip(t)(=-Vcos2ωt)の和となり、図2の実線に示すように、平均電力P(図2の破線)を挟んで、交流の角周波数ωの2倍の角周波数で脈動する。
Figure 2023025795000003
そこで、制御部140は、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130のスイッチS31、32のスイッチングを制御することで、電力脈動吸収回路130で交流電源による電力の脈動を吸収し、DC/DCコンバータ120に入力される電力を一定にする。
このとき、本実施形態に係る充電器100では、交流電源200から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも高いとき(p>P)と、交流電源200から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも低いとき(p<P)と、で制御を変える。
交流電源から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも高いとき(p>P)は、DC/DCコンバータ120の8つのスイッチS21~28と電力脈動吸収回路130の2つのスイッチS31、32のスイッチングを制御することにより、交流電源200から出力される瞬時電力pのうちの脈動部分pripを電力脈動吸収回路130のインダクタLbを介してバッファコンデンサCbufに充電することで、交流電源から出力された電力のうちの平均電力PのみがDC/DCコンバータ120に入力されるようにする。つまり、本実施形態では、交流電源から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも高い期間は、バッファコンデンサCbufが充電される期間(充電期間)であり、バッファコンデンサCbufから出力される瞬時電力pは、図2の一点鎖線に示すように、マイナスになる。
一方、交流電源200から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも低いとき(p<P)は、電力脈動吸収回路130の第2のスイッチS32は、オフの状態に保ちつつ、DC/DCコンバータ120の8つのスイッチS21~28と電力脈動吸収回路130の第1のスイッチS31のスイッチングを制御することにより、バッファコンデンサCbufを第1のスイッチS31を介して積極的に放電し、交流電源200から出力される瞬時電力pと平均電力Pの差である脈動部分pripを補償することで、平均電力PがDC/DCコンバータ120に入力されるようにする。つまり、本実施形態では、交流電源から出力される瞬時電力pが平均電力Pよりも低い期間は、バッファコンデンサCbufが放電する期間(放電期間)であり、バッファコンデンサCbufから出力される瞬時電力pは、図2の一点鎖線に示すように、プラスになる。
つまり、本実施形態では、制御部140は、交流電源200から出力される瞬時電力pとバッファコンデンサCbufから出力される瞬時電力pとの和が一定になるように、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130のスイッチS31~32のスイッチングを制御する。
このように、本実施形態では、放電期間において、積極的に、バッファコンデンサCbufを放電している。このため、本実施形態では、バッファコンデンサCbufに蓄えられる電力量(つまり、バッファコンデンサCbufの容量)を抑えることが可能であり、バッファコンデンサCbufの小型化が可能である。
また、本実施形態では、第2のスイッチS32は、充電期間だけ作動する。このため、本実施形態では、インダクタLbに蓄えられる電力量(つまり、インダクタLbのインダクタンス)を抑えることが可能であり、インダクタLbの小型化が可能である。
また、本実施形態では、DC/DCコンバータ120に入力される電力には脈動がない。このため、本実施形態では、DC/DCコンバータ120の変圧器Tr、直流コンデンサCdcの小型化が可能である。
以上のように、本実施形態では、コンデンサやインダクタ、変圧器などの受動素子を小型化することが可能である。このため、本実施形態では、電力の脈動を吸収することが可能な小型の充電器を提供することが可能である。
<スイッチングモードと動作波形>
制御部140は、DC/DCコンバータ120のインダクタLの動作波形iが方形波形により近似可能な動作波形になるように、7つのモードにより、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130の第1のスイッチS31のスイッチングを制御する。図3は、7つのモードの各々における各スイッチの状態を示す図である。7つのモードには、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130の第1のスイッチS31のすべてのスイッチがオフになるモード(モード5)が含まれている。
図4は、本実施形態に係るDC/DCコンバータ120のインダクタLの動作波形iとその等価方形波i′を示す図である。この動作波形iは、図3に示す7つのモードを、モード1、モード2、モード3、モード4、モード5、モード4、モード6、モード7、モード1、モード5の順にスイッチングすることで得られる。このとき、7つのモードの各々における電流iは、下記のようになる(非特許文献1参照)。
Figure 2023025795000004
ここで、tcn(n=1~7)は、モードnに切り替えられた時間である。
本実施形態では、電力脈動吸収回路130の第1のスイッチS31がオンであるときにバッファコンデンサCbufをより積極的に放電するために、制御部140は、バッファコンデンサCbufに係る電圧vが整流器110から出力される瞬時電圧vrecよりも常に大きくなるように制御する。このため、本実施形態では、バッファコンデンサCbufに係る電圧vが整流器110の瞬時電圧vrecと異なる値を持っており、モード2とモード3での動作波形iの傾きが異なる。同様に、モード6とモード7での動作波形iの傾きが異なる。このため、本実施形態では、図4に示されているように、正での波形と負での波形がi=0に対して非対称である動作波形を生成することができる。
図4に示した動作波形iにおいて、|t-t|=|t-t|、|t-t|=|t-t|、|t-t|=|t-t|、|t-t|=|t-t11|となるようにt~t、t~t、t11、t12を設定し、|t-t|=|t-t|=|t10-t11|となるように、tとtの間にtを、tとt11の間にt10を設定すると、動作波形iは、等価方形波形i′により近似することができる。
Figure 2023025795000005
等価方形波形i′のt~t、t~t、t~t、t10~t11の期間を無効電流期間Tと定義し、t~t、t~tの期間をバッファコンデンサ放電電流期間Tと定義し、t~t、t~tの期間を電源電流期間Trecと定義し、t~t、t~t10の期間を電流バランス期間Tと定義し、t~t、t11~t12の期間を零電流期間Tと定義すると、スイッチング周期TSWおける各期間のデューティー比は、下記のようになる。
Figure 2023025795000006
指令値として、irec、i、v、Vdc、I′を与えることにより、各期間のデューティー比を得ることができる。この得られた各期間のデューティー比を用いることで、図4の動作波形iに対する制御則を求めることができる。この指令値のうち、irecおよびiの指令値irec *、i *は、次のように、放電期間と充電期間で切り替え、電力脈動吸収回路130を、PFC回路として機能させ、かつ、電力の脈動を吸収する回路として機能させる。
Figure 2023025795000007
<スイッチング周波数fSWの制御>
図5は、スイッチング周波数fSW(=1/TSW)を一定としたときの各期間のデューティー比を示す図である。図5は、fSW=50kHz、P=7kWとし、充電器100のその他のパラメータを図6に示した値として求めたものであり、図5において、横軸は、交流電源200から入力される交流電圧vの位相ωStであり、縦軸は、デューティー比の値である。図5に示されているように、交流電圧vの位相ωStが45度である時以外は、零電流期間Tのデューティー比Dはゼロではない、つまり、零電流期間Tはゼロではない。
この零電流期間Tは、モード5であり、DC/DCコンバータ120のすべてのスイッチS21~28がオフになる期間である。しかしながら、実際にはスイッチがオフになるタイミングにずれが生じ、このずれにより電流が残存し、DC/DCコンバータ120のインダクタLとスイッチS21~28の寄生容量との間の共振が生じる。図7は、DC/DCコンバータ120のインダクタLの電流iと電圧Vの時間変化を説明する図である。図7(A)は、交流電源電圧vの位相が0度のときのインダクタLの電流iと電圧Vの時間変化を示し、図7(B)は、交流電源電圧vの位相が30度のときのインダクタLの電流iと電圧Vの時間変化を示している。図7からわかるように、零電流期間Tにおいて、インダクタLの電流iと電圧Vは振動している。このため、零電流期間T後のスイッチング(モード5からモード4に切り替わる際のスイッチング、モード5からモード1に切り替わる際のスイッチング)がハードスイッチングとなり、スイッチング損失が生じる。
そこで、本実施形態では、制御部140は、交流電源200から入力される交流電圧vの一周期の間に、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130のスイッチS31のスイッチングのスイッチング周波数fSWを変化させる。制御部140は、例えば、零電流期間Tがゼロになるように、DC/DCコンバータ120のスイッチS21~28、電力脈動吸収回路130のスイッチS31のスイッチングのスイッチング周波数fSWの値を制御する。上記の式(1)からわかるように、無効電流期間TのDと零電流期間TのDのみがスイッチング周期TSW(=1/fSW)の関数である。このため、スイッチング周波数fSWを変化させたとしても、電力が伝送される期間(無効電流期間T、零電流期間T以外の期間)のデューティー比は変化せず、伝送電力は影響を受けない。上記の式(1)をD=0として解くことにより、零電流期間Tをゼロにするスイッチング周波数fSWは次のように求まる。
Figure 2023025795000008
図8は、上記の式(2)のようにスイッチング周波数fSWを変化させたときの各期間のデューティー比を示す図である。図8は、P=7kWとし、充電器100のその他のパラメータを図6に示した値とし、スイッチング周波数fSWを上記の式(2)のように変化させて求めたものであり、図8において、横軸は、交流電源200から入力される交流電圧vの位相ωtであり、縦軸は、デューティー比の値である。図8に示されているように、無効電流期間T、零電流期間Tのデューティー比D、D以外のデューティー比D、Drec、Dは、図5から変化していない。
このように、本実施形態では、零電流期間Tがゼロになるようにスイッチング周波数fSWを変化させることにより、インダクタLの電流iと電圧Vの振動を除去し、零電流期間T後のハードスイッチングを避けることが可能であり、結果、充電器100を高効率に制御することが可能になる。
また、本実施形態では、すべてのスイッチがオフになる零電流期間Tが存在しないため、零電流期間Tが存在する制御に比べ、スイッチング回数を減らすことが可能であり、結果、スイッチング損失を低減することが可能である。
図9は、交流電源電圧vの位相が0度のときのインダクタLの電流iの時間変化を示す図である。図9において、横軸は、インダクタLを流れる電流iの位相であり、縦軸は、インダクタLを流れる電流iの値である。図9は、P=7kWとし、充電器100のその他のパラメータを図6に示した値として求めたものであり、細線がスイッチング周波数fSWを一定にしたときとしたとき(fSW=50kHzのとき)のインダクタLの電流iの時間変化を示し、太線がスイッチング周波数fSWを上記の式(2)のように変化させたときのインダクタLの電流iの時間変化を示している。
図9からわかるように、スイッチング周波数fSWを上記の式(2)のように変化させたときのインダクタLの電流iのピーク値の方が、スイッチング周波数fSWを一定にしたときのインダクタLの電流iのピーク値よりも小さい。よって、本実施形態では、インダクタLを流れる電流iのピーク値を低減することが可能であり、結果、インダクタLにおける損失を低減することが可能である。
<等価方形波i′の波高値I′の指令値>
図10は、等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を最適化していないときのスイッチング周波数fSWを示す図である。つまり、スイッチング周波数fSWを上記の式(2)ではなく、一定値で与えたときの各期間のデューティー比が成り立つように得た等価方形波形i′の波高値I′を、等価方形波形i′の波高値I′の指令値として与えた場合である。スイッチング周波数fSWを一定にしたときは、図5のように交流電源電圧vの位相ωtが0度のときに無効電流期間Tqのデューティー比Dqが0となる。この条件より、スイッチング周波数fSWを一定にしたときの等価方形波形iL′の波高値I′の指令値I*は、下記のようになる。
Figure 2023025795000009
ここで、VCmaxは、バッファコンデンサCbufにかかる電圧の最大値である。図10は、P=1kW、3kW、7kWとし、充電器100のその他のパラメータを図6に示した値とし、スイッチング周波数fSWを上記の式(2)のように変化させて求めたものであり、図10において、横軸は、交流電源200から入力される交流電圧vの位相ωtであり、縦軸は、スイッチング周波数fSWの値である。
図10にわかるように、平均電力(交流電力の実効値)Pを下がっていくにつれ、スイッチング周波数fSWが上昇していく。このため、平均電力Pが下がっていくにつれ、スイッチング損失が上昇し、効率が低下する。
そこで、制御部140は、スイッチング周波数fSWの最小値が所定の値fbaseになるように等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を制御するようにすると良い。図10に示されているように、スイッチング周波数fSWは、平均電力Pに関わらず、交流電源電圧vの位相ωtが45度であるときに最も小さくなる。そこで、例えば、制御部140は、交流電源電圧vの位相ωtが45度のときのスイッチング周波数fSWが所定の値fbaseになるように等価方形波形i′の波高値I′の指令値を制御する。このとき、等価方形波形i′の波高値I′の指令値I*は、下記のようになる。
Figure 2023025795000010
ここで、VCminは、バッファコンデンサCbufにかかる電圧の最小値である。
図11は、上記の式(4)のように等価方形波形i′の波高値I′の指令値を変化させたときのスイッチング周波数fSWを示す図である。図10、11からわかるように、上記の式(4)のように等価方形波形i′の波高値I′の指令値を変化させたときのスイッチング周波数fSWの平均は、図10に示した等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を最適化していないときのスイッチング周波数fSWの平均よりも小さくなる。つまり、スイッチング周波数fSWの最小値が一定になるように等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を制御した場合、スイッチング損失が低下し、効率が上昇する。
また、図9に示されているように、上記の式(4)のように等価方形波形i′の波高値I′の指令値を変化させたときのインダクタLを流れる電流のピーク値i(太破線)は、上記の式(3)のように、等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を最適化していないときのインダクタLを流れる電流のピーク値i(太実線)より小さくなる。つまり、スイッチング周波数fSWの最小値が一定になるように等価方形波形i′の波高値I′の指令値の値を制御した場合、インダクタLを流れる電流のピーク値iをより低減することが可能であり、結果、インダクタLにおける損失をより低減することが可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
100 充電器
110 整流器
120 DC/DCコンバータ
S21~S28 DC/DCコンバータのスイッチ
130 電力脈動吸収回路
D31 第1のダイオード
D32 第2のダイオード
D33 第3のダイオード
Lb インダクタ
Cbuf バッファコンデンサ
S31 第1のスイッチ
S32 第2のスイッチ

Claims (4)

  1. 交流電源に接続するための2つの入力端子とカソード端子とアノード端子を有する整流器と、
    前記整流器のカソード端子に第1のラインを介して接続する第1の端子と、前記整流器のアノード端子に第2のラインを介して接続する第2の端子と、バッテリに接続するための2つの出力端子と、を有するDC/DCコンバータと、
    第1のダイオードと、第2のダイオードと、第3のダイオードと、インダクタと、コンデンサと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、を有する電力脈動吸収回路と、
    前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチと前記第2のスイッチのスイッチングを制御する制御部と、を有し、
    前記第1のダイオードは、前記電力脈動吸収回路のインダクタと前記整流器の2つの入力端子の一方との間に接続され、前記第2のダイオードは、前記インダクタと前記整流器の2つの入力端子の他方との間に接続され、
    前記コンデンサと前記第1のスイッチは、前記第1のラインと前記第2のラインの間に、直列に接続され、前記コンデンサは、前記第2のライン側に配置され、
    前記第3のダイオードは、前記コンデンサと前記第1のスイッチを接続するラインと前記電力脈動吸収回路のインダクタとの間に接続され、
    前記第2のスイッチは、前記電力脈動吸収回路のインダクタと前記第3のダイオードを接続するラインと前記第2のラインとの間に接続され、
    制御部は、前記交流電源から入力される交流電圧の一周期の間に、前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチのスイッチング周波数を変化させる、充電器。
  2. 前記制御部は、前記DC/DCコンバータのスイッチおよび前記第1のスイッチのすべてがオフになる期間がゼロになるように、前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチのスイッチング周波数の値を制御する、請求項1に記載の充電器。
  3. 前記制御部は、
    前記DC/DCコンバータのインダクタの動作波形が方形波形により近似可能な動作波形になるように、前記DC/DCコンバータのスイッチと前記第1のスイッチのスイッチングを制御し、
    前記スイッチング周波数の最小値が所定の値になるように、前記方形波形の波高値の指定値を制御する、請求項1または2に記載の充電器。
  4. 前記DC/DCコンバータは、DAB(Dual Active Bridge)コンバータである、請求項1から3のいずれか一項に記載の充電器。
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