JP2023010085A - 絶縁抵抗監視システムおよび絶縁抵抗監視方法 - Google Patents

絶縁抵抗監視システムおよび絶縁抵抗監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載される回路と車両フレームとの間の漏電の発生箇所を特定する。【解決手段】絶縁抵抗監視システムは、車両のフレームと車両に搭載される電源回路の正側端子および負側端子との間にそれぞれ設けられる正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗を監視するために、制御部、パルス生成器、パルス生成器と測定ノードとの間に設けられる検出抵抗、測定ノードとフレームとの間に設けられるコンデンサ、電源回路の正側端子と正側絶縁抵抗との間に設けられるコンタクタを備える。制御部は、パルス生成器がパルスを生成しているときの測定ノードの電圧に基づいて、電源回路とフレームとの間で漏電が発生しているか否かを判定する。漏電が発生している場合、制御部は、コンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に測定ノードに現れる電圧波形に基づいて、正側絶縁抵抗または負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される高電圧回路と車両フレームとの間の絶縁抵抗を監視するシステムおよび方法に係わる。
車両に搭載される電気回路は、多くのケースにおいて、その車両のボディ(以下、車両フレーム)から電気的に絶縁される。例えば、燃料電池車には、燃料電池セル、DC/DCコンバータ、蓄電池、および負荷を含む高電圧回路が搭載される。この場合、この高電圧回路は、車両フレームから絶縁される。一例としては、高電圧回路の正側および負側がそれぞれ絶縁抵抗により車両フレームから絶縁される。また、このような車両は、絶縁抵抗の低下を検出するための絶縁抵抗低下検出装置を備える。なお、絶縁抵抗低下検出装置は、漏電検出装置と呼ばれることもある。
絶縁抵抗低下検出装置は、例えば、パルス発生器、検出抵抗、デカップリングコンデンサ、コントローラを備える。この場合、パルス発生器により生成されるパルス信号は、検出抵抗、デカップリングコンデンサ、および絶縁抵抗を介して、車両に搭載される高電圧回路のグランドまで伝達される。そして、コントローラは、検出抵抗を利用してパルス信号の波高値を測定し、その波高値に基づいて絶縁抵抗が正常であるか否かを判定する。なお、上記構成の絶縁抵抗低下検出器は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2009-085830号公報
上述の絶縁抵抗低下検出装置を使用すれば、高電圧回路と車両フレームとの間に設けられる絶縁抵抗の抵抗値の低下(すなわち、漏電)を検出できる。ただし、従来の検出装置では、漏電の発生箇所を特定することは困難である。例えば、高電圧回路の正側および負側がそれぞれ絶縁抵抗により車両フレームから絶縁される構成においては、漏電を検出したときに、正側の絶縁抵抗または負側の絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定することは困難である。
本発明の1つの側面に係る目的は、車両に搭載される高電圧回路とその車両のフレームとの間の漏電の発生箇所を特定する方法を提供することである。
本発明の1つの態様に係わる絶縁抵抗監視システムは、車両のフレームと前記車両に搭載される電源回路の正側端子および負側端子との間にそれぞれ設けられる正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗を監視する。この絶縁抵抗監視システムは、制御部と、所定の周期でパルスを生成するパルス生成器と、前記パルス生成器と測定ノードとの間に設けられる検出抵抗と、前記測定ノードと前記フレームとの間に設けられるコンデンサと、前記電源回路の正側端子と前記正側絶縁抵抗との間、又は、前記電源回路の負側端子と前記負側絶縁抵抗との間に設けられるコンタクタと、を備える。前記制御部は、前記パルス生成器が前記パルスを生成しているときの前記測定ノードの電圧に基づいて、前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生しているか否かを判定する。前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生している場合、前記制御部は、前記コンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に前記測定ノードに現れる電圧波形に基づいて、前記正側絶縁抵抗または前記負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定する。
上記構成において、コンタクタがオフ状態からオン状態に変化すると、正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗の抵抗値に応じてフレーム電圧が変化するので、コンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に測定ノードに現れる電圧波形は、正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗の抵抗値に依存する。よって、コンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に測定ノードに現れる電圧波形をモニタすれば、正側絶縁抵抗または負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定できる。すなわち、漏電の発生箇所を特定できる。
上述の態様によれば、車両に搭載される高電圧回路とその車両のフレームとの間の漏電の発生箇所を特定できる。
本発明の実施形態に係わる絶縁抵抗監視システムの一例を示す図である。 パルス生成器により生成されるパルスおよび測定ノードにおいて検出される電圧の一例を示す図である。 絶縁抵抗の抵抗値と測定ノードの電圧の積算値との対応関係の一例を示す図である。 絶縁抵抗に印加される電圧の変化を説明する図である。 コンタクタをオフ状態からオン状態に切り替えたときに測定ノードに現れる電圧波形の一例を示す図である。 漏電の発生箇所を特定する方法の一例を示すフローチャートである。 漏電箇所を特定するための閾値についての他の実施例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる絶縁抵抗監視システムの一例を示す。本発明の実施形態に係わる絶縁抵抗監視システムは、車両1に実装され、高電圧回路10と車両フレーム20との間の絶縁抵抗の抵抗値の低下を検出する。車両1は、特に限定されるものではないが、例えば、フォークリフト等の産業車両である。ただし、車両1は、産業車両に限定されるものではなく、乗用車等であってもよい。また、車両1は、特に限定されるものではないが、例えば、燃料電池を搭載する燃料電池車である。ただし、車両1は、燃料電池車に限定されるものではない。
高電圧回路10は、電源回路11、負荷12、およびコンタクタ13を備える。なお、高電圧回路10は、図1に示していない他の回路または機能を備えてもよい。
電源回路11は、燃料電池セル11a、DC/DCコンバータ11b、蓄電池11cを含む。燃料電池セル11aは、燃料ガス(例えば、水素)を利用して電力を生成する。DC/DCコンバータ11bは、燃料電池セル11aの出力電圧を昇圧および/または降圧する。蓄電池11cは、DC/DCコンバータ11bと負荷12との間に設けられる。この実施例では、蓄電池11cは、大型のコンデンサにより実現される。そして、電源回路11は、負荷12に電力を供給する。また、電源回路11は、車両1に搭載される不図示の他の回路(例えば、走行用モータ)に電力を供給してもよい。
負荷12は、高電圧回路10内で動作する補機であり、例えば、燃料電池セル11aを動作させるためのエアコンプレッサ、水素循環ポンプ、インジェクタ、電磁バルブ等を含む。なお、負荷12は、DC/DCコンバータ11bまたは蓄電池11cから供給される電力で動作する。
コンタクタ13は、この実施例では、電源回路11の正側端子PPに電気的に接続されている。したがって、コンタクタ13がオフ状態のときは、電源回路11から負荷(負荷12および不図示の他の負荷を含む)への電力の供給が遮断される。そして、コンタクタ13がオン状態に制御されると、電源回路11から負荷に電力が供給される。なお、コンタクタ13は、例えば、車両1のスタートキーに連動して制御されるようにしてもよい。また、コンタクタ13は、後述する制御部40により制御されることがある。
高電圧回路10は、車両フレーム20に対して電気的に絶縁されている。すなわち、高電圧回路10と車両フレーム20との間に絶縁抵抗が設けられている。この実施例では、電源回路11の正側端子PPと車両フレーム20との間に正側絶縁抵抗RI(+)が設けられ、電源回路11の負側端子PNと車両フレーム20との間に負側絶縁抵抗RI(-)が設けられている。ここで、この実施例では、上述したように、電源回路11の正側端子PPにコンタクタ13が電気的に接続されている。よって、コンタクタ13は、電源回路11の正側端子PPと正側絶縁抵抗RI(+)との間に設けられることになる。
高電圧回路10と車両フレーム20との間の絶縁抵抗は、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の合成抵抗に相当する。よって、以下の記載では、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の合成抵抗を「絶縁抵抗RI」と呼ぶことがある。
絶縁抵抗RIの最小抵抗値は、規格等により決められている。したがって、絶縁抵抗低下検出装置30は、絶縁抵抗RIの抵抗値の低下をモニタする。すなわち、絶縁抵抗低下検出装置30は、高電圧回路10と車両フレーム20との間の漏電をモニタする。
絶縁抵抗低下検出装置30は、パルス生成器31、検出抵抗Rd、デカップリングコンデンサC、および電圧センサ32を備える。なお、絶縁抵抗低下検出装置30は、図1に示していない他の回路または機能を備えてもよい。また、絶縁抵抗低下検出装置30は、後述する制御部40の機能の一部を含んでもよい。
パルス生成器31は、所定の周期Tで所定の波高値を有するパルスを生成する。周期Tは、パルス列がデカップリングコンデンサCを通過できるように設定される。また、パルスの波高値は、電源電圧Vccに比例するものとする。なお、パルスは、特に限定されるものではないが、例えば、矩形波である。この場合、パルスのデューティは、特に限定されるものではない。そして、パルス生成器31により生成されるパルスは、検出抵抗Rdの一方の端子に与えられる。
検出抵抗Rdの他方の端子(出力側端子)は、デカップリングコンデンサCの一方の端子に電気的に接続される。そして、デカップリングコンデンサCの他方の端子は、車両フレーム20に電気的に接続される。デカップリングコンデンサCは、直流電圧成分を除去するために設けられている。
電圧センサ32は、検出抵抗Rdの出力側端子の電圧を測定する。そして、電圧センサ32により測定される電圧値は、制御部40に送られる。尚、以下の記載では、電圧センサ32により電圧が測定されるノードを「測定ノードM」と呼ぶことがある。この場合、パルス生成器31と測定ノードMとの間に検出抵抗Rdが設けられ、測定ノードMと車両フレーム20との間にデカップリングコンデンサCが設けられる。
制御部40は、絶縁抵抗RIの抵抗値を検出する。具体的には、制御部40は、パルス生成器31がパルスを生成しているときの測定ノードMの電圧に基づいて、高電圧回路10と車両フレーム20との間で漏電が発生しているか否かを判定する。そして、漏電が発生していると判定したときは、制御部40は、コンタクタ13をオン状態に制御しながら測定ノードMに現れる電圧波形を検出することにより、漏電の発生箇所を特定する。具体的には、制御部40は、正側絶縁抵抗RI(+)または負側絶縁抵抗RI(-)のいずれの抵抗値が低下したのかを判定する。
なお、制御部40は、例えば、1または複数のマイコンにより実現される。この場合、制御部40は、高電圧回路10の外に実装されるマイコンおよび高電圧回路10の中に実装されるマイコンを含んでもよい。また、マイコンのメモリには、絶縁抵抗RIの抵抗値を検出するためのプログラムおよび漏電箇所を特定するプログラムが格納されている。そして、これらのプログラムを実行することにより、絶縁抵抗RIの抵抗値が検出され、また、漏電の発生箇所が特定される。
上記構成の車両1において、絶縁抵抗RIの抵抗値を検出するときは、制御部40は、パルス生成器31に所定の周期Tでパルスを生成させる。そうすると、パルス生成器31により生成されるパルス列は、検出抵抗RdおよびデカップリングコンデンサCを介して車両フレーム20に与えられる。さらに、このパルス列は、絶縁抵抗RIを介して高電圧回路10に到達し、高電圧回路10のグランドで終端される。
電圧センサ32は、測定ノードMの電圧を測定する。そして、制御部40は、電圧センサ32により測定される電圧値を所定のサンプリング間隔で取得する。すなわち、制御部40は、測定ノードMの電圧を表す電圧値を所定のサンプリング間隔で取得する。サンプリング間隔は、パルスの周期Tに対して十分に短いものとする。
図2は、パルス生成器31により生成されるパルスおよび測定ノードMにおいて検出される電圧の一例を示す。この例では、パルス生成器31は、図2(a)に示すように、周期Tのパルス列を生成する。周期Tは、パルス列がデカップリングコンデンサCを通過できるように設定される。また、パルスの波高値は、電源電圧Vccに比例する。
この場合、測定ノードMには、図2(b)に示すように、パルス生成器31により生成されるパルスをなまらせた電圧波形が現れる。ここで、この電圧波形の振幅は、絶縁抵抗RIの抵抗値に依存する。具体的には、絶縁抵抗RIの抵抗値が小さくなると、電圧波形の振幅は小さくなる。例えば、絶縁抵抗RIの抵抗値が正常であるときに実線で示す電圧波形が検出される場合、絶縁抵抗RIの抵抗値が低下すると、破線で示す電圧波形が検出される。
したがって、制御部40は、パルス生成器31がパルスを生成しているときの測定ノードMの電圧に基づいて、絶縁抵抗RIの抵抗値を計算できる。一例としては、制御部40は、測定ノードMに現れる電圧値を所定の測定期間にわたって所定のサンプリング間隔で繰り返し取得する。続いて、制御部40は、このサンプリング動作により得られる複数個の電圧値の総和を計算することで電圧積算値を得る。そして、制御部40は、この電圧積算値に基づいて絶縁抵抗RIの抵抗値を計算する。
図3は、絶縁抵抗RIの抵抗値と測定ノードMの電圧の積算値との対応関係の一例を示す。絶縁抵抗RIの抵抗値と測定ノードMの電圧の積算値との対応関係を表す特性グラフGは、例えば、絶縁抵抗RIの抵抗値を変えながら測定ノードMの電圧をサンプリングすることで予め作成される。そして、制御部40がアクセス可能なメモリに特性グラフGを表すデータが保存される。
制御部40は、特性グラフGを利用して絶縁抵抗RIの抵抗値を検出する。すなわち、制御部40は、測定ノードMの電圧積算値を計算し、その電圧積算値で特性グラフGを参照することで、絶縁抵抗RIの抵抗値を検出する。例えば、電圧積算値が「20000」であったときは、抵抗値=375kΩが得られる。また、電圧積算値が「17000」であったときは、抵抗値=60kΩが得られる。
そして、制御部40は、高電圧回路10と車両フレーム20との間で漏電が発生しているか否かを判定する。具体的には、制御部40は、測定ノードMの電圧に基づいて計算される絶縁抵抗RIの抵抗値が所定の閾値より小さければ、高電圧回路10と車両フレーム20との間で漏電が発生していると判定する。
ただし、絶縁抵抗RIの抵抗値を計算するだけでは、高電圧回路10と車両フレーム20との間での漏電を検出したときに、その漏電の発生場所を特定することは困難である。すなわち、絶縁抵抗RIは、上述したように、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の合成抵抗に相当する。このため、正側絶縁抵抗RI(+)または負側絶縁抵抗RI(-)のいずれか一方の抵抗値が低下すると、絶縁抵抗RIの抵抗値も低下することになる。したがって、絶縁抵抗RIの抵抗値の低下を検出したときに、その原因が正側絶縁抵抗RI(+)に起因するのか、負側絶縁抵抗RI(-)に起因するのかを判定することは困難である。そこで、本発明の実施形態に係わる絶縁抵抗監視システムは、漏電を検出する機能に加えて、漏電の発生場所を特定する機能を備える。
漏電の発生場所を特定するときは、制御部40は、まず、高電圧回路10に実装されているコンタクタ13をオフ状態に設定する。このとき、制御部40は、パルス生成器31を停止する。すなわち、パルス列は生成されない。また、このとき、測定ノードMに所定の直流電圧が印加されることが好ましい。一例としては、電源電圧Vccが印加される。例えば、電源電圧Vccが12Vであるときは、測定ノードMの電位は12Vに保持される。
続いて、制御部40は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替える。すなわち、絶縁抵抗RIは、図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態に移行する。ここで、コンタクタ13がオフ状態のときは、正側絶縁抵抗RI(+)の端部が開放されているので、車両フレーム20の電位は「ゼロ(高電圧回路10のグランド)」である。これに対して、コンタクタ13をオン状態に制御すると、蓄電池11cの電圧が正側絶縁抵抗RI(+)に印加される。よって、車両フレーム20は、蓄電池11cの電圧を正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)で分圧することで得られる電位を有することになる。例えば、蓄電池11cの電圧が48Vであり、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が互いに実質的に同じであるものとする。この場合、車両フレーム20の電位は、約24Vになる。このように、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えると、車両フレーム20の電位が上昇する。
図5は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えたときに測定ノードMに現れる電圧波形の一例を示す。コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えると、上述したように、車両フレーム20の電位が上昇する。そうすると、デカップリングコンデンサCに印加される電圧が変化し、デカップリングコンデンサCに蓄積される電荷量が変化するので、測定ノードMの電圧が変化する。
この実施例では、時間T=100以前は、測定ノードMの電圧は12Vに保持されている。そして、時間T=100においてコンタクタ13がオフ状態からオン状態に切り替えられる。そうすると、測定ノードMの電圧が上昇する。例えば、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値がいずれも正常であるときには、図5(a)に示すように、測定ノードMの電圧が12VからVP0まで上昇する。
ここで、何らかの理由により、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値が小さくなったものとする。すなわち、高電圧回路10の正側で漏電が発生したものとする。また、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値は正常であるものとする。この場合、漏電が発生していないケースと比較して、コンタクタ13をオン状態に制御したときの車両フレーム20の電位は高くなる。そうすると、コンタクタ13がオフ状態からオン状態に切り替えられた後の測定ノードMのピーク電圧VP1は、図5(b)に示すように、漏電が発生していないケースよりも高くなる。
一方、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が小さくなったものとする。すなわち、高電圧回路10の負側で漏電が発生したものとする。また、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値は正常であるものとする。この場合、漏電が発生していないケースと比較して、コンタクタ13をオン状態に制御したときの車両フレーム20の電位は低くなる。そうすると、コンタクタ13がオフ状態からオン状態に切り替えられた後の測定ノードMのピーク電圧VP2は、図5(c)に示すように、漏電が発生していないケースよりも低くなる。
このように、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧をモニタすれば、正側絶縁抵抗RI(+)または負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値の低下を検出できる。具体的には、制御部40は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMの電圧を所定のサンプリング間隔で取得する。そして、制御部40は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧が所定の閾値THより高ければ、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値が低下したと判定する。一方、測定ノードMのピーク電圧が閾値THより低ければ、制御部40は、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が低下したと判定する。
閾値THとして、特に限定されるものではないが、漏電が発生していないときにコンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧(図5に示す例では、VP0)を使用してもよい。この場合、正側絶縁抵抗RI(+)および負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が正常であるときにコンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧を測定することに閾値THが得られる。
図6は、漏電の発生箇所を特定する方法の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、例えば、車両1のキーオフに連動して自動的に実行されるようにしてもよい。この場合、車両1のユーザは、車両1を走行させた後に異常を検知し、次のキーオンの際に即座に異常をユーザに知らせられる。或いは、車両1のユーザからの指示に応じてこのフローチャートの処理が実行されるようにしてもよい。
S1~S2において、制御部40は、絶縁抵抗RIの抵抗値を測定する。このとき、制御部40は、パルス生成器31にパルス列を生成させながら、測定ノードMの電圧の積算値を計算する。続いて、制御部40は、この積算値で図3に示す対応関係を参照することで、絶縁抵抗RIの抵抗値を求める。なお、測定ノードMの電圧の積算値と絶縁抵抗RIの抵抗値との対応関係を表すデータは、予め作成されてメモリに保存されているものとする。そして、絶縁抵抗RIの抵抗値と所定の閾値とを比較することで、漏電の有無を判定する。具体的には、絶縁抵抗RIの抵抗値が閾値より小さいときは、漏電が発生していると判定する。
漏電が発生しているときは、S3において、制御部40は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、制御部40は、パルス生成器31を停止する。また、測定ノードMに所定の直流電圧(図4に示す例では、12V)が印加されることが好ましい。
S4~S5において、制御部40は、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えたことに起因して発生する測定ノードMのピーク電圧を検出する。図5(a)に示す例では「VP0」が検出され、図5(b)に示す例では「VP1」が検出され、図5(c)に示す例では「VP2」が検出される。続いて、制御部40は、検出したピーク電圧と閾値THとを比較する。
測定ノードMのピーク電圧が閾値THより高いときは、制御部40は、S6において、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値が小さくなったと判定する。すなわち、高電圧回路10の正側で漏電が発生したと判定される。一方、測定ノードMのピーク電圧が閾値THより低いときは、制御部40は、S7において、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が小さくなったと判定する。すなわち、高電圧回路10の負側で漏電が発生したと判定される。
このように、本発明の実施形態に係わる絶縁抵抗監視方法によれば、漏電が発生したときに、その漏電の発生箇所を特定できる。具体的には、車両に実装される高電圧回路と車両フレームとの間に正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗が設けられる構成において、正側絶縁抵抗または負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを特定できる。したがって、発生した障害に対して早急に修理または交換が可能になる。
<バリエーション>
図5~図6に示す実施例では、1つの閾値を用いて漏電の発生箇所を特定するが、本発明はこの方法に限定されるものではない。例えば、図7に示すように、2つの閾値TH1および閾値TH2を用いて漏電の発生箇所を特定してもよい。この場合、例えば、閾値TH1は、漏電が発生していないときにコンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧VP0より高く設定され、閾値TH2は、ピーク電圧VP0より低く設定される。そして、図7(b)に示すように、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧VP1が閾値TH1より高くなったときには、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値が小さくなったと判定される。また、図7(c)に示すように、測定ノードMのピーク電圧VP2が閾値TH2より低ければ、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が小さくなったと判定される。
コンタクタ13を設ける位置は、図1に示す実施例に限定されるものではい。例えば、コンタクタ13は、図1に示す例では、電源回路11から見て負荷12より手前側に設けられているが、矢印K1で示すように、電源回路11から見て負荷12より遠い側に設けてもよい。また、図1に示す例では、コンタクタ13は、電源回路11の正側端子PPと正側絶縁抵抗RI(+)との間に設けられているが、矢印K2または矢印K3で示すように、電源回路11の負側端子PNと負側絶縁抵抗RI(-)との間に設けてもよい。ただし、電源回路11の負極側にコンタクタ13を設ける場合には、図5に示すフローチャートのS5~S7における判定ロジックが反転する。すなわち、制御部40は、測定ノードMのピーク電圧が閾値THより高いときには、負側絶縁抵抗RI(-)の抵抗値が小さくなったと判定し、測定ノードMのピーク電圧が閾値THより低いときには、正側絶縁抵抗RI(+)の抵抗値が小さくなったと判定する。
なお、漏電の発生箇所を特定する処理を実行するとき、蓄電池11cは必ずしも満充電状態とは限らない。そして、コンタクタ13をオフ状態からオン状態に切り替えた後の測定ノードMのピーク電圧は、蓄電池11cの電圧に依存する。よって、漏電の発生箇所を特定する処理において、漏電の発生箇所を特定するための閾値THは、蓄電池11cの電圧に応じて調整されるようにしてもよい。
1 車両
10 高電圧回路
11 電源回路
11a 燃料電池セル
11b DC/DCコンバータ
11c 蓄電池
12 負荷
13 コンタクタ
20 車両フレーム
30 絶縁抵抗低下検出装置
31 パルス生成器
32 電圧センサ
40 制御部

Claims (6)

  1. 車両のフレームと前記車両に搭載される電源回路の正側端子および負側端子との間にそれぞれ設けられる正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗を監視する絶縁抵抗監視システムであって、
    制御部と、
    所定の周期でパルスを生成するパルス生成器と、
    前記パルス生成器と測定ノードとの間に設けられる検出抵抗と、
    前記測定ノードと前記フレームとの間に設けられるコンデンサと、
    前記電源回路の正側端子と前記正側絶縁抵抗との間、又は、前記電源回路の負側端子と前記負側絶縁抵抗との間に設けられるコンタクタと、を備え、
    前記制御部は、前記パルス生成器が前記パルスを生成しているときの前記測定ノードの電圧に基づいて、前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生しているか否かを判定し、
    前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生している場合、前記制御部は、前記コンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に前記測定ノードに現れる電圧波形に基づいて、前記正側絶縁抵抗または前記負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定する
    ことを特徴とする絶縁抵抗監視システム。
  2. 前記コンタクタは、前記電源回路の正側端子と前記正側絶縁抵抗との間に設けられ、
    前記制御部は、前記電圧波形のピーク値が所定の閾値より高ければ前記正側絶縁抵抗の抵抗値が低下したと判定し、前記ピーク値が前記閾値より低ければ前記負側絶縁抵抗の抵抗値が低下したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁抵抗監視システム。
  3. 前記コンタクタは、前記電源回路の負側端子と前記負側絶縁抵抗との間に設けられ、
    前記制御部は、前記電圧波形のピーク値が所定の閾値より高ければ前記負側絶縁抵抗の抵抗値が低下したと判定し、前記ピーク値が前記閾値より低ければ前記正側絶縁抵抗の抵抗値が低下したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁抵抗監視システム。
  4. 前記閾値は、前記漏電が発生していない状態で前記コンタクタをオフ状態からオン状態に変化させた後に前記測定ノードに現れる電圧波形のピーク電圧である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の絶縁抵抗監視システム。
  5. 前記閾値は、前記電源回路の出力電圧に基づいて調整される
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の絶縁抵抗監視システム。
  6. 車両のフレームと前記車両に搭載される電源回路の正側端子および負側端子との間にそれぞれ設けられる正側絶縁抵抗および負側絶縁抵抗を監視する絶縁抵抗監視方法であって、
    所定の周期でパルスを生成するパルス生成器、前記パルス生成器と測定ノードとの間に設けられる検出抵抗、および前記測定ノードと前記フレームとの間に設けられるコンデンサを備える絶縁抵抗低下検出装置を用いて、前記パルス生成器がパルスを生成しているときの前記測定ノードの電圧に基づいて、前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生しているか否かを判定し、
    前記電源回路と前記フレームとの間で漏電が発生している場合、前記電源回路の正側端子と前記正側絶縁抵抗との間、又は、前記電源回路の負側端子と前記負側絶縁抵抗との間に設けられるコンタクタがオフ状態からオン状態に変化した後に前記測定ノードに現れる電圧波形に基づいて、前記正側絶縁抵抗または前記負側絶縁抵抗のいずれの抵抗値が低下したのかを判定する
    ことを特徴とする絶縁抵抗監視方法。
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